JP2007001422A - 車載用スピーカ装置及びこれを有する車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】 軽量且つ簡単な構造で低音域の音質改善を実現する車載用スピーカ装置を提供する。
【解決手段】 スペアタイヤの収納部に取り付けられて使用される車載用スピーカ装置を有する車両は、収納部に固定して取り付けられ、且つ、音を放出する車載用スピーカユニットを有し、収納部の収納蓋を、車載用スピーカユニットから放出される音に対する受動振動板として機能させる。収納部を音響空間とし収納蓋を受動振動板として振動させることで、任意の周波数帯域において出力音圧レベルを増加させ、その結果、従来は出力音圧レベルが不十分であった周波数帯域において十分な音圧レベルを確保、補償する。
【選択図】 図1
【解決手段】 スペアタイヤの収納部に取り付けられて使用される車載用スピーカ装置を有する車両は、収納部に固定して取り付けられ、且つ、音を放出する車載用スピーカユニットを有し、収納部の収納蓋を、車載用スピーカユニットから放出される音に対する受動振動板として機能させる。収納部を音響空間とし収納蓋を受動振動板として振動させることで、任意の周波数帯域において出力音圧レベルを増加させ、その結果、従来は出力音圧レベルが不十分であった周波数帯域において十分な音圧レベルを確保、補償する。
【選択図】 図1
Description
本願は、車載用スピーカ装置及びこれを有する車両の技術分野、特に、スペアタイヤ収納部に取り付けられて使用される車載用スピーカ装置等の技術分野に属する。
従来、トランクルーム内のスペアタイヤ収納部に取り付けられて使用される車載用スピーカ装置が開示されていた(例えば、特許文献1参照)。
また、車室とトランクルームとを仕切るリアトレイボードを備えた車両において使用される車載用スピーカ装置であって、重低音の増強を目的としたスピーカ装置が開示されていた(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、上記特許文献1に開示の従来技術は、トランクルーム内のスペアタイヤ収納部の有効利用を目的としており、車載用スピーカ装置から放出される音の音質にはなんら着目していなかった。
また、上記特許文献2に開示の従来技術は、重低音の増強という音質改善を目的とし、スピーカ背面の再生音を音響共鳴路を使って共振させることでバスレフ型スピーカシステムを形成しスピーカ背面の重低音を車室内に放射させているが、音響共鳴路を構成するバックキャビティ部は構造が複雑で、重量増加を伴うという問題があった。
本願が解決しようとする課題は、軽量且つ簡単な構造で低音域の音質改善を実現する車載用スピーカ装置の提供が一例として挙げられる。
以下、本願について説明する。なお、本願の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本願が図示の形態に限定されるものではない。
上記課題を解決するために、請求項1にかかる発明は、スペアタイヤ収納部(11)に取り付けられて使用される車載用スピーカ装置(SP)において、前記スペアタイヤ収納部(11)に音を放出するスピーカユニット(31)と、前記スペアタイヤ収納部(11)に音響空間を形成し、且つ、前記スピーカユニット(31)から当該音響空間に放出される音を受けて振動する受動振動板(43)と、を有することを特徴とする。
上記課題を解決するために、請求項4にかかる発明は、トランクルーム内のスペアタイヤ収納部(11)に取り付けられて使用される車載用スピーカ装置(SP)において、前記スペアタイヤ収納部(11)に音を放出するスピーカユニット(31)と、前記スピーカユニット(31)から放出される音を導く音導管(62)と、前記トランクルームの少なくとも1つの側面を用いて音響空間を形成し、且つ、前記音導管(62)から導かれる音を受けて振動する受動振動板(64)と、を有することを特徴とする。
上記課題を解決するために、請求項8にかかる車両は、上記の車載用スピーカ装置(SP)を有することを特徴とする。
本願に係る車載用スピーカ装置の実施の形態を図面を用いて説明する。図1は本願の実施の形態に係る車載用スピーカ装置SPを示す断面図である。
