JP2007008005A - ラミネート装置及びこれに用いられるマガジン - Google Patents

ラミネート装置及びこれに用いられるマガジン Download PDF

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Abstract

【課題】 ラミネート処理に用いられるラミネート材のロールのセットや、ラミネート処理によってラミネート材から剥離された基材のロールの取り外し等、交換作業の簡素化を図る。
【解決手段】 被記録媒体の記録面と反対側に配置され、被記録媒体からはみ出る分のラミネート層を転写させる被転写材という概念を取り入れた上で、ラミネート材のロール、剥離された基材のロールと共に、被転写材のロールをセットする部分を一体的に取り扱えるよう、装置本体90A,90Bに対して着脱自在なマガジン100とする。
【選択図】 図11

Description

本発明は、画像が記録された被記録媒体の記録面上にラミネート層を形成するラミネート装置及びこれに用いられるマガジンに関する。
インクジェット記録方式や熱転写記録方式といった記録方式は、その記録装置(プリンタ)や被記録媒体に対して様々な改良が加えられてきた結果、銀塩カラー写真に匹敵する画質が得られるようになり、近年、デジタルカメラ、デジタルビデオ、スキャナ等で取り込んだ画像情報あるいはコンピュータにおける電子的な画像情報をハードコピーする技術として多用されている。
加えて、これらの記録方式においては、被記録媒体の記録面を保護して永続的な耐久性を付与すること、並びに記録面の光沢度や平滑度を上げる等して画像品位をさらに向上させることを目的として、画像記録後にラミネート層を被記録媒体の記録面上にラミネートする技術も広く知られている。
記録面へのラミネートに用いる装置としては、基材と、該基材上に剥離可能に形成されたラミネート層とからなるラミネート材を記録面上に供給し、積層された被記録媒体及びラミネート材を加熱圧着することにより、被記録媒体の記録面上にラミネート層を転写した後、基材をラミネート層から剥離するラミネート装置が存在する(特許文献1)。
しかしながら、上記特許文献1に開示されたラミネート装置にあっては、被記録媒体を異なる幅サイズのものに取り替える都度、ラミネート材を適合する幅サイズのものに取り替えなければならないし、また、この交換の手間を無くそうと思えば、比較的大きな幅サイズのラミネート材を幅サイズの異なる各種の被記録媒体に対して兼用させることとなるが、この場合、ラミネート処理後にラミネート層の余分な部分(記録面にラミネートされない部分:非ラミネート部分)を被記録媒体の端縁に沿って切除する必要があり、何れにしても煩雑であることに変わりはない。
そのため、非ラミネート部分を切除する手間が省けるラミネート装置も存在する(特許文献2)。この特許文献2に開示されたラミネート装置は、所定送り長さに切断されたピース状の被記録媒体と、ロールから連続シートとして供給されるラミネート材とがフィルムガイドロールを介して積層され、プラテンロール及び加熱された中間ロール間を通過する際に加熱圧着され、しかる後、下流側に配置された剥離ロールにて基材がラミネート層から剥離される点では、特許文献1に開示されたラミネート装置と概ね同じであるが、特許文献2に開示されたラミネート装置では、基材を剥離する際、非ラミネート部分がラミネート部分から切り離され、基材と共に持ち去られるようになっている。
特開昭58−224779号公報 特開平10−211651号公報
上記特許文献2に開示されたラミネート装置は、基材を被記録媒体の記録面から離間させることにより、基材と共に非ラミネート部分を持ち上げ、その際に生じる非ラミネート部分とラミネート部分との境界付近の引っ張り力によって、当該部分を強引に破断させる(強引に引きちぎる)ものである。
そのため、ラミネート部分と非ラミネート部分との境界近傍において、非ラミネート部の一部がラミネート部側に残ったり、ラミネート部の一部が被記録媒体から引き剥がされたりしてしまい、非ラミネート部分から分離したラミネート部分の端縁が被記録媒体の端縁に沿った態様とならず、不均一な形状になってしまうといった問題があり、ラミネート処理済みの被記録媒体の端縁処理が余儀なくされている。
また、ラミネート部分と被記録媒体との密着力及び/又は非ラミネート部分の基材との密着力が被記録媒体の端縁付近において不均一な場合や、不十分な場合、ラミネート材の搬送速度、ラミネート層の素性、被記録媒体に対する基材の引き剥がし角度が適正でない場合等には、ラミネート部分と非ラミネート部分とが分離されることなく、非ラミネート部分に引っ張られてラミネート部分全体が被記録媒体から引き剥がされたり、あるいは非ラミネート部分に引っ張られて記録面を含む表層が被記録媒体から引き剥がされてしまうといった問題もある。
そこで、本願出願人は、本願に先立ち、特願2004−98858号等を出願した。この出願に係るラミネート装置は、被記録媒体よりも大きなサイズのラミネート材を該被記録媒体を覆うように重ねて加熱圧着することで、被記録媒体の記録面上にラミネート層を形成すると共に、被記録媒体の記録面と反対面側に配置される被転写手段に被記録媒体からはみ出る分のラミネート層を転写させるように構成したものである。
かかる構成によれば、被転写手段を被記録媒体の記録面と反対面側に離間させると、ラミネート層は被記録媒体の反対面側に引っ張られる(引き込まれる)こととなるが、この際、被記録媒体がある部分とない部分との境界(即ち、被記録媒体の端縁(エッジ))に沿って引っ張り力が集中的に作用するため、ラミネート層と記録面とが圧着した部分(記録面上にラミネート層が積層されたラミネート部分)と、ラミネート層と被転写手段とが圧着した部分(被記録媒体に積層していない非ラミネート部分)とが切り離されるのは勿論、被記録媒体の記録面上に形成されたラミネート層の端縁は被記録媒体の端縁に沿ったきれいなものとなる。
