JP2006502453A - マルチメディア・レース体験システム - Google Patents

Abstract

【課題】
【解決手段】 カメラ（２２０）、マイクロフォン（２６５）、およびテレメトリ・センサ（２７２、２７４、２７６）のような複数個の入力装置を含むマルチメディア・レース体験システム（１００）が提供される。入力データをデータ・ストリームへと多重化するために、全ての入力装置が車両装備処理ユニット（２１０）と通信する。その後、データ・ストリームは中央位置に転送されて、再生メディアで表示または記録される。

Description

本発明はマルチメディア・レース体験システムに関する。

自動車レースは現在アメリカおよび世界中で最も急激に成長しているスポーツの１つである。ファンは高速度での正確なドライブゆえに自動車レースに関係を持つ。自動車レースはまた生で観てもテレビで観ても興奮する。自動車レースの成長はまたレース体験を強化するこれまでの努力に反映されている。

従来の機構にはオートレース・モニタ・システムに照準を当てたものがある。従来のシステムの１つは、各レースカーのレース中に少なくとも１対の受信機によって受信される信号を送信する少なくとも３台の送信機を含む、地上測位システムをレーストラックに供給する。受信機は瞬時にそれらの位置を判定し、それに基づいてレーストラック上のレースカーの正確な位置を判定する。この情報は車両速度、エンジン温度、およびオイル圧のようなパラメータとともに、送信機によってメインフレーム・コンピュータと相互接続された受信機に送られ、このコンピュータはこのような情報を所定のレースの各車両をリアルタイムで複製するために利用する。複製された情報はインターネットおよびこれに接続されたオーディオ／ビデオ受信機によって利用できる。

他の機構は車内での体験をシミュレートすることに照準を当てている。従来のシミュレータの１つはテレメトリ無線送信機および／またはレコーダとともにセンサのパッケージを含む反応型乗車シミュレータである。このパッケージは実際の車両のような可動遠隔地に搭載される。遠隔地からの記録されたデータ用の無線受信機またはプレーヤが、遠隔地で体験されている光景、サウンド、およびモーションの複製を含む電子信号を供給するデコーダとインターフェースされる。遠隔地で体験されている重力加速度を複製するために必要な加速を得るためにモーション・ベースが使用され、一方、このモーション・ベース上の乗員室はオーディオおよびビジュアル表示装置と接続されているので、反応型乗車シミュレータの乗員も遠隔地での存在のオーディオおよびビジュアル的興奮を受ける。

別の種類の従来のオートレース・モニタ・システムによって車両および付属するエンジンの動作特性に関連するデータを検知し、記録し、選択的に表示することができる。このシステムはこのような動作特性に対応する信号をプログラム可能論理装置に送る複数個のトランスデューサを含んでいる。これらの信号は適宜の情報信号へと変換され、関連する記憶装置に記憶され、適宜の表示装置で選択的に表示されることができる。

さらに別の従来のオートレース・モニタ・システムによって、車両の動作特性に関連するデータを制御可能に検知し、記録し、かつ選択的に表示することができる。データ・エントリー装置、データ記憶装置、およびデータ表示装置とともに、複数個のトランスデューサがプログラム可能論理装置に接続される。トランスデューサから受けた情報は、ある別の特性が存在する間にある動作特性が出現するか否かを判定するために論理装置によって処理される。加えて、特定の特性が出現する時間の長さが判定される。

別の種類の従来のシミュレータ・システムは実際の乗物、または既存のシミュレータに適応可能である。このシステムはシミュレーション、シミュレーションとネットワーク・シミュレーションとの組み合わせが可能なコンピュータ・ハードウェアおよびソフトウェアを備えている。コンピュータ入力は制御および動作部品、またはその近傍に取付けられたセンサから来る。コンピュータ出力はオーバーレー・ディスプレイおよびその他の構成部品に送られる。適切な場合はシミュレーションに現実感を加えるために、ビジュアル、オーディオ、およびモーションの頭出しシステムが加えられる。

別の従来のレースカー・モニタ・システムは、単数または複数のアナログ・センサに接続され、トラックの一周中にセンサからのデータをメモリに記憶する車両データ記録システムを提供する。このシステムはセンサからのアナログ・データをデジタル・データへと変換し、データをメモリに記憶する手順を作動させるアナログ−デジタル変換を行う。メモリにデータを記憶する期間は自動的に開始され、停止される。このシステムはメモリに基準期間だけ１組のデータを記憶し、メモリにさらに別の組のデータを記憶する手段を有している。第一の期間中に記憶された１組のデータは別の期間中に記憶された１組のデータと比較され、メモリに保存される１組のデータが所定のアルゴリズムを利用して選択される。保存された１組のデータは基準の１組のデータと比較され、選択された１組のデータが出力される。

