JP2013528224A - 経口鉄欠乏療法 - Google Patents

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Abstract

記載されたように、鉄濃度を正常化し、鉄欠乏およびそれに関連する障害、例えば、貧血を治療する方法。このような治療に有効な医薬組成物についても記載する。

Description

本出願は、参照によりその全体が組み込まれる、2010年6月9日出願の米国特許出願第61/353146号の利益を主張する。
本開示は、一般に鉄濃度を正常化、つまり鉄欠乏およびそれに関連した障害、例えば、貧血を治療する方法に関する。この開示はまた、このような治療に有効な医薬組成物に関する。
鉄欠乏性貧血は、慢性腎疾患(CKD)患者の一般的な病理学的徴候であり、心疾患罹患率および死亡率の顕著な増加に関連している(例えば、Harnett et al., Am. J. Kidney Dis., 25, S3-S7, 1995; Xue et al., Am. J. Kidney Dis., 40, 1153-1161, 2002; Abramson et al., Kidney Int., 64, 610-615, 2003を参照)。CKD患者の貧血のおもな原因は、鉄欠乏であり、赤血球生成が不十分なことである(例えば、Eschbach, Kidney Int., 35, 134-148, 1989; Fishbane et al., Am. J. Kidney Dis., 29, 319-333, 1997を参照)。血液透析を受けているCKD患者において、鉄欠乏は、血液の過剰な減少により体内鉄貯蔵が枯渇した場合に起こり得る。鉄欠乏は、血液透析を受けているCKD患者において、炎症で誘発された経口鉄の低粘膜吸収及び減少した粘膜の鉄移動よっても起こり得るものである、(例えば、Kooistra et al., Nephrol. Dial. Transplant., 13, 82-88, 1998を参照)。CKD患者において、鉄の必要性は、赤血球生成刺激剤(ESA)での治療に対して赤血球が生成される場合においても増加する。そのため、鉄欠乏は血液透析およびESA治療を受けている患者において避けられないものである。鉄欠乏を補正することは、CKD患者の貧血治療に必要な段階である(例えば、Silverberg et al., Kidney Int. Suppl., 69, S79-S85, 1999; Spinowitz et al., J. Am. Soc. Nephrol., 19, 1599-1605, 2008を参照)。
経口鉄の吸収のプロセスには2段階:(1)上皮細胞による胃腸での鉄吸収および(2)細胞から全身の血液循環までの鉄の輸送がある。最初の段階では、経口鉄は吸収され、上皮の二価金属イオン輸送体DMT1(またはDCT1)を介して十二指腸近位の腸細胞により取り込まれる(例えば、Gunshin et al., Nature, 388(6641), 482-488, 1997を参照)。胃腸の経口鉄はまず、三価鉄還元酵素によりFe3+からFe2+に変換された後、上皮細胞への輸送のためにDMT1に結合する。(2)2つ目の段階では、細胞内の鉄は、偏在する鉄タンパク質であるフェリチンにより取り込まれ、細胞質に貯蔵されるか、基底外側細胞表面の輸送体であるフェロポーチンを介して血液循環に輸送されるかのいずれかである(例えば、Abboud et al.,
1359686276607_0.');
, 275(26), 19906-19912, 2000; Donovan et al.,
1359686276607_1.');
403(6771), 776-781, 2000を参照)。鉄の血液循環への放出は、肝臓で分泌されるペプチドのヘプシジンにより厳密に調節されている。ヘプシジンは、フェロポーチンと結合し、それによりフェロポーチンエンドサイトーシス(ferroportion endocytosis)およびリソソーム分解を開始する(例えば、Nemeth et al., Science, 306(5704), 2090-3, 2004を参照)。そのため、ヘプシジンの発現が高いと、基底外側膜のフェロポーチンの分布を低下させ、それにより十二指腸粘膜細胞から血液循環への鉄の放出を減少させる。
経口鉄のバイオアベイラビリティは、腸細胞の吸収効率と粘膜細胞からの鉄の放出を調節するヘプシジンの両方により制限される。経口鉄のバイオアベイラビリティは、健常者ではおよそ22%であることが認められているが(例えば、Hansen et al., Phys. Med. Biol., 37(6), 1349-1357, 1992を参照)、この値は、腸細胞からの鉄の吸収および放出が阻害される場合、著しく低下するだろう。炎症性サイトカインIL−6は、炎症により活性化したマクロファージの産物であるが、ヘプシジン合成を上方制御し、それにより細胞内鉄の放出を制限すると考えられている(例えば、Nemeth et al.,
1359686276607_2.');
, 113(9):1271-1276, 2004を参照)。炎症性サイトカインIL−6および経口鉄吸収の不良(血清鉄AUC値に対する60%以上の減少)との相関は、クローン病を患う患者において認められている(例えば、Semrin et al.,
1359686276607_3.');
, 12(12), 1101-1106, 2006を参照)。炎症は、CKD患者において多く見られ(例えば、Oberg et al.,
1359686276607_4.');
, 65(3), 1009-1016, 2004を参照)、従来の経口鉄製剤のバイオアベイラビリティは、おもに上記の炎症−ヘプシジン経路の活性化を通して大きな影響を受ける。しかし、静脈内(IV)鉄療法は、血液循環に鉄を直接送達することにより炎症−ヘプシジン調節経路を回避できるとして透析患者において有効である。
