JP2006346313A - 食器洗浄機 - Google Patents

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洋 矢嶋
Toshiaki Watanabe
利秋 渡辺
Hideo Kimura
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Abstract

【課題】洗浄槽内を覗くための透明窓を扉に備えた食器洗浄機において、その透明窓内に水滴が付着するのを低減することを目的とする。
【解決手段】 食器を収納する洗浄室と、その洗浄室内に貯留した洗浄水を噴射する噴射部と、その洗浄室の開口部を開閉する扉と、その扉に前記洗浄室内を覗く透明窓と、を備えた食器洗浄機において、前記扉の透明窓は、前記扉の内側部材と外側部材とからなる開口部の前記洗浄室側と機外側に透明体を有し、前記扉の内側であって前記開口部の幅方向に第1の空気流路を備える。
【選択図】図7

Description

本発明は、食器洗浄機に関する。
家庭のキッチンにおける流し台上に載置して、食器類に付着した汚れに高温の水を噴射して洗浄する食器洗浄機が知られている。そのような食器洗浄機の洗浄槽内の食器が目視できるように、洗浄槽を開閉する扉に覗き窓を設けた食器洗浄機としては、例えば、特許文献1に記載されたものがある。
特開平11−178770号公報
特許文献1に記載された食器洗浄機は、扉体が表扉体と裏扉体とからなりそれぞれに開口部を備えていて、それらの開口部には透明な窓部材を取り付けている。
一般的に特許文献1に代表される食器洗浄機は、洗浄工程の後のすすぎ行程において、次の乾燥工程で効率よく食器を乾燥させるために、高温の水で食器をすすいで食器の温度を高めることを行う。
そのとき、洗浄槽内は大量の水蒸気が発生して、例えば排気口を通じて洗浄槽内から機外に蒸気が放出されるのであるが、洗浄槽を覆う筐体と洗浄槽の扉体との間に水密性を高めるためのパッキンが設けられているにもかかわらず、扉体の中にも水蒸気が入り込み扉体に設けられた窓部においてその水蒸気が凝縮して結露することがあった。
一旦、扉体の内側で結露すると、水滴がなくなるまでに時間がかかり、せっかく窓を設けていても、洗浄槽内の食器を覗くのに支障をきたすこととなる。
この課題を解消するために、扉体を構成する部材の結合性を高めても、組立時の組み付けが設計どおりに行われなかったり、部品の成型精度が所定の範囲内に入っていなかったりしたときには、生じた隙間から水蒸気が入り込む可能性があった。
本発明の目的は、洗浄槽内の食器を覗くことが可能な二つの透明な部材を有する透明窓を扉に備えた食器洗浄機において、その窓の間に蒸気が入り込みその蒸気が凝縮した水滴が透明な部材に付着するのを低減した食器洗浄機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の食器洗浄機は、食器を収納する洗浄室と、その洗浄室内に貯留した洗浄水を噴射する噴射部と、その洗浄室の開口部を開閉する扉と、その扉に設けられた透明窓と、を備えた食器洗浄機において、前記扉の透明窓は前記洗浄室側と機外側に設けられた透明体の間に空間を有し、この透明窓の空間の上に当該空間の幅方向に延びた他の空間を有する。
上記構成を備えることで、透明体で塞がれた透明窓内に蒸気が漏れこんでも、その蒸気を透明窓内から逃がす空間を設けているので、扉に設けられた透明窓内において結露した水滴によって、透明窓から洗浄室内が見えづらくなることが減少する。
本発明によれば、二つの透明な部材を備えた空間からなる透明窓の間に水滴が付着するのを低減して透視性の優れた食器洗浄機を得ることができる。
図面を用いて、本発明の一実施態様について説明する。
