JP2007002464A - 自動給水装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 洗面器などの自動給水装置において、使用時にボール面や吐水口もしくはスパウトに汚れが付着したとしても、清掃者は一目で汚れを確認できると共に、ボール面の清掃と共に吐水口もしくはスパウトも一気に清掃できるようにする。
【解決手段】 物体を検知する物体検知手段と、物体検知手段の検知信号に基づき給水路を開閉する開閉手段と、水が吐出される吐水口と、受水するボール部とを備えた自動給水装置において、吐水口はボール部のボール面に配設され、ボール部を上面視等、使用者もしくは清掃者の目線から見たときに、ボール面が露出している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、物体の有無に応じて水栓設備からの吐水を制御する自動給水装置に関するものである。
洗面台などにおいて、水栓を制御するために、赤外線などを用いて遠隔の物体の有無や距離または動作を検知する物体検知センサが利用されている。物体検知センサが組込まれている洗面台に手が進入すると、物体検知センサから投光されている赤外線が、進入した手に反射され、その反射光を受信しその強度信号などにより手や物体の有無が検知される。例えば特許文献1に記載された自動給水装置では、物体検知センサは水栓の先端部に斜め上方に配設している。(例えば特許文献1参照)
また、水栓をボール部内に配設し、前記水栓には、吐水口とは別にボール部との接合部付近に放水口を設けている。これにより、髪の毛などが排水口から流れずに洗浄ボールに汚れが残った場合には、該放水口より水を吐出することで、汚れを排水口へと洗い流すことができる自動給水装置も提案されている。(例えば特許文献2参照)
図11は、従来例となる特許文献1の第1図に示された自動給水装置の斜視図の一部である。
図11に示すように、特許文献1に記載の自動給水装置では、水栓の一部で水を外界へ吐出させる吐水口へ導くスパウトが、カウンタから斜め上方に配設されている。洗面台は汚れた手を洗浄したり歯磨き後のうがいを実施したりと、スパウトから吐出される水で汚れを洗い流すことが主機能の内の一つである。従って、水栓が自動化されていたとしても、ボール部やスパウトは、使用者が洗浄した後の跳ね返り汚水などにより、絶えず汚れが付着するという現象が発生している。汚れが付着したボール部やスパウトは、清掃者が濡れた雑巾やスポンジなどの柔和な素材で清掃しているが、清掃時に特に問題となるのは、スパウトやスパウトとカウンタの接合部の清掃である。スパウトを濡れた雑巾などで清掃する場合、水栓を清掃し雑巾についた汚水が、雑巾を動かし清掃しているうちに自然と、スパウトをつたってカウンタに落ち、その汚水は、カウンタが水平面であるので、スパウトとカウンタの接合部12に流れ落ちず溜まり続け、汚れが付着し続けてしまうという問題が発生してしまう。
また、清掃者は自動給水装置を上方から見て、汚れの付いた箇所を雑巾などで清掃しているが、スパウトとカウンタの接合部12に付着した汚れの一部や、スパウトの清掃者から見て遮られる領域13は、スパウトが使用者の視線の影、つまり清掃者の目線では死角とり汚れを一目で確認することができない領域となる。そのため、その領域は清掃時の拭きの残しとなり、汚れが付着しつづける原因となっている。完全に汚れを取り去ろうとした場合には、スパウトの形状や取り付け構造に合わせて、清掃者は腰をかがめたりして見る位置を変えながら清掃を実施する必要があり、大変な労力が必要である。また、スパウトの形状や取り付け構造によっては、見る位置を変えても完全に死角となる場合があり、清掃性が低い。
さらに、スパウトとカウンタの接合部12が非常に入り組んだ狭構造となる場合には、雑巾で掃除しようにも、雑巾を持った手や雑巾自体が届がず、雑巾の他にブラシを用いて清掃する必要があるなど、汚れを除去に手間がかかり清掃が行いにくいという問題がある。
加えて、物体検知センサとして赤外線センサ14を利用しているので、赤外線センサの防水用として半透明の樹脂材でできた投光窓15を赤外線センサの前面に配設しなければならない。自動給水装置を清掃する清掃者は、汚れを完全に落とそうとした場合、上向きに配設された投光窓15は、一目で確認できるために、雑巾などで拭き掃除が容易にできる。投光窓15の拭き掃除が継続的に行われると、投光窓15の材質が樹脂であるので、引っかき傷が付き、投光窓を通じて赤外線の投光量の減少による検知精度の悪化や、乱反射による物体誤検知などが発生する恐れがある。つまり、清潔に保とうと投光窓の清掃を行えば行うほど、物体検知センサの動作を不安定にさせるという問題がある。
