JP2007007282A - 食器洗い機 - Google Patents

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Abstract

【課題】良好な洗浄性能を発揮しつつランニングコストの低減を図る食器洗い機の提供。
【解決手段】食器洗い機において、食器を収容するための空間を内部に提供する洗浄タンクと、前記洗浄タンク内に収容された食器の汚れ具合を検知する汚れ検知手段と、前記汚れ検知手段による検知結果を表示する表示手段とを含む。これによれば、洗浄タンク内に収容された食器の汚れ具合が検知され、その検知結果が表示される。そのため、ユーザは、洗浄タンク内に収容した食器の実際の汚れ具合(汚れ検知手段により検知される汚れ具合)と見た目での汚れ具合の差を認識することができ、それに基づいて、次回の運転時には、食器の見た目の汚れ具合に応じて、洗剤タンク内にどのくらいの量の洗剤を投入すべきかを適切に判断することができる。
【選択図】 図22

Description

この発明は、食器(箸、調理器具などを含む。)を洗うための食器洗い機に関する。
家庭用の食器洗い機では、洗剤を含む水で食器を洗う洗い行程、洗剤を含まない水で食器を濯ぐすすぎ行程およびすすぎ行程後の濡れた食器を乾燥させる乾燥行程を含む一連の行程が行われる。
より具体的には、洗い行程では、食器を収容する洗浄タンクの底部に洗剤を含む水が貯められ、その洗剤を含む水が、洗浄タンクの底部に接続されたポンプによりノズルに送られ、このノズルから食器に向けて噴射されることによって、食器に付着している汚れが洗い落とされる。この洗い行程の後は、洗浄タンク内の洗剤を含む水が排水され、新たな水(水道水)が洗浄タンクの底部に溜められる。そして、すすぎ行程が開始され、その新たな水がノズルから噴射されることによって、食器に付着した洗剤とともに残っている汚れが洗い流される。すすぎ行程は、複数回行われ、各回ごとに、排水および給水が行われることによって、洗浄タンク内の水が新たな水に入れ替えられる。また、乾燥行程では、洗浄タンクの底部に配設されたヒータが駆動されるとともに、洗浄タンク内に風が送り込まれて、すすぎ行程後の濡れた食器が温風により乾燥される。
近年、食器洗い機における洗浄可能な食器点数が増大化(大容量化)しているにもかかわらず、環境問題やランニングコスト削減の観点から、洗い行程における洗剤の使用量は低減化の傾向にある。そのため、洗剤を含む水で食器を洗う洗い行程(本洗い行程)に先立って、洗剤を含まない水をノズルから食器に噴射させて、食器に付着している汚れ(とくに、水溶性の汚れ)をある程度洗い落としておく、いわゆる予洗い行程を行うことが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開平5−344946号公報
一般に、ユーザは、食器の汚れ具合を見た目で判断し、その判断に基づいて決定した量の洗剤を洗浄タンク内に投入する。しかしながら、その投入される洗剤量は、必ずしも実際の食器の汚れ具合に応じた量とならない。食器の汚れ具合が大きいにもかかわらず、洗浄タンク内に投入される洗剤の量が少ないと、たとえ予洗いが行われても、食器に付着した汚れがきれいに洗い落とされないおそれがある。逆に、洗浄タンク内に収容された食器の汚れ具合が小さい場合には、予洗いで汚れがほとんど落ちるにもかかわらず、そのような場合に多量の洗剤が洗浄タンク内に投入されると、洗剤が無駄になってしまう。
また、洗浄タンク内に収容された食器の汚れ具合が小さい場合には、予洗いで汚れがほとんど落ちるにもかかわらず、食器の汚れ具合と無関係に予洗い行程や本洗い行程が一律に行われると、食器の汚れ具合が小さい場合に、必要以上の水や電力を消費することになる。
そこで、この発明の目的は、良好な洗浄性能を発揮しつつ、ランニングコストの低減を図ることができる食器洗い機を提供することである。
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、食器洗い機(1)において、食器を収容するための空間を内部に提供する洗浄タンク(10)と、前記洗浄タンク内に収容された食器の汚れ具合を検知する汚れ検知手段(30)と、前記汚れ検知手段による検知結果を表示する表示手段(8)とを含むことを特徴とする。
なお、括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。
この構成によれば、洗浄タンク内に収容された食器の汚れ具合が検知され、その検知結果が表示される。そのため、ユーザは、洗浄タンク内に収容した食器の実際の汚れ具合(汚れ検知手段により検知される汚れ具合)と見た目での汚れ具合の差を認識することができ、それに基づいて、次回の運転時には、食器の見た目の汚れ具合に応じて、洗剤タンク内にどのくらいの量の洗剤を投入すべきかを適切に判断することができる。そのため、適切な量の洗剤を使用して、良好な洗浄性能を発揮しつつ、洗剤の浪費を防止することによるランニングコストの低減を図ることができる。
なお、請求項2に記載のように、前記洗浄タンクの一側面には、当該洗浄タンク内に対して食器を出し入れするための開口(11)が形成されており、上下2分割に構成され、前記開口を開閉するための上扉(3)および下扉(4)をさらに含み、前記表示手段は、前記下扉に設けられてもよい。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の食器洗い機において、前記表示手段は、複数色に発光する発光ダイオード(52)を備え、前記発光ダイオードの発光色により前記汚れ検知手段による検知結果を表示することを特徴とする。
この構成によれば、発光ダイオードの発光色により汚れ具合の検知結果が表示されるので、食器洗い機が見える範囲内であれば、ユーザが食器洗い機から離れた位置に居ても、その検知結果をユーザに知得させることができる。
請求項4記載の発明は、食器洗い機(1)において、食器を収容するための空間を内部に提供する洗浄タンク(10)と、前記洗浄タンク内に収容された食器に水を噴射するためのノズル(17,20,21)と、前記洗浄タンクの底部に貯められた水を汲み出して、その水を前記ノズルに送るためのポンプ(22)と、前記洗浄タンク内に収容された食器に前記ノズルから洗剤を含まない水を噴射して、その洗剤を含まない水で食器を洗浄する予洗い行程中に、当該食器の汚れ具合を検知する汚れ検知手段(30)と、前記汚れ検知手段による検知結果に応じて、前記予洗い行程で使用した水を前記洗浄タンクから排出するための排水行程を実行する時間、この排水行程後に洗剤を含む水で食器を洗浄する本洗い行程における水温、前記本洗い行程を実行する時間、本洗い行程後に食器を水で濯ぐすすぎ行程を実行する時間、前記すすぎ行程後に食器を加熱された水で濯ぐ加熱すすぎ行程を実行する時間、前記洗浄タンクの底部に貯められる水の量、前記ポンプのオン/オフ時間、および前記ポンプの能力のうちの少なくとも1つを決定する運転態様決定手段(114)とを含むことを特徴とする。
この構成によれば、予洗い行程中に、食器の汚れ具合が検知される。そして、その検知結果に応じて、予洗い行程で使用した水を洗浄タンクから排出するための排水行程を実行する時間、この排水行程後に洗剤を含む水で食器を洗浄する本洗い行程における水温、本洗い行程を実行する時間、本洗い行程後に食器を水で濯ぐすすぎ行程を実行する時間、前記すすぎ行程後に食器を加熱された水で濯ぐ加熱すすぎ行程を実行する時間、洗浄タンクの底部に貯められる水の量、ポンプのオン/オフ時間、ならびにポンプの能力のうちの少なくとも1つが決定される。
たとえば、食器の汚れ具合が大きいときには、排水時間を長くして、洗浄タンク内の水をきれいな水と入れ替えることにより、予洗い行程後に行われる本洗い行程において、食器をきれいな水で良好に洗浄することができる。一方、食器の汚れ具合が小さいときには、予洗い行程で使用した水はあまり汚れていないので、排水時間を短くして、予洗い行程で使用した水の一部を本洗い行程で再利用することにより、節水を図ることができる。
また、食器の汚れ具合が大きいときには、本洗い行程における水温を高くし、高温の水で食器を洗うことにより、良好な洗浄性能を発揮することができる。一方、食器の汚れ具合が小さいときには、本洗い行程における水温を低くし、水の加熱時間を短縮することにより、ランニングコストの低減を図ることができる。
さらに、食器の汚れ具合が大きいときには、本洗い行程、すすぎ行程および加熱すすぎ行程の各行程の実行時間を長くすることにより、良好な洗浄性能(すすぎ性能)を発揮することができる。一方、食器の汚れ具合が小さいときには、本洗い行程、すすぎ行程および加熱すすぎ行程の各行程の実行時間を短くすることにより、ランニングコストの低減を図ることができる。
さらにまた、食器の汚れ具合が大きいときには、洗浄タンクの底部に貯められる水の量、つまり本洗い行程、すすぎ行程および加熱すすぎ行程の各行程で使用される水の量を多くすることにより、良好な洗浄性能(すすぎ性能)を発揮することができる。一方、食器の汚れ具合が小さいときには、本洗い行程、すすぎ行程および加熱すすぎ行程の各行程で使用される水の量を少なくすることにより、節水を図ることができる。
また、食器の汚れ具合が大きいときには、ポンプの間欠駆動時のオン時間の割合を大きくして、ノズルから噴射される水の勢いを強めることにより、良好な洗浄性能(すすぎ性能)を発揮することができる。一方、食器の汚れ具合が小さいときには、ポンプの間欠駆動時のオン時間の割合を小さくすることにより、ランニングコストの低減を図ることができる。
さらに、食器の汚れ具合が大きいときには、ポンプの能力を大きくして、ノズルから噴射される水の勢いを強めることにより、良好な洗浄性能(すすぎ性能)を発揮することができる。一方、食器の汚れ具合が小さいときには、ポンプの能力を小さくすることにより、ランニングコストの低減を図ることができる。
請求項5記載の発明は、食器洗い機において、食器を収容するための空間を内部に提供し、当該空間に対して食器を出し入れするための開口(11)が一側面に形成された洗浄タンク(10)と、上下2分割に構成され、前記開口を開閉するための上扉および下扉と、前記上扉または前記下扉の外表面に設けられ、複数色に発光し、その発光色により所定の情報を表示する表示部(8)とを含むことを特徴とする。
