JP2006347495A - 車載装置 - Google Patents

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Takashi Kuwabara
崇 桑原
Hiroyuki Hamada
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Abstract

【課題】 車両の走行状態と車載機器の温度に基づいてファンの回転数を制御することにより、車両の乗員にファンの騒音を極力感じさせないようにすることができる車載装置を提供すること。
【解決手段】 車載装置は、プロジェクタ20の筐体の内部温度を検出する内部温度検出部21の検出結果に基づき、プロジェクタ20の筐体の内部温度が規定上限温度以上になった場合には、ファン24の回転数を増加するように制御するとともに、プロジェクタ20の筐体の内部温度が規定下限温度以下になった場合には、ファン24の回転速度を減少するように制御し、プロジェクタ20の筐体の内部温度が適正温度範囲内にある場合に、車両の速度、エンジン回転数、空調装置の風量、あるいは窓の開閉状況に応じて、ファン24の回転数を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車載装置に関し、特に、車両状態に応じて車載機器を冷却するファンの回転数を制御する車載装置に関する。
近時の車両にあっては、車載機器としてプロジェクタ等の表示装置を搭載することにより、車室内での娯楽性をより高くできるようになっている。
このようなプロジェクタ等の表示装置にあっては、高輝度化を図るためにランプの光量を増大して鮮明な画像を表示するようになっているため、ランプの熱量が増大して高温となってしまうことから、冷却ファン等を用いてプロジェクタを冷却するようにしている。
従来のこの種の車載装置としては、図7に示すように、プロジェクタ主体本部1と、オーディオ回路2と、オーディオ回路2の音量を検出するオーディオ音量検出部3と、プロジェクタ主体本部1の内部温度を検出する温度センサ4と、温度センサ4による検出温度を検出する内部温度検出部5と、オーディオの音量および内部温度が入力される制御部6と、制御部6により駆動されるファン駆動部7と、ファン駆動部7により駆動され、プロジェクタ主体本部1を冷却するファン8とを有し、制御部6は、冷却用のファン8の回転速度を変化させる際に、オーディオ回路2の音量または外部騒音が大きいときには、音量に紛れて冷却ファン8を高速回転し、オーディオ回路2の音量または外部騒音が大きくないときには、冷却用のファン8の回転速度の変化を緩やかに制御することにより、ユーザが感知できる冷却用のファン8の回転速度の変化による騒音を低減するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−322909号公報
しかしながら、このような従来の車載装置にあっては、オーディオ回路2の音量または外部騒音に基づいて冷却用のファン8の回転数を制御していたため、この冷却装置を車載用のプロジェクタ等の機器に適用すると、例えば、車内で映画を鑑賞する際に、鑑賞者が会話する声も騒音として認識してしまい、冷却用のファン8の騒音が増大して、鑑賞者同士の会話が阻害されてしまうことがあった。
本発明は、上記従来の問題を解決するもので、車両の走行状態や車載機器の温度に基づいてファンの回転数を制御することにより、車両の乗員にファンの騒音を極力感じさせないようにすることができる車載装置を提供することを目的とする。
本発明の車載装置は、車載機器を冷却する機能を持つ車載装置であって、車両状態と車載機器の温度に関する情報に基づき、前記車載機器を冷却するファンの回転数を制御するファン制御手段を備えたものから構成されている。
この構成により、車両の走行状態や車載機器の温度に基づいてファンの回転数を制御することにより、車両の乗員にファンの騒音を極力感じさせないようにすることができる。
