JP2007002949A - 軸受ユニット、軸受ユニットを有するモータ及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 軸の剛性を高め、軸の振れを抑えるとともに、潤滑油を確実に保持して、良好な潤滑性能及び回転性能を得る。
【解決手段】 軸31と、軸31の周回り方向の支持を行う第1のラジアル軸受32と、第1のラジアル軸受32と軸方向に離間して配置され、軸31の周回り方向の支持を行う第2のラジアル軸受33と、軸31のスラスト方向の一端を支持するスラスト軸受34と、第1のラジアル軸受32と第2のラジアル軸受33との間に配置される間座35と、第1のラジアル軸受32と第2のラジアル軸受33とスラスト軸受34とが内部に配設され、軸31が挿通される軸挿通孔45を除いて密閉された構造とされるハウジング37と、ハウジング37内に充填された粘性流体38とを備える。
【選択図】 図5

Description

本発明は、回転軸を回転可能に支持し、あるいは軸に対し回転体を回転可能に支持する軸受ユニット、軸受ユニットを有するモータ及び電子機器に関する。
従来、回転軸を回転可能に支持する軸受ユニットとして、図15に示すように構成されたものが知られている。
図15に示す軸受ユニット100は、回転軸101を回転可能に支持するものであり、回転軸101の周回り方向の支持を行うラジアル軸受104と、回転軸101のスラスト方向の一端を支持するスラスト軸受110と、このラジアル軸受104及びスラスト軸受110を収納したハウジング105とを備える。
この軸受ユニット100において、ラジアル軸受104は、ハウジング105に充填される粘性流体である潤滑油と共に動圧流体軸受を構成するものであって、回転軸101が挿通される内周面には、動圧を発生させるための動圧発生溝111が形成されている。
ラジアル軸受104及びスラスト軸受110を収納したハウジング105は、図15に示すように、筒状をなすハウジング本体106と、ハウジング本体106の一端側を閉塞するようにハウジング本体106と一体に形成された一端部側部分を構成する底部閉塞部107と、このハウジング本体106の開放された他端部側に設けられる上部閉塞部材108とからなる。
上部閉塞部108の中央部には、ハウジング105に収納されたラジアル軸受104に回転自在に支持された回転軸101が挿通される軸挿通孔109が設けられている。ハウジング本体106の底部閉塞部107の内面側には、ラジアル軸受104に支持された回転軸101のスラスト方向の一端部に設けた軸受支持部102を回転可能に支持するスラスト軸受110が設けられる。
スラスト軸受110は、円弧状若しくは先端先細り状に形成された回転軸101の軸受支持部102を点で支持するピボット軸受として形成されている。
このように構成されたハウジング105は、ハウジング本体106にラジアル軸受104、スラスト軸受110及び回転軸101を取り付けた後に、上部閉塞部108を封止部121により接合することにより一体化されて形成される。
回転軸101は、一端側の軸受支持部102をスラスト軸受110によって支持され、軸部本体103の外周面をラジアル軸受104により支持され、他端側に設けた取付部120側をハウジング105の上部閉塞部108に設けた軸挿通孔109から突出されてハウジング105に支持される。
また、回転軸101には、軸受支持部102と軸部本体103との間に、軸抜け止め用の溝部116が設けられている。この軸抜け止め用溝部116と対応するように、底部閉塞部107には、軸抜け止め部材として環状のワッシャ115が設けられている。ワッシャ115は、回転軸101がハウジング105から抜け出てしまうことを防止する。このワッシャ115は、回転軸101の軸受支持部102に押圧され、スラスト方向に撓むことにより、軸受支持部102を挿入させ、軸抜け止め用溝部116に取り付けられる。
ところで、軸挿通孔109は、この軸挿通孔109に挿通された回転軸101が軸挿通孔109の内周面に摺接することなく回転するように、軸部本体103の外形よりやや大きな内径をもって形成されている。このとき、軸挿通孔109は、その周面と軸部本体の外周面との間にハウジング内に充填された潤滑油113がハウジング105内から漏れを防止するに足る間隔xの空隙112を有するように形成される。
回転軸101の軸挿通孔109の内周面と対向する外周面には、テーパ部114が設けられている。このテーパ部114は、回転軸101の外周面と軸挿通孔109の内周面との間に形成される空隙112をハウジング105の外側に向かって拡大させるように傾斜されている。このテーパ部114は、回転軸101の外周面と軸挿通孔109の内周面との間に形成される空隙112に圧力勾配を形成し、ハウジング105内に充填された潤滑油113をハウジング105の内部に引き込む力が発生する。回転軸101の回転時に、潤滑油113がハウジング105の内部に引き込まれるようになるので、動圧流体軸受により構成されたラジアル軸受104の動圧発生溝111に潤滑油113が確実に浸入して動圧を発生させ、回転軸101の安定した支持が実現され、しかもハウジング105に充填された潤滑油113の漏洩を防止できる。