被転写手段としては、ラミネート材の接着層と熱接着性がある材質乃至該接着層と同質の材質からなる例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)といった樹脂フィルム(その機能上、「アンダーフィルム」と呼ぶ)が好適である。この場合、ラミネート材及びアンダーフィルムは、それぞれロールから繰り出され、その間に被記録媒体を介在させた状態で重ね合わされ、圧着部にて加熱圧着され、しかる後、下流側に配置された剥離部にて基材がラミネート層から剥離されると共に、同じく下流側に配置された分離部にてアンダーフィルムが被記録媒体から分離される構成が採用される。
本発明は、このような従来に無い新たな方式のラミネート装置に対し、さらに利便性の向上を目的として改良を加えたものである。
本発明に係るラミネート装置は、ラミネート材をロールから連続シートとして被記録媒体の記録面側に供給するラミネート材供給部と、被転写材をロールから連続シートとして被記録媒体の記録面と反対面側に供給する被転写材供給部と、ラミネート材を被記録媒体を覆うように重ねて加熱圧着すると共に、被記録媒体の記録面と反対面側の被転写材に被記録媒体からはみ出る分のラミネート層を転写させるべく、加熱圧着作用を生じさせる一対の圧着手段を有する圧着部と、ラミネート層と記録面とが密着したラミネート部分と、ラミネート層と被転写材とが密着した非ラミネート部分とを切り離すべく、被転写材を被記録媒体の記録面と反対面側に離間させる分離部と、分離した被転写材をロール状に巻き取って回収する被転写材回収部とを装置本体の筐体内に備え、被記録媒体の記録面上にラミネート層を形成するラミネート装置であって、前記装置本体の筐体に対して着脱自在なマガジンを備え、該マガジンに、前記二つの供給部、前記分離部及び前記被転写材回収部が配置されることを特徴とする。
上記構成によれば、被記録媒体にそれよりも大きなサイズのラミネート材を加熱圧着することにより、ラミネート材のラミネート層は、被記録媒体の記録面の全面に密着すると共に、該記録面からはみ出た部分が被転写材に密着する。この状態で、分離部にて被転写材が被記録媒体の記録面と反対面側に離間されると、ラミネート層は被記録媒体の反対面側に引っ張られる(引き込まれる)こととなるが、この際、被記録媒体がある部分とない部分との境界(即ち、被記録媒体の端縁(エッジ))に沿って引っ張り力が集中的に作用するため、ラミネート層と記録面とが圧着した部分(記録面上にラミネート層が積層されたラミネート部分)と、ラミネート層と被転写材とが圧着した部分(被記録媒体に積層していない非ラミネート部分)とが切り離されるのは勿論、被記録媒体の記録面上に形成されたラミネート層の端縁は被記録媒体の端縁に沿ったきれいなものとなる。
このような構成のラミネート装置にあって、ラミネート材及び/又は被転写材が消費されて新たなラミネート材及び/又は被転写材のロールに交換する場合、あるいは使用済みの被転写材のロールを取り外す場合、装置本体の筐体からマガジンを取り外し、これに対して新たなラミネート材及び/又は被転写材のロールをセットしたり、使用済みの被転写材のロールを取り外しする。尚、通常は、新たな被転写材のロールのセット及び使用済みの被転写材のロールの取り外しは同時に行われる。
また、本発明に係るラミネート装置は、ラミネート材のハンドリング性向上の観点から、ラミネート層に対して基材が剥離可能に積層されたラミネート材に対し、加熱圧着後のラミネート材のラミネート層から基材を剥離する剥離部と、剥離した基材をロール状に巻き取って回収する基材回収部とをさらに備え、マガジンに、前記剥離部及び前記基材回収部も配置される構成を採用することができる。
かかる構成によれば、回収済みの基材のロールを取り外す場合も、装置本体の筐体からマガジンを取り出し、これに対して回収済みの基材のロールを取り外しする。尚、通常は、新たなラミネート材のロールのセット及び回収済みの基材のロールの取り外しは同時に行われる。
また、本発明に係るラミネート装置は、マガジンは、一部が互いに回転自在に連結されて開閉自在な第1筐体及び第2筐体を備え、第1筐体に、ラミネート材が第2筐体に臨むようにしてラミネート材供給部が配置される一方、第2筐体に、被転写材が第1筐体に臨むようにして被転写材供給部及び被転写材回収部が配置される構成を採用することができる。
かかる構成によれば、第1筐体と第2筐体との角度が開いた開位置において、ラミネート材供給部の位置と、被転写材供給部及び被転写材回収部の位置とが互いに離間し、両位置間が大きく開放される。従って、新たなラミネート材のロールのセット、新たな被転写材のロールのセット、あるいは使用済みの被転写材のロールの取り外しを極めて容易に行うことができる。
新たなラミネート材のロールをセットした後、ラミネート材を引き出して第1筐体の適宜箇所に取り回し、その先端を基材回収部側に固定するという態様でラミネート材をマガジンにセットする場合や、新たな被転写材のロールをセットした後、被転写材を引き出して第2筐体の適宜箇所に取り回し、その先端を被転写材回収部側に固定するという態様で被転写材をマガジンにセットする場合、開放空間が十分であるゆえに、引き出されたラミネート材や被転写材の取り回り作業並びにその先端の固定作業が容易である。
