JP2012039433A - 集線装置および集線装置を用いた管理方法 - Google Patents

集線装置および集線装置を用いた管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ルータに接続して用いられる集線装置を用いたネットワークおよびネットワーク機器の監視・保守・管理の実現。
【解決手段】集線装置10は、集線装置10、ルータ20、レイヤー2スイッチ30a、30bおよびこれらネットワーク機器を接続する回線に生じる障害を監視している。集線装置10は、障害の発生を検知すると、障害の発生箇所、障害レベルを特定し、バックアップ回線であるWAN側無線通信部120を介して、端末装置40に通知する。集線装置10は、発生している障害が集線装置10によって自動的に復旧可能な障害である場合には、端末装置40から障害の復旧指示を受信すると、発生している障害を復旧する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ルータに接続されて用いられる集線装置および集線装置を用いた管理方法に関する。
従来より、例えば、拠点単位のローカルエリアネットワーク内における通信障害を管理者に通知するために、保守情報提供サーバを設置し、障害発生時には保守情報提供サーバが障害発生を管理者に通知する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
また、ルータに接続して用いられる集線装置、例えば、レイヤー3スイッチとして、主回線用ポート(インタフェース)に加えて、バックアップ用ポート(インタフェース)を備えることにより、主回線に障害が発生した場合に、バックアップ用ポートを介してデータの送受信を実行可能な集線装置が提案されている。
特開2002−33731号公報
しかしながら、保守情報提供サーバを用いる技術では、保守情報を提供するための特別なサーバを設置しなければならないという問題、サーバの設置だけではルータおよびスイッチといったネットワーク機器に対して直接的に保守作業を実行することができないという問題、保守情報提供サーバとネットワークサーバ間の回線障害によってネットワーク機器に対する保守作業が実行できないという問題があった。また、バックアップ用ポートを備える集線装置では、バックアップ用ポートを介した保守作業について考慮されていないという問題があった。
本発明は上記課題の少なくとも一部を解決するためになされた発明であり、ルータに接続して用いられる集線装置を用いたネットワークおよびネットワーク機器の監視・保守・管理の実現を目的とする。
上記課題の少なくとも一部を解決するために、本発明は以下の種々の態様を採る。
第1の態様は、ルータと接続され、ローカルネットワーク間の通信を制御する集線装置を提供する。第1の態様に係る集線装置は、ワイドエリアネットワークを介して無線通信を実行するためのワイドエリアネットワーク側通信部と、前記ワイドエリアネットワーク側通信部を介して、前記ルータ、前記集線装置および前記集線装置に接続されている前記ルータ以外の他の外部装置の少なくとも1つの装置に発生した障害を管理者用端末に通知する通知部とを備える。
第1の態様に係る集線装置によれば、ワイドエリアネットワークを介した無線通信を実行するためのワイドエリアネットワーク側通信部を介して、ルータ、集線装置および集線装置に接続されている他の外部装置の少なくとも1つの装置に発生した障害を管理者用端末に通知するので、集線装置を用いたネットワークおよびネットワーク機器の監視・保守・管理を実現することができる。
第1の態様に係る集線装置はさらに、前記ルータ、前記集線装置および前記集線装置に接続されている他の外部装置の少なくとも1つの装置に発生した障害を解析して障害の内容を特定する障害特定部とを備え、前記通知部は、前記特定された障害の内容を前記管理者用端末に通知しても良い。この場合には、管理者は、障害内容を容易に把握することができる。
第1の態様に係る集線装置はさらに、前記管理者用端末からの障害復旧操作を受けて、前記発生した障害を復旧する障害復旧部を備えても良い。この場合には管理者は、容易に障害を復旧させることができる。
第1の態様に係る集線装置はさらに、前記ワイドエリアネットワーク側通信部を介して、前記集線装置に接続されている前記他の外部装置と前記ワイドエリアネットワークとの間のデータ転送を実行するデータ転送部を備えても良い。この場合には、他の外部装置に対して、無線ワイドエリアネットワーク側通信部を介してワイドエリアネットワークに対する通信環境を提供することができる。
