JP2006523076A - 永久励磁式ブラシレス直流モータの駆動方法および駆動回路装置 - Google Patents

永久励磁式ブラシレス直流モータの駆動方法および駆動回路装置 Download PDF

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Abstract

永久励磁式ブラシレス直流モータの自己整流駆動のために、信号相の誘導信号を評価することにより整流時点を求める回路装置を提案する。誘導信号の障害を除去するために、信号相と整流サイクルで見て隣接するモータ相とのあいだに容量性障害除去手段が配置される。この容量性障害除去手段はパワースイッチ素子が誘導信号に与える障害影響を補償するように構成されている。これによりロータの瞬時の回転位置が正確に求められ、微分制御または出力に影響する調整量の閉ループ制御が運転中に可能となる。本発明によればモータの効率、出力重量比およびエネルギ消費が高められ、安定動作が実現される。

Description

本発明は、自己整流駆動に対して、付加的なセンサなしにロータ位置を求めることのできる永久励磁式ブラシレス直流モータの駆動方法および駆動回路装置に関する。
電子整流子電動機を自己整流機として駆動する場合、瞬時のロータ回転位置を求める必要がある。このためにエンコーダ、レゾルバまたはホールICなどの別個のセンサを使用することができる。ただしモータの相に誘導される電圧を評価することにより、センサなしでロータ位置を検出することも行われている。
米国特許第5469033号明細書からは、複数のホールセンサをブラシレス直流モータに配置する構成を電子切換装置によって置換することが記載されている。この電子切換装置は論理ユニットを介してホールセンサ信号の機能を置換する信号を形成する。特に小さい駆動機構では各ホールセンサの境界を正確に位置ぎめしなくてはならない。したがって機械コストは著しく増大する。位置ぎめのばらつきを小さくし、良好な効率および/または高いトルクを得るために、製造過程中のセンサの調整が面倒ではあるがしばしば行われている。これにより特に要求の高い小さいモータでコストが著しく上昇してしまう。この場合、電子回路コストは増大するものの、センサなしでのロータ位置検出が経済的な選択手段となっているのである。
ロータがカプセル化されており、そのためにケーシングを通してホールセンサ信号の伝送のための付加的な機械コストが必要となるモータでは、ロータの回転位置をセンサなしで検出するために、各相で誘導された電圧の評価が行われる。特にダイナミクスにさほどの要求の課されない出力の小さいモータや、制限された回転数帯域内での動作を要求されるモータでは、センサなしでのロータ位置検出が確立されている。これは例えばハードディスクモータ、ポンプ駆動機構、ファンおよび送風モータなどである。従来技術の方法はいずれも相内に誘導された電気信号、つまりプッシュプル出力信号またはバック出力信号(以下では簡単に誘導信号と称する)として知られる信号を検出および評価することに基づいている。
欧州公開第0840439号明細書には、直流モータの相のバック出力信号すなわち誘導信号を求め、そこからロータの回転位置を求める方法および増幅器が開示されている。その際に比較器回路を介して誘導信号が基準信号と比較され、基準信号が上方超過された場合に出力信号のステータスが変更される。応答ヒステリシスによる構造特有の不確実性を排除するために、誘導信号および基準信号に予電圧すなわち電圧オフセットが重畳される。ここで誘導信号がゼロ交差に接近すると、制御信号に依存して、基準信号へ電圧オフセットが重畳される。
公知の方法ではロータの回転位置を求めるために誘導信号を評価する際には誘導信号の理想特性を基礎とするが、これは駆動中にモータの相で実際に測定される誘導信号には相応しない。実際にはこの信号には例えば制御電子回路に起因する障害および変動が重畳されている。これは特にモータがパルス幅変調されたうえで駆動され、電力半導体により整流される場合に顕著である。この信号には未知の周波数および振幅の帯域を有する障害が重畳されており、誘導信号特性ひいてはロータの相対回転位置を正確に求めることは困難である。特に高い回転数では駆動中大きく出力が低下し、回転数およびトルクの開制御および/または閉ループ制御の際に制限がかかる。
本発明の基礎とする課題は、ブラシレス直流モータの瞬時のロータ相対位置を正確に求め、調整量の微分制御を行えるようにし、モータの自己整流駆動時の出力および効率を高めることである。
この課題は本発明の請求項1の特徴を有する回路装置と請求項8記載の特徴を有する方法とにより解決される。
本発明の回路装置は、モータ相の数および接続形態(例えば星形、Δ形、多角形)に関係なく使用可能である。基本的にはそれぞれの相ごとに外部自由端子が1つずつ設けられており、これがパワースイッチ素子を介して選択的に、給電直流電圧源すなわち第1の直流電圧源のハイレベルまたはローレベルへ接続されるか、または電位から切り離されていわば電位フリーとなる。
個々のモータ相に対して前述の3つの切換状態を切り換えるパワー制御ユニットはパワースイッチ素子から成る。ここで相ごとに少なくとも2つのパワースイッチ素子がハーフブリッジ回路として設けられる。これらのパワースイッチ素子は主制御ユニットにより駆動され、各相は整流されて、つまり周期的シーケンスで時間的に他のモータ相に対してオフセットされて、所定の時間範囲にわたり、第1の直流電圧源のハイレベル(切換状態1)、電位フリー(切換状態2)、ローレベル(切換状態3)へとつぎつぎに接続される。これらの切換状態のシーケンスは相の整流サイクルと称され、連続的に反復される。これによりモータの基本構造にしたがって、ステータ内またはロータ内に回転磁界が形成される。永久励磁式のロータまたはステータは同期して続いて回転する。