また、特許文献2の自動給水装置においても、スパウトを含む水栓自体はボール部内に設けているが、図11にて示した自動給水装置と同様に、スパウトの清掃者から見て遮られる領域があり、汚れを一目できずきちんと清掃できない死角が発生している。
特開平10−82082号公報(第7−11頁、第1図) 特開2003−47565号公報(第11−16頁、第1図)
従って本発明の目的は、使用時にボール面や吐水口もしくはスパウト、スパウトの接合部に汚れが付着したとしても、清掃者は一目で汚れを確認できると共に、ボール面の清掃と共に吐水口もしくはスパウトも一気に清掃できる清掃性の高い自動給水装置を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明では、物体を検知する物体検知手段と、物体検知手段の検知信号に基づき給水路を開閉する開閉手段と、水が吐出される吐水口と、受水するボール部とを備え、吐水口はボール部のボール面に配設され、ボール開口面の法線方向からボール面を見たときに、ボール面が遮蔽される領域がなく露出している自動給水装置であることを特徴としている。
ボール開口面とは、ボール部の上縁部おける人体が対向する前側の最高部と奥側の最高部に接し前側から見たときに左右側への傾きの無い平面のことである。また、法線方向とは、ボール開口面内の任意の一点を通り、この点における接平面に対する垂直な直線方向のことである。
また、吐水口はスパウトの先端部で吐水が開始される個所であり、スパウトは水を吐水口に導く給水路である。
上記構成により、使用者が洗面台にて手などの汚れを洗浄した際に、汚れがボール面や吐水口もしくはスパウトに付着したとしても、吐水口もしくはスパウトはボール面に配設されているので、ボール面を清掃すると同時に吐水口もしくはスパウトも合わせて一気に清掃することができ清掃性を高めることができる。さらに、物体検知手段を有しているので、水栓金具に水を開閉させるレバーやノブ等の可動部を設ける必要がない。これにより、前記可動部の隙間等の狭小領域が無いため汚れが溜まることなく、清掃性を向上させることが可能である。また、使用者の手の洗浄やうがいを行うときに、吐水口を見下げる目線方向と水平面とのなす角である、俯角が小さくなる洗面台の構成の場合には、清掃者とっても使用者の目線方向に沿うよう、ボール開口面に対して法線方向から清掃することとなる。そのとき、清掃者の目線では、ボール面内には吐水口もしくはスパウトのみが確認でき、かつ、ボール面自体が遮蔽される領域がなく、吐水口もしくはスパウトがボール面の一部領域を遮蔽しない、つまり、ボール面が遮られること無く全て露出している状態となる。清掃者は、汚れを一目で全て確認することができ、ボール面と吐水口もしくはスパウトに付着した汚れを完全に取り除くことが可能である。
また、上記とは別の実施形態では、前記ボール面を上面視したときに、ボール面が遮蔽される領域がなく露出している請求項1に記載の自動給水装置であることを特徴としている。
上記構成により、使用者の手の洗浄やうがいを行うときに、吐水口を見下げる目線方向と水平面とのなす角である、俯角が大きくなる洗面台の構成の場合には、清掃者とっても使用者の目線方向に沿うよう、ボール部を上から見下げ、つまりボール部を上面視して清掃することとなる。そのとき、清掃者の目線では、ボール面内には吐水口もしくはスパウトのみが確認でき、かつ、ボール面自体が遮蔽される領域がなく、吐水口もしくはスパウトがボール面の一部領域を遮蔽しない、つまり、ボール面が遮られること無く全て露出している状態となる。清掃者は、汚れを一目で全て確認することができ、ボール面と吐水口もしくはスパウトに付着した汚れを完全に取り除くことが可能である。
また、上記とは別の実施形態では、吐水方向が仰角方向または水平方向になるよう構成した自動給水装置であることを特徴としている。
