JP2006522071A - 環式ベンゾイミダゾール - Google Patents

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Abstract

本発明は、式(1)で示され、式中の置換基及び記号は明細書中に記載の意味を有する環式のベンゾイミダゾールに関する。該化合物は、胃分泌阻害と優れた胃と腸の保護作用特性を有する。

Description

技術分野
本発明は、医薬品の製造のための有効化合物として製薬工業において使用される新規化合物に関する。
従来技術
欧州特許出願第266326号(米国特許第5,106,862号に相当する)において、非常に広範な様々な置換基を有するベンゾイミダゾール誘導体が開示されており、これらは抗潰瘍剤として有効であると言われている。J.Med.Chem.1991, 34, 533-541(Kaminskiら)では、一定の置換イミダゾ[1,2−a]ピリジンによる胃H/K−ATPアーゼの阻害が記載されている。Kaminskiらは、後の刊行物(J.Med.Chem. 1997, 40, 427-436)において、同一のイミダゾ[1,2−a]ピリジンと類似の[1,2−a]ピリジンの詳細な分析の結果を記載している。特定の置換型を有する三環式のイミダゾ[1,2−a]ピリジンは国際特許出願WO95/27714号(Astra AB)に記載されている。国際特許出願WO03/014123号(ALTANA Pharma AG)において、一定の置換型を有する新規のイミダゾ[1,2−a]ピリジンが開示されている。国際特許出願WO97/47603号(Astra AB)において、特定のベンジルオキシ置換又はベンジルアミノ置換を有するベンゾイミダゾールが記載されている。
発明の要旨
本発明は、式1
Figure 2006522071
[式中、
R1は水素、ハロゲン、ヒドロキシル、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルキル−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシカルボニル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキニル、フルオロ−C〜C−アルキル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル又はモノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノであり、
R2は水素、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、アリール、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルキル−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシカルボニル、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノ−C〜C−アルキルカルボニル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル、フルオロ−C〜C−アルキルであり、
R3は水素、ハロゲン、フルオロ−C〜C−アルキル、カルボキシル、C〜C−アルコキシカルボニル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、フルオロ−C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ、C〜C−アルキルカルボニルアミノ、C〜C−アルキルカルボニル−N−C〜C−アルキルアミノ、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルカルボニルアミノ又は−CO−NR31R32基であり、その際、
R31は水素、ヒドロキシル、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルであり、かつ
R32は水素、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルであるか、又は
R31及びR32は一緒になって、これらに結合した窒素原子を含んで、ピロリジノ、ヒドロキシピロリジノ、アジリジノ、アゼチジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、N−C〜C−アルキルピペラジノ又はモルホリノ基であり、
XはO(酸素)又はNHであり、かつ
Arは、R4、R5、R6及びR7によって置換された単環式又は二環式の芳香族残基であり、該基はフェニル、ナフチル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、1,2,3−トリアゾリル、インドリル、ベンズイミダゾリル、フリル、ベンゾフリル、チエニル、ベンゾチエニル、チアゾリル、イソキサゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、キノリニル及びイソキノリニルからなる群から選択され、その際、
R4は水素、C〜C−アルキル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルケニルオキシ、C〜C−アルキルカルボニル、カルボキシ、C〜C−アルコキシカルボニル、カルボキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシカルボニル、C〜C−アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、アリール、アリール−C〜C−アルキル、アリールオキシ、アリール−C〜C−アルコキシ、トリフルオロメチル、ニトロ、アミノ、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノ、C〜C−アルキルカルボニルアミノ、C〜C−アルコキシカルボニルアミノ、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシカルボニルアミノ又はスルホニルであり、
R5は水素、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシカルボニル、ハロゲン、トリフルオロメチル又はヒドロキシであり、
R6は水素、C〜C−アルキル又はハロゲンであり、かつ
R7は水素、C〜C−アルキル又はハロゲンであり、その際、
アリールは、フェニルであるか、又は1つ、2つ又は3つの同一又は異なる、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、カルボキシ、C〜C−アルコキシカルボニル、ハロゲン、トリフルオロメチル、ニトロ、トリフルオロメトキシ、ヒドロキシ及びシアノの群からの置換基を有する置換フェニルである]で示される縮合されたベンゾイミダゾール及びこれらの化合物の塩に関する。
本発明の意味上の範囲内ではハロゲンは臭素、塩素及びフッ素である。
〜C−アルキルは、直鎖状又は分枝鎖状の1〜4個の炭素原子を有するアルキル基を表す。挙げられる例は、ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、プロピル、イソプロピル、エチル及びメチル基である。
〜C−シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル及びシクロヘプチルを表し、そのうちシクロプロピル、シクロブチル及びシクロペンチルが有利である。
〜C−シクロアルキル−C〜C−アルキルは、前記のC〜C−シクロアルキル基の1つによって置換されている前記のC〜C−アルキル基の1つを表す。挙げられる例は、シクロプロピルメチル、シクロヘキシルメチル及びシクロヘキシルエチル基である。
〜C−アルコキシは、酸素原子の他に前記のC〜C−アルキル基の1つを有する基を表す。挙げられる例は、ブトキシ、イソブトキシ、s−ブトキシ、t−ブトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ及び、有利にはエトキシ基及びメトキシ基である。
〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルは、前記のC〜C−アルコキシ基の1つにより置換された前記のC〜C−アルキル基の1つを表す。挙げられる例は、メトキシメチル、メトキシエチル及びブトキシエチル基である。
〜C−アルコキシカルボニル(C〜C−アルコキシ−CO−)は、前記のC〜C−アルコキシ基の1つが結合されたカルボニル基を表す。挙げられる例は、メトキシカルボニル(CHO−C(O)−)及びエトキシカルボニル(CHCHO−C(O)−)基である。
〜C−アルケニルは、2〜4個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖のアルケニル基を表す。挙げられる例は、2−ブテニル、3−ブテニル、1−プロペニル及び2−プロペニル基(アリル基)である。
〜C−アルキニルは、2〜4個の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖のアルキニル基を表す。挙げられる例は、2−ブチニル、3−ブチニル、及び有利に2−プロピニル基(プロパルギル基)である。
フルオロ−C〜C−アルキルは、1つ又は複数のフッ素原子により置換されている前記のC〜C−アルキル基の1つを表す。挙げられる例は、トリフルオロメチル基である。
ヒドロキシ−C〜C−アルキルは、ヒドロキシル基で置換された前記のC〜C−アルキル基の1つを表す。挙げられる例は、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル及び3−ヒドロキシプロピル基である。本発明の範囲内でのヒドロキシ−C〜C−アルキルは、例えば2個以上のヒドロキシ基を有するC〜C−アルキル基であると解される。挙げられる例は、3,4−ジヒドロキシブチル、特に2,3−ジヒドロキシプロピル基である。
モノ−又はジ−C〜C−アルキルアミノは、上記のC〜C−アルキル基からの又は2個の同じ又は異なる基により置換されたアミノ基を表す。挙げられる例は、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ及びジイソプロピルアミノ基である。
モノ−又はジ−C〜C−アルキルアミノ−C〜C−アルキルカルボニルは、1つのモノ−又はジ−C〜C−アルキルアミノ基により置換されたC〜C−アルキルカルボニル基を表す。挙げられる例は、ジメチルアミノメチルカルボニル及びジメチルアミノエチルカルボニル基である。
フルオロ−C〜C−アルキルは、1つ又は複数のフッ素原子により置換されている1つのC〜C−アルキル基を表す。挙げられる例は、2,2,2−トリフルオロエチル基である。
〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシは、更なるC〜C−アルコキシ基により置換された前記のC〜C−アルコキシ基の1つを表す。挙げられる例は、2−(メトキシ)エトキシ(CH−O−CH−CH−O−)及び2−(エトキシ)エトキシ(CH−CH−O−CH−CH−O−)基である。
〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルは、前記のC〜C−アルコキシ基の1つにより置換された前記のC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル基の1つを表す。挙げられる例は、2−(メトキシ)エトキシメチル(CH−O−CH−CH−O−CH−)である。
フルオロ−C〜C−アルコキシは、完全に又は大部分がフッ素により置換された前記のC〜C−アルコキシ基の1つを表し、その際、この関連における“大部分が”とは、水素原子の半分より多くがフッ素原子により交換されていることを意味する。挙げられる、完全に又は大部分がフッ素により置換されたC〜C−アルコキシ基の例は、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロポキシ、2−トリフルオロメチル−2−プロポキシ、1,1,1−トリフルオロ−2−プロポキシ、ペルフルオロ−t−ブトキシ、2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロ−1−ブトキシ、4,4,4−トリフルオロ−1−ブトキシ、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロポキシ、ペルフルオロエトキシ、1,2,2−トリフルオロエトキシ、特に1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、トリフルオロメトキシ、有利にはジフルオロメトキシ基である。
フルオロ−C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルは、フルオロ−C〜C−アルコキシ基により置換された前記のC〜C−アルキル基の1つを表す。フルオロ−C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル基の例は、1,1,2,2−テトラフルオロエトキシメチル、2,2,2−トリフルオロエトキシメチル、トリフルオロメトキシエチル及びジフルオロメトキシエチル基である。
〜C7−アルキルは、直鎖状又は分枝鎖状の1〜7個の炭素原子を有するアルキル基を表す。挙げられる例は、ヘプチル、イソヘプチル(5−メチルヘキシル)、ヘキシル、イソヘキシル(4−メチルペンチル)、ネオヘキシル(3,3−ジメチルブチル)、ペンチル、イソペンチル(3−メチルブチル)、ネオペンチル(2,2−ジメチルプロピル)、ブチル、イソブチル、s−ブチル、t−ブチル、プロピル、イソプロピル、エチル及びメチル基である。
挙げられる基Arは、例えば以下の置換基である:4−アセトキシフェニル、4−アセトアミドフェニル、2−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、3−ベンジルオキシフェニル、4−ベンジルオキシフェニル、3−ベンジルオキシ−4−メトキシフェニル、4−ベンジルオキシ−3−メトキシフェニル、3,5−ビス(トリフルオロメチル)フェニル、4−ブトキシフェニル、2−クロロフェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、2−クロロ−6−フルオロフェニル、3−クロロ−4−フルオロフェニル、2−クロロ−5−ニトロフェニル、4−クロロ−3−ニトロフェニル、3−(4−クロロフェノキシ)フェニル、2,4−ジクロロフェニル、3,4−ジフルオロフェニル、2,4−ジヒドロキシフェニル、2,6−ジメトキシフェニル、3,4−ジメトキシ−5−ヒドロキシフェニル、2,5−ジメチルフェニル、3−エトキシ−4−ヒドロキシフェニル、2−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、4−ヒドロキシフェニル、2−ヒドロキシ−5−ニトロフェニル、3−メトキシ−2−ニトロフェニル、3−ニトロフェニル、2,3,5−トリクロロフェニル、2,4,6−トリヒドロキシフェニル、2,3,4−トリメトキシフェニル、2−ヒドロキシ−1−ナフチル、2−メトキシ−1−ナフチル、4−メトキシ−1−ナフチル、1−メチル−2−ピロリル、2−ピロリル、3−メチル−2−ピロリル、3,4−ジメチル−2−ピロリル、4−(2−メトキシカルボニルエチル)−3−メチル−2−ピロリル、5−エトキシカルボニル−2,4−ジメチル−3−ピロリル、3,4−ジブロモ−5−メチル−2−ピロリル、2,5−ジメチル−1−フェニル−3−ピロリル、5−カルボキシ−3−エチル−4−メチル−2−ピロリル、3,5−ジメチル−2−ピロリル、2,5−ジメチル−1−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−ピロリル、1−(2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−2−ピロリル、1−(2−ニトロベンジル)−2−ピロリル、1−(2−フルオロフェニル)−2−ピロリル、1−(4−トリフルオロメトキシフェニル)−2−ピロリル、1−(2−ニトロベンジル)−2−ピロリル、1−(4−エトキシカルボニル)−2,5−ジメチル−3−ピロリル、5−クロロ−1,3−ジメチル−4−ピラゾリル、5−クロロ−1−メチル−3−トリフルオロメチル−4−ピラゾリル、1−(4−クロロベンジル)−5−ピラゾリル、1,3−ジメチル−5−(4−クロロフェノキシ)−4−ピラゾリル、1−メチル−3−トリフルオロメチル−5−(3−トリフルオロメチルフェノキシ)−4−ピラゾリル、4−メトキシカルボニル−1−(2,6−ジクロロフェニル)−5−ピラゾリル、5−アリルオキシ−1−メチル−3−トリフルオロメチル−4−ピラゾリル、5−クロロ−1−フェニル−3−トリフルオロメチル−4−ピラゾリル、3,5−ジメチル−1−フェニル−4−イミダゾリル、4−ブロモ−1−メチル−5−イミダゾリル、2−ブチルイミダゾリル、1−フェニル−1,2,3−トリアゾール−4−イル、3−インドリル、4−インドリル、7−インドリル、5−メトキシ−3−インドリル、5−ベンジルオキシ−3−インドリル、1−ベンジル−3−インドリル、2−(4−クロロフェニル)−3−インドリル、7−ベンジルオキシ−3−インドリル、6−ベンジルオキシ−3−インドリル、2−メチル−5−ニトロ−3−インドリル、4,5,6,7−テトラフルオロ−3−インドリル、1−(3,5−ジフルオロベンジル)−3−インドリル、1−メチル−2−(4−トリフルオロフェノキシ)−3−インドリル、1−メチル−2−ベンズイミダゾリル、5−ニトロ−2−フリル、5−ヒドロキシメチル−2−フリル、2−フリル、3−フリル、5−(2−ニトロ−4−トリフルオロメチルフェニル)−2−フリル、4−エトキシカルボニル−5−メチル−2−フリル、5−(2−トリフルオロメトキシフェニル)−2−フリル、5−(4−メトキシ−2−ニトロフェニル)−2−フリル、4−ブロモ−2−フリル、5−ジメチルアミノ−2−フリル、5−ブロモ−2−フリル、5−スルホ−2−フリル、2−ベンゾフリル、2−チエニル、3−チエニル、3−メチル−2−チエニル、4−ブロモ−2−チエニル、5−ブロモ−2−チエニル、5−ニトロ−2−チエニル、5−メチル−2−チエニル、5−(4−メトキシフェニル)−2−チエニル、4−メチル−2−チエニル、3−フェノキシ−2−チエニル、5−カルボキシ−2−チエニル、2,5−ジクロロ−3−チエニル、3−メトキシ−2−チエニル、2−ベンゾチエニル、3−メチル−2−ベンゾチエニル、2−ブロモ−5−クロロ−3−ベンゾチエニル、2−チアゾリル、2−アミノ−4−クロロ−5−チアゾリル、2,4−ジクロロ−5−チアゾリル、2−ジエチルアミノ−5−チアゾリル、3−メチル−4−ニトロ−5−イソキサゾリル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、6−メチル−2−ピリジル、3−ヒドロキシ−5−ヒドロキシメチル−2−メチル−4−ピリジル、2,6−ジクロロ−4−ピリジル、3−クロロ−5−トリフルオロメチル−2−ピリジル、4,6−ジメチル−2−ピリジル、4−(4−クロロフェニル)−3−ピリジル、2−クロロ−5−メトキシカルボニル−6−メチル−4−フェニル−3−ピリジル、2−クロロ−3−ピリジル、6−(3−トリフルオロメチルフェノキシ)−3−ピリジル、2−(4−クロロフェノキシ)−3−ピリジル、2,4−ジメトキシ−5−ピリミジニル、2−キノリニル、3−キノリニル、4−キノリニル、2−クロロ−3−キノリニル、2−クロロ−6−メトキシ−3−キノリニル、8−ヒドロキシ−2−キノリニル及び4−イソキノリニル。
〜C−アルケニルオキシは、酸素原子の他に前記のC〜C−アルケニル基の1つを有する基を表す。挙げられる例は、2−ブテニルオキシ、3−ブテニルオキシ、1−プロペニルオキシ及び2−プロペニルオキシ基(アリルオキシ基)である。
〜C−アルキルカルボニルは、カルボニル基の他に前記のC〜C−アルキル基の1つを有する基を表す。挙げられる例は、アセチル基である。
カルボキシ−C〜C−アルキルは、カルボキシル基により置換されたC〜C−アルキル基を表す。挙げられる例は、カルボキシメチル及び2−カルボキシエチル基である。
〜C−アルコキシカルボニル−C〜C−アルキルは、前記のC〜C−アルコキシカルボニル基の1つによって置換されているC〜C−アルキル基を表す。挙げられる例は、メトキシカルボニルメチル及びエトキシカルボニルメチル基である。
アリール−C〜C−アルキルは、前記のアリール基の1つにより置換されている前記のC〜C−アルキル基の1つを表す。有利なアリール−C〜C−アルキル基の例はベンジル基である。
アリール−C〜C−アルコキシは、前記のアリール基の1つにより置換されている前記のC〜C−アルコキシ基の1つを表す。有利なアリール−C〜C−アルコキシ基の例はベンジルオキシ基である。
〜C−アルキルカルボニルアミノは、C〜C−アルキルカルボニル基が結合しているアミノ基を表す。
挙げられる例は、プロピオニルアミノ(CC(O)NH−)及びアセチルアミノ基(アセトアミド基)(CHC(O)NH−)である。
〜C−アルコキシカルボニルアミノは、上記のC〜C−アルコキシカルボニル基の1つにより置換されたアミノ基を表す。挙げられる例は、エトキシカルボニルアミノ及びメトキシカルボニルアミノ基である。
〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシカルボニルは、前記のC〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ基の1つと結合するカルボニル基を表す。挙げられる例は、2−(メトキシ)エトキシカルボニル(CH−O−CHCH−O−CO−)及び2−(エトキシ)エトキシカルボニル(CHCH−O−CHCH−O−CO−)基である。
〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシカルボニルアミノは、上記のC〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシカルボニル基の1つにより置換されたアミノ基を表す。挙げられる例は、2−(メトキシ)エトキシカルボニルアミノ及び2−(エトキシ)エトキシカルボニルアミノ基である。
