JP2006517158A - インクジェット・インクセットおよびその使用方法 - Google Patents

インクジェット・インクセットおよびその使用方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006517158A
JP2006517158A JP2006500975A JP2006500975A JP2006517158A JP 2006517158 A JP2006517158 A JP 2006517158A JP 2006500975 A JP2006500975 A JP 2006500975A JP 2006500975 A JP2006500975 A JP 2006500975A JP 2006517158 A JP2006517158 A JP 2006517158A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
fixer
ink set
set according
patent document
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006500975A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006517158A5 (ja
Inventor
ジャクソン クリスチャン
ステファン ウルフ マイケル
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
EIDP Inc
Original Assignee
EI Du Pont de Nemours and Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by EI Du Pont de Nemours and Co filed Critical EI Du Pont de Nemours and Co
Publication of JP2006517158A publication Critical patent/JP2006517158A/ja
Publication of JP2006517158A5 publication Critical patent/JP2006517158A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/0011Pre-treatment or treatment during printing of the recording material, e.g. heating, irradiating
    • B41M5/0017Application of ink-fixing material, e.g. mordant, precipitating agent, on the substrate prior to printing, e.g. by ink-jet printing, coating or spraying
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M7/00After-treatment of prints, e.g. heating, irradiating, setting of the ink, protection of the printed stock
    • B41M7/0018After-treatment of prints, e.g. heating, irradiating, setting of the ink, protection of the printed stock using ink-fixing material, e.g. mordant, precipitating agent, after printing, e.g. by ink-jet printing, coating or spraying
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/30Inkjet printing inks
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/30Inkjet printing inks
    • C09D11/40Ink-sets specially adapted for multi-colour inkjet printing
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D11/00Inks
    • C09D11/54Inks based on two liquids, one liquid being the ink, the other liquid being a reaction solution, a fixer or a treatment solution for the ink

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

本発明は、インクジェット印刷用のインクセットに、特に自己分散性顔料着色剤を含有する少なくとも1つのインクと銅塩を含有する定着液とを含むインクセットに関する。本発明はまた、このインクセットでのインクジェット印刷方法にも関する。

