JP2007005032A - 薄膜積層装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】薄膜の積層を効果的に行う。
【解決手段】電解膜シート10と、拡散膜シート20−1a、20−1bを接合ローラ28−1a、28−1b、28−2a、28−2bにより押圧される金属ベルト28−3a、28−3bにより押圧しながら積層し積層物を得る。金属ベルト28−3a、28−bを利用することによって、押圧力(接合圧)を比較的広い面積で積層物に印加することができ、積層物における反りをなくして、接合が行える。
【選択図】図1
【解決手段】電解膜シート10と、拡散膜シート20−1a、20−1bを接合ローラ28−1a、28−1b、28−2a、28−2bにより押圧される金属ベルト28−3a、28−3bにより押圧しながら積層し積層物を得る。金属ベルト28−3a、28−bを利用することによって、押圧力(接合圧)を比較的広い面積で積層物に印加することができ、積層物における反りをなくして、接合が行える。
【選択図】図1
Description
本発明は、第1の薄膜に対し、所定形状に切断された第2の薄膜を積層する薄膜積層装置に関する。
従来より、各種のシート状の積層体が知られている。その1つとして、燃料電池のMEA(Membrane Electrode Assembly)がある。ここで、MEAは、電極触媒層を担持した固体電解質材料膜である触媒層・電解膜の両側に、カーボンペーパーからなるガス拡散層を積層した構造となっている。
このようなMEAを効率よく形成するため、1つの触媒層・電解膜についてのシート(電解膜シート)と、2つのガス拡散層についてのシート(拡散膜シート)をそれぞれ、ローラに巻き付けておき、ローラから各シートを送り出し、これらを積層切断することが提案されている(特許文献1)。
この装置では、2つの拡散膜シートを2つの回転する吸引ローラにそれぞれ吸着させ、その状態で、所定の大きさにカットする。そして、これら2つの拡散膜シートを巻き付けた状態で、吸引ローラの接合位置において、電解膜シートを挟み込むようにして、押圧輸送することで、3つのシートを積層する。従って、3つのシートの積層体であるMEAを効率的に製造することができる。
また、特許文献2には、シートの積層体から必要部分をロータリカッタによって、切り出しMEAの製品を作製することが示されている。
ここで、拡散膜シートを押圧して積層体シートを作製した場合に、一対のローラが印加する押圧力による各々の拡散層の伸びを規制することが難しく、製品となるMEAに反りが発生しやすいという問題があった。MEAに反りが生じると、セパレータへの組み込みなど、燃料電池モジュールの作製に問題が生じる。
本発明は、薄膜積層物の反り発生を抑制することを目的とする。
本発明は、第1の薄膜に対し、所定形状に切断された第2の薄膜を積層する薄膜積層装置であって、少なくとも2つのローラに掛け回された第1の金属ベルトと、少なくとも2つのローラに掛け回された第2の金属ベルトと、を含み、前記第1および第2の金属ベルトによって、前記第1の薄膜と第2の薄膜の積層物を挟み込んで、輸送しながら押圧接合することを特徴とする。
また、前記第1および第2の金属ベルトの第1および第2の薄膜とは反対側の面に設けられ前記第1および第2の金属ベルトを介し、前記第1および第2の薄膜を押圧する一対の押圧ローラを設けることが好適である。
また、前記押圧ローラを複数設けることが好適である。
このとき、前記複数の押圧ローラは、前記積層物の送り方向において、下流側のものの方が押圧力が大きくなるように設定されていることが好適である。
また、前記押圧ローラのその周面が弾性材料で形成されていることが好適である。
また、前記金属ベルトの第1および第2の薄膜とは反対側の面に弾性材料のシートを貼り付けたことが好適である。
このように、本発明によれば、金属ベルトを用い、薄膜積層物への押圧面積を広くすることで、薄膜積層物に加わる面圧変化を緩やかにして、反りの発生を抑制する。また、ゴムなどの弾性材料を用いることで、押圧力を分散して、効果的に反り発生を防止できる。
