JP2006352871A - 隔離素子を含む平板型mimoアレーアンテナ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の平板型MIMOアレーアンテナは、基板と、基板上に製造された複数のアンテナ素子と、複数のアンテナ素子それぞれから放射された電磁気波が他アンテナ素子に及ぼす影響を相殺させる隔離部と、を含む。アンテナ素子が2つである場合、隔離部が、基板上で2つのアンテナ素子間の空間に位置し、2つのアンテナ素子間の距離のうち中心を基準にして両側に対称の構造を有する、少なくとも1つ以上の隔離素子を含むことができる。これによって、アンテナ素子間の干渉を防止し、信号の歪曲を防止できる。
【選択図】図1
Description
これを防止するために、従来のMIMOアレーアンテナは、基板上に配列された各アンテナ素子との間で3次元構造の壁を立てて、各アンテナから放射される電磁気波が他のアンテナに伝播されることを遮断する。
そこで、本発明は前述した問題点を解決するために案出されたもので、アンテナ間の干渉を防ぎ、容易に製造可能な電子装置を提供することを目的とする。
本発明によると、隔離部を用いてアンテナ素子間の干渉を防止することによって、放射パターンの歪曲を防止し、出力利得を高めることができる。また、このような平板型MIMOアレーアンテナは、ほとんど2次元に近い平板構造に製造できる。これによって、超小型MIMOシステムにて使用できる。
本願第2発明は、第1発明において、前記複数のアンテナ素子それぞれを給電させる複数の給電部を更に含む。給電部に電力を供給することにより、各アンテナ素子から電波を出力することができる。
本願第4発明は、第3発明において、前記隔離部が、前記第1および第2アンテナ素子間の距離のうち中心を基準にして両側に対称の構造を有する隔離素子を含むことが好ましい。
また、本願第5発明は、第4発明において、前記隔離素子が、前記第1および第2アンテナ素子とそれぞれ所定の距離離隔していることが好ましい。
本願第7発明は、第6発明において、前記複数の隔離素子が、前記第1および第2アンテナ素子それぞれの中心部間距離の1/2倍に当たる長さを有することが好ましい。
本願第10発明は、第9発明において、前記第1隔離部が、前記基板上で前記第1および第2アンテナ素子間に位置し、前記第1および第2アンテナ素子間の距離のうち中心を基準にして両側に対称の構造を有し、所定の間隔だけ互いに離隔された複数の隔離素子を含むことが好ましい。
本願第12発明は、第11発明において、前記第3隔離部が、前記第1および第4アンテナ素子間の距離のうち中心を基準にして両側に対称の構造である隔離素子を含むことができる。
図1における第1および第2隔離素子131,132がそれぞれバー状で製造され、バーの長軸方向が両アンテナ素子110、120に向っている構造で配置されている。しかし、1つの隔離素子で具現することもできる。また、両側に対称の構造であれば、バー状でないその他の特殊な形態で具現することもできる。さらに、図1では隔離部130が2つの隔離素子131,132から具現された場合を図示しているが、隔離部130は1つあるいは3つ以上の隔離素子で具現されることもできる。この場合、各隔離素子も両アンテナ素子110,120間の距離中、中心を基準にして両側に対称の構造で製造されるべきである。隔離素子の個数によるリターンロス特性の違いは後述する。
第1および第2アンテナ素子210,220が、図4のように縦に配列、つまり第1および第2アンテナ素子210,220の長辺方向に沿って配列された場合、第1および第2給電部241,242の配置位置のために、隔離部230を第1および第2アンテナ素子210、220との間に配置できない。即ち、図1のように隔離素子を配置したならば、両方向に対称されず、結果的には電磁気波の相殺が起こらない。
図5は図4の平板型MIMOアレーアンテナにおいて、各アンテナ素子210、220と隔離部230との間の間隔dが15mmであり、他の実験条件が図2と同一環境下にあるとすれば、隔離部230の長さcを37mm、37.5mm、38mmに変更しながら測定した周波数対比リターンロス特性を示すグラフである。図5において、S11グラフを参照すると、ほぼ4.3GHzから5.5GHzとの間の範囲内で電磁気波の最も多く放射されることが分かる。さらに、長さcが37.5mmであるとき、アンテナの中心周波数(5.15〜5.35GHz)を満足していることが分かる。また、長さcが37.5mmであるとき、リターンロスが−45dB程度と最も小さく、本平板型MIMOアレーアンテナの出力利得が最大になることが分かる。
図9は本発明の他の実施形態であって、4つのアンテナ素子を使用する平板型MIMOアレーアンテナの構成を示す図面である。同図によると、本平板型MIMOアレーアンテナは、第1アンテナ素子310、第2アンテナ素子320、第3アンテナ素子330、第4アンテナ素子340、第1隔離部350、第2隔離部360、第3隔離部370、第4隔離部380、第1給電部391、第2給電部392、第3給電部393、第4給電部394を含んでなる。
即ち、図9に示すように、第1ないし第4給電部391ないし394がそれぞれ対応するアンテナ素子310ないし340の下部に製造されれば、第1隔離部350は第1および第2アンテナ素子310、320との間に位置する。結果的に、第1隔離部350は第1および第2アンテナ素子310,320との間の干渉を防止する。
