JP2006514604A - 不飽和炭化水素を脱水素する方法 - Google Patents

不飽和炭化水素を脱水素する方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006514604A
JP2006514604A JP2004516266A JP2004516266A JP2006514604A JP 2006514604 A JP2006514604 A JP 2006514604A JP 2004516266 A JP2004516266 A JP 2004516266A JP 2004516266 A JP2004516266 A JP 2004516266A JP 2006514604 A JP2006514604 A JP 2006514604A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unsaturated hydrocarbon
dehydrogenation
catalyst
mol
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004516266A
Other languages
English (en)
Inventor
ウオンボー,ジエイムズ・アレン
Original Assignee
シエル・インターナシヨナル・リサーチ・マートスハツペイ・ベー・ヴエー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by シエル・インターナシヨナル・リサーチ・マートスハツペイ・ベー・ヴエー filed Critical シエル・インターナシヨナル・リサーチ・マートスハツペイ・ベー・ヴエー
Publication of JP2006514604A publication Critical patent/JP2006514604A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C5/00Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing the same number of carbon atoms
    • C07C5/32Preparation of hydrocarbons from hydrocarbons containing the same number of carbon atoms by dehydrogenation with formation of free hydrogen
    • C07C5/327Formation of non-aromatic carbon-to-carbon double bonds only
    • C07C5/333Catalytic processes
    • C07C5/3332Catalytic processes with metal oxides or metal sulfides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C7/00Purification; Separation; Use of additives
    • C07C7/20Use of additives, e.g. for stabilisation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C2523/00Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group C07C2521/00
    • C07C2523/70Catalysts comprising metals or metal oxides or hydroxides, not provided for in group C07C2521/00 of the iron group metals or copper
    • C07C2523/74Iron group metals
    • C07C2523/745Iron

Abstract

第1ステップにおいて第1の不飽和炭化水素を含有するフィードを、温度パラメータTおよび選択率パラメータSを有する第1の脱水素触媒と接触させること、および第2ステップにおいて第1の不飽和炭化水素および第2の不飽和炭化水素を含有する第1のステップの反応生成物を、T<TおよびS<Sである温度パラメータTおよび選択率パラメータSを有する第2の脱水素触媒と接触させることを含む、第1の不飽和炭化水素を触媒的に脱水素してオレフィン不飽和結合が第1の不飽和炭化水素よりも1つ多く、他の炭素骨格は変化していない第2の不飽和炭化水素を形成する方法。

