JP2007008495A - ラミネート金属缶、その製造方法及びラミネート金属板の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 缶内面側の金属板上にラミネート樹脂層を有する金属缶であって、ラミネート樹脂表面に、直径0.5μm以上3μm以下の略球状物が、その球体部の直径の1/3以下が下地樹脂層に埋没して存在し、ラミネート樹脂層表面における前記埋没して存在する略球状物の個数密度は、500個/mm2以上3000個/mm2以下であることを特徴とするラミネート金属缶。
【選択図】 なし
Description
(1)ポリエチレンテレフタレート−ポリエチレンイソフタレート共重合体
(2)ポリエチレンテレフタレート
(3)ポリブチレンテレフタレート−ポリエチレンテレフタレート共重合体
(4)ポリエチレンテレフタレート−ポリエチレンイソフタレート−ポリブチレンテレフタレート共重合体
(5)ポリブチレンテレフタレート
[4] [2]のラミネート樹脂層は、少なくとも最表層が、主相が請求項3に記載の樹脂を基本骨格とする熱可塑性ポリエステルを主成分とする樹脂であり、副相がポリオレフィンからなる混合樹脂からなることを特徴とする[2]に記載のラミネート金属缶。
前記ラミネート樹脂層は押し出し法により形成されてなるものまたは無延伸フィルムを熱圧着して形成されてなるものであることを特徴とする[1]に記載のラミネート金属缶。
(1)ポリエチレンテレフタレート−ポリエチレンイソフタレート共重合体
(2)ポリエチレンテレフタレート
(3)ポリブチレンテレフタレート−ポリエチレンテレフタレート共重合体
(4)ポリエチレンテレフタレート−ポリエチレンイソフタレート−ポリブチレンテレフタレート共重合体
(5)ポリブチレンテレフタレート
(い)ラミネート樹脂層は、主相が前記(あ)の樹脂を基本骨格とする熱可塑性ポリエステルを主成分とする樹脂であり、副相がポリオレフィンからなる混合樹脂からなることが好ましい。
(供試用ラミネート鋼板1〜18)
厚さ0.23mmのT4CA、TFS(金属クロム層:100〜120mg/m2、クロム水和酸化物層:14〜18mg/m2(金属クロム換算)の金属板表面に、押し出し法によって、エチレンテレフタレート−ブチレンテレフタレート共重合体(ブチレンテレフタレート比率60wt%、融点:247℃)の樹脂層を形成した。このラミネート金属板に0.1〜5.0μmの粒状シリカを散布した後樹脂の融点−30℃以上融点−5℃以下の温度になるように加熱し、直ちに冷却ロールで押圧冷却することでラミネート金属板表面上に、粒状シリカの一部部分を樹脂中に埋没せしめた供試用ラミネート鋼板1〜18を作製した。
面配向係数(Ns)=(Nx+Ny)/2−Nz
この供試用ラミネート鋼板1〜18を樹脂に埋め込み断面研磨した後に、電子顕微鏡にて観察し、粒状体が下地平面にどの程度埋没しているかを調査した。この時、10個の球体について測定を行いその算術平均を埋没深さとした。また、この供試用ラミネート鋼板1〜18の平面観察を電子顕微鏡にて行い、×2000の倍率で観察し、粒状体の個数密度を測定した。任意の5視野について測定を行い、その算術平均を個数密度とした。
熱処理温度及び粒状体の測定結果を表1に記載する。
厚さ0.23mmのT4CA、TFS(金属クロム層:100〜120mg/m2、クロム水和酸化物層:14〜18mg/m2(金属クロム換算)の金属板表面に、フィルムラミネート法によって、ポリエチレンテレフタレート(融点257℃)の樹脂層を形成した。
溝の測定結果を表2に記載する。
前記で作製した供試用ラミネート鋼板1〜19の各々に曲げ加工とシーム溶接を施し、底蓋を巻締め、350ccの溶接缶を作製した。
前記で得た金属缶について、次のようにして泡立ち性を評価した。
歪取り熱処理を施した缶体の内面を洗浄し、ビール(キリンラガー)を充填後、炭酸ガスを内圧1kg/cm2になるように充填し、実使用環境を考慮した条件して、5℃で120時間冷却した後、20℃の室内で開缶し、15秒後のビール表面の泡立ち性を以下の基準で評価した。
試験結果 :評価
泡が液面を完全に覆わない :×
泡が液面を完全に覆う :○
調査結果を表3に記載した。
(供試用ラミネート鋼板21〜25)
厚さ0.23mmのT4CA、TFS(金属クロム層:100〜120mg/m2、クロム水和酸化物層:14〜18mg/m2(金属クロム換算)の金属板表面に、フィルムラミネート法によって、フィルムに酸化亜鉛を添加したポリエチレンテレフタレートフィルム(融点254℃)をラミネートし、重量比率で10wt%の酸化亜鉛含有樹脂層を有する供試用ラミネート鋼板21〜25を作製した。なお、金属板を樹脂の融点−30℃以上融点+15℃以下の温度になるように加熱し、その表面に樹脂フィルムを冷却ロールで押圧冷却しながらラミネートした。
