JP3731089B2 - 仮設トイレ囲い - Google Patents

仮設トイレ囲い Download PDF

Info

Publication number
JP3731089B2
JP3731089B2 JP2003274787A JP2003274787A JP3731089B2 JP 3731089 B2 JP3731089 B2 JP 3731089B2 JP 2003274787 A JP2003274787 A JP 2003274787A JP 2003274787 A JP2003274787 A JP 2003274787A JP 3731089 B2 JP3731089 B2 JP 3731089B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
temporary toilet
sheet
attached
temporary
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003274787A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005036513A (ja
Inventor
和男 岡本
栄二 藤本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui House Ltd
Original Assignee
Sekisui House Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui House Ltd filed Critical Sekisui House Ltd
Priority to JP2003274787A priority Critical patent/JP3731089B2/ja
Publication of JP2005036513A publication Critical patent/JP2005036513A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3731089B2 publication Critical patent/JP3731089B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)
  • Residential Or Office Buildings (AREA)

Description

この発明は、主としてボックス型の仮設トイレを外側から囲んで目隠しするための仮設トイレ囲いに関する。
一般に、建築現場等に設置される仮設トイレは、便器や貯水タンク等を備えた基台周りに、扉付きの壁を立設して、その上端開口部を天蓋で塞いだボックス型の構造になっている。
この種の仮設トイレは、一見してトイレと解る外観を呈しており、剥き出しの状態で設置されていると、近隣に不快感を与えることが多く、特に隣家からはクレームが出ることもあった。そこで、建築現場における美観の向上及び近隣への配慮から、上記のようなボックス型の仮設トイレを覆い隠す仮設トイレ囲いが提案されている。
従来の仮設トイレ囲いとしては、例えば組立足場のフレーム材を利用して、このフレーム材を仮設トイレ周りに枠状に組んで、それにプラスチック段ボール等からなるボードを張り付けた構造のものがある。このような構造の場合、組立足場のフレーム材を共有できるといった利点はあるが、全体的に重量が重く、しかも嵩張るボードを使用していることから、組立て作業や解体作業が煩雑となり、運搬や保管に際しての取り扱いも面倒であった。しかも、製造コストも高くなっていた。
このため、本出願人は、例えば特願2002−240343において、被覆用シートを張り付けた一対の側面枠と後面枠とを組み合わせた構造の仮設トイレ囲いを提案している。このような仮設トイレ囲いの場合、側面枠及び後面枠はシートを張ることができる程度の強度であれば良く、またシート自体も軽量でしかも嵩張らないので、全体的に軽量化、コンパクト化を図ることができ、取り扱いも容易で製造コストの削減も図ることができる。
この特願2002−240343で提案した仮設トイレ囲いは、仮設トイレに取り付けられる固定具によって固定された両側面枠に、前面側のカーテン支持材と後面枠とが取り付けられて、仮設トイレに一体化されるようになっている。
しかし、特願2002−240343において提案した上記仮設トイレ囲いの場合、固定具が、仮設トイレより一定の距離だけ外方へ張り出した位置において、側面枠を支持するようになっているため、仮設トイレにおける大きさや固定具の取付け位置によっては、固定具によって支持するトイレ両側の側面枠間の距離が異なってしまい、両側面枠に対してカーテン支持材及び後面枠を取り付けることができなかった。
また、仮設トイレのボルト穴を利用して固定具を取り付ける場合、そのボルト穴の位置によっては、固定具に支持される側面枠が仮設トイレに干渉してしまう懸念があった。
従って、上記のように仮設トイレ囲いの組立作業に支障をきたすことを回避するためには、仮設トイレの仕様に合わせて、それに対応する個別の固定具をそれぞれ用意しなければならなかった。
そこで、この発明は、上記の不具合を解消して、仮設トイレの仕様に対応させるための個別の固定具を用意しなくても、様々な仮設トイレの仕様に対応するように、且つ、組立作業に支障のないように仮設トイレに固定することができる仮設トイレ囲いを提供する。