Description

本発明は、インクジェット印刷用のインクセットに、特に自己分散性顔料着色剤を含有する少なくとも1つのインクと銅塩を含有する定着液とを含むインクセットに関する。本発明はまた、このインクセットでのインクジェット印刷方法にも関する。
インクジェット印刷は、インクの小滴が紙のような印刷媒体上に溶着されて所望の画像を形成するノンインパクト印刷方法である。小滴は、マイクロプロセッサーによって発生した電気信号に応えてプリントヘッドから射出される。
染料および顔料の両方がインクジェット・インク用の着色剤として使用されてきた。染料は典型的には顔料に比べて配合するのがより容易であるが、それらは急速に色褪せる傾向があり、よりはがれ落ちやすい。水性媒体に分散された顔料を含むインクは、印刷画像の水堅牢度および光堅牢度の点で、水溶性染料を用いたインクよりも有利にも優れている。
水性インクジェット・インクに好適な顔料は当該技術では一般によく知られている。伝統的に、顔料は、媒体中の顔料の安定な分散系を生み出すために、ポリマー分散剤または界面活性剤のような、分散剤によって安定化されていた。しかしより最近になって、いわゆる「自己分散可能な」または「自己分散性の」顔料(以下、「SDP」)が開発された。その名称が暗示するように、SDPは分散剤なしで水に分散可能である。
SDPは、多くの場合、より大きい安定性と同じ顔料使用量でのより低い粘度との観点から、伝統的な分散剤安定化顔料よりも有利である。これは、最終インクにおいてより大きな配合自由度を提供することができる。
インクジェットプリンターの一つの不利な点は、例えば、レーザープリンターに比べて比較的速度が遅いことである。速度が遅いのは主に、プリンターソフトウェアにおけるブリード管理アルゴリズムによる減速だけでなくインクジェット・インクの比較的遅い乾燥時間のためである。
より速い印刷速度の提案された解決策の中に、界面活性剤または他の浸透剤のような成分の包含による「速乾」のためのインクの配合がある。これらの成分は乾燥時間を本当に改善することができ、ある種の配合物ではブリードを減らすが、エッジ鋭さおよび光学密度が通常損なわれる。
インクを速乾させるために媒体は紙中へ速やかに吸収されなければならない。媒体はまた、着色剤をさらに紙中へ運び、より低いODおよびより高い表抜けをもたらす。自己分散性顔料は、通常分散された顔料より直ぐに「衝突する」または沈殿し、従って紙中へ遠くまで運ばれないので、問題をある程度軽減する。しかしながら、浸透性媒体を用いる場合かなりのOD低下がまだ存在する。
インクの前に塗布される定着液を用いて顔料入りインク中の顔料を沈殿させ、ODを上げることができる。しかし、顔料は表面の近くに留まり、表皮剥離をより受けやすいので、これは摩擦堅牢度の顕著な低下につながる。ポリマーバインダーの添加は、摩擦堅牢度を改善することができるが、恐らくそれが定着液の効果から顔料を遮断するのを助けるので、ODを下げる傾向がある。
それ故、理想的には、インク/定着液組合せは、インク媒体が非常に浸透性である(速乾性である)システムでは高いODおよび良好な摩擦堅牢度を与えることができるように思われる。
米国特許公報(特許文献1)は、インクがSDPおよびある種のグリコールエーテルを含有し、反応溶液がカチオン材料または塩を含有するインクと反応溶液との組合せを開示している。
米国特許公報(特許文献2)は、インクが100〜900ミリボルトのゼータ電位を有する高分子発色団(SDP)を含有し、定着液がカチオン成分を含有するインクと下印刷定着液との組合せを開示している。
米国特許公報(特許文献3)は、インクがポリマー分散剤と共にSDPおよび顔料を含有し、流体が多価金属イオンを含有するインクと処理流体との組合せを開示している。
(特許文献4)は、インクが染料または顔料および有効量のポリビニル(アルコ−ル−アセテート)を含有し、定着液がポリビニル(アルコ−ル−アセテート)をゲル化させる定着剤を含有するインクと定着液との組合せを開示している。
前述の開示は、その内容全体を記載したものとしてあらゆる目的のために本明細書に参照により援用される。
良好な印刷品質を維持しながら増大した印刷速度を可能にする改善されたインクジェット・インクセットを求める要求はまだ存在する。
米国特許第5,746,818号明細書 米国特許第6,450,632号明細書 米国特許出願公開第2002/0044185号明細書 欧州特許第1,258,510号明細書 米国特許第5,554,739号明細書 米国特許第5,571,311号明細書 米国特許第5,609,671号明細書 米国特許第5,672,198号明細書 米国特許第5,698,016号明細書 米国特許第5,707,432号明細書 米国特許第5,718,746号明細書 米国特許第5,747,562号明細書 米国特許第5,749,950号明細書 米国特許第5,803,959号明細書 米国特許第5,837,045号明細書 米国特許第5,846,307号明細書 米国特許第5,851,280号明細書 米国特許第5,861,447号明細書 米国特許第5,885,335号明細書 米国特許第5,895,522号明細書 米国特許第5,922,118号明細書 米国特許第5,928,419号明細書 米国特許第5,976,233号明細書 米国特許第6,057,384号明細書 米国特許第6,099,632号明細書 米国特許第6,123,759号明細書 米国特許第6,153,001号明細書 米国特許第6,221,141号明細書 米国特許第6,221,142号明細書 米国特許第6,221,143号明細書 米国特許第6,277,183号明細書 米国特許第6,281,267号明細書 米国特許第6,329,446号明細書 米国特許第6,332,919号明細書 米国特許第6,375,317号明細書 米国特許出願公開第2001/0035110号明細書 欧州特許出願公開第A−1086997号明細書 欧州特許出願公開第A−1114851号明細書 欧州特許出願公開第A−1158030号明細書 欧州特許出願公開第A−1167471号明細書 欧州特許出願公開第A−1122286号明細書 国際公開第01/10963号パンフレット 国際公開第01/25340号パンフレット 国際公開第01/94476号パンフレット 米国特許第5,571,331号明細書 欧州特許出願公開第A−1146090号明細書 米国特許出願第10/447,932号明細書 米国仮出願第60/386,377号明細書 米国特許第5,085,698号明細書 米国特許第5,519,085号明細書
本発明の第1態様に従って、
第1水性媒体に分散された自己分散性顔料着色剤を含む第1インクと、
第2水性媒体中に可溶性銅塩を含む定着液と
を含むインクジェット・インクセットが提供される。
好ましくは、インクセットは、定着液に加えて、少なくとも2つの異なる色に着色された水性インク、より好ましくは少なくとも4つの異なる色に着色された水性インク(CMYKのような)を含み、着色インクの少なくとも1つは上に記載されたような第1インクであり、より好ましくは、ここで、着色インク中の着色剤は顔料を含む。
同様に好ましくは、第1インク中の自己分散性顔料着色剤は、自己分散性カーボンブラック顔料を含み、および/または第1インクは可溶性ポリマーバインダーをさらに含む。
同様に好ましくは、定着液は、印刷された時に何の目に見えるマーキングも残さず、および/または実質的に無色である。
同様に好ましくは、第1インクは有効量の多価カチオンを含む。
本発明の別の態様に従って、上に述べられたようなインクセットを含むインクセットを基材上へ噴射する工程を含む基材のインクジェット印刷方法が提供される。
本発明の別の態様に 従って、
塗りつぶしエリア(area fill)で、第2水性媒体中に可溶性銅塩を含む定着液を基材のエリア上へ噴射する工程と、
第1水性媒体に分散された自己分散性顔料着色剤を含む第1インクを、定着液の塗りつぶしエリアの少なくとも一部分上へ噴射する工程と
を含む基材のインクジェット印刷方法が提供される。
好ましくは、定着液は第1インクの前に基材上へ噴射される。さらに、定着液の塗りつぶしエリアは好ましくは第1インクの塗りつぶしエリアより小さい、より好ましくは実質的に小さい。さらに、定着液で被覆された基材のエリアがその次に第1インクによって実質的に被覆される、すなわち、被覆されない定着液が実質的にないことが好ましい。
本発明のこれらのおよび他の特徴ならびに利点は、次の詳細な説明のを読むことから当業者によってより容易に理解されるであろう。別個の実施形態との関連で明確にするために上および下に記載される本発明のある種の特徴はまた、単一実施形態に組み合わせて提供されるかもしれないことが認識されるべきである。逆に、単一実施形態との関連で略して記載される本発明の様々な特徴はまた、別個にまたは任意の副組合せで提供されるかもしれない。加えて、文脈で特に明記しない限り、単数での言及はまた複数を含むかもしれない(例えば「ア(a)」および「アン(an)」は1つ、または1つまたは複数を意味するかもしれない)。
本発明によれば、顔料、水性媒体ならびに、場合により、可溶性バインダーおよびもしかすると当該関連技術で周知の他の添加剤および補助剤を含むインクが可溶性銅塩を含む定着(定着性)液と組み合わせて基材に塗布される。好ましくは、定着液が先ず基材に塗布され、次にインクが塗布された定着液の上面に印刷される。本明細書で後に記載されるように、定着液は有効であるために全印刷エリアを塗りつぶす必要はない。実際に、定着液で塗りつぶされるエリアは、下にさらに詳細に議論されるように、インクで被覆されるエリアの一部分であり得る。
(着色剤)
本発明のインク中の着色剤は顔料を含む。定義によれば、顔料は、水性媒体で(有意の程度まで)溶液を形成せず、分散されなければならない。
本発明の第1インク中の顔料着色剤は、より具体的には自己分散性顔料である。SDPは、別個の分散剤なしで安定な分散を可能にするための分散性付与基で改質された表面である。水性媒体での分散のために、表面改質は、親水性基、最も典型的にはイオン性の親水性基の付加を含む。例えば、その開示がその内容全体を記載したものとしてあらゆる目的のために本明細書に参照により援用される、米国特許公報(特許文献5)、米国特許公報(特許文献6)、米国特許公報(特許文献7)、米国特許公報(特許文献8)、米国特許公報(特許文献9)、米国特許公報(特許文献10)、米国特許公報(特許文献11)、米国特許公報(特許文献12)、米国特許公報(特許文献13)、米国特許公報(特許文献14)、米国特許公報(特許文献15)、米国特許公報(特許文献16)、米国特許公報(特許文献17)、米国特許公報(特許文献18)、米国特許公報(特許文献19)、米国特許公報(特許文献20)、米国特許公報(特許文献21)、米国特許公報(特許文献22)、米国特許公報(特許文献23)、米国特許公報(特許文献24)、米国特許公報(特許文献25)、米国特許公報(特許文献26)、米国特許公報(特許文献27)、米国特許公報(特許文献28)、米国特許公報(特許文献29)、米国特許公報(特許文献30)、米国特許公報(特許文献31)、米国特許公報(特許文献32)、米国特許公報(特許文献33)、米国特許公報(特許文献34)、米国特許公報(特許文献35)、米国特許公報(特許文献36)、(特許文献37)、(特許文献38)、(特許文献39)、(特許文献40)、(特許文献41)、(特許文献42)、(特許文献43)および(特許文献44)を参照されたい。
