JP2007260682A

JP2007260682A - Ｃ型スポット溶接ガンの加圧駆動装置

Info

Publication number: JP2007260682A
Application number: JP2006085084A
Authority: JP
Inventors: Yoshio Sato; 良夫佐藤
Original assignee: Obara Corp
Current assignee: Obara Corp
Priority date: 2006-03-27
Filing date: 2006-03-27
Publication date: 2007-10-11

Abstract

【課題】溶接装置の全体の長さを短くしながら負荷容量の大きな直動軸受を必要とする場合でもナットの確実な動作ができる全体としてコンパクトなＣ型スポット溶接ガンの加圧駆動装置を提供する。
【解決手段】モ―タ１の回転軸２を中空軸とし、中空軸内にねじ軸６を固定し、ねじ軸のねじ１１と螺合するナット１２を備えたスライド部材１３に、直動軸受１４と加圧ロッド１５を固定し、モ―タ前壁３に直動軸受を収納可能なスペ―ス１６を回転軸を軸支するモ―タ軸受５の外側に形成させ、モ―タ前壁を内部にガイドレ―ル１０を有する直動ガイド本体９に固定して、モ―タ前壁内および直動ガイド本体内を直動軸受とスライド部材の移動可能な範囲とすると共に加圧ロッドを直動ガイド本体内からの出入可能とし、加圧ロッド内にねじの先端側を収納する中空空間１９を形成したＣ型スポット溶接ガンの加圧駆動装置。
【選択図】図１

Description

本発明は、モ―タによって駆動される加圧ロッドを備えたＣ型スポット溶接ガンにおける加圧駆動装置に関するものである。

従来、モ―タによって駆動され該モ―タ内に引き込まれる部位を有する加圧ロッドを備えた溶接ガンで、モ―タの回転軸を中空軸に形成し、該中空軸に送りねじ軸を固定し、該送りねじ軸のねじと螺合するナットを前記加圧ロッド端に固定し、加圧ロッドおよびナットが中空軸の内周部でも移動可能とされたＣ型スポット溶接ガンがある（例えば特許文献１参照）。

特開２００１―２９３５７７号公報

ところが、上記従来例の溶接ガンの加圧駆動装置の場合には、ナットが固定された加圧ロッドや直動ガイド機構が、モ―タの中空回転軸内にも設けられているため、駆動装置の短縮化が可能であるが、オフセット加圧する場合等に大きなモ―メント荷重に対しての加圧ロッドのたわみによる電極間の芯ずれの防止と直動ガイド機構の疲労寿命の延長ということから、ナットや加圧ロッドや直動ガイド機構等の径を比較的に大きく形成したくなるものであるが、これらの径を大きくするとモ―タの中空回転軸の径をそれに見合うように大きくせざるをえず、それによりモ―タが著しく大型化するので、ナットや加圧ロッドや直動ガイド機構等の径を大きくするには限度があり、またそれに対応してモ―タの断面積が全体に大きくなり、駆動装置のコンパクト化の障害となっている。

本発明は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、溶接装置の全体の長さを短くしながら負荷容量の大きな直動軸受を必要とする場合でもナットの確実な動作ができる全体としてコンパクトなＣ型スポット溶接ガンの加圧駆動装置を提供しようとするものである。

上記目的を達成するために、本発明におけるＣ型スポット溶接ガンの加圧駆動装置は、モ―タの回転軸を中空軸に形成し、該中空軸内に送りねじ軸を固定し、該送りねじ軸のねじと螺合するナットを備えたスライド部材に、直動軸受と加圧ロッドをそれぞれ固定し、モ―タの前壁に前記直動軸受を収納可能なスペ―スを、回転軸を軸支するモ―タ軸受の外側部位に形成させ、前記モ―タ前壁を内部にガイドレ―ルを有する直動ガイド本体側に固定して、モ―タ前壁内および直動ガイド本体内を、前記直動軸受とスライド部材の移動可能な範囲とすると共に、加圧ロッドを直動ガイド本体内からの出入可能とし、前記加圧ロッド内に前記送りねじの先端側を収納する中空空間を形成したことを特徴とするものである。