式1の化合物の可能な塩は、(置換基に依存して)特に全ての酸付加塩である。薬学で慣用に使用される無機酸及び有機酸の薬理学的に認容性の塩を特に挙げることができる。適当な塩は、例えば塩酸、臭化水素酸、リン酸、硝酸、硫酸、酢酸、クエン酸、D−グルコン酸、安息香酸、2−(4−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸、酪酸、スルホサリチル酸、マレイン酸、ラウリン酸、リンゴ酸、フマル酸、コハク酸、シュウ酸、酒石酸、エンボン酸、ステアリン酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸又は3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸のような酸との水溶性及び水不溶性の酸付加塩であり、その際、前記の酸は塩調製において(一塩基酸又は多塩基酸のどちらが考慮されるかに依存して、そしてどの塩が望ましいかに依存して)等モル量比又はそれとは異なる比で使用される。
例えば、本発明による化合物の工業的規模での製造におけるプロセス生成物として最初に得ることができる薬理学的に非認容性の塩は、当業者に公知の方法によって薬理学的に認容性の塩に変換される。
本発明による化合物及びその塩は、例えばこれらが結晶形で単離される場合に種々の溶剤量を有してよいことは当業者には知られている。従ってまた本発明は、式Iの化合物の全ての溶媒和物及び、特に全ての水和物、及びまた式Iの化合物の塩の全ての溶媒和物及び、特に全ての水和物を包含する。
式1の化合物は8位にキラル中心を有する。従って、本発明は、相互の全ての所望の混合比での、両者の立体異性体(本発明の有利な対象である純粋なエナンチオマーを含める)に関する。
本発明の一態様は、式1で示され、式中、R3はC〜C−アルキルカルボニル−N−C〜C−アルキルアミノであり、かつR1、R2、X及びArは前記の意味を有する化合物及びこれらの化合物の塩である。
本発明のもう一つの態様は、式1で示され、式中、R3は−CO−NR31R32基であり、その際、R31とR32とは一緒になって、これらに結合された窒素原子を含んでヒドロキシ−ピロリジノ基であり、かつR1、R2、X及びArは前記の意味を有する化合物及びこれらの化合物の塩である。
本発明の更にもう一つの態様は、式1で示され、式中、R3は−CO−NR31R32基であり、その際、R31とR32とは一緒になって、これらに結合された窒素原子を含んでアジリジノ基であり、かつR1、R2、X及びArは前記の意味を有する化合物及びこれらの化合物の塩である。
本発明の更にもう一つの態様は、式1で示され、式中、R3は−CO−NR31R32基であり、その際、R31とR32とは一緒になって、これらに結合された窒素原子を含んでアゼチジノ基であり、かつR1、R2、X及びArは前記の意味を有する化合物及びこれらの化合物の塩である。
本発明の一実施態様(実施態様a)は、式1で示され、式中、
R1は水素、ハロゲン、ヒドロキシル、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルキル−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシカルボニル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキニル、フルオロ−C〜C−アルキル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル又はモノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノであり、
R2は水素、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、アリール、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルキル−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシカルボニル、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノ−C〜C−アルキルカルボニル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル、フルオロ−C〜C−アルキルであり、
R3は水素、ハロゲン、フルオロ−C〜C−アルキル、カルボキシル、C〜C−アルコキシカルボニル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、フルオロ−C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル又は−CO−NR31R32基であり、その際、
R31は水素、ヒドロキシル、C〜C−アルキル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルであり、かつ
R32は水素、C〜C−アルキル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルであるか、又は
R31及びR32は一緒になって、これらに結合した窒素原子を含んで、ピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、N−C〜C−アルキルピペラジノ又はモルホリノ基であり、
XはO(酸素)又はNHであり、かつ
Arは、R4、R5、R6及びR7によって置換された単環式又は二環式の芳香族残基であり、該基は、フェニル、ナフチル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、1,2,3−トリアゾリル、インドリル、ベンズイミダゾリル、フリル、ベンゾフリル、チエニル、ベンゾチエニル、チアゾリル、イソキサゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、キノリル及びイソキノリニルからなる群から選択され、その際、
R4は水素、C〜C−アルキル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルケニルオキシ、C〜C−アルキルカルボニル、カルボキシ、C〜C−アルコキシカルボニル、カルボキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシカルボニル−C〜C−アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、アリール、アリール−C〜C−アルキル、アリールオキシ、アリール−C〜C−アルコキシ、トリフルオロメチル、ニトロ、アミノ、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノ、C〜C−アルキルカルボニルアミノ、C〜C−アルコキシカルボニルアミノ、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシカルボニルアミノ又はスルホニルであり、
R5は水素、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシカルボニル、ハロゲン、トリフルオロメチル又はヒドロキシであり、
R6は水素、C〜C−アルキル又はハロゲンであり、かつ
R7は水素、C〜C−アルキル又はハロゲンであり、その際、
アリールはフェニルであるか、又は1つ、2つ又は3つの同一又は異なる、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、カルボキシ、C〜C−アルコキシカルボニル、ハロゲン、トリフルオロメチル、ニトロ、トリフルオロメトキシ、ヒドロキシ及びシアノの群からの置換基を有する置換フェニルである化合物及びこれらの化合物の塩である。
特に挙げられるべき化合物は、式1で示され、式中、
R1は水素、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル又はフルオロ−C〜C−アルキルであり、
R2は水素、C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルであり、
R3は水素、ハロゲン、カルボキシル、C〜C−アルコキシカルボニル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルキルカルボニル−N−C〜C−アルキルアミノ又は−CO−NR31R32基であり、その際、
R31は水素、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルであり、かつ
R32は水素又はC〜C−アルキルであるか、又は
R31及びR32は一緒になって、これらに結合した窒素原子を含んで、ピロリジノ、ヒドロキシピロリジノ、アジリジノ、アゼチジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、N−C〜C−アルキルピペラジノ又はモルホリノ基であり、
XはO(酸素)又はNHであり、かつ
Arは、R4、R5、R6及びR7によって置換されたフェニル基であり、その際、
R4は水素、C〜C−アルキル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルケニルオキシ、C〜C−アルキルカルボニル、カルボキシ、C〜C−アルコキシカルボニル、カルボキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシカルボニル−C〜C−アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、ニトロ、アミノ、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノ、C〜C−アルキルカルボニルアミノ、C〜C−アルコキシカルボニルアミノ、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシカルボニルアミノ又はスルホニルであり、
R5は水素、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシカルボニル、ハロゲン、トリフルオロメチル又はヒドロキシであり、
R6は水素、C〜C−アルキル又はハロゲンであり、かつ
R7は水素、C〜C−アルキル又はハロゲンである化合物及びこれらの化合物の塩である。
式1の化合物のうち、式1a
Figure 2006522071
[式中、
R1は水素、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル又はフルオロ−C〜C−アルキルであり、
R2は水素、C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルであり、
R3は水素、ハロゲン、カルボキシル、C〜C−アルコキシカルボニル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルキルカルボニル−N−C〜C−アルキルアミノ又は−CO−NR31R32基であり、その際、
R31は水素、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルであり、かつ
R32は水素又はC〜C−アルキルであるか、又は
R31及びR32は一緒になって、これらに結合した窒素原子を含んで、ピロリジノ、ヒドロキシピロリジノ、アジリジノ、アゼチジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、N−C〜C−アルキルピペラジノ又はモルホリノ基であり、
R4は水素、C〜C−アルキル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシカルボニル、トリフルオロメチル、アミノ、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノ、C〜C−アルキルカルボニルアミノ、C〜C−アルコキシカルボニルアミノ又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシカルボニルアミノであり、
R5は水素、C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシであり、かつ
XはO(酸素)又はNHである]で示される化合物及びこれらの化合物の塩が好ましい。
式1の化合物のうち、式1aで示され、式中、
R1はC〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル又はフルオロ−C〜C−アルキルであり、
R2は水素、C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルであり、
R3は水素、カルボキシル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルキルカルボニル−N−C〜C−アルキルアミノ又は−CO−NR31R32基であり、その際、
R31は水素、C〜C−アルキル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルであり、かつ
R32は水素又はC〜C−アルキルであるか、又は
R31及びR32は一緒になって、これらに結合した窒素原子を含んで、ピロリジノ、アジリジノ、アゼチジノ又はモルホリノ基であり、
R4は水素であり、
R5は水素であり、かつ
XはO(酸素)又はNHである化合物及びこれらの化合物の塩が特に好ましい。
特に挙げられるべき例示される化合物は、式1aで示され、式中、
R1はC〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル又はフルオロ−C〜C−アルキルであり、
R2はC〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルであり、
R3はカルボキシル、C〜C−アルコキシカルボニル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルキルカルボニル−N−C〜C−アルキルアミノ又は−CO−NR31R32基であり、その際、
R31は水素、C〜C−アルキル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルであり、かつ
R32は水素又はC〜C−アルキルであるか、又は
R31及びR32は一緒になって、これらに結合した窒素原子を含んで、ピロリジノ、ヒドロキシピロリジノ、アジリジノ、アゼチジノ又はモルホリノ基であり、
R4は水素であり、
R5は水素であり、かつ
XはO(酸素)又はNHである化合物及びこれらの化合物の塩である。
特に挙げられるべき実施態様aの化合物は、式1で示され、式中、
R1は水素又はC〜C−アルキルであり、
R2は水素又はC〜C−アルキルであり、
R3はハロゲン、カルボキシル、C〜C−アルコキシカルボニル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル又は−CO−NR31R32基であり、その際、
R31は水素、C〜C−アルキル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルであり、かつ
R32は水素又はC〜C−アルキルであるか、又は
R31及びR32は一緒になって、これらに結合した窒素原子を含んで、ピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、N−C〜C−アルキルピペラジノ又はモルホリノ基であり、
XはO(酸素)又はNHであり、かつ
Arは、R4、R5、R6及びR7によって置換されたフェニル基であり、その際、
R4は水素、C〜C−アルキル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルケニルオキシ、C〜C−アルキルカルボニル、カルボキシ、C〜C−アルコキシカルボニル、カルボキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシカルボニル−C〜C−アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、ニトロ、アミノ、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノ、C〜C−アルキルカルボニルアミノ、C〜C−アルコキシカルボニルアミノ、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシカルボニルアミノ又はスルホニルであり、
R5は水素、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシカルボニル、ハロゲン、トリフルオロメチル又はヒドロキシであり、
R5は水素、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシカルボニル、ハロゲン、トリフルオロメチル又はヒドロキシであり、
R6は水素、C〜C−アルキル又はハロゲンであり、かつ
R7は水素、C〜C−アルキル又はハロゲンである化合物及びこれらの化合物の塩である。
実施態様aの式1の化合物のうち、式1aで示され、式中、
R1は水素又はC〜C−アルキルであり、
R2は水素又はC〜C−アルキルであり、
R3はカルボキシル、C〜C−アルコキシカルボニル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル又は−CO−NR31R32基であり、その際、
R31は水素、C〜C−アルキル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルであり、かつ
R32は水素又はC〜C−アルキルであるか、又は
R31及びR32は一緒になって、これらに結合した窒素原子を含んで、ピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、N−C〜C−アルキルピペラジノ又はモルホリノ基であり、
R4は水素、C〜C−アルキル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシカルボニル、トリフルオロメチル、アミノ、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノ、C〜C−アルキルカルボニルアミノ、C〜C−アルコキシカルボニルアミノ又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシカルボニルアミノであり、
R5は水素、C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシであり、かつ
XはO(酸素)又はNHである化合物及びこれらの化合物の塩が好ましい。
実施態様aの式1の化合物のうち、式1aで示され、式中、
R1はC〜C−アルキルであり、
R2はC〜C−アルキルであり、
R3はヒドロキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル又は−CO−NR31R32基であり、その際、
R31は水素、C〜C−アルキル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルであり、かつ
R32は水素であるか、又は
R31及びR23は一緒になって、これらに結合した窒素原子を含んで、ピロリジノ基であり、
R4は水素であり、
R5は水素であり、かつ
XはO(酸素)又はNHである化合物及びこれらの化合物の塩である。
実施態様aの式1の化合物のうち、例示される式1aで示され、式中、
R1はC〜C−アルキル又はフルオロ−C〜C−アルキルであり、
R2はC〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルであり、
R3はカルボキシル、C〜C−アルコキシカルボニル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル又は−CO−NR31R32基であり、その際、
R31は水素、C〜C−アルキル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルであり、かつ
R32は水素又はC〜C−アルキルであるか、又は
R31及びR32は一緒になって、これらに結合した窒素原子を含んで、ピロリジノ又はモルホリノ基であり、
R4は水素であり、
R5は水素であり、かつ
XはO(酸素)又はNHである化合物及びこれらの化合物の塩が特に好ましい。
本発明の有利な態様は、式2
Figure 2006522071
[式中、
R1はC〜C−アルキル又はC〜C−シクロアルキルであり、
R2は水素又はC〜C−アルキルであり、
R3はC〜C−アルコキシカルボニル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル又は−CO−NR31R32基であり、その際、
R31は水素、C〜C−アルキル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルであり、かつ
R32は水素又はC〜C−アルキルであるか、又は
R31及びR32は一緒になって、これらに結合した窒素原子を含んで、ピロリジノ、アジリジノ、アゼチジノ又はモルホリノ基であり、
R4は水素であり、
R5は水素であり、かつ
XはO(酸素)又はNHである]で示される化合物及びこれらの化合物の塩である。
本発明の有利な例示される化合物は、式2で示され、式中、
R1はC〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル又はフルオロ−C〜C−アルキルであり、
R2はC〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルであり、
R3はカルボキシル、C〜C−アルコキシカルボニル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルキルカルボニル−N−C〜C−アルキルアミノ又は−CO−NR31R32基であり、その際、
R31は水素、C〜C−アルキル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルであり、かつ
R32は水素又はC〜C−アルキルであるか、又は
R31及びR32は一緒になって、これらに結合した窒素原子を含んで、ピロリジノ、ヒドロキシピロリジノ、アジリジノ、アゼチジノ又はモルホリノ基であり、
R4は水素であり、
R5は水素であり、かつ
XはO(酸素)又はNHである化合物及びこれらの化合物の塩である。
有利な化合物の例は、式1aで示され、式中、R1、R2、R3、R4、R5及びXは以下の表1(Me=CH、Et=C)中に示される意味を有する化合物及びこれらの化合物の塩である。
特に有利な化合物の例は、式2で示され、式中、R1、R2、R3、R4、R5及びXは以下の表1(Me=CH、Et=C)中に示される意味を有する化合物及びこれらの化合物の塩である。
第1表
Figure 2006522071
Figure 2006522071
Figure 2006522071
Figure 2006522071
Figure 2006522071
