JP2006350027A - ズームレンズ及びそれを用いた電子撮像装置 - Google Patents

ズームレンズ及びそれを用いた電子撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 簡素な構成で結像性能の優れたズームレンズを得ることができ、薄型で広画角のデジタルカメラやビデオカメラに適したズームレンズ及びそれを用いた電子撮像装置を提供する。
【解決手段】 物体側より順に、2つのレンズ成分からなる第1レンズ群と、1つのレンズ成分からなる第2レンズ群を少なくとも有し、変倍時に、少なくとも前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が変化し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群とが共に非球面のレンズ面を有し、前記第1レンズ群の非球面のうちの少なくとも一つの非球面(非球面A)が、次の条件式を満たすことを特徴とする。
1/h1<1.35
但し、R1は非球面Aの近軸曲率半径であり、h1は広角端にて物体側からの入射角が36度以上で入射し像面に至る最軸外主光線が前記非球面Aを通過するときの非球面Aとの交点aと光軸との距離である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ズームレンズ及びそれを用いた電子撮像装置に関し、特に、ズームレンズ等の光学系部分の工夫により、画角が広く薄型で低コストで実現可能なズームレンズ及びそれを用いたデジタルカメラやビデオカメラ等の電子撮像装置に適した構成としたものである。
近年、デジタルカメラ等の電子撮像装置には、撮影レンズとしてズームレンズを搭載するのが一般的となっている。そして、デジタルカメラ等の電子撮像装置の小型化等を図る上で、撮影レンズであるズームレンズの薄型化の要求が、より一層高くなってきている。
しかし、撮像素子の小さいデジタルカメラに用いられるズームレンズは、焦点距離が短くなるため、撮像素子の斜入射特性を満たしつつ、各種収差を小さく設計しようとすると、ズームレンズを構成するレンズの枚数は多くなりやすいため、ズームレンズの薄型化を満たすことが困難となっている。
そこで、一般には、複数のレンズ群からなるズームレンズでは、ズームレンズを構成するレンズの枚数を少なくすることによって、ズームレンズの収納時(沈胴時)の厚みを薄くしているが、上記のようなズームレンズ全長の薄型化を図る上では、最小の群数である2群で構成されるズームレンズを採用することが考えられる。こうした収納時の厚みの小型化を図ったズームレンズに関する技術として、例えば、特許文献1が提案されている。
特開2004−102211号公報
特許文献1に記載のズームレンズは、物体側から順に、負の屈折力を有するレンズ群Aと、正の屈折力を有するレンズ群Bを含み、レンズ群Bが、物体側に凸形状の3枚のメニスカスレンズで構成したものであり、ズームレンズ全長を薄型化している。
また、撮像素子の高画素化が進むに伴い、画像をトリミングすることにより望遠側にズームする効果を得ることができる。そのため、ズームレンズには、薄型化の他に、より広角化が強く求められる。
そこで、本発明は、従来構成の有する上記のような問題点に鑑みて成されたものである。その目的とするところは、機構レイアウト上、小型で簡素なズームレンズで、広角域が広く、コマ収差、非点収差、倍率色収差を十分に補正することにより、従来技術よりも撮影時の画角が広く、カメラの収納状態での厚みを薄くすることが可能なデジタルカメラやビデオカメラに適したズームレンズ及びそれを用いた電子撮像装置の提供を目的とするものである。
上記目的を達成するため、本発明のズームレンズは、物体側より順に、2つのレンズ成分からなる第1レンズ群と、1つのレンズ成分からなる第2レンズ群を少なくとも有し、変倍時に、少なくとも前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が変化し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群とが共に非球面のレンズ面を有し、前記第1レンズ群の非球面のうちの少なくとも一つの非球面(以下、非球面Aとする)が、次の条件式を満たすことを特徴とする。
1/h1<1.35
但し、R1は非球面Aの近軸曲率半径であり、h1は広角端にて物体側からの入射角が36度以上で入射し像面に至る最軸外主光線が前記非球面Aを通過するときの非球面Aとの交点(以下、交点aとする)と光軸との距離である。レンズ成分は、有効範囲にて空気接触面が入射面と射出面の2つのみでその間に空間を持たないレンズであり、単レンズ又は接合レンズで構成されている。
また、本発明のズームレンズにおいて、好ましくは、前記非球面Aが、次の条件式を満足することを特徴とする。
1/h2<1.2
但し、R1は非球面Aの近軸曲率半径であり、h2は広角端にて物体側からの入射角が40度以上で入射し像面に至る最軸外主光線が前記非球面Aを通過するときの非球面Aとの交点(以下、交点bとする)と光軸との距離である。
また、本発明のズームレンズにおいて、好ましくは、前記第1レンズ群中の何れかのレンズ成分が負レンズ成分で構成され、前記負レンズ成分の像側面が凹面であり、且つ、前記凹面が、前記非球面Aで構成されていることを特徴とする。
また、本発明のズームレンズにおいて、好ましくは、前記非球面Aが、次の条件式を満足する形状であることを特徴とする。
0.35<Z1/h1<1.0
1.01<{h1 2+(R1−Z12}/R1 2<1.5
但し、Z1は非球面Aの面頂から交点aまでの光軸方向での距離であり、h1は広角端にて物体側からの入射角が36度以上で入射し像面に至る最軸外主光線が前記非球面Aを通過するときの非球面Aとの交点aと光軸との距離であり、R1は非球面Aの近軸曲率半径である。
また、本発明のズームレンズにおいて、好ましくは、前記非球面Aが、次の条件式を満足する形状であることを特徴とする。
0.45<Z2/h2<1.0
1.05<{h2 2+(R1−Z22}/R1 2<1.5
但し、Z2は非球面Aの面頂から交点bまでの光軸方向での距離であり、h2は広角端にて物体側からの入射角が40度以上で入射し像面に至る最軸外主光線が前記非球面Aを通過するときの非球面Aとの交点bと光軸との距離であり、R1は非球面Aの近軸曲率半径である。
また、本発明のズームレンズにおいて、好ましくは、前記第1レンズ群が全体として負の屈折力を有し、前記第1レンズ群中の物体側のレンズ成分が、像面側に凹面を有する負レンズ成分で構成され、前期負レンズ成分の凹面の近軸曲率半径の絶対値が、第1レンズ群中の空気に接する何れのレンズ面の近軸曲率半径の絶対値よりも小さく、前記第1レンズ群中の像面側のレンズ成分が、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズ成分で構成され、前記第2レンズ群が全体として正の屈折力を有し、前記第2レンズ群中のレンズ成分が、物体側に凸面を有し、前記第2レンズ群のレンズ成分の凸面の近軸曲率半径の絶対値が、第2レンズ群中の空気に接する何れのレンズ面の近軸曲率半径の絶対値よりも小さいことを特徴とする。
また、本発明のズームレンズにおいて、好ましくは、次の条件式を満足することを特徴とする。
2.0<f2/Y<2.5
5.0<LW/Y<9.0
但し、f2は第2レンズ群の焦点距離であり、LWは広角端における最も物体側のレンズ面面頂から結像面までの距離であり、Yはズームレンズのイメージサークルの半径である。
また、本発明のズームレンズにおいて、好ましくは、前記非球面Aが、前記負レンズ成分の凹面であり、前記非球面Aの形状が、光軸から離れるに従って負の屈折力が小さくなる形状に形成されていることを特徴とする。
また、本発明のズームレンズにおいて、好ましくは、前記第1レンズ群中の物体側のレンズ成分の入射面の近軸曲率半径の絶対値が、第1レンズ群中の空気に接する何れのレンズ面の近軸曲率半径の絶対値よりも大きいことを特徴とする。
また、本発明のズームレンズにおいて、好ましくは、前記ズームレンズを2群ズームレンズとしたことを特徴とする。
また、本発明のズームレンズにおいて、好ましくは、1つの正レンズ成分をもつ第3レンズ群を有し、前記ズームレンズを3群ズームレンズとしたことを特徴とする。
また、本発明のズームレンズにおいて、好ましくは、前記第2レンズ群中のレンズ成分の入射側面及び射出側面が共に非球面であり、何れの非球面も光軸から離れるに従って正の屈折力が弱くなる形状に形成されていることを特徴とする
また、本発明のズームレンズにおいて、好ましくは、前記第1レンズ群のそれぞれのレンズ成分が、単レンズで構成され、前記第2レンズ群のレンズ成分が、正レンズと負レンズを有する1つの接合レンズで構成されていることを特徴とする。
また、本発明のズームレンズにおいて、好ましくは、前記第2レンズ群のレンズ成分が、物体側から順に、正レンズと負レンズとで構成した接合レンズで構成され、前記第2レンズ群のレンズ成分の最物体側面と最像側面が、光軸上にてそれぞれ凸形状であることを特徴とする。
また、本発明のズームレンズにおいて、好ましくは、明るさ絞りが、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間に配置され、且つ、前記明るさ絞りが、変倍時、像面に対する前記第2レンズ群の移動方向と同じ方向に移動することを特徴とする。
また、本発明のズームレンズにおいて、好ましくは、前記明るさ絞りが、第2レンズ群の入射面頂よりも像側に位置し、開口サイズが一定であることを特徴とする。
また、本発明のズームレンズにおいて、好ましくは、広角端から望遠端への変倍に際し、前記第1レンズ群は、像面と一旦接近し、その後、像面から離れるように移動し、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との距離は、近づくように移動することを特徴とする。
本発明によれば、簡素な構成で結像性能の優れたズームレンズを得ることができ、薄型で広画角のデジタルカメラやビデオカメラに適したズームレンズ及びそれを用いた電子撮像装置を提供することが可能である。
本発明の実施形態の説明に先立ち、本発明の作用効果について説明する。
本発明では、物体側から順に、2つのレンズ成分からなる第1レンズ群と、1つのレンズ成分からなる第2レンズ群を少なくとも備えた構成を基本とし、各レンズ群の間隔を換えることにより変倍するズームレンズである。
また、本発明のように、第1レンズ群を2つのレンズ成分とし、第2レンズ群を1つのレンズ成分で構成すれば、ズームレンズを構成するレンズ成分の枚数を制限できるため、沈同時におけるズームレンズの厚みを抑えやすい構成にすることができる。
更に、本発明のように、第1レンズ群を2つのレンズ成分とし、第2レンズ群を1つのレンズ成分で構成すれば、重量も考慮して、小型化を行なうことができる。
また、本発明のように、第1レンズ群と第2レンズ群とが共に非球面のレンズ面を有する構成とすれば、第1レンズ群内では主に軸外光束のコマ収差を良好に行なうことができ、また、第2レンズ群内では軸上ないし軸外の光束の集光性を良好に行なうことができる。
また、本発明は、第1レンズ群の非球面のうちの少なくとも一つの非球面Aが、次の条件式(1)を満足することを特徴としている。
1/h1<1.35 ・・・(1)
但し、R1は非球面Aの近軸曲率半径であり、h1は広角端にて物体側からの入射角が36度以上で入射し像面に至る最軸外主光線が前記非球面Aを通過するときの非球面Aとの交点aと光軸との距離である。レンズ成分は、有効範囲にて空気接触面が入射面と射出面の2つのみでその間に空間を持たないレンズであり、単レンズ又は接合レンズで構成されている。
上記条件式(1)を満たせば、広い画角を保ちつつ、ズーム全域に渡ってコマ収差、非点収差を小さくするための非球面形状を構成することができる。
