JP2006346209A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】軟便を速やかに肌から遠ざけるとともに、肌から遠い位置に確実に収容保持しうる吸収性物品を提供する。
【解決手段】肌と対向する透液性表面シート1と、この表面シート1を透過した排泄液を受け入れる透過シート2及び吸収要素3を含む本体部とを有する吸収性物品において、表面シート1を本体部の上面に融着するにあたり、この融着部mが、物品の前後方向の各位置で幅方向の少なくとも一箇所に設けられるように配列する。
【選択図】図3

Description

本発明は、使い捨て紙おむつや吸収パッド、生理用ナプキン、特に軟便の吸収性能を向上させた吸収性物品に関する。
従来から、吸収性物品では軟便の吸収性能が問題となっている。具体的には、軟便が表面シートを通過せずに表面シート上に残るといった事態が発生し、肌のかぶれや、煩雑な肌の拭き取り作業をもたらしている。
このような観点から、軟便を速やかに肌から遠ざける能力(単に透過性能ともいう)を向上させるために、表面シートとして孔開きシートを用い、軟便の通過を容易にする技術や、表面シートと吸収体との間に軟便収容空間を形成する技術が提案されている(例えば特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。
しかしながら、局所的に表面シート上に軟便が残ることがある等、軟便の透過性能に関して更なる改善が要望されている。
特開平2−65861号公報 特開2001−276125号公報 特開2001−269362号公報
そこで、本発明の主たる課題は、表面シートの透過性能に優れる吸収性物品を提供することにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
肌と対向する透液性表面シートと、この表面シートを透過した排泄液を受け入れる本体部と、前記表面シートを前記本体部の上面に融着してなる融着部と、を有する吸収性物品であって、
前記融着部が、物品の前後方向の各位置で幅方向の少なくとも一箇所に設けられている、ことを特徴とする吸収性物品。
(作用効果)
従来の一般的な吸収物品は、肌と対向する透液性表面シートと、この表面シートを透過した排泄液を受け入れる本体部とを備えており、表面シートは、本体部の上面にヒートシールや超音波シール等により融着される。この融着部は、従来から表面シートの全体にわたり設けているが、物品前後方向において幅方向の何処にも融着部が無い部分が存在していた。その結果、吸収性物品を身体前後方向に沿って湾曲させたとき、融着部の有無によって表面シートに皺が発生し、表面シートの透過性能が低下していたのである。
本発明はかかる知見に基づいてなされたものであって、物品の前後方向の各位置で幅方向の少なくとも一箇所に融着部を設けたことによって、融着強度及び融着による硬化が物品前後方向に均一化し、表面シートと本体部との一体感が高まり、物品を身体前後方向に沿って湾曲させても皺が発生し難くなる。その結果、表面シートが本来有している透過性能を十二分に発揮させることができ、従来と比べて透過性能を向上させることができる。
<請求項2記載の発明>
融着部の面積率が、物品の前後端部よりもその間の中間部の方が低い、請求項1記載の吸収性物品。
(作用効果)
本発明では、融着部を物品前後方向において密に配置することになるが、融着部は排泄液を殆ど透過しないため、過度に面積を増加すると透過性能を阻害することになる。よって、本項記載のように、排泄液が排泄される中間部で融着部の面積率がより低くなるように構成するのが好ましい。
<請求項3記載の発明>
前記表面シートの両脇に前記本体部が露出しており、この露出部に、表面シートを介さずに本体部の上面に融着加工を施してなる擬似融着部を設けた、請求項2記載の吸収性物品。
(作用効果)
例えば表面シート上の拡散を抑制するために表面シートを撥水性にした場合等、尿等の低粘性液体が表面シートを透過し難くなっている場合、表面シートの両脇に本体部を露出させると、排泄液を、表面シートを介さずに両脇部から直接に本体部に導入でき、好ましい。
しかし、この場合、表面シートの融着対象幅が狭くなるため、前述のように物品中間部における融着部の面積率を低くすると、物品前後方向における融着加工条件(圧力、加工時間等)の変化が急になり、安定、高品質な加工が困難になるおそれがある。