Figure 2006522071
Figure 2006522071
実施例で最終生成物として示される式1の化合物及び前記化合物の塩は殊に有利である。
本発明による化合物を、例えば以下に示す反応式(反応式1、反応式2及び反応式3)に従って、相応する出発化合物から合成することができる。合成を、当業者に公知の方法で、例えばこれらの反応式に従う以下の実施例においてより詳細に記載されているように実施する。
出発化合物は、Gillespie et al., J. Org. Chem. 1960, 25, 942(6−クロロ−2−メチル−4−ニトロ−1(3)H−ベンゾイミダゾール)、J. R. E. Hoover, A. R. Day, J. Amer. Chem. Soc. 1955, 77, 4324 (4−ニトロ−1(3)H−ベンゾイミダゾール−6−カルボキサミド)又はA. R.Katritzky et al., Heterocycles 1995, 41, 345-352(4−ヒドロキシ−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール)から公知であるか、又はこれらの化合物は同等の工程段階を用いて製造できる。
反応式1:
式1で示され、XがOであり、任意の所望の置換基R1、R2、R3及びArを有する化合物(5)の製造
Figure 2006522071
反応式2:
式1で示され、XがNHであり、任意の所望の置換基R1、R2、R3及びArを有する化合物(7)の製造
Figure 2006522071
式1で示され、式中、XがOである化合物[反応式1、化合物(5)]の製造は、当業者に公知のように、国際特許出願WO95/27714号及びWO03/014123号により詳細に記載されるものと同様に実施してよい。
式1で示され、式中、XはNHである化合物[反応式2、化合物(7)]は、反応式2に従って、文献から公知の相応の置換4−アミノ−ベンゾイミダゾールから出発して得ることができる。
前記の反応式1及び2により得られた化合物の誘導体化(例えばある基R3を別の基R3に変換すること、又はR2がHであるものを別の基、例えばR2がC〜C−アルキルであるものに変換すること)が必要であれば、それは同様に専門家に公知のように実施される。式中のR3が−CO−C〜C−アルコキシであるか、又はR3が−CO−NR31R32である化合物が望ましいのであれば、好適な誘導体化を専門家に公知のように(例えば相応のハロゲン化化合物の金属触媒によるカルボニル化又はエステルのアミドへの変換)、式3又は式5のベンゾイミダゾールの段階(反応式1及び2)で又はより適切にはより後の時点で実施してよい。
式2の化合物は式1の相応のラセミ混合物から専門家に公知の手法によって単離することができる。その分離は、例えば実施例の方法で例示されるようにキラルカラムを用いた分取クロマトグラフィーによって達成することができる。
選択的に、式2で示され、式中、XがOであり、任意の所望の置換基R1、R2、R3及びArを有する化合物を、反応式3に一般的に概説される反応段階後に立体選択的に製造することができる。
式8の化合物は、式4の化合物から、例えばルテニウム触媒のようなキラル水素化触媒を用いた不斉水素化によって、Noyori et al. in Angew. Chem. 2001, 113, 40-75により記載されるように得ることができる。
反応式3:
式2で示され、XがOであり、任意の所望の置換基R1、R2、R3及びArを有する化合物の製造
Figure 2006522071
式4の化合物は、例えばWO03/014123号から公知であるか、又はこれらの化合物は、公知のように公知の化合物と同様に製造することができる。
以下の実施例は本発明をより詳細に説明するものであり、それを制限するものではない。同様に製造方法が明記されていない式1又は2の他の化合物は、同様に又は当業者に公知の方法で慣用の処理技術を用いて製造できる。省略形のminは分を表し、hは時間を表す。
実施例
式(1)の最終生成物
1. 2,3−ジメチル−8−フェニル−3,6,7,8−テトラヒドロ−クロメノ[7,8−a]イミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミド
10mlのリン酸(85%)を10分間にわたり80℃に加熱し、次いで850mg(2.3ミリモル)の7−ヒドロキシ−6−(3−ヒドロキシ−3−フェニルプロピル)−2,3−ジメチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミドを10分間の間に添加した。80℃で1時間加熱した後に、反応混合物を氷水(20ml)中に注ぎ、2Mの水酸化ナトリウム溶液で中和した。沈殿物を濾過分離し、そして酢酸エチルから結晶化させて、555mg(68%)の表題化合物が白色の固体として得られた。融点236〜237℃。
2. 2,3−ジメチル−8−フェニル−6,7,8,9−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−h]キノリン−5−カルボン酸ジメチルアミド
1.5g(4.2ミリモル)の5−ブロモ−2,3−ジメチル−8−フェニル−6,7,8,9−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−h]キノリンを60mlのジメチルアミン(テトラヒドロフラン中の5Mの溶液)中に溶かした溶液に、95mg(0.42ミリモル)の酢酸パラジウム(II)及び0.66g(2.5ミリモル)のトリフェニルホスフィンを添加した。該混合物をオートクレーブに移し、18時間カルボニル化(6バールの一酸化炭素圧、120℃)させた。反応混合物を冷却させ、塩化アンモニウム飽和溶液(200ml)及び水(100ml)の混合物に注入した。
該混合物をジクロロメタンで抽出し、有機層を水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして蒸発させた。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(トルエン/ジオキサン/メタノール=6:3.5:0.5)によって精製した。酢酸エチルから結晶化させることによって、0.43g(29%)の表題化合物が無色の固体として得られた。融点167〜170℃。
3. 2,3−ジメチル−8−フェニル−3,6,7,8−テトラヒドロ−クロメノ[7,8−d]イミダゾール−5−カルボン酸アミド
0.3g(0.93ミリモル)の2,3−ジメチル−8−フェニル−3,6,7,8−テトラヒドロ−クロメノ[7,8−d]イミダゾール−5−カルボン酸をジクロロメタン(9ml)中に懸濁させた懸濁液に、0.45g(1.4ミリモル)のO−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TBTU)を添加し、そして該懸濁液を室温で64時間撹拌した。11.1ml(5.6ミリモル)のアンモニア(ジオキサン中0.5M)を添加し、そして該混合物を室温で24時間撹拌した。沈殿物を濾過分離し、そして真空中で40℃において乾燥させて、0.15g(48%)の表題化合物が黄色の固体として得られた。融点264〜267℃。
4. 2,3−ジメチル−8−フェニル−3,6,7,8−テトラヒドロ−クロメノ[7,8−d]イミダゾール−5−カルボン酸メチルアミド
0.3g(0.93ミリモル)の2,3−ジメチル−8−フェニル−3,6,7,8−テトラヒドロ−クロメノ[7,8−d]イミダゾール−5−カルボン酸をジクロロメタン(9ml)中に懸濁させた懸濁液に、0.45g(1.4ミリモル)のO−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TBTU)を添加し、そして該懸濁液を室温で64時間撹拌した。12ml(3.7ミリモル)のメチルアミン(THF中2M)を添加し、そして該混合物を室温で24時間撹拌した。該反応混合物を水中に注ぎ、そして沈殿物を濾過分離した。残留物を真空中で40℃において乾燥させた後に、35mg(11%)の表題化合物が黄色の固体として単離された。融点291〜292℃。
5. 2,3−ジメチル−8−フェニル−3,6,7,8−テトラヒドロ−クロメノ[7,8−d]イミダゾール−5−カルボン酸(2−ヒドロキシエチルアミド)
0.3g(0.93ミリモル)の2,3−ジメチル−8−フェニル−3,6,7,8−テトラヒドロ−クロメノ[7,8−d]イミダゾール−5−カルボン酸をジクロロメタン(9ml)中に懸濁させた懸濁液に、0.45g(1.4ミリモル)のO−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TBTU)を添加し、そして該懸濁液を室温で64時間撹拌した。284μl(4.7ミリモル)のエタノールアミンを添加し、そして該混合物を室温で24時間撹拌した。該反応混合物を水中に注ぎ、そして沈殿物を濾過分離した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=15:1)によって精製することで、53mg(17%)の表題化合物が黄色の固体として得られた。融点228〜229℃。
6. 2,3−ジメチル−8−フェニル−3,6,7,8−テトラヒドロ−クロメノ[7,8−d]イミダゾール−5−カルボン酸(2−メトキシエチル)−アミド
0.3g(0.93ミリモル)の2,3−ジメチル−8−フェニル−3,6,7,8−テトラヒドロ−クロメノ[7,8−d]イミダゾール−5−カルボン酸をジクロロメタン(9ml)中に懸濁させた懸濁液に、0.45g(1.4ミリモル)のO−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TBTU)を添加し、そして該懸濁液を室温で64時間撹拌した。409μl(4.7ミリモル)の2−メトキシ−エチルアミンを添加し、そして該混合物を室温で24時間撹拌した。該反応混合物を水中に注ぎ、そして沈殿物を濾過分離した。残留物を真空中で40℃において乾燥させた後に、91mg(29%)の表題化合物が黄色の固体として単離された。融点254〜256℃。
7. 1−(2,3−ジメチル−8−フェニル−3,6,7,8−テトラヒドロ−クロメノ[7,8−d]イミダゾール−5−イル)−1−モルホリン−4−イル−メタノン
0.3g(0.93ミリモル)の2,3−ジメチル−8−フェニル−3,6,7,8−テトラヒドロ−クロメノ[7,8−d]イミダゾール−5−カルボン酸をジクロロメタン(9ml)中に懸濁させた懸濁液に、0.45g(1.4ミリモル)のO−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TBTU)を添加し、そして該懸濁液を室温で64時間撹拌した。410μl(4.7ミリモル)のモルホリンを添加し、そして該混合物を室温で24時間撹拌した。該反応混合物を水中に注ぎ、そして沈殿物を濾過分離した。残留物を真空中で40℃において乾燥させた後に、0.1g(33%)の表題化合物が黄色の固体として単離された。融点291〜293℃。
8. 1−(2,3−ジメチル−8−フェニル−3,6,7,8−テトラヒドロ−クロメノ[7,8−d]イミダゾール−5−イル)−1−ピロリジン−1−イル−メタノン
0.3g(0.93ミリモル)の2,3−ジメチル−8−フェニル−3,6,7,8−テトラヒドロ−クロメノ[7,8−d]イミダゾール−5−カルボン酸をジクロロメタン(9ml)中に懸濁させた懸濁液に、0.45g(1.4ミリモル)のO−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TBTU)を添加し、そして該懸濁液を室温で64時間撹拌した。392μl(4.7ミリモル)のピロリジンを添加し、そして該混合物を室温で24時間撹拌した。該反応混合物を水中に注ぎ、そして沈殿物を濾過分離した。残留物を真空中で40℃において乾燥させた後に、87mg(28%)の表題化合物が黄色の固体として単離された。融点225〜227℃。
9. 2−イソプロピル−3−メチル−8−フェニル−3,6,7,8−テトラヒドロ−クロメノ[7,8−d]イミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミド
11.6mlのリン酸(85%)及び1.2g(3.0ミリモル)の2−イソプロピル−7−ヒドロキシ−6−(3−ヒドロキシ−3−フェニルプロピル)−3−メチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミドを80℃で90分間加熱した。室温に冷却した後に、反応混合物を氷水中に注ぎ、6Nの水酸化ナトリウム溶液で中和し、そして酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=50:1)によって精製することで、0.4g(40%)の表題化合物が黄色の固体として得られた。融点179〜180℃。
10. 2−シクロプロピル−3−メチル−8−フェニル−3,6,7,8−テトラヒドロ−クロメノ[7,8−d]イミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミド
50mlのリン酸(85%)及び6.7g(17.6ミリモル)の2−シクロプロピル−7−ヒドロキシ−6−(3−ヒドロキシ−3−フェニルプロピル)−3−メチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミドを80℃で90分間加熱した。室温に冷却した後に、反応混合物を氷水(400ml)中に注ぎ、10Nの水酸化ナトリウム溶液で中和し、そして酢酸エチルで抽出した(4×300ml)。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=100:1)によって精製し、そしてジイソプロピルエーテルから結晶化させて、4.5g(71%)の表題化合物が白色の固体として得られた。融点176〜179℃。
11. 5−メトキシメチル−2,3−ジメチル−8−フェニル−3,6,7,8−テトラヒドロ−クロメノ[7,8−d]イミダゾールシュウ酸
0.25g(0.75ミリモル)の(2,3−ジメチル−8−フェニル−3,6,7,8−テトラヒドロ−クロメノ[7,8−d]イミダゾール−5−イル)メタノールをジクロロメタン(10ml)中に懸濁させ、そして810μl(1.12ミリモル)の塩化チオニルを滴加した。
該反応混合物を室温で16時間撹拌し、次いで真空中で濃縮させた。残留物を1.5ml(1.5ミリモル)のナトリウムメトキシド溶液(メタノール中30%)で処理し、該混合物を密封容器に移し、そしてマイクロ波の照射によって100℃に15分間加熱した。室温に冷却した後に、反応混合物を水に注ぎ、そしてジクロロメタンで抽出した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして真空中で濃縮した。残留物をまず、シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=80:1)によって精製し、次いでアセトン中のシュウ酸で処理した。沈殿物を濾過分離し、そしてアセトンで洗浄して、132g(43%)の表題化合物が白色の固体として得られた。融点204〜205℃。
12. 5−(2−メトキシエトキシメチル)−2,3−ジメチル−8−フェニル−3,6,7,8−テトラヒドロ−クロメノ[7,8−d]イミダゾールシュウ酸
0.23g(0.75ミリモル)の(2,3−ジメチル−8−フェニル−3,6,7,8−テトラヒドロ−クロメノ[7,8−d]イミダゾール−5−イル)メタノールをジクロロメタン(10ml)中に懸濁させ、そして810μl(1.12ミリモル)の塩化チオニルを滴加した。
該反応混合物を室温で16時間撹拌し、次いで真空中で濃縮させた。残留物を7.5ml(1.5ミリモル)のナトリウム2−メトキシエトキシド溶液(2−メトキシエタノール中1M)で処理し、そして該混合物を室温で3時間撹拌した。その溶液を水に注ぎ、そしてジクロロメタンで抽出した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして真空中で濃縮した。残留物をまず、シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=20:1)によって精製し、次いでアセトン中のシュウ酸で処理した。沈殿物を濾過分離し、そしてアセトンで洗浄して、107mg(31%)の表題化合物がベージュ色の固体として得られた。融点131〜133℃。
13. 1−アジリジン−1−イル−1−(2,3−ジメチル−8−フェニル−3,6,7,8−テトラヒドロ−クロメノ[7,8−d]イミダゾール−5−イル)−メタノン
260mg(0.81ミリモル)の2,3−ジメチル−8−フェニル−3,6,7,8−テトラヒドロ−クロメノ[7,8−d]イミダゾール−5−カルボン酸をテトラヒドロフラン(10ml)中に懸濁させた懸濁液に、157mg(1.0ミリモル)のN,N’−カルボニルジイミダゾール(CDI)を添加し、そして該反応混合物を室温で一晩撹拌した。105mg(2.4ミリモル)のアジリジンを添加し、そして該混合物を室温で16時間撹拌した。該反応混合物を水に注ぎ、そしてジクロロメタンで抽出した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=20:1)によって精製し、そしてn−ブタノールから結晶化させて、56mg(20%)の表題化合物が白色の固体として得られた。融点201〜204℃。
14. 3−メチル−8−フェニル−2−トリフルオロメチル−3,6,7,8−テトラヒドロ−クロメノ[7,8−d]イミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミド
17mlのリン酸(85%)及び1.7g(4.0ミリモル)のヒドロキシ(ヒドロキシフェニルプロピル)−3−メチル−2−トリフルオロメチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミドを80℃で3時間加熱した。室温に冷却した後に、反応混合物を氷水中に注ぎ、10Nの水酸化ナトリウム溶液で中和し、そしてジクロロメタンで抽出した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル)によって精製し、そしてジイソプロピルエーテルから結晶化させて、210mg(13%)の表題化合物が白色の固体として得られた。融点223〜225℃。
15. 2,3−ジメチル−8−フェニル−3,6,7,8−テトラヒドロ−クロメノ[7,8−d]イミダゾール−5−カルボン酸エチルエステル
42mlのリン酸(85%)及び4.2g(11.4ミリモル)の7−ヒドロキシ−6−(3−ヒドロキシ−3−フェニルプロピル)−2,3−ジメチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸エチルエステルを80℃で2時間加熱した。室温に冷却した後に、反応混合物を氷水中に注ぎ、10Nの水酸化ナトリウム溶液で中和した。沈殿物を濾過分離し、そして真空中で40℃において乾燥させて、3.4g(86%)の表題化合物が白色の固体として得られた。融点172〜173℃。
16. 2,3−ジメチル−8−フェニル−3,6,7,8−テトラヒドロ−クロメノ[7,8−d]イミダゾール−5−カルボン酸
3.4g(9.6ミリモル)の2,3−ジメチル−8−フェニル−3,6,7,8−テトラヒドロクロメノ[7,8−d]イミダゾール−5−カルボン酸エチルエステルを100mlのジオキサン及び25mlの水中に懸濁させた懸濁液に、1.4g(57.7ミリモル)の水酸化リチウムを添加し、該反応混合物を6時間還流させた。室温に冷却した後に、反応混合物を2MのHCl溶液を用いてpH=5に調整した。沈殿物を濾過分離し、そしてn−ブタノールで結晶化させて、3.0g(96%)の表題化合物がベージュ色の固体(融点323〜326℃)が得られた。
17. (2,3−ジメチル−8−フェニル−3,6,7,8−テトラヒドロ−クロメノ[7,8−d]イミダゾール−5−イル)メタノール
250mg(0.7ミリモル)の2,3−ジメチル−8−フェニル−3,6,7,8−テトラヒドロ−クロメノ[7,8−d]イミダゾ−5−カルボン酸エチルエステルを10mlのテトラヒドロフラン中に溶かした溶液を0℃に冷却し、そして927μl(0.93ミリモル)のリチウムアルミニウムヒドリド溶液(THF中1M)を滴加した。温度を室温にまで高め、そして該反応混合物を1時間撹拌した。該反応混合物に慎重に1.5mlの水及び1.5mlの6Mの水酸化ナトリウム溶液を添加し、そして該混合物をジクロロメタンで抽出した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(トルエン/ジオキサン=1:1)によって精製し、そしてジイソプロピルエーテルで結晶化させて、101mg(45%)の表題化合物がベージュ色の固体として得られた。融点279〜281℃。
18. 1−アゼチジン−1−イル−1−(2,3−ジメチル−8−フェニル−3,6,7,8−テトラヒドロ−クロメノ[7,8−d]イミダゾール−5−イル)−メタノン
0.31g(0.96ミリモル)の2,3−ジメチル−8−フェニル−3,6,7,8−テトラヒドロ−クロメノ[7,8−d]イミダゾール−5−カルボン酸をジクロロメタン(10ml)中に懸濁させた懸濁液に、0.34g(1.4ミリモル)のO−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TBTU)を添加し、そして該懸濁液を40℃で4時間加熱した。102mg(1.0ミリモル)のアゼチジンを添加し、そして該混合物を3時間撹拌した。該反応混合物を水中に注ぎ、そしてジクロロメタンで抽出した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(トルエン/ジオキサン=1:5)によって精製し、そしてジイソプロピルエーテルで結晶化させて、212mg(61%)の表題化合物が白色の固体として得られた。融点246〜248℃。
19. 2,3−ジメチル−8−フェニル−3,6,7,8−テトラヒドロ−クロメノ[7,8−d]イミダゾール−5−カルボン酸プロピルアミド
0.3g(0.93ミリモル)の2,3−ジメチル−8−フェニル−3,6,7,8−テトラヒドロ−クロメノ[7,8−d]イミダゾール−5−カルボン酸及び0.3g(0.93ミリモル)のO−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TBTU)をジメチルホルムアミド(5ml)中に溶かした溶液に、240μl(1.9ミリモル)のトリエチルアミン及び76μl(0.93ミリモル)のプロピルアミンを添加し、そして該懸濁液を室温で一晩撹拌した。該反応混合物を水中に注ぎ、沈殿物を濾過分離し、そしてシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=50:1)によって精製して、154mg(46%)の表題化合物が白色の粉末として得られた。融点273℃。
