JP2006522002A - シアン化ナトリウム方法 - Google Patents

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Abstract

NaCNを製造するために使用可能な方法を提供する。本方法には、シアン化水素を水酸化ナトリウム溶液に接触させてNaCN溶液を製造する工程、およびそのNaCN溶液を結晶化させる工程が含まれるが、その方法は、酸またはその酸の金属塩の存在下で実施され、その酸のpKaは4.8以下である。NaCN結晶をスラリーから分離して、乾燥させることができる。

Description

本発明は、シアン化ナトリウムを結晶化させるための方法、およびシアン化ナトリウム製造のための方法に関する。
シアン化ナトリウム(NaCN)には各種の用途がある。たとえば、電気めっき、金属の表面処理、鉱石からの貴金属の抽出と回収、およびその他各種の化学用途において使用される。貴金属、たとえば金や銀を含む鉱石の溶出にNaCNを使用することは、当業者には公知である。
NaCNを製造するには、シアン化水素(HCN)を水酸化ナトリウム(NaOH)水溶液を用いて中和し、それに続けて、蒸発結晶化によってNaCN結晶のスラリーを製造することができ、その結晶をスラリーから分離して乾燥させることができる。水溶液からNaCNを結晶化させる際に、幾分かの液体が結晶の中に閉じ込められて、それによって、望ましくないNaCNが得られる可能性がある。さらに、その水溶液には、ある種の不純物、たとえば鉄が含まれることもあり得る。そのような不純物は結晶の品質を低下させる。さらに、NaCN方法の間に、HCNが重合してHCNポリマーを形成する可能性もあり、そのようなものは、たとえば、装置を汚染したり、NaCNの品質を低下させたりする。NaCN結晶は通常、乾式圧縮法により、ブリケットに成形される。
ブリケットは一般に、大気への暴露が無いように設計されたコンテナに充填して、消費者に出荷されるが、その理由は、NaCNは極めて吸湿性が強く、大気に暴露するとかなりの量の水を吸収することができるからである。大気に暴露されるようなことがあると、ケーキングのために、出荷および貯蔵の面で重大な支障が生じる可能性がある。さらに、大気を排除するために余分なコストがかかる。ほとんどの消費者は一般に、NaCNブリケットを、時にはブリケットを粉砕してもっと細かい粒子にしてから、水溶液に転換させて、約20〜25重量%NaCNを含む溶液を製造する。加水分解によって有害なシアン化水素蒸気が発生するのを避けるために、アルカリたとえばNaOHを希釈水に添加して、得られる溶液のpHを約12以上とする。
無水の製品の貯蔵に伴う困難さとコスト、および無水NaCNブリケットを扱ったり、ブリケットをより小さな粒子に粉砕したりする際に発生する吸入性粉塵が原因の産業衛生面での危険性を避けるために、一部の消費者は、出荷用のコンテナ、通常はタンクローリーまたは貨車の中、または貯蔵タンクの中で、ブリケットを溶解させ、そこで得られた溶液を貯蔵タンクに積みおろすことで、直接溶液を貯蔵する方向への転換が行われてきた。NaCN溶液としての出荷は代替え法の1つではあるが、この方法は配送コストが高くつくし、輸送途中で事故でもあれば、漏出による環境リスクが高い。
米国特許第4,847,062号明細書 H.A.バーンズ(H.A.Barnes)、J.F.ハットン(J.F.Hutton)およびK.ワルターズ(K.Walters)「アン・イントロダクション・トゥ・レオロジー(An Introduction to Rheology)」(エルセビア(Elsevier)、1989年)p.26〜31 J.ガーサイド(J.Garside)、A.マースマン(A.Mersmann)およびJ.ナイバルト(J.Nyvlt)編「メジャーメント・オブ・クリスタル・グロウス・レーツ(Measurement of Crystal Growth Rates)」、1990年、ヨーロピアン・フェデレーション・オブ・ケミカル・エンジニアリング(European Federation of Chemical Engineering)、ワ−キング・パーティ・オン・クリスタリゼーション(Working Party on Crystallization)、p.83
したがって、上に示したような欠陥を排除した、NaCNを製造するための方法が開発できれば、当業界に寄与するところが大きいであろう。
