JP2006528982A - ペプチドyyおよびpyy作用薬の送達用組成物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、少なくとも1種の送達剤化合物と、ペプチドYY(PYY)およびPYY作用薬の少なくとも1つを含む組成物(例えば薬剤組成物)を提供する。その組成物は治療上有効な量のペプチドYYまたはPYY作用薬と送達剤化合物を含むことが好ましい。本発明の組成物は、PYY、PYY作用薬またはその混合物の送達を容易にし、送達剤化合物を用いない投与と比べてその生物学的利用能を増大させる。PPYおよびPYY作用薬は、食物摂取の低減を含む栄養利用能を低減させるための薬剤としての活性を有する。

Description

本出願は、2003年5月14日出願の米国仮出願番号第60/470905号、2003年5月15日出願の米国仮出願番号第60/471114号、2003年9月25日出願の米国仮出願番号第60/506702号および2004年1月14日出願の米国仮出願番号第60/536697号の特典を請求するものであり、その全体を参照により本明細書に組み込む。
本発明は、ペプチドYY(PYY)およびPYY作用薬を標的に送達するための組成物に関する。これらの組成物は、動物に経口投与するために、PYYおよびPYY作用薬と一緒に非共有結合性混合物を形成するのによく適した化合物を含む。調製物、投与および治療の方法も開示する。
現在の肥満抑制薬は効力が限られており、また多くの副作用がある。Crowley,V.E.、Yeo,G.S.& O'Rahilly,S.、Nat.Rev.Drug Discov 1、276〜86頁(2002)。肥満は世界的に流行伝染病のような勢いに達しており、この分野での適切な薬物療法の開発が差し迫って必要とされている。最近、食欲の調節、身体のエネルギー消費および体脂肪量の蓄積に関与するホルモンおよび神経ペプチドが、可能性のある肥満抑制薬として出現してきている。McMinn,J.E.、Baskin,D.G.& Schwartz,M.W.、Obes Rev 1:37〜46頁(2000)、Drazen,D.L.& Woods,S.C.、Curr Opin Clin Nutr Metab Care 6:621〜629頁(2003)。しかし、今のところ、これらのペプチドは非経口投与を必要とする。肥満制御のため毎日注射することは見通しとして余り有望なものではなく、これらの薬物の使用は限定されている。
そうしたペプチドの1つのPYYは、食後に遠位胃腸管の内分泌細胞によって分泌され、視床下部において飽満の信号を出す役割を果たす。Batterham,R.L.等、Nature 418:650〜654頁(2002)。最近の研究では、肥満対象者においては空腹時および食後のPYYレベルが低いことが分かっている。そのことは、高い食欲と食物消費の原因となることがある。静脈内に投与した場合、痩せた対象者と肥満対象者の両方において食欲と食物摂取が抑制される。Batterham,R.L.等、N Engl J Med 349:941〜948頁(2003)。ペプチドYY断片(例えばPYY[3〜36])およびPYY作用薬(PPファミリーでないものも含む)のような膵臓ペプチド(PP)ファミリーからの他のペプチドも食欲を抑制させる。しかし、あまり吸収されず、かつ胃腸管内での分解が速いため、その経口での活性はごくわずかである。
PYYおよびPYY作用薬の動物への送達では、身体による障壁が課せられる。物理的障壁の例は、皮膚、脂質二層およびある種の活性薬剤に対して比較的不浸透性であり、循環器系などの標的に到達する前にそれでも通らなければならない種々の器官の膜である。化学的障壁には、これらに限定されないが、胃腸(GI)管でのpH変動および分解酵素が含まれる。
これらの障壁は経口送達系の設計において特に重要である。そうした生物学的、化学的および物理的障壁がなければ、動物への投与のためには、PYYおよびPYY作用薬の経口送達が、選択される経路であろう。これらの薬剤は、酸加水分解、酵素等によって胃腸管内で急速に効果を無くすかまたは破壊される。さらに、巨大分子薬物の大きさおよび構造が吸収を妨げることがある。結果として、タンパク質およびペプチド薬物の経口投与は、部分的に、その低い吸収と急速な分解のため難しい課題である。
脆弱な薬物を経口投与するための従来の方法は、腸壁の浸透性を人為的に増大させるための補助剤(例えば、レゾルシノール、ならびにポリオキシエチレンオレイルエーテルおよびn-ヘキサデシルポリエチレンエーテルなどの非イオン性界面活性剤)の同時投与、ならびに酵素的分解を阻害するための酵素的阻害剤の同時投与を当てにしてきた。リポソームもインスリンおよびヘパリン用の薬物送達系として記載されている。しかし、そうした薬物送達系の広範囲での使用は以下のことによって部分的に妨げられている。すなわち、(1)送達系が有害な量の補助剤または阻害剤を必要とする。(2)適当な低分子量カーゴ、すなわち活性薬剤が得られない。(3)送達系が低い安定性と十分でない有効期間を示す。(4)送達系の作製が困難である。(5)送達系が、うまく活性薬剤(カーゴ)を保護できない。(6)送達系が活性薬剤を不利な方へ変える。あるいは(7)送達系が、活性薬剤を吸収できないかまたはその吸収を促進できない。
より最近では、薬剤を送達するためにプロテイノイドミクロスフィアが使用されている。例えば、米国特許第5401516号、同5443841号およびRe.35862を参照されたい。さらに、薬剤を送達するために、ある種の変性アミノ酸が使用されている。例えば、米国特許第5629020号、同5643957号、同5766633号、同5776888号および同5866536号を参照されたい。
Batterham等、Nature 418:650〜654頁(2002)(これを参照により本明細書に組み込む)によれば、ペプチドYY[3〜36]系は肥満治療用の治療標的を提供することができる。
WO02/47712および米国特許公開番号2002/0141985は、ペプチドYY[3〜36]などのペプチドYYおよびペプチドYY作用薬を用いた、肥満および糖尿病を治療するための方法を開示している。
2003年5月14日出願の米国仮出願番号第60/470905号 2003年5月15日出願の米国仮出願番号第60/471114号 2003年9月25日出願の米国仮出願番号第60/506702号 2004年1月14日出願の米国仮出願番号第60/536697号 Crowley,V.E.、Yeo,G.S.& O'Rahilly,S.、Nat.Rev.Drug Discov 1、276〜86頁(2002) McMinn,J.E.、Baskin,D.G.& Schwartz,M.W.、Obes Rev 1:37〜46頁(2000) Drazen,D.L.& Woods,S.C.、Curr Opin Clin Nutr Metab Care 6:621〜629頁(2003) Batterham,R.L.等、Nature 418:650〜654頁(2002) Batterham,R.L.等、N Engl J Med 349:941〜948頁(2003) 米国特許第5401516号 米国特許第5443841号およびRe.35862 米国特許第5629020号 米国特許第5643957号 米国特許第5766633号 米国特許第5776888号 米国特許第5866536号 WO02/47712 米国特許公開番号2002/0141985 Tatemoto、Proc Natl Acad Sci U.S.A.79:2514〜8頁、1982年 Eberlein,Eysselein等、Peptides 10:797〜803頁(1989) Grandy,Schimiczek等、Regul Pept 51:151〜9頁(1994) WO98/20885 米国特許第5686511号 米国特許第5998367号 米国特許第5739106号 Pelleymounter,C.等、Science 269:540〜543頁(1995) Halaas,G.等、Science 269:543〜6頁(1995) Campfield,S.等、Science 269:546〜549頁(1995) WO99/07404 WO99/25727 WO99/25728 Fmoc chemistry(Applied Biosystems User's Manual for the ABI 430A Peptide Synthesizer、Version 1.3B 1988年7月1日、6:4970、Applied Biosystems,Inc.、Foster City、CA Sambrook等、Molecular Cloning:A Laboratory Manual、2d Ed.、Cold Spring Harbor(1989) Bartlett and Landen、Biorg Chem.14:356〜377頁(1986) Lin,A.H.等、Antimicrobial Agents and Chemotherapy 41(10):2127〜2131頁(1997) 米国特許第5650386号 WO94/23767 WO95/11690 WO95/28920 WO95/28838 WO96/10396 WO96/09813 WO96/12473 WO96/12475 WO96/30036 WO96/33699 WO97/31938 WO97/36480 WO98/21951 WO98/25589 WO98/34632 WO98/49135 WO99/16427 WOOO/06534 WO00/07979 WO00/40203 WO00/46182 WO00/47188 WO00/48589 WO00/50386 WO00/59863 WO00/59480 WO01/32130 WO01/32596 WO01/34114 WO01/44199 WO01/51454 WO01/70219 WO01/92206 WO02/02509 WO02/15959 WO02/16309 WO02/20466 WO02/19969 WO02/070438 WO03/026582 WO02/100338 WO03/045306 WO0326582 WO98/34632 WO00/07979 WO01/44199 WO01/32596 WO02/20466 WO03/045306 ラジオイムノアッセイ(Phoenix Pharmaceuticals,Inc.、Belmont、CAのカタログ#RK-059-02)