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、実施形態に係る薄膜積層装置を含むシステム全体を示す図である。触媒層・電解膜について電解膜シート10は、ローラ12に巻き付けられている。また、ガス拡散層についての拡散膜シート20aは、ローラ22aに巻き付けられており、ガス拡散層についての拡散膜シート20bは、ローラ22bに巻き付けられている。そして、電解膜シート10は、図における下方に向けて送り出され、拡散膜シート20a、20bは、水平方向(左右端側から中央方向)に送り出される。
拡散膜シート20a、20bは、ローラ22a、22bから送り出され、ロータリカッタ24a、24bとこれに対向するアンビルローラ26a、26bに挟み込まれる。このロータリカッタ24a、24bは、挟み込んだ拡散膜シート20a、20bをアンビルローラ26a、26bに押しつけ、その刃によってカットする。
図2(a)、(b)には、ロータリカッタ24および刃の形状についての概略構成が示されている。ロータリカッタ24の本体ローラ24−1の周面には、カット後の拡散膜シート20−1の形状(ワーク形状)に対応した四角形状の刃24−2が形成されている。そして、図2(b)に示すように、この四角形の刃24−2の本体ローラ24−1の回転軸と平行な刃の一方は、本体ローラ24−1の側端部にまで伸びている。従って、図2(a)に示すように、拡散膜シート20は、周辺部分がコの字状の端切れ20−2としてカットされ、捨てられ、ワーク形状に対応する拡散膜シート20−1が得られる。なお、図2(a)に示すように、本体ローラ24−1の刃24−2の両端側に対応する部分には、一対の押さえ24−3を上から押しつけるようにして、コの字状の端切れ20−2を確実に排除している。
このようにして、四角形のワーク形状にカットされた拡散膜シート20−1a、20−1bは、接合ローラ28−1a、28−1bと、拡散層押さえローラ30a、30bの間に導入される。接合ローラ28−1a、28−1bは、図1に示すように水平方向に対向して配置されており、拡散層押さえローラ30a、30bは、接合ローラ28−1a、28−1bの接合位置より90°だけ拡散膜シート20−1の送り方向における上流側に位置している。従って、拡散層押さえローラ30a、30bは、接合ローラ28−1a、28−1bに金属ベルト28−3a、28−3bを介し図における上方から押しつけられている。
ここで、ロータリカッタ24a、24bとアンビルローラ26a、26bの接合位置から、接合ローラ28a、28bと押さえローラ30a、30bまでの距離は、カットされた拡散膜シート20−1a、20−1bの送り方向長さより短く設定されている。従って、カットされた拡散膜シート20−1a、20−1bは、ロータリカッタ24a、24bとアンビルローラ26a、26b、または接合ローラ28−1a、28−1bと押さえローラ30a、30bのいずれか一方によって必ず挟まれている。このため、拡散膜シート20−1a、20−1bが確実に輸送できる。
また、拡散膜シート20−1a、20−1bは、接合ローラ28−1a、28−1bの周りを1/4周だけ巻き付いて移動する。接合ローラ28−1a、28−1bには、吸引手段などを設けていない。このため、そのままでは拡散膜シート20−1a、20−1bは、水平方向に移動するだけで、接合ローラ28−1a、28−1bの周面に沿って移動しない。
そこで、複数(この例では、3つずつ)の拡散層規制板32a、32bを設け、拡散膜シート20−1a、20−1bを接合ローラ28−1a、28−1bに押しつけている。この拡散層規制板32a、32bは、接合ローラ28−1a、28−1bの回転軸方向に伸びる長方形の細長板をその短辺方向についてU字状に折り曲げた全体として樋状の板である。拡散層規制板32a、32bは、その中央部分が接合ローラ28−1a、28−1bに向けて押しつけられており、これによって拡散膜シート20−1a、20−1bが接合ローラ28a、28bの周りを巻き付いて移動し、図における下方に向けて送り出される。
なお、拡散層規制板32a、32bは、拡散膜シート20−1a、20−1bを接合ローラ28a、28bの周面に押しつけることができれば他の形状でもよい。例えば、複数の小径のローラでもよい。また、複数のローラに掛け回したベルトを押しつける構成でもよい。例えば、ベルトを3つのローラに掛け回し、その一辺を接合ローラ28−1a、28−1bに押しつける構成が採用できる。
また、電解膜シート10は、接合ローラ28−1a、28−1bの接合部において、拡散膜シート20−1a、20−1bの間に上方から供給される。従って、接合ローラ28−1a、28−1bは、その接合部において、拡散膜シート20−1a、20−1bを電解膜シート10に向けて押しつける。
