JP2007001396A - 固縛部材連結固定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 トラック、貨物車等の荷物運搬車の荷台の幅方向の両端部のシャシー枠の部分の表裏の気密性を確保して、ベルト、ワイヤロープ等の固縛部材の端部を連結固定できるようにすることである。
【解決手段】 係合レールR1 に係合されて、荷締ベルトVを連結させるベルト金具係合体(固縛部材連結体)E1 は、係合レールR1 の挿入空間13に挿入されて、係合レールR1 の天板部である係合板部12に係合固定される係合板部12を有する挿入スライド体(挿入係合体)21と、挿入スライド体21に回動可能に連結されて、荷締ベルトVを連結固定させるための係合体本体(連結体本体)30とを備え、荷台Dの荷物Pを固縛する荷締ベルトVに作用する張力Tにより、ベルト金具係合体E1 を構成する挿入スライド体21と係合レールR1 とが係合されて、荷締ベルトVは、ベルト金具係合体E1 を介して係合レールR1 に連結固定される構成とする。
【選択図】 図5−A

Description

本発明は、貨物車、トラック等の荷物運搬車に使用され、荷台に載せた荷物を締め付けて固縛するベルト、ワイヤロープ等の固縛部材の端部を連結固定するための固縛部材連結固定装置に関するものである。
例えばトラックの荷台は、図2及び図13に示されるように、シャシーの一部を構成していて、荷台の幅方向の両端部に配置された枠体状をした左右一対のシャシー枠Sと、該一対のシャシー枠Sの間に配置される多数枚の床板1とで構成される。シャシー枠Sの幅方向の中央よりも内側に偏った部分には、幅方向の両端に配置された床板1の外側面がささくれるのを防止するための突出部2が、前記床板1と略同一高さとなって形成されている。また、荷台の構造によっては、前記突出部2に替えて、左右一対の各シャシー枠Sの幅方向の内側の部分が床板1の高さだけ低くなるように段差状に形成され、この段差部に幅方向両端の床板1を配置するものもある。なお、コンテナ車の荷台には床板に替えて、金属板が使用される。
トラックの荷台に載せた荷物を締め付けて固縛するワイヤロープ等の固縛部材の端部を連結固定するための従来の連結固定具としては、特許文献1に記載の落込みフックE’,E”が知られている。図13(イ)に示される落込みフックE’は、金属棒を略コの字状に折り曲げた本体部71と、該本体部71の両端部を同方向に略直角に折り曲げた引掛け部72とを備えている。一方、前記シャシー枠Sの上板部S1 の突出部2よりも幅方向に沿って外側の部分には、落込みフックE’の本体部71を構成する各脚部73を挿通させるための一対一組となった多数組の落込み孔74が荷台の前後方向に明けられている。そして、一対一組となった落込み孔74に落込みフックE’の各脚部73を挿通し、使用時には、ワイヤロープ75の端部を落込みフックE’の各脚部73を連結する連結部76に引っ掛けて引っ張ることにより、落込みフックE’の各引掛け部72がシャシー枠Sの裏面側において前記落込み孔74の周縁部に係合すると共に、非使用時には、2点鎖線で示されるように、落込みフックE’は自重により下降して、ほぼ全体がシャシー枠Sの上板部S1 の裏面側に落し込まれて、荷物の出し入れの邪魔にならないようになっている。
しかし、上記した落込みフックE’は、シャシー枠Sの上板部S1 に多数の落込み孔74を明ける必要があって、落込み孔74を明けると、その孔明作業が面倒である問題よりも、貨物車の走行中において、車輪の回転により巻き上げられた雨水、ゴミ類等が、落込み孔74と該落込み孔74に挿通された落込みフックE’の脚部73との間の隙間を通して荷台内に侵入して、荷物或いは荷台を汚損させることがあり、好ましくない。特に、貨物車が保冷車である場合には、前記隙間を通して保冷コンテナ内の冷気が外部に漏れると共に、外気が内部に侵入して保冷性能が大幅に低下されるという致命的な不具合がある。
上記不具合を防止するために、図14に示されるように、略コの字形をした本体部81を有する落込みフックE”が使用され、該落込みフックE”の本体部81の両脚部82を前後一対の落込み孔74に挿通して、シャシー枠Sの上板部S1 の裏面側から前記両脚部82の先端部にナット83を螺合させ、非使用時に、落込みフックE”のほぼ全体が上板部S1 の裏面側に落し込んだ状態において、本体部81の全体を覆う金属袋体84を前記上板部S1 の裏面に溶接等により固着したものが知られている。しかし、シャシー枠Sの上板部S1 の裏面側に多数の金属袋体84を溶接等するのが面倒であるのみならず、シャシー枠Sの裏面側には、オイルタンクの支持部材等の種々の部材が配置されていて、これらの部材と干渉するものがあって、荷台の全長に亘って前記上板部S1 の裏面側に多数の金属袋体84を溶接等できない場合がある。なお、図13及び図14において、3は、貨物車の両側部に設けられる側あおり板を示す。
また、両端にベルト金具が連結された荷締ベルトを使用する場合には、前記ベルト金具と係合する多数の係合孔が長手方向に沿って形成されたベルト金具係合レールを、左右のシャシー枠の上記部分に固定して、多数の係合孔の中から締め付ける荷物の位置に対応した係合孔を選択して、該係合孔に荷締ベルトの両端のベルト金具を係合する構造のものもある。しかし、前記ベルト金具係合レールは、荷台の上面に固定されるために、前記係合孔にゴミ類が入り込み易いと共に、一旦入り込んだゴミ類を除去するのは極めて面倒であるため、現実には、荷台のシャシー枠に固定されたベルト金具係合レールは、使用されずにそのまま放置されているものが多い。
実開平9−234号公報