しかし、ペプチドYYおよびPYY作用薬を送達するための簡単で安価な送達系が依然として必要とされている。
患者の服薬遵守性を確実にするためにペプチドYY[3〜36]を送達する非侵襲性の好ましくは経口での経路が必要である。
本発明は、(a)少なくとも1種の送達剤化合物と、(b)ペプチドYY(PYY)、PYY作用薬またはその混合物を含む組成物(例えば、薬剤組成物)を提供する。組成物は治療上有効量のペプチドYYおよび/またはPYY作用薬ならびに送達剤化合物を含むことが好ましい。本発明の組成物は、PYYおよび/またはPYY作用薬の送達を容易にし、送達剤化合物を用いない投与と比べてその生物学的利用能を増大させる。PPYおよびPYY作用薬は、食物摂取の低減を含む栄養利用能を低減させるための薬剤としての活性を有する。
好ましい送達剤化合物には、これらに限定されないが、N-(8-[2-ヒドロキシベンゾイル]アミノ)カプリル酸およびN-(10-[2-ヒドロキシベンゾイル]アミノ)デカン酸およびその塩、ならびにその溶媒和物および水和物が含まれる。好ましい実施形態では、その塩はモノナトリウム塩などのナトリウム塩である。
1つの好ましい実施形態では、その組成物はペプチド YY、PYY作用薬またはその混合物と、少なくとも1種の以下の構造またはその塩の送達剤を含む。
Figure 2006528982
(式中、
Arはフェニルまたはナフチルであり、
Arは-OH、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルケニル、C1〜C4アルコキシまたはC1〜C4ハロアルコキシの1つまたは複数で任意選択で置換されており、
R7はC4〜C20アルキル、C4〜C20アルケニル、フェニル、ナフチル、(C1〜C10アルキル)フェニル、(C1〜C10アルケニル)フェニル、(C1〜C10アルキル)ナフチル、(C1〜C10アルケニル)ナフチル、フェニル(C1〜C10アルキル)、フェニル(C1〜C10アルケニル)、ナフチル(C1〜C10アルキル)またはナフチル(C1〜C10アルケニル)から選択され、
R8は水素、C1〜C4アルキル、C2〜C4アルケニル、C1〜C4アルコキシおよびC1〜C4ハロアルコキシから選択され、
R7はC1〜C4アルキル、C2〜C4アルケニル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシ、-OH、-SH、-CO2R9、またはその任意の組合せで任意選択で置換されており、
R9は水素、C1〜C4アルキルまたはC2〜C4アルケニルであり、
R7は酸素、窒素、イオウまたはその任意の組合せによって任意選択で介在されており、
但し、上記化合物は酸性基に対するα位をアミノ基で置換されていない)。
他の好ましい実施形態では、その組成物は、ペプチド YY、PYY作用薬またはその混合物と、少なくとも1種の以下の構造またはその塩の送達剤を含む。
Figure 2006528982
(式中、
R1、R2、R3およびR4は独立に、H、-OH、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C2〜C4アルケニル、C1〜C4アルコキシ、-C(O)R8、-NO2、-NR9R10または-N+R9R10R11(R12)-であり、
R5はH、-OH、-NO2、ハロゲン、-CF3、-NR14R15、-N+R14R15R16(R13)-、アミド、C1〜C12アルコキシ、C1〜C12アルキル、C2〜C12アルケニル、カルバメート、カルボネート、尿素または-C(O)R18であり、
R5はハロゲン、-OH、-SHまたは-COOHで任意選択で置換されており、
R5はO、N、Sまたは-C(O)-によって任意選択で介在されており、
R6はC1〜C12アルキレン、C2〜C12アルケニレンまたはアリーレンであり、
R6はC1〜C4アルキル、C2〜C4アルケニル、C1〜C4アルコキシ、-OH、-SH、ハロゲン、-NH2または-CO2R8で任意選択で置換されており、
R6はOまたはNによって任意選択で介在されており、
R7は結合かまたはアリーレンであり、
R7は-OH、ハロゲン、-C(O)CH3、-NR10R11または-N+R10R11R12(R13)-で任意選択で置換されており、
R8は出現するごとに独立に、H、C1〜C4アルキル、C2〜C4アルケニルまたは-NH2であり、
R9、R10、R11およびR12は独立に、HまたはC1〜C10アルキルであり、
R13はハロゲン化物、水酸化物、硫酸塩、テトラフルオロホウ酸塩またはリン酸塩であり、
R14、R15およびR16は独立に、H、C1〜C10アルキル、-COOHで置換されたC1〜C10アルキル、C2〜C12アルケニル、-COOHで置換されたC2〜C12アルケニル、または-C(O)R17であり、
R17は-OH、C1〜C10アルキルまたはC2〜C12アルケニルであり、
R18はH、C1〜C6アルキル、-OH、-NR14R15またはN+R14R15R16(R13)である)
任意選択で、R1、R2、R3、R4およびR5がHであり、R7が結合である場合、R6はC1〜C6、C9またはC10アルキルでない。
任意選択で、R1、R2、R3およびR4がHであり、R5が-OHであり、R7が結合である場合、R6はC1〜C3アルキルでない。
任意選択で、R1、R2、R3およびR4の少なくとも1つがHでなく、R5が-OHであり、R7が結合である場合、R6はC1〜C4アルキルでない。
任意選択で、R1、R2およびR3がHであり、R4が-OCH3であり、R5が-C(O)CH3であり、R6が結合である場合、R7はC3アルキルでない。
任意選択で、R1、R2、R4およびR5がHであり、R3が-OHであり、R7が結合である場合、R6はメチルでない。
さらに他の実施形態では、組成物は、ペプチドYY、PYY作用薬またはその混合物、ならびに以下の構造またはその塩の送達剤を含む。
Figure 2006528982
(式中、
R1、R2、R3、R4およびR5は独立に、H、-CN、-OH、-OCH3またはハロゲンであり、R1、R2、R3、R4およびR5の少なくとも1つは-CNであり、
R6はC1〜C12直鎖または分枝鎖のアルキレン、アルケニレン、アリーレン、アルキル(アリーレン)またはアリール(アルキレン)である)
一実施形態によれば、R1が-CNであり、R4がHまたは-CNであり、R2、R3、およびR5がHである場合、R6はメチレン((CH2)1)ではない。
本発明の組成物を含む投与単位形態(例えば経口投与単位形態)も提供する。投与単位形態は、錠剤、カプセル剤または散剤もしくはサシェを含む粒剤などの液体または固体であってよい。
他の実施形態は、それを必要とする動物に本発明の組成物または投与単位形態を投与することによって、その動物にペプチドYY、PYY作用薬またはその混合物を投与するための方法である。好ましい投与の経路は経口である。
他の実施形態は、ペプチドYYおよび/またはPYY作用薬への抗体の生成を最少化または防止する方法で、それを必要とする動物に本発明の組成物または投与単位形態を投与することによって、その動物にペプチドYY、PYY作用薬またはその混合物を投与するための方法である。
さらに他の実施形態は、有効量の本発明の組成物または投与単位形態を動物に投与することによって、それを必要とする動物(例えばヒト)の体重を減少させる方法である。すなわち、PYYまたはPYY作用薬の送達を容易にするための有効量の送達剤化合物と、有効量(例えば治療上で有効な量)のPYYまたはPYY作用薬を投与する。
さらに他の実施形態は、有効量の本発明の組成物を動物に投与することによって、それを必要とする動物(例えばヒト)の肥満を治療する方法である。
さらに他の実施形態は、治療上有効量の本発明の組成物または投与単位形態を動物に投与することによって、動物(例えばヒト)の栄養利用能を低減することによって軽減できる状態(condition)または障害を治療するための方法である。そうした状態および障害には、これらに限定されないが、高血圧、異常脂質血症、心臓血管リスク、摂食障害、インスリン耐性、肥満および真性糖尿病が含まれる。
さらに他の実施形態は、動物(例えばヒト)に有効量の本発明の組成物または投与単位形態を投与することによって、その動物の脂質プロファイルを改善する方法である。
さらに他の実施形態は、送達剤化合物の少なくとも1つと、ペプチドYYおよびPYY作用薬の少なくとも1つを混合することによって、本発明の組成物を調製する方法である。
定義
本明細書では、「水和物」という用語は、これらに限定されないが、(i)分子の形態で組み込まれた水を含む物質および(ii)1個もしくは複数の水の分子を含有する結晶化した結晶性物質または遊離した水を含有する結晶性材料を含む。
本明細書では、「溶媒和物」という用語は、これらに限定されないが、溶媒の分子もしくはイオンと、送達剤化合物の分子もしくはイオンまたはその塩あるいはその水和物または溶媒和物との分子もしくはイオン錯体を含む。
「送達剤」という用語は、本明細書で開示される任意の送達剤化合物を指す。
「SNAC」という用語は、N-(8-[2-ヒドロキシベンゾイル]-アミノ)カプリル酸のモノナトリウム塩を指す。
「SNAD」という用語は、N-(10-[2-ヒドロキシベンゾイル]-アミノ)デカン酸のモノナトリウム塩を指す。「SNADの二ナトリウム塩」という用語は、N-(10-[2-ヒドロキシベンゾイル]-アミノ)デカン酸の二ナトリウム塩を指す。
「有効量のPYY、PYY作用薬またはその混合物」は、ある期間にわたって投与された生体の状態を治療または防止する、例えば、所望の投薬区間で治療効果をもたらすのに有効なPYY、PYY作用薬またはその混合物の量である。
「有効量の送達剤」は、任意の投与経路(これらに限定されないが、経口(例えば、胃腸管の生体膜を通して)、鼻、肺、皮膚、口腔、膣および/または視覚経路を含む本出願で考察したものなど)を経由して所望の量のPYYまたはPYY作用薬の吸収を可能にし、かつ/または容易にする送達剤の量である。
