JP2006346890A - インクジェットヘッド用清掃装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】インクジェットヘッドのノズル面とノズル面を規定する側面に付着したインクを確実に拭き取ることができ、耐久性にも優れたインクジェットヘッド用清掃装置を提供すること。
【解決手段】インクジェットヘッド用清掃装置は、ノズル面を摺擦するノズル面ワイパーと、側面を摺擦する側面ワイパーを備え、側面ワイパーは側面に接する第1部と第1部から繋がった第2部とからなり、第1部は側面を摺擦する際にひねられ易いように剛性が第2部よりも弱く形成されてなる。
【選択図】図1
【解決手段】インクジェットヘッド用清掃装置は、ノズル面を摺擦するノズル面ワイパーと、側面を摺擦する側面ワイパーを備え、側面ワイパーは側面に接する第1部と第1部から繋がった第2部とからなり、第1部は側面を摺擦する際にひねられ易いように剛性が第2部よりも弱く形成されてなる。
【選択図】図1
Description
この発明は、インクジェットヘッド用清掃装置に関し、詳しくは、インクジェットヘッドのノズル面および側面を清掃するためのインクジェットヘッド用清掃装置に関する。
近年のインクジェット技術はプリンタ、複写機等の記録装置のみならず、高精細描画が必要とされるあらゆる分野において注目されている。
例えば、液晶ディスプレイの分野においては、カラーフィルタ膜の描画、あるいはカラーフィルタ膜の欠陥の修正にインクジェットが用いられている。
液晶テレビの普及等により、液晶ディスプレイの需要は高まる傾向にあるが、さらなる普及にはコストダウンが必要不可欠であり、特にカラーフィルタ膜はコスト比率が高いため、効率的な生産技術の開発が期待されている。
例えば、液晶ディスプレイの分野においては、カラーフィルタ膜の描画、あるいはカラーフィルタ膜の欠陥の修正にインクジェットが用いられている。
液晶テレビの普及等により、液晶ディスプレイの需要は高まる傾向にあるが、さらなる普及にはコストダウンが必要不可欠であり、特にカラーフィルタ膜はコスト比率が高いため、効率的な生産技術の開発が期待されている。
カラーフィルタ膜の形成方法は様々であるが、現在、最も主流とされている方法は顔料分散法と呼ばれる方法である。
顔料分散法では、ガラス基板上に顔料を含有した着色感光性樹脂を塗布し、スピン、あるいはスリット法により均一な膜厚の着色感光性樹脂層を形成し、その後、マスク露光、現像、ベークの各工程を経てパターンを形成するものである。
上記の工程はRGB各色の着色感光性樹脂について繰り返し行われ、その後、同様の方法にてRGBの各領域を区画するブラックマトリックスが形成される。
顔料分散法では、ガラス基板上に顔料を含有した着色感光性樹脂を塗布し、スピン、あるいはスリット法により均一な膜厚の着色感光性樹脂層を形成し、その後、マスク露光、現像、ベークの各工程を経てパターンを形成するものである。
上記の工程はRGB各色の着色感光性樹脂について繰り返し行われ、その後、同様の方法にてRGBの各領域を区画するブラックマトリックスが形成される。
しかし、このような顔料分散法は工程数が多いうえ、露光されなかった着色感光性樹脂層は廃棄されることとなるため、コストメリットが少ない。
一方、インクジェット方式を用いた方法では、RGBの顔料を含有するインクをインクジェットヘッドによってガラス基板に噴射しRGBの各色について所定の位置に描画を行う。
このため、インクジェット方式によれば、RGBの各色に対応したインクジェットヘッド群を用いることによりRGBの各色について同時に描画を行うことができる。
一方、インクジェット方式を用いた方法では、RGBの顔料を含有するインクをインクジェットヘッドによってガラス基板に噴射しRGBの各色について所定の位置に描画を行う。
このため、インクジェット方式によれば、RGBの各色に対応したインクジェットヘッド群を用いることによりRGBの各色について同時に描画を行うことができる。
したがって、上述の顔料分散法のようにRGBの各色毎に同様の工程を繰り返す必要がなく、また、描画とベークの2工程のみでカラーフィルタ膜を作製できるので、カラーフィルタ膜作製工程の大幅な簡略化を図ることができる。
さらには、消費されるインクに無駄がないため、ランニングコストの観点からみても非常に好ましい。
さらには、消費されるインクに無駄がないため、ランニングコストの観点からみても非常に好ましい。
また、インクジェット方式は、カラーフィルタ膜を製造する過程において発生する様々な欠陥の修正にも用いられる。
カラーフィルタ膜を製造する過程において異物の混入や露光不良があると、色抜け、所定箇所に所定外の色の膜が形成される(他色埋まり)、異物が残留するなどの欠陥が生じる。
このようにして生じた欠陥は、欠陥部をレーザによって所定の形状に除去した後、インクジェットヘッドによって除去した箇所に描画を行い、ベークすることにより修正される。
カラーフィルタ膜を製造する過程において異物の混入や露光不良があると、色抜け、所定箇所に所定外の色の膜が形成される(他色埋まり)、異物が残留するなどの欠陥が生じる。
このようにして生じた欠陥は、欠陥部をレーザによって所定の形状に除去した後、インクジェットヘッドによって除去した箇所に描画を行い、ベークすることにより修正される。
このように、インクジェット方式は高精細描画が可能であることから、カラーフィルタ膜の製造だけでなく、作製されたカラーフィルタ膜における微小領域の欠陥修正などにも利用でき、その可能性に大きな期待が寄せられ、また実用化されつつある。