Description

本発明は第1の不飽和炭化水素を触媒的に脱水素して、第1の不飽和炭化水素よりもオレフィン不飽和結合が1つ多い第2の不飽和炭化水素を形成する方法に関する。本発明はまた本発明の方法を実施するのに適した製造プラントにも関する。
不飽和炭化水素(本明細書においては以後「第1の不飽和炭化水素」と称す)を触媒的に脱水素して第1の不飽和炭化水素よりもオレフィン不飽和結合が1つ多く、他の炭素骨格が変化していない不飽和炭化水素(本明細書においては以後「第2の不飽和炭化水素」と称す)を形成する方法は当業者にはよく知られている。そのような脱水素の例としてはアルキル芳香族化合物の脱水素により所望通り主生成物である対応するアルケニル芳香族化合物を生成するものがある。別の例としては、モノオレフィンを脱水素して所望通り主生成物として対応する共役ジオレフィンを生成するものがある。そのようなプロセスにおいて用いられる脱水素触媒は通常、酸化鉄をベースとする触媒である。
そのような方法においては、脱水素には必ず副反応が伴い、その副反応は所望の第2の不飽和炭化水素の収率を低下させ、従ってその方法の経済性を好ましくない方に変化させる。
たとえば、アルキル芳香族化合物の脱水素において、そのような副反応は触媒上での炭素質の形成であり、そのさらなる影響としてはそれが触媒寿命を低下させるということがある。他の副反応としてはアルキニル芳香族化合物、メチル芳香族化合物、および脱アルキル芳香族化合物の形成がある。たとえば、エチルベンゼンの脱水素においては、所望の主生成物はスチレンであり、好ましくない副生物は炭素質、フェニルアセチレン、トルエンおよびベンゼンである。
アルケニル芳香族化合物の利用可能性および用途に鑑みて、アルキニル芳香族化合物はしばしば少なくとも一部分は脱水素生成物から除去される。この除去には、典型的には選択的な水素化触媒を用いたアルケニル芳香族化合物への水素化を含む別個のプロセスステップが必要となる。
同様な副反応はモノオレフィンの脱水素においても起こる可能性がある。
これまで、脱水素触媒の活性および選択率を改良することを目的として多くの仕事がなされてきたし、その努力は現在も続いている。しかし、現在までのところ選択率を損なわずに脱水素触媒の活性を改善することは非常に困難であり、活性を損なわずに選択率を改善することも非常に困難であることが分かっている。従って、この仕事はいわゆる高活性脱水素触媒およびいわゆる高選択率脱水素触媒の開発へと進んできている。
高選択率脱水素触媒に比べ、高活性脱水素触媒は、有利なことに比較的低い温度で動作させることができる。あるいは、一定の反応器スループットの場合の反応器の容積および触媒在庫を抑えるために比較的高空間速度で動作させることもできる。しかし、この有利さは選択率を犠牲にしてのものである。高活性脱水素触媒に比べて、高選択率脱水素触媒は比較的高選択率を与えるが、比較的高温度または比較的低い空間速度で動作する。
米国特許第3223743号は、転化率および所望の脱水素生成物の収率を改善するために、脱水素フィードをまず高選択率脱水素触媒と、次いで高活性脱水素触媒と接触させる脱水素方法を開示している。米国特許第3223743号の教示は、世界中の商業的脱水素ユニットにおいて適用されてきた。米国特許第3223743号を本明細書中で参考として援用する。
本発明の明細書において、「転化率」という用語は、転化した第1の不飽和炭化水素の定量的な意味での割合(単位モル%)を意味し、「選択率」という用語は、転化した第1の不飽和炭化水素のうち第2の不飽和炭化水素を生成した割合(単位モル%)を意味する。
脱水素触媒の性能は、触媒試験方法によって測定することができる。本明細書において、「温度パラメータ」という用語は、触媒が等温試験条件において70モル%の転化率を与える試験温度(単位℃)を意味し、「選択率パラメータ」という用語はそのとき達成された選択率を意味する。温度パラメータは転化率(すなわち70モル%)が達成される温度なので、触媒の活性が高いほど温度パラメータは低くなることに注意されたい。
高活性脱水素触媒は、比較的低い温度パラメータおよび比較的低い選択率パラメータを有する。高選択率脱水素触媒は、比較的高い温度パラメータおよび比較的高い選択率パラメータを有する。
今や驚くべきことに、異なるタイプの脱水素触媒の特別の組合せにより、この脱水素方法によって比較的高い全体的選択率が達成され、さらに、低い操作温度および/または高い空間速度という利益も得られることが見いだされた。この特別の組合せにおいては、脱水素のフィードを高活性脱水素触媒と、次いで高選択率脱水素触媒と接触させる。この発見は特に米国特許第3223743号の教示からは予期されないものである。
従って、本発明は第1の不飽和炭化水素を触媒的に脱水素して第1の不飽和炭化水素よりも1つ多いオレフィン不飽和結合を有し、他には変化のない炭素骨格を持つ第2の不飽和炭化水素を形成する方法を提供する。その方法は
第1ステップにおいて、第1の不飽和炭化水素を含有するフィードを温度パラメータTおよび選択率パラメータSを有する第1の脱水素触媒と接触させること、および
第2ステップにおいて、第1の不飽和炭化水素および第2の不飽和炭化水素を含有する第1のステップの反応生成物を、T<TおよびS<Sとなる温度パラメータTおよび選択率パラメータSを持つ第2の脱水素触媒と接触させることを含んでいる。
本明細書において、「温度パラメータ」は問題の触媒が定められた試験条件において70モル%の第1の不飽和炭化水素の転化率を与える温度(単位℃)を意味し、「選択率パラメータ」はそのとき達成された第2の不飽和炭化水素への選択率(単位モル%)を意味する。あいまいさを回避するために、異なる脱水素触媒の温度パラメータおよび選択率パラメータを式「T、<T」および「S<S」などによって比較するとき、それは同じ試験条件において測定したものと見なされる。
本発明はまた、第1の不飽和炭化水素を触媒的に脱水素して第1の不飽和炭化水素よりも1つ多いオレフィン不飽和結合を有し他には変化のない炭素骨格を有する第2の不飽和炭化水素を形成する方法を実施するのに適した製造プラントを提供する。このプラントは、
第1の不飽和炭化水素を含有するフィードを受け入れるように構成されており、温度パラメータTおよび選択率パラメータSを有する第1の脱水素触媒を含有している、第1の触媒床と、
第1の触媒床において形成された第1の不飽和炭化水素および第2の不飽和炭化水素を含有する反応生成物を受け入れるように構成されており、T<TおよびS<Sとなるような温度パラメータTおよび選択率パラメータSを有する第2の脱水素触媒を含有する第2の触媒床とを備えている。
本発明はさらに、第2の不飽和炭化水素を重合させて、第2の不飽和炭化水素に由来するモノマー単位を含有するポリマーまたはコポリマーを形成することを含み、第2の不飽和炭化水素が本発明による第1の不飽和炭化水素の脱水素方法において調製された第2の不飽和炭化水素である、ポリマーまたはコポリマーの製造に第2の不飽和炭化水素を使用する方法を提供する。
本明細書においては、別に定義しない限り、脱水素触媒および前駆体混合物中の鉄成分以外の金属成分の量は、脱水素触媒中に存在する酸化鉄のFeに換算した全モル数に対する相対的な金属のモル数として表す。
脱水素触媒はそれぞれ独立に酸化鉄をベースとするものとすることができる。たとえば米国特許第5689023号、米国特許第5171914号、米国特許第5190906号、米国特許第6191065号、およびヨーロッパ特許第1027928号を参照されたい。これらを本明細書に参考のため援用する。
通常、脱水素触媒は、何らかの酸化鉄化合物、たとえば黄色酸化鉄、黒色酸化鉄および赤色酸化鉄を含有することがある。好ましくは、この中にはゲータイト、ヘマタイト、マグネタイト、マグヘマイト、レピドクリサイト(lepidocricite)およびそれらの混合物から選ばれた、酸化鉄を提供する化合物が含まれる。
他の実施形態において、脱水素触媒は、ハロゲン化鉄の熱分解によって、また場合によっては酸化雰囲気において鉄(II)を鉄(III)に酸化させて得た酸化鉄をベースとしたものでもよい。ハロゲン化物はクロライドおよび/またはブロマイドを含んでいてもよい。典型的には、ハロゲン化鉄は二塩化鉄、特に三塩化鉄を含む。熱分解は、米国特許第5911967号(参照として本明細書に組み込まれる)に開示されているようにハロゲン化鉄溶液をノズルから直接加熱した反応室に噴霧する噴霧焼成を含んでいてもよい。別の熱分解方法としてはハロゲン化鉄をガスまたは固体として用いる方法がある。ハロゲン化鉄の熱分解によって得た酸化鉄は、Feに換算して脱水素触媒中に存在するFeとしての酸化鉄の全重量に対して95重量%まで、さらには100重量%まで使用してもよい。通常は、この量は、Feに換算して脱水素触媒中に存在する酸化鉄のFeとしての全重量に対して、少なくとも50重量%、特に少なくとも70重量%である。
他の実施形態として、脱水素触媒はスクラップ鉄から、しばしばα−FeOOHまたはFe.HOとして表される黄色酸化鉄中間体の脱水を経て得られる酸化鉄をベースにしたものでもよい。この方法は、参照として本明細書に組み込まれる米国特許第1368748号において表現されているようにPenniman法として知られている。実施形態においては、特に黄色酸化鉄をハロゲン化鉄の熱分解によって得た酸化鉄と組み合わせる場合、黄色酸化鉄は、Feに換算して、脱水素触媒中に存在する酸化鉄のFeとしての全重量に対して50重量%までの量で使用することができる。好ましくは、黄色酸化鉄は同じ基準で少なくとも1重量%の量、特に5%から30重量%、たとえば、10重量%、15重量%、17重量%あるいは20重量%の量で使用される。他の実施形態においては、黄色酸化鉄は、Feに換算して、脱水素触媒中に存在する酸化鉄のFeとしての全重量に対して少なくとも90重量%の量、あるいは少なくとも95重量%、たとえば100重量%まで使用してもよい。
触媒性能を上げるために、脱水素触媒は、独立に、ランタニド化合物をベースにしたものでもよい。ランタニドは典型的には57から62までの範囲の原子番号のランタニドである。ランタニドとしてはランタンまたは、特に、セリウムが好ましい。ランタニドは典型的には酸化鉄1モルあたり少なくとも0.01モル、さらに典型的には少なくとも0.03モルの量使用される。ランタニドは典型的には酸化鉄1モルあたり最大0.5モルの量で、さらに典型的には酸化鉄1モルあたり最大0.3モルの量で、最も典型的には酸化鉄1モルあたり最大0.2モルの量で使用される。たとえば、ランタニドは酸化鉄1モルあたり0.034モル、または0.066モル、または0.113モル、または0.122モル、または0.15モルの量で使用される。
