JP2007005934A - 画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】多色でのプリント処理において色モアレの問題を解決し、高品位な画像再生を行う画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムを提供する。
【解決手段】色補正部110は、入力された画像の所定の色空間における値を示す入力画像情報を所定の色空間と異なる色空間における値を示す変換画像情報に変換し、色情報解析部140は、色補正部110によって変換された変換画像情報に基づいて、変換画像情報に対する各色のディザスクリーンの間の干渉の程度を解析し、パラメータ設定部150は、色情報解析部140によって解析された各色のディザスクリーンの間の干渉の程度に基づいて、ディザスクリーンのパラメータを設定し、ディザ処理部170は、パラメータ設定部150によってパラメータが設定されたディザスクリーンを用いて変換画像情報に対してディザ処理を行い、画像形成装置200によって出力される出力画像情報を生成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像データに対して中間調処理を行う画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラムに関するものである。
従来、濃淡の異なる複数のインクを用いて画像を再現する際に、量子化する方法としてディザ法や誤差拡散法などが一般に知られている。
このような装置としては、低濃度インクはディザ法により量子化し、それ以外は誤差拡散法にて量子化するものが開示されている(特許文献1参照)。かかる記録装置では、ハイライトの粒状性を向上させるとともに、シャドウでの階調性と解像度を向上させることができる。また、低濃度インクにディザ法、高濃度インクに誤差拡散法を用いることで、版間の干渉モアレが発生しないため、色モアレを抑制することができる。
近年、インクジェットプリンタでは、写真画像などの粒状感をできる限り少なくする方法として、ライトインクを用いる手法が用いられている。これは、シアンインクの他にライトシアン、マゼンタインクのほかにライトマゼンタなど、同一の色味を有する濃淡2つのインクを用いて画像を再現するものである。特に低濃度領域でライトインクを用いることで粒状性を向上させ、ざらつきのない写真画像を実現するものであり、電子写真でも同様の考え方で、濃度の低いトナー(以下、淡トナー)と濃度の高いトナー(濃トナー)を用いる構成が開示されている(特許文献2参照)。
特許第2660004号公報 特開2001−290319号公報
上述のような場合でも、多数の色についてディザ法を用いて中間調処理を行った場合には色モアレが発生する可能性が高くなり問題となる。例えば、インクジェットプリンタは誤差拡散法によって中間調処理を行っている。誤差拡散法はFM変調による中間調処理であり、周期的な成分を持っていないので版干渉による色モアレは原理的に発生しない。よって、現在一般的に発売されているインクジェットプリンタでは色モアレが発生しないといえる。
一方、電子写真プリンタは、インクジェットプリンタと同様に誤差拡散法のような周期性を持たない中間調処理を用いれば色モアレは発生しないが、現実的には電子写真は孤立1ドットの再現性・安定性が乏しいので、誤差拡散法を安易に用いることはできない。すなわち、孤立1ドットの再現性・安定性が乏しいプリンタエンジンで誤差拡散法を用いると、粒状性が悪かったり、筋ムラが目立ったりして、かえって画像品質が低下してしまう場合がある。よって、組織的ディザ法のようなAM変調による中間調処理はドットの安定性に乏しい電子写真エンジンには非常に適した方法であるため、電子写真プリンタではディザ法を用いた中間調処理が適している。
このように、電子写真プリンタでは、ディザ法を用いるが、この場合、濃トナーや淡トナーを用いるため版数が多くなり、上述のように網点スクリーンの版干渉による色モアレが問題となる。
従来、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色の再生では、各版のスクリーン角を色モアレが発生しにくい角度に設定することで色モアレの発生を防いでいた。具体的な一例を挙げると、印刷のスクリーン角設定ならって、ブラック(以下Bk):45°、シアン(以下、C):15°、マゼンタ(以下、M):75°、イエロー(以下、Y):30°などが一般的であった。これに、さらにライトブラック(以下、Lk)を用いる場合は、各版のスクリーンを再度設定する必要がある。これにより、従来は90°のなかに4つの版を収めるように設定すればよかったところ、5色にすることで、90°のなかに5つの版を収めるように設定する必要あるため、版同士の角度が近くなる。版同士の角度が近いということは、色モアレが発生しやすいということであり、多数の版を使用する場合に色モアレが発生しない網点スクリーンを実現することは非常に難しかった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、多色でのプリント処理において色モアレの問題を解決し、高品位な画像再生を行う画像処理装置、画像処理方法、および画像処理プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、入力された画像の所定の色空間における値を示す入力画像情報を前記所定の色空間と異なる色空間における値を示す変換画像情報に変換する色補正手段と、前記色補正手段によって変換された前記変換画像情報に基づいて、前記変換画像情報に対する各色のディザスクリーンの間の干渉の程度を解析する色情報解析手段と、前記色情報解析手段によって解析された各色のディザスクリーンの間の干渉の程度に基づいて、ディザスクリーンのパラメータを設定するパラメータ設定手段と、前記パラメータ設定手段によって前記パラメータが設定された前記ディザスクリーンを用いて前記変換画像情報に対して中間調処理を行い、画像形成装置によって出力される出力画像情報を生成する中間調処理手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、前記色情報解析手段は、注目する画素の各色の変換後の画素値のうちの任意の2色のいずれもが予め定められた基準範囲内の値であるか否かに基づいて各色のディザスクリーンの間の干渉の程度を判定すること、を特徴とする。
また、請求項3にかかる発明は、請求項2に記載の画像処理装置において、前記色情報解析手段は、注目する画素の各色の変換後の画素値のうちの任意の2色のいずれもが前記基準範囲内の値であると判断された場合には、当該2色のディザスクリーンの間の干渉の程度が高いと判定すること、を特徴とする。
また、請求項4にかかる発明は、請求項2または請求項3に記載の画像処理装置において、前記基準範囲内の値とは、前記画像情報全体に対する所定の色の画素が占める面積を示す面積率が30%〜70%となるような画素値の範囲であること、を特徴とする。
また、請求項5にかかる発明は、請求項1〜4のいずれか一つに記載の画像処理装置において、前記各色のディザスクリーンの間の干渉の程度と、前記ディザスクリーンのパラメータとを対応付けて記憶するパラメータ記憶手段、をさらに備え、前記パラメータ設定手段は、前記パラメータ記憶手段において前記色情報解析手段によって判定された前記ディザスクリーンの間の干渉の程度に対応付けられている前記ディザスクリーンのパラメータを選択すること、を特徴とする。
また、請求項6にかかる発明は、請求項1〜4のいずれか一つに記載の画像処理装置において、総ての色のディザスクリーンの間の干渉の程度と、前記ディザスクリーンのパラメータの組合せとを対応付けて記憶するパラメータ記憶手段、をさらに備え、前記パラメータ設定手段は、前記パラメータ記憶手段において前記色情報解析手段によって判定された総ての色のディザスクリーンの間の干渉の程度に対応付けられている前記パラメータの組合せを選択すること、を特徴とする。
また、請求項7にかかる発明は、請求項1〜6のいずれか一つに記載の画像処理装置において、前記パラメータ設定手段は、前記色情報解析手段によって所定の色のディザスクリーンが他の色のディザスクリーンと干渉しないと判定された場合に、前記所定の色以外の色のディザスクリーンの間の干渉が最も少なくなるようなパラメータを設定すること、を特徴とする。
また、請求項8にかかる発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、入力された画像についてのプリンタ言語からオブジェクトごとの前記入力画像情報を生成するプリンタ言語解釈手段、をさらに備え、前記色補正手段は、前記プリンタ言語解釈手段によって変換されたオブジェクトごとの前記入力画像情報を前記変換画像情報に変換し、前記色情報解析手段は、前記色補正手段によって変換された前記変換画像情報に基づいて、オブジェクトごとに各色のディザスクリーンの干渉の程度を解析し、前記パラメータ設定手段は、前記色解析手段によって解析されたオブジェクトごとの各色のディザスクリーンの干渉の程度に基づいて、オブジェクトごとにディザスクリーンのパラメータを設定し、前記中間調処理手段は、前記パラメータ設定手段によってオブジェクトごとにパラメータが設定された前記ディザスクリーンを用いて、オブジェクトごとの前記変換画像情報に対して中間調処理を行い、前記出力画像情報を生成すること、を特徴とする。
また、請求項9にかかる発明は、請求項8に記載の画像処理装置において、前記プリンタ言語に基づいてオブジェクトごとのオブジェクト種別を判定する種別判定手段、をさらに備え、前記パラメータ設定手段は、前記種別判定手段によって判定されたオブジェクトのオブジェクト種別がイメージであった場合には、当該オブジェクトに対しては総ての色のディザスクリーンの間の干渉が最も少なくなるようなパラメータの組合せを設定すること、を特徴とする。
また、請求項10にかかる発明は、請求項8に記載の画像処理装置において、前記プリンタ言語に基づいてオブジェクトごとのオブジェクト種別を判定する種別判定手段、をさらに備え、前記パラメータ設定手段は、前記種別判定手段によって判定されたオブジェクトのオブジェクト種別がグラフィックまたはテキストであった場合には、当該オブジェクトに対しては、前記色情報解析手段によって干渉が生じると判定された色のディザスクリーンの間の干渉が最も少なくなるようなパラメータの組合せを設定すること、を特徴とする。
また、請求項11にかかる発明は、請求項1に記載の画像処理装置において、入力された画像についてのプリンタ言語から1ページごとの前記入力画像情報を生成するプリンタ言語解釈手段、をさらに備え、前記色補正手段は、前記プリンタ言語解釈手段によって生成された1ページごとの前記入力画像情報を前記変換画像情報に変換し、前記色情報解析手段は、前記色補正手段によって変換された前記変換画像情報に基づいて、1ページごとに各色のディザスクリーンの干渉の程度を解析し、前記パラメータ設定手段は、前記色情報解析手段によって解析された1ページごとの各色のディザスクリーンの干渉の程度に基づいて、1ページごとにディザスクリーンのパラメータを設定し、前記中間調処理手段は、前記パラメータ設定手段によって1ページごとにパラメータが設定された前記ディザスクリーンを用いて、オブジェクトごとの前記変換画像情報に対して中間調処理を行い、前記出力画像情報を生成すること、を特徴とする。
また、請求項12にかかる発明は、入力された画像についてのプリンタ言語から前記入力された画像の所定の色空間における値を示す入力画像情報を生成するプリンタ言語解釈手段と、前記プリンタ言語解釈手段によって生成された前記入力画像情報に基づいて、前記入力画像情報に対する各色のディザスクリーンの間の干渉の程度を解析する色情報解析手段と、前記色情報解析手段によって解析された各色のディザスクリーンの間の干渉の程度に基づいて、各色のディザスクリーンの間の干渉の程度を示す処理制御情報を生成する処理制御情報生成手段と、前記プリンタ言語解釈手段によって生成された前記入力画像情報および前記処理制御情報生成手段によって生成された前記処理制御情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記入力画像情報を前記所定の色空間と異なる色空間における値を示す変換画像情報に変換する色補正手段と、前記記憶手段に記憶された前記処理制御情報に基づいて、ディザスクリーンのパラメータを設定するパラメータ設定手段と、前記パラメータ設定手段によって前記パラメータが設定された前記ディザスクリーンを用いて前記変換画像情報に対して中間調処理を行い、画像形成装置によって出力される出力画像情報を生成する中間調処理手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項13にかかる発明は、請求項12に記載の画像処理装置において、前記プリンタ言語解釈手段は、前記プリンタ言語からオブジェクトごとの前記入力画像情報を生成し、前記プリンタ言語に基づいてオブジェクトごとのオブジェクト種別を判定する種別判定手段、をさらに備え、前記色情報解析手段は、前記プリンタ言語解釈手段によって生成された前記入力画像情報に基づいて、オブジェクトごとの前記入力画像情報に対する各色のディザスクリーンの間の干渉の程度を解析し、前記処理制御情報生成手段は、前記色情報解析手段によって解析された各色のディザスクリーンの間の干渉の程度および前記種別判定手段によって判定された前記オブジェクト種別に基づいて、オブジェクトごとの各色のディザスクリーンの間の干渉の有無およびオブジェクト種別を示す処理制御情報を生成し、前記記憶手段は、前記プリンタ言語解釈手段によって変換された前記入力画像情報および前記処理制御情報生成手段によって生成された前記処理制御情報を記憶し、前記色補正手段は、前記記憶手段に記憶された前記入力画像情報をオブジェクトごとに前記変換画像情報に変換し、前記パラメータ設定手段は、前記記憶手段に記憶された前記処理制御情報に基づいて、オブジェクトごとにディザスクリーンのパラメータを設定し、前記中間調処理手段は、前記パラメータ設定手段によって前記パラメータが設定された前記ディザスクリーンを用いて前記変換画像情報に対して中間調処理を行い、画像形成装置によって出力される出力画像情報を生成すること、を特徴とする。