1/h1の値が、条件式(1)の上限を上回ると、非球面Aの近軸曲率半径が大きくなり(若しくは、相対的に軸外光束の非球面Aへの入射位置が低くなり)、軸上光束と軸外光束にて非球面の作用に差を付けづらくなる。そのため、非球面Aによるコマ収差、非点収差の補正機能が低下するため、好ましくない。
また、条件式(1)は、次の条件式(1−1)を満足することがより好ましい。
1/h1<1.3 ・・・ (1−1)
さらに、条件式(1)は、次の条件式(1−2)を満足する構成としても良い。
0.5<R1/h1<1.35 ・・・ (1−2)
1/h1の値が、条件式(1−2)の下限を下回ると、近軸曲率半径が小さくなりすぎ、軸上光束径が大きくなる望遠側における球面収差の補正と広角側のコマ収差、非点収差との補正バランスが取りにくくなるため、好ましくない。
なお、本発明においては、条件式(1−2)の上限値を1.3とするのが好ましい。更には上限値を1.1とするのがより好ましい。
また、本発明においては、条件式(1−2)の下限値を0.7とするのが好ましい。更には、下限値を0.9とするのがより好ましい。
また、本発明においては、非球面Aが、次の条件式(2)を満足することを特徴としている。
1/h2<1.2 ・・・(2)
但し、R1は非球面Aの近軸曲率半径であり、h2は広角端にて物体側からの入射角が40度以上で入射し像面に至る最軸外主光線が前記非球面Aを通過するときの非球面Aとの交点bと光軸との距離である。
上記条件式(2)を満たせば、より広画角なズームレンズにて、非球面Aのコマ収差、非点収差を小さくし得る非球面形状を構成することができる。
1/h2の値が、条件式(2)の上限を上回ると、非球面Aの近軸曲率半径が大きくなり(若しくは、相対的に軸外光束の非球面Aへの入射位置が低くなり)、軸上光束と軸外光束にて非球面の作用に差を付けづらくなる。そのため、非球面Aによるコマ収差、非点収差の補正機能が低下する。
また、条件式(2)は、次の条件式(2−1)を満足することがより好ましい。
1/h2<1.1 ・・・ (2−1)
さらに、条件式(2)は、次の条件式(2−2)を満足する構成としても良い。
0.5<R1/h1<1.2 ・・・ (2−2)
1/h1の値が、条件式(2−2)の下限を下回ると、近軸曲率半径が小さくなりすぎ、軸上光束径が大きくなる望遠側における球面収差の補正と広角側のコマ収差、非点収差との補正バランスが取りにくくなる。
なお、本発明においては、条件式(2−2)の上限値を1.1とするのが好ましい。更には上限値を1.07とするのがより好ましい。
また、本発明においては、条件式(2−2)の下限値を0.7とするのが好ましい。更には、下限値を0.9とするのがより好ましい。
また、本発明において、第1レンズ群中の何れかのレンズ成分を負レンズ成分で構成し、負レンズ成分の像側面を凹面で構成すれば、第1レンズ群の負の屈折力を確保しつつ、36度以上、更には40度以上の広い画角の主光線を通過させるようにすることができる。
また、本発明において、第1レンズ群の負レンズ成分の像側面の凹面を非球面Aで構成すれば、軸外光束の収差補正を良好に補正することができる。
また、本発明においては、非球面Aの形状が、次の条件式(3)(4)を同時に満足することを特徴としている。
0.35<Z1/h1<1.0 ・・・ (3)
1.01<{h1 2+(R1−Z12}/R1 2<1.5 ・・・ (4)
但し、Z1は非球面Aの面頂から交点aまでの光軸方向での距離であり、h1は広角端にて物体側からの入射角が36度以上で入射し像面に至る最軸外主光線が前記非球面Aを通過するときの非球面Aとの交点aと光軸との距離であり、R1は非球面Aの近軸曲率半径である。
条件式(3)は、非球面Aの深さを規定するものである。
1/h1の値が、条件式(3)の上限を上回ると、軸上光束に与える屈折力と広い画角で入射する光束への屈折力の差が大きくなるため、他のレンズ面での収差のバランスがとりにくくなるか、望遠側での球面収差とのバランスがとりにくくなる。
一方、Z1/h1の値が、条件式(3)の下限を下回ると、非球面Aの深さが浅くなり、非球面Aに入射する広い画角(36度以上)での主光線の入射角が大きくなるため、非球面による軸外収差を補正する効果が得にくくなる。
なお、本発明においては、条件式(3)の上限値を0.8とするのが好ましい。更には上限値を0.7とするのがより好ましい。
また、本発明においては、条件式(3)の下限値を0.4とするのが好ましい。
条件式(4)は、非球面量の程度を規定するものである。
{h1 2+(R1−Z12}/R1 2の値が、条件式(4)の上限を上回ると、軸上光束に与える屈折力と広い画角で入射する光束への屈折力の差が大きくなるため、他の面での収差を補正する負担が増加し、収差のバランスがとりにくくなるか、望遠側での球面収差とのバランスがとりにくくなる。
一方、{h1 2+(R1−Z12}/R1 2の値が、条件式(4)の下限を下回ると、軸外収差の補正の効果が低下する。
なお、本発明においては、条件式(4)の上限値を1.4とするのが好ましい。更には上限値を1.3とするのがより好ましい。
また、本発明においては、条件式(4)の下限値を1.05とするのが好ましい。更には下限値を1.1とするのがより好ましい。
また、本発明においては、非球面Aの形状が、次の条件式(5)(6)を同時に満足することを特徴としている。
0.45<Z2/h2<1.0 ・・・ (5)
1.05<{h2 2+(R1−Z22}/R1 2<1.5 ・・・ (6)
但し、Z2は非球面Aの面頂から交点bまでの光軸方向での距離であり、h2は広角端にて物体側からの入射角が40度以上で入射し像面に至る最軸外主光線が前記非球面Aを通過するときの非球面Aとの交点bと光軸との距離であり、R1は非球面Aの近軸曲率半径である。
条件式(5)は、非球面Aの深さを規定するものである。
1/h1の値が、条件式(5)の上限を上回ると、軸上光束に与える屈折力と広い画角で入射する光束への屈折力の差が大きくなるため、他のレンズ面での収差のバランスがとりにくくなるか、望遠側での球面収差とのバランスがとりにくくなる。
一方、Z1/h1の値が、条件式(5)の下限を下回ると、非球面Aの深さが浅くなり、非球面Aに入射する広い画角(40度以上)での主光線の入射角が大きくなるため、非球面による軸外収差補正の効果が得にくくなる。
なお、本発明においては、条件式(5)の上限値を0.8とするのが好ましい。更には上限値を0.7とするのがより好ましい。
また、本発明においては、条件式(5)の下限値を0.5とするのが好ましい。更には下限値を0.53とするのがより好ましい。
条件式(6)は、非球面量の程度を規定するものである。
{h2 2+(R1−Z22}/R1 2の値が、条件式(6)の上限を上回ると、軸上光束に与える屈折力と広い画角で入射する光束への屈折力の差が大きくなるため、他の面での収差を補正する負担が増加し、収差のバランスがとりにくくなるか、望遠側での球面収差とのバランスがとりにくくなる。
一方、{h2 2+(R1−Z22}/R1 2の値が、条件式(6)の下限を下回ると、軸外収差の補正の効果が低下する。
なお、本発明においては、条件式(6)の上限値を1.4とするのが好ましい。更には上限値を1.3とするのがより好ましい。
また、本発明においては、条件式(6)の下限値を1.1とするのが好ましい。更には下限値を1.13とするのがより好ましい。
また、本発明において、全体として負の屈折力を有する第1レンズ群と、全体として正の屈折力を有する第2レンズ群で構成すれば、第1レンズ群にて広画を広げる機能を持たせることができ、広画角であるわりに第1レンズ群の径を小さくする上で有利にすることができる。
また、本発明において、第1レンズ群を、物体側から順に、負レンズ成分、正レンズ成分で構成すれば、第1レンズ群にてワイドコンバータの機能をもたせることができる。
また、第1レンズ群において、上記のような構成を備えれば、主点を物体よりにすることができるため、第1レンズ群の径を小さくするのに有利にすることができる。
また、第1レンズ群において、上記のような、異なる屈折力を有するレンズ成分で構成すれば、第1レンズ群での色収差の補正も行うことができる。
更に、第1レンズ群において、上記のような、物体側から順に、負レンズ成分、正レンズ成分で構成すれば、コマ収差、非点収差の補正をしつつ、第1レンズ群に必要な負のパワーを確保することができる。
また、本発明において、第2レンズ群を、物体側に凸面を有し、第2レンズ群のレンズ成分の凸面の近軸曲率半径の絶対値が、第2レンズ群中の空気に接する何れのレンズ面の近軸曲率半径の絶対値よりも小さいレンズ成分で構成すれば、第1レンズ群で発散して第2レンズ群に入射する軸上光束を直ちに低減乃至収束させることができるため、第2レンズ群の小型化に有利にすることができる。
また、本発明においては、次の条件式(7)(8)を同時に満足することを特徴としている。
2.0<f2/Y<2.5 ・・・ (7)
5.0<LW/Y<9.0 ・・・ (8)
但し、f2は第2レンズ群の焦点距離であり、LWは広角端における最も物体側のレンズ面面頂から結像面までの距離であり、Yはズームレンズのイメージサークルの半径である。
条件式(7)は、第2レンズ群の焦点距離について規定した条件である。
2/Yの値が、条件式(7)の上限を上回ると、光学系を小さく保ちつつ、広角化するのが困難になる。また、第1レンズ群の外径が大きくなり、第1レンズ群中の2つのレンズ成分で収差の補正を行なうことが困難になる。
一方、f2/Yの値が、条件式(7)の下限を下回ると、第2レンズ群で発生するコマ収差を十分に補正することが困難になる。
なお、本発明においては、条件式(7)の上限値を2.4とするのが好ましい。更には上限値を2.35とするのがより好ましい。
また、本発明においては、条件式(7)の下限値を2.1とするのが好ましい。更には下限値を2.15とするのがより好ましい。
条件式(8)は、広角端でのズームレンズ全長について規定した条件である。
W/Yの値が、条件式(8)の上限を上回ると、ズームレンズの全長が大きくなる。
一方、LW/Yの値が、条件式(8)の下限を下回ると、広角端におけるズームレンズの全長は小さくできるが、望遠端での第2レンズ群の径が大きくなりやすく、鏡筒の小型化に不利である。
なお、本発明においては、条件式(8)の上限値を8.5とするのが好ましい。
また、本発明においては、条件式(8)の下限値を6.0とするのが好ましい。更には下限値を7.5とするのがより好ましい。
また、本発明において、第1レンズ群の負レンズ成分の凹面を非球面Aとし、非球面Aの形状を光軸から離れるに従って負の屈折力が小さくなる形状に形成すれば、光軸上での負の屈折力を確保し、且つ、広い画角でこの面に入射する光束の入射角度のばらつきを抑え、コマ収差等の補正を十分に行なうことができる。
また、本発明において、第1レンズ群中の物体側のレンズ成分の入射面の近軸曲率半径の絶対値を、第1レンズ群中の空気に接する何れのレンズ面の近軸曲率半径の絶対値よりも大きくなるようにすれば、最も物体側のレンズに入射する軸外光束の入射角のばらつきを抑え、コマ収差の補正を有利にすることができる。
また、本発明において、第1レンズ群中の物体側のレンズ成分の入射面を上述のような構成にすれば、軸外光束ほど入射面への入射角が大きくなるため、負の歪曲収差の発生に寄与し、撮影範囲が拡大しやすくなる。
なお、撮像素子としてCCDやCMOSといった電子撮像素子を用いれば、歪曲収差の補正を信号処理により行うことができる。そのため、意図的に負の歪曲収差を発生させ、撮影範囲を拡大し、他の収差をおさえることで小型化と高性能化を実現できる。また、負の歪曲収差の発生した画像を信号処理により行なう場合でも、像面中心部分の画質の劣化は起こり難いため、撮像素子がある程度の画素数を確保していれば実用上問題は生じない。
また、本発明において、ズームレンズを2群ズームレンズとすれば、変倍に関わるレンズ成分は3つで構成することになるため、小型化に有利にすることができる。
