JP2006524332A - 非常電源システムの劣化診断システム - Google Patents

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Abstract

非常電源設備または通信網電源設備などに蓄電池システムが多用されるに伴い、これを効率よく管理することが重要な問題として認識されている。蓄電池をはじめとする非常電源装置の信頼度を確保するために、重要な設備の場合には、一定の周期ごとに蓄電池システムの全体を無条件に取り替える必要があった。このため、正常な蓄電池も一緒に廃棄せざるを得なくなり、経済的な損失が生じていた。また、使用期間中にシリアル接続されている蓄電池のうち1セルにでも不良が生じても、非常電源システムの信頼度を確保することができなくなるため、通信網などの重要設備の安定的な運転に不具合が生じてくる。
現在、蓄電池の内部インピーダンスを測定して蓄電池の寿命を診断できる計測器が先発会社(日本ユアサ、Canada Polytronicsなど)により商用化が進み、市販中にある。しかし、この計測器は専用の半導体チップを採択しており、同期検波法による内部インピーダンス有効値に相当する直流信号を得るため、浮動充電中にある蓄電池の各セルを測定する場合には、充電リップル電流により内部インピーダンス値を正確に測定することができない。また、体系的なメンテナンスを行うために測定されたデータをデータベース化(DB化)して分析しようとする場合には、充電中の蓄電池の各セルに測定端子(リード)を移しながらマニュアルにて測定する必要があるため、感電事故などの危険性が存在し、測定値を分析するに当たり、多くの手間がかかるという欠点がある。
本発明はリップル雑音電圧入り交流瞬時電圧VSM信号から、定電流源5から供給された交流電流Isにより誘起されるインピーダンス電圧Visの真の値を測定し、これに基づき、内部インピーダンスの有効成分(抵抗)を得ることのできるハードウェア回路の構成を提示する。また、本発明は、これを用いて蓄電池の寿命診断に必要となる演算アルゴリズム・プログラムの実行を実現することにより、蓄電池の寿命を診断する方案を提示する。
このため、本発明によれば、浮動充電状態で動作させながら蓄電池とDC電解コンデンサの内部インピーダンスを正確に測定してその劣化状態を診断することができ、浮腫部位を医療診断するに当たっても、周りからノイズが混入されても、雑音電圧から測定信号のみを分離することができる。一連の各機能動作とMPUに組み込まれているプログラムが実行されることにより、この診断装置システムは、蓄電池システムをはじめとする非常電源装置システムの健全性を常時リアルタイムにて、しかも無人にて監視・制御し、劣化が進んでいる要素を前もって見つけて措置を取ることができる。

Description

非常電源設備または通信網電源設備などに蓄電池システムが多用されるに伴い、これを効率よく管理することが重要な問題として認識されている。蓄電池をはじめとする非常電源装置の信頼度を確保するために、重要な設備の場合には、一定の周期ごとに蓄電池システムの全体を無条件に取り替える必要があった。このため、正常な蓄電池も一緒に廃棄せざるを得なくなり、経済的な損失が生じていた。また、使用期間中にシリアル接続されている蓄電池のうち1セルにでも不良が生じても、非常電源システムの信頼度を確保することができなくなるため、通信網などの重要設備の安定的な運転に不具合が生じてくる。
通常、蓄電池セルの交流電流に対する等価回路は、抵抗、インダクタンス、キャパシタンス(R−L−C)成分のシリアル回路に等価化できることが立証されている。IEEE 1188−1996の論文によれば、密閉型蓄電池の劣化(寿命)を診断するためには、前記インピーダンス成分のうち蓄電池の劣化の度合いと最も密接な相関関係を有する抵抗(R)成分のみを測定することが推奨されている。また、蓄電池のように老巧化の度合いに応じて内部インピーダンスが高まる測定物の劣化の度合いを調べるためには、図1に示すように、交流定電流Isを蓄電池などの測定物の端子の両端に入力することにより、内部インピーダンスによる電圧降下成分(以下、インピーダンス電圧Visと称する。)を測定して内部インピーダンスを計算し、この健全状態を診断する方法が汎用されている。
公知の如く、密閉型連蓄電池に交流の測定電流を流す場合、蓄電池の端子間に生じる交流電圧波形は、周波数が高いほどL成分による電圧の位相が電流の位相よりも早く、周波数が低いほどC成分による電流の位相が電圧の位相よりも遅れるという傾向がある。このため、位相がほとんど一致する共振点(以下の式5)に相当する周波数範囲(60−1,000Hz)の正弦波定電流を生成して蓄電池セルに供給し、インダクタンス、キャパシタンス成分を除く内部抵抗成分のみにより交流電圧を測定することにより、おおむねインピーダンス有効分を計算することができる。測定周波数が1Khz内外である場合には、界面抵抗がキャパシタンス成分によるインピーダンスに比べて極めて小さくなるためにこれが無視可能になり、溶液抵抗と電気2重層の容量キャパシタのシリアル回路に等価化できるので、図1に示すように、蓄電池セルに1Khz内外の正弦波交流定電流を供給し、蓄電池セルの両極間に誘起された正弦波電圧波形Vis及び前記交流定電流波形Isの実効値と前記両波形間の位相差を測定すれば、内部抵抗によってのみ生成される蓄電池の内部インピーダンス値の演算が行えるようになり、蓄電池の健全状態(劣化度)を診断することが可能になる。
式5
Figure 2006524332
本発明は、蓄電池を運転系統から取り外すことなく、浮動充電させながら、マイクロプロセッサなどの数値演算が行える装置により蓄電池組の各セルのインピーダンス、端子電圧、温度などの重要なパラメータをリアルタイムにて正確に測定することにより、不良な蓄電池を選別し、必要に応じて、アラームを鳴らすことにより、蓄電池システムの管理を効率よく行わせる。
加えて、本発明は、非常電源装置システム(UPS、充電装置など)の故障または運転状態を常時監視して出力波形の電源品質をモニタリングすることにより、上記において測定された蓄電池の健全状態に対する履歴を日別、月別に保存して管理することができ、これを無線通信網や遠隔ネットワークを用いて非常電源装置及び蓄電池の劣化状態を遠隔にて管理できる装置を提供する。
これまで実用レベルに至っている蓄電池の劣化現象診断システムとしては、系統に接続されて運転中である蓄電池組を実負荷放電法により全容量または必要な電流だけ放電し、端子電圧の経時変化によるサンプルセルの残存容量を測定するシステムがある。このシステムは、産業体において汎用されている。この種の診断システムは、系統運営中の蓄電池の残存容量(寿命)を比較的に正確に診断できるとはいえ、蓄電池組のうち最低容量の単電池(単位セル)の容量のみを調べることで、蓄電池組全体の寿命を診断する方式を取っているため、蓄電池組のうち劣化が顕著に進んでいる不良な単電池(単位セル)を全て見つけるには向いていない。また、このシステムは、多くの手間及び高い試験コストを要するため、浮動充電中にある蓄電池組の各単電池セルの劣化の度合いを簡単に診断することができない。
蓄電池システムの健全性を診断するために、近年、商用化されて市販中のLabViewプログラム(データ解析ソフトウェア)とデータ取得装置(DAQカード)などを備えるPCを用いて各セルを検索しながら蓄電池の各セルごとの電解液の温度、浮動充電状態の電圧、充電電流を測定し、温度に係わる端子電圧の相関関係をもって蓄電池の異常有無を調べる計測診断装置が商品化している。ところが、この診断方式は、浮動充電時に単電池の端子電圧をシリアル接続された同じ電池セル組と比べることで相対的に劣化の度合いは調べられるものの、浮動電圧の高低、またはシリアル・パラレル接続時の単電池セル間の影響により端子電圧に多くのバラツキが生じ、残存容量(劣化度)と浮動充電時の端子電圧の2要素間には絶対的な相関関係がないことが明らかになっているため、蓄電池の寿命や健全性(故障状態)を診断する方法として採択する上でその信頼性(実効性)が疑われている。
また、現在、蓄電池の内部インピーダンスを測定して蓄電池の寿命を診断できる計測器が先発会社(日本ユアサ、Canada Polytronicsなど)により商用化が進み、市販中にある。しかし、この計測器は専用の半導体チップを採択しており、同期検波法による内部インピーダンス有効値に相当する直流信号を得るため、浮動充電中にある蓄電池の各セルを測定する場合には、充電リップル電流により内部インピーダンス値を正確に測定することができない。また、体系的なメンテナンスを行うために測定されたデータをデータベース化(DB化)して分析しようとする場合には、充電中の蓄電池の各セルに測定端子(リード)を移しながらマニュアルにて測定する必要があるため、感電事故などの危険性が存在し、測定値を分析するに当たり、多くの手間がかかるという欠点がある。また、周囲温度、比重及び充電電流など劣化の診断に要される全体的なデータが同時に測定できないため、いくつかのサンプルセルのインピーダンス測定は簡単に行えるとはいえ、多数のセルインピーダンスを同時に測定して正確な劣化診断を下すには難点がある。
1994年1月25日付登録のアメリカ特許第5,281,920号公報(発明者:John W.Wurst他2名)に開示されているオンライン蓄電池インピーダンス測定(ON−Line battery Impedance Measurement)技術は、蓄電池の寿命を診断するために開発されているが、これを実現する方法は全く異なる。この技術は、システム/負荷制御器(System Load Controller)、電流測定システム、MPUにより制御されるリレー群に接続された電圧測定モジュールよりなり、0.5msから20msの間に蓄電池を放電し、蓄電池の端子電圧が下がる速度値によってインピーダンス値を計算する方式を取っている。
本発明は、数百個以上のパラレル・シリアル接続された蓄電池セルを実負荷状態(浮動または均等充電)で運転しながら、リアルタイムにて設定された周期ごとに蓄電池の電圧、充放電電流、内部温度、内部インピーダンス及び比重などのデータを測定して蓄電池の寿命(劣化)状態と相関関係がある要素を見つけて蓄電池の健全度、残存容量を分析し、蓄電池の残余寿命を診断する。また、無停電電源装置(UPS)や有無線通信網電源(整流器)機器の品質(信頼性)を確保するために、ここに組み込まれている蓄電池システムを常時監視しながら、UPSなどの非常電源装置の運転状態を常時監視する機能を有している。
図2は、本発明において提示する非常電源システムの健全状態(品質管理)を診断するためのマイクロプロセッサ基盤の動作の流れとシステムの機能別の構造を示している。本発明の構造及び動作方法を説明すれば、図2に示す公知の電圧、電流センサー及びサーミスタセンサーを介して被診断物としての蓄電池の端子電圧(V)、電流(I)及び温度(t)などの蓄電池の特性データを測定順番に従い動作されたリレーを介してマイクロプロセッサなどの中央処理装置(以下、MPU)に入力して測定し、また、MPUのオン/オフ指令により定電流源を起動して蓄電池に瞬時交流定電流Isを供給した後、蓄電池の内部インピーダンスにより端子電圧に生じる交流電圧(Vis)を測定して前記交流定電流(Is)と交流電圧(Vis)の両測定値からMPU内にプログラム化されているアルゴリズムにより蓄電池の内部インピーダンスを演算する。多数の蓄電池セルを測定するために多数のリレー回路組合群が設けられ、MPUにおいて測定しようとする蓄電池を選択する信号を生じさせる。蓄電池の各データは選択されたリレー回路組合群の該当リレーを介してMPUの入力に接続され、内部インピーダンスを測定するための定電流Isがリレーを介して蓄電池に供給される。
このような一連のリレー回路組合群の動作制御をMPUにおいて命令し、これを介して入手された情報データを診断システムに設けられた内部メモリに保存し、これに基づいて、MPU内の劣化診断プログラムのアルゴリズムが動作して蓄電池の劣化の度合いを診断することになる。
ユーザインタフェースとしてはキーパッド入力とLCDが用いられ、非常電源の出力波形や蓄電池に異常が起こると、診断装置のLCD画面上に必要な情報とアラームが鳴らすため、蓄電池を効率よく管理することができる。また、得られたデータを履歴化して保存し、これをシリアル通信などの通信手段を介して外部のホストPCに送り、有無線通信網回路の中継所など管理場所からホストPCが地理的に遠く位置する場合や、山間地域のように交通便の利用が不便な地域に設けられて人手の現場への接近が困難な場合にも、遠隔通信網や無線通信網をもちいて送れるように構成する。現場または遠隔に位置するホストPCにおいては、得られたデータを分析し、蓄電池の状態を判別して特性をグラフィック処理または図表処理して分析可能にし、この履歴をDB化して管理することができ、これらのデータをリアルタイムにて事後管理すれば、電源システムへの信頼度を高めることができ、この管理に要されるコストも節減できるというメリットがある。
この診断装置システムは、蓄電池をはじめとする非常電源システムの劣化診断(品質監視)機能を有し、通常の通信網を用いてその遠隔管理方法を提示している。以下、本発明に係る診断装置システムの構成及び動作原理を以下に挙げられた実施の形態により詳述する。
