JP2007006955A - 簡易トイレ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 汚物通過孔21が形成された載置板2と、当該載置板2をその汚物通過孔21がマンホールMにおける開口部M1の直上に位置するように支持する支持脚3とを含み、当該支持脚3は、載置板2に対し収納状態及び支持状態に切り替え可能に装備され、仮設トイレ1の使用時には、前記支持脚3を支持状態にして、前記マンホールMの開口部M1に対し当該開口部Mを跨ぐように設置する。
【選択図】図1
Description
この仮設トイレは、下水用マンホールを利用したものであり、マンホールの蓋に相当する蓋部材上に便器(洋式及び和式)が取り付けられていて、当該便器の排水孔と前記蓋部材に開孔された落し穴とが連通し、更に、排水孔には、汚物をマンホール内へ案内するガイドチューブを前記落し穴を貫通してマンホール内に吊り下げてなるものである。
更に、本発明は、前記課題に加えて汚物をマンホール内に案内するガイドチューブの回収性の向上を課題とし、この課題を解決した簡易トイレの提供を目的とする。
第1発明は、汚物通過孔が形成された載置板と、当該載置板をその汚物通過孔がマンホールにおける開口部の直上に位置するように支持する支持脚とを含み、当該支持脚は、載置板に対し収納状態及び支持状態に切り替え可能に装備され、仮設トイレ使用時には、前記支持脚を支持状態にして、前記マンホールの開口部に対し当該開口部を跨ぐように設置する仮設トイレにした。
また、第2発明として、仮設トイレの使用時において載置板の下回りを開閉可能に塞ぐ閉塞板を含み、当該閉塞板は、載置板に対し収納状態及び支持状態に切り替え可能に装備されている仮設トイレにした。
また、第3発明として、前記閉塞板が支持脚を兼用している仮設トイレにした。
そして第4発明は、前記載置板における汚物通過孔に、可撓性を有し、且つ水透性が無い素材からなるガイドチューブが吊り下げられてなり、当該ガイドチューブは、その下半部を上半部の内側に挿入するように折り返して二重構造にされ、その折り返し端部を下端とする一方、ガイドチューブの両端部が内外で二重にされた他端部を上端として、当該他端部を汚物通過孔に貫通させるとともに、当該汚物通過孔周りの載置板の表面に固着して吊り下げていて、このガイドチューブの回収時には、当該ガイドチューブの他端部における内側端部の固定を外して引き上げながら二重構造を解除した上で、外側端部の固定を外して回収するようにしている仮設トイレにした。
前記ガイドチューブの素材は、廃棄物としての処理容易性の向上のため、第5発明では生分解性樹脂材からなるガイドチューブとする仮設トイレにした。
また、第6発明として、前記載置板に便座が固定状又は着脱可能に備えられている仮設トイレにした。
第1発明によれば、支持脚を収納することによって、仮設トイレをコンパクトにすることができ、支持脚を支持状態にしてマンホールの開口部に対し当該開口部を跨ぐように設置することによって、仮設トイレを使用状態にできる。
したがって、仮設トイレの設置や撤収における作業容易性の向上及び運搬性や収納性の向上が実現できる。
また、第2発明によれば、閉塞板で載置板の下回りを閉塞することによって、汚物落下孔から落下する汚物やマンホールの開口部周りに飛び散った汚物を隠すことができ、その上、閉塞板を収納することによって、仮設トイレをコンパクトにすることができる。
また、第3発明によれば、前記閉塞板が支持脚を兼用しているので、汚物を隠すことができる上に、仮設トイレの設置や撤収における作業容易性の向上及び運搬性や収納性の更なる向上が期待できる。
また、第4発明によれば、ガイドチューブを二重構造にしたことによって、汚物は内側に位置するチューブの内面にのみ付着し、内側上端部を引き上げて二重構造を解除した際には、ガイドチューブの下半部の内面に汚物の付着が無く、あるいは、ほとんど付着していない。
