JP2009090506A - テープカセット及びテープ印字装置 - Google Patents

テープカセット及びテープ印字装置 Download PDF

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Abstract

【課題】余白の短いラミネートタイプの印字テープを作成することが可能なテープカセットを提供すること。
【解決手段】粘着剤層と保護層を含むラミネート材とセパレータ29とを有するラミネートフィルム74が巻回されたラミネートフィルムスプール75と、セパレータ巻取スプール76とを備え、サーマルヘッド7とカッタユニット14を備えるテープ印字装置に着脱可能であるテープカセット70であって、テープ印字装置に装着された状態では、印字テープカセット101に隣接し、テープ印字装置のカッタユニット14がテープカセット70と印字テープカセット101との間に配置され、ラミネート材は、ラミネート材の粘着剤層が、印字された印字フィルム17の印字面に接触することにより、印字フィルム17の印字面に移行されるとともに、セパレータ29は、セパレータ巻き取スプール76により巻き取られること。
【選択図】図2

Description

本発明は、印字カセットと分離し、印字されたテープにラミネートフィルムを付与するテープカセット及びこのテープカセットを備えたテープ印字装置に関するものである。
従来、キーボードやディスプレイや印刷機構を備え、この印刷機構によりテープカセットに収納されたテープに、入力した文字や記号をラベル印刷できるテープ印字装置に関して種々提案されている。
例えば、印字テープの出口近傍に、フィルムテープの文字印字面に粘着テープを貼り合わせるラミネートタイプのテープを作成する印刷装置がある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−181750号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載される印刷装置に使用されるテープカセットでは、文字等の印字後におけるフィルムテープの文字印字面に粘着テープを貼り合わせる必要があることから、テープカセットにおいて、粘着テープを巻回した粘着テープスプール及び貼り合わせローラを設置しなければならない。
また、テープカセット内に配設されている貼り合わせローラは、印刷装置に設けられたサーマルヘッドと切断手段との間に配置されるように構成されていることから、サーマルヘッドは切断手段から遠く離れて配置されている。この結果、作成された印字テープの前余白(印字テープの切断位置と印刷装置のサーマルヘッドとの間の距離に相当する余白部分)が長くなり、印字テープの消費量が多くなってコストが高くなるという問題が発生する。
さらに、従来のラミネートテープ作成用のテープカセットには、粘着テープスプール及び貼り合わせローラが内蔵されていることから、ラミネートテープだけ作成できる。使用者の要望に応じて、ラミネートテープを作成したり、作成しなかったりすることの制御は難しい。あるいは、使用者の使用用途に応じて、印字された印字フィルムに対して、選択的にラミネートをすることは難しくなっている。
これより、前記各問題点を解消すべく、印字フィルムの文字印字面に粘着テープを貼り合わせて文字等の耐擦過性を向上可能なラミネートタイプの印字テープを作成するにつき、サーマルヘッドと切断機構を近接可能とすることにより、印字テープの前余白を短くして印字テープのランニングコストを低減することができる印刷装置の出現が望まれている。
本発明は前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、余白の短いラミネートタイプの印字テープを作成することが可能なテープカセットを提供することを目的とする。