図3は、基本単位の蓄電池システム(およそ12セルまたは24セル、56セルよりなる)を診断できる診断システム構成図の基本ブロック図である。図3を参照すれば、MPU(1)は全体システムを制御・管理する中央処理装置であって、メモリ素子2に各蓄電池セル3の特性履歴データを保存する。蓄電池システムのそれぞれのセルとリレー回路組合群4が接続され、それぞれのリレー接点が4端子網を介して蓄電池セルのそれぞれの正極と負極端子に接続されている。測定しようとする蓄電池と接続されるリレーコイルを励磁(オン)させるために、MPU1からリレー回路組合群4の入力端子に選択信号Selectが印加されれば、1〜N番のリレーのうち選択されたリレーが動作し、これとほぼ同時(数ms後)に定電流源(5)に数十Khzのクロックパルス信号(CLK)を印加して定電流源(5)を起動すれば、リレーを介して蓄電池に定電流が投入される。蓄電池の電圧(V)、温度(t)、インピーダンスデータ(Z)、比重(G)のデータ信号は自動スケール回路(7)及びA/D変換器6においてMPU(1)に入力可能な値に変換され、次いで、MPU(1)の入力端子に入力される。MPU1は、入力されたデータに基づき、内部に組み込まれた劣化診断プログラムにより現状の蓄電池セルのステータス履歴データを演算し、その結果がメモリ素子(2)に保存されてLCD上に表示され、必要に応じて、RS232,RS422,RS485またはCDMAなどの通信装置(8)を介して外部に送られる。ここで、単にいくつかの蓄電池セルの寿命を診断する目的で用いられる場合には、あえてリレー回路組合群を組み込む必要はなく、4端子網の出力端子を測定しようとする蓄電池セルの端子に直接的に接続する。
図4は、この診断装置の機能ブロック別接続図であって、診断装置のハードウェア構成を示している。図4を参照すれば、この診断装置は、MCUとしてのメインコントローラユニット(11)、補助電源(10)、定電流源(5)、リレー回路組合群(4)、ACセンサー回路(15)及びDCセンサー回路(14)よりなる。メインコントローラユニット(11)は、上述したように、MPU(1)、メモリ素子(2)及びリレー回路組合群(4)を介して入力される蓄電池の各特性データを適宜に選択・増幅する自動スケール回路(7)および非常電源装置の品質情報データ信号を増幅するためのプレアンプ(16)を有し、データ信号を変換するためのA/D信号変換器(6)及びRS232,RS422,RS485またはCDMAモジュールなどの通信ポートが含まれる。これらのハードウェアは補助電源(10)から動作に必要な制御電源を供給される。
定電流源(5)は、蓄電池のインピーダンスにより電圧が発生可能に一定の大きさの定電流を供給し、リレー回路組合群(4)は、多数の蓄電池セルのうちメインコントローラユニット(11)内に設けられたMPU(1)により発生する選択制御信号により一つの蓄電池セルを選択し、MPU(1)は、定電流源(5)を起動するために矩形波状のクロック信号(CLK)を供給する。定電流源(5)は前記クロック信号(CLK)を受けてこれを分周し、正弦波状の交流定電流を生成し、前記定電流(Is)はリレー回路組合群(4)のリレーを介して選択された蓄電池セルに供給される。本発明の実施の形態においては、定電流源(5)の正弦波発生回路がデジタルカウンタなどよりなり、前記正弦波発生回路のクロック入力端子に数十Khzのクロックパルス信号(CLK)を印加すれば、入力されたクロックパルス信号を分周して定電流源(5)の周波数が生成され、且つ、定電流源(5)が起動するが、定電流源(5)がR−C発振回路またはクリスタル発振回路よりなる場合には、MPU(1)においてオン/オフ起動信号を印加することで、これを起動することができる。選択された蓄電池セルの特性データの測定が完了すれば、MPU(1)は定電流源(5)の動作を止めるために、前記16Khzのクロック信号(CLK)の供給を止め、直ちに該当リレーをオフにする。このように、MPU(1)において動作順番に従い定電流源(5)の起動及びリレーのオン/オフ制御を行えば、リレー接点は電流が流れない状態で開閉されるため、接点が損傷されることなく、寿命が伸びる。
上述したように、コンピュータ向けの無停電電源装置、有無線通信網の電源(整流器)及びここに用いられる蓄電池組の信頼性を確保するために、蓄電池組3を常時監視しながら、停電時に通信設備やコンピュータに交流電源を絶えず供給するためのUPSなどの非常電源装置(18)の運転状態を常時監視する必要がある。このために、メインコントローラユニット(11)は、リレー回路組合群(4)を介して各蓄電池セルのデータを集めて演算処理することにより、蓄電池の状態を診断すると共に、非常電源装置(18)の交流出力電圧と出力電流及び蓄電池の充放電時の充放電電圧(DCV)及び電流(DCA)を公知のACセンサー回路(15)及びDCセンサー回路(14)を介して得、これを常に記録する。具体的には、メインコントローラユニット(11)は、蓄電池の特性をチェックするのにかかる時間の他には、電源装置系統の電力品質をモニタリングするために電源系統の3相電圧(AC電圧)と3相電流(AC電流)を測定して分析し、正常状態の各相の実効値と事故時の各相の実効値及び瞬時電圧値をメモリに保存する一連の動作を行い、保存されたデータを一定の時刻にホストコンピュータに送り、内部に組み込まれたリアルタイムクロックタイマー(RTC)により伝送時間を判別し、事故時間を記録する。また、得られたデータ値が電圧瞬時降下現象(サグ)の発生及び停電発生などの場合のように設定された限定値(リミット値)を外れると、通信ポートを介して遠隔またはホストPC側に事故情報(イベント)を送る機能を行う。
蓄電池セルの内部インピーダンス電圧は1mv以下の極めて低い電圧であるため、測定回路の配線電圧の降下及び充電時にリップル電流により前記信号電圧の測定値に影響される。このため、測定時に端子の接触抵抗の影響(リード線抵抗とプラグの接触抵抗)を減らすために、公知の交流(4)端子測定法を用いる。すなわち、定電流源の端子において交流電流(Is)を蓄電池セルに入力し、蓄電池の内部インピーダンスの電圧降下を高いインピーダンスを有するプレアンプ回路(図4における(16))内の高インピーダンス回路と接続し、リード線の抵抗と端子接触抵抗によりほとんど電流が流れないようにして電圧降下の発生を防ぐ。このような計測方法によりリード線の抵抗と接触抵抗の電圧降下を極力抑えることで、抵抗抵抗の影響をほとんど受けないようにする。また、プレアンプ(16)及び自動スケール回路7のオフセット値と前記リード線抵抗と接触抵抗分の測定誤差を補正するために、インピーダンス値を測定する前に、リード線の端子を互いに接触して入力信号値が0であるときの(A/D)出力値を測定し、その測定値を実際値の測定時に補正(零点調整)する方法をとっても良い。
リレー回路組合群(4)を介して得られた蓄電池セルにおいて測定された端子電圧波形(以下、交流瞬時電圧
Figure 2006524332


と称する。)は、数mVほどの微細な信号であって、セル端子電圧VDCに比べると、極めて微細(数千分の1)である。また、ここには周りから電磁波ノイズが大いに混入されているため、プレアンプ(16)を最適に設計して交流電圧(Vis)のみを増幅して抽出する必要がある。さらに、浮動充電中にはリップル電流が蓄電池に入るため、蓄電池の端子電圧波形にはリップル電圧高調波が大いに含まれている。上記のリップル電圧周波数のうち高調波成分の含量は、充電器の整流方式(定数)に応じて違いがあり、3相整流方式である場合には、商用電源(60hz)の奇数倍のリップル周波数を有するため、例えば、蓄電池に加える交流定電流(Is)の周波数が1Khzである場合、おおむね900hz(15高調波)、1020hz(17高調波)、1140hz(19高調波)がほとんど測定値に重大な影響を及ぼす。すなわち、インピーダンス交流電圧V1sに数倍の高調波リップル電圧が混合され、MPU(1)の入力端に入った測定信号の電圧波形は一定の周期にて振動する形状を呈し、多数の高調波を含むリップル電圧もまた異なる一定周期(Trp)を有する。このようなリップル電圧は多数次数の高調波リップルを含み、これらのほとんどはプレアンプ(16)内に設計された帯域通過フィルタによりフィルタリングされて除去できる。しかし、測定に必要となるインピーダンス電圧(Vis)とほぼ同じ周波数帯のリップル電圧雑音はフィルタリング(除去)できず、インピーダンス電圧(Vis)信号に合計されて通過するため、インピーダンス測定値に深刻な影響を及ぼす。
上述したように、浮動充電状態で運転される蓄電池セル端子から得られた交流瞬時電圧信号(VSM)には、充電電流による高調波リップル電圧(VRP,FLT)と交流定電流Isによるインピーダンス電圧(Vis)が混合されている。この出願人/発明人が大韓民国に優先的に出願している出願番号10−2003−0028521(ノイズリップル中に含まれた微細信号の電圧実効値の測定方法)には、前記高周波リップル電圧(VRP,FLT)が混合された交流瞬時電圧信号(VSM)から内部インピーダンスにより発生する微細電圧信号(インピーダンス電圧, Vis)を正確に得るための技術が具体的に開示されている。
蓄電池を浮動充電するために用いられる電源の基本周波数をωSとした場合、内部インピーダンスを測定しようとする蓄電池セルに供給される定電流(Is)の周波数を、例えば、前記電源の基本周波数ωSの任意の次数、すなわち、S次数の周波数に決めると、前記インピーダンス電圧(Vis)は定電流Isにより生成されるため、その周波数もS次数の周波数となり、前記帯域通過フィルタなどのノイズ除去回路をS次数の周波数に相当する信号のみ通過するように遮断周波数を設計する。理想的な狭帯域通過フィルタなどのノイズ除去回路は、正確に通過周波数として設定されたS次数の周波数近傍に相当する信号のみを通過させるが、現実的に、このようなノイズ除去回路は極めて実装し難く、しかも実装できるとしても、コスト高の原因となる。
すなわち、通常の帯域通過フィルタ回路は、低域遮断周波数(f)または高域遮断周波数(f)に隣り合う周波数成分に対して約30%のみ減衰させるため、完全にフィルタリングできなくなる。例えば、狭帯域通過フィルタの共振周波数(f)をS次高調波と同一にし、低域遮断周波数は(S−2)次とほとんど同一にし、さらに、高域遮断周波数は(S+2)次高調波とほとんど同一に設計し、これ以外の周波数領域に対してはほとんどフィルタリング(減衰)されるものとする。一実施の形態として、蓄電池の浮動充電による蓄電池の高調波リップル電圧(VRP,FLT)は、大体商用電源(50/60Hz)の基本周波数の奇数倍と偶数倍のうちどちらか一方に相当するリップル周波数成分のみを有している。高調波リップル電圧(VRP,FLT)は、前記定電流Isにより生成されたインピーダンス電圧(Vis)と周波数がほとんど同じ次数の奇数や偶数の高調波のみがノイズ除去回路を通った後に残り、他の次数の高調波はほとんど減衰(除去)される。このため、ノイズ除去回路を通った後の高調波リップル電圧(VRP,FLT)を表わせば、前記高調波リップル電圧(VRP,FLT)は式6のように表わされる。
式6
Figure 2006524332
ここで、式7となる。
式7
Figure 2006524332
ここで、KはX次の高調波リップル電圧の大きさであり、各高調波は基本周波数の2次以上であるため、Sは1以上の整数であり、S=1のときには(S−2)は負(−)の整数である特殊な条件により基本波と第3の高調波のみよりなるとする。
先ず、一実施の形態として、S次周波数を有する定電流Isにより生成されたインピーダンス電圧(Vis)の大きさをKとしたとき、式8で表される。
式8
Figure 2006524332
また、前記ノイズ除去回路を通った後の高調波リップル電圧(VRP,FLT)とインピーダンス電圧(Vis)が混合された交流瞬時電圧(VSM)は、式6と式8の和であり、式9で表される。
式9
Figure 2006524332
1周期(Tsyn)に対して任意の倍数(Ts=1・Tsyn、1は整数)を有する関数X(t)に対する実効値Sの定義が次の式10の通りである。
式10
Figure 2006524332
そこで、前記交流瞬時電圧(VSM)の実効値(VSM,RMS)を式9と式10から誘導すれば、実効値は式11で定義され、式12で表される。
式11
Figure 2006524332
式12
Figure 2006524332
そして、式13、式14となる。
式13
Figure 2006524332
式14
Figure 2006524332
上述したように、式7であるため、式13、式14のように公知の三角関数に関する整理を用いると、式12の項のうち右辺に位置する相異なる項との積よりなる乗算項は、式15であり、式16であり、式17に書き換えることができる。
式15
Figure 2006524332
式16
Figure 2006524332
式17
Figure 2006524332
上記式15、式16、式17において、式18、式19、式20、式21、式22は、電源の基本周波数ωSの2(S−1)倍次、2倍次、2(S+1)倍次、2S倍次及び4倍次などの偶数次の高調波である。
式18
Figure 2006524332
式19
Figure 2006524332
式20
Figure 2006524332
式21
Figure 2006524332
式22
Figure 2006524332