また、本発明の車載装置は、ファンにより前記車載機器を冷却する冷却手段と、車両状態を検出する車両状態検出手段と、前記車載機器の温度を検出する温度検出手段と、前記車両状態検出手段および前記温度検出手段の検出結果に基づいて前記ファンの回転数を制御するファン制御部とを備えるものから構成されている。
この構成により、車両の走行状態や車載機器の温度に基づいてファンの回転数を制御することにより、車両の乗員にファンの騒音を極力感じさせないようにすることができる。
また、本発明の車載装置の前記ファン制御手段は、前記車載機器の温度が規定上限温度以上になった場合には、前記ファンの回転数を前記温度が規定上限温度以上になる前よりも多くし、前記車載機器の温度が規定下限温度以下になった場合には、前記ファンの回転数を前記温度が規定下限温度以下になる前よりも少なく、または零にし、前記車載機器の温度が前記規定下限温度から前記規定上限温度の間の場合には、前記車両状態検出手段および前記温度検出手段の検出結果に基づいて前記ファンの回転数を制御するものから構成されている。
この構成により、車載機器の温度が一定範囲(例えば、車載機器の適正温度範囲)以下または以上になった場合には、車両状態に関係なしにファンの回転数を増加または減少するように制御し、車載機器の温度が一定範囲内にある場合には、車両状態に応じてファン回転数を制御するので、走行状態や車載機器の温度に基づいてファンの回転数を制御することにより、車両の乗員にファンの騒音を極力感じさせないようにすることができる。
また、本発明の車載装置の前記車両状態検出手段は、前記車両の速度を検出する車速検出部を備えるものから構成されている。
この構成により、車両の速度や車載機器の温度に基づいてファンの回転数を制御することにより、車両の乗員にファンの騒音を極力感じさせないようにすることができる。
また、本発明の車載装置の前記車両状態検出手段は、前記車両のエンジンの回転数を検出するエンジン回転数検出部を備えるものから構成されている。
この構成により、車両のエンジン回転数や車載機器の温度に基づいてファンの回転数を制御することにより、車両の乗員にファンの騒音を極力感じさせないようにすることができる。
また、本発明の車載装置の前記車両状態検出手段は、前記車両の空調装置の風量状態を検出する空調装置状態検出部を備えるものから構成されている。
この構成により、空調装置の風量や車載機器の温度に基づいてファンの回転数を制御することにより、車両の乗員にファンの騒音を極力感じさせないようにすることができる。
また、本発明の車載装置の前記車両状態検出手段は、前記車両の窓の開閉状態を検出する窓状態検出部を備えるものから構成されている。
この構成により、車両の窓の開閉状態や車載機器の温度に基づいてファンの回転数を制御することにより、車両の乗員にファンの騒音を極力感じさせないようにすることができる。
また、本発明の車載装置の前記ファン制御手段は、前記車速検出部の検出結果に基づき、車両の速度が速くなると前記ファンの回転数を多くし、車両の速度が遅くなると前記ファンの回転数を少なくするものから構成されている。
この構成により、車速に応じてファン回転数を制御するので、車両の乗員にファンの騒音を極力感じさせないようにすることができる。
また、本発明の車載装置の前記ファン制御手段は、前記エンジン回転数検出部の検出結果に基づき、前記エンジンの回転数が多くなると前記ファンの回転数を多くし、前記エンジンの回転数が少なくなると前記ファンの回転数を少なくするものから構成されている。
この構成により、エンジンの回転数に応じてファン回転数を制御するので、車両の乗員にファンの騒音を極力感じさせないようにすることができる。
また、本発明の車載装置の前記ファン制御手段は、前記空調装置状態検出部の検出結果に基づき、前記空調装置の風量が強くなると前記ファンの回転数を多くし、前記空調装置の風量が弱くなると前記ファンの回転数を少なくするものから構成されている。
この構成により、空調装置の風量に応じてファン回転数を制御するので、車両の乗員にファンの騒音を極力感じさせないようにすることができる。
また、本発明の車載装置の前記ファン制御手段は、前記窓状態検出部の検出結果に基づき、車両の窓が開いているときには、前記ファンの回転数を多くし、車両の窓が閉じているときには、前記ファンの回転数を少なくするものから構成されている。