また、請求項14にかかる発明は、入力された画像の所定の色空間における値を示す入力画像情報を前記所定の色空間と異なる色空間における値を示す変換画像情報に変換する色補正ステップと、前記色補正ステップによって変換された前記変換画像情報に基づいて、前記変換画像情報に対して各色のディザスクリーンの間の干渉の程度を解析する色情報解析ステップと、前記色情報解析ステップによって解析された各色のディザスクリーンの間の干渉の程度に基づいて、ディザスクリーンのパラメータを設定するパラメータ設定ステップと、前記パラメータ設定ステップによって前記パラメータが設定された前記ディザスクリーンを用いて前記変換画像情報に対して中間調処理を行い、画像形成装置によって出力される出力画像情報を生成する中間調処理ステップと、を有することを特徴とする。
また、請求項15にかかる発明は、入力された画像についてのプリンタ言語から前記入力された画像の所定の色空間における値を示す入力画像情報を生成するプリンタ言語解釈ステップと、前記プリンタ言語解釈ステップによって生成された前記入力画像情報に基づいて、前記入力画像情報に対する各色のディザスクリーンの間の干渉の程度を解析する色情報解析ステップと、前記色情報解析ステップによって解析された各色のディザスクリーンの間の干渉の程度に基づいて、各色のディザスクリーンの間の干渉の程度を示す処理制御情報を生成する処理制御情報生成ステップと、前記プリンタ言語解釈ステップによって変換された前記入力画像情報および前記処理制御情報生成手段によって生成された前記処理制御情報を記憶する記憶手段に記憶された前記入力画像情報を前記所定の色空間と異なる色空間における値を示す変換画像情報に変換する色補正ステップと、前記記憶手段に記憶された前記処理制御情報に基づいて、ディザスクリーンのパラメータを設定するパラメータ設定ステップと、前記パラメータ設定ステップによって前記パラメータが設定された前記ディザスクリーンを用いて前記変換画像情報に対して中間調処理を行い、画像形成装置によって出力される出力画像情報を生成する中間調処理ステップと、を有することを特徴とする。
また、請求項16にかかる発明は、請求項14または請求項15に記載された画像処理方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
請求項1にかかる発明によれば、色情報解析手段によって、色補正手段によって変換された変換画像情報に基づいて、変換画像情報に対する各色のディザスクリーンの間の干渉の程度を解析し、パラメータ設定手段によって、色情報解析手段によって解析された各色のディザスクリーンの間の干渉の程度に基づいて、ディザスクリーンのパラメータを設定し、中間調処理手段によって、パラメータ設定手段によってパラメータが設定されたディザスクリーンを用いて変換画像情報に対して中間調処理を行い、画像形成装置によって出力される出力画像情報を生成することにより、各色の干渉の程度によってディザスクリーンのパラメータセットを設定するため、多色でのプリント処理において色モアレを解消し、高品位な画像再生を行うことができるという効果を奏する。
また、請求項2にかかる発明によれば、色情報解析手段は、注目する画素の各色の変換後の画素値のうちの任意の2色のいずれもが予め定められた基準範囲内の値であるか否かに基づいて各色のディザスクリーンの間の干渉の程度を判定することにより、画素単位での各色の干渉の程度によってディザスクリーンのパラメータセットを設定するため、多色でのプリント処理において色モアレを解消し、高品位な画像再生を行うことができるという効果を奏する。
また、請求項3にかかる発明によれば、色情報解析手段は、注目する画素の変換後の各色の画素値のうちの任意の2色のいずれもが前記基準範囲内の値であると判断された場合には、当該2色のディザスクリーンの間の干渉の程度が高いと判定することにより、画素単位での各色の干渉の程度を的確に判定してディザスクリーンのパラメータセットを設定するため、多色でのプリント処理において色モアレを解消し、高品位な画像再生を行うことができるという効果を奏する。
また、請求項4にかかる発明によれば、基準範囲内の値とは、画像情報全体に対する所定の色の画素が占める面積を示す面積率が30%〜70%となるような画素値の範囲であることにより、画素単位での各色の干渉の程度を的確に判定してディザスクリーンのパラメータセットを設定するため、多色でのプリント処理において色モアレを解消し、高品位な画像再生を行うことができるという効果を奏する。
また、請求項5にかかる発明によれば、パラメータ設定手段は、各色のディザスクリーンの間の干渉の程度と、ディザスクリーンのパラメータとを対応付けて記憶するパラメータ記憶手段において色情報解析手段によって判定されたディザスクリーンの間の干渉の程度に対応付けられているパラメータを選択することにより、各色の干渉に応じて予め定められたディザスクリーンのパラメータセットから選択することができるため、ディザスクリーンの選択処理の時間を短縮することができるという効果を奏する。
また、請求項6にかかる発明によれば、パラメータ設定手段は、総ての色のディザスクリーンの間の干渉の程度と、前記ディザスクリーンのパラメータの組合せとを対応付けて記憶するパラメータ記憶手段において色情報解析手段によって判定された総ての色のディザスクリーンの間の干渉の程度に対応付けられているパラメータの組合せを選択することにより、画像形成装置が有するトナー色に1対1に対応するディザスクリーンのパラメータの総てについてパラメータを選択するため、多色でのプリント処理において色モアレを解消し、高品位な画像再生を行うことができるという効果を奏する。
また、請求項7にかかる発明によれば、パラメータ設定手段は、前記色情報解析手段によって所定の色のディザスクリーンが他の色のディザスクリーンと干渉しないと判定された場合に、前記所定の色以外の色のディザスクリーンの間の干渉が最も少なくなるようなパラメータを設定することにより、干渉が生じる可能性がある色のみを考慮したディザスクリーンのパラメータを設定するため、より確実に色モアレを解消することができ、高品位な画像再生を行うことができるという効果を奏する。
また、請求項8にかかる発明によれば、プリンタ言語解釈手段によって、入力された画像についてのプリンタ言語からオブジェクトごとの入力画像情報を生成し、色補正手段は、プリンタ言語解釈手段によって生成されたオブジェクトごとの入力画像情報を変換画像情報に変換し、色情報解析手段は、色補正手段によって変換された変換画像情報に基づいて、オブジェクトごとに各色のディザスクリーンの干渉の程度を解析し、パラメータ設定手段は、色解析手段によって解析されたオブジェクトごとの各色のディザスクリーンの干渉の程度に基づいて、オブジェクトごとにディザスクリーンのパラメータを設定し、中間調処理手段は、パラメータ設定手段によってオブジェクトごとにパラメータが設定されたディザスクリーンを用いて、オブジェクトごとの変換画像情報に対して中間調処理を行い、出力画像情報を生成することにより、オブジェクトごとに最適なディザスクリーンパラメータを設定してディザ処理を行うため、オブジェクトごとに色モアレが解消され、高品位な画像再生を行うことができるという効果を奏する。
また、請求項9にかかる発明によれば、種別判定手段によって、プリンタ言語に基づいてオブジェクトごとのオブジェクト種別を判定し、パラメータ設定手段は、種別判定手段によって判定されたオブジェクトのオブジェクト種別がイメージであった場合には、当該オブジェクトに対しては総ての色のディザスクリーンの間の干渉が最も少なくなるようなパラメータの組合せを設定することにより、イメージのオブジェクトについて干渉の程度を判定することなくディザスクリーンのパラメータセットを設定することができるため、処理時間を短縮することができるという効果を奏する。
また、請求項10にかかる発明によれば、種別判定手段によって、プリンタ言語に基づいてオブジェクトごとのオブジェクト種別を判定し、パラメータ設定手段は、種別判定手段によって判定されたオブジェクトのオブジェクト種別がグラフィックまたはテキストであった場合には、当該オブジェクトに対しては、色情報解析手段によって干渉が生じると判定された色のディザスクリーンの間の干渉が最も少なくなるようなパラメータの組合せを設定することにより、グラフィックまたはテキストのオブジェクトごとに最適なディザスクリーンパラメータを設定してディザ処理を行うため、オブジェクトごとに色モアレが解消され、高品位な画像再生を行うことができるという効果を奏する。
また、請求項11にかかる発明によれば、プリンタ言語解釈手段によって、入力された画像についてのプリンタ言語から1ページごとの前記入力画像情報を生成し、色補正手段は、プリンタ言語解釈手段によって生成された1ページごとの入力画像情報を変換画像情報に変換し、色情報解析手段は、色補正手段によって変換された変換画像情報に基づいて、1ページごとに各色のディザスクリーンの干渉の程度を解析し、パラメータ設定手段は、色情報解析手段によって解析された1ページごとの各色のディザスクリーンの干渉の程度に基づいて、1ページごとにディザスクリーンのパラメータを設定し、中間調処理手段は、パラメータ設定手段によって1ページごとにパラメータが設定されたディザスクリーンを用いて、オブジェクトごとの変換画像情報に対して中間調処理を行い、出力画像情報を生成することにより、1ページごとに最適なディザスクリーンパラメータを設定してディザ処理を行うため、1ページごとに色モアレが解消され、高品位な画像再生を行うことができるという効果を奏する。
また、請求項12にかかる発明によれば、プリンタ言語解釈手段によって、入力された画像についてのプリンタ言語から前記入力された画像の所定の色空間における値を示す入力画像情報を生成し、色情報解析手段によって、プリンタ言語解釈手段によって生成された入力画像情報に基づいて、入力画像情報に対する各色のディザスクリーンの間の干渉の程度を解析し、処理制御情報生成手段によって、色情報解析手段によって解析された各色のディザスクリーンの間の干渉の程度に基づいて、各色のディザスクリーンの間の干渉の程度を示す処理制御情報を生成し、色補正手段によって、プリンタ言語解釈手段によって生成された入力画像情報および処理制御情報生成手段によって生成された処理制御情報を記憶する記憶手段に記憶された入力画像情報を所定の色空間と異なる色空間における値を示す変換画像情報に変換し、パラメータ設定手段によって、記憶手段に記憶された処理制御情報に基づいて、ディザスクリーンのパラメータを設定し、中間調処理手段によって、パラメータ設定手段によってパラメータが設定されたディザスクリーンを用いて変換画像情報に対して中間調処理を行い、画像形成装置によって出力される出力画像情報を生成することにより、入力された画像データをRGB多値画像データに展開した後に色補正処理、中間調処理を行うことができるため、RGB多値画像データを一旦HDDに格納するような画像処理装置においても色モアレが解消され、高品位な画像再生を行うことができるという効果を奏する。
