JP2006525511A - 六自由度型微細加工マルチセンサ - Google Patents

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Abstract

【解決手段】単一のマルチセンサ装置において、3軸の加速度検知及び3軸の角速度検知を与える六自由度型微細加工マルチセンサである。この六自由度型マルチセンサ装置は、2軸の加速度検知並びに1軸の角速度検知を与える第1のマルチセンサ下部構造体と、第3軸の加速度検知並びに第2及び第3軸の角速度検知を与える第2のマルチセンサ下部構造体とを有する。第1及び第2のマルチセンサ下部構造体は、六自由度型マルチセンサ装置内において、それぞれの基板上に実装される。

Description

関連出願との相互参照
この出願は、「六自由度型微細加工マルチセンサ」なる名称で2003年4月28日に出願された米国仮出願第60/466,083号に基づく優先権を主張する。
連邦補助研究又は開発に関する表明
適用なし
背景技術
本発明は、一般的に集積化された角速度及び加速度センサ(“マルチセンサ”)に関し、特に3軸の加速度検知及び3軸の角速度検知を与えることが可能な六自由度型微細加工マルチセンサ装置に関する。
微細加工マルチセンサは、単一のマルチセンサ装置で加速度検知及び角速度検知の示度を与えるための少なくとも1つの加速度計を備えるものとして知られている。「微細加工加速度計ジャイロスコープ」なる名称で1995年2月28日に発行された米国特許第5,392,650号に開示されているような従来の微細加工マルチセンサは、一対の加速度計を備え、各加速度計は、基板に固定された堅固な加速度計フレームと、複数の撓み体によって堅固なフレームから懸架された慣性質量(プルーフマス)とを有する。微細加工マルチセンサは典型的に、それに関連した単一の加速度検知軸と、この加速度軸に垂直な単一の回転検知軸とを有する。更に微細加工マルチセンサは典型的に、複数の慣性質量を加速度及び回転軸に垂直な振動軸に沿って逆相で同時に振動させるように構成されている。
慣性質量が同時に逆相の挙動で振動させる間に線形及び回転運動を受ける従来の微細加工マルチセンサの場合、線形及びコリオリ加速度の力が発生されて、慣性質量を基板に対して偏向させる。マルチセンサは、それぞれの慣性質量の偏向を検知すると共に、その偏向の大きさに比例する値を有した対応する加速度検知信号を生成するように構成されている。線形加速度に対する振動中の慣性質量の応答は同相であり、またコリオリ加速度に対する慣性質量の応答は逆相であるので、検知信号の線形加速度成分(加速度検知情報を含む)と回転加速度成分(角速度検知情報を含む)は、それらの信号を好適に加算又は減算して回転又は線形成分をキャンセルすることによって分離できる。
上述した従来の微細加工マルチセンサの1つの欠点は、それが典型的には1軸だけの加速度検知と、1軸だけの角速度検知とを与える点である。しかしながら、単一の微細加工マルチセンサ装置において、1軸より多い加速度検知及び/又は角速度検知を与えることはしばしば有利である。
2つの回転検知軸に対する回転の速度を測定可能な第2の従来の微細加工センサが、「回転振動型質量を有する微細加工装置」なる名称で1999年2月9日に発行された米国特許第5,869,760号に記載されている。この微細加工センサは、一対の加速度計を備える。各加速度計は、複数の撓み体によって基板上に懸架された円形ビームの形状の質量と、加速度検知電極の隣接する対とを有する。この微細加工センサに関連した2つの回転検知軸は基板の面内にある。更に、この微細加工センサは、円形ビームを逆相の挙動で回転振動させるように、即ち一方の円形ビームを時計方向/反時計方向に交互に回転させる間に、他方の円形ビームを逆方向に実質的に同じ量だけ回転させるように構成されている。
円形ビームが同時に逆相の挙動で振動させられる間に線形及び回転運動を受ける第2の従来の微細加工センサの場合、線形及びコリオリ加速度の力が発生されて、ビームを基板に対して偏向させる。加速度検知電極は、それぞれのビームの偏向を検知すると共に、偏向の大きさと回転検知軸に対する回転の速度に比例した対応する加速度検知信号を生成する。検知信号の回転加速度成分(角速度検知情報を含む)の符号は円形ビームの回転の方向に対応しているので、回転成分は、それらの信号を好適に減算して線形成分をキャンセルすることによって、検知信号の線形加速度成分から分離され得る。しかしながら、この微細加工センサは、1軸より多い角速度検知を与えることが可能であるが、典型的にそれが加速度検知情報を与えないという欠点を有する。
それ故、単一のマルチセンサ装置において、1軸より多い加速度検知及び1軸より多い角速度検知を与える微細加工マルチセンサを有することが望ましい。そのような微細加工マルチセンサは、上述した従来の微細加工センサ装置の欠点を回避することになる。
発明の簡単な要約
本発明によれば、単一のマルチセンサ装置において、3軸の加速度検知及び3軸の角速度検知を与える六自由度型微細加工マルチセンサが開示される。ここで開示される微細加工マルチセンサは、2つのマルチセンサ下部構造体を備え、各下部構造体は、3軸の加速度検知及び角速度検知を与える。
1つの実施形態の六自由度型微細加工マルチセンサは、第1のマルチセンサ下部構造体と、第2のマルチセンサ下部構造体とを備える。第1のマルチセンサ下部構造体は、堅固な加速度計フレームと、第1の慣性質量と、第2の慣性質量と有し、それぞれは第1のシリコン基板上に形成される。第1の下部構造体は、それに関連して、第1の基板の面内で相互に直交した第1及び第2の加速度検知軸と、この第1及び第2の加速度軸に垂直な第1の回転検知軸とを有する。第1及び第2の慣性質量は、第1の回転軸に垂直な振動軸に沿う共通の対称軸を有する。更に、第1及び第2の慣性質量は、振動軸に沿って互いに弾性的に結合されている。第1及び第2の慣性質量は、それぞれの複数の撓み体によって堅固なフレームから懸架され、そして堅固なフレームは、複数の撓み体によって第1の基板に固定されている。撓み体は、第1及び第2の慣性質量が堅固なフレームに対して容易に振動軸の線形方向に移動するように、また堅固なフレームが第1の基板に対して実質的に回転挙動だけで移動するように強制するものとして構成されている。
ここに開示された実施形態において、第1のマルチセンサ下部構造体は、第1及び第2の慣性質量を振動軸に沿って逆相で線形に振動させるように構成された駆動電極構造体を有する。第1の下部構造体は更に、堅固なフレームに結合されると共に第1の加速度軸に沿って配設された正反対に対向する加速度検知電極構造体の第1の対と、堅固なフレームに結合されると共に第2の加速度軸に沿って配設された正反対に対向する加速度検知電極構造体の第2の対とを有する。第1のマルチセンサ下部構造体は、六自由度型マルチセンサ装置の、(1)第1の加速度検知電極対によって生成された検知信号を合計して、第1の加速度軸に沿った加速度検知に属する情報を抽出するように、また(2)第2の加速度検知電極対によって生成された検知信号を合計して、第2の加速度軸に沿った加速度検知に属する情報を抽出するように、更に(3)第1の加速度検知電極対によって生成された検知信号の差と第2の加速度検知電極対によって生成された検知信号の差を加算して、第1の加速度軸に対する角速度検知に属する情報を抽出するように構成されている。
第2のマルチセンサ下部構造体は、第2のシリコン基板上に形成された第3の慣性質量と第4の慣性質量を有する。第3及び第4の慣性質量は、それぞれの複数の撓み体によって第2の基板上に懸架され、そこに固定されている。第2下部構造体は、それに関連して、第2の基板の面内で相互に直交する第2及び第3の回転検知軸と、この第2及び第3の回転軸に垂直な第3の加速度検知軸とを有する。更に、第3及び第4の慣性質量の各々は、それに関連して、横及び縦の対称軸と、この横及び縦軸に垂直な駆動回転軸とを有する。加速度検知電極構造体のそれぞれの第3の対は、それぞれの第3及び第4の慣性質量の横軸に沿って配設され、また加速度検知電極構造体のそれぞれの第4の対は、それぞれの第3及び第4の慣性質量の縦軸に沿って配設されている。第2の下部構造体は更に、第3及び第4の慣性質量を結合して、これら質量の相対的な逆相移動を許容すると共に同相移動には抵抗するように構成されたフォーク部材を有する。第3及び第4の慣性質量を第2の基板に固定する複数の撓み体は、これら質量が第2の基板に対して実質的に回転挙動でのみ移動するように強制するものとして構成されている。
ここに開示されている実施形態において、第2のマルチセンサ下部構造体は、第3及び第4の慣性質量を逆相で回転振動させるように、即ち一方の質量をその回転軸を中心として時計方向/反時計方向に交互に回転させる間に、他方の質量をその回転軸を中心として逆方向に実質的に同じ量だけ回転させるように構成された駆動電極構造体を有する。回転振動する質量を有した第2のマルチセンサ下部構造体が線形及び/又は回転運動を受ける場合、加速度検知電極の第3及び第4の対は、電気的に独立した検知信号を第3及び第4の慣性質量に加わる線形及びコリオリ加速度の力に基づいて生成する。第2の下部構造体は、六自由度型マルチセンサ装置の、(1)第3の慣性質量に関連した加速度検知電極の第3の対によって検知された加速度の差を、第4の慣性質量に関連した加速度検知電極の第3の対によって検知された加速度の差に加算して、第2の回転軸に対する角速度検知に属する情報を得るように、また(2)第3の慣性質量に関連した加速度検知電極の第4の対によって検知された加速度の差を、第4の慣性質量に関連した加速度検知電極の第4の対によって検知された加速度の差に加算して、第3の回転軸に対する角速度検知に属する情報を得るように、更に(3)第3の慣性質量に関連した加速度検知電極の第3の対によって検知された加速度の和と、第4の慣性質量に関連した加速度検知電極の第3の対によって検知された加速度の和と、第3の慣性質量に関連した加速度検知電極の第4の対によって検知された加速度の和と、第4の慣性質量に関連した加速度検知電極の第4の対によって検知された加速度の和を合計して、第3の加速度軸に対する加速度検知に属する情報を得るように構成されている。