更に、印字テープのランニングコストを低減することが可能な印字装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため請求項1に係るテープカセットは、第1粘着剤層と保護層を含むラミネート材と第1セパレータとを有するラミネートフィルムが巻回されるラミネートスプールと、第1セパレータを巻き取るセパレータ巻取スプールとを備え、サーマルヘッドと切断手段を備え印字テープを作成するテープ印字装置に着脱可能であるテープカセットであって、前記テープ印字装置に装着された状態では、前記テープカセットが、第1基材フィルムの上に第2粘着剤層を介して第2セパレータが積層されている印字フィルムと、第2基材フィルムとインク層とから構成されるインクリボンと、前記印字フィルムが巻回される印字フィルムスプールと、前記インクリボンが巻回されるインクリボンスプールと、印字後のインクリボンを巻き取るインクリボン巻取スプールとを備える印字テープカセットに隣接し、前記テープ印字装置の切断手段が前記テープカセットと前記印字テープカセットとの間に配置され、前記ラミネート材は、前記第1粘着剤層が、印字された前記印字フィルムの印字面に接触することにより、印字フィルムの印字面に移行されるとともに、前記第1セパレータは、前記セパレータ巻取スプールにより巻き取られることを特徴とする。
また、請求項2に係る印字装置は、請求項1に記載の前記テープカセットと、前記テープカセットと印字された前記印字フィルムとの接離状態を変化させる接離機構と、前記接離機構を制御する制御装置とを備えることを特徴とする。
請求項1に係るテープカセットでは、テープ印字装置の切断手段がかかるテープカセットと印字テープカセットとの間に配置され、ラミネート材は、第1粘着剤層が印字された印字フィルムの印字面に接触することにより、印字フィルムの印字面に移行されるとともに、第1セパレータは、セパレータ巻取スプールにより巻き取られることから、切断手段を印字テープカセットの直ぐ下流側に配置して、印字フィルムへの文字等の印字直後に、印字フィルムの切断を可能としたので、印字後における印字テープの余白を短くして、印字テープのランニングコストを低減することが可能となる。
また、テープカセットでは、印字フィルムの文字印字面にラミネートフィルムを貼り合わせて文字等の耐擦過性を向上可能なラミネートタイプの印字テープを作成するにつき、印字テープカセット内にラミネートフィルムスプール及び貼り合わせローラが内蔵されることなく、印字テープカセットとテープカセットを分離することにより、印字テープカセットをよりコンパクト化することが可能となる。
また、請求項2に係る印字装置では、テープカセットと、テープカセットと印字された印字フィルムとの接離状態を変化させる接離機構と、接離機構を制御する制御装置とを備えることにより、ラミネートタイプの印字テープの作成は簡単且つ自由に制御できる。即ち、使用者が制御装置を使って、接離機構をコントロールすることにより、ラミネートテープの作成か否かを自由に決められる。即ち、ひとつの印字装置を用いて、使用者の要望に応じて、ラミネートテープを作成したり、作成しなかったりすることの制御が簡単にできる。
以下、本発明に係るテープカセット及びテープ印字装置について、本発明を具体化した実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。
本実施形態に係る補助テープカセット及びテープ印字装置について図1及び図2に基づき説明する。図1はテープ印字装置のカセット収納部に印字テープカセット及び補助カセットを装着する状態を示す要部拡大斜視図、図2は印字テープカセット及び補助カセットの内部構成を模式的に示す平面図である。
図1において、印字テープカセット101は、テープ印字装置110に設けられたカセット収納部6に着脱可能となっており、かかる印字テープカセット101は、上ケース2と下ケース3とを有する。上ケース2は下ケース3の上面を被覆する蓋部材であり、また、下ケース3には、図2で示すように、その中央部より若干上方位置に印字フィルム17を巻回した印字フィルムスプール18が配置されている。また、下ケース3において印字フィルムスプール18の右下方位置には、インクリボン19を巻回したインクリボンスプール20が配置され、更に、インクリボンスプール20からインクリボン19を引き出すとともに、文字等の印字にて消費されたインクリボン19を巻き取るインクリボン巻取スプール21が配置されている。