あるいは、例えば、新たなラミネート材のロールを保持するホルダーからラミネート材を引き出してその先端を巻き取り用のホルダーに固定したものを、両ホルダー間のラミネート材を第1筐体の適宜箇所に取り回しつつ、前者のホルダーをラミネート材供給部にセットし、後者のホルダーを基材回収部にセットするという態様でラミネート材をマガジンにセットする場合や、新たな被転写材のロールを保持するホルダーから被転写材を引き出してその先端を巻き取り用のホルダーに固定したものを、両ホルダー間の被転写材を第2筐体の適宜箇所に取り回しつつ、前者のホルダーを被転写材供給部にセットし、後者のホルダーを被転写材回収部にセットするという態様で被転写材をマガジンにセットする場合であっても、開放空間が十分であるゆえ、ホルダー間のラミネート材や被転写材の取り回り作業並びに各ホルダーのセット作業が容易である。
また、ラミネート材及び被転写材が消費されるまでは、供給されるラミネート材のロールと回収された基材のロールとはラミネート材を介して連続しており、供給される被転写材のロールと使用済みの被転写材のロールとは被転写材を介して連続しており、しかも、ラミネート材と被転写材とは圧着部以降では加熱圧着により密着した状態となっている。上記構成によれば、第1筐体及び第2筐体を開くことにより、密着したラミネート材と被転写材であっても両者を簡単に引き剥がすことができ、また、例えば、ラミネート材や被転写材が消費されるまでにラミネート材や被転写材を交換したり、両者間の被記録媒体を取り出す等も容易である。
この場合、本発明に係るラミネート装置は、第1筐体及び第2筐体は、圧着部よりも被転写材回収部側の部位で互いに回転自在に連結される構成を採用するのがより好ましい。
上述の如く、ラミネート材及び被転写材が消費されるまでは、ラミネート材と被転写材とは圧着部以降が加熱圧着により密着している。上記構成によれば、第1筐体及び第2筐体を開いていくと、密着していない側からラミネート材と被転写材とが序々に離間し、圧着部以降の密着した部分を引き剥がしていく格好となるため、無理な力を要さず、筐体を楽に開放することができる。
また、本発明に係るラミネート装置は、装置本体の筐体は、一部が互いに回転自在に連結されて開閉自在な主筐体及び開閉筐体を備え、主筐体に、一方の圧着手段が配置される一方、開閉筐体に、他方の圧着手段が配置され、開閉筐体を開くと、一対の圧着手段が互いに離間してその間でマガジンが挿脱可能となる一方、開閉筐体を閉じると、挿入されたマガジン内に一対の圧着手段が進入し且つ互いに当接するような構成を採用することができる。
かかる構成によれば、開閉筐体を開くと、一対の圧着手段が互いに離間し、マガジンの挿脱方向から退避して、マガジンの挿脱が可能となる。一方、開閉筐体を閉じると、挿入されたマガジン内に一対の圧着手段が進入し且つ互いに当接して、圧着作用を生じさせる状態となり、ラミネート処理が可能になる。
このうち、第1筐体及び第2筐体は、進入する圧着手段との干渉を避けるための切り欠き凹部を有するようにしてもよい。また、圧着作用を生じさせる一対の圧着手段は、ローラ対であってもよい。
また、主筐体及び開閉筐体は、下部で互いに回転自在に連結され、マガジンは、基材回収部及び被転写材回収部側から先に挿入される構成を採用することもできる。かかる構成によれば、開閉筐体を開くと、装置本体の上方が開放され、上方からマガジンを挿脱することができるため、作業性が良く、作業者への負担軽減となる。また、マガジンは、被転写材回収部側から先に挿入されることで、ラミネート処理に係る被記録媒体、ラミネート材及び被転写材は、上方から下方に向けて搬送されることとなる。
さらに、マガジンを受け入れ保持するための枠体が設けられ、開閉筐体を開いた状態で主筐体及び開閉筐体間の中間姿勢を採るような構成を採用するのが好ましい。かかる構成によれば、開閉筐体を開いた状態で主筐体及び開閉筐体間の中間姿勢を採ることで、マガジンを挿脱する際、一対の圧着手段はマガジンの挿脱方向(即ち、枠体の挿脱方向)から退避しており、マガジンの挿脱が可能となる。また、開閉筐体を閉じると、主筐体に対する枠体の傾斜角度、及び開閉筐体に対する枠体の傾斜角度は縮小され、ラミネート処理が可能な三者の位置関係が実現される。
加えて、本発明に係るラミネート装置は、マガジンの抜き取りに伴って圧着部の熱源構成要素を覆うように姿勢変更する遮蔽体を備えるのがより好ましい。かかる構成によれば、装置本体の筐体が開状態となれば、熱くなっている圧着部の熱源構成要素(例えば、加熱ローラ)を遮蔽体が覆うようになっているので、作業者がこれに不用意に接触することはなくなる。
以上の如く、本発明に係るラミネート装置は、消耗品であるラミネート材及び被転写材の供給や回収等に関わる構成を装置本体から着脱自在なマガジンに設けるようにしているため、ラミネート材及び被転写材の交換を装置本体側で行う必要が無く、マガジンを作業場所に運んでいって交換を行う等、交換作業が簡単になり、さらに利便性が向上する。
以下、本発明に係るラミネート装置の一実施形態として、プリンタ装置と一体化され、ラミネート処理の前提となる被記録媒体への画像記録(プリント)をも連続的に行えるようにした装置について説明する。
図1は、全体装置の概略構成図、図2は、その具体的な断面側面図を示す。境界線Lから右側がプリンタ装置P、左側がラミネート装置Rとなっている。
プリンタ装置Pは、本発明に直接関係がないので説明を簡単にするとして、印刷台2、インクジェット記録方式を採用したプリントヘッド3を備えており、ロール1から引き出された被記録媒体Aは、その長手方向に沿って印刷台2上を間欠的に搬送され、その間にプリントヘッド3によって印刷が施され、記録面上に画像が記録(形成)されていく。
