JP4636323B2 - ラミネート装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像が記録された被記録媒体の記録面上にラミネート層を形成するラミネート装置に関する。
インクジェット記録方式や熱転写記録方式といった記録方式は、その記録装置(プリンタ)や被記録媒体に対して様々な改良が加えられてきた結果、銀塩カラー写真に匹敵する画質が得られるようになり、近年、デジタルカメラ、デジタルビデオ、スキャナ等で取り込んだ画像情報あるいはコンピュータにおける電子的な画像情報をハードコピーする技術として多用されている。
加えて、これらの記録方式においては、被記録媒体の記録面を保護して永続的な耐久性を付与すること、並びに記録面の光沢度や平滑度を上げる等して画像品位をさらに向上させることを目的として、画像記録後にラミネート層を被記録媒体の記録面上にラミネートする技術も広く知られている。
記録面へのラミネートに用いる装置としては、基材と、該基材上に剥離可能に形成されたラミネート層とからなるラミネート材を記録面上に供給し、積層された被記録媒体及びラミネート材を加熱圧着することにより、被記録媒体の記録面上にラミネート層を転写した後、基材をラミネート層から剥離するラミネート装置が存在する(特許文献1)。
しかしながら、上記特許文献1に開示されたラミネート装置にあっては、被記録媒体を異なる幅サイズのものに取り替える都度、ラミネート材を適合する幅サイズのものに取り替えなければならないし、また、この交換の手間を無くそうと思えば、比較的大きな幅サイズのラミネート材を幅サイズの異なる各種の被記録媒体に対して兼用させることとなるが、この場合、ラミネート処理後にラミネート層の余分な部分(記録面にラミネートされない部分:非ラミネート部分)を被記録媒体の端縁に沿って切除する必要があり、何れにしても煩雑であることに変わりはない。
そのため、非ラミネート部分を切除する手間が省けるラミネート装置も存在する(特許文献2)。この特許文献2に開示されたラミネート装置は、所定送り長さに切断されたピース状の被記録媒体と、ロールから連続シートとして供給されるラミネート材とがフィルムガイドロールを介して積層され、プラテンロール及び加熱された中間ロール間を通過する際に加熱圧着され、しかる後、下流側に配置された剥離ロールにて基材がラミネート層から剥離される点では、特許文献1に開示されたラミネート装置と概ね同じであるが、特許文献2に開示されたラミネート装置では、基材を剥離する際、非ラミネート部分がラミネート部分から切り離され、基材と共に持ち去られるようになっている。
特開昭58−224779号公報 特開平10−211651号公報
ところで、上記特許文献には記載されていないが、ラミネート装置は、装置内部の部品の交換、点検、清掃等のメンテナンスが簡単にできるよう、あるいはラミネート処理中に生じた被記録媒体やラミネート材の詰まり等のトラブルに迅速に対応できるよう、開閉自在に構成されることがある。そして、この場合、一般的にローラ対で構成される圧着部間にラミネート材や被記録媒体が通されるものであることから、ローラ同士が離間し、両者間が開放されるような開閉態様が採られ得る。
その反面、ローラ対は、適切なラミネート処理のために適切な圧着力を生じさせる必要があり、上記開閉方式を採用したラミネート装置において、一旦離間したローラ同士に再度の適切な圧着力を生じさせるための施策が課題となってくる。
本発明に係るラミネート装置は、上記課題を解決すべくなされたもので、ラミネート材を被記録媒体に重ねて加熱圧着するための加熱圧着作用を生じさせる一対の圧着手段を筐体内に備え、被記録媒体の記録面上にラミネート層を形成するラミネート装置において、前記筐体は、一方の圧着手段と他方の圧着手段とが互いに離間して両圧着手段間が開放されるように開閉する主筐体及び開閉筐体で構成されると共に、該開閉筐体に、筐体の閉状態において所定範囲で可動なハンドルが設けられ、しかも、ハンドルは、筐体の閉状態において主筐体の一部に係止される係止部を備え、ハンドルを操作すると、係止部が主筐体を所定量だけ開閉筐体側に引き込むように構成されてなることを特徴とする。
かかる構成によれば、筐体の閉状態(開閉筐体が閉じた状態)において、ハンドルを操作すると、係止部が主筐体を所定量だけ開閉筐体側に引き込む作用が生じ、これにより、一対の圧着手段は適切に圧着され、両者間に適切なラミネート処理のための適切な圧着力が発生する。一方、ハンドルを持って開閉筐体を開けば、一対の圧着手段は圧着状態が解除されて互いに離間し、両者間が開放される。但し、実際に引き込まれるのは、主筐体である場合に限定されず、例えば主筐体が不動であれば、実際に引き込まれるのは、反作用としての開閉筐体である。何れにしても、主筐体及び開閉筐体の接離方向における相対距離が前記所定量だけ狭くなり、その結果、圧着手段が適切に圧着されることとなる。
また、本発明に係るラミネート装置は、前記係止部は、ハンドルに回転自在に支持され且つ主筐体の前記一部たる係止体に係止される係止凹部を有するロック部材であり、該ロック部材のハンドル上での回転軸は、ハンドルの操作によって主筐体の係止体から離間する方向に変位するよう設定される構成を採用することができる。