上記の課題を解決するため、この発明の仮設トイレ囲いは、ボックス型の仮設トイレを囲む被覆用シートが張り付けられる枠体と、この枠体を前記仮設トイレに固定する固定具とを備え、その固定具における前記枠体を固定支持する支持部の位置を、固定具の前記仮設トイレへの取付け部に対して、固定具に支持される枠体に囲まれる面と略直角な方向に調節可能としてあることを特徴とする。
また、前記固定具は、前記取付け部を有する取付け部材と、前記支持部を有するとともに前記取付け部材に対して前記直角方向に移動可能に取り付けられる支持部材とを備えている。
さらに、前記取付け部は、前記仮設トイレのボルト穴を利用して仮設トイレに固定される。
またさらに、前記枠体は、左右一対の方形枠状の側面枠と、方形枠状の後面枠とを備え、前記側面枠が、互いに着脱可能な上部枠と下部枠とからなっている。
加えて、前記枠体の両側面に張り付けられて、前記仮設トイレの両側面を覆う一対の側面シートと、前記枠体の後面側に張り付けられて、前記仮設トイレの後面を覆う後面シートとを備えており、これら側面シート及び後面シートが、仮設トイレの固定に用いる固定用ロープを通すためのロープ挿通用の窓穴及び/又は水洗配管を通すための配管挿通用の窓穴と、シートを張り付けた状態でも汚物の汲み取りその他の作業を可能にするための作業用の窓穴とのうちいずれか一方若しくは両方を備えている。
この発明の仮設トイレ囲いは、仮設トイレへの枠体の固定に用いる固定具において、枠体を固定支持する支持部の位置が、仮設トイレへの取付け部に対して調節可能となっているため、支持部で支持する枠体の位置が適当な位置となるように調節することができ、仮設トイレの仕様に対応させるための個別の固定具を用意しなくても、様々な仮設トイレの仕様に対応するように、且つ、組立作業に支障のないように仮設トイレに固定することができる。
また、上記のような固定具で支持する枠体の位置調節は、取付け部材に対して支持部材を移動させることで、容易に行うことができる。
しかも、固定具が、仮設トイレのボルト穴を利用して仮設トイレに取り付けられるため、仮設トイレ側に特別な加工を施さなくて済む。
また、側面枠が、互いに着脱可能な上部枠と下部枠とからなっているため、側面枠を上下に分割することで、運搬作業及び枠体の組立作業の負担を軽減することができる。
さらに、側面シート及び後面シートが窓穴を備えているため、シートを張り付けた状態でも、仮設トイレ固定用のロープや水洗配管がシートと干渉することを防いだり、汚物の汲み取りその他の作業を可能にすることができる。
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。この発明の一実施形態に係る仮設トイレ囲い(1)は、図1に示すように、ボックス型の仮設トイレ(2)を囲む枠体(3)と、この枠体(3)に張り付けられる目隠し用のシート(4)(4)(5)を備えている。
仮設トイレ(2)は、図2に示すように、便器や便槽、各種タンク等を備えた基台(10)上に、扉(11)付きの外周壁(12)を立設して、この外周壁(12)の上端開口部を天蓋(13)で塞いだボックス型の構造となっている。
外周壁(12)の両側面には、それぞれの下端部に例えば前後一対の凹所(15)(15)が形成されており、これに対応するようにして、基台(10)の両側面にもそれぞれ凹所(16)(16)が形成されている。
そして、外周壁(12)の凹所(15)(15)下面に形成されたボルト穴(17)(17)と、基台(10)の凹所(16)(16)上面に形成された図示しないボルト穴とに差し込んだボルト(18)(18)をナット(19)で締め付けることで、外周壁(12)と基台(10)とを固定している。
また、基台(10)には、その前端部に踏み台(14)が形成され、後端部には、図示しない汲み取り口が設けられており、場合によっては、給水口が設けられる。なお、必要に応じて、トイレ吊り上げ用のアイボルト及びそのボルト穴が、基台(10)の上面四隅に設けられる。
枠体(3)は、図3に示すように、左右一対の方形枠状の側面枠(20)(20)と、方形枠状の後面枠(21)とを備えている。側面枠(20)は、図3乃至図5に示すように、互いに着脱可能な上部枠(65)と下部枠(66)とからなっている。
上部枠(65)は、一対のパイプ状の縦枠材(27)(28)と、これら縦枠材(27)(28)の上端部間を連結する例えばパイプ状の横枠材(29)と、同じく縦枠材(27)(28)の下端部間に差し渡される補強用の横桟(30)とからなっている。
横桟(30)の前後方向における略中央には、仮設トイレ(2)に対して右側に設置される右側用であるか、若しくは左側に設置される左側用であることを示すための目印部(67)が設けられている。目印部(67)は、例えば、右側用が赤色、左側用が青色といったように、塗装等により識別表示されており、枠体(3)の組立作業における確実性の向上を図っている。
上部枠(65)では、後側の縦枠材(28)が、前側の縦枠材(27)よりも上方に突出しており、その突出した上端部には、シート面方向に沿って後方に張り出した水平プレート(40)を介して棒状の下向き突起(41)が取り付けられている。また、それぞれの縦枠材(27)(28)の下端部には、アイボルト(76)(76)が挿通される図示しない挿通穴が形成され、この挿通穴に対応するようにして、ナット(77)(77)が例えば溶接によって取り付けられている。
