JP2007004278A - 遠隔監視制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】センターサーバを中心とした専用ネットワークが不要で、ネットワーク依存性が低く制御監視装置の追加が容易なシステム構成を可能にする遠隔監視制御装置の提供。
【解決手段】遠隔監視制御装置109が携帯無線通信網に接続され、遠隔監視制御端末としてウェブ接続可能な汎用携帯電話端末103,115およびパーソナルコンピュータ101,107とすることができる。遠隔監視制御装置109はGPSを備え、静止および移動する被監視制御装置の異常発生時にISP1(106)と交換機SWA108を介してTCP/IP接続を行い、その障害情報をあらかじめ登録したメールアドレス先にEメールを同報的に送信する。Eメール内に監視制御装置109のIPアドレスを記述し、遠隔監視制御装置109から送信される制御画面を汎用端末に表示することにより、被監視制御装置の障害状態の確認および障害の回復制御を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線で遠隔に設置された被監視装置を遠隔制御するための監視制御装置に関する。
従来、ある設備を遠隔から監視する場合には監視制御装置を被監視設備毎に接続し、それぞれの監視制御装置を保守者が常時監視して、何らかの障害が発生した場合には、保守者がそれぞれの監視制御装置を直接操作し、被監視設備の障害に対処するのが一般的であった。前記のような遠隔監視システムにおいては、隔監視装置毎に設けられた監視室で保守者が遠隔監視装置による監視状態を常時(24時間)監視する必要があった。そのため、遠隔監視装置が監視している監視項目をポケットベル(登録商標)等に送信し、ポケットベルの表示により得られる情報で、保守者が遠隔から設備を監視できる遠隔監視システムが用いられる場合もあった。
しかしながら、ポケットベル等による遠隔監視システムでは、遠隔から設備を監視することはできても、遠隔から設備の制御を行なうことができないため、設備の監視状態の変化によって即座に設備を制御して対処する必要があるようなシステムには用いることができないという問題があった。
また、遠隔での遠隔監視制御システムは、例えば自動販売機やガスメータ等の監視対象となる無人設備に組み込まれた通信機能を有した専用端末と、管理センタ等のサーバコンピュータ(以下、センタサーバ)とで構成される。専用端末とセンターサーバは、一般電話網,PHS網又は専用線を介して互いに接続される。専用端末は、センターサーバから送信される制御データに応答して無人設備の監視を行い、測定した無人設備の各種データ(例えば温度,電圧等)を通信機能を用いてセンターサーバに送信する。
しかしながら、このような遠隔監視制御システムにおいて、一般電話網やPHS網を利用した場合、制御のためのデータ通信の料金は、通信時間に応じて課金される(時間課金)ために通信コストが高くなるという問題があった。また、専用線を介して遠隔監視制御を行う場合には、該専用線を利用する際のコスト等の問題から保守者(ユーザ)にとって非経済的であった。そこで、近年では、パケット通信網を介して遠隔監視制御を行う遠隔監視制御システムが実現されている。パケット通信網を利用する場合には、その通信料金がパケット量(送信データ量)に応じて課金されるため、ユーザは経済的にサービスを利用することが可能となっている。
しかし、前記の様な従来の遠隔監視制御システムにおいても、管理センタ等のセンターサーバと監視制御対象設備に組み込まれた専用端末と定期的なデータ通信を行うことで、専用端末から監視制御対象設備における各種監視データを取得しており、センターサーバを中心とした専用ネットワークを構成せざるを得ず、ネットワーク構成の自由度も低く、かつ高価になるといった欠点があった。
したがって本発明は前記に鑑みてなされたものでその目的とするところは、センターサーバを中心とした専用ネットワークが不要で、ネットワーク依存性が低く、制御監視装置の追加が容易なシステム構成を可能にし、安価で信頼性とセキュリティの高い遠隔監視制御装置を提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明の遠隔監視制御装置は、ウェブに接続可能な携帯無線通信網に接続された遠隔監視制御装置と、