トランクルーム床面10にはスペアタイヤ20を収納する収納部11が設けられている。収納部11は中央に中央凸部12があり、この中央凸部12にはスペアタイヤ固定用の固定ボルト13が溶接されている。スペアタイヤ20のホイール部21は、中央にセンターハブ穴23が設けられており、その周囲のハブ取付部22にボルト穴(図示省略)が設けられている。
収納部11の中央凸部12の下側には、図1に示すように、スピーカボックス30に覆われた車載用スピーカユニット31が固定して取り付けられている。
中央凸部12には、車載用スピーカユニット31の振動面(図示省略)から放出された音を遮ることがないよう、振動面の前方に相当する箇所に放音孔14が設けられている。
収納部11の壁面15は、図1に示すように、段差16が設けられており、段差16に引っかかるようにして収納蓋40が取り付けられている。そして、収納蓋40が収納部11が形成する空間(後述する第二音響空間)を形成しトランクルームの空間と分けている。
収納蓋40は外縁に重量を支えるフレーム41を有し、その内周側にばね性材料からなるエッジ部42を有し、更に内周側には蓋部43を有した構成である。
蓋部43は、例えば、ハードボード、紙パルプによる抄紙、発泡樹脂による射出成形により形成されている。蓋部43はエッジ部42を介してフレーム41に固定されている。
エッジ部42は、例えば、ゴム、エストラマー等のばね性材料により構成されており、蓋部43を所定の位置に戻している。
収納蓋40の上方には格子状構造のトランク底板50が、収納蓋40に接触しないように配されている。このトランク底板50がトランクに収められる荷物(図示省略)の重量を受け止め、収納蓋40に重量がかからないようにしている。また、格子状構造とすることで、車載用スピーカユニット31から放出される音を遮らないようにしている。
ここで、例えば、本実施の形態における車載用スピーカ装置SPは本願に係る車載用スピーカ装置を、収納部11は本願に係るスペアタイヤ収納部を、車載用スピーカユニット31は本願に係るスピーカユニットを、収納蓋40は本願に係る蓋を、蓋部43は本願に係る受動振動板を、トランク底板50は本願に係るトランク底板を、それぞれ構成する。
このような構成を有する車載用スピーカ装置SPにおいて、ユーザがスペアタイヤ20を収納部11に収める場合、トランク底板50及び収納蓋40を取り除き、スペアタイヤ20を収納部11に収める。このとき、スペアタイヤ20のホイール部21のセンターハブ穴23が、中央凸部12の放音孔14を塞がないように中心を合わせてスペアタイヤ20を置く。中央凸部12の固定ボルト13にホイール部21のボルト穴(図示省略)を通し、固定用ナット24を用いてスペアタイヤ20を中央凸部12に固定する。その後、収納蓋40とトランク底板50とを元あったように取り付ける。これにより、スペアタイヤ20が固定された状態で収納部11に収められる。
スペアタイヤ20を取り出す場合は、取り付けたときと逆の手順で取り出すことができる。
以上の構成を有する車載用スピーカ装置SPにはアンプ(図示省略)からフィルタ(図示省略)を通じて低音の音声信号だけが送られ、低音用スピーカとして使われる。車載用スピーカ装置SPが音を発するとき、音声信号を受けて車載用スピーカユニット31の振動面が音を発し、音は中央凸部12の放音孔14及びホイール部21のセンターハブ穴23を透過して収納部11の空間(第二音響空間)に伝播する。この伝播した音の音圧が収納蓋40に当たり、収納蓋40の蓋部43を振動させ、低音をトランクルーム内に放出している。
次に、車載用スピーカ装置SPが音を発するときの現象を、図を使って以下に説明する。図2はスピーカ装置の構造を示す図であり、図2(a)は上記実施の形態に係る車両用スピーカ装置SP(モデル1)の構造を示す図、図2(b)はケルトン型スピーカ装置(モデル2)の構造を示す図である。また、図3はスピーカ装置の等価回路を示す図であり、図3(a)はモデル1の等価回路を示す図、図3(b)はモデル2の等価回路を示す図である。
図2(a)に示すように、スピーカボックス30の前面に収納部11の空間に相当する第二音響空間を設け、振動面と対向する面に収納蓋40の蓋部43に相当する受動振動板61を設けた構造である。
車載用スピーカユニット31の振動面が振動し放出した音のうち、振動面の背面から放出される音はスピーカボックス30が形成する第一音響空間へ伝播する。同時に、振動面前面から放出された音は、収納部11の空間に相当する第二音響空間を経て収納蓋40の蓋部43に相当する受動振動板61を振動させる。