この構成によれば、発光色により所定の情報が表示されるので、食器洗い機が見える範囲内であれば、ユーザが食器洗い機から離れた位置に居ても、その情報をユーザに知得させることができる。
なお、請求項6に記載のように、食器洗い機は、複数色に発光する発光ダイオード(52)と、前記表示部に少なくとも一部が臨むように配置され、前記発光ダイオードからの光を伝播させて前記表示部へ導くための導光部材(53)とをさらに含むものであってもよい。
また、請求項7に記載のように、前記導光部材は、前記発光ダイオードからの光を入射させる入射面(57)と、この入射面から入射する光を前記表示部に向けて反射させる反射面(58)とを有していてもよい。
この場合、請求項8に記載のように、前記反射面は、前記上扉および前記下扉が閉じられた状態で、前記表示部から斜め上方に向けて光が出射するように反射させてもよい。通常、表示部よりも高い位置にユーザの目が位置しているので、そのような方向に光が出射されることによって、表示部の発光色の視認性を高めることができる。
また、請求項9に記載のように、前記表示部および前記発光ダイオードは、前記下扉に設けられていてもよい。
請求項10記載の発明は、請求項9記載の食器洗い機において、前記下扉は、外表面を形成する外装板(35)を備えており、前記表示部は、前記外装板に設けられ、前記導光部材を収容し、前記外装板に対して内側から当接される周壁(62)を有する導光部材ケース(54)と、前記周壁に沿って設けられ、前記外装板と前記周壁との間を封止する封止部材(55)とをさらに含むことを特徴とする。
この構成によれば、外装板と導光部材ケースの周壁との間が封止部材によって封止されるので、それらの間に水分などが進入することが防止される。そのため、表示部と導光部材との間に水分が入り込んで、表示部の導光部材との対向面に水滴などが付着するのを防止することができ、下扉の見た目が悪くなるのを防止することができる。
請求項11記載の発明は、請求項10記載の食器洗い機において、前記導光部材ケースは、不透明であることを特徴とする。
この構成によれば、導光部材を伝播する光が導光部材ケースから漏れるのを防止することができる。そのため、表示部から出射する光量を増すことができ、表示部の発光色の視認性を高めることができる。
請求項12記載の発明は、請求項11記載の食器洗い機において、前記周壁には、前記発光ダイオードからの光を前記導光部材に入射させるための入射孔(65)が貫通形成されており、前記導光部材ケースは、前記貫通孔の周囲から外側に突出する側壁(67)を有し、この側壁に囲まれる空間内に前記発光ダイオードを収容可能なダイオード収容部(66)を備え、前記発光ダイオードを前記ダイオード収容部に対して固定するとともに、前記発光ダイオードの前記ダイオード収容部から露出する部分を被覆するダイオードカバー(68)をさらに含み、前記ダイオード収容部と前記ダイオードカバーとの間は、樹脂材料(69)が注入されることにより封止されていることを特徴とする。
この構成によれば、ダイオード収容部とダイオードカバーとの間が樹脂材料により封止されるので、それらの間に水分などが進入するのを防止することができる。そのため、発光ダイオードを水分から保護することができ、発光ダイオードの故障を防止することができる。
請求項13記載の発明は、請求項6ないし8のいずれかに記載の食器洗い機において、前記下扉の下方に設けられ、電気部品が配置される電気部品配置部(9)をさらに含み、前記表示部は、前記下扉に設けられ、前記発光ダイオードは、前記電気部品配置部に設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、表示部が下扉に設けられる場合に、電気部品配置部に発光ダイオードが配置されることにより、発光ダイオードに給電するための配線構造を簡素化することができる。
請求項14記載の発明は、請求項6ないし9のいずれかに記載の食器洗い機において、前記下扉の下方に設けられ、電気部品が配置される電気部品配置部(9)をさらに含み、前記表示部は、前記上扉に設けられ、前記発光ダイオードは、前記電気部品配置部に設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、表示部が上扉に設けられる場合に、電気部品配置部に発光ダイオードが配置されることにより、発光ダイオードに給電するための配線構造を簡素化することができる。
なお、請求項15に記載のように、前記表示部は、前記上扉に設けられ、前記発光ダイオードは、前記下扉に設けられていてもよい。
請求項16記載の発明は、請求項6ないし15のいずれかに記載の食器洗い機において、前記発光ダイオードからの光を、前記洗浄タンク内に照射させるための庫内照明窓(119)をさらに含むことを特徴とする。
この構成によれば、発光ダイオードからの光で洗浄タンク内を照明することができるので、洗浄タンク内を見ることができる窓が上扉または下扉に形成されている場合、ユーザは、その窓から洗浄タンク内を見ることによっても、所定の情報を知得することができる。しかも、洗浄タンク内で水が噴射しているときには、その水が発光ダイオードの発光色となるから、水の色によっても所定の情報を報知することができる。
なお、請求項17に記載のように、前記所定の情報は、前記洗浄タンク内に収容された食器の汚れ具合、前記洗浄タンク内に収容された食器を洗浄するための洗浄運転の進行状況、予約されている前記洗浄運転が開始されるまでの時間、または、食器洗い機用の専用洗剤を使用する専用洗剤コースおよび台所洗剤を使用する台所洗剤コースから選択設定された運転コースであってもよい。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1Aおよび図1Bは、この発明の一実施形態に係る食器洗い機の斜視図である。また、図2は、その食器洗い機の右側面図である。
この食器洗い機1は、流し台のシンクの横などに設置される家庭用のものであって、横幅の寸法に比べて奥行の寸法が小さい略直方体形状の筐体2を備えている。
筐体2の正面には、上下2分割に構成された上扉3および下扉4が取り付けられている。
上扉3は、筐体2の上面の上方に持ち上がった状態(図1Bに示す状態)と、筐体2の正面に沿った状態(図1Aに示す状態)とに開閉可能に設けられている。この上扉3には、幅方向(左右方向)に長い略矩形状の排気口5が形成されている。食器を洗浄するための洗浄運転時やその洗浄後の食器を乾燥させるための乾燥運転時には、筐体2内に発生する蒸気が排気口5から排出される。また、上扉3には、排気口5の下方に、2つの内視窓6が幅方向に互いに間隔を隔てて形成されている。これにより、上扉3が閉じられた状態で、各内視窓6から筐体2の内部を見ることができる。
下扉4は、筐体2の正面に対して手前側に倒伏した状態(図1Bに示す状態)と、筐体2の正面に沿った状態(図1Aに示す状態)とに開閉可能に設けられている。この下扉4の上端部には、その左右方向の中央部に、上扉3および下扉4を開くときに操作される平面視略コ字状のハンドル7が設けられている。上扉3および下扉4が閉じられた状態から、ハンドル7を握って下方に軽く押し下げ、前方に引くことにより、下扉4を筐体2の正面に対して手前側に倒伏した状態に開くことができる。一方、下扉4が開けられた状態から、ハンドル7を握って上方に押し上げることにより、下扉4を筐体2の正面に沿った状態に閉じることができる。また、下扉4には、たとえば、食器の汚れ具合を表示するためのLED表示部8が設けられている。
なお、この実施形態の説明では、上扉3および下扉4において、それぞれ閉じられた状態を上下の基準とする。
また、上扉3および下扉4は、連動機構(図示せず)により互いに連結されており、下扉4の開閉に連動して、上扉3が自動的に開閉するようになっている。すなわち、下扉4を開くと、それに伴って上扉3が自動的に開き、下扉4を閉じると、それに伴って上扉3が自動的に閉じるようになっている。そして、上扉3および下扉4を開くことにより、筐体2の正面の3/4程度の領域が開放され、その開放された領域から筐体2内に対して食器を出し入れすることができる。また、上扉3および下扉4を閉じると、上扉3の下端部と下扉4の上端部とが係合して、上扉3および下扉4により筐体2の正面が水密的に閉鎖される。筐体2の両側板の前端部には、上下方向の中央付近に、後述するラッチ機構37の係止片371が係止される係止孔200が形成されており、この係止孔200に係止片371が係止されることによって、上扉3および下扉4が閉じられた状態で保持されるようになっている。
さらに、筐体2の正面には、下扉4の下方となる下端部に、各種設定や運転開始を指示するために操作される操作パネル部9が配置されている。
図3は、食器洗い機1の断面図(鉛直面で切断したときの断面を右側から見た図)である。
筐体2の内部には、図示しない専用の食器かごを収容可能な収容空間を内部に提供する洗浄タンク10が設けられている。
洗浄タンク10の上扉3および下扉4に対向する前面には、上扉3および下扉4により開閉される開口11が形成されている。そして、上扉3および下扉4を開いた状態で、その開口11から洗浄タンク10内に食器かごを出し入れすることができる。食器かごは、たとえば、上下2段に構成されていて、下段には、皿や茶碗などが整列して収容され、上段には、コップなどが整列して収容される。
洗浄タンク10内には、図示しない水道などの給水設備から水が供給されるようになっている。洗浄タンク10内に供給された水は、洗浄タンク10の底部に貯められる。
洗浄タンク10の底面には、集水部12がその周囲よりも一段低く窪んで形成されている。この集水部12の上縁には、メッシュ状の残菜フィルタ13が着脱可能に配置されている。洗浄時に食器から洗い落とされた残菜は、その残菜フィルタ13により捕獲され、集水部12への流入が阻止される。残菜フィルタ13の前端中央部には、上方に延びる取っ手14が形成されており、この取っ手14を摘んで、残菜フィルタ13を集水部12の上縁に対して容易に着脱することができる。