20. 1−(2,3−ジメチル−8−フェニル−3,6,7,8−テトラヒドロ−クロメノ[7,8−d]イミダゾール−5−イル)−1−(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノン
0.3g(0.93ミリモル)の2,3−ジメチル−8−フェニル−3,6,7,8−テトラヒドロ−クロメノ[7,8−d]イミダゾール−5−カルボン酸及び0.3g(0.93ミリモル)のO−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TBTU)をジメチルホルムアミド(5ml)中に溶かした溶液に、240μl(1.9ミリモル)のトリエチルアミン及び77μl(0.93ミリモル)の3−ピロリジノールを添加し、そして該懸濁液を室温で一晩撹拌した。該反応混合物を水中に注ぎ、そして沈殿物を濾過分離した。濾液を重炭酸ナトリウム飽和溶液で中和し、そしてジクロロメタンで抽出した(3回)。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=100:1)によって精製することで、120mg(33%)の表題化合物が白色の粉末として得られた。融点322〜324℃。
21. 2,3−ジメチル−8−フェニル−3,6,7,8−テトラヒドロ−クロメノ[7,8−d]イミダゾール−5−カルボン酸(2,3−ジヒドロキシプロピル)アミド
0.3g(0.93ミリモル)の2,3−ジメチル−8−フェニル−3,6,7,8−テトラヒドロ−クロメノ[7,8−d]イミダゾール−5−カルボン酸及び0.3g(0.93ミリモル)のO−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TBTU)をジメチルホルムアミド(5ml)中に溶かした溶液に、240μl(1.9ミリモル)のトリエチルアミン及び71μl(0.93ミリモル)の3−アミノプロパン−1,2−ジオールを添加し、そして該懸濁液を室温で一晩撹拌した。該反応混合物を水中に注ぎ、沈殿物を濾過分離し、そしてシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=8:1)によって精製して、100mg(27%)の表題化合物が白色の固体として得られた。融点268〜270℃。
22. 3−メトキシメチル−2−メチル−8−フェニル−3,6,7,8−テトラヒドロ−クロメノ[7,8−d]イミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミド
0.20g(0.6ミリモル)の7−ヒドロキシ−6−(3−ヒドロキシ−3−フェニルプロピル)−3−メトキシメチル−2−メチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミドを2mlの85%オルトリン酸中に懸濁させた懸濁液を80℃に加熱した。90分間撹拌した後に、反応混合物を室温に冷却し、氷水中に注ぎ、そして10Mの水酸化ナトリウムで中和した。水層をジクロロメタンで抽出し、有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして真空中で濃縮した。残留物を酢酸エチル/石油エーテルから結晶化させて、130mg(59%)の表題化合物がベージュ色の粉末として得られた。融点213〜215℃。
23. N−(2,3−ジメチル−8−フェニル−3,6,7,8−テトラヒドロ−クロメノ[7,8−d]イミダゾール−5−イル)−N−メチルアセトアミド
0.75g(2.0ミリモル)のN−[7−ヒドロキシ−6−(3−ヒドロキシ−3−フェニルプロピル)−2,3−ジメチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−N−メチルアセトアミドを8mlの85%オルトリン酸中に懸濁させた懸濁液を80℃に加熱した。2時間撹拌した後に、該反応混合物を室温に冷却し、6Mの水酸化ナトリウムで中和し、そして酢酸エチルで抽出した(3×20ml)。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして真空中で濃縮した。残留物を酢酸エチル/ジイソプロピルエーテル(1:10)から結晶化させて、表題化合物(57%)がベージュ色の固体として得られた。融点214〜216℃。
24. 2−エチル−3−メチル−8−フェニル−3,6,7,8−テトラヒドロ−クロメノ[7,8−d]イミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミド
1.3g(3.4ミリモル)の2−エチル−7−ヒドロキシ−6−(3−ヒドロキシ−3−フェニルプロピル)−3−メチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミドを13mlの85%オルトリン酸中に懸濁させた懸濁液を80℃に加熱した。2時間撹拌した後に、該反応混合物を室温に冷却し、6Mの水酸化ナトリウム(65ml)で中和し、そしてジクロロメタンで抽出した(4×150ml)。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして真空中で濃縮させることで、0.7g(57%)の表題化合物が白色の固体として得られた。融点195〜197℃。
25. エチル2,3−ジメチル−8−フェニル−6,7,8,9−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−h]キノリン−5−カルボキシレート
5.0g(14ミリモル)の5−ブロモ−2,3−ジメチル−8−フェニル−6,7,8,9−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−h]キノリンを71mlのエタノール及び12mlのトリエチルアミン中に溶かした溶液に、0.47g(2.1ミリモル)の酢酸パラジウム(II)及び1.8g(6.9ミリモル)のトリフェニルホスフィンを添加した。該混合物をオートクレーブに移し、そして18時間にわたりカルボニル化した(6バールの一酸化炭素圧、100℃)。該反応混合物を冷却し、水中に注ぎ、そしてジクロロメタンで抽出した。有機層を水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、蒸発させる。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=13:1)によって精製した。酢酸エチル/石油エーテルから結晶化させることにより、3.22g(66%)の表題化合物が無色の固体として得られた。融点185〜186℃。
26. 2,3−ジメチル−8−フェニル−6,7,8,9−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−h]キノリン−5−カルボン酸
1.2g(3.4ミリモル)のエチル2,3−ジメチル−8−フェニル−6,7,8,9−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−h]キノリン−5−カルボキシレートを20mlのジオキサン及び12mlの2Nの水酸化ナトリウム水溶液中に懸濁させた懸濁液を、出発化合物が残らなくなるまで100℃に加熱した。該混合物を冷却し、そして2Nの塩酸で中和した。沈殿物を回収し、水で洗浄し、そして乾燥させた。粗生成物をエタノールから再結晶化させることで、0.97g(88%)の表題化合物が無色の固体として得られた。融点325〜326℃。
27. 2,3−ジメチル−8−フェニル−6,7,8,9−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−h]キノリン−5−カルボン酸2−ヒドロキシエチルアミド
1.0g(2.9ミリモル)のエチル2,3−ジメチル−8−フェニル−6,7,8,9−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−h]キノリン−5−カルボキシレートを10mlの2−アミノエタノール中に懸濁された懸濁液を、出発材料が残らなくなるまで140〜150℃に加熱した。該混合物を塩化アンモニウム飽和水溶液とメタン/メタノール(9:1)との間で分離させた。有機層を分離し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして蒸発させた。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(トルエン/ジオキサン/メタノール=6:3:1)によって精製した。ジイソプロピルエーテルから結晶化させることによって、0.55g(52%)の表題化合物が無色の固体として得られた。融点248〜251℃。
28. 2,3−ジメチル−8−フェニル−6,7,8,9−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−h]キノリン−5−カルボン酸アミド
0.9g(2.8ミリモル)の2,3−ジメチル−8−フェニル−6,7,8,9−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−h]キノリン−5−カルボン酸を10mlのテトラヒドロフラン及び8mlのN,N−ジメチルホルムアミド中に懸濁させた懸濁液に0.5g(3.1ミリモル)のN,N’−カルボニルジイミダゾールを添加した。60℃で4時間後に、その溶液を冷却し、そしてアンモニアをフラスコ中に4時間通泡した。該混合物を60時間静置し、次いで100mlの水中に注入した。沈殿物を回収し、水で洗浄し、そして50℃で乾燥させることで、0.64g(71%)の表題化合物が得られた。融点311〜319℃。
29. 2,3−ジメチル−8−フェニル−6,7,8,9−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−h]キノリン−5−カルボン酸メチルアミド
1.0g(3.1ミリモル)の2,3−ジメチル−8−フェニル−6,7,8,9−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−h]キノリン−5−カルボン酸を10mlのテトラヒドロフラン及び5mlのN,N−ジメチルホルムアミド中に懸濁させた懸濁液に、1.0g(6.2ミリモル)のN,N’−カルボニルジイミダゾールを添加した。60℃で1時間後に、該溶液を冷却し、そして15.6ml(31.2ミリモル)のメチルアミン(テトラヒドロフラン中2M)を添加した。該混合物を周囲温度で2時間撹拌し、次いで50mlの水中に注入した。沈殿物を回収し、水で洗浄し、そして50℃で乾燥させることで、0.87g(84%)の表題化合物が得られた。融点259℃。
30. 2,3−ジメチル−8−フェニル−6,7,8,9−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−h]キノリン−5−カルボン酸1−アジリジニルアミド
0.47g(1.5ミリモル)の2,3−ジメチル−8−フェニル−6,7,8,9−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−h]キノリン−5−カルボン酸を10mlのテトラヒドロフラン及び5mlのN,N−ジメチルホルムアミド中に懸濁させた懸濁液に、0.4g(2.5ミリモル)のN,N’−カルボニルジイミダゾールを添加した。60℃で1時間後に、該溶液を冷却し、そして0.8g(18.6ミリモル)のアジリジンを4回に分けて3時間かけて添加した。反応が完了した後に、有機層を分離し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして蒸発させた。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=7:3)によって精製した。ジエチルエーテル/n−ヘプタンから結晶化させることにより、0.23g(46%)の表題化合物が無色の固体として得られた。融点192〜193℃。
31. 5−ヒドロキシメチル−2,3−ジメチル−8−フェニル−6,7,8,9−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−h]キノリン
0.2g(5.3ミリモル)のリチウムアルミニウムヒドリドを15mlのテトラヒドロフラン中に懸濁させた懸濁液に、1.0g(2.9ミリモル)のエチル2,3−ジメチル−8−フェニル−6,7,8,9−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−h]キノリン−5−カルボキシレートを5mlのテトラヒドロフラン中に溶かした溶液を緩慢に添加した。2時間後に、該反応混合物を0.1mlの水で、0.2mlの6Nの水酸化カリウム水溶液で、そして0.1mlの水で慎重に加水分解した。無水硫酸マグネシウムを添加し、そして該混合物を1時間撹拌した。セライトを通して濾過した後に、濾液を蒸発させ、そして残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=13:1)によって精製した。
アセトンから結晶化させることによって、0.28g(32%)の表題化合物が無色の固体として得られた。融点253〜254℃。
32. (8S)−及び(8R)−2,3−ジメチル−8−フェニル−6,7,8,9−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−h]キノリン−5−カルボン酸メチルアミド
ラセミ体の2,3−ジメチル−8−フェニル−6,7,8,9−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−h]キノリン−5−カルボン酸メチルアミドの分割は、250×110mmのCHIRALCEL(R)OD20μmカラムを用いた分取クロマトグラフィーによって達成した。移動相は100%のアセトニトリルからなっていた。分離は、室温で流速500ml/分で実施した。生成物は波長310nmで検出した。分離により、0.78g(8S)−2,3−ジメチル−8−フェニル−6,7,8,9−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−h]キノリン−5−カルボン酸メチルアミド(ee>99.9%、融点273〜275℃)と0.79gの(8R)−2,3−ジメチル−8−フェニル−6,7,8,9−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−h]キノリン−5−カルボン酸メチルアミド(ee98.9%、融点272〜273℃)とが両者とも無色の固体として得られた。光学純度は旋光度を用いて測定した。(8S)エナンチオマーに関して、[α] 20=−42(c=0.1、ジクロロメタン)が測定された。
33. (8S)−2,3−ジメチル−8−フェニル−3,6,7,8−テトラヒドロ−クロメノ[7,8−d]イミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミド
ラセミ体の2,3−ジメチル−8−フェニル−3,6,7,8−テトラヒドロ−クロメノ[7,8−d]イミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミド(0.5g、1.4ミリモル)の分割は、275×110mmのCHIRALPAK(R)AS−V20μmカラムを用いた分取クロマトグラフィーによって達成した。移動相はn−ヘプタン/エタノール/ジエチルアミン混合物[95/5/0.1(v/v/v)]からなっていた。分離は、室温で流速1ml/分で実施した。生成物は波長225nmで検出した。分離により、0.19g(39%、ee98.9%)の表題化合物((8S)−エナンチオマー)が白色の固体として得られた。融点227〜228℃。
光学純度は旋光度を用いて測定した。表題化合物((8S)−エナンチオマー)に関しては、−89゜(c=0.1、ジクロロメタン)の[α] 20値が測定された。
34. (8R)−2,3−ジメチル−8−フェニル−3,6,7,8−テトラヒドロ−クロメノ[7,8−d]イミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミド
ラセミ体の2,3−ジメチル−8−フェニル−3,6,7,8−テトラヒドロ−クロメノ[7,8−d]イミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミド(0.5g、1.4ミリモル)の分割は、275×110mmのCHIRALPAK(R)AS−V20μmカラムを用いた分取クロマトグラフィーによって達成した。移動相はn−ヘプタン/エタノール/ジエチルアミン混合物[95/5/0.1(v/v/v)]からなっていた。分離は、室温で流速1ml/分で実施した。生成物は波長225nmで検出した。分離により、0.19g(39%、ee99.8%)の表題化合物((8R)−エナンチオマー)が白色の固体として得られた。融点227〜228℃。
光学純度は旋光度を用いて測定した。表題化合物((8R)−エナンチオマー)に関しては、+94゜(c=0.1、ジクロロメタン)の[α] 20が測定された。
35. 2,3−ジメチル−8−フェニル−3,6,7,8−テトラヒドロ−クロメノ[7,8−d]イミダゾール−5−カルボン酸シクロプロピルアミド
0.5g(1.5ミリモル)の2,3−ジメチル−8−フェニル−3,6,7,8−テトラヒドロ−クロメノ[7,8−d]イミダゾール−5−カルボン酸をジクロロメタン(15ml)中に懸濁させた懸濁液に、0.75g(2.3ミリモル)のO−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N′,N′−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TBTU)を添加し、そして該懸濁液を室温で一晩撹拌した。430μl(6.2ミリモル)のシクロプロピルアミンを添加し、そして該混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を水(30ml)中に注ぎ、そしてジクロロメタンで抽出した(3×20ml)。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして真空中で濃縮した。
残留物をエタノールから結晶化させることで、345mg(62%)の表題化合物が白色の固体として得られた。融点312〜313℃。
36. 2,3−ジメチル−8−フェニル−3,6,7,8−テトラヒドロ−クロメノ[7,8−d]イミダゾール
5mlのリン酸(85%)及び260mg(0.9ミリモル)の1,2−ジメチル−5−(3−フェニルアリル)−1H−ベンゾイミダゾール−4−オールの懸濁液を90℃で90分間加熱した。室温に冷却した後に、反応混合物を水(400ml)中に注ぎ、6Nの水酸化ナトリウム溶液で中和し、そしてジクロロメタンで抽出した(4×300ml)。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(トルエン/ジオキサン=2:1)によって精製することで、24.5mg(10%)の表題化合物が白色の粉末として得られた。融点161〜164℃。
37. 2−メチル−8−フェニル−3,6,7,8−テトラヒドロ−クロメノ[7,8−d]イミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミド
0.69g(1.4ミリモル)の7−ヒドロキシ−6−(2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピル)−2−メチル−3−(2−トリメチルシラニルエトキシメチル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミド及び7mlのリン酸(85%)の懸濁液を80℃で1時間加熱した。室温に冷却した後に、反応混合物を水中に注ぎ、そして6Nの水酸化ナトリウム溶液で中和した。沈殿物を濾過分離し、そしてシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=10:1)によって精製することで、0.34g(72%)の表題化合物が黄色のフォーム状物として得られた。
38. (S)−2,3−ジメチル−8−フェニル−3,6,7,8−テトラヒドロ−クロメノ[7,8−d]イミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミド(314853)
0.4g(1.1ミリモル)の7−ヒドロキシ−6−((R)−3−ヒドロキシ−3−フェニルプロピル)−2,3−ジメチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミドを20mlの無水テトラヒドロフラン中に溶かした溶液を0.66g(3.3ミリモル)のDIAD及び0.82g(3.2ミリモル)のトリフェニルホスフィンで処理し、そして該反応混合物を室温で1時間撹拌した。該反応混合物を塩化アンモニウム飽和溶液(10ml)中に注ぎ、そして酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/メタノール=20:1)によって精製することで、0.15g(42%)の表題化合物が白色の固体として得られた。融点229〜231℃。[α]=−47゜(c=0.2、CHCl中)。
光学純度は、キラルHPLCカラム:CHIRALPAK(R)AD−H(250×4.6mm、5μm、溶剤:エタノール/エタノール=1:1(v/v)+0.1%のジエチルアミン、流速:1ml/分)によって測定した。
(8S)−エナンチオマー(99.31面積%)及び(8R)−エナンチオマー(0.55面積%)が滞留時間3.91分及び4.06分でそれぞれ溶出した。
出発化合物及び中間体
A. 2−ベンジルオキシ−4−ブロモ−6−ニトロフェニルアミン
50g(325ミリモル)の2−アミノ−3−ニトロフェノール、45g(325ミリモル)の炭酸カリウム及び2g(13ミリモル)のヨウ化ナトリウムを400mlのエタノール中に懸濁させた懸濁液に、47ml(408ミリモル)の塩化ベンジルを添加し、そして該混合物を80℃に加熱した。2時間後に、反応混合物を冷却し、そして溶剤を蒸発させた。
残留物を酢酸エチル中に溶解させ、そして水で抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして蒸発させる。ジクロロメタンでの同時蒸発(3回)により、暗褐色の油状残留物が得られ、これを400mlのアセトニトリル中に溶解させた。63.4g(356ミリモル)のN−ブロモスクシンイミドを添加した後に、反応混合物を1時間還流した。冷却した後に、400gのシリカゲルを添加し、そして該混合物を蒸発乾涸させた。得られた固体をカラムに載せ、そして生成物を酢酸エチル/石油エーテル(4:1)を用いて溶出させた。溶出液の蒸発により固体が得られ、これを酢酸エチル/n−ヘプタンから再結晶化させて、62g(59%)の表題化合物が赤色の固体として得られた。融点90℃。