しかし、期待が寄せられる一方で、インクジェットヘッドの制御技術やインク材料などについて様々な課題が残されており、課題の1つとしてインクジェットヘッドのノズルメンテナンスがある。
しかし、期待が寄せられる一方で、インクジェットヘッドの制御技術やインク材料などについて様々な課題が残されており、課題の1つとしてインクジェットヘッドのノズルメンテナンスがある。
すなわち、インクジェットヘッドは、吐出を繰り返すうちにノズル面がインクによって汚染される。インクジェットヘッドのノズル径は極めて小さく、その直径はおよそ数十μm程度である。
このため、ノズル付近に異物や塵、また固化したインク等の付着物が少しでも存在すると、インクの飛翔方向が乱れたり、吐出量が少なくなるなどの現象が生じ、さらに悪化するとノズルからインクが吐出されなくなる。
このため、ノズル付近に異物や塵、また固化したインク等の付着物が少しでも存在すると、インクの飛翔方向が乱れたり、吐出量が少なくなるなどの現象が生じ、さらに悪化するとノズルからインクが吐出されなくなる。
通常、インクジェットヘッドのノズル面には十分な撥水コーティングが施されており、インク等は付着し難くなってはいるが、それだけでは十分ではなく、付着したインクのクリーニングは、ワイパーによってノズル面を摺擦する定期的なワイピングによって行われている。
通常、ワイピングに用いられるワイパーはゴム等の弾性体からなり、その先端部をノズル面に対して一方向に摺擦することにより、ノズル面に付着した付着物を拭き取り、取り除いている。
通常、ワイピングに用いられるワイパーはゴム等の弾性体からなり、その先端部をノズル面に対して一方向に摺擦することにより、ノズル面に付着した付着物を拭き取り、取り除いている。
このようにワイピングはノズル面とワイパーとが接触しながら両者が摺擦されることにより行われる。
ここで、ワイパー自体がインクを吸収する材質からなるものであれば、拭き取られたインクはそのままワイパーへ吸収されるが、ワイパーはノズル面に直接接触するものであることから、それ自体からの発塵が少しでも生ずると、かえってノズル面を詰まらせる結果になる。このため、通常は発塵のないゴム等の弾性体が用いられることが多い。
ここで、ワイパー自体がインクを吸収する材質からなるものであれば、拭き取られたインクはそのままワイパーへ吸収されるが、ワイパーはノズル面に直接接触するものであることから、それ自体からの発塵が少しでも生ずると、かえってノズル面を詰まらせる結果になる。このため、通常は発塵のないゴム等の弾性体が用いられることが多い。
ゴム等の弾性体からなるワイパーが用いられた場合、ワイパー自体にインクを吸収する能力はないので、拭き取られたインクはワイパーに沿って下方に流れ落ちるか、或いはノズル面を規定しているインクジェットヘッドの側面へ回り込む。
拭き取られたインクがインクジェットヘッドの側面へ回り込むと、回り込んだインクは乾燥して硬化するため、これが繰り返されるとインクジェットヘッドの側面に硬化したインクが堆積することとなる。
インクジェットヘッドの側面に硬化したインクが堆積した場合、例えば、ワークを汚染したり、インクジェットヘッドの乾燥を防止するキャッピング部材にノズル面が十分に密着せず、完全にキャップされない状態が生じ得る。
拭き取られたインクがインクジェットヘッドの側面へ回り込むと、回り込んだインクは乾燥して硬化するため、これが繰り返されるとインクジェットヘッドの側面に硬化したインクが堆積することとなる。
インクジェットヘッドの側面に硬化したインクが堆積した場合、例えば、ワークを汚染したり、インクジェットヘッドの乾燥を防止するキャッピング部材にノズル面が十分に密着せず、完全にキャップされない状態が生じ得る。
このような問題を解消するべく、ノズル面を摺擦するノズル面ワイパーの他にインクジェットヘッドの側面を摺擦する側面ワイパーを備えたインクジェット記録装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−1533号公報
通常、ノズル面を摺擦するワイパーは、板状の弾性体からなり、基端側が支持体に固定され先端側がインクジェットヘッドのノズル面に弾性接触するようになっている。
したがって、拭き取り動作(ワイピング)が行われる際、ワイパーはそれ自体がしなるようにノズル面に弾性接触し、ノズル面を摺擦することによりインクの拭き取りが行われる。
このとき、ワイパーからノズル面へ加えられる圧力は、ワイパー自体の弾性と、ノズル面に対してワイパーが重なる幅(以下、この明細書において「オーバーラップ量」と称する)によって決定される。
したがって、ワイパーからノズル面へ加えられる圧力はワイパーの高さ、すなわち支持体の高さを制御することによって、ワイピングに適した圧力に調整することができる。
したがって、拭き取り動作(ワイピング)が行われる際、ワイパーはそれ自体がしなるようにノズル面に弾性接触し、ノズル面を摺擦することによりインクの拭き取りが行われる。
このとき、ワイパーからノズル面へ加えられる圧力は、ワイパー自体の弾性と、ノズル面に対してワイパーが重なる幅(以下、この明細書において「オーバーラップ量」と称する)によって決定される。
したがって、ワイパーからノズル面へ加えられる圧力はワイパーの高さ、すなわち支持体の高さを制御することによって、ワイピングに適した圧力に調整することができる。
一方、インクジェットヘッドの側面を拭き取るワイパーを、ノズル面を拭き取るワイパーと同様に弾性の板状体で構成し、基端側を支持体に固定した場合、側面用のワイパーはひねられるようにしてインクジェットヘッドの側面に弾性接触する。