洗浄タンク10の底部には、集水部12の後方に、中空状のノズルベース15が配置されている。このノズルベース15の上面には、回転ノズル体16が設けられている。回転ノズル体16は、たとえば、長楕円形状の平面形状を有する中空状に形成されており、その長手方向中央部にほぼ直交する軸線まわりに回転自在に支持されている。回転ノズル体16の上面には、水を噴出するための複数のノズル17が形成されている。これらのノズル17から水が噴出されると、その噴出の反力によって、回転ノズル体16は、ノズル17から水を噴出しつつ回転する。これにより、洗浄タンク10内の広い範囲に水を行き渡らせることができる。
また、ノズルベース15の上面の後端部には、送水管18の一端が接続されている。この送水管18は、洗浄タンク10の側面(後面)に沿って延び、他端が洗浄タンク10の側面に固定された固定ノズル体19に接続されている。この固定ノズル体19には、水を噴出するための複数のノズル20が形成されている。
さらに、洗浄タンク10の天面には、下方に向けて水を噴出するための天面ノズル21が配置されている。
また、洗浄タンク10の下方において、集水部12の後方には、洗浄タンク10内の水を循環させたり、洗浄タンク10内の水を排水したりするための洗浄兼排水ポンプ22が配置されている。洗浄兼排水ポンプ22は、その内部が洗浄ポンプ室と排水ポンプ室とに区画されていて、洗浄ポンプ室および排水ポンプ室に、それぞれポンプモータ23の出力軸に固定された洗浄用インペラおよび排水用インペラを備えている。
洗浄ポンプ室には、吸入口24、主吐出口25および副吐出口26が形成されている。吸入口24は、接続管27を介して、集水部12の後壁に形成された循環口28に連通している。主吐出口25は、ノズルベース15の内部に連通している。また、副吐出口26には、天面ノズル21に向けて延びた送水管29が接続されている。
ポンプモータ23が正転されると、洗浄ポンプ室内の洗浄用インペラの回転によって、集水部12内の水が、循環口28から吸い出され、接続管27および吸入口24を介して洗浄ポンプ室内に吸い込まれる。そして、洗浄ポンプ室内に吸い込まれた水は、主吐出口25および副吐出口26から、それぞれノズルベース15および送水管29に送り出される。ノズルベース15内に送り出される水は、このノズルベース15内を通して、回転ノズル体16に圧送され、回転ノズル体16に配設された各ノズル17から噴出される。また、ノズルベース15内に流入する水の一部は、送水管18を通して、固定ノズル体19に圧送され、この固定ノズル体19に配設された各ノズル20から噴出される。一方、副吐出口26から送水管29に送り出された水は、天面ノズル21に圧送され、この天面ノズル21から下方に向けて噴出される。
各ノズル17,20,21から噴出された水は、食器かご内に配列された食器に勢いよく吹き付けられ、これによって、食器に付着している汚れがきれいに落とされる。そして、食器に吹き付けられた水は、再び洗浄タンク10の底部に貯まり、洗浄兼排水ポンプ22の作用によって、集水部12の循環口28から吸い出されて、回転ノズル体16、固定ノズル体19および天面ノズル21に圧送され、各ノズル17,20,21から噴出される。このようにして、洗浄タンク10の底部に貯められた水は、食器の洗浄(洗いおよびすすぎ)に繰り返し使用される。
洗浄兼排水ポンプ22の排水ポンプ室は、洗浄ポンプ室と連通し、また、機外へ延びる排水ホース(図示せず)と連通している。ポンプモータ23が逆転されると、排水ポンプ室内の排水用インペラの回転によって、集水部12内の水が、循環口28から吸い出され、接続管27、吸入口24および洗浄ポンプ室を介して排水ポンプ室内に吸い込まれる。そして、排水ポンプ室内に吸い込まれた水は、排水ホースに送り出され、この排水ホースを通して排水される。
なお、ポンプモータ23の逆転時には、洗浄用インペラも回転するが、この洗浄用インペラの回転は、ポンプモータ23の正転時における回転方向と逆方向の回転であり、洗浄ポンプ室内に流入する水を主吐出口25および副吐出口26から積極的に送り出す作用を生じさせない。したがって、排水時に、各ノズル17,20,21から水が勢いよく噴出することはない。
また、送水管29の途中部には、洗浄タンク10内に収容された食器の汚れ具合を検出するための汚れ検出部30が介装されている。この汚れ検出部30には、1対の発光素子31および受光素子32からなる汚れセンサが備えられている。1対の発光素子31および受光素子32は、送水管29における水の流通方向と直交する方向において互い対向し、発光素子31からの光が送水管29を流通する水を透過して受光素子32で受光されるように配置されている。
図4は、下扉4の正面図であり、図5は、図4に示す切断線A−Aにおける下扉4の断面図である。また、図6は、下扉4の分解斜視図である。
下扉4は、この下扉4が閉じられた状態で最も内側に配置される内構成部材33と、内構成部材33の外側に配置され、内構成部材33との間に空間を形成して嵌め合わされる中構成部材34と、中構成部材34の表面(外面)に装着される外装板35とを備えている。
内構成部材33は、たとえば、PP(ポリプロピレン)樹脂材料を用いて一体的に形成されている。内構成部材33には、その上端縁部および両側縁部にラッチ機構配置部36が形成され、このラッチ機構配置部36には、上扉3および下扉4を閉じた状態で保持するためのラッチ機構37が配置される。
ラッチ機構37は、ハンドル7が結合される操作部38を備えている。この操作部38は、上方に開いた略コ字状の本体部39と、本体部39の両上端部から前方に向けて突出し、幅方向において互いに対向する突出部40と、本体部39の両上端部から幅方向内側に突出する回動軸41とを一体的に有している。そして、操作部38は、ラッチ機構配置部36に形成された軸受孔42に回動軸41が回動自在に受け取られることにより、ラッチ機構配置部36に取り付けられる。また、ハンドル7の両端部が外装板35の外側から後述する挿通孔47,44に挿通されて、その各端部に操作部38の突出部40が挿嵌されることにより、ハンドル7の操作部38に対する結合が達成される。
ラッチ機構37はさらに、筐体2の係止孔200に係止される係止片371(図1Bおよび図13参照)や、操作部38の回動軸41と同軸に設けられ、操作部38の操作によって回動するリンク回動軸372(図14および図15参照)を備えている。係止片371は、リンク回動軸372の回動に伴って上下動し、係止孔200に対して係脱するようになっている。
上扉3および下扉4を閉じたときに、内構成部材33の上端縁が上扉3の下端部に外側から当接し、ラッチ機構37の係止片371が筐体2の係止孔200に係止されることにより、その上扉3および下扉4を閉じた状態が保持(ラッチ)される。また、ハンドル7を下方に軽く押し下げ、操作部38を回動軸41を支点として少し回動させると、リンク回動軸372が回動し、これに伴って係止片371が係止孔200に対して退避することにより、係止片371の係止孔200に対する係止が解除され、上扉3および下扉4の閉じた状態でのラッチが解除される。
また、内構成部材33には、ラッチ機構配置部36に囲まれる中央部において、幅方向の一方側に片寄った位置であって、洗浄タンク10内でノズル17などから噴出される水がかかる位置に、洗浄タンク10内に洗剤を投入するための洗剤投入装置43が配置されている。言い換えれば、洗剤投入装置43は、下扉4において、ラッチ機構37の操作部38、係止片371およびリンク回動軸372を避けた位置に配置されている。
中構成部材34は、たとえば、ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)樹脂材料を用いて一体的に形成されている。この中構成部材34には、その上端部に、ハンドル7の両端部を遊びを持って挿通させる挿通孔44が貫通形成されている。また、中構成部材34には、挿通孔44の下方であって、幅方向における中央部に、上下方向に延びる略矩形状のLEDユニット配置孔45が貫通形成されている。このLEDユニット配置孔45には、LEDユニット46が配置される。
外装板35は、たとえば、透明なAS(アクリロニトリルスチレン)樹脂材料を用いて一体的に形成されている。この外装板35には、中構成部材34の各挿通孔44と対向する位置に、ハンドル7の両端部を遊びを持って挿通させる挿通孔47が貫通形成されている。
また、外装板35の裏面(中構成部材34との対向面)には、中構成部材34のLEDユニット配置孔45に対向する矩形状の領域を除く全領域に着色塗装が施されている。これにより、外装板35には、LEDユニット配置孔45に対向するLED表示窓48が形成されている。そして、このLED表示窓48に外側からステッカ49が貼着されることにより、外装板35の外表面にLED表示部8が形成される。ステッカ49は、LED表示窓48に対応した形状に形成されており、その中央部に、上下方向に延びる矩形状の透明部50を有している。
さらに、外装板35の裏面には、LED表示窓48の周囲を取り囲むように、四角環状の当接リブ51が形成されている。
図7は、LEDユニット46の正面図である。図8は、LEDユニット46の分解斜視図である。図9は、LEDユニット46の平面図(上方から見た図)である。また、図10は、図9に示す切断線B−BにおけるLEDユニット46の断面図であり、図11は、図9に示す切断線C−CにおけるLEDユニット46の断面図である。
LEDユニット46は、赤色に発光するLEDおよび緑色に発光するLEDの2色のLEDが一体にモールドされた2色LED52と、このLED52からの光が伝播する導光部材53と、導光部材53を収容する導光部材ケース54と、導光部材ケース54に取り付けられるパッキン55とを備えている。
導光部材53は、たとえば、透明なPMMA(ポリメチルメタクリレート)樹脂材料を用いて形成されている。この導光部材53は、正面視では、上下方向に延びる矩形状に形成されている。また、側断面視では、その約上半分の部分が矩形状に形成され、約下半分の部分が下方ほど狭くなる先細り形状に形成されており、下方ほど正面に近づくように傾斜した傾斜背面56を有している。この傾斜背面56には、幅方向に延びる微細な断面三角形状の溝が多数本形成されていて、これにより導光部材53の上面57に対して所定角度をなして対向する多数の反射面58が形成されている。また、導光部材53には、傾斜背面56の下端縁から後方に延びる固定部59が一体的に形成されている。導光部材53は、導光部材ケース54に収容された状態で、その固定部59を介して導光部材ケース54に固定用ねじ60がねじ込まれることにより、導光部材ケース54に対して固定される。