本明細書では、「AUC」という用語は、投薬間隔、例えば24時間間隔の全体にわたって台形法則により計算した血漿濃度-時間曲線下の面積を意味する。
「平均」という用語は、薬物動態学的値(例えば平均ピーク)に先行する場合、別段の指定のない限り、薬物動態学的値の算術平均値を表す。
本明細書および添付の特許請求の範囲で用いる単数形の「a」、「an」および「the」は、文脈による別段の明らかな指示のない限り、複数の指示対象を含む。したがって、例えば、「a molecule(分子)」という言及はそうした分子の1つまたは複数を含み、「a reagent(試薬)」という言及はそうした様々な試薬の1つまたは複数を含み、「an antibody(抗体)」という言及はそうした様々な抗体の1つまたは複数を含み、「the method(方法)」という言及は、本明細書に記載の方法を変更するかまたはそれを置き換えることができる、当分野の技術者に周知の同等のステップおよび方法への言及を含む。
「約」という用語は、一般に、所与の値または範囲の10%以内、好ましくは5%以内、より好ましくは1%以内を意味する。
本明細書では、「アルキル」および「アルケニル」という用語は、直鎖または分枝鎖のアルキルおよびアルケニル置換基をそれぞれ含む。
本明細書では、「患者」という用語は哺乳動物、好ましくはヒトを指す。
本明細書では、「薬剤として許容される」という語句は、生理学的に許容され、哺乳動物の投与した場合、一般にアレルギー性または類似の副作用、例えば胃の不調(gastric upset)、目まい等をもたらさない添加剤または組成物を指す。
PYYおよびPYY作用薬
「ペプチドYY」または「PYY」は、任意の種から得られるかまたは誘導されるペプチドYYポリペプチドを意味する。したがって、「PYY」という用語は、WO02/47712のSEQ ID NO:2(これは米国特許公開番号2002/0141985のPCT対応のものであり、これを参照により本明細書に組み込む)およびTatemoto、Proc Natl Acad Sci U.S.A.79:2514〜8頁、1982年に示されているヒトの全長36アミノ酸ペプチドと、例えば、マウス、ハムスター、ニワトリ、ウシ、ラットおよびイヌのPYYを含む様々な種のPYYとの両方を含む。「PYY作用薬」は、栄養利用能を低減させるPYYの効果を誘発する任意の化合物、例えば、
(1)WO02/47712および米国特許公開番号2002/0141985の実施例1、2、5または6に記載の食物摂取、胃内容排出、膵臓分泌または体重減少アッセイにおいて活性を有し、かつ
(2)Y受容体アッセイ(WO02/47712および米国特許公開番号2002/0141985の実施例10)において、または、例えば最後野を含む多数のY受容体を有する特定の組織からの標識化したPYYまたはPYY[3〜36]での、競争的結合アッセイ(WO02/47712および米国特許公開番号2002/0141985の実施例9)において特異的に結合する化合物を意味する。但し、そのPYY作用薬は膵臓ポリペプチドでない。そうしたアッセイにおいて、PYY作用薬は、約1μM超の親和力、より好ましくは約1超から約5nMの親和力で結合することが好ましい。
そうした作用薬は機能性PYYドメイン、PYYの活性断片または化学分子もしくは小分子を有するポリペプチドを含むことができる。PYY作用薬はペプチドまたは非ペプチド化合物であってよく、「PYY作用薬類似体」を含む。そのPYY作用薬類似体は、一般に、PYY自体がそれと相互に作用して生物学的応答を誘発できるPYY受容体または他の受容体と結合するか、そうでない場合、それと直接的または間接的に相互に作用することによってPYY活性を有する、PYYと構造的に類似した任意の化合物を指す。そうした化合物には、PYYの誘導体、PYYの断片、36超アミノ酸を有する伸長したPYY分子、36未満アミノ酸を有する切断されたPYY分子、1種もしくは複数の異なるアミノ酸を有する置換されたPYY分子またはこれらの任意の組合せが含まれる。そうした化合物は、ペグ化、アミド化、グリコシル化、アシル化、硫酸化、リン酸化、アセチル化および環化などの方法によって改変されていてもよい。
1つのそうしたPYY作用薬類似体は、WO02/47712および米国特許公開番号2002/0141985のSEQ ID NO:3;Eberlein,Eysselein等、Peptides 10:797〜803頁(1989);およびGrandy,Schimiczek等、Regul Pept 51:151〜9頁(1994)で特定されているPYY[3〜36]である。括弧内に数字のあるポリペプチドは、括弧内のアミノ酸位置にわたる全長ペプチドの配列を有する切断されたポリペプチドを指す。すなわち、PYY[3〜36]はアミノ酸3〜36にわたるPYYと同一の配列を有する。PYY[3〜36]は、ヒトおよびイヌの腸抽出物の総ペプチドYY様免疫活性の約40%、および、総血漿ペプチドYY免疫活性の、絶食状態における約36%から食事後の50%若干超を含む。それは明らかにペプチドYYのジペプチジルペプチダーゼ-IV(DPP4)切断生成物である。ペプチドYY[3〜36]はY2受容体およびY5受容体での選択的リガンドであると報告されている。これはN-末端で切断された(すなわちそのC末端断片)神経ペプチドY類似体を好む点で薬理学的に独特のようである。PYY作用薬は、より高いかまたはより低い親和性でPYY受容体と結合することができ、これは、インビボまたはインビトロでより長いかまたはより短い半減期を示すか、あるいは、天然PYYより概ね効果的であることを示している。
他の適切なPYY作用薬には、WO98/20885(その開示を参照により本明細書に組み込む)に記載のものが含まれる。
「カロリー的(または栄養的)利用能を低減することによって軽減できる状態または障害」とは、比較的高い栄養利用能によって引き起こされるか、複雑にされるか、または悪化するか、あるいは、例えば食物摂取を少なくして栄養利用能を低減することによって軽減することができる、動物における任意の状態または障害を意味する。そうした状態または障害には、これらに限定されないが、肥満、2型糖尿病を含む糖尿病、摂食障害およびインスリン耐性症候群が含まれる。
一態様では、本発明は、少なくとも1種の送達剤化合物を用いて治療上有効量のPYY、PYY作用薬またはその混合物を投与することによって、肥満すなわち体重超過の動物の肥満症を治療する方法を提供する。「肥満」は一般に30を超える肥満度指数と定義されるが、本開示のためには、体重を減らす必要があるか、または減らしたいと希望する30未満の肥満度指数を有するものを含む任意の対象者が「肥満」の範囲に含まれるものとする。インスリン耐性、グルコース不耐性であるか、または任意の形態の真性糖尿病(例えば1型、2型または妊娠性糖尿病)を有する対象者が、本方法から利益を得ることができる。
他の態様では、本発明は、少なくとも1種の送達剤化合物を用いて対象者に治療上有効量のPYY、PYY作用薬またはその混合物を投与することを含む、食物摂取を低減させる方法、真性糖尿病を治療する方法、および脂質プロファイルを改善させる方法(LDLコレステロールおよび中性脂肪レベルの低減および/またはHDLコレステロールレベルの変更を含む)を特徴とする。好ましい実施形態では、本発明の方法は、少なくとも1種の送達剤化合物を用いて治療上有効量のPYY、PYY作用薬またはその混合物を、それを必要とする対象者に投与することを含む、前記対象者の栄養利用能を低減することによって軽減することができる状態または障害を治療するために使用される。そうした状態または障害には、これらに限定されないが、高血圧、異常脂質血症、心臓血管の疾患、摂食障害、インスリン耐性、肥満および任意の真性糖尿病が含まれる。
本発明の方法では、好ましいPYY作用薬は、その同じアッセイでNPYの効力より高いWO02/47712および米国特許公開番号2002/0141985に記載のアッセイ(好ましくは食物摂取、胃内容排出、膵臓分泌または体重低減アッセイ)のうちの1つにおいて効力を有するものである。
一実施形態では、本明細書で述べるすべての状態または障害を治療するために好ましいPYY作用薬はPYY[3〜36]であり、1日当たり約1pg〜約5mgの用量で単一用量または分割用量で投与する(例えば末梢に)。あるいは、PYY[3〜36]を、レシピエントの全体重ベースで1日当たり約0.01μg/kg〜約500μg/kgまたは約0.05μg/kg〜約250μg/kg、あるいは約50μg/kg未満の量で、単一または分割用量で投与することができる。これらの範囲の投与量は、もちろん各作用薬の効力に応じて変ることになるが、当分野の技術者によって容易に決定される。
本発明の方法では、送達剤化合物を用いたPYYおよびPYY作用薬は、長期または短期に栄養利用能を低減する作用を示す1種または複数の他の化合物および組成物と併用するか、またはそれとは別々に投与することができる。これらには、これらに限定されないが、アミリンもしくはアミリン作用薬、コレシストキニン(CCK)またはCCK作用薬、レプチン(OBタンパク質)もしくはレプチン作用薬、エキセンディンもしくはエキセンディン作用薬、またはGLP-1もしくはGLP-1作用薬を含む他の化合物および組成物が含まれる。適切なアミリン作用薬には、例えば[25,28,29プロ-]-ヒトアミリン(「プラムリンチド」としても知られており、米国特許第5686511号および同5998367号に記載されている)、米国特許第5739106号(その開示を参照により本明細書に組み込む)に記載のものを含むカルシトニン(例えば、サケカルシトニン)が含まれる。使用するCCKは好ましくはCCKオクトペプチド(CCK-8)である。レプチンは例えばPelleymounter,C.等、Science 269:540〜543頁(1995)、Halaas,G.等、Science 269:543〜6頁(1995)およびCampfield,S.等、Science 269:546〜549頁(1995)に考察されている。適切なCCK作用薬には、米国特許第5739106号(その開示を参照により本明細書に組み込む)に記載のものが含まれる。適切なエキセンディンにはエキセンディン-3およびエキセンディン-4が含まれ、エキセンディン作用薬化合物には、例えばWO99/07404、WO99/25727およびWO99/25728に記載のものが含まれる。これらのすべてを参照により本明細書に組み込む。一実施形態によれば、本発明の組成物には、少なくとも1種の送達剤化合物、PYY、PYY作用薬またはその混合物、少なくとも1種のアミリン作用薬およびCCK作用薬が含まれる。アミリン作用薬とCCK作用薬の適切な組合せには、これらに限定されないが、米国特許第5739106号に記載のものが含まれる。その開示を参照により本明細書に組み込む。