モ―タの回転軸を中空軸に形成し、該中空軸に送りねじ軸を固定したので、駆動装置の短縮化が可能であってしかも中空軸内には送りねじ軸のみとなることからモ―タの回転軸径を小さくすることができ、モ―タの慣性モ―メントも小さくなり溶接ナゲット形成中の加圧ロッドのフォロ―アップが素早くでき溶接性がよいものとなる。また、中空軸に送りねじ軸を固定するのにカップリング等の連結部材が不要となり、且つ加圧力を受ける送りねじ軸の回転軸受をモ―タの軸受が兼用できるのでさらにコンパクトになる。また、モ―タの前壁に直動軸受を収納可能なスペ―スを回転軸を軸支するモ―タ軸受の外側部位に形成させ、前記モ―タ前壁を内部にガイドレ―ルを有する直動ガイド本体側に固定して、モ―タ前壁内および直動ガイド本体内を、前記直動軸受とスライド部材の移動可能な範囲とすると共に、加圧ロッドを直動ガイド本体内からの出入可能とし、前記加圧ロッド内に前記送りねじの先端側を収納する中空空間を形成したので、加圧ロッドや直動ガイド装置をモ―タの中空軸径の制限されることなく任意の大きさに選定できて、大きなモ―メント荷重が負担でき、よりコンパクトな加圧駆動装置となる。

モ―タによって駆動される加圧ロッドを備えたＣ型スポット溶接ガンにおいて、モ―タの回転軸を中空軸に形成し、該中空軸内に送りねじ軸を固定し、該送りねじ軸のねじと螺合するナットを備えたスライド部材に、直動軸受と加圧ロッドをそれぞれ固定し、モ―タの前壁に前記直動軸受を収納可能なスペ―スを、回転軸を軸支するモ―タ軸受の外側部位に形成させ、前記モ―タ前壁を内部にガイドレ―ルを有する直動ガイド本体側に固定して、モ―タ前壁内および直動ガイド本体内を、前記直動軸受とスライド部材の移動可能な範囲とすると共に、加圧ロッドを直動ガイド本体内からの出入可能とし、前記加圧ロッド内に前記送りねじの先端側を収納する中空空間を形成したＣ型スポット溶接ガンの加圧駆動装置。

図１，図２を参照してこの発明の第一実施例について説明をする。
図において、１はサ―ボモ―タであり、該サ―ボモ―タ１は、その中心部の軸線方向に回転軸２を備え、該回転軸２は中空軸で構成されモ―タ前壁３と後壁４に配置したモ―タ軸受５によって軸支されている。また、回転軸２にはサ―ボモ―タ１の軸芯部に位置する送りねじ軸６が例えばクサビ等の固定手段７でパワ―ロックされている。また、前記送りねじ軸６の後端部には、送りねじ軸６を手動により回転可能とする手動操作用の加工穴８が形成されている。

９はサ―ボモ―タ１の前壁に固定されモ―タ１と一体化された直動ガイド本体であり、該直動ガイド本体９は後述するスライド部材を直動させるための直動軸受をガイドするガイドレ―ル１０を備えている。

前記直動ガイド本体９内には、前記送りねじ軸６のねじ１１と螺合するボ―ルナット１２を備えたスライド部材１３が配置されている。そして、該スライド部材１３には直動軸受１４が固定されていて、このスライド部材１３の固定部は直動軸受１４の全長にわたってもよい。また、該スライド部材１３には、Ｃ型スポット溶接ガンの可動側の電極（図示せず）を加圧駆動するための加圧ロッド１５も固定されている。なお、ボ―ルナット１２はモ―タ軸受５内に収納され得るように図示されているが、このボ―ルナット１２はスライド部材１３内のみに設けてもよい。また、前記ボ―ルナット１２に代えてロ―ラねじナットを使用することもできる。