典型的には、モリブデン、タングステン、銅および/またはクロムの1種または複数の化合物が追加成分として1種または複数の脱水素触媒中に存在していてもよい。これらの金属の化合物は触媒の脱水素活性を高める傾向がある。好ましい実施形態においてはタングステンまたは、特に、モリブデンを使用することができる。モリブデン、タングステンおよびクロムはともに酸化鉄1モルあたり典型的には少なくとも0.001モル、さらに典型的には少なくとも0.005モルの量で、また酸化鉄1モルあたり典型的には最大で0.1モル、さらに典型的には最大で0.05モルの量で使用することができる。たとえば、タングステンは酸化鉄1モルあたり0.0075モル、または0.0135モル、または0.0275モルの量で使用することができる。モリブデンは酸化鉄1モルあたり0.011モル、または0.018モルの量で使用することができる。クロムは酸化鉄1モルあたり0.0085モル、または0.035モルの量で使用することができる。バナジウムは酸化鉄1モルあたり0.01モル、または0.043モル、または0.045モル、または0.046モル、または0.047モルの量で使用することができる。また銅は酸化鉄1モルあたり0.006モル、または0.081モルの量で使用することができる。
典型的には、アルカリ金属の1種または複数の化合物が追加成分として1種または複数の脱水素触媒中に存在していてもよい。これらの金属の化合物は脱水素中に触媒上に炭素質が堆積するのを減らす傾向があり、それによって触媒寿命をのばす傾向がある。好ましい実施形態においては、アルカリ金属はセシウムまたは、特に、カリウムである。アルカリ金属は酸化鉄1モルあたり典型的には少なくとも0.1モル、さらに典型的には少なくとも0.2モルの量で、また酸化鉄1モルあたり典型的には最大で5モル、さらに典型的には最大で1モルの量で、使用することができる。たとえば、アルカリ金属は酸化鉄1モルあたり合計量で0.525モル、または0.623モル、または0.643モル、または0.85モル使用することができる。
典型的には、追加成分としてアルカリ土金属の1種または複数の化合物が1種または複数の脱水素触媒中に存在していてもよい。これらの金属の化合物は、触媒の選択率を向上させ、触媒活性の低下速度を低下させる傾向がある。好ましい実施形態においては、アルカリ土金属はマグネシウムまたは、特に、カルシウムである。アルカリ土金属は酸化鉄1モルあたり典型的には少なくとも0.001モル、さらに典型的には少なくとも0.005モルの量で、また酸化鉄1モルあたり典型的には最大で1モル、さらに典型的には最大で0.2モルの量で使用することができる。たとえば、アルカリ土金属は酸化鉄1モルあたり全量で0.025モル、または0.075モル、または0.078モル、または0.14モル使用することができる。
どのような種類のランタニド、アルカリ金属、モリブデン、タングステン、クロムまたはアルカリ土金属化合物を使うかは本発明においては重要ではない。これらの金属化合物は、それぞれ独立に、水酸化物、重炭酸塩、炭酸塩、カルボン酸塩、たとえばフォーマット(formats)、酢酸塩、シュウ酸塩、およびクエン酸塩、硝酸塩、酸化物、モリブデン酸塩、タングステン酸塩、クロム酸塩およびバナジン酸塩から適宜選ぶことができる。モリブデン酸塩、タングステン酸塩、クロム酸塩およびバナジン酸塩のような酸素化化合物は酸として、またはカリウム、カルシウム、マグネシウムまたは何らかのアンモニウム塩のような適当な塩として使用できる。カルボン酸塩は典型的には炭素原子10個までの、さらに典型的には炭素原子1から6個のカルボン酸に由来するものである。さらに一般的には、焼成の後では金属化合物は脱水素触媒中においては典型的には対応する金属酸化物として存在し、従って使用する金属化合物は適当な金属酸化物前駆体が好ましい。
脱水素触媒を調製する方法は本発明にとって重要ではない。典型的には、脱水素触媒は独立に、十分な量の酸化鉄と前記の金属化合物のような追加の金属成分の混合物を調製し、その混合物を焼成して調製することができる。十分な量は調製する触媒の組成から計算することができる。使用できる方法の例は米国特許第5689023号、米国特許第5171914号、米国特許第5190906号、米国特許第6191065号、米国特許第5668075号、およびヨーロッパ特許第1027928号中に見いだすことができ、これらは本明細書に参考のため援用される。
焼成前に、混合物を錠剤、球状、丸薬型、鞍型、三葉状、四葉状、環状、星形、および空洞および円柱状等の何らかの適当な形態のペレットに成型することができる。たとえば混合物の重量に基づいて計算して30重量%まで、典型的には、2〜20重量%のような適当量の水を加えると、ペレットに成型するのが容易になる。適当な成型方法はペレット化、押し出し、圧縮、噴霧および噴霧乾燥である。望むなら、焼成を含むように噴霧乾燥を拡張してもよい。
成型助剤、または押し出し助剤、たとえば飽和または不飽和脂肪酸(パルミチン酸、ステアリン酸またはオレイン酸等)またはその塩、多糖類に由来する酸またはその塩、またはグラファイト、澱粉、またはセルロースを使用することができる。脂肪酸または多糖類に由来する酸の何らかの塩、たとえばアンモニウム塩または上述した何らかの金属の塩を使用することができる。脂肪酸は6〜30個の炭素原子、好ましくは10〜25個の炭素原子を含むものでよい。脂肪酸または多糖類に由来する酸を用いるとき、触媒を調製するのに用いる金属塩と混ぜ合わせて、脂肪酸または多糖類に由来する酸の塩を形成してもよい。成型助剤または押し出し助剤の適当量は、成型すべき混合物の重量に対してたとえば、1重量%まで、特に0.001〜0.5重量%である。
焼成は、典型的には、不活性雰囲気または酸化雰囲気中、たとえば窒素、ヘリウム、または空気、酸素富化空気または酸素/不活性ガス混合物のような酸素を含むガス中において混合物を加熱することを含む。焼成温度は典型的には600〜1400℃の範囲、好ましくは800〜1200℃の範囲で選択される。たとえば、焼成は725℃、または767℃、または825℃、または860℃、または921℃、または925℃、または950℃、または1040℃で行ってもよい。典型的には焼成時間は5分〜12時間、さらに典型的には10分〜6時間、たとえば15分、または1.5時間、または3時間、または5時間である。
脱水素触媒の表面構造は、典型的には孔体積、メジアン孔直径および表面積の点では本発明にとって重要ではない。当業者であれば焼成温度および焼成時間の選択によって、孔形成剤の使用および賦形助剤または押し出し助剤の使用によって孔体積およびメジアン孔直径が影響を受けることに気がつくであろう。
孔体積として適当なのは少なくとも0.01ml/gであり、さらに適当なのは少なくとも0.05ml/gである。孔体積として適当なのは最大で0.5、好ましくは0.2未満、特に最大で0.18ml/g、さらに特に最大で0.16ml/gである。たとえば、孔体積0.094ml/g、または0.118ml/g、または0.143ml/g、または0.161ml/gでよい。メジアン孔直径として適当なのは少なくとも500Å、特に少なくとも1000Åである。メジアン孔直径として適当なのは最大で5000Å、特に最大で4500Åである。たとえば、メジアン孔直径は1360Å、または2080Å、または2670Å、または3390Å、または4320Åでよい。本明細書においては、孔体積およびメジアン孔直径はASTM D4282−92に基づき絶対圧6000psia(4.2x10PA)までの水銀圧入によってMicromeretics Autopore 9420 model(接触角130°表面張力0.473N/mの水銀)を用いて測定したものである。本明細書においてはメジアン孔直径は水銀の侵入体積が50%に達する時の孔直径と定義する。
脱水素触媒表面積として適当なのは0.01〜20m/g、さらに適当なのは0.1〜10m/gの範囲、たとえば2.6m/g、または3.4m/g、または4.9m/g、または5m/gである。本明細書においては、表面積はJournal of the American Chemical Society 60(1938)pp.309−316に記載されたBET(Brunauer、EmmettおよびTeller)の方法によって定義される表面積を指すものと理解される。
本発明においては、第1の脱水素触媒および第2の脱水素触媒は、その温度パラメータTおよびT、ならびに選択率パラメータSおよびS、T<TおよびS<Sといったその相互関係によって特徴づけられる。
好ましい実施形態においては、T−Tは1℃より大きく、特にT−Tは2℃より大きく、さらに特にT−Tは3℃より大きい。本発明を実施する際には、T−Tは50℃未満となることが多く、T−Tが30℃未満となることがさらに多い。好ましい実施形態においては、S−Sは0.1モル%超であり、特にS−Sは0.2モル%超である。本発明を実施する際には、S−Sは10モル%未満となることが多く、S−Sが5モル%未満となることの方がさらに多い。
特にアルキル芳香族化合物の脱水素に関しては、脱水素触媒は、典型的には温度パラメータ、たとえばTおよびTが、550〜650℃の範囲、さらに典型的には570〜620℃の範囲内となるように選択される。
特にアルキル芳香族化合物の脱水素に関しては、脱水素触媒は典型的には選択率パラメータ、たとえばSおよびSが、85〜99モル%の範囲、さらに典型的には90から98モル%の範囲内となるように選択される。
本明細書においては、温度パラメータ、たとえばTおよびT、ならびに選択率パラメータ、たとえばSおよびSの数値は反応器を断熱条件ではなく等温条件で操作できるように加熱手段を装備した管状反応器を用い、エチルベンゼンを第1の不飽和炭化水素とする脱水素により第2の不飽和炭化水素としてスチレンを得て測定したものと見なされる。管状反応器には適切な脱水素触媒の充填床を装備しており、垂直フローにおいて以下の等温試験条件(絶対圧76kPa、水蒸気対エチルベンゼンのモル比10、LHSV0.65l/l・h)において動作される。但し、安定操作が達成される、すなわち典型的には少なくとも400時間後までは触媒床の初期温度は600℃に保ち、その後引き続き転化率が70モル%となるように温度を調整する。
当業者であれば本発明に用いる適当な脱水素触媒を選択することができるであろう。脱水素触媒の温度パラメータおよび選択率パラメータは出版された文献および触媒供給業者から入手して、あるいは容易に入手できる脱水素触媒の日常的試験を行って使用することができる。