相の整流サイクルのそれぞれの部分(各切換状態)において、各相にバッテリ電位の印加される時間を以下では整流期間または整流角度と称する。
ロータが回転することにより理想的にはほぼ正弦波状の特性を有する誘導信号が各相に生じる。0°から360°の正弦曲線の1回の経過がモータ相の電気的な1サイクルを表す。回転磁界およびロータの同期では相の完全な整流サイクルは電気的なサイクルすなわち360°に相応する。したがって相の完全な整流サイクルに関連して、整流期間には整流角度とも称される角度部分が対応する。
サイクルのうち電位フリーの部分とバッテリ電位の印加される部分との時間比を定める整流期間と、ロータの回転位置に関する切換時点とにより、モータの回転数およびトルクが制御される。
モータ出力を制御する別の手段としていわゆるパルス幅変調制御が挙げられる(以下ではPWM制御とも称する)。PWM制御は電位フリーではない切換状態、すなわち切換状態1および切換状態3が完全な整流期間中に連続では成立せず、そのつどのバッテリ電位が可変のパルス幅比でオンオフされることを意味する。このパルス幅比はオンオフ時間の時間比を定義し、平均出力ひいてはモータの回転数およびトルクを定める。
1つの切換状態から次の切換状態へのそれぞれの切換時点はロータの回転位置に依存して定まるので、その時点でのロータの回転位置をできるだけ正確に知ることが重要である。ロータの回転位置を求めるには、ロータの回転によって相に誘導される電気誘導信号を用いる。ただしこのとき、バッテリ電圧またはバッテリ電流は誘導信号には重畳されていないので、整流サイクルのうち各相が電位フリーとなる領域(切換状態2)のみが問題となる。この領域は整流角度が大きくなるにつれて小さくなり、ロータ速度が増大するにつれて時間的に短くなる。こうした状況で誘導信号の特性を必要な精度で評価できるようにするために、障害のない信号の形成が望まれる。
ただしパワースイッチ素子の構造に起因してここでは寄生容量が生じる。この寄生容量は誘導信号に対して障害的に作用する。つまり測定すべき相に負荷がかかり、電流および電圧の変動が起こって誘導信号に重畳される。また周囲影響およびモータまたは制御回路の構造に起因してたいていの誘導信号には必然的に高周波数障害も重畳される。このような障害の重畳した誘導信号からは付加的な信号発生器なしには正確なロータの回転位置が求められない。
本発明によれば、前述の誘導信号の障害の大部分を補償することができる。本発明は相およびパワースイッチ素子によって与えられる回路構造を、それぞれの相に対して1つの素子だけ足りないブリッジ回路と見なせるという知識に基づいている。
したがって本発明によれば、必要な誘導信号の測定に唯一の相のみを利用すればよい。これを以下では信号相と称する。信号相の端子と整流サイクルにおける隣接の相の端子とのあいだに容量性障害除去手段、例えばRC素子が挿入される。この容量性障害除去手段は信号相に対してブリッジ回路を補完する。
ブリッジ回路は、誘導信号を測定する測定ブリッジをなす信号相と、信号相に隣接する2つの相すなわちブリッジの第1の脚部をなす相と、信号相に対応するパワースイッチ素子の全寄生容量と、ブリッジの第2の脚部をなす容量性障害除去手段とを有する。容量性障害除去手段はこのブリッジ回路が補償されるように構成されており、これによりパワースイッチ素子の障害影響が補償される。したがって相の端子では障害影響の除去された誘導信号を測定可能である。
誘導信号は別個の評価電子回路または主制御ユニット内に集積された評価論理回路へ供給され、そこで信号特性に基づいてロータの実際の回転位置が求められる。
本発明によれば、特に回転数が高い場合、整流角度が大きい場合、パルス幅比が変化する場合などの限界領域においても、障害耐性および効率が高められる。これはモータの出力重量比、構造寸法および動作中のエネルギ消費量にとって大きなプラスである。本発明の実施形態は従属請求項に記載されている。
本発明の実施例を図に則して以下に詳細に説明する。図1にはブラシレス直流モータの駆動回路装置のブロック図が示されている。図2には1サイクルにわたる相信号特性のグラフが示されている。図3には3つの相、3つのパワースイッチ素子および1つの障害除去手段から成るブリッジ回路の回路図が示されている。図4にはフィルタ機能を備えた半波差動増幅器ユニットの回路図が示されている。図5にはゲートジェネレータの実施例が示されている。図6にはオープンウィンドウ信号を形成する信号発生器の回路図が示されている。図7Aには位置信号を形成するディジタルフィルタ機能を備えた位置検出器の実施例が示されている。図7Bには位置信号の形成に用いられる信号時間特性のグラフが示されている。図8には閾値信号を形成する閾値設定器の回路図が示されている。図9のa〜cには種々のロータ回転速度でロータ位置を求めるのに利用される理想的な信号時間特性のグラフが示されている。図10には主制御ユニットにより誘導信号の処理および位置信号の形成が行われるブラシレスモータの駆動回路装置の基本図が示されている。
図中、同じ機能を有する素子および信号には相応の参照番号または参照符号を付してある。
