JP2006518440A - 遊星歯車キャリヤ - Google Patents

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Abstract

本発明は、遊星歯車装置(1)の遊星歯車キャリヤ(5)に関する。このキャリアは、遊星歯車装置(1)の遊星歯車(8)を支持する遊星歯車軸棒(9)を受けるためのウェブ(10)と、このウェブ(10)の遊星歯車(8)とは反対の側においてウェブ(10)に軸方向に隣接するオイルデフレクタ(14)とを備え、このオイルデフレクタ(14)がウェブ(10)と共に、遊星歯車軸棒(9)の潤滑孔(21、22)に潤滑油を案内するための潤滑油室(19)を形成し、ウェブ(10)が、このウェブ(10)の遊星歯車(8)とは反対の側において遊星歯車キャリヤ(5)に軸方向に隣接する変速機構成要素(24)と遊星歯車キャリヤ(5)とをかみ合い結合するためのスプライン(11)を有している。オイルデフレクタ(14)は、遊星歯車キャリヤ(5)に隣接する変速機構成要素(24)をウェブ(10)のスプライン(11)に組み付け状態において軸方向に固定するための装置を有している。

Description

本発明は、請求項1の上位概念部分に記載された遊星歯車装置の遊星歯車キャリヤに関する。
太陽歯車と、内ば歯車と、遊星歯車と、回転遊星歯車キャリヤとを備えた遊星歯車装置は、一般に知られている。通常、その遊星歯車キャリヤは、ハブとウェブとを有し、そのウェブに対して、所定のピッチ円直径上で、遊星歯車軸棒が軸方向にはめ込まれている。遊星歯車は、通常、遊星歯車軸棒上にジャーナル軸受ないしニードル軸受を介して支持される。その遊星歯車軸受を潤滑するために必要な潤滑油量は、ウェブの遊星歯車とは反対側の面から、遊星歯車軸棒の軸方向盲孔に入れられ、そこから、この軸方向盲孔につながる遊星歯車軸棒の半径方向孔を介して、遊星歯車軸受に供給される。通常、その潤滑油は(回転する)遊星歯車キャリヤないしウェブ板の内周から、潤滑材が遠心力によりウェブに沿って半径方向外側に流れるように供給される。
遊星歯車軸棒への軸方向潤滑油供給部の範囲において潤滑材を堰き止めるために、例えば独国特許出願公開第19736686号明細書において、軸方向においてウェブにデフレクタ(堰止め板)を取り付けることが提案されている。そのデフレクタは、遊星歯車軸棒への軸方向潤滑材供給部の範囲を越えて、半径方向に延び、ウェブと共に、潤滑油室を形成している。即ち、内側から流れてくる潤滑剤は、この潤滑油室内にせき止められ、そこから遊星歯車軸棒の軸方向孔に導かれる。
独国特許出願公開第19718030号明細書において、例えばディスク状オイルデフレクタ付きの遊星歯車キャリヤが知られている。そのオイルデフレクタは、星形外側輪郭をしたプラスチック成形品として形成され、軸方向に延びる折り曲げ舌片を有している。潤滑油室を形成するために、組み付け状態においてオイルデフレクタは、個々の遊星歯車軸棒への軸方向潤滑油供給部の範囲を軸方向に間隔を隔てて覆っている。そのオイルデフレクタの外側輪郭は、軸方向において遊星歯車キャリヤに接している。オイルデフレクタの折り曲げ舌片は係合フックを有し、組み付け状態において、遊星歯車軸棒のピッチ円直径より小さい直径上で、軸方向に遊星歯車キャリヤにはまり込み、その係合フックは遊星歯車キャリヤのかご形部分の内周面に引っ掛かっている。
本発明の課題は、遊星歯車キャリヤのウェブに軸方向に隣接するオイルデフレクタを備えた遊星歯車キャリヤを、変速機における機能性および組み付け性に関して改善することにある。
この課題は、本発明に基づいて、請求項1に記載の特徴を備えた遊星歯車キャリヤによって解決される。本発明の有利な実施態様および発展形態は、従属請求項に記載されている。
本発明に基づく遊星歯車装置の遊星歯車キャリヤは、上述した従来技術から出発して、遊星歯車装置の遊星歯車を支持する遊星歯車軸棒を受けるためのウェブを有している。オイルデフレクタが、ウェブに対して、その遊星歯車とは反対の側で軸方向に隣接し、そのウェブに、好適には、ウェブ平面に固定されている。そのオイルデフレクタは、遊星歯車軸棒を軸方向に間隔を隔てて覆い、ウェブと共に、それぞれの遊星歯車軸棒の外周における遊星歯車軸受に潤滑油量を案内するための半径方向内側へ開いた潤滑油室を形成している。潤滑油室に半径方向内側から導入された潤滑油は、潤滑油室から遊星歯車軸棒の軸方向潤滑孔に導かれ、そこから、遊星歯車軸棒の半径方向潤滑孔を介して遊星歯車軸受に導かれる。その遊星歯車軸棒の軸方向潤滑孔は、潤滑油室につながっている。ウェブは、その遊星歯車とは反対の側において遊星歯車キャリヤに軸方向に隣接する変速機構成要素と、遊星歯車キャリヤとをかみ合い結合するためのスプラインを有している。オイルデフレクタは、本発明に基づいて、遊星歯車キャリヤに隣接する変速機構成要素をウェブのスプラインに組み付け状態において軸方向に固定するための装置を有している。