かかる構成によれば、主筐体の係止体に開閉筐体のロック部材が係止されることで、筐体の閉状態(開閉筐体が閉じた状態)が維持されるロック状態となる。そして、この筐体の閉状態において、ハンドルを操作すると、ロック部材が僅かに後退し、そのため、ロック部材が係止される係止体を有する主筐体が開閉筐体側に引き込まれる。これにより、一対の圧着手段は適切に圧着され、両者間に適切なラミネート処理のための適切な圧着力が発生する。
また、本発明に係るラミネート装置は、前記ロック部材は、主筐体との接近方向に対して傾斜する傾斜縁を有し、且つ、正逆回転方向のうち、前記係止凹部が形成されている側に付勢手段によって付勢される構成を採用することができる。
かかる構成によれば、開閉筐体を閉じるに当たり、主筐体の係止体とロック部材の傾斜縁とが当接し、ロック部材は付勢手段の付勢に抗して付勢と反対側へ押し上げられるが、開閉筐体を閉じきると、ロック部材は付勢手段の弾性復元力によって戻され、係止凹部内に主筐体の係止体が挿入し、自動的にロック状態が得られる。
この場合、前記ロック部材は、前記回転軸と直交する外方向へ変位可能であり、ハンドルに、ロック部材の変位操作を行う操作機構が設けられるのが好ましい。かかる構成によれば、操作機構の操作部を操作することにより、ロック部材は外方向へ変位し、これにより、ロック部材の係止凹部が主筐体の係止体から外れる。この結果、ロック状態は解除され、開閉筐体を開くことができる。即ち、かかる構成によれば、開閉筐体の開閉操作のためのハンドルを持ったまま、筐体のロック及びロック解除、並びに圧着手段の圧着状態セットの全てを行うことができ、非常に操作性に優れる。
また、本発明に係るラミネート装置は、前記ハンドルは、所定角度範囲で揺動自在に設けられるものであり、その中でも、筐体の開状態においてハンドルの揺動操作を規制する一方、筐体の閉状態においてその規制が解除されるよう構成される機構を備える構成を採用することができる。かかる構成によれば、開閉筐体の開閉操作中は、ハンドルが開閉筐体に対して動かなくなるので、ハンドルとしての安定性が得られる。
以上の如く、本発明は、ラミネート処理のための加熱圧着作用を生じさせる一対の圧着手段が互いに離間するタイプのメンテナンス性に優れた開放式筐体を採用しつつ、開閉操作のためのハンドルを操作するだけで、それまで離間していた圧着手段が適切な圧着力を発生するように構成されているため、非常に使い勝手のよいラミネート装置となる。
以下、本発明に係るラミネート装置の一実施形態として、プリンタ装置と一体化され、ラミネート処理の前提となる被記録媒体への画像記録(プリント)をも連続的に行えるようにした装置について説明する。
図1は、全体装置の概略構成図、図2は、その具体的な断面側面図を示す。境界線Lから右側がプリンタ装置P、左側がラミネート装置Rとなっている。
プリンタ装置Pは、本発明に直接関係がないので説明を簡単にするとして、印刷台2、インクジェット記録方式を採用したプリントヘッド3を備えており、ロール1から引き出された被記録媒体Aは、その長手方向に沿って印刷台2上を間欠的に搬送され、その間にプリントヘッド3によって印刷が施され、記録面上に画像が記録(形成)されていく。
プリントヘッド3の下流にはカッター装置5が配置されており、記録を終えた被記録媒体Aは画像単位に切断される。そして、カットペーパーとなった各被記録媒体Aは、複数のローラ対によって搬送経路上を搬送され、しかる後、排出口8から排出され、ラミネート装置Rに順次送り込まれる。
尚、符号4で示す構成は、プリントヘッド3をクリーニングするためのクリーナーユニット、符号6で示す構成は、被記録媒体Aの裏面に各種情報を印字可能なドッドインパクトプリンタユニット、符号7で示す構成は、被記録媒体Aが両装置P,Rに跨るような長尺の場合、プリンタ装置Pとラミネート装置Rの各処理速度差を吸収するために被記録媒体Aを一時的にループ状に撓ませてバッファを形成することがあるが、そのループを収容するための中継タンク、符号9で示す構成は、制御基板、電源基板等の電装部、符号10で示す構成は、印刷に用いられなかったインクを回収するための廃インクタンクである。
ラミネート装置Rは、プリンタ装置Pから送り込まれた被記録媒体Aを受入口15から受け入れる。このラミネート装置Rは、ラミネート処理を行う場合と行わない場合とに切り替え選択可能に構成されており、ラミネート処理を行う場合は、振り分け部16が第1姿勢となり、被記録媒体Aがラミネート処理部17に送り込まれ、最終的にラミネート処理が施された状態で第1トレイ18上に排出される。一方、ラミネート処理を行わない場合は、振り分け部16が第2姿勢となり、被記録媒体Aがそのまま第2トレイ19上に排出される。
図3は、ラミネート装置Rの拡大断面側面図を示す。ラミネート装置Rは本発明に直接関係があるので以下に詳細に説明していく。
ラミネート装置Rの機能部は、振り分け部16以降の搬送経路上で搬送される被記録媒体Aの記録面側(図中の左側)からラミネート材Bを供給するラミネート材供給部20と、被記録媒体Aの記録面とは反対の面(ベース面)側(図中の右側)から被転写材としてのアンダーフィルムEを供給するアンダーフィルム供給部(被転写材供給部)30と、供給されたラミネート材B及びアンダーフィルムEの間に被記録媒体Aが供給されて積層された積層体を加熱圧着する圧着部40と、加熱圧着後のラミネート材Bから基材を剥離する剥離部50と、剥離された基材を回収する基材回収部60と、加熱圧着後のアンダーフィルムEを被記録媒体Aから分離する分離部70と、分離したアンダーフィルムEを回収するアンダーフィルム回収部(被転写材回収部)80とに分けられる。