下部枠(66)は、一対のパイプ状の縦枠材(31)(32)と、これら縦枠材(31)(32)の上端部間に差し渡される補強用の横桟(33)と、同じく縦枠材(31)(32)の下端部間を連結する例えばパイプ状の横枠材(34)とからなっている。下部枠(66)の横桟(33)にも、上部枠(65)と同様の目印部(67)が設けられている。
下部枠(66)では、前側の縦枠材(31)の下端部に、シート面方向に沿って前方に張り出した丸棒(35)を介してガイドパイプ(36)が取り付けられ、地面に打ち込む固定杭(37)が挿通されるようになっている。このガイドパイプ(36)には、ナット(38)が溶接等によって取り付けられており、このナット(38)へ前方から螺合したアイボルト(39)の先端部が固定杭(37)を押し付けることで、ガイドパイプ(36)が固定杭(37)に固定されるようになっている。
また、下部枠(66)における後側の縦枠材(28)の下端部には、上部枠(65)の下向き突起(41)に対応して、シート面方向に沿って後方に張り出した水平プレート(40)を介して棒状の上向き突起(42)が取り付けられている。
さらに、下部枠(66)におけるそれぞれの縦枠材(31)(32)の上端には、上向きの係合突起(74)(75)が設けられている。なお、後側の係合突起(75)が、前側の係合突起(74)よりも上方に突出している。
これら係合突起(74)(75)は、例えば金属製の丸棒の下側略半分が、縦枠材(31)(32)の上端開口部に嵌め込まれた状態で、その縦枠材(31)(32)の内周面に溶接されることで形成されている。なお、係合突起(74)(75)の上端部は、上端に向かうに連れて小径となるように形成されている。
そして、これら下部枠(66)の係合突起(74)(75)に、上部枠(65)の縦枠材(27)(28)の下端開口部が嵌め込まれることで、上部枠(65)の縦枠材(27)(28)と下部枠(66)の縦枠材(31)(32)とが連結される。そして、上部枠(65)の縦枠材(27)(28)下端部のナット(77)(77)へ螺合したアイボルト(76)(76)の先端部を、上部枠(65)の縦枠材(27)(28)内の係合突起(74)(75)に押し付けることで、上部枠(65)と下部枠(66)とが互いに分離することなく固定されるようになっている。
このように一体化された側面枠(20)の上下端部には、係止部(43)(44)が夫々設けられている。上側の係止部(43)は、縦枠材(27)(28)の上端部に夫々突設された一対の外向きのピン(45)(45)からなり、下側の係止部(44)は、縦枠材(31)(32)の下端部に夫々突設された一対の外向きのピン(46)(46)からなる。
そして、各ピン(45)(46)…は、同じ構造であって、ロック機構を夫々備えている。このロック機構は、例えば図12に示すように、ピン本体(47)に出没自在に設けた係止爪(48)を、ピン本体(47)に内装した図示しないバネで突出方向に付勢した一般的な構造のものである。
なお、側面枠(20)の各枠材(27)〜(34)としては、組立足場のフレーム材を使用せずに、これと比べて細くて軽量なものが用いられている。
後面枠(21)は、図3及び図6に示すように、一対の例えばパイプ状の縦枠材(52)(53)と、これら縦枠材(52)(53)の上下端部間を連結する例えばパイプ状の横枠材(54)(55)とからなり、さらに縦枠材(52)(53)の中間部間には、補強用の横桟(56)が差し渡されている。なお、横桟(56)は、1本に限らず、2本以上設けるようにしても良い。また、この後面枠(21)の各枠材(52)〜(55)としては、組立足場のフレーム材を使用せずに、これと比べて細くて軽量なものが用いられている。
そして、縦枠材(52)(53)の下端部には、外拡がりに斜め後方に張り出した丸棒(57)(57)を介してガイドパイプ(58)(58)が夫々取り付けられ、地面に打ち込む固定杭(37)(37)が夫々挿通されるようになっている。これらガイドパイプ(58)(58)には、ナット(59)(59)が溶接等によって夫々取り付けられており、このナット(59)(59)へ斜め後方から螺合したアイボルト(60)(60)の先端部が固定杭(37)(37)を夫々押し付けることで、ガイドパイプ(58)(58)が固定杭(37)(37)に固定されるようになっている。
また、この後面枠(21)の上下端部には、係止部(61)(62)が夫々設けられている。上側の係止部(61)は、縦枠材(52)(53)の上端部に夫々突設された一対の外向きのピン(63)(63)からなり、下側の係止部(62)は、縦枠材(52)(53)の下端部に夫々突設された一対の外向きのピン(64)(64)からなる。
各ピン(63)(64)…は、側面枠(20)のピン(45)(46)…と同じ構造であって、これらピン(45)(46)…と同様のロック機構を備えている。
そして、上記の枠体(3)は、複数の固定具(110)(110)…によって仮設トイレ(2)に一体的に取り付けることができるようになっている。
固定具(110)は、図14乃至図16に示すように、仮設トイレ(2)に取り付けられる取付け部材(111)と、この取付け部材(111)に取り付けられる支持部材(112)とを備えている。
取付け部材(111)は、例えば金属製であって、長尺のプレート状となっている。取付け部材(111)の一端部は、取付け部(124)となっており、この取付け部(124)には、ボルト(18)を挿通させる挿通穴(115)が形成されている。この取付け部材(111)は、仮設トイレ(2)の例えば左右方向に沿うようにして、仮設トイレ(2)に対して、その基台(10)及び外周壁(12)の外面より外方へ張り出すようにして取り付けられる。なお、取付け部材(111)の他端は、円弧状に形成されている。