この構成により、窓の開閉状態に応じてファン回転数を制御するので、車両の乗員にファンの騒音を極力感じさせないようにすることができる。
また、本発明の車載装置は、前記車載機器が車載用プロジェクタであるものから構成されている。
この構成により、車内で映画などの映像を鑑賞する際に、車両の乗員にファンの騒音を極力感じさせないようにすることができる。
また、本発明の車載装置は、前記車載機器が車載用プラズマディスプレイであるものから構成されている。
この構成により、車内で映画などの映像を鑑賞する際に、車両の乗員にファンの騒音を極力感じさせないようにすることができる。
以上説明したように、本発明によれば、車両の走行状態や車載機器の温度に基づいてファンの回転数を制御することにより、車両の乗員にファンの騒音を極力感じさせないようにすることができる車載装置を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1乃至図6は本発明に係る車載装置の一実施の形態を示す図である。
まず、構成を説明する。図1において、車載装置は、車速検出部11と、エンジン回転数検出部12と、空調装置状態検出部13と、窓状態検出部14と、車両の天井等に装着されたプロジェクタ20とを備えている。
プロジェクタ20は車載機器を構成しており、このプロジェクタ20は、内部温度検出部21と、ファン制御部22と、ファン駆動部23と、ファン24と、映像投射部25とを備えている。
車速検出部11は、車両の速度を検出する車速センサ等から構成されており、車両の速度を検出して検出結果をファン制御部22に出力する。
エンジン回転数検出部12は、クランクの角速度を検出することにより、車両のエンジンの回転数を検出するクランク角センサ等から構成されており、エンジン回転数を検出して検出結果をファン制御部22に出力する。
空調装置状態検出部13は、車両に設けられたエアダクトや冷暖房装置等の空調装置の風量設定値を検出する検出部から構成されており、風量設定値の検出結果をファン制御部22に出力する。
窓状態検出部14は、各窓に設けられ、車両の窓の開閉状態を検出する開閉状態検出センサ等から構成されており、開閉状態検出センサにより窓が少しでも開いているか、あるいは閉じているかを検出し検出結果をファン制御部22に出力する。
内部温度検出部21は、プロジェクタ20の筐体の内部の温度を検出する温度センサ等から構成されており、筐体の内部の温度の検出結果をファン制御部22に出力する。
ファン制御部22は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等のコンピュータから構成されており、車速検出部11からの出力された車速、エンジン回転数検出部12から出力されたエンジン回転数、空調装置状態検出部13から検出された空調装置の風量設定値、窓状態検出部14から出力された窓の開閉状態に基づいてファン24の回転数を制御する。
具体的には、車両の速度が速い、エンジン回転数が多い、空調装置の風量が強い、一部の窓が開いているか、あるいは筐体の内部温度が高い場合に、ファン駆動部23によりファン24が回転数を多くするように制御する。
また、車両の速度が遅い、エンジン回転数が少ない、空調装置の風量が弱い、全ての窓が閉じているか、あるいは筐体の内部温度が低い場合に、ファン駆動部23によりファン24が回転数を少なくするように制御する。
ファン駆動部23は、ファン制御部22からの制御信号に基づいてファン24を駆動するようになっており、ファン24は、プロジェクタ20の筐体内部を冷却するようになっている。また、映像投射部25は、映像をスクリーンに投射するようになっている。
本実施の形態では、車速検出部11、エンジン回転数検出部12、空調装置状態検出部13および窓状態検出部14が車両状態検出手段を構成し、内部温度検出部21が温度検出手段を構成している。また、ファン駆動部23およびファン24が冷却手段を構成している。なお、プロジェクタ20の筐体の内部だけでなく、外部を冷却しても良い。