現在の経口鉄療法の方法は、典型的に、鉄のバイオアベイラビリティの低さに悩まされており、CKD患者の貧血治療に有効ではない(例えば、Van Wyck et al., Kidney Int., 68, 2846-2856, 2005; Charytan et al., Nephron. Clin. Pract., 100, c55-c62, 2005を参照)。そのため、米国腎臓財団の腎疾患予後改善機構(NKF−KDOQI)は、透析患者の貧血を補正するおもな手段としてIV鉄療法の使用を推奨している(例えば、2007年更新のNKF−KDOQI診療ガイドラインおよび慢性腎疾患の貧血のための診療の勧め、www.guideline.gov(National Guideline Clearinghouse)を参照)。しかし、貧血はCKD患者に限られていない。胃壁の炎症、例えば、胃炎またはセリアック病および鉄輸送に関与する金属イオン輸送体のその他の異常は、経口鉄の吸収が不十分であり、その結果、貧血につながる。
米国特許出願第61/353146号
Harnett et al., Am. J. Kidney Dis., 25, S3-S7, 1995 Xue et al., Am. J. Kidney Dis., 40, 1153-1161, 2002 Abramson et al., Kidney Int., 64, 610-615, 2003 Eschbach, Kidney Int., 35, 134-148, 1989 Fishbane et al., Am. J. Kidney Dis., 29, 319-333, 1997 Kooistra et al., Nephrol. Dial. Transplant., 13, 82-88, 1998 Silverberg et al., Kidney Int. Suppl., 69, S79-S85, 1999 Spinowitz et al., J. Am. Soc. Nephrol., 19, 1599-1605, 2008 Gunshin et al., Nature, 388(6641), 482-488, 1997 Abboud et al., 1359686276607_5.');, 275(26), 19906-19912, 2000 Donovan et al., 1359686276607_6.'); 403(6771), 776-781, 2000 Nemeth et al., Science, 306(5704), 2090-3, 2004 Hansen et al., Phys. Med. Biol., 37(6), 1349-1357, 1992 Nemeth et al., 1359686276607_7.');, 113(9):1271-1276, 2004 Semrin et al., 1359686276607_8.');, 12(12), 1101-1106, 2006 Oberg et al., 1359686276607_9.');, 65(3), 1009-1016, 2004 Van Wyck et al., Kidney Int., 68, 2846-2856, 2005 Charytan et al., Nephron. Clin. Pract., 100, c55-c62, 2005 2007年更新のNKF−KDOQI診療ガイドラインおよび慢性腎疾患の貧血のための診療の勧め、www.guideline.gov(National Guideline Clearinghouse)
そのため、鉄欠乏患者(例えば、CKD貧血患者)に有効な耐性の良い経口治療の開発が必要とされ続けている。
本発明者らは、例えば、CKD患者における鉄欠乏および鉄欠乏により生じる障害、例えば、貧血の治療に有効な療法として使用し得る鉄の経口投与用の新たな製剤を開発した。本発明の製剤は、従来の経口製剤と比較した場合、薬物動態プロフィールを改善し得る(例えば、吸収の程度および割合の向上)。この技術の適用は、鉄のバイオアベイラビリティの向上に必要とされる用量が少ないため、胃腸の不快感の減少および安全性の改善に有用であり得る。さらに、本発明の製剤は、現在実施のIV鉄療法の代替物として作用し得、それにより健康管理費の大きな節約となる。
一態様において、本発明は、送達剤(例えば、N−[8−(2−ヒドロキシベンゾイル)アミノ]カプリル酸(NAC))またはその薬理学的に許容される塩(例えば、N−[8−(2−ヒドロキシベンゾイル)アミノ]カプリル酸一ナトリウム(SNAC))および鉄化合物を含む1つ以上の経口剤形を投与することにより、鉄欠乏の被検体の鉄濃度を正常化する方法に関する。
別の態様において、本発明は、送達剤(例えば、N−[8−(2−ヒドロキシベンゾイル)アミノ]カプリル酸(NAC))またはその薬理学的に許容される塩(例えば、N−[8−(2−ヒドロキシベンゾイル)アミノ]カプリル酸一ナトリウム(SNAC))および鉄化合物を含む1つ以上の経口剤形を投与することにより、経口治療に対する被検体の反応速度を改善する方法に関する。
さらに別の態様において、本発明は、送達剤(例えば、N−[8−(2−ヒドロキシベンゾイル)アミノ]カプリル酸(NAC))またはその薬理学的に許容される塩(例えば、N−[8−(2−ヒドロキシベンゾイル)アミノ]カプリル酸一ナトリウム(SNAC))および鉄化合物を含む1つ以上の経口剤形を投与することにより、被検体の鉄欠乏を治療する方法に関する。
さらに別の態様において、本発明は、送達剤(例えば、N−[8−(2−ヒドロキシベンゾイル)アミノ]カプリル酸(NAC))またはその薬理学的に許容される塩(例えば、N−[8−(2−ヒドロキシベンゾイル)アミノ]カプリル酸一ナトリウム(SNAC))および鉄化合物を含む1つ以上の経口剤形を投与することにより、被検体の貧血を治療する方法に関する。
