JP4346596B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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本発明は、紙おむつや吸収パッド、特に軟便の吸収保持性能を向上させた吸収性物品に関する。
従来から、この種の吸収性物品では軟便の吸収保持性能が問題となっている。具体的には、軟便が表面シートを通過せずに表面シート上に残る、あるいは表面シートを透過した軟便が吸収体により保持されずに表面シート上に逆戻りするといった事態が発生し、肌のかぶれや、煩雑な肌の拭き取り作業をもたらしている。
このような観点から、軟便を速やかに肌から遠ざけるとともに、肌から遠い位置において軟便を収容保持する能力(単に、軟便等の吸収性能ともいう)を向上させるために、表面シートとして孔開きシートを用い、軟便の通過を容易にする技術や、表面シートと吸収体との間に軟便収容空間を形成する技術が提案されている(例えば特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。
しかしながら、これらのうち特に特許文献2のものは軟便の吸収保持性能に優れるように思われるが、本発明者の実験によれば、親水性の連続繊維では、軟便を充分に吸収体まで移行させることが困難であり、軟便の吸収保持性能に関して更なる改善が要望されている。
特開平2−65861号公報 特開2001−276125号公報 特開2001−269362号公報
そこで、本発明の主たる課題は、特に尿や軟便の吸収保持性能に優れる吸収性物品を提供することにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
排泄液を透過し、かつ孔開きシートからなる肌に対向する表面シートと、排泄液を透過する透過シートと、この透過シートの裏面側にあって前記排泄液を保持する綿状パルプを含む吸収要素とを順に備え、
前記表面シートの軟便透過速度S1が、前記透過シートの軟便透過速度S2より大きく、
前記孔開き表面シートの少なくとも排泄液の排泄部に対向する部位及びその周辺を含む排泄領域に形成された排泄液の透過孔群において、単一の透過孔の有効開口面積が3〜75mm2であり、かつ開口面積率が10〜80%であり、
さらに、前記吸収要素は、使用面側に綿状パルプ層が露出しており、前記表面シートと前記透過シートと前記吸収要素の前記綿状パルプ層との間において直接的に隣接しており、
前記表面シートと前記透過シートとは、多数の融着部により固定され、
前記融着部は、吸収性物品の前後方向の各位置で、吸収性物品の幅方向の少なくとも一カ所に設けられ、前記融着部のMD方向長さ及びCD方向長さが、前記表面シートの孔より長い
ことを特徴とする吸収性物品。
<請求項2記載の発明>
前記透過シートの軟便透過速度S2が前記吸収要素の綿状パルプ層の軟便透過速度S3大きい請求項1記載の吸収性物品。
(請求項1及び2の作用効果)
本発明においては、表面シートの軟便透過速度S1が、透過シートの軟便透過速度S2より大きい。より好ましい態様の下では、軟便透過速度S2が前記吸収要素の綿状パルプ層の軟便透過速度S3大きいものであり、結局、S1>S2>S3の関係にあるものである。
前述のようにこの種の吸収性物品においては、軟便を速やかに肌から遠ざけるとともに、肌から遠い位置に収容保持する能力が高いことが必要である。これを達成するためには、各構成要素が単に軟便透過速度が高いだけでなく、各構成要素間において軟便透過速度に関し本発明で規定する速度勾配が必要であり、かつ速度の絶対値より速度勾配の方が支配的であることを知見した。
本発明の軟便透過速度勾配によれば、尿や軟便の吸収保持性能に優れるものとなる。
さらに、軟便は、表面シートを通して速やかに透過シートに移行させることが重要であり、このためには、表面シートを孔開きシートとし、特に孔開き表面シートの少なくとも排泄液の排泄部に対向する部位及びその周辺を含む排泄領域に形成された排泄液の透過孔群において、単一の透過孔の有効開口面積が3〜75mm2であり、かつ開口面積率が10〜80%であるものが必要であることを知見した。一旦、軟便を、表面シートを速やかに透過させて透過シートに移行させてしまえば、S1>S2なる関係があるから、その後は表面側に逆戻りをし難いものとなるのである。