この遠隔監視制御装置に接続された被監視装置と、前記ウェブに接続された汎用端末とを備え、
前記遠隔監視制御装置は、入出力ポートと、この入出力ポートの状態を監視制御する手段と、前記入出力ポートに接続され、前記被監視装置の障害発生時にあらかじめ決められた複数のあて先に対して障害発生の箇所、時間あるいは前記被監視装置の位置情報を同報的に通知する手段と、前記障害発生を通知された汎用端末のうち前記被監視装置の管理者または保守者として登録され、遠隔操作が許可された汎用端末に対し、前記遠隔監視制御装置との接続方法を通知する手段と、この接続方法を通知する手段によって、前記遠隔操作が許可された汎用端末からの接続要求に対し、前記遠隔監視制御装置の障害発生状況の詳細を前記接続要求のあった遠隔操作可能な端末に対して表示させる手段と、前記接続要求のあった遠隔操作可能な端末から前記遠隔監視制御装置の障害の回復を試みる制御信号を受信し、これを前記被監視装置に送出する手段と、前記制御信号を被監視装置に送出後、被監視装置の障害回復状況の情報を再び前記接続要求のあった遠隔操作可能な端末に対して表示させる手段と、前記遠隔操作可能な端末から前記遠隔監視制御装置への通信がない場合、もしくは前記遠隔操作可能な端末と最後に通信を行った時から一定時間通信回線を確保する手段と、障害回復時には前記あらかじめ決められた複数のあて先に対して異常発生回復の通知を同報的に通知する手段とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明の隔監視制御装置においては、前記遠隔監視制御装置は、インターネットサービスプロバイダにダイアルアップ接続し、前記汎用端末との通信を行う通信モジュールと、前記被監視制御装置と接続される外部入出力ポートと、前記被監視制御装置の位置情報を入力するGPS入力端子と、メール通信機能、ウェブ通信機能および前記GPS入力端子および入出力ポートを含む入出力インターフェースと前記通信モジュールとの制御を行うマイクロプロセッサ部を備え、前記マイクロプロセッサ部はマイクロプロセッサとRAMとROMと拡張インターフェースを備えたことを特徴とするものである。
さらに、本発明の遠隔監視制御装置おいては、前記入出力ポートの状態を監視する手段は、前記入出力インターフェースに接続された入出力ポートのON/OFFを前記マイクロプロセッサ部によって監視することを特徴とするものである。
さらに、本発明のワイヤレス遠隔監視制御装置おいては、前記入出力ポートに接続された被監視装置の障害発生時または回復時に、あらかじめ決められた複数のあて先に対して障害発生の箇所、時間あるいは被監視装置の位置情報を同報的に通知する手段は、前記入出力ポートに関連付けられた障害情報、前記遠隔監視制御装置内の時間情報、前記GPS入力端子から得た位置情報、およびあらかじめ決められた通信相手を記述したデータベースを参照してEメールを作成し、アカウントを持つインターネットサービスプロバイダのSMTPサーバに送信することを特徴とするものである。
さらに、本発明のワイヤレス遠隔監視制御装置おいては、前記障害発生を通知された汎用端末のうち被監視装置の管理者または保守者として登録され遠隔操作が許可された汎用端末へ該遠隔監視制御装置との接続方法を通知する手段は、ダイアルアップIP接続によってインターネットサービスプロバイダから動的に与えられるIPアドレスを受信し、前記Eメール内にハイパーリンクの形で埋め込むことを特徴とするものである。
さらに、本発明の遠隔監視制御装置おいては、前記接続方法を通知する手段によって、前記遠隔操作が許可された汎用端末からの接続要求に対し、前記遠隔監視制御装置の障害発生または回復状況の情報を前記接続要求のあった遠隔操作可能な端末に対して表示させる手段は、前記遠隔操作が許可された端末へ障害発生状況を記述したHTMLベースのコンテンツをHTTPによって前記接続要求した汎用端末へ送り返すことを特徴とするものである。
さらに、本発明の遠隔監視制御装置おいては、前記接続要求のあった遠隔操作可能な端末から前記遠隔監視制御装置の障害の回復を試みる制御信号を受信して、これを被監視装置に送出する手段は、前記接続要求した汎用端末上で、前記障害発生状況を記述したHTMLベースのコンテンツ内に配置されたプルダウンメニューおよび、テキストボックスに入力することによって送信された制御指定項目を受信して前記被監視装置に接続するリレー接点を動作することを特徴とするものである。