生理学的に表した場合、PYYおよびPYY[3〜36]はC-末端でアミド化されているが、本発明の目的のためには必要ない。これらのペプチドは他の翻訳後修飾も有することもできる。
本明細書で述べるPYYおよびペプチドをベースとしたPYY作用薬は、当分野で知られている標準的な組換え発現または化学的ペプチド合成技術を用いて、例えば自動または半自動のペプチド合成装置で調製することができる。本明細書で述べるPYYには、凍結乾燥、結晶化、再構成、噴霧乾燥および超臨界流体処理によって得られるものなどを含む任意の形態のPYY[3〜36]が含まれる。
固相ペプチド合成は、NMP/HOBt(オプション1)系、およびキャッピングを有するtBocまたはFmocケミストリー(Applied Biosystems User's Manual for the ABI 430A Peptide Synthesizer、Version 1.3B 1988年7月1日、6:4970、Applied Biosystems,Inc.、Foster City、CAを参照されたい)を用いて、自動ペプチド合成装置(例えば、Model 430A、Applied Biosystems Inc.、Foster City、CA)で実施することができる。ペプチドは、Advanced Chem Tech合成装置(Model MPS 350、Louisville、Kentucky)を用いても作製することができる。ペプチドは、例えば、Waters Delta Prep 3000 SystemおよびC4、C8またはC18分取カラム(10p、2.2×25cm;Vydac、Hesperia、CA)を用いて、RP-HPLC(分取用および分析用)で精製することができる。
本発明で有用なペプチド化合物は、当技術分野で現在知られている方法で組換えDNA技術を用いても調製することができる。例えば、Sambrook等、Molecular Cloning:A Laboratory Manual、2d Ed.、Cold Spring Harbor(1989)を参照されたい。本発明で有用な非ペプチド化合物は当技術分野で周知の方法で調製することができる。例えば、リン酸含有アミノ酸およびそうしたアミノ酸を含有するペプチドは、当技術分野で知られている方法で調製することができる。例えば、Bartlett and Landen、Biorg Chem.14:356〜377頁(1986)を参照されたい。
本発明で有用な組成物は、例えば注入用または輸液用に、非経口組成物として提供することができる。例えば、これらは水性担体中、例えば約3.0〜約8.0のpHで等張性緩衝溶液中に懸濁することができる。有用な緩衝剤には、クエン酸ナトリウム-クエン酸、リン酸ナトリウム-リン酸および酢酸ナトリウム/酢酸緩衝剤が含まれる。経皮注入または送達に続いて、数時間または数日間にわたって治療上有効な量の調製物が血流中に送達されるように、持続性の形態または「デポー剤」の徐放調製物を使用することができる。
PYYおよび多くのPYY作用薬は両性であるので、これらは、遊離塩基として、酸付加塩としてまたは金属塩として使用することができる。塩は、好ましくは薬剤として許容されるものであり、その塩には金属塩、特にアルカリ金属塩およびアルカリ土類金属塩、例えばカリウムまたはナトリウム塩が含まれる。広範囲の薬剤として許容される酸付加塩を使用することができる。そうした産物は、当分野の技術者によく知られた手順で容易に調製することができる。
栄養利用能を低減させるのに使用するための治療上有効なPYYまたはPYY作用薬の量は、食欲を所望のレベルに抑制させる量である。当分野の技術者に認識されているように、有効量の治療剤は、患者の年齢および体重、患者の物理的状態、血糖レベル、求める重量レベルおよび他の要素を含む多くの要素によって変ることになる。
PYY、PYY作用薬またはその混合物の食欲-抑制投与の有効な1日量は、50kgの患者に対して、約1〜30μgから約50mg/日、約10〜30μgから約20mg/日、約5〜100μgから約10mg/日、または約5μg〜約5mg/日の範囲であってよい。有効量のPYYまたはPYY作用薬を単一用量または分割用量で投与することができる。投与量は約0.01〜約1mg/kg/投与であってよい。投与する正確な用量は、当分野の技術者が決定でき、PYY、PYY作用薬またはその混合物の効力ならびに個体の年齢、体重および状態に応じて変る。症状の最初の徴候があったとき、あるいは肥満、真性糖尿病またはインスリン耐性症候群の診断の直ぐ後など、栄養利用能、食物摂取、体重の抑制、血液のグルコースまたは血漿脂質の低下が望ましいときはいつでも投与を開始しなければならない。
付加的なPYY作用薬のスクリーニング
他のPYY作用薬は、以下に記載のもの(例えば、WO02/47712および米国特許公開番号2002/0141985の実施例9および10)かまたは当技術分野で知られている受容体結合アッセイを、WO02/47712および米国特許公開番号2002/0141985の実施例に記載の生理学的スクリーンと一緒に用いて同定することができる。可能性のあるPYY作用薬を、PYYまたはPYY[3〜36]の活性と比較することができる。
あるいは、1つまたは複数のPYY選好性(preferring)(Y7)受容体を特性評価し、クローン化したら、以下に考察するかまたは当技術分野で周知のようにして、代替のアッセイおよび高処理量スクリーニングを実施することができる。Y7受容体は、PYYまたはPYY[3〜36]に対して、神経ペプチドY(NPY)に対するその親和性を超える親和性を有するものである。PYY受容体活性を調節する化合物をスクリーニングする方法は、テスト化合物をPYY受容体と接触させるステップと、化合物とPYY受容体との間の複合体の存在をアッセイするステップとを含む。そうしたアッセイでは、一般にテストリガンドを標識化する。適切なインキュベーション後、結合した形で存在するものからフリーのリガンドを分離する。フリーであるかまたは複合化されていない標識の量は、特定の化合物がPYY受容体に結合する能力の目安となる。
あるいは、結合した標識化リガンドを測定することができる(例えば発現膜結合Y7受容体を用いて)。
PYY受容体への適切な結合親和性を有するPYY作用薬のための高処理量スクリーニングを用いることができる。例えば、多数の様々な小さいペプチドテスト化合物を固体基板上で合成する。ペプチドテスト化合物をPYY受容体と接触させて洗浄する。次いで、当技術分野で周知の方法で、結合したPYY受容体を検出する。精製したテスト化合物は、上記薬物スクリーニング技術で使用するために、プレート上に塗布することもできる。さらに、テスト化合物がタンパク質である場合、抗体を使用してタンパク質を捕捉し、当技術分野で知られている任意の手段で固体基板上に固定することができる。
本発明のポリペプチドと特異的に結合できる中性化抗体が、ポリペプチドと結合するのに、テスト化合物と競争する競争的スクリーニングアッセイを用いることができる。この方法では、抗体を、PYY作用薬と1つまたは複数の抗原決定基を共有する任意のペプチドの存在を検出するのに使用することができる。放射性同位体でラベル付けした競争的結合の研究はLin,A.H.等、Antimicrobial Agents and Chemotherapy 41(10):2127〜2131頁(1997)に記載されている。その開示全体を参照により本明細書に組み込む。
送達剤化合物
送達剤化合物は、米国特許第5650386号および同5866536号、ならびにWO94/23767、WO95/11690、WO95/28920、WO95/28838、WO96/10396、WO96/09813、WO96/12473、WO96/12475、WO96/30036、WO96/33699、WO97/31938、WO97/36480、WO98/21951、WO98/25589、WO98/34632、WO98/49135、WO99/16427、WOOO/06534、WO00/07979、WO00/40203、WO00/46182、WO00/47188、WO00/48589、WO00/50386、WO00/59863、WO00/59480、WO01/32130、WO01/32596、WO01/34114、WO01/44199、WO01/51454、WO01/70219、WO01/92206、WO02/02509、WO02/15959、WO02/16309、WO02/20466、WO02/19969、WO02/070438、WO03/026582、WO02/100338、WO03/045306およびWO0326582に記載のいずれであってもよい。これらすべてを参照により本明細書に組み込む。
送達剤化合物の非限定的な例には、N-(8-[2-ヒドロキシベンゾイル]-アミノ)カプリル酸、N-(10-[2-ヒドロキシベンゾイル]-アミノ)デカン酸、8-(2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾイルアミノ)オクタン酸、8-(2,6-ジヒドロキシベンゾイルアミノ)オクタン酸、8-(2-ヒドロキシ-5-ブロモベンゾイルアミノ)オクタン酸、8-(2-ヒドロキシ-5-クロロベンゾイルアミノ)オクタン酸、8-(2-ヒドロキシ-5-ヨードベンゾイルアミノ)オクタン酸、8-(2-ヒドロキシ-5-メチルベンゾイルアミノ)オクタン酸、8-(2-ヒドロキシ-5-フルオロベンゾイルアミノ)オクタン酸、8-(2-ヒドロキシ-5-メトキシベンゾイルアミノ)オクタン酸、8-(3-ヒドロキシフェノキシ)オクタン酸、8-(4-ヒドロキシフェノキシ)オクタン酸、6-(2-シアノフェノキシ)へキサン酸、8-(2-ヒドロキシフェノキシ)オクチル-ジエタノールアミン、8-(4-ヒドロキシフェノキシ)オクタノエート、8-(4-ヒドロキシフェノキシ)オクタノエート、8-(2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾイルアミノ)オクタン酸、8-(2-ヒドロキシ-5-メトキシベンゾイルアミノ)-オクタン酸およびその塩が含まれる。好ましい塩には、これらに限定されないが、モノナトリウム塩および二ナトリウム塩が含まれる。