2軸の加速度検知並びに1軸の角速度検知を与える第1のマルチセンサ下部構造体と、第3軸の加速度検知並びに第2及び第3軸の角速度検知を与える第2のマルチセンサ下部構造体とを有する六自由度型マルチセンサ装置を提供することによって、単一のマルチセンサ装置において、3軸の加速度検知及び3軸の角速度検知が得られる。
この発明の他の特徴、機能及び形態は、後続の発明の詳細な説明から明らかになる。
図面の簡単な説明
この発明は、図面に関連してなされる以下の発明の詳細な説明を参照することによって、より十分に理解される。図面において、
図1は、本発明に係るシリコン微細加工マルチセンサ装置の概念的斜視図、
図2は、図1のシリコン微細加工マルチセンサに含まれた第1のマルチセンサ下部構造体の平面図、
図3は、図2の第1のマルチセンサ下部構造体の模式図、
図4は、図2の第1のマルチセンサ下部構造体を動作させる方法のフロー図、
図5は、図1のシリコン微細加工マルチセンサに含まれた第2のマルチセンサ下部構造体のブロック図、
図6は、図5の第2のマルチセンサ下部構造体の詳細平面図、
図7は、図5の第2のマルチセンサ下部構造体用の加速度検知信号処理回路の模式図、
図8は、図5の第2のマルチセンサ下部構造体の代替実施形態のブロック図、
図9は、図8の第2のマルチセンサ下部構造体の代替実施形態の詳細平面図、
図10は、図5の第2のマルチセンサ下部構造体を動作させる方法のフロー図である。
発明の詳細な説明
「六自由度型微細加工マルチセンサ」なる名称で2003年4月28日に出願された米国仮出願第60/466,083号は、参照によりここに組み込まれる。
単一のマルチセンサ装置において、3軸の加速度検知及び3軸の角速度検知を与える六自由度型マルチセンサ装置が開示される。ここで開示される微細加工マルチセンサは、2つの三自由度型マルチセンサ下部構造体を備え、各々は、それぞれのダイ上に対称的に置かれる。これは、歩留まりを改良すると共に、マルチセンサ装置全体の性能を改良するためである。
図1は、本発明による六自由度型微細加工マルチセンサ100の概念図を示している。ここに開示された六自由度型微細加工マルチセンサ100は、基板102を含んだ第1の三自由度型マルチセンサ下部構造体102と、基板108を含んだ第2の三自由度型マルチセンサ下部構造体105とを備える。基板102及び108の各々は、シリコン基板でよい。この基板は、任意の好適なバルク微細加工プロセスを経て、マイクロ電子機械システム(MEMS)のマルチセンサ装置を形成する。
図1に示されるように、MEMS下部構造体103は、センサ101を有し、このセンサは、基板102の面内に配設された2つの関連する相互に直交した加速度検知軸X及びYと、この加速度軸X及びYに垂直な1つの関連する回転検知軸Zとを有している。MEMS下部構造体103は、加速度軸X及びYに沿った加速度検知の2つの示度と、回転軸Zに対する角速度検知の1つの示度を与えるように構成されている。MEMS下部構造体105は、センサ104を有し、このセンサは、基板108の面内で相互に直交した2つの関連する回転検知軸X及びYと、この回転軸X及びYに垂直な1つの関連する加速度検知軸Zとを有している。MEMS下部構造体105は、回転軸X及びYに対する角速度検知の2つの示度と、加速度軸Zに対する加速度検知の1つの示度を与えるように構成されている。
ここで認められるべき点は、六自由度型マルチセンサ装置100全体は事実上、装置の面内で相互に直交した2つの関連したX及びY軸(図示せず)と、これらX及びY軸に垂直な1つの関連したZ軸(図示せず)とを有する、ということである。例えば、基板102及び108は共平面的であって、X及びY軸は基板102及び108の面内にあることができる。更に、六自由度型マルチセンサ装置100は、3軸X,Y及びZの各々に対する加速度検知の示度と角速度検知の示度を与えるように構成されている。センサ100に含まれたMEMS下部構造体103及び105は、論議を明瞭にするために、2組の軸X,Y,Z及びX,Y,Zをそれぞれ有するように図示されている。
図2は、MEMS下部構造体103に含まれたセンサ101(図1参照)の図解的実施形態201を図示している。この図解的実施形態のセンサ201は、基板202上に形成された堅固な加速度計フレーム230と、慣性質量232.1〜232.2及び234.1〜234.2とを有する。慣性質量232.1〜232.2は、それぞれ共振器撓み体236.1〜236.2によって堅固なフレーム230から懸架されている。また、慣性質量234.1〜234.2は、それぞれ共振器撓み体238.1〜238.2によって堅固なフレームから懸架されている。更に、堅固なフレーム230は、基板202上に対角的に配設された加速度計撓み体244.1〜244.4によって基板に固定されている。
センサ201は更に、駆動電極構造体246.1〜246.2及び248.1〜248.2と、加速度検知電極構造体A〜Dとを有する。図2に示されているように、駆動電極構造体246.1〜246.2及び248.1〜248.2は、互いに平行で噛み合わされたそれぞれの複数の駆動電極(“指”)を有する。交流電圧である駆動信号(図示せず)に応答して、駆動電極構造体246.1〜246.2は、それぞれ静電力を慣性質量232.1〜232.2に加えるように構成され、また駆動電極構造体248.1〜248.2は、それぞれ静電力を慣性質量234.1〜234.2に加えるように構成されている。ここで理解されるべき点は、駆動電極構造体246.1〜246.2及び248.1〜248.2は、その代わりに、交流電流信号に応答して、それぞれ電磁力を慣性質量232.1〜232.2及び234.1〜234.2に加えるように構成された電磁駆動構造体でもよい、ということである。ここでまた理解されるべき点は、いくつかの駆動電極は、駆動電子回路用のフィードバックとコリオリ信号処理用の基準とを与える速度信号を出力する代替用法に向けられてもよい、ということである。
図2に更に示されているように、加速度検知電極構造体A〜Dは、互いに平行に噛み合わされたそれぞれの複数の検知電極(“指”)を有する。具体的に、検知電極構造体A,B,C及びDは、堅固なフレーム230に一体的に結合された検知指のそれぞれの第1の組と、基板202に固定された検知指の対応する第2の組とを有する。例えば、センサ201が線形及び/又は回転運動を受ける場合、結果として生ずる線形加速度及び/又はコリオリの力に応答して、堅固なフレーム230は基板202に対し偏向する。堅固なフレーム230と、検知電極構造体A〜Dに関連した検知指の第1の組(例えば、検知電極構造体Bに関連した検知指250を参照されたい)は、堅固なフレーム230が偏向するときにそれと共に移動するが、このとき検知指の第2の組(例えば、検知電極構造体Bに関連した検知指252を参照されたい)は、基板202に固定されたままなので、検知電極構造体A〜Dは、検知指の第1及び第2の組の相対移動を検知することによってフレーム230の偏向を検知して、その偏向の大きさに比例した大きさの検知信号A’〜D’(図3参照)を生成する。ここで認められるべき点は、検知電極構造体A,C及びDは、検知電極構造体Bの指構成と同様の指構成を有する、ということである。
センサ201は更に、堅固なフレーム230から懸架された複数のレバー240.1〜240.4と、レバー240.1〜240.4用の駆動電極構造体240.5〜240.6とを有する。具体的に、レバー240.1は慣性質量232.1とレバー240.3との間に弾性的に結合され、レバー240.2は慣性質量232.2とレバー240.4との間に弾性的に結合され、レバー240.3は慣性質量232.1とレバー240.1との間に弾性的に結合され、レバー240.4は慣性質量232.2とレバー240.2との間に弾性的に結合されている。レバー240.1〜240.4の目的は、慣性質量の運動を結合して、それらが単一の共振として発振するようにすることである。更に、駆動電極構造体240.5〜240.6は、平行に配設され互いに噛み合わされたそれぞれの複数の駆動指を有する。駆動電極構造体240.5はレバー240.1及び240.3に静電力を加えるように構成され、また駆動電極構造体240.6はレバー240.2及び240.4に静電力を加えるように構成されている。ここで理解されるべき点は、駆動電極構造体240.5〜240.6は、その代わりに、それぞれの電磁駆動構造体でもよい、ということである。
