JP2007003484A - 検体採取容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 短時間で血液を血球成分と血漿若しくは血清とに分離することができ、分離された血漿若しくは血清の赤血球内成分による汚染を確実に防ぐことができ、かつ検査技師が病原体に感染されることなく分離された血漿若しくは血清を容易に取出すことができる検体採取容器を提供する。
【解決手段】 一端側に第1の開口2aを有し、他端側に第2の開口2bを有する筒状の容器本体2と、第1,第2の開口2a,2bに嵌合されている第1,第2の栓体3,4とを備え、第1の開口2a側に位置し、かつ血液が採取される第1の内部空間A1と、第2の開口2b側に位置し、かつ血液から分離された血漿若しくは血清が収容される第2の内部空間との間に、採取された血液を血球成分と血漿若しくは血清とに分離するための血液分離フィルタ6をさらに備える、検体採取容器1。
【選択図】 図1

Description

本発明は、血液から血漿若しくは血清を分離し、該血漿若しくは血清中の成分を検査するのに用いられる検体採取容器に関し、より詳細には、分離された血漿若しくは血清が、赤血球から漏洩してきた成分により汚染されるのを確実に防ぐことができ、かつ分離された血漿若しくは血清を容易に取出すことができる検体採取容器に関する。
従来、血液から血球成分を除去し、臨床検査に必要な血漿または血清を得るために、遠心分離法が用いられてきた。しかし、遠心分離法では、凝固過程や分離後に上澄みの血漿または血清を移しかえる過程などの作業が煩雑であった。また、検査結果を得るまでに時間を要し、さらに大型で高価な遠心分離機が必要であった。
この問題を解決するために、遠心分離機を用いることなく、血液から血球成分を除去し、臨床検査に必要な血漿または血清を得ることを可能とする様々な器具が提案されている。
下記特許文献1には、採取された血液から、血漿もしくは血清を分離し、分離された血漿または血清を取出すことを可能とする血液検査用容器の一例が開示されている。図12を参照して、特許文献1に示されている血液検査用容器を説明する。
図12に縦断面図で示すように、血液検査用容器101は、外管102と、筒状部材103と、栓体104とを有する気密容器であり、内部が減圧されている。外管102内に、筒状部材103が挿入されている。外管102は、有底の管状容器で構成されており、外管102は上端に開口102aを有する。
他方、筒状部材103は、上端に開口103aを有する。また、筒状部材103の下方部分には、フィルタ105が収納されている。フィルタ105は、フィルタ部材106と、フィルタ部材106の下方に配置された血球停止膜107とを有する。フィルタ部材106は、血球成分よりも血漿または血清を早く移動させるフィルタ材料により構成されている。血球停止膜107は、血球を捕捉し、分離された血漿または血清への血球の混入を防止するために設けられている。
筒状部材103の下端には、下方に突出された突出部103bが形成されている。突出部103bには血漿または血清流路108が設けられている。血漿または血清流路108は、血球停止膜107の下面に対向しており、かつ突出部103b内を下方に延びるように設けられている。フィルタ部材106により分離された血漿または血清は、血漿または血清流路108から下方の血漿または血清収納部109に流下される。なお、フィルタ部材105の上方の空間は、血液収容部110を構成している。
栓体104は、把持部104aと、大径部104bと、小径部104cとを有する。大径部104bは、小径部104cよりも大きな径を有する。小径部104cが筒状部材103の開口103aに圧入されており、大径部104bが外管102の開口102aに圧入されている。
上記血液検査用容器101の使用に際しては、栓体104に採血針を刺通することにより、内外の圧力差により血液を血液収容部110に採取する。採取された血液は、フィルタ105によって濾過される。上述したように、フィルタ部材106では、血漿または血清が血球成分よりも速やかに下方に移動する。そして、血漿または血清は、血球停止膜107を通過し、血漿または血清流路108に至る。しかる後、血漿または血清は、血漿または血清収納部109に流下される。他方、血球は血球停止膜107により捕捉される。血球により血球停止膜107が閉塞されると、濾過が停止する。
血漿または血清が分離された後には、外管102の開口102aに圧入されている栓体104を筒状部材103ごと抜去する。このようにして、分離された血漿または血清を取出すことができる。
特開2004−325412号公報
上記特許文献1に記載の血液検査用容器101では、血球停止膜107に血球が捕捉されて、血球停止膜107が閉塞されて濾過が停止する。しかしながら、濾過が終了した後長時間放置された場合には、血球停止膜107に捕捉されている赤血球が破壊し、赤血球内成分が漏洩することがある。漏洩した赤血球内成分は、血漿または血清流路108に一旦貯留されるが、一部が血漿または血清収納部109に流下し、血漿または血清に赤血球内成分が混入するおそれがあった。