下記式23のように三角関数で表わされる各高調波が基本周波数の整数倍である場合、基本周波数に相当する1周期中に積分を行うと、その積分値が0と同値になることは既に公知の通りである。すなわち、式23となる。
式23
Figure 2006524332
ここで、式24であり、mは整数である。
式24
Figure 2006524332
式15、式16及び式17はいずれも2ωSの整数倍で表わされるため、前記2ωSに相当する周期(通常の商用電源の周波数が60Hz/50Hzであり、約376.99rad/秒であるため、約8.33ms/10.0ms)中に積分を行うと、その積分値が0となる。すなわち、式25は、前記式15、式16及び式17をいずれも0にするための十分条件となるのである。
式25
Figure 2006524332
このため、式12の交流瞬時電圧(VSM)の実効値(VSM,RMS)は、式26となる。
式26
Figure 2006524332
ここで、式27で表わすことができる。
式27
Figure 2006524332
一方、ノイズ除去回路を通った後の高調波リップル電圧(VRP,FLT)の実効値(VRP,RMS)を式6と式10のように表わせば、式28となる。
式28
Figure 2006524332
式13、式14のような公知の三角関数に関する整理を用いると、式28の左辺に位置する乗算項は、式29であり、式30であり、式31となる。
式29
Figure 2006524332
式30
Figure 2006524332
式31
Figure 2006524332
上記式29、式30及び式31において、式32、式33、式34、式35、式36は、電源の基本周波数ωSの2(S−1)倍、2倍、2(S+1)倍、2S倍及び4倍次の高調波である。
式32
Figure 2006524332
式33
Figure 2006524332
式34
Figure 2006524332
式35
Figure 2006524332
式36
Figure 2006524332
上述した如き原理に基づき、上記式29、式30及び式31は2ωSの整数倍で表わされるため、前記2ωSに相当する周期中に積分を行うと、その積分値が0となり、このための十分条件は、下記式37の通りである。
式37
Figure 2006524332
このため、式28で表わされたノイズ除去回路を通った後の高調波リップル電圧VRP,FLTの実効値VRP,RMSは、式38となる。
式38
Figure 2006524332
ここで、式39である。
式39
Figure 2006524332
そこで、式26と式38において、TSMとTRFは同じ周期値を有するため、これを下記式40のように表わすことができる。
式40
Figure 2006524332
一方、S次周波数を有する定電流Isにより生成されたインピーダンス電圧Visの実効値VIS,RMSは、式8と式10から、式41で表すことができる。
式41
Figure 2006524332
このとき、TISは式10のように1周期に対する任意の整数倍と定義できるため、式40と同じ値に設定して式42のように表わすことができる。
式42
Figure 2006524332
このため、前記インピーダンス電圧Visの実効値(VIS,RMS)は、下記の式43のように、式26と式38から容易に演算できる。
式43
Figure 2006524332
ここで、式44である。
式44
Figure 2006524332
すなわち、電源の基本周波数ωSの半周期を積分周期Tとして公知のノイズ除去回路を通った後の高調波リップル電圧(VRP,FLT)の実効値(VRP,RMS)を計算し、同じ積分周期Tにより交流瞬時電圧(VSM)の実効値(VSM,RMS)を計算し、これら2つの実効値をそれぞれ2乗し、2乗された2つの実効値間の差を求め、その差(−)に平方値演算を行った結果の数式は、インピーダンス電圧(Vis)の実効値(VIS,RMS)と同じ結果値を示していることが分かる。
具体的には、電源の基本周波数ωSの半周期を積分周期Tとして交流瞬時電圧の実効値(VSM,RMS)と高調波リップル電圧(VRP,FLT)の実効値(VRP,RMS)を計算することにより、式15、式16、式17と式29、式30、式31のような乗算項がいずれも0となり、交流瞬時電圧の実効値VRP,RMSを2乗演算し、その結果を高調波リップル電圧の実効値VRP,RMSの2乗演算値から引くと、前記減算結果値は、インピーダンス電圧の実効値VIS,RMSを2乗演算した値に相当する式45を除く全ての項が除去され、正確なインピーダンス電圧(Vis)の実効値(VIS,RMS)を求めることが可能になる。
式45
Figure 2006524332
以上、一実施の形態として、測定対象となる蓄電池セルに供給される定電流(Is)の周波数を商用電源の周波数(ωS)のS倍となる周波数として選択して蓄電池の充電電流による高調波リップル電圧(VRP,FLT)の特定の次数の高調波と一致させ、前記高調波リップル電圧(VRP,FLT)の周波数成分は商用電源の周波数(ωS)の奇数倍と偶数倍のうちどちらか一方の倍数に相当する周波数成分のみを有している場合に対してインピーダンス電圧(Vis)の実効値を容易に取る方案について述べた。以下では、他の実施の形態として、前記高調波リップル電圧(VRP,FLT)中に奇数倍と偶数倍の両方の周波数成分が含まれているか、あるいは、定電流Is周波数を高調波リップル電圧(VRP,FLT)の高調波の次数と一致しないように選定した場合について述べる。
蓄電池セルに供給される定電流(Is)の周波数を前記電源の基本周波数(ωS)のS倍となるS次数の周波数に決め、高調波リップル電圧(VRP,FLT)中に奇数倍と偶数倍の両方の周波数成分が含まれるが、前記定電流(Is)の周波数であるS次数の高調波成分のみが存在しない場合について、上述した如き考え方に基づき、ノイズ除去回路を通った後の高調波リップル電圧(VRP,FLT)を表わせば、下記の通りの式46である。
式46
Figure 2006524332
このため、交流瞬時電圧(VSM)の高調波成分は、式47、式48、式49、式50のように高調波電流により生成される成分と、式51のように蓄電池セルに供給される定電流(Is)により生成される成分よりなる。
式47
Figure 2006524332
式48
Figure 2006524332
式49
Figure 2006524332
式50
Figure 2006524332
式51
Figure 2006524332
交流瞬時電圧(VSM)の実効値(VSM,RMS)を計算するための展開過程中に、式15、式16及び式17のように各高調波成分を互いに掛け算して積分項を求めることができる。これらの積分項には、式52及び、式53の如き項が存在する。
式52
Figure 2006524332
式53
Figure 2006524332
このため、これらの相互乗算項に式13と式14に示された三角関数の整理公式を適用すれば、式54及び、式55となる。
式54
Figure 2006524332
式55
Figure 2006524332
これらの積分周期を基本周波数ωSの周期として選択すれば、その積分値が0となる。すなわち、上述したように、高調波リップル電圧(VRP,FLT)中に全ての次数の高調波成分が含まれているか、あるいは、高調波リップル電圧(VRP,FLT)中に偶数次や奇数次の周波数のみ存在するが、定電流(Is)の周波数が上記の高調波成分と異なる整数倍次数の周波数として選定された場合には、交流瞬時電圧(VSM)中に偶数次及び奇数次の両方の高調波が含まれる結果となるため、高調波リップル電圧(VRP,FLT)中に偶数次や奇数次の周波数のみある場合に比べて、実効値の積分周期が2倍に伸びる必要があり、この演算にかかるデータ量も2倍に増えるため、一層長い演算時間がかかる。もちろん、高調波リップル電圧(VRP,FLT)中に奇数倍および偶数倍の両方の周波数成分が含まれ、且つ、前記定電流(Is)の周波数を前記任意の整数次数の高調波リップル周波数と同じ周波数に選定した場合にも同じ結果が得られる。他の実施の形態として、蓄電池セルに供給される定電流(Is)の周波数を任意の隣り合う次数の高調波周波数の平均値(例えば、13と14次数の平均である場合、13.5倍次数)と同値に選定すれば、実効値の積分周期が4倍と伸びる必要があり、この演算にかかるデータ量も4倍と増える。
上記の計算過程から分かるように、交流瞬時電圧(VSM)をなす全ての高調波成分の周波数を互いに加算及び減算してその加算値及び減算値間の最大公約数である第1の最大公約数を求め、また、高調波リップル電圧(VRP,FLT)をなす全ての高調波成分の周波数を互いに加算及び減算してその加算値及び減算値間の第2の最大公約数を求め、前記第1の最大公約数と前記第2の最大公約数との間の最大公約数である第3の最大公約数を求め、前記第3の最大公約数の整数倍をもって交流瞬時電圧(VSM)と高調波リップル電圧(VRP,FLT)の実効値を求めるのに用いられる積分周期(T)を決めれば、正確なインピーダンス電圧(Vis)の実効値(VIS,RMS)を求めることが可能になる。また、インピーダンス電圧の実効値を演算するのにかかる時間を最小化させるためには、前記第3の最大公約数を積分周期(T)に決めることが好ましい。また、上記の積分周期(T)を最小化させるためには、交流瞬時電圧(VSM)をなす全ての高調波成分の周波数を互いに加算及び減算して得られる加算値及び減算値間の最大公約数値が最小となる必要があるため、蓄電池セルに供給される定電流(Is)の周波数をリップル電圧(VRP,FLT)をなす特定の高調波次数の周波数の同じ周波数に選定しなければ、積分周期(T)が最小化できない。もし、リップル電圧(VRP,FLT)をなす高調波の次数が奇数及び偶数次のうちどちらか一方のみなる場合には、蓄電池セルに供給される定電流(Is)の周波数をリップル電圧の高調波の特定の周波数と同じ周波数に選定することにより、インピーダンス電圧の実効値の演算に当たり、商用周波数の半周期を積分周期(T)に選定することができ、その演算時間を短縮できるというメリットがある。
前記一連の思想的な概念である実効値の抽出過程は、マイクロプロセッサなどの数値演算装置を駆動するためのプログラムとして応用することができる。交流瞬時電圧(VSM)とリップル電圧(VRP,FLT)からそれぞれの実効値が演算される過程及びインピーダンス電圧の実効値(Vis)が演算されるアプリケーションの実行過程は、下記の通りである。図5に示すように、先ず、第1の区間P1においては、定電流Isを印加しない状態で浮動充電中にある蓄電池セルの充電電流リップルによって発生されてノイズ除去回路を通った後の高調波リップル電圧(VRP,FLT)を一定の周期間隔にて得るが、第1の取得時点(T1,RP)の場合には、前記得られたリップル瞬時電圧値(VRP,FLT)から予め計算された基準値
Figure 2006524332


を引いてから2乗し、前記計算された演算結果である(VRP,FLT−V) を割り当てられた特定のメモリM1に入力する。その後、第2の取得時点(T2,RP)においてリップル瞬時電圧値(VRP,FLT)を得てこれから基準値(V)を引き、上記のように2乗演算を行う。その後、演算結果である(VRP,FLT−V) をメモリM1に既に保存されているリップル電圧の2乗値(VRP,FLT−V) に加え、その結果をさらにメモリM1に保存すれば、前記メモリM1には、式56値が保存される。
式56
Figure 2006524332
この後、商用電源の周波数の半周期または1周期中に一定の周期間隔の取得時点にて上記の如き演算過程を繰り返し行うと、その結果、指定されたメモリM1には、式57値が保存される。
式57
Figure 2006524332
一定時間後に定電流源が起動されて安定化した定電流(Is)が蓄電池セルに供給され、第2の区間P2においては、ノイズ除去回路を通った後の高調波リップル電圧(VRP,FLT)とインピーダンス電圧(Vis)が混合された交流瞬時電圧(VSM)が得られる。これと同様な方法により、交流瞬時電圧(VSM)を一定の周期間隔にて得るが、第1の取得時点(T1,SM)の場合には前記得られた交流瞬時電圧(VSM)から予め得られた基準値(V)を引いた後、この結果値をさらに2乗して計算された(VSM−V) 1,SM値を指定された別途のメモリM2に保存する。第2の取得時点(T2,RP)において交流瞬時電圧(VSM)を得、これから基準値(V)を引き、上記の如き2乗演算を行う。その後、演算結果として得られた(VSM−V) 2,SM値を既にメモリM2に保存されている(VSM−V) 1,SM値に加え、その結果をさらにメモリM2に保存する。このため、前記メモリM2には、式58値が保存される。
式58
Figure 2006524332
この後、商用電源の周波数の半周期または1周期中に一定の周期間隔の取得時点にて上記の如き演算過程を繰り返し行うと、その結果、指定されたメモリM1には、式59値が保存される。
式59
Figure 2006524332
他の実施の形態として、便宜に応じて、第1の区間P1において定電流を印加してインピーダンス電圧(Vis)と高調波リップル電圧(VRP,FLT)が混合された交流瞬時電圧(VSM)を一定の周期間隔にて取得可能にし、第2の区間P2において定電流(Is)を印加しない状態で浮動充電中にある蓄電池セルの充電電流リップルにより発生された高調波リップル電圧(VRP,FLT)を一定の周期間隔にて取得可能にして、上記の演算過程を応用することもできる。