ラミネート材供給部20は、ラミネート材Bをロールから連続シートとして供給するもので、ラミネート材Bのロールを保持するホルダー(ラミネート材ロール保持体)21を備える。一方、アンダーフィルム供給部30は、アンダーフィルムEをロールから連続シートとして供給するもので、アンダーフィルムEのロールを保持するホルダー(アンダーフィルムロール保持体)31を備える。
圧着部40は、駆動ローラ41と圧着ローラ43とを備える。駆動ローラ41は、被記録媒体Aのベース面側に配置され、圧着ローラ43は、被記録媒体Aの記録面側に配置されている。両ローラ41,43間において、ラミネート材B及びアンダーフィルムE並びにその間に供給された被記録媒体Aが積層される(以下、被記録媒体A、ラミネート材B及びアンダーフィルムEの少なくとも二つ以上が積層されたものを総称して「積層体」という)。
両ローラ41,43は、軸芯部にヒータが存在しており、加熱ローラとなっている。ローラ41,43の表面における加熱温度は、駆動ローラ41では、60〜120℃の範囲内で設定され、圧着ローラ43では、80〜120℃の範囲内で設定される。尚、圧着部40におけるアンダーフィルムE側のローラ(駆動ローラ)41も、加熱ローラとし且つラミネート材B側のローラ(圧着ローラ)43のローラ表面での加熱温度より低く設定するのは、アンダーフィルムEに対する熱影響を抑えつつ、ラミネート層及びアンダーフィルムE間の熱溶着性を活性化させるためである。
剥離部50は、搬送経路に対向して配置された剥離ローラ(剥離ガイド体)51と、該剥離ローラ51の上流側近傍に配置され、剥離ローラ51への基材の巻き付け角度を大きくするための段差ローラ52とを備える。剥離ローラ51は、圧着部40から下流側に距離を十分に離した位置に配置されるが、これは、圧着部40で加熱圧着されることで活性化(粘性等を発揮)したラミネート層が通常の平衡状態(接着力が強くなった状態)になってからラミネート材B(ラミネート層)に外力を作用させるようにするためである。つまり、圧着部40における加熱から所定時間を経過すれば、被記録媒体Aに対するラミネート層の接着力が基材とラミネート層との密着力よりも確実に増した状態となり、この状態で基材の剥離工程を行えば、ラミネート層が被記録媒体Aから不用意に剥がされることなく基材のみがきれいに剥がれるため、剥離部50と圧着部40との間隔を設けている。
基材回収部60は、ラミネート層から剥離させた連続シート状の基材をロール状に巻き取って回収するもので、基材のロールを保持するホルダー(回収基材ロール保持体)61を備える。ホルダー61は、その巻き取り面が剥離ローラ51よりも搬送経路の上流側となるように配置されることにより、搬送経路から剥離される基材を剥離ローラ51に巻き付かせ、併せて搬送経路に対する基材の剥離角度を決定する。
分離部70は、搬送経路に対向して配置された分離ローラ(分離ガイド体)71を備える。分離ローラ71は、剥離ローラ51と同様、圧着部40から下流側に距離を十分に離した位置に配置されるが、これは、圧着部40で加熱圧着されることで活性化(粘性等を発揮)したラミネート層が通常の平衡状態(接着力が強くなった状態)になってからラミネート材B(ラミネート層)に外力を作用させるようにするためである。つまり、圧着部40における加熱から所定時間を経過すれば、被記録媒体Aに対するラミネート層の接着力が確実に増した状態となり、この状態でアンダーフィルムEの分離工程を行えば、ラミネート層が被記録媒体Aから不用意に剥がされてしまうことがないため、分離部80と圧着部40との間隔を設けている。
アンダーフィルム回収部80は、余分なラミネート層を転写させたアンダーフィルムEの連続シートをロール状に巻き取って回収するもので、アンダーフィルムEのロールを保持するホルダー(回収アンダーフィルムロール保持体)81を備える。ホルダー81は、その巻き取り面が分離ローラ71よりも搬送経路の上流側となるように配置されることにより、搬送経路から分離されるアンダーフィルムEを分離ローラ71に巻き付かせ、併せて搬送経路に対するアンダーフィルムEの分離角度を決定する。
各機能部の概略構成は以上の通りである。ラミネート材Bは、予めラミネート材供給部20から引き出され、圧着部40(駆動ローラ41と圧着ローラ43との間)に挿通され、先端部が基材回収部60のホルダー61に巻き付けられている。また、アンダーフィルムEも、アンダーフィルム供給部30から引き出され、圧着部40(駆動ローラ41と圧着ローラ43との間)に挿通され、先端部がアンダーフィルム回収部80のホルダー81に巻き付けられている。この状態では、圧着部40と剥離部60との間における搬送経路で、ラミネート材BとアンダーフィルムEとが重なり合った状態となっている。
そして、圧着部40の駆動ローラ41のみならず、基材回収部60及びアンダーフィルム回収部80のホルダー61,81の全てに対し、スプロケット、チェーン、ギアトレイン等の周知の駆動力伝達手段によってモータ(図示しない)の駆動力が同時に伝達されるようになっている。これらの同期駆動により、ラミネート材供給部20からラミネート材Bが引っ張られ、アンダーフィルム供給部30からアンダーフィルムEが引っ張られ、且つ積層体が搬送経路に沿って下流側に搬送されるようになっている。