印字テープカセット101には、上ケース2及び下ケース3を貫通するようにヘッド挿通開口40が形成されており、かかるヘッド挿通開口40には、印字テープカセット101をカセット収納部6に収納した際に、後述するサーマルヘッド7が挿通される。ヘッド挿通開口40にて、サーマルヘッド7の下流側(図2中左側)には、分離部材4が形成されている。かかる分離部材4は、後述するように、サーマルヘッド7による文字等の印字時に、プラテンローラ8とサーマルヘッド7とに挟まれて印字フィルム17に圧接されたインクリボン19の送り方向の転換を行うとともに、インクリボン19を印字フィルム17から分離する作用を行うものである。
また、印字テープカセット101には、分離部材4を介してインクリボン19が分離された後、文字等が印字された印字フィルム17をカセットケース3の外部に排出するテープ排出口13が形成されている。
続いて、テープ印字装置110におけるテープ収納部6の構成について説明する。図1及び図2に示すように、テープ印字装置110のカセット収納部6には、サーマルヘッド7が固設されている。かかるサーマルヘッド7は、図2における正面視略縦長四角形の平板状で、前面の左端縁部には、所定個数の各発熱素子が、該左端縁部の辺に沿って一列に配列されて形成されている。
また、カセット収納部6には、プラテンホルダ46がホルダ軸47の回りに回動可能に支持されており、かかるプラテンホルダ46にはプラテンローラ8が回転可能に支持されている。プラテンホルダ46は、図示しない弾性部材によりホルダ軸47の回りに反時計方向に付勢されており、印字フィルム17への印字時には、モータ等により時計方向に駆動され、これによりプラテンローラ8はサーマルヘッド7に対して接離可能にされている。
また、カセット収納部6には、印字テープカセット101のインクリボン巻取スプール21に連結されるリボン巻取軸9が配設されている。かかるリボン巻取軸9は、テープ送りモータ146(図6を参照)等の駆動機構に連結されており、前記のように分離部材4を介して分離されたインクリボン19を巻き取るインクリボン巻取スプールの回転駆動を行うものである。
更に、カセット収納部6には、印字テープカセット101のテープ排出口13に隣接してはさみ式のカッタユニット14が配設されており、このカッタユニット14は、固定刃14Aと、固定刃14Aに対して作動して印字済み印字フィルム17を切断する可動刃14Bとから構成されている。
また、図1において、補助カセット70は、テープ印字装置110に設けられたカセット収納部6に着脱可能となっている。かかる補助カセット70は、図2に示すように、テープ印字装置110に装着される際、後述する貼り合わせローラ15の対向する位置に配置されている。
また、図2に示すように、補助カセット70は、仕切り板66により二つの空間に仕切られている。片方の空間には、長尺状のテープであるラミネートフィルム74を巻回したラミネートフィルムスプール75が配置されている。また、ラミネートフィルムスプール75からラミネートフィルム74を引き出し、ラミネート材と分離した後のセパレータ29を巻き取るセパレータ巻取スプール76が配置されている。もう片方の空間は補助カセット70をカセット収納部6に収納する際、テープ印字装置110に配置されている後述するカム79を嵌めこむための空間となっている。
また、カセット収納部6において、カッタユニット14の下流側には、補助カセット70と対向する位置において、図6に示す圧接リリースモータ182等の駆動機構に連結されていて、印字された印字フィルム17とラミネートフィルム74とを貼り合わせする貼り合わせローラ15が配設されている。図1に示すように、貼り合わせローラ15のすぐ下流側にテープ印字装置のテープ排出口5が配置されている。
また、図1に示すように、補助カセット70の底部には、平面視細長い矩形の二本のレール溝71が平行して形成されている。補助カセット70をカセット収納部6に収納する際、かかるレール溝71を、カセット収納部6に設けられた二本のレール72に嵌めこむことにより、補助カセット70がカセット収納部6に固定される。
さらに、カセット収納部6の右下端部(図2における右上側)に、補助カセット70を貼り合わせローラ15に接離可能にする柱状のカム79が配設されている。かかるカム79は、図6に示す圧接リリースモータ等の駆動機構に連結されており、この駆動機構の駆動により回転自由になっている。また、かかるカム79の回転により、補助カセット70が図1に示すように、A⇔Bの方向に沿って、貼り合わせローラ15に接離可能となっている。