図1にはブラシレス直流モータの駆動電子回路の構造の基本図が示されている。図示されている主なユニットは、モータ1、パワー制御ユニット6、容量性障害除去手段CR2、信号処理ユニット4C、位置処理モジュール4Aおよび整流モジュール4Bを備えた主制御ユニット4、パルス幅変調器4D、出力用直流電圧源(第1の直流電圧源)5および制御用直流電圧源(第2の直流電圧源)3である。
モータ1は3つのモータ相を備えたブラシレス直流モータであり、以下BLDCモータとも称する。パワー制御ユニット6は簡単に図示されたトランジスタハーフブリッジ回路の形態のパワースイッチ素子を有しており、これらがモータ相P1〜Pnを駆動するが、ここではそのうち代表としてK1_High,K1_Lowのみが示されている。モータ相の相数nは基本的に任意の数であってよい。
モータ1のモータ相P1〜Pnはパワー制御ユニット6によって整流されながら第1の直流電圧源5の電位に接続される。パワー制御ユニット6のパワースイッチ素子は主制御ユニット4の整流モジュール4Bによって駆動される。さらにモータ1のモータ相P1〜Pnへ接続されている信号線路V1〜Vnを介して、モータ相P1〜Pnの相信号は信号処理ユニット4Cへ供給される。信号処理ユニット4Cは位置信号の形成に用いられる。位置信号は主制御ユニット4へ供給され、位置処理モジュール4Aでさらに処理される。
信号相とも称されるモータ相P1と隣接するモータ相P2とのあいだには容量性障害除去手段CR2が設けられる。この容量性障害除去手段は信号相P1の誘導信号への障害影響を補償するために用いられる。
信号処理ユニット4Cおよび主制御ユニット4には前述の第2の直流電圧源3を介して電流が供給される。これに代えて、第1の直流電圧源5から給電電圧を分離してこの第2の直流電圧源3を置換することもできる。給電電圧は電圧制御回路または電圧変換器を介して主制御ユニット4および信号処理ユニット4Cの作業電圧のレベルへ適合化される。
信号処理ユニット4Cでは主制御ユニット4のステータス信号に依存して信号相P1の誘導信号からロータ位置信号が形成され、これが主制御ユニット4の位置処理モジュール4Aへふたたび供給される。主制御ユニット4の位置処理モジュール4Aはここからロータ位置セクションに相応するステータス信号を形成する。このステータス信号は信号処理ユニット4Cのほか、モータ出力の制御のために整流モジュール4Bへ供給される。
整流モジュール4Bはステータス信号およびパルス幅変調器4Dの信号に依存してパワースイッチ素子に対する制御信号1_high〜n_lowを出力する。これらの制御信号はPWM信号に相応に変調され、効果的なモータ出力の変更に用いられる。パワー制御ユニット6では制御信号1_high〜n_lowが場合により処理され、これによりパワースイッチ素子が駆動される。
図2のグラフの上方にはパルス幅変調モードでのモータの信号相P1の相信号U1の理想的な時間特性が示されている。この相信号は理想的な誘導信号Uiおよびこれに対する正弦軸Sに基づいている。完全な電気的サイクルZelはそれぞれ60°ずつの個別の6つのセクションS1〜S6へ分割され、これを以下ではステータスと称する。図2の下方には信号相に対応するパワースイッチ素子の制御信号1_high,1_lowが示されている。
ステータに対するロータの相対回転により、相に対応する相巻線は相応する磁極の磁界を1つずつ通過する。相端子が電位フリーとなる場合、各相ではそれぞれの磁界の通過の際に理想的にはほぼ正弦波状の誘導信号Uiが正弦軸Sの周囲に形成される。正弦曲線の0°〜360°までの1回の進みが各相の電気的サイクルZelに相応する。モータの磁極数に応じて、相の電気的サイクルZelはロータの1回転中に複数回実行される。
誘導信号Uiの正弦特性には整流およびパルス幅変調された信号相のバッテリ電位Vbattが重畳されている。これがロータおよび回転磁界の同期の前提となる。ロータおよび回転磁界が同期している場合、電気的サイクルZelは整流サイクルZKomに相応する。ロータの回転数が上昇すると、相の電気的サイクルはだんだん短くなる時間セクションで進行する。したがって整流サイクルを主制御ユニットによって迅速に反復しなければならない。
ここから主制御ユニット、例えばマイクロコントローラに個々のモータ相を是認しうるフレームで駆動せよとの要求が生じ、この要求を保持するために整流サイクルZKomは設定された数(一般的には同数以上)のステータスへ分割される。少なくとも1つのステータスの期間にわたって個々のモータ相の接続がそのつど維持される。図2では60°ずつの6つのステータスS1〜S6に分割された電気的サイクルが簡単に示されているが、これより大きい角度または小さい角度での分割も可能である。
電気的サイクルZel内の誘導信号Uiの特性には所定のステータス(ステータスS1およびステータスS2;ステータスS4およびステータスS5)において直流電圧源の電位0VまたはVbattが重畳される。1つの相が直流電圧源の一方の電位に接続されている時間を整流角度KWと称する。図2に示されているように、連続する2つの60°のステータスにわたって直流電圧源の電位が1つのモータ相に接続される場合、整流角度KWは120°となる。
1つまたは複数の連続するステータスの期間にわたって相端子に印加される直流電圧源の上方電位Vbattは図2ではパルス幅変調されている。つまりこの電位は所定の周波数で整流角度KW内で制御信号1_highによりオンオフ制御される。オンオフ比はモータから送出される出力に影響する。誘導信号Uiとそのつど相に接続される直流電圧源の電位とから成る相信号U1の振動の原因は相巻線の誘導特性に帰せられる。