第1の態様に係る集線装置において、前記データ転送部は、前記他の外部装置に関する障害に関するデータを優先して転送しても良い。この場合には、障害復旧に必要なデータ送信を優先して送信することが可能となり、障害復旧を迅速化することができる。
第1の態様に係る記載の集線装置において、前記障害の内容は、前記ルータ、前記集線装置および前記集線装置に接続されている他の外部装置のいずれにおいて障害が発生しているかを示す情報、および発生している障害の具体的な事象を示す情報を含んでも良い。この場合には更に、管理者は障害内容を容易に特定することができる。
第1の態様に係る集線装置において、前記管理者用端末に対する障害の通知は、前記管理者用端末の表示画面に表示されるべき、障害復旧を指示するための指示部を含む操作画面を含み、前記障害復旧部は、前記管理者用端末において前記指示部を介して実行された操作を受けて前記障害の復旧を実行しても良い。この場合には、管理者は容易に障害の復旧処理を実行することができる。
第2の態様は、ルータと接続され、ローカルネットワーク間の通信を制御する集線装置を用いた通信管理方法を提供する。第2の態様に係る管理方法は、前記ルータ、前記集線装置および前記集線装置に接続されている前記ルータ以外の他の外部装置の少なくとも1つの装置に発生した障害を検知し、ワイドエリアネットワークを介して無線通信を実行するためのワイドエリアネットワーク側通信部を介して、前記ルータ、前記集線装置および前記集線装置に接続されている他の外部装置の少なくとも1つの装置に発生した障害を管理者用端末に通知することを備える。
第3の態様は、ルータと接続され、ローカルネットワーク間の通信を制御する集線装置を用いた通信管理プログラムを提供する。第3の態様に係る通信管理プログラムは、前記ルータ、前記集線装置および前記集線装置に接続されている前記ルータ以外の他の外部装置の少なくとも1つの装置に発生した障害を検知する機能と、ワイドエリアネットワークを介して無線通信を実行するためのワイドエリアネットワーク側通信部を介して、前記ルータ、前記集線装置および前記集線装置に接続されている他の外部装置の少なくとも1つの装置に発生した障害を管理者用端末に通知する機能と、をコンピュータによって実現させる。
第2の態様に係る通信管理方法および第3の態様に係る通信管理プログラムは、第1の態様に係る集線装置と同様の利点を得ることができる。第2の態様に係る管理方法および第3の態様に係る管理プログラムは、第1の態様に係る集線装置と同様にして種々の態様にて実現され得る。さらに、本発明の第3の態様に係る管理プログラムは、CD、DVD、HDDといったコンピュータ読み取り可能媒体に記録されたコンピュータプログラムとしても実現され得る。
本実施例に係る集線装置を含むネットワークシステムの概略構成を示す説明図である。 本実施例に係る集線装置の内部概略構成を示す説明図である。 本実施例に係る端末装置の内部概略構成を示す説明図である。 本実施例に係る端末装置における障害通知画面の一例を示す説明図である。 本実施例に係る端末装置における障害通知画面の他の一例を示す説明図である。 本実施例に係る集線装置において実行される障害監視処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。
ネットワークシステムの構成:
図1は本実施例に係る集線装置を含むネットワークシステムの概略構成を示す説明図である。ネットワークシステムNSは、集線装置10としてのレイヤー3(L3)スイッチ、集線装置10のLAN側に有線接続されているルータ20、レイヤー2(L2)スイッチ30a、30bおよびクライアント端末31、端末装置40を備えている。ルータ20のWAN側はインターネットINTに有線接続されている。レイヤー2スイッチ30a、30bおよびクライアント端末31は、それぞれローカルエリアネットワークLN1〜LN3を形成している。端末装置40は無線通信によりインターネットINTに接続することができる。なお、本実施例において、ネットワークシステムとは、集線装置10に接続されているルータ20、レイヤー2スイッチ30a、30bを始めとする各種ネットワーク機器およびこれら機器を接続するネットワークを含むシステムを意味する。また、外部装置とは、集線装置10に接続されているルータ20およびレイヤー2(L2)スイッチ30a、30bといったネットワーク機器を包括的に意味し、他の外部装置とは、ルータ20を除く外部装置を意味する。