プリントヘッド3の下流にはカッター装置5が配置されており、記録を終えた被記録媒体Aは画像単位に切断される。そして、カットペーパーとなった各被記録媒体Aは、複数のローラ対によって搬送経路上を搬送され、しかる後、排出口8から排出され、ラミネート装置Rに順次送り込まれる。
尚、符号4で示す構成は、プリントヘッド3をクリーニングするためのクリーナーユニット、符号6で示す構成は、被記録媒体Aの裏面に各種情報を印字可能なドッドインパクトプリンタユニット、符号7で示す構成は、被記録媒体Aが両装置P,Rに跨るような長尺の場合、プリンタ装置Pとラミネート装置Rの各処理速度差を吸収するために被記録媒体Aを一時的にループ状に撓ませてバッファを形成することがあるが、そのループを収容するための中継タンク、符号9で示す構成は、制御基板、電源基板等の電装部、符号10で示す構成は、印刷に用いられなかったインクを回収するための廃インクタンクである。
ラミネート装置Rは、プリンタ装置Pから送り込まれた被記録媒体Aを受入口15から受け入れる。このラミネート装置Rは、ラミネート処理を行う場合と行わない場合とに切り替え選択可能に構成されており、ラミネート処理を行う場合は、振り分け部16が第1姿勢となり、被記録媒体Aがラミネート処理部17に送り込まれ、最終的にラミネート処理が施された状態で第1トレイ18上に排出される。一方、ラミネート処理を行わない場合は、振り分け部16が第2姿勢となり、被記録媒体Aがそのまま第2トレイ19上に排出される。
図3は、ラミネート装置Rの拡大断面側面図を示す。ラミネート装置Rは本発明に直接関係があるので以下に詳細に説明していく。
ラミネート装置Rの機能部は、振り分け部16以降の搬送経路上で搬送される被記録媒体Aの記録面側(図中の左側)からラミネート材Bを供給するラミネート材供給部20と、被記録媒体Aの記録面とは反対の面(ベース面)側(図中の右側)から被転写材としてのアンダーフィルムEを供給するアンダーフィルム供給部(被転写材供給部)30と、供給されたラミネート材B及びアンダーフィルムEの間に被記録媒体Aが供給されて積層された積層体を加熱圧着する圧着部40と、加熱圧着後のラミネート材Bから基材を剥離する剥離部50と、剥離された基材を回収する基材回収部60と、加熱圧着後のアンダーフィルムEを被記録媒体Aから分離する分離部70と、分離したアンダーフィルムEを回収するアンダーフィルム回収部(被転写材回収部)80とに分けられる。
ラミネート材供給部20は、ラミネート材Bをロールから連続シートとして供給するもので、ラミネート材Bのロールを保持するホルダー(ラミネート材ロール保持体)21を備える。一方、アンダーフィルム供給部30は、アンダーフィルムEをロールから連続シートとして供給するもので、アンダーフィルムEのロールを保持するホルダー(アンダーフィルムロール保持体)31を備える。
圧着部40は、駆動ローラ41と圧着ローラ43とを備える。駆動ローラ41は、被記録媒体Aのベース面側に配置され、圧着ローラ43は、被記録媒体Aの記録面側に配置されている。両ローラ41,43間において、ラミネート材B及びアンダーフィルムE並びにその間に供給された被記録媒体Aが積層される(以下、被記録媒体A、ラミネート材B及びアンダーフィルムEの少なくとも二つ以上が積層されたものを総称して「積層体」という)。
両ローラ41,43は、軸芯部にヒータが存在しており、加熱ローラとなっている。ローラ41,43の表面における加熱温度は、駆動ローラ41では、60〜120℃の範囲内で設定され、圧着ローラ43では、80〜120℃の範囲内で設定される。尚、圧着部40におけるアンダーフィルムE側のローラ(駆動ローラ)41も、加熱ローラとし且つラミネート材B側のローラ(圧着ローラ)43のローラ表面での加熱温度より低く設定するのは、アンダーフィルムEに対する熱影響を抑えつつ、ラミネート層及びアンダーフィルムE間の熱溶着性を活性化させるためである。
剥離部50は、搬送経路に対向して配置された剥離ローラ(剥離ガイド体)51と、該剥離ローラ51の上流側近傍に配置され、剥離ローラ51への基材の巻き付け角度を大きくするための段差ローラ52とを備える。剥離ローラ51は、圧着部40から下流側に距離を十分に離した位置に配置されるが、これは、圧着部40で加熱圧着されることで活性化(粘性等を発揮)したラミネート層が通常の平衡状態(接着力が強くなった状態)になってからラミネート材B(ラミネート層)に外力を作用させるようにするためである。つまり、圧着部40における加熱から所定時間を経過すれば、被記録媒体Aに対するラミネート層の接着力が基材とラミネート層との密着力よりも確実に増した状態となり、この状態で基材の剥離工程を行えば、ラミネート層が被記録媒体Aから不用意に剥がされることなく基材のみがきれいに剥がれるため、剥離部50と圧着部40との間隔を設けている。
基材回収部60は、ラミネート層から剥離させた連続シート状の基材をロール状に巻き取って回収するもので、基材のロールを保持するホルダー(回収基材ロール保持体)61を備える。ホルダー61は、その巻き取り面が剥離ローラ51よりも搬送経路の上流側となるように配置されることにより、搬送経路から剥離される基材を剥離ローラ51に巻き付かせ、併せて搬送経路に対する基材の剥離角度を決定する。
分離部70は、搬送経路に対向して配置された分離ローラ(分離ガイド体)71を備える。分離ローラ71は、剥離ローラ51と同様、圧着部40から下流側に距離を十分に離した位置に配置されるが、これは、圧着部40で加熱圧着されることで活性化(粘性等を発揮)したラミネート層が通常の平衡状態(接着力が強くなった状態)になってからラミネート材B(ラミネート層)に外力を作用させるようにするためである。つまり、圧着部40における加熱から所定時間を経過すれば、被記録媒体Aに対するラミネート層の接着力が確実に増した状態となり、この状態でアンダーフィルムEの分離工程を行えば、ラミネート層が被記録媒体Aから不用意に剥がされてしまうことがないため、分離部80と圧着部40との間隔を設けている。