本発明は、トラック、貨物車等の荷物運搬車の荷台の幅方向の両端部のシャシー枠の表裏部分の気密性を確保して、ベルト、ワイヤロープ等の固縛部材の端部を連結固定できるようにすることを課題としている。
上記課題を解決するための請求項1の発明は、貨物車、トラック等の荷物運搬車の荷台を構成するシャシーの幅方向の両端部に装着され、前記荷台の荷物を固縛する固縛部材を連結固定するための固縛部材連結固定装置であって、略四角筒体の天板部における幅方向の外側の部分が全長に亘って所定幅だけ欠落された挿入開口が形成されて、前記シャシーに溶接等により固定される係合レールと、前記係合レールに係合されて、前記固縛部材を連結させる固縛部材連結体とから成り、前記固縛部材連結体は、前記係合レールの挿入空間に挿入されて、該係合レールの天板部である係合板部に係合固定される係合板部を有する挿入係合体と、該挿入係合体に回動可能に連結されて、前記固縛部材を連結固定させるための連結体本体とを備え、前記荷台の荷物を固縛する固縛部材に作用する張力により、固縛部材連結体を構成する挿入係合体と係合レールとが係合されて、前記固縛部材は、固縛部材連結体を介して係合レールに連結固定される構成であることを特徴としている。
請求項1の発明においては、係合レールの長手方向の特定位置で、該係合レールに固縛部材連結体を係合させるには、前記係合レールに対して固縛部材連結体を内側に倒した状態で、挿入係合体の係合板部を係合レールの挿入空間に挿入した後に、挿入係合体を起立させるか、或いは係合レールの一端の開口から前記挿入係合体を挿入係合させる。次に、挿入係合体に回動可能に連結された連結体本体に、荷台の荷物を固縛する固縛部材を連結して、該固縛部材を締め付けて張力を付与すると、固縛部材連結体を構成する挿入係合体の係合板部と、係合レールの係合板部とが係合されて、前記固縛部材は、固縛部材連結体を介して係合レールに連結固定される。ここで、前記張力は、挿入係合体の係合板部と係合レールの係合板部との係合を確実にするように作用するので、前記張力が大きい程、前記係合が確実となって、荷物の運搬中に荷台に振動が発生しても、前記係合が緩んだり、解除されたりしないため、荷締め状態の信頼性が高まる。
また、荷台に対する係合レールの固定は、荷台のシャシーに機械加工により貫通孔を明けることなく、一般的には溶接により行われるため、荷台の気密性が保持される。また、シャシーの材質がアルミニウムのように溶接になじまない場合には、機械加工によりシャシーに孔明けしてリベット固定で行う。リベット固定の場合でも、シャシーと係合レールの固定板部(底板部)とは二枚重ねとなり、しかもリベットの頭部でリベット孔が確実に閉塞されるので、シャシーを介して荷台の内外部分の気密はほぼ保持される。このため、従来の「落込みフック」の場合には、その非使用時に「落込みフック」をシャシーの裏側に落し込んで格納しておくため、シャシーに明けられたフック挿通孔の隙間から、貨物車の車輪が巻き上げた雨水、ゴミ類等が荷台の内部に侵入し、保冷車の場合には内部の冷気が前記隙間から漏れ出て冷却効果が低下する不具合があったが、請求項1の発明によれば、上記不具合を一掃できる。
また、請求項2の発明は、コンテナ貨物車のコンテナの側板等の内側に前後方向に沿って水平に装着され、前記荷台の荷物を固縛する固縛部材を連結固定するための固縛部材連結固定装置であって、略四角筒体の天板部における幅方向の外側の部分が全長に亘って所定幅だけ欠落された挿入開口が形成されて、前記コンテナの側板等の内側に固定される係合レールと、前記係合レールに係合されて、前記固縛部材を連結させる固縛部材連結体とから成り、前記固縛部材連結体は、前記係合レールの挿入空間に挿入されて、該係合レールの天板部である係合板部に係合固定される係合板部を有する挿入係合体と、該挿入係合体に回動可能に連結されて、前記固縛部材を連結固定させるための連結体本体とを備え、前記荷台の荷物を固縛する固縛部材に作用する張力により、固縛部材連結体を構成する挿入係合体と係合レールとが係合されて、前記固縛部材は、固縛部材連結体を介して係合レールに連結固定される構成であることを特徴としている。
請求項2の発明は、係合レールがコンテナの側板等の内側に固定されている構成を除いて、係合レールと固縛部材連結体との係合に係る部分は請求項1と同一であるので、上記係合に係る部分の作用効果も請求項1と実質的には同一である。コンテナの側板等の内側に係合レールが固定されているので、荷台に固定する場合に比較すると、係合レールが荷物の搬入出の障害にならないと共に、係合レール内へのゴミ類の侵入が少なくなって、侵入したゴミ類の存在による係合不具合の恐れも少なくなる。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記係合レールの内側又は上側となる側板部の内側面には、係合レールと挿入係合体との係合状態において、前記挿入空間に挿入された固縛部材連結体の挿入係合体が係合レールの長手方向に沿ってスライドするのを防止する多数のストッパー突起体が突設されていることを特徴としている。
請求項3の発明によれば、係合レールと挿入係合体とが係合した状態において、挿入係合体が係合レールの長手方向にスライドしないので、荷物の運搬中において、挿入係合体が係合レールの長手方向にスライドして、固縛部材による荷物の固縛が緩む恐れがなくなって、安全性が高められる。
また、請求項4の発明は、請求項1ないし3のいずれかの発明において、前記固縛部材連結体は、係合レールの長手方向に沿ってスライド可能であることを特徴としている。
