JP2006349929A - 車載カメラ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ピント調整用のアジャスタ部材をより確実に一定位置に保つことができるようにした車載カメラ装置を提供すること。
【解決手段】略筒状のレンズホルダ部と、レンズホルダ部内で移動可能なレンズユニットと、レンズホルダ部回りに回転自在に配設され、その回転に伴いレンズユニット12を移動させるピント調整用のアジャスタ12Aと、アジャスタ12A周りに外嵌めされるカバー体13とを備える。アジャスタ12Aの外周部にその周方向に沿って複数の位置決凹部20が設けられると共に、カバー体13の内周部に位置決凸部25が設けられる。カバー体13がアジャスタ12A周りに外嵌めされた状態で、アジャスタ12Aの回転を止めるように位置決凸部25が各位置決凹部20のうちの一つに係合する。
【選択図】図9
【解決手段】略筒状のレンズホルダ部と、レンズホルダ部内で移動可能なレンズユニットと、レンズホルダ部回りに回転自在に配設され、その回転に伴いレンズユニット12を移動させるピント調整用のアジャスタ12Aと、アジャスタ12A周りに外嵌めされるカバー体13とを備える。アジャスタ12Aの外周部にその周方向に沿って複数の位置決凹部20が設けられると共に、カバー体13の内周部に位置決凸部25が設けられる。カバー体13がアジャスタ12A周りに外嵌めされた状態で、アジャスタ12Aの回転を止めるように位置決凸部25が各位置決凹部20のうちの一つに係合する。
【選択図】図9
Description
この発明は、車両周辺景色を撮像するための車載カメラ装置に関する。
従来より、車載カメラ装置を自動車のバンパ等に取付けて自動車の死角を撮像し、撮像された画像を車室内の表示装置に表示させる技術がある。
このような車載カメラ装置としては、例えば、CCD等の光学素子の前方に、魚眼レンズ等を含むレンズユニットを配設した構成のものが想定される。そして、前記レンズユニットを介して比較的広範囲な景色を撮像するようになっている。
なお、このような車載カメラ装置に関する構成は、例えば、特許文献1に開示されている。
ところで、上記カメラ装置においては、レンズユニットをその光軸方向に沿って移動させて光学素子に対してピント調整した状態で固定する必要がある。
このための構成としては、例えば、レンズユニットを略筒状のレンズホルダ内に移動自在に配設すると共に、レンズユニットに螺合可能なピント調整用のアジャスタを設けたものが提案される。この構成では、アジャスタを適宜回転させることでレンズユニットを移動させてピント調整した後、前記アジャスタがネジ止等で固定される。
しかしながら、アジャスタをねじ止固定した場合、振動等でネジが緩んでしまい、アジャスタの固定が解除され、ピントがずれてしまう恐れがある。特に、車載環境下では、激しい振動が継続しネジが緩んでしまう可能性が大きい。
そこで、本発明は、ピント調整用のアジャスタ部材をより確実に一定位置に保つことができるようにした車載カメラ装置を提供することを目的とする。
略筒状のレンズホルダ部と、この発明に係る車載カメラ装置は、前記レンズホルダ部内に挿入配置されて前記レンズホルダ部の軸方向に相対移動可能なレンズユニットと、前記レンズホルダ部の軸回りに回転自在に配設され、回転に伴い前記レンズホルダ部の軸方向に沿って前記レンズユニットを移動させるアジャスタ部材と、前記アジャスタ部材周りに外嵌めされる外嵌部材と、を備え、前記アジャスタ部材の外周部と前記外嵌部材の内周部のうちの一方側に位置決凹部が設けられると共に、前記アジャスタ部材の外周部と前記外嵌部材の内周部のうちの他方側に位置決凸部が設けられ、前記外嵌部材が前記アジャスタ部材周りに外嵌めされた状態で、前記アジャスタ部材の回転を止めるように前記位置決凸部が前記位置決凹部に係合しているものである。