アンダーフィルム回収部80は、余分なラミネート層を転写させたアンダーフィルムEの連続シートをロール状に巻き取って回収するもので、アンダーフィルムEのロールを保持するホルダー(回収アンダーフィルムロール保持体)81を備える。ホルダー81は、その巻き取り面が分離ローラ71よりも搬送経路の上流側となるように配置されることにより、搬送経路から分離されるアンダーフィルムEを分離ローラ71に巻き付かせ、併せて搬送経路に対するアンダーフィルムEの分離角度を決定する。
各機能部の概略構成は以上の通りである。ラミネート材Bは、予めラミネート材供給部20から引き出され、圧着部40(駆動ローラ41と圧着ローラ43との間)に挿通され、先端部が基材回収部60のホルダー61に巻き付けられている。また、アンダーフィルムEも、アンダーフィルム供給部30から引き出され、圧着部40(駆動ローラ41と圧着ローラ43との間)に挿通され、先端部がアンダーフィルム回収部80のホルダー81に巻き付けられている。この状態では、圧着部40と剥離部60との間における搬送経路で、ラミネート材BとアンダーフィルムEとが重なり合った状態となっている。
そして、圧着部40の駆動ローラ41のみならず、基材回収部60及びアンダーフィルム回収部80のホルダー61,81の全てに対し、スプロケット、チェーン、ギアトレイン等の周知の駆動力伝達手段によってモータ(図示しない)の駆動力が同時に伝達されるようになっている。これらの同期駆動により、ラミネート材供給部20からラミネート材Bが引っ張られ、アンダーフィルム供給部30からアンダーフィルムEが引っ張られ、且つ積層体が搬送経路に沿って下流側に搬送されるようになっている。
この状態で、受入口15から被記録媒体Aが順次供給されると、各被記録媒体Aは、記録面とラミネート層とが対向した状態でラミネート材BとアンダーフィルムEとの間に介在した状態となり、圧着部40でラミネート材B、被記録媒体A及びアンダーフィルムEが加熱圧着される。
そして、圧着部40で得られた積層体は、剥離部50に搬送され、基材が剥離されてから、さらに分離部70に搬送され、アンダーフィルムEが分離される。この際、被記録媒体Aのベース面とアンダーフィルムEとが離間するように、被記録媒体A及びアンダーフィルムEは、相対移動することになる。即ち、被記録媒体Aは、搬送経路を更に下流側に向けて移動しようとするのに対し、アンダーフィルムEは、被記録媒体Aの移動方向とは異なる方向(被記録媒体Aのベース面から離間する方向)に引っ張られることになる。そのため、基材が剥離された非ラミネート部分のラミネート層もアンダーフィルムEと同方向に移動しようとするため、被記録媒体Aがある部分とない部分との境界(即ち、非ラミネート部分とラミネート部分との境界)において引っ張り力が集中的に作用することになる。そうすると、確実に非ラミネート部分のみが切除されて、ラミネート部分の端縁は被記録媒体Aの端縁に沿ったきれいなものとなる。尚、当然の如く、ラミネート部分から切り離された非ラミネート部分のラミネート層は、アンダーフィルムEと共にアンダーフィルム回収部80に回収されることとなる。
その結果、第1トレイ18には、被記録媒体Aの端縁に沿ったきれいな端縁を有し、且つ被記録媒体Aとの間に空気等が介在することなく記録面に密着したラミネート層でラミネートされた被記録媒体Aが排出されることになる。
ところで、本実施形態においては、メンテナンス性向上を図るべく、ラミネート材供給部20、アンダーフィルム供給部30、基材回収部60及びアンダーフィルム回収部80を一体的に取り扱えるよう、ラミネート装置Rの装置本体に対して着脱自在なマガジン化を図っている。図4は、そのマガジン100の断面側面図、図5は、そのマガジン100を反対側から見た外観斜視図を示す。
マガジン100の筐体101は、ラミネート材B及びアンダーフィルムEの幅方向左右に配置される側方フレーム101a,101bと、該側方フレーム101a,101b間の適宜箇所に配されて側方フレーム101a,101bを所定間隔で連結する複数の連結フレーム101c,…とからなる。また、側方フレーム101a,101bは、それぞれ半分に分かれており、一方(図4では左側、図5では右側)の側方フレーム101a−1,101b−1及びそれを連結する連結フレーム101c−1,101c−2で第1筐体1Aが構成される一方、他方(図4では右側、図5では左側)の側方フレーム101a−2,101b−2及びそれを連結する連結フレーム101c−3,101c−4,101c−5で第2筐体1Bが構成される。
そのため、筐体101は二つに分離可能である。より詳しくは、第2筐体101Bは、一部101dが第1筐体101Aに回転自在に支持されて第1筐体101Aに対して開閉自在に揺動する。また、第1筐体101Aと第2筐体101Bとが合わさった閉位置を維持するために、ロック機構102が筐体101に設けられている。
圧着部40と剥離部50とを連絡する被記録媒体Aの搬送経路は、第1筐体101Aと第2筐体101Bとの境界部分に沿って設定されている。従って、第1筐体101Aと第2筐体101Bとの角度が開いた開位置において、搬送経路は開放され、搬送経路上の被記録媒体Aを取り出すことができる。
ラミネート材供給部20、剥離部50の剥離ローラ51及び基材回収部60は、一方の筐体(被記録媒体Aの記録面側に位置する第1筐体101A)に配置される一方、アンダーフィルム供給部30、剥離部50の段差ローラ52、分離部70及びアンダーフィルム回収部80は、他方の筐体(被記録媒体Aのベース面側に位置する第2筐体101B)に配置されている。