オイルデフレクタのこの追加的機能は、遊星歯車キャリヤと、オイルデフレクタと、遊星歯車キャリヤに隣接する変速機構成要素との非常にコンパクトで構造長を節約した入れ子式構造を可能にし、その場合、それらの構成要素の組み付けが非常に簡単且つ安価となる。遊星歯車キャリヤに隣接するそのような変速機構成要素は、例えばディスクホルダ、他の隣接する遊星歯車装置の遊星歯車キャリヤ、或いは内ば歯車である。
有利な実施態様において、オイルデフレクタは、そのウェブへの組み付け後、ウェブに対して解放不能に、少なくとも十分油密に結合され、例えば遊星歯車軸棒のピッチ円直径より大きな直径上におけるカーリング(縁巻き)によって、あるいは、ウェブの潤滑油室側平面へのリベット止めによって結合される。好適には、オイルデフレクタは、遊星歯車軸棒のピッチ円直径より小さな直径上に折り曲げ舌片を有し、この舌片は、遊星歯車軸棒軸線に対してほぼ平行な軸方向に遊星歯車軸棒と逆向きに延び、遊星歯車キャリヤに隣接する変速機構成要素をオイルデフレクタ付きの状態で完成されたウェブのスプライン上に組み付ける際、変速機構成要素の対応した切欠き開口に軸方向にはまり込む。
遊星歯車キャリヤに隣接する変速機構成要素を組み付け状態においてウェブのスプライン上に軸方向に固定する装置は、縁曲げ継手として形成される。この場合、オイルデフレクタの舌片は、遊星歯車キャリヤに隣接する変速機構成要素のスプラインをウェブのスプライン上に押し入れた後、変速機構成要素の対応した切欠き開口を貫き、続いて、切欠き開口のウェブとは反対の側でその舌片端が折り曲げられる。
他の実施態様において、遊星歯車キャリヤに隣接する変速機構成要素を組み付け状態においてウェブのスプライン上に軸方向に固定する装置は、バヨネット継手ないしスナップ継手として形成される。その場合、オイルデフレクタの舌片は、ばね弾性的に形成され、遊星歯車キャリヤに隣接する変速機構成要素をウェブのスプライン上に組み付ける際、変速機構成要素の対応した切欠き開口に対して円周方向および/又は半径方向に変位して係止される。
他の実施態様において、遊星歯車キャリヤに隣接する変速機構成要素を組み付け状態においてウェブのスプライン上に軸方向に固定する装置は、リベット継手ないし溶接継手として形成され、オイルデフレクタの舌片は、遊星歯車キャリヤに隣接する変速機構成要素のスプラインをウェブのスプライン上に押し入れた後、変速機構成要素の対応した切欠き開口にリベット止めないし溶接される。
さらに他の実施態様において、遊星歯車キャリヤに隣接する変速機構成要素を組み付け状態においてウェブのスプライン上に軸方向に固定する装置は、ねじ結合継手として形成される。その場合、オイルデフレクタの舌片は、遊星歯車キャリヤに隣接する変速機構成要素のスプラインおよびウェブのスプラインをかみ合い結合した後、変速機構成要素の対応した切欠き開口を貫き、続いて、切欠き開口のウェブとは反対の側で変速機構成要素にねじ結合される。
異なったピッチ円直径の遊星歯車軸棒を備えた遊星歯車キャリヤに対する他の実施態様として、より小さい半径上に配置された遊星歯車軸棒への潤滑油供給を改善するために、軸方向においてオイルデフレクタとウェブとの間にパッキンを設けることを提案する。そのパッキンのアキシャルシールライン(Dichtspur)は切れ目のない輪郭を形成し、このアキシャルシールラインは、個々の遊星歯車軸棒の軸方向への潤滑油供給部分の範囲を半径方向外側から取り囲み、円周方向において個々の遊星歯車軸棒どうしの間に位置する区域でそれぞれ区分的に、半径方向内側遊星歯車軸棒のピッチ円直径と同じかそれより小さな直径上を延びている。このようにして、半径方向内側から外側に向かって潤滑油室に入れられた潤滑油は、内外両遊星歯車軸棒に少なくとも十分平均的に分配され、半径方向内側に位置する遊星歯車軸受の潤滑不足を防止する。
以下図を参照して本発明を詳細に説明する。なお各図において同一構成要素には同一符号が付されている。
図1には、本発明に基づく遊星歯車キャリヤの実施形態が組み付け状態における断面図で示されている。ここで、符号1は(ここでは公知のラビニヨ型構造の)遊星歯車装置であり、第1太陽歯車2と、第2太陽歯車3と、内ば歯車4と、遊星歯車キャリヤ5とを備えている。遊星歯車キャリヤ5は、遊星歯車を支持する遊星歯車軸棒を受けるためのウェブ(フランジ)10を有している。その遊星歯車軸棒は公知のようにウェブ10の平面に対して垂直に延びている。図示された断面図において、符号8は(内ば歯車4および第2太陽歯車3とかみ合う)ラビニヨ型遊星歯車装置の外側遊星歯車、符号9はその外側遊星歯車軸棒である。ラビニヨ型遊星歯車装置の場合に同様に存在する(第1太陽歯車2および外側遊星歯車8とかみ合う)内側遊星歯車およびその内側遊星歯車軸棒は、図1における断面図には示されていない。ウェブ10は、好例として遊星歯車キャリヤ5のハブ13と一体に形成されている。
軸方向において遊星歯車装置1の近傍で、ウェブ10の遊星歯車8とは反対の側に、遊星歯車装置1に隣接する変速機構成要素、ここでは、好例として切換要素23が配置されている。好例として内側ディスクホルダとして形成されたディスクホルダ24が、軸方向においてウェブ10に隣接し、スプライン25を介してウェブ10にかみ合い結合されている。そのスプライン25は組み付け状態において、ウェブ10の対応したスプライン11にかみ合っている。そのスプライン11はウェブ10の遊星歯車とは反対の側に配置されている。即ち、ディスクホルダ24を(完成した)遊星歯車キャリヤ5に組み付ける際、ディスクホルダ24のスプライン25がウェブ10のスプライン11上に軸方向に押し入れられる。