ある実施形態において、被検体は慢性腎疾患を有する。他の実施形態において、被検体は透析を受けている。さらなる実施形態において、被検体はクローン病またはIBD(炎症性腸疾患)を有する。さらなる実施形態において、被検体は癌を有する。さらなる実施形態において、被検体は胃腸障害(、例えば、胃炎またはセリアック病等の胃壁の炎症)を有する。一実施形態において、被検体は自己免疫性胃炎を有する。別の実施形態において、被検体はヘリコバクターピロリによる胃炎を有する。一実施形態において、胃腸障害は、栄養素の吸収を低下させ、その結果、栄養素(例えば、鉄)の吸収が不十分となる。
さらに別の態様において、本発明は、(a)鉄化合物および(b)送達剤(例えば、N−[8−(2−ヒドロキシベンゾイル)アミノ]カプリル酸(NAC))またはその薬理学的に許容される塩(例えば、N−[8−(2−ヒドロキシベンゾイル)アミノ]カプリル酸一ナトリウム(SNAC))を含む医薬組成物に関する。
さらに別の態様において、本発明は、(a)鉄化合物および(b)送達剤(例えば、N−[8−(2−ヒドロキシベンゾイル)アミノ]カプリル酸(NAC))またはその薬理学的に許容される塩(例えば、N−[8−(2−ヒドロキシベンゾイル)アミノ]カプリル酸一ナトリウム(SNAC))を含む医薬組成物に関し、この場合、組成物は、25℃および60%相対湿度にて3ヵ月間保存後に(最初の医薬組成物中の鉄化合物および送達剤の総重量に対して)約5重量%未満(例えば、1重量%未満)の送達剤の鉄塩を形成する。
医薬組成物は、さらに1つ以上のキレート錯化剤または可溶化剤および/または抗酸化剤を含み得る。医薬組成物は、錠剤またはカプセルなどの経口投与単位形態であってよい。この医薬組成物を上記の方法のいずれかに使用することができる。
用語「約」または「およそ」は、当業者により決定された具体的な値の許容される誤差範囲を意味し、これは、一部にどのように値を測定または決定するか、すなわち、測定システムの限界によるだろう。例えば、「約」は、技術分野の実施当たり1以内または1以上の標準偏差を意味する。他に、製剤に関する「約」は±20%まで、好ましくは±10%まで、より好ましくは±5%までの範囲を意味することができる。
本明細書で使用されるように、用語「SNAC」は、N−[8−(2−ヒドロキシベンゾイル)アミノ]カプリル酸ナトリウムを指す。SNACはまた、ナトリウム−N−サリシロイル−8−アミノカプリル酸、8−(N−サリシロイルアミノ)オクタノン酸一ナトリウム、N−(サリシロイル)−8−アミノオクタン酸一ナトリウム塩、N−{8−(2フェノキシベンゾイル)アミノ}オクタノン酸一ナトリウム、E414一ナトリウム塩、8−[(2−ヒドロキシベンゾイル)アミノ]オクタノン酸ナトリウムおよびサルカプロゼートとして知られている。SNACは以下の構造を有する。
Figure 2013528224
本明細書に記載の方法のいずれかのさらなる実施形態において、NACまたはSNACの他の薬理学的な塩をSNACの代わりに使用することができる。例えば、米国特許第7384982号に記載のように、NACの二ナトリウム塩を使用し得る。さらに、SNACのいずれかの固体状形態を使用し得る。適切なSNACの固体状形態は、例えば、参照により本明細書に組み込まれる、米国特許出願第2009/0143330号に記載されている。
本明細書に記載の方法のいずれかのさらなる実施形態において、SNAC(およびその遊離酸またはその他の薬理学的に許容される塩)以外の送達剤を鉄化合物と併せて使用し得る。このような送達剤は、NACまたはその薬理学的に許容される塩と併せるか、その代わりに使用するかのいずれかであってよい。このような送達剤の例として、N−(10−[2−ヒドロキシベンゾイル]アミノ)デカン酸(SNADの遊離酸)、N−(8−[2−ヒドロキシ−5−クロロベンゾイル]アミノ)オクタン酸(5−CNAC)、4−[(2−ヒドロキシ−4−クロロ−ベンゾイル)−アミノ]ブタン酸(4−CNAB)、8−(2−ヒドロキシフェノキシ)オクチルジエタノールアミン(HPOD)、8−(N−2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾイル)−アミノカプリル酸(4−MOAC)、3−トルオキシブタン酸(3−TBA)およびそれらの薬理学的な塩(モノナトリュム及び二ナトリュウムの塩)を含むがこれらに限定されない。用語「SNAD」は、N−(10−[2−ヒドロキシベンゾイル]アミノ)デカン酸の一ナトリウム塩を指す。他の適切な送達剤は、例えば、国際公開第96/30036号および、国際公開第98・34632及び国際公開第2007/121318号ならびに米国特許第5650386号、第5773647号および第5866536号(これらは全て参照により本明細書に組み込まれる)に記載されている。
用語「鉄化合物」は、鉄含有化合物の一群のいずれかのメンバーを指し、これは、鉄が+2および/または+3酸化状態にある鉄化合物を含むがそれに限定されない。例えば、鉄化合物は、硫酸第一鉄(およびその水和物)、フマル酸第一鉄、鉄デキストラン、グルコン酸鉄(グルコン酸第二鉄)、鉄スクロース、酸化鉄、フェルモキシトールおよび上記のいずれかの組み合わせであってよい。一実施形態において、鉄化合物に存在する鉄は+2酸化状態にある。一実施形態において、鉄化合物は、硫酸第一鉄またはその水和物(例えば、硫酸第一鉄七水和物)である。
一実施形態において、送達剤の鉄塩の形成を生じる、鉄化合物と送達剤との間のイオン交換は最小限とされる。例えば、鉄化合物および送達剤を含む医薬組成物は、例えば、25℃および60%相対湿度にて1、2または3ヵ月間保存後、(最初の医薬組成物中の鉄化合物および送達剤の総重量に対して)約5重量%未満、約4重量%未満、約3重量%未満、約2重量%未満、約1重量%未満、約0.5重量%未満または約0.2重量%未満の送達剤の鉄塩を形成する。