また、連結フレーム101c−1は、連結フレーム101c−3との協働によりラミネート材供給部20を囲うようにして配置され、連結フレーム101c−2は、基材回収部60を囲うようにして配置され、連結フレーム101c−4は、連結フレーム101c−3との協働によりアンダーフィルム供給部30を囲うようにして配置され、連結フレーム101c−5は、アンダーフィルム回収部80を囲うようにして配置され、そのため、各連結フレーム101cは、防塵等のカバーとしても機能する。
これに対し、圧着部40は、マガジン100と独立して、ラミネート装置Rの装置本体側に配置される。即ち、図3に戻り、圧着部40の駆動ローラ41及び圧着ローラ43は、装置本体の筐体90に回転自在に支持されており、マガジン100とは縁が切られている。マガジン100の前部筐体101A及び後部筐体101Bのそれぞれに形成された切り欠き凹部は、圧着部40の駆動ローラ41や圧着ローラ43がマガジン101と干渉しないように設けられたものである。
図6〜8は、ラミネート材BやアンダーフィルムEをマガジン100にセットする状態の説明図を示す。まず、図6に示す如く、第1筐体101Aが下になるよう載置して、第2筐体101Bを開く。第1筐体101A及び第2筐体101Bは、それぞれ上部(101d)で互いに回転自在に連結されているので、第2筐体101Bを開けば、天面である連結フレーム101c−3が第1筐体101Aの載置面と当接し、この結果、第2筐体101Bは逆さに倒立した状態(第1筐体101Aに対して90度開いた状態)となる。
そして、ラミネート材Bのホルダー21からラミネート材Bを引き出してその先端を巻き取り用のホルダー61に固定したもの(ラミネート材交換カセット)と、アンダーフィルムEのホルダー31からアンダーフィルムEを引き出してその先端を巻き取り用のホルダー81に固定したもの(アンダーフィルム交換カセット)とを用意し、前者を第1筐体101Aに、後者を第2筐体101Bに、それぞれセットする。即ち、第1筐体101A、第2筐体101Bは、それぞれ側方フレーム101a,101bにホルダー21,31,61,81の両端を受けるための軸受け部材103,…が設けられており、各軸受け部材103に形成された凹部に各ホルダーの端部を嵌入してホルダー21,31,61,81が筐体にセットされるようになっている。
図7は、各ホルダー21,31,61,81のセットが完了した状態(ラミネート材B及びアンダーフィルムEのセットが完了した状態)図を示す。この状態で、図8に示す如く、第2筐体101Bを閉じ、第1筐体101A及び第2筐体101Bが合わさった状態でロック機構により両者をロックし、このマガジン100をラミネート装置Rの装置本体にセットする。尚、ラミネート材B及び/又はアンダーフィルムEが消費されてこれを取り替える場合は逆の手順となる。
本実施形態においては、ラミネート装置Rの装置本体に対してマガジン100を着脱可能とすべく、装置本体もまた開閉自在な構成となっている。図9〜11は、ラミネート装置Rの外観斜視図であり、図9は、装置本体の筐体が閉じられた状態、図10は、装置本体の筐体が開いた状態、図11は、装置本体の筐体が完全に開いた状態を示す。
装置本体の筐体90は、前記受入口15を備えて(プリンタ装置Pに対して)固定となる主筐体90Aと、該主筐体90Aに回転自在に支持されて主筐体90Aに対して開閉自在に揺動する開閉筐体90Bとを備える。詳しくは、開閉筐体90Bは、マガジン100を上方から着脱できるよう、その下部が主筐体90Aに回転自在に支持されており、筐体90の上方が開放されるようになっている。また、主筐体90Aに開閉筐体90Bが合わさった閉位置を維持するために、ロック機構91が筐体90に設けられている。
マガジン100は、開閉筐体90Bの内側に設けられた枠体92内に挿入されるようになっている。この枠体92は、挿入されたマガジン100をガタなく保持するためにマガジン100の横断面形状に対応する横断面形状を有する筒状あるいは箱状であり、且つマガジン100を一定深さ挿入すると底に当たって枠体92に対する深さ方向の位置規制もできるようになっている。
枠体92は、その下部が開閉筐体90Bに回転自在に支持されている。また、枠体92と主筐体90Aとは、長穴を有して所定量の遊びがあるリンク部材(図示しない)を介して接続されている。従って、枠体92は最初は開閉筐体90Bの開閉に伴って一緒に傾斜する(図9から図10まで)が、あるところまで開くとリンク部材の遊びが無くなるために枠体92の傾斜が規制されて開閉筐体90Bのみがさらに開く(図10〜図11まで)といった形態を採る。
途中から枠体92の傾斜を規制して開閉筐体90Bと縁を切るようにするのは、マガジン100の挿脱に際して該マガジン100の挿脱方向での干渉物を無くすためである。即ち、前記圧着部40の駆動ローラ41は、主筐体90A(の分割面近傍)に配置される一方、圧着部40の圧着ローラ43は、開閉筐体90B(の分割面近傍)に配置され、開閉筐体90Bが閉じている状態では、上述の如く、両ローラ41,43がマガジン100のそれぞれ第1及び第2筐体101A,101Bに形成された切り欠き凹部内に入り込んでいて、駆動ローラ41は、開閉筐体90Bが開いて枠体92が主筐体90Aから離間することによりマガジン100から離間するのであるが、圧着ローラ43は、そのままではマガジン100から離間しないからである。途中から枠体92の傾斜を規制して開閉筐体90Bと縁を切ることで、圧着ローラ43もマガジン100から離間するようになり、マガジン100の挿脱方向での干渉物(駆動ローラ41及び圧着ローラ43)が無くなってマガジン100の挿脱が可能となる。