遊星歯車軸受を潤滑するために、遊星歯車装置1の外側遊星歯車軸棒9および内側遊星歯車軸棒(図示せず)は、公知のように、軸方向潤滑孔21とこの軸方向潤滑孔21につながる半径方向潤滑孔22とを有している。その軸方向潤滑孔21はウェブ10の平面に向けて開いた盲孔として形成されている。即ち、遊星歯車軸受を潤滑するために必要な潤滑油量は、遊星歯車軸棒の軸方向潤滑孔に、ウェブ10の遊星歯車とは反対の側から入れられる。
遊星歯車装置1の半径方向内側から導入された潤滑油は、遠心力により半径方向外側に向けて流れ、図示された実施形態において、まず回転するウェブ10の潤滑孔20を通って流れ、続いて、ウェブ10の平面のうち遊星歯車とは反対側の面に沿って流れる。遊星歯車軸棒の軸方向潤滑孔21への潤滑油供給を改善するために、ディスク状オイルデフレクタ14が設けられている。このオイルデフレクタ14は、ウェブ10の遊星歯車とは反対の側においてウェブの平面に軸方向に直接隣接し、ウェブ10と共に、半径方向内側に向いて開いた潤滑油室19を形成している。そのオイルデフレクタ14は遊星歯車軸棒を軸方向に間隔を隔てて覆い、遊星歯車軸棒9のピッチ円直径より大きな直径の部分においてウェブ10に接している。
ウェブ10へのオイルデフレクタ14の固定部は、図示された実施形態の場合、単純で有利な様式で、カーリング(縁巻き)として形成されている。そのオイルデフレクタ14のカーリング部分15は、ウェブ10の外周面に対して軸方向に遊星歯車8に向けて被さり、組み付け状態において、ウェブ10のアンダカット12上にカーリングされている。目的に適うよう、そのカーリングは少なくとも部分的に十分に油密に形成されている。アンダカット12の代わりに、半径方向溝を利用することも勿論できる。アンダカット12や、それに相応してウェブ10の外周面に形成された半径方向溝は、遊星歯車キャリヤ5ないしウェブ10へのオイルデフレクタ14の(少なくとも)軸方向における確実な固定を保証する。
オイルデフレクタ14は、ウェブ10の潤滑油室19側平面に適当な様式で軸方向に固定することも勿論できる。この関係において重要なことはただ、オイルデフレクタとウェブとの間の軸方向結合が、外側からオイルデフレクタに導入される力を或る大きさまで遊星歯車キャリヤに伝達できること、および、ウェブの平面に沿って内側から外側に流れる潤滑油が到達してそこに堰き止められるような半径方向内側に向いて開いた潤滑油室が形成される、ということである。潤滑油室19にせき止められた潤滑油は、公知のように、遊星歯車軸棒の軸方向潤滑孔21に導かれる。その潤滑油の流れは図1において矢印18で示されている。
本発明に基づいて、オイルデフレクタ14にもう1つの機能が負わされる。即ち、組み付け状態において、ウェブ10のスプライン11上への、つまり、遊星歯車キャリヤ5へのディスクホルダ24の軸方向固定が負わされている。そのために、オイルデフレクタ14は、遊星歯車軸棒のピッチ円直径より小さな直径をした内径の範囲に、少なくとも1つの折り曲げ舌片16を有している。この舌片16は、遊星歯車軸棒軸線に対してほぼ平行にウェブ10とは反対側へ軸方向に延びている。目的に適うよう、オイルデフレクタ14の円周に複数の折り曲げ舌片16が分布して設けられている。ディスクホルダ24はそれぞれの舌片16に対応した切欠き開口26を有し、ディスクホルダ・スプライン25がウェブ・スプライン11上に押し入れられる際、舌片16がその切欠き開口26にはまり込む。
図1に示された実施形態において、オイルデフレクタ14付きの状態で完成されたウェブ10におけるディスクホルダ24の軸方向固定は、縁曲げ継手として形成される。図1はその組み付け状態を示している。スプライン25とスプライン11とのかみ合い結合の際、オイルデフレクタ14の舌片16はそれに対応したディスクホルダ24の切欠き開口26を貫通する。続いて、その舌片16の縁17が、適当な工具によって、切欠き開口26の外側で半径方向の領域および/又は円周方向に向けて折り曲げられ、これによって、ディスクホルダ24のスプライン25はいまや、舌片16の折り曲げ縁17によって、ウェブ10のスプライン11から軸方向に外れなくなる。図1には半径方向内側への縁曲げが示されている。その軸方向固定部は、軸方向の遊びがなく、軸方向の遊びがある(例えば所定の軸方向隙間がある)状態で形成される。