別の実施形態において、医薬組成物の送達剤の約5重量%未満、約4重量%未満、約3重量%未満、約2重量%未満、約1重量%未満、約0.5重量%未満または約0.2重量%未満が鉄塩の形態である。
さらなる実施形態において、本明細書に記載の方法のいずれかに使用の医薬組成物は、鉄化合物の可溶性を増大させる1つ以上の追加の化合物を含み得る。適切な追加の化合物には、鉄化合物をキレート化する化合物(キレート化剤)、例えば、クエン酸、錯化剤(シクロデキストラン)または可溶化剤(界面活性剤)を含むがそれらに限定されない。可溶性を増大させる適切な生成方法は、微粉化材料の使用または非晶形態(噴霧乾燥/凍結乾燥)の使用を含むがそれらに限定されない。
さらなる実施形態において、本明細書に記載の方法のいずれかに使用の医薬組成物は、十二指腸の三価鉄還元酵素活性を増大させ、それにより鉄の腸管吸収を助ける1つ以上の追加の化合物を含み得る。適切な追加の化合物はアスコルビン酸を含むがそれに限定されない。
さらなる実施形態において、本明細書に記載の方法のいずれかに使用の医薬組成物は、1つ以上の抗酸化剤、例えば、アスコルビン酸、没食子酸プロピルおよびそのいずれかの組み合わせを含み得るがそれらに限定されない。
さらなる実施形態において、バイオアベイラビリティを改善し得る医薬組成物、例えば、ポリマー、吸収プロフィールをより一貫させるための2層(または3層)錠剤、透過促進剤、剤形からの薬剤/担体放出の速度を改善するための押し出し球状化を使用する修飾放出性生成物も使用し得る。
例えば、一実施形態において、医薬組成物は、以下の構造を有する2層または3層錠剤の形態であってよい:
a)生体水溶液と接触した場合、かなり、および素速く膨張する性質を有する第1の層1(一実施形態において、第1の層は、層重量の約5〜90%(例えば、約10〜約85%)からなる親水性ポリマーを含む混合物または顆粒の圧縮により生成される);
b)第1の層に隣接する第2の層2、この場合、鉄化合物(例えば、硫酸第一鉄)および送達剤(例えば、SNAC)を運搬し(一実施形態において、調製に適した圧縮性を得るため、および所定の時間内に鉄化合物および送達剤を放出させるため、第2の層は親水性ポリマーで、および他の補助物質で生成される)、
c)場合により、圧縮により得られ、層2に塗布される第3の層3、(一実施形態において、第3の層は親水性ポリマーを含有し、このポリマーはゲル化および/または膨張し、場合によりその後、分解でき、かつおもに活性物質の通過に対してかなり不透過である層2、層3からの鉄化合物および送達剤の放出を改変するバリア機能を有している。)
ある実施形態において、胃液との接触時に、層1または層3の少なくとも1つが急速に、かつかなり膨張後、および層2の膨張の可能性により、医薬組成物の体積がかなり増加し、そのため医薬調製物は胃内に長時間滞留する。このように、含有された鉄化合物および送達剤のほとんどが、鉄の吸収能が最も高い胃腸管の部分で制御されて吸収され得る。
一実施形態において、層1および層3は、同一の組成物および同一の機能性を有する。別の実施形態において、層1および層3は、異なる組成物および異なる性質を有する。層1および層3が同一の機能性および組成物を有する場合、層1および層3は、層2に塗布される量および厚さが異なり得る。
一実施形態において、層1および層3の少なくとも1つが、おもに層2に含有される鉄化合物および送達剤の通過に対してかなり不透過であるバリアとして作用し、層の少なくとも1つが素速く膨張し、すなわち、素速く体積を増加させることを特徴とする。
別の実施形態において、医薬組成物は、上述のように水溶液との接触時に体積をかなり増加させるよう機能する第1の層1、所定の時間内に放出される必要がある鉄化合物および送達剤の一部を運搬する第2の層2、ならびに鉄化合物および送達剤の一部を運搬し、胃液との接触直後に放出されることができるように生成された第3の層3を含む3層を含有する錠剤である。
さらなる実施形態において、層1および層3で使用され、層2でも使用され得るポリマー物質は、生体適合性であり、親水性を有する。例えば、これらの物質は、ゆっくり溶解し、および/またはゆっくりゲル化し、および/または急速に、または水溶液で異なる速度で膨張し、場合により、その後分解し得る。
親水性ポリマーの適切な例として、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、分子量が約1000〜約4000000のヒドロキシプロピルメチルセルロース、分子量が約2000〜約2000000のヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシビニルポリマー、キトサン、マンナン、ガラクトマンナン、キサンタン、カラギナン、アミロース、アルギン酸、その塩およびその誘導体、ペクチン、アクリル酸塩、メタクリル酸塩、アクリル酸/メタクリル酸コポリマー、ポリ無水物、ポリアミノ酸、ポリ(メチルビニルエーテル/無水マレイン酸)ポリマー、ポリビニルアルコール、グルカン、スクレログルカン、カルボキシメチルセルロースおよびその誘導体、エチルセルロース、メチルセルロース、親水性セルロース誘導体およびその組み合わせがあるが、それらに限定されない。
一実施形態において、親水性ポリマーの量は、層の総重量に対して約5〜約90%(例えば、約10〜約85%で、例えば約20〜約80%)である。
さらなる実施形態において、上記の親水性ポリマーを用いて層1および層3を調製する間、医薬調製物の体積の急速、かつかなりの増加を促進するために、層の湿潤を促進することが可能な親水性生成物および/または賦形剤を使用することが可能であり、こうして、上記の層の成分と層が接触する生体液との間の相互作用を促進する。例えば、このような親水性賦形剤には、架橋ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルセルロースおよび分子量が約1000〜約100000のヒドロキシプロピルメチルセルロース、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム、カルボキシメチルスターチおよびその塩、ジビニルベンゼン/メタクリル酸カリウムコポリマーおよびそれらの組み合わせを含み得る。
