JP2007001867A - 乳化分散化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】 乳化分散剤形の粉体含有化粧料に於いて、高温、室温及び低温での粘度差を狭める技術を提供する。
【解決手段】 1)表面処理されていても良い、二酸化チタンや酸化亜鉛などの粉体と2)イソステアリン酸とを、乳化剤形の化粧料に含有させる。更に、ポリエーテル変性メチルポリが好ましく、、前記二酸化チタン及び/又は酸化亜鉛の表面はハイドロジェンメチルポリシロキサン焼き付け処理されていることが好ましい。前記二酸化チタン及び/又は酸化亜鉛は、スラリーの形態に予め加工し、該スラリーを含有せしめてあることが好ましく、低温下で使用されるべきものであることが好ましい。
【選択図】 なし

Description

本発明は、化粧料に関し、更に詳細には、二酸化チタンや酸化亜鉛などの粉体を分散した乳化化粧料に関する。
酸化亜鉛や二酸化チタンなどの粉体を含有する、粉体含有化粧料は、粉体の持っている隠蔽性や紫外線防護作用などの機能を皮膚上に具現化できることから、化粧料の重要な剤形の一つとなっている。近年に於いては、種々の技術開発から、固形白粉のような形態でも、均一に、且つ、素早く化粧料を塗布できることから、この様な固形白粉タイプの化粧料が主流を占めるようになっている。しかしながら、この様な固形白粉タイプの化粧料に於いては、時として、皮膚に乾燥感をもたらす等の欠点が存した。これはこの様な固形白粉タイプの化粧料では、多価アルコールのような水性成分による、皮膚内の水分維持がしにくいためであると考えられている。この様なことを考慮して、固形白粉に多価アルコールを含有せしめる技術や、水性粉体分散化粧料を固形化する試みが為されている。(例えば特許文献1を参照)しかしながら、水性粉体分散化粧料を固形化しても、化粧の均一性と仕上がりの速やかさは得られない場合が多いし、粉体化粧料に多価アルコールのみを含有させても、保湿性は得られず、多価アルコールによる、皮膚水分の吸収により、却って乾燥感が増す場合が存した。即値、固形白粉化粧料に於いては、使用時における、乾燥感を回避する手段が望まれていたが、実現されていないのが現状であった。
一方、乳化化粧料は、油性成分と水性成分を用いてエマルションを形成させた剤形の化粧料であり、油相と水相とがエマルションを形成して存在することから、油性の成分と水性の成分とを同時に補えるメリットが存する。この為に、この様な乳化系に粉体を分散した、リクィッドファンデーション或いはクリームファンデーションなどに代表される、乳化分散形態の粉体含有化粧料は、前記の使用時の乾燥感は存しないが、比重の大きい粉体を支えるために、乳化構造がしっかりしていなければならず、この為に、使用開始から仕上がりまでに要する時間は、固形白粉に比して著しく長いものとなってしまう欠点が存した。これは、高温側の安定性を確保するのに必要な粘度設定をすると、室温域、低温域では使用するためには高い粘度になってしまい、のびの良さ、付きの均一性が損なわれ易いためである。即ち、乳化分散剤形の粉体含有化粧料に於いて、高温、室温及び低温での粘度差を狭めることは、使用性を高め、化粧仕上がりに要する時間を短縮することが出来るが、その到達手段が無いと言える。
イソステアリン酸を粉体含有化粧料に含有せしめる技術は既に知られている(例えば、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5を参照)が、乳化剤形の粉体含有化粧料に含有させる技術も知られていないし、イソステアリン酸を含有することにより、高温、室温及び低温での粘度差を狭めることができることも全く知られていなかった。
特開2004−43428号公報 特開2003−300815号公報 特開平10−113369号公報 特開平07−330548号公報 特表2000−513006号公報
本発明は、この様な状況下為されたものであり、乳化分散剤形の粉体含有化粧料に於いて、高温、室温及び低温での粘度差を狭める技術を提供することを課題とする。
この様な状況に鑑みて、本発明者らは、乳化分散剤形の粉体含有化粧料に於いて、高温、室温及び低温での粘度差を狭める手段を求めて、鋭意研究努力を重ねた結果、粉体を含有する乳化分散化粧料に於いて、イソステアリン酸を含有させることにより、この様な技術が実現できることを見出し、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は以下に示すとおりである。
(1)乳化剤形の化粧料であって、1)表面処理されていても良い粉体と2)イソステアリン酸とを含有することを特徴とする、化粧料。
(2)前記粉体が、二酸化チタン及び/又は酸化亜鉛であることを特徴とする、(1)に記載の化粧料。
(3)更に、ポリエーテル変性メチルポリシロキサンを含有することを特徴とする、(1)又は(2)に記載の化粧料。
(4)前記二酸化チタン及び/又は酸化亜鉛の表面がハイドロジェンメチルポリシロキサン焼き付け処理されていることを特徴とする、(1)〜(3)何れか1項に記載の化粧料。
(5)前記二酸化チタン及び/又は酸化亜鉛が、スラリーの形態に予め加工し、該スラリーを含有せしめてあることを特徴とする、(1)〜(4)何れか1項に記載の化粧料。
(6)低温下で使用されるべきものであることを特徴とする、(1)〜(5)何れか1項に記載の化粧料。
(7)表面処理されていても良い二酸化チタン及び/又は表面処理されていても良い酸化亜鉛をポリエーテル変性メチルポリシロキサンの存在下、媒体ミルでオイル中に分散してなる、乳化化粧料用のスラリー。
乳化分散剤形の粉体含有化粧料に於いて、高温、室温及び低温での粘度差を狭める技術を提供することができる。
(1)本発明の化粧料の必須成分である粉体