B. N−アセチル−N−(2−ベンジルオキシ−4−ブロモ−6−ニトロフェニル)アセトアミド
20g(62ミリモル)の2−ベンジルオキシ−4−ブロモ−6−ニトロフェニルアミンを120mlの無水酢酸及び2mlのメタンスルホン酸中に溶かした溶液を120℃に加熱した。反応が完了した後に(15分)、過剰の無水酢酸を真空中で蒸発させた。残留物をジクロロメタン/水中に溶解させ、そして6Nの水酸化ナトリウム水溶液で中和した。有機層を分離し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして蒸発させる。残留物を酢酸エチル/n−ヘプタンから結晶化させることで、23.2g(92%)の表題化合物がクリーム色の固体として得られた。融点148℃。
C. N−(2−アミノ−6−ベンジルオキシ−4−ブロモフェニル)アセトアミド
23g(56ミリモル)のN−アセチル−N−(2−ベンジルオキシ−4−ブロモ−6−ニトロフェニル)アセトアミド、5.5g(34ミリモル)の塩化鉄(III)及び13.8gの活性炭を600mlのメタノール中に懸濁させた懸濁液を還流加熱した。該反応混合物に、緩慢な還流を維持するために28mlのヒドラジン水和物(95%)を添加した。反応が完了した後に(2時間)、反応混合物を冷却させ、そしてセライトを通して濾過した。濾過ケークをジクロロメタン/メタノールで徹底的に洗浄し、そして濾液を蒸発乾涸させた。残留物をジクロロメタン/メタノールと水との間で分離させた。有機層をブラインで洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、蒸発させる。残留物を沸騰した酢酸エチル/n−ヘプタンから再結晶化させて、12.3g(65%)の表題化合物が無色の固体として得られた。融点185℃。
D. N−(2−ベンジルオキシ−4−ブロモ−6−ジメチルアミノフェニル)アセトアミド
5g(15ミリモル)のN−(2−アミノ−6−ベンジルオキシ−4−ブロモフェニル)アセトアミドを80mlのメタノール及び34mlのホルムアルデヒド(37%)中に懸濁した懸濁液を塩化水素の飽和メタノール溶液で酸性化させることで、澄明な黄色の溶液が得られた。該溶液に、1.5g(24ミリモル)のシアノホウ水素化ナトリウムを少しずつ添加した。
反応が完了した後に(15分間)、該混合物を炭酸水素ナトリウム水溶液で中和し、そしてジクロロメタンで抽出した。有機層を無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして蒸発させる。残留物を酢酸エチル/n−ヘプタンから結晶化させることで、4.3g(79%)の表題化合物が無色の固体として得られた。融点177℃。
E. 4−ベンジルオキシ−6−ブロモ−1,2−ジメチル−1H−ベンゾイミダゾール
26.2g(72ミリモル)のN−(2−ベンジルオキシ−4−ブロモ−6−ジメチルアミノフェニル)アセトアミドを180mlの塩化ホスホリル中に懸濁させた懸濁液を70℃に24時間加熱した。過剰の塩化ホスホリルを真空中で蒸発させた。残留物をジクロロメタン中に懸濁し、そして6Nの水酸化ナトリウム及び水で慎重に中和した。有機層を分離し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして蒸発させる。残留物を酢酸エチルから結晶化させることで、15.1g(63%)の表題化合物が無色の固体として得られた。融点177〜179℃。
F. 7−ベンジルオキシ−2,3−ジメチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミド
3g(9.1ミリモル)の4−ベンジルオキシ−6−ブロモ−1,2−ジメチル−1H−ベンゾイミダゾールを100mlのジメチルアミン(テトラヒドロフラン中3.2Mの溶液)中に溶かした溶液に、0.3g(1.3ミリモル)の酢酸パラジウム(II)及び1.4g(5.3ミリモル)のトリフェニルホスフィンを添加した。該混合物をオートクレーブに移し、そして16時間にわたりカルボニル化した(6バールの一酸化炭素圧、120℃)。該反応混合物を冷却し、蒸発させ、そして残留物をジクロロメタン中に溶解させた。有機層を水で抽出し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、蒸発させる。残留物を、酢酸エチルを使用したシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィーによって精製することで、2.3g(78%)の表題化合物が無色の固体として得られた。融点159〜160℃。
G. 7−ヒドロキシ−2,3−ジメチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミド
2.3g(7.1ミリモル)の7−ベンジルオキシ−2,3−ジメチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミドを80mlのメタノール中に溶かした溶液を0.3gの10%のPd/C(1バールのH)上で16時間水素化させた。触媒を濾過分離し、そして濾液を蒸発させた。残留物をアセトンから結晶化させることで、1.2g(71%)の表題化合物が無色の固体として得られた。融点248℃。
H. 6−ジメチルアミノメチル−7−ヒドロキシ−2,3−ジメチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミド
2.0g(8.6ミリモル)の7−ヒドロキシ−2,3−ジメチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミドをジクロロメタン(80ml)中に懸濁させた懸濁液に、1.7g(9.4ミリモル)のエッシェンモーザーの塩をジクロロメタン(50ml)中に懸濁させた懸濁液を滴加した。室温で3時間撹拌した後に、反応混合物を重炭酸ナトリウム飽和溶液(100ml)中に注ぎ、そしてジクロロメタンで抽出した(2×50ml)。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして真空中で濃縮することで、2.0g(82%)の表題化合物が橙色のフォーム状物として得られた。その化合物は更なる精製無くして後続工程に使用される。
H−NMR(200MHz;DMSO):δ=2.31(s,3H,Me)、2.58(2s,6H,2NC )、2.78(s,3H,NC )、3.02(s,3H,NC )、3.62(m,5H,C N,NC )、7.79(s,1H,Ar−
I. 7−ヒドロキシ−2,3−ジメチル−6−(3−オキソ−3−フェニルプロピル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミド
2.0g(6.9ミリモル)の6−ジメチルアミノメチル−7−ヒドロキシ−2,3−ジメチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミド及び1.8g(10.3ミリモル)の1−(1−フェニルビニル)ピロリジンをトルエン(40ml)中に懸濁させ、そして該反応混合物を一晩還流させた。室温に冷却した後に、溶剤を真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=14:1)によって精製した。酢酸エチルからの結晶化によって、1.1g(42%)の表題化合物がベージュ色の固体として得られた。融点223〜224℃。
J. 7−ヒドロキシ−6−(3−ヒドロキシ−3−フェニルプロピル)−2,3−ジメチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミド
1.0g(2.7ミリモル)の7−ヒドロキシ−2,3−ジメチル−6−(3−オキソ−3−フェニルプロピル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミドをエタノール(10ml)中に懸濁した懸濁液に、124mg(3.3ミリモル)のホウ水素化ナトリウムを慎重に添加(発熱反応)し、そして該反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を塩化アンモニウム飽和溶液(20ml)中に注ぎ、そして水(80ml)で希釈した。沈殿物を濾過分離し、そして真空中で乾燥させることで、880mg(89%)の表題化合物がベージュ色の固体として得られた。融点257〜260℃。
K. 6−ブロモ−2−メチル−4−ニトロ−1(3)H−ベンゾイミダゾール
65g(0.28モル)の4−ブロモ−6−ニトロ−1,2−フェニレンジアミンを600mlのエタノール中に懸濁させた懸濁液に、140mlの5Nの塩酸を添加した。反応混合物を還流させ、そして58ml(0.56モル)の2,4−ペンタンジオンを1回で添加した。1時間後に、該混合物を冷却させ、500mlの水中に注ぎ、そして濃アンモニアで中和した。沈殿物を回収し、水で徹底的に洗浄し、そして五酸化リン上で乾燥させることで、70.8g(99%)の表題化合物が白色の固体として得られた。融点229〜231℃。
L. 6−ブロモ−1,2−ジメチル−4−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール
4.3g(107ミリモル)の水素化ナトリウム(鉱油中60%w/wの分散液)を25mlのN,N−ジメチルホルムアミド中に懸濁させた懸濁液に、25g(98ミリモル)の6−ブロモ−2−メチル−4−ニトロ−1(3)H−ベンゾイミダゾールを100mlのN,N−ジメチルホルムアミド中に溶かした溶液を0℃で緩慢に添加した。0℃で30分後に、15.2g(107ミリモル)のヨウ化メチルを20分間にわたり添加した。反応が完了したら(45分間)、200mlの水を慎重に添加し、そして該混合物を室温で1時間撹拌した。沈殿物を回収し、水で徹底的に洗浄し、そして五酸化リン上で真空中に乾燥させた。メタノールから再結晶化させることで、19.6g(74%)の表題化合物が無色の固体として得られた。融点193〜195℃。
M. 6−ブロモ−1,2−ジメチル−1H−ベンゾイミダゾール−4−イルアミン
19g(70ミリモル)の6−ブロモ−1,2−ジメチル−4−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾールを250mlのメタノール中に溶かした溶液に、13.7g(84ミリモル)の塩化鉄(III)及び6gの活性炭を添加した。該反応混合物を80℃に加熱し、そして17mlのヒドラジン水和物(95%)を緩慢に添加した。3時間還流させた後に、高温の反応混合物をセライトを通して濾過し、そして沈殿物をメタノールとジクロロメタンで洗浄した。
濾液を蒸発させることで、懸濁液が得られ、これをn−ヘプタンで処理した。沈殿物を回収し、n−ヘプタンで洗浄し、真空中で乾燥させることで、13.3g(79%)の表題化合物が白色の固体として得られた。融点206〜209℃。
N. (6−ブロモ−1,2−ジメチル−1H−ベンゾイミダゾール−4−イル)−(1−フェニルアリル)アミン
6.4g(26.7ミリモル)の6−ブロモ−1,2−ジメチル−1H−ベンゾイミダゾール−4−イルアミン、8.5g(80ミリモル)のベンズアルデヒド及び0.3gのp−トルエンスルホン酸一水和物を80mlのトルエン中でディーンスタークトラップで還流させた。反応が完了した後に、混合物をその容量の3分の1にまで蒸発させ、そして50mlのテトラヒドロフランで希釈した。該混合物を0℃に冷却し、そして80ml(80ミリモル)のビニルマグネシウムブロミド(テトラヒドロフラン中1Mの溶液)を45分間の間に添加した。30分後に、反応混合物を塩化アンモニウム飽和溶液で加水分解させ、水で希釈し、そして酢酸エチルで抽出した。有機相を分離し、水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、蒸発させる。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=7:3)によって精製した。ジイソプロピルエーテルから結晶化させることによって、4.2g(44%)の表題化合物が無色の固体として得られた。融点137〜139℃。
O. 6−ブロモ−1,2−ジメチル−5−(3−フェニルアリル)−1H−ベンゾイミダゾール−4−イルアミン
3.8g(10.7ミリモル)の(6−ブロモ−1,2−ジメチル−1H−ベンゾイミダゾール−4−イル)−(1−フェニルアリル)アミン及び3.5gのp−トルエンスルホン酸一水和物を80mlのトルエン中に懸濁させた懸濁液を26時間還流させた。該懸濁液を、50mlの炭酸水素ナトリウム飽和溶液と150mlの水との混合物中に注ぎ、そして酢酸エチルで抽出した。有機相を分離し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして蒸発させる。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(トルエン/ジオキサン/メタノール=6:3.8:0.2)によって精製した。ジイソプロピルエーテルから結晶化させることによって、2.45g(64%)の表題化合物が無色の固体として得られた。融点186〜189℃。
P. 5−ブロモ−2,3−ジメチル−8−フェニル−6,7,8,9−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−h]キノリン
2.0g(5.6ミリモル)の6−ブロモ−1,2−ジメチル−5−(3−フェニルアリル)−1H−ベンゾイミダゾール−4−イルアミンを10mlのリン酸(85%)中に懸濁させた懸濁液を130℃に20分間加熱した。該溶液を破砕氷に注ぎ、そしてpHを6Nの水酸化ナトリウム溶液を添加することでpH=9に調整した。該混合物をジクロロメタン/メタノール(10:1)で抽出し、有機相を分離し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして蒸発させた。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(トルエン/ジオキサン/メタノール=6:3.8:0.2)によって精製した。ジイソプロピルエーテルから結晶化させることによって、1.7g(84%)の表題化合物が無色の固体として得られた。融点206〜210℃。
Q. 2,3−ジメチル−8−フェニル−3,6,7,8−テトラヒドロ−クロメノ[7,8−d]イミダゾール−5−カルボン酸
3.3g(9.6ミリモル)の2,3−ジメチル−8−フェニル−3,6,7,8−テトラヒドロ−クロメノ[7,8−d]イミダゾール−5−カルボン酸エチルエステルをジオキサン(100ml)中に懸濁させた懸濁液に、1.4g(57.7ミリモル)の水酸化リチウムを25mlの水に溶かしたものを添加し、そして該混合物を5時間還流させた。室温に冷却した後に、該反応混合物を水中に注ぎ、そしてpHを2NのHClを用いてpH=5に調整した。沈殿物を濾過分離し、そしてn−ブタノールから結晶化させて、3.0g(96%)の表題化合物がベージュ色の固体として得られた。融点323〜326℃。
R. 7−ヒドロキシ−6−(3−ヒドロキシ−3−フェニルプロピル)−2−イソプロピル−3−メチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミド
1.3g(3.3ミリモル)の7−ヒドロキシ−2−イソプロピル−3−メチル−6−(3−オキソ−3−フェニルプロピル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミドをエタノール(10ml)中に溶かした溶液を201mg(5.3ミリモル)のホウ水素化ナトリウムで処理し、そして該反応混合物を室温で2.5時間撹拌した。塩化アンモニウム飽和溶液を添加し、そして該反応混合物を更に30分間撹拌した。反応混合物を水(60ml)中に注ぎ、そしてジクロロメタンで抽出した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして真空中で濃縮することで、1.2g(92%)の表題化合物が緑色の蝋状物として得られた。
S. 7−ヒドロキシ−6−(3−ヒドロキシ−3−フェニルプロピル)−2,3−ジメチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸エチルエステル
4.6g(12.5ミリモル)の7−ヒドロキシ−2,3−ジメチル−6−(3−オキソ−3−フェニルプロピル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸エチルエステルをエタノール(200ml)中に溶かした溶液を570mg(15.0ミリモル)のホウ水素化ナトリウムで処理し、そして該反応混合物を室温で3時間撹拌した。塩化アンモニウム飽和溶液を添加し、そして該反応混合物を水(200ml)中に注入した。沈殿物を濾過分離し、そして真空中で40℃において乾燥させて、4.4g(95%)の表題化合物が白色の固体として得られた。融点193〜195℃。
T. 7−ヒドロキシ−6−(3−ヒドロキシ−3−フェニルプロピル)−3−メチル−2−トリフルオロメチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミド
3.0g(7.2ミリモル)の7−ヒドロキシ−3−メチル−6−(3−オキソ−3−フェニルプロピル)−2−トリフルオロメチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミドをエタノール(100ml)中に溶かした溶液を、324mg(8.6ミリモル)のホウ水素化ナトリウムで処理し、そして該反応混合物を室温で3時間撹拌した。塩化アンモニウム飽和溶液を添加し、該反応混合物を水(100ml)中に注ぎ、そしてジクロロメタンで抽出した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして真空中で濃縮することで、3.0g(98%)の表題化合物が褐色のフォーム状物として得られた。
U. 2−シクロプロピル−7−ヒドロキシ−6−(3−ヒドロキシ−3−フェニルプロピル)−3−メチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミド
1.5g(4.0ミリモル)の2−シクロプロピル−7−ヒドロキシ−3−メチル−6−(3−オキソ−3−フェニルプロピル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミドをエタノール(22ml)中に溶かした溶液を283mg(6.3ミリモル)のホウ水素化ナトリウムで処理し、そして該反応混合物を室温で3時間撹拌した。塩化アンモニウム飽和溶液を添加し、そして該反応混合物を水中に注ぎ、そしてジクロロメタンで抽出した(3×100ml)。
有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして真空中で濃縮させることで、1.5g(100%)の表題化合物が橙褐色の固体として得られた。融点92〜94℃。
V. 7−ヒドロキシ−2,3−ジメチル−6−(3−オキソ−3−フェニルプロピル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸エチルエステル
12.5g(53.4ミリモル)の7−ヒドロキシ−2,3−ジメチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸エチルエステルを無水ジクロロメタン(500ml)中に懸濁させた懸濁液を、12.8g(69.4ミリモル)のN,N−ジメチルメチレンインモニウムヨージドで処理し、そして該反応混合物を室温で8時間撹拌した。該混合物を真空中で濃縮し、そして残留物(13.8g)をトルエン(500ml)中で懸濁させた。12.1g(70ミリモル)のアセトフェノンピロリジンエナミンを添加し、そして該懸濁液を100℃で6時間加熱した。室温に冷却した後に、溶剤を真空中で除去し、そして残留物をジクロロメタン中に溶解させ、そしてフマル酸をメタノール中に溶かした溶液で処理した。沈殿物を濾過分離し、水中に溶解させ、そしてpHを重炭酸ナトリウム飽和溶液を用いてpH=7に調整した。沈殿物を濾過分離し、そして真空中で40℃において乾燥させて、8.3g(48%)の表題化合物が白色の固体として得られた。融点205〜206℃。
W. 2−シクロプロピル−7−ヒドロキシ−3−メチル−6−(3−オキソ−3−フェニルプロピル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミド
8.5g(32.8ミリモル)の2−シクロプロピル−7−ヒドロキシ−3−メチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミドを無水ジクロロメタン(500ml)中に懸濁させた懸濁液を、6.6g(36.0ミリモル)のN,N−ジメチルメチレンインモニウムヨージドで処理し、そして該反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を重炭酸ナトリウム飽和溶液中に注ぎ、そしてジクロロメタンで抽出した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして真空中で濃縮した。残留物(11.4g)をトルエン(500ml)中に懸濁させ、そして9.3g(54.0ミリモル)のアセトフェノンピロリジンエナミンを添加した。該懸濁液を100℃で7時間加熱し、そして室温に冷却した後に、溶剤を真空中で除去した。残留物を、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=30:1)によって精製することで、6.8g(50%)の表題化合物が緑色のフォーム状物として得られた。
X. 7−ヒドロキシ−2−イソプロピル−3−メチル−6−(3−オキソ−3−フェニルプロピル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミド
3.2g(10.5ミリモル)の7−ヒドロキシ−2−イソプロピル−3−メチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミドを無水ジクロロメタン(100ml)中に溶かした溶液を、2.1g(11.5ミリモル)のN,N−ジメチルメチレンインモニウムヨージドで処理し、そして該反応混合物を室温で3.5時間撹拌した。該反応混合物を重炭酸ナトリウム飽和溶液中に注ぎ、そしてジクロロメタンで抽出した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして真空中で濃縮した。残留物(3.4g)をトルエン(70ml)中に懸濁させ、そして2.7g(11.5ミリモル)のアセトフェノンピロリジンエナミンを添加した。該懸濁液を100℃で一晩加熱し、そして室温に冷却した後に、溶剤を真空中で除去した。残留物を、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=96:4)によって精製することで、1.4g(34%)の表題化合物が褐色のフォーム状物として得られた。