脱水素触媒は1つまたは複数の組成像、たとえば入手源、触媒成分の選択および量においてお互いに異なっているかもしれない。脱水素触媒は表面構造、たとえば表面積、孔サイズおよび孔体積の1つまたは複数も異なっているかもしれない。
第2の脱水素触媒のメジアン孔直径は第1の脱水素触媒のメジアン孔直径よりも大きいのが適当である。典型的には、第2の脱水素触媒のメジアン孔直径は第1の脱水素触媒のメジアン孔直径の少なくとも105%、さらに典型的には少なくとも110%であることができる。典型的には、第2の脱水素触媒のメジアン孔直径は第1の脱水素触媒のメジアン孔直径の最大で500%、さらに典型的には最大で250%である。
たとえば、第1の脱水素触媒のメジアン孔直径は2500〜3200Åの範囲でよく、第2の脱水素触媒のメジアン孔直径は3200Å超、たとえば4500Åまででよい。別の実施形態においては、第1の脱水素触媒のメジアン孔直径は2500Å未満、たとえば1500Åでよく、第2の脱水素触媒のメジアン孔直径は2500〜3200Åでよい。
この不飽和炭化水素の触媒的脱水素方法(以後「脱水素方法」と称する)は第1の不飽和炭化水素を含むフィード液を第1の脱水素触媒と接触させる第1のステップと、第1のステップにおいて得られた脱水素生成物を第2の脱水素触媒と接触させる第2のステップを含む。
この脱水素方法はしばしば気体状反応剤を固体脱水素触媒と接触させる気相法である。脱水素触媒は触媒粒子の流動床の形態で存在するのが適当であり、または、充填床の形態で存在するのがさらに適当である。一方または両方のステップにおいて、この方法をバッチ法で行ってもよい。しかし、この脱水素方法は各ステップを連続的方法で行うのがさらに適当である。当業者であればこの脱水素方法のさらなる生成物として水素があり、またこの脱水素が非酸化的脱水素であることは理解されるであろう。反応剤を脱水素触媒と接触させるのに適用できる方法の例および脱水素方法のほかの詳細は米国特許第5689023号、米国特許第5171914号、米国特許第5190906号、米国特許第6191065号、およびヨーロッパ特許第1027928号に見いだすことができ、これらを本明細書で参考のため援用する。
それぞれの脱水素触媒は1基の反応器中に存在する触媒床、たとえば積み重ねた層として存在していてもよい。1つの脱水素触媒またはそれぞれの脱水素触媒が1基または複数の反応器、たとえば2基または3基の反応器中において触媒床として存在することも可能である。別の実施形態においては、脱水素触媒は1基の反応器中において別の触媒床として存在していてもよい。触媒床を通しての反応剤の流れは、独立に、垂直でも放射状でも横方向でもよい。
それぞれの触媒床において反応条件(たとえば、温度、圧力、空間速度、および水または水蒸気の存在)は異なっていても異なっていなくてもよく、またお互いに独立に調節してもしなくてもよい。
ある実施形態においては、脱水素方法は3ステップまたは複数を含んでおり、第3のおよび場合によってはそれまたは複数のステップにおいて、それぞれのステップにおいて先行ステップの脱水素生成物を、先行ステップにおいて使用される脱水素触媒の温度パラメータおよび選択率パラメータよりも高い、温度パラメータおよび選択率パラメータを持つ脱水素触媒と接触させる。たとえば、この脱水素方法は、第1の不飽和炭化水素および第2の不飽和炭化水素を含む第2のステップの反応生成物をT<TおよびS<Sとなるような温度パラメータTおよび選択率パラメータSを有する第3の脱水素触媒と接触させる第3のステップを含んでいてもよい。同様に、この脱水素方法は第1の不飽和炭化水素および第2の不飽和炭化水素を含む第3のステップの反応生成物をT<TおよびS<Sとなるような温度パラメータTおよび選択率パラメータSを有する第4の脱水素触媒と接触させる第4のステップを含んでいてもよい。類似のさらなるステップを考えることもできる。なかでも好ましい実施形態においては、3ステップ法における第1のステップにおいてメジアン孔直径が2500Å未満の脱水素触媒を用い、第2のステップにおいてメジアン孔直径が2500Å〜3200Åの範囲の脱水素触媒を用い、第3のステップにおいてメジアン孔直径が3200Åより大きい脱水素触媒を用いてもよい。
典型的には、第1の不飽和炭化水素の不飽和部分としてオレフィン不飽和基を含んでいてもよい。たとえば、第1の不飽和炭化水素はモノオレフィンであってもよい。また、特に、第1の不飽和炭化水素は芳香族基であってもよく、その場合不飽和炭化水素はアルキル芳香族化合物である。第1の不飽和炭化水素は典型的には少なくとも4個の炭素原子を有する。第1の不飽和炭化水素は典型的には最大で20個の炭素原子を有する。
アルキル芳香族化合物は典型的にはアルキル置換ベンゼンである。しかし、アルキル置換ナフタレン、アルキル置換アントラセンまたはアルキル置換ピリジンのような他のアルキル芳香族化合物も同様に使用することができる。アルキル置換基は2または複数のいかなる炭素数であってもよく、たとえば、6個まででもよい。適当なアルキル置換基はプロピル(−CH−CH−CH)、2−プロピル(すなわち、1−メチルエチル、−CH(−CH)、ブチル(−CH−CH−CH−CH)、2−メチル−プロピル(−CH−CH(−CH)、およびヘキシル(−CH−CH−CH−CH−CH−CH)、特にエチル(−CH−CH)である。適当なアルキル芳香族化合物の例はブチルベンゼン、ヘキシルベンゼン、(2−メチルプロピル)ベンゼン、(1−メチルエチル)ベンゼン(すなわちキュメン)、1−エチル−2−メチルベンゼン、1,4−ジエチルベンゼン、特に、エチルベンゼンである。アルキル芳香族化合物の混合物を使用してもよい。
適当なモノオレフィンの例はブテン−1、ブテン−2、2−メチルブテン−2、ヘキセン−1、ドデセン−1、およびエチレンおよび/またはプロピレンのオリゴマー、たとえばドデセン−1、テトラデセン−1、ヘキサデセン−1およびオクタデセン−1の炭化水素混合物のようなモノオレフィンの混合物である。モノオレフィンの混合物を使うことも可能である。
水を、好ましくは水蒸気の形態で、フィードの追加成分として使用するのが有利である。水が存在すると脱水素プロセスのあいだに触媒上に炭素質が堆積する速度が低下する。典型的にはフィード中の水と第1の不飽和炭化水素のモル比は1〜50の範囲、さらに典型的には3〜30、たとえば5または10である。
この脱水素方法は典型的には500〜700℃、さらに典型的には550〜650℃の範囲の温度、たとえば600℃、または630℃で行う。ある実施形態においては、脱水素はこの方法の1つまたは複数のステップを等温的に行ってもよい。他の実施形態においては、この方法の1つまたは複数のステップを断熱的に行う限り、その温度とは入口温度のことであり、こうした場合、脱水素の進行につれて、その触媒床において、典型的には最大150℃、さらに典型的には10〜120℃温度が低下することがある。絶対圧は、典型的には10〜300kPa、さらに典型的には20〜200kPaの範囲、たとえば50kPa、または120kPaである。
この方法の各ステップは同一の条件において行ってもよく、また同一でなくてもよい。たとえば、第2のステップを第1のステップよりも高い温度(または場合によっては入口温度)において行う方が有利かもしれない。第2のステップの温度は第1のステップよりも典型的には少なくとも1℃、さらに典型的には2〜50℃、特に3〜30℃高くしてもよい。次のステップがあれば同じような差を付けることができる。さらなる例として、第2のステップにおいては水と第1の不飽和炭化水素のモル比を高める方が有利かもしれない。第2ステップの水と第1の不飽和炭化水素のモル比は第1ステップの水と第1の不飽和炭化水素のモル比の2倍まで、さらに典型的には1.5倍まででもよい。この実施形態は第2のステップに熱を提供するために水を熱水蒸気の形態で使用するのが有利かもしれない。次のステップがあれば、同様にする。
脱水素プロセスを充填床反応器を用いて気相法で動作させる際、LHSVは好ましくは0.01〜10l/(l・h)の範囲で、さらに好ましくは0.1〜2l/(l・h)の範囲でよい。用語「LHSV」は液体の時間あたりの空間速度を表し、これは標準条件(すなわち0℃および絶対圧1bar)で測定した炭化水素フィードの液体体積流速を触媒床の全体積で除したものである。触媒床の体積は同じにするのが典型的であるが、必ずしもそうでなくてもよい。一番大きい触媒床の体積は一番小さい触媒床の体積の10倍まで、特に5倍までとすることができる。とりわけ好ましい実施形態は、第2のステップの触媒床が第1のステップの触媒床よりも大きいものである。次のステップがあれば同様にする。
好ましい実施形態においては、脱水素プロセスは第1の不飽和炭化水素の全転化率が30〜80モル%の範囲、さらに好ましくは35〜75モル%の範囲、たとえば約67モル%となるように動作させる。別個の脱水素ステップのそれぞれで達成させる転化率は、一般的にはそのような本方法の別個のステップの数に依存する。脱水素プロセスの別の脱水素ステップが2段以下である場合、第1のステップおよび第2のステップの転化率レベルは、それぞれ独立に20〜50モル%、さらに典型的には25〜45モル%の範囲、たとえば約35モル%または約40モル%とすることができる。脱水素プロセスの別個の脱水素ステップが3段より多くない場合、第1のステップ、第2のステップおよび第3のステップの転化率レベルはそれぞれ独立に10〜40モル%、さらに典型的には15〜35モル%、たとえば約25モル%または約30モル%とすることができる。脱水素プロセスの別個の脱水素ステップが4段より多くない場合、第1のステップ、第2のステップ、第3のステップおよび第4のステップの転化率レベルはそれぞれ独立に5〜35モル%、さらに典型的には10〜30モル%、たとえば約15モル%または約20モル%とすることができる。
この脱水素プロセスは一般的に非常に吸熱的であり、従って普通どの脱水素ステップにおいても加熱が必要となるはずである。加熱は普通のバーナーを備えた炉を用いる、あるいは第1の不飽和炭化水素を含有するフィードに水蒸気を混ぜる等、普通の方法を用いることができる。