また、本発明のワイヤレス遠隔監視制御装置おいては、前記遠隔操作可能な端末から前記遠隔監視制御装置への通信がない場合、もしくは該端末と最後に通信を行った時から一定時間通信回線を確保する手段は、前記遠隔監視制御装置側から定期的にインターネットサービスプロバイダとの通信を行い、前記遠隔監視制御装置が接続している携帯無線通信網が、無信号時に回線を強制的に回線断にすることを回避することを特徴とするものである。
本発明によれば、センターサーバを中心とした専用ネットワークが不要で、ネットワーク依存性が低く、制御監視装置の追加が容易なシステム構成を可能にし、安価で信頼性とセキュリティの高い遠隔監視制御装置を提供することができる。
以下本発明の実施形態につき詳細に説明する。図1は本発明のワイヤレス遠隔監視制御装置のシステム構成図を表している。本発明のワイヤレス遠隔監視制御装置109は被監視制御装置のPLC(Programmable Logic Control)111、センサ110などと接続されて端子の値をモニタしている。ワイヤレス遠隔監視制御装置109は、携帯電話通信網A114のSWA(交換機A)108に基地局を介して接続している。SWA108はWANインターネット網113のISP1(インターネットサービスプロバイダ1)106と接続されてウェブ通信が可能となっている。WANインターネット網113には、世界中の沢山のISPが存在しているが、ここでは模式的に2つのISP2(105)、ISP3(104)を図示している。
一方、本発明のワイヤレス遠隔監視制御装置109を遠隔にて監視制御する端末として、一般的な汎用携帯電話端末103、115が携帯電話通信網A114または、別の携帯電話通信網B112に接続されている。また、遠隔にて監視制御する端末は携帯電話端末に限らず、通常のウェブに接続され、メール受信機能をもったPC(パーソナルコンピュータ)101、107と接続されている。PC101はISP3(104)に、PC107はISP3(104)に、携帯電話端末103、115はそれぞれ、SWA(108)、SWB(102)に、基地局を介して接続されている。
遠隔にて監視制御する汎用端末は、ウェブに接続されていて、メール機能とブラウザ機能がある端末であれば種類を問わない。例えば、PDA(Personal Degital Assistance)でも構わない。しかも、メール受信機能は必須ではなく、ウェブメールが使用できれば、ブラウザ機能だけでも構わない。ウェブメールであれば、世界中どこにいてもインターネットスポット等で障害情報が確認できる。
次に、図2に本発明のワイヤレス遠隔監視制御装置のブロック図を示す。CPU201は、CPUバス202を介してRAM203、ROM204、拡張インターフェース205と接続されている。本実施例ではROM204内にLinuxベースのOSがインストールされているが、必ずしもLinuxである必要がなく、本実施例では安価でオープンソースなOSを選定した。拡張インターフェース205ではイーサネットおよびUSB接続等が可能で、その他のLANやメモリと接続したり、ネットワークカメラで取り込んだ障害時の状況を画像等で取り込むことが可能である。
通信モジュール206として、本ワイヤレス遠隔監視制御装置109が接続される携帯無線通信会社の通信モジュールが搭載されている。本実施例ではKDDIの通信モジュールを採用しているが、どの通信会社のものでも構わないし、外部接続端子209に更に別の通信会社の通信モジュールを接続することも可能である。KDDIの通信モジュールはCDMA 1Xで通信速度は下り144/14.4kpps、上り64/14.4kppsのものを採用している。
さらに、CPU201には、本ワイヤレス遠隔監視制御装置109の位置情報を入力するためのGPS(Global Positioning System)入力端子207と上述した外部接続端子209が接続され、外部との接続はシリアルインターフェースであるRS232Cで行える。