請求項4の発明によれば、係合レールに対して固縛部材連結体の挿入係合体を係合させたままで、前記固縛部材連結体を係合レールの長手方向に沿った別の位置までスライドさせて、当該別の位置において、係合レールに対して固縛部材連結体を係合固定できる。この結果、荷台に対する荷物の配置位置に対応して固縛部材連結体を係合レールに長手方向に沿ってスライドさせることにより、種々の荷物の配置位置に対応した最適な固縛を行える。
また、請求項5の発明は、請求項3の発明において、前記固縛部材連結体の挿入係合体は、係合固定状態において、係合レールのストッパー突起体が突設された側板部と対向する側板部との間に、前記挿入係合体を係合レールの挿入開口から挿入係合可能にするための所定の隙間が形成され、前記隙間には、前記挿入係合体に連結された抜出防止板が挿入される構成であることを特徴としている。
請求項5の発明によれば、係合レールに固縛部材連結体の挿入係合体が係合固定された状態で、前記挿入係合体が係合レールの長手方向にスライドするのが防止されるのに加えて、後退も防止されるので、係合レールに対して固縛部材連結体が前後及び左右の全方向に移動するのが防止され、固縛部材による荷物の固縛が緩む恐れが一層なくなって、安全性が一層に高められる。
また、請求項6の発明は、請求項1ないし5のいずれかの発明において、前記固縛部材は、両端部にベルト金具が連結されたベルトであって、前記固縛部材連結体の連結体本体は、前記ベルト金具がワンタッチで係合される構成であることを特徴としている。
請求項6の発明によれば、ベルトの端部に連結されたベルト金具と固縛部材連結体の連結体本体とをワンタッチで係合できると共に、ベルト金具と連結体本体とが係合していて緩まないので、ベルトで締められた荷物が緩まなくなると共に、荷締作業の能率が高められる
また、請求項7の発明は、請求項1、3、4、5又は6のいずれかの発明において、荷物運搬車はトラックであって、前記シャシーの幅方向の両端部には、床板のささくれを防止する突出部が形成され、前記係合レールの高さは前記突出部の高さと略同一であることを特徴としている。
請求項7の発明によれば、トラックの荷台の側あおり板を下げて、荷台に対して荷物の搬入出を行う場合において、係合レールが荷物の搬入出に対して障害とならない。
また、請求項8の発明は、貨物車、トラック等の荷物運搬車の荷台を構成するシャシーの幅方向の両端部に装着され、前記荷台の荷物を固縛する固縛部材を連結固定するための固縛部材連結固定装置であって、前記荷台の前後方向に沿って所定間隔をおいて前記シャシーに溶接等により固定され、略四角筒体の天板部における幅方向の外側の部分が全長に亘って所定幅だけ欠落された挿入開口が形成された多数の係合ブロック体と、前記係合ブロック体に係合されて、前記固縛部材を連結させる固縛部材連結体とから成り、前記固縛部材連結体は、前記係合ブロック体の挿入空間に挿入されて、該係合ブロック体の天板部である係合板部に係合固定される係合板部を有する挿入係合体と、該挿入係合体に回動可能に連結されて、前記固縛部材を連結固定させるための連結体本体とを備え、前記荷台の荷物を固縛する固縛部材に作用する張力により、固縛部材連結体を構成する挿入係合体と係合レールとが係合されて、前記固縛部材は、固縛部材連結体を介して係合ブロック体に連結固定される構成であることを特徴としている。
請求項8の発明は、多数の係合ブロック体が荷台の長手方向に沿って所定間隔をおいて点在している構成を除いて、請求項1と実質的に同一である。
本発明によれば、貨物車、トラック等の荷台に幅方向の両端部のシャシー枠に対して係合レール又は係合ブロック体を溶接等により固定していて、前記シャシー枠の部分の表裏の気密性(非連通性)を確保できる。このため、従来の「落込みフック」のように、シャシーに明けられたフック挿通孔の隙間から、貨物車の車輪が巻き上げた雨水、ゴミ類等が荷台の内部に侵入し、保冷車の場合には内部の冷気が前記隙間から漏れ出て冷却効果が低下する不具合を、本発明により一掃できる。
以下、本発明の最良の実施形態を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。
図1は、本発明に係る固縛部材連結固定装置A1 を荷台Dに装着したトラックの側面図であり、図2は、同じく荷台Dの荷物Pを荷締ベルトVにより締め付けた状態の背面図であり、図3は、固縛部材連結固定装置A1 を構成するベルト金具係合体E1 と、荷締ベルトVの端部のベルト金具Fとを示す斜視図であり、図4は、ベルト金具係合体E1 と荷締ベルトVのベルト金具Fとが係合されて、荷物Pが締め付けられた状態の部分斜視図である。また、図5−A(イ)ないし(ハ)並びに図5−B(ニ)及び(ホ)は、係合レールR1 にベルト金具係合体E1 をスライド可能に係合させた後に、前記ベルト金具係合体E1 に荷締ベルトVの端部のベルト金具Fを係合させて、荷台Dの荷物Pを締め付ける順序を示す図であり、図6(イ),(ロ)は、それぞれ図5−A(ロ)及び(ハ)の模式的縦断面図である。なお、図2及び後述の図9においては、相隣接する床板1の接続線は図示していない。
最初に、図3ないし図6を参照して、ベルト金具係合体E1 をスライド案内して係合させるための係合レールR1 について説明する。係合レールR1 は、前記シャシー枠Sの突出部2の高さ(H)と略同一高さ(厚さ)の四角筒体の天板部における幅方向の外側の部分が全長に亘って所定幅(U0 )〔図4及び図6参照〕だけ欠落された挿入開口11が形成され、天板部の残った部分が係合板部12として機能する。なお、突出部2の高さ(H)は、ほぼ16mmである。係合レールR1 の内部空間は、後述のベルト金具係合体E1 を構成する挿入スライド体21の挿入空間13となっていて、内側板部14の内側面には、前記挿入空間13に挿入スライド体21が挿入されたベルト金具係合体E1 の係合固定位置を定めるべく、ベルト金具係合体E1 が係合レールR1 の長手方向にスライドするのを防止するための多数のストッパー突起体15が一定間隔をおいて内方に向けて突設されている。図6に示されるように、相隣接する2つのストッパー突起体15の内寸法(L2 )は、ベルト金具係合体E1 の挿入スライド体21のスライド方向に沿った長さ(L1 )よりも僅かに大きくなっていて、隣接する2つのストッパー突起体15の間にベルト金具係合体E1 の挿入スライド体21が係合レールR1 の長手方向Q1 に沿って僅かの隙間を有して配置される寸法関係になっている。