第1のステップの転化率レベルが比較的高くなるように、第1のステップにおいては比較的高活性の脱水素触媒が用いられ、断熱的モードにおいて操作する場合、第1のステップの反応生成物の温度が比較的低くなるので、第2の脱水素ステップにおいては比較的熱の導入を多くする必要がある。その代わりに、またはそれに加えて、第2のステップを比較的高い温度において動作するために第2の脱水素ステップにおいては比較的低い活性の脱水素触媒を用いるので、比較的熱の導入を多くする必要がある。炭化水素の無炎燃焼を行えばそのような比較的多量の熱の導入を有利に行うことができる。従って、とりわけ好ましい実施形態においては、本発明の製造プラントは第1の触媒床において形成された反応生成物を加熱するために配置された炭化水素の無炎燃焼装置を備えている。炭化水素の無炎燃焼に適した装置およびその装置の使用方法は、当技術分野において、たとえば国際特許公開第99/18392号および米国特許第5255742号で知られており、これらを本明細書で参考のため援用する。
第2の不飽和炭化水素は、脱水素生成物から何らかの知られている方法で回収することができる。たとえば、本発明の方法は分別蒸留または反応蒸留を含むことができる。脱水素方法は、第2の不飽和炭化水素よりも高い不飽和度を有する生成物の少なくとも一部を、水素化してさらなる割合の第2の不飽和炭化水素を生成することによって、除去する水素化ステップを含んでもよい。特に、アルキル芳香族化合物の脱水素方法は、アルキニル芳香族化合物があれば少なくともその生成物の一部をアルケニル芳香族化合物に変換するための水素化に供する水素化ステップを含んでもよい。水素化に供する生成物の部分は第2の不飽和炭化水素よりも不飽和度の高い生成物を濃縮した生成物の部分でもよい。そのような水素化は当技術分野において知られている。たとえば、その方法は米国特許第5504268号、米国特許第5156816号および米国特許第4822936号において知られており、これらは本明細書で参考のため援用され、また容易に本発明に適用することができる。
第2の不飽和炭化水素は、重合プロセスおよび共重合プロセスのような広範なプロセスにおいて使用するのに有用な生成物である。たとえば、得られたスチレンはポリスチレンの製造に、また共役ジオレフィンはゴムなどの製造に使用することができる。本発明によれば第2の不飽和炭化水素を製造するさらに魅力的な方法がもたらされ、同時に第2の不飽和炭化水素を製造し、ついで得られた第2の不飽和炭化水素を第2の不飽和炭化水素のモノマー単位を含有するポリマーおよびコポリマーの生産に使用する、より魅力的な方法がもたらされる。使用できる重合触媒、重合プロセス、重合体処理方法および得られたポリマーの利用については、H F Marksら編「Encyclopedia of Polymer Science and Engineering」、2nd Edition、New York、Volume 16、pp.1−246、およびその中の参考文献を参照することができ、これらは参考のため本明細書で援用される。
本発明を以下の実施例によって説明するが、これらの実施例は本発明を限定するものではない。
脱水素触媒、触媒Aを以下のように調製した。以下の成分を混合してペーストを作成した酸化鉄(Hoogovens再生酸化鉄、type RIO−250)、黄色酸化鉄(Bayer、type 920Z)、炭酸セリウム、三酸化モリブデン、炭酸カルシウム、および水(乾燥混合物の重量に対して約10%)。ペーストを押し出して長さ6mmにカットした直径3mmの円柱を形成した。ペレットを170℃の空気中において2時間乾燥し、次いで845℃の空気中において1時間焼成した。焼成後、触媒Aの組成は、存在する酸化鉄のFeとしての1モルあたりカリウム0.623モル、セリウム0.122モル、モリブデン0.0178モル、カルシウム0.025モルであった。黄色酸化鉄の量はFeに換算した触媒中に存在する酸化鉄の全量(モル数)に対して、Feとして10%であった。触媒Aのメジアン孔直径は1900Åであった。
触媒Aについて温度パラメータは584℃であり、選択率パラメータは95.0モル%であることが分かった。
脱水素触媒、触媒Bは、使用した酸化鉄を専らPenniman法で作成し、焼成を845℃、1時間の代わりに830℃、1時間で行ったこと以外は触媒Aの調製と同様にして作成した。触媒Bの組成は、存在する酸化鉄のFeとしての1モルあたりカリウム0.548モル、セリウム0.088モル、モリブデン0.011モル、カルシウム0.067モルであった。触媒Bのメジアン孔直径は2300Åであった。触媒Bの温度パラメータは591℃であり、選択率パラメータは94.7モル%であった。
脱水素触媒、触媒Cは、焼成を845℃、1時間の代わりに965℃、1時間で行ったことを除き、触媒Aの調製と同様にして作成した。触媒Cの組成は、存在する酸化鉄のFeとしての1モルあたりカリウム0.518モル、セリウム0.066モル、モリブデン0.022モル、カルシウム0.027モルであった。触媒のメジアン孔直径は3300Åであった。触媒Cの温度パラメータは596℃であり、選択率パラメータは95.8モル%であった。
脱水素触媒、触媒Dは以下のように調製した。酸化鉄(Hoogovens再生酸化鉄、type RIO−250)と三酸化モリブデンを混合して混合物を作成した。その混合物を空気中において825℃で1時間焼成した。次に焼成した粉末を炭酸セリウム、炭酸カルシウム、および水(乾燥混合物の重量に対して約10%)と混合して、ペーストにした。そのペーストを押し出してカットし、長さ6mmで直径3mmの円柱にした。そのペレットを空気中170℃において2時間乾燥し、ついで空気中790℃において1時間焼成した。触媒Dの組成は存在する酸化鉄のFeとしての1モルあたりカリウム0.612モル、セリウム0.096モル、モリブデン0.040モル、カルシウム0.025モルであった。触媒Dのメジアン孔直径は4000Åであった。触媒Dの温度パラメータは601℃、選択率パラメータは95.8モル%であった。
(予言的)
実験I〜IVの4つの実験において、実施例1の触媒AおよびCのサンプルを二段階すなわち断熱的条件において、連続操作用に設計した直列した2基の反応器で、エチルベンゼンからスチレンを調製するのに用いる。2基の反応器中において触媒床は同じ形状である。各反応器(ステップ)における反応条件は以下のようである。表Iに示すように触媒はAまたはC、入口温度は表Iに示すとおり、平均絶対圧は64kPa、水蒸気とエチルベンゼンのモル比は10、LHSVは0.42l/l・hである。条件は各反応器(ステップ)においてエチルベンゼンの転化率が40モル%、全転化率が64モル%となるように選択する。
結果を表Iに示す。表Iに記録した第1ステップおよび第2ステップの選択率および入口温度の値は以下のようにエチルベンゼンからスチレンを調製したものに関する多数の実験において得られた。実験は直列に配置した2台の反応器による触媒Aの試験、および直列に配置した2台の反応器による触媒Cの試験を含んでおり、連続操作において、両方の反応器を断熱条件において、平均圧力は40〜120kPa絶対圧の範囲、S/0は5.9〜12.7の範囲、LHSVは0.30〜0.58l/l・hの範囲において行った。それぞれの反応器(ステップ)において40%転化率レベルにおいて見いだされた選択率および温度を、平均圧力、S/0、LHSVおよび触媒使用期間の差を補償するために実験的選択率および温度値の線形係数を適用して、前節において規定した反応条件に正規化した。図1および図2はそのようにして得られた、40%転化率レベルにおける選択率および温度の正規化した値(それぞれ「S40」および「T40」)を、水蒸気とエチルベンゼンのモル比(“S/O”)の実験値の関数としてプロットしたものである。「A−1」および「A−2」はそれぞれ第1の反応器(ステップ)中および第2の反応器(ステップ)中における触媒Aの結果を表す。「C−1」および「C−2」はそれぞれ第1の反応器(ステップ)中および第2の反応器(ステップ)中における触媒Cの結果を表す。図1および図2には最小二乗法直線回帰および最小二乗法二次回帰によって得られた、それぞれS40対S/OおよびT40対S/Oの傾向線も示す。傾向線からS/O=10において読み取ったS40およびT40の値が表Iに記録した第1ステップおよび第2ステップの選択率および入口温度の値である。これらは触媒を前節において規定した反応条件で動作する商用装置で使用した場合の40%転化率レベルにおける選択率および温度の代表値であると見なせる。
Figure 2006514604
実験Iおよび実験IIから直線的内挿法によれば、平均入口温度が607.0℃の場合全選択率は96.88モル%となり、また平均入口温度608.4℃の場合全選択率は96.99モル%となることが計算できる。実験IIIにおいては、平均入口温度607.0℃では、全選択率は97.22モル%となり、この計算値よりも0.34モル%高い。比較のために、平均入口温度608.4℃の実験IVにおいては、全選択率は96.66モル%であり、この値は計算値より0.33モル%低い。このように、本発明によれば、実験IIIのように触媒を配置することによって、平均入口温度が異なる影響を取り除いた後、実験Iおよび実験IIのように1つのタイプの触媒を用いた場合と比較して、また特に米国特許第3223743号に開示されているように触媒を実験IVのごとく配列した場合と比較して、全選択率が高くなる。
理論に拘泥するものではないが、本発明は以下の(1)と(2)の組合せから利益を受けると考えることができる。(1)比較的低い全転化率レベルにおいては、あまり選択率を犠牲にすることなく比較的速度が速く動作温度が低い高活性触媒を用い、(2)比較的高い全転化率レベルにおいては、その転化率レベルにおいて、比較的低い全転化率レベルにおいて比較した場合よりも高活性触媒に優るかなり高い選択率優位性を示す、高選択率触媒を使用する。
触媒Aを実施例1の触媒Bに置き換えることを除き、実験IIIと同様にして実験Vを行うことができる。
触媒Cを実施例1の触媒Dに置き換えることを除き、実験IIIと同様にして実験Vを行うことができる。
後述の実施例2において説明するような直列配置した2基の反応器(「A−1」および「A−2」における触媒Aの試験および直列配置した2基の反応器(「C−1」および「C−2」)における触媒Cの試験を含む多数の実験において見いだされた、転化率40%レベルにおける選択率の正規化した値(「S40」)を、水蒸気とエチルベンゼン(「S/O」)のモル比の関数としてプロットした図である。 後述の実施例2において説明するような直列配置した2基の反応器(「A−1」および「A−2」における触媒Aの試験および直列配置した2基の反応器(「C−1」および「C−2」)における触媒Cの試験を含む多数の実験において見いだされた、転化率40%レベルにおける温度の正規化した値(「T40」)を、水蒸気とエチルベンゼン(「S/O」)のモル比の関数としてプロットした図である。