ステータスS3中には信号相P1が直流電圧源の2つの電位から切り離される。このステータス中に分離された誘導信号Uiが現れる。なぜならこれにはバッテリ電位が重畳されていないからである。この領域に正弦波状の誘導信号Uiと正弦軸Sとが交差する交点XSが存在しており、これを正弦曲線のゼロ交差と称する。この交点は信号相P1の電気サイクル内のステータに対するロータ位置に相応する。
ここではバッテリ電位Vbattのオフ後に誘導に起因して0Vを下回る相信号U1の振動が起こることに注意されたい。これにより正弦軸Sは相信号U1からまず0Vレベルの方向へ移動し、続いて反対方向へ移動するので、正弦曲線に似た特性を有する誘導信号Uiが現れる。振動の領域はロータ位置を求めることにより消去される。
図3にはBLDCモータ1のモータ相P1〜Pn、端子V2,Vnに接続されたパルス源6B、信号相P1の端子V1に接続されたパワースイッチ素子6A(K1_High、K1_Low)、および信号相P1の端子V1とモータ相P2の端子V2とのあいだに接続された容量性障害除去手段CR2の具体的な構成が示されている。容量性障害除去手段2はここでは抵抗Rkとこれに直列に接続されたコンデンサCkとから成る。
BLDCモータ1はここでは3相モータとして構成されている。パルス源6Bはモータ相P2,Pnのパワースイッチ素子のハーフブリッジを簡単に表したものであり、PWM周波数によって振動するものであると見なされる。
ダイナミック過程では相P1のパワースイッチ素子K1_Low、K1_HighのMOSFET寄生容量CPは並列にアースへ接続されていると見なすことができる。容量性障害除去手段CR2を用いれば、モータ相P2,Pn、寄生容量2×CPおよび測定すべき信号相P1から成るブリッジ回路は星形接続点SPと端子V1とのあいだの小さな電位差がゼロとなるように補償される。
理想的には容量性障害除去手段CR2の容量値Ckは対応するトランジスタの全寄生容量CPに相応する。この場合
Ck=2×CP
の容量値が得られる。抵抗Rkは容量性障害除去手段2によって補償電流を制限するために用いられる。
図4には、3相BLDCモータに対する付加的なフィルタ機能を備えた半波差動増幅器ユニットの回路構造が示されている。半波差動増幅器ユニットを以下HDVユニットとも称する。HDVユニットはモータ相P1〜Pnの端子V1〜Vnに対する3つの信号入力側DE1〜DE3を有しており、さらにオフセット信号UOSに対する第4の信号入力側DE4を有している。またHDVユニットは比較器K、コンデンサC2および種々の抵抗Rxを有する。信号出力側DA1に評価信号usが形成される。
信号処理ユニット4CのコンポーネントであるHDVユニットへは、信号入力側DE1〜DE3を介して信号相P1または整流サイクルでの隣接の相P2,Pnの相信号U1〜Unが供給される。第4の信号入力側DE4を介して一定のオフセット信号UOSが供給される。オフセット信号uosは基準電位との関連の形成に用いられる。またこれは0Vの基準電位を形成する図示しない直流電圧源の箇所で、Ro1,Ro2から成る簡単な分圧器によって形成される。
3相信号U1〜Unは抵抗および比較器Kを介して、式
us=(2/3)・U1−(1/3)(U2+Un)
により相互に結合され、直流電圧源の0Vの基準電位に置かれる。その結果、HDVユニットの信号出力側DA1には直流電圧源の基準電位に対する電圧USがかかる。これを以下では評価信号usと称する。
その際に抵抗Rn,Rb,RbcおよびRn,Rc,Rbcについて比1:3が式
Rn/(Rb+2・Rbc)=Rn/(Rc+2・Rbc)=1/3
にしたがって調整され、抵抗Ra1,Ra2およびオフセット信号源の内部抵抗Ro,Rpについて比2/3が式
(Rp+Ro)/(Ra1+Ra2)=2/3
にしたがって調整される。
コンデンサC2は抵抗Rb,Rc,Ra1とともに障害信号を抑圧するフィルタを形成している。障害信号は相信号に重畳されており、容量性障害除去手段CRによっても補償されない。高い障害抑圧性を得るためには、このフィルタを周囲の回路装置から充分に分離しなければならない。このために
Rbc>>Rb,Rc,Ra2>>Ra1
が選定される。全増幅係数が1であるとき、最適な信号ノイズ比が補償される。
ノード分析およびネットワーク分析により、HDVユニットの信号出力側DA1の評価信号usは信号相P1の相信号U1に比例することがわかる。その条件となるのは、相インダクタンスが角度と無関係であり、相P1のハーフブリッジから相応の端子V1へ電流が流れないということである。全増幅係数が1であるとき、信号出力側DA1に印加される評価信号usは信号相P1に印加される相信号U1に相応する。こうしてこの信号がロータの位置検出のために評価される。
図5には信号処理ユニット4Cの別のコンポーネントであるゲートジェネレータの実施例が示されている。ゲートジェネレータは主としてゲートスイッチ素子Q1から成り、これは図示しない直流電圧源の正の電位と信号線路VSとを接続している。ゲートジェネレータは2つの信号入力側GE1,GE2と2つの信号出力側GA1,GA2とを有する。
信号相P1の相信号U1は、直接にまたは図4のHDVユニットによる前処理ののちに、信号入力側GE1への評価信号usとしてゲートジェネレータの信号線路VSへ供給される。ゲートジェネレータは位置検出に利用される相信号U1または評価信号usのさらなる処理を行う。
ゲートスイッチ素子Q1の制御端子qに接続された信号入力側GE2にはオープンウィンドウ信号owdが印加され、これによりゲートスイッチ素子Q1が操作される。
