JP2007215885A - 食器洗浄機 - Google Patents
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Abstract
【課題】食器洗浄機は洗浄水を、ヒータを使用して温水にして使用しているが小型化のため洗浄槽と外皮化粧板とのスペースを小さくすることと生産性をあげるため断熱材はほとんど使用していないので外皮化粧板をおさえているリブを通して熱が外部に放散するため加熱効率が悪い。本発明は、上記の問題に鑑み、断熱を容易にした食器洗浄機を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、断熱による生産性を上げるため、洗浄槽を上部洗浄槽と下部洗浄槽に分離し、複雑な形状をした上部洗浄槽は通常の樹脂成形と発泡成形のダブル成形を行うことにより、成形をし易くし、連続リブと外皮化粧板との接触面積を小さくして熱伝導が小さくなるようなリブ形状とすることにより断熱性を向上し、且つ生産性も上げたことを特徴とする。
【選択図】図2
【解決手段】本発明は、断熱による生産性を上げるため、洗浄槽を上部洗浄槽と下部洗浄槽に分離し、複雑な形状をした上部洗浄槽は通常の樹脂成形と発泡成形のダブル成形を行うことにより、成形をし易くし、連続リブと外皮化粧板との接触面積を小さくして熱伝導が小さくなるようなリブ形状とすることにより断熱性を向上し、且つ生産性も上げたことを特徴とする。
【選択図】図2
Description
本発明は、生産性がよく断熱性に優れた食器洗浄機の改良に関する。
食器洗浄機の天面に断熱材を備えたもの食器洗浄機は、例えば、特開平10−127553号公報(特許文献1)に記載されている。
また、側壁外面に断熱シートを設けた食器洗浄機は、例えば、特開平11−299719号公報(特許文献2)に記載されている。
食器洗浄機は洗浄水を、ヒータを使用して温水にして使用しているが小型化のため洗浄槽と外皮化粧板とのスペースを小さくすることと生産性をあげるため断熱材はほとんど使用していないので外皮化粧板をおさえているリブを通して熱が外部に放散するため加熱効率が悪い。
本発明は、上記の問題に鑑み、断熱を容易にした食器洗浄機を提供することを目的とする。
本発明は、断熱による生産性を上げるため、洗浄槽を上部洗浄槽と下部洗浄槽に分離し、複雑な形状をした上部洗浄槽は通常の樹脂成形と発泡成形のダブル成形を行うことにより、成形をし易くし、連続リブと外皮化粧板との接触面積を小さくして熱伝導が小さくなるようなリブ形状とすることにより断熱性を向上し、且つ生産性も上げたことを特徴とする。
本発明によれば、洗浄水の加熱による熱放散が洗浄槽の断熱により使用電力量が低減でき省エネ効果ができるとともに生産性のよい断熱構造をした食器洗浄機を提供できる。
本発明の実施例について、図を引用して説明する。まず、図1,図12,図2,図3に示される食器洗浄機の概要から順を追って説明する。
食器洗浄機の本体外枠1内には、洗浄室2が備わる。洗浄室2には、食器かご3が備えられる。洗浄室2は上部洗浄槽201と下部洗浄槽202で構成されており、各々非発泡樹脂203,204で内側は成形され、外側は発泡樹脂205,206で成形されている。その外側は外皮化粧板207が被せられ外観を維持している。上部洗浄槽201と下部洗浄槽202の構造を比較すると下部洗浄槽202の方が上部洗浄槽201より複雑になっている。これは下部洗浄槽202の部分には各種部品及び電気部品等が装備されるためである。それに比較して、上部洗浄槽201は外皮構造部のため構造が簡素となっている。なお、上下に洗浄槽を分割したのは射出成形の金型を小さくして成形機の容量を小さくすることにより汎用の成形機を使用することにある。