この場合において、排泄液を吸収要素に速やかに移行させることができないと、やがて透過シート中に残留するようになる。綿状パルプを主体とする吸収体を使用する場合、形状を保持するために通常はティッシュペーパで包被することが行われている。しかし、尿とは異なり軟便の液分はより粘稠であるの、透過性に劣る。吸収体の表面側が軟便の液分が透過し難いものであると、そこが透過シートから移行しようとする軟便の液分に対するバリヤーとなり、結局、透過シートを軟便が透過し難いものとなる。
これでは、軟便の吸収保持性能が十分でなくなるので、前記透過シートと吸収要素との間に他のシートを介在させることなく、透過シート下には、使用面側に綿状パルプ層を直接露出させる形態とすることで、透過シート中に移行した排泄液を速やかに綿状パルプ層に移行させることができ、もって排泄液が透過シート中に残留する傾向を防止でき、結果として、軟便の吸収保持性能が高いものとなる。
また、表面シートと透過シートとは、MD方向長さ及びCD方向長さが、表面シートの孔より長い融着部により固定されているため表面シートの透過が阻害されることなく確実に固定される。
<請求項3記載の発明>
前記透過シートが撥水性または疎水性の繊維を主体とするシートからなる請求項1または2記載の吸収性物品。
(作用効果)
透過シートが親水性であると、尿の場合には透過性に優れるとしても、透過シートに達した排泄液、たとえば軟便の場合には、繊維間に軟便の固形分が保持され、これに伴って軟便中または固形分間の液分も保持され、結局、軟便の液分も透過シート中に保持・残留された状態なり、吸収要素側に移行し難い。
これに対し、透過シートが撥水性または疎水性の繊維を主体とするシートを使用すると、繊維間に軟便の固形分の多くが保持されるとしても、軟便中または固形分間の液分に対し撥水性または疎水性の繊維がろ過性を示す機能を示すものと考えられ、もって、液分は固形分から分離して吸収要素側に移行する。その結果、当該透過シートは続いて軟便を受け入れる余裕を示し、これらの連続ろ過機能が発揮されるため、軟便の液分を吸収要素側に多くかつ速やかに移行できる。
<請求項4記載の発明>
前記透過シートが、フィラメントの集合体からなり、フィラメントがシートの面方向に配向している請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
(作用効果)
透過シートとして、フィラメントの集合体からなり、フィラメントがシートの面方向に配向していると、軟便、特にその液分の透過性に優れたものなる。この理由は次の現象に基づくものと考えられる。すなわち、短繊維のランダム不織布の場合には、繊維密度を高く、小さくするにもシート形状を保持するために限界があり、もって軟便の固形分は透過シート中に移行し難い。これに対し、短繊維の集合体でなくフィラメントの集合体であると、フィラメント間に軟便の固形分を移行させることができる。さらに、フィラメントの配向方向が特許文献2のように厚み方向であると、軟便の固形分及び液分の両者がフィラメントの間をすり抜けない限り、液分を吸収要素側に移行させ難いものであるが、本発明のようにフィラメントがシートの面方向に配向していると、軟便の固形分はフィラメント間に保持・残留され、フィラメント群がろ過材として機能し、軟便の液分を吸収要素側に多くかつ速やかに移行できる。
なお、フィラメントとしてスパイラル捲縮しているものを使用できる。フィラメントがスパイラル捲縮していると、ろ過材として機能がより効果的に発揮し、軟便の液分を吸収要素側により多くかつ速やかに移行できる。
以上のとおり、本発明によれば、要するに、軟便の吸収性能に優れる吸収性物品となる等の利点がもたらされる。
以下、本発明の実施の形態を、成人用のパンツ型おむつの使用面にあてがい、使い捨ての吸収パッドの例をもって詳説するが、本発明吸収性物品としては、成人用及び幼児用を問わず、パンツ型おむつ自体やテープ式おむつなど各種の吸収性物品に適用できることはいうまでもない。
<基本的形態>
図1及び図2に図示する吸収パッドは、 排泄液を透過し、かつ孔開きシートからなる肌に対向する表面シート1と、排泄液を透過する透過シート2と、この透過シートの裏面側にあって前記排泄液を保持する綿状パルプ層を含む吸収要素3とを表面側から裏面側に向けて順に備える。さらに製品の両側において、着用者側に起立するバリヤーカフスB,Bを有する。