まず評価信号usの印加される信号線路VSで分離抵抗Rzを介していわゆるゼロ電流信号nssが信号出力側GA1へ取り出される。このゼロ電流信号nssは図5には示されていない外部の信号発生器においてオープンウィンドウ信号owdの初期化に用いられる。
ゲートスイッチ素子Q1の端子の前方の信号線路VSに第2の分離抵抗Ryが存在する。オープンウィンドウ信号owdで制御されるゲートスイッチ素子Q1により、直流電圧源の正の電位が信号線路VSへ接続される。オープンウィンドウ信号owdは妥当な誘導信号が信号相P1の端子1に予測されないかぎりゲートスイッチ素子Q1を阻止する。これは信号相P1が電位フリーとなり、相にフリーホイーリング電流が流れない場合である。この領域以外ではゲートスイッチ素子Q1はオープンウィンドウ信号owdに基づいて導通され、信号線路VSは直流電圧源の正の電位へ切り換えられる。このようにして評価信号usの動作からさらなる評価のための観察時間のうち位置検出に関連する領域のみが信号出力側GA2へ送出される。
図6には評価信号usの観察時間を定めるオープンウィンドウ信号owdを形成する信号発生器の回路図が示されている。この信号発生器は3つの信号入力側SE1〜SE3と信号出力側SA1とを有している。回路装置は主として2つの比較器K1,K2と2つのスイッチ素子Q2,Q3とから成る。
信号入力側SE1のゼロ電流信号nssと信号入力側SE2のオフセット比較信号uvと信号入力側SE3のステータスウィンドウ信号swdとに依存してオープンウィンドウ信号owdが形成され、信号発生器の信号出力側SA1へ出力される。図示の回路により信号相P1のフリーホイーリング電流が評価され、これに依存してオープンウィンドウ信号owdが形成される。ここでオープンウィンドウ信号owdはフリーホイーリング電流の期間にダイナミックに適合化される。
比較器K1により、信号入力側SE1に印加されるゼロ電流信号nssと固定に設定された一定のオフセット比較信号uvとが比較される。オフセット比較信号uvは第2の直流電圧源から図6には示されていない簡単な分圧器を介して供給される。比較器K1の出力信号nstはフリーホイーリング電流が信号相内を流れているあいだ正である。出力信号nstは抵抗R4およびコンデンサC4から成るRC素子により平滑化される。抵抗R4ではゼロ電流信号nssと信号入力側SE3のステータスウィンドウ信号swdとがAND結合される。つまりステータスウィンドウ信号swdはスイッチ素子Q2を介して出力信号nstへ重畳される。後置接続された比較器K2により、AND結合された信号と一定のオフセット比較信号uvとが比較され、出力側に評価信号usの観察時間を定める所望のオープンウィンドウ信号owdが送出される。
ステータスウィンドウ信号swdによって設定されるステータス期間中に妥当な誘導信号が生じた場合には、オープンウィンドウ信号owdは正となる。ステータスウィンドウ信号swdは主制御ユニット4によって設定される。オープンウィンドウ信号owdをスイッチ素子Q3を介して比較器K1の信号入力側SE1へフィードバック結合することにより、第1の正の信号エッジが信号出力側SA1に発生したときにオープンウィンドウ信号owdがセットされ、安定に維持される。これによりゼロ電流信号nssの障害がオープンウィンドウ信号owdを早期に消去してしまうことが阻止される。ステータスウィンドウ信号swdをリセットすることによりオープンウィンドウ信号owdもリセットされる。
図7Aにはディジタルフィルタを備えた位置検出器の概略的な回路図が示されている。位置検出器は主として比較器K3、閾値スイッチSWSおよびコンデンサC3を有する。3つの信号入力側PE1〜PE3を介して評価すべき信号と制御信号とがこの位置検出器へ供給され処理されて、位置信号upとして信号出力側PA1に出力される。個々の信号の時間特性は図7Bのグラフ1〜3に示されている。
位置信号upは評価信号usと閾値信号utとを比較することにより形成される。ここで比較器K3は評価信号usと閾値信号utとを比較するが、このとき、閾値信号utの値が下方超過されているかぎり正の出力信号を出力する。したがって、信号入力側PE3に印加される閾値信号utが大きくなるにつれて、評価信号は早期にこれを下回るようになる。
評価信号usに重畳している残りの障害成分のために、比較器K3の出力側には、最初は小さいがスイッチオン時間とともに徐々に大きくなる信号ジャンプが発生している。ここから、重畳している障害振動は最初のうちは閾値信号utの値を短時間しか下回らないことがわかる。
後置接続された抵抗R3およびコンデンサC3から成るRC素子はこの信号ジャンプからスイッチオン時間に比例するレベルの信号ピークを有する切換信号ussを形成する。このパルス状の切換信号ussは所定の閾値を有する閾値スイッチSWS、例えばシュミットトリガへ供給される。評価信号usが充分な長さの時間にわたって閾値信号utの値を持続的に下回っている場合、切換信号ussは閾値スイッチSWSの内部の切換閾値を超える値へ変換される。切換閾値が上方超過されると、閾値スイッチSWSの信号出力側PA1には位置信号upがセットされる。つまりこの信号出力側の電位がハイレベルへ引き上げられる。これにより位置信号upの上昇エッジはロータの所定の回転位置に相応する。この位置信号upに依存してモータ相の整流が行われる。このようにRC素子は閾値スイッチSWSとともにディジタルフィルタとして動作する。