さらに、分離された血漿または血清を取出す際には、外管102から筒状部材103ごと栓体104を抜去しなければならなかった。外管102から栓体104を筒状部材103ごと抜去する際には、筒状部材103に振動が加わりがちであった。そのため、血球停止膜107に捕捉されている赤血球が破壊されて赤血球内成分が漏洩し、血漿または血清に赤血球内成分が混入しがちであった。加えて、筒状部材103に振動が加わると、血漿または血清流路108に貯留されている赤血球内成分が、血漿または血清収納部109に流下するおそれがあった。
また、血液収容部110に血液が残っている場合には、筒状部材103を抜去すると、その際の振動等により濾過が再開されて、抜去された筒状部材103から血漿や血清が流下することがあった。
さらに、外管102から栓体104を抜去するには、検査技師などが手作業で抜去する必要があった。外管102から栓体104を手作業により抜去する場合には、検査技師の手や腕に血漿または血清が流下し、検査技師が血液中の病原体に感染するおそれがあった。
本発明の目的は、上述した従来技術の現状に鑑み、短時間で血液を血球成分と血漿または血清とに分離することができ、分離された血漿若しくは血清が、赤血球から漏洩してきた成分により汚染されるのを確実に防ぐことができ、かつ検査技師が病原体に感染することなく分離された血漿若しくは血清を容易に取出すことができる検体採取容器を提供することにある。
本発明に係る検体採取容器は、血液から血漿若しくは血清を分離し、該血漿若しくは血清中の成分を検査するのに用いられる検体採取容器であって、一端側に第1の開口を有し、他端側に第2の開口を有する筒状の容器本体と、第1の開口に嵌合されている第1の栓体と、第2の開口に嵌合されている第2の栓体とを備え、筒状の容器本体が、第1の開口側に血液が採取される第1の内部空間と、第2の開口側に血液から分離された血漿若しくは血清が収容される第2の内部空間とを有し、第1,第2の内部空間の間に配置されており、第1の内部空間に採取された血液を血球成分と血漿若しくは血清とに分離するための血液分離フィルタをさらに備えることを特徴とする。
本発明のある特定の局面では、検体採取容器は、血液分離フィルタと前記第2の内部空間との間に配置されており、前記血液分離フィルタにより分離された血球成分の通過を防止する血球停止フィルタをさらに備えている。
本発明の他の特定の局面では、検体採取容器は、血液分離フィルタと第2の内部空間との間に配置されており、血液分離フィルタにより分離された血漿若しくは血清に接触されることにより膨潤し、流路を閉塞する流路閉塞部材をさらに備えている。
本発明のさらに他の特定の局面では、流路閉塞部材は、血球停止フィルタと第2の内部空間との間に配置されている。
本発明に係る検体採取容器のさらに他の特定の局面では、第2の栓体の外表面は、第2の栓体が採血針またはシリンジにより刺通されるのを防止するカバーにより覆われている。
本発明に係る検体採取容器の別の特定の局面では、筒状の容器本体の内周面に、流路閉塞部材側に向ってテーパーが付けられている。
本発明に係る検体採取容器では、筒状の容器本体は一端側に第1の開口を、他端側に第2の開口を有する。第1の開口側の第1の内部空間と、第2の開口側の第2の内部空間との間に、第1の内部空間に採取された血液を血球成分と血漿若しくは血清とに分離するための血液分離フィルタが配置されているので、血液の分離の際には、血液分離フィルタにおいて血球成分と、血漿若しくは血清との移動速度差を利用し、血液を血球成分と血漿若しくは血清とに分離することができる。
血液が血球成分と血漿若しくは血清とに分離されて、血漿もしくは血清が第2の内部空間に収容された後には、例えば第2の開口に嵌合されている第2の栓体に例えば採血針やシリンジなどを刺通して、若しくは第2の開口に嵌合されている第2の栓体を抜去して、第2の内部空間に収容されている血漿または血清を容易に取出すことができる。
第2の栓体に例えば採血針やシリンジなどを刺通して血漿または血清を取出すことにより、検査技師などが血漿または血清などに接触され難くなり、検査技師などが血液中の病原体に感染することを防ぐことができる。
検体採取容器が、血液分離フィルタと第2の内部空間との間に配置されており、血液分離フィルタにより分離された血球の通過を防止する血球停止フィルタをさらに備えている場合には、血液の分離の際に、血球停止フィルタにより血球の通過が確実に防止されて、赤血球や白血球の血漿または血清への混入をより一層確実に防止することができる。
検体採取容器が、血液分離フィルタと第2の内部空間との間に配置されており、血液分離フィルタにより分離された血漿若しくは血清に接触されることにより膨潤し、流路を閉塞する流路閉塞部材をさらに備えている場合には、分離された血漿若しくは血清が第2の内部空間に収容された後には、流路閉塞部材の血漿若しくは血清との接触による膨潤によって流路が閉塞される。