また、請求項13にかかる発明によれば、プリンタ言語解釈手段は、プリンタ言語からオブジェクトごとの入力画像情報を生成し、種別判定手段によって、プリンタ言語に基づいてオブジェクトごとのオブジェクト種別を判定し、色情報解析手段は、プリンタ言語解釈手段によって生成された入力画像情報に基づいて、オブジェクトごとの入力画像情報に対する各色のディザスクリーンの間の干渉の程度を解析し、処理制御情報生成手段は、色情報解析手段によって解析された各色のディザスクリーンの間の干渉の程度および種別判定手段によって判定されたオブジェクト種別に基づいて、オブジェクトごとの各色のディザスクリーンの間の干渉の有無およびオブジェクト種別を示す処理制御情報を生成し、色補正手段は、プリンタ言語解釈手段によって変換された入力画像情報および処理制御情報生成手段によって生成された処理制御情報を記憶する記憶手段に記憶された入力画像情報をオブジェクトごとに変換画像情報に変換し、パラメータ設定手段は、記憶手段に記憶された処理制御情報に基づいて、オブジェクトごとにディザスクリーンのパラメータを設定し、中間調処理手段は、パラメータ設定手段によってパラメータが設定されたディザスクリーンを用いて変換画像情報に対して中間調処理を行い、画像形成装置によって出力される出力画像情報を生成することにより、入力された画像データをRGB多値画像データに展開した後に色補正処理、中間調処理を行うことができるため、RGB多値画像データを一旦HDDに格納するような画像処理装置においても色モアレが解消され、高品位な画像再生を行うことができるという効果を奏する。
また、請求項14にかかる発明によれば、色情報解析ステップによって、色補正ステップによって変換された変換画像情報に基づいて、変換画像情報に対して各色のディザスクリーンの間の干渉の程度を解析し、パラメータ設定ステップによって、色情報解析ステップによって解析された各色のディザスクリーンの間の干渉の程度に基づいて、ディザスクリーンのパラメータを設定し、中間調処理ステップによって、パラメータ設定ステップによってパラメータが設定されたディザスクリーンを用いて変換画像情報に対して中間調処理を行い、画像形成装置によって出力される出力画像情報を生成することにより、各色の干渉の程度によってディザスクリーンのパラメータセットを設定するため、多色でのプリント処理において色モアレを解消し、高品位な画像再生を行うことができるという効果を奏する。
また、請求項15にかかる発明によれば、プリンタ言語解釈ステップによって、入力された画像についてのプリンタ言語から入力された画像の所定の色空間における値を示す入力画像情報を生成し、色情報解析ステップによって、プリンタ言語解釈ステップによって生成された入力画像情報に基づいて、入力画像情報に対する各色のディザスクリーンの間の干渉の程度を解析し、処理制御情報生成ステップによって、色情報解析ステップによって解析された各色のディザスクリーンの間の干渉の程度に基づいて、各色のディザスクリーンの間の干渉の程度を示す処理制御情報を生成し、色補正ステップによって、プリンタ言語解釈ステップによって変換された入力画像情報および処理制御情報生成手段によって生成された処理制御情報を記憶する記憶手段に記憶された入力画像情報を所定の色空間と異なる色空間における値を示す変換画像情報に変換し、パラメータ設定ステップによって、記憶手段に記憶された処理制御情報に基づいて、ディザスクリーンのパラメータを設定し、中間調処理ステップによって、パラメータ設定ステップによってパラメータが設定されたディザスクリーンを用いて変換画像情報に対して中間調処理を行い、画像形成装置によって出力される出力画像情報を生成することにより、入力された画像データをRGB多値画像データに展開した後に色補正処理、中間調処理を行うことができるため、RGB多値画像データを一旦HDDに格納するような画像処理装置においても色モアレが解消され、高品位な画像再生を行うことができるという効果を奏する。
また、請求項16にかかる発明によれば、請求項14または請求項15に記載された画像処理方法をコンピュータに実行させることにより、各色の干渉の程度によってディザスクリーンのパラメータセットを設定するため、多色でのプリント処理において色モアレを解消し、高品位な画像再生を行うことができるという効果を奏する。また、入力された画像データをRGB多値画像データに展開した後に色補正処理、中間調処理を行うことができるため、RGB多値画像データを一旦HDDに格納するような画像処理装置においても色モアレが解消され、高品位な画像再生を行うことができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像処理装置の最良な実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。まず、本発明が適用される画像処理装置を含む複合機の構成例について説明する。なお、本発明に適応される画像処理装置は、複合機に限らず画像処理機能を備える複写機などでもよい。図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる画像処理装置を含む複合機の構成を示すブロック図である。複合機1は、図示しないスキャナ装置と、画像処理装置100と、画像形成装置200と、図示しないFAX装置などを備えている。
本実施の形態にかかる複合機1は、色補正部110と、BG/UCR部120と、画像記憶部130と、色情報解析部140と、パラメータ設定部150と、プリンタγ補正部160と、ディザ処理部170と、ディザパラメータデータベース180と、γ補正値データベース190とを備える。
色補正部110は、入力されたRGB信号を後述する画像形成装置200の色材色に対応したカラー画像信号であるCMY信号に変換するものである。
BG/UCR部120は、色補正部110によって変換されたCMY信号によって墨成分であるBk、Lk信号を生成し、CMY信号から下色除去(UCR)を行うものである。図2は、BG/UCR部の構成を示すブロック図である。BG/UCR部120は、BG部121と、UCR部122と、Bk・Lk分版部123とを備える。BG部121は、変換されたCMY信号からK信号を生成するものである。UCR部122は、下色除去処理を行うものである。
Bk・Lk分版部123は、BG部121によって生成されたK信号をBk信号とLk信号に分解するものである。図3は、Bk・Lk分版部がB信号をBk信号・Lk信号に分解する処理のための分版テーブルの一例を示す説明図である。図3で示すとおり、K値が0〜128ではLkのみが徐々に増加し、K値が128でLkは飽和し、K値がさらに増加するとともに減少する。また、K値が128以上では、Bkが徐々に増加し、K=255では、Lk=128、Bk=255を出力する。このような分版テーブルを用いて、K信号をLk信号とBk信号に分解するものである。
画像記憶部130は、UCR部122によって下色除去され出力されたC’信号、M’信号、Y’信号およびBk・Lk分版部123によって出力されたBk信号、Lk信号を一時記憶するものである。
色情報解析部140は、画像記憶部130から取得した画素ごとのC’信号、M’信号、Y’信号、Bk信号、Lk信号によって各色のディザスクリーンの干渉の程度を判定するものである。図4は、色情報解析部の構成を示すブロック図である。色情報解析部140は、中間値判定部141と、干渉候補計数部142と、干渉判定部143とを備える。
中間値判定部141は、入力されたC’、M’、Y’、Bk、Lkの各画像信号の信号値が、予め設定した範囲の値(以下、中間値という)であるか否かの判定を行うものである。中間値は、網点スクリーンにおける所定の色の面積率により定まる値である。以下、この関係について説明する。
図5は、第1の網点スクリーンを用いた特定の色の画像での面積率と第2の網点スクリーンを用いた他の色の画像での面積率と干渉モアレの発生との関係を示す説明図である。図5で示すように、2つの色の網点スクリーンの版干渉による色モアレは、一方の網点スクリーンによる所定の色の面積率が50%を中心とする範囲、例えば30%〜70%であり、かつ、他の網点スクリーンによる他の色の面積率が50%を中心とする範囲である場合に発生しやすい。ここで、面積率とは、所定のパラメータのディザスクリーンを用いて画像を生成した場合の画像全体または一定の領域の画像に対する所定の色で構成されるドットの割合をいう。図5に示すように、一方の網点スクリーンによる所定の色の面積率が50%程度であっても、もう一方の網点スクリーンによる他の色の面積率が10%と面積率が低いとき、或いは90%と面積率が高いときには干渉によるモアレは発生しない。このような関係に基づいて、予め所定のパラメータのディザスクリーンを用いた場合に所定の色の面積率が30%〜70%となる各画素における画素値の中間値を定めておき、ここでは、各色の画素値が予め定めた中間値であるか否かを判断するものである。
干渉候補計数部142は、中間値判定部141によって判定された中間値を取る信号の数量を計数するものである。干渉判定部143は、干渉候補計数部142によって計数された数量から、C’、M’、Y’、Bk、Lkの各色のうち干渉を生じる色を判定するものである。
図6は、色情報解析部の具体的な構成を示す説明図である。図6において中間値判定C1411、中間値判定M1412、中間値判定Y1413、中間値判定Bk1414、中間値判定Lk1415が、C,M,Y,Bk,Lkの各信号について中間値であるか否かを判定する。具体的には、読み出したC,M,Y,Bk,Lkのそれぞれの画素値が中間値であった場合には、アクティブ、すなわち1を出力する。
干渉候補計数部142は、中間値判定部C1411、中間値判定部M1412、中間値判定部Y1413、中間値判定部Bk1414、中間値判定部Lk1415において判定された判定結果が入力される。干渉候補計数部142は、図6に示すように1421a〜1421jのAND回路と、1422a〜1422jのカウンタを備える。
1421a〜1421jのAND回路は、各中間値判定部1411〜1415によって判定された判定結果に対してAND処理を行う。例えば、CとMの信号値がそれぞれアクティブであった場合、AND回路1421aによってAND処理がなされ、カウンタ1422aにアクティブ、すなわち1を出力する。つまり、カウンタ1422aは、CとMの両方の信号値が中間値である画素数をカウントする手段である。同様に、AND回路1422b〜1422jは、総ての色から2つの色を取り出した信号値の両者が中間値であるかを判定し、判定結果をカウンタ1422b〜1422jに計数していくものである。上述の中間値を判定する処理から干渉候補を計数する処理は、画像記憶部130に蓄積された総ての画素に対して判定を行う。
干渉判定部143は、カウンタ1422a〜1422jの計数結果によって各色が干渉するか否かを総合的に判定するものである。干渉判定部143は、画像記憶部130に蓄積された総ての画素に対して判定が終了した後に、カウンタ1422a〜1422jの計数結果によって、例えば、CとMと両方が中間値を取るカウンタ1422aの計数値が1以上の場合は判定値を1、計数値が0の場合は判定値を0をとし、Cに対する各色の判定値の総てに対してOR処理を行うことによって、Cが非干渉色であるか否かを判定するものである。
ディザパラメータデータベース180は、非干渉色判定結果に対応する各版のディザスクリーンのパラメータセット(すなわちパラメータの組)テーブルを規定するものである。ここで、非干渉色判定結果とは、干渉の可能性のある色と干渉の可能性のない色の組み合わせを示す信号であり、具体的には、C’、M’、Y’、Bk、Lkに対応する5bitの信号である。
図7は、ディザパラメータデータベースのデータ構成の一例を示す説明図である。ディザパラメータデータベース180は、非干渉色判定結果とディザスクリーンパラメータセットとを対応付けて記憶するものである。
ディザパラメータデータベース180においては、各色の干渉判定結果によって選択されるディザパラメータを色モアレの発生しない最適なスクリーンの組み合わせとしている。図7において、右枠内の(a)〜(e)はディザスクリーンの具体的な特性(線数とスクリーン角)を示すものである。表中の非干渉色判定結果(col信号)の0、1、−の値は、col信号の出力値を示しており、0は干渉によるモアレ発生の可能性が低い旨を示す判定結果、1はモアレ発生の可能性が高い旨を示す判定結果、−はdon't careであり、どちらの判定結果でも良いことを示す。
例えば、最上段のように、Bk〜Yのすべての判定結果が1である場合、すなわち5版のうちいずれの2版を選択した場合にもモアレ発生の可能性が高い場合は、Bk版に(a)、Lk版に(b)、M版に(c)、C版に(d)、Y版に(e)のパラメータのスクリーンを設定する。この組合せは、5版のスクリーンの総てを用いる場合に最も干渉による色モアレが発生しにくいパラメータの組合せである。
次に、Bkの判定結果が0である場合は、Bk版が他のどの版とも干渉しないことを示しており、Bk版に(e)、Lk版に(a)、M版に(b)、C版に(c)、Y版に(d)のパラメータのスクリーンを設定する。この組合せは、Lk、M、C,Yの4色で再現したときに最も色モアレが発生しにくいパラメータの組合せでのスクリーン設定となっている。
すなわち、本実施の形態でのパラメータの組合せは、(e)版を加えたときにモアレが発生しやすい構成であり、すべての版がモアレの発生する可能性が高い場合は、最も色モアレへの影響が少ないY版(Y版は明度が高いため、他の版との干渉が目立ちにくい)に(e)スクリーンを適用する。また、ほとんど使用しない色がある場合、またはどの色と組み合わせてもモアレの発生する可能性が低い色がある場合には、その色に対応する版に(e)スクリーンを適用する。他の場合、すなわちLkが0の場合、Mが0の場合、Cが0の場合、Yが0の場合についても同様であり、モアレ発生の可能性が低い版に(e)スクリーンを適用するように構成する。