上記の如き一連の段階が終わると、メモリM1にはノイズ除去回路を通った後の高調波リップル電圧(VRP,FLT)を2乗し、時間周期中に積分を行って演算された結果としての式60値が保存され、メモリM2には交流瞬時電圧(VSM)を2乗して時間周期中に積分した結果としての式61値が保存されている。
式60
Figure 2006524332
式61
Figure 2006524332
メモリM1とメモリM2に保存されている前記2つの値を減算演算し、前記演算結果を先に適用された商用電源の周波数の半周期または1周期に対して割り算を行い、その演算結果に平方根(ルート記号)演算を取ることにより、前記測定しようとする正確なインピーダンス電圧(Vis)を得ることが可能になる。
図6は、本発明の一実施の形態であって、4群(組)のリレー回路を互いにパラレル接続する方案を示している。図7は、メインコントローラユニットとリレー回路組合群の機能別接続図を示している。図7に示すように、各リレー回路組合群4は、それぞれ16個(組)のリレー組合よりなり、各組は、定電流供給(Xna)用、電圧感知(Xnb)、温度感知(Xnc)、比重感知(Xnd)用リレー組をそれぞれ有している。多数の蓄電池セルのうち特定のセルを選択するために、MPU(1)から選択制御信号を受けてこの信号をデコードする。デコードされた前記信号により該当群のリレーが選択され、選択されたリレー(組)に接続された蓄電池セルが測定回路に接続される。
多数のセルのうち特定のセルを選択するために用いられる選択制御信号の動作過程を、図7に示す実施の形態により詳述する。普通、産業体の蓄電池システムは、12セル、24セル、36セルまたは48セル以上のセル組合よりなり、通信中継所の蓄電池システムは、おおむね12V用4セルに構成されて運用されている。このため、回路実装の便宜性及び経済性を考慮して、蓄電池組が12V用4セルまたは6セルよりなる場合には、3ビットまたは4ビットの選択制御信号をもって最大7個、または15個のリレー(組)を選択制御できる簡単な回路を採択することができ、この実施の形態でのように、6ビットよりなる選択制御信号をもって48個から最大60個のリレー(組)を選択できる回路を採択することができる。
先ず、MPU(1)から発せられた6ビットの選択制御信号を2種類に分けて、2ビット信号(00,01,10,11)は4ビットのデコード回路(MUX)の入力回路端子(G1,G2)に入力するが、2ビット信号が(00)として入力された場合には、3組のリレー回路組合群がいずれも選択されず、2ビット信号が01,10,11であるときには、最大16個のリレー(組)よりなる3つのリレー回路組合群のうちマスタ組合(4−1)、第1のスレーブ回路組合(4−2)及び第2のスレーブ回路組合(4−3)のうちいずれか一つが選択される。次いで、前記6ビットの選択制御信号のうち残りの4ビットをデコーダ回路(MUX)の入力端子(D0,D1,D2,D3)に印加する。前記デコーダ回路(MUX)は、N個の入力信号をもって2の出力ポートのうちいずれか一つのポートが選択されて出力できるデコード機能を有する。この実施の形態においては、4ビットの入力信号(D0〜D3)が用いられるため、16個の出力信号が発生する。前記デコーダ回路(MUX)の4ビットの入力信号により選択されたポートの出力信号は、既に前記2ビットの信号により選択されたリレー回路組合群内の16個のリレー(組)のうちいずれか1個(組)のリレー(組)を選択せしめ、選択されたリレー(組)は、ポート出力端に接続されたトランジスタ増幅器(TR Array)を介して動作(駆動)する。
他の実施の形態として、前記2ビット信号(00,01,10,11)を前記でコード回路MUXの入力回路端子G1,G2に入力して4個のリレー回路組合群のうちいずれか一つを選択せしめる。
残りの4ビットのBCD信号(D0,D1,D2,D3)を入力して合計15個の出力ポートに接続されたリレーのうちいずれか1個(組)を選択して動作せしめ、特定の信号(例えば、0000)が入力されるときには、全てのリレー(組)がオフになるように回路を構成することができる。このようにメインコントローラユニット(11)は、6ビットの選択制御信号をもって普通48個(3組合群×16個)、最大60個(4組合群×15個)のリレーのうちいずれか1つ(組)のリレーのみを動作せしめて多数の蓄電池セルのうち所望のセルのみを選択せしめることができる。上記のリレー回路組合群のマスタ組合(4−1)と各スレーブ組合回路(4−2,−3または−4)は、いずれも同じ回路構造を有するため、マザーボードを介して相互結線を行い、前記リレー回路組合群を3段または4段と上下に重ね合わせることで、狭い空間にも経済的で且つ簡単に取り付け可能である。
定電流源(5)から供給される正弦波交流定電流は、メインコントローラユニット(11)内のMPUにより生成されるクロック信号(CLK)を受け、これを分周して約1Khzの正弦波状の交流定電流を供給するということは、既に上述されている。定電流源(5)から供給される正弦波交流定電流の大きさは、アルカリ電池やマンガン電池の場合、数十mAであることが好ましい。数百Ahの大容量の鉛蓄電池の場合、内部抵抗が1マイクロオーム以下であるため、できる限り大容量の電流を印加しなければ、比較的に大きめの内部インピーダンス電圧(Vis)が誘起されず、雑音から電圧信号波形を正確に抽出することができなくなる。本発明においては、一実施の形態として、0.5マイクロオームの内部インピーダンス抵抗成分を有する蓄電池の両極間に0.5mv〜1.0mvの電圧信号を得るために1〜2Aピークの定電流が印加できる。
本発明の一実施の形態として、定電流源(5)の機能別ブロック図が図8に示してある。メインコントローラユニット内のMPU1からMPUの基本クロックと同期されたクロック(例えば、16KHz)を入力され、これをフォトカップラー(30)を介して絶縁させ、前記MPUの基本動作クロックを分周して公知の振幅が調節可能な正弦波発生回路(33)を介して基準周波数(例えば、1Khz)を有する完全な交流正弦波形が得られる。
前記定電流源5において正弦波を生成するのに用いられる基準クロック信号(CLK)は、上述したように、MPU(1)からMPUの基本動作クロックを分周して得られ、さらにこれを分周して正弦波定電流Isの周波数を生成するが、MPU(1)の基本動作クロックと前記定電流(Is)の周波数が常時同期されるので、内部インピーダンスに係わる特性データの演算時にMPU(1)の基本クロックを分周して正弦波交流定電流(Is)及び交流電圧(Vis)の周期を簡単に演算することができ、且つ、位相差も正確に測定することができる。
前記定電流源(5)は、定電流(Is)を生成するために出力電流を帰還させて制御する機能を有している。すなわち、出力電流の帰還値(
Figure 2006524332


)である帰還信号を(CT)などの変流器(41)を介して絶縁させた後、公知の演算増幅器よりなる整流平滑回路(42)において直流帰還信号に変える。差動増幅機能を行う演算増幅器(31)において、前記出力電流の帰還信号と定電流設定値(43)との間の差分(−)を求め、この差分(−)値を増幅した後、これを積分(バッファ)回路(32)を介して正弦波発生回路(33)の振幅調節端子(10)に入力することにより、定電流の供給が行えるように制御する。前記直流帰還信号を演算増幅器において反転増幅した後、定電流設定値(43)と合計して積分回路(32)の非反転入力端に入力する方法により前記両信号間の差を増幅することもでき、演算増幅器(31)と積分回路(32)の機能を単一の演算増幅器に行わせることにより回路を実現することもできる。
また、測定中に電池の特性及び寿命に影響することなく測定値の解像度を高めるためには、蓄電池に影響しない範囲内の最大電流を蓄電池に供給するが、測定にかかる時間を短縮するために、オーバーシュート(過度現象)のない安定した電流を生じさせる必要がある。この機能を実現するために、MPU(1)において定電流源の起動時に発生する前記MPUの基本クロックと同期されたクロック信号(CLK)をフィルタリングした後、抵抗(R)、コンデンサ(C)及びバッファ回路よりなる積分回路により積分すれば、(RC)時定数により起動初期から徐々に立ち上がる軟開始信号(SS)を生成することができ、前記軟開始信号を差動演算増幅器(31)または積分回路(32)の出力端子にダイオードを介して接続させると、定電流源を起動するために前記基準クロック信号(CLK)が発生する初期過程中には、差動演算増幅器(31)及び積分回路(32)から出力値が発生して高くなっても、軟開始信号(SS)が前記演算増幅器(31)または積分回路(32)の出力よりも小さくなるため、軟開始信号(SS)が優先的に正弦波発生回路の振幅調節端子(10)に入力されてオーバーシュート無しに10ms以内と早い時間内に正弦波電流波形の正常状態化(正常値に達すること)が可能になる。また、上記の方法により正弦波発生回路(33)から得られた交流正弦波形(信号)は過度応答を改善するために瞬時値合計回路(34)において出力電流の帰還値(I)と減算され、第1のB級増幅回路(35)に入力されて増幅される。
図9は、定電流源信号(Is)の2段B級電流増幅回路の一実施の形態を示す。前記正弦波交流定電流信号(Is)は、1次的に第1の増幅回路(35)において信号が歪み無しに増幅され、2次側が2本の逆結線された分離(絶縁)巻線を有する高周波信号トランス(T2)の1次に入力される。蓄電池の内部インピーダンスが比較的に大きくて出力電流(Is)が1A未満の定電流源を必要とする場合には、第1の増幅器の出力側に出力変圧器のみを接続することにより、簡単に定電流源を構成することができる。上記の正弦波信号(Is)は前記信号変圧器(T2)の逆結線された2次巻線出力からそれぞれ位相が180°反転され、その結果、2次巻線には最終的に正弦波(sinωt)及びこれと位相が反転(180°)された正弦波(sinωt+180°)の信号が得られる。第1の増幅回路(35)は演算増幅器U3及びトランジスタ(Q1,Q2)よりなる。NPNトランジスタ(Q1)とPNPトランジスタ(Q2)の各基部に演算増幅器(U3)の出力が接続され、前記両トランジスタ(Q1,Q2)の各エミッタの共通接続点に出力変圧器(T2)が接続されるため、前記信号(Is)は増幅されて信号変圧器(T2)を介して出力され、且つ、増幅された出力信号(各エミッタの共通接続点)はさらに演算増幅器(U3)の非反転(−)端子に入力されるため、トランジスタ(Q1,Q2)の電流増幅度(Hfe)が変わるとしても、安定した電流増幅動作を行わせる。第2のB級増幅回路は、演算増幅器U9A,U9BとNPNトランジスタ(Q3,Q4)及び出力変圧器(TM1)などよりなる。前記正弦波及びこれと位相が180°反転された正弦波信号はそれぞれ第2のB級増幅回路の演算増幅器U9A,U9Bを経由し、この出力はそれぞれNPNトランジスタ(Q3,Q4)のベース端子に印加されて2次的に増幅され、出力変圧器(TM1)の1次巻線の開始点と終点がそれぞれ前記トランジスタ(Q3,Q4)のコレクタ(または、NチャンネルのFETの場合にはドレイン)に接続され、中央点(タップ)が電源の正極(+)に接続された出力変圧器(TM1)を介して増幅され、最終的に出力される。
図9には、前記トランジスタ(Q3,Q4)が双極子型単一NPNトランジスタ素子として示してあるが、これをNチャンネルFETトランジスタに代えることもでき、または、これをダーリントン回路に構成することにより、前記第2のB級増幅回路の増幅度を高めたり、特性を改善したりできる。図10は、第2のB級増幅回路の他の実施の形態である。図9及び図10に示す第2のB級増幅回路は、A級の増幅回路に比べて極めて高効率を有するというメリットがあるが、クロスオーバ歪みを有するという欠点がある。これを改善するために、抵抗R1及び可変抵抗VR1をもって+12Vの制御電源を分圧することにより、前記トランジスタ(Q3,Q4)のベース入力端にバイアス電圧(約0.6V〜0.7V)を印加する。このようにして増幅された正弦波定電流は、蓄電池のインピーダンス測定に用いられる電流源により前記出力変圧器(TM1)において絶縁され、カップリングコンデンサ(Cdc)を介して蓄電池に直ちに供給される。上記の如き動作を通じて蓄電池セルの内部インピーダンスを測定するための定電流(Is)が生成され、これは、蓄電池の内部インピーダンスが極めて小さくて短絡された負荷とほぼ同じである場合にも、一定の大きさの電流が流れるように制御される。カップリングコンデンサ(Cdc)において、蓄電池の端子電圧(VDC)と定電流源は電気的に干渉を受けなくなる。
上述したように、蓄電池の内部インピーダンスを測定するために定電流源(5)から供給される交流定電流の大きさは一定になるように制御され、蓄電池の劣化度や容量に応じて、端子電圧から測定された蓄電池の内部インピーダンスによる交流電圧信号の大きさが極めて可変的なものとなる。すなわち、単一種の増幅ゲイン倍率にて上記のインピーダンス交流電圧信号を増幅する場合、上記のように測定された電圧信号が小さな場合には、メインコントローラユニット(11)の入力端子に印加される測定信号のレベルも大幅に下がるために精度(解像度)が低下する。また、上記において測定された電圧信号が大きな場合には、メインコントローラユニット(11)の入力電圧範囲を外れるため、これを損傷させたり、動作異常を引き起こしたりする。このような問題点を解決するために、相異なる増幅ゲイン倍率を有するいくつかの増幅器(50)をパラレル接続し、前記パラレル接続された増幅器の出力をアナログスイッチなどの信号選択器に入力することにより、増幅ゲインの倍率を上記の交流電圧信号(Vis)の大きさに応じて選択せしめる。