さらに、被遠隔監視制御装置のPLC111またはセンサ110のデジタルおよびアナログの電圧値を入力する入力ポート210、遠隔監視制御装置からリレー出力をおこなう出力ポート211、各種設定用DIPスイッチ213や装置の状態を表す表示LED214、電源入力端子215から構成される。入力ポート210のポート数は限定するものではないが、本実施例では、接点入力(デジタル入力)として8チャンネル、アナログ入力として4チャンネルあり、アナログ入力0から10Vまでを12ビットADC(アナログデジタル変換)でアナログデジタル変換することで実現している。
次に、本発明における遠隔監視制御の通信手順のフローチャートを図3に、図4には遠隔監視制御端末である汎用端末である携帯電話端末101、103、PC107、115におけるEメール表示画面と制御表示画面の例を示す。
本ワイヤレス遠隔監視制御装置109の入力ポート210に電圧異常が発生すると、入力ポート210にあらかじめ割り振られた障害が発生したとして検知する(ステップS301)。
次に、あらかじめ決められた宛先に障害を検知したことを通知するために、Eメールの作成を行う。この時障害発生の障害名(箇所)、時刻、また移動体の監視であれば、GPSの位置情報を記述する必要がある (ステップS302) 。
Eメールの宛先は、管理保守が許可された者への宛先だけではなく、その被遠隔監視制御装置のユーザなど、ただ障害の発生を伝えるだけでよい宛先に分けることができる。これは、ワイヤレス遠隔監視制御装置109に宛先を複数登録できるので、制御を許可された者と不許可者を個別に設定してもよいし、メーリングリストで区別をしてもよい。
被監視制御装置の保守を命じられた者宛のEメールには、ステップS303によって判断がなされて、本ワイヤレス遠隔監視制御装置109への接続方法をEメール内に一緒に通知する必要がある (ステップS303) 。
本実施例では、ワイヤレス遠隔監視制御装置109に内蔵された通信モジュール206がISPにPPP(Point to Point Protocol)を用いてダイアルアップIP接続するときに取得する動的なIPアドレスを、作成するHTML(Hyper Text Markup Language)ベースのEメール内にハイパーリンクの形で埋め込むことで達成している。
図4の(a)に汎用端末で表示されるEメールの表示画面例を示す。送信時刻欄400にはEメール送信時刻と、送信端末欄401には障害が発生した端末名もしくは端末の送信メールアドレスが表示されている。件名欄402には件名(タイトル)として端末名、障害名発生時刻が記されている。本文欄403には障害詳細情報が記されており、件名欄402の情報以外に被監視制御端末で監視すべきポートの現在値が記されている。ここには更にどのような制御を行えば障害が回復できるかが記されていてもよい。URL(Uniform Resource Locators)欄には、ワイヤレス監視制御装置109のIPアドレスが表示されている。ハイパーリンクの形で埋め込まれているので、ユーザはクリックするだけで、ワイヤレス監視制御装置109と接続して後述する制御画面(図4(b))を取得できる。
Eメールの作成が終了すると、あらかじめ契約してあるISPのSMTP(Send Mail Transfer Protocol)サーバと通信し、作成したEメールを同報的に送信する。Eメールはその到達に時間がかかる場合やネットワークがダウンしている場合があり、これに備えて複数のISPのSMTPサーバを指定できるようにしている。これに加え、遠隔監視制御できる汎用端末のメール宛先も変えればネットワークの冗長が可能となり信頼性を簡単に向上することができる。(ステップS303)
実施例に使用した携帯無線通信網114においては、無信号が一定時間続くと強制的に回線が切断されることになっている。メールの遅延や保守者の対応が遅かったりして回線が切れてしまったら、遠隔監視制御が不可能となり困ることになるので、携帯無線通信網114に回線が切断される前に、ワイヤレス遠隔監視制御装置109から信号を出し、決められた一定時間は通信回線を確保することにする (ステップS306) 。
ステップS307では、通信回線を確保している一定時間内に保守者からの接続要求を受け取ると、監視制御画面を送出することになる。保守者からの接続要求を受け取った時点でさらに通信回線を一定時間確保することにする (ステップS308) 。