他の例として、Bk版とY版がdon't careの場合や、Bk版とC版がdon't careの場合のように、複数の版がdon't careの場合においては、より色モアレへの影響が少ない方の版に(e)スクリーンを適用するという方法をとってもよい。これにより、万が一、非干渉色判定で判定の誤りが起きていた場合においても、色モアレの影響を小さくすることができる。
また、Bk版とLk版の重なりによってモアレが発生すると非常に目立ちやすいため、この2版については適用するスクリーンを(e)スクリーン以外のスクリーンに固定してしまってもよい。この場合には、C版、M版、Y版の3版について非干渉色判定を行い、3bitのcol信号を生成し、5bitのcol信号の場合と同様の処理によりdon't careの版に(e)スクリーンを適用するという処理を行う。これにより、Bk版とLk版においてモアレが発生してしまう危険性をより抑えることができる。
γ補正値データベース190は、ディザスクリーンのパラメータセットに対応するプリンタγテーブルを規定するものである。ディザスクリーンとγ補正値はセットで用いる必要があるため、選択されたディザパラメータセットに対応したプリンタγテーブルを規定している。なお、γ補正値データベース190は、ディザパラメータセットとプリンタγテーブルとを対応付けて記憶するものであるが、図は省略している。
パラメータ設定部150は、干渉判定部143によって判定された判定結果によってディザパラメータデータベース180に記憶されているディザパラメータセットを選択して各色のディザスクリーンのパラメータセットを設定するとともに、γ補正値データベース190に記憶されたプリンタγテーブルから選択されたディザスクリーンに応じたプリンタγテーブルを選択するものである。
プリンタγ補正部160は、画像記憶部130に記憶されている各色の信号値をパラメータ設定部150によって設定されたプリンタγテーブルを用いてγ補正するものである。
ディザ処理部170は、プリンタγ補正部160によってγ補正された各色の信号値を、パラメータ設定部150によって設定された各版に対するスクリーンのパラメータセットによってディザ処理するものである。
画像形成装置200は、ディザ処理部170によってディザ処理された各色の出力画素情報によって、画像形成処理を行い転写紙などに出力するものである。
次に、以上のように構成されている画像処理装置による画像処理について説明する。図8は、色補正部、BG/UCR部、色情報解析部、パラメータ設定部、プリンタγ補正部、ディザ処理部が行う画像処理手順を示すフローチャートである。
まず、色補正部110は、RGB信号をCMY信号に変換する(ステップS801)。すなわち、RGB各色8bitのカラー画像信号であるデジタル画像信号を、マルチカラー画像形成装置200の色材色に対応したカラー画像信号であるCMY信号に変換する。具体的には、次のようなマスキング演算が行われるものとする。
(数1)
C=α11×R+α12×G+α13×B+β1
M=α21×R+α22×G+α23×B+β2
Y=α31×R+α32×G+α33×B+β3
ただし、α11〜α33およびβ1〜β3は予め定められた色補正係数であり、出力されるCMYも8bit(0〜255)の信号とする。なお、色補正処理はかかる手法に限らず、他の手法を用いてもよい。
次に、BG/UCR部120は、CMY信号をC’M’Y’BkLk信号に変換する(ステップS802)。すなわち、上述したように、BG部121はCMY信号からK信号を出力し、UCR部122はCMY信号とBG部121によって出力されたK信号に対して下色除去処理を行い、C’M’Y’信号を出力する。さらに、Bk・Lk分版部123は、BG部121から出力されたK信号をBk信号とLk信号とに分版する。
具体的には、K信号の生成は次式によって求められる。
(数2)
K=Min(C,M,Y)×β4/255
ただし、Min(C,M,Y)は、CMY信号のうち最小のものであり、β4は予め定められた係数で8bitの信号とする。β4は、いわゆる墨生成率であり、グレー成分の何パーセントをK信号に置き換えるかを示す率である。
さらに、UCR部122は、CMY信号と、BG部121で生成したK信号から、墨成分を差し引いたC’M’Y’信号を以下の式によって求める。
(数3)
C’=C−K×β5/255
M’=M−K×β5/255
Y’=Y−K×β5/255
ただし、β5は予め定められた係数で8bitの信号とする。
変換されたC’M’Y’BkLk信号によって色情報解析処理を行う(ステップS803)。色情報解析処理の詳細は、後述する。次に、パラメータ設定部150はディザパラメータデータベース180から非干渉色判定結果に対応するディザスクリーンのパラメータセットおよびγ補正値データベース190からプリンタγテーブルを設定する(ステップS804)。ここで、非干渉色判定結果とは、判定対象である画像データにおいて所定の色が他の色と干渉するか否かを判定した結果である。
プリンタγ補正部160は、パラメータ設定部150によって設定されたプリンタγテーブルを用いてC’M’Y’BkLk信号に対してγ補正を行なう(ステップS805)。ディザ処理部170は、パラメータ設定部150によって設定されたパラメータセットのディザスクリーンを用いてディザ処理を行う(ステップS806)。
このように、画素ごとに画像形成装置が出力するトナー色のうちの2色について、干渉の有無を判定することにより、画素レベルでの干渉の有無に対応したディザスクリーンのパラメータを設定することができるため、色モアレの少ない、高品位な画像を出力することができる。
次に、上述した色情報解析処理について説明する。図9は、中間値判定部、干渉候補計数部、干渉判定部が行う色情報解析処理手順を示すフローチャートである。
まず、中間値判定部141は、画像記憶部130から1画素分の各色、すなわちC’M’Y’BkLkの信号値を取得する(ステップS901)。中間値判定部141は、画像記憶部130に格納されている総ての画素についての取得が終了したか否かを判断する(ステップS902)。画像記憶部130に格納されている総ての画素についての取得が終了しないと判断した場合には(ステップS902:No)、中間値判定部141は1つの色の信号値が面積率30%〜70%となる値、すなわち中間値であるか否かを判断する(ステップS903)。
1の色の信号値が面積率30%〜70%となる値であると判断した場合には(ステップS903:Yes)、判定情報として“1”を設定する(ステップS904)。1の色の信号値が面積率30%〜70%となる値でないと判断した場合には(ステップS903:No)、判定情報として“0”を設定する(ステップS905)。
中間値判定部141は、色情報と判定情報をメモリに格納する(ステップS906)。中間値判定部141は、1画素の全色について判定か終了したか否かを判断する(ステップS907)。すなわち、1画素についてC’M’Y’BkLkの総ての色について判定処理を行い、その結果をメモリに格納する。
1画素の全色について判定が終了していないと判断した場合には(ステップS907:No)、ステップS903に戻り、判定が終了していない色について判定を行なう。1画素の全色について判定が終了したと判断した場合には(ステップS907:Yes)、干渉候補計数部142はメモリから色情報と判定情報を取得する(ステップS908)。
干渉候補計数部142は、任意の2つの色情報に対応する判定情報がどちらも“1”の場合、すなわち干渉する場合にはカウンタに1を加算する(ステップS909)。例えば、色情報“C”に対応する判定情報が“1”であり、かつ、色情報“M”に対応する判定情報が“1”の場合には、CとMの干渉を示すカウンタに“1”を加算するものであり、C’M’Y’BkLkの総ての組合せについて干渉の有無を判定する。判定終了後、ステップS901に戻る。
ステップS902において、画像記憶部130に格納されている総ての画素についての取得が終了したと判断した場合には(ステップS902:Yes)、干渉判定部143は1つの色に対する各色のカウンタの値から非干渉色判定を行なう(ステップS910)。図10は、任意の2つの色に対する非干渉色判定結果の一例を示す説明図である。まず、上述の干渉を示すカウンタにおいて、1以上の値を取る場合には“1”を、0の値を取る場合には“0”を任意の2つの色に対する干渉判定結果として設定する。
これによって、図10においては、Bk版とLk版、Bk版とY版、Lk版とY版、M版とY版の干渉が起こりやすいことを意味している。すなわち、図10においては、“1”と表示されている色の組合せの画素が存在し、かつ、2つの色のいずれについても中間値を取る画素が存在することを示している。また、“0”と表示されている画素の組み合わせは存在しなかった、または、2つの色のいずれか一方について中間値を取らない画素が存在することを示している。かかる結果に着目すると、C版はどの版との組合せにおいても“0”の値を取ることから、C版はどの版とも干渉しないことを示している。
さらに、かかる干渉判定結果から各色について非干渉色判定を行なう。すなわち、任意の1つの色に対応する各色の干渉判定結果のOR処理を行うことによって、任意の1つの色が非干渉色であるか否かを判定する。たとえば、図10において、Bkに対応する干渉判定結果は、Lkが“1”、Mが“0”、Cが“0”、Yが“1”であることからOR処理を行うと“1”となり、非干渉色判定結果(col信号)のBk色を表すビット値を“1”として出力する。
また、Cに対応する干渉判定結果は総て“0”であるため、OR処理の結果は“0”となる。よって、非干渉色判定結果のC色を表すビット値を“1”として出力する。同様に、Lk色、M色、Y色についてもOR処理を行うと、いずれも“1”となり、対応するビット値を“1”として出力する。
このようにして求められた非干渉色判定結果によって、図7に示したディザスクリーンパラメータセットを選択すると、col信号としては“11101”が出力されるため、表中の“−−−0−”に対応し、ディザスクリーンパラメータセットとしてディザセットVが選択されることとなる。
このように、入力された画像データを画像形成装置によって出力されるトナー色に変換した場合に、非干渉色か否かを判定してディザスクリーンのパラメータを設定することによって、色モアレの少ない高品位の画像を出力することができる。
図11は、本発明にかかる複合機のハードウェア構成を示すブロック図である。本図に示すように、この複合機1は、コントローラ10とエンジン部(Engine)20とをPCI(Peripheral Component Interconnect)バスで接続した構成となる。コントローラ10は、複合機1全体の制御と描画、通信、操作部60からの入力、ディザ処理やガンマ変換などの画像処理を制御するコントローラである。エンジン部200は、PCIバスに接続可能なプリンタエンジンなどであり、たとえば5ドラムカラープロッタ、スキャナまたはファックスユニットなどである。
コントローラ10は、CPU11と、ノースブリッジ(NB)13と、システムメモリ(MEM−P)12と、サウスブリッジ(SB)14と、ローカルメモリ(MEM−C)17と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)16と、ハードディスクドライブ(HDD)18とを有し、ノースブリッジ(NB)13とASIC16との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス15で接続した構成となる。また、MEM−P12は、ROM(Read Only Memory)12aと、RAM(Random Access Memory)12bと、をさらに有する。
CPU11は、複合機1の全体制御をおこなうものであり、NB13、MEM−P12およびSB14からなるチップセットを有し、このチップセットを介して他の機器と接続される。
NB13は、CPU11とMEM−P12、SB14、AGP15とを接続するためのブリッジであり、MEM−P12に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCIマスタおよびAGPターゲットとを有する。
MEM−P12は、プログラムやデータの格納用メモリ、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いるシステムメモリであり、ROM12aとRAM12bとからなる。ROM12aは、プログラムやデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリであり、RAM12bは、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いる書き込みおよび読み出し可能なメモリである。