そこで、本項記載の発明では、表面シートの両脇に本体部を露出させるものの、これに伴って融着対象幅を減少させることなしに、本体部の露出部に、擬似的な融着部を設けることとした。こうすることによって、吸収性向上のために中間部における表面シート融着部の面積率を低下させても、融着加工条件の変動を少なく抑えることができる。よって、尿等の低粘性液体の吸収を容易にしながらも、表面シートの安定かつ高品質な融着加工を施すことができる。
<請求項4記載の発明>
前記表面シートは複数の透過孔を有する孔開きシートであり、前記融着部は前記表面シートの透過孔と比べてMD方向長さ及びCD方向長さが長く形成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
(作用効果)
本項記載の構成では、融着部の位置と透過孔の位置とが部分的に重なっても、必ず融着部を加工形成できる。その結果、皺の発生を確実に防止でき、透過性能を確実に向上できる。なお、MD方向及びCD方向は、融着加工における方向を意味する。
以上のとおり、本発明によれば、表面シートの透過性能に優れる吸収性物品となる等の利点がもたらされる。
以下、本発明の実施の形態について、成人用のパンツ型おむつの使用面にあてがう使い捨ての吸収パッドの例をもって詳説するが、本発明は、成人用及び幼児用を問わず、パンツ型おむつやテープ式おむつのほか、生理用ナプキンや失禁ライナーなど各種の吸収性物品に適用できることはいうまでもない。
図1及び図2は、本発明に係る吸収パッドの例を示しており、表面側から裏面側に向けて順に、肌に対向する排泄液を透過する表面シート1と、排泄液を透過する透過シート2および排泄液を吸収保持する吸収要素3からなる本体部とを備えており、また表面側には、起立するバリヤーカフスB,Bを備えているものである。
表面シート1には、少なくとも肛門に対向する領域に、実施の形態では全体に多数の排泄液の透過孔H,H…が形成されている。表面シート1は、少なくとも肛門に対向する領域に形成された排泄液の透過孔群において、単一の透過孔の有効開口面積が3〜75mm2であり、かつ開口面積率が10〜80%であるものが好適に使用される。開口面積及び開口面積率が小さいと軟便の固形分の透過性が劣るものとなり、開口面積が過度に大きいと、透過シート表面に残留した軟便の固形分と肌が当たるものとなり、肌のかぶれや、煩雑な肌の清拭作業が必要となる。開口面積率が過度に大きいと、強度的に小さくなり好ましくない。
例えば表面シート1上の拡散を抑制するために表面シート1を撥水性にした場合等、尿等の低粘性液体が表面シート1を透過し難くなる。このような場合には、図示例のように、表面シート1の幅を、バリヤーカフスBB間の幅(バリヤーカフスが無い場合には本体部、この場合透過シート2の幅)よりも狭くして表面シート1の両脇に本体部を露出させる(食み出させる)のが好ましい。これにより、排泄液を、表面シート1を介さずに両脇部から直接に本体部に導入できるようになる。
表面シート1の素材は、肌感触を良好にするためには不織布が望ましいが、プラスチックシートでもよい。孔Hの開口形状は、図示の楕円形のほか、丸形、三角形、四角形、菱形、6角形等、適宜の形状を採用することができ、これらは表面シート1の一部または全体にわたり規則的または不規則に多数配置することができる。表面シート1に好適な不織布としては、エアスルー不織布、レジンボンド不織布、エアレイド不織布、スパンレース不織布、ヒートロール不織布、スパンボンド不織布などを挙げることができる。表面シート1に不織布を用いる場合、不織布を構成する繊維の繊度は、2〜15dtex、特に3〜10dtex、とりわけ4〜10dtexであることが、軟便を吸収する空間を維持し透過性を高める点から好ましい。またその目付け量としては、5〜45g/m2が望ましい。さらに、表面シート1は、表面シート1上の拡散を抑制するために撥水性または疎水性の繊維を用いるのが好ましい。
表面シート1に直接対向する透過シート2は、表面シート2を透過した排泄液を速やかに吸収要素3に受け渡す層として機能するものである。透過シート2としては、撥水性または疎水性の繊維を主体とするシートが好適であり、エアスルー不織布等の不織布シートも用いることができるが、特に、フィラメントの集合体、たとえばフィラメントを束としたトウを開繊してシート状としたもの、特にフィラメントがシートの面方向に配向しているもの、さらにはフィラメントがスパイラル捲縮しているものであるのが望ましい。
アセテートなどの親水性トウを開繊してシート状としたものでは、軟便の透過性が悪い。撥水性または疎水性の繊維は、軟便の液分の透過性に優れるが、たとえばPETのエアスルー不織布では、軟便の液分の透過性が充分でない。これに対し、たとえば撥水性または疎水性の繊維のトウを開繊してシート状としたものを透過性シートとすると、格段に軟便の液分の透過性に優れたものとなる。