NaCNを製造するために使用可能な1つの方法が提供されるが、それに含まれるのは、HCNをNaOH溶液と接触させてNaCN溶液またはスラリーを製造する工程、およびそのNaCN溶液またはスラリーを結晶化させる工程であるが、その方法は、酸、または酸の金属塩の存在下で実施し、その酸のpKaは4.8以下である。
本発明には、NaCNを製造するために使用可能な方法を含む。この方法には、HCNをNaOH溶液と接触させてNaCN溶液またはスラリーを製造する工程と、そのNaCN溶液を結晶化させる工程とが含まれる。その方法は、酸、または酸の金属塩の存在下で実施され、その酸のpKaは4.8以下である。NaCN結晶をスラリーから分離して、乾燥させることができる。
酸のpKaは、好ましくは4.8以下、より好ましくは4.4以下、最も好ましくは4.2以下である。一般にpKaの下限は約1.9である。どのような酸を使用してもよい。好適な酸は有機酸である。好適な酸の例としては、グリコール酸、酢酸、コハク酸、乳酸、ギ酸、グリセリン酸、クエン酸、フマル酸、シトラコン酸、マレイン酸、スルファミン酸、それらの酸のエステル、およびこれらの2種以上の組合せ、などが挙げられるが、それらに限定される訳ではない。容易に入手可能であることから、好ましい酸はグリコール酸である。
上に開示された酸の各種金属塩もまた使用することができるが、ただし、その金属塩は容易に酸に転化できるものでなければならない。金属としてはたとえば、アルカリ金属またはアルカリ土類金属であってよい。容易に入手可能であることから、好ましい金属塩はグリコール酸ナトリウムである。
酸または金属塩の量についての制限はないが、ただし、NaCN結晶を実質的に改良することが可能な量でなければならない。一般に、シアン化水素に対する酸のモル比は、約0.001:1から約1000:1までの範囲とすることができる。
酸またはその金属塩は、HCNの合成(この方法は当業者には公知である)の際に、HCNまたはNaOH溶液と組み合わせて導入してもよいし、HCNとNaOHを接触させる際に導入してもよいし、あるいは、NaCNを結晶化させる際に導入してもよい。
その方法は一般に、温度が約25℃〜約130℃、好ましくは約30℃〜約100℃の範囲、圧力がその温度範囲に適応する圧力、そして時間がNaCN結晶を製造するに充分な時間、一般に約10秒〜約2時間、で実施することができる。
この方法にはさらに、上述の酸またはその酸の金属塩の存在下で、HCNを塩基およびレオロジー調整剤を含むNaOH水溶液と接触させて、水溶液またはスラリーを製造し、それに続けて、その溶液またはスラリーを冷却して、NaCNペースト組成物を得ることも含まれる。NaCN溶液またはスラリーの製造は、上述の温度で実施することもできる。
ペーストは、液相中に固体粒子を懸濁させたものと定義される。懸濁液の粘度は一般に、25℃、剪断速度範囲約1s−1〜約10s−1で、約1〜約500Pa・sとすることができる。剪断粘性率、または単純に粘度は、材料の剪断応力と剪断速度との間の比例定数であって、一般的な測定値であり、本発明のペースト組成物の流動性を特徴付けるために使用することができる。(非特許文献1)に記載があるように、粘度は、各種のプローブ構成を用いたいくつかのタイプの回転式測定器により測定することが可能であるが、そのようなタイプとしては、平行板(または円板)型、コーン・アンド・プレート型、または同心円筒型が挙げられる。シアン化ナトリウムは、ペースト組成物中に、組成物の全重量を基準にして少なくとも約45、好ましくは少なくとも55、最も好ましくは60重量%の量で存在させることができ、そして、約45〜約82、より好ましくは約55〜約80、最も好ましくは60〜75重量パーセント(%)の範囲とすることができる。
NaCNペースト組成物を製造するための方法では、典型的には、無水NaCN/NaCN・2HOの転移温度未満に冷却した場合においてさえ、シアン化ナトリウム二水和物(NaCN・2HO)を含まない。ペースト中でのNaCNは、水が存在していても無水NaCNである。硬質な固体である二水和物の濃度が高すぎると、組成物のレオロジー的性質に悪影響をおよぼす。NaCN・2HOが生成すると、ペースト組成物中の遊離の水の量が減少する。NaCN・2HOの有無は、X線粉体回折分析により確認することができるが、それは、無水NaCNが立方晶系構造を有するのに対し、NaCN・2HOは単斜晶系構造を有しているからである。