Claims (14)

  1. 第1ステップにおいて第1の不飽和炭化水素を含有するフィードを温度パラメータTおよび選択率パラメータSを有する第1の脱水素触媒と接触させること、および
    第2ステップにおいて、第1の不飽和炭化水素および第2の不飽和炭化水素を含有する第1ステップの反応生成物を、T<TおよびS<Sである温度パラメータTおよび選択率パラメータSを有する第2の脱水素触媒と接触させることを含み、
    「温度パラメータ」は、対象となる脱水素触媒が定められた試験条件において第1の不飽和炭化水素の転化率70モル%を与える温度(単位℃)を意味し、「選択率パラメータ」はそのときに達成される第2の不飽和炭化水素への選択率(単位モル%)を表す、
    第1の不飽和炭化水素の触媒的脱水素により、第1の不飽和炭化水素より1つ多いオレフィン不飽和結合を持ち、他の炭素骨格には変化のない第2の不飽和炭化水素を形成する方法。
  2. −Tが1〜50℃の範囲にある請求項1に記載の方法。
  3. −Sが0.1〜5モル%の範囲にある請求項1に記載の方法。
  4. 第1の不飽和炭化水素がアルキル芳香族化合物である請求項1に記載の方法。
  5. アルキル芳香族化合物がスチレンである請求項4に記載の方法。
  6. 脱水素触媒は、エチルベンゼンの脱水素によるスチレンの形成において、適切な脱水素触媒の充填床を含んだ管状反応器を使用し、垂直流における等温試験条件(絶対圧76kPa、水蒸気対エチルベンゼンのモル比10、LHSV0.65l/l・h)において、安定な操作に達するまでは初期温度を600℃に保ち、その後転化率が70モル%となるように温度を調節する方法で測定した温度パラメータが、550〜650℃の範囲となるように選択される請求項4に記載の方法。
  7. 脱水素触媒は、エチルベンゼンの脱水素によるスチレンの形成において、適切な脱水素触媒の充填床を含んだ管状反応器を使用し、垂直流における等温試験条件(絶対圧76kPa、水蒸気対エチルベンゼンのモル比10、LHSV0.65l/l・h)において、安定な操作に達するまでは初期温度を600℃に保ち、その後転化率が70モル%となるように温度を調節する方法で測定した選択率パラメータが90〜99モル%の範囲となるように選択される請求項4に記載の方法。
  8. 脱水素触媒が酸化鉄をベースとするものである請求項1に記載の方法。
  9. 脱水素触媒が、それぞれ独立に、さらにランタニドの1種または複数の化合物、モリブデン、タングステン、銅またはクロムの1種または複数の化合物、アルカリ金属の1種または複数の化合物、およびアルカリ土金属の1種または複数の化合物から選ばれた1種または複数の化合物をベースとするものである請求項8に記載の方法。
  10. 脱水素触媒が、それぞれ独立に、さらにセリウムの1種または複数の化合物、モリブデンまたはタングステンの1種または複数の化合物、カリウムの1種または複数の化合物、およびカルシウムまたはマグネシウムの1種または複数の化合物から選ばれた1種または複数の化合物をベースとするものである請求項9に記載の方法。
  11. 適用する温度が500〜700℃の範囲であり、適用する絶対圧が10〜300kPaの範囲である請求項1に記載の方法。
  12. 第1の不飽和炭化水素を含有するフィードを受け入れるように配置されており、温度パラメータTおよび選択率パラメータSを有する第1の脱水素触媒を含む第1の触媒床と、
    第1の触媒床において形成された、第1の不飽和炭化水素および第2の不飽和炭化水素を含有する反応生成物を受け入れるように配置されており、T<TおよびS<Sとなるような温度パラメータTおよび選択率パラメータSを有する第2の脱水素触媒を含む第2の触媒床とを含み、
    「温度パラメータ」は、対象となる脱水素触媒が定められた試験条件において第1の不飽和炭化水素の転化率70モル%を与える温度(単位℃)を意味し、「選択率パラメータ」はそのときに達成される第2の不飽和炭化水素への選択率(単位モル%)を表す、
    第1の不飽和炭化水素の触媒的脱水素により、第1の不飽和炭化水素より1つ多いオレフィン不飽和結合を有し、他の炭素骨格には変化のない第2の不飽和炭化水素を形成する方法を実施するのに適した製造プラント。
  13. 第1の触媒床において形成された反応生成物を加熱するように構成された炭化水素の無炎燃焼用装置を含む請求項12に記載の製造プラント。
  14. 請求項1に記載の方法で調製された第2の不飽和炭化水素を重合させて、第2の不飽和炭化水素に由来するモノマー単位を含むポリマーまたはコポリマーを形成することを含む、ポリマーまたはコポリマーを作成するために第2の不飽和炭化水素を使用する方法。
JP2004516266A 2002-06-25 2003-06-24 不飽和炭化水素を脱水素する方法 Pending JP2006514604A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US39126802P 2002-06-25 2002-06-25
US10/438,994 US7244868B2 (en) 2002-06-25 2003-05-15 Process for the dehydrogenation of an unsaturated hydrocarbon
PCT/US2003/020096 WO2004000769A1 (en) 2002-06-25 2003-06-24 A process for the dehydrogenation of an unsaturated hydrocarbon