ここで、インクジェットヘッドの側面と側面用のワイパーとのオーバーラップ量が大き過ぎる場合、側面用のワイパーはインクジェットヘッドと衝突してひねられることなく摺擦方向と反対方向にしなり、側面に接触することなくノズル面の縁に接触することとなる。また、この場合、大きくしなった側面用のワイパーがノズル面を摺擦するワイパーと干渉する恐れもある。
つまり、インクジェットヘッドの側面と側面用のワイパーとのオーバーラップ量は側面用ワイパーとそれを固定する支持体との位置精度によって決定されこととなるが、側面のインクを拭き取る上で適切となるオーバーラップ量を両者の位置決めのみで調整するのは相当困難であり、信頼性が低い。
ここで、インクジェットヘッドの側面と側面用のワイパーとのオーバーラップ量が大き過ぎる場合、側面用のワイパーはインクジェットヘッドと衝突してひねられることなく摺擦方向と反対方向にしなり、側面に接触することなくノズル面の縁に接触することとなる。また、この場合、大きくしなった側面用のワイパーがノズル面を摺擦するワイパーと干渉する恐れもある。
つまり、インクジェットヘッドの側面と側面用のワイパーとのオーバーラップ量は側面用ワイパーとそれを固定する支持体との位置精度によって決定されこととなるが、側面のインクを拭き取る上で適切となるオーバーラップ量を両者の位置決めのみで調整するのは相当困難であり、信頼性が低い。
特許文献1に記載のインクジェット記録装置は、側面を摺擦するワイパーに切り込み部や切り欠き部を形成し、実際に側面のワイピングを行う部分の拘束力を解く、すなわち可動性を向上させることにより上記のような問題に対処している。
しかし、ゴム等の弾性体からなるワイパーに切り込み部や切り欠き部を形成すると、切り込み部や切り欠き部に応力が集中し、切り込み部や切り欠き部から裂けたり、破れたりする恐れがある。
また、切り込み部や切り欠き部を形成すると、支持体に固定された基端側から先端側へ向かう高さ方向のコシが弱くなり、摺擦方向と反対側へしなり易くなるため、オーバーラップ量が大き過ぎる場合には、所定通りひねられずに大きくしなってノズル面の縁を摺擦してしまう恐れもある。
しかし、ゴム等の弾性体からなるワイパーに切り込み部や切り欠き部を形成すると、切り込み部や切り欠き部に応力が集中し、切り込み部や切り欠き部から裂けたり、破れたりする恐れがある。
また、切り込み部や切り欠き部を形成すると、支持体に固定された基端側から先端側へ向かう高さ方向のコシが弱くなり、摺擦方向と反対側へしなり易くなるため、オーバーラップ量が大き過ぎる場合には、所定通りひねられずに大きくしなってノズル面の縁を摺擦してしまう恐れもある。
この発明は以上のような事情を考慮してなされたものであり、インクジェットヘッドのノズル面とノズル面を規定する側面に付着したインクを確実に拭き取ることができ、耐久性にも優れたインクジェットヘッド用清掃装置を提供するものである。
この発明は、インクを吐出するノズル面とノズル面を規定する側面を備えるインクジェットヘッドを清掃するための清掃装置であって、ノズル面を摺擦するノズル面ワイパーと、側面を摺擦する側面ワイパーを備え、側面ワイパーは側面に接する第1部と第1部から繋がった第2部とからなり、第1部は側面を摺擦する際にひねられ易いように剛性が第2部よりも弱く形成されてなるインクジェットヘッド用清掃装置を提供するものである。
この発明によれば、インクジェットヘッドの側面を摺擦する側面ワイパーが側面に接する第1部と第1部から繋がった第2部とからなり、第1部は剛性が第2部よりも弱く形成され、側面ワイパーが側面を摺擦する際に第1部がひねられ易くなるので、側面に対する側面ワイパーの位置精度に影響されることなく側面を拭き取るうえで適切な接触状態を保つことができる。
この発明によるインクジェットヘッド用清掃装置は、インクを吐出するノズル面とノズル面を規定する側面を備えるインクジェットヘッドを清掃するためのものであって、ノズル面を摺擦するノズル面ワイパーと、側面を摺擦する側面ワイパーを備え、側面ワイパーは側面に接する第1部と第1部から繋がった第2部とからなり、第1部は側面を摺擦する際にひねられ易いように剛性が第2部よりも弱く形成されてなることを特徴とする。
この発明によるインクジェットヘッド用清掃装置において、インクジェットヘッドとは、被描画媒体に対してインクを吐出するノズル面と、ノズル面を規定する側面を備えたものであればよく、その構成は特に限定されない。インクジェットヘッドは、例えば、RGBの三色、或いは、YMCKの四色に対応したカラー描画用のインクジェットヘッドの集合体であってもよい。また、カラー描画用のインクジェットヘッドに黒色インクを吐出するブラック用インクジェットヘッドが更に加えられてもよい。また、インクジェットヘッドは被描画媒体に対してインクジェットヘッドを走査させるためのキャリッジを備えていてもよい。
ノズル面ワイパーは、ノズル面を摺擦して該面に付着した付着物を拭き取ることができるものであればよく、その形状や構成は特に限定されないが、少なくともノズル面を摺擦する部分はゴム等の弾性材料で形成されていることが好ましい。
なお、この発明において「摺擦」とは、ある物体が別の物体の表面に対して接触しながら相対移動することを意味し、具体的には、ノズル面ワイパーがインクジェットのノズル面に接触しながら両者の間で相対的な移動が行われることを意味する。
したがって、ノズル面ワイパーが移動し、静止したインクジェットヘッドのノズル面を摺擦してもよいし、逆にインクジェットヘッドが移動し、静止したノズル面ワイパーと接触することによりノズル面の摺擦が行われてもよい。或いは、ノズル面ワイパーとインクジェットヘッドの両者がそれぞれ互いに接近する方向に移動することにより、ノズル面の摺擦が行われてもよい。これは、後述する側面ワイパーについても同様である。