孔開き表面シート1の少なくとも排泄液の排泄部に対向する部位及びその周辺を含む排泄領域に、実施の形態では全体に多数の排泄液の透過孔H,H…が形成されている。
透過孔H,H…群としては、単一の透過孔の有効開口面積が3〜75mm2(より好適には5〜30mm2)であり、かつ開口面積率が10〜80%(より好適には30〜60%)であるものが好適に使用される。開口面積及び開口面積率が小さいと軟便の固形分の透過性が劣るものとなり、開口面積が過度に大きいと、透過シート表面に残留した軟便の固形分と肌が当たるものとなり、肌のかぶれや、煩雑な肌の清拭作業が必要となる。開口面積率が過度に大きいと、強度的に小さくなり好ましくない。
表面シート1に直接対向する透過シート2は、図示例ではセカンドシートとして機能する。その詳細は後述する。
透過シート2に直接対向し、排泄液を保持する吸収要素3は、使用面側に綿状パルプ層3Aが露出している。図2の具体例では、額巻きのティッシュペーパやクレープ紙3Bによって綿状パルプ層3Aの裏面及び側面が包み込まれ吸収要素3が構成されている。
吸収性物品の裏面側を構成する裏面シート4は、実施の形態では不透液性のシートであり、たとえばプラスチックシートからなる。裏面シート4は通気性を有していてもよい。裏面シート4は、吸収要素3の側縁より側外方に延在している。
製品の側部にはバリヤーシート5が設けられ、その外側部がホットメルト接着剤などにより裏面シート4の延在部に対して固定され、内側の自由部分の先端側は内側に折り返され、その部分に糸ゴムなどの弾性伸縮部材5aがその伸張下で固定されることにより、着用時において自由部分が起立するバリヤーカフスB,Bを構成している。本発明において、バリヤーカフスの有無は限定されないが、軟便の横漏れ防止のためにバリヤーカフスを設けることが望ましい。
実施の形態では、透過シート2が吸収要素3の側縁より側外方に延在しており、その延在部がバリヤーシート5と裏面シート4との間に介在されホットメルト接着剤などにより固定されている。
表面シート1はバリヤーシート5及び裏面シート4とは固定関係にない。表面シート1はなんらかの形態で、製品の部材に固定する必要がある。実施の形態では表面シート1は、透過シート2に固定されている。この固定に際し、通常は、ホットメルト接着剤のスパイラル塗布によって、表面シート1を透過シート2に固定する態様を採る。しかるに、本発明における表面シート1は孔開きシートであり、かつ開口が大きい。その結果、ホットメルト接着剤が透過孔から使用面側にはみ出したり、ホットメルト接着剤の存在により、排泄液の透過孔Hを通しての透過が阻害されるので、表面シート1の弛みが生じない(固定個所が大きく分散していると、表面シート1の弛みなどを生じ、かつ、両者が離間することが原因となって排泄液の透過シート2への移行が円滑でなくなることが生じる)範囲で、可能な限り固定全面積を小さくするように、かつ、ホットメルト接着剤が透過孔からの使用面側へのはみ出しを防止するために、ヒートシールや超音波シールにより部分的に表面シート1を透過シート2に固定するのが望ましいのである。
他方、バリヤーカフスBを前後端部を除き中間部を起立させるために、表面シート1に対し、バリヤーシート5の内側前後端部が合計4個所の部位においてホットメルト接着剤により固定されている(固定部位を符号Fで示す)。
また、バリヤーシート5と裏面シート4との間には、脚周りに沿って弾性伸縮部材5aが伸張下で固定されており、物品の脚周りへのフィット性が向上するようになっている。
<他の実施の形態>
続いて、他の各種の実施の形態を説明する。図3は、綿状パルプ層として、単一層の綿状パルプ層3Aに換えて、幅が狭い上部綿状パルプ層3A1と幅広の下部綿状パルプ層3A2としたものである。
透過シート2の下方の適宜の部位に、液分の大量保持のために、吸収要素3の適宜の位置には高吸収性ポリマー粒子を(SAP)を設けることができる。たとえば、吸収体3A上に分散散布するほか、吸収体3A中に分散させることもできる。また、図4に示すように、上部綿状パルプ層3A1と下部綿状パルプ層3A2との2層構造とする場合、下部綿状パルプ層3A2のみに高吸収性ポリマー粒子を包含させることができる。図4の○で示したものが高吸収性ポリマー粒子である。
