JP2007008720A - 底板昇降装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】トレイ4を画像形成装置本体に装着するときに該トレイ側カップリング8と噛み合う該昇降モータ側カップリング9の回転位置をホームポジションとし、画像形成装置本体より該トレイ4をB方向に引き出したときに、該昇降モータ側カップリング9の回転位置を前記ホームポジション角度まで戻すこととした。
【選択図】図2
Description
なお、特許文献3には、「スプリングピンが係止される係止溝を有してモータによって駆動されるカップリングの係止溝は、底板を上昇させるために前記カップリングを正転させるときに前記スプリングピンを押圧する側の一方の内側面に前記カップリングの軸方向と平行な平行面を有し、反対側の内側面に前記カップリングの端面に向かうに従い前記係止溝の幅が次第に広がる方向に傾斜する傾斜面を有する」旨の開示がある。
請求項2記載の発明では、前記昇降モータ側カップリングのホームポジションを、画像形成装置本体から前記トレイを引き出すことにより前記カップリングの係合が外れ前記底板が落下停止したときの該トレイ側カップリングの回転位置に合わせて定めた。
請求項4記載の発明では、請求項1乃至3の何れかに記載の底板昇降装置において、前記昇降モータの回転と連動する用紙残量検知手段を設け、前記トレイを引き出す前に該用紙残量検知手段が検知していた残量に応じて該昇降モータ側カップリングを前記ホームポジションまで回転する角度が少ない回転方向へ回転させて戻すこととした。
請求項5記載の発明では、請求項1乃至4の何れかに記載の底板昇降装置において、前記底板上に積載されたシート状媒体が給送に最適な位置にあることを検知する紙面検知手段を備え、前記トレイを引き出しても前記紙面検知手段が、前記底板上に積載されたシート状媒体が給送に最適な位置にあることを検出している間は該昇降モータ側カップリングがホームポジション角度まで戻る制御を禁止することとすることとした。
請求項6記載の発明では、請求項4又は5記載の底板昇降装置において、前記昇降モータ側カップリングが該昇降モータ側カップリングのホームポジションまで回転している間は、前記用紙残量検知手段による用紙残量検知結果に基き前記ホームポジション到達までの所要時間を表示手段に表示することとした。
請求項7記載の発明では、請求項1乃至6の何れかに記載の底板昇降装置において、前記昇降モータ側カップリングはその端面に係止溝を有し、前記トレイ側に付勢されたまま該昇降モータ側カップリングの軸方向に所定量往復動可能であり、前記トレイ側カップリングは前記係止溝に係合する係止突起を有し、前記係止溝には、前記底板を上昇させるために前記昇降モータ側カップリングを回転させるときに前記係止突起を押圧する側の一方の内側面に前記昇降モータ側カップリングの軸方向と平行な平行面を設け、反対側の内側面には、前記昇降モータ側カップリングの端面に向かうに従い前記係止溝の溝幅が次第に広がる方向に傾斜する傾斜面をそれぞれ設けた。
請求項8記載の発明では、請求項1乃至7の何れかに記載の底板昇降装置において、画像形成装置本体より前記トレイを引き出したときに前記昇降モータ側カップリングは、前回トレイ引き出し時におけるホームポジションから所定角度ずれた回転位置で前記トレイ側カップリングと噛み合う前記ホームポジションとは異なるホームポジションを有することとした。
請求項9記載の発明では、請求項1乃至8の何れかに記載の底板昇降装置において、前記昇降モータにより前記昇降モータ側カップリングがホームポジションまで回転させられている間に、前記トレイが画像形成装置本体に装着されたとき、即時に前記昇降モータの回転方向を前記底板上昇方向に駆動することとした。
以上に述べた構成の底板昇降装置は、トレイに積載収容されたシート状媒体を1枚分離して搬送し、感光体上に形成されたトナー画像を搬送手段で搬送し、この搬送の過程で該シート状媒体に画像を転写して定着したのち、排紙する画像形成装置の構成として採用することができる。
[1]画像形成装置の概要
図1に本発明が適用された画像形成装置を示す。画像形成装置本体1の最上部には画像読取装置37が位置し、その下方に向かい、胴内排紙部36、感光体ドラム27を中心とした画像形成部、トレイ4を中心とした給紙部などが順次配置されている。
例1
図1、図2を参照しつつ説明する。トレイ4の底部には底板3が設けてあり、底板3を支点となる穴2を通る支点軸によりトレイ4に軸支し、用紙搬送方向Aに直交するB方向(図1の紙面に垂直な方向)に伸びるこの支点軸のまわりに回動できるようにしてある。図中符号5は昇降部材を示し、底板3の下方に位置しトレイ4に軸支されていて上記支点軸と平行な軸6と、軸6の一端部であって底板3のほぼ中央部近くで軸6に固定された偏心回転片7と、軸6の他端近くにその半径方向に突出させて取り付けられた2本の係合突起8とを有する。
なお、本例のように係合突起8と切り込み9aは常合致することとなるので、原理的にはばね11は必ずしも必要でなくなる。