慣性質量232.1は慣性質量232.2と機械的に結合され、その結果、慣性質量232.1〜232.2は実質的に一緒になって単一の質量として移動する、という点に留意されたい。同様に、慣性質量234.1は慣性質量234.2と機械的に結合され、その結果、慣性質量234.1〜234.2は実質的に一緒になって単一の質量として移動する。更に、慣性質量232.1〜232.2を堅固なフレーム230から懸架している撓み体236.1〜236.2の構成は、慣性質量232.1〜232.2がフレーム230に対して軸Xの方向にのみ移動するように強制するものである。同様に、慣性質量234.1〜234.2を堅固なフレーム230から懸架している撓み体238.1〜238.2の構成は、慣性質量234.1〜234.2がフレーム230に対して軸Xの方向にのみ移動するように強制するものである。堅固なフレーム230を基板202に固定している撓み体244.1〜244.4の構成は、堅固なフレーム230が基板202に対するフレーム230のコリオリ検知用回転移動を許容するように強制するものである。
対角的撓み体244.1〜244.4は、折り畳れた対を形成する。この結果、それらは、対角的スポークとして配置された単一の撓み体とは異なり、ある程度の平行移動運動を許容する。これは、表面微細加工に使用される堆積膜の応力を軽減すると共に、X及びX軸に沿った線形加速度検知を許容するためである。コリオリの加速度は、検知される線形加速度よりも一般にはるかに小さいので、撓み体244.1〜244.4を、X及びX軸に沿うよりも回転運動に対して従順にさせることが望ましい。望ましいコンプライアンスの比は、撓み体長さと折り目分離線との適切な比を使用することによって作ることができる。
ここで更に留意されるべき点は、堅固なフレーム230と、慣性質量232.1〜232.2及び234.1〜234.2と、駆動電極構造体246.1〜246.2,248.1〜248.2及び240.5〜240.6と、加速度検知電極構造体A〜Dと、レバー240.1〜240.2と、撓み体236.1〜236.2,238.1〜238.2及び244.1〜244.4は、センサ201の横対称軸の各側に、また縦対称軸の各側に、鏡像式に配置されている、ということである。従って、センサ201は、2つの直交するミラー対称性を有し、対称的にダイ(図示せず)上で中心決めされて、センサの性能に対するダイ表面積歪み及び勾配の有害な影響を低減することができる。
図3は、図1のMEMS下部構造体103の図解的実施形態303の模式図である。この図解的実施形態のMEMS下部構造体303は、センサ301と、トランスレジスタンス増幅器304と、複数の差動増幅器306,308,310,312,316及び320と、複数の加算増幅器314,318及び322と、位相復調器324とを備える。上述したように、慣性質量232.1〜232.2(図2参照)は互いに結合されて単一の質量として移動する。同様に、慣性質量234.1〜234.2(図2参照)は互いに結合されて単一の質量として移動する。従って、センサ301は、堅固なフレーム230(図2参照)を表す堅固な加速度計フレーム330と、慣性質量232.1〜232.2を表す第1の慣性質量332と、慣性質量234.1〜234.2を表す第2の慣性質量334とを有する。
具体的に、第1の慣性質量332は、撓み体236.1〜236.2(図2参照)を表す共振器撓み体336によって堅固なフレーム330から懸架され、また第2の慣性質量334は、撓み体238.1〜238.2(図2参照)を表す共振器撓み体338によって堅固なフレーム330から懸架されている。更に、堅固なフレーム330は、複数の加速度計撓み体(例えば、撓み体244.1〜244.4、図2を参照)によって基板(例えば、基板202、図2を参照)に固定されている。
センサ301(図3参照)は更に、レバー及び駆動電極構造体240.1〜240.2(図2参照)を表す弾性部材340を有する。この弾性部材340は、第1の慣性質量332と第2の慣性質量334を弾性的に相互接続する。更に、センサ301は、慣性質量332及び334を振動させるための駆動電極構造体(例えば、駆動電極構造体246.1〜246.2及び248.1〜248.2、図2を参照)と、図2の検知電極構造体A〜Dを表す加速度検知電極構造体A,B,C及びDとを有する。
具体的に、駆動電極構造体は、それぞれの第1及び第2の慣性質量332及び334を同時に機械的共振で振動させるように構成されている。また弾性部材340は、慣性質量332及び334を振動軸に沿って逆相で(即ち、180°位相ずれして)移動させるように構成されている。この振動軸は、ここで開示されている実施形態では加速度軸Xに対して平行である。正反対に対向する加速度検知電極構造体A〜Bは、加速度軸Yに沿って配設され、また堅固なフレーム330に結合されている。正反対に対向する加速度検知電極構造体C〜Dは、加速度軸Xに沿って配設され、また堅固なフレーム330に結合されている。それぞれの検知電極構造体A〜Dは、それぞれ電気的に独立した検知信号A’,B’,C’及びD’を生成するように構成されている。この代わりに、フレームを基板に取り付ける撓み体244.1〜244.4の偏向によるスプリング力を使用して、コリオリの力と、それらの偏向を検知することに使用される構造体A,B,C及びDとをバランスさせることができる。表面微細加工に使用される構造膜がポリシリコンである場合、撓み体の偏向は、これらの力に対して非常に線形な関係を有するので、電気的復元力の複雑性を導入することは非経済的である。
当業者が認めるように、慣性質量332及び334が振動軸に沿って振動する一方で、堅固なフレーム330が回転軸Zを中心に回転するときに、慣性質量332及び334の各々は、加速度軸X及びYによって規定される面内でコリオリ加速度を受ける。更に、慣性質量332及び334は逆相で振動するので、それぞれの慣性質量332及び334はコリオリ加速度を逆方向に受ける。この結果、見かけ上のコリオリの力は、慣性質量332及び334に加えられて、加速度軸X及びYによって規定される面内で慣性質量332及び334を逆方向に偏向する。
従って、回転軸Zに関するコリオリ加速度に対して慣性質量332及び334の応答は逆相になるが、加速度軸X及びYに関する線形加速度に対して慣性質量332及び334の応答は同相になる。それ故、電気的に独立した検知信号A’,B’,C’及びD’は、好適に加算及び/又は減算されて、線形加速度に対応する情報(即ち、加速度検知情報)を抽出し、またコリオリ加速度に対応する情報(即ち、角速度検知情報)を抽出する。例えば、電気的復元力の第1の組(図示せず)は、線形加速度の力をバランスさせることに使用でき、また電気的復元力の第2の組(図示せず)は、コリオリ加速度の力をバランスさせることに使用できる。更に、それぞれの検知電極構造体A,B,C及びDは、電気的に独立した検知信号A’,B’,C’及びD’を電気的復元力の大きさに基づいて生成するように構成され得る。
具体的に、差動増幅器306は、差分検知信号B’を検知電極構造体Bから受信して、対応する検知信号bを加算増幅器314と差動増幅器316に与えるように構成されている。同様に、差動増幅器308は、差分検知信号A’を検知電極構造体Aから受信して、対応する検知信号aを加算増幅器314と差動増幅器316に与えるように構成されている。更に、差動増幅器310は、差分検知信号D’を検知電極構造体Dから受信して、対応する検知信号dを加算増幅器318と差動増幅器320に与えるように構成されている。また、差動増幅器312は、差分検知信号C’を検知電極構造体Cから受信して、対応する検知信号cを加算増幅器318と差動増幅器320に与えるように構成されている。
加算増幅器314は、検知信号a及びbを加算して、加速度軸Xに沿った加速度検知に属した情報(“X−加速度”)を含む検知信号の和a+bを生成するように構成されている。同様に、加算増幅器318は、検知信号c及びdを加算して、加速度軸Yに沿った加速度検知に属した情報(“Y−加速度”)を含む検知信号の和c+dを生成するように構成されている。当業者は、加速度検知情報を抽出するために、追加の位相同期キャリアも必要であることを認めるであろう。
差動増幅器316は、検知信号a及びbを減算して、検知信号の差a−bを加算増幅器322に与えるように構成されている。同様に、差動増幅器320は、検知信号c及びdを減算して、検知信号の差c−dを加算増幅器322に与えるように構成されている。更に、加算増幅器322は、検知信号a−b及びc−dを加算して、和a+c−b−dを位相復調器324に与えるように構成されている。検知信号a+c−b−dは、回転軸Zに対する角速度検知に属する情報(“Z−角速度”)を含んでいる。しかしながら、ここで留意されるべき点は、検知信号a+c−b−dが加速度軸X及びYの一方又は双方に沿った加速度検知に属する少なくともある程度の情報を含むことがある、ということである。従って、位相復調器324は、ジャイロスコープ的検知信号a+c−b−d内の加速度情報を抑制するように構成されている。
具体的に、位相復調器324は、ジャイロスコープ的検知信号a+c−b−dを速度検知信号Vに対して復調する。この速度検知信号は、慣性質量332及び334の振動速度と同相であり、且つ慣性質量の加速度と非同期である。図3に示されているように、センサ301は、トランスレジスタンス増幅器304に対して速度検知信号V(電流信号)を与えるように構成された速度検知電極構造体342を有する。トランスレジスタンス増幅器は、その電流信号を対応する電圧信号vに変換するものである。速度検知電極構造体342は、慣性質量332及び334に結合された電極と基板に固定された電極の相対移動を検知することによって、慣性質量332及び334の振動速度を検知し、そして振動速度と同相の速度検知信号Vを生成する。次に、トランスレジスタンス増幅器304は、電圧信号vを位相基準として位相復調器324に与える。速度検知信号Vは加速度信号a+b及びc+dと非同期であるので、加算増幅器322の出力における加速度情報は位相復調器324によって抑制され、これにより位相復調器出力におけるジャイロスコープ的信号対雑音比(SNR)を増加する。