本発明において、表面シートと、透過シートと、綿状パルプを含む吸収要素とを順に備える限り、これらの側面を包む形態での額巻きで裏面シートが前記表面シート上の両側部まで巻き上げる形態、透過シートが吸収要素全体を包む形態、表面シートが透過シート及び吸収要素全体を包む形態、透過シートが吸収要素全体を包み、かつ表面シートがさらに上から透過シート及び吸収要素全体を包む形態などを採ることができる。
<使用材料など>
表面シート1の素材は、肌感触を良好にするためには不織布が望ましいが、プラスチックシートでもよい。孔Hの開口形状は、図示の円形のほか、長径が長手方向に沿う楕円形、丸形、三角形、四角形、菱形、6角形等、適宜の形状を採用することができ、これらは表面シート1の一部または全体にわたり規則的または不規則に多数配置することができる。表面シート1に好適な不織布としては、エアスルー不織布、レジンボンド不織布、エアレイド不織布、スパンレース不織布、ヒートロール不織布、スパンボンド不織布などを挙げることができる。表面シート1に不織布を用いる場合、不織布を構成する繊維の繊度は、2〜15dtex、特に3〜10dtex、とりわけ4〜10dtexであることが、軟便を吸収する空間を維持し透過性を高める点から好ましい。またその目付け量としては、5〜45g/m2が望ましい。さらに、表面シート1は、表面シート1上の拡散を抑制するために撥水性または疎水性の繊維を用いるのが好ましい。
<軟便透過速度>
本発明において、表面シート1の軟便透過速度S1、透過シート2の軟便透過速度S2、及び吸収要素の表層(綿状パルプ層3Aとする場合、その綿状パルプ層3A)の軟便透過速度S3が、
S1>S2>S3
の関係にあるのが望ましいのである。
軟便の透過速度の測定方法としては、後記の擬似軟便を使用した実施例を参照されたい。
<構成素材などについて>
表面シートについては先に説明したほか、素材は不織布が肌感触を良好にならしめるために望ましいが、プラスチックシートでもよい。開口の形状は、図示の丸のほか、楕円形三角、四角、菱形、6角形等の孔Hが規則的または不規則に多数配置された形態などを挙げることができる。好適に使用できる不織布としては、エアスルー不織布、レジンボンド不織布、エアレイド不織布、スパンレース不織布、ヒートロール不織布、スパンボンド不織布などを用いることができる。不織布を構成する繊維は、その繊度が、2〜15dtex、特に3〜10dtex、とりわけ4〜10dtexであることが、軟便を吸収する空間を維持し透過性を高める点から好ましい。表面シートの目付け量としては、5〜45g/m2が望ましい。
表面シート1に直接対向する透過シート2は、表面シートを透過した排泄液を速やかに吸収要素3に受け渡す層として機能するものである。透過シート2としては、撥水性または疎水性の繊維を主体とするシートが好適であり、エアスルー不織布等の不織布シートも用いることができるが、特に、フィラメントの集合体、たとえばフィラメントを束としたトウを開繊してシート状としたもの、特にフィラメントがシートの面方向に配向しているもの、さらにはフィラメントがスパイラル捲縮しているものであるのが望ましい。
アセテートなどの親水性トウを開繊してシート状としたものでは、軟便の透過性が悪い。撥水性または疎水性の繊維は、軟便の液分の透過性に優れるが、たとえばPETのエアスルー不織布では、軟便の液分の透過性が充分でない。これに対し、たとえば撥水性または疎水性の繊維のトウを開繊してシート状としたものを透過シートとすると、格段に軟便の液分の透過性に優れたものとなる。
透過シート2のフィラメントがシートの面方向に配向させる場合、図5の(a)に示すように製品の前後方向に配向させるほか、図5の(b)に示すように製品の幅方向(前後方向と直交する方向)に配向させることができる。製品の長手方向に配向させる方が、軟便の液分を前後に拡散させつつ透過させる効果が大きい。
好適に使用できる撥水性または疎水性のフィラメントとしては、PET、PP、PEなどの繊維のほか、これらを素材とする芯鞘構造のフィラメントを挙げることができる。