成形は1つの金型でダブル成形により非発泡と発泡の樹脂成形を行っている。本実施例では非発泡樹脂部を成形する内側の金型は共通でいわゆる固定型となっており、外側の型が非発泡樹脂と発泡樹脂の2種類の型で構成されており各々射出口を単独に備えて型が移動する可動型となっている。最初に非発泡樹脂部を成形した後、発泡樹脂部を成形する。本方式は固定型を基準に成形ができるので精度を必要とされる部分の成形に適している。別な方式では一旦非発泡樹脂で成形したものを別な発泡樹脂成形で2回別々に行う方法もあるが精度の高い、合わせ部分が多い部品の成形には向かない。非発泡樹脂203,204と発泡樹脂205,206の材質は同じ方が樹脂同士の密着性がよいので、できるなら同じ方がよい。また、発泡性樹脂の部分は強度をもたせる必要は無いので発泡率を上げて断熱作用をできるだけ向上させて使用するので外皮化粧板207の押えには非発泡樹脂203,204と円錐形状リブ209を併用してもよい。発泡樹脂205,206を使用しないときの構成は図12に示すように連続したリブ208は根元の幅より先端部は1/2〜1/3にすることにより外皮化粧板207との接触面積を小さくして熱伝導を小さくしている。また、この内側には円錐形状リブ209が複数個配置されている。円錐形状リブ209は外皮化粧板207との接触部は円錐の頂点部になるので接触面積が小さくなるので熱伝導が少なくなり放熱が低減できる。また、連続したリブ208により囲まれているため空気の移動により、いわゆる対流による熱放散が低減できる。なお、リブの高さは小さいほど対流が少なくなるのでよいと同時に外皮化粧板207との間隙が小さくなるので小型化ができる。本実施例では5〜
10mm程度としている。また、連続したリブの閉空間についてはこれもできるだけ小さい方が同様の理由でよいがリブによる伝導と閉空間による対流による放熱のバランスにより決定してもよい。リブ方式を採用することにより、特殊なダブル成形機を使用しないで上部洗浄槽201を成形することができる。
10mm程度としている。また、連続したリブの閉空間についてはこれもできるだけ小さい方が同様の理由でよいがリブによる伝導と閉空間による対流による放熱のバランスにより決定してもよい。リブ方式を採用することにより、特殊なダブル成形機を使用しないで上部洗浄槽201を成形することができる。
下部洗浄槽202の発泡樹脂206部については洗浄水の水位レベルまであればこの部分まで洗浄水がヒータで加熱され温水となるので断熱効果は出せる。
洗浄室2の上側と下側には、回転ノズル体4が設けられる。回転ノズル体4は、洗浄水を噴射する複数の噴射口を有し、噴射洗浄水で食器かご3に並ぶ食器類を洗浄する。
洗浄水が貯溜する貯溜部5は、洗浄室2の底に設けられる。貯溜部5に注がれて溜まる洗浄水の貯水量は、2.8リットル程度である。
本体外枠1は、前面に上蓋6と下蓋7を備える。この上蓋6と下蓋7により、洗浄室2は開け閉めされる。上蓋6は本体外枠1の前面から上面にかけて形成される円弧に沿って回動するように開閉作動する。下蓋7は、下端側を支点として開閉作動する。開かれた下蓋7は、概ね水平状態に置かれる。
上蓋6は、透明窓8を有する。この透明窓8から洗浄室2の内部が覗かれる。食器洗浄機の洗浄状態を目視できる。
貯溜部5は、洗浄室2の底部前側に設けられ、横方向に延びた樋形状をしている。この樋形をした貯溜部5には、図4,図5,図6に示すようにシーズヒータの発熱線で作られたヒータ9が這うように設けられる。
ヒータ9の下側には、合成樹脂で作られた貯溜部5を熱から保護する樋形をした下側の保護カバー20が設けられる。ヒータ9の上には、ヒータ9を上から覆うように上側の保護カバー21が設けられる。上側の保護カバー21には、径が数mmの流通穴22が多数設けられる。上/下の保護カバー20,21は、ステンレス鋼板で形成される。流通穴22が多数あるので、図6に示すように、ヒータ9の真上に流通穴22が存在するようになる。