図7Bのグラフ1には、障害振動の重畳した評価信号usの実際値の特性Uと閾値信号utの特性とが示されている。破線で評価信号の理想値が示されており、閾値信号との理論的交点で位置信号upがセットされる。つまりディジタルなハイレベルへの引き上げが行われる。このことはグラフ3に示されている。図7Aの回路を用いた場合のほぼ理想的な評価信号の特性は位置信号upの切換時点に基づいて得られる。閾値信号utはまず、信号相P1が電位フリーとなる観察時間TBの開始時点taで、あらかじめ設定された値へ引き上げられる。時点teで信号比較を行うための観察時間が終了する。時点tsで評価信号の理想値が閾値信号utを下回り、位置信号upがセットされる。
グラフ2には切換信号ussおよび閾値スイッチSWSの切換閾値の特性が示されている。評価信号の実際値が閾値信号utを下回ると切換信号ussはRC素子によって遅延されて増大され、評価信号が閾値を上回るとふたたび低下される。評価信号の実際値が閾値信号utを充分に長く下回った場合にのみ、切換信号ussは閾値スイッチの切換閾値に達する。これにより位置信号upがセットされる。すなわち閾値スイッチの出力側の電位が跳躍的にハイレベルへ引き上げられる。
したがって位置信号upのセット時点は閾値信号utの値とRC素子のフィルタ時定数とに依存して定まる。理想的にはフィルタ時定数はパワー制御ユニットのパルス幅変調周波数に合わせて正確に調整される。パルス幅が可変の場合にはこれもダイナミックに変更される。
図8には可変の値の閾値信号utを信号出力側WA1に形成する閾値設定器が示されている。ここで閾値設定器はアナログ値発生器AWG、スイッチ素子Q4および複数の信号入力側WE1〜WEXを有している。
信号入力側WEXを介して要求信号saxがアナログ値発生器AWGへ供給される。この要求信号saxからアナログ値発生器AWGはアナログ信号を形成する。ディジタル要求信号saxは例えば中央の制御ユニットから供給され、閾値信号utを表すアナログ信号へ変換される。
スイッチ素子Q4によりアナログ値発生器AWGのアナログ出力側は閾値作動信号utaに依存して直流電圧源の0Vの基準電位へ接続される。閾値作動信号utaがハイレベルにセットされているかぎりスイッチ素子Q4は阻止され、閾値信号utの値はコンデンサC5によって遅延されるものの、要求信号saxによって定められる限界値まで上昇する。閾値信号utの上昇の時定数は各抵抗およびコンデンサC5の組み合わせと寸法とにより定められる。要求信号sax、ひいては閾値信号utのレベルは主制御ユニットにより実際のロータ速度へダイナミックに適合するように設定される。
閾値作動信号utaとして例えば図6の信号発生器によって形成されるオープンウィンドウ信号owdを利用することもできる。この場合、閾値信号utはオープンウィンドウ信号owdによって定まる評価信号usの観察時間の開始時点で正確に作動される。
信号相P1の相信号および位置信号upを調製するために、図3〜図8に示されているコンポーネントを相互に部分的にまたは完全に組み合わせ、図1に示されているような信号処理ユニット4Cとしてまとめてもよい。このように組み合わせる場合には個々のコンポーネントおよびその信号は相互に協同に作用する。
図9には、ロータの回転位置を検出するための信号の特性として、評価信号us、オープンウィンドウ信号owd、閾値信号utおよびこれらから形成される位置信号upが示されている。これら図9の3つのグラフA〜Cは信号値Uおよび時間tに関して、それぞれロータの回転速度が上昇していく場合のシーケンスについて示されている。
グラフAの上方には評価信号usの観察時間TBを定義するオープンウィンドウ信号owdの特性が示されている。この観察時間はオープンウィンドウ信号owdがハイレベルへ変化する時点taで開始する。グラフAの中ほどには評価信号usおよび閾値信号utの特性が示されている。ここで評価信号は障害の重畳していない理想値として表されている。時点taでの開始後、観察時間TB中に、信号相に誘導された信号の特性が評価信号usによってシミュレートされる。オープンウィンドウ信号owdの初期化により、時点taで閾値信号utの値が設定値ut0へ増大される。この閾値信号の設定値ut0は実際のロータ速度に依存して例えば主制御ユニットまたは閾値設定器により設定される。さらにここにはロータの初期回転速度V0での信号特性も示されている。閾値信号の設定値ut0にはオフセット値が重畳されており、時点ta前に既に0Vを超えている。閾値信号の設定値ut0の増分は例えば閾値設定器のRC素子の所定の時定数にしたがって定まる。評価信号usと閾値信号の設定値ut0との交点Xが観察時間TB中に時点ts0で生じる。交点Xの時点ts0で位置信号upがローレベルからハイレベルへ変化することがグラフAの下方に示されている。この信号変化に依存して続くモータ相の整流時点が定まる。観察時間の終了時に時点teでオープンウィンドウ信号owdがローレベルへリセットされる。これにより位置信号upもローレベルへふたたびリセットされる。次の整流サイクルでは位置信号upはふたたび新たにセットされる。
ロータ速度を高めると整流時点はロータ位置に関して時間的に前方へずらされ、これにより迅速な整流が達成される。回転磁界は回転するロータに対して所定の回転角度だけ先行する。この角度を予点火角ψと称する。ロータは先行する磁界に追従するので加速される。予点火角ψは閾値信号utの値を高めることにより調整することができる。このことは図9のグラフBに示されている。