図15に示すように構成された軸受ユニット100は、回転軸101の露出が軸挿通孔109側の一端のみで、軸挿通孔109の僅かな間隙以外は、ハウジング部材により覆われている。よって、この軸受ユニット100は、潤滑油113のハウジング105外部への漏出を防止できるものである。また、外部との連通部分も軸挿通孔109の間隙のみであるので、衝撃による潤滑油の飛散を防止して潤滑油を確実に保持できる。さらに、軸受ユニット100は、ワッシャ115により回転軸101がハウジング105から脱落することを防止できる。
すなわち、軸受ユニット100は、潤滑油113を確実に保持できるとともに、回転軸101の脱落を防止できるので、潤滑性能及び回転性能を維持して、回転軸を回転可能に支持し、あるいは軸に対し回転体を回転可能に支持することができる。
上述のような軸受ユニットは、さらに回転軸の揺れ、振れ等を低減して回転性能を向上させることが望まれている。軸受ユニットにおいて、揺れ、振れ等を低減して回転性能を高めるためには、剛性を高めることが必要となる。軸受ユニットの剛性を高めるためには、例えば、軸受ユニットを構成するラジアル軸受の軸方向の長さを長くすることで実現できる。
しかしながら、上述した軸受ユニット100は、軸受ユニット100を構成するラジアル軸受が焼結体等からなり、直径と軸方向の長さとの関係で成型の限界がある。このように、軸受ユニットでは、軸受ユニットの剛性を高めるのに限界があり、所定の条件を超えて回転軸の揺れ、振れ等を低減することが困難であった。
特開2003−130043号公報
本発明の目的は、軸の剛性を高め、軸の振れを抑えるとともに、潤滑油を確実に保持できる軸受ユニット、軸受ユニットを有するモータ及び電子機器を提供することにある。
この目的を達成するため、本発明に係る軸受ユニットは、軸と、上記軸の周回り方向の支持を行う第1のラジアル軸受と、上記第1のラジアル軸受と軸方向に離間して配置され、上記軸の周回り方向の支持を行う第2のラジアル軸受と、上記軸のスラスト方向の一端を支持するスラスト軸受と、上記第1のラジアル軸受と上記第2のラジアル軸受との間に配置される間座と、上記第1のラジアル軸受と上記第2のラジアル軸受と上記スラスト軸受とが内部に配設され、上記軸が挿通される軸挿通孔を除いて密閉された構造とされるハウジングと、上記ハウジング内に充填された粘性流体とを備える。
上述したような目的を達成するために提案される本発明に係るモータは、ステータに対してロータを回転可能に支持する軸受ユニットを有するモータであり、このモータに用いる軸受ユニットとして、上述したようなものを用いたものである。
更に、上述したような目的を達成するために提案される本発明に係る電子機器は、ステータに対してロータを回転可能に支持する軸受ユニットを有するモータを備えるものであり、この軸受ユニットとして、上述したようなものを用いたものである。
本発明は、軸の剛性を高め、軸の振れを低減することを可能とするとともに、潤滑油を確実に保持することを可能とし、良好な潤滑性能及び回転性能を得ることが実現できる。
以下、本発明を適用した情報処理装置について図面を参照して説明する。
図1に示すように、本発明を適用した情報処理装置は、ノート型のパーソナルコンピュータであり、情報処理の結果等を表示する表示部2と、各種の情報の演算処理を行う情報処理部を内蔵したコンピュータ本体3とを備えている。コンピュータ本体3の上面側には、コンピュータ1の動作指令を入力し、あるいは各種の情報の入力するためのキーボード5が設けられ、その内部には放熱装置4が設けられている。放熱装置4は、コンピュータ本体3の内部に配設されたCPU等の情報処理回路やディスク装置等から発生する熱をコンピュータ本体3の外部に放熱し、コンピュータ本体3の内部を冷却する冷却装置としても機能する。
コンピュータ本体3に内蔵される放熱装置4は、図2に示すように、コンピュータ本体を構成する筐体6内に収納されている。放熱装置4は、図3に示すように、金属製のベース7と、このベース7に取り付けられたモータ10と、このモータ10によって回転操作されるファン8と、ファン8を収納したファンケース9と、ヒートシンク11を有している。
ベース7は、図3に示すように、略L字状に形成されている。略L字状に形成されたベース7の一端側の一方の面7aには、CPU(中央処理装置)の如く通電されて駆動することによって発熱する発熱素子12が取り付けられている。発熱素子12は、熱伝達シール12aを介してベース7の一方の面7a側に取り付けられている。
ベース7の一方の面7a側の略中央部には、モータ10が取り付けられると共に、このモータ10によって回転操作されるファン8を収納するファンケース9が取り付けられている。ファンケース9には、モータ10によって回転されるファン8の中央部に対応する位置を開放する円形の吸気口13が設けられている。筐体6の底面側のファンケース9に設けた吸気口13に対向する位置には、この吸気口13に連通するように開口14が設けられている。更に、ファンケース9には、吸気口13から吸引したエアーを外部に排気するするための排気口15が設けられている。