上記した係合レールR1 は、図3ないし図5に示されるように、荷台Dの両端部のシャシー枠Sに形成された突出部2の外側に隣接して荷台Dの全長に亘って配置されて、点溶接W〔図3、図4、図5−A及び図5−B参照〕によりシャシー枠Sに一体に固定されている。また、図5−A(ハ)に示されるように、係合レールR1 の幅(U1 )は、シャシー枠Sの突出部2よりも外側の部分の幅(U2 )の略半分となっており、シャシー枠Sにおける係合レールR1 よりも外側の部分には、シャシー枠Sの垂直板部S2 にヒンジ連結された側あおり板3が配置される(図2及び図3参照)。係合レールR1 は、シャシー枠Sに点溶接Wにより固定されるため、シャシー枠Sの表裏部の気密(非連通性)が確保されて、ひいては荷台の気密性が保持される。また、シャシーの材質がアルミニウムのように溶接になじまない場合には、機械加工によりシャシーに孔明けしてリベット固定で行う。リベット固定の場合でも、シャシー枠S1 と係合レールR1 の固定板部である底板部18とは二枚重ねとなり、しかもリベットの頭部でリベット孔が確実に閉塞されるので、荷台におけるシャシーの表裏部分の気密はほぼ保持される。このため、従来の「落込みフック」の有していた上記不具合を一掃できる。なお、リベット固定で行う場合には、係合レールR1 の底板部18における長手方向Q1 の位置は、ストッパー突起体15の位置に対応させておくと、相隣接するリベットの頭部の間においては、ベルト金具係合体E1 は、係合レールR1 に係合させたままで係合レールR1 の長手方向Q1 にスライドさせられる。
次に、前記係合レールR1 にスライド可能に嵌め込まれ、しかも目的の位置で係合レールR1 に係合固定されるベルト金具係合体E1 について説明する。ベルト金具係合体E1 は、係合レールR1 の挿入空間13に挿入された状態で係合板部12に係合される側面略L字形をした挿入スライド体21と、該挿入スライド体21の起立板部23の内側面側に回動可能に連結されて、荷締ベルトVの端部に取付けられたベルト金具Fと係合する係合体本体30と、前記挿入スライド体21の起立板部23の外側面に回動可能に連結されて、係合レールR1 に係合固定された挿入スライド体21の抜け出しを防止するための抜出防止板24とを備えている。
挿入スライド体21は、全体が係合レールR1 の挿入空間13に挿入されて係合板部12と係合する係合板部として機能する水平板部22と、該水平板部22と連結された部分を除いて大部分が係合レールR1 の挿入開口11及び挿入空間13から上方に突出する起立板部23とから成る。抜出防止板24は、挿入スライド体21の長さにほぼ対応した長さを有していて、長手方向の一端部に長手方向に対して傾斜する方向に突出した支持部24aが形成されていると共に、長手方向の他端部に挿入スライド体21の全体を持ち上げるための摘み部24bが形成されている。抜出防止板24は、挿入スライド体21の起立板部23の外側面に密着して配置され、前記支持部24aにおいて支点ピン25を介して起立板部23に回動可能に連結されている。即ち、図5−A(ハ)に示されるように、挿入スライド体21の水平板部22が係合レールR1 の挿入空間13に挿入されて、水平板部22の先端面が係合レールR1 の内側板部14の内側面に当接し、しかも係合レールR1 の長手方向に関しては、図6(ロ)に示されるように、前記水平板部22が隣接する2つのストッパー突起体15の間に配置されて、ベルト金具係合体E1 が係合レールR1 の長手方向Q1 にスライドできなくて、係合レールR1 に対してベルト金具係合体E1 が係合固定された状態において、挿入スライド体21が係合レールR1 から抜け出るのを防止するために、挿入スライド体21の起立板部23と係合レールR1 の外側板部16との間の隙間17に抜出防止板24が挿入される。また、挿入スライド体21の起立板部23の外側面には、第1及び第2の各ストッパーピン26,27が設けられている。第1ストッパーピン26は、図3及び図4に示されるように、抜出防止板24が前記隙間17に最適位置で挿入された状態を維持するために、摘み部24bの下面を当接させて抜出防止板24の全体が更に下方に回動されるのを防止する作用を果たす。第2ストッパーピン27は、図4で2点鎖線で示されるように、係合レールR1 に沿ってベルト金具係合体E1 をスライドさせる場合等において、上方に反転回動させた抜出防止板24の最大反転位置を定める作用を果たす。なお、図5及び図6において、18は、係合レールR1 の底板部を示す。
また、図3及び図4に示されるように、係合体本体30は、挿入スライド体21の起立板部23の内側面に溶接により固着された円柱状(ロッド状)の支持具31に連結ホルダー32を介して回動可能に連結されている。即ち、係合体本体30は、金属板材が所定間隔をおいて二枚重ねとなるように折り曲げられて、金属板材の連結側に係合挿入孔33が形成されて、該係合挿入孔33の両側に係合板部34が形成された構成であって、二枚重ねの金属板材の非連結側には間隔保持材35が挿入され、二枚重ねの金属板材の非連結側部が前記連結ホルダー32に連結されて、各部分は一対のリベット36で一体化されている。なお、連結ホルダー32は係合体本体30と一体となって回動するため、挿入スライド体21の起立板部23との干渉を解すべく、前記起立板部23の上端部には、方形状の切欠き部23aが形成されている。