この状態で、受入口15から被記録媒体Aが順次供給されると、各被記録媒体Aは、記録面とラミネート層とが対向した状態でラミネート材BとアンダーフィルムEとの間に介在した状態となり、圧着部40でラミネート材B、被記録媒体A及びアンダーフィルムEが加熱圧着される。
そして、圧着部40で得られた積層体は、剥離部50に搬送され、基材が剥離されてから、さらに分離部70に搬送され、アンダーフィルムEが分離される。この際、被記録媒体Aのベース面とアンダーフィルムEとが離間するように、被記録媒体A及びアンダーフィルムEは、相対移動することになる。即ち、被記録媒体Aは、搬送経路を更に下流側に向けて移動しようとするのに対し、アンダーフィルムEは、被記録媒体Aの移動方向とは異なる方向(被記録媒体Aのベース面から離間する方向)に引っ張られることになる。そのため、基材が剥離された非ラミネート部分のラミネート層もアンダーフィルムEと同方向に移動しようとするため、被記録媒体Aがある部分とない部分との境界(即ち、非ラミネート部分とラミネート部分との境界)において引っ張り力が集中的に作用することになる。そうすると、確実に非ラミネート部分のみが切除されて、ラミネート部分の端縁は被記録媒体Aの端縁に沿ったきれいなものとなる。尚、当然の如く、ラミネート部分から切り離された非ラミネート部分のラミネート層は、アンダーフィルムEと共にアンダーフィルム回収部80に回収されることとなる。
その結果、第1トレイ18には、被記録媒体Aの端縁に沿ったきれいな端縁を有し、且つ被記録媒体Aとの間に空気等が介在することなく記録面に密着したラミネート層でラミネートされた被記録媒体Aが排出されることになる。
ところで、本実施形態においては、メンテナンス性向上を図るべく、ラミネート材供給部20、アンダーフィルム供給部30、基材回収部60及びアンダーフィルム回収部80を一体的に取り扱えるよう、ラミネート装置Rの装置本体に対して着脱自在なマガジン化を図っている。図4は、そのマガジン100の断面側面図、図5は、そのマガジン100を反対側から見た外観斜視図を示す。
マガジン100の筐体101は、ラミネート材B及びアンダーフィルムEの幅方向左右に配置される側方フレーム101a,101bと、該側方フレーム101a,101b間の適宜箇所に配されて側方フレーム101a,101bを所定間隔で連結する複数の連結フレーム101c,…とからなる。また、側方フレーム101a,101bは、それぞれ半分に分かれており、一方(図4では左側、図5では右側)の側方フレーム101a−1,101b−1及びそれを連結する連結フレーム101c−1,101c−2で第1筐体1Aが構成される一方、他方(図4では右側、図5では左側)の側方フレーム101a−2,101b−2及びそれを連結する連結フレーム101c−3,101c−4,101c−5で第2筐体1Bが構成される。
そのため、筐体101は二つに分離可能である。より詳しくは、第2筐体101Bは、一部101dが第1筐体101Aに回転自在に支持されて第1筐体101Aに対して開閉自在に揺動する。また、第1筐体101Aと第2筐体101Bとが合わさった閉位置を維持するために、ロック機構102が筐体101に設けられている。
圧着部40と剥離部50とを連絡する被記録媒体Aの搬送経路は、第1筐体101Aと第2筐体101Bとの境界部分に沿って設定されている。従って、第1筐体101Aと第2筐体101Bとの角度が開いた開位置において、搬送経路は開放され、搬送経路上の被記録媒体Aを取り出すことができる。
ラミネート材供給部20、剥離部50の剥離ローラ51及び基材回収部60は、一方の筐体(被記録媒体Aの記録面側に位置する第1筐体101A)に配置される一方、アンダーフィルム供給部30、剥離部50の段差ローラ52、分離部70及びアンダーフィルム回収部80は、他方の筐体(被記録媒体Aのベース面側に位置する第2筐体101B)に配置されている。
また、連結フレーム101c−1は、連結フレーム101c−3との協働によりラミネート材供給部20を囲うようにして配置され、連結フレーム101c−2は、基材回収部60を囲うようにして配置され、連結フレーム101c−4は、連結フレーム101c−3との協働によりアンダーフィルム供給部30を囲うようにして配置され、連結フレーム101c−5は、アンダーフィルム回収部80を囲うようにして配置され、そのため、各連結フレーム101cは、防塵等のカバーとしても機能する。
これに対し、圧着部40は、マガジン100と独立して、ラミネート装置Rの装置本体側に配置される。即ち、図3に戻り、圧着部40の駆動ローラ41及び圧着ローラ43は、装置本体の筐体90に回転自在に支持されており、マガジン100とは縁が切られている。マガジン100の前部筐体101A及び後部筐体101Bのそれぞれに形成された切り欠き凹部は、圧着部40の駆動ローラ41や圧着ローラ43がマガジン101と干渉しないように設けられたものである。
図6〜8は、ラミネート材BやアンダーフィルムEをマガジン100にセットする状態の説明図を示す。まず、図6に示す如く、第1筐体101Aが下になるよう載置して、第2筐体101Bを開く。第1筐体101A及び第2筐体101Bは、それぞれ上部(101d)で互いに回転自在に連結されているので、第2筐体101Bを開けば、天面である連結フレーム101c−3が第1筐体101Aの載置面と当接し、この結果、第2筐体101Bは逆さに倒立した状態(第1筐体101Aに対して90度開いた状態)となる。