送達剤化合物はカルボン酸またはナトリウム塩などの薬剤として許容されるその塩、ならびにその水和物および溶媒和物の形態であってよい。塩は、モノナトリウム塩および二ナトリウム塩などの一価または多価塩であってよい。送達剤化合物は、例えば、担体の溶解プロファイルを改変するその効果によって選択される異なる対イオンを含有することができる。
送達剤化合物は、上記公開文献(例えば、WO98/34632、WO00/07979、WO01/44199、WO01/32596、WO02/20466およびWO03/045306)で考察したものなどの当技術分野で周知の方法で調製することができる。SNAC、SNADおよびその遊離酸および他の塩は、米国特許第5650386号および同5866536号に記載のものなどの当技術分野で周知の任意の方法で調製することができる。
本発明の送達剤化合物の塩は当分野の技術者に周知の方法で調製することができる。例えば、ナトリウム塩は、エタノール中に送達剤化合物を溶解し、水性水酸化ナトリウムを加えることによって調製することができる。
送達剤化合物は、再結晶化または、単独かまたは直列に連結した1つまたは複数の固体クロマトグラフ支持体上での分別によって精製することができる。適切な再結晶化溶媒系には、これらに限定されないが、アセトニトリル、メタノールおよびテトラヒドロフランが含まれる。分別は、移動相としてメタノール/n-プロパノール混合物を用いた、アルミナなどの適切なクロマトグラフ支持体上;移動相としてトリフルオロ酢酸/アセトニトリル混合物を用いた逆相クロマトグラフィー;および移動相として水または適切な緩衝液を用いたイオン交換クロマトグラフィーで実施することができる。陰イオン交換クロマトグラフィーを行う場合、好ましくは0〜500mMの塩化ナトリウム勾配液を使用する。
送達系
本発明の組成物は、1種または複数の本発明の送達剤化合物および/または1つまたは複数のPYYおよびPYY作用薬を含む。送達剤化合物とPYYおよび/またはPYY作用薬は、一般に投与する前に混合して投与組成物を形成させる。
組成物はアミリン、アミリン作用薬、CCKもしくはCCK作用薬、またはレプチンもしくはレプチン作用薬、またはエキセンディンもしくはエキセンディン作用薬などの1種または複数の食物摂取低減剤、血漿グルコース低減剤または血漿脂質改変剤を含むことができる。
投与組成物は液の形態であってよい。溶液媒体は水、25%水性プロピレングリコールまたはリン酸緩衝液であってよい。他の投薬媒体には、ポリエチレングリコールが含まれる。投薬溶液は、送達剤化合物の溶液と活性薬剤の溶液を、投与の直前に混合して調製することができる。あるいは、送達剤化合物(またはPYY、PYY作用薬もしくはその混合物)の溶液を、固体形態のPYYまたはPYY作用薬(または送達剤化合物)と混合することができる。送達剤化合物およびPYY、PYY作用薬またはその混合物は、乾燥粉末として混合することもできる。送達剤化合物およびPYY、PYY作用薬またはその混合物は製造過程の間に混合することもできる。
投薬溶液はリン酸緩衝液塩、クエン酸、グリコールまたは他の分散剤などの添加剤を任意選択で含むことができる。安定化用添加剤は、溶液中に、好ましくは約0.1〜20%(重量/容積)の濃度範囲で混ぜ込むことができる。
あるいは、投与組成物は、錠剤、カプセル剤または粒剤、例えば散剤もしくはサシェなどの固体の形態であってよい。固体剤形は、固体状の化合物を固体状のPYY、PYY作用薬またはその混合物と混合して調製することができる。あるいは、フリーズドライ法(凍結乾燥)、沈澱、結晶化および固体分散などの当技術分野で周知の方法で、化合物およびPYY、PYY作用薬またはその混合物の溶液から固体を得ることができる。あるいは投与を、ゲル、ペースト、コロイド、ゼラチン、乳剤、懸濁剤等の形態の半固体で行うことができる。
本発明の投与組成物は1種または複数の酵素阻害剤を含むこともできる。そうした酵素阻害剤には、これらに限定されないが、アクチノニン(actinonin)またはエピアクチノニン(epiactinonin)およびその誘導体などの化合物が含まれる。他の酵素阻害剤には、これらに限定されないが、アプロチニン(Trasylol)およびバウマンバーク(Bowman-Birk)阻害剤が含まれる。
本発明の投与組成物に使用するPYYおよび/またはPYY作用薬の量は、標的の徴候(indication)を治療するのに有効な量である。しかし、その投与単位形態が、複数の送達剤化合物/PYYまたはPYY作用薬組成物を含むことができるか、または分割した有効量を含むことができるので、その量は、組成物を投与単位形態で使用した場合の量より少ない量とすることができる。したがって、全有効量を、有効量のPYY、PYY作用薬またはその混合物を全体として含む累積単位で投与することができる。さらに、当分野の技術者は、有効量のPYY、PYY作用薬またはその混合物が、患者の年齢および体重、患者の物理的状態、血糖レベル、得ようとする体重レベル、ならびに他の要素を含む多くの要素によって変ることを認識されよう。
使用するPYYまたはPYY作用薬の合計有効量は、当分野の技術者に周知の方法によって決定することができる。しかし、本発明の組成物は、PYYまたはPYY作用薬を、PYYまたはPYY作用薬単独で含む組成物より効率的に送達することができるので、投与単位形態または送達系で従来使用されるものより少ない量のPYYまたはPYY作用薬を対象者に投与しても、それでも、同じ血中濃度および/または治療効果を達成することができる。
一実施形態によれば、送達剤と一緒に投与されるPYY、PYY作用薬またはその混合物の量は、食欲を所望のレベルに抑えるのに十分な量である。PYY、PYY作用薬またはその混合物の有効な1日の食欲抑制投与は一般に、50kgの患者に対して、単一用量または分割用量で1日当たり約1μg〜約5mg、好ましくは約5μg〜約2mg/日、より好ましくは約5μg〜500μg/日の範囲である。本発明の剤形は約0.01〜約10μg/kg/投与のPYY、PYY作用薬またはその混合物からなることが好ましい。
本発明は、上記の量のPYY、PYY作用薬またはその混合物と少なくとも1種の送達剤を含む薬剤組成物および剤形も含む。
一般に、PYYおよび/またはPYY作用薬の送達を容易にするための有効量の送達剤を、PYY、PYY作用薬またはその混合物と一緒に投与する。一般に、PYY、PYY作用薬またはその混合物に対する送達剤の量は、モルベースで、約25000:1〜約50:1、好ましくは約8000:1〜約100:1、最も好ましくは約4000:1〜約300:1の範囲である。
本発明で開示の送達剤化合物は、PYY、PYY作用薬またはその混合物の送達、特に経口、鼻腔内、舌下、十二指腸内、皮下、口腔、結腸内、直腸、経膣、粘膜、肺、経皮、皮内、非経口、腹腔内、静脈内、筋肉内および視角系、ならびに血液脳障壁通過における送達を容易にする。本発明の組成物および投与単位形態は、上記経路のいずれによっても投与することができる。
経口でヒトに投与した場合、本発明の組成物および投与単位形態は、身体において、Batterham等、Nature 418:650〜654頁(2002)に列挙されているレベルなどの既知の治療レベルのPYY[3〜36]を達成することができる。
投与単位形態は、賦形剤、希釈剤、崩壊剤、滑剤、可塑剤、着色剤、香味剤、矯味剤、糖、甘味剤、塩および、これらに限定されないが、水、1,2-プロパンジオール、エタノール、オリーブ油、またはその任意の組合せを含む投薬媒体のいずれか、またはその組合せを含むこともできる。
主題発明の化合物および組成物は、生物学的にまたは化学的に活性な薬剤を、これらに限定されないが、ニワトリなどのトリ;魚;爬虫類;げっ歯類、ウシ、ブタ、イヌ、ネコ、霊長類、および特にヒトなどの哺乳動物、ならびに昆虫を含む任意の動物に投与するために有用である。
実施例
以下の実施例によって本発明を制限なく示す。別段の指定のない限り、すべての部(parts)は重量で示す。
(実施例1)
ラットにおけるPYY[3〜36]の液体経口送達
脱塩水中での、送達剤化合物およびペプチドYY残基3〜36(PYY[3〜36])(Bachem California Inc.of Torrance、CAから入手可能)の経口チューブ栄養補給(PO)投薬溶液を以下のようにして調製した。
送達剤1(SNAC)およびPYY[3〜36]の投薬溶液を以下のようにして調製した。固体のSNACモノナトリウム塩を水に溶解させた。この溶液のpHは7.5に近く、したがってpH調整は行わなかった。一定分量のSNAC溶液を一定分量のPYY溶液と混合した。そのpHは7.5であった。100mg/kgまたは200mg/kgのSNACの溶液と0.1mg/kgまたは0.5mg/kgのPYY[3〜36]をこの手順で調製した。これらの溶液の最終pHは7.5であった。
送達剤2(SNAD)のモノナトリウム塩とPYY[3〜36]の投薬溶液を以下のようにして調製した。固体状のSNAD二ナトリウム塩を水に溶解した。得られた溶液のpHは11.1であった。次いで、HCl(5N)を加えてpHを7.7まで下げた。次いで、一定分量のSNAD溶液を一定分量のPYY[3〜36]溶液と混合した。そのpHは7.5であった。100mg/kgまたは200mg/kgのSNAD溶液と0.1mg/kgまたは0.5mg/kgのPYY[3〜36]をこの手順で調製した。これらの溶液の最終pHは7.5〜7.6の範囲であった。
送達剤4から15のモノナトリウム塩とPYY[3〜36]の投薬溶液を以下のようにして調製した。各送達剤化合物(遊離酸またはモノナトリウム塩として)を水に溶解した。必要に応じてHCl(5N)およびNaOH(5N)を加えてpHを約7.5に調節した。次いで、一定分量の送達剤溶液を一定分量のPYY[3〜36]溶液と混合した。そのpHは7.5であった。200mg/kgの送達剤と0.3mg/kgのPYY[3〜36]の溶液以下の手順で調製した。これらの溶液の最終pHは約7.5であった。