すなわち、ガイドチューブの回収時において汚物が付着している面が、およそ二重構造を解除したガイドチューブの全長の半分になるので、そのガイドチューブの回収作業において作業者に対する汚物の付着や不快感を低減することができる。
また、第5発明によれば、使用済みのガイドチューブの廃棄処理において、自然に分解されるので、廃棄物による環境破壊の低減という点について効果的である。
また、第6発明によれば、前記載置板に便座が固定状又は着脱可能に備えられているので、男性用(大小便兼用)・女性用にも使用でき、その上、便座は、その厚みがそれほど厚くないので、固定状であっても収納性や設置性、運搬性等についても良好であり、着脱可能な構造であれば、その収納性についてより良好となるものと期待できる。
図中符号1は仮設トイレ、符号2は載置板、符号3は支持脚、符号4は閉塞板、符号5はガイドチューブ、符号6は便座、符号Mはマンホールである。
なお、本形態における仮設トイレ1は、折り畳みテントTで囲まれて個室状態を保っているものであるが、この固執状態を保つ手段として例示する折り畳みテントTに限定するものではない。
載置板2は、平面長方形状に形成され、その上面に便座6の開放部61と連通状とする汚物通過孔21が形成されている。
また、載置板2の周縁には、側壁22が垂下状に形成されていて、当該載置板2を略逆向き容器状に形成することに、載置板2の裏面側に支持脚3の収納空間Sを確保している。
また、支持脚3は、夫々載置板2の縁に沿うように折り畳まれれて収納される。
また、閉塞板4は、上下方向の高さが、使用時における仮設トイレ1の前記側壁22の先端から地面Gまでの高さと略同高、且つ側壁22の左右方向の全長と略同長とする長方形状の板状態のものである。
また、前記支持脚3と閉塞板4の立設時に対向する部位には、ボルト通し孔B1,B2が開孔されていて、支持脚3と閉塞板4とが立設された状態で前記ボルト通し孔B1,B2にボルトBを貫通させて締め付け固定することによって、支持脚3による支持状態と閉塞板4による閉塞状態が保持される。
また、ガイドチューブ5は、その下半部51を上半部52の内側に挿入するように折り返して二重構造にされ、その折り返し端部53を下端とする一方、ガイドチューブ5の両端部が内外で二重にされた他端部54を上端としいる。
前記のように二重構造にされたガイドチューブ5は、他端部54を前記汚物通過孔21に貫通させるとともに、当該汚物通過孔21周りの載置板2の上面に着脱可能に固着して吊り下げている。
また、ガイドチューブ5は、載置板2の上面に対し、他端部54における外側端部54Aと内側端部54Bが夫々個別に固着して、個別に取外せるようにされている。
なお、ガイドチューブ5の固着方法については、特に限定するものではなく、例えば、接着や掛止め等で可能である。
本形態で例示する便座6は、載置板2に対してボルト・ナット等の周知の方法で着脱可能に取り付けられたものであるが、本発明では、便座6を載置板2に対して固定状に取り付けたものでもよい(図示せず)。
ここで、固定状とは、収納時や運搬時に便座を取外すことを想定していないことを意味するものであって、便座が載置板に対して外せないように一体化したものではない。
また、着脱可能とは、収納時や運搬時に便座を取外すことを想定していることを意味するものである。
また、前記収納状態や運搬状態の仮設トイレ1を使用状態にする際には、支持脚3と閉塞板4を立設するとともに、両者をボルトBで締め付け固定する。
次に、ガイドチューブ5を二重構造にし、その折り返し端部53を下端とし、他端部54を載置板2の裏面から汚物通過孔21に挿通するとともに、他端部54における外側端部54Aと内側端部54Bとを汚物通過孔21周囲の載置板2の上面に夫々個別に固着し、更に、載置板2の上面に便座6を取り付ける。
次に、支持脚3と閉塞板4がマンホールMの開口部M1の周縁を囲み、ガイドチューブ5をマンホールM内に挿入して設置する。
