JP2007007715A - 中空モ―タ自走式電動溶接機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 電動モ―タを自走させ且つ該電動モ―タを加圧軸として利用することにより、電動溶接機の全長を著しく短縮すると共に軽量化が図られ、しかもオフセット加圧が安易にできる中空モ―タ自走式電動溶接機を提供する。
【解決手段】 電動モ―タ3の後端側に直動ガイド11を固定し、該直動ガイドが移動するガイドレ―ル12を駆動部本体ケ―ス2に電動モ―タの軸線方向に設け、電動モ―タの出力軸13に後方からボ―ルねじ15が格納される穴を形成して該穴にボ―ルねじを配置し、該ボ―ルねじと電動モ―タの出力軸の後端に固定したボ―ルナット14を螺合させ、前記電動モ―タの回転力をボ―ルねじ軸方向の力に変換して該電動モ―タを前後進させ、前記電動モ―タに可動ア―ム5を固定することにより可動ア―ムを前後進させるようにした中空モ―タ自走式電動溶接機。
【選択図】 図1
【解決手段】 電動モ―タ3の後端側に直動ガイド11を固定し、該直動ガイドが移動するガイドレ―ル12を駆動部本体ケ―ス2に電動モ―タの軸線方向に設け、電動モ―タの出力軸13に後方からボ―ルねじ15が格納される穴を形成して該穴にボ―ルねじを配置し、該ボ―ルねじと電動モ―タの出力軸の後端に固定したボ―ルナット14を螺合させ、前記電動モ―タの回転力をボ―ルねじ軸方向の力に変換して該電動モ―タを前後進させ、前記電動モ―タに可動ア―ム5を固定することにより可動ア―ムを前後進させるようにした中空モ―タ自走式電動溶接機。
【選択図】 図1
Description
本発明は、可動ア―ムを電動モ―タによって駆動する駆動部本体ケ―スに固定ア―ムを固定したスポット溶接機に関するものである。
従来,可動ア―ムを電動モ―タによって駆動する駆動部本体に固定ア―ムを固定したスポット溶接機において、電動モ―タの出力軸に設けたボ―ルナットと前記出力軸の中空穴に配置されたボ―ルねじとを螺合させ、前記電動モ―タの駆動によってボ―ルねじ軸を前後進させ、該ボ―ルねじ軸を加圧軸としてその先端部に可動ア―ムを取り付けるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、電動モ―タの出力軸に固定され該出力軸の中空穴に配置されたボ―ルねじと該出力軸の中空穴に配置された加圧軸の後端部に設けたボ―ルナットとを螺合させ、前記電動モ―タの駆動によってボ―ルナットを前後進させ、該ボ―ルナットを設けた加圧軸の先端部に可動ア―ムを取り付けるようにしたものがある(例えば、特許文献2参照)。
ところで、上記いずれの従来の技術でも、駆動部本体で電動モ―タよりも前方側に加圧軸の回り止め機構を配置することから駆動部本体が長大化されることになり、また軽量化ができにくい、という問題がある。
本発明は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電動モ―タを自走させ且つ該電動モ―タを加圧軸として利用することにより、電動溶接機の全長を著しく短縮すると共に軽量化が図られ、しかもオフセット加圧が安易にできる中空モ―タ自走式電動溶接機を提供しようとするものである。
また、電動モ―タの後部構成を簡略化することにより更なる軽量化が図れる中空モ―タ自走式電動溶接機を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明における中空モ―タ自走式電動溶接機は、電動モ―タの後端側に直動ガイドを固定し、該直動ガイドが移動するガイドレ―ルを駆動部本体ケ―スに電動モ―タの軸線方向に設け、電動モ―タの出力軸に後方からボ―ルねじが格納される穴を形成して該穴にボ―ルねじを配置し、該ボ―ルねじと電動モ―タの出力軸の後端に固定したボ―ルナットを螺合させ、前記電動モ―タの回転力をボ―ルねじ軸方向の力に変換して該電動モ―タを前後進させ、
前記電動モ―タに可動ア―ムを固定することにより可動ア―ムを前後進させるようにしたことを特徴とするものである。
前記電動モ―タに可動ア―ムを固定することにより可動ア―ムを前後進させるようにしたことを特徴とするものである。