図11は、一実施の形態として、1倍率(x1)、5倍率(x5)、10倍率(x10)及び50倍率(x50)の4種類の増幅ゲイン倍率を有する増幅器50を備えた場合を示している。測定された交流電圧信号(Vis)の大きさに応じて適宜な増幅ゲイン倍率を有する増幅器(50−1,50−5,50−10,50−50)を選択する方法は、下記の通りである。前記増幅器の円滑な動作のためには、適正な範囲内の入力信号を供給する必要があり、前記増幅器により増幅された出力信号が増幅器の動作電圧の定格よりも大きな場合には、増幅器の増幅ゲイン倍率に比例して入力信号を増幅できず、動作電圧内に限定(飽和)される増幅器の飽和現象が生じるということは公知の通りである。このため、適宜な増幅ゲイン倍率を有する増幅器を選択するために、先ず、最大の増幅ゲイン倍率を有する増幅器(50−50)を選択し、入力された電圧信号値が大きくて増幅器の出力信号が飽和されれば、メインコントローラユニット(11)がこれを感知し、その後、増幅ゲイン倍率が次に大きな増幅器を選択してメインコントローラユニット(11)の入力端に適正大きなの交流電圧信号(Vis)を取らせる。逆に、入力された電圧信号が極めて小さな場合には、増幅された出力信号値が小さいため、次に大きな増幅ゲイン倍率を有する増幅器を選択する。このように、インピーダンスの演算時に適宜な倍率を有する増幅器が自動的に選択される方法を自動スケールと明示する。
上述した一連の思想的な概念により動作されて測定された非常電源システムの蓄電池セルに関する基礎データと、非常電源システムに接続された電源系統の電力品質のモニタリングのために測定されたデータは、メインコントローラユニット(11)内のMPUにより内部メモリに保存され、蓄電池の劣化度を診断し、非常電源システムの電源系統に対する各相の実効値と事故時の各相の実効値及び瞬時電圧値を演算し、保存されたデータを通信ポートを介して外部に送り、内部に組み込まれたリアルタイムクロックタイマー(RTC)により伝送時間を判別し、事故時間を記録し、通信ポートを介して遠隔またはホストPC側に事故情報を送る機能が行われる。また、測定された蓄電池の温度、蓄電池セルの電圧、充放電電圧、充放電電流などの蓄電池の特性データ及びこれを基に計算された蓄電池独自の内部抵抗を非常電源の(品質)監視診断システムに設けられたLCDなどの外部出力装置に表示し、キーパッドなどの外部入力装置により各種のデータや命令が入力され、前記計算された蓄電池の内部抵抗の大きさに応じて予め決められた劣化基準アルゴリズムのプログラムが起動されてセルの状態が調べられ、老巧化が大いに進んでいるセルの情報に対して視覚(アラームランプ)、聴覚(ビープ音)を通じて、そして、通信媒体を介して遠隔地の管理者及び状況室に異常の有無を知らせる。このようなMPUの一連の動作は、プログラム化したソフトウェアのアルゴリズムにより行われる。これを詳述すれば、下記の通りである。
上記のソフトウェアアルゴリズムは、メインプログラムとタイマー割り込みプログラムよりなる。メインプログラムは、プライオラティの低いプログラムであって、この段階においては、外部入力装置の処理、外部出力装置の処理、通信、蓄電池セルのインピーダンス演算など厳しいプログラム実行時間の制約が要されない機能が行われる。これに対し、タイマー割り込みプログラム段階においては、図4に示す定電流源5の制御、リレー回路組合群(4)の動作、ACセンサー回路(15)及びDCセンサー回路(14)により測定される非常電源システムの電源系統測定データの取得、非常電源システムの蓄電池セルを監視/診断するための蓄電池の温度、蓄電池セルの電圧、充放電電圧、充放電電流、蓄電池の内部インピーダンスによる交流電圧のデータ取得など、所定の時間内に一連の動作が完了さるべき機能が行われる。
図12は、メインプログラムとタイマー割り込みプログラムが行われる周期及び方法を概念的に示す図である。これより、メインプログラムが行われ(120)、タイマー割り込みプログラムが一定の時間間隔をおいて周期的に行われ(121)、前記割り込みプログラムの実行が終わってからはさらにメインプログラムに戻ってメインプログラムが行われ続く(123)ことが分かる。
信頼性のある蓄電池セルの内部インピーダンスを測定するために、定電流源5は、数Khzと高い周波数にて振動する正弦波定電流(Is)を生成し、これは、前記周波数と同じ周波数のインピーダンス電圧を生じさせるということは上述されている。このように高い周波数のインピーダンス電圧をタイマー割り込みプログラム内において損失無しに得るために、インピーダンス電圧波形Visを得る機能を行う順番のタイマー割り込みプログラムの実行段階においては、図12に示すように、メインプログラムの実行周期においても損失無しに得るために、メインプログラムに戻るべき時点に戻らず、インピーダンス電圧波形を得る機能を行い続ける(124)。すなわち、非常電源システムの電源系統の入力交流波形、直流波形、温度などを得るための順番のタイマー割り込みプログラムにおいては、これら情報を得た後にメインプログラムに戻り、該当順番の割り込みが発生する直前まで行われたメインプログラムの続きを行い続ける。インピーダンス電圧波形を得るためのタイマー割り込みプログラムの実行は、高い周波数を有するインピーダンス電圧波形を得るに当たり、メインプログラムに戻らずにタイマー割り込みプログラムを行い続けて高速にてインピーダンス電圧波形を得ることにより、データの有効性を高めると共に、非常電源システムの電源系統を監視するためのデータも周期的に得てデータの連続性を保証し、しかも損失を無くす。
図13は、一実施の形態として、メインプログラムの動作順序を説明するためのフローチャートである。メインコントローラユニット(11)内のMPUにおいては、電源がオンになれば、補助電源(10)から電源を供給され、メインプログラムが行われ、先ず、プログラムの初期化(131)過程を経て非常電源システム(18)及び蓄電池セル3を点検できる準備をした後、キーパッドなどの外部入力装置の入力有無を検査する(132)。もし、外部入力が発生すれば、入力されたデータが診断システムのパラメータであるかどうかを検査し(133)、パラメータであると判断されれば、該当パラメータを設定し(134)、そうでなければ、通信ポートを介して診断システムと外部システムとの間のデータ伝送のための命令であるかどうかを検査し(135)、命令であると判断されれば、データ伝送変数を設定する(136)。その後、データ伝送変数が設定されているかどうかを検査し(137)、設定されている場合にはデータを送り(138)、送るデータが残っているかどうかを確かめて(139)、いずれも送られたならば、データ伝送変数の設定を解除する(140)。データ伝送は、データが大容量である場合には、全てのデータを一括して送ることなく、データを一定の分量に分けて送り、メインループに戻って他のプログラムを行わせる。戻った後、外部システムからデータ伝送の要請があったかどうかを検査し(141)、要請があったならば、データ伝送変数を設定し(142)、次回のメインプログラムの実行時にデータを送る。最後に、タイマー割り込みにより得られた蓄電池セルの測定データに基づいて、内部インピーダンスを演算する必要があるかどうかを検査し(143)、内部インピーダンス演算変数が設定されていれば、インピーダンス演算プログラム(144)によりこれを計算し、前記計算されたインピーダンスを保存した後(145)、内部インピーダンス演算変数の設定を解除する(146)。前記一連の過程は、繰り返し行われる。
本発明の一実施の形態として、インピーダンス演算ルーチン(144)は、図12に示すタイマー割り込みプログラムにより得られて保存された内部インピーダンス電圧(Vis)と交流定電流(Is)の瞬時値に基づいて行われる。具体的には、インピーダンス演算ルーチン(144)は、周期及び平均値演算プログラム段階、または実効値、位相差、インピーダンス演算段階よりなり、実効値を求めるためには、先ず、前記交流電圧(Vis)と交流定電流(Is)の平均値を求める必要がある。
図14に示すように、交流電圧(Vis)と交流定電流(Is)をA/D変換器171に入力し、交流電圧(Vis)と交流定電流(Is)信号がそれぞれゼロクロス検出回路に入力されて負(−)から正(+)に変わる時点(零点通過信号)がゼロクロス検出回路により測定される。第1の零点通過信号ZCV1及び第2の零点通過信号ZCV2、第3の零点通過信号ZCI1、または第4の零点通過信号ZCI2が高速タイマ/カウンタに入力され、前記高速タイマ/カウンタ172は、前記零点通過信号ZCN1,ZCV2,ZCI1が入力される瞬間の第1の電圧カウンタデータtv1及び第2の電圧カウンタデータtv2、第1の電流カウンタデータtv1を出力する。このようにして求められた交流電圧信号または電流信号のカウンタデータの差分値から交流電圧(Vis)の周期T=tv2−tv1と交流定電流(Is)の周期T=ti2−ti1を演算することができる。
交流電圧及び電流の実効値V,Iは、前記計算された1周期中の交流電圧の平均値Vavg及び電流の平均値Iavgと保存された交流電圧の瞬時値及び交流電流の瞬時値を用い、下記の如き演算計算式(式62、式63)から求めることができる。
式62
Figure 2006524332
式63
Figure 2006524332
ここで、V(n)は保存された交流電圧波形の各瞬時値を意味し、i(n)は保存された交流電流波形の各瞬時値を意味し、Nは全体周期中の瞬時値の保存数である。
位相差プログラムにおいては、交流電圧(Vis)と交流電流(Is)との間の位相差Φを前記平均値演算プログラムにおいて求めた電圧の第1の零点通過信号ZCV1及び電流の第3の零点通過信号ZCI1との間の差として、一定の周波数にて高くなる高速タイマ(172)を用いて得られたカウンタデータ値tv1−ti1の関係式から容易に得ることができる。このとき、交流電圧(Vis)や交流電流(Is)に少しでも歪みや雑音が混入されれば、位相差値の演算時に誤差が生じる恐れがあるため、上記のゼルクロス検出回路を高級のものとして設計する必要がある。
他の実施の形態として、前記定電流源(5)において正弦波を生成するのに用いられる基準クロック信号(CLK)は、上述したように、MPU(1)からMPUの基本動作クロックを分周して得られ、これをさらに分周して正弦波定電流(Is)の周波数を生成するが、MPU(1)の基本動作クロックと前記定電流(Is)の周波数が常時同期される。このため、MPU(1)の基本動作クロックや基準クロック信号CLKをカウントして交流電圧(Vis)の周期及び交流電流(Is)の周期を容易に得ることができる。このような演算過程を経て各時間周期を決めた後、1周期中の電圧(Vis)と電流(Is)の瞬時値をいずれも合計して平均値を取ることにより、電圧(Vis)と電流(Is)の平均値(Vavg,Iavg)を計算することができる。
インピーダンス値を求めるための一実施の形態として、上記の演算過程により求められた交流電圧の実効値(Vs)と交流電流の実効値(Is)との位相差を用いてインピーダンスの大きさと抵抗、リアクタンス成分を下記の如き計算式(式64、式65)から求めることができる。
式64
Figure 2006524332
式65
Figure 2006524332
以上、一実施の形態として、インピーダンス値Zに位相差cos(φ)をかけて抵抗(インピーダンス有効成分)を求める方法、特に位相差φを正確に求める方法について詳述した。本発明は、上述したように、ハードウェアよりなる位相検出回路及び簡単なカウンタ演算手続きにより位相差値を得ることができ、電圧及び電流瞬時値から実効値を演算できることから、交流電圧信号 (VSM)内にノイズのない純粋なインピーダンス電圧信号のみが存在する場合には、上述したようなインピーダンス微細信号の電圧実効値の測定方法よりも演算時間を短縮できるというメリットがある。また、同期検波法(D−Q変換)の数式原理を用い、複雑な演算段階を経てインピーダンス有効値を求める方法と比べるとき、インピーダンス値の演算時にMPUの演算量を減らせるというメリットがある。
上述したように、タイマ割り込みプログラムが一定の周期ごとに行われ、これが終わると、メインプログラムに戻る。タイマ割り込みプログラムが行われる度に波形保存プログラム及びインピーダンス波形測定プログラムが行われ、タイマ割り込みプログラムの実行回数を計算して時間を測定するためにカウンタ変数が上がり、カウンタ変数が所定の値に達すると、所定のプログラム段階を行うか、あるいは、カウンタ変数を0に初期化する。