また、荷締ベルトVの両端部には、それぞれベルト金具Fが連結されている。図3、図4及び図7において、ベルト金具Fは、金属板材が所定間隔をおいて二枚重ねとなるように折り曲げられた金具本体41を備え、金具本体41の非連結側の各端部は互いに密着するように内方に更に折り曲げられて、当該部分に形成されたベルト挿通孔42に荷締ベルトVの端部が挿通され、前記ベルト挿通孔42に挿通された荷締ベルトVの端部は、折り返されて荷締ベルトVの他の部分に一体に縫着されている。金具本体41の反端側の端部(二枚重ね状態の金属板材が連結されている側の端部)には、それぞれ側方に開口して深さの異なる第1及び第2の各係合溝43a,43bが形成され、所定間隔をおいて二枚重ね状態となった金属板材の間にはレバー44が配設され、前記レバー44は、自身の長手方向の略中央において支点ピン45により回動可能に連結されている。レバー44の長手方向の一端部には係合段部46が形成されていると共に、その他端部には解除操作部47が形成され、係合段部46及び解除操作部47は、いずれも金具本体41の両側端から側方に突出している。レバー44は、支点ピン45に巻回されたコイルバネ48の両端の直線部48aが金具本体41の連結板部41aの内面に弾接することにより、図7において反時計方向に回動するように付勢されている。
そして、固縛部材連結固定装置A1 のベルト金具係合体E1 に、荷締ベルトVの端部のベルト金具Fを連結するには、以下のようにして行う。即ち、図7において、ベルト金具Fのレバー44の解除操作部47を押し付けると、金具本体41に形成された長さの長い方の第1係合溝43aとレバー44との重複が解消されて、前記第1係合溝43aの全てが現出した状態となる。この状態で、金具本体41の第1係合溝43aに、係合体本体30の一方の係合板部34を相対的に挿入させると、図7(ロ)に示されるように、ベルト金具係合体E1 の係合挿入孔33にベルト金具Fの金具本体41が挿入可能となる。次に、金具本体41の第2係合溝43bと連結板部41aとの間の部分を前記係合挿入孔33に挿入した後に、金具本体41をレバー44の解除操作部47の側に移動させて、金具本体41の第2係合溝43bに他方の係合板部34を相対的に挿入係合させた後に、レバー44の解除操作部47を開放させると、前記レバー44は、コイルバネ48の弾性復元力により付勢方向である反時計方向に回動されて、図7(ハ)に示されるように、レバー44の係合段部46とベルト金具係合体E1 の係合板部34とが係合する。これにより、ベルト金具Fの金具本体41は、レバー44の係合段部46と金具本体41の第2係合溝43bとが、ベルト金具係合体E1 の各係合板部34にそれぞれ係合すると共に、この係合状態において、ベルト金具Fの金具本体41がレバー44の長手方向へ移動するのが規制されるため、ベルト金具係合体E1 とベルト金具Fとの係合状態が維持される。なお、ベルト金具係合体E1 とベルト金具Fとの係合を解除するには、上記操作を逆の順序で行えばよい。
次に、図3、図5及び図6を参照にして、係合レールR1 の長手方向Q1 に沿った特定の位置にベルト金具係合体E1 を固定する方法について説明する。まず、図5−A(イ)のように、挿入スライド体21に対して抜出防止板24を非使用位置(図3の2点鎖線で示される位置)に配置させておいて、係合レールR1 に対してベルト金具係合体E1 の挿入スライド体21を内方に傾斜させた状態で、挿入スライド体21の水平板部22を係合レールR1 の挿入開口11に挿入させた後に、挿入スライド体21を外方に傾斜させて起立板部23を係合レールR1 の外側板部16に当接又は近接させた状態で起立させる〔図5−A(ロ)〕。この状態では、係合レールR1 の側面視において、挿入スライド体21の水平板部22の先端面と、係合レールR1 の内側板部14の内面に突設されたストッパー突起体15の先端面との間には所定の隙間が形成されていて、ベルト金具係合体E1 は係合レールR1 の長手方向Q1 に沿ってスライド可能になっている。
次に、上記の状態において、図6(イ)に示されるように、挿入スライド体21の水平板部22が、係合レールR1 の内側板部14の内面の隣接する2つのストッパー突起体15の間に配置されていることを確認して、水平板部22の前端面が係合レールR1 の内側板部14の内側面に当接するまで、挿入スライド体21の全体を係合レールR1 の幅方向Q2 の内方に移動させる。その後に、非使用位置に配置されている抜出防止板24を支点ピン25を中心に使用位置まで回動させると、抜出防止板24は、挿入スライド体21の起立板部23と係合レールR1 の外側板部16との間の隙間17に挿入される〔図5−A(ハ)及び図6(ロ)〕。これにより、挿入スライド体21は、係合レールR1 の外側板部16の側に後退不能となると共に、左右のストッパー突起体15の存在により、係合レールR1 の長手方向Q1 にスライド不能となって、係合レールR1 の長手方向Q1 に沿った特定位置にベルト金具係合体E1 が固定配置される。なお、ストッパー突起体15は、荷物Pを荷締ベルトVにより締め付けている状態で、ベルト金具係合体E1 が係合レールR1 の長手方向Q1 に沿ってスライドするのを防止するための安全を図るものであって、荷締ベルトVに作用する後述の張力Tの分力が係合レールR1 の長手方向に存在しない場合(荷締ベルトVが斜めに掛けられていない場合)には、ベルト金具係合体E1 が係合レールR1 の長手方向Q1 に沿ってスライドする恐れは少ないので、請求項1の発明においては、ストッパー突起体15は必要不可欠な存在ではない。