また、電動モ―タの後端側に直動ガイドを固定し、該直動ガイドが移動するガイドレ―ルを駆動部本体ケ―スに電動モ―タの軸線方向に設け、電動モ―タの出力軸に後方からボ―ルナットが格納される穴を形成して該穴にボ―ルナットを配置し、該ボ―ルナットと電動モ―タの出力軸に固定したボ―ルねじを螺合させ、前記電動モ―タの回転力をボ―ルねじ軸方向の力に変換して該電動モ―タを前後進させ、電動モ―タに可動ア―ムを固定することにより可動ア―ムを前後進させるようにしたことを特徴とするものである。
また、前記電動モ―タの位置検出器を該電動モ―タの前端側に配置したことを特徴とするものである。
また、前記電動モ―タの電磁ブレ―キを該電動モ―タの前端側に配置したことを特徴とするものである。
また、前記電動モ―タの配線接続部を該電動モ―タの前端側に配置したことを特徴とするものである。
本発明においては、いずれの発明においても、電動モ―タの後端側に直動ガイドを固定し、該直動ガイドが移動するガイドレ―ルを駆動部本体ケ―スに電動モ―タの軸線方向に設け、且つ電動モ―タの回転力をボ―ルねじ軸方向の力に変換して該電動モ―タを前後進させ、電動モ―タに可動ア―ムを固定することにより、駆動部本体ケ―スが著しく短縮され、また加圧軸としての別部材が不要の分,軽量化が図られ、しかもオフセット加圧を行うにしてもその加圧時に電動モ―タ自身がその反力を受領することから、オフセット加圧も容易に確実にできるものである。
また、請求項3ないし請求項5に記載の発明においては、上記の効果に付加して、電動モ―タに付随される各構成部品が該電動モ―タの前端側に配置されるので、電動モ―タの後端側に余裕ができて電動モ―タの後部が有効に利用できる電動溶接機とすることができる。
電動モ―タの後端側に直動ガイドを固定し、該直動ガイドが移動するガイドレ―ルを駆動部本体ケ―スに電動モ―タの軸線方向に設け、且つ電動モ―タの回転力をボ―ルねじ軸方向の力に変換して該電動モ―タを前後進させ、電動モ―タに可動ア―ムを固定することにより、駆動部本体ケ―スが短縮され、また加圧軸が省略されて、溶接機のコンパクト化および軽量化を実現した。
図1は本発明に係る中空モ―タ自走式C型電動ガンの一部断面正面図、図2はそのA―A矢視図、図3はB―B矢視図である。
図1ないし図3において、1はC型溶接ガンであり、該溶接ガン1は概略,駆動部本体ケ―ス2と、該駆動部本体ケ―ス2に前後進自在に配置された電動モ―タ3と、該電動モ―タ3に直接に固定され先端に電極4を備えた可動ア―ム5と、前記駆動部本体ケ―ス2に固定され先端に電極6を備えたC型固定ア―ム7と、該固定ア―ム7に保持された溶接トランス8と、駆動部本体ケ―ス2の後端側に配置されたロボット取付面9を備えたロボット取付ブラケット10とで構成されている。
前記電動モ―タ3の後端側には直動ガイド11が固定され、該直動ガイド11は駆動部本体ケ―ス2に電動モ―タ3の軸線方向に設けられたガイドレ―ル12にガイドされて移動するようになっている。
また、電動モ―タ3の出力軸13はその後端側にボ―ルナット14を固定しており、出力軸13に形成した中空の穴内には一端が前記ロボット取付ブラケット10に固定されたボ―ルねじ15が格納されていて、該ボ―ルねじ15はボ―ルナット14と螺合されている。
前記駆動部本体ケ―ス2の前端面で前記電動モ―タ3の外周と接する部位にはシ―ル部材16が付設されており、また電動モ―タ3の前面は固定具17によって前記可動ア―ム5に固定されている。
以上のような構成を備えたC型溶接ガン1において、図1では可動ア―ム5側の電極4が開放位置にあり、この状態で電動モ―タ3を駆動すると、電動モ―タ3の出力軸13の回転力がボ―ルナット14に伝達される。このボ―ルナット14の回転力はこれと螺合する固定のボ―ルねじ15によりボ―ルナット14の前進力となり、電動モ―タ3を前進させるが、この際に電動モ―タ3に固定された直動ガイド11が駆動部本体ケ―ス2に設けたガイドレ―ル12にガイドされて駆動部本体ケ―ス2内を移動し、電動モ―タ3はその前部から順次駆動部本体ケ―ス2から突出し、該電動モ―タ3に固定された可動ア―ム5の前進により電極4は固定ア―ム7側の電極6とワ―ク(図示せず)を挟んで当接することになる。この時点で溶接トランス8と通電状態にすることによりワ―クは電極4,6間で溶接される。そして溶接動作が終了すると、電動モ―タ3の回転を逆転することにより、電動モ―タ3は後退をして順次駆動部本体ケ―ス2内に納められる。