汎用端末に表示される制御表示画面例を図4(b)に示す。ERROR Status欄405には、汎用端末である携帯電話端末101、103およびPC107、115の操作等にエラーがあれば表示される。DATE欄406は現在時刻が表示される。この時間は通信モジュール206が接続される携帯電話通信網114の標準時を取得して、1時間ごとに修正した値を使用している。Eメールに記述した障害発生時刻もこの標準時を基準にしている。さらに、DI Status欄407には、デジタル8チャンネルの入力ポート210の値が0と1で表示される。0がOFFで、1で入力がONとなっていることを示している。DO Status欄408は、デジタル出力ポート211の状態を表示している。1でON出力を示し、実際にはリレー端子をON/OFFする。AI Status欄409では4チャンネル分のアナログ入力の数値が示されている。上述したように0から10Vを12ビットで量子化した値を10進数で表示している。次にRemote Control欄410では、4チャンネル分の各デジタル出力ポート211に制御値を設定するプルダウンメニューとパルス出力の出力時間設定を行うテキストボックスが表示されている。プルダウンメニューにはdon’t care, Hi level, Low level, Pulseが選択でき、Pulseの場合には、次のテキストボックスに出力時間の入力を行う。本実施例では1〜15秒まで設定できる。すべてのプルダウンメニューをdon’t careにすれば、現在のStatusの更新が行える。コマンド欄411に示すボタンによって制御の実行や終了を行う。
保守者から制御信号を受け取り、被制御監視装置の状態が変化すれば再度、変更した監視制御画面を送出する。これにより、保守者は障害状態を判断する。この操作を何度か繰り返して障害の回復を試みる。この間は通信回線の確保を行う (ステップS309) 。
障害状態が回復すれば、終了ボタンを押す。なお、障害回復してもワイヤレス遠隔監視制御装置109ではすぐには通信回線を切らずに一定時間の接続をしておく。終了ボタンの操作ミスで通信回線が切断されてしまうとワイヤレス遠隔監視制御装置109の動的IPアドレスが失われ、通信ができなくなってしまい遠隔制御ができなくなるからである。
ワイヤレス遠隔監視制御装置109で被制御監視装置の回復を認識した場合、先の宛先に障害回復のメールを送出する (ステップS310) 。
上述した実施形態に係る本発明の遠隔監視制御装置よれば、ワイヤレス遠隔監視制御装置109が携帯無線通信網114に接続され、遠隔監視制御端末としてウェブ接続可能な汎用携帯電話端末103、115およびパーソナルコンピュータPC101、107とすることができ、遠隔で監視制御するための専用端末を必要としない。
また、本発明のワイヤレス遠隔監視制御装置109は、その構成が簡単で、安価であり、この装置のみを導入することにより高い信頼性を有するネットワークを構築できる。すなわち、従来のようなセンターサーバを必要とすることなく、ネットワークへの依存性が低い自由なシステム構成を構築できる。例えば自動車のような動的な端末の障害(例えば事故)を監視することもできる。Eメールのメーリング機能を利用して、被通知者と操作者を区別することもできるので、遠隔監視制御装置の操作パスワードを特に設定しなくてもセキュリティは確保できる。当然パスワードを設定すれば更にセキュリティは高められることはいうまでもない。
またEメールのタイトルを一覧することで障害発生回復のログを一覧することができ、その詳細が必要なときは内容を見ればよい。さらに被監視制御装置の種類によってメールアドレス先を変えれば、その種類(例えばポンプ等の機器別の障害や、工場別に生じた障害)によって簡単にログの分類も容易である。
また本発明のワイヤレス遠隔監視制御装置のIPアドレスを動的アドレスとしているので、IPアドレスが権限のない第三者に漏れたとしても、正常運転時はそのIPアドレスは無効となっており不正にアクセスされることがない。言い換えれば、被監視制御装置の異常発生時にのみ本発明のワイヤレス遠隔監視制御装置109が一定時間だけ通信回線を確保して汎用端末である携帯電話端末101、103およびPC107,115に発信するので、正常運転時には不正なアクセスをすることはできないといった高いセキュリティを具備している。