次に図2のフローチャートおよび図3のタイミングチャートに基づいてファン24の制御を説明する。なお、図2のフローチャートは、ファン制御部24のROMに格納され、CPUによって実行されるプログラムである。
なお説明で使用している適正温度範囲とは、プロジェクタ20が良好に動作可能である温度範囲であり、上限を規定上限温度、下限を規定下限温度として、予め規定しておく。また適正温度範囲内の温度の中から、規定下限解除温度、および規定上限解除温度を予め規定しておく。
図2において、プロジェクタ20の筐体内部の温度を内部温度検出部21が検出し、この検出結果に基づいて筐体内部の温度が規定下限温度以下か否かを判別する(ステップS1)。プロジェクタ20の筐体内部の温度が規定下限温度以下であれば、プロジェクタ20が適正温度範囲を外れた低温状態にあるものと判断し、ファン駆動部23によりファン24の回転数を現在の回転数よりも少なく設定する(ステップS2)。
そして、筐体の内部の温度が上昇し始めたか否かを判断する(ステップS3)。内部の温度が上昇し始めなければ、ステップS2に戻ってさらにファン24の回転数を少なく設定する。ステップS3で内部の温度が上昇し始めれば、筐体の内部の温度が規定下限解除温度まで上昇したか否かを判断する(ステップS4)。規定下限解除温度まで上昇していなければ、この状態を保持し、規定下限解除温度まで上昇すれば、ステップS1へ戻る。
次にステップS1でプロジェクタ20の筐体内部の温度が規定下限温度以上である場合は、プロジェクタ20の筐体内部の温度が規定上限温度以上であるか否かを判別する(ステップS5)。プロジェクタ20の筐体内部の温度が規定上限温度以上であれば、プロジェクタ20が適正温度範囲を超えた高温状態にあるものと判断し、ファン駆動部23によりファン24の回転数を現在の回転数よりも多く設定する(ステップS6)。
そして筐体の内部の温度が下降し始めたか否かを判断する(ステップS7)。内部の温度が下降し始めなければ、ステップS6に戻ってさらにファン24の回転数を多く設定する。ステップS7で内部の温度が下降し始めれば、筐体の内部温度が規定上限解除温度まで下降したか否かを判断する(ステップS8)。規定上限解除温度まで下降していなければ、この状態を保持し、規定上限解除温度まで下降すれば、ステップS1へ戻る。
また、ステップS5でプロジェクタ20の筐体内部の温度が規定上限温度以下である、つまり適正温度範囲内であると判断した場合には、車両状態がある閾値S(図4参照)以下であるか否かを判別する(ステップS9)。
ここで、車両状態としては、車速検出部11からの出力された車速、エンジン回転数検出部12から出力されたエンジン回転数、空調装置状態検出部13から検出された空調装置の風量設定値、窓状態検出部4からの出力に基づいて各出力値をRAMに格納された閾値Sと比較する。
ここで、例えば、RAMに記憶された閾値としては、車速検出部11からの出力された車速の閾値が60km/h、エンジン回転数検出部12から出力されたエンジン回転数の閾値が3000rpm、空調装置状態検出部13から検出された空調装置の風量設定値の閾値が10m3/min、窓状態検出部14からの出力値の閾値が窓の開き量20cm等に設定されている。
ステップS9で車両状態がある閾値S以下であると判断した場合には、筐体の内部の温度が下降中か否かを判断する(ステップS10)。温度が下降中で無い場合は、ファン駆動部23のファン24の回転数をそのまま維持して、ステップS1へ戻る。温度が下降中の場合は、ファン駆動部23によりファン24の回転数を現状の回転数よりも少なくして(ステップS11)、筐体の内部の温度が上昇し始めた否かを判断する(ステップS12)。内部の温度が上昇し始めなければ、ステップS11に戻ってさらにファン24の回転数を少なく設定する。ステップS12で内部の温度が上昇し始めれば、ファン24の回転数をそのままの状態にして、ステップS1へ戻る。