図2には、(ここでは単純化のために図示されていない)遊星歯車キャリヤ・ウェブのスプライン上に、軸方向において遊星歯車キャリヤに隣接する変速機構成要素を(本発明に基づいて)軸方向に固定するための装置として利用されるバヨネット継手が、組み付け状態で概略図で示されている。ここで、符号14はオイルデフレクタ、符号24はオイルデフレクタ14に軸方向に直接隣接する変速機構成要素としてのディスクホルダである。図1と対比して、オイルデフレクタ14は(ここでは図示されてない)遊星歯車キャリヤのウェブに対して、遊星歯車キャリヤとディスクホルダ24との間で軸方向力がオイルデフレクタ14を介して伝達されるように、結合されている。同様に図1と対比して、組み付け状態において(ここでは図示されていない)ウェブとディスクホルダ24との間におけるトルク伝達は、相応して形成されたスプラインを介して行われ、符号25はそのディスクホルダ24のスプラインである。オイルデフレクタ14の折り曲げ舌片16に対応されたディスクホルダ24の切欠き開口は変わらずに符号26が付されている。
オイルデフレクタ14とディスクホルダ24との間でのバヨネット継手を実現するために、オイルデフレクタ14の折り曲げ舌片16は、本発明に基づいてクランク状に折り曲げられた弾性部分30で、ばね弾性を有するように形成されている。本発明に基づいて、ディスクホルダ24の切欠き開口26はそれぞれ、はめ込み用拡大開口部分27と掛け止め用狭隘開口部分28とを有している。その掛け止め用狭隘開口部分28はそれぞれはめ込み用拡大開口部分27と円周方向に連続している。はめ込み用拡大開口部分27は掛け止め用狭隘開口部分28より大きな半径方向寸法を有している。舌片16の弾性部分30はそれぞれ折り曲げられた縁17を有している。この縁17の半径方向寸法は、ディスクホルダ・切欠き開口26のはめ込み用拡大開口部分27の半径方向寸法より短く、ディスクホルダ・切欠き開口26の掛け止め用狭隘開口部分28の半径方向寸法より長い。
図2において「I」は、本発明に基づく軸方向固定部のはめ込み位置の平面図であり、「II」は、掛け止め位置の平面図である。(この時点ではまだカーリング加工されていない)オイルデフレクタ14付きの状態で完成された遊星歯車キャリヤ・ウェブの(図2に示されていない)スプライン上に、ディスクホルダ・スプライン25が押し入れられる。その際、クランク状に折り曲げられた舌片16が、その折り曲げ縁17と共に、まず個々の舌片16に対応する切欠き開口26のはめ込み用拡大開口部分27を軸方向に貫通する(はめ込み位置「I」)。続く組み付け過程において、ディスクホルダ24および遊星歯車キャリヤないしオイルデフレクタ14を、舌片16がディスクホルダ・切欠き開口26をいまやその掛け止め用狭隘開口部分28の範囲で軸方向に貫通するまで、円周方向に相対回転させる(掛け止め位置「II」)。ディスクホルダ・切欠き開口26の掛け止め用狭隘開口部分28の半径方向寸法に比べて大きなオイルデフレクタ・舌片16の折り曲げ縁17の半径方向寸法のために、ディスクホルダ24はいまや遊星歯車キャリヤのウェブに対して、即ち遊星歯車装置に対して軸方向に固定される。
その軸方向固定の意図しない解放を防止するために、ディスクホルダ24はそのオイルデフレクタ折り曲げ縁17側の面に、目的に適うよう、1つないし複数の円周方向に分布された係止突起29を有している。この係止突起29は円周方向に見て、ディスクホルダ・切欠き開口26のはめ込み用拡大開口部分27と掛け止め用狭隘開口部分28との間に配置されている。ディスクホルダ24および遊星歯車キャリヤないしオイルデフレクタ14がはめ込み位置「I」から掛け止め位置「II」に回転変位される際、オイルデフレクタの舌片16の折り曲げ縁17はその係止突起29を滑り越え、その場合、舌片16の弾性部分30は瞬時に弾性変形する。舌片16の掛け止め位置「II」からはめ込み位置「I」への戻り回転は、係止突起29の特別な輪郭によって阻止される。そのような係止突起は、製造技術的に、ディスクホルダにおけるエンボスとして容易に製造できる。
明らかなように、オイルデフレクタ14と遊星歯車キャリヤ・ウェブとの間における(好例としての解放不能結合のための)カーリング加工は、バヨネット式軸方向固定の掛け止めが行われた後で、はじめて行われる。
図3には、遊星歯車キャリヤ・ウェブのスプライン上における遊星歯車キャリヤに隣接する変速機構成要素の軸方向固定の異なった実施形態が、組み付け状態で示されている。この実施形態において、オイルデフレクタ14のクランク状に折り曲げられた舌片16のばね弾性部分は、その折り曲げ縁17と共に、ディスクホルダ24の個々の舌片16に対応された切欠き開口26を通して舌片16が軸方向に貫通する際に瞬時に半径方向に弾性変形し(はめ込み位置「I」)、続いて、復元して、折り曲げ縁17が対応されたディスクホルダ・切欠き開口26の半径方向外側に延びる(掛け止め位置「II」)、ように形成されている。このようにして、ディスクホルダ24は遊星歯車キャリヤのウェブに対して、即ち遊星歯車装置に対して軸方向に固定される。図2の実施形態と異なって、ディスクホルダ24の切欠き開口26は、一定半径方向寸法をした切削加工部として形成されている。このスナップ継手として形成された軸方向固定部の組み付けを容易にするために、ディスクホルダ24の切欠き開口26には、そのウェブ10側の面に、段ないし斜面が設けられている。この段ないし斜面は、舌片16が対応したディスクホルダ・切欠き開口に入り込む際における舌片16の瞬時のばね弾性変形を容易にする。遠心力作用によるスナップ継手の望ましくない解放を防止するために、舌片16の折り曲げ縁17は、目的に適うよう、半径方向外側へ、図3に示されているように、ディスクホルダ・切欠き開口26の外径を越えて延びて、ディスクホルダ24に引っ掛かっている。