ここで認められるべき点は、差動容量によって加速度電極A,B,C及びDの静的偏向を検知するためには、交流電圧をフレーム330に与えること、並びにその電圧に対して信号を同期復調することが必要である、ということである。そのような復調は、差動増幅器306,308,310及び312、又は加算増幅器314,316,318及び322のいずれかにおいて行われる。感度を改善するために、交流電圧は、実際にそうであるように高い周波数であるべきである。相対周波数ドリフトによる誤差を防止するために、交流電圧は、当業者には周知の位相同期ループを使用して、速度信号に関係付けられるべきである。ここでまた留意されるべき点は、ここでは説明を容易にするために離散的に示されている種々の増幅器が、集積回路におけるトランジスタのより効率的な配置中に組み合わされ得るということ、そして機能全体は保存されながらも、動作の精密な順序は失われることになるということである。特に、連続的時間(即ち、増幅器ベース)の実施が選択され場合、プロセスの一体性は、差分信号経路を位相復調器まで遠くに維持することによって最もよく保存される。離散的時間(即ち、デジタル)の解決法が使用される場合、加算、減算、復調、及び/又はフィルタ処理の動作を併合することがしばしば効率的である。
ここに開示されたマルチセンサ下部構造体303(図3参照)を動作させる方法が、図4を参照することによって図解されている。ステップ402に示されているように、マルチセンサ下部構造体303に含まれた2つの慣性質量は、振動軸に沿って逆相で振動させられる。このとき、マルチセンサは回転軸Zを中心として回転させられる。ここで理解されるべき点は、振動軸はマルチセンサの基板の面内にあり(即ち、加速度軸Xに平行であり)、そして回転軸Zは振動軸及びマルチセンサ基板の双方に垂直である、ということである。次に、マルチセンサの加速度検知電極構造体A及びBによって生成された差分検知信号A’及びB’は、ステップ404に示されるように、それぞれ検知信号a及びbに変換される。同様に、マルチセンサの加速度検知電極構造体C及びDによって生成された差分検知信号C’及びD’は、ステップ406に示されるように、それぞれ検知信号c及びdに変換される。加速度検知電極構造体A及びBは、加速度軸Xに沿って配設されている。更に加速度検知電極構造体C及びDは、加速度軸Yに沿って配設されている。加速度軸Yは、基板の面内にあって、加速度軸Xに垂直である。それからステップ408に示されるように、検知信号a及びbは加算され、加速度軸Xに沿った加速度検知に属する情報(X−加速度)を含んだ検知信号の和a+bを生成する。同様にステップ410に示されるように、検知信号c及びdは加算され、加速度軸Yに沿った加速度検知に属する情報(Y−加速度)を含んだ検知信号の和c+dを生成する。次にステップ412に示されるように、検知信号a及びbは減算され、検知信号の差a−bを生成する。同様にステップ414に示されるように、検知信号c及びdは減算され、検知信号の差c−dを生成する。それからステップ416に示されるように、検知信号a−b及びc−dは加算され、回転軸Zに対する角速度検知に属する情報(Z−角速度)を含んだ検知信号の和(a−b)+(c−d)を生成する。最後に、ステップ418に示されるように、ジャイロスコープ的検知信号a+c−b−dに含まれることがある加速度情報は随意的に抑制されて、ジャイロスコープ的SNRを増加する。信号処理の当業者によって認められるように、図4の図解的アルゴリズムは、所望の最終結果を生じさせる唯一のものではなく、他の離散的時間の実施も機能的に等価になりうる。例えば、加算、減算、及び復調の順序は好適に相互変換又は併合され得る。
図5は、MEMS下部構造体105(図1参照)に含まれたセンサ104の図解的実施形態504を示している。この図解的実施形態のセンサ504は、一対の加速度計505〜506を備える。加速度計505〜506は、実質的に円形である質量509及び507をそれぞれ有する。その代わりに、質量507及び509は、実質的に四角形、六角形、八角形、又は他の好適な幾何学的形状でもよい。円形質量507及び509は、複数の撓み体(図示せず)によって基板508に固定され、その上に懸架されている。センサ504は更に、フォーク部材510を有する。このフォーク部材は、2つの円形質量507及び509を結合して、これら質量の相対的な逆相移動を許容すると共に同相移動に抵抗するように構成されている。円形質量507及び509を固定しそれらを基板508上に懸架する複数の撓み体の構成は、これら質量が基板と平行な面内では実質的に回転挙動でのみ移動するが、基板508に垂直な傾斜又は平行移動モードでも移動するように強制するものである。
例えば基板508は、シリコン基板や、他の好適なタイプの基板でよい。更に基板508は、好適なバルク微細加工プロセスを経て、マイクロ電子機械システム(MEMS)のマルチセンサを形成することができる。円形質量507及び509とセンサ504の結合フォーク510は、従来の好適なプロセスによって形成することができる。
図5に示されるように、センサ540は、基板508の面内で相互に直交した2つの関連する回転検知軸X及びYと、この回転軸X及びYに垂直な(即ち、基板508に垂直な)1つの関連する加速度検知軸Zとを有している。このセンサ540は、回転軸X及びYに対する角速度検知の2つの示度と、加速度軸Zに対する加速度検知の1つの示度を与えるように構成されている。更に、円形質量507及び509の各々は、それに関連して、横及び縦の対称軸(符号なし)と、この横及び縦軸に垂直な回転軸(即ち、それぞれ回転軸582及び584)とを有する。
センサ504はまた、それぞれの円形質量507及び509の横及び縦軸に沿って配設された加速度検知電極構造体512〜519を有する。具体的に、加速度検知電極構造体512〜513及び516〜517は、円形質量507のそれぞれ横及び縦軸に沿って互いに正反対に対向し、また加速度検知電極構造体514〜515及び518〜519は、円形質量509のそれぞれ横及び縦軸に沿って互いに正反対に対向する。加速度検知電極構造体512〜519の各構造体は、それぞれの円形質量の表面上に配設された第1の電極と、この第1の電極に対向して基板508の表面上に配設された第2の電極とを有して、第1及び第2の電極間の距離に基づいて増減する容量値を持つ差動容量を形成する。センサ504は、容量値の変化を検知して、電気的に独立した加速度検知信号を与えるように構成された回路を有する。これら加速度検知信号は、それぞれ回転軸X,Y及び加速度軸Zに対する角速度検知及び加速度検知に属する情報を含んでいる。例えば加速度検知電極構造体512〜519の第1及び第2の電極の各々は、多結晶シリコン(“ポリシリコン”)、拡散領域、金属、または他の好適な材料によって作ることができる。
図6は、センサ104(図1参照)の詳細平面図604を示している。図6に示されているように、微細加工マルチセンサ604は、一対の加速度計605〜606を有する。加速度計605〜606は、実質的に円形の質量609及び607をそれぞれ有する。これら質量は、複数の撓み体によって基板608例えばシリコン基板に固定され、その上に懸架されている。円形質量607を固定し懸架する複数の撓み体の各々は、アンカー670と、応力軽減部材660とを有し、また円形質量609を固定し懸架する複数の撓み体の各々は、アンカー672と、応力軽減部材662とを有する。この図解的実施形態において、応力軽減部材660及び662の各々は、応力を軽減するように中心を自由にして半分に折り畳まれている。この構成は、復元力およびモーメントの局部的非対称性を幾分生じさせるので、折り畳まれた部材660及び662は、対として配置されてバランスを維持する(図6参照)。
センサ604は更に、フォーク部材610と、加速度検知電極構造体612〜619とを有する。フォーク部材610は、従来既知であるように、2つの円形質量607及び609を結合して、これら質量の相対的な逆相回転移動を許容すると共に同相回転移動に抵抗するように構成されている。加速度検知電極構造体612〜619は、それぞれの円形質量607及び609の縦及び横軸に沿って配設されている。
ここで留意されるべき点は、円形質量607及び609と、フォーク部材610と、加速度検知電極構造体612〜619は、それぞれセンサ504の円形質量507及び509と、フォーク部材510と、加速度検知電極構造体512〜519(図5参照)と実質的に等価である、ということである。更に、図6に示されているように、回転検知軸X及びYと加速度検知軸Zは、図5を参照して上述された回転検知軸X及びYと加速度検知軸Zに対応している。