ペースト組成物を製造する際に、NaOH溶液にはさらに、塩基が含まれているのが好ましいが、その量は、最終的なペーストの中にその塩基が、組成物の全重量を基準にして約2〜約20%の範囲で存在しているようにする。その組成物のpHを約12またはそれ以上とすることができる各種の有機または無機塩基が使用できるが、好ましくは金属酸化物、金属水酸化物、金属ヒドロスルフィド、金属炭酸塩、金属重炭酸塩、水和金属酸化物、またはそれらの2種以上の組合せであって、そこでの金属は、CAS版元素周期律表「CRC・ハンドブック・オブ・フィジックス・アンド・ケミストリー(CRC Handbook of Physics and Chemistry)」第67版(1986〜1987年、フロリダ州ボカラトン(Boca Raton,Florida)CRCプレス(CRC Press))における第IA族金属、第IIA族金属またはそれらの組合せである。好ましい塩基の例としては、酸化ナトリウム、水酸化ナトリウム、酸化カリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化セシウム、水酸化ベリリウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、ナトリウムヒドロスルフィド、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、およびそれらの2種以上の組合せなどが挙げられるが、これらに限定される訳ではない。容易に入手可能であり、安価であることから、本発明において最も好ましい塩基は水酸化ナトリウムである。塩基としてNaOHを使用することによって、特に、HCN反応器ガスをNaOHの溶液に吸収させることによってNaCN溶液を調製する場合には、工程の数および必要とされる薬剤の数を減らすことができるので、NaCNペースト組成物の調製が容易となる。HCN反応器ガスという用語は、HCNを製造するための方法からの生成物を意味する。HCN反応器ガスは、当業者公知の各種方法で製造することができるが、たとえば、メタン、アンモニアおよび空気を触媒の存在下で反応させる、アンドリュッソー(Andrussow)法や、炭化水素とアンモニアを触媒でライニングしたセラミック管の中で反応させる、BMA法などが挙げられる。そのような方法は当業者には周知であるので、本明細書においては簡略化のために、それについての記述は省略する。
本明細書に開示されているレオロジー調整剤が組成物に含まれている場合には、塩基は組成物中に、組成物の全重量を基準にして、約2〜約15、好ましくは約3〜約12、最も好ましくは3〜7重量%の範囲で存在させることができる。しかしながら、組成物にレオロジー調整剤が含まれない場合には、組成物中に塩基を約7〜約20%の範囲で存在させるのが好ましい。
ペースト組成物には水(通常の水道水、脱イオン水、蒸留水、溶解させた塩基を含む溶液、またはそれらの2種以上の組合せ)を含んでいてもよいが、その量は、25℃で剪断速度が約1s−1〜約10s−1のときの、先に説明した方法により測定した粘度が約1〜約500、好ましくは約3〜約200Pa・SであるようなNaCN組成物を製造するのに充分効果的である量でありさえすれば、いくらでもよい。一般的には、水は組成物中に少なくとも約15重量%存在させる。
組成物を脱水させる際に、シアン化ナトリウムが沈降して、「岩のような」固形物になるのを防ぐことができる各種の物質を、レオロジー調整剤として使用することができる。本発明において好ましいレオロジー調整剤は、その金属が、先に述べたような、第IA族金属、第IIA族金属、またはそれらの2種以上の組合せであるような、1種または複数の金属カルボン酸塩である。好適なレオロジー調整剤の例としては、ギ酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、プロピオン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ギ酸カリウム、酢酸カリウム、酒石酸カリウム、およびそれらの2種以上の組合せ、などが挙げられるが、これらに限定される訳ではない。
レオロジー調整剤は組成物の中に、組成物の全重量を基準にして、約0.01〜約10、好ましくは0.3〜約6%、最も好ましくは1〜4重量%の範囲で存在させることができる。しかしながら、塩基が組成物中に約7〜約20重量%の量で存在している場合には、レオロジー調整剤は組成物中に1%までの量で存在させることができ、またシアン化ナトリウムは組成物中に、約45〜約78重量%の範囲で存在させることができる。塩基の濃度を上げるほど、必要とされるレオロジー調整剤の量は少なくなる。