導光部材ケース54は、たとえば、白色のABS樹脂材料を用いて形成されている。この導光部材ケース54は、導光部材53の背面に対向する背面部61と、この背面部61の周縁から前方に向けて延び、導光部材53の周囲を取り囲む周壁62と、周壁62の後端縁から側方に張り出すように形成された複数のケース固定部63とを一体的に備えている。また、周壁62の内側には、その周壁62に沿って四角環状のパッキン嵌合溝64が形成されており、このパッキン嵌合溝64にパッキン55が嵌合状態で配置される。
周壁62の上面には、LED52からの光を導光部材53に入射させるための入射孔65が貫通形成されている。そして、その入射孔65に関連して、LED52を収容するためのLED収容部66が周壁62と一体的に形成されている。より具体的には、LED収容部66は、入射孔65の周囲から上方に突出する側壁67を備えており、この側壁67に囲まれる空間内にLED52を収容することができるようになっている。そして、LED収容部66に収容されたLED52には、LEDカバー68が被せられ、このLEDカバー68によって、LED52のLED収容部66から露出した部分が被覆されるとともに、LED52がLED収容部66に対して固定される。また、LED収容部66とLEDカバー68との間は、図10に示すように、樹脂材料69が注入されることにより封止される。
ケース固定部63には、固定用ねじ(図示せず)が挿通されるねじ用貫通孔631が形成されており、各ねじ用貫通孔631に挿通される固定用ねじにより、導光部材ケース54が内構成部材33の幅方向中央部に固定される。そして、図5に示すように、内構成部材33と中構成部材34とが嵌め合わされ、さらに中構成部材34の表面に外装板35が装着された状態で、導光部材ケース54がLEDユニット配置孔45に嵌り、外装板35のLED表示窓48に導光部材53が対向する。また、導光部材ケース54のパッキン嵌合溝64に嵌合されているパッキン55が、外装板35の裏面の当接リブ51に当接し、この当接リブ51でパッキン嵌合溝64に向けて押圧される。これにより、外装板35と導光部材ケース54との間がパッキン55によってシールされ、それらの間に水分などが進入することが防止される。そのため、透明なLED表示窓48と導光部材53との間に水分が入り込んで、LED表示窓48の内面に水滴などが付着するのを防止することができ、下扉4の見た目が悪くなるのを防止することができる。
LED収容部66に収容されたLED52からの光は、入射孔65を通過して、導光部材53の上面57に入射し、導光部材53を下方に向けて伝播する。導光部材53を伝播する光は、傾斜背面56に達し、この傾斜背面56に形成されている多数の反射面58により反射され、その光路がLED表示窓48に向けて折り返される。そして、LED表示窓48を通過し、ステッカ49の透明部50から斜め上方に向けて出射される。
図12および図13は、内構成部材33の洗浄タンク10内に臨む面(下扉4の内面)を示す図である。また、図14および図15は、内構成部材33の中構成部材34との対向面を示す図である。
内構成部材33には、上記したように、幅方向の一方側に片寄った位置に、洗浄タンク10内に洗剤を投入するための洗剤投入装置43が配置されている。この洗剤投入装置43は、内構成部材33の洗浄タンク10内に臨む面において、洗浄タンク10内に投入される洗剤を収容するための洗剤収容部70と、洗剤収容部70を開放する開位置と洗剤収容部70を覆って閉鎖する閉位置とに開閉される洗剤蓋71とを備えている。
なお、図12には、洗剤蓋71が閉位置に配置され、その洗剤蓋71で洗剤収容部70が閉鎖された状態が示され、図13には、洗剤蓋71が開位置に配置され、洗剤収容部70が開放された状態が示されている。
洗剤収容部70は、正面視略扇形で外装板35方向に凹ませて形成され、食器洗い機用の専用洗剤を収容するための専用洗剤収容部72と、この専用洗剤収容部72内に区画し、略半球形状に凹ませて形成され、食器洗い用の台所洗剤を収容するための台所洗剤収容部73とを備えている。台所洗剤収容部73は、1回分の洗浄に使用する分量の台所洗剤が収容できる大きさであり、また、専用洗剤収容部72は、専用洗剤を台所洗剤収容部73およびその周囲に収容したときに1回分の洗浄に使用する分量となる大きさである。
洗剤蓋71は、専用洗剤収容部72よりも大きなサイズを有し、中心角が90度よりも小さな略扇形に形成されている。この洗剤蓋71は、内構成部材33の洗浄タンク10内に臨む面に直交配置されて、内構成部材33を貫通する回動軸74に回動可能に取り付けられ、洗剤収容部70を覆って閉鎖する閉位置から、回動軸74を支点に、内構成部材33の幅方向中央部から離れる方向に回動して、洗剤収容部70を開放する開位置に変位される。すなわち、洗剤蓋71の閉位置は、洗剤蓋71の開位置よりも幅方向中央部寄りに設定されている。これにより、洗剤蓋71が開いた状態において、洗剤収容部70が洗剤蓋71よりも幅方向中央部寄りに位置するので、この食器洗い機1が流し台のシンクの右横および左横のどちらに置かれても、洗剤収容部70に手が届きやすく、洗剤収容部70に洗剤を楽に入れることができる。
また、洗剤蓋71が開位置と閉位置との間で変位されるときの回転角度は、90度よりも小さく設定されていて、これにより、洗剤蓋71は、上下方向の幅が洗剤蓋71の回動半径(回動軸74と洗剤蓋71の回動軸74から最も遠い部位との間の長さ)とほぼ等しい領域内において、開位置と閉位置とに開閉される。そのため、下扉4の上下方向の幅が狭くても、その下扉4に、ラッチ機構37などと干渉することなく、洗剤投入装置43を配置することができる。
洗剤投入装置43はさらに、内構成部材33の中構成部材34との対向面において、洗剤蓋71を開位置に向けて付勢する付勢ばね75と、付勢ばね75の付勢力に抗して、洗剤蓋71を閉位置で保持するための蓋閉保持機構76と、この蓋閉保持機構76によって洗剤蓋71が閉位置で保持されている状態を解除するための保持解除機構77とを備えている。
付勢ばね75は、洗剤蓋71の回動軸74の周囲に巻回されており、そのばね力によって洗剤蓋71を開位置に向けて付勢している。
蓋閉保持機構76は、回動軸74に回動可能に取り付けられ、その回動軸74を支点として洗剤蓋71と一体的に回動する被係止部材78と、回動軸74に対して幅方向外側に対向配置され、内構成部材33を貫通して設けられたレバー軸79に回動可能に支持されるロックレバー80と、レバー軸79よりもさらに幅方向外側に設けられた固定ねじ81に一端が固定され、他端がロックレバー80の後端部に固定された引っ張りばね82とを備えている。
被係止部材78の周面には、爪部83およびアクチュエータ操作片84が、それぞれ被係止部材78の回転半径方向外方に突出して形成されている。
ロックレバー80の先端部には、鉤状の係止爪85が形成されている。そして、ロックレバー80は、引っ張りばね82の弾性力により、その後端部が幅方向外側に引っ張られて、先端部の係止爪85が被係止部材78の周面に当接する方向に付勢されている。
洗剤蓋71が開位置に配置されている状態では、図15に示すように、ロックレバー80の係止爪85が被係止部材78の周面に当接している。洗剤蓋71を開位置から閉位置に向けて回動させると、その洗剤蓋71の回動に伴って、被係止部材78の周面とロックレバー80の係止爪85とが摺擦しつつ、被係止部材78が洗剤蓋71の回動方向と同方向(閉方向)に回動する。そして、洗剤蓋71が閉位置に配置されると、図14に示すように、ロックレバー80の係止爪85が被係止部材78の爪部83に係止される。これにより、閉方向と反対方向、つまり洗剤蓋71が閉位置から開位置に向かう方向と同方向(開方向)への被係止部材78の回動が阻止され、洗剤蓋71が開位置に保持される。この状態から、ロックレバー80の係止爪85を被係止部材78の爪部83から離脱させると、洗剤蓋71が付勢ばね75のばね力により閉位置から開位置に回動する。
保持解除機構77は、ステッピングモータ86と、このステッピングモータ86の出力軸に取り付けられた操作部材87とを備えている。
操作部材87は、ロックレバー80の後端部に対して幅方向外側に配置されている。この操作部材87は、ステッピングモータ86の出力軸と直交する方向に突出する突出片(図示せず)を備えている。この突出片は、ステッピングモータ86の出力軸の幅方向外側に配置され、その出力軸に沿って延びる規制部材88に幅方向中央側から当接した状態を基準位置としている。たとえば、突出片が基準位置からロックレバー80の後端部に近づく方向を正方向として、ステッピングモータ86の出力軸が正方向に所定角度(たとえば、90度)回転されると、突出片がロックレバー80の後端部に当接し、さらにロックレバー80の後端部を幅方向中央側に向けて押圧する。すると、ロックレバー80がレバー軸79を支点に回転し、このときロックレバー80の係止爪85が被係止部材78の爪部83に係止されていれば、その係止爪85が爪部83から離脱して、洗剤蓋71が付勢ばね75のばね力により閉位置から開位置に回動する。
この食器洗い機1では、後述する制御部114による制御の下、ステッピングモータ86の出力軸が正方向に所定角度回転されると、その後すぐに、ステッピングモータ86の出力軸が正方向とは反対方向の逆方向に所定角度よりも多く回転される。これにより、操作部材87の突出片が規制部材88に確実に当接し、その突出片を基準位置に確実に配置させることができる。そのため、次にステッピングモータ86の出力軸が正方向に所定角度回転されたときに、操作部材87の突出片によりロックレバー80を確実に操作することができる。