この従来の機構は車両または乗物からの情報をシミュレートし、または受信するための有効なシステムをもたらすが、車両または乗物の乗員の体験を取り込むための完全自動化されたイベント駆動型のマルチメディア生成および配給システムを製造するここで述べる技術と技術媒体との組み合わせを利用したものはない。レースカーまたはその他の乗物のような車両への乗り込みを追体験するさらに忠実にシミュレートするイベント駆動型のマルチメディア・システムと方法論が必要とされている。このシステムと方法論はビデオ、オーディオ、車両テレメトリを含むフル範囲のレース体験、および乗り込み中のドライバー・バイオテレメトリ情報を取り込必要がある。加えて、このシステムと方法論は乗車体験の一部として車中情報および遠隔情報の双方を組み入れる必要がある。

本発明は完全自動のプログラム可能なイベント駆動型トリメディア・レース体験システムである。明解にするため、トリメデイアとはコヒーレント通信メディアとしてのビデオ、オーディオ、および計測データの総合のことである。

レース体験システムはレースおよび運転教習所のオペレータ、レーストラックのオーナーとオペレータ、およびプロとアマの双方のレース・チームのためのターンキー・サービスとして設計されている。本発明によってレースまたはドライブ活動中にリアルタイムでのトリメディア・データの収集と処理が可能になる。このシステムは拡張可能であり、複数の同時並行的な車両活動に対応することを目的としている。

車両装備のリアルタイムのメディア製作システムは、カメラ、マイクロフォン、バイオメトリック・センサ、および車両性能センサのような車両に搭載された複数個の入力装置を含んでいる。付加的な入力装置には全地球測位システムの受信機、無線トラック位置ビーコン受信機、およびトラックの脇に配置された遠隔の、要所に配置された、無線送信機によって作動可能にされるカメラからのビデオ放送信号を受信する無線周波数受信機を含んでいる。全ての入力装置は単数または複数の処理ユニットを備えた車両装備トリメディア製作システムに接続される。車両装備サーバ・コンピュータで動作するソフトウェアは多様なトリメディア入力を統合して、同期化されたトリメディア・データ・ストリームへと変換する。

トリメディア・データ・ストリームはメディア転送システムを介して中央キオスクのような中央ポスト・プロダクションシステムに転送される。転送プロセスは２つの手段の一方によって、すなわちフラッシュ・カードまたはメモリ・スティックのようなデジタル・ソリッドステート・メモリ・デバイス、またはワイヤレス無線周波数転送によって促進される。中央ポスト・プロダクション・システムはトリメディア・データ・ストリームを即座に表示することもでき、後に観るためにトリメディア・データ・ストリームを記録することもできる。

本発明のある実施形態はレースカーのドライブ体験のエキサイティングで情報が得られる再現、レースカーのドライブ体験に浸りたい人のためのエキサイティングで情報が得られる再現、プロのドライバーを教習するためのプロ・ドライバー教習ツール、およびリアルタイムのデータ分析によるレースカーのドライブ体験のイベント駆動型の再現を多様に提供することができる。

さらに、本発明のある実施形態はイベントのビデオ録画がどの視点を越えて達成できるのかを、再現された体験の内容の認識を促進し、明瞭にし、かつそれに照準を合わせる状況的、環境的なサポート情報を伝えることができる。

本発明の上記のおよびその他のさらに詳細な特定の特徴は、添付図面を参照した以下の説明でさらに充分に開示されている。

同様の参照符号は全図面を通して一貫した対応する機構を示す。

本発明の単数または複数の実施形態を理解するために、以下の説明では説明目的のため、フローチャートおよびシステム構成のような多くの詳細が記述される。しかし、これらの特定の詳細な記述は本発明を実施するためには必要ないことが当業者には理解されよう。

図１に示すように、本発明は複数の種類のソースおよびメディアからリアルタイムのデータを収集し、処理するマルチメディア・レース体験システム１００である。トリメディアという用語はビデオ、オーディオ、およびテレメトリ・データを含むことを示すために用いている。トリメデイア・データは消費者のドライブ、またはレース教習所の体験をカプセル化し、実施する首尾一貫した教育と娯楽を兼ねたマルチメディア表現へと変換される。マルチメディア・レース体験システム１００によって体験の記録または放送が容易になる。記録された体験はＣＤまたはＤＶＤを介して完全に対話型モードで、またはＶＨＳまたは同類のテープ・メディアを介して単純な再生モードで供給される。体験はまたストリーミング・メディア、または放送モードを介して消費者に配信することができる。

図２はマルチメディア・レース体験システム１００の実施形態を示している。システムは５つのサブシステム、すなわち車両装備トリメディア製作システム２００、メディア転送システム３００、中央キオスク・メディア・ポスト・プロダクション・システム４００、ビデオ・ウオール・システム５００、およびトリメディア・プレーヤ・システム６００である。サブシステムの特徴と能力を以下に説明する。

トリメディア・データ収集プロセスは車両装備製作システム２００を介して達成される。図３は車両装備製作システムの実施形態のサブシステム構成要素を示している。図示のとおり、制御ユニット２１０は車両装備製作システムの核心として機能する。全てのトリメディア・データ収集入力装置は制御ユニットに接続されている。