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006514604A true JP2006514604A (ja) 2006-05-11

Family

ID=30003186

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004516266A Pending JP2006514604A (ja) 2002-06-25 2003-06-24 不飽和炭化水素を脱水素する方法

Country Status (13)

Country Link
US (2) US7244868B2 (ja)
EP (1) EP1515929B1 (ja)
JP (1) JP2006514604A (ja)
KR (1) KR101025678B1 (ja)
CN (1) CN100475754C (ja)
AT (1) ATE337285T1 (ja)
AU (1) AU2003247653B2 (ja)
BR (1) BR0311894A (ja)
CA (1) CA2491252C (ja)
DE (1) DE60307844T2 (ja)
MX (1) MXPA04011880A (ja)
RU (1) RU2335485C2 (ja)
WO (1) WO2004000769A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100391605C (zh) * 2005-01-26 2008-06-04 中国石油化工股份有限公司 用于制备烷烯基芳烃的脱氢催化剂
US7491860B2 (en) * 2005-08-03 2009-02-17 Süd-Chemie Inc. Dehydrogenation process
AR064916A1 (es) * 2007-01-18 2009-05-06 Shell Int Research Catalizador preparacion y uso
BRPI0806589A2 (pt) * 2007-01-18 2014-05-13 Shell Int Research Catalisador, sua preparação e uso.
JP5313233B2 (ja) * 2007-05-03 2013-10-09 バスフ・コーポレイション 触媒、それの調製および使用
CA2685700A1 (en) * 2007-05-03 2008-11-13 Shell Internationale Research Maarschappij B.V. A catalyst, its preparation and use
US20110004037A1 (en) * 2009-07-02 2011-01-06 Uop Llc Use of Mixed Activity Dehydrogenation Catalyst Following Oxidative Reheat
WO2016024350A1 (ja) * 2014-08-13 2016-02-18 株式会社エス・ディー・エス バイオテック 縮合11員環化合物及びそれらを含有する農園芸用殺菌剤