このように、電動モ―タ3の移動は、電動モ―タ3の後端側に固定した直動ガイド11と駆動部本体ケ―ス2に設けたガイドレ―ル12により確実にガイドされ、この移動可能な電動モ―タ3に直接に可動ア―ム5が固定されていて、従来例のような加圧軸を不要とすることから、駆動部本体ケ―ス2が著しく短縮され、また加圧軸としての別部材が不要の分,軽量化が図られる。そして、図示のように電極4が電動モ―タ3の軸線とオフセットされていても、オフセット加圧時には比較的に剛性のある電動モ―タ3自身が電極4からの反力を受領することから、オフセット加圧も容易に確実にできるものである。また、駆動部本体ケ―ス2の前端面で電動モ―タ3の外周と接する部位にシ―ル部材16が付設されていれば、溶接作業時に駆動部本体ケ―ス2の内部および電動モ―タ3内等にスパッタ等の侵入が防止され得るものである。なお、溶接機のタイプとして、C型溶接ガンを示して説明をしたが、この実施例ではC型溶接ガンに限らず定置式の電動溶接機等にも適用できるものである。
図4は本発明に係る中空モ―タ自走式電動溶接機の他の実施例の一部断面正面図、図5はそのC―C矢視図である。
この実施例2は実施例1と電動モ―タ3の出力軸13の回転力を電動モ―タ3の前後進力に変換する機構とロボットに対する溶接ガン1の接続手段が相違するものであり、その余の構成は実質的に同一であるので同一符号を付してその説明を省略する。
電動モ―タ3の出力軸13は中空状に形成されその穴内にはボ―ルねじ15が配置され、該ボ―ルねじ15は締め付け具21によって出力軸13に固着されている。また、ボ―ルねじ15と螺合するボ―ルナット14は筒状のボ―ルナット取付部材22に固着されており、該ボ―ルナット取付部材22は駆動部本体ケ―ス2の後部壁23に取付けられている。
また、前記駆動部本体ケ―ス2の後部上面にもガイドレ―ル24が設けられ、このガイドレ―ル24と係合する直動ガイド25はガンブラケット26に取付けられていて、ガイドレ―ル24と直動ガイド25によって溶接ガン1のエコライズ機能を持たせるものである。そして、該ガンブラケット26は中間部で溶接トランス8を保持し、後端部にはロボット取付面9が形成されている。
以上のような構成を備えたC型溶接ガン1において、図4では、電動モ―タ3を駆動すると、電動モ―タ3の出力軸13の回転力がボ―ルねじ15に伝達される。このボ―ルねじ15の回転力はこれと螺合する固定のボ―ルナット14によりボ―ルねじ15の前進力となり、電動モ―タ3を前進させるが、この際に電動モ―タ3に固定された直動ガイド11が駆動部本体ケ―ス2に設けたガイドレ―ル12にガイドされて駆動部本体ケ―ス2内を移動し、電動モ―タ3はその前部から順次駆動部本体ケ―ス2から突出し、該電動モ―タ3に固定された可動ア―ム5の前進により電極4は固定ア―ム7側の電極6とワ―ク(図示せず)を挟んで当接することになる。この時点で溶接トランス8と通電状態にすることによりワ―クは電極4,6間で溶接される。そして溶接動作が終了すると、電動モ―タ3の回転を逆転することにより、電動モ―タ3は後退をして順次駆動部本体ケ―ス2内に納められる。
そして、この実施例2における作用,効果は前記実施例1と実質的に相違がない。
図1において、電動モ―タ3の前端側には電動モ―タ3の位置検出器31であるエンコ―ダが配置されている。また、図4において、電動モ―タ3の前端側には電動モ―タ3の位置検出器31であるレゾルバが配置されている。
このように位置検出器31を電動モ―タ3の前端側に設けた場合には、電動モ―タ3の後端側に余裕ができて電動モ―タ3の後部が有効に利用でき、例えば電動モ―タ3の後部に直接にロボット取付けブラケットを設けてガンブラケットを省略するする等が可能となる。
図1,図4において、電動モ―タ3の前端側には電動モ―タ3の電磁ブレ―キ41が配置されている。
このように電磁ブレ―キ41を電動モ―タ3の前端側に設けた場合にも、電動モ―タ3の後端側に余裕ができて電動モ―タ3の後部が有効に利用でき、あるいは電動モ―タ3を短縮,コンパクト化することもできる。
図1,図4において、電動モ―タ3の前端側には電動モ―タ3の配線接続部51が配置されている。
このように電動モ―タ3の配線接続部51を電動モ―タ3の前端側に設けた場合にも、電動モ―タ3の後端側に余裕ができて電動モ―タ3の後部が有効に利用でき、あるいは電動モ―タ3を短縮,コンパクト化することもできる。