よって、上記移動速度差により血漿若しくは血清よりも遅れて血球成分が流路閉塞部材に至った際には、流路が閉塞されているため、第2の内部空間に収容された血漿若しくは血清に血球が混入するのを防止することができる。さらに、血液を分離した後に長時間放置されて、赤血球内成分が漏洩した場合でも、流路が閉塞されているため、血漿若しくは血清に、赤血球内成分が混入するのを防止することができる。
血液を分離した後に、第2の内部空間に収容されている血漿若しくは血清を取出す際には、第1の開口が下方側に、第2の開口が上方側となるように検体採取容器を配置した後に、第2の開口から第2の栓体を抜去すればよい。本発明では、流路が流路閉塞部材により閉塞されているため、第2の内部空間に収容されている血漿若しくは血清が、血液分離フィルタや第1の内部空間に至ることがない。従って、血漿若しくは血清が血球または赤血球内成分と接触し難いので、血漿若しくは血清の汚染を防止することができる。よって、第2の開口から、汚染されていない血漿若しくは血清を、容易にかつ確実に取出すことができる。また、分離された血漿または血清などに接触されて、検査技師などが血液中の病原体に感染することもより一層確実に防ぐことができる。
流路閉塞部材が血球停止フィルタと第2の内部空間との間に配置されている場合には、血球停止フィルタと第2の内部空間との間の流路が閉塞されるため、第2の内部空間に収容されている血漿若しくは血清を取出す際に、第1の開口が下方側に、第2の開口が上方側となるように検体採取容器を配置しても血球停止フィルタに血漿もしくは血清が至ることがない。よって、血球停止フィルタに捕捉されている赤血球や白血球の血漿または血清への混入をより一層確実に防ぐことができる。
第2の栓体の外表面が、第2の栓体が採血針またはシリンジにより刺通されるのを防止するカバーにより覆われている場合には、誤って第2の栓体に採血針またはシリンジが刺通され、第2の内部空間に血液が採取されるのを防止することができる。
筒状の容器本体の内周面に、流路閉塞部材側に向ってテーパーが付けられている場合には、第2の内部空間に収容されている血漿若しくは血清の量が少ない場合であっても液面が高くなり、液面が第2の開口に近くなるため、血漿若しくは血清をより一層容易に取出すことが可能となる。
以下、本発明の詳細を説明する。
(筒状の容器本体)
本発明に係る検体採取容器に用いられる筒状の容器本体は、一端側に第1の開口を有し、反対側端部である他端側に第2の開口を有する。筒状の容器本体の形状としては、特に限定されず、角筒状、円筒状などの形状が挙げられる。
筒状の容器本体の素材としては、空気非透過性を有するものであれば特に限定されない。容器本体の素材としては、例えばポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂が挙げられる。容器本体が合成樹脂からなる場合には、表面に金属や珪素などが蒸着されて、空気非透過性能が向上されていてもよい。
容器本体の大きさ・形状は特に限定されないが、一般的な臨床検査機器のラック適合性を考慮すると、例えば外径16mm×長さ100mm迄の大きさ、略円筒状の形状が挙げられる。
(第1の栓体)
第1の栓体は、空気非透過性を有し、かつ採血針またはシリンジにより刺通され得る素材により構成されていれば特に限定されない。第1の栓体を構成する素材としては、例えば天然ゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム、または熱可塑性エラストマー等の弾性体が挙げられる。
(第2の栓体)
第2の栓体は、空気非透過性を有する素材により構成されていれば特に限定されない。第2の栓体を構成する素材としては、例えば天然ゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム、または熱可塑性エラストマー等の弾性体が挙げられる。
第2の栓体の外表面は、例えば金属、合成樹脂等からなるカバーにより覆われていることが好ましい。採血針またはシリンジにより刺通されないカバーが設けられている場合には、誤って第2の栓体に採血針またはシリンジが刺通され、第2の内部空間に血液が採取されるのを防止することができる。カバーを構成する素材としては、特に限定されないが、例えばポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート等が挙げられる。
(血液分離フィルタ)
本発明に用いられる血液分離フィルタとしては、例えば、極細繊維の集積体、連続した気泡を有する発泡体または焼結体、中空糸膜、多孔質膜、多孔性粒子、複数溝および/または孔を有するフィルムなどがあげられるが、実質的に血液を血球と血漿または血清に分離できるものであれば、上記の例示に限定されるものではではない。また、血球成分をフィルタの内部で捕捉することで分離しても良いし、血球成分と血漿または血清成分の移動速度差によって分離してもよい。
また血液分離フィルタは非対称フィルタと対称フィルタに分けることができる。非対称フィルタとはここでは血液の流入側から流出側にかけて孔径が小さくなるような構造を有するフィルタを総称する。それ以外の血液分離フィルタを対称フィルタと総称する。