この場合に、前記外嵌部材は前記アジャスタ部材周りにその回転軸方向に沿って外嵌め可能に形成され、前記位置決凸部及び前記位置決凹部は、前記アジャスタ部材の回転軸方向に沿って延びるように形成されていてもよい。
また、前記位置決凸部の挿入端部がその先端側に向けて順次細くなる形状に形成されていてもよい。
さらに、前記位置決凹部の受入開口部がその先端側に向けて順次開口する形状に形成されていてもよい。
また、前記位置決凸部及び前記位置決凹部のうち少なくとも一方が、前記アジャスタ部材の外周部又は前記外嵌部材の内周部にその周方向に沿って複数形成されていてもよい。
また、前記外嵌部材は、前記レンズホルダ部側に固定される部材であるとよい。
以上のように構成された車載カメラ装置によると、略筒状のレンズホルダ部と、前記レンズホルダ部内に挿入配置されて前記レンズホルダ部の軸方向に相対移動可能なレンズユニットと、前記レンズホルダ部の軸回りに回転自在に配設され、回転に伴い前記レンズホルダ部の軸方向に沿って前記レンズユニットを移動させるアジャスタ部材と、前記アジャスタ部材周りに外嵌めされる外嵌部材と、を備え、前記アジャスタ部材の外周部と前記外嵌部材の内周部のうちの一方側に位置決凹部が設けられると共に、前記アジャスタ部材の外周部と前記外嵌部材の内周部のうちの他方側に位置決凸部が設けられ、前記外嵌部材が前記アジャスタ部材周りに外嵌めされた状態で、前記アジャスタ部材の回転を止めるように前記位置決凸部が前記位置決凹部に係合しているため、ピント調整用のアジャスタ部材をより確実に一定位置に保つことができる。
この場合に、前記外嵌部材は前記アジャスタ部材周りにその回転軸方向に沿って外嵌め可能に形成され、前記位置決凸部及び前記位置決凹部は、前記アジャスタ部材の回転軸方向に沿って延びるように形成されていると、外嵌部材をアジャスタ部材周りに外嵌めすることで、比較的容易に前記位置決凸部を前記位置決凹部に係合させることができ、また、その係合によってより確実にアジャスタ部材を一定位置に保つことができる。
また、前記位置決凸部の挿入端部がその先端側に向けて順次細くなる形状に形成されていると、前記位置決凸部の挿入端部が位置決凹部の開口部に摺接しつつ位置決凹部に挿入されるため、位置決凸部と位置決凹部との係合を容易に行うことができる。
また、前記位置決凹部の受入開口部がその先端側に向けて順次開口する形状に形成されていると、前記位置決凸部の端部が位置決凹部の受入開口部に摺接しつつ位置決凹部内に挿入されるため、位置決凸部と位置決凹部との係合を容易に行うことができる。
さらに、前記位置決凸部及び前記位置決凹部のうち少なくとも一方が、前記アジャスタ部材の外周部又は前記外嵌部材の内周部にその周方向に沿って複数形成されていると、アジャスタ部材の任意の回転位置で、位置決凸部及び位置決凹部を容易に係合させることができる。
また、前記外嵌部材は、前記レンズホルダ部側に固定される部材であると、レンズホルダ部に対してアジャスタ部材を一定の位置に保つことができる。
以下、この発明の実施形態に係る車載カメラ装置について説明する。図1は車載カメラ装置を示す縦断面図であり、図2は車載カメラ装置を示す分解斜視図である。なお、説明の便宜上、像側(レンズ側)を前側、撮像面側(撮像素子側)を後側として説明する。
この車載カメラ装置10は、レンズホルダ部11Fを有するケース11と、レンズユニット12と、アジャスタ12Aと、外嵌部材としてのカバー体13とを備えている。
ケース11は、前側ケース部11A、後側ケース部11Bとの組合わせにより構成されている。すなわち、前側ケース部11Aの後部は、略角筒状の周壁部11FFに形成されている。また、後側ケース部11Bは、前方が開口する略筺状に形成されている。そして、周壁部11FFの後側開口と後側ケース部11Bの前側開口部とを突合わせてOリング11Pでシールした状態で、前側ケース部11Aと後側ケース部11Bとがネジ11Sによって互いに固定されている。
