JP4078983B2 - 軸受けユニットおよび軸受けユニットを有する回転駆動装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、軸を回転可能に支持する軸受けユニットおよび軸受けユニットを有する回転駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
軸受けユニットは、軸を回転可能に支持するものであり、この軸受けユニットはたとえばファンモータに設けられている。
このような構造の軸受けユニットは、軸の形状がI字型(ストレート型ともいう)のものであり、潤滑油を用いて回転可能に支持されている(たとえば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特許第3265906号公報(第1頁、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図9は、特許文献1に開示されている軸受けユニットの断面構造を示している。
軸受けユニット40の軸41は、ラジアル軸受け42とスラスト軸受け43により回転自在に支持されている。
保持部材44はラジアル軸受け42を支え、座板45はスラスト軸受け43を支えている。軸41には、軸抜け止め部材46が取り付けられている。
従来技術の軸受けユニット40の組み立て手順では、軸抜け止め部材46を最後に挿入することは不可能なので、最後に保持部材44に対してスラスト軸受け43と底板45を組み付けざるをえない。
【0005】
このため、軸受けユニット40のハウジングは、軸41の軸抜け止め部材46を設けるために、保持部材44と底板45という複数の部材から構成されているので、たとえば保持部材44と底板45との締結部Yは、完全に密閉されているとは言いがたく、結果潤滑油の漏洩の危険が大きい。
【0006】
また、ラジアル軸受け42の端面部Zは外部に露出しており、ここからも潤滑油の飛散、蒸発が起きる可能性が高い。
上述したごとく、従来技術の軸受けユニット40では、軸41の軸抜け止め部材46を設けたいがために、周囲を取り囲み潤滑油の漏洩、飛散などを防止する役割のハウジングが、複数の部材から構成されている。したがって各部材の締結部からの潤滑油の漏洩が起きやすい信頼性に乏しく、かつ工程が複雑で高価であるという欠点があった。
そこで本発明は上記課題を解消し、アッセンブリ時に軸が抜けてしまうようなことがなく、潤滑油の漏洩がなく小型で長寿命の信頼性に優れた軸受けユニットおよび軸受けユニットを有する回転駆動装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、軸を回転可能に支持する軸受けユニットであり、軸の一方の端部を外部に出すための空隙を残し、且つ、高分子材料をアウトサート成形することにより形成される保持部材と、保持部材の内部に配置されて、軸をラジアル方向に関して回転可能に支持するラジアル軸受けと軸に取り付けられてラジアル軸受けに突き当たることで軸がスラスト方向にそって抜けるのを防止する軸抜け止め部材と、保持部材の内部に配置されて、軸抜け止め部材の周囲に空間を確保するための空間形成部材と、を備えている。そして、保持部材は、軸に取り付けられた軸抜け止め部材、ラジアル軸受けおよび空間形成部材を封入したことを特徴とする軸受けユニットである。
【0008】
請求項1では、ラジアル軸受けは、保持部材の内部に配置されている。このラジアル軸受けは、軸をラジアル方向に関して回転可能に支持する。軸抜け止め部材は、軸に取り付けられてラジアル軸受けに突き当たることで軸がスラスト方向にそって抜けるのを防止する。
空間形成部材は、保持部材の内部に配置されている。この空間形成部材は、軸抜け止め部材の周囲に空間を確保するためのものである。
これにより、空間形成部材を設けたことにより、軸抜け止め部材は軸受けユニットの保持部材の内部に設けることができるので、小型である。この結果、軸受けユニットを搭載しようとするモータのような回転駆動装置の小型化が可能になる。軸抜け止め部材が設けられているので、アッセンブリ時に軸が抜けてしまうようなことがなく、ハンドリングに優れた軸受けユニットが提供できる。
保持部材は、軸の一方の端部を外部に出すための空隙を残し、且つ、高分子材料をアウトサート成形することにより形成され、軸に取り付けられた軸抜け止め部材、ラジアル軸受けおよび空間形成部材を封入しているので、潤滑油の漏洩がなく、小型で長寿命の信頼性に優れた軸受けユニットが提供できる。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1に記載の軸受けユニットにおいて、軸抜け止め部材は、軸と一体になるように形成されている。