上記構成により、吐水口から吐出された水は、床面に対して、仰角方向または水平方向に吐出されるので、空中で放物線を描きながら大きく落下していくこととなる。使用時に汚れが付着した場合には、使用者自ら、その水を手で掬うなどして、汚れをかけ流すことで除去することが可能である。また、清掃者にとっても、清掃のために水を汲むためのバケツやコップといった容器を用意することなく、空中で放物線を描きながら大きく落下していく水を、手て掬いボール面全体にかけ流すことにより簡易に清掃を行うことが可能である。
また、上記と別の実施形態では、物体検知手段によって形成される物体検知領域をボール部の内部に設定した自動給水装置であることを特徴としている。
ボール部の内部とは、ボールと水を受水するボール面に囲まれた領域である。
上記構成により、ボール部に洗浄を行うために手を挿入した場合に、ボール部の内部に設定した検知領域で手を検知し、直ちに吐水を開始することが可能である。物体検知手段は、スパウトの先端部やボール面内に配設されず、ボール面には、吐水口もしくはスパウトのみが配設されている。清掃者は、物体検知手段がボール部に無いので、ボール面を清掃すると同時に吐水口もしくはスパウトも合わせて一気に清掃することができ清掃性を高めることができる。
また、上記と別の実施形態では、物体検知手段をボール裏面側に配設した自動給水装置であることを特徴としている。
上記構成により、物体検知手段の前面のボール面に汚れが付着したとしても、ボール面を清掃する際に、同時に清掃することが可能である。物体検知手段の前面は絶えず清潔に保つことができ、汚れによる誤検知を最小限に抑えることが可能である。
また、上記と別の実施形態では、物体検知手段をボール部に内蔵した自動給水装置であることを特徴としている。
上記構成により、物体検知手段は完全にボール部に隠ぺいされることなり、物体検知手段の前面のみならず、他の面・部位からの汚れの進入を防ぐことができ、汚れによる誤検知をさらに抑えることが可能である。
本発明によれば、使用時にボール面や吐水口もしくはスパウトに汚れが付着したとしても、清掃者は一目で汚れを確認できると共に、ボール面の清掃と共に吐水口もしくはスパウトも一気に清掃できる清掃性の高い自動給水装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面により詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る自動給水装置の斜視図を、図2は図1のA−A´線からみた自動給水装置の要部の断面図である。
吐出された水を受水するボール部2は、例えば図1で示すように全体としてすり鉢形状のものが採用されており、樹脂および陶器にて成形されている。ボール部2の断面形状は、図2で示すように、底面から上部開口に向かって広がる形状となっている。ボール部2は外部側面と内部側面とからなる2重構造となっており、該内部には樹脂および陶器越しに人体を検知する物体検知センサ1が取り付けられている。また、ボール面とは、内側側面で吐出された水を直接的に受ける面のことである。
給水管6に接続され水の吐水方向を決めるスパウト5は、例えば略円筒形状となっており、水平面に対して上向きとなる仰角方向に向かって伸び、先端部に吐水口7をもつ構成となっている。ボール部2には、スパウト5が配設できるようスパウト形状に合わせた穴が設けられ、スパウト5は、ボール部2が嵌め込まれることにより、ボール部2に取り付け固定されている。
バルブ4は、給水管6の宜途中に接続されている。給水管6は、一方はスパウト5を通じて吐水口7に、他方は給水元(図示せず)へと接続され、水が供給されることとなる。バルブ4はコントローラ部3からの指示(バルブ制御信号)に従って、給水管6を開または閉を行う。バルブ4が開くことにより、給水元から供給される水が給水管6を通じて吐水口7から仰角方向に吐出される。
物体検知センサ1は、ボール部2で洗浄する手11を検知するために、手が進入する空間領域へ斜め上向きになるように、図2で示した検知領域10を有している。検知領域10に手11が進入すると、物体検知センサ1では、物体検知信号をコントローラ部3に出力し、それに基づきコントローラ部3からは、バルブ制御信号を開信号とし、バルブ4は開放され、スパウト5から吐水口7を通じて仰角方向に吐水が開始される。吐出された水はボール面の最下部に設けられた排水口8を通じて、排水管(図示せず)に排水される。
