JP3108426U - 排泄物回収セット - Google Patents

Abstract

【課題】断水により使用できなくなった水洗トイレを、簡易的に使用可能にする。
【解決手段】本考案は、水洗トイレ便器に篭状の受具Ａを設置し、排泄毎に受具Ａに使い捨ての回収袋Ｂを取り付けて、排泄物を回収にすることにより、断水時の水洗トイレを使用可能にするものである。
【選択図】図２

Description

本考案は、トイレ便器に取り付ける受具と、排泄毎に受具に取り付ける回収袋の使用により、断水時に水洗トイレの使用を可能にする、排泄物回収セットに関するものである。

技術背景

地震等の災害時には断水により水洗トイレの使用が不可能になり、避難所等においては仮設トイレを設置していた。

仮設トイレの設置には相当の労力と時間が必要であり、広域災害時には公的支援の遅れの中、疲労困憊した被災者が、それらの作業をしなければならない。また、平時におけるそれら資材の保管を含め莫大な費用が必要である。本考案は既設の水洗トイレを簡易的に使用可能にすることにより前述の欠点を解決しようとするものである。

本考案は、水洗トイレ便器に受具を設置し、排泄毎に受具に使い捨ての回収袋を取り付けて排泄物を回収することにより、断水時に既設の水洗トイレを使用可能にする。

上述の作業は被災者自身ができる簡単な作業であり、公的な支援を待たずとも即時に既設の水洗トイレの使用を可能にし、平時の保管を含めコストは最小限となる。さらに、一般家庭の水洗トイレも同様に使用可能になれば、避難所に避難する世帯数も激減し、被災者の生活の質向上と支援者の負担軽減が期待できる。また、便器に受具が取り付けられている間は、使用者に対し「断水中であるため通常の使用はできない。」という警告になるため、排泄物が山のように溜まってしまうことも予防できる。

便器本体に取り付ける受具は、篭状の受部と左右に張り出たアーム部からなり、便器と便座の間にアーム部分を挟みこむことにより固定する。小便時にはそのまま使用するが受具は篭状であるので小便はそのまま通過する。大便時には生分解性フィルム製の回収袋を受具に取り付け、大便を回収する。回収したものは土中への埋設が可能であるが、１ケ所にまとめ、公的な処理を待ってもいい。受具も最終処分を考慮して生分解性プラスチックにより製作するのが最良である。

以下、添付図面に従って一実施例を説明する。Ａは受具であり受部ａ１とアーム部ａ２からなり、アーム部を便器と便座の間に挟みこむことにより固定する。Ｂは排泄物を回収するための回収袋である。

本考案の実施例を示す斜視図である。 本考案の設置図である。

符号の説明

Ａ 受具
ａ１ 受部
ａ２ アーム部
Ｂ 回収袋

Claims (2)

1. トイレ便器本体に取り付ける受具と、排泄毎に受具に取り付ける袋を使用する事により、断水時に水洗トイレの使用を可能にする排泄物回収セット。
2. トイレ便器本体に取り付ける受具と、排泄毎に受具に取り付ける生分解性フィルム製の袋を使用する事により、断水時に水洗トイレの使用を可能にする排泄物回収セット。

Images