本例は、トレイ4を引き出した後、昇降モータ側カップリング9がホームポジションまで回転している間、その旨を適宜の表示手段で表示することとした。トレイ4が画像形成装置本体1から引き出されてから昇降モータ側カップリング9がホームポジションまで回転している間に、トレイ4を画像形成装置本体1に装着すると、ばね11の付勢力のためトレイ装着のための操作力が重く、また、カップリングの急激な噛み合いにより部品が破損するなど、危険な場合が想定されるのでこれを回避することとした。
本例では、昇降モータ10の回転と連動する用紙残量検知手段を設け、トレイ4を引き出す前に該用紙残量検知手段が検知していた残量に応じて該昇降モータ側カップリング9を前記ホームポジションまで回転する角度が少ない回転方向へ回転させて戻すこととしたものである。
本例は、トレイを微細に引き出し再セットするというような特殊なケースに対しても装置を破損しない安全な底板昇降装置に関する。
トレイ内に用紙を載置、積載する底板と、底板を昇降させる昇降部材を有し、積載用紙量に応じて底板を昇降モータで昇降させることにより、給紙ポジションに位置させる制御は前記特許文献1などで公知である。給紙ポジションは、本例において最上位の用紙レベルであって給紙に最もよい位置である。
これに対して、微細にトレイ4を引き出していくと、プッシュスイッチの押圧が解かれてトレイ4が引き出されたと制御手段において認識されても、未だ、昇降モータ側カップリング9からトレイ側カップリングである係合突起8が外れていない(従って、トレイが自重落下していない)場合がある。
本例は、昇降モータ側カップリング9が該昇降モータ側カップリング9のホームポジションまで回転している間は、昇降モータ10の回転と連動する用紙残量検知手段による用紙残量検知結果(用紙残量情報など)に基きホームポジション到達までの所要時間を表示手段に表示する底板昇降装置に関する。ここで、昇降モータ10について回転角度検知による用紙残量検知機能を有する用紙残量検知手段を設ける例については図4で既に説明したとおりである。
昇降モータ10が停止して、トレイ4が引き出される(ステップP30)。
トレイ4が画像形成装置本体から引き出されて(ステップ30)から昇降モータ側カップリング9がホームポジションまで回転するのに若干の時間(例えば、数秒)がかかるので、その間のトレイ4の再装着の禁止或いはトレイ装着の操作力が大きい状態にあることなどを警告する警告表示がなされる(ステップP31)。
ここで、63°検知時から36°検知前までは3.5sec表示のままでもよいし、3.5secからカウントダウンしていって36°検知時に2secへ表示更新してからまたカウントダウン表示してもよい。もちろん、数字表示でなくインジケータ表示としてもよい。
本例の昇降モータ側カップリング90は、図2で説明した昇降モータ側カップリング9とは切り込み(係止溝)9aの形状だけが異なる。すなわち、図8、図9に示す昇降モータ側カップリング90を用いる底板昇降装置に関する。このような昇降モータ側カップリング90は、本明細書における既述の各例および本例以後に説明される例における底板昇降装置の昇降モータ側カップリングとして用いることができる。
切りこみ90aには、底板3(図2参照)を上昇させるために昇降モータ側カップリング90を図中「上昇」と記載した矢印の向きに回転させるときに係止突起8を押圧する側の一方の内側面91に昇降モータ側カップリングの軸方向O―Oと平行な平行面を設け、反対側の内側面92には、昇降モータ側カップリングの端面93側に向かうに従い係止溝92の溝幅が次第に広がる方向に傾斜する傾斜面をそれぞれ設けている。つまり、内側面92は傾斜面になっている。なお、図9は図8における軸方向O―O上で昇降モータ側カップリング90の端面を見たときの正面図である。
これに対して、何らかかの理由により9微細にトレイ4を引き出していくと、プッシュスイッチの押圧が解かれてトレイ4が引き出されたと制御手段において認識されても、未だ、昇降モータ側カップリング9からトレイ側カップリングである係合突起8が外れていない(従って、トレイが自重落下していない)場合がある。
本例は、画像形成装置本体よりトレイ4を引き出したときに昇降モータ側カップリング9(或いは昇降モータ側カップリング90)は、前回トレイ引き出し時におけるホームポジション(例えば、1回目のホームポジション)から所定角度ずれた回転位置でトレイ側カップリング(係合突起8)と噛み合う前記ホームポジション(1回目のホームポジション)とは異なるホームポジション(2回目のホームポジション)を有することとしていている。
図10のフローチャートにより説明する。トレイ4が画像形成装置本体から引き出されて(ステップP50)から昇降モータ側カップリング9がホームポジションまで回転するが、まずトレイ4の再装着の禁止、或いはトレイ装着の操作力が大きい状態にあることなどを警告する警告表示がなされる(ステップP51)。
この例に準じて、1回目のホームポジションと2回目のホームポジションを交互に使用する。或いは、1回目〜3回目や、1回目〜4回目のホームポジションを交互に使用したりすることもできる。