1 溶接ガン
2 駆動部本体ケ―ス
3 電動モ―タ
5 可動ア―ム
7 固定ア―ム
11 直動ガイド
12 ガイドレ―ル
13 出力軸
14 ボ―ルナット
15 ボ―ルねじ
31 位置検出器
41 電磁ブレ―キ
51 配線接続部
2 駆動部本体ケ―ス
3 電動モ―タ
5 可動ア―ム
7 固定ア―ム
11 直動ガイド
12 ガイドレ―ル
13 出力軸
14 ボ―ルナット
15 ボ―ルねじ
31 位置検出器
41 電磁ブレ―キ
51 配線接続部
Claims (5)
- 可動ア―ムを電動モ―タによって駆動する駆動部本体ケ―スに固定ア―ムを固定したスポット溶接機において、
電動モ―タの後端側に直動ガイドを固定し、該直動ガイドが移動するガイドレ―ルを駆動部本体ケ―スに電動モ―タの軸線方向に設け、
電動モ―タの出力軸に後方からボ―ルねじが格納される穴を形成して該穴にボ―ルねじを配置し、該ボ―ルねじと電動モ―タの出力軸の後端に固定したボ―ルナットを螺合させ、
前記電動モ―タの回転力をボ―ルねじ軸方向の力に変換して該電動モ―タを前後進させ、
前記電動モ―タに可動ア―ムを固定することにより可動ア―ムを前後進させるようにした、
ことを特徴とする中空モ―タ自走式電動溶接機。 - 可動ア―ムを電動モ―タによって駆動する駆動部本体ケ―スに固定ア―ムを固定したスポット溶接機において、
電動モ―タの後端側に直動ガイドを固定し、該直動ガイドが移動するガイドレ―ルを駆動部本体ケ―スに電動モ―タの軸線方向に設け、
電動モ―タの出力軸に後方からボ―ルナットが格納される穴を形成して該穴にボ―ルナットを配置し、該ボ―ルナットと電動モ―タの出力軸に固定したボ―ルねじを螺合させ、
前記電動モ―タの回転力をボ―ルねじ軸方向の力に変換して該電動モ―タを前後進させ、
前記電動モ―タに可動ア―ムを固定することにより可動ア―ムを前後進させるようにした、
ことを特徴とする中空モ―タ自走式電動溶接機。 - 前記電動モ―タの位置検出器を該電動モ―タの前端側に配置したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の中空モ―タ自走式電動溶接機。
- 前記電動モ―タの電磁ブレ―キを該電動モ―タの前端側に配置したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の中空モ―タ自走式電動溶接機。
- 前記電動モ―タの配線接続部を該電動モ―タの前端側に配置したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の中空モ―タ自走式電動溶接機。
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JP2005194848A JP2007007715A (ja) | 2005-07-04 | 2005-07-04 | 中空モ―タ自走式電動溶接機 |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005194848A Pending JP2007007715A (ja) | 2005-07-04 | 2005-07-04 | 中空モ―タ自走式電動溶接機 |
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000126867A (ja) * | 1998-10-26 | 2000-05-09 | Obara Corp | 電動溶接用モ―タ一体型加圧ユニット |
JP2002346754A (ja) * | 2001-05-18 | 2002-12-04 | Honda Motor Co Ltd | 電動式溶接ガン |
JP2003094171A (ja) * | 2001-09-21 | 2003-04-02 | Obara Corp | 電動ロボット溶接ガン |
JP2004314163A (ja) * | 2003-04-21 | 2004-11-11 | Obara Corp | 溶接装置の電動駆動ユニット |
-
2005
- 2005-07-04 JP JP2005194848A patent/JP2007007715A/ja active Pending
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