図1に示される食器洗浄機の本体1は、前面に上扉2と下扉3を備える。上扉2は上方に開き、下扉3は手前側に開くことで、食器洗浄機の本体1は、内部を開放する。
上扉2は本体1の前面から上面に至る曲面をなす。この上扉2はその曲面に沿って本体1の上面に向かって回動可能に本体1に取り付けられている。
下扉3は本体1の前面の一部であり略矩形の形状を備える。この下扉3は下端部を支点として開閉可能に本体1に取り付けられている。下扉3は、本体1内部を開放した状態では、概ね水平状態になる。上扉2と下扉3とは連動して開閉してもよい。
上扉2は、左右幅方向に長い透明窓4を有する。この透明窓4から本体1の内部を覗くことが可能となる。そのため食器洗浄機の洗浄状態を目視できる。
上扉2と下扉3とが閉じることで、図示されていないパッキンを介して本体1と各扉との間は水が漏れない構造となっている。
図2は本発明の一実施形態が適用された食器洗浄機の断面図である。本体1内には、洗浄室5が設けられている。洗浄室5には、上段と下段の2段に洗浄対象となる食器を搭載する食器かご6が備えられる。
洗浄室5の上側と下側には、複数の回転噴射ノズル7が設けられる。複数の噴射口を有する回転噴射ノズル7は、加圧された洗浄水が噴射口から噴射する反作用で回転しながら洗浄水を食器かご6に搭載された食器類に噴射する。洗浄水を噴射する複数の噴射口の中には、食器に向かって噴射することより、回転噴射ノズル7に回転力を与えることを主に噴射方向が決まっているものもある。
洗浄水が貯溜する貯溜部8は、洗浄室5の底に設けられる。貯溜部8は、洗浄室5の底部前側に設けられ、横方向に延びた樋形状を有する。貯溜部8には、例えば発熱線を内蔵するシーズヒータであるヒータ9が、貯留部8には直接触れないよう隙間を開けて、その底部を覆うようにほぼ同一平面上に何箇所も曲げられて設けられる。
ヒータ9の下側には、合成樹脂製の貯溜部8を熱から保護するために設けられた樋形状の下保護カバー10を備える。貯留部8が熱に強い材料であればこの下保護カバー10は備えなくても良い。
ヒータ9の上側には、ヒータ9を上から覆う多数の孔を有する上保護カバー11を備える。上保護カバー11は、食器等から落下する汚れがヒータ9へ直接落下して付着するのを防ぐ。
噴霧部12は複数の上噴霧ノズル13と下噴霧ノズル14とを備える。この噴霧部12は、図2においては洗浄室5の側面に設けられているが、洗浄室5の奥である背面(図中、洗浄室5の右側)に設けてもよい。図2においては、噴霧部12は上段の食器かご6を保持するレール部を備えている。
上噴霧ノズル13は洗浄室5の内側を向き、食器かご6の上段と下段の間に設けられている。下噴霧ノズル14はヒータ9に向いている。図2において、下噴霧ノズル14は下段の食器かご6の側方に位置しているが、異なる位置に設けても構わない。また、複数設けられた上噴霧ノズル14の一つがヒータ9の方向に向いていても構わない。
噴霧部12は本体1の外部にある給水管と接続する。給水された水道水は、途中の減圧弁15を経由して上噴霧ノズル13と下噴霧ノズル14から洗浄室5の内部に噴霧される。噴霧部12から噴霧されたミクロンレベルの水滴は洗浄室5の内部に拡散する。噴霧された水はミスト(霧状)となり、食器かご6や食器かご6に搭載された食器に付着すると共に、上保護カバー11を通り抜けて加熱状態にあるヒータ9に接触することで気化する。
減圧弁15は、例えば上噴霧ノズル13や下噴霧ノズル14が目詰まりを起こすなどして給水された水の圧力が異常に高まったときに、洗浄室5の内部に給水された水を放出する。