フィラメントの繊度は、例えば、1〜16デニール、好ましくは1〜10デニール、さらに好ましくは2〜8デニール程度とすることができる。フィラメントは、非捲縮繊維であってもよいが、捲縮繊維であるのが好ましい。捲縮繊維の捲縮度は、例えば、1インチ当たり5〜75個、好ましくは10〜50個、さらに好ましくは15〜50個程度とすることができる。また、均一に捲縮した捲縮繊維を用いる場合が多い。捲縮繊維を用いると、嵩高で軽量な吸収体を製造できるとともに、繊維間の絡み合いにより一体性の高いトウを容易に製造できる。とりわけ、スパイラル捲縮繊維は最適である。トウ構成繊維(フィラメント)の断面形状は、特に限定されず、例えば、円形、楕円形、異形(例えば、Y字状、X字状、I字状、R字状など)や中空状などのいずれであってもよい。フィラメントは、例えば、3,000〜1,000,000本、好ましくは5,000〜1,000,000本程度の単繊維を束ねることにより形成されたトウ(繊維束またはフィラメント束)の形で使用することができる。トウは、3,000〜1,000,000本程度のフィラメントを集束して構成するのが好ましい。
トウは、繊維間の絡み合いが弱いため、主に形状を維持する目的で、繊維の接触部分を接着または融着する作用を有するバインダーを用いることができる。バ各種の樹脂接着剤、特に熱可塑性樹脂を用いることができる。
フィラメントの集合体は公知の方法により製造できる。この代表例は、先に説明したように、フィラメントを集束してトウを形成し、このトウを開繊する形態である。トウの開繊幅は任意であり、例えば、幅100〜2000mm、好ましくは150〜1500mm程度とすることができる。トウの開繊度合いを調整することにより、フィラメント集合体の密度を調整することができる。フィラメント集合体としては、厚さを10mmとしたときの繊維密度が0.0075g/cm3以下、特に0.0060〜0.0070g/cm3であるものが好適である。過度に繊維密度が高くなると、トウからなる繊維集合体を用いることによる利点が少なくなり、軟便の液分透過性が低下する。また、本発明の透過シート2の目付けは、10〜100g/m2であるのが望ましい。透過シート2の目付けは、原反となるトウの選択、あるいはその製造条件により調整できる。
トウの開繊方法としては、例えば、トウを複数の開繊ロールに掛渡し、トウの進行に伴って次第にトウの幅を拡大して開繊する方法、トウの緊張(伸長)と弛緩(収縮)とを繰返して開繊する方法、圧縮エアーを用いて拡幅・開繊する方法などを用いることができる。
透過シート2は、単一のシート構造が望ましいが、必要ならば積層構造であって実質的に単一のシートとみなされるものでもよい。この場合における下層シートとしては、エアスルー不織布、レジンボンド不織布、エアレイド不織布、スパンレース不織布、ヒートロール不織布、スパンボンド不織布などを用いることができるが、エアスルー不織布が最適である。エアスルー不織布のうちでも、撥水性または疎水性の繊維を使用することが特に望ましい。撥水性または疎水性の繊維としては、PET、PP、PEなどの繊維のほか、これらを素材とする芯鞘構造の繊維を挙げることができる。下層シートとしては、孔開きシートとすることができる。この場合、単一の透過孔の有効開口面積が0.5〜40mm2であり、かつ開口面積率が1〜80%であるのが液分透過性の観点から望ましい。
単一または実質的に単一のシートとみなされる透過シート2の目付け量は10〜60g/m2であるのが望ましい。
透過シート2に直接対面する吸収要素3としては、透過シート2に直接綿状パルプ層が対面する限り、前述のように種々の形態を採ることができる。
綿状パルプ層としては、公知の綿状パルプを用いることができ、パルプ繊維を公知の方法により積繊し、空気や水流等により交絡処理することにより製造できる。パルプ繊維としては、木材から得られる化学パルプ 、溶解パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものを用いることができ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に使用される。
吸収要素3に対して、たとえば前掲の形態で使用できる高吸収性ポリマー粒子を(SAP)としては、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸およびその塩類、アクリル酸塩重合体架橋物、澱粉−アクリル酸グラフト共重合体、澱粉−アクリロニトリルグラフト共重合体の加水分解物、ポリオキシエチレン架橋物、カルボキシメチルセルロース架橋物、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリルアミド等の水膨欄性ポリマーを部分架橋したもの、あるいはイソブチレンとマレイン酸との共重合体等が好適に用いられる。製品の吸湿によるブロッキング性を抑制するためにブロッキング防止剤が添加されたものも用いることができる。また高吸収性ポリマーとしては、粉体状、粒子状、顆粒状、ペレット状、ゾル状、サスペンジョン状、ゲル状、フィルム状、不織布状等のさまざまな形態をもったものがあるが、これらはいずれも本発明において使用可能であり、特に粒子状のものが好適に使用される。
