JP2007125600A - C型スポット溶接ガンの加圧駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 溶接装置の全体の長さを短くしながらボ―ルナットの確実な動作ができる全体としてコンパクトなC型スポット溶接ガンの加圧駆動装置を提供する。
【解決手段】 モ―タ1の回転軸2を中空軸に形成し、該モ―タの前面に軌道レ―ルを有する直動ガイド本体6側を固定し、前記中空軸に送りねじ軸4を固定し、該送りねじ軸のねじ10と螺合するボ―ルナット11機能を備えたスライド部材12を直動ガイド装置13とし、該直動ガイド装置を前記直動ガイド本体内に配置し、該直動ガイド本体内を前記スライド部材の移動範囲とすると共にスライド部材に固定された加圧ロッド15を直動ガイド本体内から出没可能にし、前記加圧ロッド内に前記送りねじの先端側を収納する中空空間19を形成したC型スポット溶接ガンの加圧駆動装置。
【選択図】 図1
【解決手段】 モ―タ1の回転軸2を中空軸に形成し、該モ―タの前面に軌道レ―ルを有する直動ガイド本体6側を固定し、前記中空軸に送りねじ軸4を固定し、該送りねじ軸のねじ10と螺合するボ―ルナット11機能を備えたスライド部材12を直動ガイド装置13とし、該直動ガイド装置を前記直動ガイド本体内に配置し、該直動ガイド本体内を前記スライド部材の移動範囲とすると共にスライド部材に固定された加圧ロッド15を直動ガイド本体内から出没可能にし、前記加圧ロッド内に前記送りねじの先端側を収納する中空空間19を形成したC型スポット溶接ガンの加圧駆動装置。
【選択図】 図1
Description
本発明は、モ―タによって駆動される加圧ロッドを備えたC型スポット溶接ガンにおける加圧駆動装置に関するものである。
従来、モ―タによって駆動され該モ―タ内に引き込まれる部位を有する加圧ロッドを備えた溶接ガンで、モ―タの回転軸を中空軸に形成し、該中空軸に送りねじ軸端を固定し、該送りねじ軸のねじと螺合するボ―ルナットを前記加圧ロッド端に固定し、加圧ロッド及びボ―ルナットが中空軸の内周部でも移動可能とされたC型スポット溶接ガンがある(例えば特許文献1参照)。
ところが、上記従来例の溶接ガンの加圧駆動装置の場合には、ボ―ルナットが固定された加圧ロッドや回り止め機構が、モ―タの中空回転軸内にも設けられているため、駆動装置の短縮化が可能であるが、オフセット加圧する場合等に大きなモ―メント荷重に対しての加圧ロッドのたわみによる電極間の芯ずれの防止と回り止め機構の疲労寿命の延長ということから、ボ―ルナットや加圧ロッドや回り止め機構等の径を比較的に大きく形成したくなるものであるが、これらの径を大きくするとモ―タの中空回転軸の径をそれに見合うように大きくせざるをえず、それによりモ―タが著しく大型化するので、ボ―ルナットや加圧ロッドや回り止め機構等の径を大きくするには限度があり、またそれに対応してモ―タの断面積が全体に大きくなり、駆動装置のコンパクト化の障害となっている。
本発明は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、溶接装置の全体の長さを短くしながらボ―ルナットの確実な動作ができる全体としてコンパクトなC型スポット溶接ガンの加圧駆動装置を提供しようとするものである。
上記目的を達成するために、本発明におけるC型スポット溶接ガンの加圧駆動装置は、モ―タの回転軸を中空軸に形成し、該モ―タの前面に軌道レ―ルを有する直動ガイド本体側を固定し、前記中空軸に送りねじ軸を固定し、該送りねじ軸のねじと螺合するボ―ルナット機能を備えたスライド部材を直動ガイド装置とし、該直動ガイド装置を前記直動ガイド本体内に配置し、該直動ガイド本体内を前記スライド部材の移動範囲とすると共にスライド部材に固定された加圧ロッドを直動ガイド本体内から出没可能にし、前記加圧ロッド内に前記送りねじの先端側を収納する中空空間を形成したことを特徴とするものである。
また、ボ―ルナット機能を備えたスライド部材である直動ガイド装置が直動ガイド本体とそのカバ―プレ―トからなるボックス構造内に配置されていることを特徴とするものである。
また、スライド部材を2つの分離構造とし、該分割スライド部材を直動ガイド本体とそのカバ―プレ―トにそれぞれ配置したレ―ルによってガイドするようにしたことを特徴とするものである。
モ―タの回転軸を中空軸に形成し、該中空軸に送りねじ軸を固定したので、駆動装置の短縮化が可能であってしかも中空軸内には送りねじ軸のみとなることからモ―タの回転軸径を小さくすることができ、モ―タの慣性モ―メントも小さくなり溶接ナゲット形成中の加圧ロッドのフォロ―アップが素早くでき溶接性がよいものとなる。また、中空軸に送りねじ軸を固定するのにカップリング等の連結部材が不要となり、且つ加圧力を受ける送りねじ軸の回転軸受をモ―タの軸受が兼用できるのでさらにコンパクトになる。また、モ―タの前面に軌道レ―ルを有する直動ガイド本体側を固定し、送りねじ軸のねじと螺合するボ―ルナット機能を備えたスライド部材を直動ガイド装置とし、該直動ガイド装置を前記直動ガイド本体内に配置し、該直動ガイド本体内を前記スライド部材の移動範囲とすると共にスライド部材に固定された加圧ロッドを直動ガイド本体内から出没可能にし、前記加圧ロッド内に前記送りねじの先端側を収納する中空空間を形成したので、加圧ロッドや直動ガイド装置をモ―タの中空軸径の制限されることなく任意の大きさに選定できて、大きなモ―メント荷重が負担できるコンパクトな加圧駆動装置となる。