取付けの際には、取付け部(124)の挿通穴(115)を、仮設トイレ(2)に形成されたボルト穴(17)に一致させた状態で、挿通穴(115)へ上方から挿通させたボルト(18)をボルト穴(17)へねじ込んで、このねじ込まれたボルト(18)に対して、下方からナット(19)をねじ込んで締め付けることで、取付け部(124)が仮設トイレ(2)に固定されるようになっている。このように、取付け部(124)は、仮設トイレ(2)のボルト穴(17)を利用して仮設トイレ(2)に固定される。ただし、仮設トイレ(2)にトイレ吊り上げ用のアイボルトが備え付けられている場合、取付け部(124)は、アイボルトが螺合されるボルト穴へ、取付け部(124)の挿通穴(115)へ上方から挿通させたアイボルトをねじ込むことによって、仮設トイレ(2)に固定するようにしても良い。
支持部材(112)は、取付け部材(111)にスライド可能に外嵌される嵌合部(113)と、枠体(3)を固定支持する支持部(114)とを備えている。
嵌合部(113)は、例えば扁平な角筒状となっている。そして、取付け部材(111)に外嵌された嵌合部(113)は、取付け部材(111)の長さ方向(図16に示す矢印a方向)にスライド可能となっている。すなわち、支持部材(112)は、取付け部材(111)に対して移動可能に取り付けられるようになっている。
また、嵌合部(113)は、その下面の略中央にアイボルト(121)を挿通させる挿通穴(122)を備えるとともに、この挿通穴(122)に対応するようにして、下面にナット(120)が例えば溶接により固着されている。そして、ナット(120)にねじ込んだアイボルト(121)先端を嵌合部(113)内の取付け部材(111)に押し付けることで、支持部材(112)が取付け部材(111)に対して固定される。
一方、支持部(114)は、嵌合部(113)より立ち上がる一対の立上がりプレート(116)(117)と、それらのうち外側の立上がりプレート(117)のボルト穴(118)に螺合されるアイボルト(119)とからなっている。立上がりプレート(116)(117)は、嵌合部(113)の上面に例えば溶接により固着されている。
立上りプレート(116)(117)間には、嵌合溝(123)が形成されていて、枠体(3)の下端部、具体的には側面枠(20)の下側の横枠材(34)が嵌り込むようになっている。なお、外側の立上りプレート(117)よりも内側の立上りプレート(116)が上方に突出しており、その突出部分をガイドとして機能させることで、横枠材(34)を嵌合溝(123)内へスムーズに落とし込むことができるようになっている。
そして、外側の立上りプレート(117)のボルト穴(118)に外側からねじ込んだアイボルト(119)先端を、嵌合溝(123)内の横枠材(34)に押し付けることで、枠体(3)の嵌合溝(123)からの抜けが防止される。なお、図14においては、固定具(110)付近の構造を理解し易くするために、側面シート(4)はあえて記載していないが、実際はシート(4)が側面枠(20)に張り付けられた状態となっている。
このように、仮設トイレ(2)に取り付けた固定具(110)(110)…の支持部(114)(114)…によって、枠体(3)の下端部を固定支持することで、その枠体(3)が仮設トイレ(2)に一体的に固定されるようになっている。なお、この枠体(3)の取り付け状態において、枠体(3)の各ガイドパイプ(36)(58)…に挿通させた固定杭(37)(37)…を地面に打ち込むことで、枠体(3)の取り付け強度をさらに高めることができる。
目隠し用のシート(4)(4)(5)は、側面枠(20)(20)に張り付けられて、仮設トイレ(2)の両側面を覆う一対の側面シート(4)(4)と、後面枠(21)に張り付けられて、仮設トイレ(2)の後面を覆う後面シート(5)とを備えている。
側面シート(4)は、例えば方形のビニールシートからなり、図7に示すように、その上下縁部を夫々折り返して縫い合わせることで、側面シート(4)の上下端部に沿って袋状の収容部(70)(70)が形成されている。これら収容部(70)(70)には、シート張り付け用の係合部材としてのシート掛棒(71)(71)が夫々挿通されて収容されるようになっている。また、側面シート(4)の両端部には、その中央から下端部にかけて複数の鳩目(72)(72)…が適宜間隔をあけて夫々形成されている。
シート掛棒(71)の板状に形成された両端部には、側面枠(20)における上下の係止部(43)(44)のピン(45)(46)…が挿入可能なピン挿入穴(73)(73)…が夫々形成されている。従って、側面シート(4)の上下端部に沿って取り付けられたシート掛棒(71)(71)は、側面枠(20)における上側及び下側の双方の係止部(43)(44)に夫々係合可能となっている。
また、側面シート(4)は、例えば矩形状に開口する窓穴(85)(86)を備えている。これら窓穴(85)(86)は、側面シート(4)のほぼ中央と下端部とに形成されている。さらに、側面シート(4)の外表面には、窓穴(85)(86)の開口部分を塞ぐ蓋部(87)(88)が設けられている。蓋部(87)(88)は、例えば被覆用シート(4)(4)(5)と同様の材質からなっており、その上縁部が例えば縫着によってシート(4)に取り付けられている。従って、窓穴(85)(86)を設けることによる美観の悪化を回避することができるとともに、必要があれば下端部より容易にめくり上げることができるようになっている。