ヒータ9の引出端子30は、貯溜部5の左側の端側(図3の図示)に設けられる。引出端子30の反対側になる貯溜部5の底部には、流出口23が設けられる。流出口23は、洗浄循環ポンプ24,排水ポンプ25に連通するように接続される。
洗浄循環ポンプ24の吐き出し側は、洗浄水の水路26を介して回転ノズル体4に連通される。洗浄循環ポンプ24の運転により、洗浄水は回転ノズル体4の噴射口から噴射し、その反動で回転ノズル体4は回転するので、広い範囲に洗浄水の噴射が行われる。
排水ポンプ25の吐出側は、排水口(図示せず)に連通する。排水ポンプ25の運転により、貯溜部5に溜まった洗浄水を残らず排水することができる。
水位センサー27は、貯溜部5に溜まる水位を検知する。貯溜部5に連通する連通管
28を設け、この連通管28の先に水位センサー27が取り付けられる。水位センサー
27で、貯溜部5の水位を検知して食器洗浄機の運転は制御される。
28を設け、この連通管28の先に水位センサー27が取り付けられる。水位センサー
27で、貯溜部5の水位を検知して食器洗浄機の運転は制御される。
噴霧手段29は、図3に示すように、洗浄室2の側面に備えられる。この噴霧手段29は、洗浄室2の奥側面に備えても良い。噴霧手段29は、横に並ぶ複数の噴射ノズル部
40を有する。噴射ノズル部40は、縦並びに配置しても良い。
40を有する。噴射ノズル部40は、縦並びに配置しても良い。
噴射ノズル部40は、図7,図8に示すように、内部に円形状の駒収納室41を、前側に噴霧口42を有し、駒収納室41と噴霧口42は連通している。駒収納室41に収納される霧化中駒43は、外周に螺旋溝44を有する。噴霧口42が洗浄室2内に向くように噴霧手段29は設けられる。
噴霧手段29は図3に示すように、噴霧給水路45を介して水道管46の給水電磁弁
47に連通するように接続される。噴霧給水路45には、減圧弁48を設ける。
47に連通するように接続される。噴霧給水路45には、減圧弁48を設ける。
減圧弁48は、図9に示すように、圧力逃口49と、圧力逃口49を塞ぐように設けた弁体50と、弁体50を圧力逃口49に押し付けるように付勢するバネ51と、圧力逃口49の下流側に連通する逃口流路52とを有する。この逃口流路52が洗浄室2に臨むように減圧弁48は備えられる。
食器洗浄機の制御回路について、図10を引用して述べる。
商用電源60は、コンセント61,電源スイッチ62,電源ヒューズ63を介して各種負荷、直流電源用整流回路64に接続される。マイコンを主体とした主制御回路65,駆動回路66には、直流電源用整流回路64より直流が供給される。
サーミスタ67,水位センサー27の検知信号は、主制御回路65に読まれて各種の制御が行われる。表示装置69は、主制御回路65の指示により食器洗浄機の運転に関する表示が行われる。
各種負荷は、全負荷スイッチ80を介して商用電源60に接続される。
シーズヒータを用いたヒータ9の回路は、直列に接続されるサーモスイッチ81,温度ヒューズ82,サーモスイッチ83を有する。このヒータ9の回路は、全負荷スイッチ
80を介して商用電源60に接続される。
80を介して商用電源60に接続される。
サーモスイッチ81,温度ヒューズ82,サーモスイッチ83は、ヒータ9の近傍である下側の保護カバー20に設けられる。ヒータ9が、280℃を越えた過熱し過ぎのときにサーモスイッチ81,温度ヒューズ82,サーモスイッチ83が作動してヒータ9の過熱防止をする。