また、本発明のワイヤレス遠隔監視制御装置はGPS入力端子を備え、静止および移動する被監視制御装置の異常発生時に、あらかじめ契約したインターネットサービスプロバイダとPPP(Point to Point Protocol)を介してTCP/IP接続を行い、その障害情報をあらかじめ登録したメールアドレス先にEメールを同報的に送信する。被監視制御装置を操作することが許可されている人にのみ、そのEメール内に本ワイヤレス遠隔監視制御装置のIPアドレスを記述し、その情報を元に各汎用端末から直接、本ワイヤレス遠隔監視制御装置へ1対1でTCP/IP接続をおこなうことができる。その後、本発明のワイヤレス遠隔監視制御装置から送信される制御画面を汎用端末に表示することによって、被監視制御装置の障害状態の確認および障害の回復制御をおこなうことができる。
さらに、本発明のワイヤレス遠隔監視制御装置は、安価であり、従来のようなセンターサーバを必要としない。ネットワークの依存性が低い自由なシステム構成を構築できる。例えば自動車のような動的な端末の障害(例えば事故)を監視することもできる。Eメールのメーリング機能を利用して、被通知者と操作者を区別することもできるので、遠隔監視制御装置の操作パスワードを特に設定しなくてもセキュリティは確保できる。当然パスワードを設定すれば更にセキュリティは高くできる。
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、実施段階でその要旨を逸脱しない範囲で具体化できる。例えば障害の発生と回復をEメールで通知したが、ウェブに接続できない場所へ通知したい場合、従来のように電話、FAX、ポケベル等に自動メッセージを送信することも可能である。ウェブによって遠隔監視制御できるので世界中どこにいても障害発生回復状況の確認や監視制御が行える。
本発明のワイヤレス遠隔監視制御装置は、ダム、風力・火力発電所、送電所、工場等の大規模のものからオフィスビル、ガソリンスタンド、病院といった中規模のもの、そしてポンプ、モーター、タクシーや一般家庭の小規模の監視対象に対して適用可能であり、安価に遠隔監視制御ネットワークを効率的に構築できる。
本発明の一実施例におけるワイヤレス遠隔監視制御装置のシステム構成図である。 本発明の一実施例におけるワイヤレス遠隔監視制御装置のブロック構成図である。 本発明の一実施例における遠隔監視制御の通信手順のフローチャートである。 本発明の一実施例における汎用端末におけるEメール表示画面と制御表示画面の例を示した図である。
符号の説明
101,107…パーソナルコンピュータ
102,108…交換機
103,115…携帯電話端末
104,105,106…インターネットサービスプロバイダ
109…ワイヤレス遠隔監視制御装置
110…センサ
111…PLC
201…CPU
202…CPUバス
203…RAM
204…ROM
205…拡張インターフェース
206…通信モジュール
207…GPS入力
209…外部接続端子
210…入力ポート
211…出力ポート
213…設定スイッチ
214…表示LED
215…電源入力

Claims (8)

  1. ウェブに接続可能な携帯無線通信網に接続された遠隔監視制御装置と、
    この遠隔監視制御装置に接続された被監視装置と、前記ウェブに接続された汎用端末とを備え、
    前記遠隔監視制御装置は、入出力ポートと、この入出力ポートの状態を監視制御する手段と、前記入出力ポートに接続され、前記被監視装置の障害発生時にあらかじめ決められた複数のあて先に対して障害発生の箇所、時間あるいは前記被監視装置の位置情報を同報的に通知する手段と、前記障害発生を通知された汎用端末のうち前記被監視装置の管理者または保守者として登録され、遠隔操作が許可された汎用端末に対し、前記遠隔監視制御装置との接続方法を通知する手段と、この接続方法を通知する手段によって、前記遠隔操作が許可された汎用端末からの接続要求に対し、前記遠隔監視制御装置の障害発生状況の詳細を前記接続要求のあった遠隔操作可能な端末に対して表示させる手段と、前記接続要求のあった遠隔操作可能な端末から前記遠隔監視制御装置の障害の回復を試みる制御信号を受信し、これを前記被監視装置に送出する手段と、前記制御信号を被監視装置に送出後、被監視装置の障害回復状況の情報を再び前記接続要求のあった遠隔操作可能な端末に対して表示させる手段と、前記遠隔操作可能な端末から前記遠隔監視制御装置への通信がない場合、もしくは前記遠隔操作可能な端末と最後に通信を行った時から一定時間通信回線を確保する手段と、障害回復時には前記あらかじめ決められた複数のあて先に対して異常発生回復の通知を同報的に通知する手段とを備えることを特徴とする遠隔監視制御装置。