また、洗剤蓋71を手動で平位置から開位置に回動させることができるように、内構成部材33の洗浄タンク10内に臨む面において、レバー軸79に回動可能に取り付けられ、そのレバー軸79を支点としてロックレバー80と一体的に回動する手動レバー89を備えている。ロックレバー80の係止爪85が被係止部材78の爪部83に係止されているときに、手動レバー89を手動操作して回動させることにより、係止爪85を爪部83から離脱させることができ、洗剤蓋71を付勢ばね75のばね力により閉位置から開位置に回動させることができる。
さらに、洗剤投入装置43は、内構成部材33の中構成部材34との対向面に、洗剤蓋71を開閉を検知するための蓋開閉スイッチ90を備えている。この蓋開閉スイッチ90は、アクチュエータ91を備えており、洗剤蓋71が閉位置に配置されているときに、そのアクチュエータ91に被係止部材78のアクチュエータ操作片84が当接してオンとなる。一方、洗剤蓋71が開位置に配置されているときには、アクチュエータ91から被係止部材78のアクチュエータ操作片84が離間してオフとなる。
図16は、操作パネル部9の正面図である。また、図17は、操作パネル部9の断面図(鉛直面で切断したときの断面を右側から見た図)である。さらに、図18は、操作パネル部9の分解斜視図である。
操作パネル部9は、コントロールケース92と、このコントロールケース92の内面(背面)に取り付けられ、洗浄コースを選択するコース選択スイッチや洗浄を開始させるスタートスイッチなどのスイッチ94や選択した洗浄コースなどを表示する複数個のLED93が配置された基板95を収容する基板ケース96と、コントロールケース92の表面(外面)を被覆する外装部材97と、外装部材97の表面に貼着されるメンブレンプレート98と、コントロールケース92の上端部と外装部材97の上端部との間をシールするための棒状のパッキン99とを備えている。
コントロールケース92は、たとえば、ABS樹脂材料を用いて形成され、正面視略矩形状のケース本体部100と、このケース本体部100の両側端縁および下端縁に沿って設けられたケース縁部101とを一体的に備えている。
ケース本体部100には、基板95上の各LED93と対向する位置に、各LED93からの光を通過させる光通過孔102が形成されている。また、ケース本体部100には、基板95上の各スイッチ94と対向する位置に、各スイッチ94を押操作するための押ボタン103が配置されている。さらにまた、ケース本体部100の上端面には、複数の上係合凹部104が所定間隔ごとに形成されている。
ケース縁部101は、ケース本体部100よりも大きな厚みを有しており、ケース本体部100の前方に突出している。ケース縁部101のケース本体部100の下端縁に沿って延びる部分の上面には、その幅方向両端部に、下係合凹部105が形成されている。
外装部材97は、透明なAS樹脂材料を用いて形成され、コントロールケース92のケース本体部100の上面に対して上方から対向する上対向部106と、ケース本体部100の表面に対して前方から対向する前対向部107とを一体的に備える断面略L字状に形成されている。
上対向部106には、ケース本体部100の各上係合凹部104に係合する上係合凸部108が形成されている。なお、図16では、図面の簡略化のために、4つの上係合凸部108のみが示されているが、実際には、上係合凹部104と同数の上係合凸部108が形成されている。
前対向部107には、ケース本体部100の光通過孔102および押ボタン103が配置されている領域に対向する矩形状の透明部109が形成されており、外装部材97(上対向部106および前対向部107)の裏面には、その透明部109を除く全領域に着色塗装が施されている。そして、透明部109には、ケース本体部100の各押ボタン103が嵌合するボタン嵌合孔110と、外装部材97をケース本体部100に対して固定するための固定用ねじ111を挿通する3つの貫通孔112とが形成されている。また、前対向部107の下端面には、その幅方向両端部に、それぞれケース縁部101の下係合凹部105に係合する下係合凸部113が形成されている。
外装部材97は、上対向部106がケース本体部100の上面に対向し、前対向部107の下端面がケース縁部101のケース本体部100の下端縁に沿って延びる部分の上面に対向するように配置し、上対向部106とケース本体部100の上面との間にパッキン99を配置した後、コントロールケース92に対して下方にスライド変位させて、上係合凸部108および下係合凸部113をそれぞれ上係合凹部104および下係合凹部105に係合させることにより、上対向部106とケース本体部100の上面との間にパッキン99を挟持し、コントロールケース92に対して位置決めされた状態で取り付けられる。そして、その外装部材97は、各貫通孔112に固定用ねじ111を挿通させて、各固定用ねじ111をケース本体部100にねじ込むことにより、コントロールケース92に対して固定される。上対向部106とケース本体部100の上面との間にパッキン99が挟持されていることにより、それらの間に水分などが進入することが防止される。そのため、コントロールケース92のケース本体部100と外装部材97の前対向部107との間に水分が入り込んで、前対向部107の透明部109の内面に水滴などが付着するのを防止することができ、操作パネル部9の見た目が悪くなるのを防止することができる。
メンブレンプレート98は、外装部材97の透明部109に対応した矩形状に形成され、その透明部109に対して外側から貼着される。このメンブレンプレート98は、全体として不透明に着色されており、図示しないが、コントロールケース92のケース本体部100に形成されている各光通過孔102と対向する部分が透明にされている。これにより、基板95上の各LED93からの光を透過させることができながら、外装部材97をコントロールケース92に固定するための固定用ねじ111を隠すことができる。
図19は、この食器洗い機1の電気的構成を示すブロック図である。この食器洗い機1は、マイクロコンピュータを含む構成の制御部114を備えている。
制御部114には、蓋開閉スイッチ90のオン/オフ信号、操作パネル部9のスイッチ94のオン/オフ信号、汚れセンサの受光素子32の出力信号が入力される。また、制御部114には、洗浄タンク10の底部に貯められた水の水位(水量)の変化に応じて出力が変化する水位センサ115と、洗浄タンク10の底部に貯められた水の温度を検出するための温度センサ116とが接続されている。
制御部114は、蓋開閉スイッチ90のオン/オフ信号に基づいて、洗剤蓋71が開位置にあるか閉位置にあるかを検知することができる。また、受光素子32から入力される受光量に応じた信号に基づいて、送水管29を通る水の光透過度合いを検知することができ、これに基づいて食器の汚れ具合を検知することができる。さらに、水位センサ115からの入力信号の変化に基づいて、洗浄タンク10内に貯められた水の水位を検知することができ、温度センサ116からの入力信号に基づいて、洗浄タンク10内に貯められた洗浄水の温度を検知することができる。
また、制御部114には、制御対象として、ポンプモータ23、LEDユニット46のLED52、洗剤投入装置43のステッピングモータ86、操作パネル部9の各LED93、洗浄タンク10への給水を制御するための給水バルブ117、洗浄タンク10の底部に配置され、洗浄タンク10の底部に貯められた水を加熱したり、食器を乾燥させるために雰囲気を加熱したりするためのヒータ118が接続されている。
図20は、この食器洗い機1の動作(行程)の流れを示す図である。
操作パネル部9が操作されて、運転コース(たとえば、専用洗剤を用いて食器を洗浄する専用洗剤コース、台所洗剤を用いて食器を洗浄する台所洗剤コースなど)などの各種設定が行われた後、運転開始が指示されると、給水バルブ117が開かれて、洗浄タンク10内への給水が行われ、洗浄タンク10内に所定量(たとえば、3〜3.2リットル)の水が貯められる(ステップS1)。
その後、制御部114において、蓋開閉スイッチ90から入力されるオン/オフ信号に基づいて、洗剤蓋71が閉まっているか(閉位置にあるか)どうかが判断される(ステップS2)。
通常は、運転開始の指示に先立って、ユーザにより、洗剤収容部70の専用洗剤収容部72に専用洗剤が入れられるか、台所洗剤収容部73に台所洗剤が入れられるかして、洗剤蓋71が閉じられる。したがって、最初の給水直後は、洗剤蓋71が閉まっているはずである。しかしながら、ユーザが洗剤を入れた後に洗剤蓋71を閉め忘れることもあり、この場合に後述する「予洗い」行程が行われると、その「予洗い」行程で洗剤収容部70に入れられた洗剤が流出してしまい、「予洗い」行程後の「本洗い」行程が洗剤の無い状態で行われてしまう。そこで、最初の給水直後に洗剤蓋71が開いている場合には、ユーザが洗剤蓋71を閉め忘れたと判断されて、「予洗い」行程が行われず、直ちに「本洗い」行程が行われる(ステップS3)。
「本洗い」行程では、ポンプモータ23が連続的に正転駆動されて、洗浄タンク10の底部に貯められた水が洗浄兼排水ポンプ22により各ノズル17,20,21に圧送され、各ノズル17,20,21から水が勢いよく噴出される。各ノズル17,20,21から水が噴出されると、その噴出された水の一部が洗剤収容部70にかかり、この洗剤収容部70に収容されている洗剤が水とともに流出する。洗剤収容部70から流出した洗剤は、洗浄タンク10の底部に貯められた水に溶け込む。そして、この洗剤が溶け込んだ水が各ノズル17,20,21から食器に噴射されることにより、食器に付着している汚れが洗い落とされていく。また、この「本洗い」行程では、良好な洗浄性能を発揮するために、ヒータ118が駆動されて、図21に示すように、洗浄タンク10内の水温が60℃まで上げられる。
「本洗い」行程が所定時間にわたって行われると、ポンプモータ23逆転駆動されて、洗浄タンク10内の洗剤を含む水が排水される(ステップS4)。そして、洗浄タンク10への給水が行われて、洗浄タンク10内に所定量(たとえば、2.7リットル)の水が貯められる(ステップS5)。そして、洗剤を含む水が付着した食器を濯ぐための「すすぎ1」行程が行われる(ステップS6)。