そして、ラミネート材Bのホルダー21からラミネート材Bを引き出してその先端を巻き取り用のホルダー61に固定したもの(ラミネート材交換カセット)と、アンダーフィルムEのホルダー31からアンダーフィルムEを引き出してその先端を巻き取り用のホルダー81に固定したもの(アンダーフィルム交換カセット)とを用意し、前者を第1筐体101Aに、後者を第2筐体101Bに、それぞれセットする。即ち、第1筐体101A、第2筐体101Bは、それぞれ側方フレーム101a,101bにホルダー21,31,61,81の両端を受けるための軸受け部材103,…が設けられており、各軸受け部材103に形成された凹部に各ホルダーの端部を嵌入してホルダー21,31,61,81が筐体にセットされるようになっている。
図7は、各ホルダー21,31,61,81のセットが完了した状態(ラミネート材B及びアンダーフィルムEのセットが完了した状態)図を示す。この状態で、図8に示す如く、第2筐体101Bを閉じ、第1筐体101A及び第2筐体101Bが合わさった状態でロック機構により両者をロックし、このマガジン100をラミネート装置Rの装置本体にセットする。尚、ラミネート材B及び/又はアンダーフィルムEが消費されてこれを取り替える場合は逆の手順となる。
本実施形態においては、ラミネート装置Rの装置本体に対してマガジン100を着脱可能とすべく、装置本体もまた開閉自在な構成となっている。図9〜11は、ラミネート装置Rの外観斜視図であり、図9は、装置本体の筐体が閉じられた状態、図10は、装置本体の筐体が開いた状態、図11は、装置本体の筐体が完全に開いた状態を示す。
装置本体の筐体90は、前記受入口15を備えて(プリンタ装置Pに対して)固定となる主筐体90Aと、該主筐体90Aに回転自在に支持されて主筐体90Aに対して開閉自在に揺動する開閉筐体90Bとを備える。詳しくは、開閉筐体90Bは、マガジン100を上方から着脱できるよう、その下部が主筐体90Aに回転自在に支持されており、筐体90の上方が開放されるようになっている。また、主筐体90Aに開閉筐体90Bが合わさった閉位置を維持するために、ロック機構91が筐体90に設けられている。
マガジン100は、開閉筐体90Bの内側に設けられた枠体92内に挿入されるようになっている。この枠体92は、挿入されたマガジン100をガタなく保持するためにマガジン100の横断面形状に対応する横断面形状を有する筒状あるいは箱状であり、且つマガジン100を一定深さ挿入すると底に当たって枠体92に対する深さ方向の位置規制もできるようになっている。
枠体92は、その下部が開閉筐体90Bに回転自在に支持されている。また、枠体92と主筐体90Aとは、長穴を有して所定量の遊びがあるリンク部材(図示しない)を介して接続されている。従って、枠体92は最初は開閉筐体90Bの開閉に伴って一緒に傾斜する(図9から図10まで)が、あるところまで開くとリンク部材の遊びが無くなるために枠体92の傾斜が規制されて開閉筐体90Bのみがさらに開く(図10〜図11まで)といった形態を採る。
途中から枠体92の傾斜を規制して開閉筐体90Bと縁を切るようにするのは、マガジン100の挿脱に際して該マガジン100の挿脱方向での干渉物を無くすためである。即ち、前記圧着部40の駆動ローラ41は、主筐体90A(の分割面近傍)に配置される一方、圧着部40の圧着ローラ43は、開閉筐体90B(の分割面近傍)に配置され、開閉筐体90Bが閉じている状態では、上述の如く、両ローラ41,43がマガジン100のそれぞれ第1及び第2筐体101A,101Bに形成された切り欠き凹部内に入り込んでいて、駆動ローラ41は、開閉筐体90Bが開いて枠体92が主筐体90Aから離間することによりマガジン100から離間するのであるが、圧着ローラ43は、そのままではマガジン100から離間しないからである。途中から枠体92の傾斜を規制して開閉筐体90Bと縁を切ることで、圧着ローラ43もマガジン100から離間するようになり、マガジン100の挿脱方向での干渉物(駆動ローラ41及び圧着ローラ43)が無くなってマガジン100の挿脱が可能となる。
一方、マガジン100を枠体92内に装着した状態で開閉筐体90Bを元に戻し(閉じ)、しかる後、ロック機構91のハンドルを降ろせば(図9の状態)、開閉筐体90Bが主筐体90A側に付勢され、これにより、圧着ローラ43が駆動ローラ41に適切に圧着してラミネート処理を可能な図3の状態となる。この点については、以下に説明する。
図12は、このロック機構91の分解斜視図を示す。ロック機構91は、開閉筐体90Bに回転自在に取り付けられるハンドル900と、該ハンドル900に回転自在に取り付けられ、相手側(主筐体90A)に係止可能なロック部材903とを備える。
ハンドル900は、一対のサイドバー901a(ハンドル900の反対側は一部のみしか図示していない)、及び該サイドバー901aを連結するフロントバー901bからなるハンドル本体901と、同じく一対のサイドバー902a,902a、及び該サイドバー902a,902aを連結するフロントバー902bからなる操作体902とを備える。ハンドル本体901及び操作体902は、コ字状を有し且つ互いに組み合わされ、両端部が開閉筐体90B(を構成する側方フレーム)にシャフト904によって回転自在に取り付けられる。