図6に示されているように、センサ604は、基板608に固定された複数の駆動電極構造体640及び642を有する。これら駆動電極構造体は、円形質量607及び609を逆相で回転振動させるように、即ち一方の質量をその回転軸を中心として時計方向/反時計方向に交互に回転させる間に、他方の円形質量をその回転軸を中心として逆方向に実質的に同じ量だけ回転させるように構成されている。具体的に、駆動電極構造体640は、円形質量607を回転軸682を中心として回転振動させるために使用され、駆動電極構造体642は、円形質量609を回転軸684を中心として回転振動させるために使用される。ここで開示された実施形態において、駆動電極構造体640及び642は、円形質量607及び609の半径軸に沿ってそれぞれ配設されている。駆動電極構造体640及び642の各々は、円形質量607及び609の少なくとも1つの半径エッジからそれぞれ延びた対応する複数の指と噛み合わされた複数の電極(“指”)を有する。駆動電極構造体640及び642は、信号源(図示せず)に結合されている。この信号源は、方向性のある矢印680によって示されるように、円形質量607及び609を逆相の発振挙動で回転振動させるように動作する駆動信号を発生するためのものである。
ここで留意されるべき点は、この回路幾何学の主目的は、正反対に対向する質量セグメントの逆平行の線形運動をフォークと結合するに好適な運動に変換するためのピボット及びレバーを提供することにある、ということである。従って、コリオリの力を発生するに有用な質量セグメントの運動は、支配的な線形成分であって、回転それ自体ではない。
センサ604は更に、基板608に固定されると共に円形質量607及び609の振動速度をそれぞれ検知するように構成された複数の速度検知電極構造体650及び652を有する。ここで開示された実施形態において、速度検知電極構造体650及び652は、円形質量607及び609の半径軸に沿ってそれぞれ配設されている。更に、速度検知電極構造体650及び652は、円形質量607及び609の半径エッジからそれぞれ延びた対応する複数の指と噛み合わされた複数の指を有する。速度検知電極構造体650及び652の噛み合わされた指は、円形質量607及び609が時計方向に回転しているか反時計方向に回転しているかに基づいて増減する容量値を持つ差動容量を形成する。センサ604は、容量値のこれらの変化を検知すると共に、円形質量607及び609の振動速度を示す速度検知信号を変化する容量値に基づいて与えるように構成された回路(図示せず)を有する。
当業者が認めるように、円形質量607及び609が回転軸682及び684を中心として振動する間に、センサ604が質量607及び609の半径軸(符号なし)を中心として回転すると、質量607及び609はコリオリ加速度を受ける。更に、円形質量607及び609は逆相で振動するので、コリオリ加速度はそれぞれの質量に逆方向に加えられる。その結果、見かけ上のコリオリの力は円形質量607及び609に加えられて、質量607及び609を基板608に対し逆方向に偏向する。
例えば、図6において“+”及び“−”符号は、加えられたコリオリの力に起因する円形質量607及び609の偏向の相対方向を示すことに使用されている。図6に示されるように、質量607の加速度検知電極構造体612〜613及び616〜617には、それぞれ符号−,+,−,+が付されている。また、質量609の対応する加速度検知電極構造体614〜615及び618〜619には、それぞれ符号+,−,+,−が付されている。これは、加えられたコリオリの力が質量607及び609のこれら対応する領域を基板608に対し偏向することを示すためである。
ここで留意されるべき点は、円形質量607の縦軸に沿った加速度検知電極構造体612〜613と横軸に沿った加速度検知電極構造体616〜617には、それぞれ逆の符号−及び+が付されている、ということである。同様に、円形質量609の縦軸に沿った加速度検知電極構造体614〜615と横軸に沿った加速度検知電極構造体618〜619には、それぞれ逆の符号+及び−が付されている。これは、ここで開示されている実施形態では、円形質量607及び609が、加えられたコリオリの力に応答して基板608に対し傾斜するように構成された堅固な構造体だからである。
更に、加えられたコリオリの力は円形質量607及び609を逆方向に偏向するので、回転軸X及びYについてのコリオリ加速度に対する質量607及び609の応答は逆相となる。これに対し、加速度軸Zについての線形加速度に対する円形質量607及び609の応答は同相となる。従って、加速度検知電極構造体612〜619を介して与えられた電気的に独立した検知信号は好適に加算及び/又は減算されて、検知信号から線形加速度に対応する情報(即ち、加速度検知情報)を抽出すると共にコリオリ加速度に対応する情報(即ち、角速度検知情報)を抽出することができる。
図7は、加速度検知信号処理回路700の図解的実施形態を示している。この回路は、加速度検知電極構造体612〜619(図6参照)によって与えられる加速度検知信号から加速度検知情報及び角速度検知情報を抽出するように構成されている。例えば、信号処理回路700は、センサ604と同じ基板上に実装できる。この図解的実施形態の検知信号処理回路700は、複数の加算増幅器702〜706と、複数の差動増幅器708〜709とを有する。これらは、加速度検知電極構造体612〜619によって検知された加速度を加減算して、加速度検知及び角速度検知情報を抽出する。
具体的に、加速度検知電極構造体612〜613によって検知された加速度は、加速度軸Zに対する線形成分Aと、回転軸Yに対する経時変化性の回転成分a(w)とを含み、また加速度検知電極構造体614〜615によって検知された加速度は、加速度軸Zに対する線形成分Bと、回転軸Yに対する経時変化性の回転成分b(w)とを含む。ここで留意されるべき点は、回転成分a(w)及びb(w)は角振動周波数wで変化するもので、振動速度ベクターに垂直な半径軸を中心とした回転の速度に比例している。質量607及び609の振動速度は対照的であるので、加速度検知電極構造体612〜613によって検知された加速度は、それぞれA+a(w)及びA−a(w)となり、また加速度検知電極構造体614〜615によって検知された加速度は、それぞれB+b(w)及びB−b(w)となる。同様に、加速度検知電極構造体616〜617によって検知された加速度は、それぞれA+a(w)及びA−a(w)となり、また加速度検知電極構造体618〜619によって検知された加速度は、それぞれB+b(w)及びB−b(w)となる。
上述したように、回転軸X及びYについてのコリオリ加速度に対する円形質量607及び609(図6参照)の応答は逆相となるのに対し、加速度軸Zについての線形加速度に対する円形質量607及び609の応答は同相となる。従って、回転軸X及びYについてのコリオリ加速度に対する円形質量607及び609の応答は、加速度a(w)及び−a(w)と、b(w)及び−b(w)と、a(w)及び−a(w)と、b(w)及び−b(w)とによって表されるように、逆相となるのに対し、加速度軸Zについての線形加速度に対する質量607及び609の応答は、加速度AとBとによって表されるように、同相となる。
図7に示されているように、電極構造体616及び618によって検知された加速度A+a(w)及びB+b(w)を表す信号は、これらの加速度を加算するように構成された加算増幅器702に供給される。同様に、電極構造体617及び619によって検知された加速度A−a(w)及びB−b(w)を表す信号は、これらの加速度を加算するように構成された加算増幅器703に供給される。次に、加算増幅器702〜703は、それらのそれぞれの出力に生ずる信号を差動増幅器708に供給する。この差動増幅器は、これらの信号を減算して線形成分A及びBをキャンセルし、回転軸Xに対する角速度検知(“X−角速度”)を示す回転成分2a(w)+2b(w)を残すように構成されている。
更に、電極構造体612及び614によって検知された加速度A+a(w)及びB+b(w)を表す信号は、これらの加速度を加算するように構成された加算増幅器704に供給される。同様に、電極構造体613及び615によって検知された加速度A−a(w)及びB−b(w)を表す信号は、これらの加速度を加算するように構成された加算増幅器705に供給される。次に、加算増幅器704〜705は、それらのそれぞれの出力に生じた信号を差動増幅器709に供給する。この差動増幅器は、これらの信号を減算して線形成分A及びBをキャンセルし、回転軸Yに対する角速度検知(“Y−角速度”)を示す回転成分2a(w)+2b(w)を残すように構成されている。
更に、加算増幅器702〜705は、それらのそれぞれの出力に生じた信号を加算増幅器706に供給する。この加算増幅器は、これらの信号を加算して回転成分a(w),b(w),a(w)及びb(w)をキャンセルし、加速度軸Zに対する加速度検知(“Z−加速度”)を示す線形成分4A+4Bを残すように構成されている。
図8は、センサ104(図1参照)の第2の図解的実施形態804を示している。この図解的実施形態のセンサ804は、四角形を形成するように配置された加速度計801,802,891及び892を備える。この加速度計801,802,891及び892は、各々が実質的に四角形状にされた質量803,805,807及び809をそれぞれ有する。しかしながら、ここで理解されるべき点は、質量803,805,807及び809は、円形、六角形、八角形、又は他の好適な幾何学的形状でもよい、ということである。
