JP2006507939A - ガス分離膜用のポリイミドブレンド - Google Patents

ガス分離膜用のポリイミドブレンド Download PDF

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Abstract

本発明は透過性と選択性の優れた組合せを有する選択性ガス透過膜を提供する。膜の組成物は、タイプ2のコポリイミドと均一に混合された、タイプ1のコポリイミドを含み、これらのポリマーは、より詳細にこの開示において、化学構造により定義される。本発明は前記コポリイミドブレンドの膜を使用してガス混合物の成分を分離する方法も提供する。

Description

本発明は、特定のポリイミドポリマーのブレンドから作られる、ガス分離用の改良された膜に関する。これらのブレンドから作られる膜は、特に炭化水素から二酸化炭素を分離するための、ガス分離特性の特に有用な組合せを示す。
ガス分離用の選択透過膜は、酸素富化空気の製造、不活性化およびガスシール用の窒素富化空気の製造、天然ガス流の品質向上のためのメタンまたは窒素からの二酸化炭素の分離、および様々な石油化学と製油の流れからの水素の分離のような用途において、知られ、かつ商業的に使用される。ポリマー膜によるガスの分離は、ガス分子の大きさ、および膜の材料とのガスの物理的または化学的な相互作用に依存すると考えられている。あるガス流に関しては、1つまたはそれ以上の成分または少量の混入物が膜の材料との強い相互作用を示すことがあり、これは膜を可塑化することがある。これは低い生産速度および選択性、そして究極的には、膜の性能の喪失をもたらし得る。対象となるガスに対する高い生産速度と選択性との良好なバランスを有し、かつ攻撃的な流れの組成物、圧力および温度条件と長い間接触しても良好な分離性能を持続的に有する膜が強く望まれている。
米国特許4,705,540号は、アミン基に対して全てのオルト位に置換基を有するフェニレンジアミンと、硬質な二無水物またはその混合物、具体的にはピロメリト酸二無水物(PMDA)および4,4’−(ヘキサフルオロイソプロピリデン)−ビス(無水フタル酸)(6FDA)とから調製される、高透過性のポリイミドガス分離膜を開示している。これらのポリイミドは高いガス透過性を有するが、かなり低い選択透過性を有する膜を形成する。また、これらのポリイミドは様々な有機溶媒に感応する。
米国特許4,717,393号は、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、およびアミン基に対して全てのオルト位に置換基を有するフェニレンジアミンを少なくとも部分的に組み込むポリイミドは光化学架橋できるということを示す。このような光化学架橋されたポリイミドから形成される膜は、架橋されていないポリイミドよりも、改良された耐環境安定性および優れたガス選択性を有する。しかし、光化学架橋は、ガス分離膜を費用効果的に製造するための実用的な方法ではない。
米国特許4,880,442号は、アミン基に対して全てのオルト位に置換基を有するフェニレンジアミンおよび実質的に硬質でない二無水物から調製される、高透過性のポリイミドガス分離膜を開示している。これらのポリイミドも高いガス透過性を示すが、選択透過性が低い。
Bosらは、AIChE Journal, 47, 1088 (2001)において、Matrimid(登録商標)5218ポリイミド(3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物およびジアミノフェニルインダン)およびコポリイミドP84[3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物と、80%トルエンイソシアネート/20%4,4’−メチレン−ビス(フェニルイソシアネート)とのコポリイミド]とのポリマーブレンドは、修飾していないMatrimid(登録商標)5218膜と比較した場合、二酸化炭素可塑化に対する膜の安定性を増大させることができることを報告している。しかし彼らはガス分離に使用するその他のポリイミドブレンドは何も開示していない。
米国特許5,055,116号は芳香族ポリイミドのブレンドを記載しており、ここではポリマー成分の割合を調節してポリマー膜の一定の透過性および選択性を達成している。新しいポリマー膜の最終的な特性を予測して、所望の最終的な特性を有する膜を製造できるようにする。米国特許5,055,116号は、ポリイミドブレンドから調整される膜のガス輸送特性は予測できるものであり、膜を“設計”して所望の最終的な特性を達成できるということを示す。それとは反対に、本発明のガス輸送特性は予測できず、驚くほどに良好である。
米国特許5,635,067号は、二つの全く異なるポリイミドのブレンドに基づく流体分離膜を開示している。一方は、ベンゾフェノン3,3’,4,4’−テトラカルボン酸二無水物(BTDA)および随意にピロメリト酸二無水物(PMDA)の、トルエンジイソシアネートおよび/または4,4’−メチレン−ビス(フェニルイソシアネート)の混合物との共縮合から得られるコポリマーである。他方はMatrimid(登録商標)5218ポリイミドである。
