JP2006346845A - 刃物用研ぎ具 - Google Patents

Abstract

【課題】 一般家庭において誰でも手軽に然も安全に利用することができる刃物用研ぎ具を提供する。
【解決手段】 下面にシート状の吸着板２を固着し、上面に板状の磁石板３を固着した所定の厚さで長方形板状の緩衝材１の前記磁石板３の上面にスチール板４を着脱自在に取り付け、前記スチール板４の上面に研磨布５を固着したことを特徴とする。
【選択図】 図１

Description

本発明は包丁、鋏、ナイフ、工作用刃物等を研ぐ際に使用する研ぎ具で、熟練を必要とせず、誰でも手軽で簡単に、然も正確に研ぐことができる刃物用研ぎ具に関するものである。

従来、刃物用研ぎ具は、古くから天然の石を利用したものが主流を占めていたが、近年サンドペーパーを使ったり人工的に作った材料を利用し、機械的に行なう刃物用研ぎ具が各種提供されるようになった。
特に一般家庭用として安全で手軽に使用でき、しかも正確に包丁や鋏、ナイフ等を研ぐことができる研ぎ具が提供されるようになった。
実願昭６０−１７８６６０号公報 特開２００２−４６０７４号公報

意匠文献１

意匠登録１１９４２２９号公報

意匠文献１

意匠登録１２０９０３６号公報

しかし、これまでに提供されている刃物用研ぎ具は天然石を利用したものに比較すると大幅に改良されているが、手軽に使えてしかも安全で正確に研ぐことができる研ぎ具には未だ改良を加えなければならないものであった。
特に機械的に行なう研ぎ具は精巧確実に研げるが、高価であるばかりでなく危険性が伴うので、ある程度熟練したものでないと扱うことはできなかった。
又、家庭において包丁やナイフ、鋏等を研ぐには安全が最優先されなければならないことは云うまでもないが安価に提供できることも重要である。
本発明は一般家庭において誰でも手軽に然も安全に利用することができる刃物用研ぎ具を提供することを目的とする。

上記目的を達成するため本発明は下面にシート状の吸着板２を固着し、上面に板状の磁石板３を固着した所定の厚さで長方形板状の緩衝材１の前記磁石板３の上面にスチール板４を着脱自在に取り付け、前記スチール板４の上面に研磨布５を張り合わせてー体化したものである。

上記のように構成された本発明には次のような効果がある。
ａ．緩衝材の上面に磁石板が固着され、この磁石板の上に、研磨布を上面に固着させたスチール板が着脱自在に取り付けられているので、予め複数種の研磨布（細目、中目、粗目）を上面に設けたスチール板と研磨布をー体化したものを用意しておけば研磨布が摩耗してもスチール板を取り替えるだけで新しい研ぎ具に再生される。
ｂ．緩衝材の下面に吸着板が固着されているので凹凸のない平面材の上に設置すれば確実に固定され誰にでも安全で確実に研ぐことができる
ｃ．簡単な構造からなっていて製造工程も少ないので安価で大量に提供できる。

以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。

図１は本発明の分解斜視図、図２は本発明の側面図、図３は本発明を使って刃物を研ぐ状態を示した側面図で図４は補助具を利用して刃物を研ぐ状態を示した図で、図中の符号Ａは研ぎ具全体、Ｂは補助具、Ｃは刃物を示す。

１は所定の厚さを有する長方形板状のポリエチレン発泡体からなる緩衝材で、所謂研ぎ具の基盤となるもので、この緩衝材１の下面にはこの下面と同ー面の吸着板２が固着され、上面にはこの上面と同ー面の磁石板３が固着されている。

吸着板２は上面が接着剤を介して緩衝材１下面に固着され、下面は極小さい吸盤が多数設けられた構造の吸着面になっていて、平らな設置面であれば面に強く吸着されるようになっている。

磁石板３は緩衝材１と同様の長方形板状の永久磁石で、下面が接着剤を介して緩衝材１の上面に固着されており、上面には研磨布５が固着されたスチール板４が着脱自在に取り付けられるようになっている。

スチール板４の上面には接着剤を介して刃物を研ぐための研磨布５が固着されており、スチール板４を緩衝材１の上面に固着された磁石板３に接着させることによって研ぎ具Ａが完成する。
上面に研磨布５を固着したスチール板４は磁石板を３を介して緩衝材１に吸着されているので必要に応じて自在に着脱できる。
従って、長時間使用して研磨布が摩耗しても別途研磨布付きのスチール板を用意しておくことによって容易に取り替えることができる。

上面に研磨布５を固着したスチール板４は０，２ＭＭ程度の厚さで磁石板３の磁力が研磨布５とスチール板４を通して働き、刃物Ｃの先端部を吸着するので軽い力で安定した研磨作業ができる。
研磨布５は布製のサンドペーパーや網状の硬質樹脂製の研磨材等のシートを利用したもので、研ぐ目的によって細目、中目、粗目等、複数種の研磨布を固着したスチール板を準備しておくと便利である。

上記のように構成された本発明を実際に使用する場合は次のようになる。
研ぎ具Ａの吸着板２を凹凸の全くない鏡面状の設置面に置き、上から軽く押圧すると研ぎ具Ａは完全に固定される。
この状態で図３に示したように刃物Ｃの刃の角度を研磨布５に合わせた状態で軽く前後に複数回摺動させると切れ味の鋭い刃に研ぎ上がる。
又、図４に示したように、刃物研ぎ補助具Ｂを利用し、この補助具の板磁石ｂに刃物を吸着させて刃の角度（１０°〜１５°）を設定した状態でローラーａを利用し、補助具Ｂを前後に摺動させるだけで正確に刃物を研ぐことができる。
刃物研ぎ補助具は径の異なるローラーに取り替えることによって角度の異なる刃物を自在に研ぐことができる。
本発明の刃物用研ぎ具のスチール板（上面に細目、中目、粗目等の研磨布を固着した）は磁石を介しで着脱自在に緩衝材に接着されているので、スチール板を取り替えることによって一台の研ぎ具で複数の用途に対応できる。

本発明の分解斜視図 本発明の側面図 本発明を使って刃物を研ぐ状態を示した側面図 補助具を利用して刃物を研ぐ状態を示した図

符号の説明

１ 緩衝材
２ 吸着板
３ 磁石板
４ スチール板
５ 研磨布
Ａ 研ぎ具
Ｂ 補助具
Ｃ 刃物
ａ ローラー
ｂ 板磁石

Claims (1)

1. 下面にシ−ト状の吸着板を固着し、上面に板状の磁石板を固定した所定厚さで長方形板状の緩衝材の前記磁石板の上面に、磁石を介してスチール板を着脱自在に取り付け、前記スチ−ル板の上面に研磨布を張り合わせてー体化したことを特徴とする刃物用研ぎ具。

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