ここで、ベルト金具係合体E1 の係合レールR1 の長手方向Q1 に沿った固定配置位置は、荷台Dに載せられる荷物Pとの関係で相対的に定められるものであり、荷台Dの荷物Pとの関係で、係合レールR1 に対するベルト金具係合体E1 の固定配置位置を変更させる必要が生ずる。この場合には、上記したように、図5−A(ロ)及び図6(イ)に示される状態において、係合レールR1 の長手方向Q1 に沿ってベルト金具係合体E1 を目的の固定配置位置までスライドさせた後に、挿入スライド体21を係合レールR1 の幅方向Q2 の内方に移動させ、その後に、挿入スライド体21の起立板部23と係合レールR1 の外側板部16との間の隙間17に抜出防止板24を挿入すると、係合レールR1 から挿入スライド体21を取り外すことなく、係合レールR1 に対するベルト金具係合体E1 の固定配置位置を簡単に変更させられる。
図1及び図2に示されるように、荷台Dに同一形状の多数の荷物Pを前後方向に並べる場合には、荷台Dの幅方向の両端部に前後方向に沿って固定配置された各係合レールR1 には、それぞれ荷物Pの数に対応したベルト金具係合体E1 がスライド可能に嵌め込まれている。そして、各荷物Pに掛けられた荷締ベルトVの両端の各ベルト金具Fを、上記のようにして、各係合レールR1 に固定配置されたベルト金具係合体E1 の係合体本体30に係合させておいて、荷締ベルトVの途中に設けられた荷締め機Gにより荷締ベルトVに所定の張力Tを付与すると、係合体本体30は、挿入スライド体21に対して荷締ベルトVの空間配置部の傾斜と同一角度だけ傾斜する〔図5−B(ニ),(ホ)〕。荷締ベルトVの張力Tにより荷物Pを締め付けている状態では、前記張力Tによって、挿入スライド体21の水平板部22が僅かに上方に引き上げられて、前記水平板部22と係合レールR1 の天板部である係合板部12とがしっかりと係合して、係合レールR1 から挿入スライド体21が外れる恐れは全くなく、前記張力Tは、挿入スライド体21の水平板部22と係合レールR1 の係合板部12とがしっかりと係合するように作用する。また、前記張力Tは、結果的に係合レールR1 に作用するが、四角筒状の係合レールR1 の肉厚は、所定の安全率を有して前記張力Tに耐え得る設計にしてある。
上記実施例1は、荷締ベルトVの両端部にそれぞれベルト金具Fを取付けておいて、固縛部材連結固定装置A1 を構成する挿入スライド体21の起立板部23の内側面に、前記ベルト金具Fと係合可能なベルト金具係合体E1 を回動可能に連結した構成であって、前記ベルト金具Fとベルト金具係合体E1 の係合体本体30とをワンタッチで係合させられるため、荷締作業の能率が高まると共に、前記係合部が緩むことはないため、荷物の締付け力が緩むこともなくなる利点がある。
また、荷台Dの幅方向の両端部に固定された係合レールR1 の挿入空間13内にゴミ類が入り込んだ場合でも、前記挿入空間13は長手方向Q1 に連続しているために、挿入空間13内に挿入したほうき類を長手方向Q1 に移動させることにより、或いは高圧の水流を長手方向Q1 に沿って流すことにより、挿入空間13内に侵入したゴミ類は容易に外部に排出させられる。この結果、挿入空間13内のゴミ類の存在により、係合レールR1 とベルト金具係合体E1 とが係合不具合になることはない。
実施例2の固縛部材連結固定装置A2 は、前記装置A1 のベルト金具係合体E1 をロープ引掛け体E2 に変更したものであって、他の構成は装置A1 と同一である。図8は、挿入スライド体21の起立板部23に回動可能に連結されたロープ引掛け体E2 にワイヤロープJが引っ掛けられた状態の斜視図である。即ち、ロープ引掛け体E2 は、三角形状をした引掛け体本体51の一辺部がリング連結体52を介して支持具31に回動可能に連結され、引掛け体本体51におけるリング連結体52に固着された辺と対向する頂点部には、前記リング連結体52と略平行となって引掛けロッド53が両側に突出して形成されている。このため、図8に示されるように、荷台Dの荷物Pを締め付けているロープJをロープ引掛け体E2 の引掛けロッド53に引っ掛けることにより、固縛部材連結固定装置A2 を介してロープJの端部を荷台Dに固定している。なお、ワイヤロープJは、引掛け体本体51の孔部54に挿通することも可能であり、更に、引掛け体本体51の孔部54には、ワイヤロープの端部に取付けられたフックを係合させることも可能である。
図9は、コンテナ車のコンテナCの側板部61の所定高さの部分の内側に固縛部材連結固定装置A3 を装着して、荷台Dの荷物Pを締め付けている状態の背面断面図であり、図10は、図9の固縛部材連結固定装置A3 の部分の拡大図である。実施例3の固縛部材連結固定装置A3 は、コンテナCの側板部61の内側の所定高さの部分に水平に装着される係合レールR2 と、該係合レールR2 に係合されるベルト金具係合体E1'とで構成され、前記固縛部材連結固定装置A1 と異なる部分についてのみ説明する。係合レールR2 は、前記側板部61の内側に形成された溝部62に収容されて、リベット63により固定されるために、底板部18の幅方向の両端は前記幅方向に所定長だけ延設されて、固定板部19となっている。即ち、係合レールR2 の底板部18の幅方向の両端に延設された各固定板部19がそれぞれリベット63によりコンテナCの側板部61に固定されて、係合レールR2 のほぼ全体が前記溝部62に収容されている。