「すすぎ1」行程では、ポンプモータ23が正転駆動されて、洗浄タンク10内に供給された新たな水が各ノズル17,20,21から食器に噴射されることにより、食器に付着している洗剤を含む水が洗い流されるとともに、食器に残留している汚れが洗い落とされる。この「すすぎ1」行程では、ヒータ118の駆動は停止されているが、行程中に、水が食器などに蓄積された熱を奪うため、図21に示すように、排水および給水により一旦低下した水温が少し上昇する。
「すすぎ1」行程が所定時間にわたって行われると、ポンプモータ23逆転駆動されて、洗浄タンク10内の水が排水される(ステップS7)。そして、洗浄タンク10への給水が行われて、洗浄タンク10内に所定量(たとえば、2.7リットル)の水が貯められる(ステップS8)。そして、食器をさらに濯ぐための「すすぎ2」行程が行われる(ステップS9)。
「すすぎ2」行程では、ポンプモータ23が正転駆動されて、洗浄タンク10内に供給された新たな水が各ノズル17,20,21から食器に噴射されることにより、食器がさらに濯がれる。この「すすぎ2」行程においても、ヒータ118の駆動は停止されているが、行程中に、水が食器などに蓄積された熱を奪うため、図21に示すように、排水および給水により一旦低下した水温が少し上昇する。
「すすぎ2」行程が所定時間にわたって行われると、ポンプモータ23逆転駆動されて、洗浄タンク10内の水が排水される(ステップS10)。そして、洗浄タンク10への給水が行われて、洗浄タンク10内に所定量(たとえば、3〜3.2リットル)の水が貯められる(ステップS11)。そして、食器を加熱された水で濯ぐための「加熱すすぎ」行程が行われる(ステップS12)。
「加熱すすぎ」行程では、ヒータ118が駆動されて、図21に示すように、洗浄タンク10内の水温が70℃まで上げられる。また、この「加熱すすぎ」行程では、行程開始から洗浄タンク10内の水温が50〜60℃に達するまでの期間は、ポンプモータ23が連続的に正転駆動されて、そのヒータ118により加熱された水が各ノズル17,20,21から食器に勢いよく噴射される。これにより、食器に汚れが残留していても、その汚れが水の熱および勢いにより良好に洗い流される。
洗浄タンク10内の水温が50〜60℃に達すると、ポンプモータ23が逆転駆動されて、洗浄タンク10内の水の一部が排水される。そして、洗浄タンク10内の水量が予め定める水量(たとえば、2〜2.5リットル)にまで減ると、ポンプモータ23が再び正転駆動されて、高温の水が各ノズル17,20,21から食器に噴射される。洗浄タンク10内の水が一部排水されて、洗浄タンク10内の水量が減らされたことにより、図21に示すように、その一部排水後は、洗浄タンク10内の水温が、一部排水前までの水温の上昇率よりも大きな上昇率で急速に上昇する。そのため、「加熱すすぎ」行程の前半は、食器のすすぎ性能を確保することができ、後半では、ヒータ118の駆動時間の短縮による消費電力量の低減を図ることができる。
このとき、ポンプモータ23が連続駆動されると、洗浄タンク10内の水量が減らされたために、行程中に洗浄タンク10の底部に十分な量の水が溜まらず、その結果、洗浄兼排水ポンプ22のエア噛みが生じるおそれがある。そこで、洗浄タンク10内の水が一部排水された後は、ポンプモータ23が、たとえば、2秒間正転させた後に1秒間停止(OFF)させるといった態様で間欠駆動される。これにより、洗浄兼排水ポンプ22のエア噛みの発生を防止することができる。
洗浄タンク10内の水温が70℃に達すると、「加熱すすぎ」行程となり、その後は、ポンプモータ23逆転駆動されて、洗浄タンク10内の水が排水される(ステップS13)。そして、洗浄タンク10内の洗浄後(「加熱すすぎ」行程後)の食器を乾燥させるための「乾燥」行程が行われる(ステップS14)。
この「乾燥」行程では、ヒータ118が駆動されて、洗浄タンク10内の雰囲気が加熱されることにより、洗浄後の濡れた食器が乾燥される。「乾燥」行程に先立って「加熱すすぎ」行程が行われ、この「加熱すすぎ」行程の終盤で、70℃の水が食器に噴射されることにより食器が温められているので、「乾燥」行程において、食器を速やかに乾燥させることができる。
また、この食器洗い機1では、たとえば、「加熱すすぎ」行程の開始後であって「乾燥」行程の開始前に、ステッピングモータ86の出力軸が正方向に所定角度回転されることにより、洗剤蓋71が強制的に開位置に変位される(洗剤蓋強制開動作)。これにより、次の運転開始時に、洗剤蓋71を確実に開位置に開けておくことができ、ユーザに洗剤収容部70に洗剤を入れることを促すことができる。また、「乾燥」行程の開始前に洗剤蓋71が開かれていれば、洗剤収容部70内を乾燥させることができ、洗剤収容部70を清浄に保つことができる。
図22は、最初の給水直後に洗剤蓋71が閉まっている場合の動作(行程)の流れを示す図である。
最初の給水直後に洗剤蓋71が閉まっている場合には、「本洗い」行程に先立って、「予洗い」行程が行われる(ステップS15)。
「予洗い」行程では、洗剤蓋71が閉位置に保持されたまま、ポンプモータ23が連続的に正転駆動されて、洗浄タンク10の底部に貯められた水が洗浄兼排水ポンプ22により各ノズル17,20,21に圧送され、各ノズル17,20,21から水が勢いよく噴出される。各ノズル17,20,21から噴出される水により、食器に付着している大きな汚れが洗い落とされる。
また、この「予洗い」行程の開始から3分が経過すると、制御部114において、受光素子32から入力される受光量に応じた信号に基づいて、食器の汚れ具合が3段階で検知される。すなわち、受光素子32の受光量に応じた信号のレベルが予め定める上閾値以上であれば、食器の汚れ具合(「予洗い」行程時の水の汚れ具合)は小と判断され、予め定める下閾値以下であれば、食器の汚れ具合は大と判断される。また、受光素子32の受光量に応じた信号のレベルが下閾値よりも大きく、かつ上閾値よりも小さい範囲内であれば、食器の汚れ具合は中と判断される。そして、この判断結果に応じて、「本洗い」行程以降の運転態様が決定される。
さらに、制御部114において検知された食器の汚れ具合は、LED表示部8に色で表示される。たとえば、汚れ具合が大のときには、LEDユニット46のLED52の赤色LEDを発光させ、この赤色の光が導光部材53を伝播することにより、LED表示部8(ステッカ49の透明部50)が赤色に発色する。また、汚れ具合が中のときには、LEDユニット46のLED52の赤色LEDと緑色LEDとの両方を発光させることで黄色に発光させ、この黄色の光が導光部材53を伝播することにより、LED表示部8が黄色に発色する。さらにまた、汚れ具合が小のときには、LEDユニット46のLED52の緑色LEDを発光させて、この緑色の光が導光部材53を伝播することにより、LED表示部8が緑色に発色する。これにより、ユーザは、洗浄タンク10内にセットした食器の実際の汚れ具合と見た目での汚れ具合の差を認識することができ、それに基づいて、次回の運転時に、食器の見た目の汚れ具合に応じて、洗剤収容部70にどのくらいの量の洗剤を入れるべきかを適切に判断することができる。
「予洗い」行程が所定時間にわたって行われると、ポンプモータ23逆転駆動されて、洗浄タンク10内の水が排水される(ステップS16)。この排水は、食器の汚れ具合に応じた時間だけ行われる。たとえば、食器の汚れ具合が大の場合には、排水が40秒間行われる。また、食器の汚れ具合が中の場合には、排水が25秒間行われ、食器の汚れ具合が小の場合には、排水が5秒間行われる。食器の汚れ具合が大きいときには、「予洗い」行程で水が汚れるため、排水量を多くし、洗浄タンク10内の水をきれいな水と入れ替えることにより、次の「本洗い」行程で、食器を良好に洗浄することができる。一方、食器の汚れ具合が小さいときには、「予洗い」行程で使用した水はあまり汚れていないので、排水量を少なくして、「予洗い」行程で使用した水の一部を「本洗い」行程で再利用することにより、節水を図ることができる。
その後、洗浄タンク10への給水が行われて、洗浄タンク10内に食器の汚れ具合に応じた水量の水が貯められる(ステップS17)。たとえば、食器の汚れ具合が大の場合には、洗浄タンク10内に3リットルの水が溜められる。また、食器の汚れ具合が中の場合には、洗浄タンク10内に2.7リットルの水が貯められ、食器の汚れ具合が小の場合には、洗浄タンク10内に2.4リットルの水が溜められる。これにより、食器の汚れ具合に応じた水量で、次の「本洗い」行程を実行できるので、良好な洗浄性能を発揮しつつ、節水を図ることができる。
また、ステッピングモータ86の出力軸が正方向に所定角度回転されることにより、洗剤蓋71が強制的に開位置に変位されて、洗剤収容部70が開放されて、その洗剤収容部70に収容されている洗剤が洗浄タンク10内に投入される。
給水が完了すると、「本洗い」行程が開始される(ステップS18)。「本洗い」行程では、食器の汚れ具合に応じてポンプモータ23の駆動が制御される。すなわち、食器の汚れ具合が大の場合には、ポンプモータ23が、10秒間正転させた後に2秒間停止(OFF)させるといった態様で間欠駆動される。食器の汚れ具合が中の場合には、ポンプモータ23が、5秒間正転させた後に2秒間停止させるといった態様で間欠駆動される。また、食器の汚れ具合が小の場合には、ポンプモータ23が、1秒間正転させた後に2秒間停止(OFF)させるといった態様で間欠駆動される。これにより、各ノズル17,20,21から食器の汚れ具合に応じた水圧で水が噴出されるので、良好な洗浄性能を発揮しつつ、消費電力量の低減を図ることができる。
また、「本洗い」行程では、食器の汚れ具合に応じてヒータ118が駆動される。すなわち、食器の汚れ具合が大の場合には、洗浄タンク10内の水温が58℃となるようにヒータ118が駆動される。また、食器の汚れ具合が中の場合には、洗浄タンク10内の水温が54℃となるようにヒータ118が駆動され、食器の汚れ具合が小の場合には、洗浄タンク10内の水温が54℃となるようにヒータ118が駆動される。食器の汚れ具合に応じた水温とされるので、良好な洗浄性能を発揮しつつ、消費電力量の低減を図ることができる。