ベース7の他端側の一方の面7aには、ヒートシンク11が固定されている。ヒートシンク11は、コルゲート状若しくはフィン状のヒートシンクであり、放熱性に優れた金属、例えばアルミニウムにより作製されている。ベース7及びファンケース9も、放熱性に優れた金属であるアルミニウムや鉄により作製することが望ましい。
発熱素子12が取り付けられ、この発熱素子12から発生する熱を放熱する放熱装置4及びヒートシンク11を取り付けたベース7には、筐体6内に取り付けられるときに用いられるねじが挿通される複数の取付孔7bが設けられている。ベース7は、取付孔7bに挿通される固定用のねじを、図2に示すように筐体6の内部に設けたボス16に固定することによって、筐体6内に取り付けられる。
ヒートシンク11は、ベース7が筐体6内に取り付けられたとき、図2及び図3に示すように、筐体6の側面に設けた貫通口17に対向する位置に配置される。
上述したように構成された放熱装置4は、モータ10が駆動され、ファン8がモータ10により図3中矢印R方向に回転されると、筐体6に設けた開口14を介して装置外部のエアーを図2及び図3中矢印D方向に吸引し、更に吸気口13を介してファンケース9内に吸引する。ファン8の回転によってファンケース9内に吸引されたエアーは、図2及び図3中矢印D方向に流通し、更にヒートシンク11中を流通するように図3中矢印D方向に流通し、貫通口17を介して筐体6の外部に排気される。
ところで、ベース7に取り付けられた発熱素子12が駆動されて発生する熱は、放熱性に優れた金属により形成されたベース7を介して、このベース7に取り付けられたヒートシンク11に伝達される。このとき、放熱装置4のファン8がモータ10により回転され筐体6の外部から吸引されたエアーが、ヒートシンク11の複数のフィン中を流通することにより、ヒートシンク11に伝達されている熱をし、貫通口17を介して筐体6の外部に放熱する。
この放熱装置に用いられる本発明を適用したモータ10は、図4に示すように、ロータ18とステータ19とを備える。
ステータ19は、モータ10と共にこのモータ10によって回転されるファン8を収納したファンケース9の上面板9a側に一体に設けられている。ステータ19は、ステータヨーク20と、本発明を適用した軸受ユニット30と、コイル21とこのコイル21が巻回されるコア22とを備える。ステータヨーク20は、ファンケース9の上面部9aと一体に形成されたもの、即ち、ファンケース9の一部によって構成したものでもよく、別体に形成したものであってもよい。ステータヨーク20は、例えば鉄により形成されている。軸受ユニット30は、ステータヨーク20の中心部に筒状に形成されたホルダー23中に圧入若しくは接着、更には圧入と共に接着により固定されている。
なお、軸受ユニット30が圧入されるホルダー23は、ステータヨーク20と一体に円筒状に形成されている。
ステータヨーク20に一体に形成されたホルダー23の外周部には、図4に示すように、駆動電流が供給されるコイル21が巻回されたコア22が取り付けられている。
ステータ19と共にモータ10を構成するロータ18は、軸受ユニット30に回転可能に支持された回転軸31に取り付けられ、回転軸31と一体に回転する。ロータ18は、ロータヨーク24と、このロータヨーク24と一体に回転する複数の羽根25を有するファン8とを有する。ファン8の羽根25は、ロータヨーク24の外周面にアウトサート成型することにより、ロータヨーク24と一体に形成される。
ロータヨーク24の筒状部24aの内周面には、ステータ19のコイル21と対向するように、リング状のロータマグネット26が設けられている。このマグネット26は、周回り方向にS極とN極が交互に着磁されたプラスチックマグネットであり、接着剤によりロータヨーク24の内周面に固定されている。
ロータヨーク24は、軸受ユニット30に支持された回転軸31の先端側に設けた取付部31eに、平板部24bの中心部に設けた貫通孔27aが設けられたボス部27を圧入することによって回転軸31と一体に回転可能に取り付けられる。
上述のような構成を備えたモータ10は、ステータ19側のコイル21に、モータ10の外部に設けた駆動回路部から所定の通電パターンにより駆動電流が供給されると、コイル21に発生する磁界とロータ18側のロータマグネット26からの磁界との作用によって、ロータ18が回転軸31と一体に回転する。ロータ18が回転することにより、このロータ18に取り付けられた複数の羽根25を有するファン8もロータ18と一体に回転する。ファン8が回転されることにより、筐体6に設けた開口14を介して装置外部のエアーが図2及び図3中矢印D方向に吸引され、更に矢印D方向に流通し、ヒートシンク11中を流通しながら貫通口17を介して筐体6の外部に排気されることにより、発熱素子12から発生する熱をコンピュータ本体3の外部に放熱し、コンピュータ本体3内を冷却する。
上述したモータ10の回転軸31を回転自在に支持する軸受ユニット30は、図4及び図5に示すように、回転軸31と、回転軸31の周回り方向の支持を行う第1のラジアル軸受32と、第1のラジアル軸受32と軸方向に離間して配置され、回転軸31の周回り方向の支持を行う第2のラジアル軸受33と、回転軸31のスラスト方向の一端を支持するスラスト軸受34と、第1のラジアル軸受32と第2のラジアル軸受33との間に配置される間座35と、第1のラジアル軸受32、間座35、第2のラジアル軸受33、及びスラスト軸受34を内部に収納するとともに回転軸31が層通される軸層通孔45を除いて密閉された構造とされるハウジング37と、ハウジング37内に充填された粘性流体である潤滑油38とを備える。