ビデオ・データは車両の様々な場所に実装された単数または複数のビデオ・カメラ２２０によって収集される。制御ユニット２１０はトラックまたはピット・エリアの周囲の要所のカメラ２２０からワイヤレス無線周波数伝送を介して送られる付加的な遠隔ビデオ・データをも受ける。カメラ画面および設置ポイントはドライブまたはレース教習所のオペレータの必要性に適するように構成できる。システムは多様に構成してもよいが、４台の車両装備カメラを含む実施形態用の好適な構成は以下のとおりである。第一の車両装備カメラはドライバーの前方画面を供給する。第二の車両装備カメラはレースカーの後方からの画面を供給する。第三の車両装備カメラはドライバーまたは乗員の画面を供給する。第四の車両装備カメラはレースのやり方に適したアクションの画面を供給する。例えば、ペダル制御動作を捉えるためのドライバーの足下の空間の写真はスポーツ・カーおよびロードレース体験に適している。トラック外壁の外側投影画面はレース用改造車および楕円トラックのレース用に好適であろう。加えて、スタート・ゴール・ラインの画面、ピット・エリアの画面、またはトラック上のカーブまたは直線の画面のような外部の画面を供給するためにトラック周囲に遠隔カメラが設置される。ワイヤレス・カメラを含む従来のカメラおよび無線周波数送信機をシステムで使用してもよい。適切なワイヤレス・カメラの例には、フランス）のパリのトムソン・グラス・バレーから市販されているデジタル・ワイヤレス・カメラ・システムがある。その他の適当なカメラはテキサス州レビスビレのウルトラーク社から市販されている。

高品質のオーディオ・データの収集と製作も本発明の好適な態様である。好適には、トリメディア・レース体験システムによって消費者が楽しみ、満足するようにオーディオ・データが処理され、増強されて、消費者の特定の実績重視の情報が提供される。レースカー全体に亘って要所に複数のマイクロフォン装置２６５が設置される。この装置２６５はドライバーおよび乗員の声および車両のエンジン、トランスミッション、および排気の音のような主なオーディオ・データを収集するために使用される。一実施形態では、マイクロフォン装置は音声ケーブルを介して車両装備制御ユニット２１０内に格納されているオーディオ・ミキサー２６０に接続される。オーディオ・ミキサー２６０はレースカー環境での有効な音響録音を最大限にするデジタル・ノイズ・フィルタリングおよび自動利得制御回路を含んでいる。追加のオーディオ・トラックを供給するために、ピット・エリアおよびトラック沿いのような場所に設置することによって、遠隔マイクロフォンを実装することもできる。これらのマイクロフォンは無線周波数送信機を介して制御ユニット２１０に接続される。一実施形態では、トリメディア・レース体験システムは特定の性能に関連する音響を遮断し、消費者に首尾一貫した音響情報を伝えるためにこれらをフィルタにかけ、かつミキシングするオーディオ・サブシステムを含む。レースカー用に使用するのに適したマイクロフォンはイリノイ州、エバンストンのシューア・インコーポレテッドから市販されている。ドライバーのヘルメット内で使用するのに適したマイクロフォンはペンシルバニア州カーボンダールのジェンテックス・コーポレーションから市販されている。

本システムはさらに、車両のドライバーまたは乗員からリアルタイムのバイオメトリック・データを収集し、記録する。ここではバイオテレメトリ・データとも呼ぶことにするバイオメトリック・データは気楽なファン用の娯楽の、ドライバーの教習生用の教育的な値の双方を有するバイオフィードバック・ストリームへと変換できる。バイオメトリック情報は好適には、ドライバー／乗員から脈、呼吸速度、および酸素飽和範囲（Ｓｐｏ_２）のデータを収集する非侵襲性の、皮膚接触をベースにした脈拍オキシメータ装置（図示せず）を用いて収集される。脈拍オキシメータは従来の市販のどの脈拍オキシメータ装置でもよい。脈拍オキシメータは配線によって車両装備のトリメディア制御ユニット２１０内に格納されたバイオテレメトリ処理ユニット２７６に接続される。

本システムはさらに、リアルタイムの車両性能テレメトリ・データ２７２を収集する。ドライバーの制御動作および車両操縦情報を捕捉するため、複数個のセンサ（図示せず）が車内の要所に配置される。車両テレメトリ・センサは例えばホイール速度、ＲＰＭ、横および縦方向の重力加速度、ステアリング角度、スロットル・ピストン、およびブレーキペダル位置をモニタできる。加えて、ラップタイムおよびラップ・カウント２７４を記録するためにトラック位置およびビーコン・センサが使用される。トラック位置およびビーコン・センサはさらに、トラック上の車両の現在地を特定するためにも使用できる。一実施形態では、車両性能テレメトリおよび位置センサは配線によって車両装備のトリメディア制御ユニット２１０内に格納されたテレメトリ処理サブシステム２７０に接続される。この情報は後述する図５に示したソフトウェア・プレーヤ・データ表現で伝達される。前記の車両性能テレメトリ・データを供給するためにさまざまな従来型の車両テレメトリ・センサを使用できる。