車載用スピーカユニット31の振動面の駆動力をFで表し、車載用スピーカユニット31の振動系のサスペンションのコンプライアンスをCs、車載用スピーカユニット31の振動系の等価質量をm0、車載用スピーカユニット31の機械抵抗をRm、第二音響空間のコンプライアンスをCc、第二音響空間の機械抵抗をRc、収納蓋40のエッジ部42のコンプライアンスをCp、収納蓋40の蓋部43の振動系の等価質量をmp、収納蓋40の機械抵抗をRp、第一音響空間のコンプライアンスをCcb、収納蓋40の蓋部43の振動速度をVp1で表したとき、車両用スピーカ装置SPの等価回路は図3(a)のようになる。図3(b)に示すケルトン型スピーカ装置(モデル2)の等価回路のポートの等価質量(正確には収納蓋の蓋部の振動系の等価質量mpに放射による付加質量を加えたもの)に直列に収納蓋40のエッジ部42のコンプライアンスCpを加えた形で表される。ここで、Vp2はモデル2における空気ダクト内の振動速度を示す。
モデル1はVp1に比例した音圧になり、Vp2に比例した音圧となるモデル2(ケルトン型)と同じであることから、モデル1はケルトン型のバンドパスの音圧特性を示すことがわかる。
収納蓋40の蓋部43の出力音圧レベルを任意の周波数帯域で大きくするには、収納部11の空間(音響容積)である第二音響空間を決めた後、収納蓋40の蓋部43の振動面積を大きくする。出力音圧レベルが大きい周波数帯域の中心である中心周波数を低い周波数に動かすには、蓋部43の等価質量mpを大きくする。即ち、スペアタイヤ20を収納する収納部11の形状が決まった後は、収納蓋40の蓋部43の振動系の等価質量mpの操作によって中心周波数を操作することができる。
また、同じく、収納部11の空間(音響容積)である第二音響空間を決めた後、収納蓋40の蓋部43の振動系の等価質量mpとの関係で、収納蓋40の蓋部43のサスペンションのコンプライアンスCpで調整する。即ち、エッジ部42の材質や形状を変更することによっても中心周波数を操作することができる。
更に、第二音響空間のコンプライアンスCcを調整することで中心周波数を変更することもできる。即ち、収納部11の容積を変更することで中心周波数を操作できる。
中心周波数を操作した後に、収納蓋40の蓋部43の出力音圧レベルを大きくするには、共振の鋭さを示すQは式Q=ωm0/(機械抵抗)で与えられるから、ω(=2πf)即ち共振周波数fを決めた後、2つの機械抵抗の値、収納蓋40の機械抵抗Rpと第二音響空間の機械抵抗Rcとを用いて大きくする。また、出力音圧レベルの値は共振周波数(ω=2πfのf)とスピーカユニットの振動系の等価質量m0との関係においても調整することができる。
上記実施の形態に係る車載用スピーカSPのシミュレーション結果を用いて本願の効果を説明する。シミュレーションには、上記図3(a)に示すモデル1の等価回路を用い、対照として図4に示す密閉型スピーカの等価回路を用いた。密閉型スピーカの放出される出力音圧レベルを比較することで、本願の効果を示す。
(シミュレーション条件)
実際の製品に適用可能な数値を用いてシミュレーションした。具体的には、スピーカユニットの振動面の直径13[cm]、インピーダンスZe=4[Ω]、最低共振周波数f0=30[Hz]、スピーカユニットの振動系の等価質量m0=13[g(グラム)]、力係数BL=3.5[Tm]とした。スピーカボックス30に相当する第一音響空間の容積は7[L(リットル)]とした。ここで、力係数BLはスピーカユニットの磁極空隙における磁束密度B[T(テスラ)]と空隙中のボイスコイルの長さL[m]との積であり、電気系と機械系とを関係付ける量とされている。
実際の製品に適用可能な数値を用いてシミュレーションした。具体的には、スピーカユニットの振動面の直径13[cm]、インピーダンスZe=4[Ω]、最低共振周波数f0=30[Hz]、スピーカユニットの振動系の等価質量m0=13[g(グラム)]、力係数BL=3.5[Tm]とした。スピーカボックス30に相当する第一音響空間の容積は7[L(リットル)]とした。ここで、力係数BLはスピーカユニットの磁極空隙における磁束密度B[T(テスラ)]と空隙中のボイスコイルの長さL[m]との積であり、電気系と機械系とを関係付ける量とされている。