詳しくは、サイドバー901a,902a、フロントバー901b,902bは、それぞれ帯板材を長手方向に沿って屈曲させることにより断面視略コ字状に形成したもので、サイドバー902aがサイドバー901aに外嵌され、フロントバー901bがフロントバー902bに外嵌されることで、ハンドル本体901と操作体902とが組み込まれる。しかも、操作体902は、ハンドル本体901に対して所定範囲でスライド自在となっている。尚、符号901cはサイドバー901aに螺着されたビス、符号902cはそのビス901cが挿通される長孔であり、ビス901c及び長孔902cによってスライド範囲が規定される。
ハンドル本体901と操作体902との間、詳しくはフロントバー901b,902bで区画される内部空間には、圧縮バネが介装されており、ハンドル900を握ると、操作体902が圧縮バネの付勢に抗してハンドル本体901に引き込まれる。即ち、操作体902は、圧縮バネによって常時はハンドル900の回転中心側(ハンドル900の内方)に付勢されており、且つ圧縮バネの付勢に抗して回転中心から径外方向にスライド可能となっている。
また、ハンドル本体901の各先端部内には、揺動部材905が配置されている。該揺動部材905は、被支持片905a,905aを備え、該被支持片905a,905aがハンドル本体901の先端部に形成された孔901d,901dに遊嵌されることで、揺動部材905は、ハンドル本体901に対して揺動可能となる。
しかも、揺動部材905は、その揺動方向に延びる作用片905b,905bを備え、これに対応するハンドル本体901の位置には、スリット901e,901eが形成されている。そのため、揺動部材905が揺動すると、作用片905b,905bは、スリット901e,901eを介して出退する。その操作を行うためのものが既に説明されている操作体902である。操作体902の各先端部には、外方に屈曲した操作片902dが形成されており、操作体902を引き操作すると、操作片902dが揺動部材905の背面を押す結果、揺動部材905が揺動して作用片905b,905bがスリット901e,901eから外方に突出するようになっている。尚、揺動部材905は、図示はしない圧縮バネによって常時は作用片905b,905bがスリット901e,901eから突出しない退避姿勢を取る。
一方、前記ロック部材903は、ハンドル本体901のうち、スリット901e,901eが形成される位置よりも径外方向に設けられた軸901fに回転自在に支持される。ロック部材903の一端部に形成された孔903aは、軸901fを挿通するための孔である。そして、ロック部材903を取り付けた軸901fに圧縮バネ906が装着され、さらに外側から軸901fを覆うようにしてカバー907が開閉筐体90B(を構成する側方フレーム)に取り付けられる。従って、ロック部材903は、圧縮バネ906によってハンドル本体901側に付勢されつつ、カバー907の範囲内で揺動可能となる。
また、ロック部材903は、スリット901e,901eから突出する作用片905b,905bによって背面が押されると、圧縮バネ906の付勢に抗して孔903aを中心として他端部側が外方へ変位するようになっている。操作体902を引き操作することの目的は、このロック部材903の変位操作にある。
ロック部材903の他端部には、係止凹部903bが形成されている。この係止凹部903bは、ロック部材903が設けられている筐体(開閉筐体90B)の相手側(主筐体90A)に設けられた図示しないピン(係止体)を受け入れるためのものである。該ピンにロック部材903が係止されることにより、開閉筐体90Bが閉じた状態を維持するロック状態となる。
尚、ロック部材903の他端部は、斜めに切り欠かれており、しかも、ロック部材903は、カバー907に一端が係止される引っ張りバネ908によって係止凹部903bが形成されている側の回転方向に付勢されている。従って、開閉筐体90Bを閉じるに当たり、主筐体90Aのピンとロック部材903の傾斜とが当接し、ロック部材903は引っ張りバネ908の付勢に抗して押し上げられるが、開閉筐体90Bを閉じきると、ロック部材903は引っ張りバネ908の弾性復元力によって戻され、係止凹部903内に主筐体90Aのピンが挿入し、ロック状態となる。
他方、主筐体90Aのピンは、ロック部材903の上述した外方への変位によってロック部材903がピンから外れる長さに設定されている。そのため、操作体902の引き操作は、主筐体90Aのピンに係止されたロック部材903の係止解除操作、即ち、ロック解除操作となる。
ハンドル900は、カバー907の範囲内で揺動可能である。カバー907に一端が係止され、ハンドル900に他端が係止される引っ張りバネ909は、降ろされた(一方向へ揺動操作された)ハンドル900を(水平に)起こす際の補助力となり且つその位置を維持するための付勢を与えるものである。
ハンドル900のシャフト904には、スライド部材910が遊嵌されている。このスライド部材910は、主筐体90Aとの接離方向に対して所定範囲でスライド自在となるよう、開閉筐体90B(を構成する側方フレーム)に取り付けられている。
しかも、スライド部材910は、該スライド部材910のうち、シャフト904よりも径外方向における一部とシャフト904とが引っ張りバネ911で接続されることにより、常時は主筐体90A側に付勢される。但し、開閉筐体90Bが閉じた状態にあっては、スライド部材910は、当接部910aが主筐体90Aの所定部位と当接し、引っ張りバネ911の付勢に抗して押圧されて逆方向にスライドする。