一実施形態では、運転中に収集されたメーカー特有の２進テレメトリ・データがプログラムを介して標準測定単位に自動的に変換される。例えば、速度データはマイル／時、および１０分の１ｍｐｈとして表される。一実施形態では、各テレメトリ記録はテレメトリ記録が収集された日付と時間を表すタイムスタンプを有している。このタイムスタンプを利用して、テレメトリ・データはビデオ開始記録マークと同期化され、開始記録マークからビデオ終了記録マークまでのタイムラインが構成される。一実施形態では、タイムラインは２００ミリ秒間隔であり、この間隔に最も近いテレメトリ・データがそのタイムライン間隔用に利用される。次に、変換されたデータ要素がトリメディア表現に含めるようなフォーマットにされる。一実施形態では、変換されたデータ要素は各データ要素を分離するプレーン・テキストへとフォーマット化され、その後、トリメディア・プレーヤ出力メディア用の画像の一部であるファイルに書き込まれる。

トリメデイア・レース体験システム１００の特徴の１つは、リアルタイムの事象に基づいてビデオのスイッチを作動させる能力である。図５は再生モードで供給される消費者のドライブ体験のスクリーン画面、特に「シート・タイム」スクリーン画面を示している。図示のように、ビデオ画像は主カメラ画面５０１と、主画面の上部で位置合わせされた３つの補助カメラ画面５０５、５０６、および５０７を含む４分割スクリーン・フォーマットで表示されている。一実施形態では、各カメラ画面にどのビデオが表示されるかの選択は性能センサおよびバイオセンサから誘導されたデータのリアルタイムの分析に基づいて自動的に事前プログラムしておくことができる。例えば一実施形態では、車両が停止、またはゆっくりと進行している場合は、主カメラ画面５０１がドライバー／乗員の照準を当て、補助カメラ画面５０６が前方トラック・カメラ・ビデオを表示し、補助画面５０７および５０８が他のカメラからの出力を表示する。車両がピット・エリアを出て所定の速度に達すると、主画面５０１は前方トラック・カメラ画面に切り換えられ、一方、ドライバー／乗員の画面が補助画面５０６に切り換えられる。車両が減速してピット・エリアに入ると、カメラ面の選択は初期状態に戻る。主カメラ、および補助カメラの視界は、ドライブのスタイルまたは個人的な好みに基づいて完全に選択できる。車両装備製作制御ユニット２１０はカメラ画面切り換えプロセスを制御する。

あるいは、トラック測位サブシステムはトラック上の車両の物理的位置に基づいて車両装備ビデオ切り換えを制御する手段を備えている。複数個のワイヤレス・ビーコン送信機／受信機対（図示せず）がビデオ切り換えプロセスを制御するために使用され、このプロセスはトラック上の車両のトラックサイド外側のカメラ画面を組み込むために利用される。車両装備プロダクション・システム２１０はトラックサイド外側のカメラ画面を車両装備カメラ画面のいずれとも挿入できる。ここで説明している切り換え方式をトリメディア・データ・ストリームに含めるオーディオ・データまたはテレメトリ・データを選択するために利用してもよいことが当業者には理解されよう。適宜のビーコンにはインディアナ州インディアナポリスのＰｉリサーチ社から市販されている単一の１０チャネル、または３２チャネルのビーコンが含まれる。

図３を再び参照すると、制御ユニット２１０は複数の入力データ・ソースを多重化し、エンコードするための単数または複数の処理ユニットを含んでいる。一実施形態では、制御ユニット２１０は単数または複数の相互接続されたコンピュータ、および車両装備コンピュータ・サーバを含んでいる。適当なコンピュータにはカリフォルニア州サンディエゴのコントロン・アメリカから市販されているような単一ボード・コンピュータが含まれる。制御ユニット２１０は好適には、さまざまな入力ソースからのデータの同期化を促進するために入力データをリアルタイムでエンコードし、多重化する。多重化とエンコードはＭＰＥＧエンコード（例えばＭＰＥＧ１、ＭＰＥＧ２、ＭＰＥＧ３、ＭＰＥＧ４）のような標準フォーマットを用いて実施される。首尾一貫した同期化されたトリメディア・データ・ストリームはメディア転送システム３００の構成要素を介してポスト・プロダクション処理のために制御ユニットから出力される。転送プロセスは様々な方法で達成可能である。一実施形態では、転送は従来型のフラッシュ・メモリ・カードのような取り外し可能なソリッドステート・メモリ・デバイス３１０を使用して達成される。別の実施形態では、転送は送信機３２０を介したワイヤレス無線周波数送信によって行われる。転送方法の選択は一般的には消費者の希望によって決定される。システムは一方または双方のメディア転送モードをサポートするように構成できる。一実施形態では、トリメディア・データ・ストリームは車両装備制御ユニット２１０によってリアルタイムで生成され、メディア転送インターフェースへと出力される。取り外し可能なソリッドステート・メモリ・デバイス３１０を備えて構成された車両装備システムの場合は、メモリ・デバイスは制御ユニット２１０から取り外され、レース／ドライブ体験の終了時に中央キオスクのメディア・ポスト・プロダクション・システム４００に物理的に移送される。ワイヤレス通信サブシステムを備えて構成された車両搭載システムの場合、リアルタイムのトリメディア・データ・ストリームは車両装備制御ユニットからマイクロ波無線周波数送信機３２０のような送信機に出力される。一実施形態では、本発明は高速で走行する車両によるマイクロ波信号の送受信をサポートするように設計されたルーフトップ・アンテナを利用する。車両装備アンテナおよび固定アンテナの電気機械的特性はマルチパス、ドップラー、およびポインティング・エラー作用に起因する信号損および干渉を最小限にするように設計されたものである。この実施形態では、マイクロ波無線周波数送信機３２０は低出力の無認可動作のための連邦通信委員会によって認可された５．８ＧＨｚの周波数帯域を利用している。本発明の後続製品は性能の増強を達成し、または法規の基準改定に適合するために適切な他の周波数帯域を利用することが予測される。

