JP2007002094A

JP2007002094A - 止水材

Info

Publication number: JP2007002094A
Application number: JP2005183633A
Authority: JP
Inventors: Yukihiro Hosoda; 幸宏細田; Takeshi Harada; 剛原田
Original assignee: Bridgestone Corp
Current assignee: Bridgestone Corp
Priority date: 2005-06-23
Filing date: 2005-06-23
Publication date: 2007-01-11

Abstract

【課題】本発明は、ＥＰＤＭゴム・シリカ配合のＯ−リングが従来のＯ−リングと比較して色彩上弱々しく映る白色或いは半透明状の色彩を改良することより、Ｏ−リングを扱うユ−ザ−における不安感を解消しようとするものである。
【解決手段】ゴム材としてＥＰＤＭゴムにシリカを配合してなる止水材であって、ＥＰＤＭゴムに対し、１〜５重量％のカ−ボンブラックを配合して黒色化し、塩素劣化の際にもカ−ボンブラックの剥離が低減されたことを特徴とする止水材。

Description

本発明は給水・給湯管或いは排水管の配管の止水材（以下、Ｏ−リングにて代表する）に関するものである。

従来、給水・給湯の配管等の市場において、配管材料の止水機能として、エチレン−プロピレン−ジエンターポリマー（ＥＰＤＭ）ゴムにカ−ボンブラックを配合してなる材料をもってＯ−リング等の止水材を得ている（特許文献１）。

しかるに、水道水に対して耐性のあるとされるＥＰＤＭゴムで構成されているため、実使用上問題ないとされてきたが、近年になり水道水の塩素濃度が高濃度化の傾向にあり、止水機能として使用している現在のＥＰＤＭゴムにカ−ボンブラック配合のＯ−リングでは、塩素系殺菌剤の流れる上水道水中の残留塩素に侵されてＥＰＤＭゴムが劣化し、ＥＰＤＭゴムの一部が水中に流れ出したり、配合されたカ−ボンブラックが剥れ落ちてしまう不具合が散見されている。

特開平０９−１５７４４７号公報

この対策として、ＥＰＤＭゴムにシリカ（シランカップリング剤、無機充填剤その他の充填材を含む）を配合したＯ−リングの止水材が提案されている（特許文献２）。

特開２００４−３４６２１６号公報

しかし、シリカ配合のため、Ｏ−リング自体の色が薄色となる傾向にあり、具体的には白色や紫色となる。このため、止水材としてＯ−リングを使用して施工するユ−ザ−にとっては色が変わっていることへの不安感があった。

本発明は上記のような課題を解決するためになされたものであり、ＥＰＤＭゴムにシリカを配合した新しいＯ−リングを提供するものである。

本発明の要旨は、ゴム材としてＥＰＤＭゴムにシリカを配合してなる止水材であって、ＥＰＤＭゴムに対し、１〜５重量％、好ましくは１〜３重量％のカ−ボンブラックを配合して黒色化し、塩素劣化の際にもカ−ボンブラックの剥離が低減されたことを特徴とする止水材にかかるものである。

本発明は、ＥＰＤＭゴム・シリカ配合のＯ−リング用材料に対し、カ−ボンを１〜５重量％配合することによってＯ−リングを黒色化し、塩素劣化した場合でもカ−ボンの剥離量も少なく、かつ、Ｏ−リングを使用して施工するユ−ザ−にとっても不安感がなくなるという特徴を有している。

本発明は、基本的な構成として、エチレン−プロピレン−タ−ポリマ−ゴム（ＥＰＤＭ）成分にシリカ（これにシランカップリング剤）を配合した耐塩素水性ＥＰＤＭゴム組成物からなるものである。

本発明の耐塩素水性のゴム組成物に用いるゴム成分としては、エチレン−プロピレン−ジエンタ−ポリマ−ゴム（ＥＰＤＭ）であり、場合によっては、これに他のゴム成分、例えば、ＥＰＭ、ＮＢＲ、ＳＢＲ等のゴム成分を配合して用いることができることは言うまでもない。

本発明の必須成分として用いるシリカは、ＥＰＤＭゴムの耐塩素性向上と補強性を持たせる機能を持つものであり、そのシリカの添加量は、ＥＰＤＭゴム１００重量％に対し、１〜１００重量％が好ましい。

又、シリカとともに通常シランカップリング剤が用いられるが、ＥＰＤＭゴム成分とシリカの分子間の架橋密度向上による物性及び耐塩素水性を向上させるために添加するものである。このシランカップリング剤の添加量としては、ＥＰＤＭゴム１００重量％に対し、０．１〜１０重量％であることが好ましい。

そして、カ−ボンブラックのＥＰＤＭゴム成分１００重量％に対し、１〜５重量％、好ましくは１〜３重量％を配合してなるものである。カ−ボンブラックがこの程度配合させることによってゴム製品、即ち止水材であるＯ−リングを完全に黒色化し、塩素劣化の際にもカ−ボンブラックの剥離が低減されることとなったものである。

本発明の耐塩素水性のＥＰＤＭゴム組成物には、上記以外にも、通常のゴム組成物に添加される公知の加硫剤・加硫促進剤、老化防止剤、加工助剤、補強剤、充填剤、軟化剤又は着色剤等を適宜添加することは可能である。

本発明はＥＰＤＭを主成分とするＯ−リングにわずかなカーボンブラックを配合することによりＯ−リングを従来と同様に黒色とすることができたものであり、Ｏ−リングを使用して施工する各ユ−ザ−にとっても全く不安感がなくなるもので、シ−リング材としてＯ−リングを用いる全ての分野に適用可能である。

Claims

ゴム材としてＥＰＤＭゴムにシリカを配合してなる止水材であって、ＥＰＤＭゴムに対し、１〜５重量％のカ−ボンブラックを配合して黒色化し、塩素劣化の際にもカ−ボンブラックの剥離が低減されたことを特徴とする止水材。
カ−ボンブラックの配合量が、ＥＰＤＭゴムに対し、１〜３重量％である請求項１記載の止水材。
ＥＰＤＭゴムに対し、シリカ、シランカップリング剤、無機充填剤その他の充填材が配合された請求項１又は２記載の止水材。