また、ステップS9で車両状態がある閾値S以上であると判断した場合には、筐体の内部の温度が上昇中か否かを判断する(ステップS13)。温度が上昇中で無い場合は、ファン駆動部23のファン24の回転数をそのまま維持して、ステップS1へ戻る。温度が下降中の場合は、ファン駆動部23によりファン24の回転数を現状の回転数よりも多くして(ステップS14)、筐体の内部温度が下降し始めた否かを判断する(ステップS15)。
内部の温度が下降し始めなければ、ステップS14に戻ってさらにファン24の回転数を多く設定する。ステップS15で内部の温度が下降し始めれば、ファン24の回転数をそのままの状態にして、ステップS1へ戻る。
ここで、筐体の内部温度と車速とファン24の回転数の変化の推移を図3および図4に示す。なお、エンジンの回転数、空調装置の風量および窓の開閉に対しても図3および図4と同様の推移を示す。
図3において、図3(a)は内部温度が規定上限温度を超えた場合の処理(図2のステップS5からS8)の推移を示している。内部温度が上昇していき、規定上限温度を超えると、ファン回転数を徐々に増やしていく。そして、温度が下降をし始めたら、温度が規定上限解除温度以下になるまで、ファン回転数をそのままの状態にする。
また図3(b)は内部温度が規定下限温度を下回った場合の処理(図2のステップS1からS4)の推移を示している。内部温度が下降していき、規定下限温度を下回ると、ファン回転数を徐々に減らしていく。そして、温度が上昇をし始めたら、温度が規定下限解除温度以上になるまで、ファン回転数をそのままの状態にする。ここで、温度が下降し始めた回転数を保持するのは、回転数を多くしてより騒音を大きくすることがないようにするためである。
なお、図3(a)および(b)において、ファン回転数を徐々に増加および減少させる部分において、判りやすくするために階段状に表現しているが、制御の時間間隔を細かくして斜め直線となるようにファン回転数を制御してもよい。これによって、より滑らかに回転数が変化するため、乗員がファンの騒音を感じ難くすることができる。
次に図4において、車両状態として車速を用いた時のファン回転数と内部温度の推移(図2のステップS9からS15)を説明する。車速が閾値S以下でかつ内部温度が上昇中の時には、ファンの回転数をそのままの状態として維持している。ここで、車速が閾値Sを越えた時には、温度が上昇中のため、ファンの回転数を徐々に増やしていき、温度が下降し始めたら、その時点のファンの回転数を維持する。そして、車速が閾値Sを下回った時には、温度が下降中のため、ファンの回転数を徐々に減らしていき、温度が上昇し始めたら、その時点のファンの回転数を維持する。
このように本実施の形態では、プロジェクタ20の筐体の内部温度を検出する内部温度検出部21の検出結果に基づき、プロジェクタ20の筐体の内部温度が適正温度範囲を越えた場合には、ファン24の回転数を増加させ、プロジェクタ20の筐体の内部温度が適正温度範囲を下回った場合には、ファン24の回転数を減少するように制御し、さらにプロジェクタ20の筐体の内部温度が適正温度範囲内にある場合に、車速検出部11、エンジン回転数検出部12、空調装置状態検出部13、窓状態検出部14からの検出結果に基づき、各検出結果に対して予め定められた閾値よりも、車両の速度が速い、エンジン回転数が多い、空調装置の風量が大きい、あるいは窓の隙間が大きいときには、ファン駆動部23によりファン24の回転数が多くなるように制御する。
また、予め定められた閾値Sよりも、車両の速度が遅い、エンジン回転数が少ない、空調装置の風量が小さい、あるいは窓の隙間が小さいときには、ファン駆動部23によりファン24の回転数が少なくなるように制御する。これによって、車両の乗員がファンの騒音を極力感じないようにすることができる。
特に、車載用のプロジェクタ20の場合は、車内の空間が狭く、乗員の耳に近い位置にプロジェクタ20のファン24が設置されることが想定されるため、本発明による効果は大きく、本実施の形態の実用性は極めて高い。
なお、本実施の形態では、車速検出部11、エンジン回転数検出部12、空調装置状態検出部13、窓状態検出部14のうち少なくとも1つ以上だけが備えられている構成にしても良く、その場合は、これらの検出部の検出結果に応じてファン制御部22がファン24を作動させる。