図3は本実施形態の食器洗浄機における前面側断面図である。貯溜部8に設けられたヒータ9は、その引出端子16が貯溜部8の左側に設けられる。引出端子16の反対側になる貯溜部8右側の底部には、流出口17が設けられる。流出口17は、洗浄循環ポンプ18や排水ポンプ19と、水配管を通じて接続して連通する。
洗浄循環ポンプ18は、水配管を通じて接続する回転噴射ノズル7に加圧した洗浄水を供給する。洗浄室5の上側に設けられた回転噴射ノズル7には、洗浄水の水路20を通じて連通する。
洗浄循環ポンプ18の運転により、洗浄水は回転噴射ノズル7の噴射口より噴射され、噴射の反動で回転噴射ノズル7は回転する。そのため広い範囲に洗浄水の噴射が行われる。
排水ポンプ19の吐出側は、装置の外部に洗浄水を排出する排水口(図示せず)に連通する。排水ポンプ19の運転により、貯溜部8に溜まった洗浄水を残らず排水する。
水位センサー21は貯溜部8に連通する連通管22の先に設けられていて、貯溜部8に溜まる洗浄水の水位を検知する。水位センサー21で検知された貯溜部8の水位は制御部(図示せず)にて食器洗浄機の運転制御に利用される。
噴霧部12は、水道水を導く給水管と接続する給水電磁弁23と、減圧弁15と、上噴霧ノズル13とを接続する噴霧給水路24とからなる。
減圧弁15は、圧力逃口25と、圧力逃口25を塞ぐように設けた弁体26と、弁体26を圧力逃口25に押し付けるように付勢するバネ28と、圧力逃口25の下流側に設けられた逃口流路29とを有する。この逃口流路29は洗浄室5に給水された水を排出するように設けられている。
本実施形態ではヒータ9を用いて水蒸気を発生させる。水蒸気を発生させるために、ヒータ9が水に浸りきる前にヒータ9は加熱状態になる。ところが、食器洗浄機の運転開始時に直ぐに食器等から落下する汚れがあると、水蒸気を発生させるために加熱されたヒータ9へ、そのような汚れが付着して加熱され、場合によっては焦げたりする。
このような状況を防ぐために、ヒータ9の温度制御により落下した汚れに対して焦がしたり臭いを生じさせたりしないことも可能である。上保護カバー11としては、そのような汚れが付着しやすい食器が搭載されている食器かごの下の領域にあっては、他の領域よりも孔の密度を減らすことで、水蒸気を効率よく発生させることに寄与できる。
しかし、ヒータ9からの水蒸気を食器等に到達させるために、必要以上に上保護カバー11の孔を減らすのは望ましくない。従って、上保護カバー11の孔は、食器類の搭載後であって洗浄工程の開始前に付着した汚れが落ちやすい食器類の下方の領域にあっては密度を減らし、洗浄工程前に付着した汚れが落ちにくい食器類の下方の領域にあっては密度を増やすことが望ましい。
本実施例における食器洗浄機の動作を図4に沿って説明する。図4の運転動作行程は、食器洗浄機の標準的な行程を示す。標準的行程(「標準コース」)は、「予洗い」、「本洗い」、「すすぎ(1)」、「すすぎ(2)」、「加熱すすぎ」、「乾燥」、「終了」の各行程を推移する。
電源スイッチをオンにして、操作部(図示せず)より標準コースを選択してスタートスイッチ(図示せず)をオンすることにより、「標準コース」運転が開始される。
まず「予洗い」に先立ち、排水ポンプ19を運転して排水処理が行われる。これは、排水を行わずに食器洗浄機を止めることもあるので、排水の行程を設けたものである。
「予洗い」行程に入る。ヒータ9を通電して加熱状態とする。これと同時に給水電磁弁23に通電して、給水電磁弁23が開かれて、噴霧部12の上噴霧ノズル13及び下噴霧ノズル14から、給水された水の噴霧(ミストシャワー)が行われる。
図3から分かるように、上下の食器かご6の間から上噴霧ノズル13により給水された水が噴霧され上下の食器に吹き付けられる。また、下噴霧ノズル14からは、ヒータ9に向かって水を噴霧する。下噴霧ノズル14からの噴霧先には下段の食器かご6及びそこに搭載された食器が存在することになるが、水の粒子は食器に当たって跳ね返りヒータ9に到達するのもあるし、直接到達するのもあり、実用上問題はない。