そして、間座35は、ハウジング37内に充填される潤滑油38の体積が温度変化により膨張収縮した際の潤滑油38の液面の変化が、ハウジング37の軸層通孔45が形成された範囲内とされるように形成されている。
回転軸31は、図5に示すように、外周面を第1及び第2のラジアル軸受32,33に支持される軸部本体31aと、その一端側に円弧状若しくは先端先細り状に形成され、スラスト軸受34によって支持される軸受支持部31bと、他端側に設けられ回転体である例えばモータ10のロータ18が取り付けられる取付部31cと、軸受支持部31bと軸部本体31aとの間に設けられ、軸抜け止め用の溝部31dとが設けられている。回転軸31は、軸受支持部31bをスラスト軸受34によって支持され、軸部本体31aの外周面を第1及び第2のラジアル軸受32,33により支持され、取付部31cを軸挿通孔45から突出されてハウジング37に支持されている。また、回転軸31の軸抜け止め用溝部31dに対応する位置には、軸抜け止め部材としてワッシャ51が設けられている。
第1及び第2のラジアル軸受32,33は、それぞれ、焼結メタルにより円筒状に形成され、軸方向に離間して配置されている。第1及び第2のラジアル軸受32,33は、ハウジング37に充填される潤滑油38と共に動圧流体軸受を構成するものであって、回転軸31が挿通される内周面には、それぞれ第1及び第2の動圧発生溝39,40が形成されている。
第1及び第2の動圧発生溝39,40は、図6に示すように、ラジアル軸受32,33の内周面にV字状をなす一対の溝39a,40aを周回り方向に連続するように形成して構成されている。第1及び第2の動圧発生溝39,40は、それぞれ、V字状をなす一対の溝39a,40aの先端側が回転軸31の回転方向Rに向くように形成されている。そして、第1及び第2の動圧発生溝39,40は、円筒状をなすラジアル軸受32,33の軸方向に上下に並列して一対に形成されている。尚、第1及び第2のラジアル軸受32,33に、それぞれ動圧発生溝39,40を設けて並列して一対に形成したが、これに限られるものではなく、例えば、第1及び第2のラジアル軸受32,33に、それぞれ軸方向の上下に並列して一対の動圧発生溝を設け、合計2対の動圧発生溝を設けるように構成してもよい。すなわち、第1及び第2のラジアル軸受32,33に設けられる動圧発生溝の数や大きさは、第1及び第2のラジアル軸受32,33の大きさや長さ等により適宜選択される。なお、この第1及び第2のラジアル軸受32,33は、真鍮、ステンレス又は高分子材料でもよい。
動圧流体軸受として形成された第1及び第2のラジアル軸受32,33は、この第1及び第2のラジアル軸受32,33に挿通された回転軸31が、中心軸CLを中心に図6中矢印R方向に連続して回転すると、ハウジング37内に充填された潤滑油38が第1及び第2の動圧発生溝39,40内を流通し、回転軸31の外周面と第1及び第2のラジアル軸受32,33の内周面との間に動圧を発生させて回転する回転軸31を支持する。このとき発生する動圧は、回転軸31と第1及び第2のラジアル軸受32,33との間の摩擦係数を極めて小さくするものであって、回転軸31の円滑な回転を実現する。
第1及び第2のラジアル軸受32,33は、軸方向に離間して配置されることにより、この離間する距離を変化させて大きくすることで、回転軸31の剛性を高めることができ、その結果、回転軸31の振れを抑制し、回転性能を高めることができる。
スラスト軸受34は、円弧状若しくは先細り状に形成された回転軸31の軸受支持部31bを点で支持するピボット軸受として形成されている。
間座35は、図5及び図7に示すように、略円筒状に形成され、第1及び第2のラジアル軸受32,33の間に配置される。間座35は、その外径がハウジング37に接触して収納可能な大きさに形成され、その内径が回転軸31の外径より僅かに大きく且つ回転軸31に接触することのない大きさに形成され、すなわち、回転軸31との間に所定の間隙を有して形成される。この間座35の内周面と回転軸31の外周面との間の所定の間隙は、後述するように、第1のラジアル軸受32が設けられた領域と第2のラジアル軸受33が設けられた領域とを連通する連通通路として機能する。また、間座35には、図7に示すように、そのハウジング37側、すなわち、外周面に潤滑油38のための複数の流路49が形成される。この複数の流路49は、それぞれ、間座35の外周面に沿って、回転軸31の軸方向に形成され、回転軸31に直交する断面において、略半円形状に切り欠かれた形状、いわゆるDカット形状に形成されており、第1のラジアル軸受32が設けられた領域と第2のラジアル軸受33が設けられた領域とを連通する連通通路である。また、複数の流路39は、回転軸31に直交する断面において、間座35の外周面に均等に6箇所設けられている。