側面シート(4)のほぼ中央に形成された窓穴(85)は、仮設トイレ(2)の固定に用いる固定用ロープ(102)を通すためのロープ挿通用として用いられるようになっている。すなわち、図8及び図9に示すように、シート(4)を張り付けた状態で仮設トイレ(2)を固定する場合に、仮設トイレ(2)の上面に引っ掛けた固定用ロープ(102)の両端を、地面(100)に打ち付けた杭(101)(101)に括り付ける際に、ロープ(102)を窓穴(85)(85)に通すことで、ロープ(102)と側面シート(4)との干渉を防ぐことができる。
さらに、側面シート(4)下端部の窓穴(86)は、水洗配管を通すための配管挿通用として用いられ、配管とシート(4)との干渉を防止できるようになっている。ただし、これら窓穴(85)(86)は、上記以外の用途に用いても良いものであり、例えば、シート(4)を張り付けた状態でも汚物の汲み取りその他の作業を可能にするための作業用として用いるようにしても良い。
後面シート(5)は、例えば方形のビニールシートからなり、図10に示すように、その上下縁部を夫々折り返して縫い合わせることで、後面シート(5)の上下端部に沿って袋状の収容部(81)(81)が形成されている。これら収容部(81)(81)には、シート張り付け用の係合部材としてのシート掛棒(82)(82)が夫々挿通されて収容されるようになっている。また、後面シート(5)の両端部には、その中央から下端部かけて複数の鳩目(83)(83)…が適宜間隔をあけて夫々形成されている。
シート掛棒(82)の板状に形成された両端部には、後面枠(21)における上下の係止部(61)(62)のピン(63)(64)…が挿入可能なピン挿入穴(84)(84)が夫々形成されている。従って、後面シート(5)の上下端部に沿って取り付けられたシート掛棒(82)(82)は、後面枠(21)における上側及び下側の双方の係止部(61)(62)に夫々係合可能となっている。
また、後面シート(5)は、側面シート(4)と同様の窓穴(98)及び蓋部(99)を備えている。後面シート(5)の窓穴(98)は、シート(5)の下端部に設けられており、シート(5)を張り付けた状態でも、蓋部(99)を下端部からめくり上げることで、仮設トイレ(2)の汲み取り口を露出させることができ、トイレ(2)の汚物の汲み取り作業を行えるようになっている。
ただし、後面シート(5)の窓穴(98)は、上記のような汚物の汲み取り以外にも、給水その他の作業を行うために用いても良く、また、配管その他を挿通させるために用いても良い。
なお、側面シート(4)(4)及び後面シート(5)は、ビニールシートに限らず、例えばメッシュ状のシートであっても良い。
以下、上記仮設トイレ囲い(1)の組立手順について説明する。まず、上記のように仮設トイレ(2)のボルト穴(17)(17)…を利用して仮設トイレ(2)に複数の固定具(110)(110)…を取り付ける。このとき、トイレ(2)両側の固定具(110)(110)…の支持部(114)(114)…が適当な位置となるように、取付け部材(111)(111)に対して、支持部材(112)(112)をスライド調節して固定しておく。
このように、支持部(114)の位置が、取付け部材(111)に対して、その長さ方向、すなわち、側面枠(20)に囲まれる面と略直角な方向に調節可能となっているため、両側の側面枠(20)(20)に対して後述するように後面枠(21)及びカーテン支持材(92)を取り付けることができるように、且つ、支持部(114)(114)によって支持する側面枠(20)(20)が仮設トイレ(2)と干渉しないように取付け位置を調節することができる。
すなわち、この仮設トイレ囲い(1)は、仮設トイレ(2)の仕様に対応させるための個別の固定具を用意しなくても、様々な仮設トイレ(2)の仕様に対応するように、且つ、組立作業に支障のないように仮設トイレ(2)に固定することができる。
次に、仮設トイレ(2)に取り付けられた固定具(110)(110)…によって、側面枠(20)(20)の下部枠(66)(66)を仮設トイレ(2)に固定する。こうして先に固定したそれぞれの下部枠(66)(66)に対して、上記のように上部枠(65)(65)を連結させて、分割されていた側面枠(20)(20)を一体化させる。
このように、側面枠(20)(20)を上部枠(65)(65)と下部枠(66)(66)とに分割した状態で運搬及び組み立てを行うことで、その作業の負担を軽減することができる。
続いて、後面枠(21)を持ち上げながら、その縦枠材(52)(53)の上端開口部(97)(97)へ、側面枠(20)(20)の下向き突起(41)(41)を差し入れた後に、後面枠(21)を落とし込んで、その縦枠材(52)(53)の下端開口部(98)(98)へ、側面枠(20)(20)の上向き突起(42)(42)を差し入れることで、側面枠(20)(20)の後端部間に跨って後面枠(21)を取り付ける。
さらに続いて、側面シート(4)(4)及び後面シート(5)を、側面枠(20)(20)や後面枠(21)に夫々張り付ける。側面シート(4)の張り付けに際しては、上側のシート掛棒(71)のピン挿入穴(73)(73)へ、側面枠(20)の上端部に設けられているピン(45)(45)を挿入させるようにして、上側のシート掛棒(71)を上側の係止部(43)に係合させるとともに、下側のシート掛棒(71)のピン挿入穴(73)(73)へ、側面枠(20)の下端部に設けられているピン(46)(46)を挿入させるようにして、下側のシート掛棒(71)を下側の係止部(44)に係合させる。この係合状態において、ピン(45)(46)…のロック機構により、上下のシート掛棒(71)(71)の抜けが防止される。