これらの血液分離フィルタのうち対称フィルタとしては、平均孔径は1μm以上、10μm以下の範囲であることが好ましい。さらに好ましくは2μm以上、8μm以下の範囲である。平均孔径が1μmより小さいと赤血球が溶血することがあり、10μmより大きくなると血球と血漿もしくは血清との分離が著しく悪くなってしまうからである。
また、血液分離フィルタのうち非対称フィルタとしては平均孔径が0.01μm以上、10μm以下の範囲であることが好ましい。さらに好ましくは0.1μm以上、6μm以下である。平均孔径が0.01μmより小さいと血球成分が目詰まりを起こし分離できなくなる、または溶血することがあり、平均孔径が10μmより大きくなると血球と血漿もしくは血清との分離が著しく悪くなってしまうからである。
液分離フィルタが極細繊維の集積体からなる場合には平均繊維径が0.5〜3.0μmの範囲にある繊維体が集積されて形成されていることが好ましい。平均繊維径が0.5μmより小さいと、血液を分離する際に溶血を起こし易くなる。平均繊維径が3.0μmより大きいと、血球と血漿または血清とを分離するために、血液分離フィルタを高密度に形成する必要があり、また使用する繊維の量も多くなりコストが高くなる。血液の分離効果をより一層高めるためには、平均繊維径は、0.5〜2.5μmの範囲にあることがより好ましい。
容器本体内に設置されたときの血液分離フィルタの平均密度は、0.1〜0.5g/cm3の範囲であることが好ましい。平均密度が0.1g/cm3より低い場合には、血液の分離が効果的に行えないことがあり、得られる血漿若しくは血清の量が少なくなることがある。平均密度が、0.5g/cm3より高い場合には、赤血球への負荷が大きくなり、溶血を起こし易くなる。血液をより一層効率的に分離するためには、平均密度は0.15〜0.40g/cm3の範囲にあることが好ましい。
なお血液分離フィルタとして前記対称フィルタ、非対称フィルタを組み合わせて使用することも可能である。
血液分離フィルタは、血液中の成分を吸着する性質を有していてもよい。この場合には、血液中の成分の吸着を抑制または制御するために血液分離フィルタに表面処理が施されていてもよい。表面処理剤としては、特に限定されないが、ポリエーテル系、シリコーン系等の潤滑剤、ポリビニルアルコールまたはポリビニルピロリドン等の親水性高分子類、さらには天然の親水性高分子類、高分子界面活性剤等が挙げられる。また、血液分離フィルタの表面は、酸化剤による化学処理、プラズマ処理などにより親水化処理がされていてもよい。また逆に、疎水シリコーン、フッ素系表面処理剤に様に撥水処理がされていても良い。
(血球停止フィルタ)
本発明では、血液分離フィルタと第2の内部空間との間に、赤血球の通過を防止できる血球停止フィルタが配置されていることが好ましい。
血球停止フィルタは赤血球の通過を防止できる性質を有していればよく、その材質は特に限定されない。このような性質を有する材質としては、例えば、ポリビニリデンジフルオライド、ポリテトラフルオロエチレン、酢酸セルロース、ニトロセルロース、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ガラスファイバー、ボロシリケート、塩化ビニルまたは銀等を挙げることができる。
血球停止フィルタが多孔質物質を用いて構成されている場合には、血漿若しくは血清の通過が可能である。血球停止フィルタを構成する多孔質物質としては、赤血球の通過を防止できる範囲の孔径を有するものであれば、特に限定されるものではない。赤血球の通過を防止するためには、孔径は1μm以下であることが好ましい。孔径が小さいと、血液中のタンパク成分などにより目詰まりを起こす可能性があるため、孔径は0.01μm以上であることが好ましい。赤血球の通過を効果的に防止するためには、孔径は0.05μm以上、1μm以下の範囲にあることがより好ましい。
濾過の流速を高めるために、血球停止フィルタの表面は親水処理されていてもよい。親水処理の方法としては、プラズマ処理、親水性高分子によるコーティング等が挙げられるが、これらの方法に限定されず、他の方法を用いてもよい。
(流路閉塞部材)
本発明では流路に、血漿若しくは血清に接触されることにより膨潤する流路閉塞部材が配置されていることが好ましい。流路閉塞部材は、血液分離フィルタと第2の内部空間との間に配置されていることが好ましく、血液停止フィルタと第2の内部空間との間に配置されていることがより好ましい。
本発明に用いられる流路閉塞部材の素材としては、特に限定されないが、分子骨格に親水性の官能基を有し、自重に対し同量以上の水を吸収できる性質を有する樹脂が好適である。流路閉塞部材の素材の具体例としては、ポリアクリル酸アルカリ金属塩系樹脂またはその共重合体およびそれらの架橋体、ポリアクリルアミド系樹脂またはその共重合体およびそれらの架橋体、ポリN−ビニルアセトアミド系樹脂またはその共重合体およびそれらの架橋体、シリコン系樹脂またはその共重合体およびそれらの架橋体、ポリビニルエーテル系樹脂およびその共重合体およびそれら架橋体、ポリアルキレンオキサイド系樹脂またはその共重合体およびそれらの架橋体、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンまたはその共重合体およびそれらの架橋体等が挙げられる。