したがって、ノズル面ワイパーが移動し、静止したインクジェットヘッドのノズル面を摺擦してもよいし、逆にインクジェットヘッドが移動し、静止したノズル面ワイパーと接触することによりノズル面の摺擦が行われてもよい。或いは、ノズル面ワイパーとインクジェットヘッドの両者がそれぞれ互いに接近する方向に移動することにより、ノズル面の摺擦が行われてもよい。これは、後述する側面ワイパーについても同様である。
側面ワイパーは、側面を摺擦して該面に付着した付着物を拭き取ることができ、側面に接する第1部と第1部から繋がった第2部で構成され、第1部の剛性が第2部の剛性よりも弱く形成されたものであればよく、その他の構成や形状は特に限定されないが、少なくとも側面に接する第1部はゴム等の弾性材料で形成されていることが好ましい。
第1部と第2部は一体的に形成されてもよいし、それぞれ別部材として形成されたものが繋ぎ合わされたものであってもよいが、いずれにしても第1部と第2部との間には切れ込みや切り欠き等が形成されることなく一体的に繋がっていることが、機械的な耐久性の観点からみて好ましい。
第1部と第2部は一体的に形成されてもよいし、それぞれ別部材として形成されたものが繋ぎ合わされたものであってもよいが、いずれにしても第1部と第2部との間には切れ込みや切り欠き等が形成されることなく一体的に繋がっていることが、機械的な耐久性の観点からみて好ましい。
この発明によるインクジェットヘッド用清掃装置において、側面ワイパーは実質的に板状の形状を有する弾性体であって、第1部は厚さが第2部よりも薄く形成されていてもよい。
また、上記のような構成において、第1部は、第2部と繋がる基端側から側面に接触する先端側に向かってその厚さが漸減する先細りの断面形状を有していてもよい。
このような構成によれば、第1部と第2部を同一の弾性材料によって一体的に形成できるので作製が容易であり、第1部と第2部の剛性はそれらの厚さを適宜最適な値に設定することにより所望の剛性を得ることができる。
また、上記のような構成において、第1部は、第2部と繋がる基端側から側面に接触する先端側に向かってその厚さが漸減する先細りの断面形状を有していてもよい。
このような構成によれば、第1部と第2部を同一の弾性材料によって一体的に形成できるので作製が容易であり、第1部と第2部の剛性はそれらの厚さを適宜最適な値に設定することにより所望の剛性を得ることができる。
この発明によるインクジェットヘッド用清掃装置において、側面ワイパーは実質的に板状の形状を有し、第1部と第2部はそれらの材質が互いに異なっていてもよい。
このような構成によれば、側面に接する第1部と、第1部から繋がる第2部を異なる材質で形成できるので、第1部と第2部にそれぞれ所望の剛性を与えるうえで設計がし易くなる。
このような構成によれば、側面に接する第1部と、第1部から繋がる第2部を異なる材質で形成できるので、第1部と第2部にそれぞれ所望の剛性を与えるうえで設計がし易くなる。
また、第1部と第2部が互いに異なる材質からなる上記構成において、第1部は弾性体からなり、第2部は剛体からなっていてもよい。
このような構成によれば、側面に接する第1部に繋がる第2部が剛体からなるため、摺擦方向と反対方向にしならせようとする力に確実に抗することができ、側面に対する第1部の接触状態がより良好なものとなる。また、摺擦方向と反対方向にしならせようとする力に確実に抗することができるため、ノズル面ワイパーと側面ワイパーが互いに間隔を空けて設けられた場合に、両者が干渉することも確実に防止される。
このような構成によれば、側面に接する第1部に繋がる第2部が剛体からなるため、摺擦方向と反対方向にしならせようとする力に確実に抗することができ、側面に対する第1部の接触状態がより良好なものとなる。また、摺擦方向と反対方向にしならせようとする力に確実に抗することができるため、ノズル面ワイパーと側面ワイパーが互いに間隔を空けて設けられた場合に、両者が干渉することも確実に防止される。
この発明によるインクジェットヘッド用清掃装置において、インクジェットヘッドのノズル面は実質的に方形の形状を有し、側面ワイパーは互いに間隔を空けて設けられた第1側面ワイパーおよび第2側面ワイパーからなり、第1および第2側面ワイパーは互いに対向する2つの側面を摺擦するように構成されてもよい。
また、この発明は別の観点からみると、被描画媒体にインクを吐出して描画を行うためのインクジェットヘッドと、インクジェットヘッドを清掃するためのインクジェットヘッド用清掃装置を備え、インクジェットヘッド用清掃装置が、この発明による上述のインクジェットヘッド用清掃装置からなるインクジェット記録装置を提供するものでもある。
ここで、被描画媒体とは、吐出されたインクによる描画を許容する全てのものを含み、具体例としては、例えば、ガラス基板、記録用紙、合成樹脂板、合成樹脂フィルムなどが挙げられる。
ガラス基板を被描画媒体とする場合、インクジェット記録装置は、例えば、インクジェットヘッドをX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向に移動させる公知の移動手段を備えていてもよい。
また、記録用紙や合成樹脂フィルムを被描画媒体とする場合、インクジェット記録装置は、例えば、インクジェットヘッドを被描画媒体に対して走査させる公知の走査機構と、被描画媒体を副走査方向(インクジェットヘッドの走査方向と直交する方向)に搬送する公知の搬送機構を備えていてもよい。