SDP着色剤はそのイオン性によってさらに画定することができる。アニオンSDPは、水性媒体中で、アニオン表面電荷を持った粒子をもたらす。逆に、カチオンSDPは、水性媒体中で、カチオン表面電荷を持った粒子をもたらす。粒子表面電荷は、例えば、アニオンまたはカチオン部分を持った基を粒子表面に結合させることによって与えることができる。本発明のSDPは好ましくはアニオン性である。
アニオンSDP表面に結合されるアニオン部分は、任意の好適なアニオン部分であり得るが、好ましくは(I)または(II)である。
−CO2Z (I) −SO3Z (II)
式中、Zは、有機塩基の共役酸、アルカリ金属イオン、アンモニウム、ホスホニウムおよびスルホニウムイオンのような「オニウム」イオン、ならびにテトラアルキルアンモニウム、テトラアルキルホスホニウムおよびトリアルキルスルホニウムイオンのような置換「オニウム」イオン、または任意の他の好適なカチオン対イオンよりなる群から選択される。有用なアニオン部分にはまた、ホスフェートおよびホスホネートが含まれる。タイプI(「カルボキシレート」)アニオン部分が最も好ましい。
アニオン基の密度が顔料表面の平方メートル当たり約3.5μモル(3.5μモル/m2)未満、より好ましくは約3.0μモル/m2未満である機能化の程度がまた好ましい。ある種の特定タイプのSDPについては約1.8μモル/m2未満、およびさらに約1.5μモル/m2未満の機能化の程度もまた好適であり、好適であるかもしれない。本明細書で上におよび別なふうに用いられるところでは、「機能化の程度」は、本明細書でさらに記載される方法に従って測定される、単位表面積当たりSDPの表面上に存在する親水性基の量に関する。
表面処理に関連して、ゼータ電位は好ましくは約120ミリボルト未満、より好ましくは約100ミリボルト未満である。
カルボキシル化アニオンSDP化学種には、例えば、先に援用された米国特許公報(特許文献6)、米国特許公報(特許文献7)および(特許文献44)に記載されているものが含まれ、スルホン化(タイプII)SDPには、例えば、先に援用された米国特許公報(特許文献45)、米国特許公報(特許文献22)、および(特許文献46)に記載されているものが含まれる。
最大色強度および良好なジェッティングのために小さな着色剤粒子を使用することが望ましい。粒径は一般に約0.005ミクロン〜約15ミクロンの範囲にあってもよく、典型的には約0.005〜約1ミクロンの範囲にあり、好ましくは約0.005〜約0.5ミクロンであり、より好ましくは約0.01〜約0.3ミクロンの範囲にある。
本発明インクで用いられるSDPのレベルは、印刷画像に所望のODを与えるために典型的に必要とされるそれらのレベルである。典型的には、SDPレベルはインクの約0.01〜約10重量%の範囲にある。
SDPは、カーボンブラックをベースとするもののような黒色であってもよいし、またはPB15:3および15:4シアン、PR122および123マゼンタ、ならびにPY128および74イエローをベースとするもののような着色顔料であってもよい。
SDPは、顔料の表面上へ官能基もしくは官能基を含有する分子をグラフトすることによって、または物理処理(真空プラズマのような)によって、または化学処理(例えば、オゾン、次亜塩素酸などでの酸化)によって製造されてもよい。単一タイプまたは複数のタイプの親水性官能基が一顔料粒子に結合されてもよい。機能化のタイプおよび程度は、例えば、インクにおける分散安定性、色密度、およびインクジェットヘッドの前端での乾燥特性を考慮することによって適切に決定されるかもしれない。さらなる詳細は、上に援用された多数の刊行物を参照することによって見いだされるかもしれない。
好ましい一実施形態では、SDP上の親水性官能基は第一にカルボキシル基、またはカルボキシル基とヒドロキシル基との組合せであり、さらにより好ましくはSDP上の親水性官能基は直接結合しており、第一にカルボキシル基、またはカルボシキルとヒドロキシルとの組合せである。
親水性官能基が直接結合している好ましい顔料は、例えば、先に援用された(特許文献44)に記載された方法によって製造されてもよい。この刊行物に記載された方法によって処理されたカーボンブラックは高い表面活性な水素含有率を有し、それは塩基で中和されて非常に安定な水中分散系を提供する。着色顔料へのこの方法の適用もまた可能である。
(多価カチオン)
本発明に従って使用される第1インクは、有効量の1つまたは複数の多価カチオンを有利に含むことができる。特定の状況で必要とされる有効量は変わることができ、ある調整が一般に必要であろう。
多価カチオンは「有効量」で添加することができる、または第1インク中の多価カチオンの総量は、前記調整レベルなしに比べて、印刷されたインクの光学密度が前記調整レベルの多価カチオンでより大きいように、および/または前記水性インクジェット・インクの安定性が高められるように「有効量」に調整することができる。
本明細書で上におよび別なふうに用いられるところでは、多価カチオンの「有効量」は、印刷されたインクの光学密度の改善を達成するために必要とされる量である。多価カチオンを単に添加することとの関連で、改善は、多価カチオンの存在なしのインクと比較される。多価カチオンの量を調整することとの関連で、改善は、多価カチオンの未調整レベルと比較される。
「多価」は2以上の酸化状態を示し、元素「Z」については、Z2+、Z3+、Z+4などとして典型的には記載される。簡略のために、多価カチオンは本明細書ではZxと言われるかもしれない。多価カチオンは好ましくは水性インク媒体に可溶性であり、好ましくは実質的にイオン化状態で存在する。多価カチオンは、それらがフリーであり、インク成分、特にSDPと相互作用するのに利用可能である形にあるべきである。利用できない形の多価カチオン、例えば、耐火性酸化物として強固に結合したZxは、本発明の目的のためには多価カチオンとは考えられない。
xには、次の元素の多価カチオンが含まれるが、それらに限定されない。Mg、Ca、Sr、Ba、Sc、Y、La、Ti、Zr、V、Cr、Mn、Fe、Ru、Co、Rh、Ni、Pd,Pt、Cu、Au、Zn、Al、Ga、In、Sb、Bi、Ge、Sn、Pb。好ましい一実施形態では、多価カチオンはMg、Ca、Sr、BaおよびZnの少なくとも1つを含む。さらに別の好ましい実施形態では、多価カチオンはBa、Ru、Co、ZnおよびGaの少なくとも1つを含む。別の好ましい実施形態では、Zxは3価カチオンを含む。さらに別の好ましい実施形態では、ZxはCaを含む。
xは、塩形での添加によって、またはアルカリ形での添加によってインクへ組み入れられ、インクpHの調節における塩基として利用することができる。任意の分散系、特にイオンで安定化されているもののように、大量のZxの存在は不安定化され得る。本発明インクのためのZxの有効レベルは、不安定性または他の問題を引き起こすレベルより下である。
本発明によって考えられる最低レベルは微量または偶然量より大きいレベルであるが、何の特定のZxの下限もない。一般に、少なくとも約2ppm、通常は少なくとも約4ppm、さらに10ppmまたはそれ以上の多価がインク中に存在する。同様に、安定性または他のインク特性による決定を除いて何の特定の上限もない。しかし、あるレベルでは、Zxを増やしても何の追加OD増加もない。ある場合には、余りにも多いZxはODを再び低下させるかもしれない。一般に、有益な効果は約200ppm未満、典型的には約100ppm未満さえのZxで達成される。
重量パーセントの観点からのZxについての先行議論は簡単な具体的手引きのために提供されているが、多価カチオンの適切なレベルは、モル当量、原子量および原子価状態のような因子に、ならびにまた、インク中のSDP量および処理のそのレベルにももっと複雑に関係する。
第1インクのようなインクにおける多価カチオンの使用に関するさらなる詳細は、例えば、その開示がその内容全体を記載したものとしてあらゆる目的のために本明細書に参照により援用される、共通所有される米国特許公報(特許文献47)(2003年5月29日に出願された、および2002年6月6日に出願された米国特許公報(特許文献48)の優先権主張)に見いだすことができる。
定着液と組み合わせて第1インク中に多価カチオンを使用する場合、定着液中のCuの量はある種の状況では実際に減らされてもよく、それは噴射性にとって利点を有する。加えて、この組合せはある種の状況では、例外的に高いOD値を依然として達成しながら、第1インクの顔料使用量の低減を可能にする。
(媒体)
「水性媒体」は、水または水と少なくとも1つの水溶性有機溶剤(共溶剤)との混合物を意味する。好適な混合物の選択は、所望の表面張力および粘度、選択された着色剤、インクの乾燥時間、ならびにその上へインクが印刷される基材のタイプのような、具体的な用途の要件に依存する。選択されてもよい水溶性有機溶剤の代表例は、米国特許公報(特許文献49)(その開示がその内容全体を記載したものとしてあらゆる目的のために本明細書に参照により援用される)に開示されている。
水と水溶性溶剤との混合物が使用される場合、水性媒体は典型的には、残り(すなわち、約70%〜約5%)が水溶性溶剤で、約30%〜約95%の水を含有するであろう。好ましい組成物は、水性媒体の総重量を基準にして、約60%〜約95%の水を含有する。
インク中の水性媒体の量は、インクの総重量を基準にして、典型的には約70%〜約99.8%、好ましくは約80%〜約99.8%の範囲にある。