相溶性ポリマーブレンドの透過特性は以下の等式1から見積もることができる(D. R. Paul and S. Newman, “Polymer Blends”, Vol.1, Chapter 10,p.460, Academic Press, New York, 1978、 B. G. Randy, J. Polymer Science, Part C 51 p.89, 1975、 A. E. Barnabeo, W. S. Creasy. L. M. Robeson, J. Polymer Science, 13, p.1979, 1975):
Figure 2006507939
ここで:
αはブレンドの透過性または選択性、
φは成分iの体積分率、および
αは各々のブレンド成分の透過性または選択性である。
PaulおよびNewmanによって引用された大部分のブレンドに関して、実測の透過性能は等式1によって計算された透過性能とかなりよく一致した。従って等式1で予測される理論性能より高いか低いかのいずれかの実測性能の著しい逸脱はブレンドの異常な挙動を表す。
高い相対的ガス選択性を維持しながら高いガス透過速度を示すポリマーガス分離膜を得ることが望ましい。しかし、従来技術の膜材料は通常、他方のために一方を損なう。この分野における研究者にとっての主な挑戦は、選択性をほとんど犠牲にすることのない透過性の増加、または透過性をほとんど犠牲にすることのない選択性の増加のいずれかを示す材料を開発することであった。
従って、本発明はタイプ1のコポリイミドの少なくとも1つのポリマーと、タイプ2のコポリイミドの少なくとも1つのポリマーとのブレンドを含むガス分離膜を提供する。ここで前記タイプ1のコポリイミドは化学式Iの繰り返し単位を含み、
Figure 2006507939
ここでRは化学式A、化学式B、化学式Cおよびその混合物からなる群から選択される構造を有する基であり、
Figure 2006507939
Zは化学式L、化学式M、化学式Nおよびその混合物からなる群から選択される構造を有する基であり;
Figure 2006507939
かつRは化学式Q、化学式S、化学式Tおよびその混合物からなる群から選択される構造を有する基であり、
Figure 2006507939
前記タイプ2のコポリイミドは化学式IIaおよびIIbの繰り返し単位を含み、
Figure 2006507939
ここでArは化学式U、化学式Vおよびその混合物からなる群から選択される構造を有する基であり、
Figure 2006507939
ここで
X、X、X、Xは独立して水素または、1〜6個の炭素を有するアルキル基であり(ただし、UおよびVの各々に結合したX、X、X、Xの少なくとも2つはアルキル基である)、
Ar’は芳香族基であり、
およびRは各々独立して化学式A、化学式B、化学式C、化学式Dまたはその混合物であり、
Figure 2006507939
かつZは化学式L、化学式M、化学式Nおよびその混合物からなる群から選択される構造を有する基である。
Figure 2006507939
また、本発明は、ガス混合物から1またはそれ以上のガスを分離する方法を提供する。この方法は、
(a)タイプ1のコポリイミドの少なくとも1つのポリマーと、タイプ2のコポリイミドの少なくとも1つのポリマーとのブレンド(ここでタイプ1およびタイプ2のコポリイミドは上で定義したものである)とを含むガス分離膜を準備し、
(b)ガス混合物をガス分離膜の片側に接触させ、それにより混合物のうち、より優先的に透過するガスを、優先的に透過しないガスよりも速く膜を透過させて、より優先的に透過するガスに富む透過ガス混合物を膜の反対側に、より優先的に透過するガスを減少させた残留(retentate)ガス混合物を膜の前記片側に形成し、
(c)透過ガス混合物と残留ガス混合物を別々に膜から回収する
ことを含む。
発明の詳細な説明
ガスの分離に対する高い選択透過性と透過性との優れた組合せを示す本発明による膜は選択されたポリイミドコポリマーのブレンドから調製される。すなわち、ブレンドはタイプ1のコポリイミドおよびタイプ2のコポリイミドを含み、これらは本明細書でより詳細に定義される。好ましくは、膜の材料は実質的にこれらコポリイミドのブレンドからなる。膜の分離性能に著しく不利な影響を与えないのであれば、加工助剤、化学的および熱的安定剤などの他の成分もブレンド中に存在することができる。
タイプ1のコポリイミドは化学式Iの繰り返し単位を含み、
Figure 2006507939
ここでRは化学式A、化学式B、化学式Cおよびその混合物からなる群から選択される構造を有する基であり、
Figure 2006507939
Zは化学式L、化学式M、化学式Nおよびその混合物からなる群から選択される構造を有する基であり、
Figure 2006507939
かつRは化学式Q、化学式S、化学式Tおよびその混合物からなる群から選択される構造を有する基である。
Figure 2006507939
好ましい実施形態では、タイプ1のコポリイミドの繰り返し単位は化学式Iaの構造を含む。
Figure 2006507939