ペースト組成物には、測定可能な程度の量の不純物、特に炭酸ナトリウム(NaCO)が含まれていてもよいが、これは、(典型的には、HCN反応器ガス中に存在する)二酸化炭素がNaOH中和剤と反応してできたものである。最終製品中のNaCOのレベルは、安定なペーストが生成することに悪影響を与えない程度とすべきであって、典型的には6重量%未満である。
冷却することによって、以下の成分、すなわちNaCN、塩基、任意選択的なレオロジー調整剤、および少なくとも約15%の水を、含む、またはそれらから本質的になる、またはそれらからなる、NaCNペースト組成物が製造される。希NaOHまたはNaOH溶液を使用する場合には、所望のペースト組成物を製造するために、NaCNのスラリーまたは溶液を脱水または濃縮する必要がある。必要に応じて脱水は、NaCNを含む水性媒体を冷却する前に実施してもよいし、その後に実施してもよい。当業者には公知のスラリー濃縮のための多くの標準的な方法のいずれを使用してもよいが、そのような方法としてはたとえば、蒸発法、沈降法、濾過法などがある。
本発明においては、先に開示したNaCNの結晶またはペースト組成物を鉱石と接触させて、その鉱石から金属類を溶出させるようにすることができる。一般的に、鉱石を処理する工程には、当業者公知のいかなる方法を用いてもよいが、NaCNの結晶またはペースト組成物を水に溶解させて、水溶液を形成させることが含まれる。鉱石から金属類を溶出させることは、当業者には周知であるので、本明細書においては簡略化のために、それについての記述は省略する。以下の実施例を提供してさらに説明するが、それらが本発明の範囲を限定するものと不当に受け取ってはならない。
(実施例1)
この実施例においては、シアン化ナトリウムの商業生産において典型的な組成物である、溶液からのシアン化ナトリウムを使用した。その製造法については、米国特許公報(特許文献1)に開示があるが、その開示は参考として引用し本明細書に組み入れるものとする。
NaCNの結晶化は、溶液と、生成してくる結晶とが光学的に観察できるような、小さなセルの中で実施した。そのセルはガーサイド(Garside)およびラーソン(Larson)によって開発されたものに類似したものである(非特許文献2)。簡略化のため、その開示は参考として引用し本明細書に組み入れるものとする。そのセルは、2枚のガラスプレートの間の、15cmの溶液チャンバーからなっていた。上側のプレートの方が厚く、断熱バリヤーを形成するものであった。下のプレートは、結晶化させる溶液と、恒温浴から循環装置を用いて循環させている恒温水(thermostated water)とを隔てるものであった。水はまず、所望の温度とした装置の、テフロン(Teflon)(登録商標)物体を充填した小さな金属製コイル中を通過させた。その浴を用いて、循環水の温度を調節することによって、溶液の温度調節を良好に保つことができた。結晶は、底のプレートの直ぐ上の、いくつかの小さなガラス製の脚の上に置いた「プラットフォーム」の上で成長させた。この場合プレートの上で成長している結晶は、下側のプレートの温度ではなく、平均の溶液温度になっているのであって、下側プレートの温度は、セルの温度を変更させるために加熱/冷却システムを使用している場合には、溶液温度より高かったり低かったりする可能性がある。セル全体を顕微鏡のステージの上に置いて、目視による観察や写真撮影を行った。
この例においては、固体のシアン化ナトリウムを用い80℃で運転中の商業生産用のシアン化ナトリウム晶析装置からの「母液」を飽和させることによって調製した溶液から、結晶を生成させた。母液とは、運転中の晶析装置の中でそれから結晶を生成させる溶液のことである。それに含まれていたのは、水、シアン化ナトリウム、および商業生産用晶析装置の運転の際に見出される一連の典型的な不純物類である。その溶液を、母液をとり、過剰のNaCN(アルドリッチ(Aldrich)から入手)を添加し、その懸濁液を撹拌しながら80℃にすることによって、飽和させた。その溶液をこの温度で50分を超える時間穏やかに撹拌して、NaCNが溶解している溶液と固体のNaCNとの間で平衡に到達させた。この溶液を、孔径0.45μmのフィルターを通して濾過してから、予め加熱しておいてセルの中に充填した。次いでそのセルを、恒温浴の冷却を使用して、所望の結晶化温度の5℃上にまですばやく冷却した。冷却を停止させて、その温度をさらに約5℃だけ下げると、その温度で、核化が開始され、結晶の成長が始まった。結晶の核化を開始させるために、ガラスのプラットフォームの間に、ステンレス鋼棒に付けた少量のシアン化ナトリウム結晶、すなわち「親」結晶を入れた。多くの非常に細かい粒子がその親結晶から崩れ落ちて、成長プラットフォームの上に堆積した。その後、これらの非常に細かい粒子が結晶の核となった。親結晶を動かすことで、セルの中での結晶成長が始まった。