SB14は、NB13とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。このSB14は、PCIバスを介してNB13と接続されており、このPCIバスには、ネットワークインターフェース(I/F)部なども接続される。
ASIC16は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGP15、PCIバス、HDD18およびMEM−C17をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC16は、PCIターゲットおよびAGPマスタと、ASIC16の中核をなすアービタ(ARB)と、MEM−C17を制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などをおこなう複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、エンジン部200との間でPCIバスを介したデータ転送をおこなうPCIユニットとからなる。このASIC16には、PCIバスを介してFCU(Fax Control Unit)30、USB(Universal Serial Bus)40、IEEE1394(the Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)インターフェース50が接続される。
MEM−C17は、コピー用画像バッファ、符号バッファとして用いるローカルメモリであり、HDD(Hard Disk Drive)18は、画像データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。
AGP15は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレーターカード用のバスインターフェースであり、MEM−P12に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレーターカードを高速にするものである。
なお、本実施形態の複合機1で実行される画像処理プログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。
本実施形態の複合機1で実行される画像処理プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
さらに、本実施形態の複合機1で実行される画像処理プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、本実施形態の複合機1で実行される画像処理プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
本実施の形態の複合機1で実行される画像処理プログラムは、上述した各部(色補正部、BG/UCR部、色情報解析部、パラメータ設定部、プリンタγ補正部、ディザ処理部など)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMから画像処理プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、色補正部、BG/UCR部、色情報解析部、パラメータ設定部、プリンタγ補正部、ディザ処理部などが主記憶装置上に生成されるようになっている。
図12は、エンジン部の一部のハードウェア構成の一例を示す説明図である。図12を用いて基本的な画像形成動作を説明する。記録紙71は給紙コロ72によって一枚ずつ分離して呼び出され、搬送ローラ対73へと搬送される。さらに、搬送ローラ対73は記録紙71を搬送し、レジストローラ対74へと搬送する。レジストローラ対74は不図示のレジストクラッチによってローラの回転、停止を自在にコントロールできる構成となっており、後述する一連の画像形成プロセス完了を待つために、一旦レジストローラ対74で記録紙71を停止させる。
シアン版の作像ステーション21Cは、感光体22Cの周りに帯電チャージャ23C、露光ビーム24C、現像器25C、クリーニングブレード26C、1次転写チャージャ27Cが配置されており、一連の作像動作を行うものである。帯電チャージャ23Cによって一様に帯電された感光体22Cの表面に対して、不図示の書き込みユニットから露光ビーム24Cが照射され、感光体22C上に潜像が形成される。
前述した図1における画像処理装置100によって処理されたデジタル画像信号は、この露光ビーム24Cによって感光体22C上に書き込まれる。現像器25Cでは潜像に対してシアントナーを現像せしめ、トナー像として可視化させる。さらに、トナー像は中間転写ベルト70に1次転写チャージャ27Cによって転写される。感光体22C上に残留したトナーはクリーニングブレード26Cによって掻き取られる。さらに、再び帯電チャージャ23Cにより帯電され、以降、上述の画像形成動作を繰り返す。
マゼンタ版の作像ステーション21Mは、シアン版と同様の構成であり、同様の動作によってマゼンタ版を作像し、中間転写ベルト70にトナー像を転写する。さらに、イエロー版の作像ステーション21Y、濃ブラック版の作像ステーション21Bk、淡ブラック版の作像ステーション21Lkは、同じくそれぞれのトナー像を中間転写ベルト70に転写する。
総ての色のトナー像を転写ベルト70に転写させた後、レジストローラ対74で一旦停止させておいた記録紙71を、タイミングを合わせて再搬送させ、2次転写チャージャ81において記録紙71上にすべての色のトナーを転写させる。次いで定着装置83に搬送され、熱と圧力にとって未定着トナーは記録紙に定着され、出力される。中間転写ベルト70上に残存したトナーは、中間転写クリーナ82をベルトに当接させることによって掻き取られ中間転写ベルト70はクリーニングされる。
なお、本実施の形態では、col信号によって、5つのスクリーン(a)〜(e)の中から各版に選択するものを入れ替えて設定するものであったが、この限りではない。より多くのスクリーンの中からそれぞれにより最適なものを選択するようにしても構わない。
また、本実施の形態における干渉判定部143では、カウンタ1422a〜jのカウンタ値が1以上であれば干渉が起こりやすいと判定している。つまり1画素でも中間値の組合せがあれば干渉が起こりやすいとしているが、ノイズなどの影響で誤った判定をしてしまうこともある。このような場合には、予め設定した閾値以上のカウンタ値の時に始めて干渉が起こりやすいと判定するように構成することで、上記の問題を回避できる。
また、別の構成では、各版のデータ値に対するヒストグラムを作成し、中程度のデータが多く存在する版は、モアレの発生する可能性が高いとする方法なども有効である。
また、本実施の形態では、マルチカラー画像形成装置200として、C、M、Y、Bk、Lkの5色プリンタを例に挙げたが、ライトシアンLc、ライトマゼンタLmを有するプリンタであってもよいし、R、G、Bなどの2次色を色材に有するプリンタであってもよい。
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではない。他の実施の形態として、図13の示す場合を説明する。図13は、色情報解析部の他の構成例を示す説明図である。また、図14は、ディザパラメータデータベースの他のデータ構成例を示す説明図である。
上述した実施の形態では、(a)〜(e)の5つのスクリーンから各版に適用するものを選択的に入れ替えて設定するものであったが、本実施の形態では、少ない色数用に最適化された複数のディザパラメータセットを予め用意しておき、それらの少ない色数用のディザパラメータセットを選択し使用するものである。この動作を図13および図14を用いて説明する。
図13が示すように、色情報解析部2140は画像記憶部130に格納された画像情報に基づいていずれのトナー色が使用されるかの判定を行う。C’、M’、Y’、Bk、Lkのそれぞれのデジタル画像信号値を入力し、信号値がゼロの場合はカウントを行わず、信号値がゼロ以外の値を有する場合はカウンタ2141a〜2141eをカウントアップする。使用色判定部2142は、色数情報と使用色情報を判定し、パラメータ設定部150へ出力するものである。例えば、ある画像に対して使用色の判定を行った結果、シアンとマゼンタのみが使用されている場合は、色数情報として“2”を出力し、使用色情報として“シアンおよびマゼンタ”を示す信号を出力する。本実施の形態ではC’、M’、Y’、Bk、Lkの5色であるので、色数情報に3ビット、使用色情報に5ビットを用いることによって色数と使用色を表すことができる。
パラメータ設定部150は、色情報解析部2140によって求められた色数と使用色に基づいてディザパラメータデータベース180からディザパラメータセットditを選択し、γ補正値データベース190からプリンタγテーブルgamを選択するものである。
ディザパラメータデータベース180は、色数に対応するディザスクリーンセットが規定されている。ディザパラメータデータベース180には、少ない色数に最適に設定された複数のディザスクリーンセットが予め記憶されている。例えば、図14に示すように単色用ディザセットから5色用ディザセットまでの5つのディザセットが記憶されている。
具体的は、2色用ディザセットとして212線/45°と150線/0°が準備されている。これは、2版の重なりを考えたとき、最も色モアレが発生しないディザスクリーンの組合せである。また、3色用、4色用についてもそれぞれにおいて最も色モアレが発生しないディザスクリーンの組合せとしている。例えば、2色用ディザセットと3色用ディザセットを比較すると、212線/45°はいずれにも含まれているが、2色用の150線/0°は3色用には含まれず、逆に3色用の189線/72°と189線/18°は2色用には含まれていない。このようにそれぞれに最適なものを組み合わせてディザセットを構成している。
パラメータ設定部150は、使用色判定部2142によって判定された色数情報、使用色情報に基づいて、ディザパラメータデータベース180に記憶されているディザセットを選択し、選択されたディザセットに応じて、γ補正値データベース190に記憶されているプリンタγテーブルを選択するものである。
このように、5色よりも少ない色トナーの組合せで再生されている画像に対しては、少ない色数に最適に設定されたディザスクリーンセットを用いることによって、色モアレのない高品位な画像再生が可能となる。
また、他の実施の形態として、図15に示す場合を説明する。図15は、本発明の他の実施の形態にかかる複合機の構成を示すブロック図である。
画像処理装置3100は、色補正部3110と、BG/UCR部120と、画像記憶部130と、色情報解析部3140と、パラメータ設定部3150と、プリンタγ補正部160、ディザ処理部170とを備える。ここで、BG/UCR部120と、画像記憶部130と、プリンタγ補正部160と、ディザ処理部170の構成、機能は、第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。以下に異なる部分のみを説明する。
本実施の形態では、色補正処理およびBG/UCR処理前の画像データ、すなわちRGB信号によって、色情報解析部3140が色情報解析処理を行い、パラメータ設定部3150がパラメータ設定を行う点が異なる。また、パラメータ設定部3150では、γ補正パラメータ(gam信号)およびディザスクリーンのパラメータセット(dit信号)の他に、色補正パラメータ(cm信号)を出力し、色補正部3110は、色補正パラメータを用いて色補正処理を行う。
上述した実施の形態では、スクリーンは141線〜212線程度の線数であり、比較的高い線数で構成されたディザスクリーンであったため、ディザスクリーンの使用を適応的に切り替えても色再現性という点では大きな問題はなかった。ところが、線数の範囲がもっと広く、例えば85線〜212線などの線数差のあるディザスクリーンを適応的に切り替えるような構成では、ユーザが所望する色再現からずれが発生し、色が合わなくなるという不具合がある。そこで、図15にかかる構成では、パラメータ設定部3150によって設定されたディザパラメータに応じて、色補正のパラメータを変更するようにしている。このように、構成、制御することで、広範囲なディザスクリーンが混在するような場合にも、色再現性に優れた画像再生を実現させることができる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。本発明が適用される画像処理装置を含む画像処理システムの構成例について説明する。図16は、第2の実施の形態にかかる画像処理システムの構成を示すブロック図である。
本実施の形態の画像処理システム4は、ホスト300と、画像処理装置4100と、画像形成装置200とから構成されている。
ホスト300は、生成した文書データやデジタルカメラなどの外部装置から取り込んだ写真などをプリンタドライバ310によってPDL(Printer Descript Language)表記されたプリントコマンドとして生成し、画像処理装置4100に送信するものである。プリンタドライバ310が生成するプリントコマンド(描画コマンド)の種類は、一般に、文字用、グラフィック用、イメージ用の3種類に大別される。