この噴霧による給水(噴霧給水)について説明する。本実施形態の一部分である噴霧部からの噴霧だけでは、食器の汚れに対して水分を供給しにくいものがある。すなわち、油分中心の汚れや乾燥してこびり付いた汚れなど食器に付着した汚れは多様であり、それらに対してマイクロミスト状の水粒子では汚れの内部にまで水が浸透するのは難しい。
そこで本実施形態における給水工程では、水道水を洗浄室5内に噴霧しながらヒータ9を加熱させる。噴霧された水の粒子は、上保護カバー11の孔30を通り、ヒータ9に接触して水蒸気に気化する。マイクロミストレベル程度の微粒子は粒が微細なので、噴霧された水の水蒸気への気化が早い。
噴霧された水の粒子(粒径はミクロンオーダー)がヒータ9で加熱され水蒸気となり、その水蒸気が熱を放出して噴霧された水の粒子よりも小さな微粒子(粒径はナノオーダー)となる。本実施形態における給水では、この水の微粒子を洗浄室5内に充満させる。
噴霧した水の粒子を食器かご6に搭載した食器に吹き付けることによって、汚れ全体に水を供給すると共に、洗浄室5内を水蒸気で充満させることによって細かな隙間や噴霧した水の粒子が付着していない部分に対しても水分を供給できる。
更に、水蒸気が水の微粒子に相転移することによって放出される潜熱が洗浄室5内の食器や食器に付着した汚れを温め、また、食器の汚れを次々に高温の水微粒子が覆うことにより、例え油汚れに対しても水分が浸透して、汚れを蒸らし、汚れを落しやすくする。
つまり、孔30を通った水蒸気からできた水の微粒子は上昇して、噴霧された水の粒子と混ざって食器類や食器についている汚れに付着する。この微粒子の噴霧と水蒸気の付着により、汚れは高温多湿に包まれ、自然にふやけて流れ落ちる。また落ち易くなる。
噴霧したミクロンオーダーの水の粒子を水蒸気にするために、ヒータ9の温度管理が必要となる。ヒータ9の表面が必要以上に高い温度になっていた場合、噴霧された水滴がヒータ9にはじかれて蒸発しない。また、ヒータ9の表面が適切な温度よりも低い場合は、当然ながら噴霧された水滴が蒸発しない。ヒータ9の温度を上限値が250℃〜300℃に、下限値が180℃〜260℃に制御するのが好ましい。上限値(250℃〜300℃)を上回る温度になると、ヒータ9の通電をオフし、下限値(210℃〜260℃)を下回る温度になると、ヒータ9の通電はオンするように制御する。
この給水された水を噴霧する噴霧給水とヒータ9による加熱は、所定量の洗浄水が貯溜部8に溜まるまで続けられる。貯溜部に溜める洗浄水の量は、通常、2.8リットル程度である。早くて、1分程度かかる。数分かけて、ゆっくり給水することにより、高温高湿に包まれる時間を長くすることにより、汚れ落ちを促進させる。
この噴霧された水滴を効率的に気化させるためには、噴霧された水滴の供給量管理と、ヒータ9の温度管理とを行う必要がある。噴霧された水滴の供給量を管理するためには、給水の噴霧を間欠的にすることにより実現できる。噴霧ノズルにかける水道水の圧力を下げたり、噴霧ノズルの噴霧口31を絞ったりする方法もあるが、間欠的な噴霧給水は、給水電磁弁23の開閉で対応できるので、本実施形態における構成では容易に実現できる。
ヒータ9の表面温度の管理は、温度が下がってきたら加熱するように、温度が上がったら加熱することを止めるように制御する。噴霧給水時には、ヒータ9の通電を断続的に行う。ヒータ9は、噴霧給水時には噴霧の気化熱しか奪われない。そのため、ヒータ9表面に接触した噴霧水滴の量が少ない場合には、直に適切な温度を越える。更に過熱温度を越えると、図示されていないサーモスイッチや温度ヒューズが作動して、加熱不能とする。