ここで、接合ローラ28-1a、28−1bの下方には、接合ローラ28-2a、28-2bが設けられ、接合ローラ28-1aと接合ローラ28-2aには、金属ベルト28−3aが掛け回され、接合ローラ28-1bと接合ローラ28-2bには、金属ベルト28−3bが掛け回されている。従って、拡散膜シート20−1a、20−1bは、拡散層押さえローラ30a、30bと金属ベルト28−3a、28−3bに挟まれ、その後金属ベルト28−3a、28−3bと共に進行方向が下方に変更され、金属ベルト28−3a、28−3bによって、拡散シート20−1a、20−1bが電解膜シート10の両側に押さえつけられる。そして、金属ベルト28−3a、28−3bは、接合ローラ28−1a、28−1b、28−2a、28−2bによって、シート積層体の方に押しつけられるため、その範囲の金属ベルト28−3a、28−3bによって、拡散膜シート20−1a、20−1bが、電解膜シート10に押しつけられる。
また、接合ローラ28−1a、28−1b28−2a、28−2bは、内部に加熱機構を有しており、金属ベルト28−3a、28−3bは、全体として加熱されている。そこで、この接合ローラ28a、28bの接合部において、電解膜シート10に対し、拡散膜シート20−1a、20−1bがその両側から融着される。
さらに、電解膜シート10の接合ローラ28a、28b間に入る少し上流側には、光電センサ34が設けられており、電解膜シート10には、所定のパターン(1つの電極として利用する部分について、触媒層が形成されているパターン)が形成されている。光電センサ34は、電解膜シート10の触媒層パターンの送り方向エッジ(始端または終端)を検出する。そして、この光電センサ34の検出結果に基づいて、電解膜シート10と、拡散膜シート20−1a、20−1bを同期させることで、両者の位置が調整される。拡散膜シート20−1a、20−1bの位置は、拡散シート20−1a、20−1bの端部を検出してもよいし、ロータリカッタ24a、24bの回転を検出してもよい。
接合ローラ28−2a、28−2bの下流側には、ロータリカッタ40,アンビルローラ42が対向配置されており、ロータリカッタ40によって拡散膜シート20−1が積層されていない、電解膜シート10の部分がカットされる。なお、このロータリカッタ40によるカット位置は、光電センサ36の検出結果によって制御されるため、正確な位置でのカットが行える。そして、カットされた積層物は、ガイド44を介し、パレット46に積層状態で収容される。
このようにして、ローラ12に巻き付けられている電解膜シート10と、2つのローラ22a、22bに巻き付けられている拡散膜シート20−1a、20−1bが積層され、所定の大きさのMEAとして、トレー46内に得られる。
このような動作について、図3に基づいて説明する。触媒層・電解膜(電解膜シート10)には、触媒パターン(触媒層のパターン)が形成されている。一方、ペーパー拡散層は、カーボンペーパーなどで構成されており、これがロータリカッタ24a、24bによって、所定のワーク形状にカットされる。このとき、端切れ20−2は、コの字状に残り、これが分離回収される。また、ワーク形状の拡散膜シート20−1は、完全に切断される前に、接合ローラ28−1a、28−1bと、拡散層押さえローラ30に把持されるので、位置ずれなく接合ローラ28−1a、28−1bの周りの金属ベルト28−3a、28−3bに受け渡される。
金属ベルト28−3a、28−3bに受け渡されたワーク形状にカットされた拡散膜シート20−1a、20−1bは、拡散層押さえローラ30a、30bによって、把持された状態で、拡散層規制板32a、32bによって、金属ベルト28−3a、28−3b側に押さえつけられながら、接合ローラ28−1a、28−1bに沿って移動する。
一方、電解膜シート10が送られてきて、金属ベルト28−3a、28−3bの間には、電解膜シート10,拡散膜シート20−1a、20−1bの積層物が挟まれ、これらが加熱押圧されて接合される。
電解膜シート10の触媒パターンと、拡散膜シート20−1a、20−1bの接合が終わると、ロータリカッタ40によって拡散膜シート20−1が積層されていない、電解膜シート10の部分をカットして、MEAが得られる。