後面シート(5)の張り付けに際しても、側面シート(4)のときと同様に、上側のシート掛棒(82)のピン挿入穴(84)(84)へ、後面枠(21)の上端部に設けられているピン(63)(63)を挿入させるようにして、上側のシート掛棒(82)を上側の係止部(61)に係合させるとともに、下側のシート掛棒(82)のピン挿入穴(84)(84)へ、後面枠(21)の下端部に設けられているピン(64)(64)を挿入させるようにして、下側のシート掛棒(82)を下側の係止部(62)に係合させる。この係合状態において、ピン(63)(64)…のロック機構により、上下のシート掛棒(82)(82)の抜けが防止される。
そして、側面枠(20)(20)の前端部間に、図1に示すように、カーテン支持材(92)を差し渡して、このカーテン支持材(92)に、仮設トイレ(2)の前面を覆うカーテン(93)を吊り下げ支持させる。カーテン支持材(92)は、図3に示すように、両端部が下向きに折れ曲がった棒状材からなり、その両端部を側面枠(20)(20)における前側の縦枠材(27)(27)の上端開口部(94)(94)へ差し入れることで、これら縦枠材(27)(27)間に跨って取り付けられる。カーテン(93)としては、被覆用シートと同じ材質のビニールシートが用いられ、その上端部に沿って取り付けられた複数の環状吊り具(95)(95)…を、カーテン支持材(92)へ引っ掛けることで、開閉自在に吊り下げられる。なお、カーテン(93)の下端隅部に取り付けた図示しない係止具を、例えば側面枠(20)(20)の下端部に係合させることで、トイレを使用していないときに、カーテン(93)を閉じた状態で保持するようにしても良い。
シート(4)(4)(5)及びカーテン(93)を取り付けた後、枠体(3)の各ガイドパイプ(36)(58)…に挿通させた固定杭(37)(37)…を地面に打ち込むとともに、ガイドパイプ(36)(58)…のアイボルト(39)(60)を締め付けて固定杭(37)(37)…に押し付ける。これによって、囲い(1)を地面に対して固定する。なお、強風時施工の場合には、シート(4)(4)(5)を取り付ける前に、固定杭(37)(37)…の打ち込み作業を行うようにしても良い。
そして、最後に、側面シート(4)、後面シート(5)の鳩目(72)(83)…に通した紐(96)(96)…を、側面枠(20)の縦枠材(27)(28)(31)(32)、後面枠(21)の縦枠材(52)(53)に夫々締結する。
このようにして仮設トイレ(2)に施工した囲い(1)においては、側面シート(4)(4)及び後面シート(5)のシート掛棒(71)(82)…を、ピン(45)(46)(63)(64)のロック機構を解除することで枠体(3)から簡単に取り外すことができる。このため、例えば台風等の強風時において、図13に示すように、側面シート(4)(4)の上側のシート掛棒(71)(71)を取り外して、下側の係止部(44)(44)に係合させるとともに、後面シート(5)の上側のシート掛棒(82)を取り外して、下側の係止部(62)に係合させて、シート(4)(4)(5)を巻いたり、折り畳んだりすることで、シート(4)(4)(5)を枠体(3)の下端部に素早く収容することができる。これにより、シート(4)(4)(5)が風の抵抗となるのを防ぎ、囲い(1)が傾いたり、転倒するのを防止することができる。
なお、このように上側のシート掛棒(71)(82)…を取り外して、シート(4)(4)(5)を枠体(3)の下端部に収容するだけでなく、例えば下側のシート掛棒(71)(82)…を取り外して、上側の係止部(43)(61)に係合させ、シート(4)(4)(5)を枠体(3)の上端部に収容しても良く、また上下のシート掛棒(71)(82)…を取り外して、シート(4)(4)(5)を枠体(3)から取り外すようにしても良い。
この発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正及び変更を加え得ることは勿論である。
この発明の一実施形態に係る仮設トイレ囲いを前面側から見た斜視図である。 仮設トイレの斜視図である。 枠体の分解斜視図である。 側面枠の正面図である。 上部枠と下部枠の連結部分を示す斜視図である。 後面枠の正面図である。 側面シートの正面図である。 側面シートの窓穴の使用例を示す模式図である。 同じくその拡大断面図である。 後面シートの正面図である。 仮設トイレ囲いを後面側から見た斜視図である。 ピンの拡大斜視図である。 シートを収容した状態を示す斜視図である。 固定部材の分解斜視図である。 設置状態における固定部材の斜視図である。 固定部材の断面図である。
符号の説明
(1) 仮設トイレ囲い
(2) 仮設トイレ
(3) 枠体
(4) 側面シート
(5) 後面シート
(17) 仮設トイレのボルト穴
(20) 側面枠
(21) 後面枠
(65) 上部枠
(66) 下部枠
(85) ロープ挿通用の窓穴
(86) 配管挿通用の窓穴
(98) 作業用の窓穴
(102) 固定用ロープ
(110) 固定具
(111) 取付け部材
(112) 支持部材
(114) 支持部
(124) 取付け部