これら前側ケース部11Aと後側ケース部11Bとが固定された状態で、それらの間には後述する基板ユニット14を収容する空間が形成される。そして、該収容空間内に基板ユニット14が収容されると共に、基板ユニット14から引出された接続ケーブルが、例えば、後側ケース部11Bの後端部に形成された孔11hを通って導出される。
ここで、基板ユニット14は、所定の回路パターンを形成した基板に、CCD(Charge Coupled Device: 電荷結合素子)等の撮像素子14D等を実装したものであり、上記収容空間内にネジ14Sで固定された状態で収容される。
また、上記周壁部11FFの外周部には、ホルダ側係合部11Fa、11Fbが突出形成されている。ここでは、ホルダ側係合部11Fa、11Fbは、周壁部11FFの上下部位に設けられており、ケース11に形成された被係合孔13b1、13b2に係合可能に形成されている。
また、前側ケース部11Aの前部に、略円筒状のレンズホルダ部11Fが形成されており、このレンズホルダ部11F内にレンズユニット12が挿入保持される。
レンズユニット12は、上記レンズホルダ部11F内に挿入配置されて該レンズホルダ部11Fの軸方向に相対移動可能とされる。このレンズユニット12により、所望の撮像範囲からの光が撮像素子14Dの撮像面に導かれる。
より具体的には、レンズユニット12は、レンズ保持筒部12Mと、レンズ系12Lと、レンズ押さえ12Sとを備えている。このレンズユニット12は、ピント調整用のアジャスタ12AとEリング(止め輪)12Eとにより前後に移動調整される。
レンズ保持筒部12Mは、前端側の太径部12aと後端側の細径部12bとが段部12cを介して連設された構成とされており、このうちの細径部12bがレンズホルダ部11F内に挿入配置可能な略筒状に形成されている。
また、細径部12bの外周部であって段部12cから後方へ所定距離離れた位置に、抜止め凹部12dが形成されており、抜止め部材としてのEリング12Eが抜止め凹部12dに係合固定されるようになっている。
また、細径部12bの外周部であって抜止め凹部12dよりも後方の部分に周溝12eが形成されている。この周溝12eには、環状弾性部材であるOリング12fが嵌め込まれている。そして、Oリング12fが嵌め込まれた状態で、細径部12bがレンズホルダ部11F内に挿入固定されることで、該Oリング12fがレンズユニット12の外周面とレンズホルダ部11Fの内周面との間に圧縮状に介在し、それらの間の間隙をシールする構成となっている。
レンズ系12Lは、広角レンズ等を含む光学的要素であり(最も像に近いレンズのみ図1で図示)、所望の撮像範囲に応じた光学的特性(例えば、広角な光学的特性)を有している。
レンズ押さえ12Sは、レンズ系12Lがレンズ保持筒部12M内に収容配置された状態で、レンズ保持筒部12Mの前方側開口部の外周に螺着される。このレンズ押さえ12Sにより、レンズ系12Lがレンズ保持筒部12M内に押え付けられるように保持される。
アジャスタ12Aは、上記レンズホルダ部11Fの軸回りに回転自在に配設されている。そして、アジャスタ12Aの回転に伴ってレンズホルダ部11Fの軸方向に沿ってレンズユニット12を移動させることで、撮像素子14Dに対するピント調整を行えるようになっている。
より具体的には、アジャスタ12Aは、細径部12bの外周部であって抜止め凹部12dよりも前側の部分に外嵌め可能なアジャスタ本体部12AMと、アジャスタ本体部12AMの前部から径方向外側へ張り出す鍔状操作部12Aaとを備えている。
このアジャスタ12Aは、アジャスタ本体部12AMを細径部12bの外周部であって抜止め凹部12dよりも前側の部分に配設した状態で、レンズホルダ部11Fに回転自在に外嵌めされる。またEリング12Eを抜止め凹部12dに固定することによって、アジャスタ12Aが段部12cとEリング12Eとの間で軸方向に位置ズレすることなく回転自在に抜止め状に保持される。
また、アジャスタ本体部12AMの外周面には、レンズホルダ部11Fのネジ部11aに螺合可能なネジ部12AMaが設けられている。