複数の流路49は、間座35の内周面と回転軸31の外周面との間の所定の間隙とともに、潤滑油38が第1及び第2のラジアル軸受32,33の第1及び第2の動圧発生溝39,40に良好に循環させることが可能となる。すなわち、複数の流路49及び上述の間隙は、第1及び第2の動圧発生溝39,40と回転軸31との間に適正方向の潤滑油38の流れを生じさせることにより回転軸31の浮上を抑制することができる。
間座35は、動圧流体軸受を有する軸受ユニット30内に封入される潤滑油38の体積が温度変化により膨張収縮した際、その変化が軸受ユニット30の上方部に形成されるオイルシール部と回転軸31とにより形成される空間、すなわち、軸層通孔45内で止まる様な寸法で形成される。そして、潤滑油38の温度変化による膨張収縮に適応可能な寸法で形成された間座35は、潤滑油38中に空気が混入すること及び潤滑油38のハウジング外部への漏れ出しを防止できる。
すなわち、間座35は、後述するように、軸受ユニット30内に充填される潤滑油38の体積を小さくすることができ、温度変化に対する体積変化量を小さくすることで、潤滑油38を確実に保持することができる。
尚、軸受ユニット30を構成する間座は、上述のように形成された間座35に限られるものではなく、第1及び第2のラジアル軸受32,33の間に配設され、ハウジング内部の第1及び第2のラジアル軸受32,33の間のスペースに配置されて、軸受ユニット30に充填される潤滑油38の体積を低減するものであればよい。
例えば、軸受ユニット30を構成する間座は、図8に示すような断面が略六角形の形状を有する筒状に形成された間座35aであってもよい。断面が略六角形の形状を有する間座35aは、間座35と同様に、第1及び第2のラジアル軸受32,33の間に配置される。間座35aは、その外周面がハウジング37に収納可能な大きさに形成され、その内径が回転軸31の外径より僅かに大きく且つ回転軸31に接触することのない大きさに形成され、すなわち、回転軸31との間に所定の間隙を有して形成される。そして、間座35aには、ハウジング37の内周面との間に、潤滑油38のための複数の流路49aが形成される。この流路49aは、第1のラジアル軸受32が設けられた領域と第2のラジアル軸受33が設けられた領域とを連通する連通流路である。
また、軸受ユニット30を構成する間座は、図9に示すような略円筒状に形成され、軸方向に形成される複数の貫通孔を有する間座35bであってもよい。複数の貫通孔を有する間座35bは、間座35と同様に、第1及び第2のラジアル軸受32,33の間に配置される。間座35bは、その外径がハウジング37に接触して収納可能な大きさに形成され、その内径が回転軸31の外径より僅かに大きく且つ回転軸31に接触することのない大きさに形成され、すなわち、回転軸31との間に所定の間隙を有して形成される。間座35bに形成された複数の貫通孔は、潤滑油38が流入するための複数の流路49bとなる。流路49bは、軸方向に形成され、回転軸31に直交する断面において、間座35bの肉厚方向の所定の位置であって円周方向に均等な位置に略円形に形成された貫通孔として形成されており、第1のラジアル軸受32が設けられた領域と第2のラジアル軸受33が設けられた領域とを連通する連通流路である。
この間座35a,35bに形成された流路49a,49bは、いずれも、間座35a、35bの内周面と回転軸31の外周面との間の所定の間隙とともに、潤滑油38が第1及び第2のラジアル軸受32,33の第1及び第2の動圧発生溝39,40に良好に循環させることが可能となる。すなわち、複数の流路49a,49b及び上述の間隙は、第1及び第2の動圧発生溝39,40と回転軸31との間に適正方向の潤滑油38の流れを生じさせることにより回転軸31の浮上を抑制することができる。
ハウジング37は、図5に示すように、それぞれ円筒状に形成され軸方向に離間して配置された第1及び第2のラジアル軸受32,33を収容して囲むような形状を有し、第1及び第2のラジアル軸受32,33の外側に形成されるハウジング本体42と、ハウジング本体42の一端側である下部開口部を閉塞する底部閉塞部43と、ハウジング本体42の下部開口部と対向する側に形成された上部開口部を閉塞する上部閉塞部44とからなる。ハウジング本体42は、筒状の形状を有しており、金属により形成されている。また、上部閉塞部44及び底部閉塞部43は、ハウジング本体42と同様に、金属により形成されている。
上部閉塞部44の中央部には、ハウジング37に収納された第1及び第2のラジアル軸受32,33に回転自在に支持された回転軸31が挿通される軸挿通孔45が設けられている。
底部閉塞部43の内面側の中央部には、第1及び第2のラジアル軸受32,33に支持された回転軸31のスラスト方向の一端部に設けた軸受支持部31bを回転可能に支持するスラスト軸受34が配置されている。
上述のように構成されたハウジング37は、第1及び第2のラジアル軸受32,33並びに間座35を収納したハウジング本体42と、上部閉塞部44及び底部閉塞部43とをそれぞれレーザ溶接により封止部46を形成して接合することにより一体化されて形成される。ハウジング37は、この接合部分を封止部46により外部から封止することで、軸挿通孔45を除いて内部を密閉した構造とされる。
