JP4021796B2 - 検体採取用容器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば血液から血漿もしくは血清成分を分離する用途などに用いられる二重構造の検体採取用容器に関し、より詳細には、栓体により容器本体の開口及び筒状部材の上端開口が気密封止されている構造を備え、かつ該栓体と共に筒状部材を容器本体から容易に取り出し得る構造を備えた検体採取用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、血液や体液などから液状の検体を採取し、該液状の検体中の固形分を分離して、血清、血漿などの液体の検体を得るための検体採取用容器が種々提案されている。
【0003】
例えば、下記の特許文献1の図6には、上方に開いた開口を有する有底の下流管と、下流管内に収納されており、上端に開口を有する上流管が収納された二重管構造を有し、該上流管及び下流管の上端開口が同じ栓体により気密封止されている採血管が開示されている。ここでは、上流管内に血球成分を分離するためのフィルタが収納されている。従って、採取された血液が上流管内に導かれ、フィルタ装置で血球成分が除去されるように構成されている。そして、血球成分が除去された後の血漿が下流管内に導かれ、検体としての血漿を得ることができるとされている。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−239574号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載の上記採血管では、栓体の下面に、上流管及び下流管の上端が圧入される環状の溝が形成されており、該環状の溝に上流管及び下流管の上端が圧入されている。
【0006】
従って、上記のようにして血漿を得た後に検体を取り出したり、採血管の下流管のみを分析装置に適用しようとした場合、栓体及び上流管を下流管から分離しなけれぱならないが、この分離操作が煩雑であった。
【0007】
また、上記栓体及び上流管を下流管から分離する際に、誤って上流管が栓体から外れ、下流管内に落下することがあった。この場合には、下流管内の上流管をピンセットなどで取り出さねばならず、その際に作業者が血球成分や血液等に接触し、汚染される危険性があった。
【0008】
本発明の目的は、容器本体と、フィルタが収納されておりかつ該容器本体内に挿入されている筒状部材とが同じ栓体により気密封止されている二重構造の検体採取用容器であって、容器本体及び筒状部材と栓体との固定構造が簡略化されており、より安価に提供することができるとともに、最終的に得られた検体が収納された容器本体から栓体及び筒状部材を容易に取り外すことができ、かつ操作に際しての汚染の危険性が少ない検体採取用容器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る検体採取用容器は、開口を有する容器本体と、前記開口から前記容器本体内に挿入された筒状部材と、前記筒状部材内に収納されており、試料中の固形分を除去するためのフィルタ部材と、前記容器本体の開口及び前記筒状部材の上端開口を気密封止しており、かつ前記筒状部材を該筒状部材の上端で固定するための栓体とを備え、前記栓体が、前記容器本体の開口に圧入される大径部と、前記筒状部材の上端開口に圧入される小径部とを有し、前記栓体の小径部の前記筒状部材の上端開口からの引き抜きに要する力が、前記大径部の前記容器本体の開口から引き抜きに要する力よりも大きくなるように、前記栓体の大径部の外径をd 、小径部の外径をd 、前記容器本体の開口の内径をX 、前記筒状部材の上端開口の内径をX としたときに、(d /X )>(d /X )とされていることを特徴とする。
【0011】
本発明に係る検体採取用容器の他の特定の局面では、前記小径部の外表面の少なくとも一部が、前記筒状部材の内面に接着または溶着されている。この場合には、接着または溶着により、小径部の筒状部材から引き抜きに要する力が、より一層効果的に高められる。
【0012】