物体検知センサを吐水口近傍のボール部に内蔵することにより、検知領域をボール面から発生させることが可能となる。洗浄するためにボール面に接近する手のみを検知することが可能であり、例えば、物体検知領域を吐水を開始させたい最小限の領域に設定すれば、洗面台近傍を通過する人体を検知して吐水を行うといった誤動作を防ぐことが可能である。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る自動給水装置を、上面視した際の、ボール面、吐水口もしくはスパウトの関係を示す平面図である。
図3に示すように、上面視した場合に吐水口7もしくはスパウト5がボール面を遮らないよう、つまりボール面が全て確認できるように、ボール部2は成形されており、またボール面内に配設させる吐水口7もしくはスパウト5も形成されている。これにより、上面視したときに、ボール部2のボール面と、ボール面の内部に設けられた吐水口7と、排水口8のみのみが確認できることとなる。
また、図1、図2、図3に示した自動給水装置で洗浄を行う使用者は、ボール部2の形状が、ボール部2の上縁部が略同一高さでカウンタへの設置面からボール部2の上縁部までの高さが比較的低い鉢形状となっており、ボール部2の上部には大きな空間が広がっているので、手をボール面の吐水口へ、より下方向に目線30を向け洗浄を行い始めることとなる。(目線30と水平面のなす角である俯角は大きくなる) 清掃者とっても、使用者の目線と同様の目線で、ボール部を少なくとも上から見下げ清掃を行うこととなる。同様に俯角が大きくなる例としては、ボール部2が設置しているカウンターの床面からの高さが低く使用者の身長が高い場合に、使用者は、より下方向に目線を向け洗浄を行うこととなる。(一般的にボール部2が設置するカウンターの床面からの高さは、700mmから800mm程度に設定されている。また使用者は身長1000mm程度の子供から1700mm程度の大人といったように様々である)
また、吐出する水は、吐水口7がボール面の中に設けられており、吐水口7から吐水される水は流量を調整すればボール面内だけに吐出させること可能である。また、使用者が手を洗浄する際には、ボール部内に手を挿入し、ボール部面内だけに吐出する水で洗浄するので、汚水による汚れは、ボール面のみに付着することとなる。
図1、図2、図3に示した自動給水装置において、清掃者が自動給水装置を清掃する場合、雑巾やスポンジなどの柔和な素材を水で濡らして拭き掃除を実施するが、掃除する箇所は、ボール面を掃除するだけで掃除が完了することとなる。また、掃除者は、ボール部を上から見下げた状態で、吐水口7もしくはスパウトがボール面を遮らない、つまりボール面をすべて確認することができるので、汚れた箇所を一目確認し、ボール面も吐水口もしくはスパウトも合わせて一括で清掃を行うことが可能である。
図4に、自動給水装置の断面をスパウトおよび吐水口のみ抽出した拡大図を示す。
図4に示すように、スパウト5は筒状になっており先端部は吐水口側から見ると筒を広げたフランジ形状部71を有した吐水口7となっている。またスパウト5の中程には、ネジ山が設けてある。ボール部2には、スパウト5がボール面側から挿入できるようスパウト5の筒径よりも若干大きな穴を設け、またスパウト5のフランジ形状部71とボール面が嵌合し、ボール面表面と同一平面になるようのボール面側に凹部を設けている。また、Oリング固定部21には、Oリング22が配設できる凹部が設けてある。スパウト5は、Oリング22とOリング固定部21とボール部2を、ナット20がスパウトのネジ山で勘合しねじ締めすることで、固定されている。
スパウト5には給水管により水が供給され、スパウト5の筒状になる通水路を通り、吐水口7からボール面へと水が吐出される。なお、ボール表面に吐出された水は、Oリング22によりシールされているので、ボール部裏面へと水が漏水するを防ぐことが可能である。
上記のように構成することで、ボール面は遮るものがなくすべて露出させることができるので、ボール面を掃除するだけで、ボール面の清掃と共にスパウトおよび吐水口の掃除を同時に完了させることが可能となる、また、スパウト5を黄銅で加工し、金属メッキを施しおくことにより、清掃者は、酸性、アルカリ性といった洗剤の特性を気にすることなく清掃することも可能となる。
図5は、本発明の実施形態に関わる自動給水装置に用いる、物体検知センサの電気回路の構成を示すブロック図である。