しかし、ヒータ9の通電を断続的に行うことにより、サーモスイッチ81、温度ヒューズ82、サーモスイッチ83が作動しないように制御して、噴霧給水時の加熱を確実に行うことができる。
従来のヒータ9の役割は、貯溜部8に溜めた洗浄水を「洗い」運転前に水温を60℃程度まで加熱し、温風乾燥に際して循環空気を温めるために用いていた。しかし本実施形態においては、このヒータ9を水蒸気の発生に利用することにより、水の微粒子の生成ができ、従来例のような専用の水蒸気発生機を備える必要がなく、安価に水蒸気を得るとともに水蒸気発生機に占められて洗浄室のスペースが狭まることもない。
このように、噴霧された水滴の供給量と、ヒータ9の温度のいずれかを一定にして他方を制御するようにして、噴霧の気化を制御しても良い。しかし双方を制御することでより安定して噴霧を気化できると共に、汚れをふやかす効果をたかめることができる。噴霧量とヒータ温度の双方を制御する例について説明する。
給水された水の量が一定量超えたら、「予洗い」行程における洗いモードに入る。具体的には、水位センサー21は貯溜部8に所定量の洗浄水が溜まると、図示しない制御部は、給水電磁弁23を閉じる指示を出して給水電磁弁23が閉じる。
所定量の洗浄水が貯溜部8に溜まった後は、ヒータ9の通電が連続に行われて洗浄水の加熱が促進される。貯溜部8に所定量の洗浄水が溜まると、ヒータ9は洗浄水に十分に浸かる。ヒータ9の温度上昇は抑えられて過熱することはなくなるので、連続な通電に切り替えて洗浄水の加熱を早めるようにしている。
「予洗い」行程における洗いモード運転に移行すると、洗浄循環ポンプ18の運転が行われる。温められた貯溜部8内の洗浄水は、洗浄循環ポンプ18、洗浄水の水路20を経て回転噴射ノズル7から洗浄室5に広範囲に噴射され、食器かご6に並ぶ食器類の洗浄が行われる。
この回転噴射ノズル7の噴射による洗浄に先立ち、既に噴霧給水と加熱により、汚れが流されたり、ふやけたりしているため「予洗い」の洗浄が効果的に行われる。
なお、洗剤の使用は、噴霧給水と加熱を終えた後から使用するのが望ましい。
洗浄水の温度は、回転噴射ノズル7の噴射による洗浄中もサーミスタにより検知されている。検知温度が60℃になったら、ヒータ9の通電を止め、60℃を下回ると通電して洗浄水の温度が一定になるように制御している。
回転噴射ノズル7の噴射による洗いモードの所定時間が経過すると、洗浄循環ポンプ18の運転を止め、排水ポンプ19を運転して洗浄後の洗浄水を排水する。所定の排水時間が経過したら排水ポンプ19を止める。こうして、「予洗い」行程は終える。
「予洗い」行程後に「本洗い」行程が行われる。「本洗い」行程は、「予洗い」の行程と内容的には変わらない。「本洗い」行程では、洗いはもっぱら「加熱洗い」になるが、「予洗い」の行程では「加熱洗い」と加熱をしない常温での「洗い」が任意に選択できる。
「本洗い」行程の後に「すすぎ(1)」、「すすぎ(2)」の行程が引き続き行われる。「すすぎ(1)」、「すすぎ(2)」は、同じ内容である。すすぎを二度することにより、食器がより良く濯がれる。
すすぎ工程(1)、(2)と「本洗い」工程と違う点は、すすぎ工程では噴霧給水時に加熱をしない点、また、ヒータによる加熱をしないで洗う点である。即ち、「すすぎ(1)」、「すすぎ(2)」では、洗いモードの前に加熱をしないで噴霧給水のみが行なわれる。
この噴霧給水により、「本洗い」、「すすぎ(1)」の各工程にて再付着した細かな汚れが流し落される。すなわち、噴霧給水による微粒子状の噴霧は極く細かで、洗浄室5内に万遍なく噴霧される。このため、微粒子の噴霧が、食器類はもちろん、食器かご、洗浄室の内面に隈無く付着して、再付着した細かな汚れを流してしまう。ここで、加熱を伴わない噴霧給水をしたのは、再付着した細かな汚れは、ふやかさなくても十分に流れ落ちるからである。このように回転噴射ノズル7の噴射によるすすぎの前に予め、再付着した細かな汚れを流してしまうので、すすぎがより効果的に行われる。