図3は位置決凹部を示す平面図であり、図4は位置決凹部を示す正面図、図5は位置決凹部を示す斜視図である。
図1〜図5に示すように、アジャスタ12Aの外周部でもある鍔状操作部12Aaの外周部に、その周方向に沿って複数の位置決凹部20が形成されており、各位置決凹部20は、後述する位置決凸部25を係合可能に形成されている。
各位置決凹部20は、カバー体13の挿入方向、即ち、アジャスタ12Aの回転軸方向に沿って延びる凹溝形状に形成されている。また、各位置決凹部20の前側開口部、即ち、後述する位置決凸部25を受入れる受入開口部21は、その先端側に向けて順次開口する形状に形成されている。ここでは受入開口部21は、弧状曲面形状に形成されて外方に順次開口する形状に形成されている。もちろん、受入開口部21は、平面状の傾斜面を経て外方に順次開口する形状であってもよい。
Eリング12Eは、アジャスタ12Aを回転自在且つ抜止め状に保持する部材であり、例えば、金属板を略C字状且つその内周側に適宜間隔で突片を有する形状に打ち抜いた構成とされる。
そして、Eリング12Eを弾性変形させつつ内周側の突片を抜止め凹部12dに嵌め込むことで、Eリング12Eが細径部12bの外周部の一定位置に固定される。
図6はカバー体を示す縦断面図であり、図7は図6のVII−VII線断面図である。図1、図2、図6及び図7に示すように、カバー体13は、上記アジャスタ12A周りに外嵌めされる部材である。
より具体的には、カバー体13は、レンズ系12Lの前面周縁部に当接する略環状部分と、後端側の略角筒状に形成された嵌合部13Fとが略筒状の筒状胴部13Pを介して連設された有弾性の部材である。そして、このカバー体13は、上記レンズホルダ部11F及びアジャスタ12A周りにアジャスタ12Aの回転軸方向に沿って外嵌め可能に形成されている。
上記筒状胴部13Pの内周部には、例えば、その周方向に間隔を空けて少なくとも一つ(ここでは3個)の係合部13a1〜13a3が突出形成されている。そして、係合部13a1〜13a3がアジャスタ12Aの鍔状操作部の後側縁部に係合することによって、カバー体13がレンズホルダ部11Fに対してその軸方向に位置決め固定されるようになっている。
また、係合部13a1〜13a3の後部側にはテーパ面13bが形成されており、カバー体13をレンズユニット12に前方から押し込むだけで、それらテーパ面13bのガイド作用により係合部13a1〜13a3が鍔状操作部12Aaを乗り越えるようにして弾性係合するように構成されている。
また、係合部13a1〜13a3の前端側にもテーパ面12Abが形成されており、該テーパ面12Abを鍔状操作部12Aaの周縁部に当接させるようにして、係合部13a1〜13a3が鍔状操作部12Aaに係合するようになっている。この状態では、該テーパ面12Abがアジャスタ12Aを前方及び内側へ押し付けており、アジャスタ12Aとカバー体13との間でのがたつきを防止できる。
なお、係合部13a1〜13a3は筒状胴部13Pの内部に形成されているため、外部からは見えないようになっている。故意に筒状胴部13Pを掴んでカバー体13を引き抜こうとした場合、筒状胴部13Pの内径が小さくなる方に撓む。このため、係合部13a1〜13a3と鍔状操作部12Aaとがよりしっかり係合するようになり、取り外しを防止することができる。
また、嵌合部13Fには、上下に被係合孔13b1、13b2が形成されており、周壁部11FFに形成されたホルダ側係合部11Fa、11Fbを係合可能になっている。
この被係合孔13b1、13b2の軸方向の幅は、レンズユニット12のピント調整に伴う軸方向の移動可能距離よりも大きく形成されており、鍔状操作部12Aaの回転によるレンズユニット12の軸方向の移動位置に拘らずカバー体13を装着できるようになっている。
これらの係合部13a1〜13a3やホルダ側係合部11Fa、11Fbを用いた係合係合構造によって、カバー体13がレンズホルダ部11F側に固定される。