結晶成長が開始されたら、結晶成長速度の概算を追跡するためのスポットを選定した。いくつかの充分に分離した結晶が視野に入るスポットを選択した。それらの成長速度は、静止写真とビデオ画像を撮影して、時間の関数として概算した。結晶成長速度が次第に遅くなったが、その理由は、今や等温セルとなった中で結晶が成長するにつれて、過飽和がその初期値から低下していったためである。結晶成長の画像は、セルがまだ初期の過飽和状態またはそれに近い状態にある、成長の最初の数分間についてのものだけを使用した。成長速度は面速度(face velocity)で表したが、これは結晶成長の幅の1/2の速度である。この方法により、代表的な結晶成長速度の推定値が得られる。2〜3μm/分の違いはさほど重要ではないが、4μm/分以上違えば、有意であると考えられる。
結晶の形態は、セルの中で成長したより多くの結晶サンプルの観察および写真から判定した。選択した結晶成長を測定する領域の観察に数分間費やした後に、顕微鏡でセルをスキャンして、観察された結晶について、ビデオと静止写真の両方に記録した。
独立して3種類の結晶化を実施した。その内の2つでは、プラントの母液から、グリコール酸ナトリウムを添加せずにシアン化ナトリウムを結晶化させた。2種類の結晶化温度を使用した。50℃、および60℃(それぞれ、30℃および20℃の過冷却)。
第3の実験では、溶液を調製する際に、(最終的には2重量%の)グリコール酸ナトリウムを溶液に添加した。この実験は約67℃で実施した。
グリコール酸ナトリウムの非存在下で結晶化させることにより得られる結晶では、典型的な立方晶系の形態のNaCNが認められた。それらの結晶では一般に、グリコール酸塩の存在下に結晶化させて得られるものに比較して、多くの欠陥が生じていた。それらの欠陥は、長方形の表面ピットである。さらに、いくらか長くなった結晶、塊状物の形成、結晶の間での欠陥レベルの相違なども見出された。
結晶成長について評価した、平均的な結晶の面成長速度は、グリコール酸塩の添加なしで20℃の過冷却の場合には8μm/分であり、2重量%のグリコール酸ナトリウムを添加し13℃過冷却の場合には8μm/分であった。この結果から、グリコール酸塩の存在が結晶成長速度を抑制していないということが判った。
(実施例2)
この実施例では、グリコール酸塩が有る場合および無い場合について、鉄の存在下で成長させたNaCN結晶について示す。
下記のように鉄を添加することを除いては、実施例1に記載したのと同じ手順に従った。溶液は80℃で、NaCNを用いて飽和させた。この場合、結晶化はすべて60℃で開始させた。この実施例においては、追加の鉄を、塩化第二鉄、FeClの形でプラント母液に添加した。添加した鉄の最終的な濃度は、30ppm(百万分率、鉄基準)であった。溶液を調製した後で、少量の褐色の微小片が容器の底部に沈殿したが、これはFeClであろうと思われる。したがって、この母液は鉄で飽和されているので、追加した30ppmの鉄は、母液の鉄飽和濃度よりも高いものであった。
1つの実験を、鉄使用かつグリコール酸ナトリウム非使用で実施し、また別な実験を、同じ鉄濃度で2重量%のグリコール酸ナトリウム添加で実施した。
いずれの実験においても、その結晶成長速度は6μm/分であった。グリコール酸ナトリウムが存在していても、結晶成長の低下はなかった。これらの数値は、鉄不在の同様の条件の場合の数値よりは低い。鉄を加えることによって、結晶成長が遅れたように見える。しかしながら、この成長速度における低下は、成長速度測定における予想される分析限界にあるので、この低下はおそらく有意なものではない。
30ppmの追加の鉄をFeClとして添加した母液から成長させた結晶は、実施例1で製造したものと比較して、明らかに異なった結晶性質を有していた。このサンプルの結晶の事実上全部において、それぞれの結晶面の中央に位置する大きな欠陥が認められた。多くの場合、それらの欠陥が成長して、液を充満した包有物を形成したり、結晶成長の過程で結晶の中央部分に微量の包有物が形成されたりしている。さらに、大きな結晶の上では、顕著な表面コルゲーションも認められた。