文字描画コマンドは、主にフォント種類(書体)、フォントサイズ、フォントスタイル(ボールド、イタリックなど)などの指定を行うコマンドである。グラフィック描画コマンドは、主に矩形描画、線描画、曲線(ベジェ)描画などのライン描画と塗りつぶしの指定を行うコマンドであり、さらに線の種類(実線、破線など)、線の太さ、線の色、塗りつぶしの色、塗りつぶしのパターンなどのコマンドを含むものである。イメージ描画コマンドは、既にビットマップ状態である画像データに対して、主に拡大縮小して配置を指定するためのコマンドである。
画像処理装置4100は、コマンド解釈部4130と、展開部4140と、色補正部4110と、BG/UCR部4120と、画像記憶部130と、色情報解析部140と、パラメータ設定部150と、プリンタγ補正部160と、ディザ処理部170と、ディザパラメータデータベース180と、γ補正値データベース190と、ページメモリ4150とを備える。
ここで、画像記憶部130と、色情報解析部140と、パラメータ設定部150と、プリンタγ補正部160と、ディザ処理部170と、ディザパラメータデータベース180と、γ補正値データベース190の構成、機能は、第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
コマンド解釈部4130は、ホスト300のプリンタドライバ310によって送信されたプリントコマンドをオブジェクトごとに解釈し、オブジェクト属性情報(obj信号)を出力するものである。ここで、オブジェクト属性情報とは、オブジェクトごとのプリントコマンド(描画コマンド)の種類をいう。よって、オブジェクト属性情報としては、上述の通り、文字、グラフィック、イメージの3種類がある。
展開部4140は、オブジェクト属性情報が文字の場合には、描画コマンドから文字コード情報に対応したビットマップ画像を生成する。オブジェクト属性情報がグラフィックの場合には、描画コマンドに基づいてビットマップ画像を生成する。オブジェクト属性情報がイメージの場合は、既にビットマップの状態になっている画像データを入力するものである。展開部4140は、さらに図示しない描画メモリ上に画像データを展開する。なお、展開部4140で展開される画像データはRGB信号のデータである。
色補正部4110およびBG/UCR部4120は、コマンド解釈部4130によって解釈されたオブジェクト属性情報に応じて、処理対象のオブジェクトに適した処理を施すものである。すなわち、色補正処理の条件はオブジェクト属性情報に応じて変更できるように構成している。通常、文字やグラフィックのオブジェクトに関しては鮮やかさが求められるため、色鮮やかな再生ができるように色補正のパラメータを変更する。また、特に黒文字については、Bk単色で再生した方が、版ずれの影響がない高品位な文字品質が得られるため、BG/UCR部4120でのパラメータを調整し、Bk単色で出力するよう構成する。このように、色補正部4110およびBG/UCR部4120は、オブジェクト属性情報に応じて最適な処理を選択する。
ページメモリ4150は、オブジェクトごとにγ補正およびディザ処理された画像データを色ごとに記憶するものである。
次に、以上のように構成されている画像処理装置4100による画像処理について説明する。図17は、コマンド解釈部、展開部、色補正部、BG/UCR部、色情報解析部、パラメータ設定部、プリンタγ補正部、ディザ処理部が行う画像処理手順を示すフローチャートである。
まず、コマンド解釈部4130は、ホスト300から送信されたプリントコマンドに基づいてオブジェクトごとにコマンドを解析するとともに、オブジェクト属性情報を出力する(ステップS1701)。展開部4140は、コマンド解釈部4130によって解析された描画コマンドを画像データに展開する(ステップS1702)。
色補正部4110は、コマンド解釈部4130によって出力されたオブジェクト属性情報に応じて色補正パラメータを調整し、オブジェクトごとに色補正処理を行う(ステップS1703)。BG/UCR部4120は、コマンド解釈部4130によって出力されたオブジェクト属性情報に応じてBG/UCRパラメータを調整してBG/UCR処理を行い、画像記憶部130に画像データを格納する(ステップS1704)。
色情報解析部140は、画像記憶部130に格納された画像データを取得して色情報解析処理を行う(ステップS1705)。パラメータ設定部150は、色情報解析部140によって解析された非干渉色判定結果に基づいてパラメータ設定処理を行う(ステップS1706)。
プリンタγ補正部160は、パラメータ設定部150によって設定されたプリンタγテーブルを用いてγ補正処理を行う(ステップS1707)。ディザ処理部170は、パラメータ設定部150によって設定されたディザパラメータセットを用いてディザ処理を行う(ステップS1708)。ディザ処理部170は、ページメモリ4150に画像データを格納する(ステップS1709)。ディザ処理部170は、総てのオブジェクトについて処理が終了したか否かを判断する(ステップS1710)。
総てのオブジェクトについて処理が終了したと判断した場合には(ステップS1710:Yes)、画像形成処理を終了する。その後、プリント出力準備が整ったことを示す信号をマルチカラー画像形成装置200に転送し、マルチカラー画像形成装置200はページメモリ上に展開された画像データを用紙に出力する。総てのオブジェクトについて処理が終了していないと判断した場合には(ステップS1710:No)、ステップS1701に戻り、送信されたプリントコマンドを解釈する。
このように、本実施の形態は、オブジェクト単位で色情報を解析し、処理対象のオブジェクトに最適なディザスクリーンを設定するように構成している。このようにすることで、各オブジェクトに最適なディザ設定が行え、色モアレの少ない画像再生を実現することができる。
また、上述の処理を行うことによって、あるオブジェクトと他のオブジェクトにおいて異なるディザセットが選択される場合がある。しかし、このような場合においてプリンタ処理は、異なるディザが選択されるオブジェクトの画像領域がオブジェクトごとに分割されているので色調が異なる部分が重なることはなく問題とならない。なお、重ね合わせ処理(ROP処理)において、半透明処理が指定された場合は異なる色調が重なるため、色が濁ることが問題となる。しかし、この場合でも、上に重ね合わせる方のオブジェクトに使用するディザセットを、既に下地に展開されているディザセットと同様のものを使用すれば問題とならない。
上述したように構成することで、1ページの中でも画像領域ごと(つまり、オブジェクトごと)に異なる、かつ、それぞれに最適なディザスクリーン設定を行うことができるので、版干渉によるモアレの少ない高品位な画像再生を行うことができる。
他の実施の形態として、コマンド解釈部4130によって出力されたオブジェクト属性情報を色情報解析部5110に入力する構成について説明する。図18は、他の実施の形態にかかる画像処理装置を含む複合機の構成を示すブロック図である。第2の実施の形態と異なる部分のみ説明する。
色情報解析部5110は、コマンド解釈部4130によって解釈されたオブジェクト属性情報および画像記憶部130に記憶された画像データに基づいてディザパラメータ設定を行うものである。具体的には、文字用オブジェクトは文字の鮮鋭性、可読性が重視されるため、比較的高線数のディザパラメータセットを選択するように制御し、グラフィック及びイメージオブジェクトは階調性、粒状性が重視されるため、比較的低線数のディザパラメータを選択するよう制御するものである。これによって、オブジェクトの特性を加味することができ、より高品位な画像再生を行うことができる。
さらに、他の実施の形態を説明する。文字オブジェクトやグラフィックオブジェクトは、指定された色一色で塗りつぶされることが多い一方、イメージオブジェクトは、デジタルカメラなどで風景を撮影した画像などであることが多いことから、この種類の画像に含まれる色は一種類ではなく多岐にわたることが多い。よって、色情報解析部5110およびパラメータ設定部150では、文字オブジェクトおよびグラフィックオブジェクトついては色情報の解析を行い、適切なディザセットを選択設定するように制御するととともに、イメージオブジェクトについては、色情報の解析を行わず、5色で再生する為のディザセットIを選択設定するように構成してもよい。かかる構成を採ることによって、処理時
間を短縮することができる。
また、ディザスクリーンセットは、ページ単位で最適なものを選択されるよう構成してもよい。ページ内でディザスクリーンを変更することが好ましくない場合であれば、オブジェクト単位で最適なものが選択されるよう構成することに換えて、総てのオブジェクトに対する色情報を解析し、総てのオブジェクトで色モアレが発生しにくいスクリーン設定があった場合には、そのスクリーンをページ全体に適用するようにすることが好ましい。なお、総てのオブジェクトで色モアレが発生しにくいスクリーン設定がなかった場合には、図7におけるディザセットIを用いるように構成してもよい。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。本発明が適用される画像処理装置を含む画像処理システムの構成例について説明する。図19は、第3の実施の形態にかかる画像処理システムの構成を示すブロック図である。
本実施の形態の画像処理システム6は、ホスト300と、画像処理装置6100と、画像形成装置200とから構成されている。ここで、ホスト300と、画像形成装置200の構成、機能は、第1または第2の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
本実施の形態の画像処理装置6100は、コマンド解釈部4130と、展開部4140と、色補正部6160と、BG/UCR部120と、色情報解析部6120と、パラメータ設定部6150と、プリンタγ補正部160と、ディザ処理部170と、ディザパラメータデータベース180と、γ補正値データベース190と、ページメモリ6110と、処理制御情報生成部6130と、ページメモリ4150と、画像・制御情報記憶部6140とを備える。
ここで、コマンド解釈部4130と、展開部4140と、BG/UCR部120と、プリンタγ補正部160と、ディザ処理部170と、ディザパラメータデータベース180と、γ補正値データベース190と、ページメモリ4150の構成、機能は、第1または第2の実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
色情報解析部6120は、コマンド解釈部4130によって変換された画素ごとのR信号、G信号、B信号に基づいて、C、M、Y、Bk、Lkの各色のディザスクリーンの干渉の程度を判定するものである。
処理制御情報生成部6130は、色情報解析部6120によって解析された非干渉色判定結果およびオブジェクトごとのオブジェクト属性情報に基づいて処理制御情報を生成するものである。具体的には、後述するページメモリ6110と同サイズの制御情報メモリを有しており、ページメモリ6110に展開された画像における画素と1対1に対応する処理制御情報を作成する。ここで、処理制御情報とは、オブジェクトごとの非干渉色判定結果およびオブジェクトごとのオブジェクト属性情報をコード化したものである。
ページメモリ6110は、展開部4140によって展開されたRGB信号を書き込んでいくメモリである。画像・制御情報記憶部6140は、ページメモリ6110に書き込まれたRGB信号および処理制御情報生成部6130によって生成された処理制御情報を蓄積するものである。
パラメータ設定部6150は、画像・制御情報記憶部6140に記憶された処理制御情報に基づいてディザパラメータデータベース180に記憶されたディザパラメータセットを選択し、選択されたディザセットに従ってγ補正値データベース190に記憶されたプリンタγテーブルを選択するものである。また、選択されたディザパラメータセットに応じて後述する色補正部6160において使用する色補正パラメータを設定する。
色補正部6160は、画像・制御情報記憶部6140に記憶されているRGB信号およびパラメータ設定部6150で設定された色補正パラメータに基づいて、CMY信号への変換を行うものである。
次に、以上のように構成されている画像処理装置による画像処理について説明する。図20−1、図20−2は、コマンド解釈部、展開部、BG/UCR部、色情報解析部、パラメータ設定部、プリンタγ補正部、ディザ処理部が行う画像処理手順を示すフローチャートである。