図2に示すように、セパレータ巻取スプール76とラミネートフィルムスプール75とは、ゴムベルト78によって連結され、貼り合わせローラ15の駆動力により、セパレータ巻取スプール76が駆動され、ラミネートフィルムスプール75からラミネートフィルム74を引き出すとともに、ラミネート材と分離した後のセパレータ29を巻き取る。尚、セパレータ巻取スプール76側には不図示の公知の滑りクラッチバネを備えており、巻取り速度が速くなり過ぎないように調整している。
前記のように構成された印字テープカセット101をテープ印字装置110のカセット収納部6に収納して印字フィルム17に文字等の印字を行う際、印字フィルムスプール18に巻回された印字フィルム17は、下ケース3の角部に設けられたテープ案内コロ30、下ケース3の内壁、アーム部41に形成された案内ピン42からアーム部41の開口43を経てサーマルヘッド7及びプラテンローラ8に向かって案内される。また、インクリボン19は、アーム部41の規制突起部44、45にて案内規制されつつ開口43を経てサーマルヘッド7及びプラテンローラ8に向かって案内される。
前記のように案内された印字フィルム17及びインクリボン19は、サーマルヘッド7とプラテンローラ8との間で重ね合わされ、この状態でサーマルヘッド7の発熱素子群が発熱駆動される。これにより、印字フィルム17には、インクリボン19を介して文字等の印字が行われる。この後、インクリボン19は、サーマルヘッド7の下流側に送り出され、分離部材4を介して印字フィルム17から分離された後、インクリボン巻取スプール21により巻き取られる。
また、インクリボン19及びサーマルヘッド7を介して文字等が印字されるとともに、分離部材4を介してインクリボン19が分離された後、印字済みの印字フィルム17はテープ排出口13から印字テープカセット101の外部に排出され、更に、印字済みの印字フィルム17は、貼り合わせローラ15の駆動により、カッタユニット14を経て、補助カセット70と貼り合わせローラ15の間まで搬送される。
次に、本実施形態に係るインクリボンと印字テープとラミネートフィルムの構成を図3に基づき説明する。
図3は文字等の印字過程におけるインクリボン、印字フィルムとラミネートフィルムの関係を模式的に示す説明図である。図3で示すように、インクリボン19は基材フィルム22とインク層23から構成されている。印字フィルム17は、基材フィルム25の一面(図3中基材フィルムの下側)に粘着剤層24を介して、離型紙26が粘着されて形成されている。
一方、ラミネートフィルム74は、ラミネート材31とセパレータ29とから構成されている。ラミネート材31は保護層28と粘着剤層27からなる。ラミネートする際、かかる粘着剤層27が印字済みの印字フィルム17に粘着することにより、ラミネートタイプの印字テープを作成している。かかる構成のラミネートフィルムは、巻回された状態にて文具として市販されており公知である。ラミネート材31を構成する保護層28はポリウレタンからなり、通常ラミネート材を構成するPETフィルムとは異なり、切断手段を使わなくとも簡単に切断できるという特徴がある。仮にラミネート材31の一端を被着体に接着し、被着体から引き剥がそうとすると、それだけでラミネート材31は切断し、被着体に接着した部分だけが被着体に取り残される。
また、前記印字フィルム17は、基材フィルム25の片面に粘着剤層24が重ね合わされ、さらに粘着剤層24の外側に離型紙26が重ね合わされて形成されている。基材フィルム25を内側にし、離型紙26を外側にし、印字フィルムスプール18に巻回されて収納されている。
また、この印字フィルムスプール18から引き出された印字フィルム17は、前記したように、テープ案内コロ30等により、テープ印字装置110のサーマルヘッド7とプラテンローラ8の間にある印字位置まで送り出される。印字フィルム17は、かかる印字位置にて、インクリボン19と重ね合わされる。この際、サーマルヘッド7の加熱により、インクリボン19のインク層23が印字フィルム17の基材フィルム25に転写される。
また、テープ印字装置110において、サーマルヘッド7の発熱部の駆動をするヘッド駆動回路169(図6参照)と、ヘッド駆動回路169を制御をするCPU162(図6参照)を備えており、転写されたインク層23は印字フィルム17に対して正像印刷されるように制御していることから、印字フィルム17の基材フィルム25側から見て、正像印刷された文字等が視認できる。