また、本発明において、1つの正レンズ成分をもつ第3レンズ群を有し、ズームレンズを3群ズームレンズとすれば、テレセントリック性を確保するのに有利にすることができる。
また、第3レンズ群を構成する正レンズ成分を単レンズとするとよい。また、第3レンズ群を変倍時に移動させるように構成としてもよい。
また、本発明において、第2レンズ群中のレンズ成分の入射側面を光軸から離れるに従って正の屈折力が弱くなる形状に形成されている非球面で構成すれば、軸上光束の周辺部で正の屈折力を弱くし、球面収差、コマ収差の補正を行うことができる。また、光束が集中している第2レンズ群中のレンズ成分の入射側面に非球面を配置すれば、球面収差、コマ収差を効果的に補正することができる。
また、本発明において、第2レンズ群中のレンズ成分の射出側面を光軸から離れるに従って正の屈折力が弱くなる形状に形成されている非球面で構成すれば、軸上光束と軸外光束とが適度に分離しているため、軸上光束での補正効果と軸外光束での補正効果を個別に行なうことができる。その結果、コマ収差、非点収差の補正を良好に行うことができる。
また、本発明において、第1レンズ群の2つのレンズ成分を、単レンズで構成すれば、第1レンズ群のレンズ枚数を削減することができ、コンパクト化に有利にすることができる。
また、本発明において、第2レンズ群を正レンズと負レンズからなる1つの接合レンズで構成すれば、色収差も含めた収差補正に有利にすることができる。
また、本発明において、第2レンズ群のレンズ成分を、物体側から順に、正レンズと負レンズとで構成した接合レンズとし、第2レンズ群のレンズ成分の最物体側面と最像側面とを光軸上にてそれぞれ凸形状とすれば、第2レンズ群にて必要な正の屈折力を維持しつつ、諸収差の補正を良好にすることができる。
また、本発明において、第1レンズ群と第2レンズ群の間に明るさ絞りを配置すれば、第1レンズ群と第2レンズ群とのサイズバランスがとりやすくなる。
つまり、明るさ絞りを第1レンズ群内やそれよりも物体側に配すると、広角側にて第2レンズ群の径が大きくなってしまい、また、第2レンズ群での軸外収差が発生し易くなる。
一方、明るさ絞りを第2レンズ群内やそれよりも像側に配すると、第1レンズ群の径が大きくなってしまい、第1レンズ群での軸外収差が発生し易くなる。
また、本発明において、明るさ絞りを第1レンズ群と第2レンズ群との間に配置すれば、明るさ絞りを第2レンズ群のレンズ面間や第2レンズ群よりも像側に配置する場合に比べて、第2レンズ群から射出する光線が光軸に平行に近づくため、像面への光束の入射を垂直に近づけるのに有利にすることができる。
また、本発明において、開口サイズが一定の明るさ絞りを、第2レンズ群の入射面頂よりも像側の位置に配置すれば、望遠端における第1レンズ群と第2レンズ群との距離をより短くするのに有利にできる。
また、本発明において、開口サイズが一定の明るさ絞りを上述のように配置すれば、本発明のような、物体側より順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群とを有するズームレンズにおいて、望遠端における第1レンズ群と第2レンズ群との距離をより短くできるため、第2レンズ群の移動に伴うズームレンズの変倍比を、より大きくすることができる。
また、本発明において、開口サイズが一定の明るさ絞りを上述のように配置すれば、沈胴時の厚さの低減にも有利にすることができる。
更に、本発明において、第1レンズ群の像側面を凹面とし、第2レンズ群の物体側面を凸面で構成すれば、沈胴時の厚さの低減をより有利にすることができる。
また、本発明において、広角端から望遠端への変倍に際し、第1レンズ群を像面と一旦接近し、その後、像面から離れるように移動し、第1レンズ群と第2レンズ群との距離を近づくように移動するような構成にすれば、第2レンズ群に変倍の機能を持たせつつ、第1レンズ群と像面との相対的間隔の変化を抑えることができる。
従って、本発明のズームレンズによれば、明るさ絞りの射出側でのテレセントリック性を確保しやすく、撮像素子へ入射する光線を垂直に近づけることができる。そのため、本発明のズームレンズによれば、撮像面上に形成される光学像を電気信号に変換する受光面を持つ電子撮像素子を有するデジタルカメラやビデオカメラ等の電子撮像装置に搭載して用いることができる。
なお、イメージサークルの半径Yは、撮像素子の有効撮像領域対角長の半分と読み替えるものとし、有効撮像領域は、撮像素子の受光面のうち、印刷、表示に用いる領域の最大範囲とする。
また、本発明によれば、上述の構成を相互に満足すれば、より好ましい。
また、本発明によれば、上述の各々の条件式をそれぞれ個別に満足すれば、それぞれの効果を得ることができる。
また、無限遠に合焦した状態から至近に合焦するときは、第1レンズ群、第2レンズ群の一方若しくは両方を物体側に移動させるか、また、撮像素子をレンズ群から遠ざける方向に移動させる構成としてもよい。また、第2レンズ群よりも像面側にフォーカシングで移動する第3レンズ群を配置することも可能である。
以下、本発明のズームレンズの実施例1乃至実施例8について図面を用いて説明する。
第1実施例
図1は、本発明のズームレンズの第1実施例であって、光学構成を示す光軸に沿う断面図である。図1において、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示す。図2は、第1実施例におけるズームレンズの無限遠合焦時での広角端(a)、中間(b)、望遠端(c)の状態における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図である。
本発明の第1実施例のズームレンズは、図1に示すように、物体側から撮像面Iに向かって、順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2とで構成されている。図中、Sは明るさ絞りであり、FLはローパスフィルターや赤外吸収フィルター等の平行平面板であり、CGはカバーガラスであり、Iは撮像素子(CCD,CMOS等)の撮像面である。
また、図中、Aは非球面Aであり、光線は広角端にて物体側から入射し像面に至る最軸外主光線であり、aは、広角端にて物体側からの入射角が36度以上で入射し像面に至る最軸外主光線が非球面Aを通過するときの非球面Aとの交点であり、bは、広角端にて物体側からの入射角が40度以上で入射し像面に至る最軸外主光線が非球面Aを通過するときの非球面Aとの交点である。
第1レンズ群G1は、像面に凹面を向けた負のメニスカスレンズL11と、空気間隔を挟んで物体側に凸面を向けた正のメニスカスレンズL12とで構成されていて、全体として負の屈折力を有している。尚、像面に凹面を向けた負のメニスカスレンズL11の物体側の面は、近軸曲率半径の絶対値が、第1レンズ群中の空気に接するどのレンズ面の近軸曲率半径の絶対値よりも大きくなる構成となっている。また、像面に凹面を向けた負のメニスカスレンズL11の像側の面は、レンズ中心部から周辺部にかけて負の屈折力が徐々に弱くなっていく構成となっている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に両凸正レンズL21と、光軸近傍(レンズ中心部)において両凸形状の正レンズL22とからなる接合レンズで構成され、全体として正の屈折力を有している。
尚、両凸正レンズL21の物体側の面は、レンズ中心部から周辺部にかけて正の屈折力が徐々に弱くなっていく構成となっている。また、光軸近傍(レンズ中心部)において両凸形状の正レンズL22の像側の面は、光軸中心とその周辺で曲率が異なる構成となっている。
非球面は、第1レンズ群G1の像面に凹面を向けた負のメニスカスレンズL11の像側の面、第2レンズ群G2の両凸正レンズL21の物体側の面、光軸近傍(レンズ中心部)において両凸形状の正レンズL22の像側の面にそれぞれ設けられている。
広角端(a)から望遠端(c)に変倍する際は、第1レンズ群G1は像側に凸の軌跡で移動し、第2レンズ群G2は撮像面I側から物体側へとそれぞれ移動する。
このとき、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間隔d4が減少し、第2レンズ群G2と平行平面板FLの間隔d8が増大するように、各レンズ群は移動する。なお、撮像面Iは、CCD若しくはCMOSセンサーの有効撮像対角方向に置かれている。
次に、本発明の第1実施例のズームレンズを構成する光学部材の数値データを以下に示す。
ここで、数値データ中、r1、r2・・・は各光学部材の面の曲率半径(mm)、d1、d2・・・は各光学部材の肉厚又はそれらの空気間隔(mm)、nd1、nd2・・・は各光学部材のd線の波長(587.6nm)における屈折率、νd1、νd2・・・は各光学部材のd線の波長(587.6nm)におけるアッベ数を表している。fは全系の焦点距離を表している。
また、光軸に対して回転対象な非球面形状は、光軸方向をzとし,光軸に直交する方向をyとし、zとyの直交する方向をxとして、円錐係数をk、光軸に対して回転対象な非球面係数をA4、A6、A8、A10とした時、次式で定義される。
z=(y2/r)/〔1+[1−(1+k)(y/r)2]1/2〕+A44
+A66+A88+A1010
なお、これらの記号は、後述の実施例2の数値データにおいても共通である。
数値データ1
像高(有効撮像領域の対角長の半分の長さ):4.03mm
焦点距離f:4.8466mm〜14.052mm
Fno.(Fナンバー):3.46〜5.70
1=200.901 d1=1.05 nd1=1.69350 νd1=53.21
2=3.918(非球面) d2=1.71
3=6.920 d3=2.00 nd3=1.75520 νd3=27.51
4=15.556 d4=D4(可変)
5=∞(絞り) d5=-0.50
6=3.770(非球面) d6=3.19 nd6=1.49700 νd6=81.61
7=-6.504 d7=1.88 nd7=1.68893 νd7=31.08
8=-50.825(非球面) d8=D8(可変)
9=∞ d9=0.50 nd9=1.51633 νd9=64.14
10=∞ d10=0.50
11=∞ d11=0.50 nd11=1.51633 νd11=64.14
12=∞ d12=0.37
13=∞(撮像面)
非球面係数
面番号 k A46810
2 -1.331 1.62770×10-3 2.32516×10-7 9.71956×10-9
6 -0.114 -7.69894×10-5 7.72669×10-7 5.50870×10-6 -4.96447×10-7
8 0.000 3.13161×10-3 3.13219×10-4 -2.35235×10-5 8.20802×10-6
ズームデータ1
ズーム状態 広角端 中間 望遠端
f 4.846 10.000 14.052
Fno. 3.46 4.71 5.70
全画角(2ω) 83.41° 42.27° 30.40°
D4 13.31 4.02 1.50
D8 7.40 11.58 14.90
第2実施例
図3は、本発明のズームレンズの第2実施例であって、光学構成を示す光軸に沿う断面図である。図3において、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示す。図4は、第2実施例におけるズームレンズの無限遠合焦時での広角端(a)、中間(b)、望遠端(c)の状態における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図である。
本発明の第2実施例のズームレンズは、図3に示すように、物体側から撮像面Iに向かって、順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2とで構成されている。図中、Sは明るさ絞りであり、FLはローパスフィルターや赤外吸収フィルター等の平行平面板であり、CGはカバーガラスであり、Iは撮像素子(CCD,CMOS等)の撮像面である。