ガラス基板を被描画媒体とする場合、インクジェット記録装置は、例えば、インクジェットヘッドをX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向に移動させる公知の移動手段を備えていてもよい。
また、記録用紙や合成樹脂フィルムを被描画媒体とする場合、インクジェット記録装置は、例えば、インクジェットヘッドを被描画媒体に対して走査させる公知の走査機構と、被描画媒体を副走査方向(インクジェットヘッドの走査方向と直交する方向)に搬送する公知の搬送機構を備えていてもよい。
以下、図面に示す実施例に基づいてこの発明を詳細に説明する。
実施例1
この発明の実施例1によるインクジェットヘッド用清掃装置について図1〜3に基づいて説明する。図1は実施例1によるインクジェットヘッド用清掃装置を示す概略的な斜視図、図2は図1に示されるインクジェットヘッド用清掃装置を側方から見た説明図、図3は図1に示されるインクジェットヘッドを上方からみた説明図、図4は実施例1で用いられる側面ワイパーの単体の斜視図である。
なお、図1ではインクジェットヘッドが1つのみ示されているが、実際には図3に示されるように、RGBの各色に対応したインクジェットヘッドが並列して配置されている。
この発明の実施例1によるインクジェットヘッド用清掃装置について図1〜3に基づいて説明する。図1は実施例1によるインクジェットヘッド用清掃装置を示す概略的な斜視図、図2は図1に示されるインクジェットヘッド用清掃装置を側方から見た説明図、図3は図1に示されるインクジェットヘッドを上方からみた説明図、図4は実施例1で用いられる側面ワイパーの単体の斜視図である。
なお、図1ではインクジェットヘッドが1つのみ示されているが、実際には図3に示されるように、RGBの各色に対応したインクジェットヘッドが並列して配置されている。
図1に示されるように、概して、実施例1によるワイピングユニット2(インクジェットヘッド用清掃装置)2は、インクを吐出するノズル面7とノズル面7を規定する側面6を備えるインクジェットヘッド1を清掃するためのもので、ノズル面7を摺擦するノズル面ワイパー3と、側面6を摺擦する側面ワイパー4を備え、側面ワイパー4は側面6に接する摺擦部(第1部)10と、摺擦部10から繋がった補強部(第2部)9とからなり、摺擦部10は側面6を摺擦する際にひねられ易いように剛性が補強部9よりも弱く形成されている。
図1に示されるように、ワイピングユニット2はノズル面ワイパー3および側面ワイパー4を支持するための支持プレート(支持体)5を備え、ノズル面ワイパー3および側面ワイパー4は、それらの下端がそれぞれ支持プレート5に対して直立するように固定されている。
ワイピングユニット2は1軸の移動手段(図示せず)を有し、インクジェットヘッド1のノズル面7に対して平行方向に移動できるように構成され、側面ワイパー4は、ワイピングユニット2の移動方向に向かってノズル面ワイパー3から所定の距離が空けられ、かつ、インクジェットヘッド1の側面6とのオーバーラップ量が0.5mmとなる位置に固定されている。
ワイピングユニット2は1軸の移動手段(図示せず)を有し、インクジェットヘッド1のノズル面7に対して平行方向に移動できるように構成され、側面ワイパー4は、ワイピングユニット2の移動方向に向かってノズル面ワイパー3から所定の距離が空けられ、かつ、インクジェットヘッド1の側面6とのオーバーラップ量が0.5mmとなる位置に固定されている。
インクジェットヘッド1も上下方向への移動を可能とする1軸の移動手段(図示せず)を有し、この移動手段によってインクジェットヘッド1を上下移動させることにより、被描画媒体(図示せず)との距離、ノズル面ワイパー3とのオーバーラップ量を調節できるように構成されている。
ワイピングが行われる際、インクジェットヘッド1をノズル面ワイパー3と接触する高さまで下降させ、その後、ワイピングユニット2をノズル面7と平行方向に移動させることにより、まず、側面ワイパー4がインクジェットヘッド1の側面6にひねられるように接触して側面6を摺擦し、次いで、ノズル面ワイパー3がノズル面7に対してしなるように一定の圧力で接触したままノズル面を摺擦することにより、側面6とノズル面7のワイピングがそれぞれ行われる。
ワイピングが行われる際、インクジェットヘッド1をノズル面ワイパー3と接触する高さまで下降させ、その後、ワイピングユニット2をノズル面7と平行方向に移動させることにより、まず、側面ワイパー4がインクジェットヘッド1の側面6にひねられるように接触して側面6を摺擦し、次いで、ノズル面ワイパー3がノズル面7に対してしなるように一定の圧力で接触したままノズル面を摺擦することにより、側面6とノズル面7のワイピングがそれぞれ行われる。
ノズル面ワイパー3は、硬すぎるとワイピングの際にノズル面7を傷つけてしまう恐れがあるので、この実施例では、硬度60、厚さ0.5mmのパーフロゴムを用いている。
また、ノズル面7と接触するノズル面ワイパー3の上端エッジ部に、加工の際に生じ得るバリや凹凸が残っているとノズル面7を傷つけてしまう恐れがあるため、ノズル面ワイパー3は型抜きや切削加工ではなく、金型によって作製されたものが用いられる。
ノズル面ワイパー3がノズル面7に接触していない状態における支持プレート5の表面からの高さはこの実施例では10mmである。
また、ノズル面7と接触するノズル面ワイパー3の上端エッジ部に、加工の際に生じ得るバリや凹凸が残っているとノズル面7を傷つけてしまう恐れがあるため、ノズル面ワイパー3は型抜きや切削加工ではなく、金型によって作製されたものが用いられる。