観察時間TBが時点taで開始される際に、閾値信号utはその設定値ut0よりも高い値へ上昇している。したがって評価信号usは閾値信号utに時点ts1の交点X1でut0よりも早期に交差し、これにより整流をトリガする位置信号upも早期にセットされる。時点ts1からts0までの時間範囲が予点火角ψ1を表す。
図9のグラフCにはロータ速度および相応の閾値信号のさらなる増大が示されている。ここからわかるように、ロータの回転速度が高速になると、評価信号usと元の閾値信号ut0との理論的交点X2’も時間的に前方の時点ts0’へずれる。閾値信号utはさらに高い値ut2へセットされ、これによりさらに大きな予点火角ψ2が形成される。予点火角がきわめて大きいために、信号相の誘導電圧はモータの直流電圧源から印加されるバッテリ電圧よりも大きくなる。これにより対応するパワースイッチ素子のフリーホイーリングダイオードが導通し、評価信号usの振動特性が観察時間TBの開始時に生じる。
この場合、閾値信号utを遅れて設定値ut2へ上昇させ、振動する評価信号と閾値信号との過度に早期の交差による整流エラーの発生を回避する。
信号相の誘導信号の電圧がさらに上昇すると、評価信号usの特性におけるプラトー状の領域、すなわちフリーホイーリングダイオードの導通領域が拡大する。これにより評価信号は低下し、交点X2は時間的に後方へ動き、予点火角ψ2は自動的に低減される。ここから安定効果と負荷・障害・ジャンプに対する不感性とが得られる。
前述の回路装置の容量性障害除去手段、フィルタ機能を備えた半波差動増幅器ユニット、ゲートジェネレータ、信号発生器、ディジタルフィルタを備えた位置検出器および閾値設定器は、部分的にまたは完全に単独でまたは任意に組み合わせて誘導信号を処理する回路ユニットとすることができる。また前述の回路装置によって実行される方法ステップは回路装置または主制御ユニットの計算アルゴリズムにより個別に実行可能である。主制御ユニットは1つまたは複数のマイクロプロセッサを含む。
図10にはBLDCモータ1の主制御ユニットの全体図が示されている。ただし相信号を形成する別個の回路装置は含まれていない。相信号の形成、増幅、フィルタリングおよび評価、位置信号の形成および他の機能ユニットへの転送などに必要な機能は直接に中央の主制御ユニット4によって実行される。図10には主制御ユニット4の個々の機能モジュールの概略図が示されている。ここには位置処理モジュール4A、整流モジュール4B、信号処理モジュール4Cおよびパルス幅変調器4Dが示されている。BLDCモータ1、主制御ユニット4およびパワー制御ユニット6へ給電するために、共通の唯一の直流電圧源5が設けられている。場合により電圧レベルを主制御ユニットの特殊な要求に適合させるための電圧制御回路7またはこれに類似の機能を有するユニット(例えば電圧変換器または電圧安定回路)を設けてもよい。容量性障害除去手段CR2は前述の通り別個の回路素子として構成され、2つのモータ相のあいだに配置されている。
ブラシレス直流モータの駆動回路装置のブロック図である。 相信号特性のグラフである。 ブリッジ回路の回路図である。 フィルタ機能を備えた半波差動増幅器ユニットの回路図である。 ゲートジェネレータの実施例を示す図である。 オープンウィンドウ信号を形成する信号発生器の回路図である。 ディジタルフィルタ機能を備えた位置検出器の実施例を示す図である。 位置信号の形成に用いられる信号時間特性のグラフである。 閾値信号を形成する閾値設定器の回路図である。 種々のロータ回転速度での理想的な信号時間特性のグラフである。 ブラシレスモータの駆動回路装置の基本図である。

Claims (17)

  1. ロータとステータと複数の相(P1,P2,...Pn)およびその外部端子(V1,V2,...Vn)とを有する直流モータ(1)に対して、
    相および第1の直流電圧源(5)に接続されるパワー制御ユニット(6)と、相の端子およびパワー制御ユニット(6)に接続される主制御ユニット(4)とが設けられており、
    パワー制御ユニットを介して各相が第1の直流電圧源(5)の高電位または低電位に接続されるかまたは電位から切り離され、
    主制御ユニットを介してパワー制御ユニット(6)がロータの回転によって信号相(P1)に誘導される誘導信号(U1)に依存して駆動され、各相がロータの相対回転位置に依存して周期的なシーケンス(P1,P2,...PnまたはPn...P2,P1)でそのつどの整流期間にわたり時間的にオフセットされて交互に第1の直流電圧源の高電位または低電位に接続されるかまたは電位から切り離される、
    永久励磁式ブラシレス直流モータの駆動回路装置において、
    誘導信号(U1)の生じる信号相(P1)の外部端子(V1)と電気的サイクルで見て隣接する相(P2またはPn)の外部端子(V2またはVn)とのあいだに直接に容量性障害除去手段(CR)が配置されており、該障害除去手段(CR)は、測定ブリッジをなす信号相(P1)と、信号相に隣接する2つの相(P2,Pn)と、パワー制御ユニットのうち信号相に対応する電子コンポーネントの全寄生容量(2×CP)と、障害除去手段(CR)とを有するブリッジ回路の一部として動作する
    ことを特徴とする永久励磁式ブラシレス直流モータの駆動回路装置。
  2. パルス幅変調信号を形成するパルス幅変調器が設けられており、該パルス幅変調器により各相と第1の直流電圧源の高電位または低電位との電気接続が整流期間中に可変のパルス幅比でパルス幅変調されて切り換えられる、請求項1記載の装置。