また、図中、Aは非球面Aであり、光線は広角端にて物体側から入射し像面に至る最軸外主光線であり、aは、広角端にて物体側からの入射角が36度以上で入射し像面に至る最軸外主光線が非球面Aを通過するときの非球面Aとの交点であり、bは、広角端にて物体側からの入射角が40度以上で入射し像面に至る最軸外主光線が非球面Aを通過するときの非球面Aとの交点である。
第1レンズ群G1は、像面に凹面を向けた負のメニスカスレンズL11と、空気間隔を挟んで物体側に凸面を向けた正のメニスカスレンズL12とで構成されていて、全体として負の屈折力を有している。尚、像面に凹面を向けた負のメニスカスレンズL11の物体側の面は、近軸曲率半径の絶対値が、第1レンズ群中の空気に接するどのレンズ面の近軸曲率半径の絶対値よりも大きくなる構成となっている。また、像面に凹面を向けた負のメニスカスレンズL11の像側の面は、レンズ中心部から周辺部にかけて負の屈折力が徐々に弱くなっていく構成となっている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に両凸正レンズL21と、光軸近傍(レンズ中心部)において両凸形状の正レンズL22とからなる接合レンズで構成され、全体として正の屈折力を有している。
尚、両凸正レンズL21の物体側の面は、レンズ中心部から周辺部にかけて正の屈折力が徐々に弱くなっていく構成となっている。また、光軸近傍(レンズ中心部)において両凸形状の正レンズL22の像側の面は、光軸中心とその周辺で曲率が異なる構成となっている。
非球面は、第1レンズ群G1の像面に凹面を向けた負のメニスカスレンズL11の像側の面、第2レンズ群G2の両凸正レンズL21の物体側の面、光軸近傍(レンズ中心部)において両凸形状の正レンズL22の像側の面にそれぞれ設けられている。
広角端(a)から望遠端(c)に変倍する際は、第1レンズ群G1は像側に凸の軌跡で移動し、第2レンズ群G2は撮像面I側から物体側へとそれぞれ移動する。
このとき、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間隔d4が減少し、第2レンズ群G2と平行平面板FLの間隔d8が増大するように、各レンズ群は移動する。なお、撮像面Iは、CCD若しくはCMOSセンサーの有効撮像対角方向に置かれている。
次に、本発明の第2実施例のズームレンズを構成する光学部材の数値データを以下に示す。
数値データ2
像高(有効撮像領域の対角長の半分の長さ):4.00mm
焦点距離f:4.603mm〜13.358mm
Fno.(Fナンバー):3.60〜5.90
1=66.272 d1=1.05 nd1=1.74320 νd1=49.34
2=4.042(非球面) d2=2.01
3=7.392 d3=2.00 nd3=1.84666 νd3=23.78
4=13.998 d4=D4(可変)
5=∞(絞り) d5=-0.50
6=3.718(非球面) d6=3.20 nd6=1.49700 νd6=81.61
7=-5.741 d7=1.94 nd7=1.68893 νd7=31.08
8=-36.913(非球面) d8=D8(可変)
9=∞ d9=0.50 nd9=1.51633 νd9=64.14
10=∞ d10=0.50
11=∞ d11=0.50 nd11=1.51633 νd11=64.14
12=∞ d12=0.37
13=∞(撮像面)
非球面係数
面番号 k A46810
2 -1.389 1.60987×10-3 3.02423×10-7 7.98708×10-9
6 -0.116 -1.03147×10-4 7.85406×10-7 5.03254×10-6 -4.94245×10-7
8 0.000 3.14971×10-3 3.24044×10-4 -2.52543×10-5 8.18075×10-6
ズームデータ2
ズーム状態 広角端 中間 望遠端
f 4.603 10.000 13.358
Fno. 3.60 5.02 5.90
全画角(2ω) 86.11° 42.20° 31.92°
D4 13.25 3.58 1.50
D8 7.14 11.60 14.40
第3実施例
図5は、本発明のズームレンズの第3実施例であって、光学構成を示す光軸に沿う断面図である。図5において、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示す。図6は、第2実施例におけるズームレンズの無限遠合焦時での広角端(a)、中間(b)、望遠端(c)の状態における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図である。
本発明の第3実施例のズームレンズは、図5に示すように、物体側から撮像面Iに向かって、順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2とで構成されている。図中、Sは明るさ絞りであり、FLはローパスフィルターや赤外吸収フィルター等の平行平面板であり、CGはカバーガラスであり、Iは撮像素子(CCD,CMOS等)の撮像面である。
また、図中、Aは非球面Aであり、光線は広角端にて物体側から入射し像面に至る最軸外主光線であり、aは、広角端にて物体側からの入射角が36度以上で入射し像面に至る最軸外主光線が非球面Aを通過するときの非球面Aとの交点であり、bは、広角端にて物体側からの入射角が40度以上で入射し像面に至る最軸外主光線が非球面Aを通過するときの非球面Aとの交点である。
第1レンズ群G1は、像面に凹面を向けた負のメニスカスレンズL11と、空気間隔を挟んで物体側に凸面を向けた正のメニスカスレンズL12とで構成されていて、全体として負の屈折力を有している。尚、像面に凹面を向けた負のメニスカスレンズL11の物体側の面は、近軸曲率半径の絶対値が、第1レンズ群中の空気に接するどのレンズ面の近軸曲率半径の絶対値よりも大きくなる構成となっている。また、像面に凹面を向けた負のメニスカスレンズL11の像側の面は、レンズ中心部から周辺部にかけて負の屈折力が徐々に弱くなっていく構成となっている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に両凸正レンズL21と、光軸近傍(レンズ中心部)において両凸形状の正レンズL22とからなる接合レンズで構成され、全体として正の屈折力を有している。
尚、両凸正レンズL21の物体側の面は、レンズ中心部から周辺部にかけて正の屈折力が徐々に弱くなっていく構成となっている。また、光軸近傍(レンズ中心部)において両凸形状の正レンズL22の像側の面は、光軸中心とその周辺で曲率が異なる構成となっている。
非球面は、第1レンズ群G1の像面に凹面を向けた負のメニスカスレンズL11の像側の面、第2レンズ群G2の両凸正レンズL21の物体側の面、光軸近傍(レンズ中心部)において両凸形状の正レンズL22の像側の面にそれぞれ設けられている。
広角端(a)から望遠端(c)に変倍する際は、第1レンズ群G1は像側に凸の軌跡で移動し、第2レンズ群G2は撮像面I側から物体側へとそれぞれ移動する。
このとき、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間隔d4が減少し、第2レンズ群G2と平行平面板FLの間隔d8が増大するように、各レンズ群は移動する。なお、撮像面Iは、CCD若しくはCMOSセンサーの有効撮像対角方向に置かれている。
次に、本発明の第3実施例のズームレンズを構成する光学部材の数値データを以下に示す。
数値データ3
像高(有効撮像領域の対角長の半分の長さ):4.00mm
焦点距離f:5.078mm〜14.727mm
Fno.(Fナンバー):3.57〜5.90
1=63.991 d1=1.05 nd1=1.80610 νd1=40.92
2=4.206(非球面) d2=1.47
3=6.891 d3=2.00 nd3=1.84666 νd3=23.78
4=15.686 d4=D4(可変)
5=∞(絞り) d5=-0.50
6=3.793(非球面) d6=3.59 nd6=1.49700 νd6=81.61
7=-6.303 d7=1.35 nd7=1.68893 νd7=31.08
8=-47.625(非球面) d8=D8(可変)
9=∞ d9=0.50 nd9=1.51633 νd9=64.14
10=∞ d10=0.50
11=∞ d11=0.50 nd11=1.51633 νd11=64.14
12=∞ d12=0.37
13=∞(撮像面)
非球面係数
面番号 k A46810
2 -1.470 1.68103×10-3 3.44796×10-7 3.85208×10-9
6 -0.097 -1.17879×10-4 8.08361×10-7 5.03271×10-6 -4.94250×10-7
8 0.000 3.14651×10-3 3.24179×10-4 -2.52553×10-5 8.18076×10-6
ズームデータ3
ズーム状態 広角端 中間 望遠端
f 5.078 10.000 14.727
Fno. 3.57 4.76 5.90
全画角(2ω) 80.75° 42.31° 29.03°
D4 13.22 4.42 1.50
D8 7.44 11.28 14.98
第4実施例
図7は、本発明のズームレンズの第4実施例であって、光学構成を示す光軸に沿う断面図である。図7において、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示す。図8は、第4実施例におけるズームレンズの無限遠合焦時での広角端(a)、中間(b)、望遠端(c)の状態における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図である。
本発明の第4実施例のズームレンズは、図7に示すように、物体側から撮像面Iに向かって、順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2とで構成されている。図中、Sは明るさ絞りであり、FLはローパスフィルターや赤外吸収フィルター等の平行平面板であり、CGはカバーガラスであり、Iは撮像素子(CCD,CMOS等)の撮像面である。
また、図中、Aは非球面Aであり、光線は広角端にて物体側から入射し像面に至る最軸外主光線であり、aは、広角端にて物体側からの入射角が36度以上で入射し像面に至る最軸外主光線が非球面Aを通過するときの非球面Aとの交点であり、bは、広角端にて物体側からの入射角が40度以上で入射し像面に至る最軸外主光線が非球面Aを通過するときの非球面Aとの交点である。
第1レンズ群G1は、像面に凹面を向けた負のメニスカスレンズL11と、空気間隔を挟んで物体側に凸面を向けた正のメニスカスレンズL12とで構成されていて、全体として負の屈折力を有している。尚、像面に凹面を向けた負のメニスカスレンズL11の物体側の面は、近軸曲率半径の絶対値が、第1レンズ群中の空気に接するどのレンズ面の近軸曲率半径の絶対値よりも大きくなる構成となっている。また、像面に凹面を向けた負のメニスカスレンズL11の像側の面は、レンズ中心部から周辺部にかけて負の屈折力が徐々に弱くなっていく構成となっている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に両凸正レンズL21と、光軸近傍(レンズ中心部)において両凸形状の正レンズL22とからなる接合レンズで構成され、全体として正の屈折力を有している。
尚、両凸正レンズL21の物体側の面は、レンズ中心部から周辺部にかけて正の屈折力が徐々に弱くなっていく構成となっている。また、光軸近傍(レンズ中心部)において両凸形状の正レンズL22の像側の面は、光軸中心とその周辺で曲率が異なる構成となっている。