  2. 前記遠隔監視制御装置は、インターネットサービスプロバイダにダイアルアップ接続し、前記汎用端末との通信を行う通信モジュールと、前記被監視制御装置と接続される外部入出力ポートと、前記被監視制御装置の位置情報を入力するGPS入力端子と、メール通信機能、ウェブ通信機能および前記GPS入力端子および入出力ポートを含む入出力インターフェースと前記通信モジュールとの制御を行うマイクロプロセッサ部を備え、前記マイクロプロセッサ部はマイクロプロセッサとRAMとROMと拡張インターフェースを備えたことを特徴とする請求項1記載の遠隔監視制御装置。
  3. 前記入出力ポートの状態を監視する手段は、前記入出力インターフェースに接続された入出力ポートのON/OFFを前記マイクロプロセッサ部によって監視することを特徴とする請求項2記載の遠隔監視制御装置。
  4. 前記入出力ポートに接続された被監視装置の障害発生時または回復時に、あらかじめ決められた複数のあて先に対して障害発生の箇所、時間あるいは被監視装置の位置情報を同報的に通知する手段は、前記入出力ポートに関連付けられた障害情報、前記遠隔監視制御装置内の時間情報、前記GPS入力端子から得た位置情報、およびあらかじめ決められた通信相手を記述したデータベースとを参照してEメールを作成し、アカウントを持つインターネットサービスプロバイダのSMTPサーバに送信することを特徴とする請求項3記載の遠隔監視制御装置。
  5. 前記障害発生を通知された汎用端末のうち被監視装置の管理者または保守者として登録され遠隔操作が許可された汎用端末へ該遠隔監視制御装置との接続方法を通知する手段は、ダイアルアップIP接続によってインターネットサービスプロバイダから動的に与えられるIPアドレスを受信し、前記Eメール内にハイパーリンクの形で埋め込むことを特徴とする請求項4記載の遠隔監視制御装置。
  6. 前記接続方法を通知する手段によって、前記遠隔操作が許可された汎用端末からの接続要求に対し、前記遠隔監視制御装置の障害発生または回復状況の情報を前記接続要求のあった遠隔操作可能な端末に対して表示させる手段は、前記遠隔操作が許可された端末へ障害発生状況を記述したHTMLベースのコンテンツをHTTPによって前記接続要求した汎用端末へ送り返すことを特徴とする請求項5記載の遠隔監視制御装置。
  7. 前記接続要求のあった遠隔操作可能な端末から前記遠隔監視制御装置の障害の回復を試みる制御信号を受信して、これを被監視装置に送出する手段は、前記接続要求した汎用端末上で、前記障害発生状況を記述したHTMLベースのコンテンツ内に配置されたプルダウンメニューおよび、テキストボックスに入力することによって送信された制御指定項目を受信して前記被監視装置に接続するリレー接点を動作することを特徴とする請求項6記載の遠隔監視制御装置。
  8. 前記遠隔操作可能な端末から前記遠隔監視制御装置への通信がない場合、もしくは該端末と最後に通信を行った時から一定時間通信回線を確保する手段は、前記遠隔監視制御装置側から定期的にインターネットサービスプロバイダとの通信を行い、前記遠隔監視制御装置が接続している携帯無線通信網が、無信号時に回線を強制的に回線断にすることを回避することを特徴とする請求項7記載の遠隔監視制御装置。
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CN101217563B (zh) * 2008-01-10 2013-01-02 中山大学 一种智能手机远程控制文件传输的方法
JP2017010113A (ja) * 2015-06-17 2017-01-12 株式会社東芝 制御システム、制御方法及びコンピュータプログラム
JP2017072893A (ja) * 2015-10-05 2017-04-13 株式会社京三製作所 集中可変標識システム、制御機
CN106895011A (zh) * 2017-04-22 2017-06-27 东莞市丰承泵业制造有限公司 一种可远程控制的智能离心泵及其控制方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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