本実施形態によれば、電解膜シート10への拡散シート20−1a、20−1bの接合は、鉛直方向に移動しながら行う。従って、重力の影響で、MEAが反ってしまうことがない。
また、金属ベルト28−3a、は、接合ローラ28−1a,28−2aに掛け回され、金属ベルト28−3bは、接合ローラ28−1b、28−2bに掛け回されている。従って、接合ローラ28−1a,28−2a間の金属ベルト28−3aと、接合ローラ28−1b、28−2b間の金属ベルト28−3bとで、電解膜シート10、拡散膜シート20−1a、20−1bの積層物が押圧され、比較的広い範囲(接触面積)で押圧できる。
比較的小径の一対のローラによって、積層物を押圧した場合、その接触面積が小さく、急激に押圧力が印加され、急激に押圧力がなくなる。このような押圧によると、その押圧力に積層物に対する押圧力が均一でなくなり、反りが生じる。金属ベルト28−3a,28−3bを用いることで、MEAにおける反りの発生を抑制できる。なお、大径のローラを用いれば、押圧力が作用する面積を大きくすることができるが、ローラ径を大きくすることは、装置的な制約から望ましくなく、金属ベルト28−3a、28−3bを用いることが好適である。
図4には、金属ベルト28−3a、28−3bを用いるが、接合用の押圧ローラ50a、50bを別に設ける例を示している。この例では、接合ローラ28−1a、28−1b、28−2a、28−2bは、基本的に積層物の押圧はしていない。そして、積層物の表面部分に金属ベルト28−3a、28−3bを位置させている。このような構成において、押圧ローラ50a、50bによる積層物の押圧は、金属ベルト28−3a、28−3bを介して行われる。従って、ローラからそのまま押圧力が伝わるのに比べ、広い面積による押圧が行われる。従って、ローラ自体の径を大きくしなくても、接触面積を大きくして積層物を押圧することができる。
ここで、この例では、押圧ローラ50a、50bは、300mmφ程度の小径のものを利用することができる。一方、金属ベルト28−3a、28−3bは、厚さ3mm〜5mm程度のステンレスベルトが好適である。また、金属ベルト28−3a、28−3bの表面には、ポリイミドをコーティングすることが好適である。これによって、拡散膜シート20−1および電解膜シート10のいずれに対しても剥離性がよく、好適な押圧が可能になる。
図5には、さらに他の例が示されている。この例では、金属ベルト28−3a、28−3bの裏面に弾性材料であるゴムシート28−4a、28−4bが貼り付けられている。金属ベルト28−3a、28−3bは、例えばステンレス製のベルトであって、この例では、厚さ0.1mm程度のものが採用される。そして、その金属ベルト28−3a、28−3bの裏面には厚み3mm程度のシリコンゴムからなるゴムシート28−4a、28−4bが形成されている。
金属ベルト28−3a、28−3bを設けずに、ローラ自体にゴムシートを貼り付けて、押圧した場合、ゴムシートが伸び、それによって積層体が引き延ばされ、亀裂が入る場合がある。しかし、本実施形態のように、金属ベルト28−3a、28−3bの裏面にゴムシート28−4a、28−4bを配置する構成によれば、接合ローラ28−1a、28−1bの押圧力は、ゴムシート28−4a、28−4bによって拡散されて金属ベルト28−3a、28−3bに印加され、金属ベルト28−3a、28−3b自体は、ほとんど伸びることがない。従って、比較的広範囲の金属ベルト28−3a、28−3bに押圧力が印加され、積層物であるMEAについて亀裂を発することなく、効果的に反りのない積層物の接合を行うことができる。
図6には、さらに他の例が示されており、この例では接合ローラ28−1a、28−2aおよび接合ローラ28−1b、28−2bとの間に複数の押圧ローラ50−1a〜50−na、50−1b〜50−nbを有している。そして、この押圧ローラ50−1a〜50−na、50−1b〜50−nbは、入り口側から順次押圧力(接合圧)が高くなるように設定されている。
このように、複数の押圧ローラ50−1a〜50−na、50−1b〜50−nbを設け、金属ベルト28−3a、28−3bを設けることにより、積層物を直線的に搬送できる。また、電解膜シート10への拡散膜シート20−1a、20−1bの接合が不十分な状態でも、次のローラに搬送することにより、最終的には十分な接合ができる。