非球面は、第1レンズ群G1の像面に凹面を向けた負のメニスカスレンズL11の像側の面、第2レンズ群G2の両凸正レンズL21の物体側の面、光軸近傍(レンズ中心部)において両凸形状の正レンズL22の像側の面にそれぞれ設けられている。
広角端(a)から望遠端(c)に変倍する際は、第1レンズ群G1は像側に凸の軌跡で移動し、第2レンズ群G2は撮像面I側から物体側へとそれぞれ移動する。
このとき、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間隔d4が減少し、第2レンズ群G2と平行平面板FLの間隔d8が増大するように、各レンズ群は移動する。なお、撮像面Iは、CCD若しくはCMOSセンサーの有効撮像対角方向に置かれている。
次に、本発明の第3実施例のズームレンズを構成する光学部材の数値データを以下に示す。
数値データ4
像高(有効撮像領域の対角長の半分の長さ):4.00mm
焦点距離f:4.974mm〜14.425mm
Fno.(Fナンバー):3.57〜5.90
1=60.415 d1=1.05 nd1=1.80610 νd1=40.92
2=4.190(非球面) d2=1.55
3=6.958 d3=2.00 nd3=1.80810 νd3=22.76
4=16.192 d4=D4(可変)
5=∞(絞り) d5=-0.50
6=3.773(非球面) d6=3.36 nd6=1.49700 νd6=81.61
7=-6.313 d7=1.61 nd7=1.68893 νd7=31.08
8=-46.363(非球面) d8=D8(可変)
9=∞ d9=0.50 nd9=1.51633 νd9=64.14
10=∞ d10=0.50
11=∞ d11=0.50 nd11=1.51633 νd11=64.14
12=∞ d12=0.37
13=∞(撮像面)
非球面係数
面番号 k A46810
2 -1.453 1.65375×10-3 3.61571×10-7 4.33113×10-9
6 -0.090 -1.30702×10-4 7.14693×10-7 5.03276×10-6 -4.94251×10-7
8 0.000 3.15231×10-3 3.24186×10-4 -2.52554×10-5 8.18076×10-6
ズームデータ4
ズーム状態 広角端 中間 望遠端
f 4.974 10.000 14.425
Fno. 3.57 4.81 5.90
全画角(2ω) 81.90° 42.30° 29.64°
D4 13.09 4.20 1.50
D8 7.44 11.45 15.00
第5実施例
図9は、本発明のズームレンズの第5実施例であって、光学構成を示す光軸に沿う断面図である。図9において、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示す。図10は、第5実施例におけるズームレンズの無限遠合焦時での広角端(a)、中間(b)、望遠端(c)の状態における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図である。
本発明の第5実施例のズームレンズは、図9に示すように、物体側から撮像面Iに向かって、順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2とで構成されている。図中、Sは明るさ絞りであり、FLはローパスフィルターや赤外吸収フィルター等の平行平面板であり、CGはカバーガラスであり、Iは撮像素子(CCD,CMOS等)の撮像面である。
また、図中、Aは非球面Aであり、光線は広角端にて物体側から入射し像面に至る最軸外主光線であり、aは、広角端にて物体側からの入射角が36度以上で入射し像面に至る最軸外主光線が非球面Aを通過するときの非球面Aとの交点であり、bは、広角端にて物体側からの入射角が40度以上で入射し像面に至る最軸外主光線が非球面Aを通過するときの非球面Aとの交点である。
第1レンズ群G1は、像面に凹面を向けた負のメニスカスレンズL11と、空気間隔を挟んで物体側に凸面を向けた正のメニスカスレンズL12とで構成されていて、全体として負の屈折力を有している。尚、像面に凹面を向けた負のメニスカスレンズL11の物体側の面は、近軸曲率半径の絶対値が、第1レンズ群中の空気に接するどのレンズ面の近軸曲率半径の絶対値よりも大きくなる構成となっている。また、像面に凹面を向けた負のメニスカスレンズL11の像側の面は、レンズ中心部から周辺部にかけて負の屈折力が徐々に弱くなっていく構成となっている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に両凸正レンズL21と、光軸近傍(レンズ中心部)において両凸形状の正レンズL22とからなる接合レンズで構成され、全体として正の屈折力を有している。
尚、両凸正レンズL21の物体側の面は、レンズ中心部から周辺部にかけて正の屈折力が徐々に弱くなっていく構成となっている。また、光軸近傍(レンズ中心部)において両凸形状の正レンズL22の像側の面は、光軸中心とその周辺で曲率が異なる構成となっている。
非球面は、第1レンズ群G1の像面に凹面を向けた負のメニスカスレンズL11の像側面、第2レンズ群G2の両凸正レンズL21の物体側面、光軸近傍(レンズ中心部)において両凸形状の正レンズL22の像側の面にそれぞれ設けられている。
広角端(a)から望遠端(c)に変倍する際は、第1レンズ群G1は像側に凸の軌跡で移動し、第2レンズ群G2は撮像面I側から物体側へとそれぞれ移動する。
このとき、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間隔d4が減少し、第2レンズ群G2と平行平面板FLの間隔d8が増大するように、各レンズ群は移動する。なお、撮像面Iは、CCD若しくはCMOSセンサーの有効撮像対角方向に置かれている。
次に、本発明の第3実施例のズームレンズを構成する光学部材の数値データを以下に示す。
数値データ5
像高(有効撮像領域の対角長の半分の長さ):4.00mm
焦点距離f:4.331mm〜12.559mm
Fno.(Fナンバー):3.67〜5.90
1=34.439 d1=1.05 nd1=1.80610 νd1=40.92
2=4.134(非球面) d2=2.19
3=7.484 d3=2.00 nd3=1.92286 νd3=18.90
4=12.537 d4=D4(可変)
5=∞(絞り) d5=-0.50
6=3.664(非球面) d6=3.09 nd6=1.49700 νd6=81.61
7=-4.880 d7=2.11 nd7=1.68893 νd7=31.08
8=-25.118(非球面) d8=D8(可変)
9=∞ d9=0.50 nd9=1.51633 νd9=64.14
10=∞ d10=0.50
11=∞ d11=0.50 nd11=1.51633 νd11=64.14
12=∞ d12=0.37
13=∞(撮像面)
非球面係数
面番号 k A46810
2 -1.461 1.69886×10-3 1.38587×10-7 7.97660×10-8
6 0.000 -4.06186×10-4 -1.03691×10-6 4.55126×10-6 -9.92644×10-7
8 0.000 3.01522×10-3 3.97987×10-4 -3.18342×10-5 7.23335×10-6
ズームデータ5
ズーム状態 広角端 中間 望遠端
f 4.331 10.000 12.559
Fno. 3.67 5.20 5.90
全画角(2ω) 88.76° 42.11° 33.85°
D4 13.55 3.12 1.50
D8 6.78 11.43 13.53
第6実施例
図11は、本発明のズームレンズの第6実施例であって、光学構成を示す光軸に沿う断面図である。図11において、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示す。図12は、第6実施例におけるズームレンズの無限遠合焦時での広角端(a)、中間(b)、望遠端(c)の状態における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図である。
本発明の第6実施例のズームレンズは、図11に示すように、物体側から撮像面Iに向かって、順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2とで構成されている。図中、Sは明るさ絞りであり、FLはローパスフィルターや赤外吸収フィルター等の平行平面板であり、CGはカバーガラスであり、Iは撮像素子(CCD,CMOS等)の撮像面である。
また、図中、Aは非球面Aであり、光線は広角端にて物体側から入射し像面に至る最軸外主光線であり、aは、広角端にて物体側からの入射角が36度以上で入射し像面に至る最軸外主光線が非球面Aを通過するときの非球面Aとの交点である。
第1レンズ群G1は、像面に凹面を向けた負のメニスカスレンズL11と、空気間隔を挟んで物体側に凸面を向けた正のメニスカスレンズL12とで構成されていて、全体として負の屈折力を有している。尚、像面に凹面を向けた負のメニスカスレンズL11の物体側の面は、近軸曲率半径の絶対値が、第1レンズ群中の空気に接するどのレンズ面の近軸曲率半径の絶対値よりも大きくなる構成となっている。また、像面に凹面を向けた負のメニスカスレンズL11の像側の面は、レンズ中心部から周辺部にかけて負の屈折力が徐々に弱くなっていく構成となっている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に両凸正レンズL21と、光軸近傍(レンズ中心部)において両凸形状の正レンズL22とからなる接合レンズで構成され、全体として正の屈折力を有している。
尚、両凸正レンズL21の物体側の面は、レンズ中心部から周辺部にかけて正の屈折力が徐々に弱くなっていく構成となっている。また、光軸近傍(レンズ中心部)において両凸形状の正レンズL22の像側の面は、光軸中心とその周辺で曲率が異なる構成となっている。
非球面は、第1レンズ群G1の像面に凹面を向けた負のメニスカスレンズL11の像側の面、第2レンズ群G2の両凸正レンズL21の物体側の面、光軸近傍(レンズ中心部)において両凸形状の正レンズL22の像側の面にそれぞれ設けられている。
広角端(a)から望遠端(c)に変倍する際は、第1レンズ群G1は像側に凸の軌跡で移動し、第2レンズ群G2は撮像面I側から物体側へとそれぞれ移動する。
このとき、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間隔d4が減少し、第2レンズ群G2と平行平面板FLの間隔d8が増大するように、各レンズ群は移動する。なお、撮像面Iは、CCD若しくはCMOSセンサーの有効撮像対角方向に置かれている。
次に、本発明の第6実施例のズームレンズを構成する光学部材の数値データを以下に示す。
数値データ6
像高(有効撮像領域の対角長の半分の長さ):4.03mm
焦点距離f:5.765mm〜16.720mm
Fno.(Fナンバー):3.37〜5.80
1=45490491.794 d1=1.00 nd1=1.88300 νd1=40.76
2=4.374(非球面) d2=1.19
3=7.457 d3=2.20 nd3=2.00069 νd3=25.46
4=21.232 d4=D4(可変)
5=∞(絞り) d5=-0.50
6=3.857(非球面) d6=3.47 nd6=1.49700 νd6=81.61
7=-6.375 d7= 1.44 nd7=1.68893 νd7=31.08
8=-37.690(非球面) d8=D8(可変)
9=∞ d9=0.50 nd9=1.54771 νd9=62.84
10=∞ d10=0.50
11=∞ d11=0.50 nd11=1.51633 νd11=64.14
12=∞ d12=0.37
13=∞(撮像面)
非球面係数