集線装置の構成:
図2は本実施例に係る集線装置の内部概略構成を示す説明図である。集線装置10は、有線接続されているルータ20を介してインターネットに接続されていると共に、インターネットに接続されている無線中継装置22(親機)または移動体通信基地局23を介してインターネットに接続することができる。集線装置10は、中央演算装置(CPU)100、メモリ110、WAN側無線通信部120、LAN側通信部130、アドレスメモリ140、スイッチ部150、バッファメモリ145、これら各構成を双方向通信可能に接続する内部バス160を備えている。CPU100は、メモリ110に格納されている障害監視処理用プログラム(モジュール)を実行する。メモリ110は、障害監視処理用プログラムを始めとする各種プログラムを格納する不揮発性メモリ(ROM)およびプログラムを展開して実行するための作業領域を提供する揮発性メモリ(RAM)を含む。メモリ110は、障害監視処理用プログラムとして、障害通知モジュールM1、障害特定モジュールM2および障害復旧モジュールM3を備えている。これら各モジュールM1〜M3は、CPU100によって実行されることにより、障害通知部、障害特定部および障害復旧部といった機能部を実現する。なお、メモリ110は、別々のROMとRAMとして実現されても良く、あるいは、内部に不揮発性領域および揮発性領域を有していても良い。
障害通知モジュールM1は、ネットワークシステムにおける障害の発生を検知した際に、端末装置40に対して障害の発生を通知するための障害通知を生成、送信するためのモジュールである。障害特定モジュールM2は、ネットワークシステムにおいて発生している障害の内容を具体的に特定するためのモジュールである。障害復旧モジュールM3は、特定された障害が集線装置10によって復旧可能である場合に、障害の復旧を実行するためのモジュールである。
WAN側無線通信部120は、無線中継装置の子機としての機能、あるいは、移動体通信端末としての機能を有し、無線通信によって、外部ネットワーク(広域ネットワーク)を介した通信を実行する。すなわち、WAN側無線通信部120は、集線装置10における副回線との接続インタフェース(ポート)として機能する。無線通信の方式は、例えば、IEEE802.11に準拠した無線通信方式、または、第3世代移動通信システム(3G)を始めとする移動体通信システムに準拠した無線通信方式を採用することができる。WAN側無線通信部120は、パケットデータを無線通信によって送受信するための信号処理を実行する無線信号処理部、無線中継装置子機として機能するために必要な設定情報または移動体通信端末として機能するために必要な設定情報を格納する設定情報格納メモリ、無線通信を行うためのアンテナを備えている。無線中継装置子機として機能するために必要な設定情報としては、たとえば、SSID、暗号化方式、暗号化キーが含まれ、移動体通信端末として機能するために必要な設定情報としては、ダイヤルアップ先の電話番号等の接続先情報、利用者ID、およびパスワード等が含まれる。なお、本実施例ではWAN側無線通信部120は、集線装置10に内蔵されている回路として説明されているが、集線装置10が備える外部機器接続インタフェース、たとえば、USBインタフェース、PCMCIAインタフェースに接続されて用いられる、無線WAN通信モジュールとして実現されても良い。
LAN側通信部130は、ルータ20、他のスイッチ、たとえば、L2スイッチ30a、30b、あるいは、クライアント端末31と接続するためのイーサネットケーブルを接続するための複数の物理的な接続端子、パケットデータを送受信するための信号処理を実行する信号処理部を備えている。LAN側通信部130は、ルータ20と接続される時には集線装置10における主回線との接続インタフェース(ポート)として機能し、他のスイッチと接続される的には他のスイッチに対するインタフェース(ポート)として機能する。なお、LAN側通信部130に加えて、LAN側無線通信部が備えられても良いことは言うまでもない。
アドレスメモリ140は、MACアドレスと出力ポートとを対応付けたMACテーブル、IPアドレスのネットワーク番号と出力ポートとを対応付けたルーティングテーブルを格納している。また、バッファメモリ145は、受信したパケットを一時的に格納する。