サーミスタ67は、下側の保護カバー20に設けられ、貯溜部5に溜まる洗浄水の加熱を制御する。ヒータ9で加熱される洗浄水の温度は、サーミスタ67により検知され、その温度情報は主制御回路65に提供される。主制御回路65は、サーミスタ67の検知温度が、例えば、60℃に達したら、ヒータ9の通電を止める指示をする。
全負荷スイッチ80は、駆動回路66によりオン・オフの作動が行われる。駆動回路
66には、直流電源用整流回路64より直流が供給され、主制御回路65の指示にしたがって負荷のオン・オフを行う。
66には、直流電源用整流回路64より直流が供給され、主制御回路65の指示にしたがって負荷のオン・オフを行う。
給水電磁弁47は、給水電磁弁スイッチ85,全負荷スイッチ80を介して商用電源
60に接続される。給水電磁弁スイッチ85は、駆動回路66によりオン・オフの作動が行われる。
60に接続される。給水電磁弁スイッチ85は、駆動回路66によりオン・オフの作動が行われる。
切換弁モータ86は水路26の途中に設けられ、洗浄室2の上側と下側に備わる回転ノズル体4への洗浄水の分配をしている。水路26を示す図中では、切換弁モータ86は省略されている。切換弁モータ86は、切換弁モータスイッチ87,全負荷スイッチ80を介して商用電源60に接続される。切換弁モータスイッチ87は、駆動回路66によりオン・オフの作動が行われる。
洗浄兼排水モータ88は、前述した洗浄循環ポンプ24と排水ポンプ25を駆動する。例えば、洗浄兼排水モータ88の正転で洗浄循環ポンプ24がポンプとして機能し、逆転で排水ポンプ25がポンプとして機能するようになっている。
洗浄兼排水モータ88は、コンデンサーランの単相誘導電動機で、並列に設けられる正転用スイッチ89A,逆転用スイッチ89,全負荷スイッチ80を介して商用電源60に接続される。正転用スイッチ89A,逆転用スイッチ89は、駆動回路66によりオン・オフの作動が行われる。
ファンモータ用トランス100は、一次側が全負荷スイッチ80を介して商用電源60に接続される。ファンモータ用トランス100の一次側には、ファンモータ101が整流器102,ファンモータスイッチ103を介して接続される。ファンモータスイッチ103は、駆動回路66によりオン・オフの作動が行われる。
ファンモータ101は、洗浄室2内に温風や冷風の循環を行う。この温風や冷風の循環により、洗浄後を食器類は、速やかに乾燥される。
食器洗浄機の動作を図11に沿って説明する。
図11の運転動作行程は、食器洗浄機の標準的な行程を示す。
標準的行程は、予洗い,本洗い,すすぎ(1),すすぎ(2),加熱すすぎ,乾燥,終了と推移する。
さて、電源スイッチ62をオンし、表示装置69より標準コースを選択してスタートスイッチ(図示せず)をオンすることにより、運転が開始される。
予洗いに先立ち、洗浄兼排水モータ88により排水ポンプ25を運転して排水の実行が行われる。これは、排水を行わずに食器洗浄機を止めることもあるので、排水の行程を設けるようにした。
世洗いの行程に入ると、ヒータ9に通電されて加熱される。これと同時に給水電磁弁
47の通電により、給水電磁弁47が開かれて噴霧手段29の噴霧ノズル部40からミストシャワー(噴霧)が行われる。
47の通電により、給水電磁弁47が開かれて噴霧手段29の噴霧ノズル部40からミストシャワー(噴霧)が行われる。
この噴霧の給水では、ヒータ9の温度は上限値(230℃〜280℃),下限値(180℃〜220℃)に設定されている。つまり、上限値(230℃〜280℃)を上回る温度になると、ヒータ9の通電をオフし、下限値(180℃〜220℃)を下回る温度になると、ヒータ9の通電はオンするように制御を行っている。
噴霧ノズル部40の噴霧口42から噴射される噴霧の粒子は、マイクロミストレベル程度の微粒子で、食器類や食器についている汚れに付着する。また、微粒子の噴霧は、上側の保護カバー21の流通穴22を通り、ヒータ9に接触して水蒸気に気化する。マイクロミストレベル程度の微粒子は、粒が微細なので水蒸気の生成がよく行われる。