Y. 7−ヒドロキシ−3−メチル−6−(3−オキソ−3−フェニルプロピル)−2−トリフルオロメチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミド
6.8g(23.7ミリモル)の7−ヒドロキシ−3−メチル−2−トリフルオロメチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミドを無水ジクロロメタン(350ml)中に懸濁させた懸濁液を、5.7g(30.8ミリモル)のN,N−ジメチルメチレンインモニウムヨージドで処理し、そして該反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を水中に注ぎ、そしてジクロロメタンで抽出した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして真空中で濃縮した。残留物(9.0g)をトルエン(100ml)中に懸濁させ、そして6.8g(39.1ミリモル)のアセトフェノンピロリジンエナミンを添加した。該懸濁液を100℃で5時間加熱し、そして室温に冷却した後に、溶剤を真空中で除去した。3.0g(30%)の表題化合物が褐色のフォーム状物として単離された。
Z. 2−シクロプロピル−7−ヒドロキシ−3−メチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミド
15.4g(42.0ミリモル)の7−ベンジルオキシ−2−シクロプロピル−3−メチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミドを200mlのエタノール及び3.6mlの酢酸中に溶かした溶液を3.4gの10%Pd/C上でオートクレーブ(5バールのH)中で50℃で16時間水素化させた。触媒を濾過分離し、そして濾液を真空中で濃縮した。残留物をジイソプロピルエーテルから結晶化させて、10g(92%)の表題化合物が白色の固体として得られた。
NMR(d−DMSO):δ=1.05(m,4H)、2.22(m,1H)、2.98(s,6H,N(C )、3.79(s,3H,NC )、6.52(s,1H)、6.96(s,1H)、9.7(巾広、1H,OH)
AA. 7−ヒドロキシ−3−メチル−2−トリフルオロメチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミド
9.0g(23.8ミリモル)の7−ベンジルオキシ−3−メチル−2−トリフルオロメチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミド及び1.2mlの酢酸を300mlのエタノール−テトラヒドロフラン(1:1)中に溶かした溶液を1.1gの10%Pd/C上でオートクレーブ(5バールのH)中で50℃で16時間水素添加させた。触媒を濾過分離し、そして濾液を真空中で濃縮することで、6.9g(100%)の表題化合物が白色固体として得られた。融点243〜244℃。
AB. 7−ヒドロキシ−2−イソプロピル−3−メチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミド
3.6g(10.3ミリモル)の7−ベンジルオキシ−2−イソプロピル−3−メチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミド及び900μlの酢酸を70mlのメタノール中に溶かした溶液を、885mgの10%Pd/C上でオートクレーブ(5バールのH)中で50℃で15時間水素添加させた。触媒を濾過分離し、そして濾液を真空中で濃縮することで、3.2g(100%)の表題化合物が灰色の蝋状物として得られた。
AC. 7−ベンジルオキシ−2−イソプロピル−3−メチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミド
5.6g(15.5ミリモル)の4−ベンジルオキシ−6−ブロモ−2−イソプロピル−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール、2.4g(3.3ミリモル)のトリフェニルホスフィン、521mg(2.3ミリモル)の酢酸パラジウム(II)及び78.5ml(155ミリモル)のジメチルアミン(THF中2M)をオートクレーブに移し、そして120℃で3時間カルボニル化(6バールのCO)させた。触媒を濾過分離し、そして濾液を真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=1:5)により精製することで、3.8g(70%)の表題化合物が黄色の蝋状物として得られた。
AD. 7−ベンジルオキシ−3−メチル−2−トリフルオロメチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミド
15.8g(41.0ミリモル)の4−ベンジルオキシ−6−ブロモ−1−メチル−2−トリフルオロメチル−1H−ベンゾイミダゾール、6.4g(24.6ミリモル)のトリフェニルホスフィン、1.4g(6.2ミリモル)の酢酸パラジウム(II)及び205ml(410ミリモル)のジメチルアミン(THF中2M)をオートクレーブに移し、そして120℃で16時間カルボニル化(6バールのCO)させた。触媒を濾過分離し、そして濾液を真空中で濃縮させた。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=50:1)によって精製することで、9.3g(62%)の表題化合物が白色の固体として得られた。融点144〜146℃。
AE. 7−ベンジルオキシ−2−シクロプロピル−3−メチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミド
15.1g(42.3ミリモル)の4−ベンジルオキシ−6−ブロモ−2−シクロプロピル−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール、6.6g(25.4ミリモル)のトリフェニルホスフィン、1.4g(6.2ミリモル)の酢酸パラジウム(II)、169ml(338ミリモル)のジメチルアミン(THF中2M)を250mlのテトラヒドロフラン中でオートクレーブに移し、そして120℃で16時間カルボニル化(6バールのCO)させた。触媒を濾過分離し、そして濾液を真空中で濃縮させた。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=40:1)により精製することで、15.4g(100%)の表題化合物が黄色の油状物として得られた。
AF. 4−ベンジルオキシ−6−ブロモ−2−イソプロピル−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール
12.9g(33.1ミリモル)のN−(ベンジルオキシブロモジメチルアミノフェニル)イソブチルアミドを27.1mlの塩化ホスホリル中に懸濁させた懸濁液を90℃で4時間加熱した。室温に冷却した後に、反応混合物をジクロロメタンで希釈し、そして0℃に冷却した。pHを、10Nの水酸化ナトリウム溶液を慎重に添加することによってpH=8に調整し、有機層を分離し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして真空中で濃縮した。残留物を、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=80:1)によって精製することで、5.7g(48%)の表題化合物がベージュ色の固体として得られた。融点132〜133℃。
AG. 4−ベンジルオキシ−6−ブロモ−1−メチル−2−トリフルオロメチル−1H−ベンゾイミダゾール
40g(107.8ミリモル)の4−ベンジルオキシ−6−ブロモ−2−トリフルオロメチル−1H−ベンゾイミダゾールをアセトン(600ml)中に溶かした溶液を、44.7g(323.4ミリモル)の炭酸カリウムで処理し、そして該反応混合物を1時間還流させた。13.4mlのヨウ化メチルを添加し、そして該混合物を2時間撹拌した。室温に冷却した後に、沈殿物を濾過分離し、そして濾液を真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=15:1)により、13.2g(32%)の表題化合物が白色の固体として得られた。融点141〜142℃。
AH. N−(ベンジルオキシブロモジメチルアミノフェニル)イソブチルアミド
12.7g(35ミリモル)のN−(2−アミノ−6−ベンジルオキシ−4−ブロモフェニル)イソブチルアミドをメタノール(400ml)及び83ml(1.05モル)のホルムアルデヒド(水中37%)中に懸濁させた懸濁液を塩化水素で酸性化させることで、澄明な溶液が得られた。3.3g(52.5ミリモル)のシアノホウ水素化ナトリウムを添加し、そして該反応混合物を室温で3時間撹拌した。該混合物を水中に注ぎ、そして10Nの水酸化ナトリウム溶液で中和した。沈殿物を濾過分離し、そして真空中で40℃において乾燥させて、13.9g(100%)の表題化合物が白色の粉末として得られた。融点197〜198℃。
AI. 4−ベンジルオキシ−6−ブロモ−2−トリフルオロメチル−1H−ベンゾイミダゾール
26.1g(67.4ミリモル)4−ベンジルオキシ−6−ブロモ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−オールをクロロホルム(260ml)中に懸濁させた懸濁液に、19ml(202ミリモル)の三臭化リンを慎重に添加し、そして該反応混合物を4時間還流させた。室温に冷却した後に、反応混合物を水(600ml)中に注ぎ、重炭酸ナトリウム溶液で中和し、そしてジクロロメタンで抽出した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして真空中で濃縮することで、19.8g(79%)の表題化合物が褐色の固体として得られた。
AJ. N−(2−アミノ−6−ベンジルオキシ−4−ブロモフェニル)イソブチルアミド
25.2g(64.3ミリモル)のN−(2−ベンジルオキシ−4−ブロモ−6−ニトロフェニル)イソブチルアミド、6.3g(38.5ミリモル)の塩化鉄(III)及び15.7gの活性炭を600mlのメタノール中に懸濁させた懸濁液を70℃に加熱した。31.3ml(643ミリモル)のヒドラジン水和物を滴加し、そして反応混合物を90分間還流させた。
室温に冷却した後に、反応混合物をセライトを通して濾過し、濾過ケークをジクロロメタン/メタノールで洗浄し、そして濾液を真空中で濃縮した。残留物を真空中で40℃において乾燥させることで、13.0g(56%)の表題化合物が白色の固体として得られた。融点214〜215℃。
AK. 4−ベンジルオキシ−6−ブロモ−2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−オール
56.6g(135ミリモル)のN−(2−ベンジルオキシ−4−ブロモ−6−ニトロフェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミドを2Lのエタノール中に懸濁させた懸濁液をラネーニッケル上で3時間水素化させた(1バールのH)。該反応混合物をセライトを通して濾過し、そして濾液を真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(石油エーテル/酢酸エチル=5:1)によって精製することで、30.6g(58%)の表題化合物がベージュ色の固体として得られた。融点211〜214℃。
AL. N−(2−ベンジルオキシ−4−ブロモ−6−ニトロフェニル)イソブチルアミド
20g(62ミリモル)の2−ベンジルオキシ−4−ブロモ−6−ニトロアニリンを120mlの無水イソ酪酸及び1.9ml(50.4ミリモル)のメタンスルホン酸中に懸濁させた懸濁液を120℃で2.5時間加熱した。室温に冷却した後に、反応混合物を水中に注ぎ、10Nの水酸化ナトリウム溶液で中和し、そしてジクロロメタンで抽出した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして真空中で濃縮した。残留物をジイソプロピルエーテルから結晶化させて、1.6g(7%)の表題化合物が白色の固体として得られた。融点197〜198℃。
AM. N−(2−ベンジルオキシ−4−ブロモ−6−ニトロフェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
50g(155ミリモル)の2−ベンジルオキシ−4−ブロモ−6−ニトロアニリンを400mlのジオキサン中に溶かした溶液を44ml(310ミリモル)の無水トリフルオロ酢酸で処理し、そしてオートクレーブに移した。該反応混合物を120℃で3時間加熱し、そして室温に冷却した後に、溶剤を真空中で除去した。残留物をエタノールから結晶化させることで、53.6g(83%)の表題化合物が灰色の固体として得られた。融点146〜147℃。
AN. 4−ベンジルオキシ−6−ブロモ−1−メトキシメチル−2−メチル−1H−ベンゾイミダゾール
2.0g(6.3ミリモル)の4−ベンジルオキシ−6−ブロモ−2−メチル−1H−ベンゾイミダゾールをジメチルホルムアミド(10ml)中に溶解させ、そして該溶液を0℃に冷却した。151mg(6.5ミリモル)の水素化ナトリウム(60%)を分けて添加し、そして反応混合物を20分間撹拌した。435μl(6.3ミリモル)の1−クロロ−1−メトキシメタンを添加し、そして該反応混合物を0℃で撹拌した。2時間後に、該混合物を水(200ml)中に注ぎ、そして酢酸エチルで抽出した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして真空中で濃縮した。残留物を、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(トルエン/ジオキサン=6:1)によって精製することで、0.6g(26%)の表題化合物が黄色の油状物として得られた。
AO. 7−ベンジルオキシ−3−メトキシメチル−2−メチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミド
10.6g(29.3ミリモル)の4−ベンジルオキシ−6−ブロモ−1−メトキシメチル−2−メチル−1H−ベンゾイミダゾール、4.6g(17.6ミリモル)のトリフェニルホスフィン、1.0g(4.3ミリモル)の酢酸パラジウム(II)、148ml(293ミリモル)のジメチルアミン(THF中2M)を50mlのテトラヒドロフラン中でオートクレーブに移し、そして120℃で16時間カルボニル化させた(6バールのCO)。触媒を濾過分離し、そして濾液を真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=20:1)により精製することで、4.9g(50%)の表題化合物が黄色の油状物として得られた。
AP. 7−ヒドロキシ−3−メトキシメチル−2−メチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミド
1.8g(5.0ミリモル)の7−ベンジルオキシ−3−メトキシメチル−2−メチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミド及び270μlの酢酸を150mlのエタノール中に溶かした溶液を、240mgの10%Pd/C上でオートクレーブ(5バールのH)中で50℃で18時間水素化させた。触媒を濾過分離し、そして濾液を真空中で濃縮させ、そして酢酸エチル−石油エーテルから結晶化させて、0.8g(62%)の表題化合物が白色の固体として得られた。融点173〜183℃。
AQ. 6−ジメチルアミノメチル−7−ヒドロキシ−3−メトキシメチル−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミドヨウ化水素
1.0g(3.8ミリモル)の7−ヒドロキシ−3−メトキシメチル−2−メチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミドを無水ジクロロメタン(30ml)中に溶かした溶液を0.7g(4.2ミリモル)のN,N−ジメチルメチレンインモニウムヨージドで処理し、そして該反応混合物を室温で24時間撹拌した。該反応混合物を水中に注ぎ、そしてジクロロメタンで抽出した(3×20ml)。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして真空中で濃縮した。残留物をジイソプロピルエーテルから結晶化させて、1.1g(92%)の表題化合物が白色の固体として得られた。融点146〜147℃。
AR. 7−ヒドロキシ−3−メトキシメチル−2−メチル−6−(3−オキソ−3−フェニル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミド
1.1g(3.4ミリモル)の6−ジメチルアミノメチル−7−ヒドロキシ−3−メトキシメチル−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミドヨウ化水素をトルエン(25ml)中に懸濁させ、そして0.8g(4.7ミリモル)のアセトフェノンピロリジンエナミンを添加した。該懸濁液を100℃で4時間加熱し、そして室温に冷却した後に、溶剤を真空中で除去した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=30:1)によって精製し、そして酢酸エチルから結晶化させて、0.3g(27%)の表題化合物が褐色の固体として得られた。融点210〜213℃。
AS. 7−ヒドロキシ−6−(3−ヒドロキシ−3−フェニルプロピル)−2,3−ジメチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミド
0.2g(0.6ミリモル)の7−ヒドロキシ−3−メトキシメチル−2−メチル−6−(3−オキソ−4−フェニル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミドをエタノール(5ml)中に懸濁させた懸濁液を、30mg(0.8ミリモル)のホウ水素化ナトリウムで処理し、そして該反応混合物を室温で3時間撹拌した。塩化アンモニウム飽和溶液を添加し、そして該反応混合物をジクロロメタンで抽出した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして真空中で濃縮した。残留物で、0.2g(80%)の表題化合物が褐色固体として得られた。融点216〜218℃。
AT. N−(7−ベンジルオキシ−2,3−ジメチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル)アセトアミド
10g(30.2ミリモル)の4−ベンジルオキシ−6−ブロモ−1,2−ジメチル−1H−ベンゾイミダゾール、2.1g(36.2ミリモル)のアセトアミド、524mg(0.9ミリモル)のキサントフォス(xantphos)、13.7g(42.3ミリモル)の炭酸セシウム及び276mg(0.3ミリモル)のPd(dba)を60mlのジオキサン中に溶かした溶液を100℃で20時間撹拌した。該反応混合物を室温に冷却し、そしてジクロロメタン中に注入した。沈殿物を濾過分離し、そして濾液を真空中で濃縮した。残留物を、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(トルエン/ジオキサン=2:1)によって精製することで、5.8g(62%)の表題化合物が白色のフォーム状物として得られた。
AU. N−(7−ベンジルオキシ−2,3−ジメチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル)−N−メチルアセトアミド
5.8g(18.8ミリモル)のN−(7−ベンジルオキシ−2,3−ジメチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル)アセトアミドをテトラヒドロフラン(200ml)中に懸濁させた懸濁液に、1.3ml(20.5ミリモル)のヨウ化メチル及び0.74g(20.5ミリモル)の水素化ナトリウム(60%)を分けて添加した。該反応混合物を室温で1時間撹拌し、次いで水(100ml)中に注ぎ、そして酢酸エチルで抽出した(4×50ml)。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして真空中で濃縮した。残留物で、6.0g(99%)の表題化合物が黄土色の固体として得られた。融点144〜149℃。
AV. N−(7−ヒドロキシ−2,3−ジメチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル)−N−メチル−アセトアミド
3.1g(18.9ミリモル)のN−(7−ベンジルオキシ−2,3−ジメチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル)−N−メチル−アセトアミド及び1.2mlの酢酸を600mlのエタノール中に溶かした溶液を1.2gの10%Pd/C上でオートクレーブ(5バールのH)中で50℃で18時間水素化させた。触媒を濾過分離し、そして濾液を真空中で濃縮することで、4.5g(100%)の表題化合物が黄色の固体として得られた。
H−NMR(d=DMSO):δ=1.8(s,3H,CH)、2.52(s,3H,CH)、3.11(s,3H,CH)、3.68(s,3H,CH)、6.39(s,1H,Ar)、6.91(s,1H,Ar)、10.0(巾広、1H,OH)
AW. N−(6−ジメチルアミノメチル−7−ヒドロキシ−2,3−ジメチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル)−N−メチルアセトアミド
4.7g(18.9ミリモル)のN−(7−ベンジルオキシ−2,3−ジメチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル)−N−メチルアセトアミドを無水ジクロロメタン(200ml)中に懸濁させた懸濁液を4.5g(24.6ミリモル)のN,N−ジメチルメチレンインモニウムヨージドで処理し、そして該反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を水中に注ぎ、重炭酸ナトリウム飽和溶液で中和し、そしてジクロロメタンで抽出した(2×20ml)。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして真空中で濃縮した。残留物で、2.2g(41%)の表題化合物が白色の固体として得られた。融点181〜184℃。