本発明の化粧料は、乳化化粧料であって、表面処理をされていても良い粉体を含有することを特徴とする。前記粉体としては、化粧料で使用されているものであれば、特段の限定無く適用することが出来、例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、群青、紺青、マイカ、セリサイト、タルク、カオリン、マイカチタニア、シリカ、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、アルミナなどが好ましく例示できる。これらの内、特に好ましいものは、比重の大きい二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄であり、中でも塗布の不均一性の目立ち易い、二酸化チタンと酸化亜鉛である。これは本願発明の化粧料が、素早く、均一な化粧仕上がりを提供できる特性を有しており、これらの粉体を含有させた場合に、本願発明の特徴が徳に顕著に現れるからである。
前記本発明の化粧料の必須成分である粉体は、そのまま含有させることも出来るし、予めその表面を表面処理剤によって処理した後含有せしめることも出来る。表面処理剤としては、例えば、メトキシトリメチルシラン、塩化トリメチルシラン、ジメチル−3,3,4,4,4−ペンタフルオロブチルメトキシシランなどのシランカップリング剤、ステアリン酸アルミニウムなどの金属石鹸、N−アシルグルタミン酸アルミニウムなどのアシルグルタミン酸誘導体、レシチン、水添レシチンなどのリン脂質、ハイドロジェンメチルポリシロキサン、ジメチルポリシロキサンなどのシリコーンなどが例示できる。処理の方法は、酸や塩基による化学的処理や加熱焼き付け処理などが例示できる。これらは常法に従って処理法を選択することが出来る。又、処理に用いる処理剤の量は、処理されるべき粉体に対して1〜30質量%、より好ましくは2〜15質量%が適当である。処理に際しては、所望により離脱可能な溶剤に溶解せしめこれを被覆し、しかる後に溶剤を離脱させ、焼き付けなどの固定化作業を行えばよい。特に好ましい、表面処理はハイドロジェンメチルポリシロキサンを1〜10質量%焼き付けることである。
本発明の化粧料では、前記粉体として、唯一種を含有することも出来るし、二種以上を組み合わせて含有することも出来る。本発明の化粧料における、かかる粉体の好ましい含有量は、化粧料の目的にもより異なるが、1〜30質量%であり、より好ましくは10〜25質量%である。これは、少なすぎると粉体の化粧料おける効果が得られない場合が存し、多すぎると化粧料の系の安定性が損なわれたり、化粧料の使用性が損なわれたりする場合が存するためである。
<製造例1>
以下に示す処方に従って、処理粉体を作成した。即ち、処方成分1をヘンシェルミキサーに仕込み、回転、混合しながら、処方成分2を噴霧して被覆を行い、しかる後、500℃で48時間焼き付け処理を行い、冷却後、1mmヘリングボーンスクリーンを装着したパルベライザーで粉砕し、処理粉体1を得た。
成分1
酸化亜鉛 45 質量部
トリメトキシシロキシケイ酸 2 質量部
成分2
ハイドロジェンメチルポリシロキサン 3 質量部
オクタメチルシクロテトラシロキサン 30 質量部
<製造例2>
製造例1と同様に下記の処方に従って、処理粉体2を製造した。
成分1
二酸化チタン 30 質量部
水酸化アルミニウム 13 質量部
ケイ酸 2 質量部
成分2
ハイドロジェンメチルポリシロキサン 3 質量部
オクタメチルシクロテトラシロキサン 30 質量部
前記表面処理されていても良い粉体は、二次凝集を壊砕した後、そのまま油相に分散させるなどして、含有させることも出来るし、予め、油性の液体成分や界面活性剤とともに均一分散系(スラリー)を形成せしめ、かかるスラリーを化粧料に含有せしめることも出来る。本発明の化粧料としてはスラリーを予め作成して、これを配合することが好ましい。これは化粧料に製剤化した場合に、40℃等高温における粘度が減じず、且つ、5℃などの低温における粘度が上昇しないと言う、本発明の効果が顕著に現されるからである。かかるスラリーの製造には、ボールミル、遊星ボールミル、ダイノミル、サンドグラインダー、コボールミルなどの媒体ミルを使用することが好ましい。又、スラリーにおける分散媒としては、表面がシランカップリング剤、ハイドジェンメチルポリシロキサン、ジメチコンなどのシリコーンで処理されている場合には、粘度が1mPs以下のジメチコンやジメチルポリシロキサン環状3量体、4量体、5量体などの沸点250℃以下のシリコーンが例示できる。又、この様なスラリーには、粉体の分散を高めるために、界面活性剤をスラリーの10〜20質量%含有させることが好ましく、この様な界面活性剤としては、ポリエーテル変性ジメチルポリシロキサンが好ましい。
<製造例3>
製造例1の処理粉体を用いて、本発明の化粧料作成のための中間仕掛品であるスラリーを作成した。即ち、処方成分をボールミルに仕込み72時間壊砕して、スラリー1を得た。
処理粉体1 50 質量部
ポリエーテル変性メチルポリシロキサン 9 質量部
デカメチルシクロペンタシロキサン 41 質量部
<製造例4>
製造例3と同様に製造例2の処理粉体を処理して、スラリー2を得た。
デカメチルシクロペンタシロキサン 50 質量部
ポリエーテル変性メチルポリシロキサン 13 質量部
処理粉体2 37 質量部
(2)本発明の化粧料の必須成分であるイソステアリン酸
本発明の化粧料は、乳化剤形であって、イソステアリン酸を必須成分として含有する。本発明の化粧料におけるイソステアリン酸の作用は、系のチキソトロピー性を抑制し、低温下での粘度の急激な上昇と、高温下での粘度の急激な低下を抑制することである。この為、低温域で使用性が維持されていても、高温域で安定性を損なうことがないし、使用温度の差による使用性の変化が殆ど無い特長も有する。この様な作用を発現するためには、前記イソステアリン酸を、化粧料全量に対して0.1〜5質量%、より好ましくは0.2〜1質量%含有させることが好ましい。
(3)本発明の化粧料