高吸収性ポリマーの目付け量は、排泄液量に対応して要求される吸収量に応じて適宜定めることができる。したがって一概には言えないが、一般的には0.03g/cm2以下、特に好適には0.01〜0.025g/cm2とすることができる。
また、綿状パルプ層3A1,綿状パルプ層3A2中に高吸収性ポリマーを含有させるのに代えて、綿状パルプ層3A1,綿状パルプ層3A2の表面側および裏面側の少なくとも一方に高吸収性ポリマーを層状に設けることもできる。これらの場合において、高吸収性ポリマーは綿状パルプ層3A1,綿状パルプ層3A2を包む包装材3A,3Cに接着剤により接着することができる。この場合の接着剤としては前述の熱可塑性樹脂を用いることができる。
吸収性物品の裏面側を構成する裏面シート4は、実施の形態では不透液性のシートであり、たとえばプラスチックシートを用いることができる。裏面シート4は通気性を有していてもよい。
<表面シートの透過シートへの固定形態>
他方、製造に際して、先に概要説明したように、表面シート1は透過シート2に融着することにより固定するのが望ましい。この融着方法としては、ヒートシールや超音波シールを用いることができる。これらの加工方法は、加熱方式の差異を除けば基本的な原理は同じであり、加工ロールの外周面に多数設けられた凸部を表面シート1上に圧接しつつ加熱し、凸部による圧接部を融着させるものである。
好ましい形態下では、図6に示すように、この融着部m,m…が、実質的に製品の前後方向の各位置で幅方向の少なくとも一箇所に設けられる。このようなパターンは、加工ロールの凸部を外周方向に実質的に途切れないように配列する、換言すれば常にいずれかの凸部が融着を行うように凸部を配列することにより達成できる。
融着部m,m…のパターンは適宜定めることができるが、例えば、図6のように、前後方向及び幅方向位置が異なる複数の融着部m,m…をV字状に配列してなる融着部群を、前後方向に複数並設したパターンとすることができる。融着部m,m…の形状は、図示の斜め楕円形のほか、丸形、三角形、四角形、菱形、6角形等、適宜の形状を採用することができ、これらは規則的または不規則に配列することができる。なお、図中の融着部mは加工範囲の形状を示しており、表面シート1に孔があるので、実際に融着する接合部分の形状と等しくならない場合がある。
また、物品の前端部FE及び後端部BEと、その間の中間部Cとにおいて、融着部m,m…の面積率(単位面積あたりに占める全融着部の面積の割合)が同じか又は後者を高くすることもできるが、融着部,m…は排泄液の透過が困難であるため、表面シート1の透過性を損ねないように、融着部m,m…の面積率を、物品の前後端部FE,BEよりもその間の中間部Cの方を低くするのが好ましい。融着部m,m…の面積率は、図示例のように、融着部m,m…の数を減らすことにより調整できるほか、融着部m一箇所当たりの面積を減少させることによっても調整できる。なお、物品の前後端部FE,BE、中間部Cの長さは適宜定めることができるが、例えば、前後端から各1〜100mmの範囲をそれぞれ前後端部FE,BEとし、両者の間を中間部Cとすることができる。
融着部m一箇所当たりの面積は1〜300mm2の範囲、特に5〜30mm2の範囲内にあることが望ましく、かつ面積率は0.1〜20%の範囲、特に0.5〜10%の範囲内にあることが望ましい。前後方向中間部Cにおける融着部m,m…の面積率を前後端部FE,BEよりも低くする場合は、前後端部FE,BEにおける面積率は5〜30%、特に5〜20%の範囲内とし、中間部Cにおける面積率は1〜30%、特に1〜15%の範囲内とすることが望ましい。
また、表面シート1が孔開きシートである場合、融着部m,m…のMD方向(製品の長手方向)長さ及びCD方向(製品の幅方向)長さが、表面シート1の透過孔Hと比べて長くなるようにサイズ等を選定するのが好ましい。これにより、図7に示すように、融着部m,m…の位置と透過孔Hの位置とが部分的に重なっても、必ず融着部m,m…を加工形成できるので好適である。