まず、コマンド解釈部4130は、プリントコマンドを解釈する(ステップS2001)。展開部4140は、解釈されたプリントコマンドを画像データに展開する(ステップS2002)。展開部4140は、プリントコマンドに上書き命令があるか否かを判断する(ステップS2003)。ここで、上書き命令とは、重なり合うオブジェクトに対して上である旨を示す情報または下である旨を示す情報を持っている場合に、重なった部分の画像データについては上である旨を示す情報を持つオブジェクトの画像データのみを出力するものである。プリントコマンドに上書き命令がないと判断した場合には(ステップS2003:No)、展開部4140は画像データをページメモリ6110に格納する(ステップS2004)。プリントコマンドに上書き命令があると判断した場合には(ステップS2003:Yes)、画像データを上書きでページメモリ6110に格納する(ステップS2005)。
色情報解析部6120は、コマンド解釈部4130によって解釈された色情報に基づいて非干渉色判定結果を出力する(ステップS2006)。処理制御情報生成部6130は、色情報解析部6120によって解析された非干渉色判定結果と属性情報に基づいて処理制御情報を生成する(ステップS2007)。
処理制御情報生成部6130は、プリントコマンドに上書き命令があるか否かを判断する(ステップS2008)。プリントコマンドに上書き命令がないと判断した場合には(ステップS2008:No)、処理制御情報生成部6130は処理制御情報を処理制御情報生成部6130内の処理制御情報メモリに格納する(ステップS2009)。プリントコマンドに上書き命令があると判断した場合には(ステップS2008:Yes)、処理制御情報生成部6130は処理制御情報を上書きで処理制御情報生成部6130内の処理制御情報メモリに格納する(ステップS2010)。
処理制御情報生成部6130は、総てのオブジェクトについて処理が終了したか否かを判断する(ステップS2011)。総てのオブジェクトについて処理が終了していないと判断した場合には(ステップS2011:No)、ステップS2001に戻る。総てのオブジェクトについて処理が終了したと判断した場合には(ステップS2011:Yes)、展開部4140はページメモリ6110に格納した画像データを画像・制御情報記憶部6140に格納し(ステップS2012)、処理制御情報生成部6130は処理制御情報生成部6130内の処理制御情報メモリに格納した処理制御情報を画像・制御情報記憶部6140に格納する(ステップS2013)。
以下の処理については、第2の実施の形態とほぼ同様であるため、第2の実施の形態の説明を参照し、ここでの説明を省略する。
次に、図20−1、図20−2を用いて具体例で処理の流れを説明する。図21−1は、オブジェクト種が文字の場合の画像の一例を示す説明図である。まず、コマンド解釈部4130は、入力されたプリントコマンドのうち図21−1に示す文字データを解釈する(ステップS2001)。次に、展開部4140は、画像データに展開する(ステップS2002)。具体的には、“ABC”の画像データ、オブジェクト種は“文字”、色は(R,G,B)=(128,255,255)に展開される。
次に、展開部4140は、上書き命令はないと判断し(ステップS2003:No)、指定されたRGB値で画像をページメモリ6110に書き込む(ステップS2004)。図21−2は、ページメモリに書き込まれた画像を示す説明図である。色情報解析部6120は、RGB信号に対して色補正、BG/UCR処理を行うと、(C,M,Y,Bk,Lk)=(0,128,128,0,0)という値が出力され、非干渉色判定結果(col信号)としては、(Bk:0,Lk:0,M:1,C:0,Y:1)となる(ステップS2006)。
処理制御情報生成部6130は、非干渉色判定結果とオブジェクト属性情報を処理制御情報としてコード化し(ステップ2007)、上書き命令がない場合には(ステップS2008:No)、処理制御情報メモリに書き込む(ステップ2009)。図21−3は、処理制御情報メモリに書き込まれた処理制御情報を示す説明図である。ここで、コードのうち、上位5bitは非干渉色判定結果情報であり、下位2bitはオブジェクト属性情報(00:文字、01:グラフィック、10:イメージ)である。
総てのオブジェクトについての処理は終了していないので(ステップS2011:No)、ステップS2001に戻る。図22−1は、オブジェクト種がイメージの場合の画像の一例を示す説明図である。コマンド解釈部4130は、入力されたプリントコマンドを図22−1に示すイメージデータを解釈する(ステップS2001)。次に、展開部4140は、画像データに展開する(ステップS2002)。具体的には、画像データ、オブジェクト種は“イメージ”に展開される。
次に、展開部4140は、上書き命令はないと判断し(ステップS2003:No)、画像をページメモリ6110に書き込む(ステップS2004)。図22−2は、ページメモリに書き込まれたイメージ画像を示す説明図である。色情報解析部6120は、オブジェクト種がイメージである場合には色情報解析処理を行わず(ステップS2006)、オブジェクト属性情報のみを処理制御情報としてコード化する(ステップ2007)。
上書き命令がないと判断した場合には(ステップS2008:No)、処理制御情報を処理制御情報メモリに書き込む(ステップ2009)。図22−3は、処理制御情報メモリに書き込まれた処理制御情報を示す説明図である。ここで、コードのうち、上位5bitに11111をセットするがここでは意味を持たず、下位2bitのみが優位な情報であり、オブジェクト属性情報は10(イメージ)である。
また、ステップS2011において、総てのオブジェクトについての処理は終了していないので(ステップS2011:No)、ステップS2001に戻る。図23−1は、オブジェクト種がグラフィックの場合の画像の一例を示す説明図である。コマンド解釈部4130は、入力されたプリントコマンドを図23−1に示すグラフィックデータを解釈する(ステップS2001)。展開部4140は、解釈されたグラフィックデータを画像データに展開する(ステップS2002)。具体的には、画像データ、オブジェクト種は“グラフィック”、色(R,G,B)=(64,64,64)に展開される。
次に、展開部4140は、上書き命令はないと判断し(ステップS2003:No)、画像をページメモリ6110に書き込む(ステップS2004)。図23−2は、ページメモリに書き込まれたイメージ画像を示す説明図である。色情報解析部6120は、RGB信号に対して色補正、BG/UCR処理を行うことにより、(C,M,Y,Bk,Lk)=(128,128,128,0,140)という値が出力され、非干渉色判定結果としては、(Bk:0,Lk:1,M:1,C:1,Y:1)となる(ステップS2006)。非干渉色判定結果とオブジェクト属性情報を処理制御情報としてコード化する(ステップS2007)。
上書き命令がないと判断した場合には(ステップS2008:No)、処理制御情報を処理制御情報メモリに書き込む(ステップ2009)。図23−3は、処理制御情報メモリに書き込まれた処理制御情報を示す説明図である。ここで、コードは、上述と同様に上位5bitにcol情報として“01111”、下位2bitにオブジェクト属性情報として“01”(グラフィック)を書き込む。
また、ステップS2011において、総てのオブジェクトについての処理は終了していないので(ステップS2011:No)、ステップS2001に戻る。図24−1は、オブジェクト種がグラフィックの場合の画像の一例を示す説明図である。コマンド解釈部4130は、入力されたプリントコマンドを図24−1に示すグラフィックデータを解釈する(ステップS2001)。展開部4140は、解釈されたグラフィックデータを画像データに展開する(ステップS2002)。具体的には、画像データ、オブジェクト種は“グラフィック”、色(R,G,B)=(255,255,0)に展開される。
次に、展開部4140は、上書き命令はあると判断し(ステップS2003:Yes)、画像をページメモリ6110に上書きで書き込む(ステップS2005)。図24−2は、ページメモリに書き込まれたイメージ画像を示す説明図である。色情報解析部6120は、RGB信号に対して色補正、BG/UCR処理を行うことにより、(C,M,Y,Bk,Lk)=(255,255,0,0,0)という値が出力され、非干渉色判定結果としては、(Bk:0,Lk:0,M:0,C:0,Y:0)となる(ステップS2006)。非干渉色判定結果とオブジェクト属性情報を処理制御情報としてコード化する(ステップS2007)。
上書き命令があると判断した場合には(ステップS2008:Yes)、処理制御情報を処理制御情報メモリに上書きで書き込む(ステップS2010)。図24−3は、処理制御情報メモリに書き込まれた処理制御情報を示す説明図である。ここで、コードは、上述と同様に上位5bitにcol情報として“00000”、下位2bitにオブジェクト属性情報として“01”(グラフィック)を書き込む。ステップS2011において、総てのオブジェクトについての処理は終了したと判断されるので(ステップS2011:Yes)、ページメモリ6110に書き込まれた画像データを画像・制御情報記憶部6140に格納し(ステップS2012)、処理制御情報メモリに書き込まれた処理制御情報を画像・制御情報記憶部6140に格納する(ステップS2013)。
さらに、画像・制御情報記憶部6140に書き込まれた画像データおよび処理制御情報は、外部機器へ送信することもでき、また処理制御情報を用いてディザスクリーンのパラメータセットを設定することによってディザ処理を行い、画像形成装置200によって画像を出力することができる。
このように、プリンタで生成された画像信号、スキャナで読み取られた画像信号、およびコピーを取ったときの画像信号などをクライアントPCに送信するために、一旦RGB画像の状態で画像・制御情報記憶部に蓄積するような画像処理システムにおいても、スクリーン干渉によるモアレのない高画質な再生を実現することができる。
本発明の第1の実施の形態にかかる画像処理装置を含む複合機の構成を示すブロック図である。 BG/UCR部の構成を示すブロック図である。 B信号をBk信号・Lk信号に分解するための分版テーブルの一例を示す説明図である。 色情報解析部の構成を示すブロック図である。 第1の網点スクリーンを用いた特定の色の画像での面積率と第2の網点スクリーンを用いた他の色の画像での面積率と干渉モアレの発生との関係を示す説明図である。 色情報解析部の具体的な構成を示す説明図である。 ディザパラメータデータベースのデータ構成の一例を示す説明図である。 色補正部、BG/UCR部、色情報解析部、パラメータ設定部、プリンタγ補正部、ディザ処理部が行う画像処理手順を示すフローチャートである。 中間値判定部、干渉候補計数部、干渉判定部が行う色情報解析処理手順を示すフローチャートである。 任意の2つの色に対する非干渉色判定結果の一例を示す説明図である。 本発明にかかる複合機のハードウェア構成を示すブロック図である。 エンジン部の一部のハードウェア構成の一例を示す説明図である。 色情報解析部の他の構成例を示す説明図である。 ディザパラメータデータベースの他のデータ構成例を示す説明図である。 本発明の他の実施の形態にかかる複合機の構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態にかかる画像処理システムの構成を示すブロック図である。 コマンド解釈部、展開部、色補正部、BG/UCR部、色情報解析部、パラメータ設定部、プリンタγ補正部、ディザ処理部が行う画像処理手順を示すフローチャートである。 他の実施の形態にかかる画像処理装置を含む複合機の構成を示すブロック図である。 第3の実施の形態にかかる画像処理システムの構成を示すブロック図である。 コマンド解釈部、展開部、BG/UCR部、色情報解析部、パラメータ設定部、プリンタγ補正部、ディザ処理部が行う画像処理手順を示すフローチャートである。 コマンド解釈部、展開部、BG/UCR部、色情報解析部、パラメータ設定部、プリンタγ補正部、ディザ処理部が行う画像処理手順を示すフローチャートである。 オブジェクト種が文字の場合の画像の一例を示す説明図である。 ページメモリに書き込まれた画像を示す説明図である。 処理制御情報メモリに書き込まれた処理制御情報を示す説明図である。 オブジェクト種がイメージの場合の画像の一例を示す説明図である。 ページメモリに書き込まれたイメージ画像を示す説明図である。 処理制御情報メモリに書き込まれた処理制御情報を示す説明図である。 オブジェクト種がグラフィックの場合の画像の一例を示す説明図である。 ページメモリに書き込まれたイメージ画像を示す説明図である。 処理制御情報メモリに書き込まれた処理制御情報を示す説明図である。 オブジェクト種がグラフィックの場合の画像の一例を示す説明図である。 ページメモリに書き込まれたイメージ画像を示す説明図である。 処理制御情報メモリに書き込まれた処理制御情報を示す説明図である。
符号の説明
1 複合機
4 5 6 画像処理システム
100 3100 4100 5100 6100 画像処理装置
110 3110 4110 6160 色補正部
120 4120 BG/UCR部
121 BG部
122 UCR部
123 Bk・Lk分版部
130 画像記憶部
140 2140 3140 5110 6120 色情報解析部