一連の思想的な概念及び動作原理により本発明において提示された非常電源システムは、非常電源システムに接続された電源系統の電力品質をモニタリングするために測定されたデータと非常電源システムに用いられる蓄電池セルに関する基礎データを測定、演算してメモリに保存し、これに基づいてMPU内の蓄電池セルの内部インピーダンスの計算アルゴリズムにより内部インピーダンスを計算し、前記データを監視/診断システムに設けられたLCDなどの外部出力装置に表示し、キーパッドなどの外部入力装置により各種のデータや命令が入力され、前記計算された蓄電池の内部抵抗の大きさによって予め設定された劣化基準アルゴリズムのプログラムが起動されてセルの状態が調べられ、老巧化が大いに進んでいるセルの情報に対して視覚(アラームランプなど)及び聴覚(ビープ音)を通じて、そして通信媒体を介して遠隔地の管理者及び状況室に異常有無を知らせることが可能になる。
一方、本発明において提示している非常電源の(品質)監視・診断システムにより常時監視されている非常電源装置内の蓄電池システムは、非常電源装置の容量に応じて12セル、24セルまたは36セルを基本としているが、非常電源システムの容量が増えるに伴い、蓄電池組(シリアル接続された蓄電池)の数が増えて約100個以上に構成されるか、あるいは、一ヶ所にいくつかの非常電源システムが設けられる場合がある。この場合には、6個または4個のシリアル接続されたセル群を12V(8V)の単電池として扱い、6個(4個)のセル群を単一のリレー回路出力に接続する方法により、最大360個(6セル×60個)のセルを本発明において提示している単一の非常電源の(品質)監視・診断システムを監視することができる。この場合、個々のセルを正確に測定・診断することが困難であり、多数の測定診断装置システムを用いる必要がある。
図15は、このように一ヶ所にいくつかの非常電源システムが設けられて多数の非常電源システムの電源系統を監視し、多数の蓄電池セルの健全状態(劣化度)をリアルタイムにて診断するために多数の測定診断システムを用い、これらの多数の測定診断システムから得られた診断または測定データを遠隔地から送るために、遠隔ネットワーク通信網を用いる場合を示す概念ブロック図である。故障の診断やデータ更新の対象となる蓄電池セルや電源系統を含むN個の非常電源装置(160)がこれを診断するためのN個の測定診断システム(161,164)に接続されている。これらN個の測定診断システム(161,164)は、上述した如き一連の概念及び方法により非常電源装置(160)を診断または測定し、前記測定されたデータを多数の測定診断システム(161)の間に互いに共有させるために、メインコントローラユニット内に設けられた通信ポートにシリアルインタフェース装置(162)をそれぞれ設け、このシリアルインタフェース装置(162)は、N個の測定診断システムをパラレル接続するために設けられたローカルネットワーク(163)に接続される。このようなローカルネットワーク(163)は、無線のものも含む。また、N台の測定診断システムのうち1台の測定診断システムをメイン測定診断システム(164)として選定し、これを介してメイン測定診断システム(164)と残りの測定診断システムのデータ伝送を可能にする。また、メイン測定診断システム(164)にシリアルインタフェース装置(162)だけではなく、LANインタフェース装置(165)をも設けて、N台の測定診断システムから得られたデータを遠隔伝送できるようにする。LANインタフェース装置(165)は、遠隔ネットワーク通信網(166)と接続される。このような構成により、シリアルインタフェース装置(162)とLANインタフェース装置(165)または無線インタフェース装置(167)が一緒に設けられたメイン測定診断システム(164)は、遠隔地の診断または測定データをインタネットなどの遠隔ネットワーク通信網(166)及びCDMAなどの無線通信網(168)を介して送るに当たり、全ての測定診断システムのデータを遠隔ネットワーク通信網(166)またはCDMAなどの無線通信網(168)により伝送可能なゲートウェイの役割を果たす。
具体的には、図16において、多数の測定診断システムのうち1台はメイン測定診断システム(164)として指定され、残りはスレーブ測定診断システム(164−a,−b,−c....−n)として指定される。そして、メイン測定診断システム(164)は、RS485,RS422,RS232などのシリアル通信やブルートゥースなどの区域内通信が行えるシリアルインタフェース装置を備えて通信に対する制御を行い、接続された各スレーブ測定診断システムと双方向通信を行いながらこれらを制御する。そして、メイン測定診断システム(164)及びスレーブ測定診断システムは、それぞれ接続されたローカルネットワーク(163)を介してパラメータの変更、測定診断システムに保存されているデータの照会が行え、メイン測定診断システム(164)に接続されたPCなどのローカル監視システム(169)において、メイン測定診断システム(164)とシリアルインタフェース装置を介してローカルネットワークに接続された全てのスレーブ測定診断システムの制御(パラメータ値の調整、データの照会)が行え、スレーブ測定診断システムにおいても、それぞれの診断システムのデータ照会、パラメータ値の調整が行える。のみならず、メイン測定診断システム(164)は、ローカル監視システム(169)の他に、これを介して、あるいは、これを介することなく直接的に全ての無線通信網や遠隔ネットワーク通信網が接続できる。この場合、メイン測定診断システム(164)を介して全てのスレーブ測定診断システムのデータにもアクセス可能になる。
ある蓄電池組が数百個以上の多数のセルよりなる場合には、図17に示すように、上記のスレーブ測定診断システム(164−a,−b,−c....−n)の代わりに、LCDなどの出力装置を有さず、蓄電池の特性のみをチェックできる簡単な機能を有し、且つ、RS485などの簡単なシリアル通信ポートのみが設けられた測定診断ユニット1,2,3...Nをそれぞれいくつかの蓄電池セル組ごとに近付けて設けることができる。上記の測定診断ユニットは、比較的に簡単な機能のメインコントローラユニット(11)と定電流源5及びリレー回路群4よりなる。この場合、上記のメイン測定診断システム(164)及び測定診断ユニット1,2,3...NをRS485などの簡単なシリアル通信ポートにより互いに接続し、このシリアル通信網を介してメイン測定診断システム(164)において各測定診断ユニットのパラメータの変更、保存されているデータの照会が行え、且つ、メイン測定診断システム(164)に接続されたPCなどのローカルシステム(169)においてシリアルインタフェース装置を介してネットワークにより結ばれた全ての測定診断ユニットの制御(パラメータ値の調整、データの照会)が行える。のみならず、メイン測定診断システム(164)は、直接的に全ての無線通信網や遠隔ネットワーク通信網が接続できる。このため、この場合、メイン測定診断システム(164)を介して遠隔ネットワーク上における全ての測定診断ユニット1,2,3...Nのデータにもアクセス可能になる。
以上において、通信プロトコルが互いにマッチングできる任意の非常電源装置(170)をスレーブ測定診断システムの代わりて接続して用いることができ、図16に示すスレーブ測定診断システムの代わりて接続された前記非常電源装置(170)の通信ポートとメイン測定診断システム(164)の通信ポートを互いに接続すれば、前記メイン測定診断システム(164)を介して、上述した如きデータへのアクセスが可能になる。
上記の如き考え方により各種のネットワークにより結ばれている多数の測定診断システムは、遠隔側において通信ポートまたはインタネットやCDMAなどのネットワークを用いて全ての測定診断システムに非常電源システムの電源系統に対する監視と蓄電池セルに関するデータを取得及び演算せしめ、その劣化診断に必要となる各種の命令を下すことができ、全ての測定診断システムのデータを遠隔側に伝送できる通信網を用いた非常電源システムの劣化診断システムが実現可能になる。また、非常電源装置の他に、PLCにより制御される各種の制御システムをこの診断装置の一部の機能を用いて遠隔にて制御・監視することができ、各種の通信方式の構築が可能である。さらに、インターネットを用いる場合、単一の測定診断システムに接続されたホストに1つの固定IPを構築してN台の非常電源の(品質)監視システムと遠隔通信網を介して双方向通信を行い、前記ホストにおいて遠隔にて前記N台の非常電源装置の運転状態をそれぞれモニタリングすることにより、オンライン上において1,000サイト以上の遠隔監視及び制御が行えるため、リアルタイムにて経済的なメンテナンスが行える。
このシステムは、24時間リアルタイムにて良質の電源供給を供給されることが求められる場所、例えば、インタネットデータセンター、電算センター、移動通信基地局、情報通信ネットワーク用通信局舎、病院、軍隊の通信電算施設、銀行、産業監視制御システム、道路交通、鉄道及び地下鉄監視制御システム、船舶、電力会社の発電所/変電所などに必要なシステムである。このシステムによれば、コンピュータ化された自動化特性に基づき、無人化、メンテナンスの自動化、科学的なメンテナンス、予期しない2次電源システムの故障による運用不能防止の機能を実現できるため、経済的なメンテナンスと科学的な運用を行うことができ、各種の機能付き非常電源システムの電力品質を常時モニタリングすることができるほか、蓄電池システムの問題点を早期に感知して故障したセルを前もって取り替えるように対処できる。加えて、各種の通信方式が構築可能であり、インターネットを用いる場合、単一の固定IPを用い、オンライン上において1,000サイト以上の遠隔監視制御が行えるため、リアルタイムにて経済的なメンテナンスが行える。
のみならず、本発明に係る診断装置は、上述した劣化診断の目的のほかにも、蓄電池の製造工程(例えば、化成工程)中に要される蓄電池セルの充放電時の特性データを自動的に計測できる機能を有するため、端電池セルの端子電圧、内部インピーダンスなど必要データを短時間内にDB化でき、充放電時の各端電池セルの状態を分析する目的にも活用できる。
上述したように、本発明は、インピーダンス電圧(Vis)が電源ノイズ信号と混合されて得られる場合であっても、ノイズ信号による演算値を効率よく排除することにより、入力するインピーダンス電圧(Vis)から真の値のみを取らせる。このため、本発明によれば、浮腫部位を医療診断するに当たって、周りからノイズが入力信号に混入されても、雑音電圧から測定信号のみを分離することができる。
本発明は、各種の実施の形態でのように、リップル雑音電圧が含まれた交流瞬時電圧VSM信号から、定電流源5から供給された交流電流Isにより誘起されたインピーダンス電圧(Vis)の真の値を測定し、これに基づいて内部インピーダンス有効成分(抵抗)が得られるハードウェア回路構成及び演算アルゴリズム、プログラム実行の詳細段階を提示している。このため、本発明によれば、浮動充電状態で動作させながら蓄電池とDC電解コンデンサの内部インピーダンスを正確に測定することで、その劣化状態を診断することができ、浮腫部位を医療診断するに当たっても、周りからノイズが入力信号に混入されても、雑音電圧から測定信号のみを分離することができる。
また、一連の各機能動作とMPUに組み込まれたプログラムが行われることにより、この診断装置システムは、蓄電池システムを含む非常電源装置システムの健全性を常時リアルタイムにて、しかも無人にて監視制御して劣化が進んでいる要素を前もって見つけて措置することができる。加えて、コンピュータ用分析ソフトウェア及びユーザメニューを構成でき、電源が切れた場合にも常に先端装備に安定的な2次予備電源の供給を確保できるので、系統の信頼度を確保することができ、経済的なメンテナンスが行えるので、非常電源システムを合理的に管理することができる。
蓄電池の劣化診断のための内部インピーダンス測定に関する公知の概念図。 この診断装置システムのマイクロプロセッサ基盤の動作ブロック図。 本発明の劣化診断装置システムの単位別構成図。 本発明の劣化診断装置システムの機能ブロック相互接続図。 本発明の各データ取得過程及び測定時間の概念図。 リレー回路組合群を互いにパラレル接続する一実施の形態。 本発明のMCU回路とリレー回路組合群の機能別接続図。 本発明の定電流源ブロック図。 本発明のB級増幅回路の実施の形態の詳細図。 本発明のB級増幅回路の他の実施の形態の詳細図。 本発明の自動測定範囲選択回路の構成図。 タイマー割り込みプログラムのタイミング図。 本発明の一実施の形態によるメインプログラムのフローチャート。 定電流Isとインピーダンス電圧Visのゼロクロス回路のブロック接続図。 本発明の劣化診断装置システムの有無線通信の概念図。 本発明の診断装置システムの有無線通信の実施の形態。 本発明の診断装置システムと診断ユニットとの間の通信接続図。

Claims (21)

  1. 多数の非常電源装置内に設けられた多数の蓄電池の特性データを測定し、マイクロプロセッサなどの数値演算が行える中央処理装置(以下、MPU)により蓄電池の健全状態(劣化)を診断するシステムにおいて、