【0010】
請求項2では、軸抜け止め部材は、軸と一体になるように形成されている。
これにより、部品点数の削減が図れる。
【0013】
請求項3の発明は、請求項1に記載の軸受けユニットにおいて、空間形成部材は高分子材料で形成されており、空間形成部材は、軸の端部をスラスト方向に関して回転可能に支持するスラスト軸受けを兼ねていて、軸の端部は球状であり、スラスト軸受けは、ピボット軸受けである。
【0014】
請求項3では、空間形成部材は高分子材料で形成されている。この空間形成部材は、軸の端部をスラスト方向に関して回転可能に支持するスラスト軸受けを兼ねている。軸の端部は球状であり、スラスト軸受けはピボット軸受けになっている。
これにより、空間形成部材は、軸抜け止め部材の周囲に空間を確保するだけでなく、ピボット軸受けの形式で軸の端部を回転可能にスラスト方向に関して支持することができる。このために、部品の点数の削減と小型化が図れる。
【0015】
請求項4の発明は、請求項1に記載の軸受けユニットにおいて、軸の外周面またはラジアル軸受けの内周面には、動圧発生溝を有している。
【0016】
請求項4では、軸の外周面または軸受けの内周面には、動圧発生溝を有している。
これにより、軸が回転することで動圧が発生できる。
【0017】
請求項5の発明は、請求項2に記載の軸受けユニットにおいて、軸抜け止め部材の面または軸抜け止め部材に対面する空間形成部材の面には、動圧発生溝を有している。
【0018】
請求項5では、軸抜け止め部材の面または軸抜け止め部材に対面する空間形成部材の面には動圧発生溝を有している。
これにより、軸が回転することで動圧を発生することができる。
【0021】
請求項6の発明は、軸を回転可能に支持する軸受けユニットを有する回転駆動装置であり、軸の一方の端部を外部に出すための空隙を残し、且つ、高分子材料をアウトサート成形することにより形成される保持部材と、保持部材の内部に配置されて、軸をラジアル方向に関して回転可能に支持するラジアル軸受けと、軸に取り付けられてラジアル軸受けに突き当たることで軸がスラスト方向にそって抜けるのを防止する軸抜け止め部材と、保持部材の内部に配置されて、軸抜け止め部材の周囲に空間を確保するための空間形成部材と、を備えている。そして、保持部材は、軸に取り付けられた軸抜け止め部材、ラジアル軸受けおよび空間形成部材を封入したことを特徴とする軸受けユニットを有する回転駆動装置である。
【0022】
請求項6では、ラジアル軸受けは、保持部材の内部に配置されている。このラジアル軸受けは、軸をラジアル方向に関して回転可能に支持する。軸抜け止め部材は、軸に取り付けられてラジアル軸受けに突き当たることで軸がスラスト方向にそって抜けるのを防止する。
空間形成部材は、保持部材の内部に配置されている。この空間形成部材は、軸抜け止め部材の周囲に空間を確保するためのものである。
これにより、空間形成部材を設けたことにより、軸抜け止め部材は軸受けユニットの保持部材の内部に設けることができるので、小型である。この結果、軸受けユニットを搭載しようとするモータのような回転駆動装置の小型化が可能になる。軸抜け止め部材が設けられているので、アッセンブリ時に軸が抜けてしまうようなことがなく、ハンドリングに優れた軸受けユニットが提供できる。
保持部材は、軸の一方の端部を外部に出すための空隙を残し、且つ、高分子材料をアウトサート成形することにより形成され、軸に取り付けられた軸抜け止め部材、ラジアル軸受けおよび空間形成部材を封入しているので、潤滑油の漏洩がなく、小型で長寿命の信頼性に優れた軸受けユニットが提供できる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
【0024】
図1は、本発明の軸受けユニットを有するモータが適用されている電子機器の一例として携帯型のコンピュータ1を示している。
コンピュータ1は、表示部2、本体3を有しており、表示部2は本体3に対して連結部4により回転可能に連結されている。本体3はキーボード5と筐体12を有している。筐体12の中には放熱装置10が設けられている。
図2は、図1の筐体12のE−Eにおける断面構造例を示している。図3は図2に示す筐体12内に設けられた放熱装置10の構造例を示す斜視図である。
【0025】
図2において、筐体12の中には放熱装置10が収容されている。この放熱装置10は、図3に示すような構造を有している。放熱装置10は、冷却装置ともいい、金属製のベース20、モータ30、回転対象物であるファン34、ファンケース36、ヒートシンク38を有している。