透過性シート2のフィラメントがシートの面方向に配向させる場合、製品の前後方向に配向させるほか、製品の幅方向(前後方向と直交する方向)に配向させることができる。製品の長手方向に配向させる方が、軟便の液分を前後に拡散させつつ透過させる効果が大きい。
好適に使用できる撥水性または疎水性のフィラメントとしては、PET、PP、PEなどの繊維のほか、これらを素材とする芯鞘構造のフィラメントを挙げることができる。
フィラメントの繊度は、例えば、1〜16デニール、好ましくは1〜10デニール、さらに好ましくは2〜8デニール程度とすることができる。フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、1インチ当たり5〜75個、好ましくは10〜50個、さらに好ましくは15〜50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いる場合が多い。捲縮繊維を用いると、嵩高で軽量な吸収体を製造できるとともに、繊維間の絡み合いにより一体性の高いトウを容易に製造できる。とりわけ、スパイラル捲縮繊維は最適である。トウ構成繊維(フィラメント)の断面形状は、特に限定されず、例えば、円形、楕円形、異形(例えば、Y字状、X字状、I字状、R字状など)や中空状などのいずれであってもよい。フィラメントは、例えば、3,000〜1,000,000本、好ましくは5,000〜1,000,000本程度の単繊維を束ねることにより形成されたトウ(繊維束またはフィラメント束)の形で使用することができる。トウは、3,000〜1,000,000本程度のフィラメントを集束して構成するのが好ましい。
トウは、繊維間の絡み合いが弱いため、主に形状を維持する目的で、繊維の接触部分を接着または融着する作用を有するバインダーを用いることができる。バ各種の樹脂接着剤、特に熱可塑性樹脂を用いることができる。
フィラメントの集合体は公知の方法により製造できる。この代表例は、先に説明したように、フィラメントを集束してトウを形成し、このトウを開繊する形態である。トウの開繊幅は任意であり、例えば、幅100〜2000mm、好ましくは150〜1500mm程度とすることができる。トウの開繊度合いを調整することにより、フィラメント集合体の密度を調整することができる。フィラメント集合体としては、厚さを10mmとしたときの繊維密度が0.0075g/cm3以下、特に0.0060〜0.0070g/cm3であるものが好適である。過度に繊維密度が高くなると、トウからなる繊維集合体を用いることによる利点が少なくなり、軟便の液分透過性が低下する。また、本発明の透過シート2の目付けは、10〜100g/m2であるのが望ましい。透過シート2の目付けは、原反となるトウの選択、あるいはその製造条件により調整できる。
トウの開繊方法としては、例えば、トウを複数の開繊ロールに掛渡し、トウの進行に伴って次第にトウの幅を拡大して開繊する方法、トウの緊張(伸長)と弛緩(収縮)とを繰返して開繊する方法、圧縮エアーを用いて拡幅・開繊する方法などを用いることができる。
透過シート2に直接対向する吸収要素3は、排泄液を保持する綿状パルプを主体とする吸収体3B1,3B2と、この吸収体3B1,3B2の透過シート2側面を被覆する上側包装材3Aと、吸収体3B1,3B2の残りの面を被覆するティッシュペーパ等のクレープ紙からなる下側包装材3Cとを有する。つまり、吸収体3B1,3B2は、上側包装材3Aおよび下側包装材3Cにより吸収体3Bが包まれた構造となっている。
上側包装材3Aとしては、エアスルー不織布、レジンボンド不織布、エアレイド不織布、スパンレース不織布、ヒートロール不織布、スパンボンド不織布などを用いることができるが、エアスルー不織布が最適である。エアスルー不織布のうちでも、撥水性または疎水性の繊維を使用することが特に望ましい。撥水性または疎水性の繊維としては、PET、PP、PEなどの繊維のほか、これらを素材とする芯鞘構造の繊維を挙げることができる。
上側包装材3Aの目付け量としては、10〜60g/m2であるのが望ましい。上側包装材3Aは単層のほか、2層以上、たとえば3層構造で積層できる。積層した場合、積層状態での目付け量が10〜60g/m2であるのが望ましい。
上側包装材3Aは、孔開きシートとすることができる。この場合、単一の透過孔の有効開口面積が0.5〜40mm2であり、かつ開口面積率が1〜80%であるのが液分透過性の観点から望ましい。孔開きシートである場合、各種の不織布に対し孔開きとするほか、プラスチックシートを孔開きとするものでもよい。