気化した水蒸気は、流通穴22を通り、上昇して微粒子の噴霧と混ざって食器類や食器についている汚れに付着する。この微粒子の噴霧と水蒸気の付着により、汚れは高温高湿に包まれ、自然にふやけて流れ落ちる。また落ち易くなる。
この噴霧による噴霧給水とヒータ9による加熱は、所定量の洗浄水が貯溜部5に溜まるまで続けられる。貯溜部に溜める洗浄水の量は、通常、2.8リットル である。早くて、1分程度かかる。数分かけて、ゆっくり給水することにより、高温高湿に包まれ時間が長くなるので、汚れ落ちが促進される。
給水時間の遅延は、噴霧給水を間欠的にすることにより実現する。噴霧ノズル部40にかける水道水の圧力を下げたり、噴霧ノズル部40の噴霧口42を絞ったりする仕方もあるが、間欠的な噴霧給水は、給水電磁弁47の開閉で対応できるので容易に実現できる。
ヒータ9は、本来的には、貯溜部5に溜めた洗浄水を洗い運転前に60℃程度まで加熱したり、温風乾燥に際して循環空気を温めるために存在する。このヒータ9を噴霧給水時の加熱に利用することにより、水蒸気の生成ができ、従来例のような専用の水蒸気発生機を備える不要がなく、安価になるとともに水蒸気発生機に占められて洗浄室のスペースが狭まることもない。
噴霧給水時には、ヒータ9の通電を断続的に行う。ヒータ9は、噴霧給水時には噴霧の気化熱しか奪われないので、直に過熱温度を越える。過熱温度を越えると、サーモスイッチ81,温度ヒューズ82,サーモスイッチ83が作動して、加熱不能になる。ヒータ9の通電を断続的に行うことにより、サーモスイッチ81,温度ヒューズ82,サーモスイッチ83の作動を抑えて、噴霧給水時の加熱を確実に行うことができる。
水位センサー27は、貯溜部5に所定量の洗浄水が溜まると、接点27Aがオンする。主制御回路65は、接点27Aのオン信号を読んで、給水電磁弁47を閉じる指示をして給水電磁弁47が閉じられる。水位センサー27の接点27Aは、貯溜部5に溜まる洗浄水の量がオーバフローに達すると、オンして主制御回路65に知らせる。
所定量の洗浄水が貯溜部5に溜まった後(接点27Aオン)は、ヒータ9の通電が連続に行われて洗浄水の加熱が促進される。貯溜部5に所定量の洗浄水が溜まると、ヒータ9は洗浄水に十分に浸かる。ヒータ9の温度上昇は抑えられて過熱することはなくなるので、連続な通電に切り替えて洗浄水の加熱を早めるようにしている。
洗いの運転に移行すると、洗浄兼排水モータ88により洗浄循環ポンプ24の運転が行われる。温められた貯溜部5内の洗浄水は、洗浄循環ポンプ24,洗浄水の水路26を経て回転ノズル体4から洗浄室2に広範囲に噴射され、食器かご3に並ぶ食器類の洗浄が行われる。
この回転ノズル体4の噴射による洗浄に先立ち、既に噴霧給水と加熱により、汚れが流されたり、ふやけたりしているため予洗いの洗浄が効果的に行われる。
なお、洗剤の使用は、噴霧給水と加熱に洗いを終えた後から使用するのが望ましい。
回転ノズル体4の噴射による洗浄中も水位センサー27により貯溜部5内の水位は、検知されている。洗浄循環ポンプ24の運転で、水位センサー27の接点27Aがオフになって追加給水は行われない。回転ノズル体4の噴射による洗いの途中で洗浄循環ポンプ
24の運転を止め、水位センサー27の接点27Aがオンに戻らないで、オフが継続するときは、洗浄水が漏れていると、主制御回路65は判断し、表示装置69はアラームの表示等をするとともに運転を止める。
24の運転を止め、水位センサー27の接点27Aがオンに戻らないで、オフが継続するときは、洗浄水が漏れていると、主制御回路65は判断し、表示装置69はアラームの表示等をするとともに運転を止める。