また、本実施の形態では、プロジェクタ20の筐体の内部温度と、車速検出部11、エンジン回転数検出部12、空調装置状態検出部13および窓状態検出部14の検出結果とに応じてファン制御部3の制御内容を異ならせても良い。
また、ファン制御部22のRAMに記憶された閾値は、車速、エンジン回転数、風量、窓の開閉状態に応じてそれぞれ複数あっても良く、その場合は、どれか一つでも閾値以下であれば、ファン24の回転数を減少させるようにしてもよく、また複数の検出結果によって多数決でファン24の回転数を減少、または増加させるようにしてもよい。また検出結果の閾値以下の数に応じて、段階的にファン24の回転数を減少するように制御してもよい。
なお、ファン24の回転速度が、車速、エンジン回転数、空調装置の風量、窓の開閉状態の大きさに比例して変化するよう制御するようにしても良い。この比例制御を図5および図6を用いて説明する。
図5はファン制御部22におけるファン24の回転数を制御するフローである。
図5において、プロジェクタ20の筐体内部の温度を内部温度検出部21が検出し、この検出結果に基づいて筐体内部の温度が規定下限温度以下か否かを判別する(ステップS21)。プロジェクタ20の筐体内部の温度が規定下限温度以下であれば、プロジェクタ20が適正温度範囲を外れた低温状態にあるものと判断し、ファン駆動部23によりファン24の回転数を現在の回転数よりも少なく設定する(ステップS22)。
そして、筐体の内部の温度が上昇し始めたか否かを判断する(ステップS23)。内部の温度が上昇し始めなければ、ステップS22に戻ってさらにファン24の回転数を少なく設定する。ステップS23で内部の温度が上昇し始めれば、そのファン24の回転数を記憶する(ステップS24)。
そして、現在の車両状態において適正なファン24の回転数を求める(ステップS25)。これは、例えば車速の速さに比例してファン24の回転数が変化するように予め相関関係を定めた式を用意しておき、その式に従って、現在の車速に対応したファン24の回転数を求めるようにしておく。
ここで、ステップS25で現在の車両状態から求めたファン24の適正回転数が、ステップS24で記憶した記憶回転数以下の回転数かどうかを判断する(ステップS26)。適正回転数が記憶回転数以下であったときには、ファン24の回転数を適正回転数とし(ステップS27)、適正回転数が記憶回転数よりも多いときには、ファン24の回転数を記憶回転数として(ステップS28)、筐体の内部の温度が規定下限解除温度まで上昇したか否かを判断する(ステップS29)。規定下限解除温度まで上昇していなければ、ステップS25へ戻り、規定下限解除温度まで上昇すれば、ステップS21へ戻る。
次にステップS21で、プロジェクタ20の筐体内部の温度が規定下限温度以上であった場合、筐体内部の温度が規定上限温度以上か否かを判別する(ステップS30)。プロジェクタ20の筐体内部の温度が規定上限温度以上であれば、プロジェクタ20が適正温度範囲を越えた高温状態にあるものと判断し、ファン駆動部23によりファン24の回転数を現在の回転数よりも多く設定する(ステップS31)。
そして、筐体の内部の温度が下降し始めたか否かを判断する(ステップS32)。内部の温度が下降し始めなければ、ステップS31に戻ってさらにファン24の回転数を多く設定する。ステップS32で内部の温度が下降し始めれば、そのファン24の回転数を記憶する(ステップS33)。
そして、現在の車両状態において適正なファン24の回転数を求める(ステップS34)。ここで、ステップS34で現在の車両状態から求めたファン24の適正回転数が、ステップS33で記憶した記憶回転数以上の回転数かどうかを判断する(ステップS35)。
適正回転数が記憶回転数以上であったときには、ファン24の回転数を適正回転数とし(ステップS36)、適正回転数が記憶回転数よりも少ないときには、ファン24の回転数を記憶回転数として(ステップS37)、筐体の内部の温度が規定上限解除温度まで下降したか否かを判断する(ステップS38)。規定上限解除温度まで下降していなければ、ステップS34へ戻り、規定上限解除温度まで下降すれば、ステップS21へ戻る。