スイッチ部150は、レイヤー2(L2)レベルのスイッチング動作とレイヤー3(L3)レベルのフォワーディング動作を実行するための回路であり、受信したパケットの宛先MACアドレスに基づいて、サブネット内通信であるのかサブネット間通信であるのかを判断する。具体的には、スイッチ部150は受信したパケットをバッファメモリ145に格納し、MACヘッダを取得する。スイッチ部150は、宛先MACアドレスが集線装置10のMACアドレスである場合には、受信したパケットのIPアドレスを取得し、アドレスメモリ140のルーティングテーブルを参照して対応する出力ポートを決定し、受信したパケットに対してフォワーディング処理に必要な信号処理を施した後、決定した出力ポートから処理済みのパケットを出力するフォワーディング動作を実行する。一方、宛先MACアドレスが集線装置10のMACアドレスでない場合には、スイッチ部150は、アドレスメモリ140のMACテーブルを参照して宛先の出力ポートを決定し、決定した出力ポートからパケットを出力するスイッチング動作を実行する。なお、細かなフォワーディング動作およびスイッチング動作は当業者に良く知られた事項であるから詳細な説明は省略する。
ルータ20は、DHCPクライアント、PPPoEクライアントまたはIPアドレス固定クライアントとして、有線通信によって、外部ネットワーク(広域ネットワーク)を介した通信を実行する。ルータ20がDHCPクライアントとして機能する際には、ルータ20が使用すべきIPアドレスは、例えば、インターネットサービスプロバイダ(ISP)が備えているDHCPサーバによって付与される。ルータ20がPPPoEクライアントとして機能する際には、ISPが備えるPPPoEサーバに対する認証処理を終えた後、ルータ20が使用すべきIPアドレスがPPPoEサーバによって付与される。あるいは、ルータ20には、固定のグローバルIPアドレスが設定されていても良い。
L2スイッチ30a、30bは、L2レベルのスイッチング動作を実行する集線装置である。各L2スイッチ30a、30bには、複数のクライアント端末31が通信ケーブルを介して接続されており、ローカルネットワークLN1、LN2が形成されている。
クライアント端末31は、たとえば、パーソナルコンピュータ、プリンタであり、L2スイッチ30a、30bを介することなく、直接、集線装置10に接続されていても良い。
端末装置の構成:
図3は本実施例に係る端末装置の内部概略構成を示す説明図である。図4は本実施例に係る端末装置における障害通知画面の一例を示す説明図である。図5は本実施例に係る端末装置における障害通知画面の他の一例を示す説明図である。端末装置40は、ネットワークシステムNSの管理者が所有する携帯端末装置であり、無線通信によって集線装置10にアクセスできれば良く、例えば、携帯電話、PDA(携帯情報端末)、ポータブルコンピュータである。端末装置40は、中央処理装置(CPU)41、メモリ42、入出力(I/O)インタフェース43、入力部44、表示部45および無線通信部46を備えている。
CPU41は、メモリ42に格納されている各プログラムを実行して、操作者が所望する端末装置40の動作を実現する。メモリ42には、端末装置40が実行すべき種々のプログラムが格納されている。本実施例では、少なくとも、集線装置10によって送信される障害通知を受信するために、電子メールの送受信を実行可能な電子メールプログラムがメモリ42に格納されている。
入出力インタフェース43は、入力部44からの入力信号の入力、表示部45に対する出力信号の出力を行う。入力部44は、端末装置40に備えられている、物理キー、物理的な操作部、表示部45に表示されるソフトキー、ソフト的な操作部を含む。なお、操作部とは、タッチパッド、ポインティングデバイスといった、キー以外の入力部を意味する。
表示部45は、受信された障害通知の内容を表示したり、端末装置40の他の動作を実行するための操作画面を表示する。表示部45に表示される障害通知画面は、例えば、図4または図5に示すように、障害報告である旨の表示、障害内容として発生時刻および集線装置10によって特定された発生障害の形態を示す事象の表示、自動復旧の可否の表示を含んでいる。集線装置10によって特定された発生障害の形態を示す事象には、障害発生箇所と障害レベルの情報が含まれている。障害発生箇所の情報としては、集線装置10または外部装置といった装置単位での障害発生箇所、集線装置10おいて障害が発生している場合には集線装置内部におけるモジュール単位での障害発生箇所に関する情報が含まれる。障害レベルとしては、後述するように、障害が集線装置10に及ぼす影響に応じて予め定められた障害レベルに関する情報が含まれる。障害通知画面にはさらに、自動復旧可能な場合に、自動復旧の開始を指示するための自動復旧開始ボタン451を備えている。自動復旧開始ボタン451は、図4に示すように、ソフト的に生成されたボタン(操作部)でも良く、あるいは、予め、自動復旧開始指示の機能が割り当てられている端末装置40の特定の物理キー(操作部)であっても良い。なお、図5では、自動復旧不可であるため自動復旧開始ボタン451は、非ハイライト処理され、選択不可能とされている。