一態様において、本発明は、送達物質(例えば、N−[8−(2−ヒドロキシベンゾイル)アミノ]カプリル酸(NAC)またはその薬理学的に許容される塩(例えば、N−[8−(2−ヒドロキシベンゾイル)アミノ]カプリル酸一ナトリウム(SNAC))および鉄化合物を含む1つ以上の経口剤形を投与することにより、鉄濃度が低い被検体の鉄濃度を増加または正常化する方法に関する。
別の態様において、本発明は、送達物質(例えば、N−[8−(2−ヒドロキシベンゾイル)アミノ]カプリル酸(NAC)またはその薬理学的に許容される塩(例えば、N−[8−(2−ヒドロキシベンゾイル)アミノ]カプリル酸一ナトリウム(SNAC))および鉄化合物を含む1つ以上の経口剤形を各被検体に投与することにより、経口鉄治療に対する被検体の反応速度を改善する方法に関する。ある実施形態において、被検体は鉄が少ない、または鉄欠乏を患っている。
さらに別の態様において、本発明は、送達物質(例えば、N−[8−(2−ヒドロキシベンゾイル)アミノ]カプリル酸(NAC)またはその薬理学的に許容される塩(例えば、N−[8−(2−ヒドロキシベンゾイル)アミノ]カプリル酸一ナトリウム(SNAC))および鉄化合物を含む1つ以上の経口剤形を投与することにより、被検体の鉄欠乏を治療する方法に関する。
さらに別の態様において、本発明は、送達物質(例えば、N−[8−(2−ヒドロキシベンゾイル)アミノ]カプリル酸(NAC)またはその薬理学的に許容される塩(例えば、N−[8−(2−ヒドロキシベンゾイル)アミノ]カプリル酸一ナトリウム(SNAC))および鉄化合物を含む1つ以上の経口剤形を毎日投与することにより、被検体の貧血を治療する方法に関する。
ある実施形態において、被検体は、慢性腎疾患を有する。他の実施形態において、被検体は透析を受けている。さらなる実施形態において、被検体はクローン病を有する。さらなる実施形態において、被検体は癌を有する。さらなる実施形態において、被検体は胃腸障害(例えば、胃炎またはセリアック病等の、胃壁の炎症)を有する。一実施形態において、被検体は自己免疫性胃炎を有する。別の実施形態において、被検体は、ヘリコバクターピロリによる胃炎を有する。一実施形態において、胃腸障害は、栄養素の吸収を低下させ、その結果、栄養素(例えば、鉄)の吸収が不十分となる。
さらなる実施形態において、本明細書に記載の方法のいずれかは、静脈内投与において認められた患者の反応速度および/または効率と同様のものが得られる。
本明細書に記載の方法のいずれかのさらなる実施形態において、1つ以上の剤形を毎日投与する。本明細書に記載の方法のいずれかのさらなる実施形態において、1つ以上の剤形を週に1回投与する。本明細書に記載の方法のいずれかのさらなる実施形態において、1つ以上の剤形を2週間に1回投与する。本明細書に記載の方法のいずれかのさらなる実施形態において、1つ以上の剤形を1ヵ月に1回投与する。
医薬組成物および剤形はさらに、上述のように1つ以上のキレート化剤および/または抗酸化剤を含み得る。
さらに別の態様において、本発明は、(a)鉄化合物および(b)送達剤(例えば、N−[8−(2−ヒドロキシベンゾイル)アミノ]カプリル酸(NAC)またはその薬理学的に許容される塩(例えば、N−[8−(2−ヒドロキシベンゾイル)アミノ]カプリル酸一ナトリウム(SNAC)を含む医薬組成物に関する。
医薬組成物はさらに、1つ以上のキレート剤および/または抗酸化剤を含み得る。この医薬組成物を上記の方法のいずれかに使用することができる。
本明細書に記載の方法のいずれかのさらなる実施形態において、患者は、既存の経口鉄治療(または、例えば、SNACなどの送達剤を含まない製剤を含有する経口鉄治療)に反応しないものであってよい。
本明細書に記載の方法のいずれかのさらなる実施形態において、本発明は、錠剤型の投与に関する。
鉄および送達剤(例えば、SNACまたは他のNAC形態)の重量比および重量は、本明細書に記載の通りであってよい。当業者であれば、使用する具体的な鉄化合物の量に対して製剤に存在する鉄の量を容易に決定することができるだろう。例えば、硫酸第一鉄七水和物300mgは、鉄約60mgに等しい。
いくつかの実施形態において、経口医薬組成物は、鉄を約1mg〜約1000mg、約1mg〜約500mg、約1mg〜約300mg、約1〜約200mg、約5mg〜約100mg、約25mg〜約500mg、約10mg〜約1000mg、約25mg〜約250mg、約30mg〜約800mg、約50mg〜約500mg、約50mg〜約250mg、約50mg〜約100mg、約100mg〜約1000mg、約100mg〜約500mg、約250mg〜約750mgまたは約250mg〜約500mgを含む。
さらなる実施形態において、経口医薬組成物は、鉄を約10mg、約25mg、約50mg、約75mg、約100mg、約125mg、約150mg、約175mg、約200mg、約225mg、約250mg、約275mg、約300mg、約325mg、約350mg、約375mg、約400mg、約425mg、約450mg、約475mgまたは約500mg含む。
一実施形態において、経口医薬組成物は、鉄を約1mg〜約500mgおよび送達剤(例えば、SNAC)を約1mg〜約1000mg含む。
一実施形態において、経口医薬組成物は、鉄を約5mg〜約100mgおよび送達剤(例えば、SNAC)を約50mg〜約300mg含む。
別の実施形態において、経口医薬組成物は、鉄を約100mg〜約1000mgおよび送達剤(例えば、SNAC)を約250mg〜約10000mg含む。