水性媒体は、界面活性剤またはグリコールエーテルおよび1,2−アルカンジオールのような浸透剤を包含することによって速浸透性(速乾性)であるべく作製することができる。グリコールエーテルには、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−イソ−プロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ−イソ−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、エチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、1−メチル−1−メトキシブタノール、プロピレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−イソ−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、およびジプロピレングリコールモノ−イソプロピルエーテルが含まれる。1,2−アルカンジオールは好ましくは1,2−C4〜6アルカンジオール、最も好ましくは1,2−ヘキサンジオールである。好適な界面活性剤には、エトキシレート化アセチレンジオール(例えば、エア・プロダクツ(Air Products)製のサーフィノール(Surfynols)(登録商標)シリーズ)、エトキシレート化第一級アルコール(例えば、シェル(Shell)製のネオドール(Neodol)(登録商標)シリーズ)および第二級アルコール(例えば、ユニオン・カーバイド(Union Carbide)製のターギトール(Tergitol)(登録商標)シリーズ)、スルホスクシネート(例えば、サイテック(Cytec)製のエアゾール(Aerosol)(登録商標)シリーズ)、オルガノシリコーン(例えば、ウィットコ(Witco)製のシルウェット(Silwet)(登録商標)シリーズ)ならびにフルオロ界面活性剤(例えば、本願特許出願人製のゾニール(Zonyl)(登録商標)シリーズ)が含まれる。
加えられるグリコールエーテルおよび1,2−アルカンジオールの量は、適切に決定されなければならないが、インクの総重量を基準にして、典型的には約1〜約15重量%、より典型的には約2〜約10重量%の範囲にある。界面活性剤は、インクの総重量を基準にして、典型的には約0.01〜約5%、好ましくは約0.2〜約2%の量で使用されてもよい。
(バインダー)
使用される場合、バインダーは可溶性または分散されたポリマーであることができる。それらは任意の好適なポリマーであることができ、例えば、可溶性ポリマーには、線状ホモポリマー、共重合体またはブロックポリマーが含まれ、それらはまた、グラフトまたは分岐ポリマー、星形、デンドリマーなどをはじめとする構造化ポリマーであることができる。分散されたポリマーには、ラテックス、ポリウレタン分散系などが含まれる。ポリマーは、フリーラジカル、基移動、イオン、RAFT、縮合、および他のタイプの重合を含むかそれらに限定されない任意の公知の方法によって製造されてもよい。
好ましい実施形態では、バインダーポリマーは線状であり、媒体中に可溶性である。好ましくは、数平均分子量(Mn)は1.000〜20,000、より好ましくは1,000〜10,000、最も好ましくは2.000〜6,000の範囲にある。これらの可溶性ポリマーは好ましくはイオンポリマー、好ましくはイオン性酸基を持ったアニオン性ポリマーである。好ましい酸含有率はポリマーのグラム当たり約0.65〜約2.9ミリ当量であり、最も好ましくはポリマーのグラム当たり約0.90〜約1.75ミリ当量である。すべてのポリマーはまた、ヒドロキシル、アミド、およびエーテルを含むがそれらに限定されない親水性基を有するモノマーを含有してもよい。
特に好ましい実施形態では、可溶性バインダーポリマーは実質的に(メタ)アクリル酸および/またはそれらの誘導体のモノマーを含み、好ましいMnは約4,000〜約6,000である。
存在する場合、可溶性ポリマーは、インクの最終重量を基準にして、少なくとも0.3%、好ましくは少なくとも約0.6%のレベルで有利に使用される。上限は、インク粘度または他の物理的制限によって決定される。好ましい実施形態では、インクの総重量を基準にして、約3%以下、さらにより好ましくは約2%以下の可溶性ポリマーがインク中に存在する。
(他の成分)
他の成分は、お決まりの実験によって容易に測定されるかもしれないインクの安定性および噴射性をかかる他の成分が妨げない程度にインクジェット・インク中へ配合されてもよい。かかる他の成分は一般的な意味で当該技術では周知である。
殺生剤は微生物の生育を防ぐために使用されてもよい。
エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、イミノ二酢酸(IDA)、エチレンジアミン−ジ(o−ヒドロキシフェニル酢酸)(EDDHA)、ニトリロ三酢酸(NTA)、ジヒドロキシエチルグリシン(DHEG)、トランス−1,2−シクロヘキサンジアミン四酢酸(CyDTA)、ジエチレントリアミン(dethylenetriamine)−N,N,N’,N”,N”−五酢酸(DTPA)、およびグリコールエーテルジアミン−N,N,N’,N’−四酢酸(GEDTA)、ならびにそれらの塩のような金属イオン封鎖(またはキレート)剤の包含は、例えば、重金属不純物の有害な影響を排除するために有利であるかもしれない。
(インク特性)
噴射速度、小滴の分離長さ、滴サイズおよび流れ安定性は、インクの表面張力および粘度によって大きく影響を受ける。顔料入りインクジェット・インクは典型的には25℃で約20ダイン/cm〜約70ダイン/cmの範囲の表面張力を有する。粘度は25℃で30cPほどに高いものであり得るが、典型的にはそれより幾分低い。インクは、広範囲の射出条件、すなわち、ピエゾ素子の駆動周波数、またはドロップ−オン−デマンドデバイスか連続デバイスかのどちらか用のサーマルヘッドについての射出条件、ならびにノズルの形状およびサイズと相性がよい物理的性質を有する。インクは、インクジェット装置で有意の程度に詰まらないように長期間の優れた貯蔵安定性を有するべきである。さらに、インクは、それが接触するインクジェット印刷装置の部品を腐食すべきではなく、それは本質的に無臭で、無毒性であるべきである。
いかなる特定の粘度範囲またはプリントヘッドにも限定されないが、本発明のインクセットは、サーマルプリントヘッドによって要求されるもののようなより低い粘度用途に特に適している。従って、本発明のインクおよび定着液の粘度(25℃での)は、約7cps未満であることができ、好ましくは約5cps未満であり、最も有利には約3.5cps未満である。サーマルインクジェット・アクチュエーターは、インク滴を射出するために瞬間加熱/バブル形成に依存しており、滴形成のこのメカニズムは一般により低い粘度のインクを必要とする。
(定着液)
定着液は、定着剤入りであるが、必ずしも着色剤入りではない「インク」である。本発明の定着液中の定着剤は可溶性銅化合物である。定着液は好ましくはインクジェットプリントヘッドから噴射される。本発明の目的のためには、定着液は「インクセット」の一部と考えられるが、便利さおよび明確さのために、用語「インク」は、着色剤入りであるが、定着剤なしのインクを示すために本明細書では一般に用いられるであろう。定着液は、必要に応じて、着色剤を含有することができるが、それは黒色インクのみの定着に用途を限定するかもしれない。好ましくは、定着液は実質的に何の着色剤も含有しないか、または実質的に透明である。また、好ましくは、定着液は基材上に印刷することができ、何の目に見えるマーキングも残さない。
定着液は、本明細書で上におよび別なふうに用いられるところでは、定着液の存在なしのインクセットと比べてODおよび/または摩擦堅牢度の改善を達成するために必要とされる量である「有効量」の可溶性銅塩を含有する。定着液中の銅、好ましくは二価銅(Cu2+)の濃度は、好ましくは少なくとも0.05モル/L、より好ましくは少なくとも0.1モル/L、さらにより好ましくは少なくとも0.3モル/Lである。濃度の上限は一般に、例えば、定着液が実質的に無色であるおよび/または印刷された基材上に何の目に見えるマーキングも残さないという好みのような、当業者によって理解されるような実用上の考慮事項によって決定されるであろう。
銅は、好ましくは銅塩であり、最も好ましくは定着液媒体に高い溶解性を持った銅塩である。好適な銅塩には、硝酸銅、硫酸銅、酢酸銅などが含まれるが、それらに限定されない。
定着液は好ましくは高い広がりと迅速な浸透および乾燥とのために配合される。これらの特性を達成するために、界面活性剤および/または浸透性溶剤が典型的には使用されるであろう。表面張力は好ましくは約40mN/m未満である。
定着液は、インクの前に、および好ましくは実質的に、その次に着色インクで印刷されるエリアにのみ基材上に典型的には溶着される。しかしながら、定着液で被覆されるエリア(塗りつぶしエリア)は、着色インクで印刷されるエリアを完全に塗りつぶす必要はない。同様に、インクも定着液の上面に(完全に)落ちる必要はない。印刷されていない定着液の塗りつぶしエリアは、オーバープリントされたインクの塗りつぶしエリアより小さいことができ、好ましくは実質的にそれ未満である。少量の定着液塗りつぶしエリアのみを求める要求は、基材が処理しなければならない液体負荷をこれが低減するので、非常に有利である。高い液体負荷は紙基材の皺またはカールをもたらし得る。
好ましくは、定着液は、第1インクの塗りつぶしエリアの約60%未満、より好ましくはかかる塗りつぶしエリアの約40%未満、さらにより好ましくはかかる塗りつぶしエリアの約30%未満の塗りつぶしエリアで塗布される。
(基材)
本発明は、一般の電子写真コピー用紙のような普通紙上に印刷するために特に有利である。
(分散系1の調製)
カーボンブラック(デグッサ(Degussa)製のS−160、表面積150m2/g)を(特許文献44)に記載された方法に従ってオゾンで酸化し、LiOHで中和した。回収後に、自己分散性カーボンブラック顔料の水中16.6重量パーセント分散系を3.5cps(25℃)の粘度で得た。中央粒径は110nmであり、酸数(機能化の程度)は3.3μモル/m2であった。測定されたところでは、機能化の程度は<3.0μモル/m2という目標レベルより僅かに上であった。
このSDP(および(特許文献44)に従った方法によって製造したこれらの実施例における他のもの)の機能化の程度(酸値)は、処理した顔料を7のpHに中和するために必要とされる塩基の当量モルによって測定した。表面親水性基は実質的にすべて酸性であるので、酸値はまた機能化の程度にも等しい。
塩基の当量モルは、滴定によってまたは、アルカリ金属水酸化物のような無機塩基の場合には、原子吸光(AA)もしくは誘導結合プラズマ(ICP)分析によって測定することができる。SDPのグラム当たりの塩基のモルを得て、顔料の表面積で割り、単位を適切に調整することによってμモル/m2に変換する。正確を期すために、中和されるサンプルは、測定を妨げるであろう遊離酸または塩のような汚染物質なしでなければならない。