(実験例1)
軟便に対する疑似便を作成し、可能な限り、製品に近い構造において、疑似便の透過速度を検討した。疑似便の成分は次記のものである。
成分1.デンプン (片栗粉) 6%
成分2.デンプン (そば粉) 3%
成分3.との粉(珪酸アルミニウム) 3%
成分4.人工尿 88%
界面活性剤 少量
作成に際しては、上記組成の液を、(1) 成分4の人工尿に成分1を入れ攪拌しながら100度で加熱し、デンプンを溶解させる、(2)(1)の温度が室温まで下がった後、成分2を入れる、(3) (2)と同様に成分3を入れる、(4)均一に拡散していることを確認したならば、界面活性剤を添加して28ダインに調整する。
さて、図1及び図2の形態の吸収パッドにおいて、表面シートとして、長径4mm、短径3mmの排泄液の透過孔を、45幅方向及び長手方向に離間距離1.5mmをもって千鳥状に配置した目付け35g/m2の材質がPPのスパンボンド不織布を使用した。
これらの各比較試料について、直径3インチの円柱を表面シート上に設置し、50ccの前記疑似便(ただし着色してあるもの)を15cc/秒の速度で連続的に注入した。この注入開始後に疑似便の存在が目視で判明できなくなるまでの時間(秒)を吸収速度とした。また、吸収後において、ストライクスルー性の良否を定性的に判定した。結果を表1に示す。
Figure 0004346596
表1の結果から、親水性のトウを開繊したフィラメントの集合体及び撥水性のエアスルー不織布では吸収速度が遅いことが判明した。これに対し、トウを開繊した撥水性のフィラメントの集合体を透過シートに使用したものは著しく吸収速度が速いものであることが知見された。
なお、表面シートとして、3mm2以下のもの(孔開きでないものを含む)は、開口面積率や材質をいかに変えても、いずれも疑似便の透過性が悪いことが知見された。
本発明に係る吸収性物品例の展開状態における平面図である。 図1の2−2線矢視断面図である。 他の形態の断面図である。 別の形態の断面図である。 透過シートを構成するフィラメントの配向形態を説明するための吸収性物品の展開状態における平面図である。 表面シートの透過シートへの接合形態を示す説明図ある。 表面シートの透過孔と融着部との関係例の説明図である。
符号の説明
1…表面シート、H…表面シートの孔、2…透過シート、3…吸収要素、3A…綿状パルプ層、4…裏面シート、5…バリヤーシート、B…バリヤーカフス。

Claims (4)

  1. 排泄液を透過し、かつ孔開きシートからなる肌に対向する表面シートと、排泄液を透過する透過シートと、この透過シートの裏面側にあって前記排泄液を保持する綿状パルプを含む吸収要素とを順に備え、
    前記表面シートの軟便透過速度S1が、前記透過シートの軟便透過速度S2より大きく、
    前記孔開き表面シートの少なくとも排泄液の排泄部に対向する部位及びその周辺を含む排泄領域に形成された排泄液の透過孔群において、単一の透過孔の有効開口面積が3〜75mm2であり、かつ開口面積率が10〜80%であり、
    さらに、前記吸収要素は、使用面側に綿状パルプ層が露出しており、前記表面シートと前記透過シートと前記吸収要素の前記綿状パルプ層との間において直接的に隣接しており、
    前記表面シートと前記透過シートとは、多数の融着部により固定され、
    前記融着部は、吸収性物品の前後方向の各位置で、吸収性物品の幅方向の少なくとも一カ所に設けられ、前記融着部のMD方向長さ及びCD方向長さが、前記表面シートの孔より長い
    ことを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記透過シートの軟便透過速度S2が前記吸収要素の綿状パルプ層の軟便透過速度S3大きい請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記透過シートが撥水性または疎水性の繊維を主体とするシートからなる請求項1または2記載の吸収性物品。
  4. 前記透過シートが、フィラメントの集合体からなり、フィラメントがシートの面方向に配向している請求項1〜3のいずれか1項に記載の吸収性物品。
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