本発明に係る検体採取用容器のさらに他の特定の局面では、前記小径部の外表面または前記筒状部材の前記小径部と接触される内面部分に突起が形成されている。上記突起が形成されていることにより、小径部を筒状部材から引き抜きに要する力が効果的に高められている。
【0013】
本発明に係る検体採取用容器のさらに別の特定の局面では、前記突起が入り込む孔または凹部が前記筒状部材の内面または前記小径部の外表面に形成されている。この場合には、突起と孔または凹部との嵌合により、小径部を筒状部材からより一層引き抜くことが困難とされる。
【0014】
本発明に係る検体採取用容器のさらに特定の局面では、前記小径部の摩擦係数が前記大径部の摩擦係数より大きく、もしくは前記筒状部材の上端開口部内部の摩擦係数が容器本体の開口部内部の摩擦係数より大きくされている。これによって前記筒状部材の上端部と栓体との摩擦抵抗を容器本体の開口部と栓体との摩擦抵抗より大きくすることができ、それによって小径部の筒状部材からの引き抜きに要する力が大径部のそれより確実に大きくすることができる。
【0015】
具体的方法としては、栓体の大径部と小径部の一方、もしくは前記筒状部材の上端開口部内部と容器本体の開口部内部の表面粗さを変えることによって達成される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る検体採取用容器の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
【0017】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る検体採取用容器を示す縦断面図であり、図2は、本実施形態の検体採取用容器から取り出された栓体及び筒状容器を示す縦断面図である。
【0018】
検体採取用容器1は、上端に開口2aを有する有底の容器本体2を有する。なお、容器本体2は、図1に示す円筒状の容器に限定されるものではない。すなわち、容器本体2の形状は開口を有する限り特に限定されるものではない。
【0019】
容器本体2内には、筒状部材3が収納されている。筒状部材3は、略円筒状の形状を有し、下端において径が狭められ、径が狭められた部分から下方に突出するように検体流下部3aが形成されている。筒状部材3内には、固形分を除去するためのフィルタ部材4が収納されている。フィルタ部材4の下方には、すなわちフィルタ部材4の後段に直列に血球成分停止膜5が配置されている。フィルタ部材4及び血球成分停止膜5により血液中の固形成分が分離され、血漿もしくは血清が検体流下部3a側に導かれる。フィルタ部材4及び血球成分停止膜5の詳細は後程説明する。また、筒状部材3は、上端開口3bを有する。
【0020】
なお、フィルタ部材4は試料中の固形分を除去するために筒状部材3に収納されているが、血球成分停止膜5については本発明においては必ずしも設けられずともよい。
【0021】
上記容器本体2及び筒状部材3は、合成樹脂やガラスなどの適宜の材料により構成され得る。
容器本体2の開口2aを気密封止するように栓体6が取り付けられている。検体6は、ゴムもしくはエラストマーなどにより構成されている。栓体6は、略円筒状の把持部6aと、把持部6aの下方に連ねられており、把持部6aよりも径が小さな大径部6bと、大径部6bの下方に連ねられており、大径部6bよりも小さな径の小径部6cとを有する。このうち大径部6bが容器本体2の開口2aに圧入されている。また、小径部6cが筒状部材3の上端開口3bに圧入されている。
【0022】
従って、栓体6により筒状部材3の開口3bも気密封止されている。
なお、容器本体2内が1〜90kPa程度の圧力に減圧されている。
本実施形態では、上記大径部6bの径をd1、小径部の外径をd2、容器本体2の開口2aの内径をX1、筒状部材3の上端開口3bの内径をX2としたときに、(d2/X2)>(d1/X1)とされている。従って、小径部6cを筒状部材3から引き抜くのに要する力が、大径部6bを容器本体2の開口から引き抜くのに要する力よりも大きくされている。
【0023】