図４は中央キオスクをベースにしたシステム４００の実施形態と、対応するトリメディア・ポスト・プロダクションおよびデータ伝搬プロセスを示した概略図である。図示した中央キオスクをベースにしたシステム４００はポスト・プロダクション・プロセスの礎石としての役割を果たす。好適には、このシステムは厳しい屋外トラック側の環境でのほぼ自立的な動作用に設計されており、システムの動作は自動化され、人間による動作制御は最小限しか必要ない。オペレータの対話はシステムの電源のオン・オフ、システム状態のチェック、およびＣＤディスクのような適宜のトリメディア・プレーヤ・メディアの挿入と取り出しに限定される。オペレータによる介在のために従来型のコンピュータ・ビデオ・ディスプレイ、キーボードとマウス、またはタッチ・スクリーン・ディスプレイ・ユニットのような様々な構成を備えることができる。

中央キオスクをベースにしたシステム４００の役割は車両装備システム２００から受信した事前に記録された娯楽と教育を兼ねたデータを持つトリメディア・データ・ストリームを消費者が利用するのに適した出力メデイアのフォーマットに変換し、統合することである。図４に示すように、中央キオスクのポスト・プロダクション・システムの動作をモニタし、制御するためにコンピュータをベースにした管理サブシステム４１０が使用される。単数または複数のメディア製作コンピュータ４６０および４６５はトリメディア・データ・ストリームのデコードおよび表示を含むトリメディア・データ・ストリームの処理を行う。一実施形態では、メディア製作コンピュータ４６０および４６５はトリメディア・データ・ストリームを処理するためのソフトウェアを備えて構成されたワークステーションである。中央キオスク・システムは１個ないしＮ個の独立して機能するメディア製作コンピュータをサポートするようにモジュラ式に拡張可能である。中央キオスク・システムのモジュラ式に拡張可能な性質は複数の車両装備システムのための同時的なポスト・プロダクションのサポートを促進する。

ある実施形態では、中央キオスク・メディア製作コンピュータ４６０および４６５は車両装備システムからの２つのメディア転送モードの１つをサポートするように構成されている。図４に４６０で示されているコンピュータはソリッドステート・メモリ・デバイスを介しタトリメディア・データ・ストリーム転送をサポートするように構成されている。一実施形態では、ポスト・プロダクション・プロセスはソリッドステート・メモリ・デバイスをメディア製作コンピュータのリセプタクルへと挿入することによって開始される。キオスクのオペレータは次に、ＣＤ、ＤＶＤ、またはＶＨＳテープのような適宜のトリメディア・プレーヤ出力メディアを装填するようにキオスク管理サブシステム・ディスプレイ・ユニットで促される。データ記録プロセスは完全自動化されている。記録段階が完了すると、キオスクのオペレータは出力メデイアを取り出すように促される。この時点で出力メディアは消費者に転送される準備完了である。出力メディアに記録されたデータから生成されるディスプレイの例は以下に示される。

別の実施形態では、ワイヤレス無線周波数受信を介してトリメディア・データ・ストリームの収集をサポートするように構成されたメディア製作コンピュータ・サブシステム４６５を中央キオスクに備えることができる。マイクロ波受信は複数のリアルタイムの車両装備トリメディア送信をサポートできるモジュラ式に拡張可能なアンテナ配列を介して容易にされる。メディア製作コンピュータ・サブシステム４６５は前述のようにデータを記録するためにリアルタイムのトリメディア・データ・ストリームを出力するマイクロ波受信機およびデコーダを含んでいる。

ビデオ・ウオール・システム５００は有効な娯楽と教育を兼ねたディスプレイを供給する。モジュラ式に拡張可能なビデオ・ウオール・システムは１個ないしＮ個のディスプレイ・モニタを含んでいる。通常は、ビデオ・ウオール・システムは３×３のパターンで配置された９個のディスプレイ・モニタを備えて構成されている。モニタに１つは事前に記録された娯楽と教育を兼ねた材料または広告材料を表示するためにＤＶＤまたはＶＨＳプレーヤに接続される。残りのモニタは車両装備システム２００から収集されたポスト・プロダクションのリアルタイムの、または再生されたトリメディア・データを表示するために中央キオスク・メディア製作コンピュータ４６０および４６５に接続される。一般的には、レース教習所の参加者およびその友人および家族メンバーは、トラック上の活動の画面が制限された状態で延長された期間だけ屋外座席で待機する。ビデオ・ウオール・システムは体験の娯楽の値を大いに増強する。