典型的な投薬およびサンプリングのプロトコルは以下の通りである。240〜320gの重量の雄性SDラットを、実験前に最大で24時間絶食させ、テスト物品を投与する前に、ケタミン(44mg/kg)およびトラジン(1.5mg/kg)を筋肉内注射で投与した。その後、麻酔をかけた動物に、経口チューブ栄養補給でテスト物品を投与した。5匹の動物の投薬グループに投薬溶液の1つを投与した。経口チューブ栄養補給(PO)のために、11cmのRusch 8 フレンチカテーテルを、ピペットチップを備えた1mlシリンジに合わせた。カテーテルを通して溶液をひき込み、シリンジに投薬溶液を満たし、次いでカテーテルを拭き取って乾かした。カテーテルを食道内に入れ、チューブを、門歯を1cm超えた状態にした。シリンジのプランジャーを押して投薬溶液を投与した。
血液サンプルを尾部動脈から、または心臓穿刺によって、一般に0、15、30、45、60および90分間の時間で逐次採取した。PYY[3〜36]ラジオイムノアッセイ(Phoenix Pharmaceuticals,Inc.、Belmont、CAのカタログ#RK-059-02)を用いて、血清PYY濃度を定量的に求めた。各グループの動物からの結果について、各時点の平均値を求めた。これらの平均の最大値(すなわち、主ピーク血清PYY[3〜36]濃度±標準偏差(SD))を以下の表1に示す。PYY[3〜36]だけを用いて動物に経口投与した場合、血液中に有意のPYY[3〜36]は検出されなかった。送達剤SNACおよびSNAD(±標準誤差)を用いた結果も図1および図2にそれぞれ示す。
Figure 2006528982
送達剤1はN-(8-[2-ヒドロキシベンゾイル]-アミノ)カプリル酸(SNAC)のモノナトリウム塩である。
送達剤2はN-(10-[2-ヒドロキシベンゾイル]-アミノ)デカン酸(SNAD)のモノナトリウム塩である。
送達剤4は8-(2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾイルアミノ)オクタン酸のモノナトリウム塩である。
送達剤5は8-(2,6-ジヒドロキシベンゾイルアミノ)オクタン酸のモノナトリウム塩である。
送達剤6は8-(2-ヒドロキシ-5-ブロモベンゾイルアミノ)オクタン酸のモノナトリウム塩である。
送達剤7はモノナトリウム塩8-(2-ヒドロキシ-5-クロロベンゾイルアミノ)オクタン酸のモノナトリウム塩である。
送達剤8は8-(2-ヒドロキシ-5-ヨードベンゾイルアミノ)オクタン酸のモノナトリウム塩である。
送達剤9は8-(2-ヒドロキシ-5-メチルベンゾイルアミノ)オクタン酸のモノナトリウム塩である。
送達剤10は8-(2-ヒドロキシ-5-フルオロベンゾイルアミノ)オクタン酸のモノナトリウム塩である。
送達剤11は8-(2-ヒドロキシ-5-メトキシベンゾイルアミノ)オクタン酸のモノナトリウム塩である。
送達剤12は8-(3-ヒドロキシフェノキシ)オクタン酸のモノナトリウム塩である。
送達剤13は8-(4-ヒドロキシフェノキシ)オクタン酸のモノナトリウム塩である。
送達剤14は6-(2-シアノフェノキシ)ヘキサン酸のモノナトリウム塩である。
送達剤15は8-(2-ヒドロキシフェノキシ)オクチル-ジエタノールアミンのモノナトリウム塩である。
(実施例2)
ラットにおけるペプチドYY[3〜36]の腹腔内送達
PYY[3〜36]の腹腔内投薬溶液を殺菌生理食塩水溶液(0.9%塩化ナトリウム)でpH7.5で調製した。典型的な投薬およびサンプリングのプロトコルは以下の通りである。240〜320gの体重の雄性SDラットを、実験前に最大24時間絶食させ、テスト物品投与前に、ケタミン(44mg/kg)とトラジン(1.5mg/kg)を筋肉内注射によって投与した。その後、麻酔をかけた動物に腹腔内注射でテスト物品を投与した。5匹の動物の投薬グループに投薬溶液の1つを投与した。
血液サンプルを尾部動脈から、または心臓穿刺によって、一般に0、15、30、45、60および90分間の時間で逐次採取した。PYY[3〜36]ラジオイムノアッセイ(Phoenix Pharmaceuticals,Inc.、Belmont、CAからのカタログ#RK-059-02)を用いて、血清PYY濃度を定量的に求めた。各グループの動物からの結果について、各時点の平均値を求めた。これらの平均の最大値(すなわち主ピーク血清PYY濃度)を以下の表2に示す。結果(±標準誤差)を図3にも示す。
Figure 2006528982
(実施例3)
ラットにおけるPYY[3〜36]の固体経口送達
(実施例3a)
摂食制限したラットへの固体PYY3〜36の投与
脱塩水で調製したPYY[3〜36]ストック溶液(80mg/ml)を使用した。
約0.08mg/錠剤(約0.3mg/kg)のPYY(約1μl)を、約13.5mg/錠剤または約27mg/錠剤(約50mg/kgまたは100mg/kg)の送達剤のどちらかに加えて配合した。Natoli Engineering Company,Inc.から販売されているCaplet形モデルを備えたCarver4350手動型ペレットプレスの上部パンチ、底部パンチおよびダイをステアリン酸マグネシウム(0.1%)で処理した。約13.58mgまたは約27.08mgの混合粉末をダイに供給し、ミニビーズ形状の錠剤を約1000PSIバール圧で作製した。得られた固体剤形は、27.08mgサイズについてはおおよそ標準カプセルサイズ9(約2.65mm径および約8.40mm長さ)であり、13.58mg固体については約2.65mm径および約4.20mm長さである。
雄性SDラット(約260〜約280g)を終夜絶食させ、次いで標準的なCO2吸入技術で約10〜30秒間麻酔をかけ、約1分間未満、好ましくは約10〜約30秒間、麻酔をかけた状態が得られた。
経口投薬チューブを用いた。投薬チューブをラットの口の中に挿入し、ラットの体重に応じて、ラットの咽頭および食道に約8cm〜約15cm(一般に約11cm)注意深くねじ込んだ。経口投薬チューブのプランジャーを押して、固体剤形を遠位食道および/または胃に送達した。
血液サンプルを尾部動脈から、または心臓穿刺によって、またはこの場合眼窩後で、一般に0、15、30、60および90分間の時間で逐次採取した。PYY[3〜36]ラジオイムノアッセイ(Phoenix Pharmaceuticals,Inc.、Belmont、CAからのカタログ#RK-059-02)を用いて、血清PYY濃度を定量的に求めた。各グループの動物からの結果について、各時点の平均値を求めた。これらの平均の最大値(すなわち主ピーク血清PYY[3〜36]濃度±標準偏差(SD))を以下の表3に示す。
Figure 2006528982
送達剤16はN-(10-[2-ヒドロキシベンゾイル]-アミノ)デカン酸(SNAD)の二ナトリウム塩である。
送達剤17は8-(4-ヒドロキシフェノキシ)オクタノエートの二ナトリウム塩である。
送達剤18は8-(4-ヒドロキシフェノキシ)オクタノエートのモノナトリウム塩である。
送達剤19は8-(2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾイルアミノ)オクタン酸の二ナトリウム塩である。
送達剤20は8-(2-ヒドロキシ-5-メトキシベンゾイルアミノ)オクタン酸の二ナトリウム塩である。
対照としてマンニトールを用いた。
(実施例3b)
摂食制限をしていないラットへの固体PYY[3〜36]の投与
ラットに、固体剤形の投与前に摂食制限をラットに付与しなかったこと以外は、先に述べた実施例3aと同様にしてPYY[3〜36]および担体剤からなる固体経口剤形を施した。動物のそれぞれについて、様々な時点でPYYの血清濃度を測定し、各グループの動物からの濃度の各時点について平均をとった。これらの平均の最大値(すなわち主ピーク血清PYY[3〜36]濃度±標準偏差(SD))を以下の表4に示す。
Figure 2006528982
(実施例3c)
摂食制限したラットへのミニ錠剤の投与
雄性SDラットを終夜絶食させた。物理的配合および押圧によってPYY[3〜36]とSNADを含むミニ錠剤(約2.5mm径)を調製し、経口チューブ栄養補給でラットに投与した。ラジオイムノアッセイによって血清PYY[3〜36]レベルを測定した。0.3mg/kg(体重)および100mg/kg(体重)のPYY[3〜36]とSNADをそれぞれ含む1個の錠剤の投与後15分間で、血清PYY[3〜36]は940+/-74pg/ml(n=5、平均+/-s.e.m.)に増大し、基礎レベルを超えて最大90分間維持された。PYY[3〜36]またはSNADのどちらかだけを投与した場合、血清PYY[3〜36]の変化は検出されなかった。
90分間のテスト間隔にわたる結果を図6に示す。
(実施例4)
アカゲザルにおけるペプチドYY(PYY[3〜36])固体経口送達
約1mg/錠剤のPYY固体粉末を、50mg/錠剤または100mg/錠剤の送達剤のどちらかに徐々に加え配合した。Natoli Engineering Company,Inc.から販売されているCaplet形モデルを備えたCarver4350手動型ペレットプレスの上部パンチ、底部パンチおよびダイをステアリン酸マグネシウム(0.1%)で処理した。約51mgまたは約101mgの混合粉末をダイに供給し、約1000PSIバール圧でミニビーズ形錠剤を作製した。得られた固体剤形は、51mg固体については約3mm径で約1mm高さであり、101mg固体については約3mm径で約2mm高さであった。
各投与量レベルについて、3.5〜5.0kgの体重の2匹の雄性アカゲザルと2匹の雌性アカゲザルを実験前に終夜絶食させ、その固体の投薬後、約2時間で食物を戻して与えた。投薬の前30分間から投薬後30分間、投薬に用いた量を除いて、水は与えなかった。
ピルガンを用いて口の後部に各固体剤形を送達した。固体剤形の放出後、5mlの逆浸透水を口腔内に投与して嚥下を容易にさせた。送達に続いて、口腔内を検査して固体が嚥下されていることを確認した。