また、ステップS30でプロジェクタ20の筐体内部の温度が規定上限温度以下である、つまり適正温度範囲内であると判断した場合には、現在の車両状態において適正なファン24の回転数を求め(ステップS39)、ファン24の回転数を適正回転数に設定して(ステップS40)、ステップS21へ戻る。
次に図6において、車両状態として車速を用いた時のファン回転数と内部温度の推移を説明する。
当初、内部温度が適正温度範囲内にある状態では、車速に比例して、ファン回転数が制御されている。これにより、A点までは車速が遅くなるにつれファン回転数も減少していく。A点において、車速が0となると、ファンの回転数も最少となる。
ここで、ファン回転数が少ないためにプロジェクタ20の筐体内部の温度が上昇していき、規定上限温度を超えたとき(B点)、車速に関係なく、ファン回転数は増加していき、温度が下降をし始めると(C点)、その回転数(記憶回転数R)を保持する。
この状態において、車速が速くなり車速に比例した適正回転数が記憶回転数Rを越えた時(D点)、ファンの回転数は適正回転数に設定され、車速に比例した回転数となる。そして、温度が規定上限解除温度よりも低くなるまでは、車速が変化しても(E点)、適正回転数と記憶回転数の大きい回転数の方がファン回転数に設定される。
そして、規定上限解除温度以下に温度が下がった後は、最初のように車速に比例してファン回転数が制御される(F点)。
次にファンの回転数が多いためにプロジェクタ20の筐体内部温度が下降していき、規定下限温度を下回った時(G点)には、車速に関係なく、ファン回転数は減少していき、温度が上昇をし始めると(H点)、その回転数(記憶回転数R)を保持する。
この状態において、車速が遅くなり車速に比例した適正回転数が記憶回転数Rを下回った時(I点)、ファンの回転数は適正回転数に設定され、車速に比例した回転数となる。そして、温度が規定下限解除温度よりも高くなるまで、車速が変化しても(J点)、適正回転数と記憶回転数の少ない回転数の方がファン回転数に設定される。
なお、本実施の形態では、ファン24の回転数の制御は、多くする/少なくするというだけでなく、回転数の変化を急峻にする/緩やかにする等にしても良い。要は乗員が感じる騒音の度合いを軽減する制御であれば、制御方法はこれらに限定されない。
なお、空調装置状態検出部13は、空調装置の風量だけでなく、外気導入スイッチが外気または内気のどちらに設定されているか、または、送風状態か冷暖房状態かを検出しても良く、検出結果に応じてファン24の回転数を変化させるようにしても良い。
また、窓状態検出部14は、窓の開閉レベル(窓が開いている隙間の大きさ)を検出しても良く、この場合には、窓の開閉レベルに応じてファン24の回転数が制御される。また、窓状態検出部14が車両の一部の窓が開いている、または閉じているのを検出しても良く、この場合には、一部の窓の開閉に応じてファン24の回転数が制御される。
なお、本実施の形態では、車載機器としてプロジェクタ20を用いているが、これに限らず、冷却装置を必要とする車載機器であれば、どのような車載機器でも良く、例えば、プラズマディスプレイを車両に搭載する場合においても同様の構成で実現することができる。
本発明にかかる車載装置は、車両の走行状態や車載機器の温度に基づいてファンの回転数を制御することにより、車両の乗員にファンの騒音を極力感じさせないようにすることができるという効果を有し、車両状態に応じて車載機器を冷却するファンの回転を制御する車載装置等として有用である。
本発明の一実施の形態における車載装置の構成を示すブロック図 本発明の一実施の形態における車載装置の動作を示すフローチャート (a)本発明の一実施の形態における車載装置の規定上限温度を超えた時の動作の説明図 (b)本発明の一実施の形態における車載装置の規定下限温度を下回った時の動作の説明図 本発明の一実施の形態における車載装置の動作の一例を示す説明図 本発明の一実施の形態における車載装置の他の動作を示すフローチャート 本発明の一実施の形態における車載装置の他の動作の例を示す説明図 従来の車載プロジェクタ用冷却装置の構成を示す図
符号の説明