洗浄水の温度は、回転ノズル体4の噴射による洗浄中も水位センサー27により検知されている。検知温度が60℃なったら、ヒータ9の通電を止め、60℃を下回ると通電して洗浄水の温度が一定になるように制御している。
回転ノズル体4の噴射による洗いの所定時間が経過すると、洗浄循環ポンプ24の運転を止め、排水ポンプ25を運転して洗浄後の洗浄水を排水する。所定の排水時間が経過したら排水ポンプ25を止める。こうして、予洗いの行程は終える。
予洗いの行程後に本洗い行程が行われる。
本洗い行程は、予洗いの行程と内容的には変わらない。本洗い行程では、洗いはもっぱら(加熱洗い)になるが、予洗いの行程では(加熱洗い)と加熱しない常温での(洗い)が任意に選択できるところが違う。
本洗い行程の後にすすぎ(1),すすぎ(2)の行程が引き続き行われる。すすぎ(1),すすぎ(2)は、同じ内容である。すすぎを二度することにより、食器のより良く濯がれる。
すすぎ(1),(2)は、噴霧給水と加熱をしないで噴霧給水するところ、加熱洗いをしないところが本洗い行程と違う。すすぎ(1),(2)では、洗いの前に加熱をしない噴霧給水が行われる。
この噴霧給水により、本洗い中、すすぎ(1)に再付着した細かな汚れが流し落される。すなわち、噴射ノズル部40から噴射する微粒子の噴霧は極く細かで、洗浄室内に万遍なく噴霧される。このため、微粒子の噴霧が、食器類はもちろん、食器かご、洗浄室の内面に隈無く付着して、再付着した細かな汚れを流してしまう。
ここで、加熱を伴わない噴霧給水をしたのは、再付着した細かな汚れは、ふやかさなくても十分に流れ落ちるからである。
このように回転ノズル体4の噴射によるすすぎの前に予め、再付着した細かな汚れを流してしまうので、すすぎがより効果的に行われるのである。
すすぎ(2)の行程の後に加熱すすぎの行程に移る。
加熱すすぎの行程は、加熱洗いをするところがすすぎ(1),(2)と違う。加熱洗いで暖めることにより、後に続く乾燥を速めることができる。
加熱すすぎの行程の後に乾燥の行程を踏んで、食器洗浄機の運転は終了する。乾燥の行程では、先に温風の乾燥を行う。先の加熱すすぎで、温っているので乾燥は迅速に行われる。
この乾燥の行程では、ヒータ9の温度は上限値(200℃〜220℃),下限値(180℃〜210℃)に設定されている。つまり、上限値(200℃〜220℃)を上回る温度になると、ヒータ9の通電をオフし、下限値(180℃〜210℃)を下回る温度になると、ヒータ9の通電はオンするように制御を行っている。
温風の乾燥後にヒータ9の加熱をしない送風の乾燥が行われる。送風の乾燥をして食器類が直ぐ使えるように冷やす。
最後にブザーの報知で終了を知ることができる。
本実施例における、断熱効果について以下説明する。洗浄槽について各部の1℃あたりに上げるのに必要な熱量を実測すると洗浄水は3,500g なので洗浄水の熱量Haは
3,500calとなる。槽内を上げるために必要な熱量Hbは2,500cal、食器を上げるために必要な熱量Hcは1,820cal、槽外から逃げる熱量Hdは980cal となる。使用シーズヒータの熱量は1,100(W) を使用しているので毎分あたりの発生熱量Hhは
15,840calとなり毎分あたりの洗浄水の温度上昇Tは
T=15,840/(Ha+Hb+Hc+Hd)
となりTは1.8℃/分 となります。なお、槽外から逃げる熱量については上部洗浄槽と下部洗浄槽で比較すると約1:(3〜7)程度となりほとんど下部洗浄槽から逃げている。これは、温度の高い洗浄水は洗浄ポンプにより洗浄槽内を循環しているが常に漬かっているのは下部洗浄槽のみでこの部分から熱伝導で逃げる部分が多いためである。これにより、洗浄水位の部分までの断熱は他の部分に比較して断熱効率が良くなる。また、断熱による効果は100%として全体の11%となるので、実際の効果は発泡樹脂を使用したときとリブを使用したときでは効果が異なり前者では約70%程度として約7.7% 程度となり、後者では約20%として2.2% となる。