本例は、これまで述べた例における底板昇降装置において、昇降モータ10により昇降モータ側カップリング9(90)がホームポジションまで回転させられている間に、トレイ4が画像形成装置本体に装着されたとき、即時に昇降モータの回転方向を底板上昇方向に駆動することとした例である。
ステップP63でトレイのセットがないと判断されている場合は、昇降モータ側カップリング9がホームポジションに達するまで回転を継続しホームポジションに達したら(ステップP66)、警告表示を非表示状態とし(ステップP67)、昇降モータ10の回転を停止して待機する。
3 底板
4 トレイ
8 トレイ側カップリングとしての係合突起
9、90 昇降モータ側カップリング
10 昇降モータ
Claims (10)
- シート状媒体を載置する底板を有するトレイを画像形成装置本体に着脱自在に取り付け、前記トレイには前記底板の昇降部材を有し、該昇降部材の駆動は画像形成装置本体側に取り付けられた昇降モータで行い、前記昇降部材と前記昇降モータは前記トレイ装着時にカップリングで係合される底板昇降装置において、
前記トレイを画像形成装置本体に装着するときに該トレイ側カップリングと噛み合う該昇降モータ側カップリングの回転位置についてホームポジションを設定し、画像形成装置本体より該トレイを引き出したときに、該昇降モータ側カップリングの回転位置を前記ホームポジション角度まで回転させることを特徴とする底板昇降装置。 - 請求項1記載の底板昇降装置において、
画像形成装置本体から前記トレイを引き出すことにより、前記カップリングの係合が外れ前記底板が落下停止したときの該トレイ側カップリングの回転位置に合わせて、前記昇降モータ側カップリングのホームポジションを定めたことを特徴とする底板昇降装置。 - 請求項1または2記載の底板昇降装置において、
前記トレイを引き出した後、前記昇降モータ側カップリングが前記ホームポジションまで回転している間、その旨を表示する表示手段を有することを特徴とする底板昇降装置。 - 請求項1乃至3の何れかに記載の底板昇降装置において
前記昇降モータの回転と連動する用紙残量検知手段を設け、前記トレイを引き出す前に該用紙残量検知手段が検知していた残量に応じて該昇降モータ側カップリングを前記ホームポジションまで回転する角度が少ない回転方向へ回転させて戻すことを特徴とする底板昇降装置。 - 請求項1乃至4の何れかに記載の底板昇降装置において、
前記底板上に積載されたシート状媒体が給送に最適な位置にあることを検知する紙面検知手段を備え、前記トレイを引き出しても前記紙面検知手段が、前記底板上に積載されたシート状媒体が給送に最適な位置にあることを検出している間は該昇降モータ側カップリングがホームポジション角度まで戻る制御を禁止することを特徴とする底板昇降装置。 - 請求項4又は5記載の底板昇降装置において、
前記昇降モータ側カップリングが該昇降モータ側カップリングのホームポジションまで回転している間は、前記用紙残量検知手段による用紙残量検知結果に基き前記ホームポジション到達までの所要時間を表示手段に表示することを特徴とする底板昇降装置。 - 請求項1乃至6の何れかに記載の底板昇降装置において、
前記昇降モータ側カップリングはその端面に係止溝を有し、前記トレイ側に付勢されたまま該昇降モータ側カップリングの軸方向に所定量往復動可能であり、
前記トレイ側カップリングは前記係止溝に係合する係止突起を有し、
前記係止溝には、前記底板を上昇させるために前記昇降モータ側カップリングを回転させるときに前記係止突起を押圧する側の一方の内側面に前記昇降モータ側カップリングの軸方向と平行な平行面を設け、反対側の内側面には、前記昇降モータ側カップリングの端面に向かうに従い前記係止溝の溝幅が次第に広がる方向に傾斜する傾斜面をそれぞれ設けたことを特徴とする底板昇降装置。 - 請求項1乃至7の何れかに記載の底板昇降装置において、
画像形成装置本体より前記トレイを引き出したときに前記昇降モータ側カップリングは、前回トレイ引き出し時におけるホームポジションから所定角度ずれた回転位置で前記トレイ側カップリングと噛み合う前記ホームポジションとは異なるホームポジションを有することを特徴とする底板昇降装置。 - 請求項1乃至8の何れかに記載の底板昇降装置において、
前記昇降モータにより前記昇降モータ側カップリングがホームポジションまで回転させられている間に、前記トレイが画像形成装置本体に装着されたとき、即時に前記昇降モータの回転方向を前記底板上昇方向に駆動することを特徴とする底板昇降装置。 - トレイに積載収容されたシート状媒体を1枚分離して搬送し、感光体上に形成されたトナー画像を搬送手段で搬送し、この搬送の過程で該シート状媒体に画像を転写して定着したのち、排紙する画像形成装置において、
前記トレイが請求項1乃至9の何れかに記載の底板昇降装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
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