(分散系2の調製)
顔料R122(クラリアント(Clariant)EWD)を(特許文献44)に記載された方法に従ってオゾンで酸化した。回収後に、自己分散性PR122の水中14.6重量パーセント分散系を3.0cps(25℃)の粘度で得た。中央粒径は118nmであった。
(分散系3の調製)
カーボンブラック(デグッサ製のFW−18、表面積260m2/g)を(特許文献44)に記載された方法に従ってオゾンで酸化した。回収後に、自己分散性カーボンブラック顔料の水中17重量パーセント分散系を6.4cps(25℃)の粘度で得た。中央粒径は90nmであり、酸数(機能化の程度)は2.8μモル/m2未満であった。
(分散系4の調製)
カボジェット(Cabojet)(登録商標)300(カボット・コーポレーション(Cabot Corporation)製の自己分散性カーボンブラック顔料)を15重量パーセント濃度で水に分散させた。
(分散系5の調製)
ポリマー安定化カーボンブラック分散系を、本明細書で後に記載される可溶性ポリマーバインダー2を分散剤として使用したことを除いて米国特許公報(特許文献50)の実施例3に類似のやり方で調製した。
(可溶性ポリマーバインダー1の調製)
3リットルフラスコに、機械撹拌機、熱電対、N2入口、冷却器、滴下漏斗およびシリンジポンプを備え付けた。テトラヒドロフラン(950g)、1,1−ビス(トリメチルシロキシ)2−メチルプロペン(46.2g)およびm−クロロ安息香酸テトラブチルアンモニウム(2g)をポット中へ加えた。フィードI(テトラヒドロフラン(5g)およびm−クロロ安息香酸テトラブチルアンモニウム(0.8g))とフィードII(メタクリル酸ベンジル(600g)、メタクリル酸2−(トリメチルシロキシ)エチル(312g)、エチルトリエチレングリコールメタクリレート(100g)およびメタクリル酸トリメチルシリル(152g))とを時間0分で開始した。フィードIは200分にわたって加えた。フィードIIは60分にわたって加えた。360分後に90gのメタノールをポットに加えた。ポットを還流に加熱し、500gを蒸留した。水(124g)およびジクロロ酢酸(0.2g)の溶液をポットに加え、60分間還流した。還流後、725gを蒸留し、2−ピロリジノン(889g)を加えた。この合成は、5,300のMnで60重量%メタクリル酸ベンジル、20重量%メタクリル酸2−ヒドロキシエチル、10重量%エチルトリエチレングリコールメタクリレートおよび10重量%メタクリル酸のランダムアクリルポリマーを生み出した。最終溶液は2−ピロリジノン中の52%ポリマー固形分を含有した。
(可溶性ポリマーバインダー2の調製)
メタクリル酸//メタクリル酸ベンジル//エチルトリエチレングリコールメタクリレートのブロック共重合体を、モノマーのモル比が(13//15//4)であることを除いて米国特許公報(特許文献50)に記載された「調製4」に類似のやり方で製造した。数平均分子量は約5,000であり、重量平均分子量は約6,000g/モルであった。
(可溶性ポリマーバインダー3の調製)
メタクリル酸/メタクリル酸ベンジル/エチルトリエチレングリコールメタクリレート(13/15/4のモル比)のランダム共重合体を通常の重合技術に従って製造した。数平均分子量は約5,000であり、重量平均分子量は約6,000g/モルであった。
(インクの製造)
インク配合物を次の表に示す。値は最終重量の重量パーセントでである。顔料は分散系として添加した。
Figure 2006517158
Figure 2006517158
Figure 2006517158
(定着液の調製)
定着液は、次のレシピに従って成分を一緒に混合することによって調製した。
Figure 2006517158
この配合物を用いて、次の定着液を調製した。
Figure 2006517158
定着液A1、C1、D1およびE1はそれぞれ、モル基準で同量のそれらそれぞれの多価カチオン(0.15モル/L)を含有する。ポリエチレンイミン(PEI)はBASF製のルパゾール(Lupasol)(登録商標)FSであった。プロキセル(Proxel)(登録商標)GXLはアベシア・コーポレーション(Avecia Corporation)製の殺生剤である。ターギトール(登録商標)15−S−7はニアセット・コーポレーション(Niacet Corporation)製の界面活性剤である。
(基材)
次の紙を印刷試験で基材として使用した。ハンマーミル・コピー・プラス(Hammermill Copy Plus)(HCP)、ゼロックス(Xerox)4024(X4024)およびヒューレット・パッカード(Hewlett Packard)事務用紙(Hpoff)。
(光学密度および色度の測定)
ODおよび色度は、グレイターク−マクベス・スペクトロアイ(Greytag−Macbeth SpectroEye)(グレイターク−マクベスAG、スイス国レーゲンスドルフ(Regensdorf,Switzerland))を用いて測定した。定着液およびインクは、キャノン(Canon)S750プリンターで印刷した。印刷パターンはコーレルドロー(CoelDraw)(コーレル・コーポレーション(Corel Corporation))で作り出し、ソフトウェアもまた用いて定着液の塗りつぶしエリアをコントロールした。定着液を所望の塗りつぶしエリアで印刷し、全体ページを被覆した。次にページをプリンターに再フィードし、次にインクを定着液の上面に印刷した(100%塗りつぶしエリア)。典型的には、定着液の印刷とインクの印刷との間に3〜5秒の期間があった。この期間を24時間に延ばしても、得られるODの変化に何の有意の差ももたらさなかった。
(汚れの測定)
定着液およびインクはまさに記載したように印刷されるが、この場合、インクパターンは4mm幅ストライプである。汚れを測定するために、蛍光マーカーからの2ストローク(1つは他の上面に)を印刷されたストライプを横切って引く。好適な蛍光ペンは、例えば、アヴェリー・デニソン・コープ.(Avery Dennison Corp.)から商標ハイ−ライター(Hi−Liter)(登録商標)ハイライティング・マーカー(Highlighting Marker)およびハイ−ライター(登録商標)蛍光マーカー(Fluorescent Marker)で入手可能である。本方法を印刷後10秒および10分で試験パターンの異なる部分について実施する。ストライプを次の尺度に従って目視検査によって汚れ堅牢度について評価する−最良に適用できる格付けを適用する。
10秒後の評価
優秀−2ストローク後に何の汚れもなし
良好−第1ストローク後に何の汚れもなし、第2ストローク後に僅かな汚れ
許容される−第1ストローク後に僅かな汚れ
不良−第1ストローク後にかなりの汚れ
(実施例1)
これは、他の定着液と比較して本発明の定着液D1の性能を実証する。A1、B1およびC1中の比較の二価金属定着剤はD1中の銅と同じモル濃度レベルで存在する。定着液を50%塗りつぶしエリアで印刷した。黒色インクを上面に印刷する。
Figure 2006517158
光学密度結果は、本発明の銅定着液が一貫して他の定着液より良好な(より高い)ODを与えることを示す。利点は、バインダーがインク中に存在する時(インクBおよびC)に特に大きい。
Figure 2006517158
Figure 2006517158
汚れ結果は、バインダーを欠くSDPインク(インクA)での定着液の使用が耐汚れ性を低下させることを示す。性能はバインダーを添加することによって改善された(インクB)が、本発明の定着液以外の定着液では、ODは実質的に低下する。有利にも、本発明の定着液はバインダーに対してはるかに鈍感であり、高いODおよび耐汚れ性の両方を達成する手段を提供した。
(実施例2)
これは、マゼンタSDPでの本発明の定着液の利点を実証する。銅塩入りの本発明の定着液D1は、カルシウム塩およびPEI入りの定着液F1と比較してより良好な(より高い)ODおよび色度を与えた。
Figure 2006517158
(実施例3)
幾つかの異なるパーセント塗りつぶしエリアでの様々な定着液についてODを比較する。
Figure 2006517158
結果は、バインダーがインクに使用された時(すなわちインクB)に、最も顕著に、本発明の定着液が最低の塗りつぶしエリアで最高のODを達成したことを示す。より低い塗りつぶしエリアは、基材により少ない液体負荷を課すので有利である。75%より大きい定着液塗りつぶしで、紙カールは深刻であった。
(実施例4)
これは、銅濃度および塗りつぶしエリアの影響を実証する。定着液D1は0.15モル/Lであり、定着液D2は0.30モル/L銅定着液であった。
Figure 2006517158
低い塗りつぶしエリアでのODの非常に急速な上昇は本発明の定着液で達成することができる。硝酸銅溶液の高い溶解度および低い粘度はこれを可能にする。定着剤の濃度および定着液塗りつぶしエリアは、最小液体負荷で所望レベルの印刷品質強化を達成するために最適化することができる。
(実施例5)
定着液A1、C1、G1、E1、および定着液なしと比較して本発明の定着液(D1)の利点(より高いOD)のさらなる実証。定着液は50%塗りつぶしエリアで塗布した。
Figure 2006517158
Figure 2006517158
(比較例)
ポリマー−安定化顔料(非−SDP)入りインクKを様々な定着液と共に塗布する。この場合、銅塩を含有する定着液D1は、他の定着液より実質的に良好であるとして目立たない。
Figure 2006517158
(実施例6)
本実施例は、多価カチオンを使ってSDPインクを配合し、本発明の定着液(D1)でインクを定着することのさらなる利点(より高いOD)を実証する。
追加のインク配合物は、次のレシピに従って成分を一緒に混合することによって調製した。定着液は50%塗りつぶしエリアで塗布した。
Figure 2006517158
Figure 2006517158
Figure 2006517158
多価金属塩を使って配合され、本発明の定着液とペアにされたインク(インクL2〜L4)は、塩なしの同様なインク(インクL1)より高い光学密度を与えた。この効果は、他の定着液では存在しない、またはそれほど顕著ではない。インクL2(カルシウム塩添加)と本発明の定着液との組合せが特に有利である。
可溶性バインダー1入りインクもまた、添加されたカルシウム塩(インクM)で配合することができ、光学密度の上昇が再び達成された。バインダー1および銅またはアルミニウム塩入りの類似の配合物を製造する試みは、安定なインクをもたらすことができなかった。