印刷された文字を視認させるために、ラミネート材31の粘着剤層27と保護層28が透明または半透明であることはいうまでもない。
さらに、図2に示すように、印字された印字フィルム17は、テープ排出口13から印字テープカセット101の外部に排出される。テープの搬送方向に沿って、印字テープカセット101のすぐ下流側に配置されているカッタユニット14が配置されている。印字済みの印字フィルム17は、貼り合わせローラ15の駆動により、カッタユニット14を通過した後、補助カセット70と貼り合わせローラ15の間に搬送される。
前述したように、補助カセット70は、カム79により貼り合わせローラ15に接離可能となっている。ここでは、まず、図2に示すように、カム79により、ラミネートフィルム74と貼り合わせローラ15とが当接している状態について説明する。
この際、セパレータ巻取スプール76は、貼り合わせローラ15の駆動により、ラミネートフィルムスプール75からラミネートフィルム74を引き出している。このように引き出されたラミネートフィルム74が、印字済みの印字フィルム17と当接する。なお、当接する位置は、図2に示すように、補助カセット70と貼り合わせローラ15とが対向する位置である。
また、図2に示すように、ラミネートフィルム74が、貼り合わせローラ15に対向する位置にて、印字済みの印字フィルム17と当接する。この際、ラミネートフィルム74の粘着剤層27が印字済みの印字フィルム17のインク層23に接触し、印字フィルム17に移行されるとともに、セパレータ29はラミネートフィルム74から分離された後、セパレータ巻取スプール76により巻き取られる。
図3に示すように、ラミネートフィルム74は、印字済みの印字フィルム17に貼り合わされ、印字テープ80が作成される。一方、ラミネートフィルム74から分離されたセパレータ29はセパレータ巻取スプール76により巻き取られる。
そして、作成された印字テープ80が貼り合わせローラ15の駆動により、貼り合わせローラ15のすぐ下流側に配置されているテープ印字装置のテープ排出口5まで搬送される。
印字テープ80が所望の長さになった時点で、カッタユニット14が駆動され、これにより印字テープ80は、カッタユニット14の固定刃14Aと可動刃14Bとの協働により、所望の長さで切断される。切断された印字テープ80は、テープ印字装置110の外部に排出される。
一方、ラミネートテープ(ラミネートされた印字テープ)を作成しないときは、カム79は図6に示す圧接リリースモータ182、圧接リリースモータ182を駆動する圧接リリースモータ駆動回路183等の駆動機構の駆動により、図2に示した状態から180°回転することができる。この駆動機構の制御はCPU162により行われる。かかるカム79の回転により、補助カセット70は、貼り合わせローラ15と当接する位置から離れる。このように、印字済みの印字フィルム17はラミネートフィルム74と貼り合わせることなく、貼り合わせローラ15の駆動によってテープ印字装置110の外部に搬送される。
このように、印字テープカセット101内に、ラミネートフィルムスプール及び貼り合わせローラを内蔵することなく、補助カセット及び貼り合わせローラをカッタユニット14の下流側に設けることにより、カッタユニット14をサーマルヘッド7の直ぐ下流側に配置して、印字フィルム17への文字等の印字直後に、印字済み印字フィルム17を切断可能としたので、印字後における印字フィルム17の余白を短くして印字テープ80のランニングコストを低減することが可能となる。
また、印字テープカセット101内に、ラミネートフィルムスプール及び貼り合わせローラを内蔵することなく、補助カセット及び貼り合わせローラをカッタユニット14の下流側に配置することにより、ラミネートタイプの印字テープを作成している。この点で、粘着テープを巻回した粘着テープスプール及び貼り合わせローラが内蔵される従来のテープカセットと比べて、印字テープカセットがよりコンパクトで且つ簡略化した構成を実現できる。
また、本実施形態においては、印字済みの印字フィルム17が貼り合わせローラ15に搬送される際、印字済みの印字フィルム17の粘着剤層24が離型紙26を介して貼り合わせローラ15に接触しているから、粘着剤層24が貼り合わせローラ15に付着することがないため、搬送不良が起きることを防ぐことができる。