また、収納部11の空間(音響容積)である第二音響空間の容積は50[L]、収納蓋40の蓋部43の面積は0.16[m2](40cm×40cm)、重さは500[g]、最低共振周波数f0=10[Hz]とした。
(シミュレーション結果)
シミュレーション結果を示す図5中、モデル1の等価回路の出力特性をSPLprで表し、対照とした密閉型スピーカの出力特性をSPL−Pで表す。図5に示すように、密閉型スピーカSPL−Pの出力音圧レベルが低い60Hz以下の周波数帯域で、モデル1の出力特性SPLprが密閉型スピーカの出力特性SPL−Pよりも高い音圧レベルが得られることが判る。
シミュレーション結果を示す図5中、モデル1の等価回路の出力特性をSPLprで表し、対照とした密閉型スピーカの出力特性をSPL−Pで表す。図5に示すように、密閉型スピーカSPL−Pの出力音圧レベルが低い60Hz以下の周波数帯域で、モデル1の出力特性SPLprが密閉型スピーカの出力特性SPL−Pよりも高い音圧レベルが得られることが判る。
以上の結果、上記実施の形態は以下の効果を有する。
スペアタイヤ収納部を第二音響空間としその蓋を受動振動板として振動させることで、密閉型スピーカの出力特性レベルが低い周波数帯域において出力音圧レベルを増加させることが可能となる。また、パラメータを操作することで本願のスピーカの中心周波数を動かすことが可能となる。その結果、従来は出力音圧レベルが不十分であった周波数帯域において十分な音圧レベルを確保でき、サブウーハーとしてメインスピーカを補償することが可能となる。
スペアタイヤ収納部の蓋を受動振動板として活用するので、スペアタイヤ収納部の有効利用でき、簡単な構造で低音域の音質改善を実現することができる。
スペアタイヤ収納部の蓋の上に格子状構造のトランク底板を新たに配するだけなので、重量の増加が少なく軽量且つ簡単な構造で本願を実現することができる。
以上をまとめると、スペアタイヤの収納部11に取り付けられて使用される車載用スピーカ装置SPは、収納部11に音を放出する車載用スピーカユニット31と、収納部11に第二音響空間を形成し、且つ、第二音響空間に放出される音を受けて振動する蓋部43と、を有する。
スペアタイヤの収納部11に取り付けられて使用される車載用スピーカ装置SPを有する車両は、収納部11に固定して取り付けられ、且つ、音を放出する車載用スピーカユニット31を有し、収納部11の収納蓋40を、車載用スピーカユニット31から放出される音に対する受動振動板として機能させる。
スペアタイヤの収納部11を第二音響空間とし蓋部43を受動振動板として振動させることで、任意の中心周波数において出力音圧レベルを増加させることが可能となる。その結果、従来は出力音圧レベルが不十分であった周波数帯域において十分な音圧レベルを確保、補償することが可能となる。
なお、本願の実施の形態は上記に限定されるものではなく、例えば以下のように変形してもよい。
収納蓋は、フレーム、エッジ部、蓋部を別体として製作される必要はなく、一体として形成されていてもよい。この場合、エッジ部を薄肉とすることでばね性を持たせることができる。部品点数を減らすことでスピーカ製造時の部品管理費、製作作業費を低減させることが可能となる。
収納蓋とトランク底板とを一体とすることも可能である。受動振動板として機能する収納蓋の上に荷物を置くことがない構造の車に適用可能である。また、トランクルームに設置された場合を説明したが、これに限定されることはない。例えば、スペアタイヤを車内に縦置き保管する車などに適用可能である。格子状構造のトランク底板に相当するものが省けるので更に軽量化が可能となる。
上記実施の形態では、トランクルームの底のスペアタイヤ収納部の蓋が受動振動板として機能する場合を説明したが、これに限定されることはなく、例えば、トランクルームの側面を用いて音響空間を形成し、且つ、受動振動板を有する構造であっても本願は適用可能である。図6に示すように、保護用カバー格子63と受動振動板64を用いてトランクルームの側面に音響空間を設け、スペアタイヤ20の収納部11の下に取り付けられた車載用スピーカユニット31から放出される音を音導管62を用いて音響空間に導き、受動振動板64が振動する構造としてもよい。
ここで、例えば、本実施の形態における音導管62は本願に係る音導管を、受動振動板64は本願に係る受動振動板を、それぞれ構成する。