さらなる実施形態において、錠剤型などの剤形は、鉄を約1mg〜約500mgおよび送達剤(例えば、SNAC)を約10mg〜約600mg含有し得る。例えば、剤形は、各剤形に鉄を約25mg〜約500mgまたは約25mg〜約300mgまたは約50mg〜約200mgおよび送達剤(例えば、SNAC)を約10mg〜約500mgまたは約25mg〜約400mg含有し得る。
一実施形態において、錠剤型などの剤形は、鉄を約30mg〜約150mgおよびSNACを約50mg〜約300mg含有する。
一実施形態において、錠剤型などの剤形は、鉄を約1mg〜約200mg含み、剤形を1日2回投与する。
別の実施形態において、錠剤型などの剤形は、鉄を約100mg〜約1000mg含み、剤形を1ヵ月に1回投与する。
他の実施形態において、鉄対送達剤(例えば、SNAC)の重量比は、約2:1〜約1:700、例えば、約1:2〜約1:600、約1:2〜約1:200、約1:2〜約1:100、約1:3〜約1:20または約1:4〜約1:10である。一実施形態において、鉄対送達剤(例えば、SNAC)の重量比は、約1:100である。
他の実施形態において、剤形(例えば、錠剤)は、場合により賦形剤、乳化剤、安定化剤、甘味剤、風味剤、希釈剤、着色剤および/または可溶化剤またはそのいずれかの組み合わせを含有する。適切な賦形剤、乳化剤、安定化剤、甘味剤、風味剤、希釈剤、着色剤および可溶化剤は、Raymond C. Rowe, Paul J. Sheskey and Paul J. WellerによるHandbook of Pharmaceutical Excipients(第4版)に記載のものを含む。
本発明における製剤の例を以下の表に挙げる。製剤は表に分類されたものに加え、1つ以上の追加の賦形剤を含み得る。
Figure 2013528224
Figure 2013528224
Figure 2013528224
2層および3層錠剤は、参照によりその全体が組み込まれる、米国特許第6149940号に記載の方法により調製され得る。
従来の鉄製剤のバイオアベイラビリティは、二価金属輸送体DMT1が介在した十二指腸粘膜吸収と粘膜の鉄の血液循環へのフェロポーチン依存性輸送の鉄摂取効率による。ある動作原理に結びつけることを意図しないが、経口鉄吸収のこの正常な経路に加え、本明細書に記載の経口剤形は、DMT1介在型鉄摂取またはフェロポーチン介在型鉄輸送のいずれからも独立した代替の吸収経路(受動輸送)を使用し得る。
用語「治療」または「治療する」は、哺乳類動物において、疾患または障害に対する予防または保護、すなわち、臨床症状を発症させないこと、疾患または障害の阻害、すなわち、臨床症状の発症を停止または抑制することおよび/または疾患または障害の緩和、すなわち、臨床症状を軽減させることを含む、疾患または障害の治療を意味する。
経口医薬組成物の投与が疾患または障害に有効な治療法となる被検体または患者は、好ましくはヒトであるが、試験またはスクリーニングあるいは活性実験における実験動物を含むいかなる動物であってよい。そのため、当業者であれば容易に理解できるように、本発明の方法および組成物は、特に、動物、具体的には哺乳類(例えば、ヒト)への投与、および人間、ネコまたはイヌの被検体などの馴化動物、ウシ、ウマ、ヤギ、ヒツジおよびブタの被検体などの家畜動物、野生動物(野生または動物園であろうと)、マウス、ラット、ウサギ、ヤギ、ヒツジ、ブタ、イヌ、ネコなどの研究動物、ニワトリ、七面鳥、鳴禽などの鳥類などへ(これらを含むが決してそれだけに限定されない)、すなわち、獣医用途としての投与に適している。
以下の実施例を本発明の具体例として挙げる。しかし、本発明は実施例に記載の具体的な詳細に限定されているものではないことが理解されるはずである。実施例および明細書の残りにある部および%は全て、他に記載がない限り、重量部および重量%である。
さらに、以下に本発明の種々の態様を記載または請求する明細書または段落に引用された数字の範囲、例えば、性質の具体的な設定、測定単位、条件、物理状態または%の表示には、参照により、あるいはこのような範囲にある数字、例えば、数字の一部もしくはそのように引用された範囲内に含まれる範囲を本明細書において文字通り、明確に組み込むことが意図されている。
実施例1:N−[8−(2−ヒドロキシベンゾイル)アミノ]カプリル酸およびSNACの調製
N−[8−(2−ヒドロキシベンゾイル)アミノ]カプリル酸およびSNACの調製方法には、以下の段階を含む。出発材料はサリシルアミドであり、これを変換し、カルサラム(1,3−ベンゾキサジン−2,4−ジオン)を形成する。第2の段階には、カルサラムのアルキル化を含む。最後から第2の段階は、エチル保護基をアルキル鎖の末端で切断し、SNACの遊離酸を形成する複素環を開環する加水分解である。最終段階において、SNAC遊離酸のナトリウム塩を1%過剰の化学量論量の水酸化ナトリウム塩基と反応させて形成する。冷却時に、析出生成物を遠心分離により単離し、包装前に真空乾燥させる。合成スキームのプロセス内管理を表1に示す。
Figure 2013528224
実施例2:正常なイヌにおける単回投与の薬物動態試験
種々の硫酸第一鉄/SNACを含有する本発明の医薬組成物を試験するため、正常なイヌ(すなわち、非貧血性)4例に単回投与の薬物動態試験を行う。薬物動態データおよびバイオアベイラビリティデータを市販の鉄補充療法製剤(Feosol(登録商標)、硫酸第一鉄錠剤)を使用して得たデータと比較する。イヌ試験案(イヌ試験1)の詳細を表1に示す。
Figure 2013528224
組成物の最適化
製剤中のキレート化剤および抗酸化剤の有効性をイヌ試験1の結果に基づいて評価する。例えば、製剤3が最も性能が良い錠剤製剤であることが判明した場合、キレート化剤または抗酸化剤を添加することなく最適な製剤を得るためには、SNAC対硫酸第一鉄の比の調節のみが必要となり得る。あるいは、製剤5が全ての錠剤製剤のうち最も良い性能である場合、経口鉄のアベイラビリティに最適な製剤を得るためには、アスコルビン酸量の調節が必要となり得る。