面番号 k A46810
2 -1.004 6.73565×10-4 1.98908×10-7 3.09992×10-9
6 -0.045 -2.11882×10-4 1.30949×10-5 5.22912×10-6 -8.08996×10-7
8 0.000 2.93782×10-3 3.09559×10-4 -2.48524×10-5 8.00739×10-6
ズームデータ6
ズーム状態 角端 中間 望遠端
f 5.765 10.000 16.720
Fno. 3.37 4.31 5.80
全画角(2ω) 73.46° 42.58° 25.70°
D4 10.88 4.43 0.90
D8 8.21 11.62 17.08
第7実施例
図13は、本発明のズームレンズの第7実施例であって、光学構成を示す光軸に沿う断面図である。図13において、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示す。図14は、第7実施例におけるズームレンズの無限遠合焦時での広角端(a)、中間(b)、望遠端(c)の状態における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図である。
本発明の第7実施例のズームレンズは、図13に示すように、物体側から撮像面Iに向かって、順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2とで構成されている。図中、Sは明るさ絞りであり、FLはローパスフィルターや赤外吸収フィルター等の平行平面板であり、CGはカバーガラスであり、Iは撮像素子(CCD,CMOS等)の撮像面である。
また、図中、Aは非球面Aであり、光線は広角端にて物体側から入射し像面に至る最軸外主光線であり、aは、広角端にて物体側からの入射角が36度以上で入射し像面に至る最軸外主光線が非球面Aを通過するときの非球面Aとの交点である。
第1レンズ群G1は、像面に凹面を向けた負のメニスカスレンズL11と、空気間隔を挟んで物体側に凸面を向けた正のメニスカスレンズL12とで構成されていて、全体として負の屈折力を有している。尚、像面に凹面を向けた負のメニスカスレンズL11の物体側の面は、近軸曲率半径の絶対値が、第1レンズ群中の空気に接するどのレンズ面の近軸曲率半径の絶対値よりも大きくなる構成となっている。また、像面に凹面を向けた負のメニスカスレンズL11の像側の面は、レンズ中心部から周辺部にかけて負の屈折力が徐々に弱くなっていく構成となっている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に両凸正レンズL21と、光軸近傍(レンズ中心部)において両凸形状の正レンズL22とからなる接合レンズで構成され、全体として正の屈折力を有している。
尚、両凸正レンズL21の物体側の面は、レンズ中心部から周辺部にかけて正の屈折力が徐々に弱くなっていく構成となっている。また、光軸近傍(レンズ中心部)において両凸形状の正レンズL22の像側の面は、光軸中心とその周辺で曲率が異なる構成となっている。
非球面は、第1レンズ群G1の像面に凹面を向けた負のメニスカスレンズL11の像側の面、第2レンズ群G2の両凸正レンズL21の物体側の面、光軸近傍(レンズ中心部)において両凸形状の正レンズL22の像側の面にそれぞれ設けられている。
広角端(a)から望遠端(c)に変倍する際は、第1レンズ群G1は像側に凸の軌跡で移動し、第2レンズ群G2は撮像面I側から物体側へとそれぞれ移動する。
このとき、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間隔d4が減少し、第2レンズ群G2と平行平面板FLの間隔d8が増大するように、各レンズ群は移動する。なお、撮像面Iは、CCD若しくはCMOSセンサーの有効撮像対角方向に置かれている。
次に、本発明の第7実施例のズームレンズを構成する光学部材の数値データを以下に示す。
数値データ7
像高(有効撮像領域の対角長の半分の長さ):4.00mm
焦点距離f:5.769mm〜16.729mm
Fno.(Fナンバー):3.46〜5.90
1=120.174 d1=1.00 nd1=1.80610 νd1=40.92
2=4.335(非球面) d2=1.37
3=7.102 d3=2.20 nd3=2.00069 νd3=25.46
4=14.126 d4=D4(可変)
5=∞(絞り) d5=-0.50
6=3.761(非球面) d6=3.30 nd6=1.49700 νd6=81.61
7=-6.821 d7=1.30 nd7=1.68893 νd7=31.08
8=-54.958(非球面) d8=D8(可変)
9=∞ d9=0.50 nd9=1.54771 νd9=62.84
10=∞ d10=0.50
11=∞ d11=0.50 nd11=1.51633 νd11=64.14
12=∞ d12=0.37
13=∞(撮像面)
非球面係数
面番号 k A46810
2 -0.650 3.26438×10-4 2.45237×10-8 2.38731×10-9
6 0.001 -2.27652×10-4 2.55258×10-6 4.85690×10-6 -6.18093×10-7
8 0.000 3.32294×10-3 3.07299×10-4 -1.36715×10-5 8.96211×10-6
ズームデータ7
ズーム状態 広角端 中間 望遠端
f 5.769 10.000 16.729
Fno. 3.46 4.40 5.90
全画角(2ω) 73.37° 42.51° 25.65°
D4 11.20 4.55 0.90
D8 8.04 11.28 16.50
第8実施例
図15は、本発明のズームレンズの第8実施例であって、光学構成を示す光軸に沿う断面図である。図15において、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態を示す。図16は、第8実施例におけるズームレンズの無限遠合焦時での広角端(a)、中間(b)、望遠端(c)の状態における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差を示す図である。
本発明の第8実施例のズームレンズは、図15に示すように、物体側から撮像面Iに向かって、順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3とで構成されている。図中、Sは明るさ絞りであり、FLはローパスフィルターや赤外吸収フィルター等の平行平面板であり、CGはカバーガラスであり、Iは撮像素子(CCD,CMOS等)の撮像面である。
また、図中、Aは非球面Aであり、光線は広角端にて物体側から入射し像面に至る最軸外主光線であり、aは、広角端にて物体側からの入射角が36度以上で入射し像面に至る最軸外主光線が非球面Aを通過するときの非球面Aとの交点であり、bは、広角端にて物体側からの入射角が40度以上で入射し像面に至る最軸外主光線が非球面Aを通過するときの非球面Aとの交点である。
第1レンズ群G1は、像面に凹面を向けた負のメニスカスレンズL11と、空気間隔を挟んで物体側に凸面を向けた正のメニスカスレンズL12とで構成されていて、全体として負の屈折力を有している。
尚、像面に凹面を向けた負のメニスカスレンズL11の物体側の面は、近軸曲率半径の絶対値が、第1レンズ群中の空気に接するどのレンズ面の近軸曲率半径の絶対値よりも大きくなる構成となっている。また、像面に凹面を向けた負のメニスカスレンズL11の像側の面は、レンズ中心部から周辺部にかけて負の屈折力が徐々に弱くなっていく構成となっている。
第2レンズ群G2は、物体側から順に両凸正レンズL21と、両凹負レンズL22'と、像面に凹面を向けた負のメニスカスレンズL23とからなる接合レンズで構成され、全体として正の屈折力を有している。
尚、両凸正レンズL21の物体側の面は、レンズ中心部から周辺部にかけて正の屈折力が徐々に弱くなっていく構成となっている。また、像面に凹面を向けた負のメニスカスレンズL23の像側の面は、レンズ中心部から周辺部にかけて負の屈折力が徐々に弱くなっていく構成となっている。
第3レンズ群G3は、光軸近傍(レンズ中心部)において両凸形状の正レンズL31からなる単レンズで構成され、全体として正の屈折力を有している。
尚、光軸近傍(レンズ中心部)において両凸形状の正レンズL31の物体側の面は、レンズ中心部から周辺部にかけて正の屈折力が徐々に弱くなり、光軸近傍(レンズ中心部)において両凸形状の正レンズL31の像側の面は、光軸中心とその周辺で曲率が異なる構成となっている。
非球面は、第1レンズ群G1の像面に凹面を向けた負のメニスカスレンズL11の像側の面、第2レンズ群G2の両凸正レンズL21の物体側の面、像面に凹面を向けた負のメニスカスレンズL23の像側の面、第3レンズ群G3の光軸近傍(レンズ中心部)において両凸形状の正レンズL31の物体側の面及び像側の面の両面、にそれぞれ設けられている。
広角端(a)から望遠端(c)に変倍する際は、第1レンズ群G1は像側に凸の軌跡で移動し、第2レンズ群G2及び第3レンズ群G3は撮像面I側から物体側へとそれぞれ移動する。
このとき、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の間隔d4が減少し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3の間隔d9が増大し、第3レンズ群G3と平行平面板FLの間隔d11が増大するように、各レンズ群は移動する。なお、撮像面Iは、CCD若しくはCMOSセンサーの有効撮像対角方向に置かれている。
次に、本発明の第8実施例のズームレンズを構成する光学部材の数値データを以下に示す。
数値データ8
像高(有効撮像領域の対角長の半分の長さ):4.00mm
焦点距離f:4.90 mm〜14.16mm
Fno.(Fナンバー):3.50〜5.80
1=60.010 d1=1.00 nd1=1.80610 νd1=40.92
2=4.112(非球面) d2=1.31
3=6.467 d3=2.40 nd3=1.80810 νd3=22.76
4=14.808 d4=D4(可変)
5=∞(絞り) d5-0.45
6=3.564(非球面) d6=1.30 nd6=1.74320 νd6=49.34
7=-1031719.443 d7=0.50 nd7=1.69895 νd7=30.13
8=3.002 d8=1.30 nd8 =1.51633 νd8=64.14
9=7.168(非球面) d8=D9(可変)
10=15.178(非球面) d10=1.00 nd10=1.52511 νd10=56.23
11=-93.662(非球面) d11= D11(可変)
12=∞ d12=0.50 nd12=1.51633 νd12=64.14
13=∞ d13=0.50
14=∞ d14=0.50 nd14=1.51633 νd14=64.14
15=∞ d12=0.37
16=∞(撮像面)
非球面係数
面番号 k A46810
2 -0.499 5.91222×10-5 -8.72039×10-7 9.67999×10-9 -2.20434×10-8
6 -0.600 1.74918×10-3 6.12367×10-5 1.39082×10-5 -7.25135×10-8
9 0.000 8.62550×10-3 6.77041×10-4 1.92629×10-4 1.93182×10-5
10 0.000 -6.01806×10-6 2.06640×10-4 1.45236×10-5 2.75747×10-6
11 0.000 1.88770×10-9 1.61596×10-4 4.63746×10-6 4.35434×10-6
ズームデータ8
ズーム状態 広角端 中間 望遠端
f 4.90 9.97 14.16
Fno. 3.50 4.78 5.80