流路閉塞部材としては、粉末状、粒状としたものを用いてもよく、フィルムやシート状に成形したものを用いてもよい。流路閉塞部材がシート状に成形されていると、流路に設置することが容易となる。流路閉塞部材としては、ペースト状、スラリー状または溶液等にしたものを用いてもよく、これを添加し乾燥させるなどしてもよい。
流路閉塞部材は、血漿若しくは血清に接触されることでそれ自身が膨潤し、流路を閉塞させる。そのため、流路閉塞部材の必要量は、閉塞させる流路体積、流路閉塞部材の膨潤率及び膨潤速度によって異なる。よって、閉塞させる流路体積、流路閉塞部材の膨潤率及び膨潤速度から、流路閉塞部材の最適な量が計算される。
閉塞させる流路体積は、血液中の水分が吸収されかつ検体の回収量が低下しない範囲で設定される。流路体積が大きくなると、閉塞させるための流路閉塞部材の量も多くなるため、検体の回収量が低下するおそれがある。
従って、閉塞させる流路体積は、0.005〜1.0cm3の範囲にあることが好まし
い。また、流路閉塞部材の体積は閉塞させる流路体積に対し、5〜95%の範囲にあることが好ましい。流路閉塞部材の体積が閉塞させる流路体積に対し5%より小さいと、流路を閉塞するまでの時間が長くなるため、赤血球から漏洩してきた成分が、分離した血漿もしくは血清に混入するおそれがある。流路閉塞部材の体積が閉塞させる流路体積に対し95%より大きいと、血漿若しくは血清がすべて回収される前に流路が閉塞されてしまうことがあり、血漿若しくは血清の回収効率が低下するおそれがある。
(検体採取容器)
本発明では、空気非透過性の第1,第2の栓体により容器本体内の気密性を確保して、真空検体採取容器とすることが好ましい。
検体採取容器内の圧力は、血液の濾過の駆動力を発揮し、かつ血球成分に対する負荷による赤血球の破壊を防止するために、10〜90kPaの範囲にあることが好ましく、より好ましくは30〜80kPaの範囲である。圧力が90kPaより高いと、血液の分離に長時間を要することがあり、圧力が10kPaより低いと、赤血球が破壊されて赤血球内成分が漏洩し易くなる。
以下、本発明の具体的な実施形態を説明することにより本発明を明らかにする。
図1〜5を用いて、本発明の一実施形態に係る検体採取容器を説明する。
本発明の一実施形態に係る検体採取容器を、図1に正面図、図2に正面断面図で示す。
図1,図2に示すように、検体採取容器1は、一端側に第1の開口2aを有し、他端側に第2の開口2bを有する円筒状の容器本体2を有する。容器本体2の他端側は逆円錐台形状に先細りした形状を有し、第1の開口2aの開口径が第2の開口2bの開口径よりも小さくされている。なお、図1,図2では、第1の開口2aが下方側、第2の開口2bが上方側となるように検体採取容器1が図示されている。
第1の開口2aには、内部を気密封止するように第1の栓体3が嵌合されている。第1の栓体3は、大径部3aと、小径部3bとを有する。大径部3aは、小径部3bよりも大きな径を有する。採血針またはシリンジによる刺通を容易とするために、第1の栓体の外側表面の中央には、逆円錐台形状の凹部3cが設けられている。小径部3bが第1の開口2aに圧入されており、第1の栓体3により第1の開口2aが気密封止されている。
他方、第2の開口2bには、着脱自在に第2の栓体4が嵌合されている。第2の栓体4は、大径部4aと、小径部4bとを有する。大径部4aは、小径部4bよりも大きな径を有する。大径部4aは、容器本体2の外径よりも大きな径を有する。小径部4bが第2の開口2bに圧入されており、第2の栓体4により第2の開口2bが気密封止されている。なお、検体採取容器1内は減圧されている。
第2の栓体4が採血針またはシリンジにより刺通されるのを防止するために、第2の栓体4の外表面はカバー5により覆われている。本実施形態では、大径部4aの外表面全体がカバー5により覆われている。カバー5は大径部4aの外周側面からさらに下方に延ばされており、カバー5の下端5aは第2の開口2bの外周側面に至っている。カバー5の内周側面には、環状突部5bが形成されている。カバー5の内径は大径部4aの外径と等しいか若しくはわずかに小さくされているが、環状突部5b部分における内径は、小径部4bの外径と等しいか若しくはわずかに小さくされている。すなわち、環状突部5bの先端面5cが小径部4bの外周側面と当接されており、環状突部5bの側面5dが、大径部4aと小径部4bとの段差部分4cに当接されている。他方、容易に把持し得るように、さらに第2の栓体4ごとカバー5を容易に抜去し得るように、カバー5の外周側面には複数の段差5eが形成されている。
図1,図2に示すように、容器本体2では、第1の開口2a側に血液が採取される第1の内部空間A1が配置されており、第2の開口2b側に血液から分離された血漿若しくは血清が収容される第2の内部空間A2が配置されている。後に詳述するが、第1の内部空間A1は、血液が採取される部分であり、第2の内部空間A2は、分離された血漿若しくは血清が収容され、取出される部分である。