ノズル面ワイパー3がノズル面7に接触していない状態における支持プレート5の表面からの高さはこの実施例では10mmである。
一方、側面ワイパー4は、硬度60のパーフロゴムで一体成型され、インクジェットヘッド1の側面6に接する摺擦部10と、摺擦部10から繋がり側面ワイパー4の中央領域に位置する補強部9とで厚さがそれぞれ異なるように形成されている。この実施例では、摺擦部10の厚さは0.5mmであり、補強部の厚さは1.5mmである。
これにより、実際にワイピング作用を行う摺擦部10の剛性が補強部9よりも弱くなるため、支持プレート5と側面ワイパー4との位置精度により、インクジェットヘッド1の側面6に対する実際のオーバーラップ量が0.5mm以上になっていたとしても、摺擦部10は摺擦方向Dと反対方向にひねられ易くなる。
これにより、実際にワイピング作用を行う摺擦部10の剛性が補強部9よりも弱くなるため、支持プレート5と側面ワイパー4との位置精度により、インクジェットヘッド1の側面6に対する実際のオーバーラップ量が0.5mm以上になっていたとしても、摺擦部10は摺擦方向Dと反対方向にひねられ易くなる。
また、補強部9は厚く形成されるため比較的高い剛性を有することとなる。このため、ワイピングユニット2が移動し摺擦部10がインクジェットヘッド1の側面6を摺擦する際に、摺擦方向Dと反対方向にしならせようとする力を受けても、補強部9が高い剛性を発揮するため、側面ワイパー4は摺擦方向Dと反対方向にしならせようとする力に抗することができ、摺擦部10のみがひねられるようにして適切な圧力でインクジェットヘッド1の側面6に接し、側面6を確実に摺擦してインク等の付着物を取り除くことができる。
仮に、この実施例のような厚さの互いに異なる摺擦部10と補強部9が形成されず、側面ワイパーが単なる均一な厚さの板状体であった場合、このような側面ワイパーは側面ワイパーの縁をひねろうとする力に強く抵抗する一方で、摺擦方向と反対方向にしならせようとする力に対する抵抗力が弱くなる。
このため、インクジェットヘッドの側面に対する側面ワイパーのオーバーラップ量が所定値よりも大きい場合、上記のような側面ワイパーは抵抗力の強いひねり方向にはひねられず、抵抗力の弱い摺擦方向と反対方向に容易にしなってしまい、本来摺擦すべき側面に接することなく上端のエッジがノズル面の縁を摺擦してしまうことになる。
しかし、この実施例では、上述の通り、厚さが薄く容易にひねられる摺擦部10と、厚さが厚く高い剛性を有する補強部9とによって側面ワイパー4が構成されるため、オーバーラップ量に起因する上記のような問題を解消できる。
このため、インクジェットヘッドの側面に対する側面ワイパーのオーバーラップ量が所定値よりも大きい場合、上記のような側面ワイパーは抵抗力の強いひねり方向にはひねられず、抵抗力の弱い摺擦方向と反対方向に容易にしなってしまい、本来摺擦すべき側面に接することなく上端のエッジがノズル面の縁を摺擦してしまうことになる。
しかし、この実施例では、上述の通り、厚さが薄く容易にひねられる摺擦部10と、厚さが厚く高い剛性を有する補強部9とによって側面ワイパー4が構成されるため、オーバーラップ量に起因する上記のような問題を解消できる。
実施例2
この発明の実施例2によるワイピングユニットで用いられる側面ワイパーについて図5に基づいて説明する。
図5に示されるように、実施例2で用いられる側面ワイパー24は、実質的に方形の板状体であって、摺擦部10は、補強部9と繋がる基端側からインクジェットヘッド1の側面6(図1参照)に接する先端側へ向かってその厚さが漸減する先細りの断面形状を有している。実施例2の側面ワイパー24は、硬度60のパーフロゴムで一体成型され、補強部9の厚さは1.5mmである。
この発明の実施例2によるワイピングユニットで用いられる側面ワイパーについて図5に基づいて説明する。
図5に示されるように、実施例2で用いられる側面ワイパー24は、実質的に方形の板状体であって、摺擦部10は、補強部9と繋がる基端側からインクジェットヘッド1の側面6(図1参照)に接する先端側へ向かってその厚さが漸減する先細りの断面形状を有している。実施例2の側面ワイパー24は、硬度60のパーフロゴムで一体成型され、補強部9の厚さは1.5mmである。
摺擦部10が先細りの断面形状を有することにより、摺擦部10はインクジェットヘッド1の側面6と接する先端側へ向かうにしたがって剛性が弱くなるが、補強部9は実施例1の側面ワイパー4と同様に高い剛性を有している。
実施例2の側面ワイパー24は、実施例1の側面ワイパー4のように摺擦部10と補強部9の境界に明確な段差が形成されないため、摺擦部10と補強部9の境界部分に応力が集中することを避けることができ、耐久性の向上が図られる。
実施例2の側面ワイパー24は、実施例1の側面ワイパー4のように摺擦部10と補強部9の境界に明確な段差が形成されないため、摺擦部10と補強部9の境界部分に応力が集中することを避けることができ、耐久性の向上が図られる。
実施例3
この発明の実施例3によるワイピングユニットで用いられる側面ワイパーについて図6に基づいて説明する。
図6に示されるように、実施例3で用いられる側面ワイパー34は、実質的に方形の板状体であって、支持プレート5(図1参照)に固定される下端側の全領域が中央領域と共に厚さの厚い補強部9とされ、下端から上端へ向かう高さ方向の途中から厚さの薄い摺擦部10となっている。
実施例3の側面ワイパー34は、実施例1および実施例2の側面ワイパー4,24と同様に硬度60のパーフロゴムで一体成型されたものであり、摺擦部10の厚さは0.5mmで、補強部9の厚さは1.5mmである。