一方、マガジン100を枠体92内に装着した状態で開閉筐体90Bを元に戻し(閉じ)、しかる後、ロック機構91のハンドルを降ろせば(図9の状態)、開閉筐体90Bが主筐体90A側に付勢されるロック状態となり、この際、駆動ローラ41に圧着ローラ43が圧着されてラミネート処理を可能な図3の状態となる。
このように、本実施形態に係るラミネート装置によれば、消耗品であるラミネート材B及びアンダーフィルムEの供給や回収等に関わる構成、即ち、少なくとも、ラミネート材供給部20、アンダーフィルム供給部30、基材回収部60及びアンダーフィルム回収部80を装置本体から着脱自在なマガジン100に設けるようにしているため、ラミネート材B及びアンダーフィルムEの交換を装置本体側で行う必要が無く、マガジン100を作業場所に運んでいって交換を行う等、交換作業が簡単になり、さらに利便性が向上する。
尚、本発明に係るラミネート装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態においては、ラミネート処理の前提となる被記録媒体への画像記録(プリント)をも連続的に行えるよう、プリンタ装置と一体化されたラミネート装置について説明したが、これと異なり、単独のラミネート装置であってもよい。
また、上記実施形態においては、ラミネート装置の斜め上方に挿脱口が形成されるようにし、装置本体の筐体90に対して斜め方向でマガジン100を挿脱するようにしているが、例えば、ラミネート装置の側方に挿脱口が形成されるようにし、装置本体の筐体90に対して横方向(即ち、搬送される被記録媒体の幅方向)でマガジン100を挿脱する態様や、ラミネート装置の上方に挿脱口が形成されるようにし、装置本体の筐体90に対して垂直方向でマガジン100を挿脱する態様であってもよい。
また、この点に関連し、開閉筐体は上記の揺動引き出し式に限定されず、例えば、主筐体に対して水平引き出し式であったり、回転引き出し式であってもよい。
また、上記実施形態においては、圧着作用を生じさせる一対の圧着手段として、ローラ対41,43を用いているが、例えば平板状のプレス体であってもよい。
また、上記実施形態においては、主としてインクジェット記録方式で記録された被記録媒体Aをラミネート処理の対象としているが、熱転写記録方式は勿論、その他の印刷記録方式による被記録媒体であってもよいし、銀塩写真からなる被記録媒体をも対象とする。
また、上記実施形態においては、アンダーフィルムEの分離部70が基材の剥離部50よりも下流側に配置されているが、分離部70を剥離部50よりも上流側に配置し、まだ基材が付いている状態でラミネート部分と非ラミネート部分とを切り離すようにし、しかる後に基材をラミネート部分のみとなったラミネート層から剥離するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、被転写材として、PETといった樹脂フィルム(アンダーフィルム)を使用しているが、要は、ラミネート材の接着層と熱接着性がある材質乃至該接着層と同質の材質であれば、加熱圧着後の分離工程において、ラミネート層と記録面とが密着したラミネート部分と、ラミネート層と被転写材とが密着した非ラミネート部分とを切り離すことが可能であり、被記録媒体の記録面上に形成されたラミネート層がきれいな端縁となるので、特に材質は限定されない。
また、上記実施形態においては、ラミネート層に対して基材が剥離可能に積層されたラミネート材Bを用いるようにしているが、基材がないラミネート層だけのラミネート材Bを用いるようにしてもよい。この場合、剥離部50及び基材回収部60は不要である。
ところで、上記実施形態に係るラミネート装置は、装置本体の筐体を開閉式とすることで、内部のマガジンを着脱できるのは当然のこと、装置内部の部品の交換、点検、清掃等のメンテナンスが容易であり、あるいはラミネート処理中に生じた被記録媒体やラミネート材の詰まりを比較的簡単に修正することができる。しかしながら、ラミネート装置の運転中、あるいは運転を終えてからしばらくするまでは、加熱ローラ41,43は熱くなっている。従って、これに作業者が不用意に接触しないよう、安全対策を講じる必要がある。ローラ41に比べて人の手が触れやすい位置にある加熱ローラ43は特にそうである。
そこで、図12に示す構成が考えられる。マガジン100の抜き取りに伴って加熱ローラ43を覆うように姿勢変更する遮蔽体93を設ける。この遮蔽体93は、枠体92に内挿可能な大きさを有して、図示しない引っ張りバネ等により常時は枠体92から進出して加熱ローラ43を覆うようになっているが、マガジン100が枠体92内に挿入されると、遮蔽体93が備える係止片93aにマガジン100の一部(例えば底部)が当接し、押圧されて遮蔽体93が枠体92内に退避し、これにより加熱ローラ43が使用に供されるよう露出する構成となっている。即ち、マガジン100がセットされている間は、遮蔽体93は加熱ローラ43から退避しているが、マガジン100を抜き取ると、進出して加熱ローラ43を覆うため、加熱ローラ43に作業者が不用意に接触するようなことは防止できるのである。
本実施形態に係るラミネート装置を含む全体装置の概略構成図を示す。 同全体装置の断面側面図を示す。 同ラミネート装置の断面側面図を示す。 同ラミネート装置にセットされるマガジンの断面側面図を示す。 同マガジンであって、図4の反対側から見た外観斜視図を示す。 同マガジンを開いた状態の外観斜視図を示す。 同マガジンに対してラミネート材及びアンダーフィルムをセットした状態の外観斜視図を示す。 同マガジンを閉じた状態の外観斜視図を示す。 同ラミネート装置の外観斜視図を示す。 同ラミネート装置を途中まで開いた状態の外観斜視図を示す。 同ラミネート装置を完全に開いた状態の外観斜視図を示す。 他実施形態に係るラミネート装置の要部側面図を示す。