四角形の質量803,805,807及び809は、複数の撓み体(図示せず)によって基板808に固定され、その上に懸架されている。センサ804は更に、隣接する質量803及び805を結合するフォーク部材810と、隣接する質量803及び807を結合するフォーク部材812と、隣接する質量807及び809を結合するフォーク部材814と、隣接する質量805及び809を結合するフォーク部材816とを有する。フォーク部材810,812,814及び816は、質量803,805,807及び809を結合して、回転軸852,854,856及び858を中心とした隣接する質量の相対的な逆相回転移動を許容すると共に同相回転移動に抵抗する。
センサ604の基板608(図6参照)と同様に、センサ804の基板808(図8参照)は、シリコン基板、または他の好適なタイプの基板で構成される。更に、基板808は、好適なバルク微細加工プロセスを経て、MEMSマルチセンサ装置を形成することができる。
図8に示されるように、センサ804は、基板808の面内で相互に直交した2つの関連する回転検知軸X及びYと、この回転検知軸X及びYに垂直な1つの関連する加速度検知軸Zとを有している。センサ604(図6参照)と同様に、センサ804は、回転軸X及びYに対する角速度検知の2つの示度と、加速度軸Zに対する加速度検知の1つの示度を与える。
センサ804はまた、質量803,805,807及び809の縦及び横軸に沿ってそれぞれ正反対に配設された加速度検知電極構造体818〜821,826〜829及び822〜825,830〜833を有する。加速度検知電極構造体818〜833の各々は、それぞれの質量の表面上に配設された第1の電極と、この第1の電極に対向する基板808の表面上に配設された第2の電極とを有して、第1及び第2の電極間の距離に基づいて変化する容量値を持つ差動容量を形成する。そのような容量値は、それぞれ回転軸X,Y及び加速度軸Zに対する角速度検知及び加速度検知に属する情報を含んだ電気的に独立した加速度信号を与えることに使用される。
例えば、加速度検知電極構造体818〜819と、820〜821と、826〜827と、828〜829は、それぞれ加速度の示度A+a(w)及びA−a(w)と、B+b(w)及びB−b(w)と、C+c(w)及びC−c(w)と、D+d(w)及びD−d(w)とを与えることに使用される。ここで、A,B,C及びDは、加速度軸Zに対する線形加速度成分であり、またa(w),b(w),c(w)及びd(w)は、回転軸Yに対する経時変化性の回転加速度成分である。更に、加速度検知電極構造体822〜823と、830〜831と、824〜825と、832〜833は、それぞれ加速度の示度A+a(w)及びA−a(w)と、B+b(w)及びB−b(w)と、C+c(w)及びC−c(w)と、D+d(w)及びD−d(w)を与えることに使用される。ここで、a(w),b(w),c(w)及びd(w)は、回転軸Xに対する経時変化性の回転加速度成分である。それぞれの加速度を好適に減算することによって、線形成分をキャンセルして、回転軸X及びYに対する角速度検知に属する情報を含んだ回転成分を残すことになる。更に、それぞれの加速度を好適に加算することによって、回転成分をキャンセルして、加速度軸Zに対する加速度検知に属する情報を含んだ線形成分を残すことになる。
図9は、センサ804(図8参照)の詳細平面図904を示している。図9に示されるように、センサ904は、加速度計901,902,991及び992を備える。加速度計901,902,991及び992は、複数の撓み体によって基板908に固定されると共に、その上に懸架された実質的に四角形状の質量903,905,907及び909をそれぞれ有する。具体的に、質量903を固定及び懸架する撓み構造体の各々は、アンカー970のようなアンカーと、応力軽減部材960のような応力軽減部材とを有する。質量905を固定/懸架する各撓み体は、アンカー972のようなアンカーと、応力軽減部材962のような応力軽減部材とを有する。質量907を固定/懸架する各撓み体は、アンカー974のようなアンカーと、応力軽減部材964のような応力軽減部材とを有する。質量909を固定/懸架する各撓み体は、アンカー976のようなアンカーと、応力軽減部材966のような応力軽減部材とを有する。ここで留意されるべき点は、アンカー/応力軽減部材の対は、それぞれの質量903,905,907及び909の縦及び横軸に沿って配設されている、ということである。センサ904は更に、従来既知であるように、隣接する質量を結合して、これら質量の相対的な逆相回転移動は許容し、同相回転移動には抵抗するように構成されたフォーク部材910,912,914及び916を備える。
ここで留意されるべき点は、質量903,905,907及び909と、フォーク部材910,912,914及び916は、センサ804(図8参照)の質量803,805,807及び809と、フォーク部材810,812,814及び816とそれぞれ実質的に等価である、ということである。更に、図9に示されているように、回転検知軸X及びYと加速度検知軸Zは、図8を参照して上述された回転検知軸X及びYと加速度検知軸Zに対応する。
センサ904(図9参照)は、基板908に固定された複数の駆動電極構造体940,942,944及び946を有する。これら駆動電極構造体は、質量903,905,907及び909をそれぞれ回転振動させて、隣接する質量が逆相で振動するように構成されている。駆動電極構造体940,942,944及び946の各々は、質量の半径軸に沿って配設されると共に質量の少なくとも1つの半径エッジから延びた対応する複数の指と噛み合わされた複数の指を有する。好ましい実施形態では、駆動電極構造体940,942,944及び946は、それぞれ質量903,905,907及び909上に対角的に配設されている。
センサ904はまた、基板908に固定されると共に質量903,905,907及び909の振動速度をそれぞれ検知するように構成された複数の速度検知電極構造体950,952,954及び956を有する。駆動電極構造体940,942,944及び946と同様に、速度検知電極構造体950,952,954及び956の各々は、質量の半径軸に沿って配設されると共に質量の少なくとも1つの半径エッジから延びた対応する複数の指と噛み合わされた複数の指を有する。好ましい実施形態では、速度検知電極構造体950,952,954及び956は、質量903,905,907及び909の横軸に沿ってそれぞれ配設されている。ここで留意されるべき点は、図9において“+”及び“−”符号は、センサ904が質量の半径軸(符号なし)を中心として回転するときに、質量に加えられたコリオリの力に起因して振動する質量903,905,907及び909の偏向の相対方向を示すことに使用されている、ということである。
ここで認められるべき点は、加速度計901,902,991及び992と、フォーク部材910,912,914及び916は、センサ904の横対称軸の各側に、また縦対称軸の各側に、鏡像式に配置されている、ということである。従って、センサ904は、対称的にダイ(図示せず)上で中心決めされて、センサの性能に対するダイ表面積歪み及び勾配の有害な影響を低減することができる。
ここに開示されたセンサ604(図6参照)を含むマルチセンサ105(図1参照)を動作させる方法が、図10を参照することによって説明される。ステップ1002に示されているように、質量607及び609は、それぞれ回転軸682及び684を中心として逆相で回転振動させられる。この間、センサ604は線形/回転運動を受ける。ここで理解されるべき点は、回転の軸X及びYはセンサ基板608の面内にあり、そして線形加速度の軸Zは回転軸に垂直である、ということである。次に、ステップ1004に示されているように、加速度検知電極構造体612〜613によってそれぞれ発生された加速度検知信号A+a(w)及びA−a(w)は減算され、検知信号の差2a(w)を生成する。また、ステップ1004に示されているように、加速度検知電極構造体614〜615によってそれぞれ発生された加速度検知信号B+b(w)及びB−b(w)は減算され、検知信号の差2b(w)を生成する。それから、ステップ1006に示されているように、信号2a(w)及び2b(w)は加算されて、信号の和2a(w)+2b(w)を生成する。この和は、回転軸Yに対する角速度検知に属する情報(Y−角速度)を含んでいる。次に、ステップ1008に示されているように、加速度検知電極構造体616〜617によってそれぞれ発生された加速度検知信号A+a(w)及びA−a(w)を減算して2a(w)を生成する。また、ステップ1008に示されているように、加速度検知電極構造体618〜619によってそれぞれ発生されたB+b(w)及びB−b(w)を減算して2b(w)を生成する。それから、ステップ1010に示されているように、信号2a(w)及び2b(w)は加算されて、信号の和2a(w)+2b(w)を生成する。この和は、回転軸Xに対する角速度検知に属する情報(X−角速度)を含んでいる。最後に、ステップ1012に示されているように、信号A+a(w),A−a(w),B+b(w),B−b(w),A+a(w),A−a(w),B+b(w)及びB−b(w)は加算されて、和4A+4Bを生成する。この和は、加速度軸Zに対する加速度検知に属する情報(Z−加速度)を含んでいる。
上述したように、センサ201(図2参照)及びセンサ904(図9参照)は、対称的にそれぞれのダイ(図示せず)上で中心決めされて、センサの性能に対するダイ表面積歪み及び勾配の有害な影響を低減することができる。ここで認められるべき点は、センサ201及び904は、六自由度型微細加工マルチセンサ100(図1参照)内でそれぞれのダイ上に実装されているので、歩留まりは増加され、センサ間のジャイロスコープ的干渉は低減される、ということである。