吸収体としては、図1及び図2に示すように、幅が狭い上部吸収体3B1と幅広の下部吸収体3B2とを積層した2層吸収体を用いるのが好ましいが、図4に示すように単一層の吸収体3Bを用いることもできる。
吸収体3B1,3B2としては公知の綿状パルプを用いることができ、パルプ繊維を公知の方法により積繊し、空気や水流等により交絡処理することにより製造できる。パルプ繊維としては、木材から得られる化学パルプ 、溶解パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものを用いることができ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に使用される。
吸収要素3の上側包装材3A及び下側包装材3Bにより囲まれる部分には、液分の大量保持のために、高吸収性ポリマー粒子を(SAP)を封入することができる。
高吸収性ポリマーとしては、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸およびその塩類、アクリル酸塩重合体架橋物、澱粉−アクリル酸グラフト共重合体、澱粉−アクリロニトリルグラフト共重合体の加水分解物、ポリオキシエチレン架橋物、カルボキシメチルセルロース架橋物、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリルアミド等の水膨欄性ポリマーを部分架橋したもの、あるいはイソブチレンとマレイン酸との共重合体等が好適に用いられる。製品の吸湿によるブロッキング性を抑制するためにブロッキング防止剤が添加されたものも用いることができる。また高吸収性ポリマーとしては、粉体状、粒子状、顆粒状、ペレット状、ゾル状、サスペンジョン状、ゲル状、フィルム状、不織布状等のさまざまな形態をもったものがあるが、これらはいずれも本発明において使用可能であり、特に粒子状のものが好適に使用される。
高吸収性ポリマーの含有させる方法としては、吸収体3B1,3B2の外面または内部に粉粒状の高吸収性ポリマーを散布する方法、吸収体3B1,3B2にモノマー(高吸収性ポリマーとなるもの)を含浸した後に重合する方法や、未架橋のゲル状高吸収性ポリマーを吸収体3B1,3B2にコートした後に架橋処理を施す方法等を採用することができる。高吸収性ポリマーの目付け量は、当該吸収体3B1,3B2の用途で要求される吸収量に応じて適宜定めることができる。したがって一概には言えないが、一般的には0.03g/cm2以下、特に好適には0.01〜0.025g/cm2とすることができる。
また、吸収体3B1,3B2中に高吸収性ポリマーを含有させるのに代えて、吸収体3B1,3B2の表面側および裏面側の少なくとも一方に高吸収性ポリマーを層状に設けることもできる。これらの場合において、高吸収性ポリマーは吸収体3B1,3B2を包む包装材3A,3Cに接着剤により接着することができる。この場合の接着剤としては前述の熱可塑性樹脂を用いることができる。
吸収性物品の裏面側を構成する裏面シート4は、実施の形態では不透液性のシートであり、たとえばプラスチックシートを用いることができる。裏面シート4は通気性を有していてもよい。裏面シート4は、吸収要素3の側縁から側方に延在し、折り返されて表面側に達し、フラップを形成し、表面シート1の側部を覆っている。
表面シート4の側部にはバリヤーシート5が設けられ、その外側が表面シート4に固定され、内側の自由部分の先端側は内側に折り返され、その部分に糸ゴムなどの弾性伸縮部材5aがその伸張下で固定されることにより、着用時において自由部分が起立するバリヤーカフスB,Bを構成している。本発明において、バリヤーカフスの有無は限定されないが、軟便の横漏れ防止のためにバリヤーカフスを設けることが望ましい。
また、バリヤーシート5と裏面シート4との間には、脚周りに沿って弾性伸縮部材4aが伸張下で固定されており、物品の脚周りへのフィット性が向上するようになっている。
他方、製造に際して、表面シート1は本体部、すなわち、図示形態のように透過シート2を有する場合には透過シート2、有しない場合には吸収要素3に融着される。この融着方法としては、ヒートシールや超音波シールを用いることができる。これらの加工方法は、加熱方式の差異を除けば基本的な原理は同じであり、加工ロールの外周面に多数設けられた凸部を表面シート1上に圧接しつつ加熱し、凸部による圧接部を融着させるものである。
本発明では、図3に示すように、この融着部m,m…が、物品の前後方向の各位置で幅方向の少なくとも一箇所に設けられる。このようなパターンは、加工ロールの凸部を外周方向に途切れないように配列する、換言すれば常にいずれかの凸部が融着を行うように凸部を配列することにより達成できる。