第1,第2の内部空間A1,A2の間には、第1の内部空間A1に採取された血液を血球成分と血漿若しくは血清とに分離するための血液分離フィルタ6が配置されている。血液分離フィルタ6と第2の内部空間A2との間には、血液分離フィルタ6により分離された血漿若しくは血清に接触されることにより膨潤する樹脂からなる円盤状の流路閉塞部材7が配置されている。初期状態、すなわち膨潤前には血漿若しくは血清が流れる流路を確保するように、流路閉塞部材7の中央に孔7aが形成されている。
本実施形態では、流路閉塞部材7と第2の内部空間A2との間において、容器本体2の内周面に、環状突部2cが設けられている。この環状突部2cにより、該環状突部2cに囲まれた開口部2dが形成されており、中空流路を構成している。上述した流路閉塞部材7の孔7aは開口部2dに連ねられている。容器本体2の内周面の環状突部2cには、流路閉塞部材7側に向ってテーパー2eが付けられている。
血液分離フィルタ6と流路閉塞部材7との間には、血液分離フィルタ6により分離された血球の通過を防止する円盤状の血球停止フィルタ8が配置されている。血球停止フィルタ8は、血液分離フィルタ6と当接されており、かつ流路閉塞部材7と一定間隔を隔てられている。
図3〜図5を用いて、上述した本実施形態に係る検体採取容器1の使用方法を以下説明する。
図3に、検体採取容器1に血液を採取した直後の状態、図4に、検体採取容器1に採取された血液が分離されている途中段階の状態、図5に、分離された血漿若しくは血清を検体採取容器1から取出す際の状態が、それぞれ正面断面図で示されている。
図3,図4に、検体採取容器1を図1,2に示す状態と上下が逆にされた状態で示す。図3,図4に示すように、血液を採取・分離する際には、第1の開口2aが上方側、第2の開口2bが下方側となるように検体採取容器1を配置する。
図3に示すように、血液を第1の内部空間に導入するために、第1の栓体2aに採血針11を刺入する。血液が採血針11から第1の内部空間A1に導入されると、血液は、内外の圧力差により血液分離フィルタ6に至る。血液を導入した後に、採血針を抜去する。
なお、血液の採取に際しては、ホルダーを用いて真空採血を行ってもよいし、一旦シリンジに血液を採取した後にシリンジを第1の栓体3に刺入してもよい。血液を採取した後には、採血針は好ましくは上記のように抜去されるが、第1の栓体3に刺入されたままでもよい。
図4に示すように、第1の内部空間A1に供給された血液は血液分離フィルタ6を通過する。血液分離フィルタ6では、血液が通過する際に、血球成分よりも血漿若しくは血清が早く移動する。相対的に速く移動した血漿若しくは血清は、血球停止フィルタ8に先に達し、該血球停止フィルタ8を通過する。そして、血漿若しくは血清は、流路閉塞部材7の孔7aを通過し、容器本体2の開口部2dの中空流路から流下して第2の内部空間A2に収容される。
血漿若しくは血清よりも低速で移動した血球は、血球停止フィルタ8に達しても、血球停止フィルタ8を通過しない。従って、第2の内部空間に収容された血漿若しくは血清に血球は混入しない。
また、流路閉塞部材7は、血漿若しくは血清に接触されることにより次第に膨潤し、収容されるべき血漿若しくは血清が通過した後に流路を閉塞する。より具体的には、血液分離フィルタ6において相対的に早く移動した血漿または血清が、流路閉塞部材7が配置されている流路部分を通過した後、流路閉塞部材7が膨潤する。すなわち、流路閉塞部材7の孔7aが塞がり、流路閉塞部材7が流路を閉塞させる。
図5に示すように、第2の内部空間A2に収容された血漿若しくは血清を取出す際には、第1の開口2aが下方側、第2の開口2bが上方側となるように検体採取容器1を好ましくは上下反転させる。本発明では、流路が流路閉塞部材7により閉塞されているため、検体採取容器1を上下反転させることができ、第2の内部空間A2に収容されている血漿若しくは血清が、血液分離フィルタ6や第1の内部空間A1に至ることがない。すなわち、分離された血漿若しくは血清が血球または赤血球内成分と接触し、血漿若しくは血清が汚染されることが防がれている。
図5に示すように、分離された血漿若しくは血清を取出す際には、第2の開口2bに圧入されている第2の栓体4を抜去する。しかる後、第2の開口2bから、ピペット等を用いて血漿若しくは血清を容器に吸い取って、臨床検査に用いることができる。或いは、検査機器のノズルから、直接血漿若しくは血清を取出すこともできる。
本発明では、容器本体2の内周面にテーパー2eが付けられており、血漿若しくは血清の液面が第2の開口2bに近づけられているため、血漿若しくは血清をより一層容易に取出すことが可能である。
本発明の他の実施形態に係る検体採取容器を、図6に正面図、図7に正面断面図で示す。
図6,図7に示す検体採取容器21は、第1の開口の形状、および該第1の開口に設けられた第1の栓体の形状が異なることを除いては、上述した検体採取容器1と同様に構成されている。以下の検体採取容器21の説明では、検体採取容器1と同様に構成されているところは、同一の符号を付してその説明を省略する。