障害監視処理:
図6は、本実施例に係る集線装置において実行される障害監視処理の処理ルーチンを示すフローチャートである。集線装置10(CPU100)は、図示しない障害監視モジュールを実行して、障害発生を監視する(ステップS100:No)。具体的には、ping機能を用いて実行され、ルータ20、L2スイッチ30a、30b、クライアント端末31といった対象ノードに対して定期的に"echo reques"を送信し、"echo reply"の返信を待つことによって実行される。所定時間内、例えば、約1sec以内に"echo reply"が返信されない場合には、タイムアウトが発生したと判断し、対象ノードまたは対象ノードとの間において通信障害が発生していると判断することができる。通信障害の原因としては、外部装置における通信部における障害、通信ケーブルの損傷といった物理的(ハード的)障害、または、外部装置が有するルーティングテーブルにおける論理的(ソフト的)障害が含まれ得る。一方、集線装置10内部の障害の検出は、CPU100によって実行される障害監視モジュールがログをチェックするコマンド(logcheck)を定期的に発行して、集線装置10において現在発生しているログ情報を収集し、ログ情報に含まれる障害発生情報の有無に基づいて判断することができる。なお、障害監視モジュールは、たとえば、障害通知モジュールM1の一機能として実現されても良い。また、ping機能に加えて、syslogモジュールを集線装置10およびルータ20、L2スイッチ30a、30b、クライアント端末31といった対象ノードに実装することによって、集線装置10以外の外部装置のログを収集し、外部装置における障害内容を特定するようにしても良い。この場合には、外部装置における障害内容をもより具体的に収集することができる。
CPU100は、障害の発生を検知すると(ステップS100:Yes)、障害特定モジュールM2を実行して、発生している障害を特定する(ステップS110)。具体的には、障害特定モジュールM2は、ログに基づいて集線装置10において障害が発生していない場合に、ping機能によって集線装置10と外部装置との間で通信障害が発生していると判断されている場合には、相手方の外部装置または相手方の外部装置との間の通信経路のいずれかに障害が発生していることを特定することができる。したがって、障害発生箇所として、外部装置または通信経路を特定することができる。また、集線装置10内に発生している障害については、収集したログに基づいて集線装置10内における障害発生箇所(モジュール、ドライバ)、および障害レベルを特定することができる。ログには、たとえば、障害発生箇所である、モジュール、ドライバ(たとえば、LAN側通信部130といった通信部)、並びに障害レベルが記述されている。障害レベルとしては、たとえば、システム利用不能、早急な対応要、緊急状態、エラー発生、注意喚起、通知、および情報といったレベルが用意され、各レベルにはレベルを判別するための値(数値、文字)が割り当てられている。また、上述のように、syslogを用いる場合には、外部装置および通信経路のいずれにおいて障害が発生しているかを更に特定できると共に、外部装置についても同様にして障害発生箇所並びに障害レベルを特定することができる。なお、集線装置10のログおよびping機能による判断のいずれにおいても障害の発生が検知される場合には、たとえば、集線装置10および外部装置の双方における障害発生箇所を特定しても良く、あるいは、いずれか一方のみにおける障害発生箇所を特定しても良い。
CPU100は、特定した障害が自動的に復旧できる障害であるか否かを判断する(ステップS120)。具体的には、CPU100は、障害発生箇所が、集線装置10内部であり、発生中の障害が遠隔操作により復旧可能であるか否かを判断する。集線装置10と外部装置との間の通信障害については、集線装置10のLAN側通信部130に障害が発生していない場合、遠隔操作による自動復旧は不可能であるため、自動復旧は不可能であると判断される。集線装置10における論理的(ソフト的)な障害である限り、少なくとも一度は、自動復旧可能であると判断される。すなわち、集線装置10内部における論理的な障害であっても、後述する自動復旧処理を複数回実行しても解消されない場合には、CPU100は、自動復旧は不可能であると判断しても良い。なお、自動復旧であるか否かを判断するためのモジュールは、障害特定モジュールM2の一機能として実現されても良く、別の自動復旧可否判断モジュールによって実行されても良い。
CPU100は、自動復旧できる障害であると判断した場合には(ステップS120:Yes)、障害通知モジュールM1を実行して、障害の発生を、障害箇所および障害レベルといった障害の内容、自動復旧が可能であることを示す復旧可能情報と共に、端末装置40に対して送信する(ステップS130)。具体的には、障害通知モジュールM1は、図4に示す電子メール本文(画面データ)を生成し、WAN側無線通信部120を介して、インターネットINT経由で、予め登録されている電子メールのアドレスに対して電子メールを送信する。なお、端末装置40が携帯電話である場合には、携帯電話用のHTMLを用いて画面データは作成され、その他のパーソナルコンピュータ等に対しては一般的なHTMLを用いて画面データが作成される。
CPU100は、端末装置40からの自動復旧要求の受信を待機し(ステップS140:No)、自動復旧の要求を受信すると(ステップS140:Yes)、障害復旧モジュールM3を実行して、自動復旧処理を実行する(ステップS150)。自動復旧の要求は、図4を用いて説明したように、端末装置40において自動復旧開始ボタンが操作されることによって発行され、端末装置40からインターネットINTを介して、自動復旧要求コマンドが集線装置10に対して送信される。集線装置10は、WAN側無線通信部120を介して自動復旧要求コマンドを受信し、CPU100は、障害復旧モジュールM3を実行する。
具体的には、CPU100は障害復旧モジュールM3を実行して、特定された障害レベルがシステム利用不能レベルである場合には、アプリケーションレベルにて再起動(リブート)する。また、CPU100は、特定された障害レベルが早急な対応要レベルである場合には、各通信部のドライバ(モジュール)を再起動(リブート)する。さらに、CPU100は、特定された障害レベルが緊急状態である場合には、ドライバ(モジュール)のリブート後にlogcheckコマンドを発行し、ログに緊急状態の障害レベルが記述されているか否かをチェックするサイクルを3回実行する。一方、ログにおける緊急状態の障害レベルの記述が3回未満である場合には、CPU100は、自動復旧を実行することなく、現時点では復旧すべき障害は発生していない旨の通知を行う。
自動復旧が終了すると、CPU100は、集線装置10の停止要求が発生するまで(ステップS160:No)、ステップS100〜S150を繰り返して実行する。一方、集線装置10の停止要求が発生すると(ステップS160:Yes)、CPU100は本処理ルーチンを終了する。
ステップS120において、CPU100は、自動復旧できない障害であると判断した場合には(ステップS120:No)、障害通知モジュールM1を実行して、障害の発生を、障害の内容と共に、端末装置40に対して送信する(ステップS170)。具体的には、障害通知モジュールM1は、図5に示す電子メール本文(画面データ)を生成し、WAN側無線通信部120を介して、インターネットINT経由で、予め登録されている電子メールのアドレスに対して電子メールを送信する。CPU100は、障害を通知すると、本処理ルーチンを終了する。すなわち、通知した障害は、管理者によって手動で復旧しなければならない障害であり、集線装置10の停止、リブート作業が伴うためである。
以上説明したように、本実施例に係る集線装置10によれば、集線装置10を含むネットワークシステムに障害が発生した場合、副回線に対するインタフェース(ポート)である、WAN側無線通信部120を介して、障害の発生を管理者の端末装置40に通知することができる。したがって、障害監視用のサーバを用いることなく、集線装置10を利用することで、ネットワークシステムにおける障害を監視することができる。
また、本実施例に係る集線装置10では、発生した障害を特定して、端末装置40に通知することができるので、ネットワークについて十分な知識を有しない管理者にとって、有用な障害通知を提供することができる。また、管理者は、特定された障害の情報に基づいて、障害を復旧するために必要な機材を予め用意して現場に向かうことが可能となり、作業効率を向上させることができる。たとえば、通信経路に障害が発生している場合であって、ping機能に対する応答は得られる場合には、集線装置10が外部装置からルーティングテーブルを取得するようにしておけば、正常時のルーティングテーブルを比較することによって、障害が発生している(問題が発生しているルーティングテーブルを有する)外部装置を特定することが可能となり、また、ルーティングテーブルの時系列的な変化に基づいてルーティングテーブルにおける問題箇所を予め検証することができる。
さらに、本実施例に係る集線装置10では、集線装置10によって復旧可能な障害、すなわち、管理者による現場での復旧作業を要しない障害、については、自動復旧が可能である旨、端末装置40に対して通知することができる。この結果、端末装置40から遠隔操作によって、ネットワークシステムにおいて発生している障害を復旧(回復)させることができる。したがって、管理者は現場に足を運ぶことなく障害を復旧させることが可能となり、管理者の負担を軽減することができる。また、ネットワークについて十分な知識を有しない管理者にとっても、簡便にネットワークシステムにおける障害を復旧させることができる。
その他の実施例:
(1)上記実施例では、集線装置10に接続されている他のネットワーク機器である外部装置において障害が発生している場合には、リモート操作による復旧を実行していないが、障害が発生している外部装置に対して遠隔操作によってログインするための画面、情報を端末装置40に対して送信(通知)するようにしても良い。この場合には、該当外部装置における障害ログ情報を遠隔取得することが可能となり、管理者によって予めより詳細な障害内容を特定することができると共に、障害の程度によっては、集線装置10に対して実行したように遠隔操作による復旧処理を実行することができる。
(2)上記実施例では、端末装置40に対して、自動復旧開始ボタン451を備える画面を電子メールにて通知しているが、障害情報の通知に先立って、あるいは、障害情報の通知と共に、集線装置10に対するログイン画面(認証画面)を端末装置40に対して送信しても良い。この場合には、操作権限がない操作者による集線装置10の操作を制限することができる。また、上記実施例では、端末装置40に対して配信(送信)された画面を元に各種処理が実行されるが、端末装置40に対しては、障害情報のみを通知し、管理者が端末装置40を用いて集線装置10に対して別途ログインした後に、自動復旧処理等が実行できるようにしても良い。また、障害内容を通知する画面に代えて、集線装置10が取得したログを電子メールに添付して送信しても良い。特に、自動復旧が容易でない障害については、ログを送信することで、管理者による手動復旧を容易化することができる。
(3)上記実施例では、WAN側無線通信部120と接続されているバックアップ用回線を、ネットワークシステムの監視処理に用いる例について説明しているが、たとえば、LAN側通信部130と接続されている主回線に障害が発生している場合には、バックアップ用回線を介して、集線装置10の下流側に接続されているネットワーク機器からの、またはネットワーク機器に対するデータを送受信するようにしても良い。すなわち、データ転送部としてのスイッチ部150は、L2スイッチ30a、30b、クライアント端末31に対して、代替のインターネットを介した通信環境を提供するようにしても良い。この結果、集線装置10の主回線に障害が発生している場合であっても、L2スイッチ30a、30b、クライアント端末31に対して外部ネットワークとの通信環境を提供することができる。なお、この場合、スイッチ部150は、ネットワークシステムの監視処理に関連する通信を、下流側ネットワーク機器の通信よりも優先して処理するQoSを実行することが好ましい。すなわち、障害発生下においては、障害の通知、障害の復旧といったネットワークシステムの監視処理に関連する通信が、通常のデータ通信よりも優先されるべきだからである。
以上、実施例、変形例に基づき本発明について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれる。
10…集線装置
20…ルータ
22…無線中継装置
23…移動体通信基地局
30a、30b…スイッチ
31…クライアント端末
40…端末装置
41…CPU
42…メモリ
43…入出力インタフェース
44…入力部
45…表示部
451…自動復旧開始ボタン
46…無線通信部
100…CPU
110…メモリ
120…WAN側無線通信部
130…LAN側通信部
140…アドレスメモリ
145…バッファメモリ
150…スイッチ部
160…内部バス
INT…インターネット
LN1、LN2、LN3…ローカルエリアネットワーク
M1…障害通知モジュール
M2…障害特定モジュール
M3…障害復旧モジュール
NS…ネットワークシステム

Claims (9)

  1. ルータと接続され、ローカルネットワーク間の通信を制御する集線装置であって、
    ワイドエリアネットワークを介して無線通信を実行するためのワイドエリアネットワーク側通信部と、
    前記ワイドエリアネットワーク側通信部を介して、前記ルータ、前記集線装置および前記集線装置に接続されている他の外部装置の少なくとも1つの装置に発生した障害を管理者用端末に通知する通知部とを備える、
    集線装置。
  2. 請求項1に記載の集線装置はさらに、
    前記ルータ、前記集線装置および前記集線装置に接続されている他の外部装置の少なくとも1つの装置に発生した障害を解析して障害の内容を特定する障害特定部とを備え、
    前記通知部は、前記特定された障害の内容を前記管理者用端末に通知する、
    集線装置。
  3. 請求項2に記載の集線装置はさらに、
    前記管理者用端末からの障害復旧操作を受けて、前記発生した障害を復旧する障害復旧部を備える、
    集線装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の集線装置はさらに、
    前記ワイドエリアネットワーク側通信部を介して、前記集線装置に接続されている前記他の外部装置と前記ワイドエリアネットワークとの間のデータ転送を実行するデータ転送部を備える、
    集線装置。
  5. 請求項4に記載の集線装置において、
    前記データ転送部は、前記他の外部装置に関する障害に関するデータを優先して転送する、集線装置。
  6. 請求項2から5に記載のいずれかに記載の集線装置において、
    前記障害の内容は、前記ルータ、前記集線装置および前記集線装置に接続されている他の外部装置のいずれにおいて障害が発生しているかを示す情報、および発生している障害の具体的な事象を示す情報を含む、
    集線装置。
  7. 請求項3から6のいずれかに記載の集線装置において、
    前記管理者用端末に対する障害の通知は、前記管理者用端末の表示画面に表示されるべき、障害復旧を指示するための指示部を含む操作画面を含み、
    前記障害復旧部は、前記管理者用端末において前記指示部を介して実行された操作を受けて前記障害の復旧を実行する、
    集線装置。
  8. ルータと接続され、ローカルネットワーク間の通信を制御する集線装置を用いた通信管理方法であって、
    前記ルータ、前記集線装置および前記集線装置に接続されている他の外部装置の少なくとも1つの装置に発生した障害を検知し、
    ワイドエリアネットワークを介して無線通信を実行するためのワイドエリアネットワーク側通信部を介して、前記ルータ、前記集線装置および前記集線装置に接続されている他の外部装置の少なくとも1つの装置に発生した障害を管理者用端末に通知する、
    通信管理方法。
  9. ルータと接続され、ローカルネットワーク間の通信を制御する集線装置を用いた通信管理プログラムであって、
    前記ルータ、前記集線装置および前記集線装置に接続されている他の外部装置の少なくとも1つの装置に発生した障害を検知する機能と、
    ワイドエリアネットワークを介して無線通信を実行するためのワイドエリアネットワーク側通信部を介して、前記ルータ、前記集線装置および前記集線装置に接続されている他の外部装置の少なくとも1つの装置に発生した障害を管理者用端末に通知する機能と、
    をコンピュータによって実現させる、通信管理プログラム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015191563A (ja) * 2014-03-28 2015-11-02 株式会社日立製作所 コマンド提供システムおよびコマンド提供装置
JP2017513452A (ja) * 2015-01-29 2017-05-25 フーベイ ユニバーシティ フォー ナショナリティズ 光起電力発電システムおよびその故障検出方法

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