JP2007000923A - シリンダブロックの鋳造方法およびシリンダブロック鋳造用の中子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 シリンダライナ15の外周部にウォータージャケット30aが形成されるシリンダブロック30の製造方法であって、シリンダブロック30にウォータージャケット30aを形成するための中子16と、シリンダライナ15とを、一定間隔を設けた状態で、連結用巾木17により一体的に連結し、前記連結用巾木17により連結した中子16とシリンダライナ15とを、一体的に金型1内へ収納し、金型1内へ収納した中子16を、支持用巾木18により、金型1に対する一定位置に支持する。
【選択図】 図1
Description
この中子には、金型内部に収納する際に、該中子を位置決めをしながら該金型に取り付ける巾木が設けられている場合が多い。
また、特許文献2に示す砂中子には、該中子の外周面から外方へ突出する巾木部が形成されており、金型の側壁面に取り付けられたピン部材を、前記巾木部に係合させることで、中子を金型に取り付けるようにしている。
シリンダライナと中子とが正常な姿勢でセットされた場合は、両者間に一定の隙間が形成された状態となるが、セットされた中子とシリンダライナとの相対位置がずれると、両者が接触した状態となる場合がある。
そこで、本発明においては、シリンダライナのセット位置と中子の収納位置とのずれを無くして、シリンダライナ部分からの冷却水漏れを防止できるシリンダブロックの鋳造方法およびシリンダブロック鋳造用の中子を提供するものである。
即ち、請求項1記載のごとく、シリンダライナの外周部にウォータージャケットが形成されるシリンダブロックの製造方法であって、該シリンダブロックの鋳造時に、該シリンダブロックにウォータージャケットを形成するための中子と、シリンダライナとを、一定間隔を設けた状態で、連結用巾木により一体的に連結し、前記連結用巾木により連結した中子とシリンダライナとを、一体的に金型内へ収納し、金型内へ収納した中子を、支持用巾木により、金型に対する一定位置に支持する。
これにより、鋳造時にシリンダライナと中子とが接触することがなく、鋳造されたシリンダブロックのウォータージャケットとシリンダライナの外周面とが接触することがない。従って、エンジン実働時にウォータージャケット内を流れる冷却水がシリンダライナから漏れ出すことを防止できる。
これにより、鋳造時に連結用巾木および支持用巾木によりシリンダブロックに形成された孔部から、冷却水が漏れ出すことを防止できる。
これにより、鋳造時に連結用巾木および支持用巾木によりシリンダブロックに形成された孔部と、封止部材との間を、シール剤にてシールすることができ、ウォータージャケットからの冷却水漏れを、さらに確実に防止することが可能となる。
これにより、封止加工を容易かつ安価に行うことができる。
これにより、鋳造時にシリンダライナと中子とを接触させることなく、シリンダライナおよび中子を金型のキャビティ内に収納することができ、鋳造されたシリンダブロックのウォータージャケットとシリンダライナの外周面とが接触することがない。
従って、エンジン実働時にウォータージャケット内を流れる冷却水がシリンダライナから漏れ出すことを防止できる。
このボアピン14にはシリンダライナ15が外装され、ボアピン14にシリンダライナ15を外装することにより、金型1内にシリンダブロック用のキャビティ22が形成される。
キャビティ22内には、シリンダブロックのウォータージャケットを形成するための砂中子16が配置されている。
また、図2に示すように、砂中子16は、連結用巾木17により、シリンダライナ15と一定間隔を空けた状態で一体的に連結されている。
砂中子16とシリンダライナ15との間に形成される隙間は、砂中子16とシリンダライナ15とが連結用巾木17により連結されることで、一定間隔を保持している。
キャビティ22内に収納された砂中子16は、支持用巾木18を介してキャビティ22の側壁面(中間可動型12a・12bの内周面)に固定されている。
支持用巾木18を支持穴12cに嵌合させることで、金型1のキャビティ22内に収納した砂中子16の位置を、該キャビティ22内における一定位置に保持することができる。
従って、鋳造されたシリンダブロック30のウォータージャケット30aとシリンダライナ15の外周面とが接触することがなく、エンジン実働時にウォータージャケット30a内を流れる冷却水がシリンダライナ15から漏れ出すこともない。
内側孔部30bはシリンダライナ15の外側面と連通し、外側孔部30cはシリンダブロック30の外部と連通しており、そのままでは該内側孔部30bおよび外側孔部30cから冷却水が漏れ出してしまうため、鋳造後のシリンダブロック30には機械加工が施される。
また、内側孔部30b、外側孔部30c、および連結穴15aの封止部材としては、タイトプラグ35を用いているので、封止加工を容易かつ安価に行うことができる。
15 シリンダライナ
16 砂中子
17 連結用巾木
18 支持用巾木
22 キャビティ
30 シリンダブロック
30a ウォータージャケット
Claims (5)
- シリンダライナの外周部にウォータージャケットが形成されるシリンダブロックの製造方法であって、
該シリンダブロックの鋳造時に、
該シリンダブロックにウォータージャケットを形成するための中子と、シリンダライナとを、一定間隔を設けた状態で、連結用巾木により一体的に連結し、
前記連結用巾木により連結した中子とシリンダライナとを、一体的に金型内へ収納し、
金型内へ収納した中子を、支持用巾木により、金型に対する一定位置に支持する、
ことを特徴とするシリンダブロックの製造方法。 - シリンダブロックの鋳造時に、前記連結用巾木および支持用巾木により該シリンダブロックに形成された孔部を、
シリンダブロックの鋳造後に、封止部材にて封止する、
ことを特徴とする請求項1に記載のシリンダブロックの製造方法。 - 前記封止部材の、シリンダブロックに形成された孔部との接触面にはシール剤が塗布されている、
ことを特徴とする請求項2に記載のシリンダブロックの製造方法。 - 前記封止部材は、プラグであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシリンダブロックの製造方法。
- シリンダライナの外周部にウォータージャケットが形成されるシリンダブロックの鋳造時に、金型内に収納されるシリンダブロック製造用の中子であって、
前記中子とシリンダライナとを、一定間隔を設けた状態で一体的に連結させる連結用巾木と、
中子から外周方向へ突出し、金型内に収納された中子を、金型に対する一定位置に支持する支持用巾木とを備えることを特徴とするシリンダブロック製造用の中子。
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