第3および第4隔離部370,380の構成および動作もやはり図4に示す実施形態と同一であるので、詳説は省略する。図9に図示された形態のように各隔離部350ないし380を配置すると、隔離部350は第1アンテナ素子310及び第2アンテナ素子320間の干渉を防止し、隔離部360は第3アンテナ素子330及び第4アンテナ素子340間の干渉を防止し、隔離部370は第1アンテナ素子310及び第4アンテナ素子340間の干渉を防止し、隔離部380は第2アンテナ素子320及び第3アンテナ素子330間の干渉を防止する。よって、アンテナ素子310ないし340間の干渉が防止されて、放射パターン歪曲や出力効率の低下などの問題が解決される。
図10は図9の平板型MIMOアレーアンテナにおいて、各アンテナ素子310ないし340との間で干渉が防止される現象を示す模式図である。図10は5.25GHzの中心周波数の帯域での動作を示す。図10においてクロスハッチングが矢印方向に表示されるほど、電磁気波の影響をより受けることを意味する。また、図10には、第1アンテナ素子310のみに給電した場合、第1及び第2アンテナ素子310、320のみに給電した場合、第1乃至第3アンテナ素子310〜330に給電した場合、第1乃至第4アンテナ素子310〜340のみに給電した場合のそれぞれの場合が図示されている。
110,210,310 第1アンテナ素子
120,220,320 第2アンテナ素子
330 第3アンテナ素子
340 第4アンテナ素子
130,230 隔離部
350 第1隔離部
360 第2隔離部
370 第3隔離部
380 第4隔離部
141,142,241,242,391,392,393,394給電部
Claims (13)
- 基板と、
前記基板上に製造された複数のアンテナ素子と、
前記複数のアンテナ素子それぞれから放射された電磁気波が他アンテナ素子に及ぼす影響を相殺させる隔離部と、
を含むことを特徴とする平板型MIMOアレーアンテナ。 - 前記複数のアンテナ素子それぞれを給電させる複数の給電部を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の平板型MIMOアレーアンテナ。
- 前記複数のアンテナ素子が、
前記基板上に製造された第1アンテナ素子と、
前記基板上で前記第1アンテナ素子と所定の距離離隔された位置に製造された第2アンテナ素子と、
を含むことを特徴とする請求項2に記載の平板型MIMOアレーアンテナ。 - 前記隔離部が、前記第1および第2アンテナ素子間の距離のうち中心を基準にして両側に対称の構造を有する隔離素子を含むことを特徴とする請求項3に記載の平板型MIMOアレーアンテナ。
- 前記隔離素子が、前記第1および第2アンテナ素子とそれぞれ所定の距離離隔していることを特徴とする請求項4に記載の平板型MIMOアレーアンテナ。
- 前記隔離部が、前記基板上で前記第1および第2アンテナ素子間の空間に位置し、前記第1および第2アンテナ素子間の距離のうち中心を基準にして両側に対称の構造を有し、所定の間隔だけ互いに離隔された複数の隔離素子を含むことを特徴とする請求項3に記載の平板型MIMOアレーアンテナ。
- 前記複数の隔離素子が、前記第1および第2アンテナ素子それぞれの中心部間距離の1/2倍に当たる長さを有することを特徴とする請求項6に記載の平板型MIMOアレーアンテナ。
- 前記複数のアンテナ素子が、
前記基板上で製造された第1アンテナ素子と、
前記基板上で前記第1アンテナ素子と所定のα距離だけ離隔した位置に製造された第2アンテナ素子と、
前記基板上で、前記第1および第2アンテナ素子が配列された方向と垂直した方向に前記第2アンテナ素子と所定のβ距離だけ離隔した位置に製造された第3アンテナ素子と、
前記基板上で、前記第1アンテナ素子と前記β距離だけ離隔し、前記第3アンテナ素子と前記α距離だけ離隔した位置に製造された第4アンテナ素子と、
を含むことを特徴とする請求項2に記載の平板型MIMOアレーアンテナ。 - 前記隔離部が、
前記第1および第2アンテナ素子それぞれから放射された電磁気波が相手側のアンテナ素子に及ぼす影響を相殺させる第1隔離部と、
前記第3および第4アンテナ素子それぞれから放射された電磁気波が相手側のアンテナ素子に及ぼす影響を相殺させる第2隔離部と、
前記第1および第4アンテナ素子それぞれから放射された電磁気波が相手側のアンテナ素子に及ぼす影響を相殺させる第3隔離部と、
前記第2および第3アンテナ素子それぞれから放射された電磁気波が相手側のアンテナ素子に及ぼす影響を相殺させる第4隔離部と、
を含むことを特徴とする請求項8に記載の平板型MIMOアレーアンテナ。 - 前記第1隔離部が、前記基板上で前記第1および第2アンテナ素子間に位置し、前記第1および第2アンテナ素子間の距離のうち中心を基準にして両側に対称の構造を有し、所定の間隔だけ互いに離隔された複数の隔離素子を含むことを特徴とする請求項9に記載の平板型MIMOアレーアンテナ。
- 前記第2隔離部が、前記基板上で前記第3および第4アンテナ素子間に位置し、前記第3および第4アンテナ素子間の距離のうち中心を基準にして両側に対称の構造を有し、所定の間隔だけ互いに離隔された複数の隔離素子を含むことを特徴とする請求項10に記載の平板型MIMOアレーアンテナ。
- 前記第3隔離部が、前記第1および第4アンテナ素子間の距離のうち中心を基準にして両側に対称の構造である隔離素子を含むことを特徴とする請求項11に記載の平板型MIMOアレーアンテナ。
- 前記第4隔離部が、前記第2および第3アンテナ素子間の距離のうち中心を基準にして両側に対称の構造である隔離素子を含むことを特徴とする請求項12に記載の平板型MIMOアレーアンテナ。
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