全画角(2ω) 82.78° 42.57° 30.32°
D4 11.52 3.38 0.95
D9 2.37 3.31 3.63
D11 4.36 7.65 10.78
上記各実施例において、本発明のズームレンズでは、広角端から望遠端に変倍する際、第1レンズ群G1が像側に凸の軌跡で移動し、第2レンズ群G2が撮像面側から物体側へとそれぞれ移動し、無限遠物点合焦時から至近物点合焦時へのフォーカシング時には、第1レンズ群G1を物体側に移動するように構成されている。
なお、上記各実施例において、ズームレンズを構成する全てのレンズは、均質媒質のものであるが、適宜、回折レンズ面、屈折率分布型のレンズを用いても良い。
次に、上記各実施例における条件式に対応した値を次の表1に示す。
表1
以上、説明した本発明のズームレンズを用いた電子撮像装置は、ズームレンズ等の結像光学系で物体像を形成しその像をCCD等の固体撮像素子に受光させて撮影を行う撮影装置、とりわけデジタルカメラやビデオカメラ、情報処理装置の例であるパソコン、電話、特に持ち運びに便利な携帯電話等に用いることができる。以下に、その実施形態を例示する。
図17〜図19は、本発明のズームレンズをデジタルカメラの撮影光学系41に組み込んだ構成の概念図であり、図17はデジタルカメラ40の外観を示す前方斜視図、図18は同後方斜視図、図19はデジタルカメラ40の構成を示す断面図である。なお、図19に示すデジタルカメラは、撮像光路をファインダーの長辺方向に折り曲げた構成となっており、図19中の観察者の眼を上側からみて示してある。
デジタルカメラ40は、この例の場合、撮影用光路42を有する撮影光学系41、ファインダー用光路44を有するファインダー光学系43、シャッター釦45、フラッシュ46、液晶表示モニター47等を含み、カメラ40の上部に配置されたシャッター釦45を押圧すると、それに連動して撮影光学系41、例えば、第1実施例のズームレンズを通して撮影が行われるようになっている。そして、撮影光学系41によって形成された物体像が、ローパスフィルター、赤外カットフィルター等のフィルターを介してCCD49の撮像面上に形成される。
このCCD49で受光された物体像は、処理手段51を介し、電子画像としてカメラ背面に設けられた液晶表示モニター47に表示される。また、この処理手段51 にはメモリ等が配置され、CCD49で撮影された物体像を電子情報として記録することもできる。なお、このメモリは処理手段51 と別体に設けてもよいし、フレキシブルディスクやメモリーカード、MO等により電子的に記録書込を行うように構成してもよい。また、CCD49に代わって銀塩フィルムを配置した銀塩カメラとして構成してもよい。
さらに、ファインダー用光路44上には、ファインダー用対物光学系53が配置してある。このファインダー用対物光学系53によって形成された物体像は、像正立部材であるポロプリズム55の視野枠57上に形成される。このポリプリズム55の後方には、正立正像にされた像を観察者眼球Eに導く接眼光学系59が配置されている。なお、撮影光学系41及びファインダー用対物光学系53の入射側、接眼光学系59の射出側にそれぞれカバー部材54が配置されている。
このように構成されたデジタルカメラ40は、カメラの薄型化に効果がある。また、撮影光学系41が適度な画角を確保でき、収差が良好で、明るく、フィルター等が配置できるズームレンズであるので、高性能化が実現できると共に、撮影光学系41を少ない光学部材で構成できるため、小型化、簡素化、低コスト化が実現できる。
なお、本実施例のデジタルカメラ40の撮像光路をファインダーの短辺方向に折り曲げて構成してもよい。その場合には、撮影レンズの入射面からストロボ(又はフラッシュ)をより上方に離して配置し、人物のストロボ撮影時の際に生じる影の影響を緩和できるレイアウトにし得る。
なお、図19の構成において、カバー部材54として、平行平面板を配置しているが、パワーを持ったレンズとしても良い。
ここで、カバー部材を設けずに、本発明の光学系中の最も物体側に配置された面をカバー部材と兼用することもできる。本例ではその最も物体側の面は第1レンズ群G1の入射面となる。
次に、図20は、本発明のズームレンズを電子カメラ40の撮影部の対物光学系に組み込んだ構成の概念図を示す。この場合は、撮影用光路42上に配置された撮影用対物光学系48に、本発明のズームレンズを用いている。この撮影用対物光学系48により形成された物体像は、ローパスフィルター、赤外カットフィルター等のフィルター61を介してCCD49の撮像面50上に形成される。このCCD49で受光された物体像は、処理手段51を介し、液晶表示素子(LCD)60上に電子像として表示される。また、この処理手段51には記録手段52が接続され、CCD49で撮影された物体像を電子情報として、撮影された電子画像を記録することもできる。なお、この記録手段52は処理手段51と別体に設けてもよいし、フレキシブルディスクやメモリーカード、MO等により電子的に記録書込を行うように構成してもよい。LCD60に表示された画像は、接眼光学系59を介して観察者眼球Eに導かれる。
この接眼光学系59は偏心プリズムからなり、この例では、入射面62と、反射面63と、反射と屈折の兼用面64の3面から構成されている。また、2つの反射作用を持った面63、64の中、少なくとも一方の面、望ましくは両方の面が、光束にパワーを与え、かつ、偏心収差を補正する唯一の対称面を持つ面対称自由曲面にて構成されている。そして、この唯一の対称面は、撮影用対物光学系48のプリズム10、20が有する面対称自由曲面の唯一の対称面と略同一平面上に形成されている。
このように構成されたデジタルカメラ40は、カメラの薄型化に効果がある。また、撮影光学系41が適度な画角を確保でき、収差が良好で、明るく、フィルター等が配置できるズームレンズであるので、高性能化が実現できると共に、撮影光学系41を少ない光学部材で構成できるため、小型化、簡素化、低コスト化が実現できる。
なお、本例では、撮影用対物光学系48のカバー部材65として、平行平面板を配置しているが、前例と同様に、パワーを持ったレンズを用いてもよい。
ここで、カバー部材を設けずに、本発明の光学系中の最も物体側に配置された面をカバー部材と兼用することもできる。本例ではその最も物体側の面は第1レンズ群G1の入射面となる。
次に、本発明の撮像装置を情報処理装置の一例であるパソコンを図21〜図23に示す。図21はパソコン300のカバーを開いた前方斜視図、図22はパソコン300の撮影光学系303の断面図、図23は図21の側面図である。
図21〜図23に示すように、パソコン300は、外部から操作者が情報を入力するためのキーボード301と、図示を省略した情報処理手段や記録手段と、情報を操作者に表示するモニター302と、操作者自身や周辺の像を撮影するための撮影光学系303とを有している。ここで、モニター302は、図示しないバックライトにより背面から照明する透過型液晶表示素子や、前面からの光を反射して表示する反射型液晶表示素子や、CRTディスプレイ等であってよい。
また、図中、撮影光学系303は、モニター302の右上に内蔵されているが、その場所に限らず、モニター302の周囲や、キーボード301の周囲のどこであってもよい。この撮影光学系303は、撮影光路304上に、本発明による、例えば第1実施例の2群ズームレンズからなる対物光学系100と、像を受光する撮像素子チップ162とを有している。これらはパソコン300に内蔵されている。
ここで、撮像素子チップ162上にはカバーガラスCGが付加的に貼り付けられて撮像ユニット160として一体に形成され、対物光学系100の鏡枠101の後端にワンタッチで嵌め込まれて取り付け可能になっているため、対物光学系100と撮像素子チップ162の中心合わせや面間隔の調整が不要であり、組立が簡単となっている。また、鏡枠101の先端(図示略)には、対物光学系100を保護するためのカバーガラス102が配置されている。なお、鏡枠101中のズームレンズの駆動機構等は図示を省いてある。
撮像素子チップ162で受光された物体像は、端子166を介して、パソコン300の処理手段に入力され、電子画像としてモニター302に表示される。図21には、その一例として、操作者の撮影された画像305が示されている。また、この画像305は、処理手段を介し、インターネットや電話を介して、遠隔地から通信相手のパソコンに表示されることも可能である。
次に、本発明の撮像装置を情報処理装置の一例である電話、特に持ち運びに便利な携帯電話を図24に示す。図24(a)は携帯電話400の正面図、図24(b)は側面図、図24(c)は撮影光学系405の断面図である。
図24(a)〜(c)に示すように、携帯電話400は、操作者の声を情報として入力するマイク部401と、通話相手の声を出力するスピーカ部402と、操作者が情報を入力する入力ダイアル403と、操作者自身や通話相手等の撮影像と電話番号等の情報を表示するモニター404と、撮影光学系405と、通信電波の送信と受信を行うアンテナ406と、画像情報や通信情報、入力信号等の処理を行う処理手段(図示せず)とを有している。ここで、モニター404は液晶表示素子である。
また、図中、各構成の配置位置は、特にこれらに限られない。この撮影光学系405は、撮影光路407上に配置された本発明による、例えば、第1実施例のズームレンズからなる対物光学系100と、物体像を受光する撮像素子チップ162とを有している。これらは、携帯電話400に内蔵されている。
ここで、撮像素子チップ162上にはカバーガラスCGが付加的に貼り付けられて撮像ユニット160として一体に形成され、対物光学系100の鏡枠101の後端にワンタッチで嵌め込まれて取り付け可能になっているため、対物光学系100と撮像素子チップ162の中心合わせや面間隔の調整が不要であり、組立が簡単となっている。また、鏡枠101の先端(図示略)には、対物光学系100を保護するためのカバーガラス102が配置されている。なお、鏡枠101中のズームレンズの駆動機構等は図示を省いてある。
撮影素子チップ162で受光された物体像は、端子166を介して、図示していない処理手段に入力され、電子画像としてモニター404に、又は、通信相手のモニターに、又は、両方に表示される。また、通信相手に画像を送信する場合、撮像素子チップ162で受光された物体像の情報を、送信可能な信号へと変換する信号処理機能が処理手段には含まれている。
本発明において、画像処理部は電子撮像装置と一体に設けても良く、或いは、電子撮像装置とは別に画像処理装置として設けても良い。
