JP2006502031A - 前貫通路による列車乗換え - Google Patents

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シーメンス トランスポーテーション システムズ ゲーエムベーハー ウント コーカーゲー
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Abstract

車体(1)と台枠(2)を備えた鉄道車両であって、その際、該車体(1)の端面に戸開口部(3)が設けられており、かつ該車体(1)から隔たって該戸開口部(3)前方に、少なくとも該車体(1)に結合した連結フレーム(4)ならびに該連結フレーム(4)と該車体(1)の間に波形ほろ(5)が配置されており、その際、鉄道車両の自動連結のための連結装置(6)が該台枠(2)に結合されている鉄道車両において、この場合、該連結フレーム(4)が、該戸開口部(3)に対して平行に置かれた本質的に水平な軸(A)を中心に回転可能に該連結装置(6)に支持されており、かつ、該連結フレーム(4)が垂直方向に可動に該車体(1)にピン接合されている。

Description

本発明は、車体と台枠を備えた鉄道車両であって、その際、該車体の端面に戸開口部が設けられており、かつ該車体から隔たって該戸開口部前方に、少なくとも該車体に結合した連結フレーム(Kuppelrahmen)ならびに該連結フレームと該車体の間に波形ほろ(Wellenbalg)が配置されており、その際、鉄道車両の自動連結のための連結装置が該台枠に結合されている鉄道車両に関する。
鉄道車両による人員輸送の場合には、旅客の希望の旅行目的地への到達のために列車乗換えが行われなければならないということが起こりうる。二列車間の迅速な乗換えを可能にするために、それぞれ列車端側に配置された二台の鉄道車両の端面を相互に連結することが公知になっている。相互に連結された二台の鉄道車両は、互いに向かい合うその端面に各一つの戸開口部を有する。それぞれの戸開口部前方から隔たって連結フレームがそれぞれの鉄道車両に備えられており、その際、該連結フレームとその割り当てられた戸開口部の間に各一つの波形ほろが配置されている。
連結された状態では二つの連結フレームはばね要素によって上下で押し合わされ、その際、機械的な結合が連結フレーム間に備えられていないことが通常である。したがって二つの連結フレームはばね要素のばね力のみによって互いに固定され、その際、該連結フレームの互いに向かい合う面が摩擦面として設計されている。
それぞれ列車端側に配置された両方の鉄道車両が連結され、かつ、波形ほろどうしが結合された後に乗客は渡り板を越えて第一の列車から第二の列車に移ることができる。渡り板とは通常、車体に固定して結合された板ならびにその上の、水平方向の動きのみを実施することができる滑り板のことである。滑り板は棒を介して連結器と結合されていることができ、この棒を介して連結器の水平方向の動きが滑り板に伝達されることができる。
この公知の解決策の欠点はとりわけ、鉄道車両の反対方向で垂直の動きの場合に貫通路部分における段形成およびしたがって乗客の危険がもたらされる可能性があることである。
独国特許出願公開第19947829号 ウェルナー・ダイナート(Werner Deinert)「鉄道車両(Eisenbahnwagen)」第10章 トランスプレスVEBフェアラーク・フューア・フェアケーアスウェーゼン(Transpress VEB Verlag fur Verkehrswesen)刊、第5版、1985年
したがって本発明の課題は、従来技術の上記欠点を克服することである。
上記課題は、冒頭に記載の種類の鉄道車両をもって本発明によれば、連結フレームが、戸開口部に対して平行に置かれた本質的に水平な軸を中心に回転可能に連結装置に支持されており、かつ、連結フレームが垂直方向に可動に車体にピン接合されていることによって解決される。
本発明による解決策によって、連結された鉄道車両の場合に連結フレームが本質的に垂直方向に同方向に動くことができ、かつ、したがって段形成が回避されうることが可能である。
連結フレームはその下端部で、車体に向かい合う側に、戸開口部に対して平行に延びる本質的に水平な回転軸を中心に回転可能に支持された少なくとも一枚の踏み板を有することが好ましい。さらに車体は、該車体の連結フレームに向かい合う側に、連結フレームに支持された踏み板の回転軸に対して平行に延びる軸を中心に回転可能に支持された少なくとも一枚の踏み板を有することができる。このようにして、連結された鉄道車両の貫通路部分における渡り板の手作業による挿入を不要にすることができ、したがって工賃を減らすことができる。
本発明の有利な変形形態の場合には連結フレームの上端部と車体の間に、垂直方向に回転可能に車体に支持された少なくとも一つのばね要素が備えられており、このばね要素によって連結フレームの上端部が、車体の前方に押されている。今まさに述べた措置によって、連結フレームの両方の上端部を互いに押し合わせることが可能となり、これにより鉄道車両間の貫通路部分が著しく(sehrt)良好に密閉されることができる。
本発明の有利な実施態様の場合には上記鉄道車両は動力車である。
図1および図2によれば、本発明による鉄道車両、好ましくは動力車、は車体1と台枠2を有し、その際、該車体1の端面に戸開口部3が設けられており、この戸開口部を通って乗客は第一の列車ないしは鉄道車両から第二の列車ないしは鉄道車両に移ることができる。乗客の乗換えが行われる二台の鉄道車両の相互に連結された端部は、本質的に同様に形成されている。