は繰り返し単位の約16%の化学式Q、繰り返し単位の約64%の化学式S、および繰り返し単位の約20%の化学式Tであると解されるこの構造の好ましいポリマーはHP Polymer GmbHから商品名P84で入手可能である。P84は、ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物(BTDA、100モル%)の、2,4−トルエンジイソシアネート(2,4−TDI、64モル%)、2,6−トルエンジイソシアネート(2,6−TDI、16モル%)および4,4’−メチレン−ビス(フェニルイソシアネート)(MDI、20モル%)の混合物との、縮合反応から得られると考えられる。
その他の好ましい実施形態では、タイプ1のコポリイミドは化学式Ibの繰り返し単位を含む。
Figure 2006507939
好ましくは、Rが繰り返し単位の約1−99%の化学式Qおよび合計で100%の繰り返し単位をなす相補的な量の化学式Sの構造である化学式Ibのタイプ1のコポリイミドを使用する。
さらに他の好ましい実施形態では、タイプ1のコポリイミドは、両方の化学式IaおよびIbの繰り返し単位を含むコポリマーであり、ここで化学式Ibの単位は化学式IaとIbの合計の繰り返し単位の約1−99%を構成する。この構成のポリマーはHP Polymer GmbHから商品名P84−HT325で入手可能である。P84−HT325は化学式IaおよびIbによる繰り返し単位を有すると考えられ、ここで基Rは繰り返し単位の約20%の化学式Qと、繰り返し単位の約80%の化学式Sとの構造であり、化学式Ibの繰り返し単位は化学式Iaと化学式Ibの合計の繰り返し単位の約40%を構成する。P84−HT325は、ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物(BTDA、60モル%)およびピロメリト酸二無水物(PMDA、40モル%)の、2,4−トルエンジイソシアネート(2,4−TDI、80モル%)および2,6−トルエンジイソシアネート(2,6−TDI、20モル%)との縮合反応から得られると考えられる。
タイプ2のポリイミドは化学式IIaとIIbの構造を有する繰り返し単位を含み:
Figure 2006507939
ここでArは化学式U、化学式Vおよびその混合物からなる群から選択される構造を有する基であり、
Figure 2006507939
ここで
X、X、X、Xは独立して水素または、1〜6個の炭素を有するアルキル基であり(ただし、UおよびVの各々に結合したX、X、X、Xの少なくとも2つはアルキル基である)、
Ar’は芳香族基であり、
およびRは各々独立して化学式A、化学式B、化学式C、化学式Dまたはその混合物であり、
Figure 2006507939
かつZは化学式L、化学式M、化学式Nおよびその混合物からなる群から選択される構造を有する基である。
Figure 2006507939
タイプ2のポリイミドにおいて、化学式IIaの繰り返し単位は化学式IIaと化学式IIbの合計の繰り返し単位の少なくとも約25%、好ましくは少なくとも50%であるべきである。Ar’はArと同じ、または異なるものであり得る。
本発明のポリイミドは、約23,000から約400,000、好ましくは約50,000から約280,000の範囲内の重量平均分子量を有するべきである。
タイプ1およびタイプIIのコポリイミドのブレンドは均一であるべきであり、これは構成成分のコポリイミドから従来の方法で形成できる。例えば、タイプ1およびタイプ2のコポリイミドを別々に合成して、溶融配合するか、または各々のコポリイミドを1つまたはそれ以上の適切な溶媒に溶解させることにより溶液中で混合させることができる。ブレンドを溶媒混合する場合には、溶液を貯蔵するか、またはその溶液を次の膜製造工程に直接使用することができ、あるいは溶媒を除去して、後に使用するための固体ブレンドを提供することができる。ブレンドを溶融配合により調製する場合は、生成したブレンドを次の膜製造に適切な溶媒に溶解することができる。膜形成の前後両方の乾燥(すなわち溶媒を含まない)ブレンドの均一性を構成成分のガラス転移温度の間にある1つの組成依存のガラス転移温度だけを検出することにより調べることができる。示差走査熱分析および動的機械的分析(dynamic mechanical analysis)を使用してガラス転移温度を測定することができる。
好ましくは、タイプ1およびタイプ2のコポリイミドを別々の溶液に溶解させ、これらの溶液を合わせ、合わせた溶液を攪拌して溶解したブレンドとして得ることで、ブレンドを形成する。約50から100℃の範囲の温度への穏やかな加熱を任意に使用して成分の溶解を促進することができる。このポリイミドブレンドは、適切なガス分離膜に処理するために典型的に使用される溶媒に充分可溶である。ブレンド中のタイプ1のコポリイミド対タイプ2コポリイミドの比は、好ましくは約0.2以上、より好ましくは少なくとも約1.0である。