尚、ハウジング本体42、上部閉塞部44及び底部閉塞部43は、金属により形成されるように構成したが、合成樹脂材料により形成して、溶着により一体とするように構成しても良い。ハウジング37を構成する材料を、例えば潤滑性の優れた合成樹脂材料とした場合には、潤滑油38に対する接触角を大きくでき、その結果遠心力に対する潤滑油38の漏れを抑制するので軸層通孔45の高さ方向の寸法を小さくできる。
ところで、図5及び図10に示すように、ハウジング37の軸挿通孔45は、この軸挿通孔45に挿通された部分である回転軸31の挿通部31eが軸挿通孔45の内周面に摺接することなく回転するように、回転軸31の挿通部31eの外径よりやや大きな内径をもって形成されている。このとき、軸挿通孔45は、その内周面と回転軸31の挿通部31eの外周面との間にハウジング37内に充填された潤滑油38がハウジング37内から漏れを防止するに足る間隔cの空隙47を有するように形成される。このように、回転軸31との間にハウジング37内に充填された潤滑油38の漏れを防止するようにした空隙47が形成されるように軸挿通孔45を形成した上部閉塞部44は、オイルシール部を構成している。
そして、回転軸31の軸挿通孔45の内周面と対向する外周面には、テーパ部48が設けられている。テーパ部48は、回転軸31の外周面と軸挿通孔45の内周面との間に形成される空隙47をハウジング37の外方に向かって拡大させるように傾斜されている。このテーパ部48は、回転軸31の外周面と軸挿通孔45の内周面とによって形成される空隙47に圧力勾配を形成し、ハウジング37内に充填された潤滑油38をハウジング37の内部に引き込む力が発生する。回転軸31の回転時に、潤滑油38がハウジング37の内部に引き込まれるようになるので、動圧流体軸受により構成された第1及び第2のラジアル軸受32,33の第1及び第2の動圧発生溝39,40に潤滑油38が確実に浸入して動圧を発生させ、回転軸31の安定した支持が実現され、しかもハウジング37に充填された潤滑油38の漏洩を防止できる。
潤滑油38は、図5に示すように、ハウジング37内から回転軸31に形成されたテーパ部48と軸挿通孔45の内周面とによって形成された空隙47に臨むように充填される。即ち、潤滑油38は、ハウジング37内の隙間に充填され、更に燒結金属からなる第1及び第2のラジアル軸受32,33に含浸される。潤滑油38は、動圧流体軸受を構成する第1及び第2のラジアル軸受32,33に設けた第1及び第2の動圧発生溝39,40に侵入して動圧を発生させる。
上述したように構成される軸受ユニット30を製造するには、ハウジング本体42に第1のラジアル軸受32を取り付け、次に、間座35を取り付け、次に、第2のラジアル軸受32を取り付ける。そして、底部閉塞部43にワッシャ51及びスラスト軸受34を取り付け、次に、この底部閉塞部43に、上述したハウジング本体42を取り付け、次に、上部閉塞部44を取り付ける。そして、ハウジング本体42と上部閉塞部44との間、及び、ハウジング本体42と底部閉塞部43との間をレーザ溶接により封止部46を形成することで一体化させる。そして、この一体化されたハウジング37に回転軸31を挿入する。
軸受ユニット30において、回転軸31の外周面と軸挿通孔45の内周面とに間に形成される空隙47の間隔cをハウジング37の外方に向かって拡大させるように傾斜させたテーパ部48が設けられるので、回転軸31の外周面と軸挿通孔45の内周面とによって形成される空隙47の間隔cに圧力勾配が形成され、ハウジング37内に充填された潤滑油38をハウジング37の内部に引き込む力が発生する。すなわち、軸受ユニット30において、回転軸31の外周面と軸挿通孔45の内周面とに間に形成される空隙47は、表面張力シールにより、潤滑油38の飛散を防止している。
以上のように構成された軸受ユニット30は、第1及び第2のラジアル軸受32,33を軸方向に離間して配置する構成により、この離間する距離を大きくすることで回転軸31の剛性を高めることができ、回転軸31の振れを低減することを可能とする。すなわち、本発明を適用した軸受ユニット30は、従来では、ラジアル軸受の成型の関係で限界であった所定の剛性より剛性を高めることができ、回転性能を向上させることを実現する。
また、本発明を適用した軸受ユニット30は、第1及び第2のラジアル軸受32,33の間に配置される間座35を設けることにより、第1及び第2のラジアル軸受32,33を軸方向に離間して配置する際の弊害となる第1及び第2のラジアル軸受32,33の間のスペースの分だけ潤滑油38の全体積が増加して、温度変化による潤滑油38の液面が変化する等の問題を防止できる。
ここで、間座35を設けたことにより、温度変化の問題を防止できることについて詳細に説明する。尚、上述の本発明を適用した軸受ユニット30と比較するために、間座を有しない比較例の軸受ユニット60を用いて説明する。尚、比較例の軸受ユニット60の説明において、上述した軸受ユニット30と共通する部分については、共通の符号を付して詳細な説明は省略する。
軸受ユニット60は、図11に示すように、回転軸31と、回転軸31の周回り方向の支持を行う第1のラジアル軸受32と、第1のラジアル軸受32と軸方向に離間して配置され、回転軸31の周回り方向の支持を行う第2のラジアル軸受33と、回転軸31のスラスト方向の一端を支持するスラスト軸受34と、第1のラジアル軸受32、第2のラジアル軸受33、及びスラスト軸受34を収納したハウジング37と、ハウジング37内に充填された粘性流体である潤滑油68とを備える。