また、スライド部材910には、開閉筐体90Bの主筐体90Aとの接離方向に沿った直線状溝部と、該溝部のうちの主筐体90A側の端に連続する円弧状溝部とからなるガイド溝910bが形成され、該ガイド溝910bに、操作体902の内面から突設するガイドピン902eが挿通されている。
ガイドピン902eは、図に示す開閉筐体90Bの閉状態において、円弧状溝部に位置するようになっているため、ハンドル900の上げ下げを可能とする。また、図に示すハンドル900を起こした状態において、ガイドピン902eは直線状溝部に位置するようになっているため、操作体902の引き操作を可能とする。
しかしながら、ハンドル900を降ろすと、ガイドピン902eが円弧状溝部と干渉して操作体902の引き操作は不可能となる。ということは、ハンドル900を上げておかなければ、操作体902の引き操作を行うことができない。即ち、開閉筐体90Bを開くためには、操作体902を引き操作し、主筐体90Aのピンに係止されているロック部材903を係止解除しなければならないのであるが、ハンドル900を上げた状態でしか開閉筐体90Bを開くことができないということである。
一方、開閉筐体90Bを開くと、主筐体90Aの該当箇所との当接が解除されたスライド部材910は引っ張りバネ911の付勢により主筐体90A側に移動し、ガイドピン902eは直線状溝部の奥側に入り込む。即ち、開閉筐体90Bを少しでも開くと、ガイドピン902eが直線状溝部と干渉することになるためにハンドル900を降ろすことができなくなり、開閉筐体90Bに対してハンドル900が固定されてハンドルとしての安定性が得られる。
図13は、先に述べた、ロック機構91のハンドル900を降ろすことにより、開閉筐体90Bが主筐体90A側に付勢され、これにより、圧着ローラ43が駆動ローラ41に適切に圧着する原理を説明するための説明図である。
(イ)は、ハンドル900が起こされている状態を示す。ここからハンドル900を(ロ)のように降ろすと、ハンドル900はシャフト904を中心として回転することとなるが、これに伴い、ハンドル900が有する軸901fはシャフト904を中心として回転変位する。この軸901fは、ロック部材903の一端を支持するものであるが、軸901fの回転変位に伴い、ロック部材903は後方(主筐体90Aから離間する方向:図では左方)に引かれ気味となる。
しかしながら、ロック部材903は、主筐体90Aのピン93に係止されているので、後退することはできず、その引き込み作用の反作用として、ハンドル900自体が開閉筐体90Bと一体的に主筐体90A側に引き込まれる。その変位量(即ち、ロック状態から主筐体90A側への開閉筐体90Bの変位量)は、図中のdで表される。その結果、変位量dを以て、(開閉筐体90B側の)圧着ローラ43が(主筐体90A側の)駆動ローラ41に適切に圧着し、適切なラミネート処理が可能となる。尚、両ローラ41,43間の圧着力は50〜120kgfの範囲内で設定される。
このように、内部のマガジン100を取り出し、セットするために装置本体の筐体90を開閉式にした本実施形態に係るラミネート装置は、その開閉操作のためのハンドル900に対し、筐体90のロック機構及びロック解除機構のみならず、圧着部ローラ41,43の適切な圧着力発生機構までをも集約させるようにしたため、非常に使い勝手のよいものとなっている。
尚、本発明に係るラミネート装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態においては、ラミネート処理の前提となる被記録媒体への画像記録(プリント)をも連続的に行えるよう、プリンタ装置と一体化されたラミネート装置について説明したが、これと異なり、単独のラミネート装置であってもよい。
また、上記実施形態においては、内部のマガジン10を取り出し、セットするために装置本体の筐体90を開閉式にしているが、上記[発明が解決しようとする課題]欄で述べたような、装置内部の部品の交換、点検、清掃等のメンテナンス性向上、あるいはラミネート処理中に生じた被記録媒体やラミネート材の詰まり等のトラブル即対応を目的とした開閉式のラミネート装置であってもよい。
また、着脱自在なマガジン100に対応して装置本体の筐体90が開閉自在である場合であっても、上記実施形態の如く、ラミネート装置の斜め上方に挿脱口が形成されるようにし、装置本体の筐体90に対して斜め方向でマガジン100を挿脱するのではなく、例えば、ラミネート装置の側方に挿脱口が形成されるようにし、装置本体の筐体90に対して横方向(即ち、搬送される被記録媒体の幅方向)でマガジン100を挿脱する態様や、ラミネート装置の上方に挿脱口が形成されるようにし、装置本体の筐体90に対して垂直方向でマガジン100を挿脱する態様であってもよい。
また、この点に関連し、開閉筐体は上記の揺動引き出し式に限定されず、例えば、主筐体に対して水平引き出し式であったり、回転引き出し式であってもよい。
また、上記実施形態においては、圧着作用を生じさせる一対の圧着手段として、ローラ対41,43を用いているが、例えば平板状のプレス体であってもよい。