本発明の化粧料は、乳化剤形であって、前記必須成分を含有することを特徴とする。本発明の化粧料は、前記の成分以外に、通常化粧料で使用される任意の成分を含有することが出来る。この様な任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類;流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類;オレイン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類;セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等;イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット等の合成エステル油類;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン;アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油等の油剤類;脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類;塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類;イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類;ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセリン脂肪酸類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセリンモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、POEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類;ポリエチレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2,4−ヘキサンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等の多価アルコール類;ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類;パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤;アントラニル酸系紫外線吸収剤;サリチル酸系紫外線吸収剤、;桂皮酸系紫外線吸収剤、;ベンゾフェノン系紫外線吸収剤;糖系紫外線吸収剤;2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類;エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類;ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩、ビタミンB6トリパルミテート、ビタミンB6ジオクタノエート、ビタミンB2又はその誘導体、ビタミンB12、ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類;α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類等;フェノキシエタノール等の抗菌剤などが好ましく例示できる。
かかる成分の内、特に好ましいものは、スラリーを中間仕掛品として使用した場合には、スラリー作成に用いたのと同じ系統の界面活性剤である、ポリエーテル変性メチルポリシロキサンを乳化のための界面活性剤として使用することである。この様な形態を取ることにより、本発明の粘度の対温度安定化作用をより顕著に実現できる。乳化に用いるポリエーテル変性メチルポリシロキサンの量は、0.1〜0.5質量%が好ましい。又、ポリエーテル変性メチルポリシロキサンに代えて、ソルビタン脂肪酸エステルを使用することも可能である。更に、これらに加えて、ジメチルジステアリルアンモニウムクロライド処理モンモリナイトの様な有機変性粘土鉱物を乳化安定剤として含有せしめることも好ましい。かかる有機変性粘土鉱物としては、「ベントン38」の名称で販売されている、ジメチルジステアリルアンモニウムクロライド処理モンモリナイト(ナショナルレッド社製)が好ましく例示できる。かかる成分の好ましい含有量は、0.01〜0.5質量%である。又、前記スラリーとは別に、メタクリル酸ブチル・メタクリロイルオキシエチルホスホシルコリン被覆粉体を水相に分散せしめ、含有させることにより、粉体に起因する乾燥感をより抑制できるので好ましい。かかる粉体としては、メタクリル酸ブチル・メタクリロイルオキシエチルホスホシルコリン被覆タルクである、「リピジュアタルク」(日本油脂株式会社製)が好ましく例示できる。かかる成分の好ましい含有量は、0.01〜0.5質量%である。
本発明の化粧料は、前記の必須成分、任意成分を常法に従って処理することにより、製造することが出来る。本発明の化粧料としては、乳化剤形であって、粉体を分散したものであれば、その製剤については、特段の限定をされず適用できる。この様な製剤としては、例えば、ファンデーション、アンダーメークアップ、コントロールカラー、サンケア化粧料などが例示できる。かかる化粧料は、使用性に温度依存性がないため、速やかに、美麗な化粧仕上がりを具現化できる特性を有する。
以下に、実施例を挙げて、本発明について、更に詳細に説明を加えるが、本願発明が、かかる実施例にのみ限定されないことは言うまでもない。
以下に示す処方に従って、本発明の化粧料を作成した。即ち、イ、ロ、ハの成分を秤量し、ハをロに加え分散させ、しかる後に80℃に加温し、これを予め80℃に温度調整しておいたイに、攪拌下徐々に加え乳化し、攪拌冷却し、紫外線防護化粧料1を得た。同様にして、イソステアリン酸を水に置換した比較例1も作成した。これらのサンプルの製造後2日目の5℃、20℃、40℃の粘度を表1に示す。これより、本発明の化粧料は、粘度の温度依存性が低く、温度にかかわらず、その使用性が一定していることが判る。