Claims (13)

  1. 第1水性媒体に分散された自己分散性顔料着色剤を含む第1インクと、
    第2水性媒体中に可溶性銅塩を含む定着液と
    を含むことを特徴とするインクジェット・インクセット。
  2. 前記第1インクが可溶性ポリマーバインダーをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のインクセット。
  3. 可溶性ポリマーバインダーが1,000〜20,000の範囲の数平均分子量を有する実質的に線状のアニオン性ポリマーであることを特徴とする請求項2に記載のインクセット。
  4. 第1インクが有効量の多価カチオンをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のインクセット。
  5. 少なくとも4つの異なる色に着色された水性インクをさらに含み、該着色インクの少なくとも1つが第1インクであることを特徴とする請求項1に記載のインクセット。
  6. 少なくとも4つの異なる色に着色された水性顔料入りインクをさらに含むことを特徴とする請求項5に記載のインクセット。
  7. 定着液中の可溶性銅が少なくとも0.05モル/Lのレベルで存在することを特徴とする請求項1に記載のインクセット。
  8. 前記第1インク中の自己分散性顔料がアニオン性の親水性部分を含む自己分散性カーボンブラック顔料であることを特徴とする請求項1に記載のインクセット。
  9. 自己分散性カーボンブラック顔料上のアニオン性の親水性部分が主としてカルボキシル基であることを特徴とする請求項7に記載のインクセット。
  10. インクセットを基材上へ噴射する工程を含み、該インクセットが請求項1〜9のいずれか一項または全項に記載されたインクセットを含むことを特徴とする基材のインクジェット印刷方法。
  11. 定着液が第1インクの前に基材上へ噴射され、かつ、定着液で被覆された基材のエリアが第1インクによって実質的に被覆されることを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. 定着液の塗りつぶしエリアが第1インクの塗りつぶしエリアより小さいことを特徴とする請求項11に記載の方法。
  13. 定着液が第1インクの塗りつぶしエリアの約60%未満の塗りつぶしエリアで塗布されることを特徴とする請求項12に記載の方法。