用量の最適化
イヌ試験1の結果に基づき、製剤3か製剤4、5または6の変形例のいずれかをSNACおよび硫酸第一鉄の最適比を選択するための追跡試験に選択し、最適経口吸収を確実に行う。SNACおよび硫酸第一鉄の比を3つ、第2のイヌ試験(イヌ試験2)に使用する。イヌ試験2に適切なSNAC鉄製剤を以下の表2に示す。
Figure 2013528224
イヌ試験2の結果に基づき、さらに最適化したSNAC/硫酸第一鉄の比を今後の貧血性イヌモデル試験のために選択する。
薬物動態およびバイオアベイラビリティ分析
イヌ試験1および2において、各イヌに選択した製剤を投与し、血液サンプルを回収する。血液サンプルの総鉄量およびさらに総鉄結合能(TIBC)を、薬物動態分析および鉄状態の決定のために分析する。
本発明の原理、好ましい実施形態および動作様式を上記の明細書に記載した。本発明は、本明細書において保護されることを意図するが、記載の具体的な形態に限定されると解釈されるものではなく、それはこれらが制限よりむしろ例示と解釈されるものであるためである。当業者であれば、本発明の精神を逸脱することなく、変化および変更をなし得る。
本明細書において引用した全ての特許および刊行物の内容を許容される範囲でその全体が本明細書に組み込まれる。

Claims (43)

  1. 送達剤および鉄化合物を含む1つ以上の剤形を投与することを特徴とする鉄欠乏の被検体の鉄濃度を正常化する方法。
  2. 送達剤および鉄化合物を含む1つ以上の剤形を投与することを特徴とする経口鉄治療に対する被検体の反応速度を改善する方法。
  3. 送達剤および鉄化合物を含む1つ以上の剤形を投与することを特徴とする被検体の鉄欠乏を治療する方法。
  4. 送達剤および鉄化合物を含む1つ以上の剤形を投与することを特徴とする被検体の貧血を治療する方法。
  5. 前記送達剤がN−(10−[2−ヒドロキシベンゾイル]アミノ)デカン酸、N−(8−[2−ヒドロキシ−5−クロロベンゾイル]−アミノ)オクタン酸、4−[(2−ヒドロキシ−4−クロロ−ベンゾイル)−アミノ]ブタン酸、8−(2−ヒドロキシフェノキシ)オクチルジエタノールアミン、8−(N−2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾイル)−アミノカプリル酸、3−トルオキシブタン酸およびその薬理学的な塩から選択される請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記送達剤がN−(8−[2−ヒドロキシ−5−クロロベンゾイル]−アミノ)オクタン酸またはその薬理学的な塩である請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記送達剤が3−トルオキシブタン酸またはその薬理学的な塩である請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記送達剤がN−(10−[2−ヒドロキシベンゾイル]アミノ)デカン酸またはその薬理学的な塩である請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記送達剤が4−[(2−ヒドロキシ−4−クロロ−ベンゾイル)−アミノ]ブタン酸またはその薬理学的な塩である請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記送達剤が8−(2−ヒドロキシフェノキシ)オクチルジエタノールアミンまたはその薬理学的な塩である請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記送達剤が8−(N−2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾイル)−アミノカプリル酸またはその薬理学的な塩である請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  12. 前記被検体が慢性腎疾患を有する請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 前記被検体が透析を受けている請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
  14. 前記被検体がクローン病を有する請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
  15. 前記被検体が癌を有する請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
  16. 前記被検体が胃炎またはセリアック病を有する請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
  17. 前記剤形が錠剤である請求項1〜16のいずれか1項に記載の方法。
  18. 前記送達剤がN−[8−(2−ヒドロキシベンゾイル)アミノ]カプリル酸の一ナトリウム塩である請求項6に記載の方法。
  19. 前記送達剤がN−[8−(2−ヒドロキシベンゾイル)アミノ]カプリル酸の二ナトリウム塩である請求項6に記載の方法。
  20. 前記剤形が硫酸第一鉄またはその水和物を含む請求項1〜19のいずれか1項に記載の方法。
  21. (a)鉄化合物および(b)送達剤を含む医薬組成物。
  22. 前記送達剤がN−(10−[2−ヒドロキシベンゾイル]アミノ)デカン酸、N−(8−[2−ヒドロキシ−5−クロロベンゾイル]−アミノ)オクタン酸、4−[(2−ヒドロキシ−4−クロロ−ベンゾイル)−アミノ]ブタン酸、8−(2−ヒドロキシフェノキシ)オクチルジエタノールアミン、8−(N−2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾイル)−アミノカプリル酸、3−トルオキシブタン酸およびその薬理学的な塩から選択される請求項21に記載の医薬組成物。