物体検知センサは、電磁波の送受信を利用した電波センサである。発振回路34で生成された電磁波は、分岐回路33を通じて送信アンテナ31側と検波回路35側とに分岐され、送信アンテナ31側に伝送された電磁波は、送信波として送信アンテナ31から空間に放射される。この送信波が電波センサ36に向かって速度vで移動している手11に当って反射波になると、該反射波は、電波センサ36に向かって伝搬し、受信アンテナ32によって受信される、受信アンテナ32によって受信された反射波、即ち、電磁波は、分岐回路33を通じて検波回路35に出力の一部とミキシングされる。検波回路35からの出力は、下記の(1)式に示すように、物体、即ち、手11の移動速度vに比例した周波数成分をもつ信号であり、該信号は、物体、即ち、手11と電波センサ36と距離が近くなるほど大きな振幅変化を得ることができる。つまり、手11の有無は、電波センサからの信号の周波数成分や振幅成分を測定することで、判定することができる。なお、検知範囲10は、送信アンテナ31もしくは受信アンテナ32の放射パターンにより決定されるものである。
ΔF=|Fs−Fb|=2×Fs×v/c (c>>vのとき) ・・(1)
上記の(1)式において、ΔFはドップラ周波数であり、Fsは送信波の周波数であり、Fbは受信波の周波数であり、vは物体(即ち、手11)の移動速度であり、cは高速(3×10m/s)である。
物体検知センサ1に電波センサ36を用いることにより、電波センサ36をボール部内部に配設させた状態で人体を検知することが可能である。これは、ボール部2の材質である樹脂や陶器を電磁波が透過するためである。電磁波が樹脂や陶器を透過するできるのは、陶器や樹脂は比誘電率の低いためである。(反対に水を主成分とする人体では、比誘電率の高いため透過量が減り電磁波を反射させる量が多くなる。)
図6は、本発明の第1の実施形態に係る自動給水装置の変形例を正面から見た際の斜視図である。
図6において、図1と同様のボールがカウンタ40に配設している。カウンタ40には、バルブ4、コントローラ3や配水管が内蔵されている。またカウンタ40の後側にはカウンタ40に対して鉛直なる壁41が設置されており、壁41には、電波センサ42が内蔵されており、コントローラ3と接続されている。
また、電波センサ42は、電波センサ42によって形成される物体検知領域43をボール部内部になるように設定しており、ボール部内部に手が挿入された場合に吐水が開始されるものである。(詳細の動作フローは図1に示した自動給水装置と同様である。)物体検知センサとして、電波センサを用いたが、同様の物体検知領域43を有する、赤外線の反射を利用する赤外線センサや、音波を利用する超音波センサにても実現可能である。
これにより、図6に示した自動給水装置においても、図1、図2、図3で示した自動給水装置と同様に掃除者は、ボール部を上から見下げた状態で、吐水口もしくはスパウトがボール面を遮らない、つまりボール面をすべて確認することができるので、汚れた箇所を一目確認し、ボール面も吐水口もしくはスパウトも合わせて一括で清掃を行うことが可能である。
また、図6に用いる物体検知センサは、物体検知領域がボール部内部に向けられればよいので、壁に内蔵するする他に、天井に配設したり、照明に配設したりと、配設場所の自由度を高くすることが可能である。ただし、図6に示した自動給水装置は、物体検知範囲がボール部内部の他に、空間にも大いに形成されている。直接的にボール部内部から手を検知するように物体検知センサをボール部内部に配設した図1、図2、図3で示した自動給水装置に比べ、例えば、洗面台を通過する人体を誤検知しないよう、物体検知範囲の設定には、十分な注意が必要である。
なお、図6に示した物体検知センサの配設方法は、後述する図7、図8に示す自動給水装置でも同様に実現可能である。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る自動給水装置を正面から見た際の斜視図を、図8は、図7のB−B´線からみた自動給水装置の要部の断面図である。
なお、図7に示した自動給水装置は、手をボール部に進入し吐水口より吐水が開始されるといった自動給水装置としての制御動作は、図1などに示した自動給水装置の制御動作と同様である。また、図1などで前述した自動給水装置と同機能の構成部に関しては、同符号を用いて説明する。