本明細書に記載されたポリイミドは本技術でよく知られている方法で作られる。タイプ1のポリイミドは、適切なジイソシアネートの、ほぼ等モル量の適切な二無水物との重縮合で好都合に作ることができる。あるいは、タイプ1のポリイミドは二無水物とジアミンとの等モル量の重縮合によりポリアミド酸を形成し、続いて化学的、かつ熱的に脱水してポリイミドを形成することにより作ることができる。対象のタイプ1のコポリイミドを作るのに有用なジイソシアネート、ジアミンおよび二無水物は通常商業的に入手可能である。タイプ2のポリイミドは、ジアミンが対応するジイソシアネートよりもより容易に入手できるので、記述したばかりの二無水物/ジアミン反応工程で典型的に調製される。
好ましいタイプ1およびタイプ2のポリイミドは、ポリマー膜の形成に典型的に使用される、大部分のアミド溶媒を含む広い範囲の一般的な有機溶媒、例えばN−メチルピロリドン(“NMP”)およびm−クレゾールに可溶である。これは工業的に有用なガス分離膜の製造を容易にするための大きな長所である。
経済的に実用的になるように、通常、分離膜はより厚い構造の一部を形成する非常に薄い選択層を含む。これは、例えば、選択層を形成する緻密なスキン領域およびマイクロポーラスな支持体領域を含む一体化した非対称膜であってもよい。このような膜は例えばEkinerの米国5,015,270号に記載されている。さらなる好ましい代わりのものとして、膜は複合膜、すなわち複数の層を有する膜であってもよい。複合膜は典型的に、多孔質であるが非選択性の支持体膜を含み、これは機械的強度を供し、分離特性を主にもたらす他の材料の薄い選択層で被覆されている。典型的に、このような膜は、支持体膜を溶液キャスティングし(または中空繊維の場合は紡糸し)、その後、選択層を別の工程で溶液塗布することで作る。あるいは、中空繊維複合膜は、Ekinerの米国特許5,085,676号に記載されているように、支持体材料および分離層の両方を同時に共押出紡糸することで作ることができる。ポリイミドブレンドは本発明による膜の選択透過層に利用される。複合膜の支持体層はコポリイミドブレンドを含まないことがある。
本発明の膜は、任意の適切な従来法により、任意の膜の形態に製造することができる。説明の目的のために、本発明に従って膜を調製する方法を一般的に以下に説明する。タイプ1およびタイプ2のコポリイミド組成物を選択し、乾燥粒子形態で合わせて所望の割合、例えば65%のタイプ1、および35%のタイプ2の乾燥混合物にする。固体ポリマーの粉末またはフレークをN−メチルピロリドンのような適切な溶媒に約20−30%のポリマー含有量で溶解させる。ポリマーブレンド溶液をシートとして所望の厚さで平らな支持体層上にキャストするか(平らなシート膜用)、または従来の中空繊維スピナレットを通して押出成形する(中空繊維膜用)。均一で緻密な膜が所望される場合、溶媒を加熱または蒸発させる他の手段でゆっくりと除去する。非対称な膜が所望される場合は、フィルムまたは繊維構造体を、ポリマーに対して非溶媒で、ポリイミドの溶媒と混和する液体中で急冷する。あるいは、複合膜が所望される場合、ポリマーを他の材料の多孔質支持体上にキャストするか押出して、平坦フィルムまたは中空繊維のどちらかの形態にする。複合膜の分離層は緻密な超薄膜または非対称膜であり得る。
得られた膜は、供給ガスの供給、ならびに透過および残留ガスの除去を提供するのに適した、任意の好都合なタイプのハウジングまたは容器に取り付けられてよい。また、容器は膜の高圧側(供給ガスおよび残留ガス用)と低圧側(透過ガス用)を提供する。例えば、平坦シート膜をスタックしてプレートアンドフレームモジュールにするか、または巻いてスパイラル(spiral-wound)モジュールにすることができる。中空繊維膜は典型的には円筒状ハウジング中で熱可塑性樹脂によりポッティングされる。最終的な膜分離ユニットは1つまたはそれ以上の膜モジュールを含み、それらを別個に圧力容器にいれてもよいし、複数のエレメントを適切な直径および長さの密封ハウジングに共に取り付けてもよい。
多くの種類の分離膜材料の範囲内で多成分ガス混合物中の他のガスからの優先的に透過するガスの膜分離において、通常、ガス透過速度(流束)は選択性と逆比例して変化する。ポリイミド、ポリエステル、またはポリアミドのような、全てのガラス質または結晶質の、高ガラス転移温度ポリマーに関して、この関係は一般的に当てはまる。すなわち、従来のガスの分離膜は、低いガス選択性で高いガス流束、または低いガス流束で高い選択性のいずれかを示す傾向がある。
タイプ1およびタイプ2のコポリイミドは、ガス分離膜での使用に対する有用性を限定するという特徴を有する。タイプ1のコポリイミドは良好な選択性を示すけれども、一般的に低いガス透過性を有する。タイプ2のコポリイミドは一般的に高透過性で低い選択性をもたらす。膜分離技術の当業者であれば、選択的透過性ポリマーのブレンドの選択性は上述の等式1で予測される値に近いはずであると理解する。予想に反して、タイプ1のポリマーとタイプ2のポリマーのブレンドはタイプ1のポリマー単独よりも著しく高い透過性をもたらすことがわかった。これは選択性の著しい減少を伴わずに起こる。ブレンドの理論では、タイプ2のコポリイミドの低い選択性がブレンドの選択性を事実であるとわかっているよりも大いに減少させるはずであると予測する。したがって、タイプ1とタイプ2のコポリイミドのブレンドは重要な工業的ガス分離に対して流束と選択性の優れたバランスをもたらすという思いがけない相乗効果を示す。