また、ボ―ルナット機能を備えたスライド部材である直動ガイド装置が直動ガイド本体とそのカバ―プレ―トからなるボックス構造内に配置されている場合には、直動ガイド装置内への溶接スパッタの侵入が防止できると共に加圧ロッドからの曲げモ―メントがかかったときに駆動装置全体のたわみが有効に防止できる。
また、スライド部材を2つの分離構造とし、該分割スライド部材を前記直動ガイド本体とそのカバ―プレ―トにそれぞれ配置した軌道レ―ルによってガイドするようにした場合には、加圧ロッドからの大きな曲げモ―メントにさらに充分に耐えることができるものである。
モ―タによって駆動される加圧ロッドを備えたC型スポット溶接ガンにおいて、モ―タの回転軸を中空軸に形成し、該モ―タの前面に軌道レ―ルを有する直動ガイド本体側を固定し、前記中空軸に送りねじ軸を固定し、該送りねじ軸のねじと螺合するボ―ルナット機能を備えたスライド部材を直動ガイド装置とし、該直動ガイド装置を前記直動ガイド本体内に配置し、該直動ガイド本体内を前記スライド部材の移動範囲とすると共にスライド部材に固定された加圧ロッドを直動ガイド本体内から出没可能にし、前記加圧ロッド内に前記送りねじの先端側を収納する中空空間を形成したC型スポット溶接ガンの加圧駆動装置。
図1,図2を参照してこの発明の第一実施例について説明をする。
図において、1はサ―ボモ―タであり、該サ―ボモ―タ1は、その中心部の軸線方向に回転軸2を備え、該回転軸2は中空軸で構成され軸受3によってサ―ボモ―タ1の外殻に軸支されている。また、回転軸2にはサ―ボモ―タ1の軸芯部に位置する送りねじ軸4がクサビ等の固定手段5で固定されている。
図において、1はサ―ボモ―タであり、該サ―ボモ―タ1は、その中心部の軸線方向に回転軸2を備え、該回転軸2は中空軸で構成され軸受3によってサ―ボモ―タ1の外殻に軸支されている。また、回転軸2にはサ―ボモ―タ1の軸芯部に位置する送りねじ軸4がクサビ等の固定手段5で固定されている。
6はサ―ボモ―タ1の前面に固定される直動ガイド本体であり、該直動ガイド本体6は後述する直動ガイド装置のスライド部材を直動させるための軌道レ―ル7を備えており、該軌道レ―ル7には多数のボ―ル8を転動させて前記スライド部材をガイドするボ―ル転走溝9が形成されている。
前記直動ガイド本体6内には、送りねじ軸4のねじ10と螺合するボ―ルナット機能11を備えたスライド部材12が直動ガイド装置13として配置されている。そして、スライド部材10で前記直動ガイド本体6の軌道レ―ル7のボ―ル転走溝9と対向する部位には負荷ボ―ル溝14が形成されている。
前記直動ガイド装置13のスライド部材12には、C型スポット溶接ガンの可動側の電極(図示せず)を加圧駆動するための加圧ロッド15が固定ボルト16によって固定されている。
そして、前記スライド部材12は、直動ガイド本体6内を往復移動範囲とし、また前記加圧ロッド15の先端側は、直動ガイド本体6内から出没可能にしている。
なお、17は直動ガイド本体6の前蓋であり、該前蓋17に形成した孔18を加圧ロッド15は摺動して移動するものである。
また、前記加圧ロッド15には中空空間19が形成されており、該中空空間19内には前記送りねじ軸4のねじ10の先端側が収納され得るようになっている。
上記のようなC型スポット溶接ガンの加圧駆動装置において、図示の状態では加圧ロッド15が直動ガイド本体6内に位置する状態にある。この状態から加圧ロッド15を直動ガイド本体6内から延出させて加圧動作を行わせるには、サ―ボモ―タ1を駆動して回転軸2を回転させることにより送りねじ軸4が回転し、この送りねじ軸4の回転に伴ってボ―ルナット機能11を備えたスライド部材12が直動ガイド本体6にガイドされて直動ガイド本体6内を前進し、このスライド部材12の前進に伴い加圧ロッド15が直動ガイド本体6内から順次延出されて溶接電極の加圧動作に供される。
そして、サ―ボモ―タ1の中空回転軸2内には送りねじ軸4のみの存在となることからモ―タ1の回転軸2径を小さくすることができ、また、モ―タ1の前面の直動ガイド本体6内にボ―ルナット機能11を備えたスライド部材12や加圧ロッド15を配置するようにしたので、ボ―ルナット11や加圧ロッド15の径に格別の制限をすることなく任意の大きさに選定でき、さらに加圧ロッド15に送りねじ10の先端側を収納できる空間19を形成したので、加圧駆動装置の全長の短縮に供せられる。
上述の実施例1において、前記ボ―ルナット機能11を備えたスライド部材12である直動ガイド装置13が直動ガイド本体6とそのカバ―プレ―ト21からなるボックス構造内に配置されているようにする。