ベース20の一方の面(下面に相当する)21は、取付面50、取付面52、取付面54を有している。取付面50、取付面52および取付面54は、たとえばほぼL字型を形成しており、取付面50の一方の面21には発熱素子40が熱伝達シール44を用いて固定されている。この発熱素子40はたとえばCPU(中央処理装置)であり、通電により動作すると熱を発生する素子である。
取付面52にはファンケース36とモータ30が固定されている。ファンケース36の内部にはファン34とモータ30が収容されている。ファンケース36は円形状の穴48を有している。この円形状の穴48は、図2に示すように筐体12の下面の穴60と対面する位置に形成されている。ファンケース36は、冷却風を供給する冷却対象物であるヒートシンク38側に穴37を有している。
【0026】
取付面54にはヒートシンク38が固定されている。このヒートシンク38はたとえばコルゲート状もしくはフィン状のヒートシンクであり、放熱性に優れた金属たとえばアルミニウムにより作られている。ベース20とファンケース36は、放熱性に優れた金属であるアルミニウムや鉄により作ることができる。
ベース20の必要な箇所には取付用の穴70が設けられており、これらの取付用の穴70を通じて、ベース20は筐体12の内面側に対して図2のボス72を介してねじにより固定されている。
【0027】
図2と図3に示すヒートシンク38は、筐体12の側面の穴76に対応した位置にある。これによりモータ30が作動してファン34がR方向に連続回転することにより、筐体12の内部の空気は、穴60と穴48から矢印D1,D2,D3を経て側面の穴76から外部に排出される。
この時に、発熱素子40が発生している熱は、ベース20の取付面50,52を通じて取付面54に伝達するので、発熱素子40の熱はヒートシンク38に伝達される。ファン34が回転することにより生じる空気の流れは、矢印D1,D2およびD3に流れることにより、ヒートシンク38に伝えられている熱は、筐体の側面の穴76を通じて外部に放出することができる。
【0028】
図4は、図3のモータ30の断面構造例を示している。このモータ30はロータ80とステータ84を有している。
ファンケース36の中にこのモータ30とファン34が収容されており、ステータ84はファンケース36の上面部36A側に一体的に設けられている。ステータ84は、ステータヨーク88と軸受けユニット90、コイル164およびコア160を有している。
【0029】
ステータヨーク88は、ファンケース36の上面部36Aと一体物であってもよいし別体物であってもよく、たとえば鉄やステンレス鋼により作られている。軸受けユニット90のハウジング120は、ステータヨーク88のホルダー92の中に、圧入もしくは接着あるいは両方により固定されている。ホルダー92は円筒状の部分である。
軸受けユニット90は、概略的には軸100、ラジアル軸受け130、空間形成部材113、保持部材120、そして潤滑油150を有している。
【0030】
図5は、図4に示す軸受けユニット90の構造を拡大して詳しく示している。
図5を参照して、軸受けユニット90の構造についてさらに詳しく説明する。
軸100は、いわゆるI字型(ストレート型ともいう)の軸である。この軸100は、たとえばステンレス鋼により作られている。
軸100は、露出端部160、内端部161、テーパ部100Aを有している。露出端部160と軸外周部162の各外径寸法は、同じ寸法にすることができる。
【0031】
テーパ部100Aは、露出端部160と軸外周部162の間に位置しているテーパ形状の部分である。このテーパ部100Aは、軸外周部162から露出端部160側に向けて先細りになっている。露出端部160は、保持部材120の空隙Sから外部へ露出している部分である。このテーパ部100Aは、この空隙Sに対応した位置にある。
【0032】
次に、図5に示すラジアル軸受け130は、焼結金属や動圧流体軸受けなどからなる円筒状の軸受けである。ラジアル軸受け130は、その内周面に2つの動圧発生溝200,200を有している。動圧発生溝200,200は、間隔をおいて配置されている。1つの動圧発生溝200は、空隙Sの近くに位置している。もう1つの動圧発生溝200は、内端部161側に位置している。動圧発生溝200,200は、たとえばともにへリングボーン溝のような形状のものを採用することができる。
このラジアル軸受け130は、軸100を回転可能にラジアル方向に関して支持している。
【0033】