デカメチルシクロペンタシロキサン 20 質量%
製造例3のスラリー 10 質量%
製造例4のスラリー 10 質量%
イソステアリン酸 0.5質量%
「ベントン38」 0.05質量%
ジメチコン 2 質量%
ソルビタンセスキラウレート 0.25質量%
ポリエーテル変性メチルポリシロキサン 0.25質量%
(「シリコーンKF6017」;信越化学株式会社製)

水 47.8質量%
グリセリン 1 質量%
1,3−ブタンジオール 10 質量%
グリチルリチン酸ジカリウム 0.05質量%

「リピジュアタルク」 0.1質量%
Figure 2007001867
実施例1のスラリーを用いずに、ディスパー分散で粉体を直接油相中に分散させる方法で紫外線防護化粧料2を作成した。これを実施例1と同様に、イソステアリン酸を水に置換した比較例2とともに評価した。スラリーを使用しない系でも同様の効果を奏するが、スラリーを使用した方が好ましいことが判る。

デカメチルシクロペンタシロキサン 20 質量%
デカメチルシクロペンタシロキサン 9.1質量部
イソステアリン酸 0.5質量%
「ベントン38」 0.05質量%
ジメチコン 2 質量%
ソルビタンセスキラウレート 2.45質量%
ポリエーテル変性メチルポリシロキサン 0.25質量%
(「シリコーンKF6017」;信越化学株式会社製)

処理粉体1 5 質量部
処理粉体2 3.7質量部

水 47.8質量%
グリセリン 1 質量%
1,3−ブタンジオール 10 質量%
グリチルリチン酸ジカリウム 0.05質量%

「リピジュアタルク」 0.1質量%
Figure 2007001867
実施例1のシリコーンKF6017を水に置換して、紫外線防護化粧料3を作成した。これを実施例1と同様に、イソステアリン酸を水に置換した比較例3とともに評価した。同様の効果が得られることが判る。

デカメチルシクロペンタシロキサン 20 質量%
製造例3のスラリー 10 質量%
製造例4のスラリー 10 質量%
イソステアリン酸 0.5質量%
「ベントン38」 0.05質量%
ジメチコン 2 質量%
ソルビタンセスキラウレート 0.25質量%

水 50.05質量%
グリセリン 1 質量%
1,3−ブタンジオール 10 質量%
グリチルリチン酸ジカリウム 0.05質量%

「リピジュアタルク」 0.1質量%
Figure 2007001867
本発明は粉体含有化粧料に応用できる。

Claims (7)

  1. 乳化剤形の化粧料であって、1)表面処理されていても良い粉体と2)イソステアリン酸とを含有することを特徴とする、化粧料。
  2. 前記粉体が、二酸化チタン及び/又は酸化亜鉛であることを特徴とする、請求項1に記載の化粧料。
  3. 更に、ポリエーテル変性メチルポリシロキサンを含有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の化粧料。
  4. 前記二酸化チタン及び/又は酸化亜鉛の表面がハイドロジェンメチルポリシロキサン焼き付け処理されていることを特徴とする、請求項1〜3何れか1項に記載の化粧料。
  5. 前記二酸化チタン及び/又は酸化亜鉛が、スラリーの形態に予め加工し、該スラリーを含有せしめてあることを特徴とする、請求項1〜4何れか1項に記載の化粧料。
  6. 低温下で使用されるべきものであることを特徴とする、請求項1〜5何れか1項に記載の化粧料。
  7. 表面処理されていても良い二酸化チタン及び/又は表面処理されていても良い酸化亜鉛をポリエーテル変性メチルポリシロキサンの存在下、媒体ミルでオイル中に分散してなる、乳化化粧料用のスラリー。
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