図7、図8に示すように、ボール部2の上縁部おいる人体が対向する前側の最高部50と奥側の最高部51に接し前側から見たときに左右側への傾きの無いボール開口面16を設定し、その面の法線方向からボール面を見る方向17から、見たときに吐水口7もしくはスパウト5がボール面を遮らないよう、つまりボール面がすべて確認できるようなボール部2の形状とし、吐水口7もしくはスパウト5をボール部2に配設する。なお、法線方向とは、ボール開口面内の任意の一点を通り、この点における接平面に垂直な直線方向のことである。
また、図8に示すように、図7を床面に対して鉛直なるB−B´線から見た時の断面においても、ボール部2の上縁部における人体が対向する前側の50と奥側の最高部51に接するボール開口面16が設定され、その面の法線方向でボール面を見る方向17から、見たときに吐水口7もしくはスパウト5がボール面を遮らないよう、つまりボール面が全て確認できるようなボール部2の形状とし、吐水口7もしくはスパウト5をボール部2に配設する。
図7もしくは図8で示された自動給水装置は、吐水口7がボール面の比較的上側にあり、ボール部2のの開口形状が、法線方向でボール面を見る方向17に略平行となっている。このような場合、使用者は、手をボール面の開口形状に合わせて吐水口へ、下方向に目線30を、法線方向で見る方向30と略並行になるように、向けて洗浄を行う始めることとなる。
このように吐水口7が配設され、ボール開口形状が成形付けられると、吐水口を見下げる目線方向と水平面とのなす角である、俯角は、前述の図3に示した自動給水装置より、小さくなることとなる。
清掃者にとっても、使用者の目線と同様の目線から清掃することが通常の動作であり、清掃者の目線も見る方向17に沿ったものとなる。清掃者は雑巾やスポンジなどの柔和な素材を水で濡らして拭き掃除を実施するが、掃除する箇所は、ボール面を掃除するだけで掃除が完了することとなる。掃除者は、吐水口7もしくはスパウトがボール面を遮らない、つまりボール面が全て露出しているので、汚れた箇所を一目確認し、ボール面も吐水口もしくはスパウトも合わせて一括で清掃を行うことが可能である。
なお、スパウト5および吐水口7の構造は、前述した図5と同構造であり、物体検知センサ1も、前述した図6に示した電波センサを用いている。
図9に、自動給水装置の断面をスパウトおよび吐水口のみ抽出した拡大図の変形例1を示す。
図9に示すように、図4に対して、ボール部2はスパウト5が挿入できる穴を設けたのみとし、また、スパウト5のフランジ形状部71は、ボール部2のボール表面よりも張り出し、ボール面とのなす角θを鈍角としテーパー処理を実施したものである。
上記のように構成することで、ボール面にスパウト5のフランジ形状部71が張り出したとしても、清掃者が、図3に示す自動給水装置のように、上面視した場合に対して鈍角θを適切な値に設定することで、清掃者にとっては、ボール面を遮るものがなく、露出させ、一目で汚れを確認でき一気に清掃することが可能である。
図10に、本発明の実施形態に係る自動給水装置の断面をスパウトおよび吐水口のみ抽出した拡大図の変形例2を示す。
図10に示すように、図9に対して、スパウト5のフランジ形状部71をテーパー処理していないものである。
スパウトのフランジ形状部71のテーパー処理を実施していなくとも、ボール面からの張り出し距離hが5mm以内であれば、清掃者にとっては、清掃上、ボール面を遮るものがなく、露出させていると判断して問題ない。これは、清掃は一般的に雑巾やスポンジなどの柔和な素材を水で濡らして拭き掃除にて実施されているが、スパウト5の張り出した領域とボール面との境界部23へは、雑巾やスポンジの素材が十分入り込み、その境界部23の汚れを取り除くことが可能であるためである。
前述のように清掃者は雑巾やスポンジなどの柔和な素材で清掃を実施しているので、清掃上、スパウト5もしくは吐水口7とボール面に多少の段差や凹凸があったも、問題なく汚れを除去することが可能である。特に図4に示された拡大図においても、吐水口面とボール面が略同一平面であれば、清掃上は問題ない。
また、図5に示した電波センサ36は、前述のように、電磁波のドップラ効果を利用したドップラ型のセンサの他に、電波パルスの送受信時間を測定するパルス型のセンサや、周波数シフトを利用したFM―CW型のセンサなどでも、同様に手を検知することが可能である。さらに、物体検知センサは、上記の電波の送受信を利用したセンサの他に、人体がボール部内部に挿入されることによる静電容量の変化を利用したセンサにても実現可能である。