図5に示す軸抜け止め部材115は、ナイロンなどの高分子材料やEリングなどの金属部品である。軸抜け止め部材115は、軸100の内端部161側に設けられた取り付け凹部169に対して機械的にはめ込んで固定されている。この軸抜け止め部材115は、軸100が、ラジアル軸受け130から中心軸CLにそってE方向に抜けて行ってしまうのを防止するための部材である。
【0034】
図5に示す空間形成部材113は、軸抜け止め部材115の周囲に空間を確保するための部材である。空間形成部材113は、保持部材120の中に配置されている。空間形成部材113は、断面で見てほぼU字型形状を有している籠型形状の部材である。空間形成部材113は、たとえばナイロンなどの高分子材料や真ちゅうなどの金属部品で作られている。
【0035】
図5に示す保持部材120は、上述したラジアル軸受け130、軸100、軸抜け止め部材115および空間形成部材113をシームレス状態で封入するためアウトサート成形により形成した部材である。保持部材120は、ハウジングとも呼んでおり、唯一空隙Sがテーパ部100Aに対応して設けられている。保持部材120は、たとえばナイロン、LCP(液晶ポリマー)、テフロン(登録商標)などの高分子材料から作られている。
ラジアル軸受け130、軸100の軸外周部162、軸抜け止め部材115、空間形成部材113の間には、潤滑油が充填されている。
【0036】
図5に示す軸受けユニット90は、軸100の露出端部160付近に、直径方向に僅かな空隙Sを設けている。この空隙S以外の周囲は保持部材120でシームレスに覆う構造になっているので、保持部材120の外部へ潤滑油の漏洩がなく、信頼性に優れている。
軸受けユニット90は、軸100が抜けないように、軸抜け止め部材115を内部に設けたことにより、軸受けユニット90を有するモータ30はハンドリング時には、使い勝手のよいものになる。
【0037】
空隙Sに対向する軸100には、テーパ部100Aが設けられている。このテーパ部100Aと空隙Sは表面張力シールを構成している。表面張力シールは、毛細管現象を利用した潤滑油保持手段であり、軸受けユニット90の場合には、潤滑油は、隙間の狭い方向、すなわち軸受けユニット90の内部方向へと、潤滑油は引き込まれることになり、潤滑油が、外部へと漏洩することはない。すなわち表面張力シールの原理は、テーパ部100Aを設けることで、圧力勾配を設け、潤滑油を引き付けるものであり、テーパ部100Aを軸100側か保持部材120側かどちらかに設ければよい。
【0038】
ここで、軸抜け止め部材115の必要性を説明する。
図4に示す本発明の軸受けユニット90が搭載されたモータ30では、もし軸100を含むロータ80の抜け止めがなければ、モータ30に衝撃が印加された場合、ロータ80が脱落してしまうことになるので、耐衝撃性能に対し、抜け止めは必要不可欠である。
また、光ディスク用のスピンドルモータでは、ディスクの着脱時にロータ80が抜けないよう、やはり抜け止めは必要となる。
【0039】
従来技術では、必要不可欠なロータ部の抜け止め部材を、軸受けユニット外部に設けたり、あるいは、軸受けユニットの保持部材を複数の部材から組み立て、軸受け内部に配置していたが、前者は、モータ外形寸法が大きく、組み立てが複雑になる欠点を持ち、後者では、保持部材に締結部があり、潤滑油が漏洩しやすいという欠点があった。
本発明の軸受けユニット90では、軸抜け止め部材115が、軸受けユニット90の内部に配置され、かつ高分子材料をアウトサート成形することにより保持部材120がシームレスとなっている。このため、軸受けユニット90は、モータ30に組み込みやすく、扱いやすく、かつ潤滑油の漏洩のない、長寿命が保証された信頼性の優れたものになっている。
【0040】
図6は、図5に示す軸受けユニット90の組み立て手順の例を示している。
まず、図6(A)に示すようにラジアル軸受け130には、軸抜け止め部材115が取り付けられた軸100を挿入する。
次に、図6(B)のように、空間形成部材113がラジアル軸受け130に取り付けられる。そして、図6(C)のように、保持部材120がアウトサート成形で形成される。
【0041】
以下、真空含浸などにより、潤滑油が充填されて潤滑油の量の調整などにより、軸受けユニット90が得られる。
空間形成部材113を設けることにより、保持部材120が樹脂のアウトサート成形で形成されても、軸抜け止め部材115の周囲の空隙が維持され、軸100は、軸抜け止め部材115とともに、回転自在に支持することができる。
【0042】