図4には、本発明に基づく遊星歯車キャリヤの図1を参照して説明した実施形態の第1変形例が示され、この第1変形例は、オイルデフレクタの折り曲げ縁に対する組み付け補助手段を備えている。図1と異なって、遊星歯車キャリヤ5のウェブ10は、ここでは、縁曲げ過程に対する複数の支持要素31を円周方向に分布して有している。これらの支持要素31はウェブ10における遊星歯車装置1の遊星歯車8とは反対の側に、潤滑油室19の内部に位置する直径上に配置されている。この支持要素31は、遊星歯車装置1に隣接する切換要素23のオイルデフレクタ14側ないしディスクホルダ24側で、オイルデフレクタ14の垂直部分に対して、ディスクホルダ・切欠き開口26の周りの範囲における直径上で接している。いま組み付け過程中にディスクホルダ24のスプライン25が、オイルデフレクタ14付きの状態で完成されたウェブ10のスプライン11上に軸方向に押し入れられる際、ディスクホルダ24は、オイルデフレクタ14を介してウェブ10の支持要素31によって軸方向に接触支持される。そのような支持要素は例えば、ウェブの平面に直接成形された突起として、あるいはウェブにねじ止め又はリベット止め又は溶接されたスペーサピンとして形成される。
遊星歯車キャリヤ5に隣接する変速機構成要素(ここではディスクホルダ24)を遊星歯車キャリヤ・ウェブ10のスプライン11上に、組み付け状態において軸方向に固定する、本発明に基づく軸方向固定は、図1を参照して説明した実施形態の場合のように、縁曲げ継手として形成されている。このために、オイルデフレクタ14は(図1におけるように)、遊星歯車軸棒9のピッチ円直径より小さい直径上に折り曲げ舌片16を有している。この舌片16は、遊星歯車軸棒軸線に対してほぼ平行に、遊星歯車軸棒9と反対方向に軸方向に延び、オイルデフレクタ14付きの状態で完成されたウェブ10のスプライン11上にディスクホルダ24を組み付ける際、ディスクホルダ24のそれぞれの舌片16に対応された切欠き開口26を軸方向に貫通する。ディスクホルダ24がオイルデフレクタ14に軸方向に当てられた後、ディスクホルダの切欠き開口26におけるウェブ板とは反対の側に存在する舌片部分が、続いて折り曲げ縁17の形に折り曲げられる。その折り曲げ加工の際、切欠き開口26ないし折り曲げ縁17の直径範囲に配置された支持要素31が、対向支持体として用いられる。即ち、少なくとも縁曲げ過程の際、オイルデフレクタ14は軸方向に支持要素31に当接し、これによって、組み付け力が(完成した)遊星歯車キャリヤに伝達される。これによって、一方では、縁曲げ過程によって引き起こされる許容できないオイルデフレクタ14の変形が確実に防止され、しかも同時に、比較的単純な縁曲げ工具の採用が可能となる。図2には、好例としての半径方向外側への縁曲げが示されている。
そのような組み付け力の支持方式の利用は、組み付け状態において遊星歯車キャリヤに対してディスクホルダを軸方向に固定するための好例としての装置は、図2に例示された縁曲げ継手に勿論限定されない。他の軸方向固定構想に関連して、そのような支持装置を介して例えば、オイルデフレクタの舌片をディスクホルダにリベット止めないし溶接ないしねじ止めする際における軸方向力および/又は半径方向力も伝達できる。
実際に、異なるピッチ円直径上に配置された複数の遊星歯車軸棒を備える遊星歯車装置、例えばラビニヨ型遊星歯車装置ないし二重遊星歯車付きのプラス遊星歯車装置が知られている。より大きい半径上に配置された遊星歯車は、公知のように、遠心力作用により優先して潤滑油を受け取る。このために、より小さい半径上に配置された遊星歯車軸受に潤滑不足が生ずる恐れがある。図5には、図1を参照して説明した実施形態を基礎とする本発明に基づく遊星歯車キャリヤの第2変形例が示され、この変形例は特に前記のような歯車装置に適している。図5に示された概略断面図において、相変わらず、5は遊星歯車キャリヤ、符号10はそのウェブである。内側ピッチ円直径32上で、半径方向内側遊星歯車軸棒7がウェブ10に軸方向にはめ込まれ、外側ピッチ円直径33上で、半径方向外側遊星歯車軸棒9がウェブ10に軸方向にはめ込まれている。符号6は内側遊星歯車軸棒7上に支持された半径方向内側遊星歯車、符号8は外側遊星歯車軸棒9上に支持された半径方向外側遊星歯車である。ラビニヨ型遊星歯車装置の場合に普通であるように、外側遊星歯車8は内ば歯車4にかみ合っている。図1と同様に、ウェブ10の遊星歯車6、8とは反対の側に、隣接したディスクホルダ24が配置され、このディスクホルダ24は組み付け状態において適当なスプラインを介してウェブ10にかみ合い結合されている。また図1と同様に、オイルデフレクタ14は、ウェブ10の遊星歯車6、8とは反対の側でウェブ10の平面に直接隣接し、ウェブ10の外周面に、オイルデフレクタ14に導入された軸方向力がオイルデフレクタ14から遊星歯車キャリヤ5に伝達されるように、カーリングされている。オイルデフレクタ14の補助機能として、組み付け状態において遊星歯車キャリヤ5に対してディスクホルダ24を軸方向に固定するための図1と変わらない装置についての説明はここでは省略する。