車体1から隔たって、戸開口部3の前方に位置する範囲に、車体1に結合された連結フレーム4が配置されており、この連結フレームは摩擦面として形成されている。さらに連結フレーム4と車体1の間に波形ほろ5が備えられている。
二台の鉄道車両ないしは列車の連結された状態では乗客は、ある鉄道車両ないしは列車からもう一つの鉄道車両ないしは列車に到達するために、第一の鉄道車両の、まず戸開口部3、波形ほろ5そして連結フレーム4、さらにこれに続いて、ここでは図示されていない第二の鉄道車両の連結フレーム、波形ほろそして最後に戸開口部を通り抜ける。
連結フレーム4は、台枠2に割り当てられた端部にて、台枠2と結合した、二台の鉄道車両の自動連結のための少なくとも一つの連結装置6と結合している。
列車ないしは鉄道車両の連結は自動的に行われ、その際、鉄道車両の自動連結装置6は連結過程の間に相互に噛み合い、かつ最終的にロックすることができる。連結装置6によって貫通路、即ち連結フレーム4どうしを一緒にすることができ、かつ、相互に機械的に結合させることができる。鉄道車両の自動連結のための装置は、当業者には数多く知られており、したがってここではこれ以上詳しく説明する必要はなく、このような装置に関しては例えば次を参照されたい: ウェルナー・ダイナート(Werner Deinert)「鉄道車両(Eisenbahnwagen)」第10章、トランスプレスVEBフェアラーク・フューア・フェアケーアスウェーゼン(Transpress VEB Verlag fur Verkehrswesen)刊、第5版、1985年または独国特許出願公開第19947829号明細書。
連結フレーム4は、戸開口部に対して、ないしは連結フレーム4の幅Bに対して本質的に平行に水平方向に延びる軸Aを少なくとも中心に回転可能に、自動連結装置6に支持されている。さらに連結フレーム4は、一つ以上の結合要素9によって、本質的に該連結フレームの高さHに対して平行な方向に、即ち車体1に対して垂直に、スライド可能に車体1にピン接合されている。
結合要素9は、例えば長手方向に可動な棒材であってもよいし、踏み板を支持する自体公知の鋏状メカニズム(Scherenmechanismus)などであってもよい。しかしながら、結合要素9として負荷分散という理由から少なくとも二本の棒材が備えられていることが好ましい。結合要素9は、連結フレーム4の幅Bに対して平行に延びる軸B、B′を中心に回転可能に車体1ならびに連結フレーム4に支持されていてもよい。これにより二台の鉄道車両の連結された状態で、これら二台の鉄道車両に割り当てられた連結フレーム4間の垂直の動きが、貫通路部分における段形成が生じることなく伝達されることができる。
連結フレーム4はその下端部に、該連結フレームの車体1に向かい合う側に、戸開口部3に対して平行に延びる本質的に水平な回転軸A′を中心に回転可能に支持された踏み板7を有していてもよい。
車体1もまた、該車体の連結フレーム4に向かい合う側に、連結フレーム4に支持された前記踏み板7の回転軸A′に対して平行に延びる軸A″を中心に回転可能に支持された踏み板8を有していてもよく、この踏み板8は前記結合要素9に支えられていてもよい。結合要素9上に踏み板8を支えるために、結合要素9と踏み板8の間に配置されるスペーサ10が備えられていてもよく、このスペーサは、棒材(即ち結合要素9)上を滑動することができるスライダとして形成されていてもよい。車体1に支持された踏み板8はこの場合には本質的に、連結フレーム4に支持された前記踏み板7の高さに配置されていることができ、その際、これら二枚の踏み板7,8は、貫通路部分における踏み越し面(Ubertrittsflache)を形成するために少なくとも部分的に重なる。
垂直方向に可動に車体1ないしは連結フレーム4に支持された踏み板7,8の今まさに記載した配置によって、踏み板7,8相互の相対的な位置が連結フレーム5の垂直にずれた際に本質的に変化しないことが保証されることができ、その結果、このエリアで段形成が回避されることができる。
連結フレーム5の上端部と車体1の間に、車体1に垂直方向に回転可能に支持された少なくとも一つ、好ましくは二つのばね要素11が備えられていてもよく、このばね要素によって連結フレーム4の上端部は車体1の前方に押されている。連結フレーム4の上端部を非連結状態で固定するために少なくとも一つの背控え要素(Ruckhalteelement)12、例えば(ワイヤ)ロープまたは任意のその他の保持装置、が備えられていてもよく、この背控え要素は車体1と連結フレーム4の上端部とに結合されていることができる。背控え要素12はその長さを、連結フレーム4が、レール面に向かって通常に延びる直線Gと角度αをなし、その際、該連結フレームの上端部が直線Gに傾いているように寸法決定することができる。ばねの要素11のばね力によって、互いに連結された鉄道車両の連結フレーム5の上端部どうしが押し合わされ、このことによって貫通路部分における密閉が保証されることができる。
本発明の成果は、前貫通路(Frontubergang)を介して列車からもう一つの列車への乗客の安全な乗換えを保証していることである。前貫通路どうしの自動連結によって、連結に要する時間を公知の解決策に比して大幅に短縮することができ、その際、自動連結にもかかわらず、貫通路部分における危険な段が生じない。人がしなければならないのは、今や戸を開けることだけである。
次に本発明を更なる利点とともに、図面に示されている限定されない二三の実施の形態につき詳説する。
本発明による鉄道車両の端部の側面を示す概略図である。 本発明による連結フレームおよび連結装置をより詳細に示す概略図である。