    蓄電池システム(3)の各セルにリレー回路組合群(4)がそれぞれ接続され、前記リレー回路組合群(4)のリレー接点が4端子回路網を介して各蓄電池セル群の正極と負極にそれぞれ接続され、メインコントローラユニット(MCU)により制御される定電流源(5)が前記リレー回路組合群(4)に接続され、LCDやキーパッドなどの入出力装置がメインコントローラユニット(MCU)に接続され、前記メインコントローラユニット(11)内のMPU(1)により全体システムが制御・管理されるように構成され、前記MPU(1)により生成(印加)される選択制御信号(select)によりn番目のリレーが動作して測定順番に従い測定しようとする蓄電池がメインコントローラユニット(MCU)の入力ポートに接続され、前記MPU(1)により発せられた信号(CLK)により前記定電流源(5)が起動され、定電流源(5)により生成された定電流(Is)が前記リレー回路組合群(4)を介して蓄電池に投入され、前記蓄電池の端子電圧(V)、インイーダンス電圧(Vis)、交流定電流(Is)、温度(t)、比重(G)などの特性データが自動スケール回路(7)により増幅され、これらの特性データがA/D変換器6を介してMPU(1)に入力されてMPU(1)の内部に保存され、前記MPU(1)により前記定電流源(5)の起動が中止され、公知のインピーダンス演算プログラムにより蓄電池の内部インピーダンスが演算され、前記特性データと内部インピーダンスデータに基づいてMPU(1)内に組み込まれたプログラムにより蓄電池セルのステータス履歴データが演算され、前記特性データ及び前記内部インピーダンスデータと前記蓄電池セルのステータス履歴データがメモリ(2)に保存され、このような一連の動作と上記の各段階を繰り返すことにより上記の測定、演算及び保存段階が繰り返し行われ、必要に応じて、RS232,RS422,RS485またはCDMAなどの通信(ポート)装置(8)を介してPCあるいはサーバやホストに伝送可能に動作することを特徴とする非常電源の劣化診断(品質監視)システム。
  2. 無停電電源装置や通信網の非常電源として用いられる整流器などの多数の蓄電池を電源設備として用いる多数の非常電源システム(18)の運転状態を監視すると共に、前記多数の蓄電池システムの健全状態(劣化)を診断するシステムにおいて、
    非常電源システム(18)の交流電源系統に電圧及び電流を測定するために公知のACセンサー回路(15)を設け、非常電源システム(18)の直流電源感知センサー用として公知のDCセンサー回路(14)を設け、リレー回路組合群(4)のリレー接点が4端子回路網を介して前記蓄電池システム(3)の各セル群の正極と負極にそれぞれ接続され、定電流源(5)が前記リレー回路組合群(4)に接続され、メインコントローラユニット(11)はマイクロプロセッサなどの数値演算が行える中央処理装置としてのMPU(1)と入力信号(データ)を最適な倍率で増幅して測定するためのプレアンプ(16)または自動スケール回路(7)とA/D変換器(6)及びRS232,RS485,CDMA,LANなどの通信ポート(8)を備え、LCDやキーパッドなどの入出力装置がメインコントローラユニット(11)に接続され、前記メインコントローラユニット(11)内のMPU(1)により全体システムが制御・管理されるように構成され、前記MPU(1)の選択制御信号(select)によりリレー回路組合群(4)が選択されて特定のリレーが動作し、MPU(1)により生成(印加)される信号により定電流源(5)が起動し、定電流源(5)により生成された定電流(Is)が前記前記リレー回路組合群(4)を介して蓄電池に投入され、前記リレー回路組合群(4)を介して蓄電池システム(3)の該当セル群から端子電圧(V)、インピーダンス電圧(Vis)、交流定電流(Is)、温度(t)、比重(G)などの測定データが集められて演算処理され、MPU(1)の内部に組み込まれたプログラムにより前記データを演算して蓄電池の状態を診断すると共に、蓄電池システム(3)の充放電電圧(DCV)及び充放電電流(DCA)を公知のDCセンサー回路(14)を介して読み込んでこれを常時記録し、同時に、非常電源システム(18)の電力品質をモニタリングするために交流電圧(AC電圧)と交流電流(AC電流)を公知のACセンサー回路(15)を介して測定し、公知のインピーダンス演算プログラムによりインピーダンスが演算され、前記測定データと前記演算によるデータが保存され、このような一連の動作と前記各段階を繰り返すことにより上記の測定、演算及び保存段階が繰り返し行われ、保存されたデータを一定の時刻に設けられた上記の通信ポート(8)を介してホストコンピュータに送り、前記測定データと前記演算によるデータ値が設定範囲を超える(外れる)場合、上記の通信ポート(8)を介して遠隔にて、またはホストコンピュータにデータを送り、伝送時間を判別して事故(異常)時間を記録し、前記一連の動作を通じて蓄電池システムの劣化状態を診断すると共に、非常電源システム(18)の電力品質をモニタリングする機能を行うことを特徴とする非常電源の劣化診断(品質監視)システム.
  3. リレー回路組合群(4)を設けることなく、メインコントローラユニット(MCU)(11)の入力回路に接続された4端子回路網の4端子を測定しようとする蓄電池セルの正極と負極にそれぞれマニュアルにて接続(直結)し、外部から測定開始信号を受けるか、あるいは、メインコントローラユニット(MCU)の内部指令信号により前記蓄電池セルの測定段階が開始されれば、MPU(1)はクロックパルス信号(CLK)またはオン/オフ信号を定電流源(5)に印加してこれを起動させ、前記定電流源(5)により生成された定電流(Is)が4端子網を介して蓄電池に投入され、前記蓄電池の端子電圧(V)、インピーダンス電圧(Vis)、定電流(Is)及び温度(t)などの特性データが自動スケール回路(7)により増幅され、前記特性データがA/D変換器(6)を介してMPU(1)に入力されてMPU(1)の内部に保存され、公知のインピーダンス演算プログラムにより蓄電池の内部インピーダンスが演算され、前記特性データと前記内部インピーダンス値に基づいてMPU(1)内に組み込まれたプログラムにより蓄電池セルのステータス履歴データが演算され、前記蓄電池セルの特性データ及び内部インピーダンス値と前記蓄電池セルのステータス履歴データがメモリ(2)に保存され、LCDなどの出力装置に前記データが出力され、このような一連の動作と上記の各段階を繰り返すことにより、他のセルに対して上記の測定、演算及び保存段階が繰り返し行われ、必要に応じて、USB,RS232,RS422またはRS485などのシリアル通信ポート(8)を介してノート型PCやサーバまたはホストに前記保存されたデータが伝送可能に動作することを特徴とする非常電源の劣化診断(品質監視)システム。
  4. 蓄電池や電解コンデンサまたは浮腫部位の劣化診断(健全状態)を診断するために内部インピーダンス電圧を測定する診断装置において、
    浮動充電または測定に用いられる常用電源の周波数をωSとし、内部インピーダンスを測定しようとする被測定物に供給される定電流(Is)の周波数を常用電源の周波数(ωS)の任意の特定倍次数になるように決めて定電流(Is)により生成されたインピーダンス電圧(Vis)の周波数も前記電源周波数(ωS)の前記特定倍数になるようにし、前記定電流(Is)の周波数とほぼ同じ周波数帯の信号のみ通過可能な公知の狭帯域通過フィルタなどのノイズ除去回路を必要に応じて設けてフィルタリングされたノイズリップル電圧(VRP,FLT)及び交流瞬時電圧(VSM)が得られるように構成し、交流瞬時電圧(VSM)をなす全ての高調波成分の周波数を互いに加算及び減算してその加算値及び減算値間の第1の最大公約数を求め、前記高調波リップル電圧(VRP,FLT)をなす全ての高調波成分の周波数を互いに加算及び減算してその加算値及び減算値間の第2の最大公約数を求め、前記第1の最大公約数と前記第2の最大公約数との間の第3の最大公約数を求め、前記交流瞬時電圧(VSM)及び高調波リップル電圧(VRP,FLT)の実効値の演算に必要となる一定の積分周期(T)を前記第3の最大公約数またはその整数倍に決め、前記積分周期(T)中の前記交流瞬時電圧(VSM)と前記高調波リップル電圧(VRP,FLT)をそれぞれ積分することにより、正確なインピーダンス電圧(Vis)値が容易に得られることを特徴とする微細信号の電圧実効値の測定方法。
  5. 測定中に発生する前記ノイズリップル電圧(VRP,FLT)の高調波成分が前記商用電源の周波数(ωS)の奇数及び偶数倍次数の周波数よりなり、定電流(Is)の周波数を前記ノイズリップル電圧(VRP,FLT)をなす高調波次数のうち特定の次数と同じ周波数に決め、一定の積分周期は前記電源周波数(ωS)の1周期と同周期に決めてインピーダンス電圧の実効値の演算時間が短縮できることを特徴とする請求項4に記載の微細信号の電圧実効値の測定方法。
  6. 測定中に発生する前記ノイズリップル電圧(VRP,FLT)の高調波次数が商用電源の基本周波数(ωS)の奇数倍及び偶数倍のうちどちらか一方の倍数に相当するリップル周波数のみよりなり、交流定電流(Is)の周波数を前記ノイズリップル電圧(VRP,FLT)をなす高調波次数のうち特定の次数と同じ周波数に決め、一定の積分周期(T)は前記電源の基本周波数(ωS)の半周期に決めてインピーダンス電圧の実効値の演算時間が短縮できることを特徴とする請求項4に記載の微細信号の電圧実効値の測定方法。
  7. 交流定電流(Is)の周波数を前記ノイズリップル電圧(VRP,FLT)をなす高調波次数のうち任意の隣り合う高調波周波数の平均値と同値になるように決め、実効値の演算に要される一定の積分周期(T)を前記第3の最大公約数またはその整数倍に決め、インピーダンス電圧の実効値の演算時間を短縮し、正確なインピーダンス電圧(Vis)値が容易に得られることを特徴とする請求項4に記載の微細信号の電圧実効値の測定方法。
  8. 前記実効値の演算過程がマイクロプロセッサなどの数値演算装置内のアプリケーションにより行われ、区間(P1)において高調波リップル電圧(VRP,FLT)が前記一定の積分周期(T)中に得られ、区間(P2)において高調波リップル電圧(VRP,FLT)とインピーダンス電圧(Vis)が混合された交流瞬時電圧(VSM)が前記積分周期(T)中に得られ、前記区間(P1)において得られたノイズリップル電圧(VRP,FLT)から前記積分周期(T)中の実効値(VRP,RMS)の2乗値を演算し、前記区間(P2)において得られた交流瞬時電圧(VSM)から前記一定の積分周期(T)中の実効値(VSM,RMS)の2乗値を演算し、前記両演算値を減算し、減算された結果値を平方根演算し、前記実効値の抽出過程を介して正確なインピーダンス電圧(Vis)値が得られることを特徴とする請求項4ないし7のうちいずれか1項に記載の微細信号の電圧実効値の測定方法。
  9. 前記実効値の演算過程がマイクロプロセッサなどの数値演算装置内のアプリケーションにより行われ、区間(P1)においては交流定電流(Is)を印加しない状態で前記ノイズリップル電圧(VRP,FLT)が前記一定の積分周期(T)中に得られ、区間(P2)において交流瞬時電圧(VSM)が前記積分周期(T)中に得られ、前記区間(P1)において高調波リップル電圧(VRP,FLT)の実効値の平方値を演算するためにn番目の取得時点(Vn,RP)において前記高調波リップル電圧(V0RP,FLT)の瞬時値を読み込み、前記瞬時値から基準値(V)を減算し、前記それぞれの減算値を2乗する演算を行うことにより、「数1」の値を得、指定されたメモリ(M1)に保存された(n−1)番目の取得時点までの合計値である「数2」と前記「数3」を加算し、前記演算値をさらに指定されたメモリ(M1)に保存し、上記の演算及び保存過程が取得時点(T1,RP)から取得時点(Vn,RP)までN回繰り返し行われ、前記区間(P2)のn番目の取得時点(Tn,SM)において交流瞬時電圧(VSM)を読み込み、基準値(V)を減算し、前記減算値を2乗し、前記2乗値が指定されたメモリ(M2)に保存された(n−1)番目の取得時点(T(n−1),SM)までの演算値である「数4」値と合計し、前記演算値をさらに指定されたメモリ(M2)に保存し、上記の演算及び保存過程が取得時点(T1,SM)から取得時点(Tn,SM)までN回繰り返し行われ、その後、必要な時点において前記メモリ(M1)に保存された第1の演算値とメモリ(M2)に保存されている第2の演算値との減算を行い、前記演算結果を前記積分周期(T)に対して割り算を行い、その演算結果に平方根を取ってインピーダンス電圧の実効値を得ることにより、数値演算装置内の小さなメモリ空間を用いることを特徴とする請求項4ないし7のうちいずれか1項に記載の微細信号の電圧実効値の測定方法。
    Figure 2006524332
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    Figure 2006524332
    Figure 2006524332
  10. 前記メインコントローラユニット(11)内に設けられたマイクロプロセッサなどの数値演算が行える中央処理装置(MPU)内に組み込まれているソフトウェアは、メインプログラムとタイマー割り込みプログラムよりなり、一定の時間周期ごとにタイマー割り込みプログラムが行われ、条件によってリレー回路組合群(4)の動作がタイマー割り込みプログラムにより行われ、条件によって測定データの取得がタイマー割り込みプログラムにより行われ、条件によって定電流源(5)の起動がタイマー割り込みプログラムにより行われ、条件によって蓄電池の内部インピーダンスの電圧波形及び定電流波形の取得がタイマー割り込みプログラムにより行われ、条件によって蓄電池のインピーダンス演算アルゴリズムがタイマー割り込みプログラムにより行われ、条件によって直流電圧・電流及び交流系統の電源波形の取得がタイマー割り込みプログラムにより行われ、前記得られた測定データと前記条件によって行われるインピーダンス演算アルゴリズムにより計算されたインピーダンスデータがメモリに保存され、前記タイマー割り込みプログラムが行われた後メインプログラムに戻るが、前記条件によって蓄電池の内部インピーダンスの電圧波形の取得が行われる間にはメインプログラムに戻ることなく、一定時間タイマー割り込みプログラムを実行し続け、前記条件によって蓄電池の内部インピーダンスの電圧波形の取得が行われる間にも一定の間隔をおいて各測定データの取得が行われることにより、非常系統の電源品質に関する波形情報が失われることなく得られることを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載の非常電源の劣化診断(品質監視)システム。