ウェブ10とオイルデフレクタ14とによって形成された潤滑油室19に半径方向内側から外側に向けて入れられた潤滑油(潤滑油流18)をすべての遊星歯車軸棒7、9に少なくともほぼ平均的に分配できるようにするために、図5における本発明に基づく遊星歯車キャリヤの第2変形例の場合、軸方向においてオイルデフレクタ14とウェブ10の潤滑油室19側平面との間に、特別な無端パッキン34が配置されている。ウェブ10およびオイルデフレクタ14の完成状態において、そのパッキン34は潤滑油室19を半径方向においてアキシャルシールライン(Dichtspur)35で境界づけられている。このシールライン35は、個々の遊星歯車軸棒7、9の軸方向への潤滑油供給部分の範囲をそれぞれ半径方向外側から取り囲み、円周方向において半径方向内側遊星歯車軸棒7と半径方向外側遊星歯車軸棒9との間に位置する区域36において、内側遊星歯車軸棒7のピッチ円直径32と同じかそれより小さい直径上を延びている。シールライン35ないしパッキン34の小径方向に引き入れられたこの区域36は、内側から潤滑油室19に流入する潤滑油を、円周方向において区域36に隣接する遊星歯車軸棒7、9に分配する働きをする。
図5に示された実施形態において、パッキン34は製造技術上、オイルデフレクタ14に対して直に加硫接続されたシール舌片として単純に形成されている。そのパッキンはウェブの平面に直接加硫接続し、あるいは、組み付け状態においてオイルデフレクタないしウェブの対応した受け(通常は溝)にはめ込まれる別個の部品として形成することも勿論できる。
また図6には、本発明に基づく遊星歯車キャリヤの図5を参照して説明した実施形態の第3変形例が示され、この第3変形例は、オイルデフレクタにおけるシールラインが変更されている。図5と異なって、オイルデフレクタとウェブの平面との間に配置されたパッキンは、いまやほぼ円形のアキシャルシールライン35を形成している。図6から理解できるように、そのシールライン35は円周方向において、すべての遊星歯車軸棒7、9上を、半径方向内側遊星歯車6のピッチ円直径(図示せず)の近くの直径上でかすめている。遊星歯車軸受を潤滑するための潤滑材を、すべての内外両遊星歯車6、8の遊星歯車軸棒7、9に少なくともほぼ平均的に分配できるようにするために、内側遊星歯車軸棒7の軸方向潤滑孔への潤滑油供給部の(網かけ表示された)入口面積37および半径方向外側遊星歯車軸棒9の軸方向潤滑孔への潤滑油供給部のそれぞれ(網かけ表示された)入口面積38が相互に調整されている。図6から理解できるように、内側遊星歯車6に対応する入口面積37は、外側遊星歯車8に対応する入口面積38より大きくされている。
本発明に基づく遊星歯車キャリヤの実施形態。 バヨネット継手による好例としての軸方向固定部の組み付け概略図。 スナップ継手による好例としての軸方向固定部の組み付け概略図。 本発明に基づく遊星歯車キャリヤの図1における実施形態の第1変形例。 オイルデフレクタに第1例のシールラインを備えた図1における実施形態の第2変形例。 オイルデフレクタに第2例のシールラインを備えた図1における実施形態の第3変形例。
符号の説明
1 遊星歯車装置
2 第1太陽歯車
3 第2太陽歯車
4 内ば歯車
5 遊星歯車キャリヤ
6 半径方向内側遊星歯車
7 半径方向内側遊星歯車軸棒
8 半径方向外側遊星歯車
9 半径方向外側遊星歯車軸棒
10 遊星歯車キャリヤのウェブ
11 ウェブのスプライン
12 ウェブのアンダカット
13 遊星歯車キャリヤのハブ
14 オイルデフレクタ
15 オイルデフレクタのカーリング部分
16 オイルデフレクタの舌片
17 舌片の折り曲げ縁
18 潤滑油流
19 潤滑油室
20 ウェブの潤滑孔
21 遊星歯車軸棒の軸方向潤滑孔
22 遊星歯車軸棒の半径方向潤滑孔
23 切換要素
24 遊星歯車キャリヤに隣接する変速機構成要素、ディスクホルダ
25 ディスクホルダのスプライン
26 切欠き開口
27 切欠き開口のはめ込み用拡大開口部分
28 切欠き開口の掛け止め用狭隘開口部分
29 ディスクホルダの固定突起
30 オイルディスクのばね弾性部分
31 ウェブの支持要素
32 内側遊星歯車軸棒のピッチ円直径
33 外側遊星歯車軸棒のピッチ円直径
34 オイルデフレクタのパッキン
35 パッキンのシールライン
36 シールラインの部分区域
37 半径方向内側遊星歯車軸棒の軸方向潤滑孔への潤滑油の入口面
38 半径方向外側遊星歯車軸棒の軸方向潤滑孔への潤滑油の入口面
39 ウェブの段
I 軸方向固定部のはめ込み位置
II 軸方向固定部の掛け止め位置

Claims (25)

  1. 遊星歯車装置(1)の遊星歯車(6、8)を支持する遊星歯車軸棒(7、9)を受けるためのウェブ(10)と、このウェブ(10)の遊星歯車(6、8)とは反対の側においてウェブ(10)に軸方向に隣接するオイルデフレクタ(14)とを備え、