物体検知センサとして、赤外腺センサを用いる場合には、赤外線を投光させる投光窓を設ける必要があるが、上向きに吐水させるためには、赤外腺センサおよび投光窓を上向きに設ける必要があった。その際には、掃除の際に樹脂製の投光窓に傷がつき、検知性能の劣化の恐れがある。しかし、ボール面内部に隠蔽できる電波センサを物体検知センサとして用いることにより、投光窓を設ける必要がないため、吐水方向を上向きにすることが可能である。
吐水方向を上向きにすることは、上記の清掃の容易性に加え、歯磨き後のうがいには、上向きに吐出された水で口を直接的に洗うことも可能であり、利便的に使用することが可能である。
また、図8に示すように、物体検知センサはボール部の裏側面に配設している。
これにより、物体検知手段を吐水口の近傍に配設することも可能である。加えて、物体検知センサの前面のボール面に汚れが付着したとしても、ボール面を清掃する際に、同時に清掃することが可能である。物体検知センサの前面は絶えず清潔に保つことができ、汚れによる誤検知を最小限に抑えることが可能である。
また、図2に示すように、物体検知センサはボール部の外部側面と内部側面とからなる2重構造内に配設している。
これにより、物体検知センサは完全にボール部に隠ぺいされることなり、物体検知センサの前面のみならず、物体検知センサの後部や側面からの汚れの進入を完全に防ぐことができ、汚れによる誤検知をさらに抑えることが可能である。
本発明の第1の実施形態に係る自動給水装置の斜視図 図1の自動給水装置をA−A´線からみた要部の断面図 図1の自動給水装置を上面視した際の平面図 本発明の実施形態に係る自動給水装置の断面をスパウトおよび吐水口のみ抽出した拡大図 本発明の実施形態に係る電波センサの電気回路の構成を示すブロック図 本発明の第1の実施形態に係る自動給水装置の変形例を正面から見た際の斜視図 本発明の第2の実施形態に係る自動給水装置の斜視図 図8の自動給水装置をB−B´線からみた要部の断面図 本発明の実施形態に係る自動水栓装置の断面をスパウトおよび吐水口のみ抽出した変形例1となる拡大図 本発明の実施形態に係る自動水栓装置の断面をスパウトおよび吐水口のみ抽出した変形例2となる拡大図 従来例となる自動給水装置の斜視図
符号の説明
1 物体検知センサ、2 ボール部、3 コントローラ部、4 バルブ、5 スパウト、6 給水管、7 吐水口、8 排水口、10 検知領域、11 手、12 接合部、13 遮られる領域、14 赤外線センサ、15 投光窓、16 平面、17 法線方向でボール面を見る方向、18 吐水方向から吐水口を見る目線方向、20 ナット、21 Oリング固定部、22 Oリング、23 境界部、30 目線、31 送信アンテナ、32 受信アンテナ、33 分岐回路、34 発信回路、35 検波回路、36 電波センサ、40 カウンタ、41 壁、42 電波センサ、43 物体検知範囲、50 上縁部の前側の最高部、51 上縁部の奥側の最高部、71 フランジ形状部

Claims (6)

  1. 物体を検知する物体検知手段と、物体検知手段の検知信号に基づき給水路を開閉する開閉手段と、水が吐出される吐水口と、受水するボール部とを備え、吐水口はボール部のボール面に配設され、ボール開口面の法線方向からボール面を見たときに、ボール面が遮蔽される領域がなく露出していることを特徴とする自動給水装置。
  2. 前記ボール面を上面視したときに、ボール面が遮蔽される領域がなく露出していることを特徴とする、請求項1に記載の自動給水装置。
  3. 吐水方向が仰角方向または水平方向になるよう構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項2記載の何れか1項記載の自動給水装置。
  4. 物体検知手段によって形成される物体検知領域を、ボール開口面とボール面によって形成されるボール部の内部に設定したことを特徴とする、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の自動給水装置。
  5. 物体検知手段をボール裏面側に配設したことを特徴とする、請求項4に記載の自動給水装置。
  6. 物体検知手段をボール部に内蔵したことを特徴とする、請求項4に記載の自動給水装置。

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