ベルト金具係合体E1'は、前記固縛部材連結固定装置A1 とほぼ同一構成であるが、使用状態において、水平板部22が起立配置されると共に、起立板部23及び抜出防止板24がそれぞれ水平配置される点が異なる。このため、抜出防止板24を前記隙間17に挿入して、係合レールR2 に対してベルト金具係合体E1'を固定した状態では、水平配置された抜出防止板24が抜け出るのを防止する抜出防止ピン(図示せず)を挿入スライド体21の起立板部23に設ける必要があり、この構成のみが前記ベルト金具係合体E1 と異なる。
荷台Dに載せられた荷物Pを荷締ベルトVにより締め付けるには、図9に示されるように、荷締ベルトVの両端のベルト金具Fを、コンテナCの両側板部61の内側に係合レールR2 に係合固定された各ベルト金具係合体E1'の係合体本体30に係合させた後に、荷締め機Gにより荷締ベルトVに張力Tを加える。前記張力Tは、係合レールR2 の係合板部12と、挿入スライド体21の水平板部22との係合が確実となるように作用する。
荷台Dの荷物Pの位置に応じて、係合レールR2 に対してベルト金具係合体E1'をスライドさせることにより、係合レールR2 の目的位置にベルト金具係合体E1'を係合固定させられる作用は、実施例1と同様である。また、実施例3の固縛部材連結固定装置A3 は、トラックの側あおり板の内側に装着することもできる。
実施例3の固縛部材連結固定装置A3 は、コンテナCの側板部61等の内側に係合レールR2 が固定されているので、荷台に固定する場合に比較すると、係合レールR2 が荷物の搬入出の障害にならないと共に、係合レールR2 内へのゴミ類の侵入が少なくなって、侵入したゴミ類の存在による係合不具合の恐れも少なくなる利点がある。
図11は、トラックの荷台Dの幅方向の両端部に実施例4の固縛部材連結固定装置A4 を装着した状態の平面図であり、図12は、係合ブロック体64にベルト金具係合体E1 の挿入スライド体21’が挿入係合された状態の斜視図である。トラックの荷台Dの幅方向の両端部には、多数の係合ブロック体64が前後方向に所定間隔をおいてシャシー枠Sの上板部S1 に溶接により固定されている。係合ブロック体64は、前記係合レールR1 と同一の横断面形状を有していて、一方の開口は閉塞板65aで閉塞され、他方の開口は、開閉可能な閉塞板65bにより閉塞される。挿入スライド体21’は、側面形状がL字状となっていて、係合ブロック体64の係合板部66に係合する水平板部22’と、起立板部23とで構成される。挿入スライド体21’の起立板部23には、前記実施例1と同様に、支持具31を介して係合体本体30が回動可能に連結されている。係合ブロック体64に挿入スライド体21’を挿入するには、閉塞板65bを回動させて、この部分を開口させ、この開口から挿入スライド体21’を挿入させる。実施例4においては、挿入スライド体21’は、挿入状態で係合ブロック体64の幅方向に大きく移動できない構成であるので、前記抜出防止板を使用する必要はない。なお、図1及び図11において、5は、トラックの後あおり板を示す。
荷台Dにおける荷物Pの配置位置に対応した係合ブロック体64を選択して、選択された左右一対の係合ブロック体64に、荷締ベルトVの両端部のベルト金具Fを係合させて荷締めを行う。
なお、シャシー枠Sの突出部2は、荷台Dの幅方向の両端に配置された床板1の側面がささくれるのを防止するためのものであって、シャシー枠Sには、その幅方向の内端側が低くなるような段差状に形成されて、この段差部に床板1を配置することにより、該床板1の外側面のささくれを防止することにより、前記突出部2が設けられていない構造のものもあり、本発明は、後者の構成のシャシー枠を有する荷台に対しても実施可能である。
本発明に係る固縛部材連結固定装置A1 を荷台Dに装着したトラックの側面図である。 同じく荷台Dの荷物Pを荷締ベルトVにより締め付けた状態の背面図である。 固縛部材連結固定装置A1 を構成するベルト金具係合体E1 と、荷締ベルトVの端部のベルト金具Fとを示す斜視図である。 ベルト金具係合体E1 と荷締ベルトVのベルト金具Fとが係合されて、荷物Pが締め付けられた状態の部分斜視図である。 (イ)ないし(ハ)は、それぞれ係合レールR1 の挿入開口11にベルト金具係合体E1 の挿入スライド体21が傾斜姿勢で水平板部22が挿入された状態、挿入スライド体21の起立板部23が起立した状態、及び抜出防止板24が挿入された状態の側面断面図である。 (ニ)及び(ホ)は、それぞれベルト金具係合体E1 に荷締ベルトVのベルト金具Fが係合される前後を示す側面断面図である。 (イ),(ロ)は、それぞれ図5−A(ロ)及び(ハ)の模式的縦断面図である。 (イ)ないし(ハ)は、それぞれ荷締ベルトVの端部のベルト金具Fのフリー状態、ベルト金具係合体E1 の係合体本体30に対する係合途中の状態、及び係合状態の縦断面図である。 挿入スライド体21に回動可能に連結されたロープ引掛け体E2 にロープJが引っ掛けられた状態の斜視図である。 コンテナ車のコンテナCの側板部61の所定高さの部分の内側に固縛部材連結固定装置A3 を装着して、荷台Dの荷物Pを締め付けている状態の背面断面図である。 図9の固縛部材連結固定装置A3 の部分の拡大図である。 トラックの荷台Dの幅方向の両端部に実施例4の固縛部材連結固定装置A4 を装着した状態の平面図である。 係合ブロック体64にベルト金具係合体E1 の挿入スライド体21’が挿入係合された状態の斜視図である。 (イ),(ロ)は、それぞれ落込みフックE’の斜視図、及び使用状態の断面図である。 (イ),(ロ)は、それぞれ落込みフックE”の斜視図、及び使用状態の断面図である。