3,500calとなる。槽内を上げるために必要な熱量Hbは2,500cal、食器を上げるために必要な熱量Hcは1,820cal、槽外から逃げる熱量Hdは980cal となる。使用シーズヒータの熱量は1,100(W) を使用しているので毎分あたりの発生熱量Hhは
15,840calとなり毎分あたりの洗浄水の温度上昇Tは
T=15,840/(Ha+Hb+Hc+Hd)
となりTは1.8℃/分 となります。なお、槽外から逃げる熱量については上部洗浄槽と下部洗浄槽で比較すると約1:(3〜7)程度となりほとんど下部洗浄槽から逃げている。これは、温度の高い洗浄水は洗浄ポンプにより洗浄槽内を循環しているが常に漬かっているのは下部洗浄槽のみでこの部分から熱伝導で逃げる部分が多いためである。これにより、洗浄水位の部分までの断熱は他の部分に比較して断熱効率が良くなる。また、断熱による効果は100%として全体の11%となるので、実際の効果は発泡樹脂を使用したときとリブを使用したときでは効果が異なり前者では約70%程度として約7.7% 程度となり、後者では約20%として2.2% となる。
発泡部分を厚くすることにより、構造部材の一部として使用し、断熱効果を上げると同時に洗浄槽内を循環する洗浄水が槽内の壁や食器にあたって発生する音を遮蔽する効果があり、同時に非発泡樹脂部を薄くすることができるので洗浄槽による熱容量を低減できるので節電効果がある。
本発明である断熱した洗浄槽を使用した場合は、続けて洗浄を行う場合には洗浄槽の温度が下がらないうちに次の洗浄工程に入ることができるので余熱を有効に利用できる。また、洗浄槽を通して外部に放散する熱量は加熱すすぎの温度が高い程多くなるので同じ放熱量であれば洗浄槽を断熱することにより加熱すすぎ時の温度を上げることができる。
2…洗浄室、4…回転ノズル体、9…ヒータ、29…噴霧手段、201…上部洗浄槽、202…下部洗浄槽、203,204…非発泡樹脂、205,206…発泡樹脂、207…外皮化粧板、208…連続したリブ、209…円錐形状リブ。
Claims (5)
- 食器を収納する洗浄室と、洗浄水を前記洗浄室内に噴射する回転ノズル体と、前記洗浄室の底側に設けられ、かつ洗浄槽が貯水部を構成する上部洗浄槽と下部洗浄槽で構成された食器洗い機において、上部洗浄槽及び下部洗浄室は同一材料で内側を非発泡樹脂で外側を発泡樹脂によりダブル成形したこと特徴とする食器洗浄機。
- 食器を収納する洗浄室と、洗浄水を前記洗浄室内に噴射する回転ノズル体と、前記洗浄室の底側に設けられ、かつ洗浄槽が貯水部を構成する上部洗浄槽と下部洗浄槽で構成された食器洗い機において、上部洗浄槽は外皮化粧板と接触面積が小さくなるように円錐形状のリブで構成し、且つ、連続したリブの上面部は根元より1/2〜1/3とし、下部洗浄室は同一材料で内側を非発泡樹脂で外側を発泡樹脂により成形したこと特徴とする食器洗浄機。
- 請求項2記載の食器洗浄機において、円錐形状のリブは連続したリブにより複数の閉空間で構成していることを特徴とする食器洗浄機。
- 請求項1〜3記載の食器洗浄機において、発泡樹脂により成形する部分は洗浄水の貯水部水面としたことを特徴とする食器洗浄機。
- 請求項1〜4記載の食器洗浄機において、非発泡樹脂より発泡樹脂部の厚さを厚くしたことを特徴とする食器洗浄機。
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---|---|---|---|
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