上述した六自由度型微細加工マルチセンサに対して修正や変形がなされ得る点は、当業者によって更に認められるであろう。例えば、基板102及び108は共平面的であり、またX及びY軸は基板102及び108の面内にあることが図1を参照して説明された。基板102及び108はまた、それに対応するそれぞれのセンサが四辺形の対称性を有するように組み合わされてもよい。更に具体的には、センサ201(図2参照)及びセンサ904(図9参照)は、センサ構造体を中心決めすることなく表面応力効果がキャンセルされるように、1つのダイを二等分する軸上に位置決めされてもよい。更には、応力アイソレータ(図示せず)は、対称性要求を容易にするように好適に構成され得る。上述したマルチセンサに対する修正や変形は、ここに開示された発明の概念を逸脱することなくなされる。従って、この発明は、添付の請求の範囲の精神及び範囲による以外には限定されるものではない、とみなされるべきである。
本発明に係るシリコン微細加工マルチセンサ装置の概念的斜視図 図1のシリコン微細加工マルチセンサに含まれた第1のマルチセンサ下部構造体の平面図 図2の第1のマルチセンサ下部構造体の模式図 図2の第1のマルチセンサ下部構造体を動作させる方法のフロー図 図1のシリコン微細加工マルチセンサに含まれた第2のマルチセンサ下部構造体のブロック図 図5の第2のマルチセンサ下部構造体の詳細平面図 図5の第2のマルチセンサ下部構造体用の加速度検知信号処理回路の模式図 図5の第2のマルチセンサ下部構造体の代替実施形態のブロック図 図8の第2のマルチセンサ下部構造体の代替実施形態の詳細平面図 図5の第2のマルチセンサ下部構造体を動作させる方法のフロー図
符号の説明
100 六自由度型微細加工マルチセンサ
102、108 基板
102 第1の三自由度型マルチセンサ下部構造体
105 第2の三自由度型マルチセンサ下部構造体

Claims (29)

  1. 六自由度型マルチセンサであって、
    第1の基板と、
    第2の基板と、
    第1のマルチセンサ下部構造体と、
    第2のマルチセンサ下部構造体とを備え、
    第1のマルチセンサ下部構造体は、第1の基板上に製作され、第1のマルチセンサ下部構造体は、第1の基板の面内で相互に直交した第1及び第2の軸に対する加速度検知を示す共に第1及び第2の軸に垂直な第3の軸に対する角速度検知を示す第1の複数の検知信号を与えるように動作し、
    第2のマルチセンサ下部構造体は、第2の基板上に製作され、第2のマルチセンサ下部構造体は、第2の基板の面内で相互に直交した第4及び第5の軸に対する角速度検知を示すと共に第4及び第5の軸に垂直な第6の軸に対する加速度検知を示す第2の複数の検知信号を与えるように動作し、
    第1のマルチセンサ下部構造体は、
    実質的に平面的な加速度計フレームと、
    このフレームに結合された第1の慣性質量と、
    前記フレームに結合された第2の慣性質量と、
    前記フレームに結合されると共に第1の軸に沿って配設された正反対に対向する加速度検知電極構造体の第1の対と、
    前記フレームに結合されると共に第2の軸に沿って配設された正反対に対向する加速度検知電極構造体の第2の対とを有し、
    第1及び第2の慣性質量は、振動軸に沿って逆相で振動するように構成され、この振動軸は、第1及び第2の軸によって規定される面内にあり、
    各加速度検知電極構造体は、前記第1の複数の検知信号のそれぞれの検知信号を生成するように構成され、各検知信号は、残りの検知信号から電気的に独立していることを特徴とする六自由度型マルチセンサ。
  2. 第1及び第2の軸に沿った加速度検知に属する情報を抽出すると共に第3の軸に対する角速度検知に属する情報を抽出するように構成された信号処理ユニットを更に備える請求項1に記載の六自由度型マルチセンサ。
  3. 第1の慣性質量と第2の慣性質量を弾性的に結合する弾性部材を更に備える請求項1に記載の六自由度型マルチセンサ。
  4. 加速度検知電極構造体の第1の対の一方から差分検知信号を受信すると共に第1の検知信号を生成するように構成された第1の増幅器と、加速度検知電極構造体の第1の対の他方から差分検知信号を受信すると共に第2の検知信号を生成するように構成された第2の増幅器とを更に備える請求項1に記載の六自由度型マルチセンサ。
  5. 第1及び第2の検知信号を受信すると共に第1及び第2の検知信号の和である第3の検知信号を生成するように構成された第3の増幅器を更に備え、第3の検知信号は、第1の軸に沿った加速度検知を示すものである請求項4に記載の六自由度型マルチセンサ。
  6. 加速度検知電極構造体の第2の対の一方から差分検知信号を受信すると共に第1の検知信号を生成するように構成された第1の増幅器と、加速度検知電極構造体の第2の対の他方から差分検知信号を受信すると共に第2の検知信号を生成するように構成された第2の増幅器とを更に備える請求項1に記載の六自由度型マルチセンサ。
  7. 第1及び第2の検知信号を受信すると共に第1及び第2の検知信号の和である第3の検知信号を生成するように構成された第3の増幅器を更に備え、第3の検知信号は、第2の軸に沿った加速度検知を示すものである請求項6に記載の六自由度型マルチセンサ。
  8. 加速度検知電極構造体の第1の対の一方から差分検知信号を受信すると共に第1の検知信号を生成するように構成された第1の増幅器と、加速度検知電極構造体の第1の対の他方から差分検知信号を受信すると共に第2の検知信号を生成するように構成された第2の増幅器と、加速度検知電極構造体の第2の対の一方から差分検知信号を受信すると共に第3の検知信号を生成するように構成された第3の増幅器と、加速度検知電極構造体の第2の対の他方から差分検知信号を受信すると共に第4の検知信号を生成するように構成された第4の増幅器とを更に備える請求項1に記載の六自由度型マルチセンサ。
  9. 第1及び第2の検知信号を受信すると共に第1及び第2の検知信号の差である第5の検知信号を生成するように構成された第5の増幅器と、第3及び第4の検知信号を受信すると共に第3及び第4の検知信号の差である第6の検知信号を生成するように構成された第6の増幅器とを更に備える請求項8に記載の六自由度型マルチセンサ。
  10. 第5及び第6の検知信号を受信すると共に第5及び第6の検知信号の和である第7の検知信号を生成するように構成された第7の増幅器を更に備え、第7の検知信号は、第3の軸に沿った角速度検知を示すものである請求項9に記載の六自由度型マルチセンサ。
  11. 速度検知信号を生成するように構成された速度検知電極構造体を更に備え、速度検知信号は、第1及び第2の慣性質量の振動速度と同相であり、且つ第1及び第2の慣性質量の線形加速度と非同期である請求項10に記載の六自由度型マルチセンサ。
  12. 第7の検知信号及び速度検知信号を受信すると共に第3の軸に対する角速度検知を示す第8の検知信号を生成するように構成された位相復調器を更に備える請求項11に記載の六自由度型マルチセンサ。
  13. 六自由度型マルチセンサであって、
    第1の基板と、
    第2の基板と、
    第1のマルチセンサ下部構造体と、
    第2のマルチセンサ下部構造体とを備え、
    第1のマルチセンサ下部構造体は、第1の基板上に製作され、第1のマルチセンサ下部構造体は、第1の基板の面内で相互に直交した第1及び第2の軸に対する加速度検知を示す共に第1及び第2の軸に垂直な第3の軸に対する角速度検知を示す第1の複数の検知信号を与えるように動作し、
    第2のマルチセンサ下部構造体は、第2の基板上に製作され、第2のマルチセンサ下部構造体は、第2の基板の面内で相互に直交した第4及び第5の軸に対する角速度検知を示すと共に第4及び第5の軸に垂直な第6の軸に対する加速度検知を示す第2の複数の検知信号を与えるように動作し、
    第2のマルチセンサ下部構造体は、
    少なくとも1つの第1の質量と、
    少なくとも1つの第2の質量と、
    少なくとも1つの駆動構造体と、
    正反対に対向する加速度検知構造体の第1及び第2の対と、
    正反対に対向する加速度検知構造体の第3及び第4の対とを有し、
    第1の質量は、第2の基板に結合されてその上に懸架され、第1の質量は、関連する縦及び横軸と、縦及び横軸に垂直な関連する回転軸とを有し、
    第2の質量は、第2の基板に結合されてその上に懸架され、第2の質量は、関連する縦及び横軸と、縦及び横軸に垂直な関連する回転軸とを有し、第2の質量は、第1の質量に隣接し、
    駆動構造体は、第1及び第2の質量に効果的に結合され、駆動構造体は、第1及び第2の質量をそれぞれの回転軸を中心として逆相で振動させるように構成され、
    第1及び第2の加速度検知構造体対は、第1の質量に効果的に結合され、第1及び第2の加速度検知構造体対は、第1の質量の縦及び横軸にそれぞれ沿って配設され、
    第3及び第4の加速度検知構造体対は、第2の質量に効果的に結合され、第3及び第4の加速度検知構造体対は、第2の質量の縦及び横軸にそれぞれ沿って配設され、
    それぞれの縦軸は、第4の軸と平行であり、またそれぞれの横軸は、第5の軸と平行であり、