Claims (5)

  1. ボックス型の仮設トイレを囲む被覆用シートが張り付けられる枠体と、この枠体を前記仮設トイレに固定する固定具とを備え、その固定具における前記枠体を固定支持する支持部の位置を、固定具の前記仮設トイレへの取付け部に対して、固定具に支持される枠体に囲まれる面と略直角な方向に調節可能としてあることを特徴とする仮設トイレ囲い。
  2. 前記固定具は、前記取付け部を有する取付け部材と、前記支持部を有するとともに前記取付け部材に対して前記直角方向に移動可能に取り付けられる支持部材とを備えている請求項1記載の仮設トイレ囲い。
  3. 前記取付け部は、前記仮設トイレのボルト穴を利用して仮設トイレに固定される請求項1又は2記載の仮設トイレ囲い。
  4. 前記枠体は、左右一対の方形枠状の側面枠と、方形枠状の後面枠とを備え、前記側面枠が、互いに着脱可能な上部枠と下部枠とからなっている請求項1乃至3のいずれかに記載の仮設トイレ囲い。
  5. 前記枠体の両側面に張り付けられて、前記仮設トイレの両側面を覆う一対の側面シートと、前記枠体の後面側に張り付けられて、前記仮設トイレの後面を覆う後面シートとを備えており、これら側面シート及び後面シートが、仮設トイレの固定に用いる固定用ロープを通すためのロープ挿通用の窓穴及び/又は水洗配管を通すための配管挿通用の窓穴と、シートを張り付けた状態でも汚物の汲み取りその他の作業を可能にするための作業用の窓穴とのうちいずれか一方若しくは両方を備えている請求項1乃至4のいずれかに記載の仮設トイレ囲い。
JP2003274787A 2003-07-15 2003-07-15 仮設トイレ囲い Expired - Fee Related JP3731089B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003274787A JP3731089B2 (ja) 2003-07-15 2003-07-15 仮設トイレ囲い