血液サンプル(約1.3ml)を大腿静脈、上腕静脈または伏在静脈から、一般に0(投与前)、投与後10、20、30、45、60、90、150、240および360分間の時間で逐次採取した。サンプルを血清分離チューブに入れ、室温で30〜45分間保持して凝固させた。次いで、サンプルを約2〜8℃で10分間、2500rpmで遠心分離させた。得られた血清をチューブ中に移し、ドライアイス上に置き、次いでアッセイするまで-70±10℃で凍結させて保存した。血清PYY濃度をPYY[3〜36]ラジオイムノアッセイ(Phoenix Pharmaceuticals,Inc.、Belmont、CAからのカタログ#RK-059-02)を用いて定量化した。各グループの動物からの結果を、各時点について平均をとった。これらの平均の最大値(すなわち主ピーク血清PYY[3〜36]濃度±標準偏差(SD))を以下の表4に示す。結果(±標準誤差)は図5にも示す。
Figure 2006528982
送達剤1はN-(8-[2-ヒドロキシベンゾイル]-アミノ)カプリル酸(SNAC)のモノナトリウム塩である。
(実施例5)
4時間食物摂取に対する経口投与したPYY[3〜36]の効果
脱塩水で調製したPYY[3〜36]ストック溶液(80mg/ml)をPYY[3〜36]錠剤を調製するために用いた。
約0.132mg/錠剤(約0.5mg/kg)のPYY[3〜36](約1.7μl)を約27mg/錠剤(100mg/kg)送達剤SNADに加えて配合した。Caplet形モデルを備えたCarver4350手動型ペレットプレス(Natoli Engineering Company,Inc.から入手できる)の上部パンチ、底部パンチおよびダイをステアリン酸マグネシウム(0.1%)で処理した。27.132mgの混合したPYY[3〜36]/SNAD粉末をダイに供給し、ミニビーズ形状の錠剤を約1000PSIバール圧で作製した。得られた固体剤形は、おおよそ標準的カプセルサイズ9(約2.65mm径および約8.40mm長さ)のサイズであった。
SNAD、約27mg/錠剤(100mg/kg)だけを含むプラセボ錠剤を同様に調製した。
雄性SDラット(約260〜約280g)を投薬前に24時間絶食させた。各ラットに、1個のPYY[3〜36]/SNAD錠剤または1個のプラセボ錠剤のどちらかを投与した。
経口投薬チューブを用いた。投薬チューブをラットの口の中に挿入し、ラットの体重に応じて、ラットの咽頭および食道に約8cm〜約15cm(一般に約11cm)注意深くねじ込んだ。経口投薬チューブのプランジャーを押して、固体剤形を遠位食道および/または胃に送達した。投薬のために麻酔は使用しなかった。
食物を計量して、投与後1時間でこれをラットに与えた。4時間後、食物を取り出して計量した。消費された食物の量を食物の重量差から決定した。
表5および図7に4時間の累積食物摂取量をグラム(平均±s.e.m.)で示す。二つの星印はP<0.01を表す。
Figure 2006528982
上記および図7に示したように、1個のPYY[3〜36]錠剤を投与されたラットは、1個のプラセボ錠剤を投与されたラットより食物消費が著しく少なかった。
(実施例6)
7日間の治療後での、経口投与されたPYY[3〜36]の体重増加および食物摂取量に対する効果
脱塩水で調製したPYY[3〜36]ストック溶液(110mg/ml)をPYY[3〜36]錠剤を調製するために使用した。
約0.11mg/錠剤(約0.5mg/kg)のPYY[3〜36]と約16.5mg/錠剤(75mg/kg)の送達剤SNADを含むミニビーズ形錠剤を、実施例6で述べた手順によって調製した。
SNAD、約16.5mg/錠剤(75mg/kg)だけを含むプラセボ錠剤も、実施例6で述べた手順で述べたようにして調製した。
雄性SDラット(約220g)に、PYY[3〜36]錠剤またはプラセボ錠剤のどちらかを日に2回、7日間投与した。投薬の前に、ラットを、標準的なCO2吸入技術で約10〜30秒間麻酔をかけた。その結果、約1分間未満、一般に約10〜約30秒間、麻酔をかけた状態がもたらされた。投薬の前に食物を取り出し、投薬後30分間で戻した。
経口投薬チューブを用いた。投薬チューブをラットの口の中に挿入し、ラットの体重に応じて、ラットの咽頭および食道に約8cm〜約15cm(一般に約11cm)注意深くねじ込んだ。経口投薬チューブのプランジャーを押して、固体剤形を遠位食道および/または胃に送達した。
24時間ごとに、与えた食物と各ラットが残した食物との重量差から食物消費を測定した。各ラットの体重を24時間ごとに測定した。
結果を表6ならびに図8aおよび図8bに示す。7日間治療の間のグラムでの体重増加を図8aに示す。星印はP<0.05を表す。7日間治療の間のグラムでの累積食物摂取量(平均±s.e.m.)を図8bに示す。二つの星印はP<0.01を表す。
Figure 2006528982
上記ならびに図8aおよび図8bに示すように、PYY[3〜36]/SNADを投与されたラットは、プラセボを投与されたラットより、著しく少ない体重増加であり、より少ない食物消費であった。PYY[3〜36]は胃内容排出には影響を及ぼさなかった。7日間の試験の最後に胃の中に見いだされた食物の量はプラセボおよび治療した動物について、極少なく同等であった。胃腸管中に、試験の最後に実施した肉眼での検視の際には病変または他の所見は検出されなかった。
(実施例7)
SNADの二ナトリウム塩およびPYY[3〜36]の剤形ならびにPYY[3〜36]の腹腔内投薬
液体剤形を以下の通り調製した。PYY[3〜36]ストック溶液(80mg/ml)を、脱塩水を用いて調製した。SNADの二ナトリウム塩を水に溶解して送達剤の溶液を調製した。得られた二ナトリウムSNAD溶液のpHは約10であった。一定分量の二ナトリウムSNAD溶液を一定分量のPYY[3〜36]溶液と混合した。そのpHは約8であった。この手順によって、約100〜200mg/kgの二ナトリウムSNADと約0.3〜1mg/kgのPYY[3〜36]を有する液体剤形を調製した。液体剤形の最終pHは約9〜10であった。
固体剤形を以下の通り調製した。約0.08mg/錠剤(約0.3mg/kg)のPYY(約1μl)を、約13.5mg/錠剤または約27mg/錠剤(約50mg/kgまたは100mg/kg)の送達剤のどちらかに加え配合した。Natoli Engineering Company,Inc.から販売されているCaplet形モデルを備えたCarver4350手動型ペレットプレスの上部パンチ、底部パンチおよびダイをステアリン酸マグネシウム(0.1%)で処理した。約13.58mgまたは約27.08mgの混合粉末をダイに供給し、ミニビーズ形状の錠剤を約1000PSIバール圧で作製した。得られた固体剤形は、27.08mgサイズについては、おおよそ標準カプセルサイズ9(約2.65mm径および約8.40mm長さ)であり、13.58mg固体については約2.65mm径および約4.20mm長さである。
雄性SDラット(約260〜約280g)を終夜絶食させ、次いで標準的なCO2吸入技術で約10〜30秒間麻酔をかけ、約1分間未満、好ましくは約10〜約30秒間、麻酔をかけた状態が得られた。
経口投薬チューブを用いた。投薬チューブをラットの口の中に挿入し、ラットの体重に応じて、ラットの咽頭および食道に約8cm〜約15cm(一般に約11cm)注意深くねじ込んだ。経口投薬チューブのプランジャーを押して、固体剤形を遠位食道および/または胃に送達した。
血液サンプルを尾部動脈から、または心臓穿刺によって、またはこの場合眼窩後で、一般に0、15、30、60および90分間の時間で逐次採取した。PYY[3〜36]ラジオイムノアッセイ(Phoenix Pharmaceuticals,Inc.、Belmont、CAからのカタログ#RK-059-02)を用いて、血清PYY濃度を定量的に求めた。各グループの動物からの結果について、各時点の平均値を求めた。これらの平均の最大値(すなわち主ピーク血清PYY濃度)を以下の表7に示す。
Figure 2006528982
(実施例8)
ペプチドYY(PYY[3〜36])。カニクイザルにおける固体経口送達
カプセル剤を以下の通り調製した。約1mgのPYY固体粉末を50mgのSNADまたは100mgのSNADのどちらかに加えて配合した。清浄な金属スパチュラを用いて、予め計量したサイズ2カプセルにその配合物を詰めた。最終カプセルを再計量し、移された配合物の>98%を含むことを確認した。
錠剤を以下の通り調製した。約1mg/錠剤のPYY固体粉末を、約50mg/錠剤送達剤に徐々に加えて配合した。Natoli Engineering Company,Inc.から販売されているCaplet形モデルを備えたCarver4350手動型ペレットプレスの上部パンチ、底部パンチおよびダイをステアリン酸マグネシウム(0.1%)で処理した。約51mgの混合粉末をダイに供給し、ミニビーズ形状の錠剤を約1000PSIバール圧で作製した。得られた固体剤形は約3mm径で約1mm高さである。
各投与量レベルについて、3.5〜5.0kgの体重の2匹の雄性カニクイザルと2匹の雌性カニクイザルを実験前に終夜絶食させ、その固体の投薬後、約2時間で食物を戻して与えた。投薬の前30分間から投薬後30分間、投薬に用いた量を除いて、水は与えなかった。
各固体剤形を、チューブ栄養補給チューブを用いて直接胃の中に送達した。カプセル剤または錠剤を空気フラッシュして取り出した。
血液サンプル(約1.3ml)を大腿静脈、上腕静脈または伏在静脈から、一般に0(投与前)、投与後、10、20、30、45、60、90、150、240および360分間で逐次採取した。サンプルを血清分離チューブに入れ、室温で30〜45分間保持して凝固させた。次いで、サンプルを約2〜8℃で10分間、2500rpmで遠心分離させた。得られた血清をチューブ中に移し、ドライアイス上に置き、次いでアッセイするまで-70±10℃で凍結させて保存した。PYY[3〜36]ラジオイムノアッセイ(Phoenix Pharmaceuticals,Inc.、Belmont、CAからのカタログ#RK-059-02)を用いて、血清PYY濃度を定量的に求めた。各グループの動物からの結果について、各時点の平均値を求めた。これらの平均の最大値(すなわち主ピーク血清PYY[3〜36]濃度)を以下の表8に示す。