    各加速度検知構造体は、それぞれの検知信号を生成するように構成され、それぞれの検知信号は、第4及び第5の軸に対する角速度検知を示すものであり、また第6の軸に対する加速度検知を更に示すものであることを特徴とする六自由度型マルチセンサ。
  14. 加速度検知構造体の第1及び第3の対によって生成されたそれぞれの検知信号の各々は、第6の軸に対する線形成分と、第4の軸に対する回転成分とを有し、また加速度検知構造体の第2及び第4の対によって生成されたそれぞれの検知信号の各々は、第6の軸に対する線形成分と、第5の軸に対する回転成分とを有する請求項13に記載の六自由度型マルチセンサ。
  15. 加速度検知構造体の第1、第2、第3及び第4の対によって生成されたそれぞれの線形検知信号成分を組み合わせるように構成された信号処理ユニットを更に備えて、第6の軸に対する加速度検知に属する情報を含んだ出力信号を生成する請求項14に記載の六自由度型マルチセンサ。
  16. 加速度検知構造体の第1及び第3の対によって生成されたそれぞれの回転検知信号成分を組み合わせるように構成された信号処理ユニットを更に備えて、第4の軸に対する角速度検知に属する情報を含んだ出力信号を生成する請求項14に記載の六自由度型マルチセンサ。
  17. 加速度検知構造体の第2及び第4の対によって生成されたそれぞれの回転検知信号成分を組み合わせるように構成された信号処理ユニットを更に備えて、第5の軸に対する角速度検知に属する情報を含んだ出力信号を生成する請求項14に記載の六自由度型マルチセンサ。
  18. 第1の質量を第2の質量に結合する弾性部材を更に備え、この弾性部材は、それぞれの質量の逆相振動移動を許容すると共に同相振動移動に抵抗するように構成されている請求項13に記載の六自由度型マルチセンサ。
  19. 加速度検知構造体の第1の対から第1の検知信号の対を受信するように構成された第1の増幅器と、加速度検知構造体の第3の対から第3の検知信号の対を受信するように構成された第3の増幅器とを更に備え、第1及び第3の増幅器は更に、それぞれ第1の検知信号の対の差と第3の検知信号の対の差である第1及び第3の出力信号を生成するように構成され、第1及び第3の出力信号は、第4の軸に対する角速度検知を示すものである請求項13に記載の六自由度型マルチセンサ。
  20. 加速度検知構造体の第2の対から第2の検知信号の対を受信するように構成された第2の増幅器と、加速度検知構造体の第4の対から第4の検知信号の対を受信するように構成された第4の増幅器とを更に備え、第2及び第4の増幅器は更に、それぞれ第2の検知信号の対の差、及び第4の検知信号の対の差である第2及び第4の出力信号を生成するように構成され、第2及び第4の出力信号は、第5の軸に対する角速度検知を示すものである請求項13に記載の六自由度型マルチセンサ。
  21. 加速度検知構造体の第1の対から第1の検知信号の対を受信するように構成された第1の増幅器と、加速度検知構造体の第2の対から第2の検知信号の対を受信するように構成された第2の増幅器と、加速度検知構造体の第3の対から第3の検知信号の対を受信するように構成された第3の増幅器と、加速度検知構造体の第4の対から第4の検知信号の対を受信するように構成された第4の増幅器とを更に備え、第1、第2、第3及び第4の増幅器は、それぞれ第1の検知信号の対の和、第2の検知信号の対の和、第3の検知信号の対の和、及び第4の検知信号の対の和である第1、第2、第3及び第4の出力信号を生成するように構成され、第1、第2、第3及び第4の出力信号は、第6の軸に対する加速度検知を示すものである請求項13に記載の六自由度型マルチセンサ。
  22. 基板上に懸架された2つの第1の質量と2つの第2の質量とを備え、これら4つの質量は、各質量が他の2つの質量に隣接するように配置され、駆動構造体は、4つの質量をそれぞれの回転軸を中心として逆相で振動させるように構成され、各質量は隣接する質量に対して同等に逆の挙動で移動する請求項13に記載の六自由度型マルチセンサ。
  23. 六自由度型マルチセンサを動作させる方法であって、
    第1のマルチセンサ下部構造体によって第1の複数の検知信号を与える工程と、
    第2のマルチセンサ下部構造体によって第2の複数の検知信号を与える工程と、
    第1の慣性質量と第2の慣性質量を駆動電極構造体によって振動軸に沿って逆相で振動させる工程と、
    フレームに結合されると共に第1の軸に沿って配設された正反対に対向する加速度検知電極構造体の第1の対によってそれぞれの第1の加速度計検知信号を生成する工程と、
    フレームに結合されると共に第2の軸に沿って配設された正反対に対向する加速度検知電極構造体の第2の対によってそれぞれの第2の加速度計検知信号を生成する工程とを備え、
    第1の複数の検知信号を与える工程において、第1の複数の検知信号は、第1の基板の面内で相互に直交した第1及び第2の軸に対する加速度検知を示す共に第1及び第2の軸に垂直な第3の軸に対する角速度検知を示すものであり、第1のマルチセンサ下部構造体は、第1の基板上に実装され、
    第2の複数の検知信号を与える工程において、第2の複数の検知信号は、第2の基板の面内で相互に直交した第4及び第5の軸に対する角速度検知を示すと共に第4及び第5の軸に垂直な第6の軸に対する加速度検知を示すものであり、第2のマルチセンサ下部構造体は、第2の基板上に実装され、
    逆相で振動させる工程において、第1の慣性質量は、加速度計フレームに結合され、また第2の慣性質量は、加速度計フレームに結合され、
    第2の加速度計検知信号を生成する工程において、第1及び第2の慣性質量、駆動電極構造体、及び加速度検知電極構造体の第1及び第2の対は、第1のマルチセンサ構造体に含まれ、
    第1及び第2の生成する工程で生成される各検知信号は、残りの検知信号から電気的に独立していることを特徴とする方法。
  24. 信号処理ユニットによって、第1及び第2の軸に沿った加速度検知に属する情報を抽出する工程と、第3の軸に対する角速度検知に属する情報を抽出する工程とを更に備える請求項23に記載の方法。
  25. 六自由度型マルチセンサを動作させる方法であって、
    第1のマルチセンサ下部構造体によって第1の複数の検知信号を与える工程と、
    第2のマルチセンサ下部構造体によって第2の複数の検知信号を与える工程と、
    少なくとも1つの第1の質量と少なくとも1つの第2の質量を駆動構造体によってそれぞれの回転軸を中心として逆相で振動させる工程と、
    第1の質量に効果的に結合された正反対に対向する加速度検知構造体の第1及び第2の対によってそれぞれの検知信号を生成する工程と、
    第2の質量に効果的に結合された正反対に対向する加速度検知構造体の第3及び第4の対によってそれぞれの検知信号を生成する工程とを備え、
    第1の複数の検知信号を与える工程において、第1の複数の検知信号は、第1の基板の面内で相互に直交した第1及び第2の軸に対する加速度検知を示す共に第1及び第2の軸に垂直な第3の軸に対する角速度検知を示すものであり、第1のマルチセンサ下部構造体は、第1の基板上に実装され、
    第2の複数の検知信号を与える工程において、第2の複数の検知信号は、第2の基板の面内で相互に直交した第4及び第5の軸に対する角速度検知を示すと共に第4及び第5の軸に垂直な第6の軸に対する加速度検知を示すものであり、第2のマルチセンサ下部構造体は、第2の基板上に実装され、
    逆相で振動させる工程において、第1及び第2の質量は、互いに隣接し、そして第2の基板に結合されてその上に懸架され、各質量は、それぞれの回転軸に垂直な関連する縦及び横軸を有し、それぞれの縦軸は、第4の軸と平行であり、またそれぞれの横軸は、第5の軸と平行であり、
    第1及び第2の対によってそれぞれの検知信号を生成する工程において、第1及び第2の加速度検知構造体の対は、それぞれ第1の質量の縦及び横軸に沿って配設され、
    第3及び第4の対によってそれぞれの検知信号を生成する工程において、第3及び第4の加速度検知構造体の対は、それぞれ第2の質量の縦及び横軸に沿って配設され、第1及び第2の質量、駆動構造体、並びに第1、第2、第3及び第4の加速度検知構造体の対は、第2のマルチセンサ下部構造体に含まれ、
    第1及び第2の生成する工程で生成されるそれぞれの検知信号は、第4及び第5の軸に対する角速度検知を示し、更に第6の軸に対する加速度検知を示すものであることを特徴とする方法。
  26. 加速度検知構造体の第1、第2、第3及び第4の対によって生成されたそれぞれの線形検知信号成分を信号処理ユニットによって組み合わせて、第6の軸に対する加速度検知に属する情報を含んだ出力信号を生成する工程を更に備える請求項25に記載の方法。
  27. 加速度検知構造体の第1及び第3の対によって生成されたそれぞれの回転検知信号成分を信号処理ユニットによって組み合わせて、第4の軸に対する角速度検知に属する情報を含んだ出力信号を生成する工程を更に備える請求項25に記載の方法。
  28. 加速度検知構造体の第2及び第4の対によって生成されたそれぞれの回転検知信号成分を信号処理ユニットによって組み合わせて、第5の軸に対する角速度検知に属する情報を含んだ出力信号を生成する工程を更に備える請求項25に記載の方法。
  29. 第1及び第2の基板は組み合わされて単一の基板を形成する請求項1に記載の六自由度型マルチセンサ。
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