「すすぎ(2)」の行程の後に「加熱すすぎ」行程に移る。「加熱すすぎ」行程は、加熱洗いをする点が「すすぎ(1)」、「すすぎ(2)」と違う。加熱洗いで食器類を暖めることにより、後に続く乾燥を速めることができる。
「加熱すすぎ」行程の後に「乾燥」行程を踏んで、食器洗浄機の運転は終了する。「乾燥」行程では、先に温風の乾燥を行う。先の「加熱すすぎ」で、温っているので「乾燥」工程は迅速に行われる。
この「乾燥」行程では、ヒータ9の温度上限値は200℃〜220℃に、温度下限値が180℃〜210℃に設定されている。つまり、上限値(200℃〜220℃)を上回る温度になると、ヒータ9の通電をオフし、下限値(180℃〜210℃)を下回る温度になると、ヒータ9の通電はオンするように制御を行う。
温風による乾燥後に、ヒータ9の加熱をしない送風だけの乾燥が行われる。加熱を伴わない送風により食器類が直ぐ使えるように冷やす。以上の各工程を経て、最後にブザーの報知で終了を知ることができる。
次に、透明窓4を備えた上扉2の構成について述べる。上扉2は、扉の機外側の化粧面となるパネル部30と、上扉2の機外側の部材であるカバー部31と、上扉2の洗浄室5側の部材であるフレーム部32とを組み立ててなる構造体である。
図5は、上扉2を正面から見た図である。透明窓4の部分が透明部分となっているパネル部30はカバー部31を覆うように組付けられている。透明窓4の上方には排気口33がパネル部31を貫通している。
図6は、パネル部30を装着していない上扉2を正面から見た図である。カバー部31を貫通する排気口33の下方には、透明窓4に対応する位置にカバー開口部34が設けられている。カバー部31は、本体1と連結する上扉アーム(図示せず)が設けられるフレーム部32に組付けられている。
図7は、上扉2からパネル部30とカバー部31とを取り除いたもの、すなわちフレーム部32の正面図である。透明窓4に対応する位置にフレーム開口部35が設けられていて、その背面には透明体36(図8参照)が設けられている。ガラスや耐熱性樹脂等の透明体36の取り付け位置は、上扉2の洗浄室1側でも上扉2の内側でもよい。透明体36は洗い工程やすすぎ行程において噴射された高温の水が噴きつけられるため、その取り付け部は水密構造となっている。
本実施例においては、フレーム部32のフレーム開口部35は、カバー部31方向に延びた筒状であり、その端面はカバー部31に突き当てられ接合面をなす。
フレーム部32に設けられた排気口33は、左右に広がったダクト部37を通った蒸気を排出する。蒸気はフレーム部32の背面に設けられた蒸気取り入れ口41より取り込まれ、ダクト部37及び排気口33を通じて機外に排出される。
ダクト部37の下方、フレーム開口部35との間には蒸気を逃がす空間である第1の空気流路38が設けられている。第1の空気流路38はフレーム開口部35の幅方向に渡って設けられていて、透明体36が取り付けられたフレーム部32のフレーム開口部35と、パネル部30が取り付けられたカバー部31のカバー開口部34との間に入り込んだ蒸気を逃がす空間となる。本実施例では第1の空気流路38はフレーム部32に設けたが、カバー部31に設けてもよく、その位置に影響されない。
第1の空気流路はその両端部を第2の空気流路39に接続するように設けられている。フレーム部32の左右に設けられた第2の空気流路39は、カバー部31とフレーム部32とで第1の空気流路と同様に流路が構成され、第2の空気流路39はフレーム部32の背面側に貫通する孔を複数備えた排気部40を備える。