「本洗い」行程が所定時間にわたって行われると、ポンプモータ23逆転駆動されて、洗浄タンク10内の洗剤を含む水が排水される(ステップS19)。そして、洗浄タンク10への給水が行われて、洗浄タンク10内に食器の汚れ具合に応じた水量の水が貯められる(ステップS20)。たとえば、食器の汚れ具合が大の場合には、洗浄タンク10内に2.7リットルの水が溜められる。また、食器の汚れ具合が中の場合には、洗浄タンク10内に2.4リットルの水が貯められ、食器の汚れ具合が小の場合には、洗浄タンク10内に2.1リットルの水が溜められる。これにより、食器の汚れ具合に応じた水量で、次の「すすぎ1」行程を実行できるので、良好なすすぎ性能を発揮しつつ、節水を図ることができる。
給水が完了すると、「すすぎ」行程が行われる(ステップS21)。この「すすぎ」行程では、「本洗い」行程の場合と同様に、食器の汚れ具合に応じてポンプモータ23の駆動が制御される。これにより、各ノズル17,20,21から食器の汚れ具合に応じた水圧で水が噴出されるので、良好なすすぎ性能を発揮しつつ、消費電力量の低減を図ることができる。
「すすぎ」行程が所定時間にわたって行われると、ポンプモータ23逆転駆動されて、洗浄タンク10内の水が排水される(ステップS22)。そして、洗浄タンク10への給水が行われて、洗浄タンク10内に食器の汚れ具合に応じた水量の水が貯められる(ステップS23)。たとえば、食器の汚れ具合が大の場合には、洗浄タンク10内に3リットルの水が溜められる。また、食器の汚れ具合が中の場合には、洗浄タンク10内に2.7リットルの水が貯められ、食器の汚れ具合が小の場合には、洗浄タンク10内に2.4リットルの水が溜められる。これにより、食器の汚れ具合に応じた水量で、次の「加熱すすぎ」行程を実行できるので、良好なすすぎ性能を発揮しつつ、節水を図ることができる。また、食器の汚れ具合が小さいときには、洗浄タンク10内の水量が少なく、その水をヒータ118によって加熱する時間が短時間で済むので、消費電力量の低減を図ることができる。
給水が完了すると、「加熱すすぎ」行程が行われる(ステップS24)。この「すすぎ」行程では、「本洗い」行程の場合と同様に、食器の汚れ具合に応じてポンプモータ23の駆動が制御される。これにより、各ノズル17,20,21から食器の汚れ具合に応じた水圧で水が噴出されるので、良好なすすぎ性能を発揮しつつ、消費電力量の低減を図ることができる。
また、「加熱すすぎ」行程では、ヒータ118が駆動されて、洗浄タンク10内の水温が70℃まで上げられる。このヒータ118により水が加熱される過程で、洗浄タンク10内の水温が50〜60℃に達すると、ポンプモータ23が逆転駆動されて、洗浄タンク10内の水の一部が排水される。そして、洗浄タンク10内の水量が所定の水量(たとえば、2〜2.5リットル)にまで減ると、ポンプモータ23が食器の汚れ具合に応じた態様で再び正転駆動されて、高温の水が各ノズル17,20,21から食器に噴射される。洗浄タンク10内の水が一部排水されて、洗浄タンク10内の水量が減らされたことにより、図21に示すように、その一部排水後は、洗浄タンク10内の水温が、一部排水前までの水温の上昇率よりも大きな上昇率で急速に上昇する。そのため、「加熱すすぎ」行程の前半は、食器のすすぎ性能を確保することができ、後半では、ヒータ118の駆動時間の短縮による消費電力量の低減を図ることができる。
洗浄タンク10内の水温が70℃に達すると、「加熱すすぎ」行程となり、その後は、ポンプモータ23逆転駆動されて、洗浄タンク10内の水が排水される(ステップS25)。そして、洗浄タンク10内の洗浄後(「加熱すすぎ」行程後)の食器を乾燥させるための「乾燥」行程が行われる(ステップS26)。「乾燥」行程に先立って「加熱すすぎ」行程が行われ、この「加熱すすぎ」行程の終盤で、70℃の水が食器に噴射されることにより食器が温められているので、「乾燥」行程において、食器を速やかに乾燥させることができる。
また、「加熱すすぎ」行程の開始後であって「乾燥」行程の開始前に、ステッピングモータ86の出力軸が正方向に所定角度回転されることにより、洗剤蓋71が強制的に開位置に変位される(洗剤蓋強制開動作)。これにより、次の運転開始時に、洗剤蓋71を確実に開位置に開けておくことができ、ユーザに洗剤収容部70に洗剤を入れることを促すことができる。また、「乾燥」行程の開始前に洗剤蓋71が開かれていれば、洗剤収容部70内を乾燥させることができ、洗剤収容部70を清浄に保つことができる。
なお、この実施形態では、「本洗い」行程、「すすぎ」行程および「加熱すすぎ」行程の各実行時間がそれぞれ所定時間であるとしたが、各行程の実行時間は、食器の汚れ具合に応じて決定されてもよい。たとえば、食器の汚れ具合が大の場合には、「本洗い」行程、「すすぎ」行程および「加熱すすぎ」行程の各行程の実行時間を所定の第1時間とし、食器の汚れ具合が中の場合には、各行程の実行時間を第1時間よりも短い第2時間とし、食器の汚れ具合が小の場合には、各行程の実行時間を第2時間よりもさらに短い第3時間としてもよい。こうすることにより、洗浄性能およびすすぎ性能を確保しつつ、消費電力量のさらなる低減を図ることができる。
また、ポンプモータ23への供給電力を大小切替可能な構成が採用されて、ポンプモータ23の回転数(洗浄兼排水ポンプ22の能力)をHIGHとLOWとに切り替えることができる場合には、「本洗い」行程、「すすぎ」行程および「加熱すすぎ」行程の各行程において、食器の汚れ具合に応じて、ポンプモータ23をHIGHで回転させる時間とLOWで回転させる時間との割合が決定されてもよい。たとえば、各行程において、食器の汚れ具合が大の場合には、ポンプモータ23をHIGHで回転させる時間とLOWで回転させる時間とを同じにし、食器の汚れ具合が中の場合には、ポンプモータ23をHIGHで回転させる時間の割合を30%とし、ポンプモータ23をLOWで回転させる時間の割合を70%とし、食器の汚れ具合が小の場合には、ポンプモータ23をHIGHで回転させる時間の割合を10%とし、ポンプモータ23をLOWで回転させる時間の割合を90%としてもよい。こうすることにより、洗浄性能およびすすぎ性能を確保しつつ、消費電力量のさらなる低減を図ることができる。
以上のように、この実施形態によれば、洗浄タンク10内に収容された食器の汚れ具合が検知され、その検知結果がLED表示部8に表示される。そのため、ユーザは、洗浄タンク10内に収容した食器の実際の汚れ具合と見た目での汚れ具合の差を認識することができ、それに基づいて、次回の運転時には、食器の見た目の汚れ具合に応じて、洗剤収容部70にどのくらいの量の洗剤を入れるべきかを適切に判断することができる。そのため、適切な量の洗剤を使用して、良好な洗浄性能を発揮しつつ、洗剤の浪費を防止することによるランニングコストの低減を図ることができる。
また、汚れ具合の検知結果がLED表示部8に色(LED52の発光色)で表示されるので、食器洗い機1が見える範囲内であれば、ユーザが食器洗い機1から離れた位置に居ても、その検知結果をユーザに知得させることができる。
さらに、この食器洗い機1では、LED表示部8を発色させるためのLEDユニット46には、LED52と、このLED52からの光を伝播させてLED表示部8へ導くための導光部材53とが備えられており、導光部材53を伝播する光がLED表示部8から斜め上方に向けて出射される。食器洗い機1が流し台に置かれて使用される場合、通常、LED表示部8よりも高い位置にユーザの目が位置しているので、そのような方向に光が出射されることによって、LED表示部8の発光色の視認性を高めることができる。
また、下扉4の外装板35とLEDユニット46の導光部材ケース54との間がパッキン55によってシールされているので、LED表示部8(ステッカ49の透明部50)と導光部材53との間に水分が入り込んで、LED表示部8(LED表示窓48)の内面に水滴などが付着するのを防止することができ、下扉4の見た目が悪くなるのを防止することができる。
さらに、導光部材ケース54が白色のABS樹脂材料を用いて形成されているので、導光部材53を伝播する光が導光部材ケース54から漏れるのを防止することができる。そのため、LED表示部8から出射する光量を増すことができ、LED表示部8の発光色の視認性を高めることができる。
また、LED52を収容するLED収容部66とLED52を被覆するLEDカバー68との間が樹脂材料69で封止されているので、それらの間に水分などが進入するのを防止することができる。そのため、LED52を水分から保護することができ、LED52の故障を防止することができる。
また、この食器洗い機1では、「予洗い」行程中に食器の汚れ具合が検知され、その検知結果に応じて、「予洗い」行程で使用した水を洗浄タンク10から排出するための排水を実行する時間や、この排水後の本洗い行程における水温などが決定されるので、良好な洗浄性能およびすすぎ性能を発揮しつつ、ランニングコストの低減を図ることができる。
以上、この発明の一実施形態を説明したが、この発明は、他の形態で実施することもできる。たとえば、上述の実施形態では、LED52、導光部材53およびLED表示部8が下扉4に設けられた構成を例にとったが、たとえば、図23に示すように、LED表示部8が下扉4に配置され、LED52が操作パネル部9に配置されて、上扉3および下扉4が閉じられた状態で、そのLED52からの光がLED表示部8に導かれるように、導光部材53がLED表示部8とLED52の間に設けられていてもよい。LED52を操作パネル部9に配置すれば、LED52への給電のための配線を下扉4に引き回す必要がないので、LED52への給電のための配線構造を簡素化することができる。
また、図24に示すように、LED表示部8が上扉3に配置され、LED52が操作パネル部9に配置されて、上扉3および下扉4が閉じられた状態で、そのLED52からの光がLED表示部8に導かれるように、導光部材53がLED表示部8とLED52の間に設けられていてもよい。この場合にも、LED52が操作パネル部9に配置されるので、LED52への給電のための配線構造を簡素化することができる。
さらには、図25に示すように、LED表示部8が上扉3に配置され、LED52が下扉4に配置されて、上扉3および下扉4が閉じられた状態で、そのLED52からの光がLED表示部8に導かれるように、導光部材53がLED表示部8とLED52の間に設けられていてもよい。この場合、操作パネル部9を下扉4に配置すれば、LED52への給電のための配線構造を簡素化することができる。