前記で作製した供試用ラミネート鋼板21〜25に180℃×10分の熱処理を施した後、絞り加工を施し、缶体径67mmの絞り缶を作製した。目標とする絞り比の缶を得る為に、1〜3回の絞り加工を連続して施した。
ブランク径:112〜186mm
最終絞り比:1.67〜2.74
供試用ラミネート鋼板21〜25を用いた缶体から採取したラミネート鋼板を樹脂に埋め込み断面研磨した後に、電子顕微鏡にて観察し、粒状体が下地平面にどの程度埋没しているかを調査した。この時、10個の球体について測定を行いその算術平均を埋没深さとした。また、作製した缶体から採取したラミネート鋼板の平面観察を電子顕微鏡にて行い、×2000の倍率で観察し、粒状体の個数密度を測定した。任意の5視野について測定を行い、その算術平均を個数密度とした。作製した缶体の絞り比及び測定結果を表5に記載した。
前記で得た金属缶について、次のようにして泡立ち性を評価した。
歪取り熱処理を施した缶体の内面を洗浄し、ビール(キリンラガー)を充填後、炭酸ガスを内圧1kg/cm2になるように充填し、実使用環境を考慮した条件して、5℃で120時間冷却した後、20℃の室内で開缶し、15秒後のビール表面の泡立ち性を以下の基準で評価した。
試験結果 :評価
泡が液面を完全に覆わない :×
泡が液面を完全に覆う :○
製缶加工条件と調査結果を表5に記載した。
Claims (9)
- 缶内面側の金属板上にラミネート樹脂層を有する金属缶であって、ラミネート樹脂表面に、直径0.5μm以上3μm以下の略球状物が、その球体部の直径の1/3以下が下地樹脂層に埋没して存在し、ラミネート樹脂層表面における前記埋没して存在する略球状物の個数密度は、500個/mm2以上3000個/mm2以下であることを特徴とするラミネート金属缶。
- 前記ラミネート樹脂層は、少なくとも最表層が熱可塑性ポリエステルを主成分とする樹脂からなることを特徴とする請求項1に記載のラミネート金属缶。
- 前記熱可塑性ポリエステル樹脂が、ジカルボン酸成分とジオール成分の縮重合で得られ、ジカルボン酸成分がテレフタル酸、またはテレフタル酸及びイソフタル酸からなり、ジオール成分がエチレングリコール及び/またはブチレングリコールからなり、かつ、エチレンテレフタレートまたはブチレンテレフタレートからなる繰り返し単位がモル%比率で85%以上である下記(1)〜(5)のうちから選ばれるいずれかの樹脂であることを特徴とする請求項2に記載のラミネート金属缶。
(1)ポリエチレンテレフタレート−ポリエチレンイソフタレート共重合体
(2)ポリエチレンテレフタレート
(3)ポリブチレンテレフタレート−ポリエチレンテレフタレート共重合体
(4)ポリエチレンテレフタレート−ポリエチレンイソフタレート−ポリブチレンテレフタレート共重合体
(5)ポリブチレンテレフタレート - 請求項2のラミネート樹脂層は、少なくとも最表層が、主相が請求項3に記載の樹脂を基本骨格とする熱可塑性ポリエステルを主成分とする樹脂であり、副相がポリオレフィンからなる混合樹脂からなることを特徴とする請求項2に記載のラミネート金属缶。
- 前記ポリオレフィンが、ポリエチレン、ポリプロピレン、アイオノマーのうちの1種以上からなることを特徴とする請求項4に記載のラミネート金属缶。
- 前記ラミネート樹脂層は押し出し法により形成されてなるものまたは無延伸フィルムを熱圧着して形成されてなるものであることを特徴とする請求項1〜5のうちのいずれかの項に記載のラミネート金属缶。
- 金属板上に樹脂フィルム層を有するラミネート金属板上に直径が0.5μm以上3.0μm以下の略球状物を散布した後、熱処理を施して、略球状物をその球体部の直径の1/3以下を下地樹脂層に埋没させて該下地樹脂層に接着させることを特徴とする請求項1に記載のラミネート缶用金属板の製造方法。
- 金属缶体の内面側表面に直径が0.5μm以上3.0μm以下の略球状物を散布した後、熱処理を施して、略球状物をその球体部の直径の1/3以下を下地樹脂層に埋没させて下地樹脂層に接着させることを特徴とする請求項1に記載のラミネート金属缶の製造方法。
- 直径が0.5μm以上3.0μm以上の略球状物を樹脂層に含有させたラミネート金属板を用い、缶成形工程において略球状物の周囲の樹脂の変形により、略球状物の球体部の直径の2/3以上をその周囲の樹脂面より突起させることを特徴とする請求項1に記載のラミネート金属缶の製造方法。
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