この変形例をまとめると、スペアタイヤの収納部11に取り付けられて使用される車載用スピーカ装置SPは、収納部11に音を放出する車載用スピーカユニット31と、車載用スピーカユニット31から放出される音を導く音導管62と、トランクルームの少なくとも1つの側面を用いて第二音響空間を形成し、且つ、音導管62から導かれる音を受けて振動する受動振動板64と、を有する。
スペアタイヤの収納部11に取り付けられて使用される車載用スピーカ装置SPを有する車両は、収納部11に固定して取り付けられ、且つ、音を放出する車載用スピーカユニット31と、放出される音を導く音導管62と、トランクルームの少なくともひとつの側面を用いて第二音響空間を形成し、且つ、音導管62から導かれた音を受けて振動する受動振動板64と、を有する。
スペアタイヤの収納部11及び音導管62が形成する空間を第二音響空間とし受動振動板64を振動させることで、任意の中心周波数において出力音圧レベルを増加させることが可能となる。その結果、従来は出力音圧レベルが不十分であった周波数帯域において十分な音圧レベルを確保、補償することが可能となる。
図1に示す車載用スピーカ装置SPでは中央凸部12の下側にスピーカボックス30が固定して取り付けられているが、これに限定されるわけではなく、図7に示すように、中央凸部12の上側に配されても良い。収納部11が形成する第二音響空間に車載用スピーカユニット31が音を放出し、放出された音を受けて蓋部43が受動振動板として振動するので、図1の場合と同様に、任意の中心周波数において出力音圧レベルを増加させることが可能となる。
尚、図7の例では、スピーカボックス30はスペアタイヤ20と共締めになっている。
SP:車載用スピーカ装置
11:収納部
31:車載用スピーカユニット
40:収納蓋
43:蓋部
50:トランク底板
62:音導管
64:受動振動板
11:収納部
31:車載用スピーカユニット
40:収納蓋
43:蓋部
50:トランク底板
62:音導管
64:受動振動板
Claims (8)
- スペアタイヤ収納部に取り付けられて使用される車載用スピーカ装置において、
前記スペアタイヤ収納部に音を放出するスピーカユニットと、
前記スペアタイヤ収納部に音響空間を形成し、且つ、前記スピーカユニットから当該音響空間に放出される音を受けて振動する受動振動板と、
を有することを特徴とする車載用スピーカ装置。 - 請求項1に記載の車載用スピーカ装置において、
前記受動振動板は前記スペアタイヤ収納部の蓋を兼ねることを特徴とする車載用スピーカ装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の車載用スピーカ装置において、
前記蓋の上方に格子状構造のトランク底板が配されて使用されることを特徴とする車載用スピーカ装置。 - トランクルーム内のスペアタイヤ収納部に取り付けられて使用される車載用スピーカ装置において、
前記スペアタイヤ収納部に音を放出するスピーカユニットと、
前記スピーカユニットから放出される音を導く音導管と、
前記トランクルームの少なくとも1つの側面を用いて音響空間を形成し、且つ、前記音導管から導かれる音を受けて振動する受動振動板と、
を有することを特徴とする車載用スピーカ装置。 - 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の車載用スピーカ装置において、
前記受動振動板は、周縁部が可撓性材料からなることを特徴とする車載用スピーカ装置。 - 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の車載用スピーカ装置において、
前記受動振動板は全体が可撓性材料からなることを特徴とする車載用スピーカ装置。 - 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の車載用スピーカ装置において、
前記受動振動板の出力音圧レベルは、予め定めた中心周波数において大きくされていることを特徴とする車載用スピーカ装置。 - 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の車載用スピーカ装置を有することを特徴とする車両。
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