JP2006500975A 2003-01-16 2004-01-14 インクジェット・インクセットおよびその使用方法 Pending JP2006517158A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US44049303P 2003-01-16 2003-01-16
US44976003P 2003-02-25 2003-02-25
PCT/US2004/001074 WO2004065501A1 (en) 2003-01-16 2004-01-14 Inkjet ink set and method of using same

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006517158A true JP2006517158A (ja) 2006-07-20
JP2006517158A5 JP2006517158A5 (ja) 2007-02-08

Family

ID=32776019

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006500975A Pending JP2006517158A (ja) 2003-01-16 2004-01-14 インクジェット・インクセットおよびその使用方法

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20040201658A1 (ja)
EP (1) EP1583805B1 (ja)
JP (1) JP2006517158A (ja)
AT (1) ATE355341T1 (ja)
DE (1) DE602004005001T2 (ja)
WO (1) WO2004065501A1 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010083030A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Brother Ind Ltd インクジェット記録方法、前処理液、インクセットおよびインクジェット記録装置
JP2010083031A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Brother Ind Ltd インクジェット記録方法、前処理液、インクセットおよびインクジェット記録装置
JP2014172963A (ja) * 2013-03-07 2014-09-22 Ricoh Co Ltd インクジェット記録用インク、インクカートリッジ、インクジェット記録方法、記録装置、及びインク記録物
US8857962B2 (en) 2008-01-17 2014-10-14 Ricoh Company, Ltd. Image forming method and image formed record
JP2016060168A (ja) * 2014-09-19 2016-04-25 セイコーエプソン株式会社 記録方法、記録装置、及びインクセット

Families Citing this family (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004096929A1 (ja) * 2003-05-02 2004-11-11 Canon Kabushiki Kaisha 水性インクと該インクを用いた画像形成方法及び記録画像
US20050020730A1 (en) * 2003-05-19 2005-01-27 Valentini Jose E. Inkjet ink
JP4856885B2 (ja) * 2004-03-16 2012-01-18 キヤノン株式会社 液体組成物、液体組成物とインクのセット及び画像記録方法
US20060170746A1 (en) * 2005-01-10 2006-08-03 Christian Jackson Inkjet ink set
GB0507904D0 (en) 2005-04-19 2005-05-25 Sun Chemical Bv A method and apparatus for ink jet printing
JP2007002122A (ja) * 2005-06-24 2007-01-11 Fuji Xerox Co Ltd インクジェット用インク、インクジェット用処理液、インクジェット用インクセット、インクジェット用インクタンク、インクジェット記録方法、及びインクジェット記録装置
EP2099869B1 (en) 2006-10-31 2013-05-01 Sensient Colors Inc. Modified pigments and methods for making and using the same
US7572326B2 (en) * 2007-04-18 2009-08-11 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Fixer fluid and inkjet ink sets including the same
US8016932B2 (en) * 2007-05-11 2011-09-13 Canon Kabushiki Kaisha Aqueous ink, ink set, image forming method and image forming apparatus
AU2008288785B2 (en) 2007-08-23 2014-08-21 Sensient Colors Inc. Self-dispersed pigments and methods for making and using the same
US20130022746A9 (en) * 2007-12-10 2013-01-24 Harry Joseph Spinelli Aqueous inkjet inks with ionically stabilized dispersions and polyurethane ink additives
US20090259012A1 (en) * 2007-12-10 2009-10-15 Roberts C Chad Urea-terminated ether polyurethanes and aqueous dispersions thereof
US9410010B2 (en) 2007-12-10 2016-08-09 E I Du Pont De Nemours And Company Urea-terminated polyurethane dispersants
US8759418B2 (en) * 2008-05-23 2014-06-24 E I Du Pont De Nemours And Company Urea-terminated polyurethane dispersants
JP2011523964A (ja) * 2008-05-23 2011-08-25 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー 自己分散顔料とポリウレタンインク添加剤とを有するインクジェットインク
JP2011521096A (ja) * 2008-05-23 2011-07-21 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー 尿素末端封止ポリウレタン分散剤
WO2010118187A2 (en) 2009-04-07 2010-10-14 Sensient Colors Inc. Self-dispersing particles and methods for making and using the same
WO2011014615A1 (en) 2009-07-30 2011-02-03 E. I. Du Pont De Nemours And Company Method of preparing dispersions
CN102741368B (zh) * 2010-02-12 2014-09-03 惠普发展公司,有限责任合伙企业 定影液组合物及包含其的喷墨油墨组
US8859644B2 (en) 2010-12-15 2014-10-14 E I Du Pont De Nemours And Company Method of preparing encapsulated pigment dispersions with monomers which have a lower critical solution temperature
WO2012082965A1 (en) 2010-12-15 2012-06-21 E. I. Du Pont De Nemours And Company Method of preparing encapsulated pigment dispersions
JP6029303B2 (ja) * 2011-04-19 2016-11-24 キヤノン株式会社 インクと反応液とのセット、及び画像形成方法
JP6029304B2 (ja) * 2011-04-19 2016-11-24 キヤノン株式会社 インクと反応液とのセット、及び画像形成方法
WO2012148476A2 (en) 2011-04-25 2012-11-01 E. I. Du Pont De Nemours And Company Method of preparing encapsulated pigment dispersions which include polyurethane dispersions
US8926079B2 (en) * 2011-07-13 2015-01-06 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Ink set
WO2013009343A1 (en) 2011-07-14 2013-01-17 E. I. Du Pont De Nemours And Company Ink jet ink comprising encapsulated pigment dispersions with minimal free polymer
US8957134B2 (en) 2011-07-14 2015-02-17 E I Du Pont De Nemours And Company Method of preparing encapsulated pigment dispersions with minimal free polymer
US20140249248A1 (en) 2011-10-27 2014-09-04 E I Du Pont De Nemours And Company Inkjet ink comprising encapsulated pigment dispersions with two encapsulation steps
WO2013062600A1 (en) 2011-10-27 2013-05-02 E. I. Du Pont De Nemours And Company Method of preparing encapsulated pigment dispersions with two encapsulation steps
WO2013089745A1 (en) 2011-12-15 2013-06-20 E. I. Du Pont De Nemours And Company Method of preparing encapsulated pigment dispersions with continuous additon of encapsulating monomer
JP2013146925A (ja) * 2012-01-19 2013-08-01 Seiko Epson Corp インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、記録物