前記モ―タ前壁３には、回転軸２を軸支するモ―タ軸受５の外側部位に例えば前方側がフランジ状に開口したスペ―ス１６が形成され、該スペ―ス１６内には前記直動軸受１４が収納可能とされている。

そして、前記スライド部材１３は、前記直動軸受１４と共にモ―タ前壁３のスペ―ス１６内および直動ガイド本体９内を往復移動可能な範囲とされ、また前記加圧ロッド１５の先端側は、直動ガイド本体９内から出入可能とされている。

なお、１７は直動ガイド本体９の前蓋であり、該前蓋１７に形成した孔１８を前記加圧ロッド１５は摺動して移動するものである。

また、前記加圧ロッド１５には中空空間１９が形成されており、該中空空間１９内には前記送りねじ軸６のねじ１１の先端側が収納され得るようになっている。

なお、２０は電磁ブレ―キ，２１は位置検出器である。

上記のようなＣ型スポット溶接ガンの加圧駆動装置において、図示の状態では加圧ロッド１５が直動ガイド本体９内に位置する状態にある。この状態から加圧ロッド１５を直動ガイド本体９内から延出させて加圧動作を行わせるには、サ―ボモ―タ１を駆動して回転軸２を回転させることにより送りねじ軸６が回転し、この送りねじ軸６の回転に伴ってボ―ルナット１２を備えたスライド部材１３が直動ガイド本体９にガイドされて直動ガイド本体９内を前進し、このスライド部材１３の前進に伴い加圧ロッド１５が直動ガイド本体９内から順次延出されて溶接電極の加圧動作に供される。

そして、サ―ボモ―タ１の中空回転軸２内には送りねじ軸６のみの存在となることからモ―タ１の回転軸２の径を小さくすることができ、また、モ―タ１の前面の直動ガイド本体９内にボ―ルナット１２を備えたスライド部材１３や加圧ロッド１５を配置するようにしたので、ボ―ルナット１２や加圧ロッド１５の径に格別の制限をすることなく任意の大きさに選定でき、さらに加圧ロッド１５に送りねじ１１の先端側を収納できる空間１９を形成したので、加圧駆動装置の全長の短縮に供せられる。

さらに、直動軸受１４をモ―タ前壁３に形成したスペ―ス１６内に収納可能としたことから、直動軸受１４へのモ―メント荷重が多少大きい場合でもガンの全長を格別に長くすることなく、直動軸受１４を長くすることによりそれに対応でき、しかも、モ―タ前壁３と直動ガイド本体９側を固定して一体化したことで、よりコンパクトな加圧駆動装置となる。

本発明に係る加圧駆動装置の要部縦断面図である。図１のＡ―Ａ断面図である。

符号の説明

１モ―タ
２回転軸
３モ―タ前壁
５モ―タ軸受
６送りねじ軸
９直動ガイド本体
１０ガイドレ―ル
１１送りねじ
１２ボ―ルナット
１３スライド部材
１４直動軸受
１５加圧ロッド
１６スペ―ス
１９中空空間

Claims

モ―タによって駆動される加圧ロッドを備えたＣ型スポット溶接ガンにおいて、モ―タの回転軸を中空軸に形成し、該中空軸内に送りねじ軸を固定し、該送りねじ軸のねじと螺合するナットを備えたスライド部材に、直動軸受と加圧ロッドをそれぞれ固定し、モ―タの前壁に前記直動軸受を収納可能なスペ―スを、回転軸を軸支するモ―タ軸受の外側部位に形成させ、前記モ―タ前壁を内部にガイドレ―ルを有する直動ガイド本体側に固定して、モ―タ前壁内および直動ガイド本体内を、前記直動軸受とスライド部材の移動可能な範囲とすると共に、加圧ロッドを直動ガイド本体内からの出入可能とし、前記加圧ロッド内に前記送りねじの先端側を収納する中空空間を形成したことを特徴とするＣ型スポット溶接ガンの加圧駆動装置。