本発明の最終段階はＣＤ、ＤＶＤ、ストリーミング・ウエブ・メディア、放送メディア、およびＶＨＳのような様々な消費者メディア・フォーマットでの出力製品の伝搬である。一実施形態では、製品は特注のトリメディア・プレーヤ・ソフトウェア・アプリケーション６００を介してＣＤ、またはＤＶＤディスクで観られる。トリメディア・プレーヤは収集されたトリメディア媒体が消費者による対話型再生のための完全で首尾一貫した体験として処理できるようにするソフトウェア・アプリケーションである。このアプリケーションおよびトリメディア・ファイルは、ＣＤ、ＤＶＤ、テレビジョン放送、インターネット・ストリーミング、または同類のデジタル消費者メディアを含む様々なメディア・フォーマットで消費者に送られる。レースカーのドライバーまたは乗員はトラックでの走行の同期化され、統合されたトリメディア情報（視覚画像、オーディオおよびテレメトリ・データ）を観ることによって体験を再現することができる。

図５は「シート・タイム」期間中に出力されるトリメディア・プレーヤのコンピュータ・ディスプレイ・スクリーン・フォーマットの実施形態を示す。この図面は単一のドライブ、またはレースのためのビデオ、オーディオ、およびテレメトリ・データのリアルタイムでの統合、および同期化を示している。前述したように、主画面５０１と補助画面５０６、５０７、および５０８は車両内に配置されるか、またはトラック周囲の遠隔地に設置されたカメラからのビデオ出力を表示する。グラフィック・トラック画像５１０は走行されるトラックの形状を表示する。トラック画像５１０はオプションとして追加のトラック情報、並びに現在のトラック位置を表示するためのインジケータ・マークを含んでいてもよい。テレメトリ・インジケータ５２１−５２６は車両の現在の運転パラメータに関する情報を提供する。図５は速度計５２１、タコメータ５２２、重力加速度インジケータ５２３、ステアリング角度インジケータ５２４、ブレーキ位置インジケータ５２５、およびスロットル・インジケータ５２６を含むテレメトリ・ディスプレイの例を示している。他の実施形態では、テレメトリ・インジケータは他の車両テレメトリ・データを含んでいてもよく、またはドライバーの脈拍数または呼吸数のようなバイオテレメトリ・データを含んでいてもよい。ビデオ、トラック画像、およびテレメトリ出力に加えて、ディスプレイはさらにオーディオ・トラックをも含んでいる。オーディオ・トラックはエンジンおよびトランスミッションのサウンド、並びにドライバーまたは乗員の実況放送を含むことができる。ＣＤ、ＤＶＤ、またはその他のデジタル記憶メディアを含む実施形態では、トリメディア・データの再生は図５の底部に示されている制御パネル５３０によって制御される。制御パネル５３０によって視聴者は音量レベルを変更し、再生用の出力の一部を選択し、トリメディア出力の再生速度を制御することができる。

ドライブ体験トリメディア・データ・ストリームに加えて、トリメディア・プレーヤ出力は運転教習所、レーストラック、およびレースカーを描写するビデオ・クリップのような補助的な娯楽と教育を兼ねたデータを含むことができる。トリメディア情報がＣＤ、またはＤＶＤフォーマットで記憶される実施形態では、ナビゲーションおよび視聴を容易にするためストーリボードフォーマットが備えられる。例えば、ストーリボードは５「部」からなることができる。第一部はトラックの推移と設計を含むであろう。第二部はトリメディア表現が行われる運転教習所に関する情報を含むであろう。第三部は乗車前の教育的材料を含むであろう。第四部は複数のドライブ画面またはレース画面を含めてドライブ体験そのものを含むであろう。第五部は運転教習所での後続のプログラムに関する資料を含むであろう。運転教習所の必要性を満たすために、特定コンテンツのフォーマットにカスタマイズされる。

図６は「分析」期間中のトリメディア・プレーヤ出力のコンピュータ・ディスプレイ・スクリーン５５０を示している。ここでは２人のドライバーの実績が並べて比較されている。この実施形態では、対象となるドライブ体験と基準との統計的比較が、テスト・トラックのグラフィック・トラック・ディスプレイ５５８と並んで同時に表示される。それによって様々な判断基準、および基準の種類に応じて、消費者ドライバーの実績と基準とを比較することができる。示された比較は距離に応じて比較基準を表示する一連のグラフ５５２ａ−ｆを実行する。これらのグラフの例にはＭＰＨ対距離５５２ａ、ブレーキ対距離５５２ｂ、スロットル対距離５５２ｃ、ステアリング対距離５５２ｄ、ＲＰＭ対距離５５２ｅ、および横方向重力対距離５５２ｆを含んでいる。代替の判断基準を備えてもよく、その判断基準は時間のような別の相関された次元の関数として表示されてもよい。円グラフまたはその他のような別の種類のグラフを作成することもできる。