図5の実施の形態では、空間形成部材113の内底面が、軸100の内端部161をスラスト方向に関して回転可能に支持するスラスト軸受けを兼ねている。この空間形成部材113は、内端部161を、いわゆるピボット形式で回転可能に支持している。
【0043】
図7は、本発明の軸受けユニットの別の実施の形態を示している。
図7に示す軸受けユニット490は、軸400、軸抜け止め部材415、ラジアル軸受け430、空間形成部材413および保持部材420を有している。
図7の実施の形態が図5の実施の形態と異なるのは、次の点である。すなわち、円板状の軸抜け止め部材415が、軸400の内端部461に対して一体的に形成されていることである。すなわち軸400は、軸抜け止め部材415とを合わせてほぼT字型の断面形状を有する軸を構成している。
軸抜け止め部材415の一方の面と他方の面にはそれぞれ動圧発生溝428が形成されている。これらの動圧発生溝428は、軸抜け止め部材415を空間形成部材413の空間の中で回転可能に支持する際に動圧を発生する。
【0044】
空間形成部材413は、軸抜け止め部材415の周囲に精度よく空隙を形成するために、たとえば真ちゅうやステンレス鋼などの金属や、LCP、ポリアミド、ポリイミドなどの樹脂から作られている。保持部材420は、たとえばLCP、ナイロン、ポリアミド、ポリイミド、テフロン(登録商標)などの樹脂から作られている。保持部材420は空隙Sを除いてシームレス構造で作られている。
【0045】
上述したように軸抜け止め部材415は、軸400がラジアル軸受け430からE方向に抜けるのを防止するための部材である。そして、この軸抜け止め部材415は、単なる軸抜け止めの役割だけではなく、動圧発生溝428を設けた動圧流体軸受け型のスラスト軸受け手段の役割をも果たしている。
動圧発生溝480は、ラジアル軸受け430の内周面に形成することができる。動圧発生溝480は、ラジアル軸受け430の内周面に限らず軸400の軸外周面462に形成しても構わない。
動圧発生溝428は、軸抜け止め部材415の一方の面と他方の面に形成するだけでなく、ラジアル軸受け430の内端部431と空間形成部材413の内端面414に形成しても構わない。
【0046】
軸抜け止め部材は、ステンレス鋼などからなり、軸400とまったく一体となってもよいし、別体であらかじめ作ってもよい。軸400はステンレス鋼などにより作られているが、LCP、ポリアミド、ポリイミド、PC(ポリカーボネート)などの樹脂をアウトサート成形することにより作っても勿論構わない。
【0047】
図7に示す軸受けユニット490は、ラジアル方向およびスラスト方向ともに、動圧軸受け構造を採用することが容易にできる。したがって図7に示す軸受けユニット490は、図5に示す軸受けユニット90に比べると、さらに寿命の長い信頼性に優れたものとなっている。
【0048】
図8は、本発明の前提技術となる軸受けユニットの実施の形態を示している。
図8に示す軸受けユニット590は、図7に示す軸受けユニット490と大部分はほぼ同じ構造である。したがって、図8に示す軸受けユニット590において、図7に示す軸受けユニット490の対応する箇所には同じ符号を記してその説明を省略する。
図8に示す軸受けユニット590が図7に示す軸受けユニット490と異なるのは、保持部材520の形状と、軸抜け止め部材415と空間形成部材413の役割である。
【0049】
保持部材520は、空隙Sおよび別の開口部530を有している。この開口部530からは、空間形成部材413が外部に露出している。
軸400はたとえばステンレス鋼などの導電材料から作られている。空間形成部材413は、真ちゅうやステンレス鋼などの導電材料で作られている。そして空間形成部材413は開口部530から外部に露出している。
【0050】
このことから図4に示すモータが動作する際に発生している静電気は、矢印で示すように軸400、軸抜け止め部材415および空間形成部材413を介して外部にアースすることができる。
したがって、たとえばハードディスクドライブ装置のような装置に対して本発明の軸受けユニットを装着した場合に、たとえば30Vの静電気が発生したとしても、この静電気は上述したようなアースをする経路により外部に放出することができる。このため、ハードディスクドライブ装置に用いられている磁気ヘッドがこの静電気で破壊されてしまうような現象を防ぐことができる。
この場合に、潤滑油は空間形成部材413、軸抜け止め部材415、軸400の軸外周部462およびスラスト軸受け430の間に充填されている。この充填されている潤滑油は、導電性のものであれば、放電性能を向上することができる。
【0051】