フィルタ部材4は、血球よりも血漿を速く移動させる材料により構成される。例えば、細い繊維径を有する合成高分子もしくはガラスからなる繊維または多孔性高分子などによりフィルタ部材4が構成され得る。もっとも、血液中の測定成分がフィルタ部材4に吸着されるおそれがある場合には、吸着を抑制するためにフィルタ部材4を構成する材料を表面処理しておくことが好ましい。このような表面処理剤としては、特に限定されないが、ポリエーテル系もしくはシリコーン系などの潤滑剤、ポリビニルアルコールやポリビニルピロリドンなどの親水性高分子類または天然の親水性高分子類、あるいは高分子界面活性剤などが挙げられる。
【0024】
血球成分停止膜5は、赤血球及び白血球の通過を防止し得る限り、特に限定されるものではない。このような血球成分停止膜5としては、孔径が0.05〜2.0μm程度の多数の孔を有する膜が好適に用いられる。孔が0.05μm未満では、血漿もしくは血清中のタンパク質や脂質の目詰まりが生じやすくなり、2.0μmよりも大きい場合には、赤血球が変形して通過するおそれがある。
【0025】
上記血球成分停止膜5における孔の形状については特に限定されないが、孔の内周面が滑らかな形状であるものが望ましい。例えば、孔が膜の一方の面から他方の面に直線状に貫通している形状のものが、赤血球へのダメージが少なく、特に溶血も引き起こし難いため、望ましい。
【0026】
貫通孔の開口部平面形状及び貫通孔の横断面形状は特に限定されないが、鋭い角を有する形状は好ましくない。従って、貫通孔の開口部平面形状及び横断面形状は円または楕円などの曲線状の形状が好ましい。
【0027】
また、貫通孔の延びる方向に沿う縦断面形状についても特に限定されず、該縦断面において内壁は直線状または曲線状であってもよい。さらに、貫通孔の延びる方向は膜表面に直交する方向であってもよく、あるいは該直交方向から傾いた方向であってもよい。また、貫通孔の縦断面は切断円錐台状であってもよい。
【0028】
血球成分停止膜5の材質は特に限定されず、合成高分子及び天然高分子のいずれをも用いることができる。血球成分停止膜5を構成する材料としては、例えば、セルロース混合エステル、ポリビニリデンジフルオライド、ポリテトラフルオロエチレン、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、ガラス、アルミナなどを挙げることができる。
【0029】
本実施形態において分離作業の対象となる血液は全血でもよく、希釈された血液試料であってもよい。また、血液は人の血液に限定されず、動物の血液であってもよい。さらに、血液は、新鮮血であってもよく、ヘパリン、エチレンジアミン四酢酸塩またはクエン酸などの抗凝固剤が添加された血液であってもよい。
【0030】
上記血球成分停止膜5を用いて、血液から、血球成分と、血漿もしくは血清とを分離するに際しては、膜の一方面に血液が供給され、ろ過により上記分離が果たされる。
【0031】
なお、上記分離作業に際しては、赤血球の血球停止膜での目詰まりにより、ろ過が終了する。
本実施形態の特徴は、小径部6cの筒状部材3からの引き抜きに要する力が、大径部6bの容器本体2からの引き抜きに要する力よりも大きくされていることにある。このように栓体6の大径部6b及び小径部6cの引き抜きに要する力が設定されているため、検体採取用容器1では、最終的に固形成分が除去された液体の検体を採取するにあたり、栓体6及び筒状部材3を容器本体2から容易に取り出すことができる。これを、検体採取用容器1の使用方法を説明しつつ明らかにする。
【0032】
血液を採取するにあたっては、真空採血針などを栓体6に刺通し、容器本体2内の減圧により血液を筒状容器3内に導く。しかる後、真空採血針を栓体6から取り外し、その状態で栓体6に再度外側端が開いた中空針を突き刺すことにより、あるいは適宜の方法により栓体6に貫通孔を形成する。このようにして、筒状部材3内が大気と連通されると、筒状部材3内の圧力と容器本体2内の圧力との間に勾配が生じる。すなわち、血液を採取した後にも、容器本体2はある程度低い圧力に維持されているのに対し、筒状部材3側が大気と連通されるため、圧力勾配が生じる。この圧力勾配により、筒状部材3内の血液がフィルタ部材4及び血球成分停止膜5側に流れ、血液がろ過される。フィルタ部材4では、上記のように血球よりも血漿が速く移動されるため、この場合には、血液凝固していない血液が供給されると、まず血液がフィルタ部材4を通過するが、その際に血漿が速やかに血球成分停止膜5側に向かって移動する。従って、血球成分停止膜5を血漿が速やかに通過する。よって、血球と血漿とを効率良く分離することができる。