さらに、化学的に異なるポリイミドは互いに非相溶であり、均一なブレンドを形成しないことがこの分野でよく知られている。偶然にも、従来の知識に反して、本発明のポリマーブレンドは対象となる組成範囲で混和する。この結果は、このブレンドの、単一のガラス転移温度、完全に透明なポリマー溶液、および完全に透明な緻密ポリマー膜という証拠に基づく。本発明によるタイプ1およびタイプ2のコポリイミドをブレンドすることにより得られるさらなる利益は、このブレンドから形成される中空繊維ガス分離膜がタイプ1のコポリイミド構造のみの繊維と比較して高い機械的特性を示すということである。
これらのポリイミドのブレンドによる膜は二酸化炭素の透過性と、メタン、窒素などに優先する二酸化炭素の選択透過性との魅力的な組合せを可能にする。膜は二酸化炭素または脂肪族炭化水素による可塑化をほとんどまたは全く示さず、それゆえに、例えば天然ガススイートニングにおける工業的に重要なガス流からの二酸化炭素の除去に特に有用である。高い操作圧力でさえ、このようなポリイミドブレンドから調製される膜は、ガス透過速度と、多成分ガス混合物中の他のガスに優先する1つのガスの選択性との、優れたバランスを持つ。
(実施例)
本発明をある代表的で非限定的なその実施形態の例により説明する。ここでの全ての部、比率および分率はそうでないと表示しない限り重量によるものである。本来SI単位から得られたものでない全ての重量および度量の単位はSI単位に変換した。
ポリイミドの供給および合成
P84とP84−HT325のポリイミド(タイプ1)をフレークおよび粉末の両方の形態でHP-Polymer GmbHから得た。
タイプ2のコポリイミドを合成するために、機械攪拌子、窒素導入口、およびディーンスタークトラップを備えた250mLの3つ口丸底フラスコを窒素雰囲気下で火炎乾燥し、周囲の温度まで冷却させた。芳香族ジアミン反応物質を極性溶媒のNMPまたはN,N’−ジメチルアセトアミド(DMAC)に溶解させた。二無水物反応物質を反応容器に一部ずつ加え、すばやく攪拌した。ジアミン対二無水物の比を1:1とし、最も高い分子量を確保した。さらにNMPを反応容器に添加し、合計の固形物濃度を約15−20%にした。反応混合物を窒素雰囲気下室温で2時間攪拌した。液体のo−ジクロロベンゼン(ODCB)またはトルエンを加えて、溶液を加熱して150−180℃に5−25時間保持し、水を共沸除去した。ポリマーをそれから水またはメタノールに沈殿させ、混合器に引き揚げ、メタノールで3回、その後水で2回洗浄した。ポリマーは真空オーブンにおいて150−220℃で少なくとも2時間空気乾燥させた。
フィルムの調製
NMPまたはm−クレゾールのどちらかのポリイミド20%溶液を100−120℃で38×10−5m(15ミル)ナイフギャップ(knife gap)を使用してガラスプレートにキャストした。フィルムをプレート上でこの温度で1−2時間乾燥し、プレートから剥がし、室温まで冷却し、終夜空気乾燥させた。膜をさらに真空オーブンにおいて約68kPa(20インチHg)、220℃で3日間、窒素雰囲気下で乾燥した。2×10−5から5×10−5mの間(1−2ミル)の最終膜厚をこのようにして得た。
緻密膜試験
ポリマーフィルムのガス分離性能を評価するために、サンプルディスクをこのポリマーフィルムから切り出し、ガス透過測定のために改良した47mmの限外濾過透過セル(Millipore)において、2.1MPa(300psig)混合ガス20:80CO/CHの供給原料を用い、6−10mmHg透過圧および35℃の温度で試験した。供給流速を、約2−10cm(標準温度および圧力、“STP”)/分の範囲の非常に低い供給物から透過物への変換率を確定にするのに十分高く設定した。十分な時間をとり定常状態の透過を確実にした。供給物および透過物の流れの組成を熱伝導率検出器を有するガスクロマトグラフィーで測定した。透過物の組成は85−95%のCOであった。膜を通る流速を、Baratron圧力センサを用いて透過圧の増加速度から求めた。膜の両端分圧差、ならびにフィルムサンプルの面積および厚さで規格化した流速測定から、COおよびCHの透過性を計算し、バーラーで表した。バーラーは10−10cm(STP)・cm/(sec・cm・cmHg)と定義されるガス透過性の単位である。選択性は純粋な成分の透過性の比率として計算した。
(比較例1)
P84ポリマーの緻密フィルムを、20%がP84および80%がNMPの溶液からキャストした。フィルムを200℃で真空オーブンにおいて4日間乾燥させるという点で上述のフィルム調製法を変更した。乾燥フィルムの厚さは0.075mmだった。
二つのサンプルディスクをこのフィルムから切り出し、供給流速を約5cm(STP)/分に設定して供給物の透過物への変換率を低く確保する点で変更した上記記載の手順で試験した。試験を測定の前に20時間行い、定常状態の透過を確保した。この透過物の組成は92.1%COであった。二つのフィルムサンプルの平均のCO透過性は2.3バーラーであった。平均のCO/CH選択性は47.1であった。