融着部m,m…のパターンは適宜定めることができるが、例えば、図示のように、前後方向及び幅方向位置が異なる複数の融着部m,m…をV字状に配列してなる融着部群を、前後方向に複数並設したパターンとすることができる。融着部m,m…の形状は、図示の斜め楕円形のほか、丸形、三角形、四角形、菱形、6角形等、適宜の形状を採用することができ、これらは規則的または不規則に配列することができる。なお、図中の融着部mは加工範囲の形状を示しており、表面シート1や被着体である本体部(本実施形態では透過シート2)に孔がある場合には、実際に融着する接合部分の形状と等しくならない場合がある。
また、物品の前端部FE及び後端部BEと、その間の中間部Cとにおいて、融着部m,m…の面積率(単位面積あたりに占める全融着部の面積の割合)が同じか又は後者を高くすることもできるが、融着部,m…は排泄液の透過が困難であるため、表面シート1の透過性を損ねないように、融着部m,m…の面積率を、物品の前後端部FE,BEよりもその間の中間部Cの方を低くするのが好ましい。融着部m,m…の面積率は、図示例のように、融着部m,m…の数を減らすことにより調整できるほか、融着部m一箇所当たりの面積を減少させることによっても調整できる。なお、物品の前後端部FE,BE、中間部Cの長さは適宜定めることができるが、例えば、前後端から各1〜100mmの範囲をそれぞれ前後端部FE,BEとし、両者の間を中間部Cとすることができる。
融着部m一箇所当たりの面積は1〜300mm2の範囲、特に5〜30mm2の範囲内にあることが望ましく、かつ面積率は0.1〜20%の範囲、特に0.5〜10%の範囲内にあることが望ましい。前後方向中間部Cにおける融着部m,m…の面積率を前後端部FE,BEよりも低くする場合は、前後端部FE,BEにおける面積率は5〜30%、特に5〜20%の範囲内とし、中間部Cにおける面積率は1〜30%、特に1〜15%の範囲内とすることが望ましい。
また、表面シート1が孔開きシートである場合、融着部m,m…のMD方向長さ及びCD方向長さが、表面シート1の透過孔Hと比べて長くなるようにサイズ等を選定するのが好ましい。これにより、図5に示すように、融着部m,m…の位置と透過孔Hの位置とが部分的に重なっても、必ず融着部m,m…を加工形成できる。
さらに、物品中間部Cにおける融着部mの面積率を前後端部FE,BEよりも低くする場合であって、かつ表面シート1の両脇に本体部(本実施形態では透過シート2)を露出させる場合には、図示例のように、表面シート1両脇における本体部の露出部2Sまでを含め、露出面全体にわたり融着加工を施し、表面シート1に融着部m,m…を設けるだけでなく、表面シート1を介さずに本体部(本実施形態では透過シート2)の上面に擬似融着部d,d…を設けるようにするのが好ましい。これにより、前述のとおり、表面シート1を安定かつ高品質に融着することができる。
本発明に係る吸収性物品例の展開状態における平面図である。 図1の2−2線矢視断面図である。 表面シート、本体部及びこれらの融着部分のみを示す平面図である。 別の形態の断面図である。 表面シートの要部拡大平面図である。
符号の説明
1…表面シート、H…表面シートの孔、2…透過性シート、3…吸収要素、3A…上側包装材、3B…吸収体、3C…下側包装材、4…裏面シート、5…バリヤーシート、B…バリヤーカフス、m…融着部、d…擬似融着部。

Claims (4)

  1. 肌と対向する透液性表面シートと、この表面シートを透過した排泄液を受け入れる本体部と、前記表面シートを前記本体部の上面に融着してなる融着部と、を有する吸収性物品であって、
    前記融着部が、物品の前後方向の各位置で幅方向の少なくとも一箇所に設けられている、ことを特徴とする吸収性物品。
  2. 融着部の面積率が、物品の前後端部よりもその間の中間部の方が低い、請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記表面シートの両脇に前記本体部が露出しており、この露出部に、表面シートを介さずに本体部の上面に融着加工を施してなる擬似融着部を設けた、請求項2記載の吸収性物品。
  4. 前記表面シートは複数の透過孔を有する孔開きシートであり、前記融着部は前記表面シートの透過孔と比べてMD方向長さ及びCD方向長さが長く形成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
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