また、このカバー体13の内周部である筒状胴部13Pの内周部に位置決凸部25が設けられている。位置決凸部25は、カバー体13がアジャスタ12A周りに外嵌めされた状態で、上記各位置決凹部20のうちの一つに係合し、該アジャスタ12Aの回転を止めるように構成されている。
より具体的には、位置決凸部25は、上記位置決凹部20の延在方向と略同方向、即ち、アジャスタ12Aの回転軸方向に沿って延びる長尺凸状形状に形成されている。ここでは、位置決凸部25は、カバー体13の筒状胴部13Pの内周上部で、上記係合部13a1と交差する方向に沿って延びるように形成された略直方体凸状形状に形成されている。また、この位置決凸部25は、各位置決凹部20内にはめ込み可能な幅に形成されており、好ましくは、位置決凸部25の幅寸法と位置決凹部20の幅寸法が略同じに形成され、位置決凸部25が位置決凹部20内にがたつき無く嵌め込まれる。
図8はカバー体の装着途中における位置決凸部と位置決凹部との関係を示す縦断面図であり、図9はカバー体の装着完了状態における位置決凸部と位置決凹部との関係を示す縦断面図である。また、図10は、位置決凸部が位置決凹部内に案内される状態を示す説明図である。
すなわち、上記アジャスタ12Aを適宜回転させることにより撮像素子14Dに対してレンズユニット12を移動させてピント調整を行う。そして、ピント調整後、カバー体13をレンズホルダ部11F及びアジャスタ12Aにその前方より外嵌めして装着する。すると、位置決凸部25の後端部が各位置決凹部20のうちの一つに挿入されるようになる(図8参照)。この際、アジャスタ12Aの周方向において位置決凸部25の位置と各位置決凹部20の位置とがずれていると、位置決凸部25は、位置決凹部20の受入開口部21に当接ないし摺接する(図10の2点鎖線参照)。すると、位置決凸部25を押込むにつれて、アジャスタ12Aがピント調整に実質的な影響を与えない程度で僅かに回転し、位置決凸部25は位置決凹部20内に挿入可能な相対的位置関係に配設される(図10参照)。続けて位置決凸部25を強く押込むと、上記係合部13a1がアジャスタ12Aの外周縁部を乗越えた該外周縁部に係合した状態で、位置決凸部25も位置決凹部20に係合するようになる。なお、位置決凹部25と係合部13a1とは異なる位置に設けられていてもよい。
以上のように構成された車載カメラ装置によると、略筒状のレンズホルダ部11Fと、レンズホルダ部11F内に挿入配置されてその軸方向に相対移動可能なレンズユニット12と、レンズホルダ部11Fの軸回りに回転自在に配設され、その回転に伴いレンズホルダ部11Fの軸方向に沿ってレンズユニット12を移動させるアジャスタ12Aと、アジャスタ12A周りに外嵌めされるカバー体13とを備え、アジャスタ12Aの外周部に複数の位置決凹部20が設けられると共に、カバー体13の内周部に位置決凸部25が設けられ、カバー体13がアジャスタ12A周りに外嵌めされた状態で、アジャスタ12Aの回転を止めるように位置決凸部25が位置決凹部20に係合しているため、ピント調整用のアジャスタ12Aをより確実に一定の回転位置に保つことができる。これにより、ピント調整後における固定焦点での使用状態において、ピントずれを有効に防止できる。特に、振動等によっても位置決凸部25と位置決凹部20との係合は解除されないので、振動対策としてピントずれを防止する構成として有効である。
また、カバー体13は、アジャスタ12A周りにその回転軸方向に沿って外嵌め可能に形成され、位置決凸部25及び位置決凹部20は、アジャスタ12Aの回転軸方向に沿って延びるように形成されているため、カバー体13をアジャスタ12A周りに外嵌めすることで、比較的容易に位置決凸部25を位置決凹部20に係合させることができる。また、その係合によってより確実にアジャスタ12Aを一定の回転位置に保つことができる。
また、位置決凹部20の受入開口部21がその先端側に向けて順次開口する形状に形成されているため、位置決凸部25の端部が位置決凹部20の受入開口部21に摺接しつつ位置決凹部20内に挿入されるため、位置決凸部25と位置決凹部20との係合をより確実にかつより容易に行うことができる。