AX. N−[7−ヒドロキシ−2,3−ジメチル−6−(3−オキソ−3−フェニルプロピル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−N−メチルアセトアミド
2.2g(7.6ミリモル)のN−(6−ジメチルアミノメチル−7−ヒドロキシ−2,3−ジメチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル)−N−メチルアセトアミドをトルエン(100ml)中に懸濁させ、そして2.6g(15.3ミリモル)のアセトフェノンピロリジンエナミンを添加した。該懸濁液を100℃で8時間加熱し、そして室温に冷却した後に、溶剤を真空中で除去した。残留物を、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=14:1)によって精製することで、0.83g(30%)の表題化合物がベージュ色の固体として得られた。融点249〜251℃。
AY. N−[7−ヒドロキシ−6−(3−ヒドロキシ−3−フェニルプロピル)−2,3−ジメチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−N−メチルアセトアミド
0.8g(2.2ミリモル)のN−[7−ヒドロキシ−2,3−ジメチル−6−(3−オキソ−3−フェニルプロピル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−N−メチルアセトアミドをエタノール(200ml)中に懸濁させた懸濁液を100mg(3.6ミリモル)のホウ水素化ナトリウムで処理し、そして該反応混合物を室温で1時間撹拌した。塩化アンモニウム飽和溶液を添加し、そして該反応混合物を酢酸エチルで抽出した(3×20ml)。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして真空中で濃縮した。残留物で、0.77g(95%)の表題化合物がベージュ色のフォーム状物として得られた。
AZ. N−(2−ベンジルオキシ−4−ブロモ−6−ニトロフェニル)−N−プロピオニル−プロピオンアミド
23g(0.07モル)の2−ベンジルオキシ−4−ブロモ−6−ニトロ−フェニルアミンを無水プロピオン酸(55ml)中に懸濁させた懸濁液に、3.7gのメタンスルホン酸を添加し、そして該反応混合物を125℃で2時間加熱した。室温に冷却した後に、反応混合物を水(200ml)に注ぎ、そしてジクロロメタンで抽出した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのクロマトグラフィー(ジクロロメタン)によって精製し、そして石油エーテルから結晶化させることで、19g(62%)の表題化合物が赤色の固体として得られた。融点90〜92℃。
BA. N−(2−アミノ−6−ベンジルオキシ−4−ブロモフェニル)プロピオンアミド
22g(48.5ミリモル)のN−(2−ベンジルオキシ−4−ブロモ−6−ニトロフェニル)−N−プロピオニルプロピオンアミド、4.9g(30ミリモル)の塩化鉄(III)及び7.2gの活性炭を180mlのメタノール中に溶かした溶液を70℃に加熱した。23.8ml(490ミリモル)のヒドラジン水和物を滴加し、そして該反応混合物を90分間還流させた。
室温に冷却した後に、該反応混合物をセライトを通して濾過し、濾過ケークをジクロロメタンで洗浄し、濾液の容量を減らし、そして水中に注入した。沈殿物を濾過し、そしてジエチルエーテルで洗浄することで、19g(89%)の表題化合物が白色の固体として得られた。融点198〜201℃。
BB. N−(ベンジルオキシブロモジメチルアミノフェニル)プロピオンアミド
17g(48.6ミリモル)のN−(2−アミノ−6−ベンジルオキシ−4−ブロモフェニル)プロピオンアミドをメタノール(140ml)及び116ml(1.05モル)のホルムアルデヒド(水中37%)中に懸濁させた懸濁液を塩化水素(3.8ml)で酸性化させることで、澄明な溶液が得られた。4.6g(72.9ミリモル)のシアノホウ水素化ナトリウムを添加し、そして該反応混合物を室温で1時間撹拌した。該混合物を水中に注ぎ、沈殿物を濾過分離し、そしてジエチルエーテルから再結晶化させることで、14.8g(81%)の表題化合物が白色の固体として得られた。融点176〜177℃。
BC. 4−ベンジルオキシ−6−ブロモ−2−エチル−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール
14.8g(39.2ミリモル)のN−(ベンジルオキシブロモジメチルアミノフェニル)プロピオンアミドを35.7mlの塩化ホスホリル中に懸濁させた懸濁液を70℃で1時間加熱した。室温に冷却した後に、反応混合物をジクロロメタンで希釈し、そして0℃に冷却した。pHを、10Nの水酸化ナトリウム溶液を慎重に添加することによってpH=8に調整し、有機層を分離し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして真空中で濃縮した。残留物をジエチルエーテルから結晶化させて、10.1g(75%)の表題化合物が白色の固体として得られた。融点111〜115℃。
BD. 7−ベンジルオキシ−2−エチル−3−メチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミド
10g(29ミリモル)の4−ベンジルオキシ−6−ブロモ−2−エチル−1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール、4.6g(17.4ミリモル)のトリフェニルホスフィン、1.0g(4.3ミリモル)の酢酸パラジウム(II)を145ml(290ミリモル)のジメチルアミン(THF中2M)中でオートクレーブに移し、そして120℃で24時間カルボニル化させた(6バールのCO)。触媒を濾過分離し、そして濾液を真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=93:7)によって精製し、そしてジエチルエーテルから結晶化させることで、11.3g(91%)の表題化合物が白色の結晶として得られた。融点104〜108℃。
BE. 2−エチル−7−ヒドロキシ−3−メチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミド
10.9g(26.6ミリモル)の7−ベンジルオキシ−2−エチル−3−メチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミド及び1.8mlの酢酸を160mlのエタノール中に溶かした溶液を1.7gの10%のPd/C上でオートクレーブ(5バールのH)中で50℃で18時間水素化させた。触媒を濾過分離し、そして濾液を真空中で濃縮した。残留物をアセトンから結晶化させることで、7g(91%)の表題化合物が白色の固体として得られた。融点193〜199℃。
BF. 6−ジメチルアミノメチル−2−エチル−7−ヒドロキシ−3−メチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミド
7.0g(25ミリモル)の2−エチル−7−ヒドロキシ−3−メチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミドを無水ジクロロメタン(200ml)中に溶かした溶液を、5.9g(24.6ミリモル)のN,N−ジメチルメチレンインモニウムヨージドで処理し、そして該反応混合物を室温で一晩撹拌した。該反応混合物を水中に注ぎ、重炭酸ナトリウム飽和溶液で中和させ、そしてジクロロメタンで抽出した(3×100ml)。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして真空中で濃縮した。残留物で、6.6g(88%)の表題化合物が黄色の粉末として得られた。融点183〜185℃。
BG. 2−エチル−7−ヒドロキシ−6−(3−オキソ−3−フェニルプロピル)−3−メチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミド
6.6g(21.6ミリモル)の6−ジメチルアミノメチル−2−エチル−7−ヒドロキシ−3−メチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミドをトルエン(100ml)中に懸濁させ、そして5.7g(15.3ミリモル)のアセトフェノンピロリジンエナミンを添加した。該懸濁液を100℃で2.5時間加熱し、そして室温に冷却した後に、溶剤を真空中で除去した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=14:1)によって精製し、そしてアセトン−ジエチルエーテルから結晶化させて、1.6g(19%)の表題化合物が白色固体として得られた。融点177〜180℃。
BH. 2−エチル−7−ヒドロキシ−6−(3−ヒドロキシ−3−フェニルプロピル)−3−メチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミド
1.5g(4.0ミリモル)の2−エチル−7−ヒドロキシ−3−メチル−6−(3−オキソ−3−フェニルプロピル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミドをエタノール(50ml)中に懸濁させた懸濁液を0.2g(4.8ミリモル)のホウ水素化ナトリウムで処理し、そして該反応混合物を室温で1時間撹拌した。塩化アンモニウム飽和溶液を添加し、そして該反応混合物をジクロロメタンで抽出した(4×75ml)。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして真空中で濃縮した。残留物で、1.2g(80%)の表題化合物が白色の固体として得られた。融点121〜124℃。
BI. 7−ヒドロキシ−6−(2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピル)−2−メチル−3−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミド
0.7g(1.4ミリモル)の7−ヒドロキシ−2−メチル−6−(3−オキソ−3−フェニルプロピル)−3−(2−トリメチルシラニルエトキシメチル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミドを20mlのエタノール中に懸濁させた懸濁液を、0.7g(1.7ミリモル)のホウ水素化ナトリウムで処理し、そして該反応混合物を室温で1時間撹拌した。塩化アンモニウム飽和溶液を添加し、そして該反応混合物を更に30分間撹拌した。該反応混合物を水中に注ぎ、そしてジクロロメタンで抽出した(3×20ml)。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして真空中で濃縮することで、0.7g(100%)の表題化合物が白色のフォーム状物として得られた。
BJ. 7−ヒドロキシ−2−メチル−6−(3−オキソ−3−フェニルプロピル)−3−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミド
2.6g(7.3ミリモル)の7−ヒドロキシ−2−メチル−3−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミドを160mlのジクロロメタン中に溶かした溶液を、1.6g(8.8ミリモル)のN,N−ジメチルメチレンインモニウムヨージドで処理し、そして該反応混合物を室温で2.5時間撹拌した。溶剤を真空中で除去し、残留物を30mlのトルエン中に懸濁させ、そして該懸濁液を0.90g(5.7ミリモル)のアセトフェノンピロリジンエナミンで処理した。100℃で3時間加熱した後に、反応混合物を真空中で濃縮した。残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/石油エーテル=5:1)によって精製することで、0.71g(20%)の表題化合物がベージュ色の固体として得られた。融点192〜194℃。
BK. 7−ヒドロキシ−2−メチル−3−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミド
3.6g(8.3ミリモル)の7−ベンジルオキシ−2−メチル−3−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミドを400mlのエタノール中に溶かした溶液を、365mgの10%Pd/C上で室温で1時間水素化させた。触媒を濾過分離し、そして濾液を真空中で濃縮した。残留物をジイソプロピルエーテルから結晶化させて、2.6g(89%)の表題化合物が白色の固体として得られた。融点150〜151℃。
BL. 7−ベンジルオキシ−2−メチル−3−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミド
5.8g(13ミリモル)の4−ベンジルオキシ−6−ブロモ−2−メチル−1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−ベンゾイミダゾール、1.3g(5.2ミリモル)のトリフェニルホスフィン、0.4g(1.9ミリモル)の酢酸パラジウム(II)及び80ml(160ミリモル)のジメチルアミン(THF中2M)をオートクレーブに移し、そして120℃で16時間カルボニル化させた(6バールのCO)。触媒を濾過分離し、そして濾液を真空中で濃縮した。残留物をジイソプロピルエーテルから結晶化させて、3.7g(65%)の表題化合物が白色の固体として得られた。融点142〜146℃。
BM. 4−ベンジルオキシ−6−ブロモ−2−メチル−1−(2−トリメチルシラニルエトキシメチル)−1H−ベンゾイミダゾール
18.6g(58.6ミリモル)の4−ベンジルオキシ−6−ブロモ−2−メチル−1H−ベンゾイミダゾール及び9ml(70.3ミリモル)のトリエチルアミンを370mlのジクロロメタン中に懸濁させ、そして13.9ml(70.3ミリモル)の(2−クロロメトキシエチル)トリメチルシランを滴加した。該反応混合物を室温で3時間撹拌し、水(400ml)中に注ぎ、そしてジクロロメタンで抽出した(3×100ml)。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして真空中で濃縮した。残留物を、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(トルエン/ジオキサン=9:1)によって精製することで、5.9g(23%)の表題化合物がベージュ色の固体として得られた。融点94〜95℃。
BN. 7−ヒドロキシ−6−((R)−3−ヒドロキシ−3−フェニルプロピル)−2,3−ジメチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミド
火炎乾燥されアルゴンで満たされたフラスコ中で、0.8g(2.2ミリモル)の7−ヒドロキシ−2,3−ジメチル−6−(3−オキソ−3−フェニルプロピル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸ジメチルアミドを130mlの無水イソプロパノール中に溶解させ、そしてアルゴンで脱気した。295mg(2.2ミリモル)のt−ブチレート及び120mg(5モル%)のRuCl[(S)−BINAP][(S)−DAIPEN]を添加し、そして該溶液をオートクレーブに移し、そして室温で18時間水素添加させた(40バール)。該反応混合物を塩化ナトリウム飽和溶液(80ml)中に注ぎ、そして酢酸エチルで抽出した(3×20ml)。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして真空中で濃縮した。残留物を、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール=9:1)によって精製することで、0.4g(50%)の表題化合物が緑色の固体として得られた。融点262〜264℃。[α]=+62゜(c=0.2、CHCl中)。
産業上の利用
式1、式1a及び式2の化合物及びそれらの薬理学的に認容性の塩(=本発明による有効化合物)は、それらを産業上利用可能にする有用な薬理学的特性を有する。殊に、式1の化合物及びその塩は、温血動物、殊にヒトにおいて、胃酸分泌の著しい阻害及び優れた胃及び腸の保護作用を示す。本願明細書中において、本発明による有効化合物は、作用の高い選択性、作用の有利な持続、殊に良好な腸内活性、重篤な副作用の不在及び広い治療範囲により特徴付けられる。
”胃及び腸の保護”とは、本願明細書中において、胃腸疾患、殊に、例えば微生物(例えばヘリコバクターピロリ)、細菌毒素、医薬品(例えばある種の抗炎症薬及び抗リウマチ薬、例えばNSAID類及びCOX阻害剤類)、化学薬品(例えばエタノール)、胃酸又はストレス環境により引き起こされ得る胃腸炎症疾患及び損傷(例えば胃潰瘍、消化性潰瘍、例えば消化性潰瘍出血、十二指腸潰瘍、胃炎、胃酸過多又は医薬品に関連する機能性消化不良)の予防及び治療の意味であると解釈される。“胃及び腸の保護”とは、一般知識によれば、制限されないが胸やけ及び/又は逆流が含まれる症状の胃食道逆流疾患(GERD)が含まれると解される。
その優れた特性において、本発明による有効化合物は、驚異的にも、抗潰瘍発生特性及び抗分泌特性が確定された種々のモデルにおける先行技術から公知の化合物に明確に勝ることが判明した。その特性のため、本発明による有効化合物は、ヒト医学及び獣医学における使用において顕著に適当であり、その際、前記化合物及び塩は殊に胃及び/又は腸の疾患の治療及び/又は予防のために使用される。
従って本発明の他の課題は、上記疾患の治療及び/又は予防において使用するための本発明による有効化合物である。
本発明は同様に、前記の疾患の治療及び/又は予防のために使用される医薬品の製造のための、本発明による有効化合物の使用に関する。
本発明は更に、上記疾患を治療及び/又は予防するための本発明による有効化合物の使用を含む。
本発明の更なる態様は、1種又は複数種の本発明による有効化合物を含有する医薬品である。
医薬品は、有利に自体公知の方法及び当業者に公知の方法によって製造される。
医薬品として、本発明による有効化合物(=有効化合物)は、それ自体で、又は有利には適当な医薬品助剤又は賦形剤と組み合わせて、錠剤、被覆錠剤、カプセル剤、坐剤、パッチ剤(例えばTTS)、乳剤、懸濁剤又は液剤の形で使用され、その際、有効化合物の含有率は有利には0.1〜95%であり、かつ助剤及び賦形剤の適当な選択によって、有効化合物に厳密に適合された、及び/又は作用の所望の開始及び/又は持続に厳密に適合された医薬品投与形(例えば遅延放出形又は腸溶形)を得ることができる。
所望の医薬品製剤のために適当な助剤及び賦形剤は、当業者の専門知識に基づき当業者に公知である。液剤、ゲル形成剤、坐剤基剤、錠剤助剤及び他の有効化合物賦形剤の他に、例えば、酸化防止剤、分散剤、乳化剤、消泡剤、矯臭剤、保存剤、可溶化剤、着色剤、又は殊に浸透促進剤及び錯化剤(例えばシクロデキストリン)を使用することができる。
有効化合物を、経口的、非経口的又は経皮的に投与することができる。
一般にヒト医学において、経口投与の場合、約0.01〜約20、有利には0.05〜5、特に0.1〜1.5mg/体重kgの日用量で、所望の結果を達成するために適切である場合には複数の、有利には2〜4の個別の投与量の形で有効化合物を投与することが有利であることが判明した。非経口的治療の場合には、類似の、又は(殊に有効化合物を静脈投与する場合には)概してより低い用量を使用することができる。当業者は自身の専門知識に基づいて、そのつど必要とされる有効化合物の最適な用量及び投与方法を容易に決定することができる。
本発明による有効化合物及び/又はその塩を上記疾患の治療のために使用すべき場合には、医薬製剤は、他の薬剤の群の一つ又はそれ以上の薬理学的活性成分、例えば:トランキライザー(例えばベンゾジアゼピンの群からのもの、例えばジアゼパム)、鎮痙薬(例えばビエタミベリン又はカミロフィン)、抗コリン作用薬(例えばオキシフェンシクリミン又はフェンカルバミド)、局所麻酔薬(例えばテトラカイン又はプロカイン)及び場合によっては更に酵素、ビタミン又はアミノ酸を含有することもできる。
本願明細書中で強調すべきであるものは、特に、本発明による有効化合物と、酸の分泌を抑制する医薬品、例えばHブロッカー(例えばシメチジン、ラニチジン)、H/KHATPase阻害薬(例えばオメプラゾール、パントプラゾール)との組合せ、又は更に、いわゆる抹消性抗コリン作用薬(例えばピレンゼピン、テレンゼピン)との組合せ、又は、主な作用を付加的もしくはさらに付加的な意味で増強し、かつ/又は副作用を排除もしくは低減することを目的としたガストリン拮抗薬との組合せ、又は更に、ヘリコバクターピロリを制御するための抗菌活性物質(例えばセファロスポリン、テトラサイクリン、ペニシリン、マクロライド、ニトロイミダゾール又はそれとは別にビスマス塩)との組合わせである。挙げることができる適当な抗菌補助成分は、例えばメズロシリン、アンピシリン、アモキシシリン、セファロチン、セフォキシチン、セフォタキシム、イミペネム、ゲンタマイシン、アミカシン、エリスロマイシン、シプロフロキサシン、メトロニダゾール、クラリスロマイシン、アジスロマイシン及びこれらの組合せ(例えばクラリスロマイシン+メトロニダゾール)である。
本発明による有効化合物はその優れた胃及び腸の保護作用の観点で、一定の潰瘍発生に有効であることが公知である医薬品(例えば特定の抗炎症薬及び抗リウマチ薬、例えばNSAID類)との自由な、又は固定された組合せのために適切である。更に、式1の化合物は、運動性変性剤との自由な、又は固定された組合せのために適切である。
薬理学
本発明による化合物の優れた胃保護作用及び胃酸分泌抑制作用を動物実験モデルによる検査において示すことができる。実施例では、以下に記載するモデルで検査した本発明による化合物に、これらの化合物の番号に相応する番号を付した。
潅流されるラット胃に対する分泌抑制作用の試験
以下の第A表に、インビボでの、十二指腸内投与後の潅流されるラット胃のペンタガストリンにより刺激される酸分泌に対する本発明による化合物の影響を示す。
表A
Figure 2006522071
方法
麻酔処理したラット(CDラット、メス、200〜250g;1.5g/kg i.m.ウレタン)の腹部を気管切開後に正中上腹部切開により開放し、かつPVCカテーテルを経口により食道に固定し、かつチューブの端部がちょうど胃管腔に設置されるように幽門を介してもう1つのカテーテルを固定した。幽門から通るカテーテルは側方の開放部を通って外側の右腹壁に通じていた。