また、図26に示すように、たとえば、LEDユニット46の導光部材ケース54の内構成部材33との対向面の少なくとも一部が透明にされるとともに、内構成部材33におけるLEDユニット46と対向する部分(導光部材ケース54に形成された透明部分に対向する部分)に透明な庫内照明窓119が形成されて、その庫内照明窓119から、LED52からの光が洗浄タンク10内に照射されるようにしてもよい。この場合、ユーザは、上扉3に形成されている内視窓6(図1参照)から洗浄タンク10内を見ることによっても、食器の汚れ具合の検知結果を知得することができる。しかも、洗浄タンク10内で水が噴射しているときには、その水がLED52の発光色となるから、水の色によっても食器の汚れ具合の検知結果を報知することができる。
さらにまた、上述の実施形態では、食器の汚れ具合の検知結果がLED表示部8に色で表示されるとしたが、これに限らず、洗浄タンク10内に収容された食器を洗浄するための洗浄運転の進行状況、予約されている洗浄運転が開始されるまでの時間、または、食器洗い機用の専用洗剤を使用する専用洗剤コースおよび台所洗剤を使用する台所洗剤コースから選択設定された運転コースが、LED表示部8に色で表示されるようにしてもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
この発明の一実施形態に係る食器洗い機の斜視図であり、上扉および下扉が閉じられた状態を示す。 この発明の一実施形態に係る食器洗い機の斜視図であり、上扉および下扉が開いた状態を示す。 図1に示す食器洗い機の右側面図である。 図1に示す食器洗い機の断面図(鉛直面で切断したときの断面を右側から見た図)である。 図1に示す下扉の正面図である。 図4に示す切断線A−Aにおける下扉の断面図である。 図4に示す下扉の分解斜視図である。 図6に示すLEDユニットの正面図である。 図6に示すLEDユニットの分解斜視図である。 図6に示すLEDユニットの平面図(上方から見た図)である。 図9に示す切断線B−BにおけるLEDユニットの断面図である。 図9に示す切断線C−CにおけるLEDユニットの断面図である。 図6に示す内構成部材を洗浄タンク内から見た図であり、洗剤蓋が閉位置に配置され、その洗剤蓋で洗剤収容部が閉鎖された状態が示されている。 図6に示す内構成部材の洗浄タンク内から見た図であり、洗剤蓋が開位置に配置され、洗剤収容部が開放された状態が示されている。 図6に示す内構成部材の中構成部材側から見た図であり、洗剤蓋が閉位置に配置されているときの状態が示されている。 図6に示す内構成部材の中構成部材側から見た図であり、洗剤蓋が開位置に配置されているときの状態が示されている。 図1に示す操作パネル部の正面図である。 図16に示す操作パネル部の断面図(鉛直面で切断したときの断面を右側から見た図)である。 図16に示す操作パネル部の分解斜視図である。 この食器洗い機の電気的構成を示すブロック図である。 最初の給水直後に洗剤蓋が開いている場合における食器洗い機の動作(行程)の流れを示す図である。 洗浄タンク内の水温の時間変化を示すグラフである。 最初の給水直後に洗剤蓋が閉まっている場合における動作(行程)の流れを示す図である。 この発明の他の実施形態(LED表示部が下扉に配置され、LEDが操作パネル部に配置された態様)に係る食器洗い機の正面図である。 この発明のさらに他の実施形態(LED表示部が上扉に配置され、LEDが操作パネル部に配置された態様)に係る食器洗い機の正面図である。 この発明のさらに他の実施形態(LED表示部が上扉に配置され、LEDが下扉に配置された態様)に係る食器洗い機の正面図である。 この発明のさらに他の実施形態(庫内照明窓が設けられた態様)に係る下扉の断面図である。
符号の説明
1 食器洗い機
3 上扉
4 下扉
8 LED表示部
9 操作パネル部
10 洗浄タンク
11 開口
17 ノズル
20 ノズル
21 天面ノズル
22 洗浄兼排水ポンプ
30 汚れ検出部
35 外装板
52 LED
53 導光部材
54 導光部材ケース
55 パッキン
57 上面
58 反射面
62 周壁
65 入射孔
66 LED収容部
67 側壁
68 LEDカバー
69 樹脂材料
114 制御部
119 庫内照明窓

Claims (17)

  1. 食器を収容するための空間を内部に提供する洗浄タンクと、
    前記洗浄タンク内に収容された食器の汚れ具合を検知する汚れ検知手段と、
    前記汚れ検知手段による検知結果を表示する表示手段とを含むことを特徴とする、食器洗い機。
  2. 前記洗浄タンクの一側面には、当該洗浄タンク内に対して食器を出し入れするための開口が形成されており、
    上下2分割に構成され、前記開口を開閉するための上扉および下扉をさらに含み、
    前記表示手段は、前記下扉に設けられていることを特徴とする、請求項1記載の食器洗い機。
  3. 前記表示手段は、複数色に発光する発光ダイオードを備え、前記発光ダイオードの発光色により前記汚れ検知手段による検知結果を表示することを特徴とする、請求項1または2記載の食器洗い機。
  4. 食器を収容するための空間を内部に提供する洗浄タンクと、
    前記洗浄タンク内に収容された食器に水を噴射するためのノズルと、
    前記洗浄タンクの底部に貯められた水を汲み出して、その水を前記ノズルに送るためのポンプと、
    前記洗浄タンク内に収容された食器に前記ノズルから洗剤を含まない水を噴射して、その洗剤を含まない水で食器を洗浄する予洗い行程中に、当該食器の汚れ具合を検知する汚れ検知手段と、
    前記汚れ検知手段による検知結果に応じて、前記予洗い行程で使用した水を前記洗浄タンクから排出するための排水行程を実行する時間、この排水行程後に洗剤を含む水で食器を洗浄する本洗い行程における水温、前記本洗い行程を実行する時間、本洗い行程後に食器を水で濯ぐすすぎ行程を実行する時間、前記すすぎ行程後に食器を加熱された水で濯ぐ加熱すすぎ行程を実行する時間、前記洗浄タンクの底部に貯められる水の量、前記ポンプのオン/オフ時間、および前記ポンプの能力のうちの少なくとも1つを決定する運転態様決定手段とを含むことを特徴とする、食器洗い機。
  5. 食器を収容するための空間を内部に提供し、当該空間に対して食器を出し入れするための開口が一側面に形成された洗浄タンクと、
    上下2分割に構成され、前記開口を開閉するための上扉および下扉と、
    前記上扉または前記下扉の外表面に設けられ、複数色に発光し、その発光色により所定の情報を表示する表示部とを含むことを特徴とする、食器洗い機。
  6. 複数色に発光する発光ダイオードと、
    前記表示部に少なくとも一部が臨むように配置され、前記発光ダイオードからの光を伝播させて前記表示部へ導くための導光部材とをさらに含むことを特徴とする、請求項5記載の食器洗い機。
  7. 前記導光部材は、前記発光ダイオードからの光を入射させる入射面と、この入射面から入射する光を前記表示部に向けて反射させる反射面とを有していることを特徴とする、請求項6記載の食器洗い機。
  8. 前記反射面は、前記上扉および前記下扉が閉じられた状態で、前記表示部から斜め上方に向けて光が出射するように反射させることを特徴とする、請求項7記載の食器洗い機。
  9. 前記表示部および前記発光ダイオードは、前記下扉に設けられていることを特徴とする、請求項6ないし8のいずれかに記載の食器洗い機。
  10. 前記下扉は、外表面を形成する外装板を備えており、
    前記表示部は、前記外装板に設けられ、
    前記導光部材を収容し、前記外装板に対して内側から当接される周壁を有する導光部材ケースと、
    前記周壁に沿って設けられ、前記外装板と前記周壁との間を封止する封止部材とをさらに含むことを特徴とする、請求項9記載の食器洗い機。
  11. 前記導光部材ケースは、不透明であることを特徴とする、請求項10記載の食器洗い機。
  12. 前記周壁には、前記発光ダイオードからの光を前記導光部材に入射させるための入射孔が貫通形成されており、
    前記導光部材ケースは、前記貫通孔の周囲から外側に突出する側壁を有し、この側壁に囲まれる空間内に前記発光ダイオードを収容可能なダイオード収容部を備え、
    前記発光ダイオードを前記ダイオード収容部に対して固定するとともに、前記発光ダイオードの前記ダイオード収容部から露出する部分を被覆するダイオードカバーをさらに含み、
    前記ダイオード収容部と前記ダイオードカバーとの間は、樹脂材料が注入されることにより封止されていることを特徴とする、請求項11記載の食器洗い機。
  13. 前記下扉の下方に設けられ、電気部品が配置される電気部品配置部をさらに含み、
    前記表示部は、前記下扉に設けられ、
    前記発光ダイオードは、前記電気部品配置部に設けられていることを特徴とする、請求項6ないし8のいずれかに記載の食器洗い機。
  14. 前記下扉の下方に設けられ、電気部品が配置される電気部品配置部をさらに含み、
    前記表示部は、前記上扉に設けられ、
    前記発光ダイオードは、前記電気部品配置部に設けられていることを特徴とする、請求項6ないし9のいずれかに記載の食器洗い機。
  15. 前記表示部は、前記上扉に設けられ、
    前記発光ダイオードは、前記下扉に設けられていることを特徴とする、請求項6ないし8のいずれかに記載の食器洗い機。
  16. 前記発光ダイオードからの光を、前記洗浄タンク内に照射させるための庫内照明窓をさらに含むことを特徴とする、請求項6ないし15のいずれかに記載の食器洗い機。
  17. 前記所定の情報は、前記洗浄タンク内に収容された食器の汚れ具合、前記洗浄タンク内に収容された食器を洗浄するための洗浄運転の進行状況、予約されている前記洗浄運転が開始されるまでの時間、または、食器洗い機用の専用洗剤を使用する専用洗剤コースおよび台所洗剤を使用する台所洗剤コースから選択設定された運転コースであることを特徴とする、請求項5ないし16のいずれかに記載の食器洗い機。
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