【0033】
上記のようにしてろ過が終了すると、血漿が容器本体2内に集められている。容器本体2内に集められた血漿をそのまま分析装置において利用するためには、あるいは血漿を容器本体2から取り出すに際しては、栓体6及び筒状部材3を取り外す必要がある。本実施形態の検体採取用容器1では、上記のように栓体6の小径部6cを筒状部材3から引き抜くのに要する力が、大径部6bを容器本体2から引き抜くのに要する力よりも大きくされている。従って、栓体6の把持部6aを手指で把持し、容器本体2から引き抜いた場合、容器本体2から大径部6bが引き抜かれたとしても、図2に示すように筒状部材3は確実に栓体6につながったまま栓体6とともに容器本体2から取り出される。
【0034】
従って、容器本体2内に収納されている血漿を容易に取り出すことができ、あるいは血漿が貯留された容器本体2のみを直ちに分析装置にセットすることができる。
【0035】
なお、小径部6cの筒状部材3からの引き抜きに要する力を、大径部6bを容器本体2からの引き抜きに要する力よりも大きくするには、上記のように、比(d2/X2)を比(d1/X1)よりも大きくする方法の他、様々な方法を採用することができる。
【0036】
例えば、小径部6cの外表面の少なくとも一部を、筒状部材3の小径部6cと接触している部分に接着もしくは溶着してもよい。このような接着または溶着を用いることにより、小径部6cと筒状部材3と密着性が高められ、筒状部材3から小径部6cを引き抜くのに要する力を容易に高めることができる。
【0037】
あるいは、図3に示すように、小径部6cの外表面に、外側に向かって突出する1以上の突起6dを形成し、他方、筒状部材3側に突起6dが入り込み得る貫通孔3cを形成してもよい。この場合には、突起6dと貫通孔3cの嵌まり合いにより、栓体6を上方に引き抜こうとした場合、栓体6の小径部6cが筒状部材3から引き抜かれることを確実に防止することができる。
【0038】
なお、図3では、小径部6cに突起6dを、筒状部材3に孔3cを形成したが、孔3cに代えて、突起6dか嵌まり合う凹部を形成してもよい。また、凹部を小径部6cの外表面に形成し、該凹部に嵌まり合う突起を筒状部材3の内面に設けてもよい。
【0039】
図4に示す変形例では、筒状部材3の内面のうち、小径部6cに接触する部分に、突起3dが形成されている。このように、突起3dを形成することにより、突起3dが小径部6cに強くくい込むことになるため、小径部6cの筒状部材3からの引き抜きに要する力を高めることができる。なお、図4とは逆に、小径部6cの外表面に突起を設けてもよい。
【0040】
なお、図4に示した突起3dは、複数設けられてもよく、また環状の突起であってもよい。図5に示す変形例では、前記小径部6cの摩擦係数が前記大径部6bの摩擦係数より大きく、もしくは前記筒状部材3の上端開口部内部の摩擦係数が容器本体2の開口部内部の摩擦係数より大きくされている。従って、小径部を筒状部材からの引き抜く時に要する力が大径部のそれより大きくすることができる。具体的には栓体の大径部と小径部の一方、もしくは前記筒状部材の上端開口部内部と容器本体の開口部内部の表面粗さを変えることによって、上記実施形態と同様に、小径部6cの筒状部材3からの引き抜きに要する力を高めることができる。
【0041】
また、本発明においては、上述した第1の実施形態に、各変形例の構成を適宜組み合わせてもよく、それによって小径部6cの筒状部材3からの引き抜きに要する力を効果的に高めることができる。
【0042】
なお、上記実施形態では、容器本体2は予め減圧されていたが、容器本体2内は予め減圧されておらずともよい。
また、本発明に係る検体採取用容器は、上述した血液試料から血漿または血清を検体として得る用途に限らず、様々な体液をろ過して検体を得る用途にも用いることができる。