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3223743A (en) * 1961-12-29 1965-12-14 Monsanto Chemicals Dehydrogenation of ethylbenzene
JPS60193933A (ja) * 1984-03-14 1985-10-02 Mitsubishi Petrochem Co Ltd アルケニルベンゼンの製造法
JPH04364135A (ja) * 1991-06-11 1992-12-16 Asahi Chem Ind Co Ltd アルケニル芳香族化合物の製造方法
JPH05228368A (ja) * 1991-08-30 1993-09-07 Shell Internatl Res Maatschappij Bv 脱水素触媒の製造方法およびその触媒の使用方法
JP2001519518A (ja) * 1997-10-08 2001-10-23 シエル・インターナシヨネイル・リサーチ・マーチヤツピイ・ベー・ウイ 無炎燃焼器プロセスヒーター

Family Cites Families (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1368748A (en) * 1920-01-05 1921-02-15 Nat Ferrite Company Process of manufacturing iron compounds and product
US3686346A (en) * 1970-03-05 1972-08-22 Phillips Petroleum Co Catalytic dehydrogenation
BE790702A (fr) * 1970-07-10 1973-04-27 Dow Chemical Co Procede de fabrication d'un catalyseur de deshydrogenation, catalyseur obtenu et son application a la fabrication d'hydrocarburesvinylaromatiques
US3904552A (en) * 1973-03-08 1975-09-09 Girdler Chemical Dehyrogenation catalyst
IN148558B (ja) * 1977-04-14 1981-04-04 Shell Int Research
US4389517A (en) * 1982-04-02 1983-06-21 The Dow Chemical Company Hydrogenation of phenylacetylene prior to styrene polymerization
US4720604A (en) * 1982-12-15 1988-01-19 Mobil Oil Corporation Process for dehydrogenation of alkylaromatics
US4758543A (en) * 1987-07-01 1988-07-19 The Dow Chemical Company Dehydrogenation catalyst
US4822936A (en) * 1987-08-25 1989-04-18 The Dow Chemical Company Selective hydrogenation of phenylacetylene in the presence of styrene
US4804799A (en) * 1987-08-28 1989-02-14 The Dow Chemical Company Dehydrogenation catalyst
US5156816A (en) * 1990-10-04 1992-10-20 Fina Technology, Inc. System for purifying styrene monomer feedstock using ethylbenzene dehydrogenation waste gas
JPH04277030A (ja) 1991-03-05 1992-10-02 Nissan Gaadoraa Shokubai Kk エチルベンゼン脱水素触媒
ATE138630T1 (de) * 1991-10-10 1996-06-15 Dow Chemical Co Verfahren zur selektiven hydrierung aromatischer acetylenverbindungen
US5255742A (en) * 1992-06-12 1993-10-26 Shell Oil Company Heat injection process
US5376613A (en) * 1993-05-04 1994-12-27 The Dow Chemical Company Dehydrogenation catalyst and process for preparing same
US5401485A (en) * 1994-03-15 1995-03-28 Shell Oil Company Reduction of residual chloride in iron oxides
FR2724390B1 (fr) * 1994-09-08 1996-12-13 Inst Francais Du Petrole Hydrogenation selective de coupes hydrocarbonees renfermant des hydrocarbures monoinsatures et polyinsatures
JP4376966B2 (ja) * 1994-12-14 2009-12-02 シエル・インターナシヨネイル・リサーチ・マーチヤツピイ・ベー・ウイ 再構造化された酸化鉄
CA2207560A1 (en) * 1994-12-14 1996-06-20 Shell Internationale Research Maatschappij B.V. Large particle dehydrogenation catalyst and process
US5597547A (en) * 1995-04-13 1997-01-28 Shell Oil Company Reduction of residual chloride in iron oxides
ATE222568T1 (de) * 1996-12-27 2002-09-15 Michael Johann Dipl In Ruthner Verfahren und vorrichtung zur herstellung von eisenoxiden aus salzsauren eisenchloridhaltigen lösungen
US6242379B1 (en) * 1998-04-01 2001-06-05 United Catalysts Inc. Dehydrogenation catalysts
NL1010294C2 (nl) * 1998-10-12 2000-04-13 Dsm Nv Werkwijze en inrichting voor de bereiding van een olefine-polymeer.
EP1027928B1 (de) 1999-02-10 2006-03-01 Basf Aktiengesellschaft Katalysator zur Dehydrierung von Ethylbenzol zu Styrol
US6623707B1 (en) * 2000-06-19 2003-09-23 Corning Incorporated Monolithic catalyst dehydrogenation reactor
US20020065443A1 (en) * 2000-11-30 2002-05-30 Sud-Chemie Inc. Process for the nonoxidative dehydrogenation of an alkylaromatic feed stream
JP3696194B2 (ja) * 2002-10-10 2005-09-14 株式会社東芝 半導体集積回路

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3223743A (en) * 1961-12-29 1965-12-14 Monsanto Chemicals Dehydrogenation of ethylbenzene
JPS60193933A (ja) * 1984-03-14 1985-10-02 Mitsubishi Petrochem Co Ltd アルケニルベンゼンの製造法
JPH04364135A (ja) * 1991-06-11 1992-12-16 Asahi Chem Ind Co Ltd アルケニル芳香族化合物の製造方法
JPH05228368A (ja) * 1991-08-30 1993-09-07 Shell Internatl Res Maatschappij Bv 脱水素触媒の製造方法およびその触媒の使用方法
JP2001519518A (ja) * 1997-10-08 2001-10-23 シエル・インターナシヨネイル・リサーチ・マーチヤツピイ・ベー・ウイ 無炎燃焼器プロセスヒーター

Also Published As

Publication number Publication date
US20060009668A1 (en) 2006-01-12
CN100475754C (zh) 2009-04-08
DE60307844T2 (de) 2007-02-01
KR101025678B1 (ko) 2011-03-30
US20080069745A1 (en) 2008-03-20
RU2005101627A (ru) 2005-06-27
EP1515929B1 (en) 2006-08-23
AU2003247653A1 (en) 2004-01-06
MXPA04011880A (es) 2005-03-31
DE60307844D1 (de) 2006-10-05
CA2491252A1 (en) 2003-12-31
KR20050058998A (ko) 2005-06-17
CN1662479A (zh) 2005-08-31
WO2004000769A1 (en) 2003-12-31
US7244868B2 (en) 2007-07-17
ATE337285T1 (de) 2006-09-15
CA2491252C (en) 2011-09-20
BR0311894A (pt) 2005-03-15
EP1515929A1 (en) 2005-03-23
AU2003247653B2 (en) 2006-08-17
US7713498B2 (en) 2010-05-11
RU2335485C2 (ru) 2008-10-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20080207858A1 (en) Catalyst, its preparation and use
JP4308665B2 (ja) 酸化鉄を主要成分とする触媒、その調製、および脱水素工程でのその利用
US7713498B2 (en) Manufacturing plant for the dehydrogenation of an unsaturated hydrocarbon
AU2003210745A1 (en) Iron oxide-based catalyst, its preparation and its use in a dehydrogenation process
JP2011516559A (ja) 脱水素プロセスを改善する方法
JP5266312B2 (ja) インジウムを含む脱水素化触媒、その調製および使用
US8143188B2 (en) Catalyst, its preparation and use
US20080200632A1 (en) Catalyst, its preparation and use

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060130

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060531

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090811

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090901

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20091124

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20091201

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100225

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100803

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101202

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20110118

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20110415