この発明の実施例3によるワイピングユニットで用いられる側面ワイパーについて図6に基づいて説明する。
図6に示されるように、実施例3で用いられる側面ワイパー34は、実質的に方形の板状体であって、支持プレート5(図1参照)に固定される下端側の全領域が中央領域と共に厚さの厚い補強部9とされ、下端から上端へ向かう高さ方向の途中から厚さの薄い摺擦部10となっている。
実施例3の側面ワイパー34は、実施例1および実施例2の側面ワイパー4,24と同様に硬度60のパーフロゴムで一体成型されたものであり、摺擦部10の厚さは0.5mmで、補強部9の厚さは1.5mmである。
実施例3の側面ワイパー34は、支持プレート5に固定される下端側の全領域が厚さの厚い補強部9とされることにより、実施例1の側面ワイパー4よりも摺擦方向D(図1参照)と反対方向にしならせようとする力に対する抵抗力が強くなっている。
このため、インクジェットヘッド1の側面6に対する側面ワイパー34のオーバーラップ量が所定値より大きい場合でも、補強部9はしならせようとする力に強く抵抗し、厚さの薄い摺擦部10のみがひねられるようにしてインクジェットヘッド1の側面6(図1参照)を摺擦する。
このため、インクジェットヘッド1の側面6に対する側面ワイパー34のオーバーラップ量が所定値より大きい場合でも、補強部9はしならせようとする力に強く抵抗し、厚さの薄い摺擦部10のみがひねられるようにしてインクジェットヘッド1の側面6(図1参照)を摺擦する。
実施例4
この発明の実施例4によるワイピングユニットで用いられる側面ワイパーについて図7に基づいて説明する。
図7に示されるように、実施例4で用いられる側面ワイパー44は、実質的に方形の板状体であって、摺擦部10は弾性体からなり、補強部9は剛体からなっている。
具体的には、実施例4の側面ワイパー44は、硬度60のパーフロゴムからなる厚さ0.5mmの方形板状体45の中央領域に厚さ1mmの長細いアルミ板46を貼り付けたもので、アルミ板46の貼り付けられていない両端の領域が摺擦部10となり、アルミ板46の貼り付けられた中央領域が補強部9となっている。
この発明の実施例4によるワイピングユニットで用いられる側面ワイパーについて図7に基づいて説明する。
図7に示されるように、実施例4で用いられる側面ワイパー44は、実質的に方形の板状体であって、摺擦部10は弾性体からなり、補強部9は剛体からなっている。
具体的には、実施例4の側面ワイパー44は、硬度60のパーフロゴムからなる厚さ0.5mmの方形板状体45の中央領域に厚さ1mmの長細いアルミ板46を貼り付けたもので、アルミ板46の貼り付けられていない両端の領域が摺擦部10となり、アルミ板46の貼り付けられた中央領域が補強部9となっている。
実施例4の側面ワイパー44は、高剛性体であるアルミ板46が貼り付けられることにより、実施例1の側面ワイパー4よりも補強部9の剛性が高くなっている。
このため、インクジェットヘッド1の側面6(図1参照)に対する側面ワイパー44のオーバーラップ量が所定値より大きい場合でも、補強部9はしならせようとする力に確実に強く抵抗し、剛性の低い摺擦部10のみがひねられるようにして側面を摺擦する。
このため、インクジェットヘッド1の側面6(図1参照)に対する側面ワイパー44のオーバーラップ量が所定値より大きい場合でも、補強部9はしならせようとする力に確実に強く抵抗し、剛性の低い摺擦部10のみがひねられるようにして側面を摺擦する。
実施例5
この発明の実施例5によるワイピングユニットで用いられる側面ワイパーについて図8に基づいて説明する。
図8に示されるように、実施例5で用いられる側面ワイパー54は、実質的に方形の板状体であって、摺擦部10は硬度の低い弾性体からなり、補強部9は硬度の高い弾性体からなっている。
具体的には、実施例5の側面ワイパー54は、硬度60のパーフロゴムからなる厚さ0.5mmの方形板状体55の中央領域に、硬度80のパーフロゴムからなる厚さ1mmの長細い高硬度弾性体56を貼り付けたもので、高硬度弾性体56の貼り付けられていない両端の領域が摺擦部10となり、高硬度弾性体56の貼り付けられた中央領域が補強部9となっている。
この発明の実施例5によるワイピングユニットで用いられる側面ワイパーについて図8に基づいて説明する。
図8に示されるように、実施例5で用いられる側面ワイパー54は、実質的に方形の板状体であって、摺擦部10は硬度の低い弾性体からなり、補強部9は硬度の高い弾性体からなっている。
具体的には、実施例5の側面ワイパー54は、硬度60のパーフロゴムからなる厚さ0.5mmの方形板状体55の中央領域に、硬度80のパーフロゴムからなる厚さ1mmの長細い高硬度弾性体56を貼り付けたもので、高硬度弾性体56の貼り付けられていない両端の領域が摺擦部10となり、高硬度弾性体56の貼り付けられた中央領域が補強部9となっている。
実施例5の側面ワイパー54は、高硬度弾性体56が中央領域に貼り付けられることにより、実施例1の側面ワイパー4よりも補強部9の剛性が高くなっている。
このため、インクジェットヘッド1の側面6(図1参照)に対する側面ワイパー54のオーバーラップ量が所定値よりも大きい場合でも、補強部9はしならせようとする力に強く抵抗し、剛性の低い摺擦部10のみがひねられるようにして側面6を摺擦する。
さらに、補強部9は高硬度弾性体56によって剛性が高められているものの、多少のしなりは許容するため応力の集中を招き難く、実施例4の側面ワイパー44よりも耐久性に優れる。