Claims (5)

  1. 車体(1)と台枠(2)を備えた鉄道車両であって、その際、該車体(1)の端面に戸開口部(3)が設けられており、かつ該車体(1)から隔たって該戸開口部(3)前方に、少なくとも該車体(1)に結合した連結フレーム(4)ならびに該連結フレーム(4)と該車体(1)の間に波形ほろ(5)が配置されており、その際、鉄道車両の自動連結のための連結装置(6)が該台枠(2)に結合されている鉄道車両において、該連結フレーム(4)が、該戸開口部(3)に対して平行に置かれた本質的に水平な軸(A)を中心に回転可能に該連結装置(6)に支持されており、かつ、該連結フレーム(4)が垂直方向に可動に該車体(1)にピン接合されていることを特徴とする鉄道車両。
  2. 前記連結フレーム(4)がその下端部で、前記車体(1)に向かい合う側に、前記戸開口部(3)に対して平行に延びる本質的に水平な回転軸(A′)を中心に回転可能に支持された少なくとも一枚の踏み板(7)を有することを特徴とする、請求項1記載の鉄道車両。
  3. 前記車体(1)が該車体の連結フレーム(5)に向かい合う側に、該連結フレーム(5)に支持された前記踏み板(7)の回転軸(A′)に対して平行に延びる軸(A″)を中心に回転可能に支持された少なくとも一枚の踏み板(8)を有することを特徴する、請求項1または2記載の鉄道車両。
  4. 前記連結フレーム(4)の上端部と前記車体(1)の間に、垂直方向に回転可能に該車体(1)に支持された少なくとも一つのばね要素(8)が備えられており、このばね要素によって連結フレーム(5)の上端部が、該車体(1)の前方に押されていることを特徴する、請求項1から3までのいずれか1項に記載の鉄道車両。
  5. 前記鉄道車両が動力車であることを特徴する、請求項1から4までのいずれか1項に記載の鉄道車両。

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