ここで、潤滑油68は、上述の潤滑油38と同様に、ハウジング37内の隙間に充填され、テーパ部48と軸挿通孔45の内周面とによって形成された空隙47に臨むように充填される。
そして、軸受ユニット30及び軸受ユニット60に充填された潤滑油38,68の常温時における全体積は、図10及び図11に示すように、オイルシール部の潤滑油38,68の体積をオイルシール部体積Vbとし、オイルシール部以外のハウジング37内に充填された潤滑油38,68の体積をシール下方部体積Vaとすると、次式(1)に示すように、オイルシール部体積Vb、シール下方部体積Vaの合計であるVである。
V=Va+Vb ・・・(1)
ここで、温度がΔT℃変化したとき、潤滑油38,68の体積は、次式(2)で示される体積変化量ΔVだけ変化する。ここで、式(2)中、αは、潤滑油の体積膨張率を示すものである。尚、図12は、温度がΔT℃上昇したときの、体積変化量ΔVと潤滑油38,68の液面との関係を示すものである。図12中において、SNは、常温時の潤滑油の液面を示すものであり、SHは、温度がΔT℃上昇したときの潤滑油の液面を示すものである。一方、図13は、温度がΔT℃低下したときの、体積変化量ΔVと潤滑油38,68の液面との関係を示すものである。図13中において、SNは、常温時の潤滑油の液面を示すものであり、SLは、温度がΔT℃低下したときの液面を示すものである。
ΔV=(1+αΔT)・V−V
=αΔT・V ・・・(2)
そして、図14に示すように、オイルシール部の最大空間体積をVcとすると、次式(3)を満たすようにVcを設定する必要がある。その理由は、次式(3)を満たさない場合は、高温時、すなわち温度がΔT℃上昇したときに、潤滑油38,68がシール部、すなわち、軸受ユニット30,60から漏れ出してしまう。
Vc−Vb>ΔV ・・・(3)
また、その一方で、次式(4)を満たすようにオイルシール部体積Vbを設定する必要がある。その理由は、次式(4)を満たさない場合は、低温時、すなわち温度がΔT℃低下したときに、潤滑油38,68がオイルシール部に存在しなくなり、外部から軸受ユニット内部に空気が流入してしまう。
Vb>ΔV ・・・(4)
上述の式(3)及び式(4)を満足し、温度変化時に適正な潤滑油38,68の液面位置とするためには、オイルシール部の最大空間体積Vcを大きくすること、及び/又は、体積変化量ΔVを小さくすることが必要となる。
最大空間体積Vcを大きくするためには、軸層通孔45と回転軸31の隙間cを拡大すること、及び/又は、軸層通孔45の高さtを大きくすることが必要であるが、隙間cを拡大すると衝撃が加わった際に潤滑油が飛散しやすくなり、軸層通孔45の高さtを大きくすると軸受ユニット全体の高さ寸法が大きくなってしまう等の問題が発生する。
本発明を適用した軸受ユニット30では、上述の比較例の軸受ユニット60に比べて潤滑油の常温時の全体積Vが間座35の体積分だけ小さくなるので、ΔVも小さくすることができ、上述のような問題を解消できる。
すなわち、本発明を適用した軸受ユニット30は、潤滑油38の温度変化による膨張収縮に対応可能な寸法で形成された間座35を備えることにより、潤滑油38が温度変化した際に、潤滑油38の液面の変化を軸層通孔45が形成された範囲内とすることができ、潤滑油38中に空気が混入すること及び潤滑油38のハウジング外部への漏れ出しを防止することができる。
換言すると、本発明を適用した軸受ユニット30は、第1及び第2のラジアル軸受32,33の間に配置される間座35を設けたことにより、温度変化による潤滑油38の体積変化量ΔVを少なくできるため、温度が上昇したときの、潤滑油38が軸受ユニット30の外部に漏れ出すことを防止でき、温度が低下したときの、オイルシール部より潤滑油の液面が低下することにより、潤滑油38中に空気が混入することを防止でき、潤滑油の漏れ出し、潤滑油への空気の混入による回転性能、潤滑性能の劣化等の問題を防止することができる。すなわち、本発明を適用した軸受ユニット30は、潤滑油38をユニット内に確実に保持することを可能とする。
また、本発明を適用した軸受ユニット30は、温度変化による潤滑油38の体積変化量ΔVを少なくできるため、オイルシール部の軸方向の寸法、すなわち、軸層通孔45の高さtを最小限に抑えることができ、軸受ユニットの軸方向の寸法を低くすることができ、装置の小型化を実現する。
よって、本発明を適用した軸受ユニット30は、回転軸31の剛性を高め、回転軸31の振れを低減することを可能とするとともに、潤滑油38を確実に保持することを可能とし、良好な潤滑性能及び回転性能を得ることが実現できる。
また、本発明を適用した軸受ユニット30は、第1及び第2のラジアル軸受32,33の間に配置された間座35に潤滑油38の流路49が形成されていることにより、動圧流体軸受内部のオイル循環が容易に行われるので、第1及び第2のラジアル軸受32,33の第1及び第2の動圧発生溝39,40と回転軸31との間に適正方向の潤滑油38の流れが生じ、回転軸31の浮上を抑えることができる。よって、本発明を適用した軸受ユニット30は、回転軸31の浮上による潤滑油38の液面が低下して潤滑油38中に空気が混入することを防止できる。