  3. フィルタ機能を備えた半波差動増幅器ユニットが設けられており、該ユニットの入力側は信号相の端子およびサイクルで見て隣接する2つの相の端子に接続されており、出力側の信号線路には信号相の誘導信号(U1)に比例する評価信号(us)が出力される、請求項1または2記載の装置。
  4. 信号相(P1)に接続されるかまたは誘導信号ないしは評価信号の印加される信号線路(VS)に接続されるゲートジェネレータが設けられており、該ゲートジェネレータは評価信号の測定のためのサイクルにおける観察時間を定義するオープンウィンドウ信号(owd)に依存して誘導信号(U1)ないしは評価信号(us)を消去するために用いられる、請求項1から3までのいずれか1項記載の装置。
  5. オープンウィンドウ信号(owd)に対する信号発生器が設けられており、該信号発生器の入力側は評価信号の印加される信号線路と主制御ユニット(4)とに接続され、該信号発生器により信号線路に印加される評価信号に比例するゼロ電流信号(nss)と主制御ユニットの形成するステータスウィンドウ信号(swd)とに依存してオープンウィンドウ信号がセットされ、主制御ユニットからのステータスウィンドウ信号に応じて観察時間の最小期間が設定される、請求項4記載の装置。
  6. 位置信号(up)を形成する位置検出器が設けられており、該位置検出器の入力側は信号相(P1)、または誘導信号ないしは評価信号の印加される信号線路(VS)、または閾値信号(ut)の印加される少なくとも1つの別の信号線路に接続されており、出力側(PA1)には誘導信号ないしは評価信号と設定された閾値信号との比較から得られる位置信号(up)が出力される、請求項1から5までのいずれか1項記載の装置。
  7. 入力側で主制御ユニット(4)に接続され出力側で位置検出器に接続された閾値設定器が設けられており、該閾値設定器は主制御ユニットの要求信号(sax)と作動信号(uta)とに依存して観察時間が開始してから閾値信号を目標値へ引き上げる、請求項4または6記載の装置。
  8. ロータの相対回転位置に依存して周期的なシーケンス(P1,P2,...PnまたはPn...P2,P1)でそのつどの整流期間にわたり時間的にオフセットしながら各相を交互に第1の直流電圧源の高電位または低電位に接続するかまたは電位から切り離し、
    信号相(P1)に生じる誘導信号(U1)を用いてロータの相対回転位置を求める、
    永久励磁式ブラシレス直流モータの駆動方法において、
    ブリッジ回路、すなわち測定ブリッジをなす信号相(P1)と、信号相に隣接する2つの相(P2,Pn)と、パワー制御ユニットのうち信号相(P1)に対応する電子スイッチ素子の全寄生容量(2×CP)と、容量性障害除去手段(CR)とを有する回路が補償されるように容量性障害除去手段(CR)を構成し、
    該容量性障害除去手段により電子スイッチ素子によって生じた信号相の誘導信号(U1)への障害影響を補償する
    ことを特徴とする永久励磁式ブラシレス直流モータの駆動方法。
  9. 各相と第1の直流電圧源(5)の高電位または低電位との電気接続を整流期間中に可変のパルス幅比でパルス幅変調して切り換える、請求項8記載の方法。
  10. 信号相の誘導信号および電気的サイクルで見て隣接する2つの相の誘導信号を回路技術的にまたは主制御ユニットの計算プログラムにより相互に結合し、誘導信号に重畳している高周波数の障害影響をフィルタリング除去し、回路装置の給電に用いられる第2の直流電圧源(3)の0V電位に関連する式
    Figure 2006523076
    ここでnは相数であり、Uωはそれぞれの相の誘導信号である
    に評価信号を相応させる、請求項8または9記載の方法。
  11. 信号相(P1)の誘導信号ないしは評価信号をオープンウィンドウ信号(owd)に依存して第2の直流電圧源(3)の電位に重畳し、これにより誘導信号ないしは評価信号を測定するためのサイクルにおける観察時間を定義する、請求項8から10までのいずれか1項記載の方法。
  12. 誘導信号ないしは評価信号に比例するゼロ電流信号(nss)と主制御ユニットの形成するステータスウィンドウ信号(swd)とに依存してオープンウィンドウ信号をセットし、該オープンウィンドウ信号をセットしたままにする最小期間を主制御ユニットからのステータスウィンドウ信号によって設定する、請求項11記載の方法。
  13. 観察時間内での信号相の誘導信号ないしは評価信号(us)と設定された閾値信号(ut)との比較から、スイッチ素子(ST)の応答閾値よりも大きな切換閾値が設定された時間にわたって持続的に下方超過される場合に切換信号(uss)を形成し、これにより出力側に位置信号を形成する、請求項8から12までのいずれか1項記載の装置。
  14. 閾値(ut)の目標値を主制御ユニットの制御信号(sax)に依存して所定の範囲内で調整し、誘導信号ないしは評価信号はサイクルにおける観察時間中に閾値が高いときにはこれを早くに下回り、閾値が低いときには遅くに下回るようにする、請求項13記載の方法。
  15. 閾値を作動信号(uta)に依存して観察時間の開始後しばらくしてから目標値へ引き上げ、これにより閾値の早期の下方超過を阻止する、請求項13または14記載の方法。
  16. 作動信号としてオープンウィンドウ信号を用いる、請求項15記載の方法。
  17. 前述の方法を実現するために、前述の方法の少なくとも1つのステップを主制御ユニットにプログラミングされた計算アルゴリズムによって実行する、請求項8から16までのいずれか1項記載の方法。
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