(比較例2−8:緻密フィルムサンプル)
異なるポリマーをP84の代わりに使用したこと以外、比較例1の手順を繰り返した。各々の例に対して、使用したポリマー、二つのフィルムサンプルの平均のCO透過性および平均のCO/CH選択性を表1に示す。
(実施例1−12:緻密フィルムサンプル)
様々なタイプ1/タイプ2のポリマーブレンドの緻密フィルムを、上述のフィルム調製法を使用して、ポリマー合計で20%およびNMPを80%含む溶液からキャストした。フィルムを200℃で真空オーブンにおいて4日間乾燥させた点で、前記方法に変更を加えた。乾燥フィルムの厚さは0.100mmであった。4つのサンプルディスクをこのフィルムから切り出し、2.1MPa(300psig)の混合ガス20:80CO/CHの供給原料を用い6−8mmHg透過圧および35℃の温度で比較例1の方法により試験した。各々のサンプルの、平均のCO透過性および平均のCO/CH選択性を表1に報告する。
ポリマーブレンドから形成した膜の各々、すなわち実施例1−12に関して、メタンに対する二酸化炭素の選択性を上述の等式1により計算した。測定により得られた実測の透過性を計算値で割り、これらの比率も表1に示す。
実施例1−12は、タイプ1のポリマーかタイプ2のポリマーのいずれか単独の膜と比較して、タイプ1/タイプ2のポリマーブレンドの膜が透過性と選択性との予想外に好ましい組合せを示す、ということを明らかにする。タイプ1/タイプ2のポリマーブレンド膜の透過性および選択性は大半は対応するタイプ1およびタイプ2の組成物の膜の範囲内である。しかし、ブレンド組成物の膜の透過性は等式1で計算された値に近い一方で、タイプ1のポリマー(比較例1および2)によりもたらされる選択性は、選択性がそれより低いタイプ2のポリマーを加えても意外なほどわずかしか減少しなかった。実施例9は膜の組成物が非常に大量のタイプ2のコポリイミドを含むということでわずかに例外である。
どの実施例でも、タイプ1/タイプ2ポリマーブレンド膜の透過性はタイプ1の組成物の膜のものよりも著しく高かった。全ての実施例の選択性は上の等式1で予測されたものより高かった。理論選択性からの偏差は通常少なくとも15%であり、および実施例3および12においては予測値よりも約50%程度大きかった。いくつかの例のタイプ1/タイプ2ブレンド膜の選択性はタイプ1およびタイプ2の組成物の選択性の間にあったが、有意な数の場合においては、ブレンド組成物膜の選択性はタイプ1またはタイプ2のポリマー単独から形成される膜の選択性とほぼ同じ、またはそれよりも高かった。実施例2、3、5、11および12を参照のこと。
このように、タイプ1およびタイプ2のコポリイミドの組合せは膜分離におけるガス透過選択性への相乗効果を有する。タイプ1のポリマーまたはタイプ2のポリマーのどちらの膜も商業的にいまだ魅力がない一方、この相乗効果はタイプ1とタイプ2のポリマーのブレンド膜を商業的に有用であるような大きさの選択性および透過性の有益なバランスを提供する。
Figure 2006507939
Figure 2006507939
(比較例9:P84:P84HT325の中空繊維)
NMP中にP84/P84HT325ポリマーブレンド(1:1重量比率)を32%、テトラメチレンスルフォン(TMS)を9.6%、および無水酢酸を1.6%含むスピンドープ配合物を調製した。85℃、180cm/時の流速で外径559ミクロンおよび内径254ミクロンの繊維チャンネル寸法を有するスピナレットを通し、ドープを押出成形した。水中にNMPを85%含む溶液を33cm/時の速度でこのスピナレットを通して注入し、繊維の内腔を形成した。生成したばかりの繊維を2.5cmのエアギャップ長を室温で通して8℃の水凝結浴に入れ、50m/分の速度で巻き取った。水に濡れた繊維を流水を用いて50℃、約12時間リンスし、それから米国4,080,744および米国4,120,098に教示されているように、メタノールおよびヘキサンで連続的に溶媒交換した。それから繊維を真空オーブンにおいて100℃、1時間で乾燥させた。
未処理の繊維を、純粋なCOおよびCHガスの透過性について別々に中空繊維ガス分離モジュールで試験した。シェル側の供給ガスを0.35MPa(50psig)、23℃に維持したこと以外、手順は上述の緻密膜に対するものと同様であった。COパーミアンスは110ガス透過単位(GPU)であり、かつCO/CH選択性は25であった。
繊維を、繊維の外部表面を30分間、2重量%のSylgard(登録商標)184(Dow Corning Corp)イソオクタン溶液に接触させることで処理し、緻密分離層の欠陥部を塞いだ。繊維を真空オーブン中で100℃で乾燥した。処理した繊維を上述のように試験して、36GPUのCOパーミアンス、および55のCO/CH選択性を有することが分かった。また、これらと同様の処理した繊維を、COおよびCHの10:90比率配合の供給物を用いて、35℃、2.1MPa(300psig)で試験した。分離性能は14GPUのCOパーミアンスおよび45のCO/CH選択性であった。この選択性は、上の比較例8で報告したP84:P84HT325(1:1)ブレンド緻密フィルムの43という選択性によく一致する。