検体採取容器21は、一端側に第1の開口22aを有し、他端側に第2の開口22bを有する円筒状の容器本体22を有する。本実施形態では、第1の開口22aと第2の開口22bとが同じ開口径を有する。流路閉塞部材7と第2の内部空間A2との間において、容器本体22の内周面に、環状突部22cが設けられている。この環状突部22cにより、該環状突部22cに囲まれた開口部22dが形成されており、中空流路を構成している。容器本体22の内周面の環状突部22cには、流路閉塞部材7側に向ってテーパー22eが付けられている。
第1の開口22aには、内部を気密封止するように第1の栓体23が嵌合されている。第1の栓体23は、大径部23aと、小径部23bとを有する。大径部23aは小径部23bよりも大きな径を有する。大径部23aは容器本体の外径よりも大きな径を有する。採血針若しくはシリンジによる刺通を容易とするために、第1の栓体23の外側表面の中央には、半球状の凹部23cが設けられている。小径部23bが第1の開口22aに圧入されており、第1の栓体23により第1の開口22aが気密封止されている。
他方、カバー5により外表面が覆われている第2の栓体4を用いて、第2の開口22bが気密封止されており、検体採取容器21内は減圧されている。
第1の栓体23の外表面は、カバー24により覆われている。本実施形態では、第1の栓体23が採血針若しくはシリンジにより刺通されるように、第1の栓体23の上記凹部23c部分において、カバー24には孔24aが設けられている。
カバー24は大径部23aの外周側面からさらに上方に延ばされており、カバー24の上端24bは第1の開口22aの外周側面に至っている。カバー24の内周側面には、環状突部24cが形成されている。カバー24の内径は大径部23aの外径と等しいか若しくはわずかに小さくされているが、環状突部24c部分における内径は、小径部23bの外径と等しいか若しくはわずかに小さくされている。すなわち、環状突部24cの先端面24dが小径部23bの外周側面と当接されており、環状突部24cの側面24eが、大径部23aと小径部23bとの段差部分23cに当接されている。他方、容易に把持し得るように、さらに第1の栓体23ごとカバー24を容易に抜去し得るように、カバー24の外周側面には複数の段差24fが形成されている。
本実施形態のように、第1の開口22aが上記形状を有し、カバー24により外表面が覆われている第1の栓体23が、第1の開口22aに嵌合されている場合には、容器本体22およびカバー24を手指で押さえつつ、第1の栓体23に採血針を刺入・抜去することが容易となる。また、第1の栓体23ごとカバー24を抜去することが容易であり、例えば第1の内部空間A1に血液が過剰に導入された場合など、第1の開口22aから過剰の血液を取出すことができる。さらに、血液を分離した後には、第1の開口22aを下方側、第2の開口22bを上方側となるように検体採取容器21を正立させることが容易である。
本発明の別の実施形態に係る検体採取容器を、図8に正面図、図9に正面断面図で示す。
図8,図9に示す検体採取容器31は、第2の開口に嵌合されている第2の栓体の形状が異なることを除いては、上述した検体採取容器1と同様に構成されている。
第2の開口2bには、内部を気密封止するように第2の栓体32が嵌合されている。第2の栓体32は、円錐台形状を有する大径部32aと、小径部32bとを有する。大径部32aは小径部32bよりも大きな径を有する。大径部32aは容器本体の外径よりも大きな径を有する。採血針若しくはシリンジによる刺通を容易とするために、第2の栓体32の外側表面の中央には凹部32cが設けられており、第2の栓体32の内側表面の中央には凹部32dが設けられている。小径部32bが第2の開口2bに圧入されており、第2の栓体32により第2の開口2bが気密封止されている。
本実施形態のように、第2の栓体32が、採血針やシリンジにより刺通されるように構成されている場合には、血液を分離した後に、第2の内部空間A2に収容されている血漿若しくは血清を、採血針やシリンジを用いて採取することができる。よって、血漿若しくは血清を取出す際に、第2の栓体32を抜去しなくてもよいため、第2の開口2bから血漿若しくは血清が溢れ出るのを防ぐことができる。
本発明のさらに別の実施形態に係る検体採取容器を、図10、図11にそれぞれ正面断面図で示す。
図10に示す検体採取容器41,図11に示す検体採取容器51は、流路閉塞部材の配置部分若しくは材質が異なることを除いては、上述した検体採取容器1と同様に構成されている。
図10に示すように、検体採取容器41では、流路閉塞部材42は血漿若しくは血清に接触されることにより膨潤する樹脂と熱可塑性樹脂との混合物により構成されている。初期状態、すなわち膨潤前に血漿若しくは血清が流れる流路を確保するように、流路閉塞部材42の中央に孔42aが形成されている。本実施形態のように、血漿若しくは血清に接触されることにより膨潤し、流路を閉塞する作用を果たし得る限り、流路閉塞部材は、血漿若しくは血清に接触されることにより膨潤する樹脂と熱可塑性樹脂との混合物により構成されていてもよい。