    オイルデフレクタ(14)が、ウェブ(10)と共に、遊星歯車軸棒(7、9)の潤滑孔(21、22)に潤滑油を案内するための半径方向内側へ開いた潤滑油室(19)を形成し、
    ウェブ(10)が、このウェブ(10)の遊星歯車(6、8)とは反対の側で遊星歯車キャリヤ(5)に対して軸方向に隣接する変速機構成要素(24)と遊星歯車キャリヤ(5)とをかみ合い結合するためのスプライン(11)を有している、遊星歯車装置(1)の遊星歯車キャリヤ(5)において、
    オイルデフレクタ(14)が、遊星歯車キャリヤ(5)に隣接する変速機構成要素(24)をウェブ(10)のスプライン(11)に対して組み付け状態において軸方向に固定するための装置を有している、ことを特徴とする遊星歯車装置の遊星歯車キャリヤ。
  2. ウェブ(10)のスプライン(11)が、ウェブ(10)の遊星歯車(6、8)とは反対の側に配置されている、ことを特徴とする請求項1記載の遊星歯車キャリヤ。
  3. オイルデフレクタ(14)がそのウェブ(10)への組み付け後、ウェブ(10)に解放不能に結合されている、ことを特徴とする請求項1又は2記載の遊星歯車キャリヤ。
  4. オイルデフレクタ(14)とウェブ(10)との解放不能な結合部位が、遊星歯車軸棒(9、7)のピッチ円直径(33、32)より大きな直径上に配置されている、ことを特徴とする請求項3記載の遊星歯車キャリヤ。
  5. オイルデフレクタ(14)が、ウェブ(10)の潤滑油室(19)側の面にリベット止めされている、ことを特徴とする請求項3又は4記載の遊星歯車キャリヤ。
  6. オイルデフレクタ(14)とウェブ(10)との解放不能な結合部位がカーリングとして形成され、対応する半径方向溝ないし対応するアンダカット(12)がウェブ(10)の外周部位に設けられている、ことを特徴とする請求項4記載の遊星歯車キャリヤ。
  7. オイルデフレクタ(14)が遊星歯車軸棒(7、9)のピッチ円直径(32、33)より小さな直径上に折り曲げ舌片(16)を有し、
    この舌片(16)が、遊星歯車軸棒軸線に対してほぼ平行な軸方向に遊星歯車軸棒(7、9)と逆向きに延び、遊星歯車キャリヤ(5)に隣接する変速機構成要素(24)を、オイルデフレクタ(14)付きの状態で完成されたウェブ(10)のスプライン(11)上に組み付ける際、変速機構成要素(24)の対応した切欠き開口(26)に軸方向にはまり込むようになっている、ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載の遊星歯車キャリヤ。
  8. 遊星歯車キャリヤ(5)に隣接する変速機構成要素(24)を組み付け状態においてウェブ(10)のスプライン(11)上に軸方向に固定する装置が、縁曲げ継手として形成され、オイルデフレクタ(14)の舌片(16)が、変速機構成要素(24)のスプライン(25)をウェブ(10)のスプライン(11)上に押し入れた後、変速機構成要素(24)の対応した切欠き開口(26)を貫き、続いて、切欠き開口(26)のウェブ(10)とは反対の側でその舌片端が折り曲げられるようになっている、ことを特徴とする請求項7記載の遊星歯車キャリヤ。
  9. 遊星歯車キャリヤ(5)に隣接する変速機構成要素(24)を組み付け状態においてウェブ(10)のスプライン(11)上に軸方向に固定する装置が、バヨネット継手として形成され、オイルデフレクタ(14)の舌片(16)が、ばね弾性的に形成され、変速機構成要素(24)のスプライン(25)をウェブ(10)のスプライン(11)上に押し入れる際、変速機構成要素(24)の対応した切欠き開口(26)に対して円周方向に変位して係止され、それらのオイルデフレクタ(14)およびウェブ(10)が、バヨネット継手の掛かり止め完了後にはじめて、互いに解放不能に結合されるようになっている、ことを特徴とする請求項7記載の遊星歯車キャリヤ。
  10. 遊星歯車キャリヤ(5)に隣接する変速機構成要素(24)を組み付け状態においてウェブ(10)のスプライン(11)上に軸方向に固定する装置が、スナップ継手として形成され、オイルデフレクタ(14)の舌片(16)が、ばね弾性的に形成され、変速機構成要素(24)のスプライン(25)をウェブ(10)のスプライン(11)上に押し入れる際、変速機構成要素(24)の対応した切欠き開口(26)に対して半径方向に変位して係止されるようになっている、ことを特徴とする請求項7記載の遊星歯車キャリヤ。
  11. 遊星歯車キャリヤ(5)に隣接する変速機構成要素(24)を組み付け状態においてウェブ(10)のスプライン(11)上に軸方向に固定する装置が、リベット継手ないし溶接継手として形成され、オイルデフレクタ(14)の舌片(16)が、変速機構成要素(24)のスプライン(25)をウェブ(10)のスプライン(11)上に押し入れた後、変速機構成要素(24)の対応した切欠き開口(26)にリベット止めないし溶接されるようになっている、ことを特徴とする請求項7記載の遊星歯車キャリヤ。