(実施例13:P84:ポリマーD(4:1)ブレンドの中空繊維)
NMPに、4:1の比率のP−84:ポリマーDブレンドを32%、TMSを9.6%、無水酢酸を1.6%含む、スピンドープ配合物を調製した。92℃、180cm/時の流速で、外径559ミクロンおよび内径254ミクロンの繊維チャンネル寸法を有するスピナレットを通して、ドープを押出成形した。82.5重量%のNMP水溶液をこのスピナレットを通して注入し、33cm/時の流速で繊維の内腔を形成した。生成したばかりの繊維を室温で5cmのエアギャップ長を通して7℃の水凝結浴に入れ、50m/分の速度で巻き取った。比較例9のように、繊維を洗浄し、メタノールおよびへキサンと溶媒交換し、乾燥した。繊維を、10:90比率CO/CHガス混合物供給物を用いて35℃、2.1MPa(300psig)で、COおよびCHの透過性について試験した。未処理の繊維の分離特性は99GPUのCOパーミアンス、および29のCO/CH選択性だった。繊維を比較例9のように処理して欠陥部を塞ぎ、後処理後に62GPのCOパーミアンスおよび44のCO/CH選択性を有すると判定した。
(実施例14:P84:ポリマーE(3:1)ブレンドの中空繊維)
ドープ中の32%のポリマーがP−84:ポリマーEが3:1の比率であるブレンドであったこと以外、実施例13と同じようにスピンドープ配合物を紡糸して中空繊維にした。また、比較例9のように、生成したばかりの繊維を室温で2.5cmのエアギャップ長を通して8℃の水凝結浴に入れ、洗浄し、メタノールおよびヘキサンで溶媒交換し、乾燥した。CO/CHの10:90比率の混合ガスを用い35℃、2.1MPa(300psig)で試験した時、未処理繊維の透過特性は89GPUのCOパーミアンス、および25のCO/CH選択性だった。比較例9のような欠陥を塞ぐ処理の後に、繊維は58GPのCOパーミアンスおよび46のCO/CH選択性を有すると判定した。
(実施例15:P84:ポリマーA(3:1)ブレンドの中空繊維)
スピンドープ配合物がNMP中にP−84:ポリマーA(3:1)ブレンドを31%、TMSを9.3%および無水酢酸を1.55%含み、繊維押出速度が200cm/時であり、スピンレット繊維チャンネル寸法が外径838ミクロンおよび内径406ミクロンであり、紡糸温度が84℃であり、かつ生成したばかりの繊維を1cmのエアギャップ長を通したこと以外、実施例13の手順を繰り返した。比較例9のように、繊維を洗浄し、メタノールおよびヘキサンで溶媒交換し、乾燥した。未処理の繊維を実施例13のように試験し、124GPUのCOパーミアンスおよび35のCO/CH選択性を有すると判定した。比較例9のような後処理の後に、COパーミアンスGPUおよびCO/CH選択性はそれぞれ41、33であった。
本発明の特定の形態を説明のために選択し、かつ前述の説明を、関連する技術における平均的な能力を有するものに対して、本発明のこれらの形態を充分に、かつ詳細に説明する目的のために特定の用語で書いたが、実質的に同等または優れた結果および/または性能をもたらす様々な置換および改良は以下の請求項の範囲および精神にあると考えられることを理解すべきである。

Claims (17)

  1. タイプ1のコポリイミドの少なくとも1つのポリマーと、タイプ2のコポリイミドの少なくとも1つのポリマーとのブレンドを含むガス分離膜であって、前記タイプ1のコポリイミドは化学式Iの繰り返し単位を含み、
    Figure 2006507939
    ここでRは化学式A、化学式B、化学式Cおよびその混合物からなる群から選択される構造を有する基であり、
    Figure 2006507939
    Zは化学式L、化学式M、化学式Nおよびその混合物からなる群から選択される構造を有する基であり;
    Figure 2006507939
    かつRは化学式Q、化学式S、化学式Tおよびその混合物からなる群から選択される構造を有する基であり、
    Figure 2006507939
    前記タイプ2のコポリイミドは化学式IIaおよびIIbの繰り返し単位を含み、
    Figure 2006507939
    ここでArは化学式U、化学式Vおよびその混合物からなる群から選択される構造を有する基であり、
    Figure 2006507939
    ここで
    X、X、X、Xは独立して水素または、1〜6個の炭素を有するアルキル基であり(ただし、UおよびVの各々に結合したX、X、X、Xの少なくとも2つはアルキル基である)、
    Ar’は芳香族基であり、
    およびRは各々独立して化学式A、化学式B、化学式C、化学式Dまたはその混合物であり、
    Figure 2006507939
    かつZは化学式L、化学式M、化学式Nおよびその混合物からなる群から選択される構造を有する基である
    Figure 2006507939
    ことを特徴とする膜。
  2. 前記タイプ1のコポリイミドは化学式Iaの繰り返し単位を含む請求項1記載の膜。