各グラフは比較のために同じ組の軸上に対象になるドライバー情報と基準の情報とを表示する。特に、線５５４ａ−ｆは対象になるドライバー情報を示し、線５５６ａ−ｆは基準情報を示す。対象になるドライバーの線をプロットするために用いられるデータは、ドライブ体験用に収集された、前に導入された情報（例えばテレメトリ・データ）から得られる。基準のドライバーの線をプロットするために用いられるデータは以前のドライブのラップの測定値、このような測定値の平均値、または仮説に基づく情報を含む様々なソースから得られる。基準は対象となるドライバーと同時にドライブした別のドライバー、対象となるドライバーによる過去の実績、有名なプロ・ドライバーによる実績などでよい。

好適には、シート・タイム期間のドライブ体験機能が備えられるように、グラフ５５２ａ−ｆでのデータの更新と同期してグラフィック・トラック画像５５８に沿って進行するインジケータ５６０とともに、グラフィックのトラック画像５５８が分析ディスプレイ・スクリーン５５０の１箇所に表示される。それによって特に、視聴者は対象となるドライブ体験と基準体験との注目すべき差異や類似性に対応するトラック上の位置を容易に観察できる。好適には、グラフには基準軸に沿って現在更新された位置を表示するためにグラフに沿って移動する強調バー（例えば５６２ａ−ｂ）が含まれている。特に、バー５６２ａ−ｂ、または線はトラックのグラフィック画像に沿ったインジケータ５６０の進行と同期して基準軸（ｘ軸、この場合は距離）に沿って進行する。グラフと実際のトラック位置との相関をさらに強調するため、グラフの１つのエリア（例えば左）の部分をグラフの残りのエリア（例えば線の右）とは異なるカラーで表示することができる。視覚的インジケータのこのような組み合わせによって、ドライブ体験と、トラック上での実績と結びついた基準との比較を分かり易い態様で検討することができる。

最後に、再生制御によってドライブ・データの容易な検討とナビゲーションが可能である。密度バーは表示されたグラフィック情報の粒状性を制御し、速度バーはトラックに沿ってインジケータ５６０が進行する速度を制御し、それによって検討および基準との比較が容易になる。

図７ａおよび７ｂは本発明の実施形態によるトリメディア・データ・ストリームの記録に含まれるステップのフローチャートを示している。ドライバーが車両を始動させるとプロセスが開始される（７００）。主電源インジケータがオンでない場合は（７０５）、主遮断スイッチがチェックされ（７０６）、必要ならば起動され（７０７）、または別の問題点が検査される（７０８）。必要がない場合は、ドライバーはオンボード・システムがオンになるのを待機し、放送の準備完了になる（７１０）。その後、当事者の準備が完了すると（７１５）、記録ボタンが押される（７２０）。システムが適正に動作していれば（７２５および７３０）、記録インジケータが点滅して、システムはトリメディア出力の最初の場面、または画面用に自己設定される。システムは仕様に従って、自動車が特定の速度に達するまで（７３５）、最初の画面用の入力データを記録する。この時点で、システムは次の場面、または画面用のパラメータを識別し（７４０）、このフォーマットでデータの記録を開始する。画面を変更するための追加の速度制動ポイント（７４５、７５０）を指定するか、または新たな場面用に出力フォーマットを変更するための判断基準として他のテレメトリ・パラメータを使用することができる。ドライブ終了時に、記録ボタンが再び押され（７５５）、記録が終了する。それによって記録インジケータ（７６０）の動作が停止するであろう。この時点で、ドライバーは車両をターンオフして（７６５）、またトリメディア・システムをもターン・オフして、放送を終了する。

本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲内のいずれかの、また全ての実施形態を包含するものと理解されたい。

本発明による経験重視型マルチメディア・レース・システムの実施形態の高レベル・システムの透視図である。 本発明の実施形態でのサブシステムを示したシステム構成のブロック図である。 本発明の実施形態による車両装備トリメディア製作システムの様々なサブシステムおよび構成要素の概略図である。 本発明の実施形態によるポスト・プロダクションおよびデータ伝搬プロセスを示した機能ブロック図である。 消費者によって観られるトリメディア・プレーヤ・アプリケーションの図である。この図面は本発明による消費者ドライブ体験の「シート・タイム」再生スクリーン画面を示す。 「分析」期間中のトリメディア・プレーヤ・アプリケーションのディスプレイを示す図である。 本発明の実施形態による体験重視型マルチメディア・レース・システムの記録方法のフローチャートである。 本発明の実施形態による体験重視型マルチメディア・レース・システムの記録方法のフローチャートである。

Claims (25)