符号の説明
15…受入口、16…振り分け部、20…ラミネート材供給部、21…ホルダー(ラミネート材ロール保持体)、30…アンダーフィルム供給部、31…ホルダー(アンダーフィルムロール保持体)、40…圧着部、41…駆動ローラ、43…圧着ローラ、50…剥離部、51…剥離ローラ(剥離ガイド体)、52…段差ローラ、60…基材回収部、61…ホルダー(回収基材ロール保持体)、70…分離部、71…分離ローラ(分離ガイド体)、80…アンダーフィルム回収部、81…ホルダー(回収アンダーフィルムロール保持体)、90…装置本体の筐体、90A…主筐体、90B…開閉筐体、91…ロック機構、92…枠体、93…遮蔽体、93a…係止片、100…マガジン、101…マガジンの筐体、101A…第1筐体、1B…第2筐体、101a…側方フレーム、101b…側方フレーム、101c…連結フレーム、101d…一部、102…ロック機構、103…軸受け部材、A…被記録媒体、B…ラミネート材、E…アンダーフィルム、P…プリンタ装置、R…ラミネート装置

Claims (11)

  1. ラミネート材をロールから連続シートとして被記録媒体の記録面側に供給するラミネート材供給部と、
    被転写材をロールから連続シートとして被記録媒体の記録面と反対面側に供給する被転写材供給部と、
    ラミネート材を被記録媒体を覆うように重ねて加熱圧着すると共に、被記録媒体の記録面と反対面側の被転写材に被記録媒体からはみ出る分のラミネート層を転写させるべく、加熱圧着作用を生じさせる一対の圧着手段を有する圧着部と、
    ラミネート層と記録面とが密着したラミネート部分と、ラミネート層と被転写材とが密着した非ラミネート部分とを切り離すべく、被転写材を被記録媒体の記録面と反対面側に離間させる分離部と、
    分離した被転写材をロール状に巻き取って回収する被転写材回収部とを装置本体の筐体内に備え、被記録媒体の記録面上にラミネート層を形成するラミネート装置であって、
    前記装置本体の筐体に対して着脱自在なマガジンを備え、
    該マガジンに、前記二つの供給部、前記分離部及び前記被転写材回収部が配置されることを特徴とするラミネート装置。
  2. ラミネート層に対して基材が剥離可能に積層されたラミネート材に対し、加熱圧着後のラミネート材のラミネート層から基材を剥離する剥離部と、
    剥離した基材をロール状に巻き取って回収する基材回収部とをさらに備え、
    マガジンに、前記剥離部及び前記基材回収部も配置される請求項1に記載のラミネート装置。
  3. マガジンは、一部が互いに回転自在に連結されて開閉自在な第1筐体及び第2筐体を備え、第1筐体に、ラミネート材が第2筐体に臨むようにしてラミネート材供給部が配置される一方、第2筐体に、被転写材が第1筐体に臨むようにして被転写材供給部及び被転写材回収部が配置される請求項1又は2に記載のラミネート装置。
  4. 第1筐体及び第2筐体は、圧着部よりも被転写材回収部側の部位で互いに回転自在に連結される請求項3に記載のラミネート装置。
  5. 装置本体の筐体は、一部が互いに回転自在に連結されて開閉自在な主筐体及び開閉筐体を備え、主筐体に、一方の圧着手段が配置される一方、開閉筐体に、他方の圧着手段が配置され、
    開閉筐体を開くと、一対の圧着手段が互いに離間してその間でマガジンが挿脱可能となる一方、開閉筐体を閉じると、挿入されたマガジン内に一対の圧着手段が進入し且つ互いに当接するよう構成されてなる請求項1〜4の何れか1項に記載のラミネート装置。
  6. 第1筐体及び第2筐体は、進入する圧着手段との干渉を避けるための切り欠き凹部を有する請求項5に記載のラミネート装置。
  7. 圧着作用を生じさせる一対の圧着手段は、ローラ対である請求項5又は6に記載のラミネート装置。
  8. 主筐体及び開閉筐体は、下部で互いに回転自在に連結され、マガジンは、被転写材回収部側から先に挿入される請求項5〜7の何れか1項に記載のラミネート装置。
  9. マガジンを受け入れ保持するための枠体が設けられ、開閉筐体を開いた状態で主筐体及び開閉筐体間の中間姿勢を採るよう構成されてなる請求項5〜8の何れか1項に記載のラミネート装置。
  10. マガジンの抜き取りに伴って圧着部の熱源構成要素を覆うように姿勢変更する遮蔽体を備える請求項5〜9の何れか1項に記載のラミネート装置。
  11. ラミネート材をロールから連続シートとして被記録媒体の記録面側に供給するラミネート材供給部と、
    被転写材をロールから連続シートとして被記録媒体の記録面と反対面側に供給する被転写材供給部と、
    ラミネート材を被記録媒体を覆うように重ねて加熱圧着すると共に、被記録媒体の記録面と反対面側の被転写材に被記録媒体からはみ出る分のラミネート層を転写させる圧着部と、
    ラミネート層と記録面とが密着したラミネート部分と、ラミネート層と被転写材とが密着した非ラミネート部分とを切り離すべく、被転写材を被記録媒体の記録面と反対面側に離間させる分離部と、
    分離した被転写材をロール状に巻き取って回収する被転写材回収部とを装置本体の筐体内に備え、被記録媒体の記録面上にラミネート層を形成するラミネート装置に用いられるマガジンであって、
    前記装置本体の筐体に対して着脱自在であり、且つ前記二つの供給部、前記分離部及び前記被転写材回収部が配置されることを特徴とするマガジン。
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