さらに、位置決凹部20がアジャスタ12Aの外周部にその周方向に沿って複数形成されているため、位置決凸部25をいずれか一つの位置決凹部20に係合させることで、アジャスタ12Aの回転を止めることができる。このため、アジャスタ12Aの回転位置に広く対応して回転を止めることができる。
また、カバー体13は、レンズホルダ部11F側に固定される部材であるため、レンズホルダ部11Fに対してアジャスタ12Aを一定の回転位置に保つことができる。
なお、本実施形態では、位置決凹部20の受入開口部21をその先端側に向けて順次開口する形状に形成しているが、これに加えて又はこれに代えて、例えば、図11に示すように、位置決凸部125の挿入端部(後端部)126がその先端側に向けて順次細くなる形状に形成されていてもよい。
また、本実施形態では、アジャスタ12Aの外周部に複数の位置決凹部20を設け、カバー体13の内周部に一つの位置決凸部25を設けたが必ずしもそうである必要はない。例えば、アジャスタ12Aの外周部に単一の位置決凹部20を設け、カバー体13の内周部にその周方向に沿って複数の位置決凸部25を設けてもよい。また、凹凸関係を逆にし、アジャスタ12Aの外周部に位置決凸部を設け、カバー体13の内周部に位置決凹部を設けてもよい。要するに、アジャスタ12Aの外周部とカバー体13の内周部のうちの一方側に位置決凹部20が設けられると共に、アジャスタ12Aの外周部とカバー体13の内周部のうちの他方側に位置決凸部25が設けられ、カバー体13がアジャスタ12A周りに外嵌めされた状態で、アジャスタ12Aの回転を止めるように位置決凸部25が位置決凹部20に係合する構成であればよい。
また、アジャスタ12Aの外周部とは必ずしもアジャスタ12Aの径方向外向き面に限定する意味ではなく、該外向き面及びその近傍部分を含む外周部分を意味する。また、カバー体13の内周部とはその径方向内向き面に限定する意味ではなく、該内向き面及びその近傍部分を含む内周部分を意味する。また、上記位置決凸部25と位置決凹部20とは、必ずしも内周側からと外周側からとで係合する必要はない。
例えば、アジャスタ12Aの前面外周縁部に少なくとも一つの位置決凹部が形成され、カバー体13の内周部に少なくとも一つの位置決凸部が形成あれ、カバー体13がアジャスタ12A周りに外嵌めされた状態で、位置決凸部がアジャスタ12Aの前方から位置決凹部に係合する構成であってもよい。
また、上記係合部13a1がカバー体13の内周方向に沿って短尺な形状に形状に形成されており、該係合部13a1がアジャスタ12Aの鍔状操作部12Aaを乗越えると、該係合部13a1が、いずれか一つの位置決凹部20に嵌り込みつつ、鍔状操作部12Aaの外周縁部に後方から係合する構成であってもよい。この場合、係合部13a1は、カバー体13の前方への移動を抑制すると共にアジャスタ12Aの回転を抑制する。
10 車載カメラ装置
11F レンズホルダ部
12 レンズユニット
12A アジャスタ
12Aa 鍔状操作部
12E Eリング
13 カバー体
13P 筒状胴部
20 位置決凹部
21 受入開口部
25,125 位置決凸部
126 挿入端部
11F レンズホルダ部
12 レンズユニット
12A アジャスタ
12Aa 鍔状操作部
12E Eリング
13 カバー体
13P 筒状胴部
20 位置決凹部
21 受入開口部
25,125 位置決凸部
126 挿入端部
Claims (6)
- 略筒状のレンズホルダ部と、
前記レンズホルダ部内に挿入配置されて前記レンズホルダ部の軸方向に相対移動可能なレンズユニットと、
前記レンズホルダ部の軸回りに回転自在に配設され、回転に伴い前記レンズホルダ部の軸方向に沿って前記レンズユニットを移動させるアジャスタ部材と、
前記アジャスタ部材周りに外嵌めされる外嵌部材と、
を備え、