この実施例によると、直動ガイド装置13がボックス構造内に配置されることから、直動ガイド装置13内への溶接スパッタの侵入が防止できると共に加圧ロッド15からの曲げモ―メントがかかったときに駆動装置全体のたわみが有効に防止できる。
上述の実施例1及び実施例2において、図3,図4に示すように、スライド部材を2つの分離構造とし、該分割スライド部材12を前記直動ガイド本体6とそのカバ―プレ―ト21にそれぞれ配置したレ―ル7,7’によってガイドするようにしたものであり、その余の構成は上述の実施例1のものと実質的に同一である。
この実施例によると、直動ガイド装置13が直動ガイド本体6とそのカバ―プレ―ト21によってガイドされることから、加圧ロッド15からの大きな曲げモ―メントにさらに充分に耐えることができるものである。
なお、直動ガイド本体6側のスライド部材12とカバ―プレ―ト21側のスライド部材12の位置を前後方向に多少ずらして配置すると、大きな曲げモ―メントにより充分に耐えることができるものである。
なお、直動ガイド本体6側のスライド部材12とカバ―プレ―ト21側のスライド部材12の位置を前後方向に多少ずらして配置すると、大きな曲げモ―メントにより充分に耐えることができるものである。
1 サ―ボモ―タ
2 回転軸
4 送りねじ軸
6 直動ガイド本体
7 軌道レ―ル
10 送りねじ
11 ボ―ルナット
12 スライド部材
13 直動ガイド装置
15 加圧ロッド
19 中空空間
21 カバ―プレ―ト
2 回転軸
4 送りねじ軸
6 直動ガイド本体
7 軌道レ―ル
10 送りねじ
11 ボ―ルナット
12 スライド部材
13 直動ガイド装置
15 加圧ロッド
19 中空空間
21 カバ―プレ―ト
Claims (3)
- モ―タによって駆動される加圧ロッドを備えたC型スポット溶接ガンにおいて、モ―タの回転軸を中空軸に形成し、該モ―タの前面に軌道レ―ルを有する直動ガイド本体側を固定し、前記中空軸に送りねじ軸を固定し、該送りねじ軸のねじと螺合するボ―ルナット機能を備えたスライド部材を直動ガイド装置とし、該直動ガイド装置を前記直動ガイド本体内に配置し、該直動ガイド本体内を前記スライド部材の移動範囲とすると共にスライド部材に固定された加圧ロッドを直動ガイド本体内から出没可能にし、前記加圧ロッド内に前記送りねじの先端側を収納する中空空間を形成したことを特徴とするC型スポット溶接ガンの加圧駆動装置。
- 前記ボ―ルナット機能を備えたスライド部材である直動ガイド装置が前記直動ガイド本体とそのカバ―プレ―トからなるボックス構造内に配置されていることを特徴とする請求項1記載のC型スポット溶接ガンの加圧駆動装置。
- 前記スライド部材を2つの分離構造とし、該分割スライド部材を前記直動ガイド本体とそのカバ―プレ―トにそれぞれ配置したレ―ルによってガイドするようにしたことを特徴とする請求項2記載のC型スポット溶接ガンの加圧駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005321992A JP2007125600A (ja) | 2005-11-07 | 2005-11-07 | C型スポット溶接ガンの加圧駆動装置 |
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JP (1) | JP2007125600A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102905835A (zh) * | 2010-04-30 | 2013-01-30 | 本田技研工业株式会社 | 焊枪 |
EP2415549A3 (en) * | 2010-08-04 | 2017-03-01 | Honda Motor Co., Ltd. | Electric spot welding gun |
Citations (3)
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---|---|---|---|---|
JP2000158144A (ja) * | 1998-11-30 | 2000-06-13 | Thk Co Ltd | 電動シリンダ及びこれを用いた溶接ガンユニット並びに溶接ロボット |
JP2001293577A (ja) * | 2000-04-12 | 2001-10-23 | Obara Corp | 溶接装置の駆動装置 |
JP2002028788A (ja) * | 2001-06-12 | 2002-01-29 | Honda Motor Co Ltd | 電動式スポット溶接ガン |
-
2005
- 2005-11-07 JP JP2005321992A patent/JP2007125600A/ja active Pending
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