図9に、上扉2の断面図を示す。図示するように、カバー部31とフレーム部32との接合面は多く、特にすすぎ行程の後半に食器の乾燥効果を高めるために洗浄室5内が高温状態になると、洗浄室5内の圧力が上がるために隙間から透明窓4内に蒸気が入り込み易い。本実施例の構成によれば、扉構造体における透明窓4の密閉構造を特に高めなくとも、透明性の高い扉の透明窓を得ることができる。
以上、上扉2に透明窓4を設けた構造について説明したが、透明窓4は下扉3に設けてもよい。
本発明の一実施形態に係わる食器洗浄機の外観斜視図。 本発明の一実施形態に係わる食器洗浄機を側面から見た断面図。 本発明の一実施形態に係わる食器洗浄機を正面から見た断面図。 本発明の一実施形態に係わる食器洗浄機の動作説明図。 上扉2の正面図。 上扉2よりパネル部30を除いた上扉2の正面図。 上扉2のフレーム部31の正面図。 上扉2のフレーム部31の背面図。 上扉2の断面図。
符号の説明
2…上扉、4…透明窓、38…第1の流路。

Claims (8)

  1. 食器を収納する洗浄室と、その洗浄室内に貯留した洗浄水を噴射する噴射部と、その洗浄室の開口部を開閉する扉と、その扉に設けられた透明窓と、を備えた食器洗浄機において、前記扉の透明窓は前記洗浄室側と機外側に設けられた透明体の間に空間を有し、この透明窓の空間の上に当該空間の幅方向に延びた他の空間を有する食器洗浄機。
  2. 請求項1記載の食器洗浄機において、前記他の空間が前記扉の外部と連通する食器洗浄機。
  3. 請求項2記載の食器洗浄機において、前記他の空間が前記扉の外部と連通する連通口は前記扉の左右に設けられた食器洗浄機。
  4. 食器を収納する洗浄室と、その洗浄室内に貯留した洗浄水を噴射する噴射部と、その洗浄室の開口部を開閉する扉と、その扉に設けられた透明窓と、を備えた食器洗浄機において、前記扉の透明窓は、前記扉の内側部材と外側部材とからなる開口部の前記洗浄室側と機外側に透明体を有し、前記扉の内側であって前記開口部の幅方向に第1の空気流路が設けられた食器洗浄機。
  5. 請求項4記載の食器洗浄機において、前記開口部は前記扉の内側部材と前記扉の外側部材との接合面を有し、前記扉の厚さ方向に筒状の構造を備えた食器洗浄機。
  6. 食器を収納する洗浄室と、その洗浄室内に貯留した洗浄水を噴射する噴射部と、その洗浄室の開口部を開閉する扉と、その扉に設けられた透明窓と、を備えた食器洗浄機において、前記扉は、前記透明窓に対応する位置に設けられた開口部をそれぞれ有する前記洗浄室側のベース部と前記洗浄室の外部側のカバー部とを備え、前記ベース部の開口部には透明体が設けられ、前記カバー部の開口部は透明体が覆われていて、前記ベース部と前記カバー部との間には、前記開口部の幅方向に第1の空気流路が設けられた食器洗浄機。
  7. 請求項6記載の食器洗浄機において、前記透明窓は前記洗浄室の左右方向に長い形状を備えた食器洗浄機。
  8. 請求項6記載の食器洗浄機において、前記第1の空気流路は、前記ベース部の側部に設けられた排気口に連通する第2の空気流路に連接する食器洗浄機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014218118A (ja) * 2013-05-07 2014-11-20 東洋ゴム工業株式会社 タイヤ表面を洗浄するタイヤの洗浄方法およびタイヤ洗浄装置
KR20160105475A (ko) * 2013-12-31 2016-09-06 닝보 포타일 키친 웨어 컴퍼니 리미티드 싱크대형 세척기

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