Family Cites Families (44)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5188891A (en) * 1987-12-25 1993-02-23 Diafoil Company, Limited Magnetic recording medium comprising a polyester film substrate, a magnetic coating and a specified back coat layer
EP0534634A1 (en) * 1991-09-23 1993-03-31 Hewlett-Packard Company Method and compositions for producing stable, water-fast printed images
DE4408947C2 (de) * 1994-03-16 1997-03-13 Balzers Hochvakuum Vakuumbehandlungsanlage
US5609671A (en) * 1994-06-20 1997-03-11 Orient Chemical Industries, Ltd. Water-based pigment ink and process for producing the same
IL154538A (en) * 1994-12-15 2009-12-24 Cabot Corp The reaction of carbon black with diazonium salts, the resulting carbon black products
IL116379A (en) * 1994-12-15 2003-12-10 Cabot Corp Aqueous inks and coatings containing modified carbon products
US5571311A (en) * 1994-12-15 1996-11-05 Cabot Corporation Ink jet ink formulations containing carbon black products
US5554739A (en) * 1994-12-15 1996-09-10 Cabot Corporation Process for preparing carbon materials with diazonium salts and resultant carbon products
DE69623158T2 (de) * 1995-03-20 2003-04-30 Orient Chemical Industries, Ltd. Verfahren zur Herstellung einer wässrigen pigmenthaltigen Tinte
US5746818A (en) * 1995-08-31 1998-05-05 Seiko Epson Corporation Pigment ink composition capable of forming image having no significant bleeding or feathering
US5846306A (en) * 1995-12-08 1998-12-08 Seiko Epson Corporation Ink set for ink jet recording and ink jet recording method using the same
US5846307A (en) * 1996-04-19 1998-12-08 Orient Chemical Industries, Ltd. Aqueous pigment ink composition
US5698016A (en) * 1996-06-14 1997-12-16 Cabot Corporation Compositions of modified carbon products and amphiphilic ions and methods of using the same
JP4697757B2 (ja) * 1996-06-14 2011-06-08 キャボット コーポレイション 変性された有色顔料類及びそれらを含むインキジェットインキ類
US5747562A (en) * 1996-06-14 1998-05-05 Cabot Corporation Ink and coating compositions containing silicon-treated carbon black
US5707432A (en) * 1996-06-14 1998-01-13 Cabot Corporation Modified carbon products and inks and coatings containing modified carbon products
US5837045A (en) * 1996-06-17 1998-11-17 Cabot Corporation Colored pigment and aqueous compositions containing same
EP0819737B1 (en) * 1996-07-19 2003-04-23 Orient Chemical Industries, Ltd. Aqueous pigment ink composition
US5889083A (en) * 1996-09-06 1999-03-30 Videojet Systems International, Inc. Aqueous jet ink compositions
US5928419A (en) * 1996-10-07 1999-07-27 Toyo Ink Manufacturing Co., Ltd. Surface-treated organic pigment and process for the production thereof
US5976233A (en) * 1996-11-13 1999-11-02 Canon Kabushiki Kaisha Water-based pigment ink, and ink-jet recording method and instruments using the same
KR100535740B1 (ko) * 1996-12-26 2005-12-09 미쓰비시 가가꾸 가부시키가이샤 카본블랙, 그 제조방법 및 이를 함유하는 수성분산액 및수성잉크
US6329446B1 (en) * 1997-06-05 2001-12-11 Xerox Corporation Ink composition
US6099632A (en) * 1997-07-24 2000-08-08 Orient Chemical Industries, Ltd. Aqueous pigment ink composition
US5895522A (en) * 1997-08-12 1999-04-20 Cabot Corporation Modified carbon products with leaving groups and inks and coatings containing modified carbon products
US6057384A (en) * 1997-10-31 2000-05-02 Hewlett-Packard Company Latex polymer blends for improving the permanence of ink-jet inks
US6153001A (en) * 1997-12-18 2000-11-28 Fuji Xerox Co., Ltd. Ink jet recording ink, method for producing the same, and ink jet recording method
JP3862441B2 (ja) * 1998-03-20 2006-12-27 キヤノン株式会社 インクジェット記録用インク、インクセット、インクカートリッジ、記録ユニット、画像記録装置、画像記録方法、カラー画像の形成方法および画像の光学濃度向上方法
US6221141B1 (en) * 1998-06-23 2001-04-24 Canon Kabushiki Kaisha Ink, ink-jet recording process, recording unit, ink cartridge and ink-jet recording apparatus
US6277183B1 (en) * 1998-10-08 2001-08-21 Cabot Corporation Ink compositions containing metal oxides
US6375317B1 (en) * 1998-10-27 2002-04-23 Canon Kabushiki Kaisha Ink, ink-jet recording process, recording unit, ink cartridge and ink-jet recording apparatus
US6281267B2 (en) * 1998-10-29 2001-08-28 Hewlett-Packard Company Ink to ink bleed and halo control using specific polymers in ink-jet printing inks
JP2000222449A (ja) * 1999-01-29 2000-08-11 Shinko Electric Ind Co Ltd 図形処理方法
JP5026637B2 (ja) * 1999-03-12 2012-09-12 キャボット コーポレイション カチオン性顔料及びこれを含む水性組成物
US6221142B1 (en) * 1999-06-18 2001-04-24 Hewlett-Packard Company Superior waterfastness and bleed control with specifically treated pigments for ink-jet printing
EP1114851A1 (en) * 2000-01-06 2001-07-11 Seiko Epson Corporation Ink composition capable of realizing images possessing excellent color development and fixation
EP1125994B1 (en) * 2000-02-17 2005-04-27 Canon Kabushiki Kaisha Liquid composition, ink set for ink-jet recording, ink-jet recording process, recording unit and ink-jet recording apparatus
JP2002020673A (ja) * 2000-04-10 2002-01-23 Seiko Epson Corp 顔料分散液の製造方法、その方法により得られた顔料分散液、その顔料分散液を用いたインクジェット記録用インク、並びに、そのインクを用いた記録方法および記録物
DE60119625T2 (de) * 2000-06-21 2007-04-26 Canon K.K. Tintenstrahldruckvorrichtung und Druckverfahren
US6494569B2 (en) * 2000-06-21 2002-12-17 Canon Kabushiki Kaisha Ink-jet printing method
US6607266B2 (en) * 2000-09-25 2003-08-19 Canon Kabushiki Kaisha Liquid composition, ink for ink-jet, ink set for ink-jet recording, ink-jet recording method, recording unit, ink cartridge, and ink jet recording apparatus
US6461418B1 (en) * 2000-09-28 2002-10-08 Hewlett-Packard Company Aqueous ink jet inks for use with commercial offset media and offset ink
US6450632B1 (en) * 2000-10-12 2002-09-17 Hewlett-Packard Company Underprinting fluid compositions to improve inkjet printer image color and stability
TW593569B (en) * 2000-12-21 2004-06-21 Dainichiseika Color Chem Near-infrared reflecting composite pigments

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8857962B2 (en) 2008-01-17 2014-10-14 Ricoh Company, Ltd. Image forming method and image formed record
JP2010083030A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Brother Ind Ltd インクジェット記録方法、前処理液、インクセットおよびインクジェット記録装置
JP2010083031A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Brother Ind Ltd インクジェット記録方法、前処理液、インクセットおよびインクジェット記録装置
JP4737260B2 (ja) * 2008-09-30 2011-07-27 ブラザー工業株式会社 インクジェット記録方法、前処理液、インクセット
JP4737259B2 (ja) * 2008-09-30 2011-07-27 ブラザー工業株式会社 インクジェット記録方法、前処理液、インクセット
JP2014172963A (ja) * 2013-03-07 2014-09-22 Ricoh Co Ltd インクジェット記録用インク、インクカートリッジ、インクジェット記録方法、記録装置、及びインク記録物
JP2016060168A (ja) * 2014-09-19 2016-04-25 セイコーエプソン株式会社 記録方法、記録装置、及びインクセット

Also Published As

Publication number Publication date
US20040201658A1 (en) 2004-10-14
EP1583805A1 (en) 2005-10-12
DE602004005001D1 (de) 2007-04-12
ATE355341T1 (de) 2006-03-15
DE602004005001T2 (de) 2007-11-15
EP1583805B1 (en) 2007-02-28
WO2004065501A1 (en) 2004-08-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1583805B1 (en) Inkjet ink set and method of using same
JP5276268B2 (ja) インクジェットインキ
JP4981260B2 (ja) 水性インク、反応液と水性インクのセット及び画像形成方法
US6494569B2 (en) Ink-jet printing method
US7351278B2 (en) Additive for high optical density inkjet ink
US6557991B2 (en) Ink jet recording apparatus and printing method thereof
US20060170746A1 (en) Inkjet ink set
US8518168B2 (en) Inkjet inks containing a silver salt having increased optical density
US20090020035A1 (en) Inkjet ink
JP5513369B2 (ja) インクジェットインク
US7799121B2 (en) Inkjet ink
US7771523B2 (en) Ink jet ink
JP2012016954A (ja) インクジェットインク印刷方法
JP2011508010A (ja) 自己分散性顔料を含む水性インクジェットインク
JP2007525556A (ja) インクジェットインク
JP2010506967A (ja) インクジェットインク
JP2004204079A (ja) インク組成物及びこれを用いた記録方法、記録物
JP2010221533A (ja) インクジェット記録方法およびこれを用いた記録物
US7833337B2 (en) Aqueous inkjet ink comprising a bleed control agent
JP2018522079A (ja) カチオン変性自己分散顔料分散物及びそのインクジェットインク
JP2005052975A (ja) インクジェット用インクセット

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061214

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080912

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20081211

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20081218

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090109

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090119

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090210

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090218

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090602