符号の説明
1 〜A4 :固縛部材連結固定装置
C:コンテナ
D:荷台
1 :ベルト金具係合体(固縛部材連結体)
2 :ロープ引掛け体(固縛部材連結体)
F:ベルト金具
J:ワイヤロープ(固縛部材)
1 ,R2 :係合レール
S:シャシー枠
W:点溶接(溶接)
2:突出部
11:係合レールの挿入開口
12:係合レールの係合板部
15:ストッパー突起体
21:挿入スライド体
22:水平板部(係合板部)
23:起立板部
24:抜出防止板
30:係合体本体(連結体本体)
51:引掛け体本体(連結体本体)
64:係合ブロック体

Claims (8)

  1. 貨物車、トラック等の荷物運搬車の荷台を構成するシャシーの幅方向の両端部に装着され、前記荷台の荷物を固縛する固縛部材を連結固定するための固縛部材連結固定装置であって、
    略四角筒体の天板部における幅方向の外側の部分が全長に亘って所定幅だけ欠落された挿入開口が形成されて、前記シャシーに溶接等により固定される係合レールと、
    前記係合レールに係合されて、前記固縛部材を連結させる固縛部材連結体とから成り、
    前記固縛部材連結体は、前記係合レールの挿入空間に挿入されて、該係合レールの天板部である係合板部に係合固定される係合板部を有する挿入係合体と、該挿入係合体に回動可能に連結されて、前記固縛部材を連結固定させるための連結体本体とを備え、
    前記荷台の荷物を固縛する固縛部材に作用する張力により、固縛部材連結体を構成する挿入係合体と係合レールとが係合されて、前記固縛部材は、固縛部材連結体を介して係合レールに連結固定される構成であることを特徴とする固縛部材連結固定装置。
  2. コンテナ貨物車のコンテナの側板等の内側に前後方向に沿って水平に装着され、前記荷台の荷物を固縛する固縛部材を連結固定するための固縛部材連結固定装置であって、
    略四角筒体の天板部における幅方向の外側の部分が全長に亘って所定幅だけ欠落された挿入開口が形成されて、前記コンテナの側板等の内側に固定される係合レールと、
    前記係合レールに係合されて、前記固縛部材を連結させる固縛部材連結体とから成り、
    前記固縛部材連結体は、前記係合レールの挿入空間に挿入されて、該係合レールの天板部である係合板部に係合固定される係合板部を有する挿入係合体と、該挿入係合体に回動可能に連結されて、前記固縛部材を連結固定させるための連結体本体とを備え、
    前記荷台の荷物を固縛する固縛部材に作用する張力により、固縛部材連結体を構成する挿入係合体と係合レールとが係合されて、前記固縛部材は、固縛部材連結体を介して係合レールに連結固定される構成であることを特徴とする固縛部材連結固定装置。
  3. 前記係合レールの内側又は上側となる側板部の内側面には、係合レールと挿入係合体との係合状態において、前記挿入空間に挿入された固縛部材連結体の挿入係合体が係合レールの長手方向に沿ってスライドするのを防止する多数のストッパー突起体が突設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の固縛部材連結固定装置。
  4. 前記固縛部材連結体は、係合レールの長手方向に沿ってスライド可能であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の固縛部材連結固定装置。
  5. 前記固縛部材連結体の挿入係合体は、係合固定状態において、係合レールのストッパー突起体が突設された側板部と対向する側板部との間に、前記挿入係合体を係合レールの挿入開口から挿入係合可能にするための所定の隙間が形成され、前記隙間には、前記挿入係合体に連結された抜出防止板が挿入される構成であることを特徴とする請求項3に記載の固縛部材連結固定装置。
  6. 前記固縛部材は、両端部にベルト金具が連結されたベルトであって、前記固縛部材連結体の連結体本体は、前記ベルト金具がワンタッチで係合される構成であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の固縛部材連結固定装置。
  7. 荷物運搬車はトラックであって、前記シャシーの幅方向の両端部には、床板のささくれを防止する突出部が形成され、前記係合レールの高さは前記突出部の高さと略同一であることを特徴とする請求項1、3、4、5又は6のいずれかに記載の固縛部材連結固定装置。
  8. 貨物車、トラック等の荷物運搬車の荷台を構成するシャシーの幅方向の両端部に装着され、前記荷台の荷物を固縛する固縛部材を連結固定するための固縛部材連結固定装置であって、
    前記荷台の前後方向に沿って所定間隔をおいて前記シャシーに溶接等により固定され、略四角筒体の天板部における幅方向の外側の部分が全長に亘って所定幅だけ欠落された挿入開口が形成された多数の係合ブロック体と、
    前記係合ブロック体に係合されて、前記固縛部材を連結させる固縛部材連結体とから成り、
    前記固縛部材連結体は、前記係合ブロック体の挿入空間に挿入されて、該係合ブロック体の天板部である係合板部に係合固定される係合板部を有する挿入係合体と、該挿入係合体に回動可能に連結されて、前記固縛部材を連結固定させるための連結体本体とを備え、
    前記荷台の荷物を固縛する固縛部材に作用する張力により、固縛部材連結体を構成する挿入係合体と係合レールとが係合されて、前記固縛部材は、固縛部材連結体を介して係合ブロック体に連結固定される構成であることを特徴とする固縛部材連結固定装置。
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