Figure 2006528982
上記した特許、出願、テスト方法、公開文献のその全体を参照により本明細書に組み込む。
上記の詳細な説明に照らせば、本発明の多くの変更形態はそれ自体、当分野の技術者に示唆していよう。そうした明らかな変更形態はすべて、全体に意図した添付の特許請求の範囲内である。
実施例1で述べた手順によって、送達剤SNACを用いた場合と用いない場合でのPYY[3〜36]の経口投与後の、PYY[3〜36]の血清濃度(pg/ml±標準誤差)対時間のグラフである。 実施例1で述べた手順によって、送達剤SNADを用いた場合と用いない場合でのPYY[3〜36]の経口投与後の、PYY[3〜36]の血清濃度(pg/ml±標準誤差)対時間のグラフである。 実施例2で述べた手順によって、送達剤化合物を用いた場合での、PYY[3〜36]の腹腔内投与後の、PYY[3〜36]の血清濃度(pg/ml±標準誤差)対時間のグラフである。 実施例3の手順によって、様々な送達剤を用いたPYY[3〜36]、送達剤3だけおよびマンニトールを用いたPYYをラットに経口投与した後の、PYY[3〜36]の血清濃度(pg/ml±標準誤差)対時間のグラフである。 実施例4の手順によって、送達剤1を用いてPYY[3〜36]をヒト以外の霊長類に経口投与後の、PYY[3〜36]の血清濃度(pg/ml±標準誤差)対時間のグラフである。 実施例3cで述べた手順によって、SNADと併用してPYY[3〜36]を経口投与した後の、PYY[3〜36]の経時的血清濃度を示すグラフである。 実施例5で述べた手順によって、SNADと一緒にPYY[3〜36]を用いた雄性SDラットの4日間治療の間の食物摂取量をプラセボと比較して示すグラフである。 図8aは実施例6で述べた手順によって、SNADと一緒にPYY[3〜36]を用いた雄性SDラットの7日間治療の間の累積重量増加をプラセボと比較して示すグラフである。図8bは実施例6で述べた手順によって、SNADと一緒にPYY[3〜36]を用いた雄性SDラットの7日間治療の間の累積食物摂取量および体重増加をプラセボと比較して示すグラフである。

Claims (20)

  1. (a)ペプチドYY、ペプチドYY作用薬またはその混合物と、
    (b)次式:
    Figure 2006528982
    (式中、
    Arはフェニルまたはナフチルであり、
    Arは-OH、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C1〜C4アルケニル、C1〜C4アルコキシまたはC1〜C4ハロアルコキシの1つまたは複数で任意選択で置換されており、
    R7はC4〜C20アルキル、C4〜C20アルケニル、フェニル、ナフチル、(C1〜C10アルキル)フェニル、(C1〜C10アルケニル)フェニル、(C1〜C10アルキル)ナフチル、(C1〜C10アルケニル)ナフチル、フェニル(C1〜C10アルキル)、フェニル(C1〜C10アルケニル)、ナフチル(C1〜C10アルキル)またはナフチル(C1〜C10アルケニル)から選択され、
    R8は水素、C1〜C4アルキル、C2〜C4アルケニル、C1〜C4アルコキシおよびC1〜C4ハロアルコキシから選択され、
    R7はC1〜C4アルキル、C2〜C4アルケニル、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシ、-OH、-SH、-CO2R9、またはその任意の組合せで任意選択で置換されており、
    R9は水素、C1〜C4アルキルまたはC2〜C4アルケニルであり、
    R7は酸素、窒素、イオウまたはその任意の組合せによって任意選択で介在されており、
    但し、上記化合物は酸性基に対するα位をアミノ基で置換されていない)
    またはその塩の送達剤とを含む薬剤組成物。
  2. (a)ペプチドYY、ペプチドYY作用薬またはその混合物と、
    (b)次式:
    Figure 2006528982
    (式中、
    R1、R2、R3およびR4は独立に、H、-OH、ハロゲン、C1〜C4アルキル、C2〜C4アルケニル、C1〜C4アルコキシ、-C(O)R8、-NO2、-NR9R10または-N+R9R10R11(R12)-であり、
    R5はH、-OH、-NO2、ハロゲン、-CF3、-NR14R15、-N+R14R15R16(R13)-、アミド、C1〜C12アルコキシ、C1〜C12アルキル、C2〜C12アルケニル、カルバメート、カルボネート、尿素または-C(O)R18であり、
    R5はハロゲン、-OH、-SHまたは-COOHで任意選択で置換されており、
    R5はO、N、Sまたは-C(O)-によって任意選択で介在されており、
    R6はC1〜C12アルキレン、C2〜C12アルケニレンまたはアリーレンであり、
    R6はC1〜C4アルキル、C2〜C4アルケニル、C1〜C4アルコキシ、-OH、-SH、ハロゲン、-NH2または-CO2R8で任意選択で置換されており、
    R6はOまたはNによって任意選択で介在されており、
    R7は結合かまたはアリーレンであり、
    R7は-OH、ハロゲン、-C(O)CH3、-NR10R11または-N+R10R11R12(R13)-で任意選択で置換されており、
    R8は出現するごとに独立に、H、C1〜C4アルキル、C2〜C4アルケニルまたは-NH2であり、
    R9、R10、R11およびR12は独立に、HまたはC1〜C10アルキルであり、
    R13はハロゲン化物、水酸化物、硫酸塩、テトラフルオロホウ酸塩またはリン酸塩であり、
    R14、R15およびR16は独立に、H、C1〜C10アルキル、-COOHで置換されたC1〜C10アルキル、C2〜C12アルケニル、-COOHで置換されたC2〜C12アルケニル、または-C(O)R17であり、
    R17は-OH、C1〜C10アルキルまたはC2〜C12アルケニルであり、
    R18はH、C1〜C6アルキル、-OH、-NR14R15またはN+R14R15R16(R13)である)
    またはその塩の送達剤とを含む薬剤組成物。
  3. (a)ペプチドYY、ペプチドYY作用薬またはその混合物と、
    (b)次式:
    Figure 2006528982
    (式中、
    R1、R2、R3、R4およびR5は独立に、H、-CN、-OH、-OCH3またはハロゲンであり、R1、R2、R3、R4およびR5の少なくとも1つは-CNであり、
    R6はC1〜C12直鎖または分枝鎖のアルキレン、アルケニレン、アリーレン、アルキル(アリーレン)またはアリール(アルキレン)である)
    またはその塩の送達剤とを含む薬剤組成物。
  4. 前記送達剤が送達剤1から20までからなる群から選択される請求項1、2または3のいずれか一項に記載の薬剤組成物。
  5. 前記送達剤がN-(8-[2-ヒドロキシベンゾイル]-アミノ)カプリル酸または薬剤として許容されるその塩である請求項1に記載の薬剤組成物。
  6. 前記送達剤がN-(10-[2-ヒドロキシベンゾイル]-アミノ)デカン酸または薬剤として許容されるその塩である請求項1に記載の薬剤組成物。
  7. 前記ペプチドYY作用薬がPYYの機能ドメイン、PYYの活性断片、PYYの誘導体、PYYの断片およびPYYの類似体から選択される請求項1から6のいずれか一項に記載の薬剤組成物。
  8. 前記ペプチドYY作用薬がPYY[3〜36]である請求項1から7のいずれか一項に記載の薬剤組成物。
  9. (A)請求項1から8のいずれか一項に記載の薬剤組成物と、
    (B)(a)賦形剤、
    (b)希釈剤、
    (c)崩壊剤、
    (d)滑剤、
    (e)可塑剤、
    (f)着色剤、
    (g)投薬媒体、または
    (h)その任意の組合せ
    とを含む投与単位形態。
  10. 前記投与単位形態が錠剤、カプセル剤、粒剤、散剤、サシェ、液剤の形態である請求項9に記載の投与単位形態。
  11. 前記投薬媒体が水、水性プロピレングリコール、リン酸緩衝液、1,2-プロパンジオール、エタノールおよびその任意の組合せからなる群から選択される液体である請求項9に記載の投与単位形態。
  12. 請求項1から8のいずれか一項に記載の前記薬剤組成物を経口投与するステップを含む、有効量のペプチドYYまたはペプチドYY作用薬を、それを必要とする患者に投与するための方法。
  13. 請求項1から8のいずれか一項に記載の前記薬剤組成物の有効量を、それを必要とする患者に投与するステップを含む、前記患者の肥満を処置するための方法。
  14. 有効量の請求項1から8のいずれか一項に記載の前記薬剤組成物を動物に投与するステップを含む、それを必要とする患者の栄養利用能を低減することによって軽減できる状態または障害を処置する方法。
  15. 前記状態または障害が高血圧、異常脂質血症、心臓血管リスク、摂食障害、インスリン耐性、肥満および真性糖尿病からなる群から選択される請求項14に記載の方法。
  16. 有効量の請求項1から8のいずれか一項に記載の前記薬剤組成物を投与するステップを含む、それを必要とする患者の栄養摂取を低減させる方法。
  17. 有効量の請求項1から8のいずれか一項に記載の前記薬剤組成物を投与するステップを含む、それを必要とする患者の脂質プロファイルを改善する方法。
  18. 前記ペプチドYY作用薬がPYY[3〜36]であり、前記送達剤がN-(8-[2-ヒドロキシベンゾイル]-アミノ)カプリル酸もしくはN-(10-[2-ヒドロキシベンゾイル]-アミノ)デカン酸または薬剤として許容されるこれらの塩である請求項12から17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 動物におけるペプチドYYまたはペプチドYY作用薬の生物学的利用能を改善する方法であって、請求項1または2に記載の製剤を投与するステップを含む方法。
  20. 少なくとも1種の送達剤化合物と、ペプチドYYおよびペプチドYY作用薬の少なくとも1つを混合するステップを含む薬剤組成物の調製方法。
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