このように、本発明を適用した軸受ユニット30は、良好な潤滑性能、回転性能をを向上させることができ、この軸受ユニットの汎用性、選択性を高めるとともに、この軸受ユニットを用いた製品の設計の自由度を高めることができる。
また、本発明を適用したモータ及び電子機器は、上述した軸受ユニット30を備えることにより、回転軸31の振れ等が低減された良好な回転性能と、長期にわたって良好な潤滑性能を得ることを可能とする。
本発明を適用した軸受ユニットは、放熱装置のモータやディスクドライブのスピンドルモータの軸受として用いられるのみならず、各種のモータの軸受として用いることができる。
更に、本発明を適用した軸受ユニットは、モータに限らず、回転軸を備える機構や軸に対し回転する部品を支持する機構に広く用いることができる。
本発明を適用した情報処理装置を示す斜視図である。 図1に示すA−A線に沿った断面を示す断面図である。 本発明を適用したモータを用いた放熱装置を示す斜視図である。 本発明を適用したモータの構成を示す断面図である。 本発明を適用した軸受ユニットを示す断面図である。 ラジアル軸受の内周面に形成された動圧発生溝を示す斜視図である。 本発明を適用した軸受ユニットを構成する間座を示す平断面図である。 本発明を適用した軸受ユニットを構成する間座の他の例を示す平断面図である。 本発明を適用した軸受ユニットを構成する間座の更に他の例を示す平断面図である。 軸受ユニットのオイルシール部の断面図である。 本発明を適用した軸受ユニットと比較するための比較例の軸受ユニットを示す断面図である。 軸受ユニットの温度が上昇したときの潤滑油の体積変化量と、潤滑油の液面との変化を示す断面図である。 軸受ユニットの温度が低下したときの潤滑油の体積変化量と、潤滑油の液面との変化を示す断面図である。 軸受ユニットのオイルシール部の最大空間体積を示す断面図である。 従来の軸受ユニットを示す断面図である。
符号の説明
1 モータ、 18 ロータ、 19 ステータ、 20 ステータヨーク、 24 ロータヨーク、 30 軸受ユニット、 31 回転軸、 32 第1のラジアル軸受、 33 第2のラジアル軸受、 34 スラスト軸受、35 間座、 37 ハウジング、 38 潤滑油、 39 第1の動圧発生溝、 40 第2の動圧発生溝、 42 ハウジング本体、 43 底部閉塞部、 44 上部閉塞部、 45 軸挿通孔、 47 空隙、 48 テーパ部、

Claims (5)

  1. 軸と、
    上記軸の周回り方向の支持を行う第1のラジアル軸受と、
    上記第1のラジアル軸受と軸方向に離間して配置され、上記軸の周回り方向の支持を行う第2のラジアル軸受と、
    上記軸のスラスト方向の一端を支持するスラスト軸受と、
    上記第1のラジアル軸受と上記第2のラジアル軸受との間に配置される間座と、
    上記第1のラジアル軸受と上記第2のラジアル軸受と上記スラスト軸受とが内部に配設され、上記軸が挿通される軸挿通孔を除いて密閉された構造とされるハウジングと、
    上記ハウジング内に充填された粘性流体とを備える軸受ユニット。
  2. 上記間座は、上記ハウジング内部に充填される粘性流体の体積が温度変化により膨張収縮した際、上記粘性流体の液面の変化が、上記ハウジングの上記軸層通孔が形成された範囲内とされるように形成されることを特徴とする請求項1記載の軸受ユニット。
  3. 上記間座には、上記粘性流体の流路が形成される請求項1記載の軸受ユニット。
  4. ステータに対してロータを回転可能に支持する軸受ユニットを有するモータにおいて、
    上記軸受ユニットは、軸と、上記軸の周回り方向の支持を行う第1のラジアル軸受と、上記第1のラジアル軸受と軸方向に離間して配置され、上記軸の周回り方向の支持を行う第2のラジアル軸受と、上記軸のスラスト方向の一端を支持するスラスト軸受と、上記第1のラジアル軸受と上記第2のラジアル軸受との間に配置される間座と、上記第1のラジアル軸受と上記第2のラジアル軸受と上記スラスト軸受とが内部に配設され、上記軸が挿通される軸挿通孔を除いて密閉された構造とされるハウジングと、上記ハウジング内に充填された粘性流体とを備えることを特徴とするモータ。
  5. ステータに対してロータを回転可能に支持する軸受ユニットを有するモータを備える電子機器であり、
    上記軸受ユニットは、軸と、上記軸の周回り方向の支持を行う第1のラジアル軸受と、上記第1のラジアル軸受と軸方向に離間して配置され、上記軸の周回り方向の支持を行う第2のラジアル軸受と、上記軸のスラスト方向の一端を支持するスラスト軸受と、上記第1のラジアル軸受と上記第2のラジアル軸受との間に配置される間座と、上記第1のラジアル軸受と上記第2のラジアル軸受と上記スラスト軸受とが内部に配設され、上記軸が挿通される軸挿通孔を除いて密閉された構造とされるハウジングと、上記ハウジング内に充填された粘性流体とを備えることを特徴とする電子機器。
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