1. マルチメディア・レース体験システムであって、
   複数個の車両装備カメラ入力ソースと；
   複数個の車両装備マイクロフォン入力ソースと；
   複数個の車両装備テレメトリ入力ソースと；
   少なくとも１個の遠隔入力ソースと；
   前記入力ソースと動作可能に通信し、入力データを多重化されたデータ・ストリームへと多重化するように構成された車両装備処理ユニットと；
   前記処理ユニットと動作可能に通信し、前記多重化されたデータ・ストリームを外部処理ユニットへと伝送するための車両装備データ伝送ユニットとを備えている、前記マルチメディア・レース体験システム。
2. 少なくとも１個のカメラ入力ソースはさらに、前記車両装備処理ユニットと動作可能に通信するための無線周波数送信機を備えている請求項１に記載のマルチメディア・レース体験システム。
3. 少なくとも１個のマイクロフォン入力ソースはさらに、前記車両装備制御ユニットと動作可能に通信するため該車両装備制御ユニットに接続されたオーディオ・ケーブルを備えている請求項１に記載のマルチメディア・レース体験システム。
4. 少なくとも１個の車両装備テレメトリ入力ソースは、バイオテレメトリ入力ソースを備えている請求項１に記載のシステム。
5. 前記バイオテレメトリ入力ソースは前記車両装備処理ユニットと動作可能に通信するため該車両装備制御ユニットに接続されたパルス・オキシメータ装置とケーブル配線とを備えている請求項４に記載のシステム。
6. 前記少なくとも１個の車両装備テレメトリ入力ソースは、ホイール速度インジケータを備えている請求項１に記載のシステム。
7. 前記車両装備処理ユニットと動作可能に通信する全地球測位システム受信機を備えている請求項１に記載のシステム。
8. 前記車両装備処理ユニットと動作可能に通信する複数個のワイヤレス・トラック位置ビーコン送信機をさらに備えている請求項１に記載のシステム。
9. 入力データを多重化するように構成された前記処理ユニットはさらに、位置との近接度に基づいて前記多重化されたデータ・ストリームに含めるデータを選択するように構成されている請求項８に記載のシステム。
10. 少なくとも１個の遠隔入力ソースはビデオ・カメラを備えている請求項１に記載のシステム。
11. 少なくとも１個の遠隔入力ソースはさらに、前記車両装備処理ユニットと動作可能に通信するための無線周波数送信機を備えている請求項１に記載のシステム。
12. 入力データを多重化するように構成された前記処理ユニットはさらに、受信したテレメトリ入力に基づいて前記多重化されたデータ・ストリームに含めるデータを選択するように構成されている請求項１に記載のシステム。
13. 入力データを多重化するように構成された前記処理ユニットは、さらに、前記データ・ストリームへと多重化された入力データを同期化するように構成されている、請求項１に記載のシステム。
14. 入力データを多重化するように構成された前記処理ユニットは前記多重化されたデータ・ストリームをエンコードするように構成されている請求項１に記載のシステム。
15. 前記処理ユニットは前記多重化されたデータ・ストリームをＭＰＥＧフォーマットにエンコードするように構成されている請求項１４に記載のシステム。
16. 前記車両装備データ伝送ユニットはマイクロ波無線周波数送信機を備えている請求項１に記載のシステム。
17. 多重化されたデータ・ストリームを受信する中央キオスク・ベース処理ユニットをさらに備えている請求項１に記載のシステム。
18. 前記中央キオスク・ベース処理ユニットは前記多重化されたデータ・ストリームを記憶媒体へと出力する請求項１７に記載のシステム。
19. 前記記憶媒体はＤＶＤディスクである請求項１８に記載のシステム。
20. 前記中央キオスク・ベース処理ユニットは前記多重化されたデータ・ストリームを再生媒体へと出力する請求項１７に記載のシステム。
21. 前記再生媒体はテレビジョン放送である請求項２０に記載のシステム。
22. 前記中央キオスク・ベース処理ユニットはローカル・エリア・ネットワークと動作可能に通信する複数個のワークステーションを備え、各ワークステーションは異なる車両装備処理ユニットから多重化されたデータ・ストリームを受信する請求項１７に記載のシステム。
23. 第一カメラ入力ソースが車両の前部からの画面を供給し、第二カメラ入力ソースがレーシングカーの後部からの画面を供給し、第三カメラ入力ソースがドライバーの画面を供給し、第四カメラ入力ソースがレーススタイルに応じた画面を供給し、少なくとも１個の遠隔カメラ入力ソースが車両の外部画面を供給する請求項１に記載のシステム。
24. マルチメディア・レース体験システムであって、
    複数個の車両装備カメラ入力ソースと；
    複数個の車両装備マイクロフォン入力ソースと；
    複数個の車両装備テレメトリ入力ソースと；
    少なくとも１個の遠隔入力ソースと；
    複数個の遠隔ビーコン送信機と；
    単数または複数の遠隔ビーコン送信機と動作可能に通信され、車両の現在地を判定するための少なくとも１個の車両装備ビーコン受信機と；
    前記入力ソースおよび少なくとも１個の前記車両装備ビーコン受信機と動作可能に通信され、前記入力ソースによって供給された入力データを選択し、該選択された入力データを多重化されたデータ・ストリームへと多重化するように構成され、少なくとも１個の入力ソースからの入力データの選択は判定された車両の現在地に基づいて行う、車両装備処理ユニット；及び、
    前記処理ユニットと動作可能に通信され、前記多重化されたデータ・ストリームを外部の処理ユニットに伝送するための車両装備データ伝送ユニットを備えている、前記マルチメディア・レース体験システム。
25. 判定された車両の現在地に基づいて行われる、少なくとも１個の入力ソースからの入力データの選択は、数なくとも１個の遠隔入力ソースからのデータの選択を含んでいる請求項２４に記載のシステム。