2141 カウンタ部
2142 使用色判定部
141 中間値判定部
1411 中間値判定C
1412 中間値判定M
1413 中間値判定Y
1414 中間値判定Bk
1415 中間値判定Lk
142 干渉候補計数部
1421 AND処理部
1422 カウンタ部
143 干渉判定部
150 3150 6150 パラメータ設定部
160 プリンタγ補正部
170 ディザ処理部
180 ディザパラメータデータベース
190 γ補正値データベース
4130 コマンド解釈部
4140 展開部
4150 ページメモリ
6110 ページメモリ
6130 処理制御情報生成部
6140 画像・制御情報記憶部
200 画像形成装置
300 ホスト
310 プリンタドライバ

Claims (16)

  1. 入力された画像の所定の色空間における値を示す入力画像情報を前記所定の色空間と異なる色空間における値を示す変換画像情報に変換する色補正手段と、
    前記色補正手段によって変換された前記変換画像情報に基づいて、前記変換画像情報に対する各色のディザスクリーンの間の干渉の程度を解析する色情報解析手段と、
    前記色情報解析手段によって解析された各色のディザスクリーンの間の干渉の程度に基づいて、ディザスクリーンのパラメータを設定するパラメータ設定手段と、
    前記パラメータ設定手段によって前記パラメータが設定された前記ディザスクリーンを用いて前記変換画像情報に対して中間調処理を行い、画像形成装置によって出力される出力画像情報を生成する中間調処理手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記色情報解析手段は、注目する画素の各色の変換後の画素値のうちの任意の2色のいずれもが予め定められた基準範囲内の値であるか否かに基づいて各色のディザスクリーンの間の干渉の程度を判定すること、を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記色情報解析手段は、注目する画素の各色の変換後の画素値のうちの任意の2色のいずれもが前記基準範囲内の値であると判断された場合には、当該2色のディザスクリーンの間の干渉の程度が高いと判定すること、を特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記基準範囲内の値とは、前記画像情報全体に対する所定の色の画素が占める面積を示す面積率が30%〜70%となるような画素値の範囲であること、を特徴とする請求項2または請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 前記各色のディザスクリーンの間の干渉の程度と、前記ディザスクリーンのパラメータとを対応付けて記憶するパラメータ記憶手段、をさらに備え、
    前記パラメータ設定手段は、前記パラメータ記憶手段において前記色情報解析手段によって判定された前記ディザスクリーンの間の干渉の程度に対応付けられている前記パラメータを選択すること、を特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の画像処理装置。
  6. 総ての色のディザスクリーンの間の干渉の程度と、前記ディザスクリーンのパラメータの組合せとを対応付けて記憶するパラメータ記憶手段、をさらに備え、
    前記パラメータ設定手段は、前記パラメータ記憶手段において前記色情報解析手段によって判定された総ての色のディザスクリーンの間の干渉の程度に対応付けられている前記パラメータの組合せを選択すること、を特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の画像処理装置。
  7. 前記パラメータ設定手段は、前記色情報解析手段によって所定の色のディザスクリーンが他の色のディザスクリーンと干渉しないと判定された場合に、前記所定の色以外の色のディザスクリーンの間の干渉が最も少なくなるようなパラメータを設定すること、を特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の画像処理装置。
  8. 入力された画像についてのプリンタ言語からオブジェクトごとの前記入力画像情報を生成するプリンタ言語解釈手段、をさらに備え、
    前記色補正手段は、前記プリンタ言語解釈手段によって生成されたオブジェクトごとの前記入力画像情報を前記変換画像情報に変換し、
    前記色情報解析手段は、前記色補正手段によって変換された前記変換画像情報に基づいて、オブジェクトごとに各色のディザスクリーンの干渉の程度を解析し、
    前記パラメータ設定手段は、前記色解析手段によって解析されたオブジェクトごとの各色のディザスクリーンの干渉の程度に基づいて、オブジェクトごとにディザスクリーンのパラメータを設定し、
    前記中間調処理手段は、前記パラメータ設定手段によってオブジェクトごとにパラメータが設定された前記ディザスクリーンを用いて、オブジェクトごとの前記変換画像情報に対して中間調処理を行い、前記出力画像情報を生成すること、を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  9. 前記プリンタ言語に基づいてオブジェクトごとのオブジェクト種別を判定する種別判定手段、をさらに備え、
    前記パラメータ設定手段は、前記種別判定手段によって判定されたオブジェクトのオブジェクト種別がイメージであった場合には、当該オブジェクトに対しては総ての色のディザスクリーンの間の干渉が最も少なくなるようなパラメータの組合せを設定すること、を特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
  10. 前記プリンタ言語に基づいてオブジェクトごとのオブジェクト種別を判定する種別判定手段、をさらに備え、
    前記パラメータ設定手段は、前記種別判定手段によって判定されたオブジェクトのオブジェクト種別がグラフィックまたはテキストであった場合には、当該オブジェクトに対しては、前記色情報解析手段によって干渉が生じると判定された色のディザスクリーンの間の干渉が最も少なくなるようなパラメータの組合せを設定すること、を特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
  11. 入力された画像についてのプリンタ言語から1ページごとの前記入力画像情報を生成するプリンタ言語解釈手段、をさらに備え、
    前記色補正手段は、前記プリンタ言語解釈手段によって生成された1ページごとの前記入力画像情報を前記変換画像情報に変換し、
    前記色情報解析手段は、前記色補正手段によって変換された前記変換画像情報に基づいて、1ページごとに各色のディザスクリーンの干渉の程度を解析し、
    前記パラメータ設定手段は、前記色情報解析手段によって解析された1ページごとの各色のディザスクリーンの干渉の程度に基づいて、1ページごとにディザスクリーンのパラメータを設定し、
    前記中間調処理手段は、前記パラメータ設定手段によって1ページごとにパラメータが設定された前記ディザスクリーンを用いて、オブジェクトごとの前記変換画像情報に対して中間調処理を行い、前記出力画像情報を生成すること、を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  12. 入力された画像についてのプリンタ言語から前記入力された画像の所定の色空間における値を示す入力画像情報を生成するプリンタ言語解釈手段と、
    前記プリンタ言語解釈手段によって生成された前記入力画像情報に基づいて、前記入力画像情報に対する各色のディザスクリーンの間の干渉の程度を解析する色情報解析手段と、
    前記色情報解析手段によって解析された各色のディザスクリーンの間の干渉の程度に基づいて、各色のディザスクリーンの間の干渉の程度を示す処理制御情報を生成する処理制御情報生成手段と、
    前記プリンタ言語解釈手段によって生成された前記入力画像情報および前記処理制御情報生成手段によって生成された前記処理制御情報を記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記入力画像情報を前記所定の色空間と異なる色空間における値を示す変換画像情報に変換する色補正手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記処理制御情報に基づいて、ディザスクリーンのパラメータを設定するパラメータ設定手段と、
    前記パラメータ設定手段によって前記パラメータが設定された前記ディザスクリーンを用いて前記変換画像情報に対して中間調処理を行い、画像形成装置によって出力される出力画像情報を生成する中間調処理手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  13. 前記プリンタ言語解釈手段は、前記プリンタ言語からオブジェクトごとの前記入力画像情報を生成し、
    前記プリンタ言語に基づいてオブジェクトごとのオブジェクト種別を判定する種別判定手段、をさらに備え、
    前記色情報解析手段は、前記プリンタ言語解釈手段によって生成された前記入力画像情報に基づいて、オブジェクトごとの前記入力画像情報に対する各色のディザスクリーンの間の干渉の程度を解析し、
    前記処理制御情報生成手段は、前記色情報解析手段によって解析された各色のディザスクリーンの間の干渉の程度および前記種別判定手段によって判定された前記オブジェクト種別に基づいて、オブジェクトごとの各色のディザスクリーンの間の干渉の有無およびオブジェクト種別を示す処理制御情報を生成し、
    前記記憶手段は、前記プリンタ言語解釈手段によって変換された前記入力画像情報および前記処理制御情報生成手段によって生成された前記処理制御情報を記憶し、
    前記色補正手段は、前記記憶手段に記憶された前記入力画像情報をオブジェクトごとに前記変換画像情報に変換し、
    前記パラメータ設定手段は、前記記憶手段に記憶された前記処理制御情報に基づいて、オブジェクトごとにディザスクリーンのパラメータを設定し、
    前記中間調処理手段は、前記パラメータ設定手段によって前記パラメータが設定された前記ディザスクリーンを用いて前記変換画像情報に対して中間調処理を行い、画像形成装置によって出力される出力画像情報を生成すること、を特徴とする請求項12に記載の画像処理装置。
  14. 入力された画像の所定の色空間における値を示す入力画像情報を前記所定の色空間と異なる色空間における値を示す変換画像情報に変換する色補正ステップと、
    前記色補正ステップによって変換された前記変換画像情報に基づいて、前記変換画像情報に対して各色のディザスクリーンの間の干渉の程度を解析する色情報解析ステップと、
    前記色情報解析ステップによって解析された各色のディザスクリーンの間の干渉の程度に基づいて、ディザスクリーンのパラメータを設定するパラメータ設定ステップと、
    前記パラメータ設定ステップによって前記パラメータが設定された前記ディザスクリーンを用いて前記変換画像情報に対して中間調処理を行い、画像形成装置によって出力される出力画像情報を生成する中間調処理ステップと、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  15. 入力された画像についてのプリンタ言語から前記入力された画像の所定の色空間における値を示す入力画像情報を生成するプリンタ言語解釈ステップと、
    前記プリンタ言語解釈ステップによって生成された前記入力画像情報に基づいて、前記入力画像情報に対する各色のディザスクリーンの間の干渉の程度を解析する色情報解析ステップと、
    前記色情報解析ステップによって解析された各色のディザスクリーンの間の干渉の程度に基づいて、各色のディザスクリーンの間の干渉の程度を示す処理制御情報を生成する処理制御情報生成ステップと、
    前記プリンタ言語解釈ステップによって変換された前記入力画像情報および前記処理制御情報生成手段によって生成された前記処理制御情報を記憶する記憶手段に記憶された前記入力画像情報を前記所定の色空間と異なる色空間における値を示す変換画像情報に変換する色補正ステップと、
    前記記憶手段によって記憶された前記処理制御情報に基づいて、ディザスクリーンのパラメータを設定するパラメータ設定ステップと、
    前記パラメータ設定ステップによって前記パラメータが設定された前記ディザスクリーンを用いて前記変換画像情報に対して中間調処理を行い、画像形成装置によって出力される出力画像情報を生成する中間調処理ステップと、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  16. 請求項14または請求項15に記載された画像処理方法をコンピュータに実行させることを特徴とする画像処理プログラム。
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