図5、図7および図8に示す軸受けユニット90,490,590は、図2に示すファンモータ30に適用するだけではなく、上述したようなハードディスクドライブ装置のような情報記録再生装置における情報記録媒体を回転するのにも用いることができる。
【0052】
本発明の軸受けユニットは、空間形成部材を設けたことにより、軸抜け止め部材を軸受けユニット内部に設けることができ、小型であり、結果軸受けユニットを搭載したモータの小型化が可能となり、アッセンブリ時に軸が抜けてしまうようなことがないので、ハンドリングに優れた軸受けユニットとなり、かつ、軸が突出する側に僅かな空隙のみを残して、周囲に高分子材料をアウトサート成形により形成した保持部材を設けているから、潤滑油の漏洩がなく、長寿命の信頼性に優れた軸受けユニットとなった。
さらに、本発明の軸受けユニットを搭載したモータなどの回転駆動装置は、小型化され、かつ、モータ外部に抜け止め部材を設ける必要がないので、工程の簡素化された安価な回転駆動装置になった。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、アッセンブリ時に軸が抜けてしまうようなことがなく、潤滑油の漏洩がなく小型で長寿命の信頼性に優れたものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の軸受けユニットを有する電子機器の一例を示す斜視図。
【図2】図1に用いられているファンモータを示す断面図。
【図3】ファンモータの一例を示す斜視図。
【図4】ファンモータのロータとステータを示す断面図。
【図5】図4に用いられている軸受けユニットの断面図。
【図6】図5の軸受けユニットの組み立て手順を示す図。
【図7】本発明の軸受けユニットの別の実施の形態を示す断面図。
【図8】 本発明の前提技術となる軸受けユニットの実施の形態を示す断面図。
【図9】従来の軸受けユニットの構造を示す断面図。
【符号の説明】
30・・・モータ(回転駆動装置の一例)、90・・・軸受けユニット、100・・・軸、113・・・空間形成部材、115・・・軸抜け止め部材、120・・・保持部材、130・・・ラジアル軸受け、160・・・露出端部、200・・・動圧発生溝、S・・・空隙
Claims (6)
- 軸を回転可能に支持する軸受けユニットであり、
前記軸の一方の端部を外部に出すための空隙を残し、且つ、高分子材料をアウトサート成形することにより形成される保持部材と、
前記保持部材の内部に配置されて、前記軸をラジアル方向に関して回転可能に支持するラジアル軸受けと、
前記軸に取り付けられて前記ラジアル軸受けに突き当たることで前記軸がスラスト方向にそって抜けるのを防止する軸抜け止め部材と、
前記保持部材の内部に配置されて、前記軸抜け止め部材の周囲に空間を確保するための空間形成部材と、を備え、
前記保持部材は、前記軸に取り付けられた前記軸抜け止め部材、前記ラジアル軸受けおよび前記空間形成部材を封入した
ことを特徴とする軸受けユニット。 - 前記軸抜け止め部材は、前記軸と一体になるように形成されている請求項1に記載の軸受けユニット。
- 前記空間形成部材は高分子材料で形成されており、前記空間形成部材は、前記軸の端部をスラスト方向に関して回転可能に支持するスラスト軸受けを兼ねていて、前記軸の前記端部は球状であり、前記スラスト軸受けは、ピボット軸受けである請求項1に記載の軸受けユニット。
- 前記軸の外周面または前記ラジアル軸受けの内周面には、動圧発生溝を有している請求項1に記載の軸受けユニット。
- 前記軸抜け止め部材の面または前記軸抜け止め部材に対面する空間形成部材の面には、動圧発生溝を有している請求項2に記載の軸受けユニット。
- 軸を回転可能に支持する軸受けユニットを有する回転駆動装置であり、
前記軸の一方の端部を外部に出すための空隙を残し、且つ、高分子材料をアウトサート成形することにより形成される保持部材と、
前記保持部材の内部に配置されて、前記軸をラジアル方向に関して回転可能に支持するラジアル軸受けと、
前記軸に取り付けられて前記ラジアル軸受けに突き当たることで前記軸がスラスト方向にそって抜けるのを防止する軸抜け止め部材と、
前記保持部材の内部に配置されて、前記軸抜け止め部材の周囲に空間を確保するための空間形成部材と、を備え、
前記保持部材は、前記軸に取り付けられた前記軸抜け止め部材、前記ラジアル軸受けおよび前記空間形成部材を封入した
ことを特徴とする軸受けユニットを有する回転駆動装置。
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