本発明の第1実施例に係るズームレンズの光学構成を示す光軸に沿う断面図で、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態をそれぞれ示している。 第1実施例に係るズームレンズの無限遠合焦時での広角端(a)、中間(b)、望遠端(c)の状態における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差をそれぞれ示している。 本発明の第2実施例に係るズームレンズの光学構成を示す光軸に沿う断面図で、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態をそれぞれ示している。 第2実施例に係るズームレンズの無限遠合焦時での広角端(a)、中間(b)、望遠端(c)の状態における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差をそれぞれ示している。 本発明の第3実施例に係るズームレンズの光学構成を示す光軸に沿う断面図で、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態をそれぞれ示している。 第3実施例に係るズームレンズの無限遠合焦時での広角端(a)、中間(b)、望遠端(c)の状態における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差をそれぞれ示している。 本発明の第4実施例に係るズームレンズの光学構成を示す光軸に沿う断面図で、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態をそれぞれ示している。 第4実施例に係るズームレンズの無限遠合焦時での広角端(a)、中間(b)、望遠端(c)の状態における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差をそれぞれ示している。 本発明の第5実施例に係るズームレンズの光学構成を示す光軸に沿う断面図で、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態をそれぞれ示している。 第5実施例に係るズームレンズの無限遠合焦時での広角端(a)、中間(b)、望遠端(c)の状態における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差をそれぞれ示している。 本発明の第6実施例に係るズームレンズの光学構成を示す光軸に沿う断面図で、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態をそれぞれ示している。 第6実施例に係るズームレンズの無限遠合焦時での広角端(a)、中間(b)、望遠端(c)の状態における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差をそれぞれ示している。 本発明の第7実施例に係るズームレンズの光学構成を示す光軸に沿う断面図で、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態をそれぞれ示している。 第7実施例に係るズームレンズの無限遠合焦時での広角端(a)、中間(b)、望遠端(c)の状態における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差をそれぞれ示している。 本発明の第8実施例に係るズームレンズの光学構成を示す光軸に沿う断面図で、(a)は広角端、(b)は中間、(c)は望遠端での状態をそれぞれ示している。 第8実施例に係るズームレンズの無限遠合焦時での広角端(a)、中間(b)、望遠端(c)の状態における球面収差、非点収差、歪曲収差、倍率色収差をそれぞれ示している。 本発明のズームレンズを適用した電子カメラの外観を示す前方斜視図である。 図17のデジタルカメラの後方斜視図である。 図17のデジタルカメラの構成を示す断面図である。 本発明のズームレンズを適用した別の電子カメラの概念図である。 本発明の光学系が対物光学系として撮影光学系に組み込まれたパソコンのカバーを開いた前方斜視図である。 パソコンの撮影光学系の断面図である。 図21の状態の側面図である。 本発明のズームレンズが対物光学系として撮影光学系に組み込まれた携帯電話の正面図、側面図、その撮影光学系の断面図である。
符号の説明
S 明るさ絞り
FL 平行平面板
CG カバーがラス
I 撮像面
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
L11 像面に凹面を向けた負のメニスカスレンズ
L12 物体側に凸面を向けた正のメニスカスレンズ
L21 両凸正レンズ
L22 光軸近傍(レンズ中心部)において両凸形状の正レンズ
L22’ 両凹負レンズ
L23 像面に凹面を向けた負のメニスカスレンズ
L31 光軸近傍(レンズ中心部)において両凸形状の正レンズ
40 デジタルカメラ
41 撮像光学系
42 撮影用光路
43 ファインダー光学系
44 ファインダー用光路
45 シャッター釦
46 フラッシュ
47 液晶表示モニター
48 カバーガラス
49 CCD
50 撮像面
51 処理手段
52 記録手段
53 ファインダー用対物光学系
54 カバー部材
55 ポロプリズム
56 第1反射面
57 視野枠
58 第2反射面
59 接眼光学系
60 液晶表示素子(LCD)
61 フィルター
62 入射面
63 反射面
64 反射と屈折の兼用面
65 カバー部材
66 カバーガラス
100 対物光学系
101 鏡枠
102 カバーガラス
103 制御系
160 撮像ユニット
162 撮像素子チップ
166 端子
300 パソコン
301 キーボード
302 モニター
303 撮影光学系
304 撮影光路
305 画像
400 携帯電話
401 マイク部
402 スピーカ部
403 入力ダイアル
404 モニター
405 撮影光学系
406 アンテナ
407 撮影光路
E 観察者眼球

Claims (18)

  1. 物体側より順に、
    2つのレンズ成分からなる第1レンズ群と、
    1つのレンズ成分からなる第2レンズ群を少なくとも有し、
    変倍時に、少なくとも前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔が変化し、
    前記第1レンズ群と前記第2レンズ群とが共に非球面のレンズ面を有し、
    前記第1レンズ群の非球面のうちの少なくとも一つの非球面(以下、非球面Aとする)が、次の条件式を満たすことを特徴とするズームレンズ。
    1/h1<1.35
    但し、R1は非球面Aの近軸曲率半径であり、h1は広角端にて物体側からの入射角が36度以上で入射し像面に至る最軸外主光線が前記非球面Aを通過するときの非球面Aとの交点(以下、交点aとする)と光軸との距離である。レンズ成分は、有効範囲にて空気接触面が入射面と射出面の2つのみでその間に空間を持たないレンズであり、単レンズ又は接合レンズで構成されている。
  2. 前記非球面Aが、次の条件式を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
    1/h2<1.2
    但し、R1は非球面Aの近軸曲率半径であり、h2は広角端にて物体側からの入射角が40度以上で入射し像面に至る最軸外主光線が前記非球面Aを通過するときの非球面Aとの交点(以下、交点bとする)と光軸との距離である。
  3. 前記第1レンズ群中の何れかのレンズ成分が負レンズ成分で構成され、
    前記負レンズ成分の像側面が凹面であり、
    且つ、前記凹面が、前記非球面Aで構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のズームレンズ。
  4. 前記非球面Aが、次の条件式を満足する形状であることを特徴とする請求項1又は3に記載のズームレンズ。
    0.35<Z1/h1<1.0
    1.01<{h1 2+(R1−Z12}/R1 2<1.5
    但し、Z1は非球面Aの面頂から交点aまでの光軸方向での距離であり、h1は広角端にて物体側からの入射角が36度以上で入射し像面に至る最軸外主光線が前記非球面Aを通過するときの非球面Aとの交点aと光軸との距離であり、R1は非球面Aの近軸曲率半径である。
  5. 前記非球面Aが、次の条件式を満足する形状であることを特徴とする請求項1又は4に記載のズームレンズ。
    0.45<Z2/h2<1.0
    1.05<{h2 2+(R1−Z22}/R1 2<1.5
    但し、Z2は非球面Aの面頂から交点bまでの光軸方向での距離であり、h2は広角端にて物体側からの入射角が40度以上で入射し像面に至る最軸外主光線が前記非球面Aを通過するときの非球面Aとの交点bと光軸との距離であり、R1は非球面Aの近軸曲率半径である。
  6. 前記第1レンズ群が全体として負の屈折力を有し、
    前記第1レンズ群中の物体側のレンズ成分が、像面側に凹面を有する負レンズ成分で構成され、
    前期負レンズ成分の凹面の近軸曲率半径の絶対値が、第1レンズ群中の空気に接する何れのレンズ面の近軸曲率半径の絶対値よりも小さく、
    前記第1レンズ群中の像面側のレンズ成分が、物体側に凸面を向けたメニスカス形状の正レンズ成分で構成され、
    前記第2レンズ群が全体として正の屈折力を有し、
    前記第2レンズ群中のレンズ成分が、物体側に凸面を有し、
    前記第2レンズ群のレンズ成分の凸面の近軸曲率半径の絶対値が、第2レンズ群中の空気に接する何れのレンズ面の近軸曲率半径の絶対値よりも小さいことを特徴とする請求項1又は2に記載のズームレンズ。
  7. 次の条件式を満足することを特徴とする請求項6に記載のズームレンズ。
    2.0<f2/Y<2.5
    5.0<LW/Y<9.0
    但し、f2は第2レンズ群の焦点距離であり、LWは広角端における最も物体側のレンズ面面頂から結像面までの距離であり、Yはズームレンズのイメージサークルの半径である。
  8. 前記非球面Aが、前記負レンズ成分の凹面であり、
    前記非球面Aの形状が、光軸から離れるに従って負の屈折力が小さくなる形状に形成されていることを特徴とする請求項6又は7に記載のズームレンズ。
  9. 前記第1レンズ群中の物体側のレンズ成分の入射面の近軸曲率半径の絶対値が、第1レンズ群中の空気に接する何れのレンズ面の近軸曲率半径の絶対値よりも大きいことを特徴とする請求項6乃至8の何れか1項に記載するズームレンズ。
  10. 前記ズームレンズを2群ズームレンズとしたことを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載のズームレンズ。
  11. 1つの正レンズ成分をもつ第3レンズ群を有し、
    前記ズームレンズを3群ズームレンズとしたことを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載のズームレンズ。
  12. 前記第2レンズ群中のレンズ成分の入射側面及び射出側面が共に非球面であり、
    何れの非球面も光軸から離れるに従って正の屈折力が弱くなる形状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至11の何れか1項に記載のズームレンズ。
  13. 前記第1レンズ群のそれぞれのレンズ成分が、単レンズで構成され、
    前記第2レンズ群のレンズ成分が、正レンズと負レンズを有する1つの接合レンズで構成されていることを特徴とする請求項1乃至12の何れか1項記載のズームレンズ。
  14. 前記第2レンズ群のレンズ成分が、物体側から順に、正レンズと負レンズとで構成した接合レンズで構成され、
    前記第2レンズ群のレンズ成分の最物体側面と最像側面が、光軸上にてそれぞれ凸形状であることを特徴とする請求項13に記載のズームレンズ。
  15. 明るさ絞りが、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群の間に配置され、
    且つ、前記明るさ絞りが、変倍時、像面に対する前記第2レンズ群の移動方向と同じ方向に移動することを特徴とする請求項1乃至15の何れか1項に記載のズームレンズ。
  16. 前記明るさ絞りが、第2レンズ群の入射面頂よりも像側に位置し、開口サイズが一定であることを特徴とする請求項15に記載のズームレンズ。
  17. 広角端から望遠端への変倍に際し、
    前記第1レンズ群は、像面と一旦接近し、その後、像面から離れるように移動し、
    前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との距離は、近づくように移動することを特徴とする請求項1乃至16の何れか1項に記載のズームレンズ。
  18. 請求項1乃至17の何れか1項に記載のズームレンズと、
    前記ズームレンズの像側に配置され、且つ、前記ズームレンズにより撮像面上に形成される光学像を電気信号に変換する受光面を持つ電子撮像素子とを備えたことを特徴とする電子撮像装置。
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