  12. 遊星歯車キャリヤ(5)に隣接する変速機構成要素(24)を組み付け状態においてウェブ(10)のスプライン(11)上に軸方向に固定する装置が、ねじ結合継手として形成され、オイルデフレクタ(14)の舌片(16)が、変速機構成要素(24)のスプライン(25)をウェブ(10)のスプライン(11)上に押し入れた後、変速機構成要素(24)の対応した切欠き開口(26)を貫き、続いて、切欠き開口(26)のウェブ(10)とは反対の側で変速機構成要素(24)にねじ結合されるようになっている、ことを特徴とする請求項7記載の遊星歯車キャリヤ。
  13. ウェブ(10)の潤滑油室(19)側に、少なくとも1つの軸方向に延びる支持要素(31)が設けられ、この支持要素(31)が、潤滑油室(19)の内部における直径上に、遊星歯車キャリヤ(5)に隣接する変速機構成要素(24)の切欠き開口(26)の周りの範囲に配置され、オイルデフレクタ(14)が少なくとも組み付け時に支持要素(31)に接し、軸方向固定装置の組み付け時における軸方向力および/又は半径方向力が、オイルデフレクタ(14)を介して遊星歯車キャリヤ(5)に伝達され、特に、オイルデフレクタ(14)の舌片(16)の折り曲げ時、リベット止め時、溶接時、ないしねじ止め時における支持力が伝達されるようになっている、ことを特徴とする請求項8ないし12のいずれか1つに記載の遊星歯車キャリヤ。
  14. 支持要素(31)が、ウェブ(10)の平坦面に直に成形された突起として形成されている、ことを特徴とする請求項13記載の遊星歯車キャリヤ。
  15. 支持要素(31)が、ウェブ(10)にねじ止め、リベット止め、ないし溶接されたスペーサピンとして形成されている、ことを特徴とする請求項13記載の遊星歯車キャリヤ。
  16. 遊星歯車キャリヤ(5)に隣接する変速機構成要素(24)が、ウェブ(10)のスプライン(11)上に軸方向の遊びなしに固定されている、ことを特徴とする請求項1ないし15のいずれか1つに記載の遊星歯車キャリヤ。
  17. 遊星歯車キャリヤ(5)に隣接する変速機構成要素(24)が、ウェブ(10)のスプライン(11)上に軸方向に遊びをもって固定されている、ことを特徴とする請求項1ないし15のいずれか1つに記載の遊星歯車キャリヤ。
  18. オイルデフレクタ(14)が、そのウェブ(10)への組み付け後、ウェブ(10)に対して少なくとも十分油密に結合されている、ことを特徴とする請求項1ないし16のいずれか1つに記載の遊星歯車キャリヤ。
  19. オイルデフレクタ(14)とウェブ(10)との間における少なくとも十分な油密結合が、ウェブ(10)の外周範囲におけるカーリングとして形成され、対応する半径方向溝ないし対応するアンダカット(12)がウェブ(10)の外周部位に設けられている、ことを特徴とする請求項18記載の遊星歯車キャリヤ。
  20. 遊星歯車キャリヤ(5)が、異なったピッチ円直径(32、33)の遊星歯車軸棒(7、9)を有し、
    軸方向においてオイルデフレクタ(14)とウェブ(10)との間にパッキン(34)が配置され、
    このパッキン(34)のアキシャルシールライン(35)が、潤滑油室(19)を切れ目のない輪郭で半径方向に境界づけ、
    このアキシャルシールライン(35)が、個々の遊星歯車軸棒(7、9)の軸方向への潤滑油供給部分の範囲を半径方向外側から取り囲むと共に、円周方向において半径方向内側遊星歯車軸棒(7)と半径方向外側遊星歯車軸棒(9)との間に位置する区域(36)でそれぞれ区分的に、内側遊星歯車軸棒(7)のピッチ円直径(32)と同じかそれより小さな直径上を延び、これによって、半径方向内側から外側に向かって潤滑油室(19)に入れられた潤滑油が、内外両遊星歯車軸棒(7、9)に少なくとも十分平均的に分配されるようになっている、ことを特徴とする請求項1ないし19のいずれか1つに記載の遊星歯車キャリヤ。
  21. パッキン(34)が、オイルデフレクタ(14)のウェブ(10)側においてオイルデフレクタ(14)に対して加硫接続されたシール舌片として形成されている、ことを特徴とする請求項20記載の遊星歯車キャリヤ。
  22. パッキンが、ウェブ(10)の潤滑油室側の面に対して加硫接続されたシール舌片として形成されている、ことを特徴とする請求項20記載の遊星歯車キャリヤ。
  23. パッキンが、オイルデフレクタおよび/又はウェブに設けられた対応する輪郭の受けに挿入されたガスケットとして形成されている、ことを特徴とする請求項20記載の遊星歯車キャリヤ。
  24. 遊星歯車キャリヤ(5)に隣接する変速機構成要素(24)が、切換要素(23)のディスクホルダである、ことを特徴とする請求項1ないし23のいずれか1つに記載の遊星歯車キャリヤ。
  25. 遊星歯車キャリヤ(5)に隣接する変速機構成要素(24)が、第2歯車装置の構成要素、特に第2遊星歯車装置の遊星歯車キャリヤないし内ば歯車である、ことを特徴とする請求項1ないし23のいずれか1つに記載の遊星歯車キャリヤ。
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