また、上記実施形態においては、主としてインクジェット記録方式で記録された被記録媒体Aをラミネート処理の対象としているが、熱転写記録方式は勿論、その他の印刷記録方式による被記録媒体であってもよいし、銀塩写真からなる被記録媒体をも対象とする。
また、上記実施形態においては、アンダーフィルムEの分離部70が基材の剥離部50よりも下流側に配置されているが、分離部70を剥離部50よりも上流側に配置し、まだ基材が付いている状態でラミネート部分と非ラミネート部分とを切り離すようにし、しかる後に基材をラミネート部分のみとなったラミネート層から剥離するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、ラミネート材B及びアンダーフィルムEに連続シートを用いているが、被記録媒体Aと共にカットシートであってもよい。ラミネート材B及びアンダーフィルムEがカットシートである場合は、それらを手差しで供給するか自動的に供給するかを問わず、ラミネート材供給部20及びアンダーフィルム供給部30を被記録媒体供給部10のようにカットシートを取り扱える構造のものに変更する必要がある。
また、上記実施形態においては、被転写材という新規な構成の概念を導入することにより、ラミネート処理のさらなる品質向上を図るものであるが、本発明においてはこの被転写材という構成の概念は必須でなく、上記特許文献2のような従来のタイプのラミネート装置であってもよい。また、当然に上記特許文献1のようなパウチタイプのラミネート装置にも適用される。
また、被転写材を導入するとしても、上記実施形態の如く、被転写材として、PETといった樹脂フィルム(アンダーフィルム)を使用するのではなく、要は、ラミネート材の接着層と熱接着性がある材質乃至該接着層と同質の材質であれば、加熱圧着後の分離工程において、ラミネート層と記録面とが密着したラミネート部分と、ラミネート層と被転写材とが密着した非ラミネート部分とを切り離すことが可能であり、被記録媒体の記録面上に形成されたラミネート層がきれいな端縁となるので、特に材質は限定されない。
本実施形態に係るラミネート装置を含む全体装置の概略構成図を示す。 同全体装置の断面側面図を示す。 同ラミネート装置の断面側面図を示す。 同ラミネート装置にセットされるマガジンの断面側面図を示す。 同マガジンであって、図4の反対側から見た外観斜視図を示す。 同マガジンを開いた状態の外観斜視図を示す。 同マガジンに対してラミネート材及びアンダーフィルムをセットした状態の外観斜視図を示す。 同マガジンを閉じた状態の外観斜視図を示す。 同ラミネート装置の外観斜視図を示す。 同ラミネート装置を途中まで開いた状態の外観斜視図を示す。 同ラミネート装置を完全に開いた状態の外観斜視図を示す。 同ラミネート装置のロック機構の分解斜視図を示す。 同ロック機構による適切な圧着力発生メカニズムを説明する図であって、(イ)は、ハンドルが起こされた状態、(ロ)は、ハンドルが降ろされて、適切な圧着力が発生する状態、を示す。
符号の説明
40…圧着部、41…駆動ローラ、43…圧着ローラ、90…装置本体の筐体、90A…主筐体、90B…開閉筐体、91…ロック機構、900…ハンドル、901…ハンドル本体、902…操作体、903…ロック部材(係止部)、903b…係止凹部、904…シャフト、905…揺動部材、905b…作用片、910…スライド部材、92…枠体、93…ピン(係止体)、100…マガジン、A…被記録媒体、B…ラミネート材、E…アンダーフィルム、P…プリンタ装置、R…ラミネート装置

Claims (6)

  1. ラミネート材を被記録媒体に重ねて加熱圧着するための加熱圧着作用を生じさせる一対の圧着手段を筐体内に備え、被記録媒体の記録面上にラミネート層を形成するラミネート装置において、
    前記筐体は、一方の圧着手段と他方の圧着手段とが互いに離間して両圧着手段間が開放されるように開閉する主筐体及び開閉筐体で構成されると共に、該開閉筐体に、筐体の閉状態において所定範囲で可動なハンドルが設けられ、
    しかも、ハンドルは、筐体の閉状態において主筐体の一部に係止される係止部を備え、
    ハンドルを操作すると、係止部が主筐体を所定量だけ開閉筐体側に引き込むように構成されてなることを特徴とするラミネート装置。
  2. 前記係止部は、ハンドルに回転自在に支持され且つ主筐体の前記一部たる係止体に係止される係止凹部を有するロック部材であり、
    該ロック部材のハンドル上での回転軸は、ハンドルの操作によって主筐体の係止体から離間する方向に変位するよう設定される請求項1に記載のラミネート装置。
  3. 前記ロック部材は、主筐体との接近方向に対して傾斜する傾斜縁を有し、且つ、正逆回転方向のうち、前記係止凹部が形成されている側に付勢手段によって付勢される請求項2に記載のラミネート装置。
  4. 前記ロック部材は、前記回転軸と直交する外方向へ変位可能であり、
    ハンドルに、ロック部材の変位操作を行う操作機構が設けられる請求項3に記載のラミネート装置。
  5. 前記ハンドルは、所定角度範囲で揺動自在に設けられるものである請求項1〜4の何れか1項に記載のラミネート装置。
  6. 筐体の開状態においてハンドルの揺動操作を規制する一方、筐体の閉状態においてその規制が解除されるよう構成される機構を備える請求項5に記載のラミネート装置。
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