  23. 前記送達剤がN−(8−[2−ヒドロキシ−5−クロロベンゾイル]−アミノ)オクタン酸またはその薬理学的な塩である請求項21および22のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  24. 前記送達剤が3−トルオキシブタン酸またはその薬理学的な塩である請求項21および22のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  25. 前記送達剤がN−(10−[2−ヒドロキシベンゾイル]アミノ)デカン酸またはその薬理学的な塩である請求項21および22のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  26. 前記送達剤が4−[(2−ヒドロキシ−4−クロロ−ベンゾイル)−アミノ]ブタン酸またはその薬理学的な塩である請求項21および22のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  27. 前記送達剤が8−(2−ヒドロキシフェノキシ)オクチルジエタノールアミンまたはその薬理学的な塩である請求項21および22のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  28. 前記送達剤が8−(N−2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾイル)−アミノカプリル酸またはその薬理学的な塩である請求項21および22のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  29. 錠剤の形態の請求項21〜28のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  30. 前記送達剤がN−[8−(2−ヒドロキシベンゾイル)アミノ]カプリル酸の一ナトリウム塩である請求項23に記載の医薬組成物。
  31. 前記送達剤がN−[8−(2−ヒドロキシベンゾイル)アミノ]カプリル酸の二ナトリウム塩である請求項23に記載の医薬組成物。
  32. 前記組成物が硫酸第一鉄またはその水和物を含む請求項21〜31のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  33. 前記医薬組成物中の前記送達剤の約5重量%未満が鉄塩の形態である請求項21〜32のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  34. 前記医薬組成物中の前記送達剤の約1重量%未満が鉄塩の形態である請求項21〜33のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  35. (a)鉄化合物および(b)送達剤を含む医薬組成物であって、前記組成物は、25℃および60%相対湿度にて3ヵ月間保存後(最初の医薬組成物中の前記鉄化合物および前記送達剤の総重量にもとづいて)約5重量%未満の前記送達剤の鉄塩を形成する医薬組成物。
  36. 前記送達剤がN−(10−[2−ヒドロキシベンゾイル]アミノ)デカン酸、N−(8−[2−ヒドロキシ−5−クロロベンゾイル]−アミノ)オクタン酸、4−[(2−ヒドロキシ−4−クロロ−ベンゾイル)−アミノ]ブタン酸、8−(2−ヒドロキシフェノキシ)オクチルジエタノールアミン、8−(N−2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾイル)−アミノカプリル酸、3−トルオキシブタン酸およびその薬理学的な塩から選択される請求項35に記載の医薬組成物。
  37. 前記送達剤がN−(8−[2−ヒドロキシ−5−クロロベンゾイル]−アミノ)オクタン酸またはその薬理学的な塩である請求項35および36のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  38. 前記送達剤が3−トルオキシブタン酸またはその薬理学的な塩である請求項35および36のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  39. 前記送達剤がN−(10−[2−ヒドロキシベンゾイル]アミノ)デカン酸またはその薬理学的な塩である請求項35および36のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  40. 前記送達剤が4−[(2−ヒドロキシ−4−クロロ−ベンゾイル)−アミノ]ブタン酸またはその薬理学的な塩である請求項35および36のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  41. 前記送達剤が8−(2−ヒドロキシフェノキシ)オクチルジエタノールアミンまたはその薬理学的な塩である請求項35および36のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  42. 前記送達剤が8−(N−2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾイル)−アミノカプリル酸またはその薬理学的な塩である請求項35および36のいずれか1項に記載の医薬組成物。
  43. 前記組成物が、25℃および60%相対湿度にて3ヵ月間保存後(最初の医薬組成物中の前記鉄化合物および前記送達剤の総重量にもとづいて)約1重量%未満の前記送達剤の鉄塩を形成する、請求項35〜42のいずれか1項に記載の医薬組成物。
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