それに対して、グリコール酸ナトリウムを含む溶液から得られた結晶は、顕著に改良された性質を有していた。大きな中央部での欠陥の深さと深刻さは大幅に軽減された。いくつかの結晶には依然としてそれらが存在するが、その深さは顕著に低減されており、また関連する包有物の数についても同様である。表面粗さもまたより目立つようになったが、その理由としては、表面粗さが実際に大きくなったか、あるいは、大きな中央の欠陥が減少したために表面粗さが単に目立つようになったかのいずれかである。その他の点では、晶癖およびアグロメレーションの程度には変化は無かった。
(実施例3)
この実施例においては、10ppmFeCl(鉄基準)を2%のグリコール酸ナトリウムと共に添加した。溶液を調製した後にフラスコ中には、実施例2と同様の小さな褐色の微小片が残った。これは、未溶解のFeClであると考えられる。鉄の実際の濃度は、母液におけるFeClの飽和によって決まったものと、本発明者らは予測した。したがって、いずれの場合も、追加した鉄の実際の濃度は10ppm未満であって、添加したのが10ppmであろうが30ppmであろうがそれに関係なく、同じ値になっていると予測した。
その結果、結晶の品質は、グリコール酸塩を使用した実施例2で得られたものと極めて近いものであることが判った。測定された結晶成長速度が4μm/分で、実施例2で認められた速度より幾分低いが、測定の予想される精度の内ではほぼ同等であった。

Claims (10)

  1. HCNを水性NaOHと接触させてNaCNを含む溶液を製造する工程、および前記NaCNを結晶化させてNaCN結晶のスラリーを製造する工程を含む方法であって、前記方法が、酸または前記酸の金属塩の存在下で実施され、前記酸のpKaが4.8以下、好ましくは4.4以下であることを特徴とする、方法。
  2. 前記方法が、グリコール酸、酢酸、コハク酸、乳酸、ギ酸、グリセリン酸、クエン酸、フマル酸、シトラコン酸、マレイン酸、スルファミン酸、それらのエステル、またはそれらの2種以上の組合せである、前記酸の存在下で実施され;そして、前記酸が、好ましくは前記グリコール酸であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 前記シアン化水素に対する前記酸のモル比が、約0.001:1から約1000:1までの範囲であることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
  4. 前記方法が、グリコール酸、酢酸、コハク酸、乳酸、ギ酸、グリセリン酸、クエン酸、フマル酸、シトラコン酸、マレイン酸、スルファミン酸、それらのエステル、またはそれらの2種以上の組合せである、前記酸の前記金属塩の存在下で実施され;そして、前記酸の前記金属塩が、好ましくは前記グリコール酸ナトリウムであることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  5. 前記シアン化水素に対する前記グリコール酸ナトリウムのモル比が、約0.001:1から約1000:1までの範囲であることを特徴とする、請求項4に記載の方法。
  6. 前記NaCN結晶が前記スラリーから分離され、乾燥されて乾燥NaCN結晶が製造されることを特徴とする、請求項1、2、3、4または5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記NaCN結晶を水に溶解させて溶液を製造する工程、および前記溶液を鉱石と接触させる工程をさらに含むことを特徴とする、請求項6に記載の方法。
  8. 結晶化させることを、前記NaCN溶液を冷却してペースト組成物を製造することに置き換え、前記水性NaOHが任意選択的に、好ましくはギ酸ナトリウム、鉄塩またはそれらの組合せであるレオロジー調整剤を含むことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記水性NaOHが、金属酸化物、金属水酸化物、金属ヒドロスルフィド、金属炭酸塩、金属重炭酸塩、および2種以上の組合せからなる群より選択される金属化合物をさらに含むことを特徴とする、請求項8に記載の方法。
  10. 任意選択的に、前記ペースト組成物を溶解させて溶液を製造する工程、および前記ペースト組成物または前記溶液を鉱石と接触させる工程をさらに含むことを特徴とする、請求項8または9に記載の方法。
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