最後に、設置された仮設トイレ1を囲むように折り畳みテントTを張ることによって、仮設トイレを個室状態にすることができる。
次に、ガイドチューブ5の他端部54における内側端部54Bの固定を外して引き上げながら二重構造を解除した上で、外側端部54Aの固定を外してガイドチューブ5を回収する。
このとき、ガイドチューブ5の回収時において汚物Oが付着している面が、およそ二重構造を解除したガイドチューブ5の全長の半分になるので、そのガイドチューブ5の回収作業において作業者に対する汚物の付着や不快感を低減することができる。
また、ガイドチューブ5が生分解性樹脂材で構成されているので、使用済みのガイドチューブの廃棄処理において自然に分解されるので、廃棄物による環境破壊の低減ができる。
そして、便座6を外し、支持脚3と閉塞板4を固定するボルトBとナットNを外して、支持脚3と閉塞板4を折り畳むことによって、仮設トイレ1が一枚の略板状の収納性や運搬性が良好なコンパクトなものにされる。
この形態の仮設トイレによれば、支持脚とガイドチューブを折り畳んで載置板における収納空間に収納した上で、閉塞板を折り畳んで収納空間を蓋することによりコンパクト化され、設置時には、前記で例示した便座及びガイドチューブの取付け作業が不要であり、より効率的に仮設トイレの設置を行うことができる。
また、仮設トイレの他の形態として、支持脚を省略して閉塞板が支持脚を兼ねるようにしたものも挙げられ、この形態の仮設トイレによっても、より効率的に仮設トイレの設置を行うことができるし、支持脚が省略された分、軽量化が図れる(図示せず)。
また、支持脚が省略された形態の仮設トイレにおいても、載置板と、ガイドチューブと、便座が一体化されたものにしてもよい(図示せず)。
また、本発明は、例示した実施の形態に限定するものでは無く、特許請求の範囲の各項に記載された内容から逸脱しない範囲の構成による実施が可能である。
2:載置板
3:支持脚
4:閉塞板
5:ガイドチューブ
6:便座
21:汚物通過孔
22:側壁
51:下半部
52:上半部
53:折り返し端部
54:他端部
54A:外側端部
54B:内側端部
61:開放部
S:収納空間
M:マンホール
M1:開口部
O:汚物
Claims (6)
- 汚物通過孔が形成された載置板と、当該載置板をその汚物通過孔がマンホールにおける開口部の直上に位置するように支持する支持脚とを含み、当該支持脚は、載置板に対し収納状態及び支持状態に切り替え可能に装備され、仮設トイレ使用時には、前記支持脚を支持状態にして、前記マンホールの開口部に対し当該開口部を跨ぐように設置する仮設トイレ。
- 設トイレの使用時において載置板の下回りを開閉可能に塞ぐ閉塞板を含み、当該閉塞板は、載置板に対し収納状態及び支持状態に切り替え可能に装備されている請求項1に記載の仮設トイレ。
- 記閉塞板が支持脚を兼用している請求項2に記載の仮設トイレ。
- 記載置板における汚物通過孔に、可撓性を有し、且つ水透性が無い素材からなるガイドチューブが吊り下げられてなり、当該ガイドチューブは、その下半部を上半部の内側に挿入するように折り返して二重構造にされ、その折り返し端部を下端とする一方、ガイドチューブの両端部が内外で二重にされた他端部を上端として、当該他端部を汚物通過孔に貫通させるとともに、当該汚物通過孔周りの載置板の表面に固着して吊り下げていて、このガイドチューブの回収時には、当該ガイドチューブの他端部における内側端部の固定を外して引き上げながら二重構造を解除した上で、外側端部の固定を外して回収するようにしている請求項1乃至請求項3いずれか1項に記載の仮設トイレ。
- 記ガイドチューブの素材は、廃棄物としての処理容易性の向上のため、第5発明では生分解性樹脂材からなるガイドチューブとしている請求項4に記載の仮設トイレ。
- 記載置板に便座が固定状又は着脱可能に備えられている請求項1乃至請求項5いずれか1項に記載の仮設トイレ。
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