11 車速検出部(車両状態検出手段)
12 エンジン回転数検出部(車両状態検出手段)
13 空調装置状態検出部(車両状態検出手段)
14 窓状態検出部(車両状態検出手段)
20 プロジェクタ(車載機器)
21 内部温度検出部(温度検出手段)
22 ファン制御部
23 ファン駆動部(冷却手段)
24 ファン(冷却手段)

Claims (13)

  1. 車載機器を冷却する機能を持つ車載装置であって、
    車両状態と車載機器の温度に関する情報に基づき、前記車載機器を冷却するファンの回転数を制御するファン制御手段を備えたことを特徴とする車載装置。
  2. ファンにより前記車載機器を冷却する冷却手段と、
    車両状態を検出する車両状態検出手段と、
    前記車載機器の温度を検出する温度検出手段とを備え、
    前記ファン制御手段は、前記車両状態検出手段および前記温度検出手段の検出結果に基づいて前記ファンの回転数を制御することを特徴とする請求項1に記載の車載装置。
  3. 前記ファン制御手段は、
    前記温度検出手段の検出結果に基づき、前記車載機器の温度が規定上限温度以上になった場合には、前記ファンの回転数を前記温度が規定上限温度以上になる前よりも多くし、
    前記車載機器の温度が規定下限温度以下になった場合には、前記ファンの回転数を前記温度が規定下限温度以下になる前よりも少なく、または零にし、
    前記車載機器の温度が前記規定下限温度から前記規定上限温度の間の場合には、前記車両状態検出手段および前記温度検出手段の検出結果に基づいて前記ファンの回転数を制御することを特徴とする請求項2に記載の車載装置。
  4. 前記車両状態検出手段は、前記車両の速度を検出する車速検出部を備えることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の車載装置。
  5. 前記車両状態検出手段は、前記車両のエンジンの回転数を検出するエンジン回転数検出部を備えることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の車載装置。
  6. 前記車両状態検出手段は、前記車両の空調装置の風量状態を検出する空調装置状態検出部を備えることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の車載装置。
  7. 前記車両状態検出手段は、前記車両の窓の開閉状態を検出する窓状態検出部を備えることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の車載装置。
  8. 前記ファン制御手段は、
    前記車速検出部の検出結果に基づき、車両の速度が速くなると前記ファンの回転数を多くし、車両の速度が遅くなると前記ファンの回転数を少なくすることを特徴とする請求項4に記載の車載装置。
  9. 前記ファン制御手段は、
    前記エンジン回転数検出部の検出結果に基づき、前記エンジンの回転数が多くなると前記ファンの回転数を多くし、前記エンジンの回転数が少なくなると前記ファンの回転数を少なくすることを特徴とする請求項5に記載の車載装置。
  10. 前記ファン制御手段は、
    前記空調装置状態検出部の検出結果に基づき、前記空調装置の風量が強くなると前記ファンの回転数を多くし、前記空調装置の風量が弱くなると前記ファンの回転数を少なくすることを特徴とする請求項6に記載の車載装置。
  11. 前記ファン制御手段は、
    前記窓状態検出部の検出結果に基づき、車両の窓が開いているときには、前記ファンの回転数を多くし、車両の窓が閉じているときには、前記ファンの回転数を少なくすることを特徴とする請求項7に記載の車載装置。
  12. 前記車載機器が車載用プロジェクタであることを特徴とする請求項1乃至請求項11の何れか1項に記載の車載装置。
  13. 前記車載機器が車載用プラズマディスプレイであることを特徴とする請求項1乃至請求項11の何れか1項に記載の車載装置。
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