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003274787A JP3731089B2 (ja) 2003-07-15 2003-07-15 仮設トイレ囲い

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005036513A JP2005036513A (ja) 2005-02-10
JP3731089B2 true JP3731089B2 (ja) 2006-01-05

Family

ID=34211647

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003274787A Expired - Fee Related JP3731089B2 (ja) 2003-07-15 2003-07-15 仮設トイレ囲い

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3731089B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014079421A (ja) * 2012-10-17 2014-05-08 Minoru Kasei Kk 吊り上げ可能な仮設トイレ
JP5905047B2 (ja) * 2013-05-08 2016-04-20 株式会社ハマネツ トイレ用便槽および該トイレ用便槽を具備するトイレユニット
GB2622793A (en) 2022-09-27 2024-04-03 Juno Ltd A remote site and offshore welfare unit having integral frame and load-bearing securing and lifting means

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005036513A (ja) 2005-02-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3731089B2 (ja) 仮設トイレ囲い
JP2010164221A (ja) 空気調和機の室外ユニット
KR101810332B1 (ko) 텐트 트레일러
KR100827416B1 (ko) 책상 조립체
JP3853288B2 (ja) 仮設トイレ囲い
JP3635273B2 (ja) 仮設トイレ囲い
KR100641806B1 (ko) 건축물 창호 시스템 개선구조
JP3668470B2 (ja) 仮設トイレ囲い
KR101893051B1 (ko) 조립식 사다리
JP4417399B2 (ja) 災害時用便器付きマンホール
JP4324092B2 (ja) 組立式トイレボックス
JP2007076409A (ja) オーニング装置
KR200487354Y1 (ko) 조립식 쓰레기 봉투 거치대
JP4942458B2 (ja) 愛玩動物用トレー
JP4762883B2 (ja) パネル脱着容易なフェンス
GB2567933A (en) Improvements to a portable toilet and lifting frame
JP2005090160A (ja) 吊り足場
CN211353467U (zh) 一种便携式折叠猫厕所
JPS5914548Y2 (ja) 設備ユニツト
JP4684050B2 (ja) ロールスクリーン収納ボックス
JP3917599B2 (ja) 仮設トイレ用のブラインド
KR200384049Y1 (ko) 천장형 완강기 걸이대
JP3535851B2 (ja) 仮設トイレ
JP2009074282A (ja) 物置兼用型簡易トイレ
KR100851299B1 (ko) 천정용 수납함

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050713

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050822

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050830

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050912

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050922

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111021

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141021

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees