JP2007003810A - 光学素子およびその製造方法 - Google Patents

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和章 田畑
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Abstract

【課題】 異なる光学特性を有する光学素子を高精度かつ簡便に製造することが可能な光学素子およびその製造方法を提供する。
【解決手段】 この光学素子1は、透明媒質(誘電体)からなるy方向に延びた複数のy方向ストライプ20を有するy方向ストライプパターン2と、透明媒質(誘電体)からなるx方向に延びた複数のx方向ストライプ30を有するx方向ストライプパターン3とを交互にフォトニックバンドが形成されないように所定の誤差でz方向に積層したものであり、x方向に異なるフィルタ特性を有する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、光学ミラー、光学フィルター、光学共振器、分波器、合波器等の光学素子およびその製造方法に関する。
近年、屈折率の周期性を有するフォトニック結晶と呼ばれる光学素子が注目を浴びている。「フォトニック結晶」とは、屈折率が異なる2種類の透明媒質を波長の1/2程度の間隔で1乃至3次元で周期構造としたものであり、光が伝搬しないフォトニックバンドを有する。
フォトニック結晶を製造する方法として、従来、ウェファ融着法およびマイクロマニピュレーション法が提案され(例えば、非特許文献1参照)、また、自己クローニング法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
ウェファ融着法は、2つの基板上にそれぞれ半導体からなるストライプパターンを形成し、両者のストライプパターンの表面を親水処理し、それらを重ね合わせた後、加熱処理を行ってストライプパターン同士を融着し、上側の基板を除去する。その後、同様の工程をストタイプパターンの積層数に応じて繰り返すことにより、3次元周期構造を得る方法である。
マイクロマニピュレーション法は、InP基板上にInGaAsスペーサ層およびInP層をMOCVD法により形成し、InGaAsスペーサ層およびInP層の一部を垂直にエッチングし、硫酸系エッチャントによりInGaAsスペーサ層を除去して位相の異なる4種類のInPプレートの空中保持構造を形成する。その後、静電プローブによりInPプレートを静電吸着して移動し、表面間力により基板上に順次積層する方法である。
自己クローニング法は、基板表面に所定の周期の凹凸パターンをエッチングにより形成し、その上に屈折率が異なる2種類の透明媒質を交互に基板上の凹凸パターンが反映するようにスパッタ法により形成する方法である。
また、自己クローニング法により、基板表面に周期の異なる凹凸パターンを形成することにより、複数のフィルタ特性を有する光学素子を製造することができる。
川上彰二郎監修「一般的なウッドパイルフォトニック結晶とその応用」、シーエムシー出版、9章p128〜p140、11章p157〜p167、2002年3月1日発行 特開2003−248178号公報([0042])
しかし、従来の光学素子では、フォトニックバンドを形成するために100nm以下の誤差で積層する必要があり、そのためには高精度な積層装置を必要とする。また、自己クローニング法により異なるフィルタ特性を有する光学素子を製造すると、上層側の透明媒質の凹凸精度が悪くなり、精度の高いフィルタ特性を得るのが難しくなる。
従って、本発明の目的は、所定の光学特性を有する光学素子を簡便に製造することが可能な光学素子およびその製造方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、異なる光学特性を有する光学素子を高精度に製造することが可能な光学素子およびその製造方法を提供することにある。
本発明の第1の態様は、上記目的を達成するため、xy面内において所定の屈折率周期性を有する複数の層をフォトニックバンドが形成されないように所定の精度でz方向に積層してなることを特徴とする光学素子を提供する。
図1は、本発明の第1の態様の作用を説明するためにフィルタに適用した場合を示す図である。
xy面内において所定の屈折率周期性を有する複数の層をz方向に積層することにより、図1(a)に示すように、光が伝搬(透過)しないフォトニックギャップが得られる。また、上記複数の層をフォトニックバンドが形成されないように所定の精度で積層することにより、積層装置において高精度な位置決めが不要となる。フォトニックバンドが形成されないように複数の層を積層するには、例えば、100nmを越える誤差(あるいは屈折率の周期の1/5〜1/2の誤差)を含むように複数の層をランダムに積層することにより得られる。
複数の層間に2次元スラブ層を配置してもよい。これにより、図1(b)に示すように、フォトニックギャップ中に光が伝搬(透過)する波長λaが現れる。
上記複数の層間に2次元スラブ層を配置した構成において、複数の層は、屈折率周期性が異なる領域を有する構成としてもよい。この構成によれば、図1(c)に示すように、フォトニックギャップ中に光が伝搬(透過)する複数の波長λa,λb,λcが現れる。
前記複数の層は、透明媒質からなるx方向に延びた複数のx方向ストライプを有するx方向ストライプパターンと、透明媒質からなるy方向に延びた複数のy方向ストライプを有するy方向ストライプパターンとが交互に積層されてなる構成としてもよい。この構成によれば、透明媒質と空気との屈折率差が得られ、製造が容易となる。
前記複数のx方向ストライプまたは前記複数のy方向ストライプは、幅が長手方向に沿って連続的または階段状に変化しているものとしてもよく、幅がy方向またはx方向に階段状に変化しているものでもよく、周期が長手方向に沿って連続的または階段状に変化しているものでもよい。
本発明の第2の態様は、上記目的を達成するため、第1の基板上に、xy面内において所定の屈折率周期性を有する複数の層を形成する第1のステップと、前記第1の基板に第2の基板を対向させ、前記第1および第2の基板をフォトニックバンドが形成されないように所定の精度で位置決めし、圧接、離間を繰り返すことにより、前記第2の基板上に前記複数の層を積層する第2のステップとを含むことを特徴とする光学素子の製造方法を提供する。
上記光学素子の製造方法によれば、第2のステップにおいて、xy面内において所定の屈折率周期性を有する複数の層をz方向に積層することにより、光が伝搬しないフォトニックギャップが得られる。フォトニックバンドが形成されないように複数の層を所定の制度で積層するには、例えば、100nmを越える誤差(あるいは屈折率の周期の1/5〜1/2の誤差)を含むように複数の層をランダムに積層することにより得られる。従って、第2のステップで使用する積層装置において高精度な位置決めが不要となる。
前記第2のステップの位置決めは、100nmを超える誤差を含むようにしてもよい。また、屈折率の周期の1/5〜1/2の誤差を含むものとしてもよい。これにより、屈折率の明確な周期性は失うため、フォトニックバンドの概念はなくなるが、フォトニックギャップは存在するので、これを利用した光学特性を得ることができる。
前記第2のステップの圧接は、常温接合によるのが好ましい。「常温接合」とは、室温で原子同士を直接接合することをいう。常温接合によれば、常温接合される層の形状や厚みの変化が少なく、高精度な光学素子が得られる。層を接合する前に、その表面に中性原子ビーム、イオンビーム等を照射して表面を清浄化するのが好ましい。清浄化により表面が活性化して強固な接合が得られる。
上記屈折率周期性を有する複数の層は、例えば、第1の基板上に必要に応じて離型層を形成し、その上に屈折率周期性を有する層の材料となる薄膜を形成し、エンチングすることにより形成される。
離型層は、例えば、ポリイミド、フッ化ポリイミド、酸化シリコン等の公知の材料を用いることができるが、第1の基板の熱酸化処理を行って形成される熱酸化膜を用いてもよい。離型層の第1の基板上への形成は、スパッタ法、分子線ビームエピタキシャル法、化学気相堆積法、真空蒸着法、スピン塗布法等の一般的な薄膜形成方法を用いることができる。離型層を用いることにより、第1の基板と第2の基板とを圧接して離間したとき、屈折率周期性を有する層が離型層から容易に剥離して第2の基板側に転写させることができる。
屈折率周期性を有する層の材料となる薄膜は、例えば、Si、Ta、ZrO等の高い誘電率を有する材料を用いることができる。
パターニングとしては、例えば、リソグラフィー法、集束イオンビーム(FIB)法、電子ビーム直接描画法等を用いることができるが、高い平面形状精度が得られ、量産性が高い点で、リソグラフィー法が好ましい。
本発明によれば、複数の層をラフな精度で積層することができるので、所定の光学特性を有する光学素子を簡便に製造することが可能となる。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る光学素子を示し、(a)は斜視図、(b)は要部平面図である。この第1の実施の形態に係る光学素子1は、透明媒質(誘電体)からなるy方向に延びた複数のy方向ストライプ20を有するy方向ストライプパターン2と、透明媒質(誘電体)からなるx方向に延びた複数のx方向ストライプ30を有するx方向ストライプパターン3と、二次元スラブパターン4とを接合により積層した9層から構成され、x方向に異なるフィルタ特性を有する。このような3次元構造体は、CAD等を用いて設計することができる。
y方向ストライプパターン2は、下から1層目、3層目、7層目および9層目に設けられ、x方向ストライプパターン3は、2層目、4層目、6層目および8層目に設けられ、二次元スラブパターン4は、5層目に設けられている。また、相平行する1層目と3層目、2層目と4層目、6層目と8層目、7層目と9層目のストライプパター2,3は、半周期ずつその位置がシフトしている。
二次元スラブパターン4は、例えば、透明媒質(誘電体)からなる板からなる。
図3は、y方向ストライプパターン2およびx方向ストライプパターン3の詳細を示す。y方向ストライプパターン2の各y方向ストライプ20は、x方向に所定の周期Pxで配列され、x方向に進むに従って幅(Wa→Wb)が階段状に太くなっている。x方向ストライプパターン3の各x方向ストライプ30は、y方向に所定の周期Pyで配列され、x方向に進むに従って幅(Wc→Wd)が連続的に太くなっている。
図4は、ウッドパイルフォトニック結晶を示す。図2(a)の構造において、1層目から4層目までの構造は、微視的に図2(b)に示すC領域だけを見ると、図3に示すようなウッドパイルフォトニック結晶のようになっている。つまり非対称な面心立法構造となっている(以下これを「WP構造」という。)。また、図2(b)に示すA領域、B領域についてもストライプ20,30の柱の幅は異なるが、C領域と同様に微視的に見ると4層のWP構造になっている。6層から9層目は、1層目から4層目までと同様に4層のWP構造となっており、5層目の二次元スラブパターン4を基準として1層目から4層目のWP構造と鏡映対象となっている。なお、6層目から9層目は1層目から4層目とまったく同様なWP構造でも良い。
(第1の実施の形態の製造方法)
次に、第1の実施の形態の3次元構造体の製造方法をドナー基板の作製とパターンの積層とに分けて説明する。
(1)ドナー基板の作製
図5は、ドナー基板を示す。同図に示すドナー基板10を作製するには、まず、Siウェハからなる基板11を準備し、この基板11の表面にポリイミドからなる離型層12をスピンコーティング法により形成する。次に、離型層12上にSi薄膜をスパッタリング法により厚さ約0.18μm着膜する。次に、Si薄膜をパターニングして図5に示すようにパターン2,3,4を1mm角の正方形のセル13内に形成する。パターニングは、EB(電子ビーム)露光等通常の半導体微細加工技術を用いることができる。
(2)パターンの積層
図6(a)〜(f)は、パターン2〜4の積層工程を示す。まず、真空槽(図示せず)の上部ステージにターゲット基板をセットし、下部ステージ上に図5に示すドナー基板10をセットする。次に、真空槽内を排気し、高真空状態あるいは超真空状態にする。下部ステージと上部ステージを相対的に移動させ、図6(a)に示すように、ターゲット基板50をドナー基板10の9層目のy方向ストライプパターン2上に位置させる。ここで、ドナー基板10及びターゲット基板50の表面にFAB(Fast Atom Beam)等を照射し、両者の表面を清浄化する。
次に、図6(b)に示すように、上部ステージを降下させ、ターゲット基板50とy方向ストライプパターン2とを所定の圧力で所定の時間圧接すると、ターゲット基板50にy方向ストライプパターン2が常温接合される。
次に、上部ステージを上昇させると、図6(c)に示すように、9層目のy方向ストライプパターン2が離型層12から剥離し、ターゲット基板50に転写する。これは、y方向ストライプパターン2とターゲット基板50との接合力がy方向ストライプパターン2と離型層12との接合力よりも大きいからである。
次に、上部ステージを8層目のx方向ストライプパターン3の上方へ相対的に移動させ、図6(d)に示すように、ターゲット基板50上のy方向ストライプパターン2と8層目のx方向ストライプパターン3を対向させ、ターゲット基板50上のy方向ストライプパターン2の表面と8層目のx方向ストライプパターン3の表面をFAB等を照射して清浄化する。
次に、図6(e)に示すように、上部ステージを下降させ、y方向ストライプパターン2とx方向ストライプパターン3とを圧接して常温接合させる。
次に、上部ステージを上昇させると、図6(f)に示すように、8層目のx方向ストライプパターン3は離型層12から剥離し、9層目のy方向ストライプパターン2の下面に転写される。以後、同様にして7層目、6層目のストライプパターン2,3、5層目の二次元スラブパターン4、4層〜1層目のストライプパターン3,2を8層目のx方向ストライプパターン3側に順次転写して積層することにより、ターゲット基板50上に光学素子1が形成される。その後、ターゲット基板50を上部ステージから外し、ダーゲット基板50を除去することにより、光学素子1が得られる。
図7の(a)は、パターン2〜4の位置決め誤差の小さい場合の光学素子の断面を示し、(b)は、位置決め誤差の大きい場合の断面を示す。パターン3〜4の位置決めを厳密に行い、位置決め誤差を、例えば、1nm以下と小さくした場合、図7(a)に示すように、1層目から4層目のパターン2,3は、6層目から9層目のパターン2,3と完全に鏡像関係となる。上記パターン2〜4の積層装置は、積層精度として各層間において約σ=±150nmの正規分布を有する位置決め誤差を有している場合、図7(b)に示すように、各層間は上記数学的な統計分布(ここでは正規分布)に従ってランダムに積層される。
(第1の実施の形態の効果)
この第1の実施の形態によれば、以下の効果が得られる。
(イ)xy面内(基板面内)において異なるフィルタ特性を有する光学フィルタを一度に簡便に作製することができる。
(ロ)装置のアライメント誤差を有効に利用することができ、3次元フォトニック結晶のように非常に難しい位置合わせを不要にすることができる。
(ハ)x方向に連続的に幅が変化しているx方向ストライプ30を用いているため、パターン2〜4の積層方向に光を入射(パターン2〜4に対し垂直方向および斜方向を含む。)した場合に、x方向に連続的に変化したフィルター特性を発揮することができる。従って、x方向に光学フィルタを動かすことによって波長チューニングも容易に行うことができる。
[第2の実施の形態]
図8は、本発明の第2の実施の形態に係るx方向ストライプパターンおよびy方向ストライプパターンを示す。この第2の実施の形態は、第1の実施の形態とは、y方向ストライプパターン2の各y方向ストライプ20の幅Weを等しくした点が異なる。この第2の実施の形態によれば、幅が連続的に変化しているx方向ストライプ30によりx方向に異なるフィルタ特性を持たせることができる。
[第3の実施の形態]
図9は、本発明の第3の実施の形態に係るx方向ストライプパターンおよびy方向ストライプパターンを示す。この第3の実施の形態は、第1の実施の形態とはx方向ストライプパターン3のx方向ストライプ30の幅Wfを長手方向に渡って等しくした点が異なる。
この第3の実施の形態によれば、幅が階段状に変化しているy方向ストライプ20によりx方向に異なるフィルタ特性を持たせることができる。
[第4乃至第6の実施の形態]
図10は、本発明の第4の実施の形態に係るx方向ストライプパターンを示す。この第4の実施の形態は、第1の実施の形態において、x方向ストライプパターン3を同図に示すように、階段状に幅W〜Wの異なるx方向ストライプ30を用いたものである。
図11は、本発明の第5の実施の形態に係るx方向ストライプパターンを示す。この第5の実施の形態は、第1の実施の形態において、x方向ストライプパターン3を同図に示すように、x方向に進むに従って周期をPからPへと連続的に大きくしたものである。
図12は、本発明の第6の実施の形態に係るx方向ストライプパターンを示す。この第6の実施の形態は、第5の実施の形態において、x方向ストライプパターン3を同図に示すように、x方向に進むに従って周期をP11〜P14へと階段状に大きくしたものである。
上記第4乃至第6の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
[第7の実施の形態]
図13は、本発明の第7の実施の形態に係るx方向ストライプパターンおよびy方向ストライプパターンを示す。この第7の実施の形態は、第1の実施の形態において、y方向ストライプパターン2も方向ストライプパターン3と同様に幅がWgからWhへと連続的に変化するy方向ストライプ20を用いたものである。この第7の実施の形態によれば、x方向だけでなくy方向にも異なるフィルタ特性を有するので、x方向だけでなくy方向にもチューニング効果が得られる。
本発明の実施例1を説明する。この実施例1は、第1の実施の形態に対応するものであり、x方向ストライプ30の幅Wを、A領域で約180nm、B領域で約210nm、C領域で約270nmとした。ストライプ30の積層方向の高さは、A,B,C各領域ともに180nmとした。x方向ストライプ30のy方向の周期は、A,B,C各領域ともに600nmとした。
図14は、ランダムに積層された光学素子1の図2(b)に示すA領域,B領域,C領域それぞれにおける積層方向の透過スペクトルを示す。同図より、A領域,B領域,C領域において、それぞれストップバンド帯(フォトニックギャップ)(1.35〜1.90μm)を有し、A領域ではλ=1.54μm、B領域ではλ=1.62μm、C領域ではλ=1.73μmの透過波長を有し、A,B,Cのそれぞれの領域に対してフィルタ特性がまったく異なっていることが分かる。つまりこれは、xy面内で連続的に異なるフィルタ特性を有する3次元構造体が得られていることを意味する。
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、その発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々な変形が可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で各実施の形態の構成要素を任意に組み合わせることができる。
上記実施の形態では、2次元スラブを1層入れたが、複数層入れてもよい。例えば、4層のWP構造/2次元スラブ/4層のWP構造/2次元スラブ/4層のWP構造としてもよい。
また、エッジフィルタのように用いる場合は、2次元スラブを構成に入れずに、単にストライプパターンを積層すればよい。
上記実施の形態では、光学フィルターについて説明したが、本発明は、光学ミラー、光学共振器、分波器、合波器等の他の光学素子にも適用することができる。
(a)〜(c)は、本発明の第1の態様の作用を説明するためにフィルタに適用した場合を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る光学素子を示し、(a)は斜視図、(b)は要部平面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るy方向ストライプパターンおよびx方向ストライプパターンの詳細を示す平面図である。 ウッドパイルフォトニック結晶を示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るドナー基板を示す平面図である。 (a)〜(f)は、パターンの積層工程を示す図である。 (a)は、位置決め誤差の小さい場合の断面図、(b)は、位置決め誤差の大きい場合の断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るx方向ストライプパターンおよびy方向ストライプパターンを示す平面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るx方向ストライプパターンおよびy方向ストライプパターンを示す平面図である。 本発明の第4の実施の形態に係るx方向ストライプパターンを示す平面図である。 本発明の第5の実施の形態に係るx方向ストライプパターンを示す平面図である。 本発明の第6の実施の形態に係るx方向ストライプパターンを示す平面図である。 本発明の第7の実施の形態に係るx方向ストライプパターンおよびy方向ストライプパターンを示す平面図である。 本発明の実施例の積層方向の透過スペクトルを示す図である。
符号の説明
1 光学素子
2 y方向ストライプパターン
3 x方向ストライプパターン
4 二次元スラブパターン
10 ドナー基板
11 基板
12 離型層
13 セル
20 y方向ストライプ
30 x方向方向ストライプ
50 ターゲット基板

Claims (10)

  1. xy面内において所定の屈折率周期性を有する複数の層をフォトニックバンドが形成されないように所定の精度でz方向に積層してなることを特徴とする光学素子。
  2. 前記複数の層間に2次元スラブ層を配置したことを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
  3. 前記複数の層は、屈折率周期性が異なる領域を有することを特徴とする請求項2に記載の光学素子。
  4. 前記複数の層は、透明媒質からなるx方向に延びた複数のx方向ストライプを有するx方向ストライプパターンと、透明媒質からなるy方向に延びた複数のy方向ストライプを有するy方向ストライプパターンとが交互に積層されてなることを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
  5. 前記複数のx方向ストライプまたは前記複数のy方向ストライプは、幅が長手方向に沿って連続的または階段状に変化していることを特徴とする請求項4に記載の光学素子。
  6. 前記複数のx方向ストライプまたは前記複数のy方向ストライプは、幅がy方向またはx方向に階段状に変化していることを特徴とする請求項4に記載の光学素子。
  7. 前記複数のx方向ストライプまたは前記複数のy方向ストライプは、周期が長手方向に沿って連続的または階段状に変化していることを特徴とする請求項4に記載の光学素子。
  8. 第1の基板上に、xy面内において所定の屈折率周期性を有する複数の層を形成する第1のステップと、
    前記第1の基板に第2の基板を対向させ、前記第1および第2の基板をフォトニックバンドが形成されないように所定の精度で位置決めし、圧接、離間を繰り返すことにより、前記第2の基板上に前記複数の層を積層する第2のステップとを含むことを特徴とする光学素子の製造方法。
  9. 前記第2のステップの位置決めは、100nmを超える誤差を含むことを特徴とする請求項8に記載の光学素子の製造方法。
  10. 前記第2のステップの圧接は、常温接合によることを特徴とする請求項8に記載の光学素子の製造方法。
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