【0043】
【発明の効果】
本発明に係る検体採取用容器では、容器本体内にフィルタ部材が備えられた筒状部材が挿入されており、容器本体の開口と筒状部材の上端開口とが栓体により封止されている構造において、筒状部材からの栓体の小径部の引き抜きに要する力が、容器本体から栓体の大径部を引き抜くのに要する力よりも大きくされているため、液体の試料を採取し、固形分をフィルタ部材により除去した後、容器本体内に液状の検体を得た後に、筒状部材を栓体とともに容易に容器本体から取り出すことができる。すなわち、誤って栓体のみが取り外され、筒状部材が容器本体の内部の液状の検体に落下するおそれがない。従って、検体採取用容器を用いた液状の検体を取り出したり、他の装置に提供するのに際し、作業を確実かつ容易に行うことができるとともに、検体による作業者の汚染等が生じ難い。
【0044】
また、本発明の検体採取用容器では、前述した特許文献1に記載の先行技術では、栓体に複数の環状の溝を形成しなければならず、また該複数の溝にそれぞれ上流容器及び下流容器の上端を圧入して固定しなければならず、栓体の構造が複雑であるだけでなく、操作が煩雑であったのに対し、本発明では、大径部及び小径部を有する比較的簡単な構造の栓体を用意するだけでよい。さらに、栓体を筒状部材及び容器本体に装着する作業も容易に行われ得る。従って、安価であり、かつ組み立て及び製造が容易な検体採取用容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る検体採取用容器を示す縦断面図。
【図2】図1に示した検体採取用容器から栓体及び筒状部材のみを取り出した状態を示す縦断面図。
【図3】本発明の検体採取用容器の第1の変形例を説明するための部分切欠縦断面図。
【図4】本発明の検体採取用容器の第2の変形例を説明するための部分切欠縦断面図。
【図5】本発明に係る検体採取用容器のさらに他の変形例を説明するための図であり、該変形例に用いられる栓体を示す正面図。
【符号の説明】
1…検体採取用容器
2…容器本体
2a…開口
3…筒状部材
3a…検体流下部
3b…上端開口
3c…孔
3d…突起
4…フィルタ部材
5…血球成分停止膜
6…栓体
6a…把持部
6b…大径部
6c…小径部
6d…突起

Claims (5)

  1. 開口を有する容器本体と、
    前記開口から前記容器本体内に挿入された筒状部材と、
    前記筒状部材内に収納されており、試料中の固形分を除去するためのフィルタ部材と、
    前記容器本体の開口及び前記筒状部材の上端開口を気密封止しており、かつ前記筒状部材を該筒状部材の上端で固定するための栓体とを備え、
    前記栓体が、前記容器本体の開口に圧入される大径部と、前記筒状部材の上端開口に圧入される小径部とを有し、
    前記栓体の小径部の前記筒状部材の上端開口からの引き抜きに要する力が、前記大径部の前記容器本体の開口から引き抜きに要する力よりも大きくなるように、前記栓体の大径部の外径をd 、小径部の外径をd 、前記容器本体の開口の内径をX 、前記筒状部材の上端開口の内径をX としたときに、(d /X )>(d /X )とされていることを特徴とする検体採取用容器。
  2. 前記小径部の外表面の少なくとも一部が、前記筒状部材の内面に接着または溶着されている請求項1に記載の検体採取用容器。
  3. 前記小径部の外表面または前記筒状部材の前記小径部と接触される内面部分に突起が形成されている請求項1または2に記載の検体採取用容器。
  4. 前記突起が入り込む孔または凹部が前記筒状部材の内面または前記小径部の外表面に形成されている請求項に記載の検体採取用容器。
  5. 前記小径部の摩擦係数が前記大径部の摩擦係数より大きい、もしくは前記筒状部材の上端開口部内部の摩擦係数が容器本体の開口部内部の摩擦係数より大きいことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の検体採取用容器。
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