完全に洗浄した後(約50〜100ml)、暖かい(37℃)生理NaCl溶液を連続的に胃に通過させた(0.5ml/分、pH6.8〜6.9;Braun−Unita I)。pH(pHメーター632、ガラス電極EA147;φ=5mm、Metrohm)及び、新たに調製した0.01NのNaOH溶液で滴定し、pH7(Dosimat 665 Metrohm)とすることにより、分泌されたHClをそのつど15分間隔で回収された流出液において測定した。
胃液分泌を、同時に、手術(つまり2つの予備的なフラクションの測定後)の終了の約30分後に静脈内ペンタガストリン(左大腿静脈)の1μg/kg(=1.65ml/h)の連続的な注入により刺激した。試験すべき物質を十二指腸内に液体体積2.5ml/kgでペンタガストリンの連続的な注入の開始60分後に投与した。
動物の体温を赤外線の照射及び加熱パッドにより一定の37.8〜38℃に維持した(自動、直腸温度センサによる無段制御)。

Claims (12)

  1. 式1
    Figure 2006522071
    [式中、
    R1は水素、ハロゲン、ヒドロキシル、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルキル−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシカルボニル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキニル、フルオロ−C〜C−アルキル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル又はモノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノであり、
    R2は水素、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、アリール、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルキル−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシカルボニル、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノ−C〜C−アルキルカルボニル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル、フルオロ−C〜C−アルキルであり、
    R3は水素、ハロゲン、フルオロ−C〜C−アルキル、カルボキシル、C〜C−アルコキシカルボニル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、フルオロ−C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ、C〜C−アルキルカルボニルアミノ、C〜C−アルキルカルボニル−N−C〜C−アルキルアミノ、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルカルボニルアミノ又は−CO−NR31R32基であり、その際、
    R31は水素、ヒドロキシル、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルであり、かつ
    R32は水素、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルであるか、又は
    R31及びR32は一緒になって、これらに結合した窒素原子を含んで、ピロリジノ、ヒドロキシピロリジノ、アジリジノ、アゼチジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、N−C〜C−アルキルピペラジノ又はモルホリノ基であり、
    XはO(酸素)又はNHであり、かつ
    Arは、R4、R5、R6及びR7によって置換された単環式もしくは二環式の芳香族残基であり、該基は、フェニル、ナフチル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、1,2,3−トリアゾリル、インドリル、ベンズイミダゾリル、フリル、ベンゾフリル、チエニル、ベンゾチエニル、チアゾリル、イソキサゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、キノリニル及びイソキノリニルからなる群から選択され、その際、
    R4は水素、C〜C−アルキル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルケニルオキシ、C〜C−アルキルカルボニル、カルボキシ、C〜C−アルコキシカルボニル、カルボキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシカルボニル−C〜C−アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、アリール、アリール−C〜C−アルキル、アリールオキシ、アリール−C〜C−アルコキシ、トリフルオロメチル、ニトロ、アミノ、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノ、C〜C−アルキルカルボニルアミノ、C〜C−アルコキシカルボニルアミノ、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシカルボニルアミノ又はスルホニルであり、
    R5は水素、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシカルボニル、ハロゲン、トリフルオロメチル又はヒドロキシであり、
    R6は水素、C〜C−アルキル又はハロゲンであり、かつ
    R7は水素、C〜C−アルキル又はハロゲンであり、その際、
    アリールはフェニルであるか、又は1つ、2つ又は3つの同一又は異なる、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、カルボキシ、C〜C−アルコキシカルボニル、ハロゲン、トリフルオロメチル、ニトロ、トリフルオロメトキシ、ヒドロキシ及びシアノの群からの置換基を有する置換フェニルである]で示される化合物及びこれらの化合物の塩。
  2. 式1で示され、式中、
    R1は水素、ハロゲン、ヒドロキシル、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルキル−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシカルボニル、C〜C−アルケニル、C〜C−アルキニル、フルオロ−C〜C−アルキル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル又はモノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノであり、
    R2は水素、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、アリール、C〜C−シクロアルキル、C〜C−シクロアルキル−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシカルボニル、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノ−C〜C−アルキルカルボニル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル、フルオロ−C〜C−アルキルであり、
    R3は水素、ハロゲン、フルオロ−C〜C−アルキル、カルボキシル、C〜C−アルコキシカルボニル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、フルオロ−C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル又は−CO−NR31R32基であり、その際、
    R31は水素、ヒドロキシル、C〜C−アルキル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルであり、かつ
    R32は水素、C〜C−アルキル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルであるか、又は
    R31及びR32は一緒になって、これらに結合した窒素原子を含んで、ピロリジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、N−C〜C−アルキルピペラジノ又はモルホリノ基であり、
    XはO(酸素)又はNHであり、かつ
    Arは、R4、R5、R6及びR7によって置換された単環式もしくは二環式の芳香族残基であり、該基は、フェニル、ナフチル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、1,2,3−トリアゾリル、インドリル、ベンズイミダゾリル、フリル、ベンゾフリル、チエニル、ベンゾチエニル、チアゾリル、イソキサゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、キノリニル及びイソキノリニルからなる群から選択され、その際、
    R4は水素、C〜C−アルキル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルケニルオキシ、C〜C−アルキルカルボニル、カルボキシ、C〜C−アルコキシカルボニル、カルボキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシカルボニル−C〜C−アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、アリール、アリール−C〜C−アルキル、アリールオキシ、アリール−C〜C−アルコキシ、トリフルオロメチル、ニトロ、アミノ、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノ、C〜C−アルキルカルボニルアミノ、C〜C−アルコキシカルボニルアミノ、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシカルボニルアミノ又はスルホニルであり、
    R5は水素、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシカルボニル、ハロゲン、トリフルオロメチル又はヒドロキシであり、
    R6は水素、C〜C−アルキル又はハロゲンであり、かつ
    R7は水素、C〜C−アルキル又はハロゲンであり、その際、
    アリールはフェニルであるか、又は1つ、2つ又は3つの同一又は異なる、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、カルボキシ、C〜C−アルコキシカルボニル、ハロゲン、トリフルオロメチル、ニトロ、トリフルオロメトキシ、ヒドロキシ及びシアノの群からの置換基を有する置換フェニルである、請求項1記載の化合物及びこれらの化合物の塩。
  3. 式1で示され、式中、
    R1は水素、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル又はフルオロ−C〜C−アルキルであり、
    R2は水素、C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルであり、
    R3は水素、ハロゲン、カルボキシル、C〜C−アルコキシカルボニル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルキルカルボニル−N−C〜C−アルキルアミノ又は−CO−NR31R32基であり、その際、
    R31は水素、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルであり、かつ
    R32は水素又はC〜C−アルキルであるか、又は
    R31及びR32は一緒になって、これらに結合した窒素原子を含んで、ピロリジノ、ヒドロキシピロリジノ、アジリジノ、アゼチジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、N−C〜C−アルキルピペラジノ又はモルホリノ基であり、
    XはO(酸素)又はNHであり、かつ
    Arは、R4、R5、R6及びR7によって置換されたフェニル基であり、その際、
    R4は水素、C〜C−アルキル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルケニルオキシ、C〜C−アルキルカルボニル、カルボキシ、C〜C−アルコキシカルボニル、カルボキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシカルボニル−C〜C−アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、トリフルオロメチル、ニトロ、アミノ、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノ、C〜C−アルキルカルボニルアミノ、C〜C−アルコキシカルボニルアミノ、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシカルボニルアミノ又はスルホニルであり、
    R5は水素、C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシカルボニル、ハロゲン、トリフルオロメチル又はヒドロキシであり、
    R6は水素、C〜C−アルキル又はハロゲンであり、かつ
    R7は水素、C〜C−アルキル又はハロゲンである、請求項1記載の化合物及びこれらの化合物の塩。
  4. 請求項1記載の式1の化合物であって、式1a
    Figure 2006522071
    [式中、
    R1水素、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル又はフルオロ−C〜C−アルキルであり、
    R2は水素、C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルであり、
    R3は水素、ハロゲン、カルボキシル、C〜C−アルコキシカルボニル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルキルカルボニル−N−C〜C−アルキルアミノ又は−CO−NR31R32基であり、その際、
    R31は水素、C〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルであり、かつ
    R32は水素又はC〜C−アルキルであるか、又は
    R31及びR32は一緒になって、これらに結合した窒素原子を含んで、ピロリジノ、ヒドロキシピロリジノ、アジリジノ、アゼチジノ、ピペリジノ、ピペラジノ、N−C〜C−アルキルピペラジノ又はモルホリノ基であり、
    R4は水素、C〜C−アルキル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ、C〜C−アルコキシカルボニル、トリフルオロメチル、アミノ、モノ−もしくはジ−C〜C−アルキルアミノ、C〜C−アルキルカルボニルアミノ、C〜C−アルコキシカルボニルアミノ又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシカルボニルアミノであり、
    R5は水素、C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシであり、かつ
    XはO(酸素)又はNHである]を特徴とする化合物及びこれらの化合物の塩。
  5. 式1aで示され、式中、
    R1はC〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル又はフルオロ−C〜C−アルキルであり、
    R2は水素、C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルであり、
    R3は水素、カルボキシル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルキルカルボニル−N−C〜C−アルキルアミノ又は−CO−NR31R32基であり、その際、
    R31は水素、C〜C−アルキル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルであり、かつ
    R32は水素又はC〜C−アルキルであるか、又は
    R31及びR32は一緒になって、これらに結合した窒素原子を含んで、ピロリジノ、アジリジノ、アゼチジノ又はモルホリノ基であり、
    R4は水素であり、
    R5は水素であり、かつ
    XはO(酸素)又はNHである、請求項4記載の化合物及びこれらの化合物の塩。
  6. 式1aで示され、式中、
    R1はC〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル又はフルオロ−C〜C−アルキルであり、
    R2はC〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルであり、
    R3はカルボキシル、C〜C−アルコキシカルボニル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルキルカルボニル−N−C〜C−アルキルアミノ又は−CO−NR31R32基であり、その際、
    R31は水素、C〜C−アルキル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルであり、かつ
    R32は水素又はC〜C−アルキルであるか、又は
    R31及びR32は一緒になって、これらに結合した窒素原子を含んで、ピロリジノ、ヒドロキシピロリジノ、アジリジノ、アゼチジノ又はモルホリノ基であり、
    R4は水素であり、
    R5は水素であり、かつ
    XはO(酸素)又はNHである、請求項4記載の化合物及びこれらの化合物の塩。
  7. 式1aで示され、式中、
    R1はC〜C−アルキルであり、
    R2はC〜C−アルキルであり、
    R3はヒドロキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル又は−CO−NR31R32基であり、その際、
    R31は水素、C〜C−アルキル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルであり、かつ
    R32は水素であるか、又は
    R31及びR32は一緒になって、これらに結合した窒素原子を含んで、ピロリジノ基であり、
    R4は水素であり、
    R5は水素であり、かつ
    XはO(酸素)又はNHである、請求項4記載の化合物及びこれらの化合物の塩。
  8. 式1aで示され、式中、
    R1はC〜C−アルキル又はフルオロ−C〜C−アルキルであり、
    R2はC〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルであり、
    R3はカルボキシル、C〜C−アルコキシカルボニル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル又は−CO−NR31R32基であり、その際、
    R31は水素、C〜C−アルキル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルであり、かつ
    R32は水素又はC〜C−アルキルであるか、又は
    R31及びR32は一緒になって、これらに結合した窒素原子を含んで、ピロリジノ又はモルホリノ基であり、
    R4は水素であり、
    R5は水素であり、かつ
    XはO(酸素)又はNHである、請求項4記載の化合物及びこれらの化合物の塩。
  9. 請求項1記載の式1の化合物であって、式2
    Figure 2006522071
    [式中、
    R1はC〜C−アルキル又はC〜C−シクロアルキルであり、
    R2は水素又はC〜C−アルキルであり、
    R3はC〜C−アルコキシカルボニル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル又は−CO−NR31R32基であり、その際、
    R31は水素、C〜C−アルキル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルであり、かつ
    R32は水素又はC〜C−アルキルであるか、又は
    R31及びR32は一緒になって、これらに結合した窒素原子を含んで、ピロリジノ、アジリジノ、アゼチジノ又はモルホリノ基であり、
    R4は水素であり、
    R5は水素であり、かつ
    XはO(酸素)又はNHである]を特徴とする化合物及びこれらの化合物の塩。
  10. 式2で示され、式中、
    R1はC〜C−アルキル、C〜C−シクロアルキル又はフルオロ−C〜C−アルキルであり、
    R2はC〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルであり、
    R3はカルボキシル、C〜C−アルコキシカルボニル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルコキシ−C〜C−アルコキシ−C〜C−アルキル、C〜C−アルキルカルボニル−N−C〜C−アルキルアミノ又は−CO−NR31R32基であり、その際、
    R31は水素、C〜C−アルキル、ヒドロキシ−C〜C−アルキル又はC〜C−アルコキシ−C〜C−アルキルであり、かつ
    R32は水素又はC〜C−アルキルであるか、又は
    R31及びR32は一緒になって、これらに結合した窒素原子を含んで、ピロリジノ、ヒドロキシピロリジノ、アジリジノ、アゼチジノ又はモルホリノ基であり、
    R4は水素であり、
    R5は水素であり、かつ
    XはO(酸素)又はNHである、請求項9記載の化合物及びこれらの化合物の塩。
  11. 請求項1記載の化合物及び/又はその薬理学的に認容性の塩と一緒に慣用の製薬学的助剤及び/又は賦形剤を含有する医薬品。
  12. 胃腸疾患を予防及び治療するための、請求項1記載の化合物及びその薬理学的に認容性の塩の使用。
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