図11に示すように、検体採取容器51は、一端側に第1の開口52aを有し、他端側に第2の開口52bを有する円筒状の容器本体52を有する。容器本体52の内周面に、環状突部52cが設けられている。この環状突部52cの先端部分が、血漿若しくは血清に接触されることにより膨潤する樹脂の成形体からなり流路閉塞部材52dを構成している。すなわち、該流路閉塞部材52dに囲まれた開口部52eが、中空流路を構成している。なお、容器本体52の内周面の環状突部52cには、流路閉塞部材52d側に向ってテーパー52fが付けられている。
本実施形態のように、血漿若しくは血清に接触されることにより膨潤し、流路を閉塞する作用を果たし得る限り、容器本体の一部が、血漿若しくは血清に接触されることにより膨潤する樹脂の成形体からなる流路閉塞部材により構成されていてもよい。
本発明の一実施形態に係る検体採取容器を示す正面図。 本発明の一実施形態に係る検体採取容器を示す正面断面図。 本発明の一実施形態に係る検体採取容器に血液を採取した直後の状態を示す正面断面図。 本発明の一実施形態に係る検体採取容器に採取された血液が分離されている途中段階の状態を示す正面断面図。 本発明の一実施形態に係る検体採取容器から、分離された血色若しくは血清を取出す際の状態を示す正面断面図。 本発明の他の実施形態に係る検体採取容器を示す正面図。 本発明の他の実施形態に係る検体採取容器を示す正面断面図。 本発明の別の実施形態に係る検体採取容器を示す正面図。 本発明の別の実施形態に係る検体採取容器を示す正面断面図。 本発明のさらに別の実施形態に係る検体採取容器を示す正面断面図。 本発明のさらに別の実施形態に係る検体採取容器を示す正面断面図。 従来の検体採取容器の一例を示す正面断面図。
符号の説明
1…検体採取容器
2…容器本体
2a,2b…第1,第2の開口
2c…環状突部
2d…開口部
2e…テーパー
3…第1の栓体
3a…大径部
3b…小径部
3c…凹部
4…第2の栓体
4a…大径部
4b…小径部
4c…段差部分
5…カバー
5a…下端
5b…環状突部
5c…先端面
5d…側面
5e…段差
6…血液分離フィルタ
7…流路閉塞部材
7a…孔
8…血球停止フィルタ
11…採血針
21…検体採取容器
22…容器本体
22a,22b…第1,第2の開口
22c…環状突部
22d…開口部
22e…テーパー
23…第1の栓体
23a…大径部
23b…小径部
23c…凹部
24…カバー
24a…孔
24b…上端
24c…環状突部
24d…先端面
24e…側面
24f…段差
31…検体採取容器
32…第2の栓体
32a…大径部
32b…小径部
32c,32d…凹部
41…検体採取容器
42…流路閉塞部材
42a…孔
51…検体採取容器
52…容器本体
52a,52b…第1,第2の開口
52c…環状突部
52d…流路閉塞部材
52e…開口部
52f…テーパー
A1,A2…第1,第2の内部空間

Claims (6)

  1. 血液から血漿若しくは血清を分離し、該血漿若しくは血清中の成分を検査するのに用いられる検体採取容器であって、
    一端側に第1の開口を有し、他端側に第2の開口を有する筒状の容器本体と、前記第1の開口に嵌合されている第1の栓体と、前記第2の開口に嵌合されている第2の栓体とを備え、
    前記筒状の容器本体が、前記第1の開口側に血液が採取される第1の内部空間と、前記第2の開口側に血液から分離された血漿若しくは血清が収容される第2の内部空間とを有し、
    前記第1,第2の内部空間の間に配置されており、前記第1の内部空間に採取された血液を血球成分と血漿若しくは血清とに分離するための血液分離フィルタをさらに備えることを特徴とする、検体採取容器。
  2. 前記血液分離フィルタと前記第2の内部空間との間に配置されており、前記血液分離フィルタにより分離された血球成分の通過を防止する血球停止フィルタをさらに備える、請求項1に記載の検体採取容器。
  3. 前記血液分離フィルタと前記第2の内部空間との間に配置されており、前記血液分離フィルタにより分離された血漿若しくは血清に接触されることにより膨潤し、流路を閉塞する流路閉塞部材をさらに備えることを特徴とする、請求項1または2に記載の検体採取容器。
  4. 前記流路閉塞部材が、前記血球停止フィルタと前記第2の内部空間との間に配置されている、請求項3に記載の検体採取容器。
  5. 前記第2の栓体の外表面が、前記第2の栓体が採血針またはシリンジにより刺通されるのを防止するカバーにより覆われている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の検体採取容器。
  6. 前記筒状の容器本体の内周面に、前記流路閉塞部材側に向ってテーパーが付けられている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の検体採取容器。
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