  11. 蓄電池に接続されるリレーを選択するために前記MPU(1)において生成された選択制御信号(select)は6ビットのバイナリコード信号よりなり、前記6ビット信号のうち2ビットの選択制御信号により最大4個のリレー回路組合群のうち一つのリレー回路組合群が選択され、前記6ビット信号のうち残りの4ビットがデコーダ回路(MUX)の入力端子(D0−D3)に印加されて前記でコーダ回路(MUX)の出力端子(A0−A15)に接続された最大16個(組)のリレー回路組合群のうち1個(組)が選択されることにより、前記2ビット信号により選択されたリレー回路組合群(4−1ないし4−4のうちいずれか1つ)内のリレー回路組合群のうちいずれか1個(組)が最終的に選択され、前記リレー回路組合群(4)をいずれも同じ構造に設計し、前記リレー回路組合群(4)を多層構造にして上下に重ね合わせることにより、狭い空間にも容易に設置可能にすることを特徴とする請求項1または2に記載の非常電源の劣化診断(品質監視)システム。
  12. 前記MPU(1)の基本クロックを分周してなるクロック信号(CLK)が定電流源(5)に入力され、前記クロック信号(CLK)がさらに分周されて前記正弦波定電流の周波数が生成され、MPU(1)の基本クロックまたは前記クロック信号(CLK)を分周することにより、演算に要される交流電圧の周期及び交流電流の周期が容易に得られることを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載の非常電源の劣化診断(品質監視)システム。
  13. 前記定電流源(5)は、前記MPU(1)の基本クロックを分周してなるクロック信号(CLK)が定電流源(5)に入力され、交流出力電流の帰還信号(I)が演算増幅器(31)に入力され、前記出力電流帰還値(I)と電流設定値(43)との間の差分(−)を求め、前記差分(−)信号が正弦波発生回路(33)の振幅調節端子(10)に入力され、正弦波発生回路(33)の出力信号は、過度応答を改善するために瞬時値合計回路(34)において出力電流帰還値(I)と差動演算されて第1のB級増幅回路(35)に入力され、前記定電流源(5)の起動時に生成される前記クロック信号(CLK)を積分して起動時点から徐々に立ち上がる軟開始信号(SS)が生成され、前記軟開始信号(SS)を優先信号として前記演算増幅器(31)の出力端子に入力することにより、定電流源(5)の起動時にオーバーシュート無しに早い時間内に正常状態の正弦波定電流が出力可能になることを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載の非常電源の劣化診断(品質監視)システム。
  14. 前記定電流源(5)は、公知の集積回路または正弦波発生回路(33)により交流正弦波形(信号)が出力され、前記交流正弦波形(信号)と帰還信号(I)が加算器(34)により差動演算され、前記加算器(34)から出力された定電流信号は第1のB級増幅回路(35)により増幅され、前記第1のB級増幅回路(35)はNPNトランジスタ(Q1)、PNPトランジスタ(Q2)の基部に演算増幅器(U3)の出力がそれぞれ接続され、前記トランジスタ(Q1,Q2)の各コレクタ端子は正(+)及び負(−)の電源にそれぞれ接続され、各エミッタ端子は前記演算増幅器(U3)の反転(−)入力と出力変圧器(T2)の1次巻線の一端子に互いに共通接続され、前記出力変圧器(CT)において絶縁された定電流(Is)が生成され、蓄電池の内部インピーダンスの測定中に、蓄電池の特性及び寿命に影響することなく測定値の解像度を高めるために最大電流を蓄電池に供給することを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載の非常電源の劣化診断(品質監視)システム。
  15. 前記定電流源(5)は、公知の集積回路または正弦波発生回路(33)により交流正弦波形(信号)が出力され、前記交流正弦波形(信号)と帰還信号(I)が瞬時値合計回路である加算器(34)により差動演算され、前記加算器(34)の出力信号は第1のB級増幅回路(35)により増幅され、前記増幅回路(35)の出力は信号変圧器(T2)の1次側巻線に接続され、前記信号変圧器(T2)の2次側は2本の絶縁巻線によりパラレル状に逆結線されて正弦波(sin ωt)及び互いに180°の位相差を有する正弦波(sin ωt±180°)の2信号となり、前記2信号はさらに第2のB級増幅回路(37)により増幅され、第2のB級増幅回路(37)の出力は絶縁回路(38)の入力に接続されて絶縁され、前記絶縁回路(38)の出力が蓄電池の内部インピーダンスの測定に用いられる電流源として動作するが、前記第1のB級増幅回路(35)のNPNトランジスタ(Q1)及びPNPトランジスタ(Q2)の各基部に演算増幅器(U3)の出力が共通接続され、前記トランジスタ(Q1,Q2)の各コレクタ端子は+及び−12V電源にそれぞれ接続され、エミッタ端子は前記演算増幅器(U3)の反転(−)入力と信号変圧器(T2)の1次側巻線の一側の端子に互いに共通接続され、前記1次側巻線の他側の端子は0Vの電源端子に接続され、前記第2のB級増幅回路(37)は出力変圧器(TM1)の1次巻線の中央タップが電源の正極(+)に接続され、前記出力変圧器(TM1)の1次巻線の開始点と終点がトランジスタ(Q3,Q4)の各コレクタ(ドレイン)端子にそれぞれ接続されるように構成され、前記第2のB級増幅回路(37)の出力が前記出力変圧器(TM1)において絶縁されて定電流(Is)を供給することにより、蓄電池の内部インピーダンスの測定中に蓄電池の特性及び寿命に影響することなく測定値の解像度を高めるために最大の定電流を蓄電池に供給することを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載の非常電源の劣化診断(品質監視)システム。
  16. メインコントローラユニット(11)内に設けられた自動スケール回路(7)を、入力測定信号が相異なる増幅ゲインを有する複数の増幅器(50)の入力に共通接続され、前記複数の増幅器(50)の出力がアナログスイッチなどの信号選択器(51)の入力にそれぞれ接続され、前記信号選択器(51)の共通出力はA/D変換器(6)の入力端に接続されるように構成し、前記複数の増幅器(50)のうち適切な増幅ゲインを有する増幅器が選択されるように制御するが、先ず、増幅ゲインが最大となる増幅器を選択し、その出力が飽和されれば、次第に1段階ずつ小さな増幅ゲインを有する増幅器を選択し、上記の段階を繰り返し行い、該当段階において選択された増幅器の出力が設定された範囲よりも小さな場合には、次に大きな増幅ゲインを有する増幅器を選択し、上記の段階を繰り返し行うことにより、測定信号が飽和されることなく最高のデータ解像度が得られるようにし、選択された増幅器の増幅ゲイン値がインピーダンス演算に反映・計算されて高い測定精度が実現されることを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載の非常電源の劣化診断(品質監視)システム。
  17. インピーダンス演算プログラム段階において、交流電圧(Vis)と定電流(Is)信号がそれぞれゼロクロス検出回路に入力され、前記零点通過信号(ZCV1,ZCV2,ZC11)が入力される瞬間の第1の電圧カウンタデータ(tv1)及び第2の電圧カウンタデータ(tv2)、第1の電流カウンタデータ(ti1)を出力し、交流電圧(Vis)の周期(T=tv2−tv1)を演算し、交流電流(Is)の周期(T=ti2−ti1)を演算し、第1の電圧カウンタデータ(tv1)と第1の電流カウンタデータ(ti1)との差分に基づき交流電圧(Vis)と交流定電流(Is)の信号間位相差を計算し、前記周期(T,T)中の交流電圧(Vis)の平均値と交流定電流(Is)の平均値をそれぞれ演算し、このようにして演算されたデータに基づいて内部インピーダンス値を精度よく演算することを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載の非常電源の劣化診断(品質監視)システム。
  18. 多数の非常電源装置内に設けられた多数の蓄電池の特性データを測定してマイクロプロセッサなどの数値演算が行える中央処理装置(MPU)により蓄電池の健全状態(劣化)を診断するシステムや無停電電源装置または整流器などの多数の蓄電池を電源設備として用いる多数の非常電源システム(18)の運転状態を監視すると共に、上記において用いられる多数の蓄電池の健全状態(劣化)を診断するシステムにおいて、
    全ての測定診断システム(164,164−a,164−b,....164−n)が同じ形状及び構造のモジュールに構成され、前記測定診断システムは内部に設けられた通信ポート(163)を用いて互いに接続され、指定されたメイン測定診断システム(164)は通信ポートを介して各スレーブ測定診断システム(164−a,164−b,....164−n)と双方向通信を行うことができ、前記スレーブ測定診断システム(164−a,164−b,....164−n)はシリアルポートをもってローカル監視システム(169−a,169−b,....169−n)と接続でき、メイン測定診断システム(164)に接続された無線通信ポートを介して無線遠隔通信が行え、メイン測定診断システム(164)に接続されたローカル監視システム(169)を介して遠隔ネットワーク通信が行え、前記全ての測定診断システム(164,164−a,164−b,....164−n)は内部に設けられた通信ポートを介して前記各ローカル監視システムの他にシリアル通信が行える全ての遠隔制御装置やコンソール装置などが接続でき、メイン測定診断システム(164)に接続されたローカル監視システム(169)において通信ポートを介して互いに接続された前記全てのスレーブ測定診断システムのデータ照会、パラメータ値の調整などの制御が行えるように構成された非常電源の劣化診断(品質監視)システム。
  19. スレーブ測定診断システム(164−a,−b,−c....169−n)は、通信プロトコルが互いに互換可能な任意のUPSまたは整流器などの非常電源装置(170)に取り替えられ、前記非常電源装置内のシリアルポートと前記メイン測定診断システム(164)内に設けられた同一機種のシリアルポートを互いに接続し、前記メイン測定診断システム(164)に接続されたローカル監視システム(169)により非常電源装置を監視・制御し、前記メイン測定診断システムに接続された遠隔ネットワーク通信により非常電源装置(170)を監視・制御できることを特徴とする請求項18に記載の非常電源の劣化診断(品質監視)システム。
  20. スレーブ測定診断システム(164−a,−b,....−n)の代わりに簡単なシリアル通信ポートのみが設けられた測定診断ユニット(1,2,3....N)をそれぞれ複数の蓄電池組ごとに近付けて設けるが、前記測定診断ユニットは簡単な機能のメインコントローラユニット(11)と定電流源(5)及びリレー回路組合群(4)よりなり、前記メイン測定診断システム(164)と各測定診断ユニット(1,2,3....N)はRS485などの簡単なシリアル通信ポートにより互いに接続され、前記シリアル通信網を介してメイン測定診断システム(164)において前記各測定診断ユニット(1,2,3....N)内のパラメータの変更、保存中のデータの照会が行え、且つ、メイン測定診断システム(164)に接続されたPCなどのローカルシステム(169)においてネットワークにより接続された全ての測定診断ユニットの制御(パラメータ値の調整、データの照会)が行え、必要に応じて、メイン測定診断システム(164)には無線通信網や遠隔ネットワーク通信網が接続されることにより、遠隔ネットワーク上においてメイン測定診断システム(164)及び全ての測定診断ユニットのデータへのアクセスが可能になることを特徴とする請求項18に記載の非常電源の劣化診断(品質監視)システム。
  21. 遠隔ネットワーク通信は、非常電源(品質)監視システムに組み込まれた通信ポートを介してCDMAなどの無線通信網やインタネットなどのオンラインネットワークを用いて行い、単一の測定診断システムに接続されたホストに単一の固定IPを構築してN台の非常電源(品質監視)診断システムと遠隔通信網を介して双方向通信を行い、前記ホストにおいて遠隔にて前記N台の非常電源装置の運転状態をそれぞれモニタリングして前記非常電源装置の健全(劣化)状態を診断することを特徴とする請求項1または2に記載の非常電源の劣化診断(品質監視)システム。


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