前記アジャスタ部材の外周部と前記外嵌部材の内周部のうちの一方側に位置決凹部が設けられると共に、前記アジャスタ部材の外周部と前記外嵌部材の内周部のうちの他方側に位置決凸部が設けられ、前記外嵌部材が前記アジャスタ部材周りに外嵌めされた状態で、前記アジャスタ部材の回転を止めるように前記位置決凸部が前記位置決凹部に係合している、車載カメラ装置。 - 請求項1記載の車載カメラ装置であって、
前記外嵌部材は前記アジャスタ部材周りにその回転軸方向に沿って外嵌め可能に形成され、
前記位置決凸部及び前記位置決凹部は、前記アジャスタ部材の回転軸方向に沿って延びるように形成されている、車載カメラ装置。 - 請求項2記載の車載カメラ装置であって、
前記位置決凸部の挿入端部がその先端側に向けて順次細くなる形状に形成されている、車載カメラ装置。 - 請求項2又は請求項3記載の車載カメラ装置であって、
前記位置決凹部の受入開口部がその先端側に向けて順次開口する形状に形成された、車載カメラ装置。 - 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の車載カメラ装置であって、
前記位置決凸部及び前記位置決凹部のうち少なくとも一方が、前記アジャスタ部材の外周部又は前記外嵌部材の内周部にその周方向に沿って複数形成されている、車載カメラ装置。 - 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の車載カメラ装置であって、
前記外嵌部材は、前記レンズホルダ部側に固定される部材である、車載カメラ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005175159A JP2006349929A (ja) | 2005-06-15 | 2005-06-15 | 車載カメラ装置 |
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---|---|---|---|
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JP2005175159A Pending JP2006349929A (ja) | 2005-06-15 | 2005-06-15 | 車載カメラ装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2006349929A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013205782A (ja) * | 2012-03-29 | 2013-10-07 | Nec Embedded Products Ltd | 光学系ユニット、カメラモジュール |
KR20190012339A (ko) * | 2017-07-27 | 2019-02-11 | 엘지이노텍 주식회사 | 카메라 모듈 및 자동차 |
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2005
- 2005-06-15 JP JP2005175159A patent/JP2006349929A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013205782A (ja) * | 2012-03-29 | 2013-10-07 | Nec Embedded Products Ltd | 光学系ユニット、カメラモジュール |
KR20190012339A (ko) * | 2017-07-27 | 2019-02-11 | 엘지이노텍 주식회사 | 카메라 모듈 및 자동차 |
KR102415400B1 (ko) * | 2017-07-27 | 2022-07-01 | 엘지이노텍 주식회사 | 카메라 모듈 및 자동차 |
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