    Figure 2006507939
  3. は前記繰り返し単位の約16%の化学式Q、前記繰り返し単位の約64%の化学式S、および前記繰り返し単位の約20%の化学式Tである請求項2記載の膜。
  4. 前記タイプ1のコポリイミドは化学式Ibの繰り返し単位を含む請求項1記載の膜。
    Figure 2006507939
  5. は繰り返し単位の約1−99%の化学式Qおよび合計で100%の繰り返し単位をなす相補的な量の化学式Sの構造である請求項4記載の膜。
  6. 前記タイプ1のコポリイミドは、化学式Iaの構造を有する繰り返し単位、および化学式Ibの構造を有する繰り返し単位を含み、
    Figure 2006507939
    化学式Ibの単位は化学式IaとIbの合計の繰り返し単位の約1−99%を構成し、Rは繰り返し単位の約1−99%の化学式Qおよび合計で100%の繰り返し単位をなす相補的な量の化学式Sの構造である請求項1記載の膜。
  7. 基Rは前記繰り返し単位の約20%の化学式Q、前記繰り返し単位の約80%の化学式Qの構造を有し、化学式Ibの繰り返し単位は化学式IaとIbの繰り返し単位の合計の約40%である請求項6記載の膜。
  8. タイプ1のコポリイミド対タイプ2のコポリイミドの比は約0.2以上である請求項1記載の膜。
  9. タイプ1のコポリイミド対タイプ2のコポリイミドの比は約1.0以上である請求項1記載の膜。
  10. 化学式IIaの繰り返し単位は化学式IIaとIIbの合計の繰り返し単位の少なくとも約25%である請求項1記載の膜。
  11. 化学式IIaの繰り返し単位は化学式IIaとIIbの合計の繰り返し単位の少なくとも約50%である請求項1記載の膜。
  12. タイプ2のコポリイミドは、2,4−ジアミノメシチレン、3,7−ジアミノ−2,8−ジメチルジフェニルスルフォンおよびそれらの混合物からなる群から選ばれる芳香族アミンと、ピロメリト酸二無水物、3,3’,4,4’−ジフェニルスルフォンテトラカルボン酸二無水物、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、4,4’−(2,2,2−トリフルオロ−1−(トリフルオロメチル)エチリジン)ビス(1,2−ベンゼンジカルボン酸二無水物)およびそれらの混合物からなる群から選ばれる二無水物との重縮合により形成される請求項1記載の膜。
  13. 前記膜は非対称膜である請求項1記載の膜。
  14. 前記膜は中空繊維である請求項13記載の膜。
  15. ガス混合物から1またはそれ以上のガスを分離する方法であって、
    (a)タイプ1のコポリイミドの少なくとも1つのポリマーと、タイプ2のコポリイミドの少なくとも1つのポリマーとのブレンドを含むガス分離膜を準備し、ここで前記タイプ1のコポリイミドは化学式Iの繰り返し単位を含み、
    Figure 2006507939
    ここでRは化学式A、化学式B、化学式Cおよびその混合物からなる群から選択される構造を有する基であり、
    Figure 2006507939
    Zは化学式L、化学式M、化学式Nおよびその混合物からなる群から選択される構造を有する基であり、
    Figure 2006507939
    かつRは化学式Q、化学式S、化学式Tおよびその混合物からなる群から選択される構造を有する基であり、
    Figure 2006507939
    前記タイプ2のコポリイミドは化学式IIaおよび化学式IIbの繰り返し単位を含み、
    Figure 2006507939
    ここでArは化学式U、化学式Vおよびその混合物からなる群から選択される構造を有する基であり、
    Figure 2006507939
    ここで、
    X、X、X、Xは独立して水素または、1〜6個の炭素を有するアルキル基であり(ただし、UおよびVの各々に結合したX、X、X、Xの少なくとも2つはアルキル基である)、
    Ar’は芳香族基であり、
    およびRは各々独立して化学式A、化学式B、化学式C、化学式Dまたはその混合物であり、
    Figure 2006507939
    かつZは化学式L、化学式M、化学式Nおよびその混合物からなる群から選択される構造を有する基であり、
    Figure 2006507939
    (b)ガス混合物をガス分離膜の片側に接触させ、それにより混合物のうち、より優先的に透過するガスを、優先的に透過しないガスよりも速く膜を透過させて、より優先的に透過するガスに富む透過ガス混合物を膜の反対側に、より優先的に透過するガスを減少させた残留(retentate)ガス混合物を膜の前記片側に形成し、
    (c)透過ガス混合物と残留ガス混合物を別々に膜から回収する
    ことを含むことを特徴とする方法。
  16. 前記タイプ1のコポリイミドはP84、P84−HT325またはそれらの混合物である請求項15記載の方法。
  17. 前記ガス混合物は二酸化炭素およびメタンを含む請求項15記載の方法。
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