また、本実施形態では、補助カセットがカムの回転により、貼り合わせローラ15に接離可能となっていることから、ラミネートタイプの印字テープの作成は簡単且つ自由に制御できる。即ち、使用者がカムの回転をコントロールすることにより、ラミネートテープの作成か否かを自由に決められる。粘着テープスプール及び貼り合わせローラが内蔵される従来のテープカセットと比べて、ラミネートテープの作成制御が簡単にできるようになった。
また、本実施形態では、使用されるラミネートフィルムは透明フィルムに限らず、MATと呼ばれる曇りガラス状のフィルムのように一方の面から他面側の文字を読めるフィルムであればよい。色も無色でなくとも有色でも良い。また、ラミネートフィルムは幅方向中央部が透明で、幅方向の両端部に花柄やキャラクターを有するテープを使用しても良い。このようなテープを使用することにより、印字テープの文字部分以外の部分に花柄やキャラクターを有するラミネートテープを作成できる。
次に、上記のように構成されたテープ印字装置110の回路構成について図6に基づき説明する。図6は、本実施形態に係るテープ印字装置の機能ブロック図である。
図6に示すように、テープ印字装置110の制御基板上に形成される制御回路部160は、CPU162、ROM163、RAM164、CG(キャラクタジェネレータ)ROM165、及び入出力インターフェース(I/F)等を備えている。また、CPU162、ROM163、RAM164、CGROM165、及び入出力インターフェース(I/F)は、バス線167により相互に接続されて、相互にデータのやり取りが行われる。
サーマルヘッド7は、ヘッド駆動回路169に接続され、テープ送りモータ146は、モータ駆動回路170に接続され、カッタユニット14は、カッタ駆動回路に接続され、圧接リリースモータ182は、圧接リリースモータ駆動回路183に接続されている。ヘッド駆動回路169、モータ駆動回路170、カッタ駆動回路181、圧接リリースモータ駆動回路183はそれぞれ入出力I/Fに接続されている。また、テープ印字装置110は、ユーザのキー入力を受け付けるキーボード137を備え、キーボード137は入出力I/Fに接続されている。テープ印字装置110は、各種設定や編集内容を表示するLCD138を備え、LCD138はLCDC168を介して入出力I/Fに接続されている。
また、図6に示すように、印字の際には、サーマルヘッド7は、ヘッド駆動回路169を介して駆動され印刷する。印刷が進むと同時に、モータ駆動回路170を介してテープ送り用モータ146が駆動され、印字フィルム17が送りだされる。印刷が終わると、カッタ駆動回路181を介してカッタユニット14を作動させ、粘着剤の付与が終わった所定長さの印字テープ80を切断分離する。この印字テープ80の印字面は離型紙がない粘着面となっており、切断分離された印字テープ80を手で持って所定場所に貼り付けることができる。無駄な離型紙が発生しない。
さらに、カム79は、図6に示す圧接リリースモータ182、圧接リリースモータ182を駆動する圧接リリースモータ駆動回路183等の駆動機構に連結されており、この駆動機構の駆動により回転自由になっている。この駆動機構の制御はCPU162により行われる。
また、上記実施形態においては、印字テープカセット101と補助カセット70とを別個のものとして構成したが、図4及び図5に示すように、印字テープカセット及び補助カセットを一体として構成することもできる。図4は、印字テープカセット及び補助カセットを一体化した場合のテープ印字装置のカセット収納部に印字テープカセット及び補助カセットを装着する状態を示す要部拡大斜視図である。図5は、印字テープカセット及び補助カセットを一体化した場合の印字テープカセット及び補助カセットの内部構成を模式的に示す平面図である。
図5に示すとおり、印字テープカセット201は、印字テープカセット部分81と補助カセット部分82が一体化して構成されている。印字テープカセット部分81には、印字フィルムスプール18、インクリボンスプール20、インクリボン巻取スプール21等が配設されている。また、補助カセット部分82には、ラミネートフィルムスプール75、セパレータ巻取スプール76が配置されている。