このため、インクジェットヘッド1の側面6(図1参照)に対する側面ワイパー54のオーバーラップ量が所定値よりも大きい場合でも、補強部9はしならせようとする力に強く抵抗し、剛性の低い摺擦部10のみがひねられるようにして側面6を摺擦する。
さらに、補強部9は高硬度弾性体56によって剛性が高められているものの、多少のしなりは許容するため応力の集中を招き難く、実施例4の側面ワイパー44よりも耐久性に優れる。
1・・・インクジェットヘッド
2・・・ワイピングユニット
3・・・ノズル面ワイパー
4,24,34,44,54・・・側面ワイパー
5・・・支持プレート
6・・・側面
7・・・ノズル面
9・・・補強部
10・・・摺擦部
45,55・・・方形板状体
46・・・アルミ板
56・・・高硬度弾性体
2・・・ワイピングユニット
3・・・ノズル面ワイパー
4,24,34,44,54・・・側面ワイパー
5・・・支持プレート
6・・・側面
7・・・ノズル面
9・・・補強部
10・・・摺擦部
45,55・・・方形板状体
46・・・アルミ板
56・・・高硬度弾性体
Claims (7)
- インクを吐出するノズル面とノズル面を規定する側面を備えるインクジェットヘッドを清掃するための清掃装置であって、ノズル面を摺擦するノズル面ワイパーと、側面を摺擦する側面ワイパーを備え、側面ワイパーは側面に接する第1部と第1部から繋がった第2部とからなり、第1部は側面を摺擦する際にひねられ易いように剛性が第2部よりも弱く形成されてなるインクジェットヘッド用清掃装置。
- 側面ワイパーは実質的に板状の形状を有する弾性体であって、第1部は厚さが第2部よりも薄く形成されてなる請求項1に記載のインクジェットヘッド用清掃装置。
- 第1部は、第2部と繋がる基端側から側面に接触する先端側に向かってその厚さが漸減する先細りの断面形状を有する請求項2に記載のインクジェットヘッド用清掃装置。
- 側面ワイパーの第1部と第2部はそれらの材質が互いに異なる請求項1に記載のインクジェットヘッド用清掃装置。
- 第1部は弾性体からなり、第2部は剛体からなる請求項4に記載のインクジェットヘッド用清掃装置。
- インクジェットヘッドのノズル面は実質的に方形の形状を有し、側面ワイパーは互いに間隔を空けて設けられた第1側面ワイパーおよび第2側面ワイパーからなり、第1および第2側面ワイパーは互いに対向する2つの側面を摺擦する請求項1〜5のいずれか1つに記載のインクジェットヘッド用清掃装置。
- 被描画媒体にインクを吐出して描画を行うためのインクジェットヘッドと、インクジェットヘッドを清掃するためのインクジェットヘッド用清掃装置を備え、インクジェットヘッド用清掃装置が請求項1に記載のインクジェットヘッド用清掃装置からなるインクジェット記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005172545A JP2006346890A (ja) | 2005-06-13 | 2005-06-13 | インクジェットヘッド用清掃装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005172545A JP2006346890A (ja) | 2005-06-13 | 2005-06-13 | インクジェットヘッド用清掃装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006346890A true JP2006346890A (ja) | 2006-12-28 |
Family
ID=37643240
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005172545A Pending JP2006346890A (ja) | 2005-06-13 | 2005-06-13 | インクジェットヘッド用清掃装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006346890A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009012237A (ja) * | 2007-07-03 | 2009-01-22 | Kyocera Mita Corp | クリーニング装置及びインクジェット記録装置 |
JP2012148577A (ja) * | 2012-05-16 | 2012-08-09 | Kyocera Document Solutions Inc | ブレード及びインクジェット記録装置 |
CN107160860A (zh) * | 2016-03-07 | 2017-09-15 | 精工爱普生株式会社 | 液体喷射装置 |
CN113199868A (zh) * | 2020-02-03 | 2021-08-03 | 理想科学工业株式会社 | 擦拭器机构 |
-
2005
- 2005-06-13 JP JP2005172545A patent/JP2006346890A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US10391773B2 (en) | 2016-03-07 | 2019-08-27 | Seiko Epson Corporation | Liquid ejecting apparatus |
CN107160860B (zh) * | 2016-03-07 | 2020-11-10 | 精工爱普生株式会社 | 液体喷射装置 |
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