例えば、押圧ローラ50−1a〜50−na、50−1b〜50−nbの径を300mmφ、金属ベルト28−3a、28−3をステンレス(SUS)の厚さ1.5mm、とし、押圧ローラの50−1を6つ設けその押圧力を0.5MPaずつ上げていくことで、反りを発生することのなく、十分な接合を達成することができた。
さらに、金属ベルト28−3の厚みをさらに厚くしたり、押圧ローラ50の周面にゴムシートなどの弾性材料を貼ったゴムローラを使用したり、金属ベルト28−3の裏面にゴムシートを貼るなどの手段を用いることで、実質的な押圧面積(接触面積)を増加することができ、効果的な接合を達成できる。すなわち、押圧ローラ50毎の荷重の差を大きくとることができ、押圧ローラ50の数を少なくすることができる。
図7には、反りが発生せず、十分な接合を行うための3つの手法について記載している。大径の接合ローラ28−1を利用する場合には、その径を5.2mφとする必要がある。そのときの接合圧力は3.0Mpaである。また、図4のように、複数の押圧ローラ50を用いた場合、0.5Mpaずつ上げて6つの押圧ローラ50が必要である。さらに、押圧ローラ50にゴムローラを用いた場合には、ローラ数を3つとして、1MPaずつ押圧力を上昇させることで、同様の接合が達成される。
なお、ゴムローラは、図1における28−1、28−2や、図4における50、図6における50−1〜50−n等に利用できる。
このように、複数の押圧ローラ50を用い、押圧力を段階的に上昇することで、効果的な接合を行うことができる。このような段階的な押圧は、例えば図8に示すようなものであり、実質的に接触面積を大きくして、大径のローラによる押圧と同等の押圧になる。すなわち、大径のローラでは、接合圧は徐々に上昇して、最高点に達してから、徐々に下がる。一方、小径のローラでは、接合圧は比較的急に上昇して、その後下がる。従って、積層物(ワーク)にしてみれば接触幅が短い。複数のローラを利用し、その押圧力を順次大きくした場合には、ローラ自体の径は小さくても、複数のローラの接合圧が積み重ねられ、大径のローラと同様の接合圧を順次上昇して、接触幅を長くすることができる。
なお、上述の説明では、燃料電池のMEAの作成についてのみ説明したが、上述のような構成は、ロールで供給される薄膜の積層であれば、他のものにも適用することができる。
10 電解膜シート、12,22(22a,22b),30(30a,30b) ローラ、20(20a,20b) 拡散膜シート、24(24a,24b),40 ロータリカッタ、24−1 本体ローラ、24−2 刃、24−3 押さえ、26(26a,26b),42 アンビルローラ、28−1(28−1a,28−1b,28−1b,28−2b) 接合ローラ、28−3(28−3a,28−3b) 金属ベルト、32(32a,32b) 拡散層規制板、34,36 光電センサ、44 ガイド、46 トレー、46 パレット、50(50a,50b) 押圧ローラ。
Claims (6)
- 第1の薄膜に対し、所定形状に切断された第2の薄膜を積層する薄膜積層装置であって、
少なくとも2つのローラに掛け回された第1の金属ベルトと、
少なくとも2つのローラに掛け回された第2の金属ベルトと、
を含み、
前記第1および第2の金属ベルトによって、前記第1の薄膜と第2の薄膜の積層物を挟み込んで、輸送しながら押圧接合することを特徴とする薄膜積層装置。 - 請求項1に記載の薄膜積層装置において、
前記第1および第2の金属ベルトの第1および第2の薄膜とは反対側の面に設けられ前記第1および第2の金属ベルトを介し、前記第1および第2の薄膜を押圧する一対の押圧ローラを設けることを特徴とする薄膜積層装置。 - 請求項2に記載の薄膜積層装置において、
前記押圧ローラを複数設けることを特徴とする薄膜積層装置。 - 請求項3に記載の薄膜積層装置において、
前記複数の押圧ローラは、前記積層物の送り方向において、下流側のものの方が押圧力が大きくなるように設定されていることを特徴とする薄膜積層装置。 - 請求項2〜4のいずれか1つに記載の薄膜積層装置において、
前記押圧ローラのその周面が弾性材料で形成されていることを特徴とする薄膜積層装置。 - 請求項1〜4のいずれか1つに記載の薄膜積層装置において、
前記金属ベルトの第1および第2の薄膜とは反対側の面に弾性材料のシートを貼り付けたことを特徴とする薄膜積層装置。
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