印字テープカセット201は、図5に示すように、切欠部83を有している。この切欠部83は、補助カセット部分82とテープ排出口13との間に存在し、印字テープカセット201をテープ印字装置210に装着した場合に、この切欠部83に、テープ印字装置210の固定刃14Aが位置することになる。
また、印字テープカセット201は、印字テープカセット部分81と補助カセット部分82が一体化して構成されていることから、上記実施形態における位置決め用のレール72とレール溝71は存在しない。
さらに、補助カセット部分82と印字テープカセット部分81の間は、断面T字状のレールと、レールを包み込むような断面を有するレール溝とにより連結されている。レールとレール溝とはそれぞれが補助カセット部分82と印字テープカセット部分81の何れにあってもよい。補助カセット部分82は、カム79の回転により、印字テープカセット部分81に対して、図4に示すA⇔Bの方向に沿ってスライドできる。このように、補助カセット部分82は、貼り合わせローラ15に対して接離可能となっている。
なお、本実施形態の説明において示したテープ印字装置、印字テープカセット、補助カセットの形状は単なる一例であり、本発明はこの形状に限定されるものではない。
本実施形態に係るテープ印字装置のカセット収納部に印字テープカセット及び補助カセットを装着する状態を示す要部拡大斜視図である。 本実施形態における印字テープカセット及び補助カセットの内部構成を模式的に示す平面図である。 文字等の印字過程におけるインクリボン、印字フィルムとラミネートフィルムの関係を模式的に示す説明図である。 印字テープカセット及び補助カセットを一体化した場合のテープカセット及び補助カセットを装着する状態を示す要部拡大斜視図である。 印字テープカセット及び補助カセットを一体化した場合における印字テープカセット及び補助カセットの内部構成を模式的に示す平面図である。 本実施形態に係るテープ印字装置の機能ブロック図である。
符号の説明
7 サーマルヘッド
14 カッタユニット
15 貼り合わせローラ
17 印字フィルム
18 印字フィルムスプール
19 インクリボン
20 インクリボンスプール
21 インクリボン巻取スプール
22 基材フィルム
23 インク層
24 粘着剤層
25 基材フィルム
26 離型紙
27 粘着剤層
28 保護層
29 セパレータ
31 ラミネート材
70 補助カセット
74 ラミネートフィルム
75 ラミネートフィルムスプール
76 セパレータ巻取スプール
79 カム
80 印字テープ
81 印字テープカセット部分
82 補助カセット部分
101、201 印字テープカセット
110、210 テープ印字装置
162 CPU

Claims (2)

  1. 第1粘着剤層と保護層を含むラミネート材と第1セパレータとを有するラミネートフィルムが巻回されるラミネートスプールと、
    第1セパレータを巻き取るセパレータ巻取スプールとを備え、
    サーマルヘッドと切断手段を備え印字テープを作成するテープ印字装置に着脱可能であるテープカセットであって、
    前記テープ印字装置に装着された状態では、前記テープカセットが、
    第1基材フィルムの上に第2粘着剤層を介して第2セパレータが積層されている印字フィルムと、第2基材フィルムとインク層とから構成されるインクリボンと、前記印字フィルムが巻回される印字フィルムスプールと、前記インクリボンが巻回されるインクリボンスプールと、印字後のインクリボンを巻き取るインクリボン巻取スプールとを備える印字テープカセットに隣接し、
    前記テープ印字装置の切断手段が前記テープカセットと前記印字テープカセットとの間に配置され、
    前記ラミネート材は、前記第1粘着剤層が印字された前記印字フィルムの印字面に接触することにより、印字フィルムの印字面に移行されるとともに、前記第1セパレータは、前記セパレータ巻取スプールにより巻き取られることを特徴とするテープカセット。
  2. 請求項1に記載の前記テープカセットと、
    前記テープカセットと印字された前記印字フィルムとの接離状態を変化させる接離機構と、
    前記接離機構を制御する制御装置とを備えることを特徴とするテープ印字装置。


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